JPH11344257A - 凍結防止機能付き給湯装置 - Google Patents

凍結防止機能付き給湯装置

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Publication number
JPH11344257A
JPH11344257A JP10154038A JP15403898A JPH11344257A JP H11344257 A JPH11344257 A JP H11344257A JP 10154038 A JP10154038 A JP 10154038A JP 15403898 A JP15403898 A JP 15403898A JP H11344257 A JPH11344257 A JP H11344257A
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JP
Japan
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temperature
combustion
water
freezing
control
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Application number
JP10154038A
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English (en)
Inventor
Toshiya Shirokura
俊也 白倉
Hideaki Fujikawa
英明 藤川
Yoshihisa Fujita
善久 藤田
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Harman Co Ltd
Original Assignee
Harman Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通水配管内の全体における凍結防止をしなが
ら、保温効果を得ることができ、かつ、通水配管内の過
度の圧力上昇を極力防止する給湯装置。 【解決手段】 バーナ3の燃焼ならびに凍結防止用加熱
手段24の作動を制御する制御手段Hとが設けられ、制
御手段Hが、通水状態において、出湯のためにバーナ3
の燃焼を制御する通常燃焼制御を実行するとともに、通
水停止状態において、保温燃焼のためにバーナ3の燃焼
を制御する保温燃焼を実行し、かつ、通水停止状態にお
いて、凍結防止加熱開始用の設定条件が満たされると、
凍結防止のために凍結防止用加熱手段24の加熱作動を
制御する凍結防止制御を実行するように構成されている
凍結防止機能付き給湯装置であって、制御手段Hが、凍
結防止制御の実行中において、保温燃焼開始用の設定条
件が満たされても、保温燃焼制御を実行しないように構
成されている凍結防止機能付き給湯装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入水路を通して供
給される水をバーナの燃焼により加熱して出湯路に出湯
する水加熱用の熱交換器と、前記入水路から出湯路に至
る通水配管内での凍結を防止する凍結防止用加熱手段
と、前記バーナの燃焼ならびに凍結防止用加熱手段の作
動を制御する制御手段とが設けられ、前記制御手段が、
前記熱交換器へ通水される通水状態において、出湯のた
めに前記バーナの燃焼を制御する通常燃焼制御を実行す
るとともに、前記熱交換器への通水が停止している通水
停止状態において、保温燃焼開始用の設定条件が満たさ
れると保温燃焼のために前記バーナの燃焼を制御する保
温燃焼制御を実行し、かつ、前記通水停止状態におい
て、凍結防止加熱開始用の設定条件が満たされると、凍
結防止のために凍結防止用加熱手段の加熱作動を制御す
る凍結防止制御を実行するように構成されている凍結防
止機能付き給湯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような凍結防止機能付き給湯装置
において、従来では、凍結防止制御の実行中であるか否
かにかかわらず、保温燃焼開始用の設定条件が満たされ
ると、保温燃焼制御を実行するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、従来のも
のでは、凍結防止制御の実行により、凍結防止用加熱手
段によって入水路から出湯路に至る通水配管内の湯水が
加熱されている状態で、さらに保温燃焼制御が実行され
て、通水配管の一部である熱交換器がバーナの燃焼で加
熱されるため、通水配管の内圧が上昇しすぎる虞れがあ
った。
【0004】そこで、本発明は、かかる点に着目してな
されたものであり、その目的は、通水配管内の全体にお
ける凍結防止をしながら、通水配管内の過度の圧力上昇
を極力防止することが可能となる凍結防止機能付き給湯
装置を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明によれば、制御手段が、凍結
防止制御の実行中において、保温燃焼開始用の設定条件
が満たされても、保温燃焼制御を実行しないように構成
されている。したがって、凍結防止用加熱手段の加熱作
動によって通水配管内の湯水が加熱されている状態で、
さらに、保温燃焼のためにバーナが燃焼されて、通水配
管の一部である熱交換器が加熱されることがなく、通水
配管内での凍結を防止しながら、通水配管内の過度の圧
力上昇を極力防止することが可能となる。
【0006】請求項2に記載の発明によれば、凍結防止
用加熱手段が、通水配管に沿って複数設けられ、制御手
段が、保温燃焼制御の実行中においても、凍結防止加熱
開始用の設定条件が満たされると、凍結防止制御を実行
するように構成されている。つまり、保温燃焼制御の実
行中には、バーナの燃焼により熱交換器が加熱されてい
るが、例えば、通水配管が長い場合には、熱交換器から
離れた入水路などにバーナの燃焼による熱が伝わらず、
バーナの燃焼のみでは通水配管の全体の凍結を必ずしも
防止できるとは限らない。したがって、上述のように、
保温燃焼制御の実行中においても、凍結防止加熱開始用
の設定条件が満たされた場合には、凍結防止制御を実行
し、通水配管の全体における凍結を防止することが可能
となる。
【0007】請求項3に記載の発明によれば、通水配管
内の湯水の温度を検出する温度検出手段が、その通水配
管に沿って複数設けられ、制御手段が、複数の温度検出
手段のうち、少なくともひとつの温度検出手段による検
出温度が凍結防止用下限設定温度以下になると、凍結防
止加熱開始用の設定条件が満たされたものと判別して、
凍結防止用加熱手段の加熱作動を開始し、全ての温度検
出手段による検出温度が凍結防止用上限設定温度以上に
なると、凍結防止用加熱手段の加熱作動を停止するよう
に構成されている。したがって、室外などの外気温度に
基づいて凍結防止制御を実行するものと比較して、実際
に凍結する通水配管内の湯水の温度を検出する温度検出
手段の検出温度に基づいて凍結防止制御を実行するの
で、的確に凍結防止制御を実行することができ、さら
に、上述のように、温度検出手段を複数設け、ひとつで
も凍結防止用下限設定温度以下の温度を検出すると加熱
作動を開始し、全てが凍結防止用上限設定温度以上の温
度を検出すると加熱作動を停止して凍結防止制御を実行
するので、通水配管の全体における凍結防止を確実に行
うことが可能となる。
【0008】請求項4に記載の発明によれば、制御手段
が、複数の温度検出手段のうち、熱交換器または出湯路
内の湯水の温度を検出する温度検出手段による検出温度
が保温燃焼用下限設定温度以下になると、保温燃焼開始
用の設定条件が満たされたものと判別して、バーナの燃
焼を開始し、温度検出手段による検出温度が保温燃焼用
上限設定温度以上になると、バーナの燃焼を停止するよ
うに構成されている。したがって、熱交換器への通水が
停止されてから保温開始用の設定時間が経過するとバー
ナの保温燃焼を開始し、このバーナの保温燃焼を保温用
の設定時間だけ継続して保温燃焼制御を実行するものと
比較して、出湯開始の最初に出湯される出湯路または熱
交換器内の湯水の温度に基づいて保温燃焼制御を実行す
ることができるので、保温燃焼制御を的確に実行するこ
とができ、十分な保温効果を得ることが可能となる。ま
た、請求項3との協働作用により、凍結防止制御のため
の温度検出手段と保温燃焼制御のための温度検出手段を
兼用することができ、コストの低減にも寄与することが
できる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の給湯装置を図面に基づい
て説明する。この給湯装置は、図1に示すように、供給
される水を加熱して出湯栓7aに給湯する給湯部K、こ
の給湯部Kの動作を制御する制御手段としての制御部
H、この制御部Hに動作情報を指令するリモコン操作部
Rなどを備えて構成されている。
【0010】前記給湯部Kは、燃焼室1内に設けられて
いる水加熱用の熱交換器2、この熱交換器2を加熱する
ガス燃焼式のバーナ3などから構成され、このバーナ3
の上流側から燃焼用空気を通風するとともに、その通風
量を変更調整自在なファン4も設けられている。そし
て、熱交換器2には、例えば家庭用の水道などから水が
供給される入水路5、加熱後の湯水を給湯する給湯路6
がそれぞれ接続され、熱交換器2を迂回する状態で入水
路5と給湯路6とを接続するバイパス路21が設けら
れ、給湯路6からの湯水とバイパス路21からの水を混
合して手動式の出湯栓7aに出湯する出湯路7が給湯路
6とバイパス路21に接続されている。
【0011】また、給湯路6と出湯路7とバイパス路2
1の接続箇所には、給湯路6からの湯水とバイパス路2
1からの水を一定の混合比率で混合して、出湯路7に供
給するミキシングバルブ22が設けられている。そし
て、入水路5から出湯路7に至る通水配管内での凍結を
防止する凍結防止用加熱手段としての電気ヒータ24
が、所定箇所を加熱するように複数設けられている。
【0012】前記入水路5には、熱交換器2への通水量
を検出する通水量センサ8、入水路5を通して供給され
る水の温度を検出する入水温サーミスタ9がそれぞれ備
えられ、出湯路7には、出湯栓7aから出湯される湯水
の温度を検出する出湯温サーミスタ10が設けられ、熱
交換器2内の湯水の温度を検出する湯温サーミスタ23
も設けられ、入水温サーミスタ9、出湯温サーミスタ1
0、湯温サーミスタ23のそれぞれが、温度検出手段と
して作用する。
【0013】バーナ3に対する燃料供給路11には、燃
料供給を断続する電磁操作式の断続弁12、燃料供給量
(バーナ3の燃焼量)を変更調節自在な電磁操作式のガ
ス量調節弁13が備えられ、バーナ3の近くには、バー
ナ3に対する点火動作を実行するイグナイタ14と、バ
ーナ3が着火されているか否かを検出するフレームロッ
ド15とがそれぞれ備えられている。
【0014】前記リモコン操作部Rは、給湯部Kの運転
の開始・停止を指令する運転スイッチ16、出湯用目標
温度を変更設定自在な温度設定スイッチ17、出湯温度
や出湯用目標温度などを表示する表示部18、運転状態
であることを表示する運転ランプ19、バーナ3が燃焼
状態であることを表示する燃焼ランプ20などを備えて
構成されている。
【0015】前記制御部Hは、マイクロコンピュータを
備えて構成され、出湯中において通常燃焼制御を実行す
る通常燃焼制御手段100、出湯待機中において保温燃
焼制御を実行する保温燃焼制御手段101、通水配管内
での凍結を防止するために通水配管内の湯水を加熱する
凍結防止制御を実行する凍結防止制御手段102、入水
路5から出湯路7に至る通水配管内の湯水の存否を判定
する判定手段103、保温燃焼制御を牽制する保温燃焼
牽制手段104のそれぞれが制御プログラム形式で備え
られている。
【0016】前記通常燃焼制御手段100は、給湯部K
が運転状態に設定されている状態で、熱交換器2への通
水が開始されるに伴ってバーナ3の燃焼を開始して、熱
交換器2への通水が停止されるに伴ってバーナ3の燃焼
を停止させるように制御するとともに、熱交換器2へ通
水されている通水状態において、出湯温度が出湯用目標
温度になるようにバーナ3の燃焼量を調整する通常燃焼
制御を実行するように構成されている。
【0017】具体的には、運転スイッチ16のON操作
に伴って運転状態に設定された後に、出湯栓7aの開操
作に伴って通水量センサ8にて検出される通水量が設定
水量を越えると、ファン4による通風作動を開始し、か
つ、断続弁12を開弁させてガス量調節弁13を点火用
ガス量になるように開弁調整するとともに、イグナイタ
14によってバーナ3へ着火し、フレームロッド15に
よって確認する。
【0018】その後、入水温サーミスタ9、出湯温サー
ミスタ10、通水量センサ8のそれぞれの検出情報、お
よび、温度設定スイッチ17にて設定されている出湯用
目標温度Tsの情報に基づいて、出湯温度を出湯用目標
温度Tsにするために必要なバーナ3の燃焼量を演算に
て求める。そして、求められた燃焼量に対応するガス量
になるようにガス量調節弁13を調整制御するととも
に、ファン4の通風量が調整ガス量に対して適正燃焼状
態になるようにファン4の通風量を調整制御するフィー
ドフォワード制御を実行し、さらに、出湯温サーミスタ
10の検出温度が出湯用目標温度Tsになるように、ガ
ス量調節弁13の開度を微調整するフィードバック制御
を実行する。このようにして、入水路5からの水は、そ
の一部が熱交換器2によって加熱されてバイパス路21
からの水と混合され、出湯栓7aから出湯用目標温度T
sの湯水が給湯されることになる。
【0019】前記保温燃焼制御手段101は、出湯が停
止されている待機状態、つまり、熱交換器2への通水が
停止している通水停止状態で、後述する判定手段103
によって入水路5から出湯路7に至る通水配管内の湯水
の存否を判定し、湯水が存在する場合のみ、湯温サーミ
スタ23の検出温度が下限設定温度以下になるとバーナ
3の燃焼を開始させ、湯温サーミスタ23の検出温度が
上限設定温度以上になるとバーナ3の燃焼を停止させる
保温燃焼制御を実行するように構成されている。
【0020】具体的に説明すると、通水停止状態におい
て、湯温サーミスタ23の検出温度が下限設定温度以下
になると、通水配管内の湯水の存否を判定し、湯水が存
在する場合のみ、断続弁12とガス量調節弁13を開弁
させてバーナ3の燃焼を開始し、湯温サーミスタ23の
検出温度が上限設定温度以上になると、断続弁12とガ
ス量調節弁13を閉弁させてバーナ3の燃焼を停止させ
るように構成されている。そして、湯温サーミスタ23
は、熱交換器2における湯水の通路部分のうち、バーナ
3の燃焼により加熱され易く、しかも、出湯待機中に湯
温が低下し易い箇所に設けられている。なお、下限設定
温度と上限設定温度は、適宜設定されるものであるが、
この実施形態では、下限設定温度を、温度設定スイッチ
17による出湯用目標温度Tsとして設定し、上限設定
温度を、出湯用目標温度Tsに設定温度を加えた温度T
s+αとして設定している。
【0021】前記凍結防止制御手段102は、通水停止
状態において、判定手段103により入水路5から出湯
路7に至る通水配管内の湯水の存否を判定し、湯水が存
在する場合のみ、入水温サーミスタ9、湯温サーミスタ
23、および、出湯温サーミスタ10の検出温度のう
ち、少なくともひとつの検出温度が凍結防止用下限設定
温度以下になると、凍結防止加熱開始用の設定条件が満
たされたものと判別して、電気ヒータ24の加熱作動を
開始し、入水温サーミスタ9、湯温サーミスタ23、お
よび、出湯温サーミスタ10の全ての検出温度が凍結防
止用上限設定温度以上になると、電気ヒータ24の加熱
作動を停止するように構成されている。
【0022】具体的に説明すると、通水停止状態におい
て、入水温サーミスタ9による検出温度Tn、湯温サー
ミスタ23による検出温度Tk、出湯温サーミスタ10
による検出温度Tdのうちのひとつが凍結防止用下限設
定温度(例えば、3℃)以下になると、通水配管の湯水
の存否を判定し、湯水が存在する場合のみ、電気ヒータ
24への通電を開始して電気ヒータ24の加熱作動を開
始し、入水温サーミスタ9、湯温サーミスタ23、およ
び、出湯温サーミスタ10による検出温度Tn,Tk,
Tdのすべてが凍結防止用上限設定温度(例えば、15
℃)以上になると、電気ヒータ24への通電を停止して
電気ヒータ24の加熱作動を停止させる。
【0023】前記判定手段103は、入水路5から出湯
路7に至る通水配管内に湯水が存在するか否かの気液判
定をするように構成されている。つまり、入水温サーミ
スタ9の温度検知素子9aを加熱したときに温度検知素
子自身の示す放冷効率が、温度検知素子9aに隣接して
湯水が存在しているか否かで相違することを利用して、
通水配管内に湯水が存在するか否かを判定している。
【0024】具体的に説明すると、まず、入水温サーミ
スタ9の検出温度を雰囲気温度として読み込み、入水温
サーミスタ9に一定時間だけ通電することによって入水
温サーミスタ9の温度検知素子9aを自己加熱して、通
電終了時から自然に開始される放冷の結果として入水温
サーミスタ9の温度が設定温度に収束するまでの所要時
間を測定し、この所要時間の数値が予め設定しておいた
境界値よりも小さければ湯水が存在すると判定する。な
お、所要時間の境界値は、用いる入水温サーミスタ9の
特性、通電時間、電流強度、入水路を形成している導管
の材質、直径、厚みなどに応じて決定される値であるた
め、各給湯装置ごとに所定の通電条件下における所要時
間を測定し、この測定値に基づいて算出して設定する必
要がある。
【0025】前記保温燃焼牽制手段104は、凍結防止
制御の実行中において、保温燃焼開始用の設定条件が満
たされても、保温燃焼制御を実行しないように構成され
ている。具体的に説明すると、凍結防止加熱開始条件が
満たされて電気ヒータ24の加熱作動を開始してから、
電気ヒータ24の加熱作動を停止するまでの間には、湯
温サーミスタ23の検出温度Tkが下限設定温度Ts以
下になっても、保温燃焼制御が実行されないようにして
いる。このようにして、凍結防止制御の実行中におい
て、保温燃焼制御が実行されないために、電気ヒータ2
4とバーナ3の燃焼により同時に加熱されることがな
く、入水路5から出湯路7に至る通水配管内の過度の圧
力上昇を極力防止することが可能となる。
【0026】次に、制御部Hの制御動作について、図2
〜図5のフローチャートに基づいて説明する。まず、電
源が投入されて、運転スイッチ16がON操作された後
に、出湯栓7aが開操作されるに伴って通水量センサ8
の検出値が設定水量を越えて熱交換器2への通水(水
流)が検知されると、通常燃焼制御を実行する(ステッ
プ1,2)。つまり、バーナ3に点火させて、バーナ3
の着火がフレームロッド15により確認されると、出湯
温サーミスタ10にて検出される出湯温度が温度設定ス
イッチ17にて設定された出湯用目標温度Tsになるよ
うにバーナ3の燃焼量、ファン4の通風量のそれぞれを
フィードフォワード制御とフィードバック制御を実行し
て調整する(ステップ3,4)。また、電源が投入され
ても、運転スイッチ16がON操作されていなければ、
保温フラグをOFFにしておく(ステップ1,5)。
【0027】そして、このようなフィードフォワード制
御とフィードバック制御による制御動作が、出湯栓7a
が閉操作されるに伴って、通水量センサ8の検出値が設
定水量未満になり、熱交換器2への通水(水流)が検知
されなくなるか、運転スイッチ16がOFF操作される
まで実行される。つまり、熱交換器2への通水(水流)
が検知されなくなると、保温フラグをONし、断続弁1
2とガス量調節弁13を閉弁してバーナ3の燃焼を停止
させ、その後ファン4の作動も停止させる(ステップ
6,7,10)。また、運転スイッチ16がOFF操作
されると、保温フラグをOFFし、断続弁12とガス量
調節弁13を閉弁してバーナ3の燃焼を停止させ、その
後ファン4の作動も停止させる(ステップ8〜10)。
【0028】そして、電源が投入されて、運転スイッチ
16がON操作され、熱交換器2への通水(水流)が検
知されていない通水停止状態では(ステップ1,2)、
入水温サーミスタ9の検出温度Tn、湯温サーミスタ2
3の検出温度Tk、出湯温サーミスタ10の検出温度T
dのうちのひとつが凍結防止用下限設定温度Ta(例え
ば、3℃)以下になると、バーナ3が保温燃焼中である
と断続弁12とガス量調節弁13を閉弁してバーナ3の
保温燃焼を停止させ、その後ファン4の作動も停止させ
て(ステップ11,12)、通水配管内に湯水が存在す
るか否かの気液判定を行う。
【0029】この気液判定は、図5のフローチャートに
示すように、まず、入水温サーミスタ9の検出温度を雰
囲気温度Toとして読み込み、入水温サーミスタ9に設
定時間だけ電流を通電することによって入水温サーミス
タ9を自己加熱する(ステップ30,31)。そして、
入水温サーミスタ9への通電終了時から、自然に開始さ
れる放冷の結果として入水温サーミスタ9の温度が雰囲
気温度Toに収束するまでの所要時間tを測定し(ステ
ップ32,33)、この所要時間tの値が予め設定して
おいた境界値(基準時間値の一例)よりも大きければ熱
交換器2内に湯水が存在しないと判定し、凍結防止制御
を実行しないようにする(ステップ34,35)。一
方、この所要時間tの値が予め設定しておいた境界値
(基準時間値の一例)よりも小さければ熱交換器2内に
湯水が存在すると判定して、引き続き凍結防止制御を実
行する(ステップ34,36)。
【0030】このようにして、気液判定を行って、通水
配管内に湯水が存在すると判定されると、電気ヒータ2
4への通電を開始して電気ヒータ24の作動を開始し、
熱交換器2への通水が検知されず、運転スイッチ16が
ON操作されたままで、入水温サーミスタ9の検出温度
Tn、湯温サーミスタ23の検出温度Tk、出湯温サー
ミスタ10の検出温度Tdのすべてが凍結防止用上限設
定温度Tb(例えば、15℃)以上になると、電気ヒー
タ24への通電を停止する(ステップ13〜17)。
【0031】この電気ヒータ24の作動中において、熱
交換器2への通水(水流)が検知されると、電気ヒータ
24への通電を停止して、上述のように、バーナ3を点
火して通常燃焼制御を実行する(ステップ14,1
8)。また、電気ヒータ24の作動中において、運転ス
イッチ16がOFF操作されると、保温フラグをOFF
して、電気ヒータ24への通電を停止する(ステップ1
5,19,17)。
【0032】そして、通水停止状態において(ステップ
1,2)、電気ヒータ24への通電が停止している場合
には、保温フラグがONで、バーナ3が保温燃焼中でな
ければ、湯温サーミスタ23の検出温度Tkが下限設定
温度Ts以下になると(ステップ20〜22)、入水路
5から出湯路7に至る通水配管内に湯水が存在するか否
かの気液判定を行う。
【0033】この気液判定も、上述の気液判定と同様
に、図5のフローチャートに示すように、まず、入水温
サーミスタ9の検出温度を雰囲気温度Toとして読み込
み、入水温サーミスタ9に設定時間だけ電流を通電する
ことによって入水温サーミスタ9を自己加熱する(ステ
ップ30,31)。そして、入水温サーミスタ9への通
電終了時から、自然に開始される放冷の結果として入水
温サーミスタ9の温度が雰囲気温度Toに収束するまで
の所要時間tを測定し(ステップ32,33)、この所
要時間tの値が予め設定しておいた境界値(基準時間値
の一例)よりも大きければ熱交換器2内に湯水が存在し
ないと判定し、保温燃焼制御を実行しないようにする
(ステップ34,35)。一方、この所要時間tの値が
予め設定しておいた境界値(基準時間値の一例)よりも
小さければ熱交換器2内に湯水が存在すると判定して、
引き続き保温燃焼制御を実行する(ステップ34,3
6)。
【0034】このようにして、気液判定を行って、通水
配管内に湯水が存在すると判定されると、バーナ3の保
温燃焼を開始して保温作動を実行し、熱交換器2への通
水が検知されず、運転スイッチ16がON操作されたま
まで、湯温サーミスタ23の検出温度Tkが上限設定温
度Ts+α以上になると、断続弁12とガス量調節弁1
3を閉弁してバーナ3の保温燃焼を停止し、その後ファ
ン4の作動も停止させる(ステップ23〜27)。この
バーナ3の保温燃焼中に、熱交換器2への通水(水流)
が検知されると(ステップ24)、上述の通常燃焼制御
を実行し、また、運転スイッチ16がOFF操作される
と、保温フラグをOFFして、断続弁12とガス量調節
弁13を閉弁してバーナ3の保温燃焼を停止させ、その
後ファン4の作動も停止させる(ステップ25,28,
27)。
【0035】〔別実施形態〕 (1)上記実施形態では、入水路5からの水の一部が熱
交換器2によって加熱されてバイパス路21からの水と
混合されて、出湯路7より出湯するように構成されてい
るが、入水路5からの水の全量が熱交換器2により加熱
されて出湯路6より出湯するように構成してもよい。つ
まり、図6に示すように、熱交換器2には、水道などか
ら供給される水の全量を熱交換器2に供給する入水路5
と、その加熱された湯水を出湯栓7aより出湯する出湯
路7がそれぞれ接続し、出湯中においては、通水量セン
サ8、入水温サーミスタ9、出湯温サーミスタ10のそ
れぞれの検出情報、および、温度設定スイッチ17によ
り設定されている出湯用目標温度に基づいて、フィード
フォワード制御を実行し、さらに、出湯温サーミスタ1
0と出湯用目標温度との偏差に基づいてフィードバック
制御を実行して、出湯栓7aから出湯用目標温度の湯水
が出湯されるようにする。そして、通水停止状態におい
ては、湯温サーミスタ23あるいは出湯温サーミスタ1
0の検出情報に基づいてバーナ3の燃焼により保温燃焼
制御を実行したり、電気ヒータ24の加熱により凍結防
止制御を実行する。
【0036】(2)上記実施形態では、保温燃焼制御の
実行中において、凍結防止加熱開始用の設定条件が満た
されると、保温燃焼制御の実行を停止して、凍結防止制
御を実行するようにしているが、保温燃焼制御の実行中
において、凍結防止加熱開始用の設定条件が満たされる
と、保温燃焼制御を実行しながら、凍結防止制御を実行
するようにしてもよい。
【0037】(3)上記実施形態では、複数の温度検出
手段のうち、少なくともひとつの温度検出手段による検
出温度が凍結防止用下限設定温度以下になると、凍結防
止加熱開始用の設定条件が満たされたものと判別し、電
気ヒータ24のすべての加熱作動を開始するようにして
いるが、温度検出手段と電気ヒータ24を配置する箇所
を対応させて配置し、ある温度検出手段の検出温度が凍
結防止用下限設定温度以下になると、その温度検出手段
に対応する箇所の電気ヒータ24のみ加熱作動を開始す
るようにしてもよい。
【0038】(4)上記実施形態では、湯温サーミスタ
23の検出温度Tkが下限設定温度Ts以下になると、
バーナ3の保温燃焼を開始し、検出温度Tkが上限設定
温度Ts+α以上になると、バーナ3の保温燃焼を停止
するようにしているが、熱交換器2への通水が停止され
てから保温燃焼開始用の設定時間が経過すると、バーナ
3の保温燃焼を開始し、このバーナ3の保温燃焼を保温
燃焼用設定時間継続するようにしてもよい。
【0039】(5)上記実施形態では、入水路5に設け
られた入水温サーミスタ9の検出情報に基づいて、通水
配管内の気液判定を行うようにしているが、出湯路7に
設けられた出湯温サーミスタ10、あるいは、湯温サー
ミスタ23の検出情報に基づいて、気液判定をおこなっ
てもよく、また、これらのサーミスタにより湯水が存在
すると判定されたときのみ、通水配管内に湯水が存在す
ると判定するようにしてもよい。
【0040】また、気液判定についても、入水温サーミ
スタ9に一定時間だけ通電することによって入水温サー
ミスタ9を自己加熱して、通電終了時から、その後に自
然に開始される放冷の結果として入水温サーミスタ9の
温度が或る温度に収束するまでの所要時間を測定してこ
れに基づいて気液判定を行っているが、温度検知素子の
放冷効率として、同温度検知素子に通電する際に同素子
の持つ電気抵抗に基づいて同温度検知素子の温度が上昇
して行く速度、同温度検知素子に所定電流を所定時間流
した時に同温度検知素子が得る温度ピーク値、同温度検
知素子に所定電流を所定時間流した後で始まる同温度検
知素子自身の温度降下の初期速度などのいずれか、また
は、これらの組み合わせを利用して気液判定を行うよう
にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】給湯装置の概略構成図
【図2】制御部の制御動作を示すフローチャート
【図3】制御部の制御動作を示すフローチャート
【図4】制御部の制御動作を示すフローチャート
【図5】気液判定の制御動作を示すフローチャート
【図6】別実施形態を示す給湯装置の概略構成図
【符号の説明】 2 熱交換器 3 バーナ 5 入水路 7 出湯路 9,10,23 温度検出手段 24 凍結防止用加熱手段 H 制御手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入水路を通して供給される水をバーナの
    燃焼により加熱して出湯路に出湯する水加熱用の熱交換
    器と、 前記入水路から出湯路に至る通水配管内での凍結を防止
    する凍結防止用加熱手段と、 前記バーナの燃焼ならびに凍結防止用加熱手段の作動を
    制御する制御手段とが設けられ、 前記制御手段が、前記熱交換器へ通水される通水状態に
    おいて、出湯のために前記バーナの燃焼を制御する通常
    燃焼制御を実行するとともに、前記熱交換器への通水が
    停止している通水停止状態において、保温燃焼開始用の
    設定条件が満たされると保温燃焼のために前記バーナの
    燃焼を制御する保温燃焼制御を実行し、かつ、前記通水
    停止状態において、凍結防止加熱開始用の設定条件が満
    たされると、凍結防止のために凍結防止用加熱手段の加
    熱作動を制御する凍結防止制御を実行するように構成さ
    れている凍結防止機能付き給湯装置であって、 前記制御手段が、前記凍結防止制御の実行中において、
    前記保温燃焼開始用の設定条件が満たされても、前記保
    温燃焼制御を実行しないように構成されている凍結防止
    機能付き給湯装置。
  2. 【請求項2】 前記凍結防止用加熱手段が、前記通水配
    管に沿って複数設けられ、 前記制御手段が、前記保温燃焼制御の実行中において
    も、前記凍結防止加熱開始用の設定条件が満たされる
    と、前記凍結防止制御を実行するように構成されている
    請求項1に記載の凍結防止機能付き給湯装置。
  3. 【請求項3】 前記通水配管内の湯水の温度を検出する
    温度検出手段が、その通水配管に沿って複数設けられ、 前記制御手段が、前記複数の温度検出手段のうち、少な
    くともひとつの温度検出手段による検出温度が凍結防止
    用下限設定温度以下になると、前記凍結防止加熱開始用
    の設定条件が満たされたものと判別して、前記凍結防止
    用加熱手段の加熱作動を開始し、全ての温度検出手段に
    よる検出温度が凍結防止用上限設定温度以上になると、
    前記凍結防止用加熱手段の加熱作動を停止するように構
    成されている請求項1または2に記載の凍結防止機能付
    き給湯装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段が、前記複数の温度検出手
    段のうち、前記熱交換器または出湯路内の湯水の温度を
    検出する温度検出手段による検出温度が保温燃焼用下限
    設定温度以下になると、前記保温燃焼開始用の設定条件
    が満たされたものと判別して、前記バーナの燃焼を開始
    し、前記検出温度が保温燃焼用上限設定温度以上になる
    と、前記バーナの燃焼を停止するように構成されている
    請求項3に記載の凍結防止機能付き給湯装置。
JP10154038A 1998-06-03 1998-06-03 凍結防止機能付き給湯装置 Pending JPH11344257A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007127307A (ja) * 2005-11-01 2007-05-24 Ebara Refrigeration Equipment & Systems Co Ltd 冷凍機及びその運転方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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