JP3800724B2 - 加熱装置 - Google Patents

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  • Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、早く湯を供給したり、空気の介在を検出して加熱を制御する加熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の加熱装置には、図10に示すようなものがあった(例えば特公平4−9972号公報)。
【0003】
同図において1は瞬間給湯機であり、給湯口2と瞬間給湯機1は給湯管3で結ばれている。給湯口2の手前には給湯弁4が設けられており、給湯管3の給湯弁4の上流側から排水管5が分岐しており、この排水管5には排水弁6が設けられている。また、排水管5の給湯管3からの分岐部には温度検出部7が設けられていて、温度設定器8の設定温度とこの温度検出部7の温度を比較して給湯制御部9が給湯弁4と排水弁6を制御している。
【0004】
そして、給湯要求時に温度検出部7により検出された湯水の温度が温度設定器8の設定温度の許容範囲内の場合、給湯弁4を開き給湯口2に給湯配管3内の湯水を供給するとともに、許容範囲外の場合、排水弁6を開き給湯管3内の湯水を排水管5を経て排水口から捨て、常に許容範囲内の温度の湯水を給湯口2から供給するというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記したような従来の加熱装置では、給湯弁4、排水管5、排水弁6、温度検出部7などを現場で配管工事や配線工事を行って取り付ける必要があり、設置が大変であるとともに、通常の加熱装置では必要ない給湯弁4、排水管5、排水弁6、温度検出部7等の部材を必要とするという課題があった。
【0006】
また、出湯要求時に湯水の温度が許容範囲外の場合、排水弁6を開き給湯管3内の湯水を排水口から捨てる動作をするため、給湯口2から湯が供給される迄の時間は大幅に改善されることができないという課題を有していた。また、空気の介在に対する安全対策はなんら考慮されていなかった。
【0007】
本発明は上記した課題を解決するものであり、加熱装置自身の改善により、給湯の開始時に早く安全に湯を供給でき、また空気の介在時に安全化が図れる加熱装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願発明は上記した課題を解決するものであり、給水管と給湯管が接続された熱交換器と、前記熱交換器を加熱する加熱手段と、前記熱交換器出口の温度を検出する温度検出手段と、水の流動を検出する流動検出手段と、前記給水管あるいは前記給湯管あるいは前記熱交換器への空気の介在を検出する前記温度検出手段と別に設けた空気検出手段と、前記流動検出手段で水の流動を検出していない時に前記温度検出手段で検出される温度が所定温度以下になったら前記加熱手段による前記熱交換器の加熱を開始し、予め設定した時間あるいは温度に達したら加熱を停止するとともに、前記温度検出手段の自己発熱させて空気の介在の有無を検出し、前記温度検出手段で空気の介在を検出した時は、前記加熱熱手段による前記熱交換器の加熱を停止する制御を行う制御器を備えて、その制御器は温度検出手段の自己発熱前の温度と、発熱時あるいは発熱後の温度勾配に基づいて空気の介在の有無を判別することにより、から焚きの防止や、異常温度上昇による危険などを防止しているものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の発明における加熱装置は、給水管と給湯管が接続された熱交換器と、前記熱交換器を加熱する加熱手段と、前記熱交換器出口の温度を検出する温度検出手段と、水の流動を検出する流動検出手段と、前記給水管あるいは前記給湯管あるいは前記熱交換器への空気の介在を検出する前記温度検出手段と別に設けた空気検出手段と、前記流動検出手段で水の流動を検出していない時に前記温度検出手段で検出される温度が所定温度以下になったら前記加熱手段による前記熱交換器の加熱を開始し、予め設定した時間あるいは温度に達したら加熱を停止するとともに、前記温度検出手段の自己発熱させて空気の介在の有無を検出し、前記温度検出手段で空気の介在を検出した時は、前記加熱熱手段による前記熱交換器の加熱を停止する制御を行う制御器を備えて、その制御器は温度検出手段の自己発熱前の温度と、発熱時あるいは発熱後の温度勾配に基づいて空気の介在の有無を判別するものである。そして、特別に空気検出手段を用いる事なく温度検出手段で空気の介在の検出も行い、給湯の停止時に熱交換器が冷却されることを防止し、再給湯時に給湯時の端末への湯の供給を早く行えるようにするとともに、水抜き弁による水抜き時や設置初期時などに熱交換器や給水管、給湯管への空気の介在を空気検出手段で検出した時は、熱交換器の加熱を行わないことにより、から焚きの防止や、異常温度上昇による危険などの防止ができる。また、周囲温度により異なってくる発熱に伴う温度上昇や温度降下などを温度補償し、周囲温度が変わっても正確に空気の介在の有無が検出できるとともに、加熱装置における制御利用対象が早い応答を必要とする用途に対応できる。
【0016】
また、本発明の第の発明における加熱装置は、水を加熱する加熱手段と、通電による自己発熱と発熱後の放熱特性に基づいて空気の介在を検出する空気検出手段と、前記空気検出手段による空気の介在の有無に基づいて前記加熱手段を停止あるいは運転するとともに、前記空気検出手段の自己発熱前に空気検出手段で温度を計測し、この発熱前の温度に基づいて加熱時間を変える制御を行う制御器を備えて構成するものである。そして、空気検出手段の自己発熱前に空気検出手段で温度を計測し、この発熱前の温度に基づいて加熱時間を変えることにより、周囲温度によって異なってくる空気検出時の発熱、到達温度、放熱特性などが温度補償でき、正確に空気の介在の有無が判別可能となる。
【0017】
また、本発明の第の発明における加熱装置は水を加熱する加熱手段と、通電による自己発熱と発熱後の放熱特性を利用して空気の介在を検出する空気検出手段と、前記空気検出手段による空気の有無に基づいて前記加熱手段を停止あるいは運転するとともに、前記空気検出手段による空気検出動作後所定時間をあけて次回の空気検出動作をする制御を行う制御器を備えて構成しているものである。そして、次回の空気検出動作時に、空気検出手段の前回の加熱が十分に周囲の温度にまで下がっていない内にさらに加熱することを防ぎ、空気検出が不正確になることの防止ができる。
【0018】
また、本発明の第10の発明における加熱装置は 水を加熱する加熱手段と、通電による自己発熱と発熱後の放熱特性を利用して空気の介在を検出する空気検出手段と、前記空気検出手段による空気の介在の有無に基づいて前記加熱手段を停止あるいは運転するとともに、前記空気検出手段による空気検出動作後所定時間をあけて次回の空気検出動作をする制御を行う制御器と、前記空気検出手段を下方以外の方向から内部に臨ませる管路を備えて構成するものである。そして、管路中に存在する残水による、自己発熱や発熱後の放熱時の影響をなくし、正確に空気の介在が検出できる。
【0019】
また、本発明の第11の発明における加熱装置は、第10の発明の構成に加え、空気検出手段を断熱性の固定手段で固定して構成するものである。そして、通電による自己発熱と発熱後の放熱特性に対して管路からの伝熱や管路への伝熱を低減し、正確に空気の介在を検出できる。
【0020】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
(実施例1)
図1は本発明の実施例1における給湯装置の系統図である。
【0021】
図1において、熱交換器10には、給水管11と給湯管12が接続されている。給水管11には、熱交換器10への水の流入を検出する流動検出手段である水量検出器13、水温を検出する水温検出器14が設けられている。熱交換器10の出口の給湯管12には、温度検出手段としてサーミスタを利用した湯温検出器15が設けられている。また、熱交換器10を迂回し給水管11と給湯管12を連絡するバイパス管16が設けられ、このバイパス管16には、熱交換器10からの湯へのバイパス管16からの水の混合比を調節する水比例弁17が設けられている。この水比例弁17は、ソレノイドによって駆動され電流の停止により全開されるノーマルオープン型である。また、給湯管12には空気検出器18が設けられ、また、バイパス管16の合流点以降に水量制御弁19、混合水温検出器20が設けられている。
【0022】
給湯管12は更に給湯装置本体21外の給湯配管22に接続され、端末に設けた湯水混合栓23、24に連通している。端末側には給湯装置本体21のリモコン25が設けられている。このリモコン25はワイヤレス型であり、電源スイッチ26や給湯温度のアップスイッチ27、ダウンスイッチ28、表示部29の他、給湯が使用されていない時に熱交換器10を加熱する制御を選択する予熱スイッチ30が設けられている。本体制御器31には運転開始時刻を設定するタイマー32を有しており、また受信器33で受けたリモコン25の信号や各種センサーの信号が取り込まれ、また各種アクチュエータへの信号や操作出力が出力されている。また、制御器31には流動時制御部34や流動停止時制御部35が設けられている。熱交換器10は、加熱手段であるガスバーナ36で加熱され、このガスバーナ36へのガス量を調節するガス比例弁37が設けられている。また、ガスのオン、オフは元電磁弁38により行われ、また燃焼前後や燃焼中においては送風ファン39から風が送られる。
【0023】
なお、給湯管12に取り付けられた湯温検出器15と、空気検出器18は実装上は図2に示すような配置関係に取りつけられている。湯温検出器15は熱交換器10の出口に接続された給湯管12の下降部40の上流側に設けられている。
【0024】
また空気検出器18は給湯管12の下降部40の下流側近傍に設けている。これは、凍結防止などのために水抜き手段である水抜き弁41、42が開成され水抜きが行われた時に、少量でも水が抜かれたら確実に空気と置換する場所で、かつ熱交換器12に近く、空気の介在時に熱交換器12の温度上昇を検出できる場所であるからである。
【0025】
また、空気検出器18部は図3に示すように構成されている。空気検出器15は保護管43で保護されたサーミスタ44が充填剤45で充填され、リード線46を外に臨ませて構成されており、断熱性の高い樹脂で構成された固定具47によりシール材48でシールされて給湯管12に取りつけられている。そして、サーミスタ44に一時的に温度検出時とは異なる高い電圧を加えて発熱させ、温度的に安定した後にサーミスタ42の抵抗を測定し、抵抗値の変化から周囲に介在するものが水か空気か判断をしている。また、この空気検出器15は電圧を加えた発熱の前に抵抗値を測定し、周囲の温度が何度であるかを計測し、水か空気かの判断を正確にするための温度補償に信号を利用している。固定具47に断熱性の高い樹脂を用いる理由は、通電による自己発熱と発熱後の放熱特性に対して管路である給湯管12からの給湯管12への伝熱を低減し、正確に空気の介在の有無を検出するためである。
【0026】
次にこの実施例の動作を説明する。
動作については、図4のフローチャートにその要部を示している。リモコン25の電源スイッチ26が単にオン操作され、かつタイマー32が設定された時刻に達しオンされると(S1)、水量制御弁19が全開され(S2)、水比例弁17が全開され(S3)、元電磁弁38他が制御され燃焼は停止状態を維持し(S4)、送風ファン39は停止されている(S5)。この状態で湯水混合栓23あるいは24が開成され、水量検出器13で検出される水量が点火流量を越えると(S6)、通常給湯時の加熱モードに入る。そしてリモコン25のアップスイッチ27、ダウンスイッチ28等を操作して設定された温度の湯を供給するべく、流動時制御部34により混合水温検出器20で検出される混合水温度と設定温度が比較される。また、湯温検出器15で検出される出湯温度と流動時制御部34で設定された出湯温度が比較され、水温検出器14の水温と水量検出器13の値が取り込まれ、ガス比例弁37と水比例弁17と水量制御弁19が調節されて、所望の温度の湯が給湯配管22から供給される。
【0027】
水量検出器13で検出される水の流量が点火流量以下の場合、あるいは給湯の停止時においては、予熱スイッチ30がオンされていると、給湯停止時の熱交換器10への加熱モードが可能となる(S7)。そして、まず加熱開始温度が決定される(S8)。この決定はリモコン25で設定された設定温度に基づいて低温設定の場合は低めに、高温設定の場合は高めに決められる。
【0028】
そして、湯温検出器15の温度が検出され、この温度が加熱開始温度以下の場合は(S10)、空気検出器18の前回の発熱から所定時間(70秒)経っていることを確認する(S11)。これは、空気検出器18は自己発熱させるタイプであるため、自己発熱による影響が十分になくなってから次回の計測を行わないと自己発熱による温度上昇が蓄積され計測に誤差を生じ、サーミスタ42の耐久性にも影響を及ぼすことを防止するためである。空気検出器18は自己発熱後、大体1分間も経過すると前回の自己発熱の影響はなくなるため、所定時間(70秒)の待機時間を置いている。続いて、空気検出器18で水が熱交換器10に満たされていることを確認する(S12)。
【0029】
この空気検出器18の検出動作は、図5に示すようになっている。また、空気検出器18の検出動作のフロー図は、図6に示すようになっている。空気検出器18のサーミスタ42で周囲の温度を計測する(S12A)。そしてこの温度に基づいて、発熱時間を決定する(S12B)。これは、例えば空気検出器18のサーミスタ42で検出される温度が30℃以下の場合は3秒間、また30℃を越え40℃迄は4秒間、40℃を越え50℃迄は5秒間、50℃を越えている場合は6秒間発熱させるように設定されている。このことにより、同じ時間通電しても周囲が低温の場合は上昇値が大きいが低温の場合は少ないことを解消し、低温でも高温でも大差のない温度上昇をさせるためである。そして、この決定時間に基づいてサーミスタ42で自己発熱を行う(S12C)。通電を断った後、1秒間待機し(S12D)、サーミスタ42の抵抗値すなわち温度を計測し(S12E)、発熱前との温度差を演算し(S12F)、この温度差によって周囲に存在するものが空気か、水かを判別する。なお、この空気検出器18による空気検出動作は、水の流動停止時のみ行っている。これにより、空気検出器18自身の寿命の延長を図るとともに、空気検出に時間がかかる場合の通常給湯時における給湯動作の遅れを防止している。
【0030】
そして、水比例弁17を開け(S13)、送風ファン39を回転し、元電磁弁38を開成し、ガスバーナ36の燃焼を開始する(S14)。熱交換器10の加熱中に湯温検出器15で検出される温度が異常に上昇した場合は(65℃以上)、異常と判断して加熱を停止する動作に入る(S15)。この、温度が異常に上昇した場合には、水比例弁17を開成し、湯水混合栓23あるいは24が開けられても、バイパス管16の水を必ず混ぜ、高温の湯を端末に供給しないように配慮している。送風ファン39の燃焼前、燃焼後の排気動作を含めて、9秒間が経過したことを判断すると(S16)、燃焼動作は停止される(S17)。燃焼の停止に伴って水比例弁17は閉じられ(S18)、バイパス管16を通じて熱交換器10の温水が自然循環し、放熱が促進されることを防止している。前回の流動停止時の加熱動作から時間的に間隔(5分間)があかない内は、次の燃焼動作を起こさない(S19)。熱交換器10が冷えた状態から運転が開始されるコールドスタート時においては、一回の燃焼動作で十分に温度が立ち上がらないが、連続的に加熱すると熱交換機10内の温度分布のむらが大きくなり、また内圧も異常に上昇しやすいため、時間をあけて次回の流動停止時制御を行っている。また、このほうが、流動停止時の運転において、使用者にとっても不使用時に運転が行われる違和感が緩和できるものとなる。
【0031】
流動停止時加熱動作が所定時間(1時間)を越えたら、この動作を停止する(S20)。この動作によって、流動停止時制御を無限に行わなくし、無駄にエネルギーを消費することの防止や、不在時に他人が不審がることなどの防止をしている。
【0032】
以上は、タイマー32がオンとなっている状態での動作であるが、所定時刻に達しないときは、上記したような動作は行わない。タイマー32を付けることにより、定刻になったら加熱を開始し使用開始時の利便性を一層増したり、使用頻度の高い時間帯のみ運転させ、省エネルギーと利便性を両立させることができる。
【0033】
制御器は、流動停止時制御中のいかなるステップにあっても、流動検出器13で所定の流量(2.8l/分)以上の水の流動を検出した時には、直ちに割込み制御に移り、通常の給湯モードに移行する。この動作は図4には表現されていない。
【0034】
以上のような動作により、一般の家庭用の給湯装置を想定すると、従来の給湯装置では配管長が5m程度のシステムで、端末の蛇口をひねってから約15秒位かかって湯が供給されることが普通であったものが、5秒程度に短縮可能である。従来の給湯装置は、保有水量等に起因する給湯装置自身の立ち上がりの時間が10秒程度、また配管の保有水量を押し出す時間が5秒程度かかっていたが、給湯装置自身の立ち上がりの時間が短縮できるため、配管の滞留水の押し出し時間だけで済む結果となる。
【0035】
この第1の実施例では加熱手段として、ガスバーナ36による加熱を例にとったが、石油バーナや電気的に加熱する手段などであってもよい。
【0036】
また、温度検出手段として湯温検出器15を例にとったが、給湯管12中に臨せるタイプでなく表面に張りつける形式や、センサとしてもサーミスタや抵抗体など各種の方法が考えられる。
【0037】
また、流動検出手段は水量検出器13を例に取ったが、給湯の開始、停止の操作スイッチと連動する間接的なものや、直接的なものと間接的なものの複合化を図った形式などであってもよい。
【0038】
また、空気検出手段としてサーミスタを用いた方法を例にとったが、抵抗体や熱伝対などであってもよい。
【0039】
また、水抜手段として水抜き弁41、42を例にとったが、電動弁で水を抜く方法やポンプで水を抜く方法などであってもよい。
また、空気検出器18を固定する固定手段として固定具47を例にとったが、ねじ込みタイプであったり、空気検出手段自身で固定具を兼ねるなど他の方法であってもよい。
【0040】
(実施例2)
図7は本発明の実施例2における給湯装置の系統図である。この実施例においては、実施例1における温度検出手段としての湯温検出器15と空気検出手段としての機能を一つの温度検出器49に集約している以外、構成的には全く同一である。そして、特別に空気検出手段を用いる事なく温度検出器49で空気の介在の有無を検出し、給湯の停止時に熱交換器10が冷却されることを防止し、再給湯時に給湯時の端末への湯の供給を早く行えるようにするとともに、水抜き弁41、42による水抜き時や設置初期時などに熱交換器10や給水管11、給湯管12への空気の介在を空気検出器で検出した時は、熱交換器10の加熱を行わないことにより、から焚きの防止や異常温度上昇による危険などを防止しているものである。制御的には、図8に示すように応答性を上げるため、温度検出器49は発熱前の温度と、発熱時の温度勾配に基づいて空気の介在を判別して構成している。そして、この温度検出器15の信号を通常の給湯時の制御にも利用している。
【0041】
この空気検出動作は、実施例のように温度検出手段の自己発熱前に温度検出手段で温度を計測し、発熱後、所定時間経過後の温度との温度差に基づいて空気の介在の有無を判別してもよい。この場合は、加熱装置の信号利用対象があまり早い応答を必要としないが、正確に空気介在を検出したい用途に対して、加熱時の入力変動に伴う温度上昇値のバラツキにあまり影響されることなく、正確に周囲への空気の介在の有無を検出する必要がある場合に適している。また、発熱前の温度と、発熱による到達温度に基づいて空気の介在を判別して構成してもよい。この場合は、温度検出手段の発熱時のバラツキが小さく、加熱装置における制御利用対象が比較的早い応答を必要とする用途に適している。また、発熱前の温度と、発熱後の温度勾配に基づいて空気の介在を判別してもよい。この場合、加熱装置における制御信号、利用対象が比較的早い応答を必要とする用途に適している。これらの動作の説明は、図8に示されている。
【0042】
(実施例3)
空気の介在を検出する空気検出手段あるいは空気の介在を検出する温度検出手段は、図9に示すよう、実施例1のように横から管路中に臨ませなくてもよい。下方から臨ませると水抜き時の残水により、空気検出手段あるいは空気の介在を検出する温度検出手段がいつまでも水に浸っており、この残水に熱を奪われて正確に空気の介在を検出できなくなる。下方以外の方向から管路中に臨ませることにより、存在する残水による自己発熱や発熱後の放熱時の影響をなくし、正確に空気の介在を検出することが可能となる。
【0043】
【発明の効果】
以上のように本発明の給湯装置によれば次のような効果が得られる。
【0044】
(1)給湯の停止時に熱交換器への水の流動が停止していることを流動検出手段で検出して、温度検出手段で検出される温度が所定温度以下になったら熱交換器の加熱を開始し、予め定めた時間あるいは温度に達したら加熱を停止しているため、給湯の停止時に熱交換器が冷却されることを防止して、給湯時に端末への湯の供給を早く行えるようにできるとともに、水抜き弁による水抜き時や設置初期時などに熱交換器や給水管、給湯管への空気の介在の有無を空気検出器で検出した場合は、熱交換器の加熱を停止するので、から焚きの防止や異常温度上昇による危険が防止できる。
【0045】
(2)熱交換器出口近傍に設けた出湯温度を検出する温度検出手段により、特別に空気検出手段を用いることなく簡単な構成で温度検出器で空気の介在の有無を検出でき、給湯の停止時に熱交換器が冷却されることを防止し、給湯時に端末への湯の供給を早く行えるようできるとともに、水抜き弁による水抜き時や設置初期時などに熱交換器や給水管、給湯管への空気の介在を空気検出器で検出した場合は、熱交換器の加熱を行わないことにより、から焚きの防止や、異常温度上昇による危険などの防止ができる。
【0046】
(3)流動検出手段で水の流動を検出していない時のみ、空気検出器あるいは温度検出手段で空気の介在の有無を検出しているため、水の流動停止時における加熱の安全化が図れるとともに、空気検出手段自身の寿命の延長が図れ、空気検出に時間がかかる場合の通常給湯時における動作の遅れを防止できる。
【0047】
(4)空気検出手段の自己発熱前に空気検出手段自身で温度を計測し、この発熱前の温度に基づいて空気の介在を判別する制御を行っているため、周囲温度により異なってくる発熱に伴う温度上昇や温度降下などを温度補償し、周囲温度が変わっても正確に空気の介在を検出できる。
【0048】
(5)発熱前の温度と発熱後所定時間を経過した後の温度との温度差に基づいて空気の介在の有無を判別しているため、加熱装置の制御利用対象があまり早い応答を必要としないが、正確に空気の介在の有無を検出したい用途に対して、加熱時の入力変動に伴う温度上昇値のバラツキにあまり影響されることなく、正確に空気の介在の有無を検出できる。
【0049】
(6)発熱前の温度と、発熱時あるいは発熱後の温度勾配に基づいて空気の介在の有無を判別しているため、加熱装置における制御利用対象が早い応答を必要とする用途に対応できる。
【0050】
(7)発熱前の温度と、発熱による到達温度に基づいて空気の介在の有無を判別しているため、空気検出手段の発熱時のバラツキが小さく、加熱装置における制御利用対象が比較的早い応答を必要とする用途に対応できる。
【0051】
(8)空気検出手段の自己発熱前に空気検出手段で温度を計測し、この発熱前の温度に基づいて加熱時間を変えているため、周囲温度によって異なってくる空気検出時の発熱、到達温度、放熱特性などが温度補償でき、正確に空気の介在の有無が判別可能となる。
【0052】
(9)空気検出手段による空気検出動作後所定時間をあけて次回の空気検出動作をしているため、空気検出手段の前回の加熱が十分に周囲の温度にまで下がっていないうちにさらに加熱することによる、空気の介在の有無を検出することが不正確になる現象が防止できる。
【0053】
(10)管路に対し空気検出手段を下方以外の方向から内部に臨ませることにより、管路中に存在する残水による自己発熱や発熱後の放熱時の影響をなくし、正確に空気の介在の有無を検出できる。
【0054】
(11)空気検出手段を断熱性の固定手段で固定して構成することにより、通電による自己発熱と発熱後の放熱特性に対して管路からの伝熱や管路への伝熱を低減し、正確に空気の介在の有無を検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における給湯装置の系統図
【図2】同実施例の給湯装置の要部実態構成図
【図3】同実施例の給湯装置に用いた空気検出器の実装状態を示す一部切欠き断面図
【図4】同実施例の給湯装置の制御フロー図
【図5】同実施例の空気検出の動作説明図
【図6】同実施例の空気検出器の制御フロー図
【図7】本発明の実施例2における給湯装置の系統図
【図8】同実施例における空気検出の動作説明図
【図9】本発明の実施例3における空気検出器の実装状態を示す一部切欠き断面図
【図10】従来の給湯装置の系統図
【符号の説明】
10 熱交換器
11 給水管
12 給湯管
13 水量検出器(流動検出手段)
15 湯温検出器(湯温検出手段)
18 空気検出器(空気検出器手段)
31 制御器
36 ガスバーナ(加熱手段)
47 固定具(固定手段)
49 温度検出器(温度検出手段)

Claims (3)

  1. 給水管と給湯管が接続された熱交換器と、前記熱交換器を加熱する加熱手段と、前記熱交換器出口近傍の温度を検出する温度検出手段と、水の流動を検出する流動検出手段と、前記流動検出手段で水の流動を検出していない時に前記温度検出手段で検出される温度が所定温度以下になったら前記加熱手段による前記熱交換器の加熱を開始し、予め設定した時間あるいは温度に達したら加熱を停止するとともに、前記温度検出手段を自己発熱させて空気の介在の有無を検出し、前記温度検出手段で空気の介在を検出した時は、前記加熱手段による前記熱交換器の加熱を停止する制御を行う制御器を備え、前記制御器は前記温度検出手段の自己発熱前の温度と、発熱時あるいは発熱後の温度勾配に基づいて空気の介在の有無を判別する加熱装置。
  2. 水を加熱する加熱手段と、通電による自己発熱と発熱後の放熱特性に基づいて空気の介在を検出する空気検出手段と、前記空気検出手段による空気の介在の有無に基づいて前記加熱手段を運転停止あるいは開始するとともに、前記空気検出手段の自己発熱前に空気検出手段で温度を計測し、この発熱前の温度に基づいて発熱時間を変える制御を行う制御器を備えた加熱装置。
  3. 水を加熱する加熱手段と、通電による自己発熱と発熱後の放熱特性を利用して空気の介在の有無を検出する空気検出手段と、前記空気検出手段による空気の有無に基づいて前記加熱手段を停止あるいは運転するとともに、前記空気検出手段による空気検出動作後、所定時間をあけて次回の空気検出動作をする制御を行う制御器を備えた加熱装置。
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