JPH11344222A - 暖房機器 - Google Patents

暖房機器

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JPH11344222A
JPH11344222A JP15272798A JP15272798A JPH11344222A JP H11344222 A JPH11344222 A JP H11344222A JP 15272798 A JP15272798 A JP 15272798A JP 15272798 A JP15272798 A JP 15272798A JP H11344222 A JPH11344222 A JP H11344222A
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JP15272798A
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Satoru Tsukada
悟 塚田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バックアップ電源や機械的な記憶手段を設け
ず、停電前に設定した各種情報に基づいて、停電復帰後
の暖房動作を支障なく行なう。 【解決手段】 通電中に各種情報を不揮発性記憶手段21
に書込む。停電復帰後は、不揮発性記憶手段21からRA
M3に各種情報を転送する。これにより、停電前と同じ
条件で暖房動作を行なうことができる。不揮発性記憶手
段21はEEPROMからなるので、回路が簡単でコスト
の低減も図れる。また、EEPROMは半導体素子から
なるので、信頼性が高く使いやすい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石油ファンヒータ
などの暖房機器に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、この種の石油フ
ァンヒータなどの暖房機器では、部屋の温度すなわち室
温を温度検出手段にて検出し、この温度検出手段からの
温度情報に基づいて、マイクロコンピュータなどで構成
される制御手段が内蔵する制御プログラムを実行して、
室内を設定温度に暖房するようになっている。
【0003】しかし、上記構成の暖房機器では、暖房中
に停電が発生すると、それまでの室温設定情報が全て消
去され、初期状態に戻ってしまうため、停電復帰後に再
度室温を設定し直す必要があり面倒であった。また、所
定の時刻に暖房動作を開始するタイマ機能を備えた暖房
機器の場合も、停電が発生すると時間などの設定情報が
消去されるため、停電復帰後に再度タイマ時刻を設定し
直す必要があり面倒であった。例えば、暖房開始までの
残時間を設定することにより動作するタイマ機能では、
一度時間設定を行なった後に、毎日同じタイマ残時間を
用いようとしても、停電があると設定時間が消去されて
しまう。したがって、この場合は予めプログラムされた
初期状態の設定時刻に戻り、使用者が再度時間の設定を
行なわなければならない煩わしさがあった。
【0004】また、暖房動作が停止したときの動作状態
に関する情報や温度情報、あるいは、システムの異常情
報を記憶する機能を備えた暖房機器では、停電があると
これらの情報がすべて消去されてしまうため、検査時や
修理時において暖房機器がどのような状態であったかを
サービスマンがチェックできず、間違った部品交換や無
駄な修理を行ない、検査や修理に必要以上の時間やコス
トがかかっていた。
【0005】こうした各種の不具合を解決するために、
停電が発生しても必要な情報を消去させないために、電
池などにより制御手段であるマイクロコンピュータによ
りバックアップしたり、または、コンデンサの充放電機
能により各種情報を記憶する方法が知られている。しか
し、こうしたバックアップ電源による記憶は、コストが
高く回路が複雑になるばかりでなく、寿命が短かく(電
池はその容量に応じる)使用温度範囲が狭いなどの問題
点を生じていた。また、別の方法として、切換スイッチ
や可変抵抗器(ボリューム抵抗)などで設定情報を機械
的に記憶するものも知られているが、部品点数が増加
し、コスト上昇を招く問題点を生じていた。
【0006】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、バッ
クアップ電源や機械的な記憶手段を設けずに、停電前に
設定した各種情報に基づいて、停電復帰後の暖房動作を
支障なく行なうことのできる暖房機器を提供することを
その目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の暖房機器は、前
記目的を達成するために、室温を検出する温度検出手段
の温度情報に基づき、制御手段により暖房を行なう暖房
機器において、暖房動作を行なうのに必要な制御プログ
ラムを記憶した制御プログラム記憶手段と、この制御プ
ログラムの動作処理中に作業用領域として記憶される作
業用記憶手段と、EEPROMで構成される不揮発性記
憶手段とを備え、前記制御手段は、通電時に前記制御プ
ログラム記憶手段または前記作業用記憶手段に記憶され
る情報を前記不揮発性記憶手段に記憶転送し、停電復帰
時に該不揮発性記憶手段に記憶された情報を前記作業用
記憶手段に転送して、この転送した情報を用いて前記制
御プログラムを実行する構成を有している。
【0008】上記構成によれば、通電時に制御プログラ
ム記憶手段や作業用記憶手段に記憶される各種情報が不
揮発性記憶手段に書き込まれ、停電中も不揮発性記憶手
段に記憶保持される各種情報を、停電復帰後に作業用記
憶手段に記憶転送して、この転送した情報に基づき、制
御プログラムが実行されるようになっているので、停電
前と同じ条件で停電復帰後も暖房動作を行なうことがで
きる。また、これらの情報を停電中にも記憶する不揮発
性記憶手段は、EEPROMを用いているので、電池や
コンデンサなどの既存のバックアップ電源、および機械
的な記憶手段に比べて、回路が簡単でコストの低減も図
れる。しかも、EEPROMは半導体素子から構成され
るので、温度や寿命などをさほど考慮しなくてもよく、
信頼性が高く使いやすい。
【0009】また、各種情報をEEPROMに記憶保持
するために、機器が動作していない待機中に電源を供給
する必要がなく、消費電力の節約になり、省エネルギー
化を図ることができる。しかも、従来のバックアップ用
電池のように、暖房機器の各部の寿命よりも先に消耗し
て廃棄物になることがなく、廃棄物の低減化を達成でき
る。
【0010】
【発明の実施形態】以下、本発明の暖房機器の一実施例
について、添付図面を参照しながら説明する。なお、本
実施例における暖房機器は液体燃料燃焼装置である石油
ファンヒータである。
【0011】石油ファンヒータの電気的構成を示す図1
において、1はマイクロコンピュータなどからなる制御
手段であって、これは周知のように、制御装置や演算論
理装置などの他に、読出し専用メモリたるROM(Read
Only Memory)2および書込み可能な揮発性メモリであ
るRAM(Random Access Memory)3からなる主記憶装
置などを備えて構成される。制御手段1の入力側ポート
には、室温を検出する温度検出手段4からの温度情報を
受け付ける温度入力手段5と、後述する室温設定手段
6,タイマ時間設定手段7およびタイマ開始手段8から
の各入力情報を受け付けるキー入力手段9が各々接続さ
れる。また、制御手段1の出力側ポートには出力手段11
が接続されており、この出力手段11には、燃焼装置12を
作動するための燃焼装置駆動手段13と、動作状態を示す
ランプ14や、室温およびタイマ時間を表示するLEDD
15からなる表示手段16が各々接続される。なお、LED
D15は7セグメントの数字表示器であるが、例えばLC
Dなどの別の表示器を用いてもよい。また、本実施例に
おける燃焼装置12は、石油を気化して燃焼を行なうもの
であるが、他の石油暖房機器,電気カーペットや電気ス
トーブなどの電気暖房機器,ガスファンヒータなどのガ
ス暖房機器など、要は室内を暖房するものであればよ
い。
【0012】前記キー入力手段9に接続されるタイマ時
間設定手段7は、燃焼装置12を作動する暖房開始までの
残時間を変更し設定するものである。また、タイマ開始
手段8はタイマ動作を開始する際に操作するものであ
り、このタイマ開始手段8を操作すると、制御手段1に
接続されるタイマカウント手段17がタイマ時間のカウン
トを開始するようになっている。
【0013】制御プログラム記憶手段に相当するROM
2には、暖房動作(タイマ動作も含む)を行なうのに必
要な制御プログラムが、初期状態の各種情報を含んで記
憶されており、この制御プログラムが制御手段1により
実行されることで、石油ファンヒータとしての一連の動
作が行なわれるようになっている。また、作業用記憶手
段に相当するRAM3は、制御手段1による制御プログ
ラムの動作処理中に作業用領域として随時使用し記憶さ
れるものである。制御手段1は、ROM2に記憶された
初期状態の各種情報またはRAM3に記憶された各種情
報を適宜選択して前記制御プログラムを実行し、温度検
出手段4で検出される室温が設定室温に近づくように、
燃焼装置12の動作を制御して暖房動作を行なう。
【0014】21は、EEPROM(Electrically Erasa
ble Programmable Read Only Memory)で構成される不
揮発性記憶手段である。この不揮発性記憶手段21には、
タイマ動作時を含む暖房動作中の通電時にROM2また
はRAM3に記憶される各種情報が、制御手段1からの
命令により転送記憶される。そして、不揮発性記憶手段
21に記憶される各種情報は、停電時においてもそのまま
保持され、停電復帰時になると、不揮発性記憶手段21に
記憶された各種情報をRAM3に転送して、このRAM
3に転送した各種情報に基づいて、その後の制御プログ
ラムを実行するように制御手段1を構成している。本実
施例では、前記設定室温の情報と、タイマ時間の情報
と、機器に異常が発生したときに、異常の種類や異常発
生時の温度若しくはその他必要なエラー情報を、不揮発
性記憶手段21により記憶するように構成している。な
お、不揮発性記憶手段21に記憶する情報は、それ以外に
も、例えば停電の有無に関する停電有無情報や、チャイ
ルドロックが成されていたか否かに関するチャイルドロ
ック情報や、燃焼装置12を秒速で点火できるか否かに関
する秒速点火情報などを記憶してもよい。また、前記エ
ラー情報は、何種類記憶してもよい。特に、エラー情報
を不揮発性記憶手段21に記憶する際に、毎回不揮発性記
憶手段21の異なった番地に情報を記憶格納するように構
成すれば、毎回のエラー情報を消去することなく記憶で
きる。さらに、不揮発性記憶手段21に記憶したエラー情
報を読み出すエラー情報読み出し手段を設ければ、過去
に記憶したエラー情報を順に読み出すことで、検査や修
理時における機器の分析が容易になる。
【0015】次に、上記構成における作用を、図2〜図
5に示す各フローチャートを参照して説明する。なお、
各図に記載されるEEPROMは、不揮発性記憶手段21
を意味する。先ず、図2のフローチャートに基づいて、
設定室温を変更する際の動作を説明すると、表示素子で
あるLEDD15が現在室温を点灯表示しているときに
(ステップS1)、ステップS2において室温設定手段
6の操作キーをオンすると、制御手段1は不揮発性記憶
手段21に記憶されていた設定室温の情報を読み込み(ス
テップS3)、この不揮発性記憶手段21から読み込んだ
設定室温をLEDD15にて点滅表示する(ステップS
4)。そして、次のステップS5〜ステップS7におい
て、最初に室温設定手段6をオンしてから4秒が経過す
るまでに、室温設定手段6を再度オンすると、LEDD
15に表示されている設定室温が移り変わる。
【0016】室温設定手段6のオン操作を止めて、LE
DD15の表示を希望の設定室温のままにすると、ステッ
プS5にて4秒が経過した後に、LEDD15で表示され
ている設定室温が制御手段1にて決定される(ステップ
S8)。このとき、制御手段1は既に不揮発性記憶手段
21に記憶されている設定室温の情報を読み込み(ステッ
プS9)、次のステップS10にて、前記ステップS8で
決定した設定室温と、不揮発性記憶手段21から読み込ん
だ設定室温の情報が同じであれば、そのままステップS
1の手順に戻る一方、双方の設定室温が異なっていた
ら、今回決定した設定室温を不揮発性記憶手段21に書き
込んで(ステップS11)、ステップS1の手順に戻る。
このように、今回決定した情報が、不揮発性記憶手段21
から読み込んだ情報と異なっている場合にのみ、不揮発
性記憶手段21への書き込みを行なうことにより、不必要
な書き込み回数を減らすことで、不揮発性記憶手段21で
あるEEPROMの寿命を長くすることができる。
【0017】次に、タイマ動作を開始する際の手順を、
図3のフローチャートに基づき説明する。ステップS21
において、LEDD15が現在室温を点灯表示していると
きに、タイマ時間設定手段7の操作キーをオンすると
(ステップS22)、次のステップS23にて、制御手段1
は不揮発性記憶手段21に記憶されていたタイマ残時間の
情報を読み込み、この不揮発性記憶手段21から読み込ん
だタイマ残時間をLEDD15にて点滅表示する(ステッ
プS24)。そして、ステップS25において、タイマ時間
設定手段7を再度オンした場合には、ステップS24で点
滅表示しているタイマ残時間が変更される(ステップS
26)。
【0018】その後、ステップS27において、タイマ開
始手段8の操作キーをオンしないまま4秒が経過すると
(ステップS28)、ステップS1の手順に戻って、LE
DD15の表示は現在室温の点灯表示に切換わるが、前記
ステップS27〜S28において、4秒経過するまでにタイ
マ開始手段8の操作キーをオンすると、次のステップS
29に移行する。そして、今回設定されたタイマ残時間
と、既に不揮発性記憶手段21に記憶されているタイマ残
時間情報が同じ場合には、そのままステップS31の手順
に移行して、LEDD15の残時間表示を点滅から点灯に
切換えるが、双方の残時間が異なる場合には、一旦ステ
ップS30に移行し、今回決定した残時間を不揮発性記憶
手段21に書き込んでから、前記ステップS31において、
LEDD15の残時間表示を点滅から点灯に切換える。そ
の後、次のステップS32において、不揮発性記憶手段21
に記憶されているタイマ残時間情報に基づき、直ちにタ
イマ動作を開始し、タイマカウント手段17によるタイマ
残時間のカウントを開始する。
【0019】次に、異常発生時における動作を、図4の
フローチャートに基づき説明する。ステップS41におけ
る通常の暖房動作において、制御手段1の監視により機
器に何等かの異常が発生した場合(ステップS42)、次
のステップS43において、燃焼装置12の運転を停止して
暖房動作を停止し(異常中動作)、同時に異常が発生し
たことを表示手段16で表示する。そして、制御手段1
は、異常の種類や異常発生時の温度およびその他必要な
エラー情報を不揮発性記憶手段21に記憶する。
【0020】図5のフローチャートは、停電復帰時にお
ける動作手順を示したものである。ステップS51におい
て、停電状態から復帰すると、制御手段1は停電前に不
揮発性記憶手段21に書き込まれていた各種情報、具体的
には、設定室温とタイマ残時間の各情報およびエラー情
報を、不揮発性記憶手段21から読み込む(ステップS5
2)。そして、この読み込まれた各種の情報により、ス
テップS53において停電前に異常だった場合には、ステ
ップS54に移行するとともに、ここで読み込まれたエラ
ー情報が、機器を動作させない方が望ましい種類のもの
であったら、表示手段16により異常表示を行なって、使
用者に使用不可であることを知らせる。同時に、機器が
不用意に動作しないように、暖房動作を停止した異常中
動作を実行する(ステップS55)。
【0021】一方、前記ステップS53において、停電前
は異常でなかった場合、あるいは、前記ステップS54に
おいて、読み込まれたエラー情報が機器を動作してもよ
いものであった場合には、ステップS56の通常動作を行
なう。このとき、室温設定手段6による設定室温の変更
がないまま、暖房動作が開始された場合には、ステップ
S52で不揮発性記憶手段21から読み込んだ設定室温に基
づいて、暖房動作を実行する。また、タイマ残時間の変
更がないまま、タイマ動作が開始された場合も、前記ス
テップS52で不揮発性記憶手段21から読み込んだタイマ
残時間に基づいて、タイマ動作を実行する。これによ
り、停電が発生した場合でも、停電復帰後は停電前に設
定した状態のまま、タイマ動作を含む暖房動作を実行す
ることができる。
【0022】以上のように、本実施例では、室温を検出
する温度検出手段4の温度情報に基づき、制御手段1に
より暖房を行なう暖房機器において、暖房動作を行なう
のに必要な制御プログラムを記憶した制御プログラム記
憶手段たるROM2と、この制御プログラムの動作処理
中に作業用領域として記憶される作業用記憶手段たるR
AM3と、EEPROMで構成される不揮発性記憶手段
21とを備え、前記制御手段1は、通電時に前記ROM2
またはRAM3に記憶される情報を不揮発性記憶手段21
に記憶転送し、停電復帰時にこの不揮発性記憶手段21に
記憶された情報をRAM3に転送して、この転送した情
報を用いて前記制御プログラムを実行する構成を有して
いる。
【0023】この場合、通電時にROM2やRAM3に
記憶される各種情報が不揮発性記憶手段21に書き込ま
れ、停電中も不揮発性記憶手段21に記憶保持される各種
情報を、停電復帰後にRAM3に転送して、この転送し
た情報に基づき、制御プログラムが実行されるようにな
っているので、停電前と同じ条件で停電復帰後も暖房動
作を行なうことができる。また、これらの情報を停電中
にも記憶する不揮発性記憶手段21は、EEPROMを用
いているので、電池やコンデンサなどの既存のバックア
ップ電源、および機械的な記憶手段に比べて、回路が簡
単でコストの低減も図れる。しかも、EEPROMは半
導体素子から構成されるので、温度や寿命などをさほど
考慮しなくてもよく、信頼性が高く使いやすい。
【0024】また、温度や状態などの各種情報をEEP
ROMに記憶保持するために、機器が動作していない待
機中に電源を供給する必要がなく、消費電力の節約にな
り、省エネルギー化を図ることができる。しかも、従来
のバックアップ用電池のように、コントローラや製品の
寿命よりも先に消耗して廃棄物になることがなく、廃棄
物の低減化を達成できる。
【0025】また、本実施例では、通電時に設定した室
温設定情報(設定室温)を不揮発性記憶手段21に記憶転
送し、停電復帰時に不揮発性記憶手段21に記憶された室
温設定情報をRAM3に転送して、この転送した室温設
定情報を用いて、制御手段1が暖房動作を行なうように
構成している。この場合、設定した室温設定情報が停電
中も記憶されるので、停電復帰後に設定室温を初期状態
から再変更する必要がなく、暖房機器としての使い勝手
を向上できる。
【0026】また、本実施例では、通電時に設定したタ
イマ設定情報(タイマ残時間)を不揮発性記憶手段21に
記憶転送し、停電復帰時に不揮発性記憶手段21に記憶さ
れたタイマ設定情報をRAM3に転送して、この転送し
たタイマ設定情報を用いて、制御手段1が所定の時間に
暖房動作を開始するタイマ動作を行なうように構成して
いる。この場合、設定したタイマ設定情報が停電中も記
憶されるので、停電復帰後にタイマ設定情報を初期状態
から再変更する必要がなく、毎回同じ時間でタイマー動
作を行なわせることができる。よって、暖房機器として
の使い勝手が向上する。
【0027】また、本実施例では、停電前の機器の動作
状態を不揮発性記憶手段21に記憶転送し、停電復帰時に
不揮発性記憶手段21に記憶された動作状態の情報をRA
M3に転送して、この情報を用いて制御手段1が動作復
帰させるように構成しているので、必要な動作状態を停
電復帰後に維持することができ、暖房機器としての使い
勝手が向上する。また、停電復帰後に転送された動作状
態の情報が、機器を動作させない方が望ましいものであ
った場合には、機器を動作させないように制御手段1を
構成すれば、機器に異常が発生していても、電源復帰時
に不用意に暖房動作が開始されなくなり、安全性が向上
する。また、この場合は、表示手段16によりエラー表示
を同時に行なうようにすれば、使用者に対する注意を促
すことができ、使用者が機器の異常を適確に把握するこ
とができる。
【0028】さらに、本実施例では、機器の異常発生時
に各種エラー情報を不揮発性記憶手段21に記憶転送し、
このエラー情報を後で読み出すように構成しているの
で、機器の状態や故障箇所を速やかに、また適確に把握
できる。したがって、間違った部品交換や無駄な修理コ
ストを防ぐことができ、修理や検査の時間を短縮できる
とともに、修理コストの削減を図ることができる。
【0029】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲において種々の変形実
施が可能である。例えば、図2〜図5に示す各フローチ
ャートの動作手順は、あくまでも一例であって、停電復
帰後の動作の分岐や、各種情報の不揮発性記憶手段21へ
の転送書き込みタイミングは、適宜変更してよい。具体
的には、エラー情報による分岐は、停電復帰後直ぐに行
なわなくてもよく、停電復帰後は通常の動作を行なっ
て、この動作中に再度異常検出を行なってもよい。ま
た、不揮発性記憶手段21への動作状態の書き込みは、動
作開始時だけでなく動作中でもよい。さらに、実施例で
は設定室温の決定と書き込みを、一定時間(4秒)経過
後に行なう構成としたが、任意のキー操作により行なう
ようにしてもよい。
【0030】
【発明の効果】本発明の暖房機器は、室温を検出する温
度検出手段の温度情報に基づき、制御手段により暖房を
行なう暖房機器において、暖房動作を行なうのに必要な
制御プログラムを記憶した制御プログラム記憶手段と、
この制御プログラムの動作処理中に作業用領域として記
憶される作業用記憶手段と、EEPROMで構成される
不揮発性記憶手段とを備え、前記制御手段は、通電時に
前記制御プログラム記憶手段または前記作業用記憶手段
に記憶される情報を前記不揮発性記憶手段に記憶転送
し、停電復帰時に該不揮発性記憶手段に記憶された情報
を前記作業用記憶手段に転送して、この転送した情報を
用いて前記制御プログラムを実行するものであり、バッ
クアップ電源や機械的な記憶手段を設けずに、停電前に
設定した各種情報に基づいて、停電復帰後の暖房動作を
支障なく行なうことのできる暖房機器を提供できる。ま
た、消費電力の節約になり、省エネルギー化を図ること
ができるとともに、廃棄物の低減化を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す暖房機器の電気的構成
を示すブロック図である。
【図2】同上設定室温を変更する際の動作手順を示すフ
ローチャートである。
【図3】同上タイマ動作を開始する際の手順を示すフロ
ーチャートである。
【図4】同上異常発生時における動作手順を示すフロー
チャートである。
【図5】同上停電復帰時における動作手順を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 制御手段 2 ROM(制御プログラム記憶手段) 3 RAM(作業用記憶手段) 4 温度検出手段 21 不揮発性記憶手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室温を検出する温度検出手段の温度情報
    に基づき、制御手段により暖房を行なう暖房機器におい
    て、暖房動作を行なうのに必要な制御プログラムを記憶
    した制御プログラム記憶手段と、この制御プログラムの
    動作処理中に作業用領域として記憶される作業用記憶手
    段と、EEPROMで構成される不揮発性記憶手段とを
    備え、前記制御手段は、通電時に前記制御プログラム記
    憶手段または前記作業用記憶手段に記憶される情報を前
    記不揮発性記憶手段に記憶転送し、停電復帰時に該不揮
    発性記憶手段に記憶された情報を前記作業用記憶手段に
    転送して、この転送した情報を用いて前記制御プログラ
    ムを実行するものであることを特徴とする暖房機器。
JP15272798A 1998-06-02 1998-06-02 暖房機器 Pending JPH11344222A (ja)

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JP15272798A JPH11344222A (ja) 1998-06-02 1998-06-02 暖房機器

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005256701A (ja) * 2004-03-11 2005-09-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 扇風機
JP2015021674A (ja) * 2013-07-19 2015-02-02 株式会社ノーリツ 温風暖房装置

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