JPH11344213A - 熱分解反応器およびその制御装置並びに制御方法 - Google Patents

熱分解反応器およびその制御装置並びに制御方法

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JPH11344213A
JPH11344213A JP10153474A JP15347498A JPH11344213A JP H11344213 A JPH11344213 A JP H11344213A JP 10153474 A JP10153474 A JP 10153474A JP 15347498 A JP15347498 A JP 15347498A JP H11344213 A JPH11344213 A JP H11344213A
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/30Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel

Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃棄物の投入量や発熱量の変化に応じて、廃
棄物を均一に確実に効率良く熱分解するように制御でき
る。 【解決手段】 廃棄物aをドラム出口12で規定の温度
になるように熱分解し、熱分解ガスG1と熱分解残留物
bとを生成させる熱分解反応器の制御装置18におい
て、廃棄物aの滞留時間が予め決められた値になるよう
にとられる位置13に設置される温度センサー21と、
この温度センサー21で検知される温度が熱分解に必要
な予め設定された最小必要温度以上になるように熱分解
反応器5に供給する廃棄物量を制御する制御信号31を
出力するコントローラ27とを備え、制御信号31が廃
棄物供給手段3に入力され廃棄物量が制御されるととも
に、位置13における温度が熱分解に必要な予め設定さ
れた最小必要温度以上になるように制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物(家庭やオ
フィスなどから出される都市ごみ等の一般廃棄物、廃プ
ラスチック、カーシュレッダー・ダスト、廃オフィス機
器、電子機器、化成品などの産業廃棄物等、可燃物を含
むもの)を熱媒体によって加熱して熱分解する熱分解反
応器およびその制御装置並びに制御方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、都市ごみ等の一般廃棄物や産業廃
棄物等可燃物を含むものを熱媒体、例えば高温空気によ
って加熱し、熱分解する熱分解反応器は、その投入部か
ら廃棄物を供給し、スクリューコンベア等の供給手段に
よって回転するドラム内に供給し、ドラムの回転と共に
回転させながら加熱し熱分解させて熱分解ガスと熱分解
残留物とを生成させる。熱分解ガスは、ドラムに隣接す
る排出装置の上部から排出され、熱分解残留物は排出装
置の下部から排出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、熱分解
ドラムで廃棄物を熱分解する際に、熱分解残留物の出口
温度が450℃前後になるように制御しているが、廃棄
物がドラムに投入される際に、その投入量や含まれる水
分量、廃棄物の種類による発熱量が変動した場合には、
熱分解残留物の出口温度が450℃で同一としても、4
50℃近傍での滞留時間が変わるので熱分解の程度が異
なってくる。熱分解が不足すると熱分解残留物の臭いや
白煙が発生する。従って、これらを防止するために熱分
解するに必要な温度と滞留時間を確保する必要がある。
従来、廃棄物の熱分解処理においては、廃棄物が熱分解
残留物の後処理に支障のない程度に熱分解されているか
どうかを判断することは必ずしも容易ではない。
【0004】本発明の課題は、廃棄物の投入量や発熱量
の変化に応じて、廃棄物を均一に確実に効率良く熱分解
するように制御できることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、回転する筒状体の一端側に廃棄物を供給し他
端側へ移動させると共に、前記筒状体の他端側から一端
側へ熱媒体を流通させて前記廃棄物を前記他端側で規定
の温度になるように加熱して熱分解し、熱分解ガスと主
として不揮発性成分からなる熱分解残留物とを生成させ
る熱分解反応器の制御装置において、前記筒状体の他端
側から上流側にとられる位置から前記他端側へ移動させ
る熱分解中の廃棄物の滞留時間が予め決められる値にな
るようにとられる前記位置に設置される温度センサー
と、該温度センサーで検知される温度が熱分解に必要な
予め設定される最小必要温度以上になるように前記熱分
解反応器に供給する廃棄物量を制御する制御信号を出力
するコントローラとを備えることである。
【0006】熱分解中の廃棄物の滞留時間が予め決めら
れた値になる位置に温度センサーが設置され、コントロ
ーラはこの温度センサーで検知される温度による温度検
出信号を受けて熱分解反応器に廃棄物を供給する機器、
例えば廃棄物供給手段に制御信号を出力する。廃棄物供
給手段は、熱分解反応器に供給する廃棄物量を増減し、
熱分解に必要な予め設定される最小必要温度以上になる
ように廃棄物量を供給する。この際、温度センサーによ
って検知される温度が熱分解に必要な予め設定される最
小必要温度より低い場合には廃棄物供給手段による熱分
解反応器への廃棄物の供給量を減らし負荷を小さくす
る。負荷を小さくすれば前記位置における検知温度が上
昇し熱分解に必要な予め設定される最小必要温度より高
くなる。前記検知温度が熱分解に必要な予め設定される
最小必要温度より高い場合には熱分解反応器に供給する
廃棄物の供給量を増やし、前記検知温度が熱分解に必要
な予め設定される最小必要温度になるまでは増やすこと
ができる。このように、熱分解反応器に供給する廃棄物
の供給量を増減し、熱分解に必要な予め設定される最小
必要温度以上になるように廃棄物量を供給、制御する。
従って、廃棄物は、その投入量や発熱量の変化に応じ
て、均一に確実に効率良く熱分解される。
【0007】また、回転する筒状体の一端側に廃棄物を
供給し他端側へ移動させると共に、前記筒状体の他端側
から一端側へ熱媒体を流通させて前記廃棄物を前記他端
側で規定の温度になるように加熱して熱分解し、熱分解
ガスと主として不揮発性成分からなる熱分解残留物とを
生成させる熱分解反応器において、上記熱分解反応器の
制御装置を備えることである。上記記載の制御装置を備
えることにより、廃棄物の投入量や発熱量の変化に応じ
て廃棄物の熱分解効率が向上する。
【0008】また、回転する筒状体の一端側に廃棄物を
供給し他端側へ移動させると共に、前記筒状体の他端側
から一端側へ熱媒体を流通させて前記廃棄物を前記他端
側で規定の温度になるように加熱して熱分解し、熱分解
ガスと主として不揮発性成分からなる熱分解残留物とを
生成させる熱分解反応器の制御方法において、前記筒状
体の他端側から上流側にとられる位置から前記他端側へ
移動させる熱分解中の廃棄物の滞留時間が予め決められ
る値になるように定められ、前記位置における熱分解中
の廃棄物の温度が、熱分解に必要な予め設定される最小
必要温度以上になるように前記熱分解反応器に供給する
廃棄物量を制御することである。
【0009】熱分解中の廃棄物の滞留時間が予め決めら
れた値になるように、筒状体の他端側から上流側に位置
を定め、この位置の温度が熱分解に必要な予め設定され
る最小必要温度以上になるように熱分解反応器に供給す
る廃棄物量を制御する。この際、前記温度が熱分解に必
要な予め設定される最小必要温度より低い場合には熱分
解反応器に供給する廃棄物の供給量を減少させ負荷を小
さくする。負荷を小さくすれば前記位置における温度が
上昇し熱分解に必要な予め設定される最小必要温度より
高くなる。前記温度が熱分解に必要な予め設定される最
小必要温度より高い場合には熱分解反応器に供給する廃
棄物の供給量を増加し、負荷を増やすことにより前記温
度が低下し、熱分解に必要な予め設定される最小必要温
度になるまでは供給量を増やすことができる。このよう
に、熱分解反応器に供給する廃棄物の供給量を増減し、
熱分解に必要な予め設定された最小必要温度以上になる
ように廃棄物量を制御する。従って、廃棄物は、その投
入量や発熱量の変化に応じて、均一に確実に効率良く熱
分解される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る熱分解反応器
およびその制御装置並びに制御方法の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0011】図1は、本発明に係る熱分解反応器の制御
装置を備えた廃棄物処理装置の一実施形態を示す系統図
である。都市ごみ等の廃棄物aは廃棄物供給手段3、例
えば二軸剪断式等の破砕機とコンベア等により150m
m角以下に破砕され、横型回転式の熱分解反応器5の投
入部6に投入される。投入部6に投入された廃棄物a
は、モーターおよび減速機8によって回転するスクリュ
ーを有するスクリューフィーダ7を経て筒状体であるド
ラム10に供給される。
【0012】ドラム10は、通常水平方向に対して所定
の傾斜角に傾斜して設置され、且つ回転し、廃棄物aを
ドラム10の高い方の位置の一端側11から他端側12
へ移動させると共に、熱媒体、例えば高温空気gをドラ
ム10の他端側12から一端側11へ流通させて間接的
に廃棄物aを加熱する。ドラム10内は、大気圧より低
い圧力で低酸素雰囲気に維持され、図示していないシー
ル装置により大気の漏れ込みが防止されている。
【0013】高温空気gは、燃焼炉、例えば燃焼および
この燃焼によって生じた灰分を溶融する燃焼溶融炉37
の後流側に配置された図示していない熱交換器により加
熱され高温空気ラインL1を介して供給され、入口固定
部15からドラム外側を形成するジャケット14内を通
過することによって、廃棄物aを間接的に加熱し出口固
定部16から排出される。一方、廃棄物aは、ドラム1
0内で300〜600℃に、通常は他端側12で450
℃程度に加熱され、熱分解して熱分解ガスG1と、主と
して不揮発性成分からなる熱分解残留物bとになり、排
出装置32に送られて分離される。
【0014】排出装置32で分離された熱分解ガスG1
は、熱分解ガスラインL2を経て燃焼溶融炉のバーナ3
8に供給される。排出装置32の底部から排出された熱
分解残留物bは、450℃程度の比較的高温であるた
め、冷却装置33により80℃程度に冷却され、例えば
ふるい磁選式、うず電流式、遠心式または風力選別式等
の公知の単独または組み合わせた分離装置34に供給さ
れ、ここで細粒の燃焼性成分c(灰分を含む)と粗粒の
不燃焼性成分dとに分離され、不燃焼性成分dはコンテ
ナ36に回収され再利用される。
【0015】さらに、燃焼性成分cは、粉砕機35によ
り、例えば1mm以下に微粉砕され、燃焼性成分ライン
3を経て燃焼溶融炉のバーナ38に供給され、熱分解
ガスラインL2から供給された熱分解ガスG1と押込送風
機41により燃焼用空気ラインL4から供給された燃焼
用空気eと共に1,300℃程度の高温域で燃焼され、
このとき発生した灰分は溶融スラグfとなって、この燃
焼溶融炉37の内壁に付着し、さらに、内壁を流下し底
部排出口39から水槽40に落下しスラグ化される。
【0016】燃焼溶融炉37で生じた燃焼排ガスG
2は、高温空気加熱器42および図示していない熱交換
器を経て煙道ガスラインL5から廃熱ボイラ44で熱回
収され、集塵器46で除塵され、さらに排ガス浄化器4
7で有害成分を除去された後、低温のクリーンな排ガス
3となって誘引送風機48を介して煙突49から大気
へ放出される。廃熱ボイラ44で発生した蒸気は、蒸気
タービンを有する発電機45で発電に利用される。クリ
ーンな排ガスG3の一部はファン50を介してイナート
ガスラインL6により冷却装置33に供給される。
【0017】上記熱分解反応器5は、ドラムの他端側1
2から上流側にとられた位置13の温度および廃棄物a
の供給量を制御する制御装置18を備えている。制御装
置18は、温度センサー21とコントローラ27とを有
しており、温度センサー21は位置13に設置され、位
置13は熱分解中の廃棄物aを位置13から他端側12
へ移動させる滞留時間が予め決められた値になるように
とられる。さらに、コントローラ27は、温度センサー
21で検知される温度が熱分解に必要な予め設定される
最小必要温度TP、例えば340℃以上になるように熱
分解反応器5に供給する廃棄物量を制御する。具体的に
は、熱分解反応器5に廃棄物aを供給する廃棄物供給手
段3に制御信号31を出力する。
【0018】尚、上記実施形態において、廃棄物供給手
段3は、熱分解反応器投入部6の上流側に設けられたも
のとしたが、廃棄物供給手段3がスクリューフィーダ7
としてモーターおよび減速機8をコントローラ27によ
り制御することも可能である。
【0019】以上の構造を有する本実施形態の制御装置
18は、次のように作用する。即ち、図1において、温
度センサー21は、温度検知信号29をコントローラ2
7に発信する。温度検知信号29を受けたコントローラ
27は、制御信号31を廃棄物供給手段3に出力する。
廃棄物供給手段3は、制御信号31を受けて熱分解反応
器5に供給する廃棄物量を増減し、熱分解に必要な予め
設定された最小必要温度TP以上になるように廃棄物量
を供給する。
【0020】温度センサー21によって検知される温度
が熱分解に必要な予め設定された最小必要温度TPより
低い場合には廃棄物供給手段3による熱分解反応器5へ
の廃棄物aの供給量を減らし負荷を小さくする。負荷を
小さくすると前記位置13における検知温度が上昇し熱
分解に必要な予め設定される最小必要温度TPより高く
なる。前記検知温度が最小必要温度TPより高い場合に
は熱分解反応器5に供給する廃棄物aの供給量を増加
し、前記検知温度が最小必要温度TPになるまでは廃棄
物量を増やすことができる。このように、熱分解反応器
5に供給する廃棄物aの供給量を増減し、熱分解に必要
な予め設定された最小必要温度TO以上になるように廃
棄物量を制御する。従って、廃棄物aは、その投入量や
発熱量の変化に応じて、均一に確実に効率良く熱分解さ
れる。
【0021】本実施形態の制御装置18において、温度
センサー19によって熱分解残留物の出口温度TA(図
2に表示)を検出する。コントローラ27は、温度セン
サー19からの温度検出信号28を受けて、出口温度T
Aが規定の温度TOになるように制御弁25に操作信号3
0を送り、制御弁25の開度を制御する。
【0022】本実施形態の熱分解反応器5は、上記制御
装置18を備えることにより、廃棄物aの投入量や発熱
量の変化に応じて廃棄物の熱分解効率が向上する。
【0023】図2は、図1の制御装置18の作用を説明
する曲線図である。横軸にドラム長手方向の位置をと
り、縦軸に温度(℃)をとって示している。符号11、
12、13は、それぞれドラム一端側(入口)、ドラム
他端側(出口)、ドラム他端側から上流側にとった位置
を示す。符号51は熱分解用高温空気gの温度曲線、符
号52は廃棄物aの供給量が少ない低負荷時の廃棄物温
度曲線、符号53は廃棄物aの供給量が適正な中負荷時
の廃棄物温度曲線、符号54は供給量が多い最高負荷時
の廃棄物温度曲線、符号55は廃棄物aの供給量が大過
ぎる過負荷時の廃棄物温度曲線である。
【0024】位置13は、熱分解中の廃棄物aがこの位
置13から他端側12まで移動する時間(滞留時間)が
予め決められた値になるようにとられる。この位置13
は、廃棄物の種類、ドラムの回転速さ、ドラムの傾斜等
によって決まるが、実用的にはドラムの回転速さ、ドラ
ムの傾斜をある値に設定し、ドラムの他端側から一定の
距離Dのところに設定され、凡そドラム長さLの1/5
〜1/10である。点B1、B2、B3およびB4は、それ
ぞれ曲線51、52、53および54の位置13上の点
を示し、これらの点の温度をそれぞれTB1、TB2、TB3
およびTB4で表す。
【0025】図2において、曲線54の場合、即ち最高
負荷時の場合は位置13において熱分解中の廃棄物温度
B3は熱分解に必要な予め設定された最小必要温度TP
に一致しており、位置13から出口位置12に移動する
間に規定の温度TO(450℃)になる。因に、規定の
温度TOとA点の温度TAは同じ値にする。しかし、曲線
55の場合、即ち過負荷時の場合は位置13において熱
分解中の廃棄物温度TB4は最小必要温度TPよりも低
く、位置14において最小必要温度TPに達し、位置1
4から出口位置12に移動する間に温度が上昇し規定の
温度TO(又はTA)になる。従って、過負荷の場合は、
熱分解に必要な滞留時間が確保されず、熱分解が不十分
になる。曲線52、53の場合は、熱分解に必要な十分
な温度と滞留時間が確保されている。
【0026】次に、本発明の熱分解反応器の制御方法の
一実施形態を図1、2を利用して説明する。この熱分解
反応器の制御方法は、ドラムの他端側12から上流側に
とられた位置13から他端側12へ移動させる熱分解中
の廃棄物の滞留時間が予め決められた値になるように定
められ、さらに位置13における熱分解中の廃棄物の温
度が、熱分解に必要な予め設定された最小必要温度TP
以上になるように熱分解反応器5に供給する廃棄物量を
制御することである。
【0027】先に説明した制御装置18と同様に、位置
13における温度が熱分解に必要な予め設定された最小
必要温度TPより低い場合には熱分解反応器5に供給す
る廃棄物の供給量を減らし負荷を小さくする。負荷を小
さくすれば位置13における温度が上昇し熱分解に必要
な予め設定された最小必要温度TPより高くなる。位置
13における温度が熱分解に必要な予め設定された最小
必要温度TPより高い場合には熱分解反応器5に供給す
る廃棄物aの供給量を増加し、前記温度が熱分解に必要
な予め設定された最小必要温度TPまで増加させること
ができる。このように、熱分解反応器5に供給する廃棄
物aの供給量を増減し、熱分解に必要な予め設定された
最小必要温度TP以上になるように廃棄物量を制御す
る。従って、廃棄物は、その投入量や発熱量の変化に応
じて、均一に確実に効率良く熱分解される。
【0028】
【発明の効果】本発明の熱分解反応器の制御装置および
制御方法によれば、廃棄物の投入量や発熱量の変化に応
じて、廃棄物を均一に確実に効率良く熱分解するように
制御できる。
【0029】また、上記制御装置を備えた熱分解反応器
は、廃棄物の投入量や発熱量の変化に応じて廃棄物を効
率良く熱分解する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱分解反応器の制御装置を備えた
廃棄物処理装置の一実施形態を示す系統図である。
【図2】図1の熱分解反応器の制御装置の作用を説明す
る曲線図である。
【符号の説明】
3 廃棄物供給手段 5 熱分解反応器 10 ドラム(筒状体) 11 一端側 12 他端側 13 上流側にとられた位置 18 制御装置 21 温度センサー 27 コントローラ 31 制御信号 TP 予め設定された最小必要温度 TO 規定の温度 G1 熱分解ガス a 廃棄物 b 熱分解残留物 g 高温空気(熱媒体)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転する筒状体の一端側に廃棄物を供給
    し他端側へ移動させると共に、前記筒状体の他端側から
    一端側へ熱媒体を流通させて前記廃棄物を前記他端側で
    規定の温度になるように加熱して熱分解し、熱分解ガス
    と主として不揮発性成分からなる熱分解残留物とを生成
    させる熱分解反応器の制御装置において、前記筒状体の
    他端側から上流側にとられる位置から前記他端側へ移動
    させる熱分解中の廃棄物の滞留時間が予め決められる値
    になるようにとられる前記位置に設置される温度センサ
    ーと、該温度センサーで検知される温度が熱分解に必要
    な予め設定される最小必要温度以上になるように前記熱
    分解反応器に供給する廃棄物量を制御する制御信号を出
    力するコントローラとを備えることを特徴とする熱分解
    反応器の制御装置。
  2. 【請求項2】 回転する筒状体の一端側に廃棄物を供給
    し他端側へ移動させると共に、前記筒状体の他端側から
    一端側へ熱媒体を流通させて前記廃棄物を前記他端側で
    規定の温度になるように加熱して熱分解し、熱分解ガス
    と主として不揮発性成分からなる熱分解残留物とを生成
    させる熱分解反応器において、請求項1に記載の熱分解
    反応器の制御装置を備えることを特徴とする熱分解反応
    器。
  3. 【請求項3】 回転する筒状体の一端側に廃棄物を供給
    し他端側へ移動させると共に、前記筒状体の他端側から
    一端側へ熱媒体を流通させて前記廃棄物を前記他端側で
    規定の温度になるように加熱して熱分解し、熱分解ガス
    と主として不揮発性成分からなる熱分解残留物とを生成
    させる熱分解反応器の制御方法において、前記筒状体の
    他端側から上流側にとられる位置から前記他端側へ移動
    させる熱分解中の廃棄物の滞留時間が予め決められる値
    になるように定められ、前記位置における熱分解中の廃
    棄物の温度が、熱分解に必要な予め設定される最小必要
    温度以上になるように前記熱分解反応器に供給する廃棄
    物量を制御することを特徴とする熱分解反応器の制御方
    法。
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