JPH11344043A - 締結機構を内蔵した回転体 - Google Patents

締結機構を内蔵した回転体

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JPH11344043A
JPH11344043A JP10152766A JP15276698A JPH11344043A JP H11344043 A JPH11344043 A JP H11344043A JP 10152766 A JP10152766 A JP 10152766A JP 15276698 A JP15276698 A JP 15276698A JP H11344043 A JPH11344043 A JP H11344043A
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JP
Japan
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peripheral surface
rotating body
tightening
tapered
flange
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JP10152766A
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English (en)
Inventor
Takashi Muraoka
隆 村岡
Norihisa Kanazawa
憲寿 金沢
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Tsubakimoto Chain Co
Original Assignee
Tsubakimoto Chain Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転軸に締結固定された回転体に緩みが発生
しにくく、高い取付精度が得られ、且つ、回転体の軸方
向への取付位置の調整範囲が広い締結機構を内蔵した回
転体を提供する。 【解決手段】 テーパ状内周面3Aを有する中心孔3が
貫通形成された回転体本体2と、テーパ状内周面3Aに
適合するテーパ状外周面6Eを有する締付け部6Bとテ
ーパ状外周面6Eの拡径側で締付け部6Bの端部に連設
されたフランジ部6Aとを有し軸孔6Cが締付け部とフ
ランジ部に亘って貫通形成された締付けピース6と、テ
ーパ状内周面にテーパ状外周面を嵌合させた状態でフラ
ンジ部と回転体本体とを連結する複数の締付けボルト7
とを備える。締付けボルトの締付けでテーパ状外周面が
テーパ状内周面に、また、軸孔内周面が回転軸4外周面
にそれぞれ押付けられて回転体が回転軸に固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属するの技術分野】本発明は、回転軸間で回転
を伝達するための歯車、スプロケット、プーリ等(以
下、これらを総称して回転体という。)の構造に関し、
特に、回転軸に締結するための締結機構を内蔵した回転
体の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、歯車、スプロケット、プーリ等の
回転体を駆動側回転軸あるいは被駆動側回転軸に固定す
る手段として、回転体と回転軸との間に介装する締結機
構が用いられている。
【0003】図6は従来のこのような締結機構の一例を
示すものであって、同図に示すように締結機構A1は、
回転体A2(同図の例では歯付プーリ)とこの回転体A
2が固定される回転軸A3との間に介装されている。
【0004】回転体A2は、回転軸A3が嵌挿される中
心孔A4の内径の一部が回転軸A3の外径よりも大径に
拡大された大径部Hを有していて、ここに締結機構A1
の一部が挿入されるようになっている。
【0005】締結機構A1は、インナースリーブA5、
アウタースリーブA6、及び複数の締付けボルトA7か
ら構成されており、インナースリーブA5にはその中心
部に回転軸A3に適合する軸孔hが貫通して形成され、
複数の締付けボルト挿通孔aを有するフランジ部A8と
外周側がテーパ面T1で形成されている締付け部A9か
ら構成されている。
【0006】また、アウタースリーブA6は前記テーパ
面T1に嵌合するテーパ面T2と、前記回転体A2の中
心孔A4の大径部Hに嵌装される円筒状外周面Cとを有
している。
【0007】インナースリーブA5とアウタースリーブ
A6は、両方のテーパ面T1,T2どうしが図6に示さ
れているように嵌合された状態で、回転体A2の中心孔
A4の大径部H内に挿入され、フランジ部A8の締付け
ボルト挿通孔aに外側から差し込まれる締付けボルトA
7が回転体A2側面のこれらの締付けボルト挿通孔A8
の対向位置に開口する軸方向のねじ穴A10に螺合され
る。
【0008】回転体A2の回転軸A3への取り付けに際
しては、締付けボルトA7を全て緩めた状態で、回転軸
A3に対して回転体A2の取付位置を調整してから各締
付けボルトA7を締付けると、インナースリーブA5は
アウタースリーブA6内に圧入され、テーパ面T1,T
2どうしの楔作用によってインナースリーブA5の締付
け部A9とアウタースリーブA6はそれぞれ半径方向に
弾性変位し、アウタースリーブA6の円筒状外周面Cは
回転体A2の中心孔A4の大径部H内周面に押し付けら
れるとともにインナースリーブA5の締付け部A10に
おける軸孔h内周面は回転軸A3の外周面に押し付けら
れ、インナースリーブA5とアウタースリーブA6を介
して回転体A2が回転軸A3に締結固定される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述した構造の従来の
締結機構においては、回転軸に回転体を固定する際に、
回転軸とインナースリーブ間、インナースリーブとアウ
タースリーブ間、及び、アウタースリーブと回転体間の
3カ所がそれぞれ摩擦力によって互いに固定されるた
め、使用中の伝達トルクの変動や振動等によってこれら
の部材間に緩みを生じる可能性があり、また、これらの
3カ所で生じる取付誤差や製作誤差が累積して、回転軸
に対する回転体の取付精度が低下する問題があった。
【0010】また、回転体からアウタースリーブの抜取
りを容易にするため、フランジ部が対向する回転体の側
面からアウタースリーブの一部を突出させているので、
回転体側面からのフランジ部の突出量が大きくなるた
め、軸長が短い軸の端部への回転体の取付けが困難であ
り、また、突出量の大きいフランジ部によって、回転体
の軸方向への取付位置の調整範囲が狭い範囲に制限され
てしまう問題があった。
【0011】そこで、本発明は、前述したような従来技
術の問題を解消し、使用中に回転軸に締結固定された回
転体に緩みが発生しにくく、高い取付精度が得られると
ともに、回転体の軸方向への取付位置の調整範囲が広く
とれる締結機構を内蔵した回転体を提供することを目的
とし、さらに、短い軸の端部にも取付可能な締結機構を
内蔵した回転体を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的のため、本発明
の締結機構を内蔵した回転体は、テーパ状内周面を有す
る中心孔が軸方向に貫通して形成された回転体本体と、
テーパ状内周面に輪郭が適合するテーパ状外周面を有す
る締付け部とテーパ状外周面拡径側の締付け部端部に連
設されているフランジ部とを有しテーパ状外周面と同心
状の軸孔が締付け部とフランジ部に亘って軸方向に貫通
して形成された締付けピースと、テーパ状内周面にテー
パ状外周面を嵌合させた状態でフランジ部と回転体本体
とを軸方向に連結する周方向に分散配置された複数の締
付けボルトとを備え、締付けボルトの締付けにより、テ
ーパ状外周面がテーパ状内周面に押付けられて摩擦固定
されるとともに、軸孔内周面が回転軸外周面に押付けら
れて摩擦固定されるように構成されている。
【0013】前記締結機構を内蔵した回転体において
は、フランジ部が回転体本体の一方の端面に形成されて
いるフランジ部収容凹部内に配置されていることが望ま
しい。
【0014】
【作用】締付けピースの締付け部を回転体本体の中心孔
内に嵌合させ、次いで、締付けボルトによってフランジ
部と回転体本体とを緩く連結して回転体を組立てる。な
お、回転体本体にフランジ部収容凹部が形成されている
場合には、フランジ部はフランジ部収容凹部内に収容さ
れる。
【0015】この状態で、回転軸を締付けピースの軸孔
に嵌挿し、回転体の位置を調整して回転軸に対する固定
位置を位置決めした後、締付けボルトを締付けると、回
転体本体の中心孔のテーパ状内周面に締付けピースの締
付け部のテーパ状外周面が押付けられる。
【0016】その結果、締付け部は半径方向に弾性変位
して軸孔の締付け部部分の内周面が回転軸の外周面を押
圧し、摩擦力によって締付けピースは回転軸に強固に摩
擦固定されるとともに、締付け部のテーパ状外周面は回
転体本体の中心孔のテーパ状内周面を押圧し、摩擦力に
よって締付けピースは回転体に強固に摩擦固定され、回
転体本体が締付けピースを介して回転軸に固定される。
【0017】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図1は本発明の締結機構を内蔵した回転体の1実
施例を示す縦断面図、図2は、その側面図、図3は、図
1のA−A線位置における矢印方向に見た断面図であっ
て、回転体1は、本実施例では、外周に多数の噛合歯T
が刻まれている回転体本体2を有している。
【0018】前記回転体本体2の中心部には中心孔3が
形成され、前記中心孔3の内周面は、軸方向中央部分が
テーパ状内周面3Aとなっている。前記テーパ状内周面
3Aの縮径側の端部は、回転体本体2の一方の側面に開
口する短い円筒状内周面3Bと軸方向に連続している。
【0019】前記円筒状内周面3Bの内径は回転体1が
固定される回転軸4の外径より僅かに大きく形成され
て、回転軸4を回転体本体2内に挿入できるようになっ
ている。
【0020】また、回転体本体2の他方の側面には、円
筒状のフランジ部収容凹部5が開口しており、前記フラ
ンジ部収容凹部5の底部5Aの中央部分には、中心孔3
のテーパ状内周面3Aの拡径側の端部と軸方向に連続す
る円筒状内周面3Cが開口している。
【0021】回転体本体2内には、締付けピース6が配
置されている。前記締付けピース6は、図4及び図5に
示すように軸方向に連設されたフランジ部6Aと締付け
部6Bから構成されており、これらのフランジ部6Aと
締付け部6Bに亘って、回転軸4が嵌合される軸孔6C
が中心部を軸方向に貫通して形成されている。
【0022】締付け部6Bは、半径方向に容易に弾性変
位できるように薄肉筒状に形成されていて、その外周面
はフランジ部6A近傍の短い円筒状外周面6Dとこれに
連続した回転体本体2の中心孔3のテーパ状内周面3A
に適合するテーパ状外周面6Eから構成されている。
【0023】また、前記テーパ状外周面6Eと円筒状外
周面6Dには、締付け部6Bのフランジ部6A側と反対
側の端部から周方向に等間隔に4つのスリットSが切り
込まれており、これらのスリットSによって締付け部6
Bの半径方向の弾性変位をより容易している。
【0024】なお、本実施例では、テーパ状外周面6E
の拡径側端部とフランジ部6Aとの間に円筒状外周面6
Dを介在させているが、フランジ部6Aにテーパ状外周
面6Eを直接連続して形成してもよく、また、回転体本
体2の中心孔3に形成されている円筒状内周面3B,3
Cは省略して中心孔3の内周面を全てテーパ状内周面3
Aで形成してもよい。
【0025】さらに、本実施例では、締付けピース6の
締付け部6Bに4つのスリットSを形成しているが、ス
リットSの数は締付けピース6のサイズや伝達トルク等
に応じて適宜増減してもよい。
【0026】また、フランジ部6Aには、その軸方向に
貫通する締付けボルト挿通孔6Fが周方向に等間隔に4
カ所形成され、また、これらの締付けボルト挿通孔6F
から周方向に離間した直径方向に対向する2カ所に分離
ボルト用ねじ孔6Gが形成されている。
【0027】前述したように構成されている締付けピー
ス6の締付け部6Bに形成されているテーパ状外周面6
Eを、回転体本体2の中心孔3のテーパ状内周面3Aに
嵌合させてフランジ部収容凹部5内にフランジ部6Aを
収容し、次いで、フランジ部6Aに設けられている4つ
の締付けボルト挿通孔6Fのそれぞれに締付けボルト7
を差し込んで、フランジ部収容凹部5の底部5Aのこれ
らの締付けボルト挿通孔6Fにそれぞれ対向する位置に
開口している軸方向の締付けボルト用ねじ孔8に螺合さ
せることにより、回転体1が組み立てられる。
【0028】そして、回転軸4に回転体1を締結する場
合には、各締付けボルト7を締付けボルト用ねじ孔8に
対して緩く螺合した状態で、回転軸4を締付けピース6
の軸孔6Cに嵌挿し、回転体1の位置を調整して回転軸
4に対する固定位置を位置決めした後、4つの締付けボ
ルト7を均等に締付けることにより、回転体本体2の中
心孔3のテーパ状内周面3Aに締付けピース6の締付け
部6Bのテーパ状外周面6Eが押付けられ、締付け部6
Bは半径方向に弾性変位して軸孔6Cの締付け部6B部
分の内周面が回転軸4の外周面を押圧し、その摩擦力に
よって締付けピース6は、回転軸4に強固に摩擦固定さ
れる。
【0029】一方、前記テーパ状外周面6Eとテーパ状
内周面3Aとの間の楔作用によって、これらの間にも大
きな摩擦力が作用して、回転体本体2と締付けピース6
とが強固に固定され、結果的に締付けピース6を介して
回転体本体2が回転軸4に締結固定される。
【0030】また、回転軸4に対して回転体1の取付位
置を変更したり、取り外す必要が生じた場合には、先ず
その頭部がフランジ部6Aの外側の側面から僅かに離れ
る位置まで全ての締付けボルト7を緩める。
【0031】この状態ではまだ、テーパ状外周面6Eと
テーパ状内周面3Aとの間が楔状に噛み込んで、軸孔6
Cの内周面が回転軸4の外周面を強固に締付けたままで
あり、そのままでは回転軸4から回転体1を取り外すこ
とができないので、図2及び図5に示されているフラン
ジ部6Aに形成された2つの分離ボルト用ねじ孔6Gに
図示しない分離用ボルトをそれぞれ螺合してこれらの分
離用ボルトの先端をフランジ部収容凹部5の底部5Aに
当接するまで螺進させる。
【0032】そして、ここからさらに2つの分離用ボル
トを分離ボルト用ねじ孔6Gに均等にねじ込むことによ
って、締付けピース6をフランジ部収容凹部5内から抜
け出す方向に変位させ、テーパ状外周面6Eとテーパ状
内周面3A間の楔結合を分離して回転軸4と回転体1と
の締結状態を解除することができる。なお、分離ボルト
用ねじ孔6Gは3つ以上設けてもよく、また、組付け後
に回転軸4から回転体1を再び分離する必要がない場合
には省略してもよい。
【0033】前述した実施例の回転体1では、回転体本
体2にフランジ部収容凹部5を形成し、この中に締付け
ピース6のフランジ部6Aを収容しているため、図1に
示すように回転軸軸4の端面4Aより回転体本体2を突
出させて取り付けることができ、また、回転体本体2内
部に形成しているフランジ部収容凹部5によって回転体
1全体の質量や慣性モーメントを低減できる利点があ
る。
【0034】また、回転体1を回転軸4の途中に取り付
ける場合には、フランジ部収容凹部5を設けずに、フラ
ンジ部6Aを回転体本体2の側面から外部に突出させた
構造としてもよく、この場合には、締付けボルト7に頭
部が六角形のボルト等を用いることによって、回転軸4
の軸方向に対して横方向から着脱作業を行うことがで
き、着脱作業に必要な軸方向のスペースを少なくできる
利点がある。
【0035】また、本実施例では、締付けボルト7をフ
ランジ部6Aの締付けボルト挿通孔6Fを貫通させて回
転体本体2側に形成されている締付けボルト用ねじ孔8
に連結しているが、逆に、回転体本体に締付けボルト挿
通孔を貫通させて形成し、フランジ部に締付けボルト用
ねじ孔を形成して、回転体本体の締付けボルト挿通孔に
フランジ部側と反対側から締付けボルトを差し込んでフ
ランジ部の締付けボルト用ねじ孔に螺合させた構造とし
てもよい。
【0036】さらに、フランジ部と回転体本体の両方に
締付けボルト挿通孔を形成して締付けボルトを両者に亘
って貫通させ、締付けボルトのねじ部にナットを螺合さ
せてフランジ部と回転体本体とを締結するようにしても
よく、また、締付けボルトの本数は、回転体のサイズや
伝達トルクの大きさに応じて適宜増減することができ
る。
【0037】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1に記載
した発明によれば、回転軸と回転体本体とが締付けピー
スのみを介して締結され、締付けピースの締付け部の軸
孔内周面と回転軸外周面間、及び、締付けピースの締付
け部のテーパ状外周面と回転体本体の中心孔のテーパ状
内周面間の2カ所が摩擦結合される構造であるため、従
来のインナースリーブとアウタースリーブとをテーパ嵌
合させている締結機構のように、回転体とアウタースリ
ーブ間、アウタースリーブとインナースリーブ間、及
び、インナースリーブと回転軸間の3カ所に摩擦結合部
があるものと比較して、使用時のトルク変動や振動等に
よる緩みを発生しにくくすることができる。
【0038】また、従来の締結機構と比較して、部品点
数が少ないため、回転軸に対する回転体の取付精度を向
上させることができるとともに、製造や組立が容易であ
るため、製作コストを低減することができる。
【0039】また、請求項2に記載した発明によれば、
回転軸軸の端面より回転体本体を突出させて取り付ける
ことができるため、軸長の短い回転軸端部への回転体の
取付が可能であり、また、回転体本体内部にフランジ部
収容凹部を形成しているため、回転体全体の質量や慣性
モーメントを小さくすることができ、動力伝達効率を向
上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の締結機構を内蔵した回転体の1実施
例を示す縦断面図。
【図2】 本発明の締結機構を内蔵した回転体の1実施
例を示す側面図。
【図3】 図1のA−A線位置における矢印方向に見た
断面図。
【図4】 締付けピースの縦断面図。
【図5】 締付けピースの締付け部側の側面図。
【図6】 従来の締付機構の一例を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 回転体 2 回転体本体 3 中心孔 3A テーパ状内周面 3B,3C 円筒状内周面 4 回転軸 5 フランジ部収容凹部 5A 底部 6 締付けピース 6A フランジ部 6B 締付け部 6C 軸孔 6D 円筒状外周面 6E テーパ状外周面 6F 締付けボルト挿通孔 6G 分離ボルト用ねじ孔 7 締付けボルト 8 締付けボルト用ねじ孔
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】そこで、本発明は、前述したような従来技
術の問題を解消し、使用中に回転軸に締結固定された回
転体に緩みが発生しにくく、高い位置決め取付精度が得
られるとともに、回転体の軸方向への取付位置の調整範
囲が広くとれる締結機構を内蔵した回転体を提供するこ
とを目的とし、さらに、短い軸の端部にも取付可能な締
結機構を内蔵した回転体を提供することを目的とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的のため、本発明
の締結機構を内蔵した回転体は、締付け側円筒状内周面
に連続するテーパ状内周面を有する中心孔が軸方向に貫
通して形成された回転体本体と、締付け側円筒状内周面
テーパ状内周面に輪郭がそれぞれ適合する円筒状外周
面とテーパ状外周面を有する締付け部とテーパ状外周面
拡径側の締付け部端部に連設されているフランジ部とを
有しテーパ状外周面と同心状の軸孔が締付け部とフラン
ジ部に亘って軸方向に貫通して形成された締付けピース
と、テーパ状内周面にテーパ状外周面を嵌合させた状態
でフランジ部と回転体本体とを軸方向に連結する周方向
に分散配置された複数の締付けボルトとを備え、回転体
本体の締付け側円筒状内周面と締付けピースの円筒状外
周面との嵌合により、軸孔内周面が回転軸外周面に同心
状に位置決めされ、締付けボルトの締付けにより、テー
パ状外周面がテーパ状内周面に押付けられて摩擦固定さ
れるとともに、軸孔内周面が回転軸外周面に押付けられ
て摩擦固定されるように構成されている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】前記締結機構を内蔵した回転体において
は、フランジ部が回転体本体の一方の端面に形成されて
いるフランジ部収容凹部内に配置されていることが、
転体全体の質量や慣性モーメントを小さくするうえで
ましい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】
【作用】本発明の締結機構を内蔵した回転体は、締付け
ピースの締付け部を回転体本体の中心孔内に嵌合させ、
次いで、締付けボルトによってフランジ部と回転体本体
とを緩く連結して回転体を組立てたものである。なお、
回転体本体にフランジ部収容凹部が形成されている場合
には、フランジ部はフランジ部収容凹部内に収容され
る。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】本発明の回転体は、このような締結機構を
内蔵した状態で、回転軸を締付けピースの軸孔に嵌挿
し、回転体本体の締付け側円筒状内周面と締付けピース
の円筒状外周面とを適合させて回転体の位置を調整する
ことによって回転軸に対する同心状の固定位置に位置決
めした後、締付けボルトを締付けると、回転体本体の中
心孔のテーパ状内周面に締付けピースの締付け部のテー
パ状外周面が押付けられる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】前記円筒状内周面3Bの内径は回転体1が
固定される回転軸4の外径より僅かに大きく形成され
て、回転軸4を回転体本体2内に容易に挿入できるよう
になっている。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】また、回転体本体2の他方の側面には、円
筒状のフランジ部収容凹部5が開口しており、前記フラ
ンジ部収容凹部5の底部5Aの中央部分には、中心孔3
のテーパ状内周面3Aの拡径側の端部と軸方向に連続す
締付け側円筒状内周面3Cが開口している。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】削除
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】なお、本実施例では、締付けピース6の締
付け部6Bに4つのスリットSを形成しているが、スリ
ットSの数は締付けピース6のサイズや伝達トルク等に
応じて適宜増減してもよい。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】このようにして得られられた本実施例の締
結機構を内蔵した回転体1においては、前述したように
構成されている締付けピース6の締付け部6Bに形成さ
れているテーパ状外周面6Eを、回転体本体2の中心孔
3のテーパ状内周面3Aに嵌合させてフランジ部収容凹
部5内にフランジ部6Aを収容し、次いで、フランジ部
6Aに設けられている4つの締付けボルト挿通孔6Fの
それぞれに締付けボルト7を差し込んで、フランジ部収
容凹部5の底部5Aのこれらの締付けボルト挿通孔6F
にそれぞれ対向する位置に開口している軸方向の締付け
ボルト用ねじ孔8に螺合させることにより組み立てられ
ている。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】そして、本実施例の締結機構を内蔵した回
転体1を回転軸4に締結する場合には、各締付けボルト
7を締付けボルト用ねじ孔8に対して緩く螺合した状態
で、回転軸4を締付けピース6の軸孔6Cに嵌挿し、
転体本体2の締付け側円筒状内周面3Cと締付けピース
6の円筒状外周面6Dとを適合させて回転体1の位置を
調整して回転軸4に対して偏心することなく同心状に
置決めした後、4つの締付けボルト7を均等に締付ける
ことにより、回転体本体2の中心孔3のテーパ状内周面
3Aに締付けピース6の締付け部6Bのテーパ状外周面
6Eが押付けられ、締付け部6Bは半径方向に弾性変位
して軸孔6Cの締付け部6B部分の内周面が回転軸4の
外周面を押圧し、その摩擦力によって締付けピース6
は、回転軸4に強固に摩擦固定される。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】また、従来の締結機構と比較して、部品点
数が少なくすることができ、また、回転体本体の締付け
側円筒状内周面と締付けピースの円筒状外周面とを適合
させて回転体の位置を調整することによって回転軸に対
して偏心することなく同心状に位置決めすることができ
るため、回転軸に対する回転体の位置決め取付精度を向
上させることができるとともに、製造や組立が容易であ
るため、製作コストを低減することができる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 1 回転体 2 回転体本体 3 中心孔 3A テーパ状内周面3B 円筒状内周面 3C 締付け側円筒状内周面 4 回転軸 5 フランジ部収容凹部 5A 底部 6 締付けピース 6A フランジ部 6B 締付け部 6C 軸孔 6D 円筒状外周面 6E テーパ状外周面 6F 締付けボルト挿通孔 6G 分離ボルト用ねじ孔 7 締付けボルト 8 締付けボルト用ねじ孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テーパ状内周面を有する中心孔が軸方向
    に貫通して形成された回転体本体と、 テーパ状内周面に輪郭が適合するテーパ状外周面を有す
    る締付け部とテーパ状外周面拡径側の締付け部端部に連
    設されているフランジ部とを有しテーパ状外周面と同心
    状の軸孔が締付け部とフランジ部に亘って軸方向に貫通
    して形成された締付けピースと、 テーパ状内周面にテーパ状外周面を嵌合させた状態でフ
    ランジ部と回転体本体とを軸方向に連結する周方向に分
    散配置された複数の締付けボルトとを備え、 締付けボルトの締付けにより、テーパ状外周面がテーパ
    状内周面に押付けられて摩擦固定されるとともに、軸孔
    内周面が回転軸外周面に押付けられて摩擦固定されるこ
    とを特徴とする締結機構を内蔵した回転体。
  2. 【請求項2】 フランジ部が回転体本体の一方の端面に
    形成されているフランジ部収容凹部内に配置されている
    ことを特徴とする請求項1記載の締結機構を内蔵した回
    転体。
JP10152766A 1998-06-02 1998-06-02 締結機構を内蔵した回転体 Pending JPH11344043A (ja)

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KR101013726B1 (ko) 2009-02-17 2011-02-16 효림산업 주식회사 자동차 추진축용 커플링 샤프트
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