JPH11344015A - 車両用内装部品のクリップ取付座 - Google Patents

車両用内装部品のクリップ取付座

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JPH11344015A
JPH11344015A JP14998098A JP14998098A JPH11344015A JP H11344015 A JPH11344015 A JP H11344015A JP 14998098 A JP14998098 A JP 14998098A JP 14998098 A JP14998098 A JP 14998098A JP H11344015 A JPH11344015 A JP H11344015A
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mounting seat
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリップをクリップ係止穴中心に常にセンタ
リングしながらも、クリップ係止穴へのクリップの挿入
が容易に行え、しかも、内装部品を車体パネルに装着す
る際には、車体パネル内側の取付ボスの係止穴の位置に
追従してクリップの位置が容易に動くようにする。 【解決手段】 首部22上に膨出形状の係止頭部25を
有するクリップ21が首部22を挿入して係止されるク
リップ係止穴14と、このクリップ係止穴に向けてクリ
ップ首部22を案内するガイド溝15と、をクリップ着
座部13に有するクリップ取付座11であって、クリッ
プ係止穴14の内周面に、この内周面に両端部で連続
し、クリップ首部22をクリップ係止穴中心に向けて弾
力的に保持する複数の弾性ループ状部16を突設して、
この弾性ループ状部16の外周側部分に、この外周側部
分で弾性ループ状部16を弾性変形自在とする弾性変形
容易部17,18を設ける。この弾性変形容易部17,
18は、両端部とその間の部分とに、弾性ループ状部1
6の一般部より細く形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用内装部品の
裏面側等に設けられるクリップ取付座に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】車両用の内装部品を車体パネルに取り付
ける場合、例えば、ドアライニングをドアパネルに取り
付ける場合において、ドアライニングの裏面には、図7
に示すような取付構造をもって、クリップ取付座1にク
リップ2が備えられる。図7は従来のクリップ取付構造
を示すもので、クリップ2とクリップ取付座1を分解し
て示している。
【0003】先ず、図示しないドアライニングの裏面側
に一体(別体でも可)に形成されるクリップ取付座1
は、一部が開放された立ち上がり周壁1a上のクリップ
着座部1bにクリップ係止穴1cを有している。クリッ
プ係止穴1cは、拡開するサイドガイド部1d,1dに
より一部が開放され、その開放部1eは、クリップ2の
首部2aの径より小さい。また、クリップ2は、首部2
aの上下にフランジ部2b,2cを有して、その上方に
膨出形状の係止頭部2dを有している。この係止頭部2
dが、図示しないドアパネルの内側に設けた取付ボスの
係止穴に弾性変形して填め込まれる。
【0004】以上のクリップ2は、ドアライニング裏面
側のクリップ取付座1に対し、そのクリップ着座部1b
の上下面をフランジ部2b,2cで挟むようにして、サ
イドガイド部1d,1dから開放部1eを通して首部2
aをクリップ係止穴1cに填め込むことで、装着され
る。こうしてクリップ2を裏面側に備えたドアライニン
グは、ストックされた後、所定の組立ラインへ搬送され
て、ドアパネルの内側に設けた取付ボスの係止穴に係止
頭部2dを填め込むことで、ドアパネルに装着される。
【0005】ところで、車両の使用時において、ドアパ
ネルに装着されたドアライニングの熱変形による逃がし
のために、クリップ着座部1には、クリップ2が填め込
まれたクリップ係止穴1cとそのクリップ首部2aとの
間に円周方向のガタ1fが形成されている。しかし、こ
のようなクリップ係止穴1cとクリップ首部2aとの間
に円周方向のガタ1fがあるため、前述したようにして
ドアパネルにドアライニングを装着する際に、その円周
方向のガタ1fによりクリップ2の位置が動いて、ドア
パネル内側の取付ボスの係止穴の位置にクリップ2の位
置が合わず、取り付け難いという不具合が発生してい
た。
【0006】このような不具合を解消するための技術と
して、クリップ着座部において、そのクリップ係止穴の
内周面に、クリップの首部をクリップ係止穴中心に弾力
的に保持する複数の弾性突片を突設した構成のものが、
実開昭63−60709号公報により公知となってい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記実開昭63−60
709号公報に開示のように、クリップ係止穴の内周面
に、クリップの首部をクリップ係止穴中心に弾力的に保
持する複数の弾性突片を突設したクリップ着座部によれ
ば、クリップをクリップ係止穴中心に常にセンタリング
できる。しかしながら、クリップ係止穴内周面の弾性突
片が必ずしも充分にフレキシブルなものではないため、
クリップをガイド部からクリップ係止穴に挿入する際
に、弾性突片が抵抗となって、クリップが挿入し難いも
のとなっていた。そして、ドアパネルにドアライニング
を装着する際においては、クリップの位置が必ずしも充
分には動き難く、ドアパネル内側の取付ボスの係止穴の
位置に追従してクリップの位置が容易に動くものとはな
っていなかった。
【0008】そこで、本発明の目的は、クリップをクリ
ップ係止穴中心に常にセンタリングしながらも、クリッ
プ係止穴へのクリップの挿入が容易に行え、しかも、車
両用内装部品を車体パネルに装着する際には、車体パネ
ル内側の取付ボスの係止穴の位置に追従してクリップの
位置が容易に動くようにしたクリップ取付座を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
請求項1記載の発明は、首部上に膨出形状の係止頭部を
有するクリップが前記首部を挿入して係止されるクリッ
プ係止穴と、このクリップ係止穴に向けて前記クリップ
首部を案内するガイド溝と、をクリップ着座部に有す
る、車両用内装部品のクリップ取付座であって、前記ク
リップ係止穴の内周面に、この内周面に両端部で連続
し、前記クリップ首部を前記クリップ係止穴中心に向け
て弾力的に保持する複数の弾性ループ状部を突設すると
ともに、この弾性ループ状部の外周側部分に、この外周
側部分で前記弾性ループ状部を弾性変形自在とする弾性
変形容易部を設けた構成、を特徴としている。
【0010】ここで、クリップは、弾性を具備する合成
樹脂製のもので、その首部が、ガイド溝から挿入してク
リップ係止穴に係止され、また、係止頭部が、ドアパネ
ルの内側等に設けた取付ボスの係止穴に弾性変形して填
め込まれる。クリップ取付座は、ドアライニング等の内
装部品の裏側に一体または別体に設けられるものであ
る。車両用内装部品としては、ドアライニングの他、サ
イドモールやセンターピラーガーニッシュ等が挙げられ
るが、他の内装部品であっても良い。
【0011】以上のように、請求項1記載の発明によれ
ば、車両用内装部品のクリップ取付座において、先ず、
クリップ係止穴の内周面に、この内周面に両端部で連続
し、クリップ首部をクリップ係止穴中心に向けて弾力的
に保持する複数の弾性ループ状部を突設したので、クリ
ップ係止穴内周面に突設した複数の弾性ループ状部によ
り、クリップをクリップ係止穴中心に向けて常にセンタ
リング保持できる。そして、以上の弾性ループ状部の外
周側部分に、この外周側部分で弾性ループ状部を弾性変
形自在とする弾性変形容易部を設けたので、クリップ係
止穴にクリップを挿入する際に、クリップに押されて弾
性ループ状部が外周側部分の弾性変形容易部で容易に弾
性変形する。さらに、車両用内装部品を車体パネルに装
着する際には、クリップを保持する弾性ループ状部が、
その外周側部分の弾性変形容易部で容易に弾性変形する
ことにより、車体パネル内側の取付ボスの係止穴の位置
に追従してクリップの位置が容易に動くものとなる。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の車
両用内装部品のクリップ取付座であって、前記ガイド溝
側に一端部が連続し、前記ガイド溝の幅内に突出する一
対の前記弾性ループ状部を備え、この一対の弾性ループ
状部の前記ガイド溝側に面しない方に前記弾性変形容易
部を設けた構成、を特徴としている。
【0013】このように、請求項2記載の発明によれ
ば、請求項1記載の弾性ループ状部として、ガイド溝側
に一端部が連続し、そのガイド溝の幅内に突出する一対
の弾性ループ状部を備え、この一対の弾性ループ状部の
ガイド溝側に面しない方に請求項1記載の弾性変形容易
部を設けたので、ガイド溝からクリップ係止穴にクリッ
プを挿入する際に、ガイド溝の幅内に突出する一対の弾
性ループ状部がクリップ首部に押されて外周側部分の弾
性変形容易部で容易に弾性変形する。そして、クリップ
係止穴にクリップを挿入した後は、ガイド溝の幅内に一
対の弾性ループ状部が突出しており、座屈方向の抵抗力
が大きいので、クリップ首部のクリップ係止穴からガイ
ド溝への抜けが阻止される。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の車両用内装部品のクリップ取付座であって、前記
弾性変形容易部は、前記弾性ループ状部の一般部より細
く形成されている構成、を特徴としている。
【0015】このように、請求項3記載の発明によれ
ば、請求項1または2記載の弾性変形容易部が、弾性ル
ープ状部の一般部より細く形成されているので、クリッ
プを保持する弾性ループ状部が、その一般部より細く形
成された外周側部分で容易に弾性変形する。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項1または3
記載の車両用内装部品のクリップ取付座であって、前記
弾性変形容易部は、前記弾性ループ状部の前記クリップ
係止穴内周面側に連続する両端部とその間の部分とに設
けられている構成、を特徴としている。
【0017】このように、請求項4記載の発明によれ
ば、請求項1または3記載の弾性変形容易部が、弾性ル
ープ状部のクリップ係止穴内周面側に連続する両端部と
その間の部分とに設けられているので、クリップ係止穴
へのクリップの挿入時並びにクリップの保持状態におい
て、弾性ループ状部が両端部とその間の弾性変形容易部
で極めて容易に弾性変形し、また、両端部以外の弾性変
形容易部の位置や形状を変えることにより、クリップの
保持位置をクリップ係止穴中心だけでなく任意の位置に
変えることも可能となる。
【0018】請求項5記載の発明は、請求項2または3
記載の車両用内装部品のクリップ取付座であって、前記
弾性変形容易部は、前記一対の弾性ループ状部の前記ク
リップ係止穴内周面側に連続する他端部とこの他端部か
ら離間した部分とに設けられている構成、を特徴として
いる。
【0019】このように、請求項5記載の発明によれ
ば、請求項2または3記載の弾性変形容易部が、一対の
弾性ループ状部のクリップ係止穴内周面側に連続する他
端部とこの他端部から離間した部分とに設けられている
ので、ガイド溝からクリップ係止穴へのクリップの挿入
時に、ガイド溝の幅内に突出する一対の弾性ループ状部
がクリップ係止穴内周面側に連続する他端部とこの他端
部から離間した部分の弾性変形容易部で極めて容易に弾
性変形する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る車両用内装
部品のクリップ取付座の実施の各形態例を図1から図6
に基づいて説明する。
【0021】<第1の実施の形態例>先ず、図1は本発
明を適用した車両用内装部品の一例としてのドアライニ
ングを裏面側から見た概略正面図で、図2はそのクリッ
プ取付座を拡大して第1の実施の形態例を示すもので、
クリップを分解して示した斜視図である。そして、図3
は同じくクリップ取付座の平面図、図4はそのクリップ
取付座における弾性突片の拡大図である。
【0022】始めに、図1に示したように、樹脂製のド
アライニング10の内側には、複数(図示例では6個)
のクリップ取付座11,11,11,…が一体に形成さ
れていて、これらのクリップ取付座11,11,11,
…には、クリップ21,21,21,…がそれぞれ装着
して備えられている。クリップ21は、可撓性を有する
合成樹脂製の一体成型品で、図2に拡大して示したよう
に、首部22の上下に下部フランジ部23及び上部フラ
ンジ部24を有して、その上部フランジ部24の上に膨
出形状の係止頭部25を有している。
【0023】また、クリップ取付座11は、図2及び図
3に拡大して示したように、一部が開放された周壁12
上のクリップ着座部13に、クリップ係止穴14及びガ
イド溝15を有している。ここで、クリップ係止穴14
は、クリップ21の首部22より大径で下部フランジ部
23及び上部フランジ部24より小径のものであり、ま
た、ガイド溝15は、クリップ係止穴14から開放端に
向かって幅が徐々に広がるテーパ形状のものである。
【0024】そして、クリップ係止穴14の内周面に
は、その円周方向に略等間隔に離間して複数(図示例で
は4本)の弾性ループ状部16,16,16,16が一
体に突設されている。即ち、この4本の弾性ループ状部
16,16,16,16は、その各々の両端部がクリッ
プ係止穴14の内周面にそれぞれ連続していて、クリッ
プ係止穴14の中心に向かって円弧状に突出する略中央
部で、クリップ21の首部22周囲をクリップ係止穴1
4中心に向けて弾力的に保持するものである。
【0025】以上の弾性ループ状部16において、その
円弧状外周面でクリップ係止穴14の内周面に連続する
両端部は、各々の両端部から弾性ループ状部16を弾性
変形自在とする弾性変形容易部17,17となってい
る。即ち、図示例では、以上のような円弧状の弾性ルー
プ状部16の両端部を、外周側から角形凹部を切り欠い
たように、他の一般部に比べてかなり細い形状による弾
性変形容易部17,17としている。さらに、弾性ルー
プ状部16の略中央部と両端部との間には、外周側から
三角形凹部を切り欠いたように、他の一般部に比べてか
なり細い形状による弾性変形容易部18,18を形成し
ている。なお、凹部の形状は任意であり、さらに、凹部
によらず、滑らかに細く形成したものでも良い。
【0026】次に、クリップ21の取付方を説明する。
先ず、クリップ21の係止頭部25を手指で持ち、クリ
ップ取付座11のクリップ着座部13に対して、そのガ
イド溝15の開放端側において、クリップ21の首部2
2を臨ませながら、下部フランジ部23及び上部フラン
ジ部24間にクリップ着座部13を挟むようにする。こ
うして、ガイド溝15に首部22を入れると同時に、ク
リップ21をガイド溝15に沿わせてクリップ係止穴1
4まで挿入する。
【0027】このようなクリップ係止穴14へのクリッ
プ21の挿入時、ガイド溝15に対し両側の弾性ループ
状部16,16が、クリップ21の首部22に押されて
各々の両端部及び略中央部との間の計4個の弾性変形容
易部17,17,18,18でそれぞれ極めて容易に弾
性変形するため、クリップ21が極めて容易に挿入でき
る。そして、挿入後は、クリップ係止穴14の内周面に
ある4本の弾性ループ状部16,16,16,16の円
弧状に突出した略中央部によって、クリップ21がクリ
ップ係止穴14の中心に向けて常にセンタリング保持さ
れる。従って、搬送時の振動や外力の作用等によって
も、クリップ取付座11(クリップ係止穴14)からの
クリップ21の脱落を防止できる。
【0028】以上の通り、クリップ21をクリップ取付
座11にワンタッチで装着できる上、4本の弾性ループ
状部16,16,16,16によって、クリップ係止穴
14の中心に向けてクリップ21を常にセンタリング保
持でき、しかも、クリップ21の脱落を防止できる。従
って、組立ラインにおいて、図示しないドアパネルの内
側に設けた取付ボスの係止穴に、所定個数のクリップ2
1の係止頭部25を弾性変形させてそれぞれ填め込むこ
とで、ドアライニング10の組付が行える。この時、ク
リップ21を保持する4本の弾性ループ状部16,1
6,16,16が、各々の両端部及び略中央部との間の
計4個の外周側からの角形凹部や三角形凹部による他の
一般部に比べてかなり細い形状の弾性変形容易部17,
17,18,18でそれぞれ極めて容易に弾性変形し
て、ドアパネル内側の取付ボスの係止穴の位置に追従し
てクリップ21の位置が極めて容易に動くので、ドアラ
イニング10をドアパネルに容易かつ確実に装着でき
る。
【0029】なお、弾性ループ状部16の略中央部と両
端部との間の弾性変形容易部18の形状を自由に変える
ことにより、クリップ21の位置をクリップ係止穴14
の中心だけでなく、任意の位置に変えることも可能であ
り、このようにして、設計自由度を高められる。例え
ば、クリップ着座部を製品化した後において、弾性ルー
プ状部16の略中央部と両端部との間の弾性変形容易部
18の形状を調整することにより、任意の位置にクリッ
プ21の初期状態を変えることもできる。
【0030】<第2の実施の形態例>図5は図1のクリ
ップ取付座11を拡大して第2の実施の形態例を示す平
面図で、図6はそのクリップ取付座11における弾性ル
ープ状部16の拡大図である。この第2の実施の形態例
は、図示のように、幅が一様なガイド溝15として、ク
リップ係止穴14の内周面には、ガイド溝15と直径方
向に対向する位置に、前述した第1の実施の形態例と同
様に、両端部及び略中央部との間の計4個の外周側から
の角形凹部や三角形凹部による他の一般部に比べてかな
り細い形状の弾性変形容易部17,17,18,18を
有する弾性ループ状部16を形成している。
【0031】そして、ガイド溝15に一端部が連続して
クリップ係止穴14の内周面に他端部が連続し、かつ、
ガイド溝15の幅内に突出する一対の弾性ループ状部1
6,16を形成している。なお、この一対の弾性ループ
状部16,16のガイド溝15に対する傾斜角度は、3
0度以下と比較的小さく設定する。この一対の弾性ルー
プ状部16,16は、ガイド溝15の側に面しない部分
に弾性変形容易部17,18をそれぞれ有している。即
ち、ガイド溝15に一端部が連続する一対の弾性ループ
部16,16には、図示のように、クリップ係止穴14
の内周面に連続する他端部に、外周側からの角形凹部に
よる他の一般部に比べてかなり細い形状の弾性変形容易
部17,17を形成するとともに、その他端部と略中央
部との間にも、三角形凹部による他の一般部に比べてか
なり細い形状の弾性変形容易部18,18を形成してい
る。
【0032】以上のようなガイド溝15に一端部が連続
してガイド溝15の幅内に突出する一対の弾性ループ状
部16,16を備えたクリップ穴14へのクリップ21
の挿入時、ガイド溝15の幅内に突出した一対の弾性ル
ープ状部16,16が、クリップ首部22により押され
て、図6に仮想線で示したように、クリップ係止穴14
の内周面に連続する他端部及び略中央部との間の弾性変
形容易部17,18でそれぞれ極めて容易に弾性変形す
るため、クリップ21が極めて容易に挿入できる。そし
て、挿入後は、ガイド溝15側の一対の弾性ループ部1
6,16と、ガイド溝15に対し直径方向に対向して位
置する1本の弾性ループ状部16の各円弧状に突出した
略中央部によって、クリップ21をクリップ係止穴14
の中心に向けて常にセンタリング保持できる。
【0033】また、以上のようなクリップ係止穴14へ
のクリップ21の挿入後において、ガイド溝15の幅内
に一対の弾性ループ状部16,16が突出していて、そ
の突出部には弾性変形容易部がないため、図5及び図6
に実線で示したように、クリップ首部22のクリップ係
止穴14からガイド溝15への抜けを阻止できる。しか
も、一対の弾性ループ状部16,16のガイド溝15の
幅内への突出部分は、弾性変形容易部がなく、クリップ
係止穴14からガイド溝15へ向かおうとするクリップ
首部22に対して、座屈方向の抵抗力が大きいため、ク
リップ首部22のクリップ係止穴14からガイド溝15
への抜けを阻止する機能の面で優れている。従って、搬
送時の振動や外力の作用等によっても、クリップ取付座
11(クリップ係止穴14)からのクリップ21の脱落
を、前述した第1の実施の形態例のものに比べてより効
果的に防止できる。
【0034】なお、以上の実施の各形態例においては、
車両用ドアライニングに設けたクリップ取付座とした
が、本発明はこれに限定されるものではなく、サイドモ
ールやセンターピラーガーニッシュ等、他の車両用内装
部品やその他の部品装着のために設けるクリップ取付座
であっても良い。また、弾性ループ状部の大きさや断面
形状等は任意であり、さらに、弾性変形容易部は、細い
形状部の他、ヒンジピンのようなヒンジ形状でも良く、
その他、各部材の具体的な細部構造等についても適宜に
変更可能であることは勿論である。
【0035】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明に係
る車両用内装部品のクリップ取付座によれば、クリップ
係止穴内周面に突設した複数の弾性ループ状部によっ
て、クリップをクリップ係止穴中心に向けて常にセンタ
リング保持することができることに加えて、クリップ係
止穴にクリップを挿入する際に、クリップに押されて弾
性ループ状部が外周側部分の弾性変形容易部で容易に弾
性変形して、クリップ係止穴にクリップを容易に挿入す
ることができるといった利点が得られる。そして、車両
用内装部品を車体パネルに装着する際には、クリップを
保持する弾性ループ状部が、その外周側部分の弾性変形
容易部で容易に弾性変形するため、車体パネル内側の取
付ボスの係止穴の位置に追従してクリップの位置が容易
に動くものとなり、従って、車両用内装部品を車体パネ
ルに容易かつ確実に装着することができるといった利点
も得られる。
【0036】また、請求項2記載の発明に係る車両用内
装部品のクリップ取付座によれば、ガイド溝からクリッ
プ係止穴にクリップを挿入する際に、請求項1記載の発
明と同様に、ガイド溝の幅内に突出する一対の弾性ルー
プ状部がクリップ首部に押されて外周側部分の弾性変形
容易部で容易に弾性変形して、クリップ係止穴にクリッ
プを容易に挿入することができ、しかも、請求項1記載
の発明により得られる効果に加えて、クリップ係止穴へ
のクリップ挿入後は、ガイド溝の幅内に一対の弾性ルー
プ状部が突出していて、その座屈方向の大きな抵抗力に
より、クリップ首部のクリップ係止穴からガイド溝への
抜けを防止することができるといった利点が得られる。
【0037】請求項3記載の発明に係る車両用内装部品
のクリップ取付座によれば、請求項1または2記載の発
明のように、クリップを保持する弾性ループ状部が、そ
の一般部より細く形成された外周側部分で容易に弾性変
形するものとなる。
【0038】請求項4記載の発明に係る車両用内装部品
のクリップ取付座によれば、請求項1または3記載の発
明により得られる効果に加えて、クリップ係止穴へのク
リップの挿入時並びにクリップの保持状態において、弾
性ループ状部が両端部とその間の弾性変形容易部で極め
て容易に弾性変形して、クリップ係止穴にクリップを極
めて容易に挿入することができ、また、車体パネル内側
の取付ボスの係止穴の位置に追従してクリップの位置を
極めて容易に動かすことができ、しかも、両端部以外の
弾性変形容易部の位置や形状を変えることによって、ク
リップの保持位置をクリップ係止穴中心だけでなく任意
の位置に変えることできるようになるといった利点が得
られる。
【0039】請求項5記載の発明に係る車両用内装部品
のクリップ取付座によれば、請求項2または3記載の発
明により得られる効果に加えて、ガイド溝からクリップ
係止穴へのクリップの挿入時に、ガイド溝の幅内に突出
する一対の弾性ループ状部がクリップ係止穴内周面側に
連続する他端部とこの他端部から離間した部分の弾性変
形容易部で極めて容易に弾性変形して、クリップ係止穴
にクリップを極めて容易に挿入することができるといっ
た利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した車両用内装部品の一例として
のドアライニングを裏面側から見た概略正面図である。
【図2】図1のクリップ取付座を拡大して第1の実施の
形態例を示すもので、クリップを分解して示した斜視図
である。
【図3】図2のクリップ取付座の平面図である。
【図4】図3のクリップ取付座における弾性ループ状部
の拡大図である。
【図5】図1のクリップ取付座を拡大して第2の実施の
形態例を示す平面図である。
【図6】図5のクリップ取付座における弾性ループ状部
の拡大図である。
【図7】従来のクリップ取付構造を示すもので、クリッ
プとクリップ取付座の分解斜視図である。
【符号の説明】
10 ドアライニング(内装部品) 11 クリップ取付座 12 周壁 13 クリップ着座部 14 クリップ係止穴 15 ガイド溝 16 弾性ループ状部 17,18 弾性変形容易部 21 クリップ 22 首部 23 下部フランジ部 24 上部フランジ部 25 係止頭部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】首部上に膨出形状の係止頭部を有するクリ
    ップが前記首部を挿入して係止されるクリップ係止穴
    と、このクリップ係止穴に向けて前記クリップ首部を案
    内するガイド溝と、をクリップ着座部に有する、車両用
    内装部品のクリップ取付座であって、前記クリップ係止
    穴の内周面に、この内周面に両端部で連続し、前記クリ
    ップ首部を前記クリップ係止穴中心に向けて弾力的に保
    持する複数の弾性ループ状部を突設するとともに、この
    弾性ループ状部の外周側部分に、この外周側部分で前記
    弾性ループ状部を弾性変形自在とする弾性変形容易部を
    設けたこと、を特徴とする車両用内装部品のクリップ取
    付座。
  2. 【請求項2】前記ガイド溝側に一端部が連続し、前記ガ
    イド溝の幅内に突出する一対の前記弾性ループ状部を備
    え、この一対の弾性ループ状部の前記ガイド溝側に面し
    ない方に前記弾性変形容易部を設けたこと、を特徴とす
    る請求項1記載の車両用内装部品のクリップ取付座。
  3. 【請求項3】前記弾性変形容易部は、前記弾性ループ状
    部の一般部より細く形成されていること、を特徴とする
    請求項1または2記載の車両用内装部品のクリップ取付
    座。
  4. 【請求項4】前記弾性変形容易部は、前記弾性ループ状
    部の前記クリップ係止穴内周面側に連続する両端部とそ
    の間の部分とに設けられていること、を特徴とする請求
    項1または3記載の車両用内装部品のクリップ取付座。
  5. 【請求項5】前記弾性変形容易部は、前記一対の弾性ル
    ープ状部の前記クリップ係止穴内周面側に連続する他端
    部とこの他端部から離間した部分とに設けられているこ
    と、を特徴とする請求項2または3記載の車両用内装部
    品のクリップ取付座。
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