JPH11343932A - リーンバーンエンジンの蒸発燃料パージ装置 - Google Patents

リーンバーンエンジンの蒸発燃料パージ装置

Info

Publication number
JPH11343932A
JPH11343932A JP15494898A JP15494898A JPH11343932A JP H11343932 A JPH11343932 A JP H11343932A JP 15494898 A JP15494898 A JP 15494898A JP 15494898 A JP15494898 A JP 15494898A JP H11343932 A JPH11343932 A JP H11343932A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
purge
lean
fuel
evaporative fuel
lean burn
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP15494898A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3910731B2 (ja
Inventor
Akihisa Nakamura
晃久 中村
Masayuki Kuwano
真幸 桑野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Heavy Industries Ltd filed Critical Fuji Heavy Industries Ltd
Priority to JP15494898A priority Critical patent/JP3910731B2/ja
Publication of JPH11343932A publication Critical patent/JPH11343932A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3910731B2 publication Critical patent/JP3910731B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Supplying Secondary Fuel Or The Like To Fuel, Air Or Fuel-Air Mixtures (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ストイキオ運転からリーンバーン運転へ移行す
る際の蒸発燃料パージによるリーンフィードバック制御
の追従性悪化を防止する。 【解決手段】ストイキオ運転からリーンバーン運転へ切
換えられたとき、空燃比のリーン化率を設定するリーン
フィードバック係数FLEGDBの値を読込み、リーン
フィードバック係数FLEGDBの反転回数conを計
測し(S34,S35)、反転回数conが設定値KCPFLE
に達したとき、リーンフィードバックが安定したと判断
して蒸発燃料パージ開始を指示するパージ開始許可フラ
グFCPをセットし(S37)、蒸発燃料パージを開始する。
ストイキオ運転からリーンバーン運転に切換られた直後
の蒸発燃料パージを禁止することで、リーンフィードバ
ック制御の追従性が良好になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、理論空燃比による
運転(ストイキオ運転)からリーンバーン運転へ移行し
たときの蒸発燃料パージ量を制御し、リーンフィードバ
ック制御の追従性を良好にするリーンバーンエンジンの
蒸発燃料パージ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、低負荷、中負荷運転域での燃
焼を改善し、理論空燃比よりも稀薄な空燃比での安定燃
焼を可能とし、理論熱効率の向上、ポンピングロス低減
によって燃費向上と低公害化との双方を実現するリーン
バーンエンジンが知られている。このリーンバーンエン
ジンでは、空燃比がリーン化限界付近に設定されるた
め、僅かな空燃比の変動でも、リーンフィードバック制
御の追従性が悪化し、失火等を原因とするサージングが
発生し易くなる。
【0003】リーンバーン運転時の空燃比に燃料外乱と
して影響を与えるものに蒸発燃料パージがある。蒸発燃
料パージシステムは、燃料タンク内で発生する蒸発燃料
が大気に放出されるのを防止するために、上記蒸発燃料
をキャニスタに一旦吸着させ、燃焼に影響を与えない運
転状態のとき吸気系へパージさせて燃焼させるもので、
例えば、特開平7−166981号公報に開示されてい
る。
【0004】この先行技術では、燃料タンクと吸気系と
を連通する蒸発燃料パージ通路に、燃料タンク内の蒸発
燃料を吸着するキャニスタを介装すると共に該キャニス
タに吸着された蒸発燃料のパージ量を制御するキャニス
タパージコントロール(CPC)弁とを介装し、運転状
態がストイキオ運転からリーンバーン運転に切換る際
に、CPC弁の開度を切換え、リーンバーン運転へ移行
した直後の燃焼変動を防止する技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したよう
にリーンバーン運転は低負荷から中負荷運転領域までの
広い範囲に及んでおり、しかもリーンバーン運転時の空
燃比がリーン化限界付近で制御されるため、燃焼形態が
切換えられた直後の不安定な状態のときに、蒸発燃料を
パージさせると、リーンバーン運転時の空燃比を制御す
るリーンフィードバック制御の追従性が悪くなる。
【0006】上記先行技術では、ストイキオ運転からリ
ーンバーン運転へ移行したとき、単に蒸発燃料パージ弁
の開度を切換えているに過ぎず、蒸発燃料が継続的にパ
ージされているため、過パージとなってしまい、空燃比
変動に対してリーンフィードバック制御が対応しきれ
ず、回転変動が大きくなり運転者に違和感を与えてしま
う。
【0007】本発明は、上記事情に鑑み、ストイキオ運
転からリーンバーン運転へ移行する直後の不安定な運転
領域におけるリーンフィードバック制御の追従性を良好
にし、安定した運転性能を得ることのできるリーンバー
ンエンジンの蒸発燃料パージ装置を提供することを目的
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明による第1のリーンバーンエンジンの蒸発燃料パ
ージ装置は、燃料タンクと吸気系とを連通する蒸発燃料
パージ通路に、該燃料タンクで発生する蒸発燃料を吸着
するキャニスタと該キャニスタに吸着されている蒸発燃
料のパージ量を制御するキャニスタパージコントロール
弁とを配設し、上記キャニスタパージコントロール弁の
開度を車輌の運転状態に応じて可変設定するものにおい
て、理論空燃比による運転からリーンバーン運転へ移行
したとき、蒸発燃料パージ開始条件を判定し、該蒸発燃
料パージ開始条件が成立するまでは上記キャニスタパー
ジコントロール弁を所定開度以下に維持することを特徴
とする。
【0009】第2のリーンバーンエンジンの蒸発燃料パ
ージ装置は、第1のリーンバーンエンジンの蒸発燃料パ
ージ装置において、上記蒸発燃料パージ開始条件は、理
論空燃比による運転からリーンバーン運転へ移行したと
きの、エンジン回転変動に基づいて設定されるリーンフ
ィードバック係数が設定回数反転されたとき成立するこ
とを特徴とする。
【0010】第3のリーンバーンエンジンの蒸発燃料パ
ージ装置は、第1のリーンバーンエンジンの蒸発燃料パ
ージ装置において、上記蒸発燃料パージ開始条件は、理
論空燃比による運転からリーンバーン運転へ移行したと
きの、エンジン回転変動に基づいて設定されるリーンフ
ィードバック係数が設定値に達し、且つその状態が設定
時間継続したとき成立することを特徴とする。
【0011】第4のリーンバーンエンジンの蒸発燃料パ
ージ装置は、第1〜第3のリーンバーンエンジンの蒸発
燃料パージ装置において、上記蒸発燃料パージ条件が成
立したとき上記キャニスタパージコントロール弁を段階
的に開弁させることを特徴とする。
【0012】即ち、第1のリーンバーンエンジンの蒸発
燃料パージ装置では、理論空燃比による運転からリーン
バーン運転へ移行したとき、蒸発燃料パージ開始条件を
判定し、該蒸発燃料パージ開始条件が成立するまでは、
燃料タンクと吸気系とを接続する蒸発燃料パージ通路に
介装したキャニスタパージコントロール弁を所定開度以
下に維持する。そして、蒸発燃料パージ開始条件が成立
したとき上記キャニスタパージコントロール弁を開弁
し、キャニスタに吸着されている蒸発燃料を吸気系へ供
給する。
【0013】第2のリーンバーンエンジンの蒸発燃料パ
ージ装置では、第1のリーンバーンエンジンの蒸発燃料
パージ装置において、理論空燃比による運転からリーン
バーン運転へ移行したときの、エンジン回転変動に基づ
いて設定されるリーンフィードバック係数の反転回数を
検出し、該反転回数が設定回数に達したとき蒸発燃料パ
ージ条件成立と判定する。
【0014】第3のリーンバーンエンジンの蒸発燃料パ
ージ装置では、第1のリーンバーンエンジンの蒸発燃料
パージ装置において、理論空燃比による運転からリーン
バーン運転へ移行したときの、エンジン回転変動に基づ
いて設定されるリーンフィードバック係数が設定値に達
し、且つその状態が設定時間継続したとき蒸発燃料パー
ジ条件成立と判定する。
【0015】第4のリーンバーンエンジンの蒸発燃料パ
ージ装置では、第1〜第3のリーンバーンエンジンの蒸
発燃料パージ装置において、上記蒸発燃料パージ条件が
成立したときには、上記キャニスタパージコントロール
弁を段階的に開弁させ、キャニスタに吸着されている蒸
発燃料のパージ量を徐々に増加させる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施の形態を説明する。図11の符号1はエンジンで、
図においては水平対向型4気筒エンジンを示す。エンジ
ン1は運転状態に応じて理論空燃比による通常燃焼によ
る運転(ストイキオ運転)と、希薄燃焼による運転(リ
ーンバーン運転)との双方が選択可能であり、リーンバ
ーン運転時は、筒内に供給される吸入空気にスワール
流、タンブル流などの渦流が生成されガス流動が強化さ
れ、リーン混合気での燃焼が可能となる。
【0017】エンジン1のシリンダヘッド2には各気筒
に連通する吸気ポート2aと排気ポート2bとが形成さ
れており、各吸気ポート2aに吸気マニホルド3が連通
され、吸気マニホルド3に各気筒の吸気通路が集合する
エアーチャンバ4が設けられ、エアーチャンバ4を介し
てスロットルチャンバ5、吸気管6が連通され、吸気管
6の吸入空気取り入れ口側にエアクリーナ7が取り付け
られている。
【0018】又、排気ポート2bに排気マニホルド25
を介して排気管26が連通され、排気管26にマフラ2
7が連通されている。
【0019】又、吸気管6のエアクリーナ7の直下流
に、ホットワイヤ式等の吸入空気量センサ8が介装さ
れ、更に、スロットルチャンバ5に設けられたスロット
ル弁5aに、スロットル開度に応じた電圧を出力するス
ロットル開度センサ9aとスロットル弁全閉でONする
アイドルスイッチ9bとを備えるスロットルセンサ9が
連設されている。
【0020】又、スロットル弁5aをバイパスして、そ
の上流側と下流側とを連通するバイパス通路10にIS
C(アイドル回転数制御)弁11が介装されている。更
に、吸気マニホルド3の各気筒の各吸気ポート2a直上
流側にインジェクタ14が臨まされ、又、先端を燃焼室
に露呈する点火プラグ15aが各気筒毎に取り付けられ
ている。各点火プラグ15aには点火コイル15bがそ
れぞれ連設され、各点火コイル15bにイグナイタ16
が接続されている。
【0021】インジェクタ14は、燃料供給路17を介
して燃料タンク18に連通されており、燃料タンク18
内にはインタンク式の燃料ポンプ19が設けられてい
る。燃料ポンプ19からの燃料は、燃料供給路17に介
装された燃料フィルタ20を経てインジェクタ14及び
プレッシャレギュレータ21に圧送され、プレッシャレ
ギュレータ21から燃料タンク18にリターンされ、プ
レッシャレギュレータ21により所定圧に調圧された燃
料がインジェクタ14に供給される。
【0022】更に、燃料タンク18の上部とスロットル
弁5a下流のエアーチャンバ4とが蒸発燃料パージ通路
28を介して連通され、蒸発燃料パージ通路28の中途
にキャニスタ29が介装されている。キャニスタ29内
部に吸着部が設けられ、又、下部に大気に連通する新気
導入口が開口されており、新気導入口からの新気と吸着
部に貯えられた蒸発燃料が混合気として蒸発燃料パージ
通路28を経てエアーチャンバ4へ、エアーチャンバ4
内の負圧により導かれる。
【0023】蒸発燃料パージ通路28のキャニスタ29
の下流に、蒸発燃料の吸入空気に対するパージ割合を制
御するCPC(キャニスタパージコントロール)弁30
が介装されている。CPC弁30は、後述する電子制御
装置(ECU)40から出力される駆動信号に応じて弁
開度が制御されるもので、本実施の形態では、デューテ
イソレノイド弁を採用しているが、リニアソレノイド弁
等の比例制御弁であっても良い。
【0024】又、エンジン1のシリンダブロック1aに
ノックセンサ22が取り付けられていると共に、シリン
ダブロック1aの左右バンクを連通する冷却水通路23
に冷却水温センサ24が臨まされ、更に、吸気マニホル
ド3にスロットル弁5a下流の圧力(吸気管圧力)を絶
対圧で検出する吸気管圧力センサ33が連通されてい
る。一方、排気マニホルド25の集合部に、理論空燃比
による燃焼制御時の空燃比を排ガスの酸素濃度から検出
するO2センサ34が配設され、その下流に触媒35が
介装されている。
【0025】又、シリンダブロック1aに支承されたク
ランクシャフト1bに、クランクロータ36が軸着さ
れ、クランクロータ36の外周に、クランクロータ36
の所定クランク角位置に形成した突起或いはスリット等
の角度表示部を検出する電磁ピックアップ等からなるク
ランク角センサ37aが対設され、更に、クランクシャ
フト1bに対して1/2回転するカムシャフト1cに連
設されたカムロータ38に、気筒判別表示部を検出する
電磁ピックアップ等からなるカム角センサ37bが対設
されている。
【0026】後述する電子制御装置(ECU)40で
は、クランクロータ36に形成した上記角度表示部を検
出するクランク角センサ37aからのクランクパルスの
入力間隔時間からクランク角度、エンジン回転数等を算
出すると共に、カムロータ38の上記気筒判別表示部を
検出するカム角センサ37bからのカムパルスの割り込
みにより気筒判別を行う。
【0027】図10に示すように、電子制御装置40
は、CPU41、ROM42、RAM43、バックアッ
プRAM44、カウンタ・タイマ群45、及びI/Oイ
ンターフェース46がバスライン47を介して互いに接
続されるマイクロコンピュータを中心として構成されて
おり、その他、安定化電圧を各部に供給する定電圧回路
48、I/Oインターフェース46の出力ポートからの
信号によりアクチュエータ類を駆動する駆動回路49、
及びセンサ類から入力されるアナログ信号をデジタル信
号に変換するA/D変換器50等の周辺回路が組み込ま
れている。
【0028】尚、カウンタ・タイマ群45は、フリーラ
ンカウンタ、カム角センサ信号の入力計数用カウンタ等
の各種タイマ、燃料噴射用タイマ、点火用タイマ、定期
割込みを発生させるための定期割込み用タイマ、クラン
ク角センサ出力信号の入力間隔計数用タイマ、及びシス
テム異常監視用ウォッチドッグタイマ等の各種タイマを
便宜上総称するもので、マイクロコンピュータにおいて
は、その他、各種のソフトウェアカウンタ・タイマが用
いられる。
【0029】定電圧回路48は、電源リレー51のリレ
ー接点を介してバッテリ52に接続されており、電源リ
レー51のリレーコイルがイグニッションスイッチ53
を介してバッテリ52に接続されている。又、バッテリ
52に燃料ポンプ19が燃料ポンプリレー54のリレー
接点を介して接続されている。又、定電圧回路48は、
イグニッションスイッチ53がONされ、電源リレー5
1の接点が閉となったとき、バッテリ52の電圧を安定
化して電子制御装置40の各部に供給する。更に、バッ
クアップRAM44には、バッテリ52が定電圧回路4
8を介して直接接続されており、イグニッションスイッ
チ53のON/OFFに拘らず常時バックアップ用電源
が供給される。
【0030】又、I/Oインターフェース46の入力ポ
ートには、アイドルスイッチ9b、ノックセンサ22、
クランク角センサ37a、及びカム角センサ37bが接
続されると共に、吸入空気量センサ8、スロットル開度
センサ9a、冷却水温センサ24、O2センサ34、及
び吸気管圧力センサ33がA/D変換器50を介して接
続され、更に、A/D変換器50にバッテリ52の端子
電圧VBが入力されてモニタされる。
【0031】一方、I/Oインターフェース46の出力
ポートにはイグナイタ16が接続されていると共に、駆
動回路49を介してISC弁11、インジェクタ14、
CPC弁30、及び燃料ポンプリレー54のリレーコイ
ルの一端が接続され、更に、リレーコイルの他端がバッ
テリ52に接続されている。
【0032】ROM42には、エンジン制御プログラ
ム、各種マップ、テーブル等の固定データが記憶されて
おり、又、RAM43には、各センサ類、スイッチ類か
らの出力信号を処理した後のデータ、及びCPU41で
演算処理したデータがストアされる。又、バックアップ
RAM44には制御用データ等がストアされ、イグニッ
ションスイッチ53がOFFのときにもデータが保持さ
れる。
【0033】CPU41では、ROM42に記憶されて
いるプログラムに従って、各センサ、及びスイッチ類か
らの出力信号に基づき、インジェクタ14、点火プラグ
15a、及び、ISC弁11に対する制御量及び点火時
期等の演算を実行して制御信号及び点火信号を出力し、
又リーンバーン運転時においてはエンジン回転数NDA
TA及び吸気管圧力PMXに基づきリーン化限界を検出
し、リーン化限界に達したときは空燃比をリッチ側へ補
正し、又リーン化限界に達してないときは空燃比をリー
ン側へ補正する燃焼制御を実行すると共に、CPC弁3
0の弁開度、及びCPC弁30の開閉速度を制御して、
吸気系へパージする蒸発燃料の空燃比に与える影響がほ
ぼ定率となるように制御する。
【0034】電子制御装置40で実行される蒸発燃料パ
ージ制御は、具体的には、図1〜図8に示すフローチャ
ートに従って実行される。図1に蒸発燃料パージ処理ル
ーチンを示す。このルーチンは、イグニッションスイッ
チ53をON後、所定時間(本実施の形態では、40m
S)毎に実行され、先ず、ステップS1で、蒸発燃料パ
ージを許可するか否か、即ち蒸発燃料パージ条件が成立
したか否かを判定する。蒸発燃料パージ条件は、アイド
ル運転時と非アイドル運転時とで個別に判定され、例え
ば、非アイドル運転時においては、以下の条件が全て満
たされたとき、蒸発燃料パージ条件成立と判定する。 a)アイドルスイッチ9bがOFF b)TWN≧KTWCP1(℃) TWN:冷却水温、KTWCP1:暖機完了温度 c)始動後、始動後処理終了判定時間KTMCPCD(s
ec)以上経過 d)以下の何れかを満足すること i)空燃比フィードバック制御中 ii)リーンフィードバック係数FLEGDB≠0 リーンフィードバック係数FLEGDBは、ストイキオ
運転からリーンバーン運転へ切換えられたときの、リー
ン化率を設定するものでFLEGDB=1.0のときリ
ーン化率100%となる。
【0035】図9に示すように、リーンフィードバック
係数FLEGDBは、リーンバーン運転が開始された直
後、0から所定の割合で上昇し、サージレベル指標値D
FILDMPがサージレベル高判定値SFILDHに達
したとき反転し、その後、サージベル中判定値SFIL
DMに達するまで減少され、サージベル中判定値SFI
LDMに達したとき再び反転して上昇されるもので、F
LEGDB=0のときはリーン化率が0%、即ち、スト
イキオ運転となる。
【0036】尚、サージレベル指標値DFILDMP、
及び各サージレベル判定値SFILDH,SFILDM
は、後述するサージレベル指標値算出ルーチン(図8参
照)において算出される。
【0037】そして、ステップS1で、蒸発燃料パージ
条件成立と判定されると、ステップS2へ進み、ステッ
プS2以降で、蒸発燃料パージ制御を行う。
【0038】先ず、ステップS2では、現在の運転状態
がリーンバーン運転中かストイキオ運転かを判定し、リ
ーンバーン運転中のときはステップS3へ進み、又、ス
トイキオ運転時、即ちリーンバーン運転が解除されてい
るときはステップS6へ分岐し、通常運転時の蒸発燃料
パージ処理を実行して、ルーチンを抜ける。尚、この場
合の蒸発燃料パージ処理は、従来と同様であるため、こ
こでの説明は省略する。
【0039】又、ステップS3へ進むと、蒸発燃料パー
ジ開始条件判定処理を実行し、ステップS4へ進む。蒸
発燃料パージ開始条件判定処理は、図2に示す蒸発燃料
パージ開始条件判定ルーチンで行われる。
【0040】このルーチンでは、先ず、ステップS21
で、パージ開始許可フラグFCPの値を参照し、FCP=1
の蒸発燃料パージ開始が許可されているときは、そのま
まルーチンを抜け、又、FCP=0の蒸発燃料パージが禁
止されているときは、ステップS22へ進み、蒸発燃料
パージ開始条件が満足されているか否かの判定処理を行
う。
【0041】蒸発燃料パージ開始条件判定処理は、図3
に示す蒸発燃料パージ開始条件判定処理ルーチンで実行
される。このルーチンでは、先ず、ステップS26で、
リーンフィードバック収束条件判定処理1を実行し、続
くステップS27でリーンフィードバック収束条件判定
処理2を実行してルーチンを抜ける。このとき、リーン
フィードバック収束条件判定処理1とリーンフィードバ
ック収束条件判定処理2とにおいて、その一方の条件が
満足されたとき、パージ開始許可フラグFCPがセットさ
れ、蒸発燃料パージが許可される。
【0042】ステップS26で行われるリーンフィード
バック収束条件判定処理1は、図4に示すリーンフィー
ドバック収束条件判定処理1ルーチンで実行され、又、
ステップS27で行われるリーンフィードバック収束条
件判定処理2は、図5に示すリーンフィードバック収束
条件判定処理2ルーチンで実行される。
【0043】図4に示すリーンフィードバック収束条件
判定処理1ルーチンでは、リーンフィードバック係数F
LEGDBの値を参照し、この値が、リーンバーン運転
へ移行した後、増加→減少、或いは減少→増加の反転回
数を設定回数KCPFLE検出したときサージ収束条件
満足と判定するものである。
【0044】先ず、ステップS31では、リーンバーン
運転へ移行した後の最初のルーチンであるか否かを判定
する。最初のルーチンであれば、そのままルーチンを抜
け、2回目以降のルーチンであれば、ステップS32へ
進む。尚、ステップS31での判定は、リーンフィード
バック係数FLEGDBの値が0から0以外へ移行した
ときを検出することで行われる。
【0045】そして、ステップS32へ進むと、リーン
フィードバック係数FLEGDBが判定したか否かを判
定する。
【0046】図9に示すように、リーンフィードバック
係数FLEGDBは、サージレベル指標値DFILDM
Pが、サージレベル中判定値SFILDMとサージレベ
ル高判定値SFILDHとの間にある状態で、リーンバ
ーン運転が開始されたとき(時間t1)、0から次第
に、リーンフィードバック係数上限値KFLEGDMX
(本実施の形態では、KFLEGDMX=120%)に
達するまで増加され、又サージレベル指標値DFILD
MPがサージレベル高判定値SFILDHを越えたと
き、減少方向へ反転する。更に、サージレベル指標値D
FILDMPがサージレベル中判定値SFILDMをサ
ージレベル低指標値SFILDL方向へ横切ったとき増
加方向へ反転する。
【0047】リーンフィードバック係数FLEGDB
は、空燃比のリーンフィードバック係数を決定する係数
で、本実施の形態では、燃料噴射パルス幅Tiを次式か
ら求める場合の各種増量補正係数COEFに加えられて
いる。
【0048】Ti=Tp・COEF・α+Ts ここで、Tpは理論空燃比における基本燃料噴射量でエ
ンジン負荷に応じて設定される。αは空燃比フィードバ
ック補正係数で、O2センサ34からの出力信号に基づ
き空燃比を理論空燃比に収束させるための係数であり、
リーンバーン運転時はα=1に固定される。Tsはイン
ジェクタ14の無効噴射時間を補正する補正係数であ
る。又、各種増量補正係数COEFは、スロットル全開
時に増量補正するフル増量係数KFULL、リーンバー運転
時のリーン化割合を設定するリーン化補正係数FLEA
N等を加算して求められるフィードフォワード補正係数
の総称である。
【0049】各種増量補正係数COEFに、基本燃料噴
射量Tpをリーンバーン運転時にリーン補正するリーン
化補正係数FLEANが加えられており、リーン化補正
係数FLEANの割合がリーンフィードバック係数FL
EGDBで設定される。 COEF=KFULL+……+(FLEAN・FLEGD
B)
【0050】従って、FLEGDB=0のときはリーン
バーン運転が実質的に禁止されるため、リーンフィード
バック係数FLEGDBの値を参照することで、運転状
態がリーンバーン運転によるものか否かを判定すること
ができる。
【0051】ステップS32で、リーンフィードバック
係数FLEGDBが反転したと判定すると、ステップS
33へ進み、又、反転していないときは、そのままルー
チンを抜ける。
【0052】そして、ステップS32からステップS3
3へ進むと、リーンフィードバック係数FLEGDBの
反転回数を示すカウンタのカウント値conをインクリ
メントし、ステップS34へ進む。ステップS34では
カウント値conと設定回数KCPFLEとを比較す
る。
【0053】ストイキオ運転からリーンバーン運転へ移
行すると、空燃比がリーン化されるため、サージングが
発生しやすくなる。このとき、蒸発燃料をパージする
と、蒸発燃料が燃焼外乱として影響を与えてしまうた
め、リーンバーン運転へ移行したときから、サージレベ
ル指標値DFILDMPの変化が安定(燃焼が安定)す
るまで、蒸発燃料のパージを禁止する。本実施の形態で
は、設定回数KCPFLEを6回としているが、任意に
設定することが可能である。
【0054】そして、con<KCPFLEのときは、
そのままルーチンを抜け、又、con=KCPFLEの
ときは、燃焼が安定したと判定し、ステップS35でパ
ージ開始許可フラグFCPをセットし、ステップS36で
カウント値conをクリアしてルーチンを抜ける。
【0055】続いて、図5に示すリーンフィードバック
収束条件判定処理2ルーチンについて説明する。先ず、
ステップS41で、リーンフィードバック係数FLEG
DBが≠0か否かを調べ、FLEGDB=0の通常運転
(リーンバーン運転禁止状態)のときは、ステップS4
2へ分岐し、タイマTimeをクリアしてルーチンを抜
ける。又、FLEGDB≠0のリーンバーン運転中のと
きはステップS43へ進む。
【0056】ステップS43では、リーンフィードバッ
ク係数FLEGDBが設定値KCPFLE2を越えたか
否かを調べる。設定値KCPFLE2は、本実施の形態
では、1.0、即ち、KCPFLE2=100%である。
【0057】そして、FLEGDB<KCPFLE2の
ときはステップS42へ分岐し、タイマTimeをクリ
アしてルーチンを抜ける。又、FLEGDB≧KCPF
LE2のときは、ステップS44へ進む。
【0058】ステップS44へ進むと、タイマTime
をインクリメントし、ステップS45で、タイマTim
eと設定時間KTCPFLEとを比較する。設定時間K
TCPFLEは、本実施の形態では、1secであり、
FLEGDB≧KCPFLE2の状態が1sec以上継
続しているか否かを判定する。即ち、FLEGDB≧K
CPFLE2の状態が設定時間KTCPFLE以上継続
しているときは、燃焼が安定したと推定する。
【0059】そして、Time<KTCPFLEのとき
はルーチンを抜け、Time≧KTCPFLEのとき
は、ステップS46へ進み、タイマTimeをクリアし
た後、ステップS47で、パージ開始許可フラグFCPを
セットしてルーチンを抜ける。
【0060】このように、蒸発燃料パージ開始条件判定
ルーチンでは、通常運転からリーンバーン運転へ移行し
た後、燃焼状態が比較的安定化するまで(図9の時間t
1〜t2)、蒸発燃料パージを禁止するようにしたの
で、リーンフィードバック制御の追従性が良く、しかも
蒸発燃料の過パージを防止することができる。
【0061】そして、図1に示す蒸発燃料パージ処理ル
ーチンのステップS4へ進むと、蒸発燃料パージ開始条
件判定ルーチンで、パージ開始許可フラグFCPがセット
されたか否かを調べ、FCP=1の蒸発燃料パージ許可の
ときは、ステップS5へ進み、リーンバーンパージ制御
処理を開始する(図9の時間t2)。又、FCP=0の蒸
発燃料パージ禁止のときは、そのままルーチンを抜け
る。
【0062】ステップS5で実行されるリーンバーンパ
ージ制御処理は、図6〜図7に示すリーンバーンパージ
制御ルーチンに従って行われる。
【0063】このルーチンのステップS51では、リー
ンフィードバック係数FLEGDBとリーンフィードバ
ック係数上限値KFLEGDMXとを比較し、FLEG
DB≧KFLEGDMX、即ち、リーンフィードバック
係数FLEGDBがリーンフィードバック係数上限値K
FLEGDMXに張り付いた状態のときは(図9の時間
t6〜t7)、ステップS52へ分岐し、前回設定した
λパージ補正係数CPCKLMn-1で、今回のλパージ
補正係数CPCKLMを更新し、即ちλパージ補正係数
CPCKLMを固定して、ステップS61へジャンプす
る。
【0064】リーンフィードバック係数FLEGDBが
リーンフィードバック係数上限値KFLEGDMXに張
り付いた状態、即ちリーンフィードバック係数FLEG
DBが固定されたときは、同時に、λパージ補正係数C
PCKLMを固定することで、蒸発燃料パージ量が誤っ
て増減されてしまうのが防止され、リーンフィードバッ
ク制御を早期に再開させることが可能となる。更に、リ
ーン化限界においてλパージ補正係数CPCKLMを固
定することで、蒸発燃料を継続的にパージさせることが
可能となる。
【0065】又、FLEGDB<KFLEGDMXのと
きは、ステップS53へ進み、サージレベル指標値DF
ILDMPを読込む。サージレベル指標値DFILDM
Pは、図8に示すサージレベル指標値算出ルーチンで求
められる。
【0066】このルーチンでは、先ず、ステップS71
で、回転変動値FILDMPを、 FILDMP=|IIRF4| から算出する。IIRF4は、設定クランク角(本実施
の形態では、180゜CA(クランク角度))毎に検出した区間
エンジン回転数NELEを、10mS毎に所定段数(本
実施の形態では、4段)のデジタルフィルタに通して算
出した値であり、回転変動値FILDMPは絶対値で表
される。
【0067】そして、ステップS72で、サージレベル
指標値DFILDMPを、30mS毎に読込んだエンジ
ン回転数FILDMP30に基づき、次式から算出し、
ルーチンを抜ける。 DFILDMP=FILDMPM30 − FILDMP
M30n-19 ここで、FILDMPM30は最新のエンジン回転数F
ILDMP30のサンプル値、FILDMPM30n-19
はFILDMPM30の19サンプル前の値である。
【0068】図6のステップS53で、サージレベル指
標値DFILDMPが読込まれた後、ステップS54へ
進むと、サージレベル高、中、低の各判定値SFILD
L,SFILDM,SFILDHをそれぞれ設定する。
【0069】各サージレベル判定値SFILDL,SF
ILDM,SFILDHは、サージレベル指標値DFI
LDMPの程度を判定する値で、車速Vと変速段とに基
づき、個別に設定されているマップを補間計算付きでそ
れぞれ参照して設定する。
【0070】次いで、ステップS55,56において、
サージレベル指標値DFILDMPと各サージレベル判
定値SFILDL,SFILDM,SFILDHとを比
較し、サージレベルを判定する。
【0071】そして、SFILDM>DFILDMP≧
SFILDLのときはサージレベル小であり(図9の時
間t3〜t4、t5〜t6)、ステップS55からステ
ップS57へ進み、設定値KCPCDLE3で、サージ
補正値CPCDLEを設定し(CPCDLE←KCPC
DLE3)、ステップS60へ進む。
【0072】又、SFILDH>DFILDMP≧SF
ILDMのときはサージレベル中であり(図9の時間t
2〜t3、t4〜t5、t8〜t9、t10〜t1
1)、ステップS55からステップS56を経てステッ
プS58へ進み、設定値KCPCDLE2で、サージ補
正値CPCDLEを設定し(CPCDLE←KCPCD
LE2)、ステップS60へ進む。
【0073】又、DFILDMP≧SFILDHのとき
はサージレベル大であり(図9の時間t7〜t8、t4
〜t5、t8〜t9)、ステップS55からステップS
56を経てステップS59へ進み、設定値KCPCDL
E1で、サージ補正値CPCDLEを設定し(CPCD
LE←KCPCDLE1)、ステップS60へ進む。
【0074】設定値は、KCPCDLE2>KCPCD
LE3>0、KCPCDLE1<0に設定されており、
本実施の形態では、KCPCDLE1=−0.004、
KCPCDLE2=0.003、KCPCDLE3=
0.001である。
【0075】図9に示すように、SFILDM>DFI
LDMP≧SFILDLのサージレベル小の状態は、空
燃比をよりリーン化させることが可能であるため、リー
ンフィードバック係数FLEGDBが増加されており、
このような状態で蒸発燃料を急激にパージさせると、空
燃比がリッチ化されてしまい、ノッキングか発生し易く
なり、リーンフィードバック制御の追従性が損なわれて
しまうため、緩やかな増加特性を有する設定値KCPC
DLE3にてCPC弁30を徐々に開弁させることで、
リーンフィードバック制御の追従性を確保する。
【0076】又、SFILDH>DFILDMP≧SF
ILDMのサージレベル中の状態は、燃焼が比較的安定
しているため、蒸発燃料を比較的多くパージさせても、
ノック等が発生し難く、リーンフィードバック制御の追
従性も良好であるため、通常の増加特性を有するKCP
CDLE2にてCPC弁30を速やかに開弁させる。
【0077】一方、DFILDMP≧SFILDHのサ
ージレベル大の状態のときは、かなり大きなサージが発
生しているため、リーンフィードバック係数FLEGD
Bは減少(空燃比がリッチ化する)方向へ更新される
が、蒸発燃料は、その前段であるサージレベル中の段階
で既にパージされ尽くされていると考えられるため、濃
度が薄く、CPC弁30を閉弁させても空燃比が急激に
リーン化してしまうことはない。
【0078】そして、ステップS57,S58或いはS
59からステップS60へ進むと、前回算出したλパー
ジ補正係数CPCKLMn-1にサージ補正値CPCDL
Eを加算して、λパージ補正係数CPCKLM(但し、
0≦CPCKLM≦1.0)を算出し、ステップS61
へ進む。
【0079】ステップS61では、CPC弁30の開度
を制御する制御デューティ値CPCDを、次式から算出
し、ルーチンを抜ける。 CPCD=CPCMAP・CPCKLM ここで、CPCMAPは基本制御デューティ値であり、
エンジン回転数NDATAとエンジン負荷とに基づきテ
ーブルを補間計算付きで参照して設定する。尚、エンジ
ン負荷は基本燃料噴射量Tpを代用しても良い。
【0080】そして、制御デューティ値CPCDに対応
する駆動信号をCPC弁30へ出力し、CPC弁30の
弁開度を制御し、所定量の蒸発燃料を吸気系へ供給す
る。
【0081】一方、ステップS1で、アイドルスイッチ
9bがONのアイドル運転状態等、蒸発燃料パージ条件
不成立と判断されると、ステップS7へ進み、前回の蒸
発燃料パージ条件が成立しているか否かを判断し、前回
も蒸発燃料パージ条件不成立のときは、不成立の状態が
継続されているため、そのままルーチンを抜ける。又、
前回の蒸発燃料パージ条件が成立のときは、ステップS
8へ分岐し、蒸発燃料パージ条件成立から不成立へ切換
えられた後の最初の処理を行う。
【0082】そして、ステップS8では、現在の運転状
態がリーンバーン運転か否かを判定し、通常運転のとき
はステップS9へ進み、リーンバーン運転のときはステ
ップS10へ進む。
【0083】ステップS9では、弁閉速度減算値DCP
KLMを通常設定値KDCPKLM2で設定して、ステ
ップS11へ進む。又、ステップS10へ進むと、弁閉
速度減算値DCPKLMをリーンバーン設定値KDCP
KLMで設定してステップS11へ進む。
【0084】両設定値は、KDCPKLM2>KDCP
KLMの関係があり、本実施の形態では、KDCPKL
M2=0.002、KDCPKLM=0.001であ
る。
【0085】ステップS11では、先ず、前回算出した
λパージ補正係数CPCKLMn-1からステップS9或
いはステップS10で設定した弁閉速度減算値DCPK
LMを減算して、λパージ補正係数CPCKLMを算出
する。 CPCKLM=CPCKLMn-1−DCPKLM 但し、0≦CPCKLM≦1.0
【0086】次いで、基本デューティ値CPCMAPと
λパージ補正係数CPCKLMとに基づき、CPC弁3
0の開度を制御する制御デューティ値CPCDを算出
し、ルーチンを抜ける。 CPCD=CPCMAP・CPCKLM
【0087】この場合、リーンバーン運転時のλパージ
補正係数CPCKLMが、ストイキオ運転時のλパージ
補正係数CPCKLMに比し、小さい値に設定されるた
め、リーンバーン運転時の閉弁速度は、図9の時間t1
1〜t12に示すように、緩やかに閉弁される。
【0088】リーンバーン運転時のCPC弁30の閉弁
速度を、ストイキオ運転時に比し、緩やかに閉弁させる
ことで、空燃比変動が抑制され、リーンフィードバック
係数FLEGDBの追従性が良好になり、サージング、
ノッキングの発生が抑制される。
【0089】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
理論空燃比による運転からリーンバーン運転へ移行した
とき、蒸発燃料パージ開始条件を判定し、該蒸発燃料パ
ージ開始条件が不成立のときは、成立するまでキャニス
タパージコントロール弁を閉弁させるようにしたので、
ストイキオ運転からリーンバーン運転に切換えられた直
後の不安定な運転領域においては蒸発燃料のパージが禁
止され、リーンフィードバック制御の追従性が良くな
り、安定した運転性能が得られる。
【0090】又、蒸発燃料パージ開始条件成立時は、キ
ャニスタパージコントロール弁を段階的に開弁させるよ
うにすることで、蒸発燃料の過パージを未然に防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】蒸発燃料パージ処理ルーチンを示すフローチャ
ート
【図2】蒸発燃料パージ条件判定ルーチンを示すフロー
チャート
【図3】蒸発燃料パージ開始条件判定処理ルーチンを示
すフローチャート
【図4】リーンフィードバック収束条件判定処理1ルー
チンを示すフローチャート
【図5】リーンフィードバック収束条件判定処理2ルー
チンを示すフローチャート
【図6】リーンバーンパージ制御ルーチンを示すフロー
チャート(その1)
【図7】リーンバーンパージ制御ルーチンを示すフロー
チャート(その2)
【図8】サージレベル指数値算出ルーチンを示すフロー
チャート
【図9】理論空燃比による運転からリーンバーン運転に
切換えられたときのサージレベル指標値とリーンフィー
ドバック係数とλパージ補正係数との変化を示すタイム
チャート
【図10】電子制御装置の回路図
【図11】エンジンの全体概略図
【符号の説明】
1…エンジン 18…燃料タンク 28…蒸発燃料パージ通路 29…キャニスタ 30…キャニスタパージコントロール弁 FLEGDB…リーンフィードバック係数 KCPFLE…設定回数 KCPFLE2…設定値 KTCPFLE…設定時間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料タンクと吸気系とを連通する蒸発燃料
    パージ通路に、該燃料タンクで発生する蒸発燃料を吸着
    するキャニスタと該キャニスタに吸着されている蒸発燃
    料のパージ量を制御するキャニスタパージコントロール
    弁とを配設し、 上記キャニスタパージコントロール弁の開度を車輌の運
    転状態に応じて可変設定するリーンバーンエンジンの蒸
    発燃料パージ装置において、 理論空燃比による運転からリーンバーン運転へ移行した
    とき、蒸発燃料パージ開始条件を判定し、該蒸発燃料パ
    ージ開始条件が成立するまでは上記キャニスタパージコ
    ントロール弁を所定開度以下に維持することを特徴とす
    るリーンバーンエンジンの蒸発燃料パージ装置。
  2. 【請求項2】上記蒸発燃料パージ開始条件は、理論空燃
    比による運転からリーンバーン運転へ移行したときの、
    エンジン回転変動に基づいて設定されるリーンフィード
    バック係数が設定回数反転されたとき成立することを特
    徴とする請求項1記載のリーンバーンエンジンの蒸発燃
    料パージ装置。
  3. 【請求項3】上記蒸発燃料パージ開始条件は、理論空燃
    比による運転からリーンバーン運転に切換えられたとき
    の、エンジン回転変動に基づいて設定されるリーンフィ
    ードバック係数が設定値に達し、且つその状態が設定時
    間継続したとき成立することを特徴とする請求項1記載
    のリーンバーンエンジンの蒸発燃料パージ装置。
  4. 【請求項4】上記蒸発燃料パージ条件が成立したとき上
    記キャニスタパージコントロール弁を段階的に開弁させ
    ることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のリー
    ンバーンエンジンの蒸発燃料パージ装置。
JP15494898A 1998-06-03 1998-06-03 リーンバーンエンジンの蒸発燃料パージ装置 Expired - Fee Related JP3910731B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15494898A JP3910731B2 (ja) 1998-06-03 1998-06-03 リーンバーンエンジンの蒸発燃料パージ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15494898A JP3910731B2 (ja) 1998-06-03 1998-06-03 リーンバーンエンジンの蒸発燃料パージ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11343932A true JPH11343932A (ja) 1999-12-14
JP3910731B2 JP3910731B2 (ja) 2007-04-25

Family

ID=15595428

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15494898A Expired - Fee Related JP3910731B2 (ja) 1998-06-03 1998-06-03 リーンバーンエンジンの蒸発燃料パージ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3910731B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008002437A (ja) * 2006-06-26 2008-01-10 Toyota Motor Corp 可変圧縮比内燃機関のパージ制御
JP2017008735A (ja) * 2015-06-17 2017-01-12 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008002437A (ja) * 2006-06-26 2008-01-10 Toyota Motor Corp 可変圧縮比内燃機関のパージ制御
JP2017008735A (ja) * 2015-06-17 2017-01-12 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3910731B2 (ja) 2007-04-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0642359A (ja) エンジンの過給圧制御方法
US5440877A (en) Air-fuel ratio controller for an internal combustion engine
JPH0914022A (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JPH0783150A (ja) 内燃機関の点火時期制御装置
JP3910731B2 (ja) リーンバーンエンジンの蒸発燃料パージ装置
JP3910730B2 (ja) リーンバーンエンジンの蒸発燃料パージ装置
JP3866414B2 (ja) リーンバーンエンジンの蒸発燃料パージ装置
JP3910732B2 (ja) リーンバーンエンジンの蒸発燃料パージ装置
JPH09151765A (ja) エンジンの空燃比制御装置
JP2742434B2 (ja) エンジンの空燃比制御装置
JP2843385B2 (ja) エンジンの空燃比学習制御装置
JP3612785B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JPH10246140A (ja) エンジンの空燃比制御装置
JP3959832B2 (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JP3186889B2 (ja) エンジンの空燃比制御装置
JP2004116371A (ja) エンジンの制御装置
JPH1018892A (ja) エンジンの燃料噴射制御装置
JP2932154B2 (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JP3691078B2 (ja) 内燃機関の空燃比切り換え制御装置
JPH06129282A (ja) エンジンの空燃比制御方法
JPH09268932A (ja) エンジンの空燃比制御装置
JPH08277770A (ja) エンジンの点火時期制御方法
JPH01134046A (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JPH09329050A (ja) エンジンの学習制御装置および空燃比学習制御装置
JPH1193782A (ja) リーンバーンエンジンの蒸発燃料パージ制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050601

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060926

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20070109

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070125

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100202

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110202

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120202

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120202

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130202

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140202

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees