JPH11342644A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11342644A
JPH11342644A JP10149795A JP14979598A JPH11342644A JP H11342644 A JPH11342644 A JP H11342644A JP 10149795 A JP10149795 A JP 10149795A JP 14979598 A JP14979598 A JP 14979598A JP H11342644 A JPH11342644 A JP H11342644A
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JP
Japan
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electrode
toner
developer
gate
forming apparatus
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JP10149795A
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English (en)
Inventor
Yutaka Onda
裕 恩田
Yoshinobu Okumura
好延 奥村
Shiro Wakahara
史郎 若原
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のレンズ電極による印字速度や印字品位
の低下を防ぐ手段,長時間安定動作を保証するクリーニ
ング手段を備えた画像形成装置を提供する。 【解決手段】 制御電極23上にカバーレイヤー27を
介してシールド電極28として銅箔を設ける。印字時
に、シールド電極への電位を0とし、制御電極を駆動す
ると、ゲート22を通過するトナーは対向電極11に引
かれレンズ電極26で制御され記録媒体P上に画像を形
成する。非印字時、まず、制御電極23の電位をトナー
と同極性の電位に設定し、シールド電極をトナーと逆電
位にすると、印字中にゲート内面に付着したトナーはシ
ールド電極28に引かれ移動する。その後、制御,シー
ルド電極双方の電位をトナーと逆極性にしFPCと顕像
剤担持体31の間に強い電界を発生させ、FPC上やゲ
ート内のトナーを顕像剤担持体に向けて飛翔させ取り除
く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル複写機
およびファクシミリ装置の印字部や、ディジタルプリン
タ,プロッタ等に適用され、顕像剤により記録媒体上に
画像を形成する画像形成装置の制御手段に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置としては、画像情報
を光に変換し、予め均一帯電された感光体上に照射して
静電潜像を形成し、トナー担持体に保持されたトナーで
接触、あるいは、非接触に飛翔させて現像を行い、記録
媒体に転写,定着する所謂電子写真方式が広く用いられ
てきた。しかしながら、この方式は、基本的に放電現象
を用いることによりオゾンの発生等環境への負荷が無視
できず、プロセスが複雑であり、装置が大型化するとい
った問題点が指摘されている。また、近年、コンピュー
タ等による急速なディジタル化が進んだことも相俟っ
て、上記した電子写真方式に代わる方式として、インク
やトナーを直接飛翔させて画像を形成する直接記録方式
の画像形成装置が望まれている。直接記録方式の画像形
成装置では、電子写真方式と同等の高品位の印字が実現
でき、さらに、光学系や感光体等が不要となることによ
り、小型化が可能であり、コストの低減が図れるという
特徴を有している。
【0003】かかる直接記録方式の画像形成装置におい
て、顕像剤であるトナーは、帯電されて顕像剤担持体に
保持されている。複数の電極を内部に備えトナーが通過
する穴(以後、ゲートと呼ぶ)をもつFPCが顕像剤担
持体と一定の距離を保って配置されている。顕像剤担持
体と背面電極画像信号に応じてトナーの飛翔を許す電場
を形成するようにFPC内のシールド,制御の各電位を
設定(以後、ON電位と呼ぶ)することによりゲートを
帯電したトナーが通過して紙面に達して画像を形成す
る。トナーは制御電極と背面電極の形成する電界により
飛翔しゲートに達する。ゲートを通過したトナー背面電
極に引かれ紙面上に像を形成する。しかし、飛翔するト
ナーは帯電量に分散があるにしても、基本的に全て同極
性に帯電しているので、ゲートを通過してから紙面に達
するまでにクーロン力により反発しあい広がりつつ飛翔
しドット径が大きくなり画像がぼやけてしまう欠点があ
った。これを防ぐために制御電極よりも背面電極よりに
所謂レンズ電極を設ける手段が考案されている。これに
より、ゲート出口近辺で内側に向かう電界の成分が生じ
る。従って、トナーはレンズ効果即ち中央に集められる
力を受けながら、飛翔するので、レンズ電極が無い構成
に比べてドットの広がりが抑えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
構成では、レンズ効果を生み出す中心に向かう力をトナ
ーに与えると同時に、レンズ電極から制御電極方向へ力
が加わる領域も生じるので、ゲート内の壁面近くの一部
でトナーに顕像剤担持体に向かう力が加わるので、ゲー
ト中央と壁面近くを通過するトナーのゲート通過速度が
違ってくる。そのために、ゲートの開閉のタイミングを
遅いほうのトナーに合わせることになり、ゲートの開閉
の応答性が悪くなり、印字速度が遅くなる。また、ゲー
ト壁面近くのトナーが遅れて紙面に着弾するので、紙面
上のドットはきれいな真円状から楕円状のドットとなり
印字品位を落とす。また、レンズ電極から制御電極方向
へ力が加わる領域も生じるので、一部のトナーは制御電
極近辺のゲート壁面に吸着されてしまう。壁面に吸着し
たトナーはその後から飛んでくるトナーの軌道を遮り、
衝突し、そのトナーの速度を小さくしてしまう。一度速
度の落ちたトナーは容易にゲート壁面に寄せられ新たに
吸着する。
【0005】このように、少数のトナーが壁面に吸着す
るだけで次々と連続的にトナーが壁面を覆っていき、実
質的にゲートの物理孔径を小さくしてしまう。すると、
紙面に到達するトナーの量が減少して濃度不足やドット
径の不安定を招き、印字品位を大幅に低下させる。ひど
いときには、ゲートを塞いでしまい、全く印字ができな
くなってしまうこともある。このため、今までの構造で
は、定期的にゲートの上面及び内面からトナーを取り除
く清掃装置と清掃作業が必要になる。エアー流でトナー
を吹き飛ばす方法とゲートの顕像剤担持体側に適当な抵
抗値を持った部材を配し、電圧を印加してトナーをFP
Cから電気的に引き離す方法が主に取られている。いず
れにしろ、新たにクリーニング機構を備えることによ
り、コストアップは避け難い。しかも、頻繁にクリーニ
ングを行うと、その間印字はストップしているので、印
字速度低下という問題を生じる。
【0006】本発明は、上記した従来技術における問題
点に鑑みてなされたもので、従来技術のレンズ電極によ
り生じていた印字速度や印字品位の低下を防ぎ、長時間
安定した動作を保証するクリーニング手段を備えた画像
形成装置を提供することをその解決すべき課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、所定
の極性に帯電した顕像剤粒子を担持する顕像剤担持体
と、該顕像剤担持体と所定の間隙で配置され、該顕像剤
担持体上からの顕像剤粒子の通過が可能なゲートと該ゲ
ートの顕像剤粒子の通過を制御する電圧印加が可能で顕
像剤粒子通過方向に位置をずらして設けた制御電極を含
む電極とを有する制御手段と、該制御手段を介して前記
顕像剤担持体に対向配置され電圧印加が可能な対向電極
とを備え、画像信号に応じて選択的に前記制御手段の制
御電極に電圧印加を行いゲートにおける顕像剤粒子の通
過を制御することにより前記対向電極と前記制御手段の
間を相対移動する記録媒体に画像を形成する画像形成装
置において、前記制御手段に設けた電極の中、前記対向
電極に最も近くにレンズ電極を配置しその径を前記顕像
剤担持体により近く配置した制御電極の内径よりも大き
くかつその外径よりも小さくしたことを特徴としたもの
である。
【0008】請求項2の発明は、請求項1記載の画像形
成装置において、前記制御手段のレンズ電極に印加する
電位を前記顕像剤担持体により近く配置した制御電極に
印加する電位の±30Vの範囲にすることを特徴とした
ものである。
【0009】請求項3の発明は、請求項1又は2記載の
画像形成装置において、シールド電極を付加するととも
に、前記制御手段の制御電極の電位を非印字時又はクリ
ーニングの際に前記顕像剤粒子の帯電極性と同極性とな
るようにし、前記シールド電極の電位を非印字時又はク
リーニングの際に前記顕像剤粒子の帯電極性と逆の極性
から同じ極性へ段階状に変化させることを特徴としたも
のである。
【0010】請求項4の発明は、請求項3記載の画像形
成装置において、非印字時又はクリーニングの際に前記
レンズ電極に印加する電位を前記顕像剤粒子の帯電極性
と同極性にして、その絶対値を前記制御電極に印加する
電位よりも大きくすることを特徴としたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に関わる顕像剤であるトナ
ーを用いた直接記録方式画像形成装置の実施形態につい
てその構成を図1〜図5に基づいて以下に説明する。な
お、以下の説明においては、負帯電のトナーに対する画
像形成装置について詳述するが、正帯電のトナーを使用
する場合には、それに応じて各部材の印加電圧の極性を
設定すればよい。図1は、直接記録方式画像形成装置の
概略図、図2は、記録媒体搬送部及び印字部を中心とす
る構成部分を示しその動作を説明するための概略図であ
る。図1に示すように、装置本体の側部には、記録媒体
供給部4が設けられている。記録媒体供給部4は、記録
媒体Pを収容する記録媒体収容部40と、この記録媒体
収容部40から記録媒体Pを送り出すピックアップロー
ラ41が設けられている。供給された記録媒体Pは、さ
らに、図2に示すように、印字のタイミングに合わせて
一対のレジストローラ42によって搬送され、このよう
にして記録媒体供給部4より供給された記録媒体Pは、
記録媒体ガイド板43と記録媒体押さえ板44を介して
印字部1に案内される。なお、記録媒体供給部4は、記
録媒体Pが供給されたことを検出する記録媒体感知セン
サ(図示せず)を備えており、また、上記のピックアッ
プローラ41およびレジストローラ42はコントローラ
部7からの駆動信号により、図示しない駆動装置によっ
て回転駆動される。
【0012】印字部1の記録媒体Pの搬送方向下流側に
は、印字部1にて記録媒体P上に形成されたトナー像を
加熱および加圧することにより、記録媒体Pに定着させ
る定着部6が設けられている。定着部6は、ヒータ61
を内包したヒートローラ62,圧力ローラ63及び温度
センサ64から構成される。ヒートローラ62は、例え
ば、厚さ2mmのアルミニウム管からなり、ヒータ61
としては、ハロゲンランプ等が、圧力ローラ63として
は、シリコーン樹脂等が用いられる。そして、互いに対
向配置された上記ヒートローラ62および圧力ローラ6
3には、記録媒体Pを挟んで加圧することができるよう
に、それぞれの軸の両端に図示しないスプリング等によ
って、例えば、2kgの荷重が加えられている。温度セ
ンサ64は、ヒートローラ62の表面温度を測定するも
のであり、測定値はコントローラ部7の図示しない温度
制御部に入力される。温度制御部では、検知結果に基づ
きヒータ61のオン/オフ等を制御し、ヒートローラ6
2の表面温度を、例えば、150℃に保持する。
【0013】なお、ヒータ61,ヒートローラ62,圧
力ローラ63等の材質およびヒートローラ62の表面温
度はトナーの材質等の物質によって適宜決められる。さ
らに、定着部6は記録媒体Pを加熱のみ、もしくは、加
圧のみの作用によりトナー像を定着させる構成としても
構わない。また、定着部6は記録媒体Pが排出されたこ
とを検出する排紙センサ(図示せず)を備えている。そ
して、図示しないが、定着部6からの記録媒体Pの排出
側には、定着部6で処理された記録媒体Pを機外に排出
する排出ローラ、および、排出された記録媒体Pを受け
る排出トレイが設けられている。上記した動作を行うヒ
ートローラ62,圧力ローラ63および排出ローラは、
図示しない駆動装置によって回転駆動される。
【0014】印字部1は、トナーを所定の極性及び値に
帯電させ所定量のトナー供給を行うトナー帯電器3、前
記トナー帯電器3により供給されたトナーTの飛翔制御
を行う飛翔制御部2及び飛翔制御部2を介してトナー帯
電器3と対向配置された対向電極11より構成されてお
り、鉛直方向下部より、トナー帯電器3,飛翔制御部
2,対向電極11の順に配置されている。即ち、本実施
形態では、図2に示すように、トナーTを下方から上方
に飛翔させる方式を採用している。飛翔制御部2は、ト
ナー担持体31の外周部に配置され、トナー担持体31
にて搬送されるトナーTの飛翔制御を行うものである。
【0015】図3及び図4にその飛翔制御部2の実施形
態の構成の一例を示す。図3(A)は飛翔制御部2の平
面図、図3(B)は一部を断面として示すその斜視図で
あり、図4は、トナー帯電器3,対向電極11を含めた
印字部1の詳細図である。飛翔制御部2はリング状の制
御電極23を有しており、画像情報に応じた電圧を印加
することによって制御電極23内に開口されたゲート2
2を電気的に開閉し、トナー担持体31から対向電極1
1へのトナーTの通過が選択的に制御される。
【0016】次に、飛翔制御部2の構成についてより詳
細に説明する。飛翔制御部2は、絶縁層25を介して制
御電極23とレンズ電極26を配し、さらにカバーレイ
ヤー27を設けた構成となっている。絶縁層25及びカ
バーレイヤー27は、例えば、ポリイミド樹脂からな
り、厚さ25μmに形成されている。制御電極23は、
例えば、厚さ18μmの銅箔からなり、所定の配列に従
って配置されている。制御電極23は内径280μm、
外径330μmに形成される。また、制御電極23,絶
縁層25,レンズ電極26及び各電極上に設けられたカ
バーレイヤー27には、これらを貫通してゲート(開口
部)22が形成されており、トナー担持体31から対向
電極11へ飛翔するトナーTの通過部を成している。各
ゲートは、その中心が制御電極23,レンズ電極26の
中心と一致するように構成され、ゲートの開口径は、例
えば、160μmに形成される。上記に示した各電極,
ゲート22の開口径,絶縁層及び電極の材質や厚さ等
は、特に限定されるものではない。また、飛翔制御部2
として、制御電極23上にカバーレイヤー27を介して
シールド電極28を設けた構成としても構わない。
【0017】上記制御電極23は、給電線24を介して
制御電極電圧印加手段72に接続されている。制御電極
23上には上記したように、カバーレイヤー27が形成
されており、制御電極23と給電線24間の絶縁性並び
に上記トナー担持体31と対向電極11との絶縁が確保
されている。制御電極23には、上記制御電極電圧印加
手段72により画像情報に応じてパルス形状の電圧が印
加される。トナー担持体31に担持されたトナーTを対
向電極11方向に飛翔させる場合(以後、オン電位と記
す)には、制御電極23に、例えば、+300Vを印加
し、飛翔を阻止する場合(以後、オフ電位と記す)には
0Vを印加するようになっている。
【0018】上記構成よりなる飛翔制御部2は、制御電
極23側がトナー担持体31と相対するように電極取付
台21(図2,参照)に固定保持され、対向電極11と
平行をなすよう配置される。対向電極11は、トナー担
持体31の外周面からの距離が、例えば、1mmとなる
ように設定される。
【0019】また、対向電極11には、対向電極電圧印
加手段71により、印字動作時において、例えば、2k
Vの電圧が印加されている。対向電極11とトナー担持
体31間の電界としては、 (1)トナー担持体31から飛翔したトナーTが飛翔制
御部2に付着し目詰まりを生じさせない。 (2)飛翔制御部2を通過したトナーTの軌道が拡がら
ない。 (3)記録媒体P上に付着したトナーTの飛散を抑制す
る。 ことが要求される。
【0020】一方、トナー担持体31の外周面と制御電
極23間の距離は、例えば、100μmとなるように設
けられている。このような条件下において、上述したよ
うに、制御電極電圧印加手段72により、画像情報に応
じた電圧が制御電極23に印加されると、トナー担持体
31上のトナー層に作用する電界が変化し、トナーTの
飛翔が制御される。なお、制御電極23と対向電極11
及びトナー担持体31間の距離は、上記に示した数値に
特に限定されるものではない。また、コントローラ部7
は、対向電極電圧印加手段71,制御電極電圧印加手段
72の他に、画像形成装置全体を制御する主制御部,得
られた画像データを印字すべき画像データの形式に変換
する画像処理部,変換された該画像データを記憶する画
像メモリ,画像処理部から得られた画像データを飛翔制
御部2に与えるべき画像データに変換する画像形成制御
ユニット7a等を備えている。
【0021】(実施例1)上記の構成において、制御電
極23の径,レンズ電極26の径をそれぞれ変えて実験
を行った。その結果、レンズ電極26の径によって画像
の品位が影響を受けていることが判った。レンズ電極2
6の径が制御電極23の内径よりも小さいか同じ程度の
ときは紙面上に形成されるドットの形状が楕円状にな
り、レンズ電極26の径が制御電極23の外径よりも大
きいか同じ程度のときは形成されるドットの径が大きく
なりぼやけてしまった。一方、レンズ電極26の径が制
御電極23の内径より大きく外径よりは小さいときに、
紙面上に形成されるドットの形状は真円状ではっきりし
た良好なものであった。コンピュータを用いた電界解析
シミュレーションでも、レンズ電極26の径が制御電極
23の径よりも小さいときは、レンズ電極26から制御
電極23に向かう電気力線がゲート内に侵食してしま
い、トナーが顕像剤担持体に向かう逆の力を受けている
ことが判った。
【0022】また、レンズ電極26の径が制御電極23
の径よりも大きいときについての電界解析シミュレーシ
ョンでもゲートの出口近辺の電界の様子がレンズ電極2
6のないときとあまり変わらず、レンズ効果が見られな
いことが判った。つまり、トナーに顕像剤担持体31向
きの力が加わることと、レンズ効果が薄くなることが両
者の印字品位を落としている原因であると考えられる。
一方、レンズ電極26の径が制御電極23の内径より大
きく外径よりも小さい範囲であるときの電界解析シミュ
レーションによってもレンズ効果を残しつつゲート内で
顕像剤担持体31に向かう電界は発生していないことを
示していて、実験での良好な印字結果を裏付けた。従っ
て、印字品位向上には、制御電極の内径<レンズ電極径
<制御電極外径とすることが有効である。例えば、制御
電極内径=280μm、レンズ電極径=300μm、制
御電極外径330μmとする。
【0023】(実施例2)制御電極23とレンズ電極2
6の電位の組み合わせを変えた実験を行った結果、レン
ズ電極26の電位を制御電極23の電位よりも低く設定
してクリーニングをしないで連続印字をすると徐々に画
像濃度が低下していきドット欠けを生じるようになっ
た。レンズ電極26の電位を制御電極23の電位と同じ
にして同様の実験を繰り返し行ったところ、濃度低下が
ほとんど起きないか、濃度低下を起こす場合にも濃度低
下をきたすまでの時間が大幅に延びていた。電界解析シ
ミュレーションでも、レンズ電極26の電位が制御電極
23の電位よりも低いときには、ゲート内でゲート壁面
に入り込む電界の成分が生じていて、レンズ電極26の
電位を制御電極23の電位と同じ程度にしたときには、
ゲート内に入り込む電界の成分はほとんど生じていなか
った。この結果から、ゲート壁面に入り込む電界成分が
あると、トナーが壁面に付着しやすくなるので、ゲート
がトナーで塞がれてきて、濃度不足やドット欠けが起き
る原因となっていることが理解できる。しかし、レンズ
電極26の電位を高くしていくと、レンズ効果が落ちて
しまうので、その電位は制御電極23の電位と同電位程
度が適当であるが、ゲート壁面に入り込む電界の成分の
発生を抑え、レンズ効果を持たせるには、特に制御電極
の電位±30Vの範囲が良好であった。
【0024】(実施例3)印字時には、制御電極23上
にカバーレイヤー27を介してシールド電極28として
銅箔1μmを設ける。そして、制御電極23,シールド
電極28への電圧印加による電位を図5(A),図5
(B)に示すような関係で駆動する。非印字時に、ま
ず、制御電極23の電位をトナーの帯電極性と同じ極性
の電位に設定する。シールド電極28をトナーの帯電極
性と逆の電位に設定すると、印字中にゲート内壁面に付
着したトナーはシールド電極28に引かれて移動する。
しかる後に、制御電極23とシールド電極28双方の電
位をトナーの帯電極性と逆の極性の高電位にしてFPC
と顕像剤担持体の間に強い電界を発生させ、非印字時に
FPC上面に堆積したトナーやゲート内に付着している
トナーを顕像剤担持体に向けて飛翔させ取り除く。
【0025】(実施例4)上記実施例3に示した不要ト
ナーのクリーニング方法においては、レンズ電極26の
電位を規定するものでなかったが、非印字時すなわちク
リーニング時には、さらにレンズ電極26への電圧印加
による電位を制御電極23の電位よりも低く設定しすな
わち、各電極の電位は図5(A),図5(B),図5
(C)に示したごとくの関係で駆動する。こうすること
によって、レンズ電極26から制御電極23へ、制御電
極23からシールド電極28へ向かう力をトナーが受け
るようにする。
【0026】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ゲート内で顕
像剤担持体に向かう電界の成分を生じない。故に、ゲー
トを通過する顕像剤粒子の速度はゲートの位置によら
ず、ほぼ一定となるので、顕像剤粒子は揃ってゲートを
通過する。よって、ゲートの開閉が遅い顕像剤粒子に律
則されずに行えるので、印字速度の高速化が図れる。ま
た、顕像剤粒子は速度差無く翔び同時に紙面に着弾する
ので、ドットは真円状になり、印字品位が向上する。
【0027】請求項2の発明によれば、ゲート内でのゲ
ート壁面に向かう電界の成分がほとんど現われなくな
る。従って、ゲート内壁に付着する顕像剤粒子が大幅に
減り、ゲートを塞ぐ現象が起きにくくなる。よって、顕
像剤粒子の飛翔が妨げられることなく紙面に着弾するの
で、ドットの欠けや濃度不足を生じない。また、ゲート
内に付着する顕像剤粒子が減るので、クリーニングの回
数を減らすことができ、クリーニングのために印字を中
断する間隔が長くなり時間当たりの印字枚数が増える。
また、顕像剤粒子付着が低減するので、クリーニング装
置を複数から単数に減らす等簡易なものにすることも可
能となり、部品点数が減ることによる信頼性の向上とコ
ストダウンに寄与する。
【0028】請求項3の発明によれば、顕像剤担持体か
ら飛翔する顕像剤粒子量を制御するために設置されてい
るシールド電極とゲートを電気的に開閉する制御電極を
使って、非印字時にゲート内壁面に付着した顕像剤粒子
をゲートの顕像剤担持体方向へ移動させ、最終的にシー
ルド電極と顕像剤担持体が作る電界で不要なトナーを顕
像剤担持体側へ飛翔させてしまう。従って、元々画像形
成装置に備わっている電極を顕像剤粒子の除去に利用し
ているのであって、新たにクリーニング装置を備え付け
る必要がない。当然の結果として、コストの上昇は無い
ので、安価で印字品位に優れた画像形成装置を提供でき
る。また、エアー供給装置や移動式のエアークリーニン
グ装置などの可動する装置を有しないで電気的にクリー
ニングするので、故障が極端に少なくなる。さらに、電
気的な切り替えでクリーニングし、そのクリーニングに
要する時間がミリ秒単位であるので、クリーニングの度
に印字を停止しなくてすみ、印字速度が落ちない上に、
頻繁にクリーニングすることができるので、印字途中で
のゲート詰まりによる濃度変化やドット欠けが起きにく
く、高印字品位を保った印字が可能であるのに加え、致
命的なゲートの目詰まりによるFPC交換といったメン
テナンスも減ることになる。さらに、エアーでトナーを
吹き飛ばす方法に比べると、使用環境中に顕像剤粒子を
浮揚させないので、環境や人体に悪影響を及ぼさないこ
とや、付着した顕像剤粒子を顕像剤担持体に戻して再利
用するので、ランニングコストを低くできる。
【0029】ゲート内で顕像剤粒子が付着するのは主に
制御電極近辺であるが、クリーニングの際、制御電極の
電位を顕像剤粒子の帯電極性と同極にしたときにゲート
壁面から離れた顕像剤粒子の中には背面極性に飛翔する
ものも多少含まれる。しかし、請求項4の発明によれ
ば、ゲート内の壁面に付着した顕像剤粒子はゲート出口
から入り口に向かう力を受けるので、確実にシールド電
極から顕像剤担持体へ飛翔し回収される。従って、不要
な顕像剤粒子が紙面に到達してカブリを起こしたり、F
PCと背面電極間を漂い使用環境中に排出されることが
防がれ、印字品位の向上と浮揚トナーによる人体への悪
影響を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による帯電顕像剤を制御する直接記録方
式画像形成装置の一実施形態の概略図である。
【図2】図1の画像形成装置の印字部を中心とする構成
部分とその印字プロセスを説明するための図である。
【図3】本発明による直接記録方式画像形成装置の一実
施形態におけるトナー飛翔制御部の平面図及び一部を断
面にて示す斜視図である。
【図4】本発明に用いる直接記録方式画像形成装置にお
ける印字部の構成とその動作を説明するための図であ
る。
【図5】図4に示される直接記録方式画像形成装置のト
ナー飛翔制御部における各電極の駆動電位の関係を示す
図である。
【符号の説明】
1…印字部、2…飛翔制御部、3…トナー帯電器、4…
記録媒体供給部、6…定着部、7…コントローラ部、7
a…画像形成制御ユニット、11…対向電極、21…電
極取付台、22…ゲート、23…制御電極、24…給電
線、25…絶縁層、26…レンズ電極、27…カバーレ
イヤー、28…シールド電極、31…トナー担持体(顕
像剤担持体)、40…記録媒体収容部、41…ピックア
ップローラ、42…レジストローラ、43…記録媒体ガ
イド板、44…記録媒体押さえ板、61…ヒータ、62
…ヒートローラ、63…圧力ローラ、64…温度セン
サ、71…対向電極電圧印加手段、72…制御電極電圧
印加手段、P…記録媒体、T…トナー。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の極性に帯電した顕像剤粒子を担持
    する顕像剤担持体と、該顕像剤担持体と所定の間隙で配
    置され、該顕像剤担持体上からの顕像剤粒子の通過が可
    能なゲートと該ゲートの顕像剤粒子の通過を制御する電
    圧印加が可能で顕像剤粒子通過方向に位置をずらして設
    けた制御電極を含む電極とを有する制御手段と、該制御
    手段を介して前記顕像剤担持体に対向配置され電圧印加
    が可能な対向電極とを備え、画像信号に応じて選択的に
    前記制御手段の制御電極に電圧印加を行いゲートにおけ
    る顕像剤粒子の通過を制御することにより前記対向電極
    と前記制御手段の間を相対移動する記録媒体に画像を形
    成する画像形成装置において、 前記制御手段に設けた電極の中、前記対向電極に最も近
    くにレンズ電極を配置しその径を前記顕像剤担持体によ
    り近く配置した制御電極の内径よりも大きくかつその外
    径よりも小さくしたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記制御手段のレンズ電極に印加する電位を前記顕像剤
    担持体により近く配置した制御電極に印加する電位の±
    30Vの範囲にすることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の画像形成装置にお
    いて、シールド電極を付加するとともに、前記制御手段
    の制御電極の電位を非印字時又はクリーニングの際に前
    記顕像剤粒子の帯電極性と同極性となるようにし、前記
    シールド電極の電位を非印字時又はクリーニングの際に
    前記顕像剤粒子の帯電極性と逆の極性から同じ極性へ段
    階状に変化させることを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の画像形成装置において、
    非印字時又はクリーニングの際に前記レンズ電極に印加
    する電位を前記顕像剤粒子の帯電極性と同極性にして、
    その絶対値を前記制御電極に印加する電位よりも大きく
    することを特徴とする画像形成装置。
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