JPH11342600A - 記録ヘッドの自動位置合わせ - Google Patents

記録ヘッドの自動位置合わせ

Info

Publication number
JPH11342600A
JPH11342600A JP11126372A JP12637299A JPH11342600A JP H11342600 A JPH11342600 A JP H11342600A JP 11126372 A JP11126372 A JP 11126372A JP 12637299 A JP12637299 A JP 12637299A JP H11342600 A JPH11342600 A JP H11342600A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
pattern
alignment
patterns
alignment pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11126372A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3466957B2 (ja
Inventor
Steven Noyes
ノイス スティーブ
Hiromitsu Hirabayashi
弘光 平林
Akitoshi Yamada
顕季 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Publication of JPH11342600A publication Critical patent/JPH11342600A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3466957B2 publication Critical patent/JP3466957B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/015Ink jet characterised by the jet generation process
    • B41J2/04Ink jet characterised by the jet generation process generating single droplets or particles on demand
    • B41J2/045Ink jet characterised by the jet generation process generating single droplets or particles on demand by pressure, e.g. electromechanical transducers
    • B41J2/04501Control methods or devices therefor, e.g. driver circuits, control circuits
    • B41J2/04505Control methods or devices therefor, e.g. driver circuits, control circuits aiming at correcting alignment
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/015Ink jet characterised by the jet generation process
    • B41J2/04Ink jet characterised by the jet generation process generating single droplets or particles on demand
    • B41J2/045Ink jet characterised by the jet generation process generating single droplets or particles on demand by pressure, e.g. electromechanical transducers
    • B41J2/04501Control methods or devices therefor, e.g. driver circuits, control circuits
    • B41J2/04586Control methods or devices therefor, e.g. driver circuits, control circuits controlling heads of a type not covered by groups B41J2/04575 - B41J2/04585, or of an undefined type
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/21Ink jet for multi-colour printing
    • B41J2/2132Print quality control characterised by dot disposition, e.g. for reducing white stripes or banding
    • B41J2/2135Alignment of dots
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J29/00Details of, or accessories for, typewriters or selective printing mechanisms not otherwise provided for
    • B41J29/38Drives, motors, controls or automatic cut-off devices for the entire printing mechanism
    • B41J29/393Devices for controlling or analysing the entire machine ; Controlling or analysing mechanical parameters involving printing of test patterns

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録された位置合わせパターンの精度を高
め、キャリッジ速度のリンギングおよびオーバシュート
並びに位置合わせセンサの雑音に対する影響を少なく
し、複数の領域のうちのどれが最低記録密度領域である
かを正確に検出して、位置合わせ精度を向上させる。 【解決手段】 パターンの記録部分の画素を選択的に記
録する位置合わせパターンによって、インクのブリー
ド、用紙のしわ、その他のインク吐出効果の悪影響が低
減される。また、この位置合わせパターンを複数回のパ
スで記録し、好ましくは、各パスごとにキャリッジ開始
位置をずらすことによって、キャリッジのリンギング効
果およびオーバシュート効果が低減される。測定された
濃度の絶対値ではなく各濃度の差に基づく検出によっ
て、重ね合わされて記録された位置合わせパターンの最
も濃く記録された領域の改良された検出が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の記録ヘッド
を有するインクジェットプリンタなどのプリンタに関
し、詳細には、各記録ヘッドのプリントアウトが正確に
かつ良質に重なり合うような、記録ヘッド同士の位置合
わせに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタなどのプリンタ
は、高品質のコンピュータ・プリントアウトを低コスト
で達成する極めて一般的なフォーマットになっている。
このようなプリンタは、記録媒体を横切る方向への1つ
または複数の記録ヘッドの一方向移動または往復運動に
よって記録媒体上に画像を記録する。インクジェットプ
リンタの場合、小さなインク液滴を記録ヘッドから所定
のパターンで記録媒体上に吐出することによって記録画
像が形成される。記録媒体が長さ方向に低速で送られる
間に、記録媒体の幅を横切る方向へ高走査速度で左右に
往復運動する可動キャリッジ上に記録ヘッドが取り付け
られている。
【0003】最近導入されたプリンタ、特にインクジェ
ットプリンタは、往復移動するキャリッジ上に取り付け
られた2つ以上の記録ヘッドなど複数の記録ヘッドを有
する。記録ヘッドは、モノクロのプリントアウト速度ま
たはカラーのプリントアウト速度を最大で2倍まで増加
させる二重黒記録ヘッドまたは二重カラー記録ヘッドの
ように互いに同一であってもよい。代わりに、記録ヘッ
ドは、モノクロ文書の記録速度を犠牲にせずに良好な色
再現性をもたらすカラー記録ヘッドに組み合わされた黒
記録ヘッドのように、互いに異なる記録ヘッドでもよ
い。他の例を挙げれば、ある種のインクジェットプリン
タは、写真のような高品質のプリントアウトを達成する
ように、写真濃度カラー記録ヘッドと共に1つのフルカ
ラー記録ヘッドを備える。
【0004】プリンタに複数の記録ヘッドを設けること
によって起こる1つの問題は、複数の記録ヘッドのうち
の1つのプリントアウトを他のすべての記録ヘッドのプ
リントアウトに位置合わせする必要があることである。
位置合わせを行わない場合、機械的製造公差のために、
ある記録ヘッドからのプリントアウトが他の記録ヘッド
からのプリントアウトに対して垂直方向と水平方向のど
ちらかあるいはその両方で一致しなくなる。
【0005】さらに、前後方向に記録する際、場合によ
っては単一の記録ヘッドからのプリントアウトがしばし
ば異なるものになる。したがって、場合によっては、順
方向のプリントアウトを逆方向のプリントアウトに位置
合わせするように、単一の記録ヘッドをそれ自体に位置
合わせする必要がある。
【0006】ある種の既存の複数ヘッドのインクジェッ
トプリンタは、所定のパターンが記録され、コンピュー
タ・ユーザがプリントアウトの品質および外観に関する
質問に応答することを求められる手動位置合わせ技法を
使用する。このような技法は、ユーザを不必要に混乱さ
せ、位置合わせ精度が一貫せず、必然的にプリンタの使
用法を複雑にするので、一般的に満足出来るものではな
い。
【0007】本出願人は最近、インクジェットプリンタ
内の複数の記録ヘッドを自動的に位置合わせする技法に
ついて説明した。この場合、キャリッジ上に複数の記録
ヘッドと共に位置合わせセンサが取り付けられる。この
技法によれば、所定のパターンのプリントアウト、プリ
ントアウト結果の自動検出、位置合わせパラメータの計
算によって自動位置合わせが行われる。米国特許出願第
08/901560号「Auto−Alignment
System For A Printing De
vice」を参照されたい。
【0008】米国特許出願第08/901560号に記
載された自動位置合わせ手順の一例では、一方の記録ヘ
ッドのパターンの位相(すなわち、パターンの開始位
置)が他方の記録ヘッドのパターンに対して徐々にずれ
ていく極めて反復的なパターンを各記録ヘッドが記録す
る。2つの記録ヘッドの重ね合わされたプリントアウト
は、互いに対応して変化する濃度標識を示し、この標識
は、徐々に変化する位相に対応して変化し、位置合わせ
センサによって検出される。記録ヘッド同士が完全に位
置合わせされるのは、位置合わせセンサによって検出さ
れる記録濃度パターンが最も薄い点である。この技法を
図1に関して詳しく説明する。
【0009】図1には、各記録ヘッドAおよびBによっ
て記録された位置合わせパターンと共に、記録ヘッドA
と記録ヘッドBを水平方向に位置合わせするように位置
合わせパターンを重ね合わせた結果が示されている。図
1に示したように、記録ヘッドAの位置合わせパターン
11は、幅3列に配置された画素12の垂直列と、その
後に続く画素のない3つの列(すなわち、記録媒体上の
空白)とからなる。同様に、記録ヘッドBの記録パター
ン14は、画素15の3つの垂直列の反復パターンと、
その後に続く3つの空白列とからなる。しかし、記録ヘ
ッドBの場合、各領域IからVIで、パターンの開始位
置が水平方向に1画素だけずらされる。したがって、領
域IIに示したように、パターン15の開始位置は右方
向に1水平画素16だけ徐々にずらされる。各領域の幅
は約60画素である。
【0010】位置合わせパターンを重ね合せた結果を1
7に示す。領域Iで、記録ヘッドAから得たパターンと
記録ヘッドBから得たパターンは完全に重なり合い、幅
3画素の黒い垂直線と、その後に続く、やはり幅3画素
の白い線のように見える記録出力19が得られる。各領
域IIからVIで、記録ヘッドAの位置合わせパターン
と記録ヘッドBの位置合わせパターンが重なり合う範囲
はますます小さくなっていく。特に、領域IVでは、位
置合わせパターンはまったく重なり合わず、黒一色の空
間のように見える記録出力が得られる。各領域に約60
個のパターンが記録されるので、位置合わせ面の幅が約
40画素または50画素である位置合わせセンサ21
は、最も濃い記録濃度を有するパターンとして検出され
る領域IVのパターンと比べて最も薄い記録濃度を有す
るパターンとして領域Iのパターンを検出する。この場
合、記録ヘッド同士の完全な水平位置合わせは、領域I
の位置合わせとして算出される。
【0011】同様に、一方の記録ヘッドの位相が他方に
対して徐々にずれていく垂直方向に配置された反復パタ
ーンのプリントアウトによって、垂直方向への記録ヘッ
ド同士の位置合わせを得ることができる。このようなパ
ターンを図2に示す。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記の位置合わせ技法
は、完全に自動的であり、ユーザの介在を必要とせずに
良好な位置合わせ結果を与えるので極めて有利である。
しかしながら、特に低品位の用紙を記録媒体に使用して
位置合わせを行う際、実際的な難点のために、最小で±
1画素の位置合わせを行うこのような位置合わせ技法の
能力が制限される。
【0013】特に、図1Aの拡大図に示したように、低
品位の用紙上に位置合わせパターンを記録する際、吐出
されたインクが位置合わせパターンの理想的な境界から
隣接する領域にブリードする(滲み出す)。たとえば、
22でわかるように、理想的な位置合わせパターンから
のインクが、白のままであるべきである領域にブリード
し、それによって最も白い重ね合せパターンと最も黒い
重ね合せパターンを区別する能力が低下する。
【0014】さらに、図1の19に示したように、ヘッ
ドAの位置合わせパターンとヘッドBの位置合わせパタ
ーンが完全に重ね合わされるので、領域19は200%
のインク量を受容する。このように小さな領域にこのよ
うな大量のインクが存在すると、紙状の記録媒体にしわ
が寄るか、あるいはその他の反りが生じ、そのため、記
録される位置合わせパターンが不正確になる。
【0015】図3は、プリントアウト中のキャリッジの
変動に関する、位置合わせパターンの正確なプリントア
ウトを生成するうえでの他の難点を示す。図3には、記
録媒体を横切る方向でのキャリッジの速度と水平位置の
関係を示すグラフである。図3に示したように、キャリ
ッジ速度は静止位置から目標走査速度へ増加するが、オ
ーバシュート特性およびその他のリンギング特性を示
す。このような特性は、走査の開始時点で最も顕著であ
り、31で目標走査速度に達した後でもわずかな程度に
持続する。記録ヘッドAと記録ヘッドBは共に同じキャ
リッジ上に取り付けられるが、間に水平オフセットを有
し、記録ヘッドAによって記録されたのと同じ位置に重
ね合わせるように記録ヘッドBに記録させるには、キャ
リッジを水平方向へ移動させる必要があることは明らか
である。したがって、記録ヘッドAが位置Xに記録する
際、キャリッジは、目標走査速度31よりもわずかに高
い速度32で移動する可能性がある。後で、記録ヘッド
Bが位置Xに記録する際、キャリッジは目標走査速度3
1よりもわずかに低い速度33で移動する可能性があ
る。ヘッドAの位置合わせパターンとヘッドBの位置合
わせパターンを相対的に記録する際のキャリッジ速度の
この差のために、重ね合わされた位置合わせパターンの
結果がさらに不正確になり、位置合わせ精度がさらに低
下する。
【0016】最後に、位置合わせ精度は、最も濃く記録
された領域と最も薄く記録された領域を区別するセンサ
21の能力の影響も受ける。しかし、図4に示したよう
に、最も濃く記録された領域と最も薄く記録された領域
の差Δは多くの場合かなり小さい。図4は、センサ21
が領域IからVIを横切る方向へ走査する際の記録パタ
ーン濃度の変動を示すグラフである。図4に示した濃度
範囲は0から255まで変動し、センサ21が各領域I
からVIを横切る方向へ走査する際のセンサ21からの
アナログ・デジタル変換出力を濃度変換することによっ
て図4の読取り値が得られる。図4を見るとわかるよう
に、領域Iの位置合わせセンサ出力は、(完全な位置合
わせを表わす)領域IVの位置合わせセンサ出力と、量
Δ、すなわち、可能性のある256カウントのうちの約
15カウントから20カウントしか異ならない。領域I
IIからVの間の差はこれよりもずっと小さい。要する
に、Aの値が小さく、かつ各領域の間の変化が小さいの
で、どの領域が最高の位置合わせを表わすかを検出する
ことが難しい。この難点は、図4に示したグラフに雑音
の影響が重ね合わされたときにさらに深刻になる。
【0017】本発明の目的は、記録された位置合わせパ
ターンの精度を高め、キャリッジ速度のリンギングおよ
びオーバシュートに対処し、位置合わせセンサ出力に雑
音が存在する場合でも複数の領域のうちのどれが最も薄
く記録された領域(したがって、最良の位置合わせ)で
あるかを正確に検出することによって、位置合わせ精度
を改善することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】ある態様では、本発明
は、100%の吐出ではなく50%のパターン・プリン
トアウトのみを使用する位置合わせパターンのプリント
アウトによる改良された位置合わせを行う。この態様で
は、位置合わせパターンは好ましくは、位置合わせパタ
ーン中のすべての画素を記録しなくても済むように、各
記録ヘッドに対する100%のインク吐出ではなく、そ
れよりも低い割合のインク吐出である。最も好ましい形
態では、2つのヘッドが位置合わせされ、位置合わせパ
ターンは、画素が1つおきに記録される市松模様で構成
される。特に、位置合わせすべき記録ヘッドがインクジ
ェット記録ヘッドであり、パターンがインク吐出によっ
て記録される場合、100%よりも少ないインク吐出で
パターンを記録することによってインクのブリードおよ
び用紙のしわが低減し、それによって位置合わせパター
ンがより良好になり、位置合わせ結果がより正確にな
る。
【0019】この構成では、各位置合わせパターンごと
に全てではない画素を記録するので、低品質の用紙上で
もパターンの縁部の周りでのブリードが低減する。さら
に、各記録ヘッドごとの位置合わせパターンを重ね合せ
る際、用紙の1つの領域に付与される記録剤(インクな
ど)の量が過度な量ではなくなり、用紙にしわが寄る可
能性が低くなる。
【0020】好ましくは、まず垂直位置合わせが行わ
れ、その後で水平位置合わせが行われる。最初に垂直位
置合わせを行う場合、1つのヘッドの位置合わせパター
ン中の記録された画素が、他のヘッドの記録パターン中
の隙間に正確に整合し、更に、過度の量の記録材料を1
つの局部領域に付与することによって用紙にしわが寄る
可能性をさらに低減する。
【0021】本発明の他の態様によれば、各位置合わせ
パターンを1回のパスではなく複数回のパスで記録し、
好ましくは、各パスの間にキャリッジ開始位置をずらす
ことによって、リンギングまたはその他のオーバシュー
トなどによってキャリッジ速度が一定でなくなる影響が
低減される。たとえば、記録媒体を横切る方向への記録
ヘッドの1回の走査で水平位置合わせの位置合わせパタ
ーンを記録するのでなく、2回以上のパス(7回のパス
など)で位置合わせパターンを記録してもよい。キャリ
ッジ開始位置は各パスの間にわずかにずらしてもよい。
好ましくは、このシフト量は、1サイクルのキャリッジ
速度リンギングパターンを複数回のパスの回数で除した
値に対応する。位置合わせパターンが複数回のパスで記
録され、場合によっては各パスごとに位置合わせパター
ンがずれるので、リンギングおよびその他のキャリッジ
速度不整合の影響を、1つの位置に集中するのではなく
位置合わせパターン全体に分散することができる。
【0022】別の態様では、本発明は、絶対濃度値では
なく各濃度の間の差にもとづいて検出を行うことによ
る、位置合わせパターン濃度の改良された検出を提供す
る。たとえば、記録された位置合わせパターンにおいて
6つの異なる記録濃度領域が得られた場合、理想的な濃
度は、6つのステップで最も薄い領域から最も濃い領域
に変化し、再び最も薄い領域に戻るように循環的に変化
し、最も濃い領域が最も薄い領域から3つの領域(すな
わち、2つのヘッドに対する領域の数の2分の1)だけ
分離されることが知られている。この場合、3つの領域
によって分離された濃度の差が得られる。最大値を有す
る差は、最大濃度変化を表わし、これによって、最も薄
い領域および/または最も濃い領域がこの差に対応する
ことを判定することができる。したがって、最も薄い領
域または最も濃い領域を判定する際の精度を高めること
ができる。
【0023】この簡単な説明は、本発明の性質を簡単に
理解するためのものである。以下の本発明の好ましい実
施形態の詳細な説明を添付の図面と共に参照することに
よって、本発明をより完全に理解することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】図5は、本発明の実施に関連して
使用されるコンピュータ機器40およびプリンタ50の
外観を示す図である。コンピュータ機器40は、ホスト
・プロセッサ41を含み、ホスト・プロセッサ41は、
パーソナルコンピュータ(以下では、「PC」と呼
ぶ)、好ましくは、Microsoft Window
s 95などのウィンドウ環境を有するIBM PC互
換コンピュータを備える。コンピュータ機器40は、表
示画面42を含むディスプレイ43と、テキスト・デー
タおよびユーザ・コマンドを入力するキーボード46
と、ポインティング装置47とを備える。ポインティン
グ装置47は好ましくは、表示画面42上に表示される
オブジェクトを指し示し操作するマウスを備える。
【0025】コンピュータ機器40は、ハードディスク
45やフロッピィ・ディスク・ドライブ44などのコン
ピュータで読取り可能な記憶媒体を含む。フロッピィ・
ディスク・ドライブ44は、取外し可能な記憶媒体上に
記憶されたデータ、アプリケーション・プログラムなど
の情報に、コンピュータ機器40がアクセスできるよう
にする手段を提供する。コンピュータ機器40に同様な
CD−ROMインタフェース(図示せず)を設けること
ができ、コンピュータ機器40は、このインタフェース
を介して、取外し可能なCD−ROM媒体上に記憶され
た情報にアクセスすることができる。
【0026】プリンタ50は好ましくはカラーインクジ
ェットプリンタであり、用紙や透明体などの記録媒体上
にインクの液滴を吐出することによって画像を形成す
る。1つの適切なプリンタが米国特許出願第08/97
2139号「Ejection Tray for A Printer」に記載さ
れているが、1つのヘッドを他のヘッドと位置合わせす
ること、あるいは1つのヘッドによる往復記録自体を位
置合わせすることが望ましい、ドットマトリックスプリ
ンタなど他のプリンタにも本発明を使用することができ
る。
【0027】図6は、プリンタ50の一部を切り取った
正面斜視図である。図6に示したように、プリンタ50
は、図示しない取外し可能カバーで覆われたハウジング
51と、オートシートフィーダ用の供給トレイ52と、
送り幅調整器54と、排出口55と、スライドして収容
可能な排出トレイ56とを含む。幅広フォーマットまた
は厚い記録媒体は、図示されていない手動給紙スロット
で受ける。図6に示していないものとして、インジケー
タ・ライト、電源ボタン、レジューム(オンライン/オ
フライン)ボタン、電源およびコード、好ましくは双方
向通信インタフェースを介してプリンタ50を、コンピ
ュータ機器40に接続するパラレルポート・コネクタが
ある。
【0028】さらに、図6に示したように、プリンタ5
0は、自動フィーダと手動フィーダのどちらかからの媒
体を、プリンタ50を通して媒体排出口55へ送るロー
ラ60を含む。取外し可能な二重記録ヘッド61aおよ
び61bは、それぞれの受容ステーション62aおよび
62bに取り付けられ、受容ステーション62aおよび
62bはそれぞれ、キャリッジ63上の水平方向に一定
距離だけずらした位置に取り付けられている。カバー6
4aおよび64bは、記録ヘッド61aおよび61bを
受容ステーション62aおよび62bの所定の位置にラ
ッチ止めする。キャリッジ63は、キャリッジのガイド
ロッド69上で左右に移動走査できるように取り付けら
れ、かつベルト67および図示しないキャリッジ駆動モ
ータによって案内ロッド69を横切る方向へ往復駆動さ
れる。キャリッジ63は、通常の(標準またはワイド
幅)記録動作中にキャリッジ往復運動領域の外側にある
全体的に86で示した左端位置から、やはり通常の記録
中にキャリッジ往復動作領域の外側にある全体的に87
で示した右端位置へ駆動される。位置87は、「ホー
ム」位置とも呼ばれ、一対のインク吐出ステーション8
4aおよび84bと、残留インクを除去するために記録
ヘッドの表面を拭き取る一対のワイピングブレード83
aおよび83bと、記録ヘッド61aおよび61bのそ
れぞれ用の一対のインクキャッピングステーション88
aおよび88bとを含む。
【0029】通常の記録動作中に(破線で示した)位置
合わせセンサ82を覆う位置合わせセンサ・カバー75
が、キャリッジ63上にヒンジ止めされている。図6
で、カバー75は、通常の記録動作中に位置合わせセン
サ82を保護する閉鎖位置で示されている。位置合わせ
センサが動作している間、カバー75は開放位置にヒン
ジ止めされる。カバーを開放位置にヒンジ止めするため
に、領域86に直立タブ70が設けられる。キャリッジ
63が末端領域86へ移動すると、タブ70がカバー7
5を外側の開放位置にヒンジ止めするようにカバーの下
面に係合する。その後、カバーを内側の閉鎖位置に戻し
てヒンジ止めするために、キャリッジ63が領域87へ
移動され、そこでプリンタ本体の隅部71がカバーを閉
鎖位置に戻してヒンジ止めする。
【0030】図7は、コンピュータ機器40およびプリ
ンタ50の内部構造を示すブロック図である。図7で、
コンピュータ機器40は、コンピュータ・バス101と
のインタフェースを行うプログラム可能なマイクロプロ
セッサなどの中央演算処理装置(「CPU」)100を
含む。ディスプレイ43とのインタフェースを行うディ
スプレイ・インタフェース102と、双方向通信回線1
06を通してプリンタ50とのインタフェースを行うプ
リンタ・インタフェース104と、フロッピィ・ディス
ク・ドライブ44とのインタフェースを行うフロッピィ
・ディスク・インタフェース124と、キーボード46
とのインタフェースを行うキーボード・インタフェース
109と、ポインティング装置47とのインタフェース
を行うポインティング装置インタフェース110もコン
ピュータ・バス101に結合される。ランダム・アクセ
ス・メモリ(「RAM」)116は、CPU100がメ
モリ記憶装置にアクセスするのを可能にするためにコン
ピュータ・バス101とのインタフェースを行う。具体
的には、CPU100は、記憶されているプログラム命
令シーケンスを実行する際、この命令シーケンスをディ
スク45(または図示していないネットワーク・インタ
フェースを介してアクセスされるコンピュータで読取り
可能な媒体など他の記憶媒体)からRAM116にロー
ドし、記憶されたこのプログラム命令をRAM116か
ら実行する。ウィンドウ・オペレーティング・システム
の下で利用できる標準ディスク・スワッピング技法によ
って、メモリ・セグメントをディスク45とRAM11
6との間でスワップできることを認識されたい。
【0031】コンピュータ機器40内の読取り専用メモ
リ(「ROM」)103は、キーボード46を操作する
ためのスタートアップ命令シーケンスや、キーボード4
6を操作するための基本入出力オペレーティング・シス
テム(「BIOS」)など不変の命令シーケンスを記憶
する。
【0032】ディスク45は、コンピュータで読取り可
能な媒体の一例であり、オペレーティング・システム1
11と、アプリケーション・プログラム112と、プリ
ンタ・ドライバ114と、その他のアプリケーション・
プログラム、ファイル、ドライバ119などのデバイス
ドライバとを構成するようにCPU100によって実行
することのできるプログラム命令シーケンスを記憶す
る。アプリケーション・プログラムとは、それによって
コンピュータ機器40がファイルを生成し、このファイ
ルを処理し、ディスク45上に記憶し、このファイル上
のデータを表示画面42を介してユーザに表示し、デー
タをプリンタ50を介して記録するプログラムである。
ディスク45は、オペレーティング・システム111、
すなわち上記で指摘したように、好ましくはウィンドウ
・オペレーティング・システムも記憶する。デバイスド
ライバもディスク45上に記憶される。少なくとも1つ
のデバイスドライバは、プリンタ50とのソフトウェア
・インタフェースを提供するプリンタ・ドライバ114
を備える。コンピュータ機器40とプリンタ50の間で
交換されるデータは、以下で詳しく説明するようにプリ
ンタ・ドライバによって実行される。具体的には、本発
明による位置合わせは、プリンタ・ドライバ114によ
ってコード化されたプログラム命令シーケンスによって
制御される。
【0033】再び図7を参照するとわかるように、プリ
ンタ50はプリント・コントローラ120とプリント・
エンジン131を含む。プリント・コントローラ120
は、プリント・エンジン131を制御するために使用さ
れるコンピュータ化された電子装置を含み、プリント・
エンジン131は、キャリッジや行送りモータなどの物
理装置を、記録出力を得るための図6に示したキャリッ
ジおよび記録ヘッドと共に含む。図7に示したように、
プリント・コントローラ120は、8ビット・マイクロ
プロセッサや16ビット・マイクロプロセッサなどのC
PU121と、ROM122と、制御論理124と、バ
ス126に接続された入出力ポート127とを含む。制
御論理124にはRAM129も接続されている。位置
合わせパラメータなどのプリンタ・パラメータを記憶す
るEEPROM132が入出力ポート127に接続され
る。
【0034】プリント・エンジン131は、行送りモー
タ・ドライバ136aによって制御される行送りモータ
136と、キャリッジ・モータ・ドライバ137aによ
って制御されるキャリッジ・モータ137とを含む。二
重記録ヘッド61aおよび61bは、キャリッジ63
(図6)上に保持された取外し可能な記録ヘッドであ
り、記録媒体上に記録画像を形成するインク吐出ノズル
と、取外し可能な記録ヘッドの存在および特性に関する
フィードバックを与えるセンサとを含む。位置合わせセ
ンサ82は、アナログ信号をデジタル信号に変換する図
示しないアナログ・デジタル変換器と共に、入出力ポー
ト127に接続される。可聴ブザー128、カバー・セ
ンサ134、ユーザ作動可能なスイッチ133、表示L
ED135もプリント・エンジン131に設けられる。
【0035】制御論理124は、記録ヘッド61aおよ
び61b内のノズルに制御信号を与え、さらに行送りモ
ータ・ドライバ136aおよびキャリッジ・モータ・ド
ライバ137aに入出力ポート127を介して制御信号
を与える。入出力ポート127は、記録ヘッド61aお
よび61bから入出力センサ出力を受け取ると共に、セ
ンサ134およびスイッチ133からセンサ出力を受け
取り、また、ブザー128およびLED135に制御信
号を加える。上記のように、入出力ポート127は、行
送りモータ・ドライバ136aおよびキャリッジ・モー
タ・ドライバ137aに制御論理124からの制御信号
を与える。
【0036】ROM122は、フォント・データ、プリ
ンタ50を制御するプログラム命令シーケンスと、プリ
ンタ動作に関するその他の不変データを記憶する。RA
M129は、ROM122内のプログラム命令シーケン
スによって規定されたプリンタ・バッファにプリント・
データを記憶し、記録ヘッド61aおよび61bによる
プリントアウトを可能にする。EEPROM132は、
記録ヘッド構成パラメータや記録ヘッド位置合わせパラ
メータなどのプリンタ情報用の再プログラム可能な非揮
発性メモリを提供する。EEPROM132は、プリン
タ、プリンタ・ドライバ、記録ヘッド、記録ヘッドの位
置合わせ、インク・カートリッジ内のインクの状況を識
別するパラメータも記憶し、これらのパラメータはすべ
て、コンピュータ機器40内のプリント・ドライバ11
4に与えることができ、それによって、プリンタ50の
動作パラメータをコンピュータ機器40に知らせると共
に、プリンタ50の様々な構成に適合するように、双方
向通信回線106を介してプリンタ50へ送られるプリ
ント・データをプリント・ドライバ114が変更するこ
とを可能にする。
【0037】図8は、本発明の一実施形態による自動位
置合わせを構成する、記憶されたコンピュータで実行可
能なプログラム命令シーケンスを示すフローチャートで
ある。図8の右側に示した処理ステップは好ましくは、
ディスク45上のプリンタ・ドライバ114に記憶さ
れ、位置合わせパラメータに関するプリント・データを
プリンタ50へ送り記録ヘッド位置ずれデータを算出し
てプリンタ50に記憶するためにCPU100によって
実行される。一方、図8の右側に示した処理ステップは
好ましくは、ROM122に記憶され、位置合わせパタ
ーンに関するプリント・データを受け取り、位置合わせ
パターンを記録し、位置合わせセンサ82を使用して位
置合わせパターンの濃度を走査するようにCPU121
によって実行される。図8で、実線は、各CPU100
および121内のフロー・シーケンスを指し、それに対
して、点線は双方向通信リンク106を介して通信を指
す。
【0038】一般的に言えば、図8に示した記憶された
プログラム命令シーケンスは、各記録ヘッドによって位
置合わせパターンを記録することによって、少なくとも
複数の記録ヘッドのうちの2つの自動位置合わせを含
み、この場合、位置合わせパターンは、パターンの全て
ではない画素を記録する反復パターンであり、一方のパ
ターンの位相は他方の位相に対して徐々に変化する。位
置合わせパターンは重ねて記録され、その濃度がセンサ
によって検出され、2つの記録ヘッドの位置ずれ値が算
出される。その後、この位置ずれ値を、ヘッド同士の位
置ずれを補償するようにプリント・データを修正するた
めなど、その後の記録動作で使用するために記憶しても
よい。
【0039】詳細には、ステップS801で、コンピュ
ータ機器40は、キャリッジ63を左端位置へ移動させ
カバー75を開かせるコマンドをプリンタ50へ送る。
キャリッジが移動してカバー75を開いた(ステップS
821)後、フローはステップS802に進み、コンピ
ュータ機器40が垂直位置合わせパターンまたは水平位
置合わせパターンに関するプリント・データを送る。好
ましくは、以下で詳しく説明するように、水平位置合わ
せが行われる際、一方の記録ヘッドの記録画素が他方の
記録ヘッドの各記録画素の間の隙間に整合するように、
まず垂直位置合わせが実行される。
【0040】本発明の一つの特徴によれば、ステップS
802(および後述のステップS807)で送られる位
置合わせパターンは、各ヘッドの各パターンごとに全て
ではない画素を記録するパターンである。好ましくは、
2つのヘッドを互いに位置合わせする際、50%位置合
わせパターンが送信される。これは、各ヘッドによって
各位置合わせパターン中の画素の50%しか記録されな
いことを意味する。より好ましくは、位置合わせパター
ンは市松模様配置であり、一方のヘッド用の位置合わせ
パターンの記録画素が他方のヘッド用の位置合わせパタ
ーン中の各記録画素の間の隙間に整合する。
【0041】図9は、記録ヘッドを水平方向で位置合わ
せするために使用される、本発明による位置合わせパタ
ーンの好ましい一構成を示す図である。図9(a)に示
したように、記録ヘッドAによるプリントアウトでの位
置合わせパターン211は、幅3列の50%が記録され
た画素の垂直列212と、その後に続くプリントアウト
のない3つの列とを含む。このパターンは、記録幅全体
を横切って繰り返される。211で示したように、記録
パターンは階調50%であり、画素は市松模様で1つお
きに塗りつぶされる。この場合、垂直方向には少数の画
素しか示されていないが、センサ82の検出面の幅に対
応して、垂直列を少なくとも50画素、好ましくは10
0画素以上垂直方向へ延ばすことが好ましい。
【0042】図9(b)の記録ヘッドBのプリントアウ
トの位置合わせパターン214も、幅3画素の垂直方向
に配置された列と、その後に続く3列の空白画素とを含
み、このパターンは、記録媒体を横切って循環的に繰り
返される。この場合も、垂直方向には少数の画素しか示
されていないが、パターンを少なくとも50画素、好ま
しくは100画素以上垂直方向へ延ばすべきである。こ
のパターンは、ページを横切って循環的に繰り返される
が、パターンの位相(または開始位置)は好ましくは、
ページを横切ってパターンの1つまたは複数のサイクル
を完了するように、記録媒体を横切って水平方向に低サ
イクルで徐々にずらされる。
【0043】図9(b)に215で示したように、記録
ヘッドBによるプリントアウトでのパターンは、画素が
1つおきに記録される市松模様として構成された階調5
0%のパターンで構成されるという点で、記録ヘッドA
のパターンとほぼ同じである。しかし、より好ましく
は、記録ヘッドBのパターンの記録画素が記録ヘッドA
のパターンの各記録画素の間の隙間に整合するように、
パターンは垂直方向に1画素だけずらされる。この結果
は、記録された位置合わせパターンを重ね合わせた結果
を示す、図9(c)の219で示されている。
【0044】2つの位置合わせパターンの適切な整合が
行われるように、まず垂直方向で位置合わせを行い、次
いで水平方向で行うことが好ましい。したがって、再び
図8に戻るとわかるように、ステップS802は垂直位
置合わせパターンに関するプリント・データを送る。プ
リンタ50がプリント・データを受け取った(ステップ
S822)後、コンピュータ機器40は、位置合わせパ
ターンを記録させるコマンドを送り(ステップS80
4)、それにより、プリンタ50によって位置合わせパ
ターンが実行される(ステップS824)。
【0045】プリンタ50が位置合わせパターンを記録
した後、コンピュータ機器40内のフローはステップS
805に進み、位置合わせデータを求める要求がプリン
タ50へ送られる。プリンタ50は、ステップS825
でこれに応答し、位置合わせセンサ82を用いて記録媒
体を横切って走査し、重ね合わされた位置合わせパター
ンに関する位置合わせデータを得てアナログからデジタ
ル形式に変換する。必要に応じて、CPU100は、セ
ンサ82からのデジタル出力を直接記録濃度読取り値に
変換することができる。ステップS826で、プリンタ
50は位置合わせデータをコンピュータ機器40へ送
る。
【0046】ステップS806で、コンピュータ機器4
0は、位置合わせデータに基づいて垂直位置ずれ値を算
出する。具体的には、コンピュータ機器40は、記録ヘ
ッドAと記録ヘッドBの完全な位置合わせに対応する位
置合わせパターンの最も薄く記録された領域を得るよう
に動作する。垂直位置合わせデータは記憶され、垂直位
置ずれを補償するように後続のデータを修正するために
使用される。
【0047】次いで、フローはステップS807に進
み、コンピュータ40は水平位置合わせパターンに関す
るプリント・データを送る。プリンタ50はプリント・
データを受け取り(ステップS827)、コンピュータ
機器40から記録を要求するコマンドを受け取った(ス
テップS809)後で、フローがステップS829に進
み、プリンタは水平位置合わせパターンを記録する。
【0048】次いで、コンピュータ機器40内のフロー
はステップS810に進み、位置合わせデータを求める
要求がプリンタ50へ送られる。プリンタ50はこれに
応答して、位置合わせデータを走査し(ステップS83
0)、位置合わせデータをアナログからデジタル形式
(場合によっては濃度読取り値)に変換した後、コンピ
ュータ機器40へ送り返す(ステップS831)。次い
で、コンピュータ機器40は、2つの記録ヘッドの水平
位置ずれ値を算出する(ステップS811)。前述のよ
うに、水平位置ずれ値の算出は、位置合わせセンサ・デ
ータからの最も薄く記録されたパターンの検出からな
り、記録濃度が最も薄いパターンは、記録ヘッドBに関
する位置合わせパターン・データの垂直列が記録ヘッド
Aの位置合わせパターン・プリントアウトの垂直列と完
全に重なり合う記録ヘッドBの位置合わせパターンの位
相に対応する。
【0049】次いで、コンピュータ機器40内のフロー
はステップS812に進み、コンピュータ機器40は、
各記録ヘッドに関する位置ずれデータをEEPROM1
32に記憶するためにプリンタ50へ送る(ステップS
832)。次いで、コンピュータ機器40は、キャリッ
ジ163を右端ホーム位置へ移動させセンサ・カバー7
5を閉じさせるコマンドを送る(ステップS814)。
キャリッジ63が閉鎖カバー位置へ移動した(ステップ
S834)後、自動位置合わせが完了する。
【0050】図10は、位置合わせセンサ82から得ら
れる濃度データに基づいて、ステップS806またはS
811によって垂直方向または水平方向どちらかの位置
ずれ値をどのように算出するかを説明する図である。具
体的には、上記で図4に関して説明したように、特に位
置合わせセンサ82からの濃度読取り値にセンサ雑音お
よびその他の不規則性が重ね合わされているときは、ど
の濃度読取り値が最低または最高であるかを判定するこ
とが困難であることが多い。本発明のこの形態によれ
ば、濃度読取り値の絶対値を比較するのでなく、各濃度
読取り値対の濃度差が比較される。具体的には、一方の
位置合わせパターンの位相が他方の位置合わせパターン
に対して徐々に循環的にずれる場合、最も薄いパターン
と最も濃いパターンは対として生じる。この対は常に、
循環ステップの総数の2分の1である。たとえば、一方
のパターンの他方のパターンに対する位相の循環ステッ
プがn個ある場合、最も薄いパターンと最も濃いパター
ンの対はn/2個になる。n=6である(あるパターン
の他のパターンに対する位相の循環ステップが6つある
ことを意味する)場合、第1のパターンが最も薄い場合
には第4のパターンが最も濃くなる。同様に、第2のパ
ターンが元も薄い場合は、第5のパターンが最も濃くな
り、第3のパターンが最も薄い場合は、第6のパターン
が最も濃くなる。したがって、第1のパターンと第4の
パターンの差、第2のパターンと第5のパターンの差、
第3のパターンと第6のパターンの差が得られる。最も
大きな差は、最も薄い値と最も濃い値の対を有する差で
ある。この場合、この対の最低値は、2つのセンサの完
全な位置合わせに対応する領域とみなされる。
【0051】したがって、図10は、位置合わせセンサ
82からの位置合わせデータを求める要求(ステップS
805またはS810)に応答してコンピュータ機器4
0に記憶された濃度読取り値を示す。図10に示したよ
うに、それぞれ、位置合わせセンサ82からの読取り値
に対応する、領域当たり10個または12個の読取り値
など、複数の濃度読取り値が、位置合わせパターン濃度
を検出する間に各領域ごとに得られる。一般的に言え
ば、各領域の濃度読取り値は一定ではなく、これらの値
にはセンサ雑音およびその他の不規則性が重ね合わされ
る。したがって、たとえば、領域Iに対して、濃度読取
り値DI1,DI2,...,DIjなどj個の濃度読
取り値が得られる。このような雑音の影響を低減するた
めに、領域Iに関する平均読取り値を得るように読取り
値を平均してもよい。また、各領域の縁部での読取り値
を破棄し、それによって、隣接する領域の濃度の影響を
受ける可能性を回避することが好ましい。
【0052】したがって、一方の位置合わせパターンの
他方の位置合わせパターンに対する位相の循環ステップ
が得られるN個の領域のそれぞれについて、平均濃度読
取り値が得られる。本発明で示した場合には、N=6で
あり、領域Iから領域VIに対応する6個の平均値が得
られる。
【0053】この後、平均読取り値対の間の差が求めら
れる。本発明の例では、N=6であり、第1の領域と第
4の領域の差、第2の領域と第5の領域の差、第3の領
域と第6の領域の差が求められる。これらの差はΔ
Δ、Δとして示される。
【0054】どの領域がヘッド同士の完全な位置合わせ
に対応するかを判定するために、最大の差が求められ
る。次いで、最大の差に対応する濃度対における濃度が
最低の領域を、ヘッド同士の位置合わせが完全な領域と
判定する。
【0055】図11Aおよび図11Bは、一定でないキ
ャリッジ速度または反復不可能なキャリッジ速度、ノズ
ルの誤吐出、斜めの吐出、ノズルの詰まりなどの記録異
常によって起こる不規則性の影響を低減するための、本
発明の他の実施形態による、複数回のパスでの位置合わ
せパターンのプリントアウトについて説明する図であ
る。図11Aおよび図11Bは、水平位置ずれを測定す
るための位置合わせパターンのマルチパス記録を示す
が、本発明は、垂直位置ずれを測定するための位置合わ
せパターンのプリントアウトに適用することができる。
【0056】これらの図に示したように、位置合わせパ
ターンは7回のパスなど複数回のパスで記録され、各パ
スの間に用紙が送られる。各パスで、位置合わせパター
ンの同じ画素が2回以上記録されることのないように、
位置合わせパターンに関するプリント・データは相互に
排他的なマスキング・パターンのそれぞれ異なるマスキ
ング・パターンでマスクされる。図、たとえば、図11
Aに示したように、位置合わせパターンの上4分の1の
画素の4分の1が第1回目のパスで記録され、位置合わ
せパターンの上2分の1の画素の4分の1が第2回目の
パスで記録され、位置合わせパターンの上4分の3の画
素の4分の1が第3回目のパスで記録され、以下同様で
ある。上記のことから、位置合わせパターンの垂直範囲
の各4分の1を記録するのに4回のパスが必要であり、
合計で7回のパスが必要である。
【0057】位置合わせパターンを記録するのに7回の
パスが必要なので、一定でないキャリッジ速度または反
復不可能なキャリッジ速度、ノズルの誤吐出、斜めの吐
出、ノズルの詰まりなどの記録異常によって起こる不規
則性の影響が位置合わせパターン全体にわたって分散さ
れ、結果として得られる位置合わせパターンに対する局
所的な影響がなくなる。したがって、全体的な位置合わ
せパターンの質が向上する。
【0058】図12は、本発明のこの実施形態による、
位置合わせパターンをどのように複数回のパスで記録す
るかを示すフローチャートである。図12で、ステップ
S1221からS1234は、プリンタ50によって実
行される処理ステップであり、図8の処理ステップS8
21からS834に多少とも類似している。
【0059】図12に示した左側の処理ステップは、位
置合わせパターンに関するプリント・データを複数回の
パスで送るようにコンピュータ機器40によって実行さ
れる処理ステップである。したがって、ステップS12
01は、キャリッジ63を左端位置へ移動させカバー7
5を開かせるコマンドをプリンタ50へ送る。ステップ
S1202は、垂直位置合わせパターンの1回のパスに
関するプリント・データをプリンタへ送り、ステップS
1204は、1回のパスに関するプリント・データをプ
リントアウトさせるコマンドをプリンタへ送る。ステッ
プS1205は、完全な位置合わせパターンが記録され
たかどうかを判定する。完全な位置合わせパターンが記
録されるまで、フローはステップS1206に戻り、位
置合わせパターンの次のパスの記録データを得て、さら
にステップS1202に戻り、その後に続く垂直位置合
わせパターンのパスに関するプリント・データをプリン
タ50へ送る。
【0060】完全な位置合わせパターンが複数回のパス
で記録された後、コンピュータ機器40は、位置合わせ
データを求める要求をプリンタ50へ送る(ステップS
1207)。ステップS1209で垂直位置ずれ値を算
出する。コンピュータ機器40は、ステップS1210
からS1219によって、次にプリントアウトされるよ
うにスケジューリングされている水平位置合わせパター
ンに関するプリント・データなど後続のプリント・デー
タを補正するために垂直位置ずれ値を使用する。
【0061】したがって、ステップS1210で、水平
位置合わせパターンの1回のパスに関するプリント・デ
ータがプリンタ50へ送られ、ステップS1212で、
このパスをプリントアウトさせるコマンドを送る。ステ
ップS1213は、完全な位置合わせパターンが記録さ
れたかどうかを判定する。完全な位置合わせパターンが
記録されるまで、フローはステップS1214に戻り、
位置合わせパターンの次のパスに進み、さらにステップ
S1210に戻り、その後に続く各位置合わせパターン
のプリントアウトを行う。
【0062】完全な水平位置合わせパターンが記録され
ると、フローはステップS1215に進み、位置合わせ
データを要求し、ステップS1216で、返された位置
合わせデータに基づいて水平位置ずれ値を算出する。水
平位置ずれ値および垂直位置ずれ値が、EEPROMに
記憶するためにプリンタ50へ送られ(ステップS12
17)、その後、コンピュータ機器40は、キャリッジ
を右端位置へ移動させカバー75を閉じさせるコマンド
を送る(ステップS1219)。
【0063】図13は、位置合わせパターンのマルチパ
ス・プリントアウトが各パスの間のキャリッジ開始位置
のシフトと組み合される、本発明の他の実施形態につい
て説明するフローチャートである。図12の実施形態と
同様に、位置合わせパターンのマルチパス・プリントア
ウトは、一定でないキャリッジ速度または反復不可能な
キャリッジ速度、ノズルの誤吐出、斜めの吐出、ノズル
の詰まりなどの記録異常によって起こる不規則性の影響
を低減する。また、各パスの間のキャリッジ開始位置の
シフトは、速度オーバシュートおよびリンギングのため
に生じる一定でないキャリッジ速度の影響を最小限に抑
える。このことについて図14に関して詳しく説明す
る。
【0064】具体的には、図14の実線230は、記録
媒体を横切る方向でのキャリッジの速度とキャリッジ位
置の関係を示すグラフである。キャリッジ63が開始位
置から目標走査速度231へ速度を増加させていく際、
キャリッジ速度はまずオーバシュートし、次いでリンギ
ングを受ける。リンギングは、記録媒体を横切って測定
される距離が「C」、すなわち、キャリッジ速度の最初
のピークから次のピークまでであるサイクルで起こる。
【0065】上記で図3に関して説明したように、記録
媒体上のある位置で記録を行う際に記録ヘッドAが記録
ヘッドBとは異なる速度で移動するので、このようなリ
ンギングは位置合わせパターンの質を低下させる。
【0066】本発明のこの実施形態によれば、この後に
続く位置合わせパターンのマルチパス記録の各パスで、
キャリッジ開始位置は、前のパスの開始位置に対してわ
ずかにずらされる。好ましくは、位置合わせパターンを
記録するのに必要な複数回のパスでサイクル距離「C」
が完全にカバーされるように開始位置がずらされる。し
たがって、この実施形態では、7回のパスで完全な位置
合わせパターンを記録する必要があり、後続する各パス
では、キャリッジ開始位置を前のパスに対して距離「C
/7」だけずらす。
【0067】図13はこの動作のフローを示す。図13
で、ステップS1321からS1334は多少とも、対
応するステップS821からS834に類似している。
ただし、ステップS1323およびS1328では、コ
ンピュータ機器40の命令に応じてキャリッジ63を走
査開始位置へ移動させる。
【0068】図13の左側の処理ステップS1301か
らS1319は、水平位置合わせパターンおよび垂直位
置合わせパターンを複数回のパスで記録し、各パスの間
にキャリッジ開始位置をずらすように動作する。したが
って、ステップS1301は、キャリッジ63を左端位
置へ移動させてカバー75を開かせ、位置合わせセンサ
82を露出させるコマンドを送る。ステップS1302
は、垂直位置合わせパターンの1回のパスに関するプリ
ント・データをプリンタ50へ送り、ステップS130
3は、キャリッジ63を新しい開始位置へ移動させるコ
マンドを送る。ステップS1304は位置合わせパター
ン・データを記録させるコマンドを送る。位置合わせパ
ターン・データが完成するまで、ステップS1305は
フローをステップ1306に戻し、垂直位置合わせパタ
ーンの次のパスを得て、さらにステップS1302に戻
し、次のパスの垂直位置合わせパターン・データをプリ
ンタ50へ送る。ステップ1303は、次のパスの位置
合わせデータを得るために、図14に示したように再
び、キャリッジ開始位置をずらすように動作し、処理
は、完全な位置合わせパターンが記録されるまで繰り返
される。
【0069】完全な垂直位置合わせパターンが記録され
ると、フローはステップS1307に進み、コンピュー
タ機器40が位置合わせデータを要求し、さらにステッ
プS1309に進み、コンピュータ機器40が垂直位置
ずれ値を算出する。垂直位置ずれ値は、ステップS13
10からステップS1319によって水平位置合わせパ
ターンを得るのに必要なプリント・データなど後続のプ
リント・データを算出する際に使用される。
【0070】ステップS1310は、水平位置合わせパ
ターンの1回のパスに関するプリント・データを送り、
ステップS1311は、水平位置合わせプリント・デー
タの現在のパスを記録するようにキャリッジ63を新し
い開始位置へ移動させる。ステップS1312はデータ
を記録させるコマンドを送る。水平位置合わせパターン
が完全に記録されるまで、ステップS1313はフロー
をステップS1314に戻し、次のパスの水平位置合わ
せパターン・データを得て、さらにステップS1310
に戻し、次の水平パスに関するプリント・データを送
る。この場合も、ステップS1311は、図14に示し
たようにキャリッジ開始位置をずらし、処理は、完全な
パターンが記録されるまで繰り返される。
【0071】完全なパターンが記録された後、フローは
ステップS1315に進み、位置合わせデータが要求さ
れ、さらにステップS1316に進み、水平位置ずれ値
が算出される。その後、コンピュータ機器40が位置ず
れ値をEEPROMに記憶するためにプリンタ50へ送
り、その後、コンピュータ機器40は、キャリッジをホ
ーム位置へ移動させカバー75を閉じさせるコマンドが
送られる。
【0072】図13のフローについて位置合わせパター
ンのプリントアウトに関して説明したが、画像データや
文字データなどの標準プリント・ジョブのプリントアウ
トに記録開始位置の循環シフトを適用し、前述の記録異
常(すなわち、一定でないキャリッジ速度または反復不
可能なキャリッジ速度、ノズルの誤吐出、斜めの吐出、
またはノズルの詰まり)の影響を低減することによって
プリント・ジョブの記録外観を向上させることができ
る。この場合、プリント・ジョブのページ全体が前述の
マルチパス・マスク記録で記録され、各パスの間にキャ
リッジ開始位置がずらされる。Nとしては、4など好都
合な数が選択され、各パスの前のキャリッジ・シフトの
サイクルは以下の距離だけ循環的に進行する。
【0073】0,C/N,2C/N,3C/N,...
(N−1)C/N,0,... ここで、Cは図14に示したのと同じである。
【0074】本発明について特定の例示的な実施形態に
関して説明した。本発明は前述の実施形態に限定され
ず、本発明の趣旨および範囲から逸脱せずに当業者によ
って様々な変更および修正が加えられてもよいと理解さ
れるべきである。
【0075】たとえば、上記の実施形態は、複数の記録
ヘッドが互いに位置合わせされる場合について説明した
が、1つの記録ヘッドによるプリントアウト自体に対し
て位置合わせされる場合にも本発明の原則を使用するこ
とが可能である。たとえば、本発明を使用すると、ある
記録ヘッドのプリントアウトを同じ記録ヘッドの逆方向
プリントアウトに対して位置合わせすることが可能であ
る。このような場合、垂直方向での位置合わせは通常必
要とされず、キャリッジの精度の低さ、垂直でないイン
クの吐出、機械的なねじり力によって起こる水平方向の
位置ずれのみの測定に位置合わせを制限することができ
る。
【0076】さらに、ドットマトリックスプリンタ、サ
ーマルプリンタなど、インクジェットプリンタ以外のプ
リンタに本発明の原則を適用することができる。また、
複数の記録ヘッドを使用する場合、ヘッドは必ずしも互
いに固定する必要はなく、独立に移動することができ
る。1つ、2つ、3つ、または4つ、またはそれ以上の
記録ヘッドを使用することができる。
【0077】本発明の説明では、階調50%の市松模様
を好ましいパターンとしたが、パターン中のすべての画
素を記録するのでなければ他のパターンを使用すること
ができる。さらに、特に、記録ヘッドが故意に、矩形グ
リッド上に位置しない画素記録パターンを有するように
構成される場合、市松模様でないパターンを有利に使用
することができる。
【0078】さらに、位置合わせに使用されるパターン
のプリントアウトについて説明したが、濃度の整合、解
像度の校正など他の目的に記録パターンを使用すること
ができる。
【0079】したがって、本発明は特定の例示的な実施
形態に制限すべきではなく、添付の特許請求の範囲を参
照することによって評価すべきである。
【0080】なお、以上の実施形態において、記録ヘッ
ドから吐出される液滴はインクであるとして説明した
が、記録ヘッドから吐出される液滴はインクに限定され
るものではない。例えば、記録画像の定着性や耐水性を
高めたり、その画像品質を高めたりするために記録媒体
に対して処理液のようなものが吐出されても良い。
【0081】以上の実施形態は、特にインクジェット記
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0082】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。
【0083】この気泡の成長、収縮により吐出用開口を
介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも1つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に
優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。
【0084】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0085】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0086】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0087】加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘ
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
【0088】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0089】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0090】以上説明した実施の形態においては、イン
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
【0091】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。
【0092】このような場合インクは、特開昭54−5
6847号公報あるいは特開昭60−71260号公報
に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に
液状または固形物として保持された状態で、電気熱変換
体に対して対向するような形態としてもよい。本発明に
おいては、上述した各インクに対して最も有効なもの
は、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0093】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0094】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0095】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0096】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0097】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0098】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0099】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明した(図8、図12および/
または図13に示す)フローチャートに対応するプログ
ラムコードが格納されることになる。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、各
位置合わせパターンごとに画素を選択的に記録するの
で、低品質の用紙上でもパターンの縁部の周りでのブリ
ードが低減する。さらに、各記録ヘッドごとの位置合わ
せパターンを重ね合せる際、用紙の1つの領域に付与さ
れる記録剤(インクなど)の量が過度な量ではなくな
り、用紙にしわが寄る可能性が低くなる。
【0101】また、各位置合わせパターンを1回のパス
ではなく複数回のパスで記録し、好ましくは、各パスの
間にキャリッジ開始位置をずらすようにすると、位置合
わせパターンが複数回のパスで記録され、場合によって
は各パスごとに位置合わせパターンがずれるので、リン
ギングおよびその他のキャリッジ速度不整合の影響を、
1つの位置に集中するのではなく位置合わせパターン全
体に分散することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】複数の記録ヘッドを自動的に位置合わせするこ
とのできる水平位置合わせパターンについて説明する図
である。
【図1A】図1の領域1aの拡大図である。
【図2】複数の記録ヘッドを自動的に位置合わせするこ
とのできる垂直位置合わせパターンについて説明する図
である。
【図3】キャリッジ速度の変動について説明するグラフ
である。
【図4】自動位置合わせセンサの濃度検出出力を示すグ
ラフである。
【図5】本発明で使用されるコンピュータ機器およびプ
リンタの斜視図である。
【図6】複数の記録ヘッドおよび位置合わせセンサを示
す、図5のプリンタの一部を切り取った正面斜視図であ
る。
【図7】図5のプリンタとのインタフェースを行うコン
ピュータ機器のハードウェア構成を示す詳細ブロック図
である。
【図8】本発明による位置合わせパターンのプリントア
ウトを説明する図である。
【図9】本発明による位置合わせパターンの好ましい配
置を示す図である。
【図10】位置ずれ値をどのように算出するかを説明す
る図である。
【図11A】複数回のパスによる第1の位置合わせパタ
ーンのプリントアウトを説明する図である。
【図11B】複数回のパスによる第2の位置合わせパタ
ーンのプリントアウトを説明する図である。
【図12】位置合わせパターンを複数回のパスで記録す
る方法を示すフローチャートである。
【図13】位置合わせパターンのマルチパス・プリント
アウトが各パスの間のキャリッジ開始位置のシフトと組
合される、本発明の他の実施形態のフローチャートであ
る。
【図14】記録媒体を横切る方向でのキャリッジ速度と
キャリッジ位置の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
40 コンピュータ機器 41 ホスト・プロセッサ 42 表示画面 43 ディスプレイ 44 フロッピィ・ディスク・ドライブ 45 ハードディスク 46 キーボード 47 ポインティング装置 50 プリンタ 51 ハウジング 52 オートシート・フィーダ用供給トレイ 54 送り幅調整器 55 媒体排出口 56 収容可能排出トレイ 60 ローラ 61a、61b 二重記録ヘッド 62a、62b 受容ステーション 63 キャリッジ 64a、64b カバー 69 ガイドロッド 67 ベルト 70 直立タブ 71 隅部 75 位置合わせセンサ・カバー 82 位置合わせセンサ 84a、84b インク吐出ステーション 83a、83b ワイピング・ブレード 86 末端領域 87 領域 88a、88b インク・キャッピング・ステーション
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平林 弘光 アメリカ合衆国 カリフォルニア州 92626, コスタ メサ レッドヒル ア ベニュー 3191 キヤノン ビジネス マ シーンズ, インコーポレイテッド 内 (72)発明者 山田 顕季 アメリカ合衆国 カリフォルニア州 92626, コスタ メサ レッドヒル ア ベニュー 3191 キヤノン ビジネス マ シーンズ, インコーポレイテッド 内

Claims (102)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録された第1の位置合わせパターンと
    第2の位置合わせパターンとの位置ずれを測定する方法
    であって、 パターンの記録部分の全てではない画素を記録する反復
    パターンを備える第1の位置合わせパターンを記録する
    工程と、 第1の位置合わせパターンと重ね合わされ、パターンの
    記録部分の全てではない画素を記録する第1の位置合わ
    せパターンと同じ反復パターンを備えるが、位相が第1
    の位置合わせパターンに対して徐々にずらされている、
    第2の位置合わせパターンを記録する工程と、 第1の位置合わせパターンと第2の位置合わせパターン
    との重ね合わせ部分の記録濃度を測定し、第1の位置合
    わせパターンと第2の位置合わせパターンとの位置ずれ
    を測定する工程とを含むことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 位置合わせパターンの記録部分が階調5
    0%の記録パターンを備えることを特徴とする請求項1
    に記載の方法。
  3. 【請求項3】 位置合わせパターンが、画素が1つおき
    に記録される市松模様を備えることを特徴とする請求項
    2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 位置合わせパターンが、画素が1つおき
    に記録されない市松模様を備えることを特徴とする請求
    項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 第1の位置合わせパターンの市松模様
    が、第2の位置合わせパターンの市松模様に対して垂直
    方向に1画素だけずれていることを特徴とする請求項4
    に記載の方法。
  6. 【請求項6】 第1および第2の位置合わせパターン
    が、水平方向の位置ずれを測定するためのパターンであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 第1および第2の位置合わせパターン
    が、垂直方向の位置ずれを測定するためのパターンであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 垂直方向の位置ずれを測定した後で水平
    方向の位置ずれを測定する工程を更に含むことを特徴と
    する請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 第1の位置合わせパターンが第1の記録
    ヘッドによって記録され、第2の位置合わせパターンが
    第2の記録ヘッドによって記録され、第1および第2の
    記録ヘッドが共通のキャリッジに取り付けられているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 第1の位置合わせパターンが第1の記
    録ヘッドによって順方向に記録され、第2の位置合わせ
    パターンが第1の記録ヘッドによって逆方向に記録され
    ることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  11. 【請求項11】 位置ずれが、ホスト・コンピュータに
    よって測定され、該位置ずれの値を記憶するために記録
    装置へ送信する工程を更に含むことを特徴とする請求項
    1に記載の方法。
  12. 【請求項12】 重ね合わされて記録された位置合わせ
    パターンのN個の領域から、1つの領域を選択する方法
    であって、N個の領域の濃度が、最も薄い領域から最も
    濃い領域まで変化し、そこからまた最も薄い領域に戻る
    ように循環的に変化し、前記選択された領域は、重ね合
    わされて記録された位置合わせパターン間の良好な位置
    合わせに対応しており、 各領域の濃度を測定する工程と、 それぞれがN/2個の領域だけ離れている領域対に対し
    て濃度読取り値の間の濃度差データを求める工程と、 どの濃度差が最大であるかを判定する工程と、 最大濃度差を有しており、重ね合わされて記録された位
    置合わせパターン間の良好な位置合わせを有する1つの
    領域を、前記領域対から選択する工程とを含むことを特
    徴とする方法。
  13. 【請求項13】 各領域に対して複数の濃度読取り値を
    求め、各領域に対する複数の濃度読取り値を平均して該
    領域に対する単一の濃度読取り値を求める工程を更に含
    むことを特徴とする請求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 各領域間の境界にある濃度読取り値
    が、平均を求める前に破棄されることを特徴とする請求
    項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 選択される1つの領域が、濃度の最も
    薄い領域であることを特徴とする請求項13に記載の方
    法。
  16. 【請求項16】 選択される1つの領域が、濃度の最も
    濃い領域であることを特徴とする請求項13に記載の方
    法。
  17. 【請求項17】 第1の位置合わせパターンと第2の位
    置合わせパターンを重ね合わせてプリントアウトする方
    法であって、各位置合わせパターンが反復パターンを備
    え、第2の位置合わせパターンの位相が第1の位置合わ
    せパターンの位相に対して短いサイクルでずらされてお
    り、 第1および第2の位置合わせパターンを複数回のパスで
    記録媒体上に記録する工程を含むことを特徴とする方
    法。
  18. 【請求項18】 各パスの間に記録媒体を進める工程を
    更に含むことを特徴とする請求項17に記載の方法。
  19. 【請求項19】 位置合わせパターンの同じ画素が2回
    以上記録されることのないように、相互に排他的なマス
    キング・パターンのうちそれぞれ異なるマスキング・パ
    ターンで第1および第2の位置合わせパターンのそれぞ
    れをマスクする工程を更に含むことを特徴とする請求項
    17に記載の方法。
  20. 【請求項20】 第1および第2の位置合わせパターン
    が、キャリッジに取り付けられた少なくとも1つの記録
    ヘッドによって記録され、各パスでキャリッジの移動開
    始位置を変更する工程を更に含むことを特徴とする請求
    項17に記載の方法。
  21. 【請求項21】 キャリッジのランプアップ速度と距離
    の関係によって形成されるリンギングパターンのピーク
    間の距離に対応して移動開始位置が変更されることを特
    徴とする請求項20に記載の方法。
  22. 【請求項22】 各パスごとの位置の変化が、リンギン
    グパターンの間の距離をパスの数で除した値とほぼ同じ
    であることを特徴とする請求項21に記載の方法。
  23. 【請求項23】 キャリッジに取り付けられた少なくと
    も1つの記録ヘッドにより、それぞれ互いに異なる第1
    の記録と第2の記録に対応する、第1のパターンと第2
    のパターンを重ね合わせてプリントアウトする方法であ
    って、 第1のパターンおよび第2のパターンを複数回のパスで
    記録媒体上に記録する工程を含むことを特徴とする方
    法。
  24. 【請求項24】 各パスの間に記録媒体を進める工程を
    更に含むことを特徴とする請求項23に記載の方法。
  25. 【請求項25】 パターンの同じ画素が2回以上記録さ
    れることのないように、相互に排他的なマスキング・パ
    ターンのうちそれぞれ異なるマスキング・パターンで第
    1のパターンおよび第2のパターンのそれぞれをマスク
    する工程を更に含むことを特徴とする請求項23に記載
    の方法。
  26. 【請求項26】 第1および第2のパターンが、キャリ
    ッジに取り付けられた少なくとも1つの記録ヘッドによ
    って記録され、キャリッジの移動開始位置を各パスで変
    更する工程を更に含むことを特徴とする請求項23に記
    載の方法。
  27. 【請求項27】 キャリッジのランプアップ速度と距離
    の関係によって形成されるリンギングパターンのピーク
    の間の距離に対応して移動開始位置が変更されることを
    特徴とする請求項26に記載の方法。
  28. 【請求項28】 各パスに対する位置の変化が、リンギ
    ングパターンの間の距離をパスの数で除した値とほぼ同
    じであることを特徴とする請求項27に記載の方法。
  29. 【請求項29】 第1および第2のパターンが、濃度を
    整合させるためのパターンであることを特徴とする請求
    項23に記載の方法。
  30. 【請求項30】 第1および第2のパターンが、解像度
    を校正するためのパターンであることを特徴とする請求
    項23に記載の方法。
  31. 【請求項31】 第1および第2のパターンが、位置合
    わせ用のパターンであることを特徴とする請求項23に
    記載の方法。
  32. 【請求項32】 複数回の記録パスを使用して画像を記
    録する方法であって、 第1の記録パスで画像の1つのバンドを記録する工程
    と、 第2の記録パスで画像の他のバンドを記録する工程とを
    含み、 第1および第2の記録パスの開始位置が、記録方向にお
    いて互いに異なることを特徴とする方法。
  33. 【請求項33】 記録媒体を横切る方向への走査によっ
    て記録するインクジェット記録ヘッドを使用して画像が
    記録され、第1の記録パスの開始位置および第2の記録
    パスの開始位置が前記キャリッジのリンギングパターン
    に対応して選択されることを特徴とする請求項32に記
    載の方法。
  34. 【請求項34】 記録方向が前記インクジェット記録ヘ
    ッドの移動方向であることを特徴とする請求項33に記
    載の方法。
  35. 【請求項35】 記録された第1の位置合わせパターン
    と第2の位置合わせパターンとの位置ずれを測定する機
    能を有する記録装置であって、 実行可能な処理工程を記憶するメモリと、 前記メモリに記憶されている前記処理工程を実行するプ
    ロセッサとを備え、 前記処理工程が、 (a)パターンの記録部分の全てではない画素を記録す
    る反復パターンを備える第1の位置合わせパターンを記
    録する工程と、 (b)パターンの記録部分の全てではない画素を記録す
    る第1の位置合わせパターンと同じ反復パターンを備え
    るが、位相が第1の位置合わせパターンに対して徐々に
    ずれている第2の位置合わせパターンを、第1の位置合
    わせパターンに重ね合わせるように記録する工程と、 (c)第1の位置合わせパターンと第2の位置合わせパ
    ターンを重ね合せた記録濃度を測定し、第1の位置合わ
    せパターンと第2の位置合わせパターンとの位置ずれを
    測定する工程とを含むことを特徴とする記録装置。
  36. 【請求項36】 位置合わせパターンの記録部分が階調
    50%の記録パターンを備えることを特徴とする請求項
    35に記載の記録装置。
  37. 【請求項37】 位置合わせパターンが、画素が1つお
    きに記録される市松模様を備えることを特徴とする請求
    項36に記載の記録装置。
  38. 【請求項38】 位置合わせパターンが、画素が1つお
    きに記録されない市松模様を備えることを特徴とする請
    求項37に記載の記録装置。
  39. 【請求項39】 第1の位置合わせパターンの市松模様
    が、第2の位置合わせパターンの市松模様に対して垂直
    方向に1画素だけずれていることを特徴とする請求項3
    8に記載の記録装置。
  40. 【請求項40】 第1および第2の位置合わせパターン
    が、水平方向の位置ずれを測定するためのパターンであ
    ることを特徴とする請求項35に記載の記録装置。
  41. 【請求項41】 第1および第2の位置合わせパターン
    が、垂直方向の位置ずれを測定するためのパターンであ
    ることを特徴とする請求項35に記載の記録装置。
  42. 【請求項42】 前記処理工程が、垂直方向の位置ずれ
    を測定した後で水平方向の位置ずれを測定する工程を更
    に含むことを特徴とする請求項41に記載の記録装置。
  43. 【請求項43】 第1の位置合わせパターンが第1の記
    録ヘッドによって記録され、第2の位置合わせパターン
    が第2の記録ヘッドによって記録され、第1および第2
    の記録ヘッドが共通のキャリッジに取り付けられている
    ことを特徴とする請求項35に記載の記録装置。
  44. 【請求項44】 第1の位置合わせパターンが第1の記
    録ヘッドによって順方向に記録され、第2の位置合わせ
    パターンが第1の記録ヘッドによって逆方向に記録され
    ることを特徴とする請求項35に記載の記録装置。
  45. 【請求項45】 位置ずれがホスト・コンピュータによ
    って測定され、位置ずれ値を記憶するために記録装置へ
    送る工程を更に含むことを特徴とする請求項35に記載
    の記録装置。
  46. 【請求項46】 重ね合わされて記録された位置合わせ
    パターンのN個の領域から、1つの領域を選択する機能
    を有する記録装置であって、N個の領域の濃度が、最も
    薄い領域から最も濃い領域まで変化し、そこからまた最
    も薄い領域に戻るように循環的に変化し、前記選択され
    た領域は、重ね合わされて記録された位置合わせパター
    ン間の良好な位置合わせに対応しており、 実行可能な処理工程を記憶するメモリと、 前記メモリに記憶されている前記処理工程を実行するプ
    ロセッサとを備え、 前記処理工程が、 (a)各領域の濃度を測定する工程と、 (b)それぞれがN/2個の領域だけ離れている領域対
    に対して濃度読取り値の間の濃度差データを求める工程
    と、 (c)どの濃度差が最大であるかを判定する工程と、 (d)最大濃度差を有しており、重ね合わされて記録さ
    れた位置合わせパターン間の良好な位置合わせを有する
    1つの領域を、前記領域対から選択する工程とを含むこ
    とを特徴とする記録装置。
  47. 【請求項47】 前記処理工程が、各領域に対して複数
    の濃度読取り値を求め、各領域に対する複数の濃度読取
    り値を平均して該領域に対する単一の濃度読取り値を求
    める工程を更に含むことを特徴とする請求項46に記載
    の記録装置。
  48. 【請求項48】 各領域間の境界にある濃度読取り値
    が、平均を求める前に破棄されることを特徴とする請求
    項47に記載の記録装置。
  49. 【請求項49】 選択される1つの領域が、濃度の最も
    薄い領域であることを特徴とする請求項47に記載の装
    置装置。
  50. 【請求項50】 選択される1つの領域が、濃度の最も
    濃い領域であることを特徴とする請求項47に記載の記
    録装置。
  51. 【請求項51】 第1の位置合わせパターンと第2の位
    置合わせパターンを重ね合わせてプリントアウトする機
    能を有する記録装置であって、各位置合わせパターンが
    反復パターンを備え、第2の位置合わせパターンの位相
    が第1の位置合わせパターンの位相に対して短いサイク
    ルでずらされており、 実行可能な処理工程を記憶するメモリと、 前記メモリに記憶されている前記処理工程を実行するプ
    ロセッサとを備え、 前記処理工程が、第1および第2の位置合わせパターン
    を複数回のパスで記録媒体上に記録する工程を含むこと
    を特徴とする記録装置。
  52. 【請求項52】 前記処理工程が、各パスの間に記録媒
    体を進める工程を更に含むことを特徴とする請求項51
    に記載の記録装置。
  53. 【請求項53】 前記処理工程が、位置合わせパターン
    の同じ画素が2回以上記録されることのないように、相
    互に排他的なマスキング・パターンのうちそれぞれ異な
    るマスキング・パターンで第1および第2の位置合わせ
    パターンのそれぞれをマスクする工程を更に含むことを
    特徴とする請求項51に記載の記録装置。
  54. 【請求項54】 第1および第2の位置合わせパターン
    が、キャリッジに取り付けられた少なくとも1つの記録
    ヘッドによって記録され、前記処理工程が、各パスでキ
    ャリッジの移動開始位置を変更する工程を更に含むこと
    を特徴とする請求項51に記載の記録装置。
  55. 【請求項55】 キャリッジのランプアップ速度と距離
    の関係によって形成されるリンギングパターンのピーク
    の間の距離に対応して移動開始位置が変更されることを
    特徴とする請求項54に記載の記録装置。
  56. 【請求項56】 各パスごとの位置の変化が、リンギン
    グパターンの間の距離をパスの数で除した値とほぼ同じ
    であることを特徴とする請求項55に記載の記録装置。
  57. 【請求項57】 キャリッジに取り付けられた少なくと
    も1つの記録ヘッドにより、それぞれ互いに異なる第1
    の記録と第2の記録に対応する、第1のパターンと第2
    のパターンを重ね合わせてプリントアウトする機能を有
    する記録装置であって、 実行可能な処理工程を記憶するメモリと、 前記メモリに記憶されている前記処理工程を実行するプ
    ロセッサとを備え、 前記処理工程が、第1のパターンおよび第2のパターン
    を複数回のパスで記録媒体上に記録する工程を含むこと
    を特徴とする記録装置。
  58. 【請求項58】 前記処理工程が、各パスの間に記録媒
    体を進める工程を更に含むことを特徴とする請求項57
    に記載の記録装置。
  59. 【請求項59】 前記処理工程が、パターンの同じ画素
    が2回以上記録されることのないように、相互に排他的
    なマスキング・パターンのうちのそれぞれの異なるマス
    キング・パターンで第1のパターンおよび第2のパター
    ンのそれぞれをマスクする工程を更に含むことを特徴と
    する請求項57に記載の記録装置。
  60. 【請求項60】 第1および第2のパターンが、キャリ
    ッジに取り付けられた少なくとも1つの記録ヘッドによ
    って記録され、前記処理工程が、キャリッジの開始位置
    を各パスで変更する工程を更に含むことを特徴とする請
    求項57に記載の記録装置。
  61. 【請求項61】 キャリッジのランプアップ速度と距離
    の関係によって形成されるリンギングパターンのピーク
    の間の距離に対応して開始位置が変更されることを特徴
    とする請求項60に記載の記録装置。
  62. 【請求項62】 各パスごとの位置の変化が、リンギン
    グパターンの間の距離をパスの数で除した値とほぼ同じ
    であることを特徴とする請求項61に記載の記録装置。
  63. 【請求項63】 前記第1および第2のパターンが、濃
    度を整合させるためのパターンであることを特徴とする
    請求項57に記載の記録装置。
  64. 【請求項64】 前記第1および第2のパターンが、解
    像度を校正するためのパターンであることを特徴とする
    請求項57に記載の記録装置。
  65. 【請求項65】 前記第1および第2のパターンが、位
    置合わせ用のパターンであることを特徴とする請求項5
    7に記載の記録装置。
  66. 【請求項66】 複数回の記録パスを使用して画像を記
    録する記録装置であって、 実行可能な処理工程を記憶するメモリと、 前記メモリに記憶されている前記処理工程を実行するプ
    ロセッサとを備え、 前記処理工程が、第1の記録パスで画像の1つのバンド
    を記録する工程と、 第2の記録パスで画像の他のバンドを記録する工程とを
    含み、第1および第2の記録パスの開始位置が、記録方
    向において互いに異なることを特徴とする記録装置。
  67. 【請求項67】 記録媒体を横切る方向への走査によっ
    て記録するインクジェット記録ヘッドを使用して画像が
    記録され、第1の記録パスの開始位置および第2の記録
    パスの開始位置が前記キャリッジのリンギングパターン
    に対応して選択されることを特徴とする請求項66に記
    載の記録装置。
  68. 【請求項68】 記録方向が前記インクジェット記録ヘ
    ッドの移動方向であることを特徴とする請求項67に記
    載の記録装置。
  69. 【請求項69】 記録された第1の位置合わせパターン
    と第2の位置合わせパターンとの位置ずれを測定させ
    る、コンピュータで読み取り可能な媒体上に記憶された
    コンピュータで実行可能な処理工程であって、 パターンの記録部分の全てではない画素を記録する反復
    パターンを備える第1の位置合わせパターンを記録させ
    る記録工程と、 パターンの記録部分の全てではない画素を記録する第1
    の位置合わせパターンと同じ反復パターンを備えるが、
    位相が第1の位置合わせパターンに対して徐々にずれて
    いる第2の位置合わせパターンを、第1の位置合わせパ
    ターンと重ね合わせるように記録させる記録工程と、 第1の位置合わせパターンと第2の位置合わせパターン
    との重ね合せ部分の記録濃度を測定させ、第1の位置合
    わせパターンと第2の位置合わせパターンとの位置ずれ
    を測定させる測定工程とを含むことを特徴とするコンピ
    ュータで実行可能な処理工程。
  70. 【請求項70】 位置合わせパターンの記録部分が階調
    50%の記録パターンを備えることを特徴とする請求項
    69に記載のコンピュータで実行可能な処理工程。
  71. 【請求項71】 位置合わせパターンが、画素が1つお
    き記録される市松模様を備えることを特徴とする請求項
    70に記載のコンピュータで実行可能な処理工程。
  72. 【請求項72】 位置合わせパターンが、画素が1つお
    きに記録されない市松模様を備えることを特徴とする請
    求項71に記載のコンピュータで実行可能な処理工程。
  73. 【請求項73】 第1の位置合わせパターンの市松模様
    が、第2の位置合わせパターンの市松模様に対して垂直
    方向に1画素だけずれていることを特徴とする請求項7
    2に記載のコンピュータで実行可能な処理工程。
  74. 【請求項74】 第1および第2の位置合わせパターン
    が、水平方向の位置ずれを測定するためのパターンであ
    ることを特徴とする請求項69に記載のコンピュータで
    実行可能な処理工程。
  75. 【請求項75】 第1および第2の位置合わせパターン
    が、垂直方向の位置ずれを測定するためのパターンであ
    ることを特徴とする請求項69に記載のコンピュータで
    実行可能な処理工程。
  76. 【請求項76】 垂直方向の位置ずれを測定した後で水
    平方向の位置ずれを測定させる工程を更に含むことを特
    徴とする請求項75に記載のコンピュータで実行可能な
    処理工程。
  77. 【請求項77】 第1の位置合わせパターンが第1の記
    録ヘッドによって記録され、第2の位置合わせパターン
    が第2の記録ヘッドによって記録され、第1および第2
    の記録ヘッドが共通のキャリッジに取り付けられること
    を特徴とする請求項69に記載のコンピュータで実行可
    能な処理工程。
  78. 【請求項78】 第1の位置合わせパターンが第1の記
    録ヘッドによって順方向に記録され、第2の位置合わせ
    パターンが第1の記録ヘッドによって逆方向に記録され
    ることを特徴とする請求項69に記載のコンピュータで
    実行可能な処理工程。
  79. 【請求項79】 位置ずれが、ホスト・コンピュータに
    よって測定され、コンピュータで実行可能な処理工程
    が、位置ずれ値を記憶するために記録装置へ送る工程を
    更に含むことを特徴とする請求項69に記載のコンピュ
    ータで実行可能な処理工程。
  80. 【請求項80】 重ね合わされて記録された位置合わせ
    パターンのN個の領域から、1つの領域を選択する方法
    であって、N個の領域の濃度が、最も薄い領域から最も
    濃い領域まで変化し、そこからまた最も薄い領域に戻る
    ように循環的に変化し、前記選択された領域は、重ね合
    わされて記録された位置合わせパターン間の良好な位置
    合わせに対応している、コンピュータで読み取り可能な
    媒体上に記憶されたコンピュータで実行可能な処理工程
    であって、 各領域の濃度を測定させる測定工程と、 それぞれがN/2個の領域だけ離れている領域対に対し
    て濃度読取り値の間の濃度差データを求める獲得工程
    と、 どの濃度差が最大であるかを判定する判定工程と、 最大濃度差を有しており、重ね合わされて記録された位
    置合わせパターン間の良好な位置合わせを有する1つの
    領域を、前記領域対から選択する選択工程とを含むこと
    を特徴とするコンピュータで実行可能な処理工程。
  81. 【請求項81】 各領域に対して複数の濃度読取り値を
    求め、コンピュータで実行可能な処理工程が、各領域に
    対する複数の濃度読取り値を平均して該領域に対する単
    一の濃度読取り値を求める工程を更に含むことを特徴と
    する請求項80に記載のコンピュータで実行可能な処理
    工程。
  82. 【請求項82】 各領域間の境界にある濃度読取り値
    が、平均を求める前に破棄されることを特徴とする請求
    項81に記載のコンピュータで実行可能な処理工程。
  83. 【請求項83】 選択される1つの領域が、濃度の最も
    薄い領域であることを特徴とする請求項81に記載のコ
    ンピュータで実行可能な処理工程。
  84. 【請求項84】 選択される1つの領域が、濃度の最も
    濃い領域であることを特徴とする請求項81に記載のコ
    ンピュータで実行可能な処理工程。
  85. 【請求項85】 第1の位置合わせパターンと第2の位
    置合わせパターンを重ね合わせてプリントアウトさせる
    処理工程において、各位置合わせパターンが反復パター
    ンを備え、第2の位置合わせパターンの位相が第1の位
    置合わせパターンの位相に対して短いサイクルでずらさ
    れている、コンピュータで読み取り可能な媒体上に記憶
    されたコンピュータで実行可能な処理工程であって、 第1および第2の位置合わせパターンを複数回のパスで
    記録媒体上に記録させる記録工程を含むことを特徴とす
    るコンピュータで実行可能な処理工程。
  86. 【請求項86】 各パスの間に記録媒体を進めさせる工
    程を更に含むことを特徴とする請求項85に記載のコン
    ピュータで実行可能な処理工程。
  87. 【請求項87】 位置合わせパターンの同じ画素が2回
    以上記録されることのないように、相互に排他的なマス
    キング・パターンのうちそれぞれ異なるマスキング・パ
    ターンで第1および第2の位置合わせパターンのそれぞ
    れをマスクする工程を更に含むことを特徴とする請求項
    85に記載のコンピュータで実行可能な処理工程。
  88. 【請求項88】 第1および第2の位置合わせパターン
    が、キャリッジに取り付けられた少なくとも1つの記録
    ヘッドによって記録され、コンピュータで実行可能な処
    理工程が、各パスでキャリッジの移動開始位置を変更す
    る工程を更に含むことを特徴とする請求項85に記載の
    コンピュータで実行可能な処理工程。
  89. 【請求項89】 キャリッジのランプアップ速度と距離
    の関係によって形成されるリンギングパターンのピーク
    の間の距離に対応して移動開始位置が変更されることを
    特徴とする請求項88に記載のコンピュータで実行可能
    な処理工程。
  90. 【請求項90】 各パスごとの位置の変化が、リンギン
    グパターンの間の距離をパスの数で除した値とほぼ同じ
    であることを特徴とする請求項89に記載のコンピュー
    タで実行可能な処理工程。
  91. 【請求項91】 キャリッジに取り付けられた少なくと
    も1つの記録ヘッドにより、それぞれ互いに異なる第1
    の記録と第2の記録に対応する、第1のパターンと第2
    のパターンを重ね合わせてプリントアウトさせる、コン
    ピュータで読み取り可能な媒体上に記憶されたコンピュ
    ータで実行可能な処理工程であって、第1のパターンお
    よび第2のパターンを複数回のパスで記録媒体上に記録
    させる記録工程を含むことを特徴とするコンピュータで
    実行可能な処理工程。
  92. 【請求項92】 各パスの間に記録媒体を進めさせる工
    程を更に含むことを特徴とする請求項91に記載のコン
    ピュータで実行可能な処理工程。
  93. 【請求項93】 パターンの同じ画素が2回以上記録さ
    れることのないように、相互に排他的なマスキング・パ
    ターンのうちそれぞれ異なるマスキング・パターンで第
    1のパターンおよび第2のパターンのそれぞれをマスク
    する工程を更に含むことを特徴とする請求項91に記載
    のコンピュータで実行可能な処理工程。
  94. 【請求項94】 第1および第2のパターンが、キャリ
    ッジに取り付けられた少なくとも1つの記録ヘッドによ
    って記録され、コンピュータで実行可能な処理工程がさ
    らに、キャリッジの移動開始位置を各パスで変更する工
    程を含むことを特徴とする請求項91に記載のコンピュ
    ータで実行可能な処理工程。
  95. 【請求項95】 キャリッジのランプアップ速度と距離
    の関係によって形成されるリンギングパターンのピーク
    の間の距離に対応して移動開始位置が変更されることを
    特徴とする請求項94に記載のコンピュータで実行可能
    な処理工程。
  96. 【請求項96】 各パスごとの位置の変化が、リンギン
    グパターンの間の距離をパスの数で除した値とほぼ同じ
    であることを特徴とする請求項95に記載のコンピュー
    タで実行可能な処理工程。
  97. 【請求項97】 前記第1および第2のパターンが、濃
    度を整合させるためのパターンであることを特徴とする
    請求項91に記載のコンピュータで実行可能な処理工
    程。
  98. 【請求項98】 前記第1および第2のパターンが、解
    像度を校正するためのパターンであることを特徴とする
    請求項91に記載のコンピュータで実行可能な処理工
    程。
  99. 【請求項99】 前記第1および第2のパターンが、位
    置合わせ用のパターンであることを特徴とする請求項9
    1に記載のコンピュータで実行可能な処理工程。
  100. 【請求項100】 複数回の記録パスを使用して画像を
    記録させる、コンピュータで読み取り可能な媒体に記憶
    されたコンピュータで実行可能な処理工程であって、 第1の記録パスで画像の1つのバンドを記録させる記録
    工程と、 第2の記録パスで画像の他のバンドを記録させる記録工
    程とを含み、 第1および第2の記録パスの開始位置が、記録方向にお
    いて互いに異なることを特徴とするコンピュータで実行
    可能な処理工程。
  101. 【請求項101】 記録媒体を横切る方向への走査によ
    って記録するインクジェット記録ヘッドを使用して画像
    が記録され、第1の記録パスの開始位置および第2の記
    録パスの開始位置が前記キャリッジのリンギングパター
    ンに対応して選択されることを特徴とする請求項100
    に記載のコンピュータで実行可能な処理工程。
  102. 【請求項102】 記録方向が前記インクジェット記録
    ヘッドの移動方向であることを特徴とする請求項101
    に記載のコンピュータで実行可能な処理工程。
JP12637299A 1998-05-04 1999-05-06 記録装置、記録装置における位置ずれ測定方法及びプリント方法 Expired - Fee Related JP3466957B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/071,111 US6297888B1 (en) 1998-05-04 1998-05-04 Automatic alignment of print heads
US09/071111 1998-05-04

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11342600A true JPH11342600A (ja) 1999-12-14
JP3466957B2 JP3466957B2 (ja) 2003-11-17

Family

ID=22099319

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12637299A Expired - Fee Related JP3466957B2 (ja) 1998-05-04 1999-05-06 記録装置、記録装置における位置ずれ測定方法及びプリント方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6297888B1 (ja)
EP (1) EP0955177B1 (ja)
JP (1) JP3466957B2 (ja)
DE (1) DE69932378T2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002264320A (ja) * 2001-03-13 2002-09-18 Olympus Optical Co Ltd 画像形成装置
JP2015531060A (ja) * 2012-07-27 2015-10-29 オリバ ジョビン イボン エス. アー. エス. 局所測定を用いた試料の特徴付けのための装置及び方法
JP2018140534A (ja) * 2017-02-27 2018-09-13 キヤノン株式会社 記録装置及び調整方法

Families Citing this family (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7188258B1 (en) * 1999-09-17 2007-03-06 International Business Machines Corporation Method and apparatus for producing duplication- and imitation-resistant identifying marks on objects, and duplication- and duplication- and imitation-resistant objects
US20010046062A1 (en) * 2000-05-17 2001-11-29 Fuji Photo Film Co., Ltd. Serial printing method and serial printer
US6450607B1 (en) * 2000-09-15 2002-09-17 Lexmark International, Inc. Alignment method for color ink jet printer
US6940618B2 (en) * 2000-11-29 2005-09-06 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Linefeed calibration method for a printer
US7042592B2 (en) * 2000-12-07 2006-05-09 Lite-On Technology Corporation Method and apparatus for automatic adjustment of printer
US6604808B2 (en) * 2001-07-03 2003-08-12 Lexmark International, Inc. Method for determining the skew of a printhead of a printer
US20030151775A1 (en) * 2002-02-13 2003-08-14 Aetas Technology Inc. Method and system for tracking a photoconductor belt loop in an image forming apparatus
US6629747B1 (en) 2002-06-20 2003-10-07 Lexmark International, Inc. Method for determining ink drop velocity of carrier-mounted printhead
JP4412944B2 (ja) * 2002-08-29 2010-02-10 セイコーエプソン株式会社 記録位置補正方法、インクジェット式記録装置、及びプログラム
US6883892B2 (en) * 2002-10-31 2005-04-26 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Printing apparatus calibration
US7121639B2 (en) * 2002-12-02 2006-10-17 Silverbrook Research Pty Ltd Data rate equalisation to account for relatively different printhead widths
US7484827B2 (en) * 2003-03-20 2009-02-03 Ricoh Company, Ltd. Image forming method and apparatus, and a recording medium storing a program for performing an image forming method
US6857723B2 (en) * 2003-04-18 2005-02-22 Lexmark International, Inc. Method, printer and printhead driver for printing using two printheads
US6938975B2 (en) 2003-08-25 2005-09-06 Lexmark International, Inc. Method of reducing printing defects in an ink jet printer
WO2005042256A1 (ja) * 2003-10-31 2005-05-12 Seiko Epson Corporation 印刷方法及び印刷システム
US6935795B1 (en) 2004-03-17 2005-08-30 Lexmark International, Inc. Method for reducing the effects of printhead carrier disturbance during printing with an imaging apparatus
US7708362B2 (en) * 2004-04-21 2010-05-04 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Printhead error compensation
US20050253888A1 (en) * 2004-05-12 2005-11-17 Robert Fogarty Evaluating an image forming device
US20050270325A1 (en) * 2004-06-07 2005-12-08 Cavill Barry R System and method for calibrating ink ejecting nozzles in a printer/scanner
US7661791B2 (en) * 2004-06-30 2010-02-16 Lexmark International, Inc. Apparatus and method for performing mechanical printhead alignment in an imaging apparatus
US20060012618A1 (en) * 2004-07-16 2006-01-19 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and apparatus for adjusting the alignment of printing
US20060132526A1 (en) * 2004-12-21 2006-06-22 Lexmark International Inc. Method for forming a combined printhead alignment pattern
US7189584B2 (en) * 2005-04-27 2007-03-13 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Fabrication alignment technique for light guide screen
KR101110389B1 (ko) * 2007-08-01 2012-02-24 실버브룩 리서치 피티와이 리미티드 백라이팅을 가지는 이차원 접촉 이미지 센서
US8459773B2 (en) 2010-09-15 2013-06-11 Electronics For Imaging, Inc. Inkjet printer with dot alignment vision system
US10052897B2 (en) 2014-05-28 2018-08-21 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Arranging image data segments in printing devices
WO2018112683A1 (en) * 2016-12-19 2018-06-28 Intel Corporation Manufacturing a touch sensor
WO2020009688A1 (en) * 2018-07-02 2020-01-09 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Alignment patterns

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4015799A1 (de) 1990-05-14 1991-11-21 Siemens Ag Verfahren zum abgleichen einer seriellen aufzeichnungseinrichtung
JP2931778B2 (ja) * 1995-09-11 1999-08-09 エヌオーケーイージーアンドジーオプトエレクトロニクス株式会社 プリンタ装置
US6089766A (en) * 1997-07-28 2000-07-18 Canon Kabushiki Kaisha Auto-alignment system for a printing device

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002264320A (ja) * 2001-03-13 2002-09-18 Olympus Optical Co Ltd 画像形成装置
JP2015531060A (ja) * 2012-07-27 2015-10-29 オリバ ジョビン イボン エス. アー. エス. 局所測定を用いた試料の特徴付けのための装置及び方法
JP2018140534A (ja) * 2017-02-27 2018-09-13 キヤノン株式会社 記録装置及び調整方法

Also Published As

Publication number Publication date
US6297888B1 (en) 2001-10-02
EP0955177B1 (en) 2006-07-19
EP0955177A2 (en) 1999-11-10
DE69932378D1 (de) 2006-08-31
DE69932378T2 (de) 2007-07-12
JP3466957B2 (ja) 2003-11-17
EP0955177A3 (en) 2000-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3466957B2 (ja) 記録装置、記録装置における位置ずれ測定方法及びプリント方法
EP0941852B1 (en) Ink jet recording apparatus and method
JP3745168B2 (ja) 記録装置およびレジずれ検出方法
US7258429B2 (en) Adjustment method of dot printing position and printing system
JPH11291477A (ja) プリント装置
US20140132657A1 (en) Ink-jet recording device and ink-jet recording control method
JPH0532026A (ja) 記録装置
US6738160B1 (en) Printing apparatus, printing method and data processing method
JP2002001928A (ja) 記録装置
JP2009248501A (ja) インクジェット記録装置
US20050270325A1 (en) System and method for calibrating ink ejecting nozzles in a printer/scanner
JP3667090B2 (ja) インクジェット記録制御方法及びインクジェットプリンタ
EP1424207B1 (en) Changing drop-ejection velocity in an ink-jet pen
JP2003334941A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JPH09123482A (ja) ライン型カラー記録装置における記録位置補正方法およびライン型カラー記録装置
JP2007230149A (ja) 画像形成装置およびその制御方法、プログラム
JPH11170501A (ja) 画像形成装置およびそのレジストレーション調整方法並びにレジストレーション調整制御プログラムを記録した記録媒体
JP2000025208A (ja) 記録装置及びその制御方法、コンピュータ可読メモリ
JP2002137374A (ja) インクジェット記録装置、インクジェット記録方法、及びインクジェット記録ヘッド
JPH11138866A (ja) インクジェット記録方法
US7384109B2 (en) Method and apparatus of flexibly controlling print throughput and quality
JP2001253068A (ja) 記録制御方法及び記録装置
JP2000127375A (ja) 記録装置および印字位置合せ方法
JP2002178496A (ja) 3次元記録装置及び3次元記録方法
JP2004106487A (ja) インクジェット記録装置及びその制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030804

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070829

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080829

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080829

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090829

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090829

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100829

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110829

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120829

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120829

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130829

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees