JPH11342371A - 金属表面へのフッ素系重合体薄膜形成方法 - Google Patents

金属表面へのフッ素系重合体薄膜形成方法

Info

Publication number
JPH11342371A
JPH11342371A JP11997598A JP11997598A JPH11342371A JP H11342371 A JPH11342371 A JP H11342371A JP 11997598 A JP11997598 A JP 11997598A JP 11997598 A JP11997598 A JP 11997598A JP H11342371 A JPH11342371 A JP H11342371A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
fluorine
thin film
impregnated
electron beam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11997598A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3547993B2 (ja
Inventor
Kyoichi Akimoto
恭一 秋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DENKA HIMAKU KOGYO KK
Original Assignee
DENKA HIMAKU KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DENKA HIMAKU KOGYO KK filed Critical DENKA HIMAKU KOGYO KK
Priority to JP11997598A priority Critical patent/JP3547993B2/ja
Publication of JPH11342371A publication Critical patent/JPH11342371A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3547993B2 publication Critical patent/JP3547993B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】表面処理皮膜を有する金属製品の表面に、確実
かつ強固にフッ素重合体膜を形成することができ、耐摩
耗性、耐食性、滑り性、電気絶縁性、他物付着防止性な
どの性質を大幅に向上することができる方法を提供す
る。 【解決手段】金属の表面にポア、孔、凹凸、割れなどの
隙間を有する表面処理皮膜を施し、この表面処理皮膜に
フルオロカーボン鎖を有するフッ素系モノマーを含浸さ
せ、次いでこの表面処理膜に低エネルギー電子線を照射
することによりフッ素の重合体薄膜を成膜させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は金属の表面処理方
法、とりわけ、孔や亀裂等の隙間を有する金属表面皮膜
の前記隙間を利用してフッ素系重合体薄膜を形成する方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】金属製品(部品、部材などを含む)にお
いて、耐摩耗性、耐食性、面粗度(摩擦係数)の改善、
着色などのため、表面を改質する方法は多数存在してい
る。たとえば、アルミニウム、マグネシウム、チタニウ
ムまたはそれらの合金においては、酸を主成分とする電
解液により陽極処理することにより陽極酸化皮膜を生成
させている。また、鉄その他の金属に対して、電気的ま
たは化学的なめっきを施すことが行われており、たとえ
ば、クロムめっきを施すことにより、0.25μm以上
のクロム膜を生成させている。また、鉄系その他の金属
に対して化成処理も行われており、たとえば、クロム酸
または重クロム酸を主成分とする酸より処理することに
より1μm以下のクロメート膜を生成させたりしてい
る。
【0003】しかし、かかる表面処理された皮膜ないし
層(以下表面処理皮膜という)は、性質上微細なポア、
孔、亀裂、凹凸などの隙間部分が存在する。たとえば、
陽極酸化皮膜においてはセル中に100nm以下の微細
なポアが皮膜成長過程で生成される。また、アルミニウ
ムやマグネシウムの陽極酸化皮膜ではブレイクダウンに
よってランダムな孔や凹凸が発生するし、めっきや化成
処理においては、皮膜生成時のストレスから亀裂、割れ
が発生する。たとえば、クロムめっき膜やクロメート膜
にあっては、1μm以下の孔や亀裂が不可避的に存在す
る。このため、耐摩耗性、耐食性、面粗度などの改善は
十分とは言えなかった。また、前記微細な孔や亀裂が存
在するため、これに他の物質が侵入付着する現象が生ず
る。これは、たとえば、合成樹脂、ゴムなど可塑物の各
種加工のための金型、金属あるいは非金属の塑性加工の
ための各種金型などにおいて、表面処理皮膜に被加工材
料が付着したりこびりつき、それによって製品の形状、
寸法の精度が低下したり、予期しない変形、破損などが
生ずるという問題で代表される。
【0004】たとえば、半導体製造のための樹脂封じ用
パッケージ金型においては、樹脂がキャビテイ面にこび
りついてしまったり、ゴム成形型や合成樹脂容器類成形
型においては、キャビテイ面に材料が付着してしまった
りする。リードフレームの足の曲げ型においては、鉛系
やパラジウム系の金属がこびりついて、足の角度が変わ
ってしまったりする。また、滑動用、摺動用のレールや
走路製品においては、耐摩耗性の改善と物品の動きを光
線で追尾しやすくするためクロメート膜を施すが、前記
のような亀裂や孔の存在によって、使用中に摩耗しやす
いため、前記機能を充分に発揮できなくなる問題があっ
た。
【0005】このような表面処理被膜の性能向上対策と
して、従来、表面処理皮膜にフッ素系の樹脂膜を施すこ
とが提案されている。たとえば、アルミニウムの陽極酸
化皮膜の表面にポリテトラフルオロエチレン(以下、P
TFEとする)のごときフッ素炭素樹脂を被膜する方法
がある。具体的には、陽極酸化皮膜のポアや孔に、温水
中に分散させた2μm以下のフッ素炭素樹脂を含浸さ
せ、封孔処理する手法である。また、クロムめっき膜に
PTFEを含浸する方法も提案されており、具体的に
は、逆電気通電法によりめっき膜に生じた亀裂や孔を3
〜10μmの幅に拡大させ、200℃程度に加熱した炉
中で、圧力下、PTFEを含浸し、冷却する手法であ
る。
【0006】しかし、アルミニウムの陽極酸化皮膜の孔
径は、ポアワイドを行なっても、100nm以下である
のに対して、PTFEの粒子径は小さいものでも数μm
であるため、孔に含浸せず、表面に乗っている状態にな
るだけである。このため、長時間の使用や苛酷な使用で
は剥離してしまうという問題があった。また、めっき膜
の孔径や亀裂は一般1μm以下であり、これをPTFE
の粒子径に対応するように逆電解処理によって拡げる
と、厚さが3〜20μmといった薄いめっき層では、そ
の逆電解処理時に、PTFEを含浸し得る幅や孔径に至
る以前に孔や亀裂が素地に到達してしまい、それによ
り、腐食が生じたり、膜の剥離等の不具合が生じる問題
があった。したがって、従来では、薄い表面処理皮膜に
強固なフッ素系の樹脂膜を施すことは困難とされてい
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記のような
問題点を解決するために提案されたもので、その目的と
するところは、表面処理皮膜を有する金属製品の表面
に、確実かつ強固にフッ素重合体膜を形成することがで
き、耐摩耗性、耐食性、滑り性、電気絶縁性、他物付着
防止性などの性質を大幅に向上することができる方法を
提供することにある。 本発明が適用される金属製品
は、可塑物の各種加工のための金型、金属類の加工のた
めの各種金型、滑動部品、化学機器などあらゆるものが
含まれる。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の金属表面へのフッ素系重合体薄膜形成法は、金
属の表面に施されたポア、孔、凹凸、割れなどの含浸隙
間を有する表面処理皮膜にフルオロカーボン鎖を有する
フッ素系モノマーを含浸させ、次いでこの表面処理膜に
低エネルギー電子線を照射することによりフッ素の重合
体薄膜を成膜することを特徴としている。また、本発明
は、さらに、前記構成に加えて、熱処理を施すことを特
徴としている。
【0009】本発明において、表面処理皮膜とは、陽極
酸化皮膜、化成皮膜、めっき、イオンプレーティング
膜、蒸着膜等を単独又は2以上組み合わせたものを含ん
でいる。 前記カーボン鎖を有するフッ素系モノマーの
代表的なものは、パーフルオロアルキルエチルメタクリ
レート(ペルフルオロアルキルエチルメタクリレートと
も称される)である。このパーフルオロアルキルエチル
メタクリレートとしては、パーフルオロアルキル基Rf
=C613〜C1225を持つものが好適である。フッ素
系モノマーを含浸させた表面処理皮膜への低エネルギー
電子線の照射は、電子線照射装置を使用し、加速電圧5
0〜250KV、加速電流10〜100mAで1〜18
00秒で行われることが好ましく、熱処理は、80〜3
00℃、10〜70分で行われることが好ましい。な
お、本発明は、フッ素の重合体薄膜をバインダーとして
フッ素系炭素樹脂をコーティングして厚膜化する態様も
含んでいる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に基いて
詳細に説明する。図1は本発明による金属表面へのフッ
素系重合体薄膜形成方法を模式的に示している。本発明
は、まず、図1(a)のように、金型、滑動部品など所
望の金属1の表面に表面処理皮膜2を生成させる。この
表面処理法は、形成された表面処理皮膜2が、ポア、
孔、凹凸、割れ、亀裂など含浸用の隙間を有しているこ
とが必要である。なんとなれば、本発明は、かかる隙間
3を機械的バインダーすなわち錨着足として利用するか
らである。図1(b)は隙間3が孔の例を示している。
しかし、この条件を満たしていれば表面処理法は限定は
ない。代表的なものとしては、アルミニウムやその合金
の陽極処理により生成する陽極酸化皮膜(アルマイト
膜)、マグネシウムやその合金チタニウムおよびその合
金などの陽極処理より生成する膜、工業用クロムめっき
膜、クロメート処理膜、装飾用クロムめっき膜、ニッケ
ル膜、さらにはセラミック膜、合成樹脂膜などが挙げら
れる。
【0011】次いで、本発明は、前記表面処理皮膜2の
隙間3にフルオロカーボン鎖を有するフッ素系モノマー
4を含浸させる。隙間3に含浸したフッ素系モノマー4
はその湿潤性により表面処理皮膜2の上で液膜40とな
る。本発明でフルオロカーボン鎖を有するフッ素系モノ
マー4を使用するのは、このフッ素系モノマーは、表面
張力が低くかつ流動性が良いため、表面処理皮膜2の微
細な隙間3、すなわち微細な孔や亀裂、ポア、凹凸のす
みずみまで確実に浸透し、目ずめできるからである。フ
ルオロカーボン鎖を疎水性基として有するフッ素系モノ
マーは、コンパクトにならんだ−CF3により、水溶液
の表面張力を15〜20dyn/cm2程度まで低下さ
せることができる。また、強いC−F結合力によって化
学的および熱的に安定しており、高温でも分解されにく
く、酸化されにくい。
【0012】本発明で使用されるフルオロカーボン鎖を
疎水性基として有するフッ素系モノマーの代表的なもの
としては、パーフルオロアルキルエチルメタクリレート
が挙げられる。このパーフルオロアルキルエチルメタク
リレートは、下記一般式(1)で表されるパーフルオロ
アルキル基Rfを持つもので、パーフルオロアルキル基
Rfは下記の一般式(2)で表される。その代表的なも
のとしては、Rf=C613、Rf=C817などがある
が、Rf=C613〜C1225のものを使用することが
できる。
【化1】
【化2】
【0013】前記パーフルオロアルキルエチルメタクリ
レートのモノマーは、透明ないし黄色半透明の液体で、
沸点94〜155℃、密度約1.59〜1.66(25
℃)、分子量532〜580である。この薬液は、表面
張力を大幅に低下させているし、濡れ性と浸透性がよい
ため、100nm以下といった微細な孔や亀裂などに対
してもすみずみまで浸透し、工業用クロムめっき膜など
に含浸させる場合にも、逆電気通電法によりめっき膜に
生じた亀裂や孔を拡大させる必要はない。
【0014】フルオロカーボン鎖を疎水性基として有す
るフッ素系モノマー4を含浸させる方法は任意であり、
刷毛塗り、吹付けなどであってもよいが、より効果的な
ものは浸漬法である。この浸漬法は、たとえば、図1
(c)のように、槽体5にフッ素系モノマー4を収容し
て常温から沸点以下の温度に保持しておき、表面処理皮
膜2を施してある金属1を、フッ素系モノマー4に浸漬
させればよい。別法として、真空含浸法を採用すること
も推奨される。この方法は、真空容器を使用して被処理
物を装入した状態で容器内を減圧し、この状態でフッ素
系モノマーを供給し所定時間保持する方法であり、含浸
度合いを向上することができる。これらの方法により隙
間3にフッ素系モノマー4が十分に含浸させられる。
【0015】本発明におけるパーフルオロアルキルエチ
ルメタクリレートの使用温度は、15〜85℃、より好
ましくは20〜60℃の範囲である。前記一般式のRf
のnの数によって凝固点、沸点、引火点が異なるが、本
発明において好適な範囲として使用するのが、n=6〜
12なので、15℃以下であると、パーフルオロアルキ
ルエチルメタクリレートは、凝固が始まり、使用不可能
になるので不適当である。しかし、85℃以上では、沸
点(94〜155℃)と引火点(100〜150℃)が
近いので、作業そのものが危険であるため、不可であ
る。浸漬法を採用した場合、浸漬時間は10〜3600
秒、好ましくは180〜1800秒である。10秒以下
では要求を満足する量の含浸できず、3600秒以上で
は過飽和となり、表面スマットの発生の原因となるため
不適当である。
【0016】次いで、本発明は、前記のようにフルオロ
カーボン鎖を疎水性基として有するフッ素系モノマー4
を含浸させた被処理物の前記含浸面に対して、電子線照
射装置6により低エネルギー電子線を照射する。このよ
うに電子線照射装置6を用いるのは、フッ素系モノマー
を、熱などを使用せずに短時間でフッ素炭素樹脂化させ
るためである。
【0017】ここで、電子線照射装置6とは、真空チャ
ンバーにあるリニアフィラメントに高圧電流を通すこと
により熱電子を放出させ、この電子を電子加速器により
加速して、カーテン状の高速の電子ビームにし、被処理
物の含浸面にカーテン状に照射する機能や特性を有する
ものである。この電子線照射装置6による低エネルギー
電子線の照射条件は、加速電圧50〜250KV、加速
電流10〜100mA、1〜1800秒が適当である。
加速電圧が50KV以下では、低エネルギー電子線の浸
透深さが浅くなるためフッ素炭素樹脂化が不十分となり
やすく、250KV以上では電子線の浸透深さが深すぎ
るため不適当である。また、加速電流が10mA以下で
は、フッ素炭素樹脂化が不十分となるため不適当であ
り、100mA以上、1800秒以上では表面処理皮膜
が変質される危険があるため不適当である。
【0018】本発明はフッ素系モノマー4を含浸させた
被処理物の前記含浸面に対して、電子線照射装置6によ
り低エネルギー電子線5を照射するので、その強力なカ
ーテン状の電子により、表面のフッ素系モノマー4は化
学的に重合してフッ素系重合体薄膜8と変化し、また同
時に、孔や亀裂など隙間3中に含浸されているフッ素系
モノマー4も重合して、図1(f)で模式的に示すよう
に隙間3に楔のように打ち込まれたフッ素系重合体8’
となる。しかも、パーフルオロアルキル基は低エネルギ
ー電子線を照射することにより、重合体が外側すなわち
大気側に配向する性質を有するため、耐剥離性のきわめ
て良好な強固な成膜状態となる。
【0019】本発明は、必要に応じて、低エネルギー電
子線5を照射後、熱処理を施す。これはフッ素系重合体
薄膜8,8’を安定化させるとともに、樹脂化したフッ
素を適度にやわらかくして均一な膜とするためである。
この加熱方式は、電気加熱、ガス加熱、遠赤外線加熱な
ど任意であり、熱処理手段7も、バッチ炉、トンネル炉
など任意である。加熱条件は、80〜300℃、10〜
70分の範囲内とすることが好ましい。その理由は、3
00℃を越え70分を越える加熱では、低エネルギー電
子線5の照射により形成されたフッ素系ポリマー膜が分
解し、目的の性質を満さなくなるからである。以上の工
程により、耐摩耗性、耐薬品性、耐熱性、電気絶縁性等
にすぐれ、厚さが約0.1〜1μmのフッ素樹脂薄膜を
有する製品が得られる。しかし、厚膜が要求される場合
には、得られたフッ素系重合体薄膜8の上にフッ素炭素
樹脂を任意の方法によりコーティングすればよく、この
場合、フッ素系重合体薄膜8がバインダーとして機能す
るため、すぐれた特性の厚膜を形成することができる。
【0020】
【実施例】次に本発明の実施例を示す。 実施例1 1)ゴム栓の成形金型に本発明を適用した。金型はアル
ミニウム合金からなっており、寸法は、L100×W1
00×t50mmである。これを脱脂し、硫酸主成分電
解液により陽極酸化皮膜処理した。陽極酸化皮膜は10
0nm以下の孔が多数生じていた。一方、パーフルオロ
アルキルエチルメタクリレートとしてRf=約95%C
817を使用し、これを収容して50℃に保持した浴槽
を用意し、このパーフルオロアルキルエチルメタクリレ
ート中に陽極酸化皮膜処理した金型を5分間浸漬し、孔
内にパーフルオロアルキルエチルメタクリレートを含浸
させた。
【0021】次いで、前記のようにパーフルオロアルキ
ルエチルメタクリレートを含浸処理した金型を、電子線
照射装置を使用して、加速電圧200KV、加速電流6
0mAの条件下で低エネルギー電子線を2秒間照射し
た。その後、被処理物を電気オーブンに装入し、150
℃、30分の加熱を行なった。以上の工程により、孔を
有する陽極酸化皮膜に、厚さ約0.5μmの緻密なフッ
素炭素樹脂薄膜が成膜された。かかる処理済み金型を使
用して、10000回ショットしたが、材料のゴムはま
ったくこびりつかず、キャビテイの摩耗もまったく生じ
ていなかった。これは、陽極酸化皮膜の無数の孔にフッ
素炭素樹脂が浸透して重合体化することにより強固な錨
着効果が得られたことによるものであることは明らかで
ある。得られた金型を使用して不具合発生までのショッ
ト数を測定した結果、1.2×104であった。
【0022】実施例2 実施例1において、アルミニウムの陽極酸化処理後、金
型を濃度15%、25℃の燐酸浴中に15分間浸漬して
の孔を大きくするポアーワイド処理を行なった。以後、
実施例1と同じ条件でパーフルオロアルキルエチルメタ
クリレートの含浸、低エネルギー電子線照射および熱処
理を行ってフッ素炭素樹脂薄膜を形成した。得られた金
型を使用して不具合発生までのショット数を測定した結
果、1.4×104であった。
【0023】実施例3 実施例2のポアーワイド処理を行なった後、超音波振動
を掛けたパーフルオロアルキルエチルメタクリレート浴
中に被処理物を浸漬してパーフルオロアルキルエチルメ
タクリレートを含浸し、以後実施例1と同じ条件で低エ
ネルギー電子線照射および熱処理を行ってフッ素炭素樹
脂薄膜を形成した。得られた金型を使用して不具合発生
までのショット数を測定した結果、1.6×104であ
った。
【0024】実施例4 実施例2のポアーワイド処理を行なった後、金型を真空
容器に入れ、1×105未満1Pa以上の間に排気した
後、Rf=C817を持つパーフルオロアルキルエチル
メタクリレートをこの真空容器に装入し、常温で5分間
処理をすることによりパーフルオロオクチルメタクリレ
ート含浸させた。以後実施例1と同じ条件で低エネルギ
ー電子線および熱処理を行ってフッ素炭素樹脂薄膜を形
成した。得られた金型を使用して不具合発生までのショ
ット数を測定した結果、1.8×104であった。
【0025】実施例5 パーフルオロアルキルエチルメタクリレートとして、R
f=C613を持つパーフルオロアルキルエチルメタク
リレートを用いるほかは実施例1と同じ条件で処理を行
ってフッ素炭素樹脂薄膜を形成した。得られた金型を使
用して不具合発生までのショット数を測定した結果、
1.5×104であった。
【0026】実施例6 パーフルオロアルキルエチルメタクリレートとして、R
f=C613を持つパーフルオロアルキルエチルメタク
リレートを用い、実施例2の手法で処理を行ってフッ素
炭素樹脂薄膜を形成した。得られた金型を使用して不具
合発生までのショット数を測定した結果、1.8×10
4であった。
【0027】実施例7 パーフルオロアルキルエチルメタクリレートとして、R
f=C613を持つパーフルオロアルキルエチルメタク
リレートを用い、実施例3の手法で処理し、フッ素炭素
樹脂薄膜を形成した。得られた金型を使用して不具合発
生までのショット数を測定した結果、2.0×104
あった。
【0028】実施例8 パーフルオロアルキルエチルメタクリレートとして、R
f=C613を持つパーフルオロアルキルエチルメタク
リレートを用い、実施例4の手法で処理し、フッ素炭素
樹脂薄膜を形成した。得られた金型を使用して不具合発
生までのショット数を測定した結果、2.2×104
あった。
【0029】実施例9 Rf=C613〜C1225混合系を持つパーフルオロア
ルキルエチルメタクリレートを用い、実施例1と同じ条
件で処理を行ってフッ素炭素樹脂薄膜を形成した。得ら
れた金型を使用して不具合発生までのショット数を測定
した結果、1.3×104であった。
【0030】実施例10 Rf=C613〜C1225混合系を持つパーフルオロア
ルキルエチルメタクリレートを用い、実施例2と同じ条
件で処理を行ってフッ素炭素樹脂薄膜を形成した。得ら
れた金型を使用して不具合発生までのショット数を測定
した結果、1.5×104であった。
【0031】実施例11 Rf=C613〜C1225混合系を持つパーフルオロア
ルキルエチルメタクリレートを用い、実施例3と同じ条
件で処理を行ってフッ素炭素樹脂薄膜を形成した。得ら
れた金型を使用して不具合発生までのショット数を測定
した結果、1.9×104であった。
【0032】実施例12 Rf=C613〜C1225混合系を持つパーフルオロア
ルキルエチルメタクリレートを用い、実施例4と同じ条
件で処理を行ってフッ素炭素樹脂薄膜を形成した。得ら
れた金型を使用して不具合発生までのショット数を測定
した結果、2.0×104であった。
【0033】実施例13 マグネシウムダイカスト板(AZ91D,150×75
×5mm)に陽極酸化皮膜を施した後、Rf=C613
〜C1225混合系を持つパーフルオロアルキルエチルメ
タクリレートを使用して実施例1と同じ条件で処理を行
った。マグネシウム陽極酸化処理は、特許第14431
21号に示される表面処理法(Mg・Hardとい
う)、JIS−H−8651に規定するマグネシウム合
金防食処理法のMX−11,MX−12の3種で行っ
た。比較試料として、JIS−H−8603,A505
2−50μmに規定する工業用硬質陽極酸化処理(アル
ミニウム)を用いた。膜厚は、Mg・Hardにおいて
25〜30μm、MX−11においては30〜50μm、
MX−12においては25〜35μm、比較試料は50
〜54μmであった。
【0034】上記各試料の面粗さと、耐食性および耐摩
耗性を試験した結果を表1に示す。表中、耐食性は、塩
水噴霧試験方法(JIS−Z2371)で1サイクルを
8時間噴霧、16時間休止とし、評価方法はRN9.8
(レイティング・ナンバー)(腐食面積率0.02%以
下)とし、サイクル数にて表す。耐摩耗性は、アルミニ
ウム及びアルミニウム合金の陽極酸化皮膜の耐摩耗性試
験方法(JIS−H8682)の往復運動平面摩耗試験
方法に従い、工業用硬質皮膜の試験条件で行った。この
表1から、パーフルオロアルキルエチルメタクリレート
を使用して陽極酸化皮膜の孔に含浸させ、低エネルギー
電子線の照射を行ってフッ素炭素樹脂薄膜を形成する
と、Mg・Hard、MX−11,MX−12の処理を
施した場合に比べて、耐食性および耐摩耗性を大幅に向
上できることがわかる。
【0035】
【表1】
【0036】実施例14 本発明を半導体封じ込め金型に適用した。該金型は材質
ハイスからなり、寸法は、L250×W50×t20m
mである。脱脂後、常法により工業用クロムめっき処理
を4μm処理した。クロムめっき膜には1μm以下の亀
裂が縦横斜め、あらゆる方向に多数入っている。この金
型を実施例1と同じ条件で処理し、フッ素系重合体薄膜
を生成させた。得られた金型を使用して、10000回
ショットしたが、材料の樹脂はまったくこびりつかず、
キャビテイの摩耗もまったく生じていなかった。これ
は、クロムめっき膜の無数の亀裂にフッ素炭素樹脂が浸
透して重合体化することにより強固な錨着効果が得られ
たことによるものである。
【0037】実施例15 本発明をシュート用レールに適用した。この部品は材質
鉄からなり寸法は、L500×W50×t50mmであ
る。脱脂後、常法によりクロメート処理を1μm処理し
た。クロメート膜はビロード状であるが、表面に凹凸と
亀裂が縦横斜めあらゆる方向に多数入っている。このレ
ールを実施例1と同じ条件で処理し、フッ素系重合体薄
膜を生成させた。得られたレールを使用して、5000
回滑走したが、めっきのクロメート膜の摩耗はまったく
生じなかった。これは、膜の無数の孔亀裂にフッ素系モ
ノマーが浸透して重合体化することにより、強固な錨着
効果が得られたことによることは明らかである。
【0038】
【発明の効果】以上説明した本発明の請求項1によれ
ば、金属の表面に処理を施して生成した表面処理皮膜が
ポア、孔、凹凸、亀裂などを有している場合の処理方法
として、フルオロカーボン鎖を有するフッ素系モノマー
を利用するため、微小な孔や凹凸や亀裂のすみずみに浸
透させることができ、しかも、次いで低エネルギー電子
線を照射することによりフルオロカーボン鎖を有するフ
ッ素系モノマーを重合してフッ素の重合体薄膜を成膜さ
せるため、効率よく短時間でしかも金属母材に熱的な悪
影響を与えることなくフッ素樹脂化を図ることができ、
かつまた、金属の表面に施された表面処理皮膜の孔や亀
裂を機構的バインダーとして、フッ素系モノマーの重合
体を確実に描着することができるため、剥離の生じない
強固なフッ素系重合体薄膜とすることができ、母材金属
の耐摩耗性、耐食性、滑り性、電気絶縁性などの特性を
向上することができるなどのすぐれた効果が得られる。
【0039】請求項2と請求項7によれば、低エネルギ
ー電子線5を照射後、熱処理を施すため、フッ素系重合
体薄膜を安定化させるとともに、樹脂化したフッ素を適
度にやわらかくして均一な膜とすることができるという
すぐれた効果が得られる。請求項4によれば、カーボン
鎖を有するフッ素系モノマーが、パーフルオロアルキル
エチルメタクリレートであるため、表面張力が大幅に低
下されており、濡れ性と浸透性がよいため、微細な孔や
亀裂などに対してもすみずみまで浸透させることがで
き、請求項1の効果を確実に得ることができる。請求項
6によれば、フッ素系モノマーを含浸させた表面処理皮
膜への低エネルギー電子線の照射を、電子線照射装置を
使用し、加速電圧50〜250KV、加速電流10〜1
00mAで1〜1800秒で行うので、表面処理皮膜を
変質させることなくフッ素炭素樹脂化を十分にすること
ができるというすぐれた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明における金属の表面に表面処理
を施した状態を模式的に示す断面図である。(b)は同
じくその部分的拡大図である。(c)は本発明において
フッ素系モノマーを含浸させる工程を示す説明図であ
る。(d)は同じくその含浸状態を模式的に示す拡大図
である。(e)は本発明において低エネルギー電子線を
照射する工程を示す説明図である。(f)は同じくその
低エネルギー電子線照射後の状態を模式的に示す拡大図
である。(g)は安定化熱処理工程を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 金属 2 表面処理皮膜 3 孔や亀裂などの隙間 4 フルオロカーボン鎖を有するフッ素系モノマー 5 電子線 6 電子線照射装置 7 熱処理手段 8 フッ素系重合体薄膜 8’隙間内のフッ素系重合体
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C25D 11/18 306 C25D 11/18 306A 11/30 11/30 // C09D 4/02 C09D 4/02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属の表面に施されたポア、孔、凹凸、割
    れなどの隙間を有する表面処理皮膜にフルオロカーボン
    鎖を有するフッ素系モノマーを含浸させ、次いでこの表
    面処理膜に低エネルギー電子線を照射することによりフ
    ッ素の重合体薄膜を成膜することを特徴とする金属表面
    へのフッ素系重合体薄膜を形成する方法。
  2. 【請求項2】金属の表面に施されたポア、孔、凹凸、割
    れなどの隙間を有する表面処理皮膜にフルオロカーボン
    鎖を有するフッ素系モノマーを含浸させ、次いでフッ素
    系モノマーを含浸させた表面処理皮膜に低エネルギー電
    子線を照射することによりフッ素の重合体薄膜を成膜さ
    せ、さらに熱処理を施すことを特徴とする金属表面への
    フッ素系重合体薄膜形成方法。
  3. 【請求項3】表面処理皮膜が、陽極酸化皮膜、化成皮
    膜、めっき、イオンプレーティング膜、蒸着膜等を単独
    又は2以上組み合わせたものを含む請求項1または2に
    記載の金属表面へのフッ素系重合体薄膜形成方法。
  4. 【請求項4】カーボン鎖を有するフッ素系モノマーが、
    パーフルオロアルキルエチルメタクリレートである請求
    項1ないし3のいずれかに記載の金属表面へのフッ素系
    重合体薄膜形成方法。
  5. 【請求項5】パーフルオロアルキルエチルメタクリレー
    トとして、パーフルオロアルキル基Rf=C613〜C
    1225を持つものを使用する請求項4に記載の金属表面
    へのフッ素系重合体薄膜形成方法。
  6. 【請求項6】フッ素系モノマーを含浸させた表面処理皮
    膜への低エネルギー電子線の照射が、電子線照射装置を
    使用し、加速電圧50〜250KV、加速電流10〜1
    00mAで1〜1800秒で行われる請求項1または2
    に記載の金属表面へのフッ素系重合体薄膜形成方法。
  7. 【請求項7】熱処理が、80〜300℃、10〜70分
    で行われる請求項2に記載の金属表面へのフッ素系重合
    体薄膜形成方法。
JP11997598A 1998-04-03 1998-04-14 金属表面へのフッ素系重合体薄膜形成方法 Expired - Lifetime JP3547993B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11997598A JP3547993B2 (ja) 1998-04-03 1998-04-14 金属表面へのフッ素系重合体薄膜形成方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10-108501 1998-04-03
JP10850198 1998-04-03
JP11997598A JP3547993B2 (ja) 1998-04-03 1998-04-14 金属表面へのフッ素系重合体薄膜形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11342371A true JPH11342371A (ja) 1999-12-14
JP3547993B2 JP3547993B2 (ja) 2004-07-28

Family

ID=26448363

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11997598A Expired - Lifetime JP3547993B2 (ja) 1998-04-03 1998-04-14 金属表面へのフッ素系重合体薄膜形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3547993B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005513277A (ja) * 2001-12-22 2005-05-12 レイボルト バキューム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクター ハフツング 目的物のコーティング
JP2007527317A (ja) * 2004-03-02 2007-09-27 ヴィナイ ジー サクラニ 易滑性表面を有する改良された物品およびその製造方法
US8084103B2 (en) 2006-08-15 2011-12-27 Sakhrani Vinay G Method for treating a hydrophilic surface
JP2012024713A (ja) * 2010-07-26 2012-02-09 Mitsubishi Electric Corp 防汚性被膜の形成方法及び防汚性部材
US8124207B2 (en) 2004-03-02 2012-02-28 Sakhrani Vinay G Article with lubricated surface and method
JP2013129902A (ja) * 2011-12-22 2013-07-04 Om Sangyo Kk めっき品及びその製造方法
US9133412B2 (en) 2012-07-09 2015-09-15 Tribofilm Research, Inc. Activated gaseous species for improved lubrication
JP2015214072A (ja) * 2014-05-09 2015-12-03 新日鐵住金株式会社 高い撥水撥油性を有する複合材料およびその製造方法
JP2016056394A (ja) * 2014-09-05 2016-04-21 Jfeスチール株式会社 亜鉛系めっき鋼板
JP2021011616A (ja) * 2019-07-08 2021-02-04 ジオマテック株式会社 硬化型樹脂含有溶液の回収方法及び塗装装置

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005513277A (ja) * 2001-12-22 2005-05-12 レイボルト バキューム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクター ハフツング 目的物のコーティング
JP2007527317A (ja) * 2004-03-02 2007-09-27 ヴィナイ ジー サクラニ 易滑性表面を有する改良された物品およびその製造方法
JP4747253B2 (ja) * 2004-03-02 2011-08-17 ヴィナイ ジー サクラニ 易滑性表面を有する改良された物品およびその製造方法
US8124207B2 (en) 2004-03-02 2012-02-28 Sakhrani Vinay G Article with lubricated surface and method
US8084103B2 (en) 2006-08-15 2011-12-27 Sakhrani Vinay G Method for treating a hydrophilic surface
JP2012024713A (ja) * 2010-07-26 2012-02-09 Mitsubishi Electric Corp 防汚性被膜の形成方法及び防汚性部材
JP2013129902A (ja) * 2011-12-22 2013-07-04 Om Sangyo Kk めっき品及びその製造方法
US9133412B2 (en) 2012-07-09 2015-09-15 Tribofilm Research, Inc. Activated gaseous species for improved lubrication
US9315757B2 (en) 2012-07-09 2016-04-19 Tribofilm Research, Inc. Activated gaseous species for improved lubrication
JP2015214072A (ja) * 2014-05-09 2015-12-03 新日鐵住金株式会社 高い撥水撥油性を有する複合材料およびその製造方法
JP2016056394A (ja) * 2014-09-05 2016-04-21 Jfeスチール株式会社 亜鉛系めっき鋼板
JP2021011616A (ja) * 2019-07-08 2021-02-04 ジオマテック株式会社 硬化型樹脂含有溶液の回収方法及び塗装装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3547993B2 (ja) 2004-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3547993B2 (ja) 金属表面へのフッ素系重合体薄膜形成方法
US7323221B2 (en) Coating of objects
US3591468A (en) Method of coating metal surfaces with a fluorine-containing polymer
CZ20001530A3 (cs) Způsob antikorozního potahování kovových podkladů prostřednictvím plazmapolymerace
JP5226827B2 (ja) フッ素系高分子材料の表面を超疎水性表面に改質する方法
US6410144B2 (en) Lubricious diamond-like carbon coatings
JP2000203970A (ja) 多孔質表面の処理方法、多孔質表面処理剤、表面処理物および重合促進剤
Matijošius et al. Friction reduction by nanothin titanium layers on anodized alumina
JP5713564B2 (ja) 金属部材の表面処理方法及び金属部材
JPH05245848A (ja) 成形金型の離型被膜およびその離型被膜を形成する方法
RU2671311C2 (ru) Электролит для нанесения покрытия на вентильные металлы и их сплавы, способ нанесения покрытия и покрытие, полученное таким способом
JP2018188728A (ja) 水素バリア機能を有するステンレス鋼及びその製造方法
KR101819918B1 (ko) 고속 플라즈마 전해산화 공정
KR910001900B1 (ko) 플루오르계수지 피복알루미늄재
JPH09316693A (ja) フッ素樹脂塗装アルミニウム合金部材およびその製造方法
EP1040210B1 (en) Plasma polymerization on surface of material
US20050218004A1 (en) Process for making a composite aluminum article
RU2704344C1 (ru) Способ формирования композиционных покрытий на магнии
Wu et al. Novel structured anodic oxide films containing surface layers and porous sublayers showing excellent wear resistance performance
JP6575968B2 (ja) 表面処理アルミニウム材及びその製造方法、ならびに、当該表面処理アルミニウム材/樹脂層の接合体
JP2019026924A (ja) 表面処理アルミニウム合金材及びその製造方法
JP3171576B2 (ja) 金属基板のコーティング方法及び金属材
RU2816187C1 (ru) Способ получения декоративных покрытий на изделиях из сплавов вентильных металлов
RU2068037C1 (ru) Способ получения композиционных покрытий на алюминий и его сплавах
RU2734426C1 (ru) Способ получения защитных покрытий на магнийсодержащих сплавах алюминия

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040323

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040415

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080423

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090423

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090423

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100423

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100423

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110423

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140423

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term