JPH11342192A - 負イオン発生装置 - Google Patents

負イオン発生装置

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JPH11342192A
JPH11342192A JP10153243A JP15324398A JPH11342192A JP H11342192 A JPH11342192 A JP H11342192A JP 10153243 A JP10153243 A JP 10153243A JP 15324398 A JP15324398 A JP 15324398A JP H11342192 A JPH11342192 A JP H11342192A
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JP
Japan
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opening
ground electrode
electrode
cross
negative ion
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Application number
JP10153243A
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English (en)
Inventor
Junichi Uno
淳一 宇野
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単位時間当たりに発生する負イオン数および
単位時間当たりに対象空間に供給される負イオン数を増
加させることができなかった。 【解決手段】 筒状の接地電極13の開口15を上流側
の第1位置18の横断面積よりも下流側の第2位置19
の横断面積が小さいように構成し、放電電極12を第2
位置19と整列するか、またはこの第2位置19よりも
下流側に位置するように開口15内に配置し、高速化し
た気体流が放電電極付近で負イオン化されるようにし
て、単位時間当たりに発生する負イオン数を増加させ
る。また、放電電極22を、開口25内で径方向に配列
された複数の針電極26から構成して単位時間当たりに
発生する負イオン数を増加させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、負イオン発生装
置に関するものであり、特に空間に存在する微生物の繁
殖を防止するために、あるいは空間内の空気の清浄のた
めに、負イオンを発生し、それを空間に供給するための
負イオン発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、微生物繁殖防止、空気清浄、
脱臭等のためにイオンやオゾン等の活性粒子を利用する
様々な装置が開発されてきた。これらの装置は一般に、
外部の酸素分子等を含有する気体を装置内に取り込み、
負極性の高電圧を印加してコロナ放電と呼ばれる放電現
象を起こし、酸素分子等を負イオン化し、その結果生じ
た活性な負イオン粒子、オゾン粒子等を含有する気体を
対象となる空間に供給し、この対象空間内の微生物繁殖
防止、空気清浄、脱臭等を行うものである。
【0003】図4は従来の負イオン発生装置の構成を模
式的に示す縦断面側面図であり、図において、1は送気
ファン、2は平行に配列された複数の金属細線からなる
放電電極、3は放電電極2と対向して配置された金属格
子状またはメッシュ状接地電極であり、4は放電電極2
に数KVの負のパルス電圧を印加する電源装置、5は電
離室である。
【0004】次に動作について説明する。送気ファン1
は、外部から気体、好ましくは空気を装置内に取り込む
とともに、放電電極2および接地電極3を通じて対象空
間へ気体を送る送気圧力を発生する。この送気圧力によ
って上流から下流への気体流が生じる。一方、電源装置
4から放電電極2の細線に適切な数KVの負のパルス電
圧が印加されると、負に荷電した放電電極2の細線と接
地電極3との間でコロナ放電が起こる。放電電極2の細
線中でコロナ放電が起こる部位(すなわち、コロナ放電
発生部位)はパルス時間に各細線につき1点であると一
般に考えられている。コロナ放電によって、放電電極2
の細線付近の気体(特に酸素分子)に電子が付着して負
イオンが発生する(なお、酸素分子に由来して生成する
負イオン同士が衝突解離して、少量のオゾンも発生し得
る)。こうして放電電極2付近で発生した負イオン粒子
等を含有する気体は、送気ファン1の送気圧力によりメ
ッシュ状接地電極を通じて下流の対象空間に送られ、対
象空間内の微生物繁殖防止のために利用される。
【0005】図4に示されるように、気体は、上流、下
流とは無関係に横断面積が一定である電離室5内を流れ
る。したがって、送気圧力を生じさせる送気ファン1の
ファン能力が一定であれば、気体の流速は一定であり、
単位時間当たりに発生する負イオン数および単位時間当
たりに対象空間に供給される負イオン数は一定である。
【0006】さらに、気体流の方向を制御するととも
に、放電電極2付近の気体流速を速めて単位時間当たり
に発生する負イオン数を増加させるために、図5に示さ
れるようなガス流方向制御板6を設けることも従来技術
に開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の負イオン発生装
置は以上のように構成されているので、放電電極付近で
発生した負イオン粒子を対象空間へ供給する能力はファ
ン能力に依存しており、対象空間内の負イオン濃度を増
加させるためにはファン能力を向上させなければなら
ず、消費電力が増加するという課題があった。
【0008】さらに、放電電極が互いに平行に設置され
た細線からなっており、放電電極同士の電界の干渉を避
けながら単位面積当たりに設置できる電極数(すなわ
ち、単位面積当たりのコロナ放電発生部位数)には限度
があること、両側から引っ張られた細線に高電圧を印加
するため断線し易いこと、コロナ放電発生方向が気体流
方向と略平行であり、一旦生成した負イオンがメッシュ
状の接地電極で捕捉され易く対象空間に供給されないこ
と、装置が比較的大型であること等の課題があった。
【0009】従来技術に示されるような気体流方向制御
手段を設ける場合は、気体流の方向制御と高速化の点で
有効であるが、気体流方向と垂直に設置された板により
送気圧力の損失が生じること、電界の緩和を避けるべく
放電電極位置から上流側にある程度の間隔をおいて設置
する必要があるので、一旦高速化した気体流が接地電極
位置では減速し易く、効率的に負イオン粒子を発生でき
ないこと、装置の部品数が増加すること、装置がさらに
大型化すること等の課題があった。
【0010】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、消費電力の増加を伴うことなく、
単位時間当たりに対象空間に供給される負イオン数を増
加させることができる負イオン発生装置を得ることを目
的とする。また、この発明は、単位時間当たりに発生す
る負イオン数を増加させることができる負イオン発生装
置を得ることを目的とする。さらに、この発明は、装置
の省スペース化および部品数の削減を可能とする負イオ
ン発生装置を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係る負イオン
発生装置は、気体を取り込んで気体流を発生させる送気
手段と、送気手段が発生させる気体流の下流側に位置す
る放電電極および接地電極と、これら放電電極と接地電
極間でコロナ放電を誘発させる負のパルス電圧を放電電
極に印加する電源装置とを備えたものであり、接地電極
は気体流が通る貫通した開口を備えた筒状構造であり、
開口は上流側の第1位置と下流側の第2位置を有し、第
2位置の開口の横断面積は第1位置の開口の横断面積よ
りも小さいものである。
【0012】この発明に係る負イオン発生装置は、放電
電極は接地電極の開口の第2位置と整列するか、または
この第2位置よりも下流側に位置するように、開口内に
配置されるものである。
【0013】この発明に係る負イオン発生装置は、放電
電極は接地電極の開口の最下流側位置と整列して配置さ
れるものである。
【0014】この発明に係る負イオン発生装置は、接地
電極は最上流側位置から最下流側位置に向かって横断面
積が漸次減少する開口を有するものである。
【0015】この発明に係る負イオン発生装置は、接地
電極の開口の横断面形状は円形であり、放電電極は接地
電極の開口内で径方向に配列された複数の針電極を有す
るものである。
【0016】この発明に係る負イオン発生装置は、複数
の針電極は接地電極の開口内で径方向に等間隔に配列さ
れるものである。
【0017】この発明に係る負イオン発生装置は、複数
の針電極は絶縁材料からなる支持部材から延出するもの
である。
【0018】この発明に係る負イオン発生装置は、支持
部材の横断面形状は円形からなるものである。
【0019】この発明に係る負イオン発生装置は、支持
部材の下流側位置の横断面積は上流側位置の横断面積よ
りも小さいものである。
【0020】この発明に係る負イオン発生装置は、気体
を取り込んで気体流を発生させる送気手段と、送気手段
の下流側に位置する放電電極および接地電極と、これら
放電電極と接地電極間でコロナ放電を誘発させる負のパ
ルス電圧を放電電極に印加する電源装置とを備えたもの
であり、接地電極は気体流が通る貫通した開口を備え、
開口の横断面形状は円形であり、放電電極は接地電極の
開口内で径方向に配列された複数の針電極を有するもの
である。
【0021】この発明に係る負イオン発生装置は、複数
の針電極は接地電極の開口内で径方向に等間隔に配列さ
れるものである。
【0022】この発明に係る負イオン発生装置は、複数
の針電極は絶縁材料からなる支持部材から延出するもの
である。
【0023】この発明に係る負イオン発生装置は、支持
部材の横断面形状は円形からなるものである。
【0024】この発明に係る負イオン発生装置は、支持
部材の下流側位置の横断面積は上流側位置の横断面積よ
りも小さいものである。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1(a)はこの発明の実施の形態1に
よる負イオン発生装置の構成を模式的に示す縦断面側面
図であり、図において、1は送気ファン(送気手段)、
12は放電電極、13は放電電極12を包囲する筒状の
接地電極、4は放電電極12に数KVの負のパルス電圧
を印加する電源装置、15は筒状の接地電極13に形成
された軸方向に貫通する開口である。図1(b)は開口
15内の放電電極12の配置を説明するための図1
(a)の拡大図であり、図において、開口15は最上流
側位置16と最下流側位置17、およびこれらの位置間
の2つの任意の位置である上流側の第1位置18と下流
側の第2位置19を有する。開口15は下流側の第2位
置19で上流側の第1位置18よりも小さな横断面積を
有する。図において、放電電極12は最下流側位置17
と整列するように開口15内に配置されている。
【0026】次に動作について説明する。送気ファン1
が作動すると、外部の気体(好ましくは空気)が装置内
に取り込まれ、同時に外部から接地電極13内の開口1
5を通じて対象空間へ気体を送る送気圧力が発生する。
電源装置4から放電電極12に適切な数KVの負のパル
ス電圧が印加されると、負に荷電した放電電極12と接
地電極13との間でコロナ放電が起き、放電電極12付
近を通過する気体が負にイオン化される(なお、酸素分
子に由来して生成する負イオン同士が衝突解離して、少
量のオゾンも発生し得る)。ここで、接地電極13の開
口15は下流側の第2位置19の横断面積が上流側の第
1位置18の横断面積よりも小さいように構成されてい
るので、気体流が下流側の第2位置19を通過する時の
流速は、上流側の第1位置18を通過した時の流速より
も高速化している。このように高速化した負イオン粒子
を含有する気体流が対象空間に供給されるので、消費電
力の増加を伴うことなく、単位時間当たりに対象空間に
供給される負イオン数を増加させることができる。ま
た、コロナ放電の発生する方向は、最短距離で放電電極
12から接地電極13に向かう方向であり、この方向は
気体流方向と略垂直であるため、接地電極13で捕捉さ
れて対象空間に供給されない負イオン数を減少させるこ
とができる。
【0027】また、図示のように、放電電極12を、開
口15の横断面積の小さい下流側の第2位置19と整列
するか、またはこの下流側の第2位置19よりも下流側
となるように、開口15内に配置すれば、増大した流速
の気体が放電電極12付近を通過することができるの
で、単位時間当たりに対象空間へ供給される負イオン数
だけでなく、単位時間当たりに発生する負イオン数も増
加するので有利である。特に、図示のように、放電電極
12を開口15の最下流側位置17と整列するように配
置すれば、最下流側位置17は横断面積が最も小さい位
置であり、最大流速の気体が放電電極12付近を通過で
きるため、単位時間当たりに発生する負イオン数を最大
にできるとともに、接地電極13で捕捉される負イオン
数を最少限に抑えることができ、最も有効である。
【0028】さらに、図示のように、開口15の最上流
側位置16から最下流側位置17に向かって横断面積が
漸次減少する開口15を形成するように接地電極13を
構成すれば、送気圧力を損なうことなく円滑に気体流速
が増大できるので、単位時間当たりに多くの負イオン粒
子を得ることができる。そのような開口15の縦断面輪
郭は、図示されるような直線状のほかに、折れ曲がった
直線状、放物線状、円弧状、S字状等でもよい。
【0029】なお、開口15の横断面形状は、下流側の
第2位置19での気体流速を増大させるべく、上流側の
第1位置18よりも下流側の第2位置19の横断面積が
小さいような開口であれば、円形以外に三角形、四角形
等の多角形でもよい。
【0030】電源装置4から放電電極12に印加される
電圧値は、基本的には放電電極12と接地電極13の間
隔(すなわち、ギャップ長)との相対的関係において決
定される。ギャップ長は、所定の長さ(好ましくは10
mm程度)に保持されるのが好ましく、この場合に放電
電極12に印加する電圧としては約8KV〜10KVが
最適である。なお、この実施の形態1における放電電極
12の構造は、後述するように針電極を径方向に配列し
て構成することが好ましいが、そのような針電極に限ら
ず、筒状の接地電極に適合するものであれば、どのよう
な構造も可能である。
【0031】この発明の負イオン発生装置が特に意図す
る用途である微生物繁殖防止、空気清浄、脱臭等のため
には、負イオン化させる気体は酸素分子を含有する気体
が好ましく、空気が特に好ましい。しかし、酸素に限ら
ず、6弗化硫黄、水蒸気、ハロゲン等を負イオン化する
ことも可能である。
【0032】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、従来の装置と比較して、消費電力の増加を伴うこと
なく、高速化した負イオン粒子を含有する気体流が対象
空間に供給されるので、単位時間当たりに対象空間に供
給される負イオン数を増加させることができる。また、
高速化した気体流が放電電極付近で負イオン化されるの
で、単位時間当たりに発生する負イオン数を増加させる
ことができる。さらに、コロナ放電の発生方向が気体流
方向と略垂直であるので、接地電極で捕捉されて対象空
間に供給されない負イオン数を減少させることができ
る。さらに、接地電極そのものの構造が気体流制御手段
として機能するため、部品数の削減、装置の小型化が可
能である等の効果が得られる。
【0033】実施の形態2.実施の形態2は筒状接地電
極において採用するのが好ましい放電電極の構造に関す
るものである。図2(a)はこの実施の形態2による負
イオン発生装置の構成を示す縦断面図であり、(b)は
(a)の線II−IIから矢印の方向にみた(a)の装
置の正面図である。図において、1は送気ファン、22
は放電電極、23は放電電極22を包囲する筒状の接地
電極、4は放電電極22に数KVの負のパルス電圧を印
加する電源装置、25は接地電極23に形成された軸方
向に貫通した開口、26は放電電極22の針電極、2
6’は放電電極22のうちの埋設部分、28は絶縁材料
からなる横断面形状が円形の支持部材である。
【0034】放電電極22は、絶縁材料からなる横断面
円形の支持部材28から延出した径方向に配列された複
数の針電極26と、この針電極26から内側に延びて支
持部材28内に埋設された埋設部分26’(図2(b)
では破線で図示)からなるのが好ましく、それにより複
数の針電極26の径方向の配列を安全に固定することが
できる。放電電極22の埋設部分26’は支持部材28
内の一点、好ましくは中心で結線され、そこから軸方向
に延びて電源装置4と接続されている。支持部材28
は、上流側の円錐形部分と下流側の円筒形部分とから構
成されている。
【0035】次に動作について説明する。実施の形態1
と同様に、送気ファン1が作動すると、外部の気体(好
ましくは空気)が装置内に取り込まれ、同時に外部から
接地電極23内の開口25を通じて対象空間へ気体を送
る送気圧力が発生する。電源装置4から放電電極22に
適切な数KVの負のパルス電圧が印加されると、負に荷
電した針電極26と接地電極23との間でコロナ放電が
起こり、針電極26付近を通過する気体が負にイオン化
される。ここで、針電極26を図示のように径方向に配
列する場合は、針電極を互いに平行に配列する場合に比
べ、隣り合う針電極の先端間の距離を大きくとることが
できるので、針電極26相互間の電界の干渉を避けなが
ら単位面積当たりに設置できる針電極数(すなわち、単
位面積当たりのコロナ放電発生部位数)を多くすること
ができ、それにより単位時間当たりに発生する負イオン
数を増加させることができる。さらに、支持部材28の
円錐形部分は、送気ファン1から開口25に入る気体流
方向を制御するだけでなく、送気圧力の損失を減少さ
せ、上流側から下流側に向かって気体流速を増大させる
ように働く。
【0036】針電極26相互間の電界の干渉を避けなが
ら単位面積当たりに設置できる針電極数をできるだけ多
くするためには、図示のように針電極26を径方向に等
間隔に配列することが好ましい。また、針電極26間の
電界の干渉を避けるために、針電極26は先端間の距離
が約10mm、長さが約5mmとなるように設置するの
が好ましい。
【0037】支持部材28が送気ファン1から開口25
に入る気体流方向を制御し、送気圧力の損失を減少さ
せ、上流側から下流側に向かって気体流速を増大させる
ように働くためには、支持部材28の下流側位置の横断
面積が上流側位置の横断面積よりも大きいものであれば
よい。このような支持部材28の縦断面輪郭としては、
図示されるような折れ曲がった直線状以外にも、直線
状、放物線状、円弧状等が挙げられる。
【0038】なお、電源装置4から放電電極22に印加
するのに適した電圧値、針電極26と接地電極23の間
隔(ギャップ長)、負イオン化可能な気体は実施の形態
1と同様である。
【0039】また、開口25の縦断面輪郭は、直線状の
ほかに放物線状、円弧状、S字状等でもよいこと、開口
25の横断面形状は、円形以外に三角形、四角形等の多
角形でもよいことも実施の形態1と同様である。支持部
材28の横断面形状は、ギャップ長と針電極長さを一定
に保持できるように、開口25の横断面形状と対応する
形状であるのが好ましい。
【0040】なお、針電極26相互間の電界の干渉を避
けながら単位面積当たりに設置できる針電極数を多く
し、単位時間当たりに発生する負イオン数を増加させる
という目的を達するためには、開口25が上流側の第1
位置よりも下流側の第2位置の方が小さな横断面積を有
することは必ずしも必要でない。しかし、実施の形態1
で述べたように、開口25の下流側の第2位置の横断面
積が上流側の第1位置の横断面積よりも小さければ、針
電極26付近を通過する気体流速が増大し、単位時間当
たりに対象空間に供給できる負イオン数を増加できるの
で、特に有効である。この場合に、針電極26は横断面
積の小さい下流側の第2位置と整列するか、またはこの
下流側の第2位置よりも下流側に位置するように開口2
5内に配置されるのが好ましく、また横断面積が最小で
ある最下流側位置と整列するように開口25内に配置さ
れるのが最も有効であるのは実施の形態1と同様であ
る。
【0041】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、従来の装置と比較して、単位面積当たりに設置でき
る電極数(すなわち、単位面積当たりのコロナ放電発生
部位数)を多くすることができ、単位時間当たりに発生
する負イオン数を増加させることができるとともに、装
置を省スペース化できる。また、放電電極は自由な先端
を有する針電極からなるため断線し難い。さらに、支持
部材の下流側位置の横断面積が上流側位置の横断面積よ
りも大きいので、送気圧力の損失を減少し、放電電極付
近の気体流速を増大させて単位時間当たりに発生する負
イオン数をさらに増加させることができる、気体流方向
の制御が可能である等の効果が得られる。
【0042】実施の形態3.この実施の形態は実施の形
態1と実施の形態を2を組み合わせたものであり、この
発明において最も好ましいと考えられる実施の形態であ
る。図3(a)は実施の形態3による負イオン発生装置
の構成を示す縦断面図であり、(b)は(a)の線II
I−IIIから矢印の方向にみた(a)の装置の正面図
である。図において、1は送気ファン、32は放電電
極、33は放電電極32を包囲する筒状の接地電極、4
は放電電極32に数KVの負のパルス電圧を印加する電
源装置、35は接地電極33に形成された軸方向に貫通
した開口、36は放電電極32の針電極、36’は放電
電極32のうちの埋設部分、38は絶縁材料からなる横
断面形状が円形の支持部材である。
【0043】実施の形態1で述べたように、開口35は
最上流側位置から最下流側位置に向かって横断面積が漸
次減少し、直線状の縦断面輪郭と円形の横断面形状を有
する。したがって、送気圧力を損なうことなく円滑に気
体流速が増大できるので、単位時間当たりにできるだけ
多くの負イオン粒子を対象空間に供給することができ
る。また、放電電極32は開口35の最下流側位置と整
列するように配置されており、接地電極で捕捉される負
イオン数を最少限に抑えることができると同時に、最大
流速の気体が放電電極32付近を通過するので、単位時
間当たりに発生する負イオン数を最も増加させることが
できる。
【0044】また、実施の形態2で述べたように、放電
電極32の針電極36は、針電極36相互間の電界の干
渉を避けながら単位面積当たりに設置できる針電極数
(すなわち、単位面積当たりのコロナ放電発生部位数)
が最大となるように、等間隔に径方向に配列されてお
り、単位時間当たりに発生する負イオン数を最大にする
ことができる。放電電極32は、絶縁材料からなる支持
部材38の円筒部分から延出した径方向に配列された複
数の針電極36の部分と、この針電極36から内側に延
びて支持部材38内に埋設された埋設部分36’(図3
(b)では破線で図示)から構成されており、針電極の
径方向の配列を安全に固定することができる。さらに、
針電極36の支持部材38は上流側の円錐形部分と下流
側の円筒形部分とから構成されており、送気ファン1か
ら開口35に入る気体流の方向制御が可能なだけでな
く、送気圧力の損失を減少し、針電極36付近の気体流
速を増大させて単位時間当たりに発生する負イオン数を
さらに増加させることができる。
【0045】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、単位時間当たりに発生する負イオン数および単位時
間当たりに対象空間に供給される負イオン数を効率的に
増加させることができる、装置を省スペース化できる、
部品数を削減できる、断線し難い、気体流の方向を制御
できる等の効果が得られる。
【0046】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、接地
電極は気体流が通る貫通した開口を備えた筒状構造であ
り、開口は上流側の第1位置と下流側の第2位置を有
し、第2位置の開口の横断面積は第1位置の開口の横断
面積よりも小さいように構成したので、開口の下流側の
第2位置で気体流速が高速化し、消費電力の増加を伴う
ことなく、単位時間当たりに対象空間に供給される負イ
オン数を効率的に増加できること、部品数の削減、装置
の省スペース化が可能である等の効果がある。
【0047】この発明によれば、放電電極は接地電極の
開口の第2側位置と整列するか、またはこの第2位置よ
りも下流側に位置するように、接地電極の開口内に配置
されるように構成したので、高速化した気体流が放電電
極付近で負イオン化され、単位時間当たりに発生する負
イオン数を増加できる効果がある。
【0048】この発明によれば、放電電極は接地電極の
開口の最下流側位置と整列して配置されるように構成し
たので、接地電極で捕捉される負イオン数を最少限に抑
えることができる効果がある。
【0049】この発明によれば、接地電極は最上流側位
置から最下流側位置に向かって横断面積が漸次減少する
開口を有するするように構成されているので、送気圧力
の損失を生じることなく気体流速が増大し、単位時間当
たりに発生する負イオン数を増加できる効果がある。
【0050】この発明によれば、接地電極の開口の横断
面形状は円形であり、放電電極は接地電極の開口内で径
方向に配列された複数の針電極を有するように構成され
ているので、隣り合う針電極の先端間の距離を大きくす
ることができ、針電極相互間の電界の干渉を避けながら
単位面積当たりに設置できる針電極数(すなわち、単位
面積当たりのコロナ放電発生部位数)を多くすることが
でき、単位時間当たりに発生する負イオン数を増加させ
ることができること、装置を省スペース化できること、
断線し難い等の効果がある。
【0051】この発明によれば、複数の針電極は接地電
極の開口内で径方向に等間隔に配列されるように構成さ
れているので、単位面積当たりに設置できる針電極数を
最も多くすることができる効果がある。
【0052】この発明によれば、複数の針電極は絶縁材
料からなる支持部材から延出するように構成されている
ので、針電極の径方向の配列を安全に固定することがで
きる効果がある。
【0053】この発明によれば、支持部材の横断面形状
は円形であるように構成されているので、接地電極の開
口の横断面形状と対応して、ギャップ長と針電極長さを
一定に保持でき、均一なコロナ放電を発生することがで
きる効果がある。
【0054】この発明によれば、支持部材の下流側位置
の横断面積は上流側位置の横断面積よりも小さいように
構成されているので、放電電極付近の気体流速を増大さ
せて単位時間当たりに発生する負イオン数をさらに増加
させることができること、気体流の方向制御が可能であ
る等の効果がある。
【0055】この発明によれば、接地電極は気体流が通
る貫通した開口を備え、開口の横断面形状は円形であ
り、放電電極は接地電極の開口内で径方向に配列された
複数の針電極を有するように構成されているので、隣り
合う針電極の先端間の距離を大きくすることができ、針
電極相互間の電界の干渉を避けながら単位面積当たりに
設置できる針電極数(すなわち、単位面積当たりのコロ
ナ放電発生部位数)を多くすることができ、単位時間当
たりに発生する負イオン数を増加させることができるこ
と、装置を省スペース化できること、断線し難い等の効
果がある。
【0056】この発明によれば、複数の針電極は接地電
極の開口内で径方向に等間隔に配列されるように構成さ
れているので、単位面積当たりに設置できる針電極数を
最も多くすることができる効果がある。
【0057】この発明によれば、複数の針電極は絶縁材
料からなる支持部材から延出するように構成されている
ので、針電極の径方向の配列を安全に固定することがで
きる効果がある。
【0058】この発明によれば、支持部材の横断面形状
は円形であるように構成されているので、接地電極の開
口の横断面形状と対応して、ギャップ長と針電極長さを
一定に保持でき、均一なコロナ放電を発生することがで
きる効果がある。
【0059】この発明によれば、支持部材の下流側位置
の横断面積は上流側位置の横断面積よりも小さいように
構成されているので、放電電極付近の気体流速を増大さ
せて単位時間当たりに発生する負イオン数をさらに増加
させることができること、気体流の方向制御が可能であ
る等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)はこの発明の実施の形態1による負イ
オン発生装置の構成を示す縦断面側面図であり、(b)
は(a)の装置の開口部分の拡大縦断面側面図である。
【図2】 (a)はこの発明の実施の形態2による負イ
オン発生装置の構成を示す縦断面図であり、(b)は
(a)の線II−IIから矢印の方向にみた(a)の装
置の正面図である。
【図3】 (a)はこの発明の実施の形態3による負イ
オン発生装置の構成を示す縦断面図であり、(b)は
(a)の線III−IIIから矢印の方向にみた(a)
の装置の正面図である。
【図4】 従来の負イオン発生装置の構成を示す縦断面
側面図である。
【図5】 ガス流方向制御板を設けた、図4に示す負イ
オン発生装置の電極部付近の斜視図である。
【符号の説明】
1 送気ファン(送気手段)、4 電源装置、12,2
2,32 放電電極、13,23,33 接地電極、1
5,25,35 開口、16 最上流側位置、17 最
下流側位置、18 上流側の第1位置、19 下流側の
第2位置、26,36 針電極、28,38 支持部
材。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気体を取り込んで気体流を発生させる送
    気手段と、送気手段が発生させる気体流の下流側に位置
    する放電電極および接地電極と、これら放電電極と接地
    電極間でコロナ放電を誘発させる負のパルス電圧を放電
    電極に印加する電源装置とを備えた負イオン発生装置に
    おいて、上記接地電極は上記気体流が通る貫通した開口
    を備えた筒状構造であり、上記開口は上流側の第1位置
    と下流側の第2位置を有し、第2位置の開口の横断面積
    は第1位置の開口の横断面積よりも小さいことを特徴と
    する負イオン発生装置。
  2. 【請求項2】 放電電極は接地電極の開口の第2位置と
    整列するか、またはこの第2位置よりも下流側に位置す
    るように、上記開口内に配置されることを特徴とする請
    求項1記載の負イオン発生装置。
  3. 【請求項3】 放電電極は接地電極の開口の最下流側位
    置と整列して配置されることを特徴とする請求項2記載
    の負イオン発生装置。
  4. 【請求項4】 接地電極は最上流側位置から最下流側位
    置に向かって横断面積が漸次減少する開口を有すること
    を特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1
    項記載の負イオン発生装置。
  5. 【請求項5】 接地電極の開口の横断面形状は円形であ
    り、放電電極は接地電極の開口内で径方向に配列された
    複数の針電極を有することを特徴とする請求項1から請
    求項4のうちのいずれか1項記載の負イオン発生装置。
  6. 【請求項6】 複数の針電極は接地電極の開口内で径方
    向に等間隔に配列されることを特徴とする請求項5記載
    の負イオン発生装置。
  7. 【請求項7】 複数の針電極は絶縁材料からなる支持部
    材から延出することを特徴とする請求項5または請求項
    6記載の負イオン発生装置。
  8. 【請求項8】 支持部材の横断面形状は円形であること
    を特徴とする請求項7記載の負イオン発生装置。
  9. 【請求項9】 支持部材の下流側位置の横断面積は上流
    側位置の横断面積よりも小さいことを特徴とする請求項
    7または請求項8記載の負イオン発生装置。
  10. 【請求項10】 気体を取り込んで気体流を発生させる
    送気手段と、送気手段の下流側に位置する放電電極およ
    び接地電極と、これら放電電極と接地電極間でコロナ放
    電を誘発させる負のパルス電圧を放電電極に印加する電
    源装置とを備えた負イオン発生装置において、上記接地
    電極は上記気体流が通る貫通した開口を備え、上記開口
    の横断面形状は円形であり、上記放電電極は接地電極の
    開口内で径方向に配列された複数の針電極を有すること
    を特徴とする負イオン発生装置。
  11. 【請求項11】 複数の針電極は接地電極の開口内で径
    方向に等間隔に配列されることを特徴とする請求項10
    記載の負イオン発生装置。
  12. 【請求項12】 複数の針電極は絶縁材料からなる支持
    部材から延出することを特徴とする請求項10または請
    求項11記載の負イオン発生装置。
  13. 【請求項13】 支持部材の横断面形状は円形であるこ
    とを特徴とする請求項12項記載の負イオン発生装置。
  14. 【請求項14】 支持部材の下流側位置の横断面積は上
    流側位置の横断面積よりも小さいことを特徴とする請求
    項12または請求項13記載の負イオン発生装置。
JP10153243A 1998-06-02 1998-06-02 負イオン発生装置 Pending JPH11342192A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002277010A (ja) * 2001-03-19 2002-09-25 Mitsubishi Electric Corp 空調ダクト装置
JP2004253193A (ja) * 2003-02-18 2004-09-09 Keyence Corp 除電装置
KR100483752B1 (ko) * 2001-10-24 2005-04-18 야마다께 코오포레이션 음이온 발생장치 및 공기청정장치
JP2011115569A (ja) * 2009-10-30 2011-06-16 Midori Anzen Co Ltd 殺菌・不活化装置及びこれを用いた空気清浄装置
KR101045179B1 (ko) 2004-12-13 2011-06-30 엘지전자 주식회사 비타민이온 발생장치

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