JPH11340861A - 集積回路 - Google Patents

集積回路

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JPH11340861A
JPH11340861A JP14447198A JP14447198A JPH11340861A JP H11340861 A JPH11340861 A JP H11340861A JP 14447198 A JP14447198 A JP 14447198A JP 14447198 A JP14447198 A JP 14447198A JP H11340861 A JPH11340861 A JP H11340861A
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JP
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resistor
local oscillation
transistor
signal
potential node
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JP14447198A
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Takeshi Okubo
健 大久保
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 TVチューナ用集積回路における局部発振増
幅回路から出力される電圧制御発振信号の信号波形の歪
みを抑制することが可能な構成の集積回路を提供する。 【解決手段】 本発明に係る集積回路は、局部発振電圧
信号を発生する局部発振回路と、局部発振回路が発生し
た局部発振電圧信号を増幅して出力するバッファアンプ
と、バッファアンプから出力された局部発振電圧信号を
分割するとともに減衰させる第1及び第2の抵抗と、第
1の抵抗により減衰された局部発振電圧信号に応じて差
動バッファ出力信号を出力するミックスバッファと、第
2の抵抗により減衰された局部発振電圧信号に応じて電
圧制御発振信号を出力するエミッタフォロワ回路とを備
え、第1の抵抗の抵抗値は、局部発振電圧信号の振幅の
大きさが、ミックスバッファを構成するトランジスタを
飽和させる最小値よりも小さくなるように、設定される
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は集積回路に係り、特
に、TVチューナ用集積回路における局部発振増幅回路
に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来のTVチューナ用集積回路
の構成を示したブロック図である。
【0003】図3に示した従来のTVチューナ用集積回
路は、局部発振電圧信号を発生する局部発振回路4と、
局部発振回路4からの局部発振電圧信号を増幅して出力
するバッファアンプ5と、バッファアンプ5からの局部
発振電圧信号により駆動されるPLLアンプ6と、PL
Lアンプ6からのPLL出力信号に応じた電圧制御発振
(VCO)信号Bを出力するエミッタフォロワアンプ7
と、バッファアンプ5からの局部発振電圧信号により駆
動される差動リミッタアンプ3と、差動リミッタアンプ
3からの差動出力信号に応じた差動バッファ出力信号D
を出力するミックスバッファ2と、RF信号Aが入力さ
れ、ミックスバッファ2からの差動バッファ出力信号D
とRF信号Aとの差に応じたミックス出力信号Cを出力
するダブルバランスミキサ1とから構成されている。
【0004】図4は、従来のTVチューナ用集積回路の
うちダブルバランスミキサ1以外の部分、即ち、ミック
スバッファ2及び差動リミッタアンプ3、局部発振回路
4、バッファアンプ5、PLLアンプ6、エミッタフォ
ロワアンプ7から構成される局部発振増幅回路の回路構
成を示した回路図である。
【0005】局部発振回路4は、コレクタが電源電位ノ
ードVccに接続されたNPNトランジスタQ1と、NP
NトランジスタQ1のベースと接地電位ノードとの間に
順に直列接続されたキャパシタC1及びインダクタL1
と、NPNトランジスタQ1のベースと接地電位ノード
との間に順に直列接続されたキャパシタC2及びキャパ
シタC3と、NPNトランジスタQ1のコレクタと接地
電位ノードとの間に接続されたキャパシタC4と、NP
NトランジスタQ1のエミッタと接地電位ノードとの間
に接続された抵抗R1とを備え、キャパシタC2とキャ
パシタC3との接続ノードとNPNトランジスタQ1の
エミッタとは相互に接続されている。
【0006】バッファアンプ5は、電源電位ノードVcc
と接地電位ノードとの間に順に直列接続された抵抗R4
及びNPNトランジスタQ2,抵抗R5を備え、NPN
トランジスタQ2のベースは、NPNトランジスタQ1
のベース、即ち、キャパシタC1とキャパシタC2との
接続ノードに接続されている。尚、NPNトランジスタ
Q2のエミッタをノードPとする。
【0007】差動リミッタアンプ3は、それぞれ抵抗R
9,R10を介して電源電位ノードVccにコレクタが接
続されたNPNトランジスタQ3,Q4と、共通接続さ
れたNPNトランジスタQ3及びQ4のエミッタと接地
電位ノードとの間に接続された抵抗R15と、ノードP
とNPNトランジスタQ3のベースとの間に接続された
抵抗R16と、NPNトランジスタQ3のベースと接地
電位ノードとの間に接続されたキャパシタC5と、ノー
ドPとNPNトランジスタQ4のベースとの間に並列接
続された抵抗R17及びキャパシタC6とを備え、NP
NトランジスタQ3及びQ4のコレクタ電位が差動出力
信号とされる。
【0008】ミックスバッファ2は、それぞれ抵抗R
6,R7を介して電源電位ノードVccにコレクタが接続
されたNPNトランジスタQ5,Q6と、NPNトラン
ジスタQ5,Q6のエミッタにそれぞれ一端が接続され
た抵抗R18,R19と、共通接続された抵抗R18及
びR19の他端と接地電位ノードとの間に接続された抵
抗R8とを備え、NPNトランジスタQ5及びQ6のコ
レクタ電位が差動バッファ出力信号Dとされる。
【0009】PLLアンプ6は、それぞれ抵抗R23,
R24を介して電源電位ノードVccにコレクタが接続さ
れたNPNトランジスタQ7,Q8と、NPNトランジ
スタQ7,Q8のエミッタにそれぞれ一端が接続された
抵抗R25,R26と、共通接続された抵抗R25及び
R26の他端と接地電位ノードとの間に接続された抵抗
R27と、ノードPとNPNトランジスタQ7のベース
との間に接続されたキャパシタC8と、電源電位ノード
Vccと接地電位ノードとの間に順に直列接続された抵抗
R20及びR21と、抵抗R20及びR21の接続ノー
ドとNPNトランジスタQ7のベースとの間に接続され
た抵抗R22と、抵抗R20及びR21の接続ノードと
NPNトランジスタQ8のベースとの間に接続された抵
抗R28と、NPNトランジスタQ8のベースと接地電
位ノードとの間に接続されたキャパシタC7とを備え、
NPNトランジスタQ8のコレクタ電位が出力信号とさ
れる。
【0010】エミッタフォロワアンプ7は、電源電位ノ
ードVccと接地電位ノードとの間に順に直列接続された
抵抗R13及びNPNトランジスタQ9,抵抗R14を
備え、NPNトランジスタQ9のエミッタ電位が電圧制
御発振信号Bとされる。
【0011】図4に示した局部発振増幅回路の動作は、
以下の通りである。
【0012】局部発振回路4は、ノイズ等に起因してト
ランジスタQ1に流れた微小電流をトランジスタQ1の
エミッタからベースに帰還させ、この電流によりインダ
クタL1及びキャパシタC1,C2,C3は発振し始め
る。これによりトランジスタQ1に流れた電流をさらに
トランジスタQ1のエミッタからベースに帰還させるこ
とにより、トランジスタQ1のベース・エミッタ間電圧
を徐々に上昇させていき、定常状態になると、インダク
タL1及びキャパシタC1,C2,C3は、これらのイ
ンダクタンス及びキャパシタンスによって決まる同調周
波数で発振し、キャパシタC1とキャパシタC2との接
続ノードから一定の局部発振電圧信号を出力する。
【0013】バッファアンプ5のトランジスタQ2のベ
ースには、キャパシタC1とキャパシタC2との接続ノ
ードから出力された局部発振電圧信号が入力され、この
局部発振電圧信号は増幅されてトランジスタQ2のエミ
ッタ、即ちノードPから出力される。トランジスタQ2
のエミッタ電位は、数Vの振幅で振動する。
【0014】差動リミッタアンプ3のトランジスタQ3
のベースには、ノードPから出力された局部発振電圧信
号が抵抗R16を介して入力され、トランジスタQ4の
ベースには、ノードPから出力された局部発振電圧信号
がキャパシタC6を介して入力される。これにより、ト
ランジスタQ3及びQ4のコレクタから差動出力信号が
出力される。
【0015】ミックスバッファ2のトランジスタQ5,
Q6のベースには、トランジスタQ3及びQ4のコレク
タから出力された差動出力信号がそれぞれ入力されるこ
とにより、トランジスタQ5及びQ6のコレクタから差
動バッファ出力信号Dが出力される。この差動バッファ
出力信号Dは、ダブルバランスミキサ1に入力される。
【0016】PLLアンプ6のトランジスタQ7のベー
スには、ノードPから出力された局部発振電圧信号がキ
ャパシタC8を介して入力され、トランジスタQ8のベ
ースには、ノードPから出力された局部発振電圧信号が
キャパシタC8及び抵抗R22,R28を介して入力さ
れる。これにより、トランジスタQ8のコレクタからP
LL出力信号が出力される。
【0017】エミッタフォロワアンプ7のトランジスタ
Q9のベースには、トランジスタQ8のコレクタから出
力されたPLL出力信号が入力され、このPLL出力信
号は増幅されてトランジスタQ9のエミッタから電圧制
御発振信号Bとして出力される。
【0018】図5は、バッファアンプ5から出力される
局部発振電圧信号の信号波形を示したグラフであり、図
6は、エミッタフォロワアンプ7から出力される電圧制
御発振信号Bの理想的な信号波形を示したグラフであ
る。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来のTVチューナ用集積回路における局部発振増幅回
路においては、バッファアンプ5のトランジスタQ2の
エミッタ、即ちノードPに数Vの振幅の局部発振電圧信
号が発生し、これにより差動リミッタアンプ3のトラン
ジスタQ3,Q4及びPLLアンプ6のトランジスタQ
7,Q8を同時に駆動するため、特に差動リミッタアン
プ3の入力インピーダンスが変化する影響により、PL
Lアンプ6からのPLL出力信号に応じて出力される電
圧制御発振信号Bの信号波形がひずんでしまうという問
題点があった。
【0020】図7は、従来のTVチューナ用集積回路に
おける局部発振増幅回路のエミッタフォロワアンプ7か
ら実際に出力される電圧制御発振信号Bの信号波形を示
したグラフである。
【0021】バッファアンプ5のトランジスタQ2のエ
ミッタ、即ちノードPからみた差動リミッタアンプ3の
入力インピーダンスは、トランジスタQ3,Q4が飽和
しない範囲の局部発振電圧信号の振幅では、トランジス
タQ3,Q4のエミッタ抵抗をre3,re4,エミッタ接
地小信号短絡順方向電流増幅率をhfe3,hfe4とする
と、(re3×hfe3)+(re4×hfe4)となる。しか
し、トランジスタQ3,Q4が飽和する範囲の局部発振
電圧信号の振幅では、例えばトランジスタQ3のオフ時
におけるトランジスタQ4のベースからみた入力インピ
ーダンスは、上記の値より高くなる。
【0022】従って、バッファアンプ5のトランジスタ
Q2のエミッタ、即ちノードPからみた差動リミッタア
ンプ3の入力インピーダンスが、電圧制御発振信号Bの
振幅により変化することになり、図7に示した電圧制御
発振信号Bの信号波形の歪みの原因となっていた。
【0023】このことは、PLLアンプ6のPLL動作
において重大な問題となる。即ち、TVチューナに過大
なRF信号(+0dB(mW)以上)が入力されると、
エミッタフォロワアンプ7の出力に、本来の電圧制御発
振信号B以外に、IF信号、IF信号の高調波及びRF
信号が漏れてくることにより、電圧制御発振信号Bの信
号波形が揺れてきて歪みを生じ、その結果、PLLアン
プ6が誤動作し、TVチューナがチャンネル選局をする
ことができなくなる。
【0024】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、TVチューナ用集積回路における局部
発振増幅回路から出力される電圧制御発振信号の信号波
形の歪みを抑制することが可能な構成の集積回路を提供
することである。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明に係る集積回路、
即ち、TVチューナ用集積回路における局部発振増幅回
路によれば、局部発振電圧信号を発生する局部発振回路
と、局部発振回路が発生した局部発振電圧信号を増幅し
て出力するバッファアンプと、バッファアンプから出力
された局部発振電圧信号を分割するとともに減衰させる
第1及び第2の抵抗と、第1の抵抗により減衰された局
部発振電圧信号に応じて差動バッファ出力信号を出力す
るミックスバッファと、第2の抵抗により減衰された局
部発振電圧信号に応じて電圧制御発振信号を出力するエ
ミッタフォロワ回路とを備え、第1の抵抗の抵抗値は、
局部発振電圧信号の振幅の大きさが、ミックスバッファ
を構成するトランジスタを飽和させる最小値よりも小さ
くなるように、設定されるものであることを特徴とし、
この構成により、ミックスバッファの入力インピーダン
スの変動が抑制され、さらに、第2の抵抗により、ミッ
クスバッファの入力インピーダンスの変動によるエミッ
タフォロワアンプへの影響が減殺されるので、エミッタ
フォロワアンプから出力される電圧制御発振信号の信号
波形の歪みは非常に小さく抑制され、理想波形に非常に
近い信号波形を得ることができる。その結果、TVチュ
ーナ実装時に、過大なRF信号が入力されても、PLL
誤動作が発生せず、TVチューナがチャンネル選局不能
になることもなくなる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る集積回路、即
ち、TVチューナ用集積回路における局部発振増幅回路
の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0027】図1は、本発明に係る集積回路、即ち、T
Vチューナ用集積回路における局部発振増幅回路の回路
構成を示した回路図である。
【0028】図1に示した本発明に係るTVチューナ用
集積回路における局部発振増幅回路は、局部発振電圧信
号を発生する局部発振回路4と、局部発振回路4からの
局部発振電圧信号を増幅して出力するバッファアンプ5
と、バッファアンプ5からの局部発振電圧信号を減衰さ
せる抵抗R1及びR2と、抵抗R1を介して入力される
局部発振電圧信号に応じた差動バッファ出力信号Dを出
力するミックスバッファ2と、抵抗R2を介して入力さ
れる局部発振電圧信号に応じた電圧制御発振(VCO)
信号Bを出力するエミッタフォロワアンプ7とから構成
されている。即ち、本発明に係るTVチューナ用集積回
路における局部発振増幅回路の概略構成は、図4に示し
た従来のTVチューナ用集積回路における局部発振増幅
回路を構成していた差動リミッタアンプ3及びPLLア
ンプ6の代わりに、バッファアンプ5からの局部発振電
圧信号を減衰させる抵抗R1及びR2を用いて、バッフ
ァアンプ5とミックスバッファ2及びエミッタフォロワ
アンプ7とを結合したものである。
【0029】局部発振回路4は、コレクタが電源電位ノ
ードVccに接続されたNPNトランジスタQ1と、NP
NトランジスタQ1のベースと接地電位ノードとの間に
順に直列接続されたキャパシタC1及びインダクタL1
と、NPNトランジスタQ1のベースと接地電位ノード
との間に順に直列接続されたキャパシタC2及びキャパ
シタC3と、NPNトランジスタQ1のコレクタと接地
電位ノードとの間に接続されたキャパシタC4と、NP
NトランジスタQ1のエミッタと接地電位ノードとの間
に接続された抵抗R1とを備え、キャパシタC2とキャ
パシタC3との接続ノードとNPNトランジスタQ1の
エミッタとは相互に接続されている。
【0030】バッファアンプ5は、電源電位ノードVcc
と接地電位ノードとの間に順に直列接続された抵抗R4
及びNPNトランジスタQ2,抵抗R5を備え、NPN
トランジスタQ2のベースは、NPNトランジスタQ1
のベース、即ち、キャパシタC1とキャパシタC2との
接続ノードに接続されている。尚、NPNトランジスタ
Q2のエミッタをノードPとする。
【0031】NPNトランジスタQ2のエミッタ、即ち
ノードPには、抵抗R1,R2の一端がそれぞれ接続さ
れている。
【0032】ミックスバッファ2は、それぞれ抵抗R
6,R7を介して電源電位ノードVccにコレクタが接続
され、それぞれ抵抗R9,R10を介して電源電位ノー
ドVccにベースが接続されたNPNトランジスタQ5,
Q6と、共通接続されたNPNトランジスタQ5及びQ
6のエミッタと接地電位ノードとの間に接続された抵抗
R8と、抵抗R1の他端に一方側電極が接続され、NP
NトランジスタQ5のベースに他方側電極が接続された
キャパシタC5と、NPNトランジスタQ6のベースと
接地電位ノードとの間に接続されたキャパシタC6とを
備え、NPNトランジスタQ5及びQ6のコレクタ電位
が差動バッファ出力信号Dとされる。
【0033】エミッタフォロワアンプ7は、電源電位ノ
ードVccと接地電位ノードとの間に順に直列接続された
抵抗R13及びNPNトランジスタQ9,抵抗R14
と、抵抗R2の他端に一方側電極が接続され、NPNト
ランジスタQ9のベースに他方側電極が接続されたキャ
パシタC7と、電源電位ノードVccとNPNトランジス
タQ9のベースとの間に接続された抵抗R11と、NP
NトランジスタQ9のベースと接地電位ノードとの間に
接続された抵抗R12とを備え、NPNトランジスタQ
9のエミッタ電位が電圧制御発振信号Bとされる。
【0034】本発明に係るTVチューナ用集積回路にお
ける局部発振増幅回路の構成が、従来の回路構成と異な
る点は、バッファアンプ5とミックスバッファ2,エミ
ッタフォロワアンプ7との間に、それぞれリミッタアン
プ3,PLLアンプ6を設けずに、抵抗R1,R2をそ
れぞれ設けた点である。
【0035】本発明に係る局部発振増幅回路の上記構成
において、トランジスタQ5,Q6のエミッタ抵抗をr
e5,re6,エミッタ接地小信号短絡順方向電流増幅率を
hfe5,hfe6とすると、抵抗R1の抵抗値は、 R1>(re5×hfe5)+(re6×hfe6) となるように設定する。上式の右辺は、ミックスバッフ
ァ2の入力インピーダンスである。抵抗R1の抵抗値を
このように設定するのは、前述した従来技術における問
題点に対応し、ミックスバッファ2に入力される局部発
振電圧信号の振幅を、トランジスタQ5,Q6が飽和し
ない範囲内の大きさとなるように減衰させるためであ
る。これにより、トランジスタQ5,Q6のコレクタ・
エミッタ間電圧が0.5V以上に保持される。
【0036】また、抵抗R2の抵抗値は、エミッタフォ
ロワアンプ7から出力される電圧制御発振信号Bの大き
さを設定するため、及び、トランジスタQ2のエミッタ
からみたミックスバッファ2の入力インピーダンスのト
ランジスタQ9への影響を抑制するために、数kΩに設
定する。
【0037】図2は、本発明に係るTVチューナ用集積
回路における局部発振増幅回路のエミッタフォロワアン
プ7から出力される電圧制御発振信号Bの信号波形を示
したグラフである。
【0038】上述した本発明に係る局部発振増幅回路の
構成によれば、ミックスバッファ2に入力される局部発
振電圧信号の振幅は、抵抗R1により、トランジスタQ
5,Q6が飽和しない範囲内の大きさに減衰されるの
で、ミックスバッファ2の入力インピーダンスの変動が
抑制され、さらに、抵抗R2により、ミックスバッファ
2の入力インピーダンスの変動によるエミッタフォロワ
アンプ7への影響が減殺されるので、図2に示すよう
に、エミッタフォロワアンプ7から出力される電圧制御
発振信号Bの信号波形の歪みは非常に小さく抑制され、
図6に示した理想波形に非常に近い信号波形を得ること
ができる。その結果、TVチューナ実装時に、過大なR
F信号が入力されても、PLL誤動作が発生せず、TV
チューナがチャンネル選局不能になることもなくなる。
【0039】
【発明の効果】本発明に係る集積回路、即ち、TVチュ
ーナ用集積回路における局部発振増幅回路によれば、局
部発振回路が発生した局部発振電圧信号を増幅して出力
するバッファアンプと、ミックスバッファ、エミッタフ
ォロワ回路とを、それぞれ第1,第2の抵抗を介して接
続し、第1の抵抗の抵抗値は、局部発振電圧信号の振幅
の大きさが、ミックスバッファを構成するトランジスタ
を飽和させる最小値よりも小さくなるように、設定され
るものとしたので、ミックスバッファの入力インピーダ
ンスの変動が抑制され、さらに、第2の抵抗により、ミ
ックスバッファの入力インピーダンスの変動によるエミ
ッタフォロワアンプへの影響が減殺され、エミッタフォ
ロワアンプから出力される電圧制御発振信号の信号波形
の歪みは非常に小さく抑制され、理想波形に非常に近い
信号波形を得ることができる。その結果、TVチューナ
実装時に、過大なRF信号が入力されても、PLL誤動
作が発生せず、TVチューナがチャンネル選局不能にな
ることもなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る集積回路、即ち、TVチューナ用
集積回路における局部発振増幅回路の回路構成を示した
回路図。
【図2】本発明に係るTVチューナ用集積回路における
局部発振増幅回路のエミッタフォロワアンプ7から出力
される電圧制御発振信号Bの信号波形を示したグラフ。
【図3】従来のTVチューナ用集積回路の構成を示した
ブロック図。
【図4】従来のTVチューナ用集積回路の局部発振増幅
回路の回路構成を示した回路図。
【図5】バッファアンプ5から出力される局部発振電圧
信号の信号波形を示したグラフ。
【図6】エミッタフォロワアンプ7から出力される電圧
制御発振信号Bの理想的な信号波形を示したグラフ。
【図7】従来のTVチューナ用集積回路における局部発
振増幅回路のエミッタフォロワアンプ7から実際に出力
される電圧制御発振信号Bの信号波形を示したグラフ。
【符号の説明】
1 ダブルバランスミキサ 2 ミックスバッファ 3 差動リミッタアンプ 4 局部発振回路 5 バッファアンプ 6 PLLアンプ 7 エミッタフォロワアンプ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】局部発振電圧信号を発生する局部発振回路
    と、 前記局部発振回路が発生した前記局部発振電圧信号を増
    幅して出力するバッファアンプと、 前記バッファアンプから出力された前記局部発振電圧信
    号を分割するとともに減衰させる第1及び第2の抵抗
    と、 前記第1の抵抗により減衰された前記局部発振電圧信号
    に応じて差動バッファ出力信号を出力するミックスバッ
    ファと、 前記第2の抵抗により減衰された前記局部発振電圧信号
    に応じて電圧制御発振信号を出力するエミッタフォロワ
    回路とを備え、 前記第1の抵抗の抵抗値は、前記局部発振電圧信号の振
    幅の大きさが、前記ミックスバッファを構成するトラン
    ジスタを飽和させる最小値よりも小さくなるように、設
    定されるものであることを特徴とする集積回路。
  2. 【請求項2】前記第2の抵抗の抵抗値は、必要とされる
    前記電圧制御発振信号の振幅の大きさに応じて、設定さ
    れるものであることを特徴とする請求項1に記載の集積
    回路。
  3. 【請求項3】コレクタが電源電位ノードに接続された第
    1のNPNトランジスタと、前記第1のNPNトランジ
    スタのベースと接地電位ノードとの間に順に直列接続さ
    れた第1のキャパシタ及びインダクタと、前記第1のN
    PNトランジスタのベースと接地電位ノードとの間に順
    に直列接続された第2,第3のキャパシタと、前記第1
    のNPNトランジスタのコレクタと接地電位ノードとの
    間に接続された第4のキャパシタと、前記第1のNPN
    トランジスタのエミッタと接地電位ノードとの間に接続
    された第1の抵抗とから構成され、前記第2のキャパシ
    タと前記第3のキャパシタとの接続ノードと前記第1の
    NPNトランジスタのエミッタとが相互に接続された局
    部発振回路と、 電源電位ノードと接地電位ノードとの間に順に直列接続
    された第2の抵抗及び第2のNPNトランジスタ、第3
    の抵抗から構成され、 前記第2のNPNトランジスタのベースが、前記第1の
    キャパシタと前記第2のキャパシタとの接続ノードに接
    続されたバッファアンプと、 前記第2のNPNトランジスタのエミッタに、それぞれ
    一端が接続された第4及び第5の抵抗と、 それぞれ第6,第7の抵抗を介して電源電位ノードにコ
    レクタが接続され、それぞれ第8,第9の抵抗を介して
    電源電位ノードにベースが接続された第3,第4のNP
    Nトランジスタと、共通接続された前記第3,第4のN
    PNトランジスタのエミッタと接地電位ノードとの間に
    接続された第10の抵抗と、前記第4の抵抗の他端に一
    方側電極が接続され、前記第3のNPNトランジスタの
    ベースに他方側電極が接続された第5のキャパシタと、
    前記第4のNPNトランジスタのベースと接地電位ノー
    ドとの間に接続された第6のキャパシタとから構成さ
    れ、前記第3,第4のNPNトランジスタのコレクタ電
    位が差動バッファ出力信号とされるミックスバッファ
    と、 電源電位ノードと接地電位ノードとの間に順に直列接続
    された第11の抵抗及び第5のNPNトランジスタ、第
    12の抵抗と、前記第5の抵抗の他端に一方側電極が接
    続され、前記第5のNPNトランジスタのベースに他方
    側電極が接続された第7のキャパシタと、電源電位ノー
    ドと前記第5のNPNトランジスタのベースとの間に接
    続された第13の抵抗と、前記第5のNPNトランジス
    タのベースと接地電位ノードとの間に接続された第14
    の抵抗とから構成され、前記第5のNPNトランジスタ
    のエミッタ電位が電圧制御発振信号とされるエミッタフ
    ォロワアンプとを備え、 前記第4の抵抗の抵抗値は、前記局部発振電圧信号の振
    幅の大きさが、前記ミックスバッファを構成する前記第
    3,第4のトランジスタを飽和させる最小値よりも小さ
    くなるように、設定されるものであることを特徴とする
    集積回路。
  4. 【請求項4】前記第5の抵抗の抵抗値は、必要とされる
    前記電圧制御発振信号の振幅の大きさに応じて、設定さ
    れるものであることを特徴とする請求項3に記載の集積
    回路。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100378384B1 (ko) * 1999-05-10 2003-03-29 알프스 덴키 가부시키가이샤 신호레벨 조정회로

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KR100378384B1 (ko) * 1999-05-10 2003-03-29 알프스 덴키 가부시키가이샤 신호레벨 조정회로

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