JPH11340812A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH11340812A
JPH11340812A JP10141541A JP14154198A JPH11340812A JP H11340812 A JPH11340812 A JP H11340812A JP 10141541 A JP10141541 A JP 10141541A JP 14154198 A JP14154198 A JP 14154198A JP H11340812 A JPH11340812 A JP H11340812A
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JP
Japan
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power supply
voltage
supply line
sub
circuit
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JP10141541A
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Masatoshi Ishikawa
正敏 石川
Tsukasa Oishi
司 大石
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05FSYSTEMS FOR REGULATING ELECTRIC OR MAGNETIC VARIABLES
    • G05F1/00Automatic systems in which deviations of an electric quantity from one or more predetermined values are detected at the output of the system and fed back to a device within the system to restore the detected quantity to its predetermined value or values, i.e. retroactive systems
    • G05F1/10Regulating voltage or current
    • G05F1/46Regulating voltage or current wherein the variable actually regulated by the final control device is dc
    • G05F1/462Regulating voltage or current wherein the variable actually regulated by the final control device is dc as a function of the requirements of the load, e.g. delay, temperature, specific voltage/current characteristic
    • G05F1/465Internal voltage generators for integrated circuits, e.g. step down generators

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部回路動作時における副電源供給線の電圧
変化を低減しかつ所定電圧レベルへの回復を高速化する
ことのできる階層電源構成を備える半導体装置を提供す
る。 【解決手段】 内部回路(111)の動作開始時、外部
電源ノード(101)から所定期間副電源供給線(10
8)へ電流を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は主電源供給線と副
電源供給線とを有する階層電源構成の半導体装置に関
し、特に、副電源供給線の電圧を安定化するための構成
に関する。
【0002】
【従来の技術】集積回路として、CMOS(相補MO
S)トランジスタを用いる回路が、その低消費電力性の
ために広く用いられている。CMOSトランジスタは、
NチャネルMOSトランジスタ(絶縁ゲート型電界効果
トランジスタ)とPチャネルMOSトランジスタ両者を
含む。CMOSトランジスタの電流供給能力は、主とし
て、MOSトランジスタのしきい値電圧、ソースノード
の電圧およびゲートに印加される電圧で特徴づけられ
る。NチャネルMOSトランジスタについては、その電
流供給能力は、次式で表わされる。
【0003】 Ids=β(Vgs−Vth)2 … (1) ここで、Idsは、NチャネルMOSトランジスタのド
レイン−ソース間に流れる電流(ドレイン電流)を示
し、Vgsは、MOSトランジスタのゲート−ソース間
電圧を示し、Vthは、NチャネルMOSトランジスタ
のしきい値電圧を示し、またβは、MOSトランジスタ
のゲート長とゲート幅の比により決定される定数であ
る。ただし、上式(1)は、飽和領域での動作条件下で
満たされる。ここで、飽和領域は、次式を満たす動作領
域である。
【0004】Vds>Vgs−Vth … (2) ここで、Vdsは、NチャネルMOSトランジスタのド
レイン−ソース間電圧を示す。PチャネルMOSトラン
ジスタの場合には、ドレイン電流の方向を異ならせるこ
とにより、同じ式で表わされる。
【0005】集積回路の低消費電力のために電源電圧を
低くした場合、この集積回路内における内部信号が応じ
て小さくなり、MOSトランジスタのゲートへ与えられ
る電圧が低くなり、ゲート−ソース間電圧Vgsが小さ
くなる。したがって、上式(1)から、ドレイン電流I
dsも小さくなり、高速でその出力ノードを充放電する
ことができなくなり、回路の動作速度が低下する。
【0006】MOSトランジスタのゲートのサイズ(ゲ
ート幅とゲート長の比)が同じであるという条件下で、
低電源電圧下で動作速度を速くするためには、しきい値
電圧Vthの絶対値を小さくする必要がある。このしき
い値電圧Vthの絶対値を小さくすることにより、上式
(1)に表わすように、動作電源電圧が高い場合と同程
度のドレイン電流Idsを供給することできる。しかし
ながら、しきい値電圧Vthの絶対値を小さくした場
合、非動作時(スタンバイ状態時)における消費電力の
増加という問題が発生する。
【0007】MOSトランジスタは、非動作時(ゲート
電圧が接地電圧レベルであり、N−MOSトランジスタ
がオフとなる状態)においても、ソース−ドレイン間に
微小な電流が流れる。この微小電流は、サブスレッショ
ルド電流と呼ばれ、次式で表わされる。
【0008】 Isub=α・10(Vgs-Vth)/s :NMOS Isub=α・10(Vth-Vgs)/s :PMOS ここで、Sは、サブスレッショルドの電流の特性を示す
サブスレッショルド係数(サブスレッショルド・ボルテ
ージ・スイング)と呼ばれるパラメータであり、ドレイ
ン電流Idsを1桁変化させるために必要となるゲート
電圧の大きさを示す。したがって、従来と同様、Vgs
=0の条件下で、しきい値電圧Vthの絶対値のみを小
さくした場合、サブスレッショルド電流Isubは、指
数関数的に増加する。たとえば、S=0.1Vの条件下
で、しきい値電圧Vthの絶対値を0.1V小さくする
と、サブスレッショルドリーク電流は、10倍に増加す
る。このMOSトランジスタのオフ状態におけるサブス
レッショルドリーク電流を低減する方法として、階層電
源方式が知られている。
【0009】図36は、従来の階層電源の構成を概略的
に示す図である。図36において、階層電源は、電源電
圧Vddを伝達する電源ノードに結合される主電源線1
102と、この主電源線1102に、スイッチングトラ
ンジスタ1100を介して結合される副電源線1103
と、接地電圧GNDを受ける主接地線1104と、主接
地線1104にスイッチング素子1101を介して結合
される副接地線1105を含む。スイッチング素子11
00は、これらの電源線1102および1103ならび
に接地線1104および1105上の電圧を利用する内
部回路の動作が活性化される期間を決定する制御信号/
SWの活性化(Lレベル)に応答して導通し、スイッチ
ング素子1101は、補の制御信号SWの活性化(Hレ
ベル)に応答して導通する。
【0010】内部回路は、この階層電源構成において、
スタンバイ状態時(制御信号SWおよび/SWが非活性
状態にあり、構成要素であるMOSトランジスタがオフ
状態)の、出力信号の論理レベルに応じてそのソースの
接続が決定される。
【0011】図36において、内部回路の代表例とし
て、2つの論理回路1107および1108を示す。論
理回路1107は、そのソースが、主電源線1102に
接続され、ゲートに入力信号IN1を受け、そのドレイ
ンが、出力信号OUT1を出力する出力ノードに接続さ
れるpチャネルMOSトランジスタ1107aと、ソー
スが副接地線1105に接続され、かつそのゲートに入
力信号IN1を受け、そのドレインが出力信号OUT1
を出力するノードに接続されるnチャネルMOSトラン
ジスタ1107bを含む。
【0012】論理回路1108は、副電源線1103に
そのソースが接続され、そのゲートに入力信号IN2を
受け、かつそのドレインが、出力信号OUT2を出力す
るノードに接続されるpチャネルMOSトランジスタ1
108aと、そのソースが主接地線1104に接続さ
れ、そのゲートに入力信号IN2を受け、そのドレイン
が出力信号OUT2を出力するノードに接続されるnチ
ャネルMOSトランジスタ1108bを含む。この接続
において、論理回路1107は、スタンバイ状態時、そ
の出力信号OUT1がLレベルとなり、また論理回路1
108は、スタンバイ状態時において、その出力信号O
UT2がHレベルとなる。次に動作について簡単に説明
する。
【0013】これらの論理回路1107および1108
の動作時において、制御信号/SWおよびSWが活性状
態となり、スイッチング素子1100および1101が
導通し、主電源線1102が副電源線1103に接続さ
れ、また主接地線1104が副接地線1105に接続さ
れる。したがって、副電源線1103上の電圧は、主電
源線1102上の電圧Vddレベルと等しくなり、また
副接地線1105上の電圧は、主接地線1104上の電
圧GNDと等しくなる。論理回路1107および110
8が、それぞれ入力信号IN1およびIN2に従って論
理処理(否定処理)を行なって出力信号OUT1および
OUT2を生成する。これらのMOSトランジスタ11
07a、1107b、1108aおよび1108bは、
低しきい値電圧トランジスタであり、それぞれのしきい
値電圧の絶対値は小さくされており、電源電圧Vddが
低い場合においても、高速で動作する(大きなドレイン
電流供給能力を有しているため)。
【0014】スタンバイ状態においては、制御信号/S
WおよびSWが、非活性状態となり、これらのスイッチ
ング素子1100および1101が非導通状態となる。
制御信号/SWは、電源電圧Vddレベルの電圧レベル
に設定され、制御信号SWは接地電圧レベルに保持され
る。したがってこれらのスイッチング素子1100およ
び1101は、MOSトランジスタで構成されており、
それぞれのゲート−ソース間電圧Vgsは、0Vであ
る。この状態において、スイッチング素子1100およ
び1101においては、それぞれサブスレッショルドリ
ーク電流が流れる。一方、入力信号IN1およびIN2
は、それぞれLレベルおよびHレベルに設定され、出力
信号OUT1およびOUT2が、それぞれHレベルおよ
びLレベルに設定される。
【0015】論理回路1107においては、MOSトラ
ンジスタ1107aは、そのドレインおよびソース間電
圧が0Vとなり、リーク電流は流れない。一方、MOS
トランジスタ1107bは、そのゲート電圧が接地電圧
レベルであり、ドレイン電圧が、電源電圧Vddレベル
であり、サブスレッショルドリーク電流を流す。論理回
路1108においては、MOSトランジスタ1108b
は、そのゲートにHレベルの信号を受けており、ドレイ
ンおよびソース間電圧は0Vであり、リーク電流は生じ
ない。一方、MOSトランジスタ1108aが、そのゲ
ートに電源電圧レベルの信号を受けており、サブスレッ
ショルドリーク電流を流す。スイッチング素子1100
のサブスレッショルドリーク電流は、この論理回路11
08に含まれるMOSトランジスタ1108aのサブス
レッショルドリーク電流よりも小さくなるように設定す
れば(たとえばゲート長を大きくする)、副電源線11
03の電圧レベルが低下し、このスイッチング素子11
00の供給するサブスレッショルドリーク電流と、論理
回路1108および図示しない他の内部回路のサブスレ
ッショルドリーク電流とがバランスする電圧レベルに設
定される。このため、副電源線1103の電圧レベル
は、主電源線1102の電圧レベルよりも低下する。
【0016】一方、副接地線1105については、スイ
ッチング素子1101のサブスレッショルドリーク電流
が、この論理回路1107に含まれるMOSトランジス
タ1107bおよび他の図示しない論理回路に含まれる
MOSトランジスタのサブスレッショルドリーク電流の
合計の和よりも小さくなるように、そのゲート長をたと
えば設定しておけば、この副接地線1105上の電圧レ
ベルは、論理回路1007および他の図示しない論理回
路からのサブスレッショルドリーク電流とスイッチング
素子1101の放電するサブスレッショルドリーク電流
とが釣合う電圧レベルに設定される。この状態におい
て、副接地線1105の電圧レベルは、接地電圧GND
よりも高くなる。したがって、論理回路1107におい
ては、このMOSトランジスタ1107bのソース電圧
が、そのゲート電圧よりも高くなり、ゲート−ソース間
電圧Vgsが負電圧となり、より深く逆方向にバイアス
され、サブスレッショルドリーク電流が低減し、一方、
論理回路1108においても、pチャネルMOSトラン
ジスタ1108aのソース電圧がゲート電圧よりも低く
なり、ゲート−ソース間電圧が正となり、深い逆バイア
ス状態となり、サブスレッショルドリーク電流が低減す
る。したがって前述のサブスレッショルドリーク電流I
subの式から明らかなように、ゲート−ソース間電圧
Vgsが0Vの場合に比べて、ゲート−ソース間を逆バ
イアス状態とすることにより、サブスレッショルドリー
ク電流を低減することができる。
【0017】論理回路1107および1108におい
て、低しきい値電圧のMOSトランジスタを用いること
により高速動作を実現し、かつスタンバイ状態時におい
て、階層電源構成における副電源線および副接地線の電
圧レベルを、主電源線および主接地線上の電圧レベルか
ら変化させることにより、スタンバイ状態時におけるサ
ブスレッショルドリーク電流、すなわち消費電流を低減
する。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】図37に示すように、
スタンバイ状態時においては、このスイッチング素子1
100が供給するサブスレッショルド電流Isaは、副
電源線1103上の電圧を一方動作電源電圧として動作
する内部回路1110のスタンバイ時のサブスレッショ
ルドリーク電流Isbよりも小さくされる(安定時には
等しくなる)。このスイッチング素子1100のしきい
値電圧の絶対値が大きく、また内部回路1110に数多
くのサブスレッショルドリーク電流を流すpチャネルM
OSトランジスタが存在する場合、このスイッチング素
子1100のサイズは、内部回路1110に含まれるp
チャネルMOSトランジスタのサイズ(ゲート幅とゲー
ト長の比)よりも大きくすることができる。しかしなが
ら、内部回路1110全体としてのサブスレッショルド
リーク電流Isbよりも、このスイッチング素子110
0の供給するサブスレッショルドリーク電流Isaを小
さくする必要があるため、そのゲート幅とゲート長の比
を十分に大きくすることはできない(たとえばゲート長
の最小値が制限を受ける)。したがって、内部回路11
10が通常動作を行なう場合、このスイッチング素子1
100が導通しても、内部回路1110が消費する電流
を高速で主電源線1102から副電源線1103へ供給
することができず、副電源線1103の電圧レベルが低
下し、内部回路1110が高速で動作することができな
くなるという問題が生じる。
【0019】また、このとき、スイッチング素子110
0のゲート幅とゲート長の比が比較的大きくされている
場合においても、主電源線1102と副電源線1103
の電圧差が小さく、pチャネルMOSトランジスタ11
00のドレイン−ソース間電圧Vdsが小さい。このス
イッチング素子1100の導通時、制御信号/SWは、
接地電圧レベルに駆動されるため、MOSトランジスタ
で構成されるスイッチング素子1100は、不飽和領域
で動作する。したがって、このドレイン−ソース間電圧
Vdsが小さい場合、そのドレイン電流は、ドレイン−
ソース間電圧Vdsの関数で表わされるため、大きなド
レイン電流を主電源線1102から1103へ供給する
ことができず、副電源線1103の電圧低下を高速で補
償することができなくなるという問題が生じる。またス
タンバイ状態から動作状態の移行時において、この副電
源線1103の低下した電圧レベルを高速で主電源線1
102上の電圧レベルまで回復させることができず、内
部回路1110の動作開始タイミングを遅くする必要が
生じ、内部回路1110の動作開始タイミングを遅らせ
る必要が生じるという問題が生じる。
【0020】また、この内部回路1110の動作状態時
においても、内部回路1110の動作により、副電源線
1103の電圧レベルが低下した場合、同様、副電源線
1103の電圧レベルを元の電源電圧Vddレベルまで
高速で回復させることができず、内部回路1110を安
定に動作させることができなくなるという問題が生じ
る。特に、この副電源線1103の電圧レベルが低下し
た場合、内部回路1110の出力信号の振幅も応じて小
さくなるため、次段回路へ与えられる信号振幅が小さく
なり、応じて次段回路を高速で動作させることができず
動作速度が低下するという問題が生じる。
【0021】この副電源線1103における電圧降下の
回復が遅いという問題は、副接地線についても同様に成
り立つ。この副接地線1105の場合において、接地電
圧レベルよりもその電圧レベルが上昇し、内部信号の振
幅が小さくなり、内部回路を高速で動作させてその出力
ノードを充放電させることができなくなるという問題が
生じる。
【0022】すなわち、従来の階層電源構成において
は、スイッチング素子を介して主電源供給線(主電源線
および主接地線)と副電源供給線(副電源線および副接
地線)とを接続しているため、この副電源供給線の電圧
変動時、高速で元の電圧レベルへ回復させるのが困難で
あり、内部回路を高速かつ安定に動作させることができ
なくなるという問題が生じる。
【0023】それゆえ、この発明の目的は、副電源供給
線の電圧レベルを安定に所定電圧レベルに保持すること
のできる半導体装置を提供することである。
【0024】この発明の他の目的は、副電源供給線を高
速で一定の電圧レベルに回復させることのできる半導体
装置を提供することである。
【0025】この発明のさらに他の目的は、消費電流を
増加させることなく高速で副電源供給線の電圧レベルを
所定電圧レベルに回復させることのできる半導体装置を
提供することである。
【0026】
【課題を解決するための手段】この発明は、要約すれ
ば、副電源供給線の電圧を回復すべきとき、主電源供給
線上の電圧レベルを調整するかまたは、この副電源供給
線へ、主電源供給線と別の経路から電荷を供給する。
【0027】すなわち、請求項1に係る半導体装置は、
所定レベルの電圧が伝達される主電源供給線と、サブ電
源供給線と、このサブ電源供給線上の電圧を一方動作電
源電圧として動作する内部回路と、内部回路の動作開始
指示信号に応答して、この主電源供給線上の所定のレベ
ルの電圧よりも絶対値の大きな電圧を供給する基準電源
ノードと副電源供給線とを電気的に結合するスイッチ回
路とを備える。
【0028】請求項2に係る半導体装置は、請求項1の
スイッチ回路が、動作開始指示信号に応答して導通し、
主電源供給線と副電源供給線とを電気的に接続する第1
のスイッチング素子と、動作開始指示信号に応答して所
定期間導通し、基準電源ノードと副電源供給線とを電気
的に接続する第2のスイッチング素子とを含む。
【0029】請求項3に係る半導体装置は、請求項1の
スイッチ回路が、動作開始指示信号に応答して導通し、
主電源供給線上の電圧を伝達する第1のスイッチング素
子と、動作開始指示信号に応答して所定期間導通し、基
準電源ノードの電圧を伝達する第2のスイッチング素子
と、第2および第3のスイッチング素子と副電源供給線
との間に設けられ、動作開始指示信号に応答して導通
し、第1および第2のスイッチング素子を副電源供給線
に電気的に接続する第3のスイッチング素子とを備え
る。
【0030】請求項4に係る半導体装置は、請求項1の
スイッチ回路が、動作開始指示信号に応答して活性化さ
れ、副電源供給線上の電圧と基準電圧とを比較する比較
回路と、基準電源ノードと副電源供給線との間に結合さ
れ、比較回路の出力信号に応答して基準電源ノードと副
電源供給線との間に電流の流れを生じさせるスイッチン
グ素子とを含む。
【0031】請求項5に係る半導体装置は、所定のレベ
ルの電圧を伝達するための主電源供給線と、副電源供給
線と、この副電源供給線上の電圧を一方動作電源電圧と
して動作する内部回路と、この内部回路の動作開始指示
信号に応答して導通し、主電源供給線と副電源供給線と
を電気的に接続するスイッチング素子と、動作開始指示
信号に応答してこの副電源線へ電荷を供給するための容
量素子とを含む。
【0032】請求項6に係る半導体装置は、請求項5の
容量素子が、動作開始指示信号に応答してチャージポン
プ動作を行なって電荷を副電源供給線へ供給する。
【0033】請求項7に係る半導体装置は、請求項5の
半導体装置がさらに、動作開始指示信号に応答して主電
源供給線上の電圧と主電源供給線上の電圧と論理の異な
る電圧との間の中間電圧の振幅を有する信号を容量素子
へ与える手段を含む。
【0034】請求項8に係る半導体装置は、請求項5の
容量素子が、動作開始指示信号に応答して相補的に副電
源供給線へ電荷を供給する第1および第2の容量を含
む。
【0035】請求項9に係る半導体装置は、請求項8の
装置が、さらに、動作開始指示信号に応答して、外部か
ら繰返し与えられるクロック信号に同期して互いに相補
なドライブ信号を生成して第1および第2の容量を与え
るドライブ回路をさらに備える。
【0036】請求項10に係る半導体装置は、請求項8
の装置が、動作開始指示信号に応答して第1および第2
の容量を相補的に副電源供給線に接続する回路をさらに
備える。
【0037】請求項11に係る半導体装置は、請求項1
0の装置が、さらに、動作開始指示信号に応答して第1
および第2の容量が副電源供給線から切離されるときこ
れら第1および第2の容量の電荷出力ノードを所定電圧
レベルに充電する回路を備える。
【0038】請求項12に係る半導体装置は、所定レベ
ルの電圧を伝達する第1の主電源線供給線と、この第1
の所定電圧と論理の異なる第2の所定電圧を伝達するた
めの第2の主電源供給線と、第1および第2の副電源供
給線と、第1の主電源供給線と第2の副電源供給線上の
電圧を両動作電源電圧として動作する内部回路と、この
内部回路の動作開始指示信号に応答して第1および第2
の主電源供給線をそれぞれ第1および第2の副電源供給
線に接続するための第1および第2のスイッチング素子
と、第1の主電源線上の電圧レベルよりも絶対値の大き
な電圧を供給する基準電源ノードと、2の副電源供給線
に結合され、この第2の副電源供給線上の電圧変化に応
答して前記第1の主電源供給線上の電圧を、この第2の
副電源供給線上の電圧変化と同じ方向に変化させる補償
回路を備える。
【0039】請求項13に係る半導体装置は、請求項1
2の補償回路が、第2の副電源線の電圧に依存する基準
電圧を生成する手段と、第1の主電源線上の電圧と基準
電圧とを比較する比較回路と、基準電源ノードと第1の
主電源供給線との間に結合され、比較回路の出力信号に
従って第1主電源供給線と基準電源ノードとの間に電流
の流れを生じさせるドライブ素子とを備える。
【0040】請求項14に係る半導体装置は、請求項1
2の補償回路が、第1および第2の主電源上の電圧を分
圧する分圧回路を含む。この分圧回路は、第2の主電源
線および第2の副電源線の電圧差に応じて抵抗値が変化
する可変抵抗素子を含む。
【0041】請求項14の半導体装置の補償回路は、さ
らに、この分圧回路の出力電圧と基準電圧とを比較する
比較回路と、この比較回路の出力信号に応答して基準電
源ノードと第1の主電源線との間で電流の流れを生じさ
せるドライブ素子を含む。
【0042】請求項15に係る半導体装置は、請求項1
4の分圧回路が、第1の主電源線に接続する抵抗素子
と、第2の主電源線と第2の副電源線の電圧とを比較す
る比較器と、この抵抗素子と第2の主電源線との間に接
続されかつ比較器の出力信号に応じてそのコンダクタン
スが変化する可変コンダクタンス素子を含む。
【0043】請求項16に係る半導体装置は、請求項1
2の補償回路が、第1の副電源線と基準電圧との差に応
じてこの基準電源ノードと第1の主電源線との間に電流
の流れを生じさせる手段を含む。
【0044】請求項17に係る半導体装置は、所定のレ
ベルの電圧を伝達するための主電源供給線と、副電源供
給線と、この主または副電源供給線上の電圧を一方動作
電圧として動作する内部回路と、この内部回路の動作開
始指示信号に従って導通し、主電源供給線および副電源
供給線を電気的に接続するスイッチング素子と、所定電
圧レベルに充電される容量素子と、動作開始指示信号に
応答してこの容量素子を主電源供給線に結合する制御手
段とを備える。
【0045】請求項18に係る半導体装置は、請求項1
7の容量素子が、主電源供給線上の所定のレベルの電圧
よりも絶対値の大きな電圧レベルに充電される。
【0046】請求項19に係る半導体装置は、請求項1
7の容量素子が、複数の並列に設けられる容量を含み、
制御手段が、この動作開始指示信号が与えられると、所
定のシーケンスでこれら複数の容量を主電源供給線へ選
択的に接続する手段を含む。
【0047】請求項20に係る半導体装置は、請求項1
7の制御手段が、容量を主電源供給線から切離すとき、
この容量素子を主電源供給線上の電圧よりも絶対値の大
きな電圧レベルに充電する手段を含む。
【0048】主電源供給線上の電圧よりも絶対値の大き
な電圧を副電源供給線へ伝達することにより、内部回路
動作時、高速で副電源供給線の電圧レベルを元の電圧レ
ベルへ復元することができる。
【0049】また、容量素子の充電電荷を副電源供給線
へ伝達することにより、副電源供給線上の電圧の変動を
抑制することができ、かつ高速でこの副電源供給線上の
電圧レベルを元の電圧レベルに回復させることができ
る。
【0050】また、主電源供給線上の電圧レベルを、別
の論理の電圧を伝達する副電源供給線上の電圧レベルに
応じて調整することにより、内部回路に与えられる実効
電圧(動作電源電圧振幅)を一定とすることができ、安
定に内部回路を動作させることができる。
【0051】主電源供給線に対し容量素子の充電電荷を
伝達することにより、主電源供給線および副電源供給線
の電圧レベルの変動をともに抑制することができ、内部
回路を安定に動作させることができる。
【0052】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]図1は、この発
明の実施の形態1に従う半導体装置の要部の構成を概略
的に示す図である。図1において、階層電源は、所定の
レベルの電圧Vccを伝達する主電源線107と、副電
源線108と、接地ノード105に与えられる接地電圧
GNDを伝達する主接地線110と、副接地線109
と、これらの電源供給線107〜110上の電圧を両動
作電源電圧として動作する内部回路111を含む。な
お、ここで、「電源供給線」という用語は、「電源線」
および「接地線」両者を含む。電源電圧Vccおよび接
地電圧GNDを区別する場合には、電源線および接地線
という用語を用いる。
【0053】内部回路111は、主電源線107上の電
圧Vccと副接地線109上の電圧を両電源電圧として
動作する論理回路(否定回路)111aと、副電源線1
08上の電圧SVccと主接地線110上の電圧GND
を両動作電源電圧として動作する論理回路(否定回路)
111bを含む。この内部回路111は、制御信号SW
および/SWの活性化時、与えられた内部信号(図示せ
ず)に対し所定の論理処理を施して出力する。図1にお
いては、この内部回路111に含まれる2段のインバー
タを代表的に示す。
【0054】主電源線107に対しては、この主電源線
107上の電圧Vccを基準電圧Vrefレベルに保持
する内部降圧回路102が設けられ、また副電源線10
8に対しては、内部回路111の活性化時外部電源ノー
ド101へ与えられる外部電源電圧extVccを副電
源線108へ伝達するスイッチ回路103が設けられ
る。
【0055】内部降圧回路102は、主電源線107上
の電圧Vccと基準電圧Vrefを比較する比較回路1
02aと、比較回路102aの出力信号Svdcに従っ
て、外部電源ノード101から主電源線107へ電流を
供給するpチャネルMOSトランジスタで構成されるド
ライブトランジスタ102bを含む。
【0056】スイッチ回路103は、内部回路に対する
動作指示信号である制御信号/SWの活性化時導通し、
主電源線107と副電源線108を電気的に接続するp
チャネルMOSトランジスタで構成されるスイッチング
トランジスタ103aと、内部回路111の活性化時所
定期間活性状態とされる制御信号Sw2に応答して導通
し、外部電源ノード101を副電源線108に電気的に
接続するpチャネルMOSトランジスタで構成される第
2のスイッチングトランジスタ103bを含む。副接地
線109と主接地線110の間には、従来と同様、内部
回路111に対する動作開始指示信号である制御信号S
Wの活性化に応答して導通するnチャネルMOSトラン
ジスタで構成されるスイッチングトランジスタ104が
設けられる。
【0057】内部回路111に含まれる論理回路111
aおよび111bに含まれるnチャネルMOSトランジ
スタのサブスレッショルドの電流の総和は、スイッチン
グトランジスタ104のサブスレッショルド電流よりも
大きくされる(Vgs=0の条件下:安定化時、両者は
等しくなる)。また、スイッチングトランジスタ103
aおよび103bのサブスレッショルド電流の合計は、
内部回路111に含まれるpチャネルMOSトランジス
タのサブスレッショルド電流の合計よりも小さくされる
(Vgs=0の条件下)。内部回路111に含まれる論
理回路111aおよび111bの構成要素であるMOS
トランジスタは、低しきい値トランジスタであり、その
しきい値電圧の絶対値は小さくされている。次に、この
図1に示す半導体装置の動作を、図2に示す信号波形図
を参照して説明する。
【0058】内部回路111の待機(スタンバイ)状態
においては、制御信号/SWはHレベル(電源電圧Vc
cレベル)にあり、また制御信号SWが、接地電圧GN
Dレベルであり、スイッチングトランジスタ103aお
よび104はオフ状態にある。また、制御信号Sw2も
外部電源電圧extVccレベルのHレベルにあり、ス
イッチングトランジスタ103bが非導通状態にある。
この状態においては、内部回路111に含まれる論理回
路111aおよび111bのサブスレッショルド電流に
より、副電源線108上の電圧SVccは、主電源線1
07上の電圧Vccレベルよりも低い電圧レベルであ
る。この副電源線108上の電圧SVccの電圧レベル
は、スイッチングトランジスタ103aおよび103b
の供給するサブスレッショルド電流と、内部回路111
に含まれるpチャネルMOSトランジスタのサブスレッ
ショルドリーク電流により決定される(両者がバランス
する電圧レベル)。内部降圧回路102は、この待機状
態時においても、常時動作し、ドライブトランジスタ1
02bを介して外部電源ノード101から電流を主電源
線107上に供給し、主電源線107上の電圧Vccを
基準電圧Vrefレベルに保持している。
【0059】内部回路111が活性化されるとき、時刻
t1において制御信号SWがHレベルに立上がり、また
制御信号/SWがLレベルに立下がる。これにより、ス
イッチングトランジスタ103aおよび104が導通
し、主電源線107が、副電源線108へスイッチング
トランジスタ103aを介して電気的に接続されまた主
接地線110が、副接地線109にスイッチングトラン
ジスタ104を介して電気的に接続される。この主電源
線107と副電源線108の電圧差Vcc−SVccは
小さく、スイッチングトランジスタ103aは不飽和領
域で動作するため、そのドレイン電流は小さくなる。こ
こで、不飽和領域におけるpチャネルMOSトランジス
タのドレイン電流は、次式で与えられる。
【0060】Ids=−β((Vgs−Vth)Vds
−Vds2 /2) 符号“−”は、PチャネルMOSトランジスタにおい
て、電流は、ソースからドレインへ流れることを示す。
ここで、Vthは、pチャネルMOSトランジスタのし
きい値電圧を示す。
【0061】しかしながら、このとき、スイッチングト
ランジスタ103bも同様、制御信号Sw2の活性化に
応答して時刻t1から時刻t2の間導通し、外部電源ノ
ード101から電流を、副電源線108へ供給する。こ
のスイッチングトランジスタ103bにおいては、ドレ
イン−ソース間電圧Vdsは、比較的大きいため、比較
的大きなドレイン電流が、外部電源ノード101から副
電源線108へ流れ、高速で、この副電源線108上の
電圧SVccが上昇する。したがって、スイッチングト
ランジスタ103aおよび103bのサブスレッショル
ド電流を制限するために、これらのスイッチングトラン
ジスタ103aおよび103bのゲート幅とゲート長の
比が制限を受けている場合においても、このスイッチン
グトランジスタ103bにより、高速で電流を外部電源
ノード101から副電源線108へ供給することがで
き、内部回路111の動作時に、高速で副電源線108
上の電圧SVccを所定の電圧Vccレベルに復帰させ
ることができる。
【0062】副接地線109は、スイッチングトランジ
スタ104を介して、主接地線110上の接地電圧GN
Dレベルに放電されるだけである。この内部回路111
において、サブスレッショルドリーク電流が、主に、チ
ャネルMOSトランジスタを介して流れる場合には、こ
のスイッチ回路103により副電源線108上の電源電
圧を所定の内部電源電圧Vccレベルに復帰させること
により、安定に、内部回路111を動作させることがで
きる。
【0063】時刻t2において制御信号Sw2が非活性
状態となり、スイッチングトランジスタ103bが非導
通状態となる。これにより、副電源線108は、スイッ
チングトランジスタ103aのみを介して主電源線10
7に電気的に接続され、この副電源線108は、主電源
線107上の電圧Vccレベルに保持される。時刻t2
以降においては、副電源線108および副接地線109
上の電圧レベルは、ほぼ安定に一定の電圧レベルであ
り、内部回路111は、安定に動作することができる。
この動作状態において、内部回路111が動作する場
合、副電源線108上の電流が消費され、電圧SVcc
の電圧レベルが低下することが考えられる。しかしなが
ら、内部回路111に与えられる入力信号の変化に応じ
て、スイッチングトランジスタ103bへ与えられる制
御信号Sw2を所定期間活性状態とすることにより、動
作状態(アクティブサイクル)におけるこの副電源線1
08上の電圧SVccの低下を抑制することができる。
【0064】図3は、制御信号発生部の構成を概略的に
示す図である。図3において、制御信号発生部は、外部
から与えられる内部回路動作開始指示信号φextに従
って制御信号SW、/SWおよびSw2を生成する制御
回路115を含む。この制御回路115は、外部からの
内部回路動作開始指示信号φextに従って、内部回路
111に与えられる入力信号INの活性化を制御する信
号φactを発生する。この制御回路115からの活性
制御信号φactの活性化時、内部回路111へ与えら
れる入力信号INが、外部から与えられる信号のレベル
または内部で生成される信号のレベルに応じて変化す
る。この内部回路111の具体的構成としては、たとえ
ば、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリにおい
ては、外部から与えられるロウアドレスストローブ信号
/RASの活性化に応答して動作可能状態とされ、メモ
リセルの行選択動作に関連する動作を行なうRAS系回
路、また外部から与えられるコラムアドレスストローブ
信号/CASの活性化に応答して起動され、メモリセル
の列選択に関連する動作を行なうCAS系回路およびデ
ータの書込/読出を行なう回路などがある。これらの回
路系の場合、外部からの動作開始指示信号φextとし
て、ロウアドレスストローブ信号/RAS、およびコラ
ムアドレスストローブ信号/CASを受ける。最近用い
られている、外部から繰返し与えられるクロック信号に
同期して動作するシンクロナスDRAMの場合、この外
部からの動作開始指示信号は、コマンド(複数の制御信
号の論理状態の組合せ)となる。
【0065】また、たとえば、PDA(パーソナル・デ
ジタル・アシスタント)などのような携帯端末におい
て、相手側からの呼びが生じ、通信を開始するときまた
は相手方を呼出す発呼モード時などにおいて通信開始に
応じて、この外部からの動作開始指示信号φextが活
性状態とされる。この場合、内部回路111は、所望の
データまたは音声信号の処理回路(CODEC)とな
る。
【0066】したがって、これらの内部回路111の構
成は、この階層電源構成が用いられる回路装置の構成に
応じて適当に定められる。
【0067】図4は、図3に示す制御回路115の構成
の一例を示す図である。図4において、制御回路115
は、外部からの動作開始指示信号φextの活性化に応
答してセットされかつ外部からの動作開始指示信号φe
xtの非活性化に応答してリセットされるセット/リセ
ットフリップフロップ115aと、セット/リセットフ
リップフロップ115aの出力Qからの信号の立上がり
に応答してワンショットのパルス信号を発生するワンシ
ョットパルス発生回路115bを含む。このセット/リ
セットフリップフロップ115aの出力Qから、制御信
号SWが出力され、補の出力/Qから、制御信号/SW
が出力される。ワンショットパルス発生回路115p
は、公知の回路を用いて構成され、この制御信号SWの
立上がりに応答して所定期間Lレベルに立下がる信号を
生成して制御信号Sw2として出力する。
【0068】この図4に示す制御回路115の構成にお
いては、外部からの動作開始指示信号φextが活性化
されると、セット/リセットフリップフロップ115a
がセットされ、出力Qからの制御信号SWが活性状態と
なり、Hレベルに立上がる。このとき、補の制御信号/
SWがLレベルに立下がる。ワンショットパルス発生回
路115bが、この制御信号SWの立上がりに応答し
て、所定の期間Lレベルとなるワンショットのパルス信
号の形で制御信号Sw2を出力する。
【0069】外部からの動作開始指示信号φextが非
活性化され、内部回路の動作完了を指示すると、セット
/リセットフリップフロップ115aがリセットされ、
出力/Qからの制御信号/SWがHレベルへ立上がり、
一方、出力Qからの制御信号SWが、Lレベルに立下が
る。これにより、スタンバイ状態(待機状態)におい
て、図1に示すスイッチングトランジスタ103aおよ
び104が、非導通状態となる。制御信号Sw2は変化
しない。
【0070】図5は、制御信号発生部の変更例の構成を
概略的に示す図である。図5において、制御信号Sw2
に対する制御信号発生部の構成を示す。図5において、
制御信号発生部は、入力信号INの変化を検出する信号
変化検出回路116aと、ワンショットパルス発生回路
115bの出力信号と信号変化検出回路116aの出力
信号STDを受けるAND回路116bを含む。AND
回路116bから、制御信号Sw2が出力される。
【0071】この図5に示す構成の場合、制御信号Sw
2は、信号変化検出回路116aが、入力信号INの変
化を検出するごとに活性状態とされる。したがって、内
部回路111(図3参照)の動作時において、入力信号
INが変化し、内部回路111が、この副電源線上の電
流を消費するとき、制御信号Sw2を活性状態となる。
応じて、スイッチングトランジスタ103bが外部電源
ノード101から副電源線108へ電流を供給する。こ
れにより、この副電源線108上の電圧SVccの低下
を抑制することができ、内部回路111を安定かつ高速
に動作させることができる。
【0072】[変更例]図6は、この発明の実施の形態
1の半導体装置の変更例の構成を示す図である。図6に
示す構成においては、内部回路111の動作時に副電源
線108の電圧低下を補償するためのスイッチ回路10
3の構成が、図1に示す構成と異なる。他の構成は、図
1に示す構成と同じであり、図6に示す半導体装置にお
いて図1に示す構成と対応する部分には同一参照番号を
付す。
【0073】図6において、スイッチ回路103は、制
御信号/SW1の活性化に応答して導通し、主電源線1
07上の電圧Vccを伝達するpチャネルMOSトラン
ジスタで構成される第1のスイッチングトランジスタ1
53aと、制御信号/SW2の活性化に応答して導通
し、外部電源ノード101上の電圧を伝達するpチャネ
ルMOSトランジスタで構成される第2のスイッチング
トランジスタ153bと、これらのスイッチングトラン
ジスタ153aおよび153bと副電源線108との間
に接続され、制御信号/SW3の活性化に応答して導通
し、スイッチングトランジスタ153aおよび153b
を、副電源線108に電気的に接続するpチャネルMO
Sトランジスタで構成される第3のスイッチングトラン
ジスタ153cを含む。次に、この図6に示す半導体装
置の動作を、図7に示す信号波形図を参照して説明す
る。
【0074】内部回路111の待機状態においては、制
御信号SWがLレベルにあり、制御信号/SW1,/S
W2および/SW3がHレベルにある。この状態におい
ては、スイッチングトランジスタ104、153a、1
53bおよび153cが、非導通状態にある。この状態
においては、したがって、サブスレッショルド電流は、
スイッチングトランジスタ153cおよび104それぞ
れを介して流れる。このスイッチングトランジスタ15
3cのサブスレッショルド電流と、内部回路111に含
まれるpチャネルMOSトランジスタのサブスレッショ
ルド電流の大きさにより、この副電源線108上の電圧
SVccの電圧レベルが決定され、主電源線107上の
電圧Vccよりも、副電源線108上の電圧SVccの
電圧レベルが低下する。
【0075】内部回路111へ与えられる入力信号IN
の変化が起こるとき、この内部回路111に対する動作
開始指示信号が活性状態とされ、時刻t1において、制
御信号SWがHレベルへ駆動され、また制御信号/SW
3がLレベルへ駆動される。このときまた、制御信号/
SW2が時刻t1から時刻t2までの期間、Lレベルの
活性状態へ駆動される。これにより、スイッチ回路10
3において、スイッチングトランジスタ153bおよび
153cが導通し、外部電源ノード101が副電源線1
08に電気的に接続され、高速で、この副電源線108
上の電圧SVccが上昇する。このとき、2つのスイッ
チングトランジスタ153bおよび153cを介して副
電源線108へ電流が供給されるが、スイッチングトラ
ンジスタ153bのソースノードは、外部電源ノード1
01に接続されており、そのドレインノードは、主電源
線108上の電圧Vccレベルであり、このスイッチン
グトランジスタ153bのドレイン−ソース間電圧が、
スイッチングトランジスタ153cのドレイン−ソース
間電圧よりも大きく、比較的大きな電流が、このスイッ
チングトランジスタ153bを介してスイッチングトラ
ンジスタ153cへ伝達される。
【0076】また、スイッチングトランジスタ153b
からの電流により、スイッチングトランジスタ153c
のソースノードの電圧レベルが上昇し、またスイッチン
グトランジスタ153cのソース−ドレイン間電圧差が
大きくなり、スイッチングトランジスタ153cが、高
速で、副電源線108へ電流を供給する。したがって、
待機状態時において、サブスレッショルド電流を制限す
るために、このスイッチングトランジスタ153cのゲ
ート幅とゲート長の比が制限されても、スイッチングト
ランジスタ153cのドレイン−ソース間電圧差を大き
くすることができるため、動作状態移行時においてスイ
ッチングトランジスタ153cは、比較的大きな電流を
副電源線108に伝達することができ、高速で、副電源
線108上の電圧SVccを、所望の電圧レベルへ駆動
することができる。
【0077】時刻t2において、制御信号/SW2がH
レベルに立上がり、また、制御信号/SW1がHレベル
からLレベルに立下がり、スイッチングトランジスタ1
53aが導通状態となり、この主電源線107から副電
源線108へ電流を供給する。これにより、副電源線1
08上の電圧SVccが、外部電源電圧extVccレ
ベルまで上昇するのが防止され、副電源線108上の電
圧SVccは、主電源線107上の電圧Vccレベルに
保持される。時刻t2以降において、内部回路111が
この入力信号INに従って動作する。
【0078】図6に示すスイッチ回路の構成の場合、待
機状態における副電源線108に対するサブスレッショ
ルド電流は、スイッチングトランジスタ153cのサイ
ズ(ゲート幅とゲート長の比)により決定される。スイ
ッチングトランジスタ153bの電流駆動力を、比較的
大きくした場合、この待機状態から動作状態への移行時
において、スイッチングトランジスタ153cのソース
へ、比較的大きな電流を供給して、このスイッチングト
ランジスタ153cのドレイン−ソース間電圧差を大き
くすることができ、大きな電流駆動力をもって、副電源
線108を充電することができる。また待機状態時にお
いて、スイッチングトランジスタ153cにより、サブ
スレッショルド電流を設定することができ、副電源線1
08上の電圧レベルを所望の電圧レベルに設定すること
ができる。この場合、スイッチングトランジスタ153
aおよび153bの電流駆動力に対する制限が緩和さ
れ、回路の設計が容易となる。
【0079】図8は、この変更例の制御信号発生部の構
成を概略的に示す図である。図8において、制御信号発
生部は、外部から与えられる内部回路動作開始指示信号
φatの活性化に応答してセットされかつ外部から与え
られる内部回路動作終了指示信号φprの活性化に応答
してリセットされるセット/リセットフリップフロップ
160aと、このセット/リセットフリップフロップ1
60aの出力/Qからの出力信号を反転して制御信号S
Wを生成するインバータ160bと、インバータ160
bからの制御信号SWを反転して、制御信号/SW3を
生成するインバータ160cと、インバータ160bか
らの制御信号SWの立上がりに応答して一定期間Lレベ
ルに立下がるワンショットのパルス信号を発生するワン
ショットパルス発生回路160dと、インバータ160
cからの制御信号/SW3とワンショットパルス発生回
路160dからの制御信号/SW2の論理の一致/不一
致を検出する一致検出回路160eを含む。この一致検
出回路160eから、制御信号/SW1が出力される。
【0080】この図8に示す構成においては、内部回路
動作時においては、外部からの内部回路動作開始指示信
号φatが活性状態となり、フリップフロップ160a
がセットされ、その出力Qからの信号がLレベルに立下
がり、応じてインバータ160bからの制御信号SWが
Hレベルに立上がり、またインバータ160cからの制
御信号/SW3が、Lレベルに立下がる。このときま
た、ワンショットパルス発生回路160dからの制御信
号/SW2が所定期間Lレベルに立下がる。この制御信
号/SW2がHレベルに立上がると、一致検出回路16
0eからの制御信号/SW1が、Lレベルに立下がる。
【0081】待機状態においては、制御信号/SW3お
よび/SW2は、ともにHレベルになり、一致検出回路
160eからの制御信号/SW1は、Hレベルとなる。
このように、一致検出回路160eを用いることによ
り、制御信号/SW3および/SW2の論理レベルが異
なるときのみ、この制御信号/SW1をLレベルの活性
状態へ駆動することができる。
【0082】内部回路動作の完了時においては、外部か
らの内部回路動作完了指示信号φprが、活性状態とな
り、セット/リセットフリップフロップ160aがリセ
ットされ、その出力/Qからの信号がHレベルに立上が
り、制御信号SWがLレベルへ駆動され、またインバー
タ160cからの制御信号/SW3がHレベルへ駆動さ
れる。これにより、一致検出回路160eからの制御信
号/SW1が再び、Hレベルへ駆動され、待機状態とな
る。
【0083】なお、この図8に示す構成においては、た
とえばシンクロナスDRAMなどに用いられるコマンド
の形で、内部回路動作モードが指定されている。しかし
ながら、図8において括弧内で示すように、通常のDR
AMのように、外部からのロウアドレスストローブ信号
/RASまたはコラムアドレスストローブ信号/CAS
が、内部回路動作開始指示信号および内部回路動作終了
指示信号として与えられてもよい。この場合には、セッ
ト/リセットフリップフロップ160aは必要なく、イ
ンバータ160bに、ロウアドレスストローブ信号/R
ASまたはコラムアドレスストローブ信号/CASが与
えられればよい。
【0084】以上のように、この発明の実施の形態1に
従えば、副電源線上の電圧を一方動作電源電圧として利
用する内部回路の動作開始時、所定期間、外部電源ノー
ドを副電源線に電気的に接続するように構成しているた
め、この副電源線の電圧を、高速で、所定の電圧レベル
へ駆動することができる。また、この内部回路動作モー
ド時において、入力信号の変化に合わせて、外部電源ノ
ードと副電源線とを電気的に接続する構成とすれば、内
部回路の動作に応じて、副電源線へ電流を供給すること
ができ、この副電源線上の電圧の低下を抑制することが
できる。
【0085】なお、図1および図6に示す構成において
は、外部電源ノードを副電源線に電気的に接続してい
る。しかしながら、接地電圧GNDよりも低い負の電圧
を供給するノードと副接地線とを、内部回路動作時にお
いて、所定期間電気的に接続する構成が用いられてもよ
い。この場合、副接地線の電圧レベルを、高速で、接地
電圧レベルへ駆動することができる。この副接地線に対
する構成としては、スイッチ回路103に含まれるpチ
ャネルMOSトランジスタに代えて、nチャネルMOS
トランジスタが用いられればよい。
【0086】また、図8に示す構成において、制御信号
/SW1は、入力信号INの変化に応じて、所定期間活
性状態とされる構成(図5参照)が併せて用いられても
よい。また、外部電源ノードでなく、内部高電圧Vpp
を供給するノードが副電源線に接続される構成が用いら
れてもよい。
【0087】[実施の形態2]図9は、この発明の実施
の形態2に従う半導体装置の要部の構成を示す図であ
る。図9においては、内部回路の活性化信号ACTの活
性化時活性化され、基準電圧Vrefと副電源線108
上の電圧を比較する比較器201と、比較器201の出
力信号に従って外部電源ノード101から副電源線10
8へ電流を供給するpチャネルMOSトランジスタで構
成されるドライブトランジスタ202が設けられる。ス
イッチ回路としては、主電源線107と副電源線108
との間に、制御信号/SWの活性化に応答して導通する
pチャネルMOSトランジスタで構成されるスイッチン
グトランジスタ103aが設けられる。他の構成は、先
の図1に示す構成と同じであり、対応する部分には同一
参照番号を付し、その詳細説明は省略する。
【0088】ドライブトランジスタ202およびスイッ
チングトランジスタ103aのVgs=0におけるサブ
スレッショルドリーク電流は、内部回路111における
Vgs=0におけるサブスレッショルドリーク電流の合
計よりも小さくされている。次に、この図9に示す半導
体装置の動作を、図10に示す信号波形図を参照して説
明する。
【0089】待機状態においては、制御信号SWおよび
/SWならびに活性化信号ACTが、すべて非活性状態
にあり、スイッチングトランジスタ103aおよび10
4が非導通状態にあり、比較回路201が非活性状態に
ある。比較回路201は、非活性状態のときには、比較
動作を行なわず、外部電源電圧extVccレベルのH
レベルの信号を出力し、ドライブトランジスタ202を
非導通状態に保持する。したがって、この状態において
は、副電源線108には、トランジスタ202および1
03aを介してサブスレッショルドリーク電流が流れ
る。この副電源線108上の電圧SVccは、内部回路
111におけるサブスレッショルドリーク電流とトラン
ジスタ202および103aの供給するサブスレッショ
ルド電流とが釣り合った状態に保持される。一方、スイ
ッチングトランジスタ104は、副接地線109からの
電流を、接地ノード105へ主接地線105を介して放
電するが、この場合、スイッチングトランジスタ104
のVgs=0におけるサブスレッショルド電流は、内部
回路111からのVgs=0におけるサブスレッショル
ド電流よりも小さいため、副接地線109上の電圧レベ
ルは、接地電圧レベルよりも上昇する。
【0090】内部回路111が動作するときには、時刻
t1において、制御信号SWおよび/SWが活性化さ
れ、また活性化信号ACTも活性状態へ駆動される。こ
の状態においては、スイッチングトランジスタ103a
および104がともに導通状態となり、主電源線107
が副電源線108に電気的に接続され、また主接地線1
10が、副接地線109に電気的に接続される。このと
き、主電源線107上の電圧Vccと副電源線108上
の電圧SVccの電圧レベルの差が小さく、スイッチン
グトランジスタ103aの供給電流量は小さい。一方、
比較回路201は、活性化信号ACTの活性化に応答し
て活性化され、副電源線108上の電圧SVccと基準
電圧Vrefとを比較する。基準電圧Vrefは、主電
源線107上の電圧Vccの電圧レベルを決定している
(降圧回路102が、基準電圧Vrefのレベルに電源
電圧Vccを設定する)。また、この状態においては、
比較回路201の出力信号がローレベルとなり、ドライ
ブトランジスタ202のコンダクタンスが小さくなり、
外部電源ノード101から、副電源線108へ電流が供
給される。ドライブトランジスタ202のソースは、外
部電源電圧extVccを受けており、スイッチングト
ランジスタ103aよりは大きなドレイン電流を副電源
線108へ供給する。したがって、高速で、この副電源
線108上の電圧SVccが上昇し、内部電源電圧Vc
cレベルに到達する。
【0091】時刻t2において、この副電源線108上
の電圧SVccが安定化すると、以降、内部回路111
が、作動状態とされ、入力信号INに従って所定の動作
を実行する。
【0092】また内部回路111が、この入力信号IN
に応じて動作して、副電源線108上の電圧SVccを
消費したとき、比較回路201の比較動作により、ドラ
イブトランジスタ202が外部電源ノード101から電
流を副電源線108上に供給する。したがって、この内
部回路111の動作時において、副電源線108上の電
圧SVccが低下するのを抑制することができる。スイ
ッチングトランジスタ103aを介してこの主電源線1
07から電流が供給される構成に比較し、動作状態にお
ける副電源線108上の電圧レベルの所定電圧レベルへ
の回復がより高速化される。
【0093】なお、図9に示す構成において、主電源線
107に対し、常時動作する内部降圧回路102が設け
られている。しかしながら、この主電源線107に対
し、さらに、比較回路201およびドライブトランジス
タ202と同様の構成を有し、内部回路の動作時に活性
化される内部降圧回路が設けられていてもよい。この場
合、内部回路111に含まれる論理回路が、主電源線1
07上の電圧を消費するとき、この主電源線107上の
電圧Vccレベルの低下を抑制することができ、応じて
副電源線108上の電圧SVccの電圧レベルの低下を
も抑制することができる。通常は、常時動作する内部降
圧回路102は、スタンバイ状態時における消費電流を
低減するため、電流駆動力は、比較的小さくされている
ためである(単に待機状態における電源電圧Vccレベ
ルのリーク電流による低下を防止する機能を備えている
だけであるため)。
【0094】なお、活性化信号ACTは、制御信号SW
と同じ信号であってもよい。また、この活性化信号AC
Tは、内部回路111の動作時に活性化されればよく、
たとえば、ロウアドレスストローブ信号/RASまたは
コラムアドレスストローブ信号/CASなどの内部制御
信号を利用することができる。
【0095】以上のように、この発明の実施の形態2に
従えば、副電源線上の電圧と、基準電圧とを比較する比
較回路の出力信号に従って、外部電源ノードから副電源
線へ電流を供給するように構成しているため、内部回路
動作時における副電源線の電圧低下を抑制し、また、そ
の低下時元の電圧レベルへの回復速度を速くすることが
でき、内部回路を安定に動作させることができる。
【0096】[実施の形態3]図11は、この発明の実
施の形態3に従う半導体装置の構成を示す図である。図
11において、主電源線107は、電源ノード209に
接続される。この電源ノード209は、外部電源ノード
であってもよく、また内部降圧回路の出力ノードであっ
てもよい。主電源線107と副電源線108の間には、
制御信号/SWの活性化に応答して導通するpチャネル
MOSトランジスタで構成されるスイッチングトランジ
スタ103aが接続され、また、主接地線110と副接
地線109の間には、制御信号SWの活性化に応答して
導通するnチャネルMOSトランジスタで構成されるス
イッチングトランジスタ104が接続される。これらの
制御信号SWおよび/SWは、内部回路111の動作時
に活性状態へ駆動される。
【0097】この図11に示す構成においては、さら
に、制御信号SWを受けるドライバ210と、このドラ
イバ210の出力信号に従って副電源線108に電極ノ
ード214を介して電荷を供給する容量211と、制御
信号/SWを受けるドライバ212と、ドライバ212
の出力信号に従って、副接地線109から電極ノード2
15を介して電荷を引抜く容量213が設けられる。ド
ライバ210および212は、比較的大きな電流駆動力
を有しており、高速で、対応の容量211および213
を駆動する。次に、この図11に示す半導体装置の動作
を図12に示す信号波形図を参照して説明する。
【0098】待機状態においては、制御信号SWおよび
/SWは非活性状態にあり、スイッチングトランジスタ
103aおよび104は非導通状態にある。この状態に
おいては、ドライバ210の出力信号はLレベルにあ
り、また、ドライバ212の出力信号はHレベルにあ
り、容量211および213の電極ノード214および
215は、それぞれ副電源線108上の電圧SVccお
よび副接地線109上の電圧SGNDレベルに充電され
る。副電源線108の電圧レベルは、スイッチングトラ
ンジスタ103aおよび内部回路111のサブスレッシ
ョルド電流により決定され、主電源線107上の電圧V
ccレベルよりも低い電圧レベルになる。一方、副接地
線109上の電圧SGNDも、その電圧レベルが、内部
回路111およびスイッチングトランジスタ109のサ
ブスレッショルド電流により決定され、主接地線110
上の接地電圧GNDよりも高い電圧レベルになる。
【0099】内部回路111が動作するときには、図1
2に示す時刻t1において制御信号SWおよび/SWが
活性化され、スイッチングトランジスタ103aおよび
104が導通し、主電源線107が副電源線108に電
気的に接続され、また副接地線109が、主接地線11
0に電気的に接続される。このとき、また、ドライバ2
10の出力信号がLレベルからHレベルに立上がり、容
量211が、電荷をその電極ノード214を介して副電
源線108上に供給する。これにより、副電源線108
上の電圧SVccが、高速で上昇する。一方、ドライバ
212の出力信号が、補の制御信号/SWの立下がりに
応答してHレベルからLレベルに立下がり、容量213
は、その電極ノード215から電荷を引抜き、副接地線
109上の電圧SGNDを高速で低下させる。これによ
り、副電源線108および副接地線109上の電圧が、
高速で元の電圧レベルに復帰する。
【0100】容量211および213の容量値は、この
副電源線108および副接地線109に接続される寄生
容量の大きさに従って適当な大きさに設定される。ここ
で、容量211が、副電源線108の電圧変化に及ぼす
影響ΔVは、ほぼ次式で表わされる。
【0101】ΔV=Vcc・Ca/(Ca+Cp) ここで、Vccは、ドライバ210の出力信号の振幅を
示し、Caは、容量211の容量値を示し、Cpは、副
電源線108の寄生容量の大きさを示す。副接地線10
9に対する容量213の影響の度合いは、上式の符号を
変えたものとなる。
【0102】したがって、このドライバ210および2
12の出力信号に従って、容量211および213を駆
動することにより、高速で副電源線108および副接地
線109の電圧レベルを元の電圧レベルへ回復させるこ
とができる。
【0103】時刻t2において、内部回路111の動作
が完了すると、制御信号SWおよび/SWが、再び非活
性状態となり、スイッチングトランジスタ103aおよ
び104が非導通状態となる。このとき、ドライバ21
0の出力信号がHレベルからLレベルに低下し、応じて
副電源線108上の電圧SVccが、容量211により
低下する。同様に、また副接地線109の電圧SGND
が、ドライバ212および容量213により、上昇す
る。これらの副電源線108および副接地線109上の
電圧SVccおよびSGNDが、再び内部回路111お
よびスイッチングトランジスタ103aおよび104の
サブスレッショルドリーク電流により、所定の電圧レベ
ルに安定化する。
【0104】制御信号SWおよび/SWは、内部回路1
11の動作状態の期間を決定する信号に基づいて生成さ
れればよい。
【0105】以上のように、この発明の実施の形態3に
従えば、内部回路の動作モード変更時、副電源供給線を
容量を介して充電または放電するように構成しているた
め、副電源供給線の電圧レベルの回復のために別にスイ
ッチングトランジスタを設ける必要がなく、待機状態時
におけるサブスレッショルド電流が増加するのを抑制す
ることができるとともに、高速で副電源供給線の電圧レ
ベルを所定の電圧レベルに回復させることができる。ま
た、容量素子を用いて副電源供給線へ/から電荷を供給
/放出するように構成しているため、スイッチングトラ
ンジスタを介して電流を流す場合に比べて、スイッチン
グトランジスタのチャネル抵抗などの影響がなく、高速
で電荷を副電源供給線へ伝達して、副電源供給線上の電
圧レベルを変化させることができる。
【0106】また、高速で、副電源供給線の電圧レベル
が所定電圧レベルに回復するため、内部回路を速いタイ
ミングで動作させることができる。
【0107】[実施の形態4]図13は、この発明の実
施の形態4の半導体装置の構成を示す図である。図13
においては、副電源線108および副接地線109にそ
れぞれ電極ノード251および253が接続される容量
250および252と、制御信号SWおよび/SWに従
ってこれらの容量250および252を駆動するドライ
ブ回路260が設けられる。主電源線107と副電源線
108の間には制御信号/SWの活性化に応答して導通
するスイッチングトランジスタ103aが設けられ、副
接地線109と主接地線110の間には、制御信号SW
の活性化に応答して導通するスイッチングトランジスタ
104が設けられる。内部回路111が、これらの電源
供給線上の電圧を動作電源電圧として動作し、入力信号
INに従って所定の処理を行なう。主電源線107は、
電源ノード209に接続され、主接地線110は接地ノ
ード105に接続される。この電源ノード209は、外
部電源ノードであってもよく、また内部降圧回路の出力
ノードであってもよい。
【0108】ドライブ回路260は、制御信号SWの活
性化に応答して導通し、中間電圧Vcc/2をノード2
70を介して容量250へ伝達するnチャネルMOSト
ランジスタ260aと、制御信号/SWの非活性化に応
答して導通し、ノード270を接地ノード105に電気
的に接続するnチャネルMOSトランジスタ260b
と、制御信号/SWの活性化に応答して導通し、中間電
圧Vcc/2をノード272を介して容量252へ伝達
するpチャネルMOSトランジスタ260cと、制御信
号SWの非活性化に応答して導通し、電源ノード209
上の電圧Vccをノード272へ伝達するpチャネルM
OSトランジスタ260dを含む。次に、この図13に
示す半導体装置の動作を図14に示す信号波形図を参照
して説明する。
【0109】内部回路111の待機状態においては、制
御信号SWは、接地電圧レベルのLレベルの非活性状態
にあり、また制御信号/SWは、電源電圧Vccレベル
のHレベルの非活性状態にある。この状態においては、
スイッチングトランジスタ103aおよび104はとも
に非導通状態にあり、副電源線108上の電圧SVcc
および副接地線109上の電圧SGNDは、内部回路1
11のサブスレッショルド電流とスイッチングトランジ
スタ103aおよび104のサブスレッショルド電流に
より決定される電圧レベルに設定される。
【0110】ドライブ回路260においては、MOSト
ランジスタ260bが導通状態にあり、一方、MOSト
ランジスタ260aが非導通状態にあり、ノード270
は、接地電圧GNDの電圧レベルに充電される。また、
MOSトランジスタ260cが非導通状態にあり、かつ
MOSトランジスタ260dが導通状態にあり、ノード
272が、電源電圧Vccレベルに充電される。容量2
50および252の電極ノード251および253は、
それぞれ電圧SVccおよびSGNDレベルに充電され
る。
【0111】内部回路111が動作を始めるとき、時刻
t1において、制御信号SWおよび/SWが活性状態へ
駆動される。制御信号SWおよび/SWの活性化に応答
してスイッチングトランジスタ103aおよび104が
導通し、副電源線108上の電圧SVccの電圧レベル
が上昇し、また副接地線109上の電圧SGNDの電圧
レベルが低下する。このとき、また、ドライブ回路26
0においては、MOSトランジスタ260bが非導通状
態となり、かつMOSトランジスタ260aが導通し、
ノード270の電圧レベルが、接地電圧GNDレベルか
ら中間電圧Vcc/2のレベルに上昇する。このノード
270の電圧レベルの上昇に従って容量250によるチ
ャージポンプ動作により、副電源線108に電極ノード
251を介して電荷が供給され、この副電源線108上
の電圧SVccが高速で元の電圧Vccレベルに復帰す
る。また、MOSトランジスタ260cが導通し、一方
MOSトランジスタ260dが非導通状態となり、ノー
ド272の電圧レベルが、電源電圧Vccのレベルから
中間電圧Vcc/2のレベルに低下し、容量252のチ
ャージポンプ動作により副接地線109上の電圧SGN
Dが低下する。これらの一連の動作により、高速で、副
電源線108上の電圧SVccおよび副接地線109上
の電圧SGNDが所定の電圧レベルに到達する。
【0112】ドライブ回路260おいては、ノード27
2の電圧レベルが電源電圧Vccから中間電圧Vcc/
2に低下するとき、ノード272に充電されていた電荷
が、MOSトランジスタ260cおよび260aを介し
てノード270へ伝達され、ノード270の充電に再利
用され、消費電流を低減する。
【0113】次に、内部回路111の動作が完了する
と、時刻t2において、制御信号SWおよび/SWが非
活性状態となり、スイッチングトランジスタ103aお
よび104が非導通状態となる。またドライブ回路26
0においては、MOSトランジスタ260bが導通し、
MOSトランジスタ260aが非導通状態となり、ノー
ド270が接地電圧レベルへ駆動される。また、MOS
トランジスタ260cが非導通状態となり、MOSトラ
ンジスタ260dが導通し、ノード272が再び電源電
圧Vccレベルに充電される。
【0114】この図13に示す構成において、容量25
0および252へ与えられる信号の振幅は、Vcc/2
であるが、容量250および252の容量値を、適当な
値に設定することにより、高速で電圧SVccおよびS
GNDを変化させることができる。また、内部回路動作
開始時、容量252の電極ノード272に充電された電
荷が、容量250の電極ノード270の充電のために再
利用される。したがって、この容量250および252
駆動時における消費電流を低減することができる。
【0115】また、副電源線108および副接地線10
9の電圧回復のために、余分のスイッチングトランジス
タを設ける必要がなく、待機状態におけるサブスレッシ
ョルドリーク電流の増加を抑制することができる。ま
た、容量250および252を介して電荷を供給するこ
とにより、副電源線108および副接地線109の電圧
レベルを変化させており、高速で、電圧SVccおよび
SGNDを変化させることができる。
【0116】[変更例]図15は、この発明の実施の形
態4の変更例の構成を示す図である。
【0117】図15において、ドライブ回路260の構
成が図13に示す構成と異なる。他の構成は図13に示
す構成と同じである。この図15に示すドライブ回路2
60は、制御信号/SWの活性化に応答して導通し、電
源ノード209上の電圧Vccをノード274に伝達す
るpチャネルMOSトランジスタ260fと、制御信号
SWの非活性化時導通し、中間電圧Vcc/2をノード
274に伝達するpチャネルMOSトランジスタ260
eと、制御信号/SWの非活性化時導通し、中間電圧V
cc/2をノード276に伝達するnチャネルMOSト
ランジスタ260gと、制御信号SWの活性化時導通
し、ノード276に接地電圧GNDを伝達するnチャネ
ルMOSトランジスタ260hを含む。ノード274と
副電源線108の間に容量250が接続され、ノード2
76と副接地線109の間に容量252が接続される。
次に、この図15に示すドライブ回路の動作を、図16
に示す信号波形図を参照して説明する。
【0118】内部回路111の非活性状態、すなわち待
機状態においては、制御信号SWおよび/SWはともに
非活性状態にあり、スイッチングトランジスタ103a
および104は非導通状態にある。ドライブ回路260
においては、MOSトランジスタ260eおよび260
gが導通し、中間電圧Vcc/2をノード274および
276へそれぞれ伝達する。MOSトランジスタ260
fおよび260hは非導通状態にある。この状態におい
て、副電源線108および副接地線109の電圧は、ス
イッチングトランジスタ103aおよび104と内部回
路111のサブスレッショルド電流により決定される。
容量250および252はそれぞれ一方電極ノードが、
副電源線108および副接地線109上の電圧レベルに
充電され、他方電極ノードへは、中間電圧Vcc/2が
与えられる。この状態においては、副電源線108の電
圧SVccは、電源電圧Vccよりも低く、一方、副接
地線109上の電圧SGNDは、接地電圧GNDよりも
高い電圧レベルにある。
【0119】内部回路が動作するとき、時刻t1におい
て制御信号SWおよび/SWが活性化され、MOSトラ
ンジスタ260eおよび260gが非導通状態となる。
一方、スイッチングトランジスタ103aおよび104
が導通し、主電源線107が副電源線108に電気的に
接続され、また主接地線110が、副接地線109に電
気的に接続される。
【0120】このとき、またドライブ回路260におい
ては、MOSトランジスタ260fが導通し、電源ノー
ド209からの電源電圧Vccをノード274を介して
容量250へ与える。これにより、容量250は、その
電極ノードの電圧変化に従って、副電源線108へ電荷
を供給し、電源電圧SVccの電圧レベルを上昇させ
る。一方、MOSトランジスタ260hが導通し、ノー
ド276を中間電圧レベルから接地電圧レベルへ放電す
る。これにより、容量252が副接地線109から電荷
を引抜き、この副電源線109上の電圧SGNDのレベ
ルを低下させる。これにより、電圧SVccおよびSG
NDが、高速で所定電圧レベルに回復する。
【0121】内部回路111の動作完了時においては、
時刻t2において、制御信号SWおよび/SWが再び非
活性状態に駆動される。この状態において、スイッチン
グトランジスタ103aおよび104が非導通状態とな
り、またMOSトランジスタ260fおよび260hが
非導通状態となる。MOSトランジスタ260eおよび
260gが導通し、中間電圧Vcc/2レベルにノード
274および276を駆動する。このとき、電源電圧V
ccレベルに充電されているノード274の電荷がMO
Sトランジスタ260eおよび260gを介してノード
276へ伝達され、このノード276を中間電圧レベル
に駆動するために利用される。ノード274の電圧低下
時において、副電源線108上の電圧SVccの電圧レ
ベルが低下し、またノード276の電圧レベル上昇時、
副接地線109上の電圧SGNDの電圧レベルも上昇す
る。これにより、待機状態移行時においては、内部回路
111のMOSトランジスタのゲート電圧が一旦、強い
逆バイアス状態に設定され、サブスレッショルドリーク
電流が抑制される。この図15に示すドライブ回路26
0においては、振幅Vcc/2の信号により、容量25
0および252を介して副電源線108および副接地線
109を駆動しており、高速で、電圧SVccおよびS
GNDを所定電圧レベルに駆動することができる。ま
た、内部回路の動作完了時において待機状態への移行
時、ドライブ回路260においては、ノード274に蓄
積された電荷が、ノード276へ伝達されて、その電圧
レベル上昇に再利用され、消費電流を低減することがで
きる。
【0122】以上のように、この実施の形態4に従え
ば、副電源線および副接地線を、振幅Vcc/2の中間
電圧レベルのドライブ信号を受ける容量を介して駆動し
ており、またドライブ回路においては内部ノードの充電
のために蓄積電荷を再利用しており、消費電流を増加さ
せることなく、高速で副電源線および副接地線上の電圧
を所望の電圧レベルに到達させることができる。また、
容量を用いて副電源線および副接地線の電圧レベルを変
化させており、MOSトランジスタを用いて電流を供給
する構成に比べて、より高速で、電圧変化を生じさせる
ことができる。また、余分なスイッチングトランジスタ
を副電源線および副接地線に設ける必要がなく、待機状
態時におけるサブスレッショルド電流の増加を抑制する
ことができる。
【0123】[実施の形態5]図17は、この発明の実
施の形態5に従う半導体装置の構成を示す図である。図
17において、副電源線108に対し、内部回路311
の動作時における副電源線108上の電圧SVccの低
下を補償するためのドライブ回路300が設けられ、副
接地線109に対しては、この内部回路311の動作時
における副接地線109上の電圧SGNDの上昇を防止
するためのドライブ回路302が設けられる。内部回路
311は、主電源線107、副電源線108、副接地線
109および主接地線110上の電圧を利用する。この
内部回路311における内部構成要素に対する電源の接
続は、各内部構成要素の待機状態時における出力信号の
状態により決定される。
【0124】ドライブ回路300は、ドライブ信号DR
Vを受けるpチャネルMOSトランジスタで構成される
容量300aと、クロック信号CLKがLレベルのとき
に導通し、ノード301aを電源電圧Vccレベルに充
電するpチャネルMOSトランジスタ300bと、クロ
ック信号/CLKのLレベルに応答して導通し、ノード
301aに蓄積された電荷を副電源線108上に伝達す
るpチャネルMOSトランジスタ300cと、ドライブ
信号/DRVを受けるpチャネルMOSトランジスタで
構成される容量300dと、クロック信号/CLKがL
レベルのときに導通し、ノード301bを電源電圧Vc
cレベルに充電するpチャネルMOSトランジスタ30
0eと、クロック信号CLKのLレベルに応答して導通
し、ノード301bに蓄積された電荷を副電源線108
上に伝達するpチャネルMOSトランジスタ300fを
含む。容量300aおよび300dとして、pチャネル
MOSトランジスタが用いられているのは、この副電源
線108上の電圧が、ドライブ信号DRVおよび/DR
VのHレベル以上の電圧レベルとなるためである。
【0125】ドライブ回路302は、ドライブ信号DR
Vを受けるnチャネルMOSトランジスタで構成される
容量302aと、クロック信号CLKのHレベルに応答
して導通し、ノード303aを接地電圧レベルに放電す
るnチャネルMOSトランジスタ302bと、クロック
信号/CLKのHレベルに応答して導通し、ノード30
3aへ副接地線109上に蓄積された電荷を伝達するn
チャネルMOSトランジスタ302cと、ドライブ信号
/DRVを受けるnチャネルMOSトランジスタで構成
される容量302dと、クロック信号/CLKのHレベ
ルに応答して導通し、ノード303bを接地電圧レベル
に放電するnチャネルMOSトランジスタ302eと、
クロック信号CLKのHレベルに応答して導通し、ノー
ド303bへ、副接地線109上の電荷を伝達するnチ
ャネルMOSトランジスタ302fを含む。容量302
aおよび302dとして、nチャネルMOSトランジス
タが用いられているのは、ノード303aおよび303
bの電圧レベルが、ドライブ信号DRVおよび/DRV
のLレベルの電圧レベル以下となるためである。
【0126】ドライブ信号DRVおよび/DRVは、内
部回路311の動作時、所定の周期で活性状態へ駆動さ
れ、またクロック信号CLKおよび/CLKも内部回路
311の動作時に発生される。これらのドライブ信号D
RVおよび/DRVならびにクロック信号CLKおよび
/CLKの発生態様については後に説明する。次に、こ
の図17に示す半導体装置の動作を図18に示す信号波
形図を参照して説明する。
【0127】内部回路311の動作時においては、この
内部回路311の活性化信号に従って所定の周期でクロ
ック信号CLKおよび/CLKならびにドライブ信号D
RVおよび/DRVが変化する。クロック信号CLKお
よび/CLKが、ドライブ信号DRVおよび/DRVよ
りも早いタイミングで変化する。内部回路311の活性
化時、制御信号/SWおよびSWも活性状態にあり、ス
イッチングトランジスタ103aおよび104は導通状
態にあり、主電源線107と副電源線108とは電気的
に接続され、また副接地線109は、主接地線110に
電気的に接続される。
【0128】図18に示す時刻t0において、クロック
信号CLKがHレベルに立上がり、またクロック信号/
CLKがLレベルに立下がると、ドライブ回路300に
おいて、MOSトランジスタ300cが導通し、一方、
MOSトランジスタ300fが非導通となり、それま
で、MOSトランジスタ300bにより電源電圧Vcc
レベルに充電されていたノード301aが副電源線10
8に電気的に接続され、一方、ノード301bが、副電
源線108から切離される。ノード301bは、MOS
トランジスタ300eにより、電源電圧Vccレベルに
充電される。
【0129】この状態で、時刻t1においてドライブ信
号DRVがHレベルに立上がり、一方、ドライブ信号/
DRVがLレベルに立下がる。ノード301aへは、容
量300aを介して電荷が供給され、この供給された電
荷が副電源線108に伝達され、副電源線108上の電
圧SVccの電圧レベルが上昇する。一方、ドライブ信
号/DRVがLレベルに立下がっても、ノード301b
は、MOSトランジスタ300eにより、電源電圧Vc
cレベルに保持される。内部回路311は、この副電源
線108上の電圧SVccを使用して動作する論理回路
を含む。したがって、副電源線108上の電圧SVcc
は、その電圧レベルが上昇しており、内部回路311動
作時においてこの副電源線108上の電圧SVccが、
所定の電圧(Vcc)レベルよりも低下するのが防止さ
れ、内部回路311は安定に動作することができる。
【0130】一方、ドライブ回路302においては、時
刻t0におけるクロック信号CLKの立上がりに応答し
て、ノード303bが副接地線109に電気的に接続さ
れ、一方ノード303aは、副接地線109から切離さ
れ、MOSトランジスタ302bにより接地電圧レベル
に放電される。
【0131】時刻t1においてドライブ信号DRVがH
レベルに立上がり、補のドライブ信号/DRVがLレベ
ルに立下がると、ノード303bの電圧レベルが、それ
までの接地電圧レベルからさらに容量302dのチャー
ジポンプ動作により低下し、応じて副電源線109上の
電圧SGNDの電圧レベルも低下する。ノード303a
は、容量302aからの電荷供給により、その電圧レベ
ルが一旦上昇するが、すぐに、MOSトランジスタ30
2bにより接地電圧レベルに放電される。
【0132】したがって、この内部回路311の動作時
において、予め副電源線108上の電圧SVccの電圧
レベルを上昇させ、また、副接地線109上の電圧SG
NDの電圧レベルを低下させることにより、内部回路3
11の動作時においてこれらの電圧SVccおよびSG
NDが消費されても、これらの電圧レベルが中間電圧レ
ベルへ変化するのを防止することができ、内部回路31
1を安定に動作させることができる(内部回路311に
おける実効電圧(動作電源電圧の振幅)が低下するのを
防止することができるため)。
【0133】時刻t2において、クロック信号CLKが
HレベルからLレベルに立下がり、またクロック信号/
CLKがLレベルからHレベルに立上がる。ドライブ回
路300においては、MOSトランジスタ300cが非
導通となり、一方、MOSトランジスタ300fが導通
し、それまでpチャネルMOSトランジスタ300eに
より電源電圧Vccレベルに充電されていたノード30
1bが副電源線108に電気的に接続され、一方、ノー
ド301aが、副電源線108から切離されかつMOS
トランジスタ300bにより、電源電圧Vccレベルに
充電される。
【0134】ドライブ回路302においては、MOSト
ランジスタ302cが導通し、接地電圧レベルに放電さ
れていたノード303aが副接地線109に電気的に接
続され、一方、ノード303bが副接地線109から切
離されかつMOSトランジスタ302eにより、接地電
圧レベルに放電される。
【0135】次いで、時刻t3においてドライブ信号D
RVがHレベルからLレベルに立下がり、一方補のドラ
イブ信号/DRVがLレベルからHレベルに立上がり、
ノード301bに対し容量300dから電荷が供給さ
れ、応じて副電源線108上の電圧SVccの電圧レベ
ルが上昇する。また、ノード303aの電圧レベルが容
量302aにより、接地電圧レベルからさらに低下し、
応じて副接地線109上の電圧SGNDの電圧レベルも
さらに低下する。この状態において再び内部回路311
が動作する。以降、このドライブ回路300および30
2の充放電動作がクロック信号CLKおよび/CLKな
らびにドライブ信号DRVおよび/DRVに従って繰返
される。
【0136】内部回路311の動作が完了すると、これ
らのクロック信号CLKおよび/CLKならびにドライ
ブ信号DRVおよび/DRVの活性化が停止される。こ
の内部回路311の動作停止時において、クロック信号
CLKがHレベル、かつクロック信号/CLKがLレベ
ルであれば、ノード301aが副電源線108に電気的
に接続され、またノード303bが副接地線109に電
気的に接続される。この場合、ノード301aに設けら
れたMOSトランジスタ300bは、非導通状態であ
り、またノード303bに設けられたMOSトランジス
タ302eも非導通状態にある。ドライブ信号DRVお
よび/DRVは、その状態は変化しない。したがって、
単に、容量300aが副電源線108に電気的に接続さ
れ、また副接地線109に容量302dが電気的に接続
される状態となる。スイッチングトランジスタ103a
および104は、非導通状態にある。したがって、この
内部回路311の待機状態時においては、MOSトラン
ジスタ300bからのサブスレッショルド電流およびス
イッチングトランジスタ103aのサブスレッショルド
電流が副電源線108に流れ、また副接地線109にお
いて、スイッチングトランジスタ104およびMOSト
ランジスタ302eのサブスレッショルド電流が流れ
る。これらのサブスレッショルド電流と内部回路311
のサブスレッショルド電流とにより、副電源線108上
の電圧SVccは、電源電圧Vccレベルよりも低下
し、また副接地線109上の電圧SGNDも、接地電圧
レベルよりも高くなり、内部回路311におけるサブス
レッショルドリーク電流を抑制することができる。
【0137】このときドライブ信号DRVおよび/DR
Vが待機状態時HレベルおよびLレベルであれば、MO
Sキャパシタ300aおよび302dにはチャネルは形
成されず、それらの容量値は十分小さくでき、電圧SV
ccおよびSGNDの変化に大きな影響は及ぼさない。
【0138】この図17に示すように、副電源線108
および副接地線109に対し、内部回路311の動作時
に容量を用いて電荷を供給または引抜くことにより、副
電源線および副接地線の電圧レベルが所定のレベルから
変化し、内部回路311に対する実効電圧が低下するの
を抑制することができ、安定に動作させることができ
る。
【0139】図19は、内部回路の構成の一例を示す図
である。図19において、内部回路は、2段の縦続接続
されたインバータを含む。初段のインバータは、pチャ
ネルMOSトランジスタPQaおよびnチャネルMOS
トランジスタNQaを含み、次段インバータは、pチャ
ネルMOSトランジスタPQbおよびnチャネルMOS
トランジスタNQbを含む。MOSトランジスタPQa
のソースが、副電源線上の電圧SVccを受けるように
接続され、MOSトランジスタNQaのソースは、主接
地線上の電圧GNDを受けるように接続される。MOS
トランジスタPQbのソースが、主電源線上の電圧Vc
cを受けるように接続され、MOSトランジスタNQb
のソースは、副接地線上の電圧SGNDを受けるように
接続される。
【0140】この図19に示す内部回路の構成におい
て、入力信号INがLレベルのとき、MOSトランジス
タPQaが導通する。副電源線上の電圧SVccの電圧
レベルが低下した場合、MOSトランジスタPQaのソ
ース−ゲート間電圧差が小さくなり、応じてこのMOS
トランジスタPQaの電流駆動力が小さくなり、高速で
その出力ノードを充電することができなくなる。次段の
インバータは、このMOSトランジスタPQaを介して
与えられるHレベルの信号を受ける。このとき、副接地
線SGND上の電圧レベルが上昇した場合、MOSトラ
ンジスタNQbのゲート−ソース間電圧差が小さくな
り、MOSトランジスタNQbは、その出力信号OUT
を高速で接地電圧レベルへ放電することができない。特
に、副電源線上の電圧SVccが低下しかつ副接地線上
の電圧SGNDが上昇した場合、MOSトランジスタN
Qbのゲート−ソース間電圧がさらに小さくなり、MO
SトランジスタNQbの電流駆動力が制限され、高速放
電を行なうことができなくなる。
【0141】しかしながら、図17に示すドライブ回路
を用いて、副電源線上の電圧SVccおよび副接地線上
の電圧SGNDを、それぞれその絶対値を大きくしてお
くことにより、これらの内部回路動作時において、副電
源線上の電圧SVccが消費されても、電圧SVcc
が、所定電圧レベル以下に低下することはなく、MOS
トランジスタPQaは、所望の電流駆動力をもってその
出力ノードを駆動することができる。また、MOSトラ
ンジスタNQbも同様、電圧SGNDが所定電圧レベル
以上に上昇しないため、その電流駆動力を制限されるこ
となく高速で出力信号OUTを放電することができる。
特に、MOSトランジスタNQbのゲート電圧が、所定
の電圧(Vcc)レベル以下に低下しないため、MOS
トランジスタNQbの電流駆動力が低下するのを防止す
ることができる。
【0142】なお、このとき、MOSトランジスタPQ
bも確実に非導通状態とすることができ、MOSトラン
ジスタPQbおよびNQbを介して貫通電流が流れるの
を抑制することができる。
【0143】図20は、この階層電源構造を備える半導
体装置の全体の構成を概略的に示す図である。図20に
おいては、電源の配置は示していない。この図20に示
す半導体装置320は、外部から与えられるクロック信
号extCLKをバッファ処理して内部クロック信号i
ntCLKを生成するクロックバッファ321と、複数
のメモリセルを有するメモリ回路322と、外部から与
えられるコマンドextCMに従ってメモリ回路322
に対するアクセス動作を制御する制御回路323を含
む。メモリ回路322は、メモリセルの行を選択する回
路およびメモリセルの列を選択する回路およびデータの
書込/読出を行なう回路を含む。メモリ回路322およ
び制御回路323は、このクロックバッファ321から
の内部クロック信号intCLKに同期して動作する。
制御回路323は、外部から与えられるコマンドext
CM(複数の外部信号)に従って、指定された動作モー
ドを識別し、その動作モードを実現するための各種制御
を行なう。
【0144】この図20に示す半導体装置は、クロック
同期型メモリであり、外部から繰返し与えられるクロッ
ク信号extCLKに同期して外部のコマンドextC
Mを取込み、かつこのクロック信号extCLKに同期
してデータの入出力を行なう。したがって図18に示す
ように、クロック信号CLKに応答して、副電源線およ
び副接地線の電圧レベルを調整することにより、この制
御回路323およびメモリ回路322動作時における動
作電源電圧の変動を抑制して、安定に動作させることが
できる。このようなクロックサイクルごとに動作する回
路について次に説明する。
【0145】図21は、この図20に示す半導体装置
(クロック同期型メモリ)のデータ読出時の動作を示す
タイミングチャート図である。図21に示すように、ク
ロック同期型メモリにおいては、外部クロック信号ex
tCLKに同期してコマンドおよび外部からのアドレス
信号Addの取込みが行なわれる。データ読出を示すリ
ードコマンドを与える場合、このリードコマンドの状態
に、外部コマンドextCMを設定しかつ、外部アドレ
スAddを与える。このリードコマンドと同時に与えら
れたアドレス信号Addを先頭アドレスとして、内部で
メモリセルの選択動作が行なわれる。内部のメモリ回路
322においてメモリセルが選択されると、外部に出力
されるまでにある期間が必要とされる(CASレイテン
シーと呼ばれる)。その期間が経過すると、クロック信
号extCLKに同期してデータが出力される。
【0146】この読出モードにおいて、リードコマンド
と同時に与えられたアドレス信号Addを先頭アドレス
として、各クロックサイクルごとに内部でバーストアド
レスカウンタと呼ばれるカウンタにより列アドレスが生
成されて、順次メモリセル列の選択が行なわれて、選択
メモリセルのデータが読出される。この場合、各クロッ
クサイクルにおいて、メモリセルの列選択およびデータ
の読出/転送が実行される。すなわち、これらの列選択
および読出に関連する回路は各クロックサイクルごとに
動作している。データ書込時においても、内部の転送回
路および書込回路が各クロックサイクルにおいて動作す
る。したがって、図18に示すようなクロック信号CL
Kおよびドライブ信号DRVに従って副電源線および副
接地線の電圧レベルを調整することにより、これらの列
選択回路およびデータ読出/書込回路および転送回路の
電源が階層電源構成とされている場合においても、これ
らの回路を安定に動作させることができる。
【0147】図22は、クロック信号およびドライブ信
号発生部の構成の一例を示す図である。図22におい
て、クロック/ドライブ信号発生部は、内部クロック信
号intCLKを所定時間遅延する遅延回路330と、
この内部クロック信号intCLKを遅延回路330の
有する遅延時間よりも長い時間遅延する遅延回路331
と、遅延回路330の出力信号と内部回路活性化信号A
CTとを受けてクロック信号CLKを生成するAND回
路332と、AND回路332の出力信号を反転して補
のクロック信号/CLKを生成するインバータ回路33
3と、内部回路活性化信号ACTと遅延回路331の出
力信号とを受けてドライブ信号DRVを出力するAND
回路334と、AND回路334の出力信号を反転して
補のドライブ信号/DRVを生成するインバータ回路3
35を含む。
【0148】この図22に示すクロック/ドライブ信号
発生部は、図20に示す制御回路323内に含まれる。
内部回路活性化信号ACTは、この階層電源を利用する
回路の活性/非活性を制御する信号であり、外部からの
コマンドに従って発生され内部回路の活性期間中活性状
態のHレベルに保持される。
【0149】この図22に示すクロック/ドライブ信号
発生部を利用することにより、内部回路動作時において
内部クロック信号intCLKの各クロックサイクルに
おいて副電源線および副接地線の電圧レベルを調整する
ことができる。
【0150】なお、標準DRAMなどのように、外部か
らのロウアドレスストローブ信号およびコラムアドレス
ストローブ信号/CASを利用するメモリにおいては、
クロック信号CLKおよびドライブ信号DRVが、これ
らのアドレスストローブ信号/RASまたは/CASに
従って生成されてもよい。この構成の場合、ロウアドレ
スストローブ信号/RASまたはコラムアドレスストロ
ーブ信号/CASの各サイクルにおいて1回電源供給線
の電圧レベルの調整が行なわれる。
【0151】なお半導体装置としては、メモリに限定さ
れず、その動作サイクルが外部クロック信号extCL
Kにより規定される集積回路装置であり、内部回路の活
性/非活性を設定する制御信号が生成される装置であれ
ばよい。たとえば、携帯電話などであってもよい。
【0152】以上のように、この発明の実施の形態5に
従えば、内部回路動作時、予め副電源供給線の電圧レベ
ルを調整しているため、内部回路動作時における実効電
圧の低下を防止することができ、内部回路を安定に動作
させることができる。
【0153】[実施の形態6]図23は、この発明の実
施の形態6に従う半導体装置の構成を概略的に示す図で
ある。図23に示す構成においては、主電源線107に
対し、外部電源電圧extVccを降圧して内部電源電
圧Vccを生成する内部降圧回路102が設けられる。
この内部降圧回路102は、基準電圧発生回路401か
らの基準電圧Vrefaと主電源線107上の電圧Vc
cとを比較し、その比較結果に従って外部電源ノード1
01から主電源線107に電流を供給する。したがっ
て、この主電源線107上の内部電源電圧Vccは、基
準電圧Vrefaの電圧レベルとなる。
【0154】基準電圧発生回路401は、外部電源ノー
ド101に結合され、一定の電流を供給する定電流回路
401aと、ノード401cと副接地線109の間に接
続され、定電流回路401aからの電流に従ってノード
401cに基準電圧Vrefaを生成する抵抗素子40
1bを含む。この基準電圧発生回路401の生成する基
準電圧Vrefaは、次式で与えられる。
【0155】Vrefa=I・R+SGND ここで、Iは、定電流回路401aの供給する電流を示
し、Rは抵抗素子401bの抵抗値を示す。したがって
基準電圧Vrefaは、副接地線109上の電圧SGN
Dに依存して変化する。主電源線107と副電源線10
8との間にスイッチングトランジスタ103aが設けら
れ、また主接地線110と副接地線109の間にスイッ
チングトランジスタ104が設けられる。内部回路11
1が、副電源線108または主電源線107上の電源電
圧を一方動作電源電圧として動作する。次に、この図2
3に示す半導体装置の動作を図24に示す信号波形図を
参照して説明する。
【0156】図24においては、制御信号SWがHレベ
ルであり、内部回路111が動作状態にあるときの各電
源供給線の電圧波形を示す。内部降圧回路102は、主
電源線107上に、基準電圧Vrefaの電圧レベルに
等しい内部電源電圧Vccを生成する。内部回路111
が動作し、たとえば論理回路111aの放電電流によ
り、副接地線109上の電圧SGNDが上昇した場合、
応じて基準電圧Vrefaの電圧レベルも上昇する。内
部降圧回路102においては、比較回路102aが、こ
の主電源線107上の内部電源電圧Vccと基準電圧V
refaを比較し、その比較結果に従ってドライブトラ
ンジスタ102bを駆動する。この基準電圧Vrefa
の電圧レベルの上昇に従って、比較回路102aの出力
信号の電圧レベルが低下し、ドライブトランジスタ10
2bが、そのコンダクタンスが大きくなり、主電源線1
07へ外部電源ノード101から電流を供給し、内部電
源電圧Vccの電圧レベルを上昇させる。主電源線10
7上の内部電源電圧Vccは、またスイッチングトラン
ジスタ103aを介して副電源線108上に伝達され
る。したがって、この主電源線107上の内部電源電圧
Vccが、副接地線109上の電圧SGNDの上昇に従
って上昇するため、この内部回路111に含まれる論理
回路111aに対する実効電圧(Vcc−SGND)
は、一定電圧(Vcc−GND)となる。したがって、
論理回路111aは、この副接地線109上の電圧SG
NDの電圧レベルの上昇にかかわらず、高速にかつ安定
に動作する。論理回路111bにおいては、副電源線1
08上の電圧SVccと主接地線110上の電圧GND
を両動作電源電圧として動作しており、その実効電圧
が、主電源線107上の電圧Vccの上昇に従って拡大
され、高速で動作する。
【0157】したがって、内部回路111の動作時にお
いて、たとえ副接地線109上の電圧SGNDの電圧レ
ベルが上昇しても、何ら実効電圧は減少せず、内部回路
は安定に動作する。
【0158】なお、副接地線上の電圧の変化時、この変
化方向と同じ方向に主電源線上の電圧を変化させること
により、主電源線および副接地線上の電圧を両動作電源
電圧として動作する回路の実効電圧を一定とすることが
でき、安定に内部回路を動作させることができる。すな
わち、副接地線上の電圧変化時、主電源線上の内部電源
電圧レベルを同じ方向に変化させることにより、等価的
に、この副接地線上の電圧レベルの変化を相殺し、これ
により等価的に、副接地線上の電圧レベルを元の電圧レ
ベルに回復させて、実効電圧を一定レベルに保持するこ
とができる。
【0159】[変更例1]図25は、この発明の実施の
形態6の変更例1の構成を示す図である。図25に示す
構成においては、主電源線107上の電圧を分圧する分
圧回路410の出力電圧が内部降圧回路102へ与えら
れる。内部降圧回路102は、電源電圧に依存しない一
定の電圧レベルの基準電圧Vrefとこの分圧回路41
0からの出力電圧とを比較し、その比較結果に従って主
電源線107上の電圧レベルを調整する。
【0160】分圧回路410は、主電源線107と主接
地線110の間に直列に接続される抵抗素子410aお
よびnチャネルMOSトランジスタで構成される可変コ
ンダクタンス素子410bと、主接地線110上の電圧
GNDと副接地線上の電圧SGNDとを比較し、その比
較結果に従って可変抵抗素子410bのコンダクタンス
を調整する比較器410cを含む。抵抗素子410aと
可変コンダクタンス素子410bとが接続するノード4
10d上の電圧が内部降圧回路102へ与えられる。次
に、この図25に示す半導体装置の動作について説明す
る。
【0161】内部降圧回路102は、基準電圧Vref
とノード410d上の電圧とを比較し、このノード41
0dの電圧レベルが基準電圧Vrefのレベルと等しく
なるように主電源線107上の内部電源電圧Vccの電
圧レベルを調整する。ノード410dの電圧は、次式で
与えられる。
【0162】 V(410d)=Vcc・Rb/(Ra+Rb) ここで、RaおよびRbは、抵抗素子410aおよび可
変コンダクタンス素子410bの抵抗値を示す。
【0163】スイッチングトランジスタ103aおよび
104はともに導通状態にあり、内部回路111が動作
状態にある。この状態において、内部回路111の動作
により副接地線109上の電圧SGNDが上昇した場
合、比較器410cの出力信号の電圧レベルが上昇する
(比較器210cは、その正入力に副接地線109上の
電圧SGNDを受けている)。応じて、この可変コンダ
クタンス素子410bのコンダクタンスが大きくなり
(抵抗値が小さくなり)、ノード410dの電圧レベル
も低下する(上式参照)。その状態においては、内部降
圧回路102の比較回路102aの出力信号の電圧レベ
ルが低下し、ドライブトランジスタ102bを介して外
部電源ノード101から主電源線107へ電流が供給さ
れ、内部電源電圧Vccの電圧レベルが上昇する。した
がって、副接地線109上の電圧SGNDの上昇時、主
電源線107上の内部電源電圧Vccの電圧レベルも応
じて上昇するため、内部回路111に対する実効電圧を
一定とすることができる。
【0164】内部電源電圧Vccは、Vref.(Ra
+Rb)/Rbで表わされる電圧レベルとなる。分圧回
路410における比較器410cの感度を適当に調整す
ることにより、この副接地線109上の電圧SGNDの
変化量とほぼ大きさの変化を主電源線107上の電源電
圧Vccに生じさせることができる。
【0165】なお、言うまでもなく、分圧回路410
は、主電源線107と主接地線110の間に直列に接続
される抵抗素子および可変コンダクタンス素子を含んで
おり、消費電流低減の観点から、これらの素子の抵抗値
は比較的大きく設定される。
【0166】[変更例2]図26は、この発明の実施の
形態6の変更例2の構成を示す図である。この図26に
示す構成においては、内部降圧回路102は、副電源線
108上の電圧SVccと一定の電圧レベルの基準電圧
Vrefとを比較し、その比較結果に従って主電源線1
07上の内部電源電圧Vccの電圧レベルを調整する。
【0167】主電源線107と副電源線108の間に
は、制御信号/SWの活性化に応答して導通するスイッ
チングトランジスタ103aが設けられ、主接地線11
0と副接地線109の間には、制御信号SWに応答して
導通するスイッチングトランジスタ104が設けられ
る。
【0168】内部回路111の活性化時、副電源線10
8上の電源電圧SVccの電圧レベルが低下したとき、
内部降圧回路102は、この副電源線108上の電圧S
Vccの電圧レベルを基準電圧Vrefの電圧レベルに
駆動するように、主電源線107へ電流を供給する。こ
の主電源線107上の電圧が、スイッチングトランジス
タ103aを介して副電源線108に伝達され、この副
電源線108上の電圧SVccの電圧レベルが元の電圧
レベルに回復する。したがって、内部回路111に含ま
れる論理回路111bの電源電圧低下が高速で抑制さ
れ、実効電圧をほぼ一定とすることができ、安定に論理
回路111bを動作させることができる。
【0169】また、論理回路111aの動作により、副
接地線109上の電圧SGNDの電圧レベルも上昇す
る。このときには、内部降圧回路102および主電源線
107上の内部電源電圧Vccの電圧レベルが上昇して
おり、等価的に、この副接地線109上の電圧SGND
の電圧レベルの上昇を相殺している。したがって、論理
回路111の動作時において、電流が消費され、主電源
線108上の電圧SVccの電圧レベルが低下し、また
副接地線109上の電圧SGNDの電圧レベルが上昇し
た場合、副電源線108上の電圧SVccの電圧レベル
が基準電圧Vrefとなるように内部降圧回路102を
動作させることにより、主電源線107上の内部電源電
圧Vccの電圧レベルが所定電圧レベルよりも高くなり
(スイッチングトランジスタ103aのチャネル抵抗を
考慮する)、内部回路111のすべての論理回路に対す
る実効電圧を実質的に一定とすることができ、安定に内
部回路111を動作させることができる。したがって、
サブ電源供給線の電圧変動の影響を受けることなく安定
に動作する半導体装置を実現することができる。
【0170】[変更例3]図27は、この発明の実施の
形態6の変更例3の構成を示す図である。この図27に
示す半導体装置は、図26に示す装置と、以下の点にお
いて異なっている。すなわち、内部降圧回路102に含
まれる比較回路102aの正入力が、制御信号SWの非
活性化に応答して導通するpチャネルMOSトランジス
タ420を介して主電源線107に結合されかつ制御信
号/SWの活性化に応答して導通するpチャネルMOS
トランジスタ421を介して副電源線108に接続され
る。
【0171】この図27に示す構成においては、待機状
態時においては、制御信号SWがLレベルにあり、ま
た、制御信号/SWがHレベルにあり、したがって、ス
イッチングトランジスタ103aおよびMOSトランジ
スタ421が非導通状態となり、一方MOSトランジス
タ420が導通状態となる。したがって、この状態にお
いては、内部降圧回路102は、基準電圧Vrefの電
圧レベルに、主電源線107上の電圧Vccを維持す
る。
【0172】一方、動作状態においては、制御信号/S
WがLレベルとなり、一方、制御信号SWがHレベルと
なり、MOSトランジスタ420が非導通状態となり、
一方MOSトランジスタ421およびスイッチングトラ
ンジスタ103aが導通状態となる。したがって、この
動作状態時においては、図26に示す構成と同じ構成が
実現され、内部回路111の動作時における実効電圧の
低下を抑制することができる。待機状態時においては、
単に主電源線上の電圧レベルを基準電圧Vrefと比較
して、その比較結果に従って主電源線107上に電流が
供給されるだけである。したがって、副電源線108上
の電圧と比較する場合に比べて、この内部降圧回路10
2により主電源線107上の内部電源電圧Vccの電圧
レベルが不必要に上昇するのを防止することができ、消
費電流を低減することができる。
【0173】[変更例4]図28は、この発明の実施の
形態6の変更例4の構成を示す図である。この図28に
示す構成においては、副電源線108または副接地線1
09上の電圧の変化を検出する変化検出回路500の出
力信号に従って外部電源ノード101から主電源線10
7へ電流を供給する内部降圧回路502は、内部回路1
11の活性時間を決定する活性化信号φACTの活性期
間のみ活性状態とされる。この主電源線107には、常
時動作する電流駆動力の小さなスタンバイ降圧回路51
0が設けられる。このスタンバイ降圧回路510は、基
準電圧Vrefの電圧レベルに、主電源線107上の電
圧Vccを維持する。一方、内部降圧回路502は、先
の図23、図25、図26および図27に示す内部降圧
回路102と、比較回路102aが活性化信号φACT
に応答して活性化される点を除いて同じ構成を備える。
変化検出回路500は、図23および、図25〜図27
に示す副電源線108または副接地線109上の電圧レ
ベルの変化を検出する回路を総称的に示す。したがっ
て、この変化検出回路500の検出する電圧変化を相殺
するように、内部降圧回路502が活性化時動作し、主
電源線107上の電圧Vccのレベルを調整する。
【0174】図28の構成において、内部降圧回路50
2は、内部回路111の動作時に、副電源線108また
は副接地線109上の電圧変化に応答して高速で主電源
線107の電圧レベルを変化させる必要があり、比較的
大きな電流駆動力を要求される(応答速度を速くする必
要がある)。したがって、この待機状態における消費電
流を低減するため、内部降圧回路502は、内部回路1
11の活性化期間のみ動作させる。待機状態時において
は、スタンバイ降圧回路510が動作し、主電源線10
7におけるリーク電流に起因する内部電源電圧Vccの
電圧レベル低下を補償する。これにより、待機状態にお
ける消費電流を低減しかつ活性期間(内部回路の動作期
間)において副電源供給線の電圧レベルを安定に一定電
圧レベルに保持する半導体装置を実現することができ
る。
【0175】なお、この図23から図28に示す構成に
おいては、主電源線上の電圧レベルを変化させている。
しかしながら、外部電源ノードに代えて、負電圧供給ノ
ードを用いれば、この主接地線上の電圧レベルを、副電
源線上の電圧レベル変化または副接地線上の電圧レベル
の変化に応じて調整することができる。
【0176】以上のように、この発明の実施の形態6に
従えば、副電源供給線の電圧レベルが内部回路の動作に
より変動したとき、この変動を相殺するように、主電源
供給線上の電圧レベルを変更しているため、内部回路動
作時における副電源供給線の電圧レベルをほぼ実質的に
一定に保持することができ、安定に内部回路を動作させ
ることができる。
【0177】[実施の形態7]図29は、この発明の実
施の形態7に従う半導体装置の構成を概略的に示す図で
ある。図29においては、主電源線107に対し、複数
個(図29において4個)の容量702a〜702d
と、これらの容量702a〜702dそれぞれに対応し
て設けられる切換回路701a〜701dが設けられ
る。これらの切換回路701a〜701dは、それぞ
れ、選択信号SL0〜SL3に応答して、対応の容量7
02a〜702dを、基準電源ノード690に接続する
かまたは主電源線107に接続する。基準電源ノード6
90には、主電源線107上へ与えられる電圧Vccよ
りも高い電圧VccHが与えられる。基準電源ノード6
90上の電圧VccHは、主電源線107上の電圧Vc
cが外部電源電圧を内部で降圧して生成される電圧であ
れば、外部電源電圧である。主電源線107の電源ノー
ド209へ外部電源電圧が与えられる場合、この基準電
源ノード690へ与えられる電圧VccHは、内部で外
部電源電圧または内部電源電圧を昇圧して得られる高電
圧Vppとなる。
【0178】切換回路701a〜701dは、選択信号
SL0〜SL3の活性化時対応の容量702a〜702
dの充電電極ノードP0〜P3を主電源線107に接続
し、対応の選択信号SL0〜SL3の非活性化時、対応
の容量702a〜702dの充電電極ノードP0〜P3
を基準電源ノード690に接続する。
【0179】主接地線110に対しても、容量705a
〜705dと、これらの容量それぞれに対応して設けら
れ、選択信号/SL0〜/SL3に応答して対応の容量
705a〜705dを主接地線110に接続する切換回
路704a〜704dとが設けられる。
【0180】切換回路704a〜704dは、それぞ
れ、選択信号/SL0〜/SL3の活性化時対応の容量
の充電電極ノードN0〜N3を主接地線110に接続
し、対応の選択信号/SL0〜/SL3の非活性化時、
負電源ノード695と対応の容量705a〜705dの
充電電極ノードN0〜N3を接続する。この負電源ノー
ド695へは、接地電圧GNDよりも低い負の電圧Vs
sLが与えられる。この負電圧VssLは、半導体装置
内部で生成される。
【0181】主電源線107と副電源線108は、制御
信号/SWに応答するスイッチングトランジスタ103
aを介して接続され、また主接地線110は副接地線1
09と制御信号SWに応答して導通するスイッチングト
ランジスタ104を介して接続される。
【0182】図30(A)は、図29に示す切換回路7
01a〜701dの構成の一例を示す図である。図30
(A)においては、これらの切換回路701a〜701
dを、代表的に、1つの切換回路701で示す。図30
(A)において、切換回路701は、選択信号SL(S
L0〜SL3)がLレベルのとき導通し、容量702の
充電電極ノードPを基準電源ノード690に電気的に接
続するpチャネルMOSトランジスタG1と、選択信号
SLを反転するインバータG0と、インバータG0の出
力信号がLレベルのときに導通し、容量702の充電電
極ノードPを主接地線107に電気的に接続するpチャ
ネルMOSトランジスタG2を含む。したがって、切換
回路701においては、MOSトランジスタG1および
G2が相補的に導通/非導通状態となり、容量702
は、その充電電極ノードPが基準電源ノード690に接
続されるときには、主電源線から切離され、一方、この
充電電極ノードPが主電源線に接続される場合には、基
準電源ノード690から切離される。図30(B)は、
図29に示す切換回路704a〜704cの構成を示す
図である。図30(B)においては、これらの切換回路
704a〜704dを、1つの切換回路704で代表的
に示す。
【0183】図30(B)において、切換回路704
は、選択信号/SLを反転するインバータG3と、選択
信号/SLがLレベルのときにインバータG3の出力信
号に応答して導通し、容量705の充電電極ノードN
を、主接地線に接続するnチャネルMOSトランジスタ
G4と、選択信号/SLがHレベルのときに導通し、容
量705の充電電極ノードNを負電源ノード695に電
気的に接続するnチャネルMOSトランジスタG5を含
む。この図30(B)に示す切換回路704の構成にお
いても、容量705の充電電極ノードNは、MOSトラ
ンジスタG4およびG5により、択一的に、負電圧ノー
ド695または主接地線に接続される。
【0184】なお、図30(A)および(B)に示す構
成において、インバータG0およびG3はレベル変換機
能を備えており、選択信号SLのHレベルは、高電圧V
ccHレベルであり、また選択信号/SLのLレベル
は、負電圧VssLレベルである。
【0185】この図29に示す構成において、主電源線
107と副電源線108とが電気的に接続され、また主
接地線110と副接地線109とが電気的に接続されて
いる状態において、内部回路700の動作時に、容量7
02a〜702dを選択的に主電源線107へ接続し、
この主電源線107上の電圧Vccの電圧レベルを上昇
させる。また、このとき同時に、容量705a〜705
dを主接地線110に選択的に接続し、主接地線110
上の電圧レベルを低下させ、応じて副接地線109上の
電圧SGNDの電圧レベルを低下させる。次に、この図
29および図30(A)および(B)に示す半導体装置
の動作を、図31に示す信号波形図を参照して説明す
る。
【0186】図31に示す信号波形図においては、この
半導体装置に含まれる内部回路700は、内部クロック
信号intCLKに同期して動作する。各クロックサイ
クルにおいて、この内部回路700を活性化する信号φ
actが所定期間活性状態へ駆動される。
【0187】時刻t0以前においては、スイッチングト
ランジスタ103aおよび104は非導通状態にあり、
副電源線108上の電圧SVccが、主電源線107上
の電圧MVcc(Vcc)の電圧レベルよりも低く、ま
た副接地線109上の電圧SGNDは、主接地線110
上の電圧MGND(GND)の電圧レベルよりも高い。
【0188】この状態において、選択信号SL0〜SL
3はすべてLレベルの非活性状態にあり、切換回路70
1a〜701dは、対応の容量702a〜702dを、
基準電源ノード690に接続している。したがって、容
量702a〜702dの充電電極ノードP0〜P3は、
高電圧VccHのレベルに充電される。また、選択信号
/SL0〜/SL3はすべてHレベルにあり、切換回路
704a〜704dは、対応の容量705a〜705d
を負電源ノード695に接続する。したがって、容量7
05a〜705dの充電電極ノードN0〜N3は、負電
圧VssLレベルに充電される。
【0189】時刻t0において内部回路活性化信号(ま
たは内部回路を活性化するコマンド)が与えられると、
活性化信号φactが所定期間Hレベルの活性状態とな
る。この活性化信号φactの活性化に応答して、まず
選択信号SL0および/SL0が活性化され、切換回路
701aは、容量702aの充電電極ノードP0を主電
源線107に接続する。また、切換回路704aが、容
量705aの充電電極ノードN0を主接地線110に接
続する。このとき、また、制御信号SWおよび/SWが
活性化され、スイッチングトランジスタ103aおよび
104が導通し、主電源線107が副電源線108に電
気的に接続され、また副接地線109が主接地線110
に電気的に接続される。
【0190】容量702aは、主電源線107に充電電
荷を供給し、その充電電圧レベルが低下し、一方、主電
源線107および副電源線108の電圧レベルは上昇す
る。また、主接地線110は、容量704aからの負電
荷の供給によりその電圧レベルが低下し、また副接地線
109の電圧レベルSGNDのレベルも低下する。
【0191】この状態において内部回路700が動作
し、電流を消費する。このとき、主電源線107上の電
圧は、通常のレベルの電源電圧Vcc上よりも高く設定
されており、また主接地線110上の電圧MGNDは、
接地電圧GNDよりも低くされている。したがって、内
部回路動作時において、これらの容量702aおよび7
05aにより供給された電荷を消費することにより、主
電源線107および副電源線108上の電圧MVccお
よびSVccが低下するのを抑制することができ、また
主接地線110および副接地線109上の電圧MGND
およびSGNDが上昇するのを抑制することができ、内
部回路700を安定に動作させることができる。定常状
態時においては、この主電源線107および副電源線1
08の電圧レベルは、ほぼ電源電圧Vccレベルとな
り、また主接地線110および副接地線109上の電圧
レベルも、接地電圧GNDレベルとなる。
【0192】1クロックサイクルが経過すると、選択信
号SL0および/SL0が非活性化され、切換回路70
1aは、容量702aを基準電源ノード690に接続
し、また切換回路704aは、容量705aを負電源ノ
ード695に接続する。これにより、容量702aおよ
び705aの充電電圧レベルが変化する。
【0193】次のクロックサイクルにおいて、再び活性
化信号が与えられると、この活性化信号φactに従っ
て選択信号SL1および/SL1が活性化され、容量7
02bおよび705bがそれぞれ、切換回路701bお
よび704bにより主電源線107および主接地線11
0に電気的に接続される。このとき、また、制御信号S
Wおよび/SWも活性化され、主電源線107および副
電源線108の電気的接続および副接地線109および
主接地線110の電気的接続が行なわれる。これによ
り、制御信号SWおよび/SWの非活性化により低下し
ていた副電源線108上の電圧SVccが上昇し、また
上昇していた副接地線109上の電圧SGNDが電圧レ
ベルが低下する。この状態において再び内部回路700
が動作し、電流を消費する。この状態においても、容量
702bおよび705bからの供給電荷により、主電源
線107および副電源線108上の所定レベル以下への
電圧低下および主接地線110および副接地線109上
の所定レベル以上への電圧上昇を抑制することができ
る。
【0194】以降、各クロックサイクルにおいて内部回
路を活性化する信号に従って選択信号SL2、/SL2
およびSL3、/SL3が順次活性化される。
【0195】内部回路の動作開始時に、電源供給線上の
電圧の絶対値を大きくしておくことにより、内部回路動
作時において電流が消費されても、電源電圧の低下およ
び接地電圧の上昇を抑制することができ、内部回路70
0を安定に動作させることができる。また、容量702
a〜702dは、主電源線107上の電圧レベルを上昇
させ、また容量705a〜705dは、主接地線110
上の電圧を低下させる必要があり、その容量値は比較的
大きくなる。したがって、その充電時間に長期間を有し
ても、これらの容量素子をインターリーブ態様で順次利
用することにより、確実に、これらの容量素子702a
〜702dおよび705a〜705dを所定電圧レベル
に充電することができ、高速動作時においても、確実に
主電源線上の電圧レベルを上昇させかつ主接地線上の電
圧レベルを低下させることができる。
【0196】なお、制御信号SWが選択信号SL0〜S
L3の論理和により生成され、制御信号/SWは選択信
号SL0〜SL3の否定論理和により生成される。
【0197】また、主電源線107および主接地線11
0を容量素子に接続することにより、内部回路において
これらの主電源線および主接地線上の電圧を利用する回
路のみならず、副電源線および副接地線上の電圧を利用
する回路に対しても、動作電源電圧の変動を抑制するこ
とができ、内部回路700に含まれる論理回路の動作電
源にかかわらず、内部回路700を安定に動作させるこ
とができる。
【0198】[変更例]図32は、図29に示す半導体
装置の動作シーケンスの変更例を示す図である。図32
に示す信号波形図においては、内部回路活性化信号φa
ctが複数クロックサイクルにわたって活性状態に保持
される。この内部回路活性化信号φactの活性化期
間、各クロックサイクルにおいて順次選択信号SL0,
/SL0〜SL3,/SL3が活性状態へ駆動される。
制御信号SWおよび/SWは、これらの選択信号の活性
化に応答してその活性化期間中活性化される。選択信号
SL0,/SL0〜SL3,/SL3の活性化に応じ
て、主電源線および副電源線ならびに主接地線および副
接地線に電荷が供給される。内部回路活性化信号φac
tの活性化期間において、内部回路のサブ回路が各クロ
ックサイクルごとに動作する。たとえば、クロック同期
型メモリにおいて、データ読出を指示するリードコマン
ドが与えられた場合、データ読出に関連する回路群を活
性化するために読出回路活性化信号が所定期間活性化さ
れる(通常、バースト長期間)。この活性期間の間、内
部で列選択動作を行ない、各クロックサイクルごとにメ
モリセルを選択してデータを読出し内部転送を行なって
外部へ出力する。この場合、読出系回路においては、各
クロックサイクルごとに、内部回路が動作する。したが
って、このような場合、内部回路活性化信号が複数クロ
ックサイクルにわたって活性状態とされても、内部回路
は、各クロックサイクルごとにクロック信号に同期して
動作する。これに合わせて、選択信号を各クロックサイ
クルごとに順次活性状態へ駆動することにより、内部回
路の動作に合わせて、主電源線および主接地線へ電荷を
供給して、内部回路の動作による実効電圧低下を防止す
ることができる。
【0199】また、携帯端末機などの場合、通信モード
が活性化されたとき、クロック信号に同期して、データ
パケットの送受を行なうとともに、内部で復号/符号化
動作が行なわれる。したがって、通信モード活性期間、
内部回路がクロック信号に同期して動作するため、各ク
ロックサイクルごとに、主電源線および主接地線に容量
からの電荷を供給することにより、内部回路を安定に動
作させることができる。
【0200】なお、図32に示す動作波形図において
は、選択信号SL0,/SL0〜SL3,/SL3の非
活性化時、主電源線および副電源線が切離され、副電源
線の電圧レベルが低下し、また主接地線と副接地線とが
切離されて、副接地線上の電圧レベルが上昇している。
しかしながら、この内部回路活性化信号φactの活性
期間中、連続して、制御信号SWおよび/SWが活性状
態へ駆動され、主接地線と副接地線とが接続され、また
副電源線と主電源線とが接続される構成が用いられても
よい。
【0201】なお、図31および図32に示す動作波形
図において、また、容量が主電源線に接続された場合、
容量の充電電極ノードが、電源電圧Vccレベルまで低
下している状態が示される。これは、内部回路の消費電
流と容量素子の供給電荷量とを等しくすることにより実
現される。これは、主接地線に接続される容量の電極ノ
ードN0〜N3の電圧レベルは接地電圧GNDレベルに
まで上昇する場合についても同様である。
【0202】図33は、選択信号発生回路の構成を示す
図である。図33において、選択信号発生回路は、内部
クロック信号intCLKと活性化信号φactとを受
けるAND回路710と、AND回路710の出力信号
をバッファ処理して、大きな駆動力で転送クロック信号
TKaを生成するドライバ711と、AND回路710
の出力信号を反転するインバータ回路712と、インバ
ータ回路712の出力信号をバッファ処理して、大きな
駆動力をもって転送クロック信号TKbを生成するドラ
イバ713と、AND回路710の出力信号を4分周す
る1/4分周回路714と、1/4分周回路714の出
力信号の立上がり(または立下がり)に応答してワンシ
ョットのパルス信号を発生するパルス発生回路715
と、パルス発生回路715の出力信号を反転するインバ
ータ回路716を含む。内部回路活性化信号φactが
活性状態のHレベルのときに、内部クロック信号int
CLKに同期したクロック信号がAND回路710から
出力される。ドライバ711および713から、互いに
相補な転送クロック信号が生成される。インバータ回路
716は、論理整合のためおよび次段のシフトレジスト
回路を高速で駆動するために設けられる。
【0203】この選択信号発生回路は、さらに、インバ
ータ回路716の出力信号を転送する3段のシフトレジ
スタ717、718および719と、シフトレジスタ7
19の出力信号をドライバ711からのクロック信号に
同期して取込みかつラッチするレジスタ720と、シフ
トレジスタ717〜719およびレジスタ720の入力
ノードに対応して設けられ、対応の入力ノードの信号変
化に応答してワンショットのパルス信号を発生するパル
ス発生回路721a〜721dと、パルス発生回路72
1a〜721dそれぞれの出力信号を反転するインバー
タ722a〜722dを含む。
【0204】パルス発生回路721a〜721dそれぞ
れから、選択信号SL0〜SL3が出力され、インバー
タ回路722a〜722dから補の選択信号/SL0〜
/SL3がそれぞれ出力される。次に、この図33に示
す選択信号発生回路の動作を図34に示すタイミングチ
ャート図を参照して説明する。
【0205】内部クロック信号intCLKは、その内
部回路の動作にかかわらず、常時発生される。クロック
サイクル♯0において、内部回路活性化指示信号(また
は活性化コマンド)が与えられ、内部回路活性化信号φ
actがHレベルの活性状態に立上がる。応じて、AN
D回路710から、内部クロック信号intCLKに同
期したクロック信号が出力され、1/4分周回路714
が、このAND回路710から与えられたクロック信号
を4分周する。パルス発生回路715は、この1/4分
周回路714の出力信号の立上がりに応答してワンショ
ットのパルス信号を生成し、インバータ回路716を介
してシフトレジスタ717へ与える。ドライバ711お
よび713は、それぞれ、活性化信号φactの活性化
時、内部クロック信号intCLKに同期した転送クロ
ック信号TKaおよびTKbを生成する。
【0206】シフトレジスタ717は、このクロックサ
イクル♯0において、ドライバ711の出力する転送ク
ロック信号TKaがHレベルの間、その初段の転送ラッ
チTaに取り込みラッチし、ドライバ711の出力する
転送クロック信号TKaがLレベルに立下がるとラッチ
状態となる。次いで、ドライバ713の出力する転送ク
ロック信号TKbがHレベルとなり、次段の転送ラッチ
Tbへ転送しそこでラッチする。パルス発生回路721
aが、このシフトレジスタ717の転送ラッチTaのラ
ッチ信号の立上がりに応答してワンショットのパルス信
号を発生し、所定のパルス幅を有する選択信号SL0を
活性状態へ駆動する。
【0207】クロックサイクル♯1において、ドライバ
711および713からの転送クロック信号にTKaお
よびTKbに同期して、シフトレジスタ717のラッチ
するHレベルの信号が、次段のシフトレジスタ718の
初段の転送ラッチTaに転送されてそこでラッチされ
る。したがって、このクロックサイクル♯1において
は、パルス発生回路721bが所定の時間幅を有するワ
ンショットのパルス信号を生成し、選択信号SL1が活
性状態となる。このクロックサイクル♯1において、ド
ライバ713の出力する転送クロック信号TKbがHレ
ベルとなると、シフトレジスタ718において転送ラッ
チTaから転送ラッチTbへのデータ信号の転送が行な
われる。
【0208】次いでクロックサイクル♯2において、シ
フトレジスタ718の転送ラッチTbにラッチされた信
号が、シフトレジスタ719へ転送され、その初段の転
送ラッチTaの入力ノードの信号がHレベルに立上が
る。応じて、パルス発生回路721cがワンショットの
パルス信号を発生し、選択信号SL2を活性状態へ駆動
する。
【0209】次のクロックサイクル♯3においては、ド
ライバ711からの転送クロック信号TKaの立上がり
に同期して、シフトレジスタ719からレジスタ720
への信号の転送が行なわれ、そのレジスタ720のラッ
チデータがHレベルに立上がり、パルス発生回路721
dが、ワンショットのパルス信号を生成し、選択信号S
L3を所定期間活性状態へ駆動する。
【0210】クロックサイクル♯4において、再び1/
4分周回路714の出力信号がHレベルに立上がり、応
じて、パルス発生回路715がワンショットのパルス信
号を発生する。以降、クロックサイクル♯0から♯3と
同様の動作が繰返し行なわれ、選択信号SL0〜SL3
は、異なるクロックサイクルにおいて順次活性状態へ駆
動される。
【0211】クロックサイクル♯7において、内部回路
非活性化指示に応答して内部回路活性化信号φactが
非活性状態へ駆動される。このクロックサイクル♯7に
おいては、AND回路710の出力信号は、内部クロッ
ク信号intCLKに同期して立上がっており、応じて
ドライバ711および713から転送クロック信号TK
aおよびTKbが生成される。したがって、選択信号S
L3がこのクロックサイクル♯7において駆動され、主
電源線および主接地線への容量からの電荷の供給が行な
われる。内部回路活性化信号φactの非活性化時、内
部回路がリセット状態へ移行する場合、このリセット状
態移行時における回路動作により消費される電流を容量
からの電荷により補償することができ、確実に内部回路
を所定の状態にリセットすることができる。
【0212】内部回路活性化信号φactは、クロック
同期型DRAMの場合、外部から与えられるアクティブ
コマンドにより活性化され、プリチャージコマンドによ
り非活性化される信号であってもよい。また、リード/
ライトコマンド印加時活性化される読出/書込系回路活
性化信号のように、複数のクロックサイクルにわたって
活性状態に保持する信号であってもよい。
【0213】図35は、選択信号発生回路の変更例の構
成を示す図である。図35においては、転送クロック信
号TKaおよびTKbを発生する部分の構成を示す。選
択信号を発生する部分の構成は、図33に示す構成と同
じである。
【0214】図35において、選択信号発生回路は、内
部クロック信号intCLKと内部回路活性化信号φa
ctとを受けるAND回路710と、AND回路710
の出力信号に従って転送クロック信号TKaを生成する
ドライバ711と、内部クロック信号intCLKを反
転するインバータ回路730と、インバータ回路730
の出力信号と内部回路活性化信号φactとを受けるA
ND回路731と、AND回路731の出力信号に従っ
て転送クロック信号TKbを生成するドライバ732を
含む。内部回路活性化信号φactの活性化時、AND
回路710および731から、互いに相補なクロック信
号が生成される。したがって転送クロック信号TKaお
よびTKbも、同様互いに相補なクロック信号となり、
図34に示す動作を実現することができる。
【0215】この図35に示す回路構成の場合、AND
回路710および731から転送クロック信号TKaお
よびTKbが生成されるまでの伝播遅延を同じとするこ
とができ、転送クロック信号TKaおよびTKbがとも
にHレベルとなる状態を確実に防止することができる。
【0216】なお、図31に示すように、内部回路活性
化信号φactの活性化に応答して選択信号を順次切換
える構成の場合、リング状に接続されたシフトレジスタ
に対する転送クロック信号として、内部回路活性化信号
を用いればよい。
【0217】上述の構成においては、主電源供給線上の
電圧よりも絶対値の大きな電圧を受けるノードに容量を
接続し、内部回路動作時、その容量を主電源供給線に接
続している。しかしながら、この内部回路が消費する電
流を容量からの供給電荷により補償することができれば
よく、容量素子は主電源供給線上に伝達される電圧と同
じ絶対値の電圧を受けるように構成されてもよい。
【0218】また、容量の数は、各容量の充電に要する
時間に応じて、適当な数に定められればよい。
【0219】また、副電源供給線に対しても容量素子が
内部回路動作時接続される構成が用いられてもよい。
【0220】
【発明の効果】以上のように、この発明に従えば、内部
回路動作時における副電源供給線の電圧変化を抑制して
いるため、内部回路を、安定かつ高速に動作させること
ができる。
【0221】すなわち請求項1に係る発明に従えば、内
部回路の動作開始時、副電源供給線へ、主電源供給線上
の電圧よりも絶対値の大きな電圧を伝達するよう構成し
ているため、高速で副電源供給線を元の主電源供給線上
の電圧レベルへ駆動することができ、早いタイミングで
内部回路を動作させることができる。
【0222】請求項2に係る発明に従えば、請求項1の
スイッチ回路を、内部回路の動作開始時、主電源供給線
と副電源供給線とを電気的に接続する第1のスイッチン
グ素子と、動作開始指示信号に応答して所定期間主電源
供給線上の電圧よりも絶対値の大きな電圧供給ノードを
副電源供給線へ接続する第2のスイッチング素子とで構
成しているため、内部回路動作時、第2のスイッチング
素子を介して高速で、副電源供給線上の電圧を、主電源
供給線上の電圧レベルへ回復させることができ、また所
定期間のみ第2のスイッチング素子を導通状態とするこ
とにより、副電源供給線上の電圧レベルが、主電源供給
線上の電圧以上に変化するのを防止することができる。
【0223】請求項3に係る半導体装置に従えば、請求
項1のスイッチ回路は、主電源線と副電源線とを接続す
るための第1のスイッチング素子と、絶対値の大きな電
圧を副電源線上へ伝達するための第2のスイッチング素
子を第3のスイッチング素子を介して副電源供給線へ接
続するように構成しているため、待機状態時におけるサ
ブスレッショルド電流は、この第3のスイッチング素子
により決定され、待機状態時におけるサブスレッショル
ドリーク電流が増加するのを防止することができる。
【0224】請求項4に係る発明に従えば、請求項1の
スイッチ回路を、内部回路動作開始時副電源供給線上の
電圧と基準電圧とを比較する比較回路の出力信号に従っ
て絶対値の大きな電圧を供給する基準電源ノードと副電
源供給線との間に電流の流れを生じさせるように構成し
ているので、副電源供給線上の電圧レベルに応じて基準
電源ノードと副電源供給線との間に電流の流れを生じさ
せることができ、高速で副電源供給線上の電圧を所定電
圧レベルへ回復させることができるとともに、この副電
源供給線上の電圧レベルが、所定電圧レベル以上に駆動
されるのを防止することができる。
【0225】請求項5に係る発明に従えば、内部回路動
作開始時、副電源供給線へ容量素子からの電荷を供給す
るように構成しているため、内部回路動作時の消費電流
を容量素子からの電荷により補償することができ、副電
源供給線上の電圧を安定に所定電圧レベルに保持するこ
とができる。
【0226】請求項6に係る発明に従えば、容量素子
は、内部回路動作開始時、チャージポンプ動作を行なっ
て副電源供給線へ電荷を供給するように構成しているた
め、容易に、かつ高速で副電源供給線へ電荷を供給する
ことができる。
【0227】請求項7に係る発明に従えば、請求項5の
装置において、中間電圧レベルの振幅を有する信号を容
量素子へ与えており、副電源供給線上の電荷が過剰に供
給されるのを防止することができる。また、副電源線お
よび副接地線へ電荷を供給する場合、駆動信号の変化方
向が逆となるため、容量素子の充放電電荷を他方の容量
素子の電極ノードへ伝達することができ、電荷再利用に
より、消費電流の増加を抑制することができる。
【0228】請求項8に係る発明に従えば、請求項5の
容量素子が、互いに並列に設けられかつ相補的に副電源
供給線へ電荷を供給する容量で構成しているため、内部
回路が入力信号に従って動作する場合においても、内部
回路の消費電流を容量からの供給電荷により補償するこ
とができる。
【0229】請求項9に係る発明に従えば、請求項8の
装置は、第1および第2の容量へ、外部から与えられる
クロック信号に同期して相補なドライブ信号を与えるよ
うに構成しているため、内部回路の動作タイミングに応
じて確実に、容量にチャージポンプ動作を行なわせるこ
とができる。
【0230】請求項10に係る発明に従えば、請求項8
の装置を、さらに、内部回路動作時、第1および第2の
容量を相補的に副電源供給線に接続するように構成して
いるため、これらの容量が対応の副電源供給線の電圧レ
ベルを逆方向に変化させるとき確実に副電源供給線から
切離すことができ、正確に、対応の副電源供給線に対し
電荷を供給することができ、複数の容量が設けられてい
る場合においても、副電源供給線への悪影響を及ぼすこ
となく確実に副電源供給線へ電荷を供給することができ
る。
【0231】請求項11に係る発明に従えば、請求項1
0の装置において、副電源供給線から切離されるとき第
1および第2の容量の出力ノードを所定電圧レベルに充
電しているため、正確に、副電源供給線へ、この充電電
圧レベルを基準としてチャージポンプ動作を行なって電
荷を供給することができる。
【0232】請求項12に係る発明に従えば、第1およ
び第2の主電源供給線および第1および第2の副電源供
給線を有する構成において、第2の副電源供給線の電圧
変化時、この電圧変化と同じ方向に第1の主電源供給線
の電圧を変化させているため、内部回路の実効電圧を一
定電圧レベルに保持することができ、内部回路の動作速
度低下および消費電流増加を確実に抑制することができ
る。
【0233】請求項13に係る発明に従えば、請求項1
2の補償回路は、第2の副電源供給線の電圧に依存する
基準電圧を第1の主電源供給線の電圧と比較し、その比
較結果に従って主電源供給線と基準電源ノードとの同じ
電流の流れを生じさせているため、この第2の副電源供
給線の電圧変化と同じ方向に主電源供給線の電圧を変化
させることができ、第1の主電源供給線および第2の副
電源供給線の電圧を動作電源電圧として動作する回路に
対する実効電圧の低下を抑制することができる。
【0234】請求項14に係る発明に従えば、請求項1
2の補償回路は、第1の主電源供給線の電圧と第2の主
電源供給線の電圧を可変抵抗素子を含む分圧回路で分圧
し、この分圧回路出力と基準電圧とを比較し、この比較
結果に従って基準電源ノードと第1の主電源供給線との
間に電流の流れを生じさせかつ可変抵抗素子の抵抗値
を、第2の主および副電源供給線の電圧差に応じて変化
させているため、第2の副電源供給線の電圧変化に応じ
た変化を分圧回路出力に生じさせることができ、応じて
第1の主電源供給線の電圧レベルを第2の副電源供給線
の電圧レベルの変化に応じて変化させることができ、実
効電圧レベルを一定値以上に保持することができる。
【0235】請求項15に係る発明に従えば、可変抵抗
素子として、第2の主および副電源供給線の電圧を比較
する比較回路の出力信号に従ってコンダクタンスが変化
する可変コンダクタンス素子を用いているため、簡易な
回路構成で、容易に可変抵抗素子を実現することができ
る。
【0236】請求項16に係る発明に従えば、請求項1
2の補償回路を、第1の副電源供給線と基準電圧との差
に応じて基準電源ノードと第1の主電源供給線との間に
電流の流れを生じさせるように構成しているため、第1
の副電源供給線の電圧の変化時、正確に、第1の主電源
供給線の電圧を通じて第2の副電源供給線の電圧レベル
を元の電圧レベルへ回復させることができ、応じて内部
回路の実効電圧を一定とすることができる。
【0237】請求項17に係る発明に従えば、内部回路
動作時、容量素子を主電源供給線に結合するように構成
しているため、主電源供給線および副電源供給線の電圧
レベルが内部回路動作により変化するのを抑制すること
ができ、安定に内部回路を動作させることができる。
【0238】請求項18に係る発明に従えば、請求項1
7の容量素子が、主電源供給線上の電圧よりも絶対値の
大きな電圧レベルに充電されているため、主および副電
源供給線の電圧レベルが内部回路の動作時変動するの
を、この容量素子からの供給電荷により確実に抑制する
ことができる。
【0239】請求項19に係る発明に従えば、容量素子
を複数個設け、内部回路動作時、これらの容量素子は、
所定の周期で順次主電源供給線へ接続するように構成し
ているため、正確に、所定電圧レベルに充電された容量
素子を用いて主電源供給線へ電荷を供給することができ
る。
【0240】請求項20に係る発明に従えば、容量を主
電源供給線から切離すと、所定電圧レベルに充電してい
るため、充電時間を見かけ上なくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に従う半導体装置の
構成を示す図である。
【図2】 図1に示す半導体装置の動作を示す信号波形
図である。
【図3】 図1に示す制御信号発生部の構成を概略的に
示す図である。
【図4】 図3に示す制御回路の構成を概略的に示す図
である。
【図5】 図3に示す制御回路の変更例の構成を概略的
に示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態1の変更例の構成を示
す図である。
【図7】 図6に示す半導体装置の動作を示す信号波形
図である。
【図8】 図6に示す制御信号を発生する部分の構成を
概略的に示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態2に従う半導体装置の
構成を示す図である。
【図10】 図9に示す半導体装置の動作を示す信号波
形図である。
【図11】 この発明の実施の形態3に従う半導体装置
の構成を示す図である。
【図12】 図11に示す半導体装置の動作を示す信号
波形図である。
【図13】 この発明の実施の形態4の構成を概略的に
示す図である。
【図14】 図13に示す半導体装置の動作を示す信号
波形図である。
【図15】 この発明の実施の形態4の変更例の構成を
概略的に示す図である。
【図16】 図15に示す半導体装置の動作を示す信号
波形図である。
【図17】 この発明の実施の形態5に従う半導体装置
の構成を示す図である。
【図18】 図17に示す半導体装置の動作を示す信号
波形図である。
【図19】 図17に示す半導体装置の作用効果を説明
するための図である。
【図20】 図17に示す半導体装置を含む回路装置の
全体構成を概略的に示す図である。
【図21】 図20に示す半導体回路装置の動作を示す
タイミングチャート図である。
【図22】 図19に示すクロック信号およびドライブ
信号発生部の構成の一例を示す図である。
【図23】 この発明の実施の形態6に従う半導体装置
の構成を示す図である。
【図24】 図23に示す半導体装置の電源/接地線の
電圧変化を示す図である。
【図25】 この発明の実施の形態6の変更例の構成を
示す図である。
【図26】 この発明の実施の形態6の第2の変更例の
構成を示す図である。
【図27】 この発明の実施の形態6の第3の変更例の
構成を示す図である。
【図28】 この発明の実施の形態6の第4の変更例の
構成を示す図である。
【図29】 この発明の実施の形態7の半導体装置の構
成を概略的に示す図である。
【図30】 (A)および(B)は、図29に示す切換
回路の構成を示す図である。
【図31】 図29に示す半導体装置の動作を示す信号
波形図である。
【図32】 図29に示す半導体装置の動作を示す信号
波形図である。
【図33】 図29に示す半導体装置の選択信号発生回
路の構成を示す図である。
【図34】 図33に示す回路の動作を示すタイミング
チャート図である。
【図35】 図33に示す選択信号発生回路の変更例の
構成を示す図である。
【図36】 従来の階層電源構成の半導体装置の構成を
示す図である。
【図37】 従来の半導体装置の動作を説明するための
図である。
【符号の説明】
101 外部電源ノード、102 内部降圧回路、10
3 スイッチ回路、103a,103b,104 スイ
ッチングトランジスタ、107 主電源線、108 副
電源線、109 副接地線、110 主接地線、111
内部回路、153a−153c スイッチングトラン
ジスタ、201 比較回路、202 ドライブトランジ
スタ、209 電源ノード、210,212 ドライ
バ、211,213 容量、260 ドライブ回路、2
60a〜260d MOSトランジスタ、250,25
2 容量、260f〜260h MOSトランジスタ、
300,302 ドライブ回路、300a,300d,
302a,302d 容量、300b,300c,30
0e,300f,302b,302c,302e,30
2f MOSトランジスタ、401 基準電圧発生回
路、401a 定電流源、401b 抵抗素子、410
a 抵抗素子、410b MOSトランジスタ、410
c 比較器、500 変化検出回路、502 内部降圧
回路、510 スタンバイ降圧回路、700 内部回
路、701a〜701d,704a〜704d 切換回
路、702a〜702d,705a〜705d 容量。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定レベルの電圧が伝達される主電源供
    給線、 副電源供給線、 前記主電源供給線上に伝達される前記所定のレベルの電
    圧よりも絶対値の大きな電圧を供給するための基準電源
    ノード、 前記副電源供給線上の電圧を一方動作電源電圧として動
    作する内部回路、および前記内部回路の動作開始指示信
    号に応答して、前記基準電源ノードと前記副電源供給線
    との間に電流が流れる経路を形成するスイッチ回路とを
    備える、半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記スイッチ回路は、 前記動作開始指示信号に応答して導通し、前記主電源供
    給線と前記副電源供給線とを電気的に接続する第1のス
    イッチング素子と、 前記動作開始指示信号に応答して所定期間導通し、前記
    基準電源ノードと前記副電源供給線とを電気的に接続す
    る第2のスイッチング素子とを含む、請求項1記載の半
    導体装置。
  3. 【請求項3】 前記スイッチ回路は、 前記動作開始指示信号に応答して導通し、前記主電源供
    給線上の電圧を伝達する第1のスイッチング素子と、 前記動作開始指示信号に応答して所定期間導通し、前記
    基準電源ノードの電圧を伝達する第2のスイッチング素
    子と、 前記第1および第2のスイッチング素子と、前記副電源
    供給線との間に設けられ、前記動作開始指示信号に応答
    して導通し、前記第2および第3のスイッチングトラン
    ジスタを前記副電源供給線に電気的に接続する第3のス
    イッチング素子とを備える、請求項1記載の半導体装
    置。
  4. 【請求項4】 前記スイッチ回路は、 前記動作開始指示信号に応答して活性化され、前記副電
    源供給線上の電圧と基準電圧とを比較する比較回路と、 前記基準電源ノードと前記副電源供給線との間に結合さ
    れ、前記比較回路の出力信号に応答して前記基準電源ノ
    ードと前記副電源供給線との間に電流の流れを生じさせ
    るスイッチング素子とを含む、請求項1記載の半導体装
    置。
  5. 【請求項5】 所定のレベルの電圧を伝達するための主
    電源供給線、 副電源供給線、 前記副電源供給線上の電圧を一方動作電源電圧として動
    作する内部回路、 前記内部回路の動作開始指示信号に応答して導通し、前
    記主電源供給線と前記副電源供給線とを電気的に接続す
    るスイッチング素子、および前記動作開始指示信号に応
    答して前記副電源線へ電荷を供給するための容量素子と
    を含む、半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記容量素子は、前記動作開始指示信号
    に応答してチャージポンプ動作を行なって電荷を前記副
    電源供給線へ伝達する、請求項5記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記動作開始指示信号に応答して前記容
    量素子へ前記主電源供給線上の電圧と前記主電源供給線
    上の電圧と論理の異なる電圧との間の中間電圧の振幅を
    有する信号を与える手段をさらに含む、請求項5記載の
    半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記容量素子は、前記動作開始指示信号
    に応答して相補的に前記副電源線へ電荷を供給する第1
    および第2の容量を含む、請求項5記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 前記動作開始指示信号に応答して、外部
    から繰返し与えられるクロック信号に同期して相補なド
    ライブ信号を生成して前記第1および第2の容量へ与え
    るドライブ回路をさらに備える、請求項8記載の半導体
    装置。
  10. 【請求項10】 前記動作開始指示信号に応答して前記
    第1および第2の容量を相補的に前記副電源供給線に接
    続する回路をさらに備える、請求項8記載の半導体装
    置。
  11. 【請求項11】 前記動作開始指示信号に応答して前記
    第1および第2の容量が前記副電源線から切離されると
    き前記第1および第2の容量の電荷出力ノードを充電す
    る回路をさらに備える、請求項10記載の半導体装置。
  12. 【請求項12】 第1の所定電圧を伝達する第1の主電
    源線供給線、 前記第1の所定電圧と論理の異なる第2の所定電圧を伝
    達するための第2の主電源供給線、 第1の副電源供給線、 第2の副電源供給線、 前記第1の主電源供給線と前記第2の副電源供給線上の
    電圧を両動作電源電圧として動作する内部回路、 前記内部回路の動作開始指示信号に応答して前記第1の
    主電源供給線と第1の副電源供給線とを接続するための
    第1のスイッチング素子、 前記動作開始指示信号に応答して前記第2の主電源供給
    線と第2の副電源供給線とを接続する第2のスイッチン
    グ素子、 前記第1の所定電圧よりも絶対値の大きな電圧を供給す
    るための基準電源ノード、および前記第2の副電源供給
    線に結合され、前記第2の副電源供給線の電圧変化に応
    答して前記第1の主電源供給線上の電圧を前記第2の副
    電源供給線上の電圧変化と同じ方向に変化させるための
    補償回路を備える、半導体装置。
  13. 【請求項13】 前記補償回路は、 前記第2の副電源供給線上の電圧に依存する基準電圧を
    生成する手段と、 前記第1の主電源供給線上の電圧と前記基準電圧とを比
    較する比較回路と、 前記基準電源ノードと前記第1の主電源供給線との間に
    結合され、前記比較回路の出力信号に応答して前記第1
    主電源供給線と前記基準電源ノードとの間に電流の流れ
    を生じさせるドライブ素子とを含む、請求項12記載の
    半導体装置。
  14. 【請求項14】 前記補償回路は、 前記第1および第2の主電源供給線上の電圧を分圧する
    分圧回路を備え、前記分圧回路は、前記第2の主電源供
    給線および第2の副電源供給線の電圧差に応じて抵抗値
    が変化する可変抵抗素子を含み、 前記分圧回路の出力電圧と基準電圧とを比較する比較回
    路と、 前記比較回路の出力信号に応答して前記基準電源ノード
    と前記第1の主電源供給線との間で電流の流れを生じさ
    せるドライブ素子とを含む、請求項12記載の半導体装
    置。
  15. 【請求項15】 前記分圧回路は、 前記第1の主電源供給線に接続する抵抗素子と、 前記第2の主電源供給線上の電圧と前記第2の副電源供
    給線上の電圧とを比較する比較器と、 前記抵抗素子と前記第2の主電源供給線との間に接続さ
    れかつ前記比較器の出力信号に応じてそのコンダクタン
    スが変化する可変コンダクタンス素子を含む、請求項1
    4記載の半導体装置。
  16. 【請求項16】 前記補償回路は、 前記第1の副電源供給線と基準電圧との差に応じて前記
    基準電源ノードと前記第1の主電源供給線との間に電流
    の流れを生じさせる手段を含む、請求項12記載の半導
    体装置。
  17. 【請求項17】 所定のレベルの電圧を伝達するための
    主電源供給線、 副電源供給線、 前記主または副電源供給線上の電圧を一方動作電圧とし
    て動作する内部回路、 前記内部回路の動作開始指示信号に従って導通し、前記
    主電源供給線と前記副電源供給線とを電気的に接続する
    スイッチング素子、 所定電圧レベルに充電される容量素子、および前記動作
    開始指示信号に応答して前記容量素子を前記主電源供給
    線に結合する制御手段を備える、半導体装置。
  18. 【請求項18】 前記容量素子は、前記主電源供給線上
    の電圧よりも絶対値の大きな電圧レベルに充電される、
    請求項17記載の半導体装置。
  19. 【請求項19】 前記容量素子は複数の並列に設けられ
    る容量を含み、 前記制御手段は、前記動作開始指示信号に応答して前記
    複数の容量を所定のシーケンスで順次前記主電源供給線
    へ接続する、請求項17記載の半導体装置。
  20. 【請求項20】 前記制御回路は、前記容量が前記主電
    源供給線から切離されると前記容量を前記所定電圧レベ
    ルに充電する手段を含む、請求項17記載の半導体装
    置。
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