JPH11340796A - フリップフロップ回路 - Google Patents

フリップフロップ回路

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JPH11340796A
JPH11340796A JP10149892A JP14989298A JPH11340796A JP H11340796 A JPH11340796 A JP H11340796A JP 10149892 A JP10149892 A JP 10149892A JP 14989298 A JP14989298 A JP 14989298A JP H11340796 A JPH11340796 A JP H11340796A
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flip
signal
input
flop
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JP10149892A
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Masahiro Hasegawa
昌宏 長谷川
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NEC IC Microcomputer Systems Co Ltd
Original Assignee
NEC IC Microcomputer Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スルー状態にして試験を行う際に、回路規模を
大きくせず、また通常動作時に遅延に影響しないフリッ
プフロップ回路を提供する。 【解決手段】クロック信号Cと同相の信号と、その反転
信号CBがスレーブラッチのトランスファゲート(1
2,13)に供給され、クロック信号Cと制御信号Tを
入力とするNAND回路により構成された制御回路10
により出力される信号MCとその反転信号MCBを、マ
スターラッチのトランスファゲートを制御する信号に用
いることで、制御信号により試験の際にマスターラッチ
回路をスルー状態にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マスタースレーブ
方式によるフリップフロップに関し、特に、フリップフ
ロップを試験する際に、スルー状態にすることのできる
フリップフロップに関する。
【0002】
【従来の技術】このような、マスタースレーブ方式によ
るフリップフロップは、一般的に試験の際に膨大なクロ
ック信号とデータ信号の組み合わせパターンを入力し、
初期状態を設定し検証を行っている。
【0003】近年、半導体集積回路の大規模化や高集積
化に伴い、試験の際のフリップフロップの初期状態の設
定が複雑化し検証効率の低下をまねいている。そこで、
フリップフロップを含んだ回路の試験の効率化が要求さ
れている。
【0004】この要請に応えるために、フリップフロッ
プを試験する際にバッファに置き換えてスルー状態にす
るという試験方法に適応したフリップフロップの構成が
提案されている。この第1の従来技術のフリップフロッ
プは、例えば特開平5−72290号公報に開示されて
いる。すなわち、この回路は、フリップフロップ内にデ
ータをスルーさせるためのスルー専用パスと、それを制
御するトランスファゲートを追加する構成である。
【0005】この文献に開示された構成のフリップフロ
ップを示す図9を参照すると、フリップフロップのマス
タースレーブラッチ内にデータをスルーさせる為のスル
ー専用パスと、それを制御するトランスファゲート(1
26,127)を有する構成である。
【0006】また、第2の従来技術として、特開平6−
160492号公報に開示されているように、この第2
の従来技術のフリップフロップは、フリップフロップ内
のマスタースレーブラッチのトランスファゲートに供給
するクロックを2相/同相クロック生成回路で生成し制
御する構成が提案されている。
【0007】この文献に開示されたフリップフロップの
構成を図10に示す。図10を参照すると、このフリッ
プフロップの制御の方法は、2相/同相クロック生成回
路111にてクロックを生成し、通常動作時はマスター
ラッチ103とスレーブラッチ105を交互にオープン
させる2相クロックφ1、φ3を出力し、試験時にはマ
スターラッチ103とスレーブラッチ105の両方をオ
ープンさせる同相クロックφ1,φ3を出力する構成で
ある。この時、2相/同相クロック生成回路111は複
数のフリップフロップに共通に使用する。
【0008】また、第3の従来技術のフリップフロップ
は、特開平2−174417号公報に開示されている。
図11は第3の従来技術のフリップフロップを示す図で
ある。
【0009】図11を参照すると、このフリップフロッ
プは、フリップフロップの内マスターラッチ回路205
のトランスファゲート201に供給するクロック信号を
テスト時に制御信号Tを受けてマスターラッチ回路20
5をスルーにする制御回路219を有している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この第
1の従来技術のフリップフロップは、マスタースレーブ
フリップフロップ内の主信号経路に、トランスファゲー
ト126,127およびデータスルー用パス配線があ
り、この経路に余分な負荷容量が増える。その結果、フ
リップフロップの通常動作時において主信号経路の波形
を鈍らせ、遅延を大きくする問題がある。
【0011】さらに、トランスファゲート126,12
7とそのパス配線を追加する構成になっているため、こ
のフリップフロップをLSI化したとき、その配置・配
線設計において、配線が集中し、設計が複雑化する問題
もある。
【0012】また、第2の従来技術のフリップフロップ
は、2相/同相クロック生成回路111は大規模な回路
であるため、クロック信号から2相/同相クロック生成
回路111を介して、マスタースレーブラッチ回路のト
ランスファゲートまでのクロック信号伝搬は遅れ、通常
動作時のデータ信号のセットアップ、ホールドタイムを
大きくする問題点がある。
【0013】さらに、2相/同相クロック生成回路11
1を共通で使用する場合、2相/同相クロック生成回路
111から各フリップフロップの2相クロックφ1,φ
3に2本分のクロック信号の配線を引き回す必要があ
り、2本分のクロックスキューの調整が必要となる問題
もある。
【0014】またさらに、このフリップフロップとAS
IC構成のLSIに適用した場合、ASIC構成の自動
配置・配線設計においても不向きな構成であるといえ
る。
【0015】このクロックスキューの問題を回避するた
めCTS(クロック・ツリー・シンセシス)回路を使用
し、クロックスキュー調整を行うと、CTS回路が2組
必要となり回路規模が大きくなり、配線効率も悪くな
る。
【0016】また、2相/同相クロック生成回路111
をフリップフロップ内に内蔵する場合、クロックスキュ
ー調整の問題は回避できるが、2相/同相クロック生成
回路111の回路規模が大きいため、さらに回路規模は
大きくなる問題もある。
【0017】そして、第3の従来の技術のフリップフロ
ップは、第1および第2の従来技術に比較してその回路
規模が小さくLSI化には適している。しかしながら、
このフリップフロップの制御回路の構成は、その素子数
が多くLSI化には適さない問題がある。
【0018】したがって、本発明の目的は、フリップフ
ロップをバッファに置き換えてスルー状態にして試験を
行う際に、従来のように回路規模を大きくせずに、か
つ、通常動作時においてフリップフロップの遅延に影響
を与えずに試験のできるフリップフロップ回路を提供す
ることにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明のフリップフロッ
プ回路は、クロック信号と同相のクロック同相信号と、
前記クロック信号と逆相のクロック逆相信号を受けるト
ランスファゲートを具備するスレーブラッチ回路と、前
記クロック信号と第1の制御信号とを受ける論理回路を
具備する制御回路と、前記論理回路の出力信号と同相の
第2の制御信号と前記第2の制御信号の逆相の第3の制
御信号とを受けるトランスファゲートを具備するマスタ
ーラッチ回路とからなるマスタースレーブ方式のフリッ
プフロップ回路であって、前記フリップフロップ回路を
試験する際に前記第1の制御信号で前記マスターラッチ
回路をスルー状態にするフリップフロップにおいて、前
記制御回路は、前記論理回路が前記クロック信号と前記
第1の制御信号を受け前記第2の制御信号を出力する2
入力論理回路と、前記クロック信号を受け前記クロック
逆相信号を出力する第1のインバータ回路と、前記第2
の制御信号を受け前記第3の制御信号を出力する第2の
インバータ回路とから構成される。
【0020】また、本発明のフリップフロップ回路は、
前記制御信号がロウレベルで前記クロック信号がハイレ
ベルのとき、前記マスターラッチ回路をスルー状態とす
る構成とすることもできる。
【0021】さらに、本発明のフリップフロップ回路
は、前記制御回路が相補型MOS回路で構成することも
でき、前記制御回路の前記2入力論理積回路および前記
第1のインバータ回路および前記第2のインバータ回路
を構成する相補型MOSトランジスタ数の合計が少なく
とも8個で構成することもできる。
【0022】またさらに、本発明のフリップフロップ回
路は、前記制御回路は、前記クロック信号を受ける第1
の入力端子と、前記第1の制御信号を受ける第2の入力
端子と、前記クロック信号を出力する第1の出力端子
と、前記第1のインバータ回路の出力を受ける第2の出
力端子と、前記2入力論理積回路の出力を受ける第3の
出力端子と、前記第2のインバータ回路の出力を受ける
第4の端子とを具備し、前記第1の端子と前記第1の出
力端子および前記第1のインバータ回路の入力端および
前記2入力論理積回路の第1の入力端のそれぞれとを接
続する配線と、前記第2の入力端子と前記2入力論理積
回路の第2の入力端子とを接続する配線と、前記2入力
論理積回路の出力端と前記第3の出力端子および前記第
2のインバータ回路の入力端とを接続する配線と、前記
第1のインバータ回路の出力端と前記第2の出力端子と
を接続する配線と、前記第2のインバータ回路の出力端
と前記第4の出力端子とを接続する配線とを有し、前記
配線の配線数の合計が少なくとも5本で構成することも
できる。
【0023】また本発明のフリップフロップ回路の前記
トランスファゲートをクロックドインバータに置き換え
た構成とすることもでき、前記スレーブラッチ回路は、
出力駆動用回路を有する構成とすることもできる。
【0024】さらにまた、本発明のフリップフロップ回
路の前記2入力論理積回路は、2入力NAND回路であ
る構成とすることもでき、前記2入力論理積回路は、2
入力AND回路である構成とすることもできる。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0026】図1は、本発明の第1の実施の形態のフリ
ップフロップのブロック図である。図1(a)および
(b)を参照すると、このフリップフロップは、データ
信号Dを端子11に受け、MOSトランジスタQ11,
Q12で構成されるトランスファゲート12と、トラン
スファゲート12の出力を受けるインバータ14と、イ
ンバータ14の出力を受けるインバータ15と、MOS
トランジスタQ13,Q14で構成されるトランスファ
ゲート13とを有するマスターラッチ回路と、このマス
ターラッチ回路の出力を受けMOSトランジスタQ1
5,Q16で構成されるトランスファゲート16と、ト
ランスファゲート16の出力を受けるインバータ18
と、インバータ18の出力を受けるインバータ19と、
MOSトランジスタQ17,Q18で構成されるスレー
ブラッチ回路と、インバータ18の出力を出力信号Qと
し、この信号Qを受ける出力端子20と、クロック信号
Cを入力端子1に受け同相のクロック信号CLKを端子
3から出力し、クロック信号Cを受け端子6へクロック
信号Cの逆相クロック信号CLBとして出力するインバ
ータ9と、フリップフロップの通常動作と試験動作を切
り換える制御信号Tを入力端子2に受けこの制御信号T
とクロック信号Cを入力とする2入力NAND7と、2
入力NAND7の出力MCBを出力端子4から出力し、
2入力NAND7の出力を受け、MCを出力端子5へ出
力する構成の制御回路10とを備える。
【0027】この制御回路10には、制御信号Tとクロ
ック信号Cが供給され、制御回路10の出力信号MCお
よび、その反転信号MCBは、マスターラッチ回路のト
ランスファゲート(12,13)に供給される。制御回
路10は、制御信号Tにより通常モードが選択された時
には、マスターラッチ回路がラッチ回路として動作する
信号をマスターラッチ内のトランスファゲート(12,
13)に出力し、試験モードが選択された時には、マス
ターラッチ回路を常にデータスルーさせる信号をトラン
スファゲート(12,13)に出力する。
【0028】また、スレーブラッチ回路のトランスファ
ゲート(16,17)にはクロック信号Cとその反転信
号CBが供給される。スレーブラッチは通常モード選択
時には、通常のクロック信号が入力されラッチとして動
作し、試験モード選択時にはクロック信号Cにより入力
信号がスルーになるように動作する。
【0029】次に、本発明の第1の実施の形態のフリッ
プフロップの動作につき図1の回路図および図3の真理
値表を参照して説明する。まず、通常モード時の動作に
ついて説明する。
【0030】通常動作時は制御信号TがHレベルにセッ
トされることにより、本回路は従来のフリップフロップ
として動作する。このとき制御回路10は、クロック信
号Cに依存する信号(MCB,MC)をマスターラッチ
回路のトランスファゲート(12,13)に伝搬する。
【0031】つまり、クロック信号CがLレベルならマ
スターラッチ回路のトランスファゲート12がオン、ト
ランスファゲート13がオフし、データスルー状態にな
り、Hレベルならトランスファゲート12がオフし、ト
ランスファゲート13がオンし、データを保持する。
【0032】また、この時スレーブラッチ回路のトラン
スファゲート(16,17)は、クロック信号Cに対し
マスターラッチと逆の動作となる。
【0033】つまり、クロック信号CがLレベルならト
ランスファゲート16はオフし、トランスファゲート1
7がオンし、データを保持、Hレベルならトランスファ
ゲート16はオン、トランスファゲート17はオフとな
り、データスルー状態になる。
【0034】一方、試験モード時の動作においては、制
御信号TをLレベルにセットすることにより、制御回路
10はマスターラッチ回路をスルーにする信号(MC
B,MC)を伝搬する。このときマスターラッチ回路は
クロック信号Cに依存せず、常にスルー状態となる。
【0035】また試験時、クロック信号をHレベルにセ
ットすることにより、スレーブラッチ回路のトランスフ
ァゲートがオンし、トランスファゲート17がオフされ
るためスレーブラッチ回路がスルー状態となり、データ
信号Dからの入力データは、そのまま出力信号Qに伝搬
される。
【0036】つまり、制御信号TがLレベル、クロック
信号CはHレベルにセットされ、データ信号Dに入力さ
れる任意の入力データAは、そのまま出力信号Qに出力
データAとして伝搬される。
【0037】この実施の形態の真理値表を図3に示す。
【0038】図2は、これらの制御信号とクロック信
号、マスタースレーブラッチのトランスファゲート(1
6,17)に供給される信号に関するタイムチャートを
示す。すなわち、試験モードでは、本回路はフリップフ
ロップ回路の動作ではなく、バッファに置き換えられる
ことで、データをスルー伝搬することができ、フリップ
フロップ回路を含んだ複雑な大規模集積回路においても
検証を容易にでき、検証の効率化を図る事ができる。
【0039】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。
【0040】図4は、第2の実施の形態のブロック図で
ある。この実施の形態のフリップフロップは、出力信号
において駆動能力が必要な場合のものである。すなわ
ち、出力駆動回路40を有する以外は第1の実施の形態
と同じ構成で同一構成要素には同一参照符号を付してあ
る。
【0041】また、このフリップフロップの動作は第1
の実施の形態と同じなのでその詳細な説明は省略する。
【0042】上記第1,第2の実施の形態では、回路規
模・性能・特性のバランスを考えた実施の形態である
が、以下に示す例として回路規模を重視した場合と、高
速性を重視した場合の実施の形態を示す。
【0043】まず、回路規模を特に重視したい場合の第
3の実施の形態を図5に示す。図5を参照すると、この
実施の形態は、マスタースレーブラッチ内のトランスフ
ァゲートをトランスファゲート42およびトランスファ
ゲート46のそれぞれ一つで構成される。制御回路10
から出力される信号MCとその反転信号MCBは、マス
ターラッチ側のトランスファゲート42に接続され、ト
ランスファゲート42の出力には、インバータ44とイ
ンバータ45がカスケード接続される。
【0044】また、クロック信号Cとその反転信号CB
はスレーブ側のトランスファゲート46に接続され、ト
ランスファゲート46の出力には、インバータ48と4
9がカスケード接続される。この際、データを駆動する
側のインバータ(44,48)と、データを保持する側
のインバータ(45,49)を構成するトランジスタの
バランス調整が必要となる。駆動側のインバータ(4
4,48)のディメンジョンは、保持側のインバータ
(45,49)のディメンジョンより大きく設定し、読
み込みデータを優先させる。
【0045】よって、第1の実施の形態の構成に比べト
ランスファゲートが2つとその配線がなくなるため、回
路の規模を縮小することができる。この構成においての
動作も図3の真理値表と同様となり、通常動作時はフリ
ップフロップとして動作し、試験時にはバッファとして
動作しデータ信号を出力にスルーさせることができる。
【0046】次に、回路規模よりも高速性を特に重視す
る場合の第4の実施の形態を図6に示す。
【0047】この実施の形態は、マスタースレーブラッ
チ内のトランスファゲートをクロックドインバータ(6
2,63,67,68)に置き換えて構成する。制御回
路10の出力信号MCおよびその反転信号MCBは、マ
スターラッチ内のクロックドインバータ(62,63)
に供給される。また、スレーブラッチ内のクロックドイ
ンバータ(67,68)にはクロック信号Cとその反転
信号CBが供給される。クロックドインバータ(62,
63,66,67)はトランスファゲートとインバータ
を足しあわせた動作で、かつ高速性の面で有利である。
図7にクロックドインバータの真理値表を示す。
【0048】この構成においての動作も図3の真理値表
および図2のタイムチャートと同様となる。
【0049】また、制御回路10を構成する論理ゲート
は、NANDゲートに限らなくても良い。NANDゲー
トを構成しにくい回路構成である場合や、スピードや回
路規模的に他のゲートを使用した方が有利である場合
は、変更しても良い。図1に示すNANDゲート7をA
NDゲート81に置き換えることができる(図8参
照)。
【0050】
【発明の効果】以上の説明のとおり、本発明は、従来の
試験モード付きフリップフロップ回路のように、マスタ
ースレーブラッチ内にデータスルー用のトランスファゲ
ートやスルー用のパスを設けずに、また、大規模な制御
回路を付加することなく、NANDゲートで構成された
簡単な制御回路のみの付加で、データスルーを実現でき
る。
【0051】また、制御信号によりマスターラッチに供
給するクロック信号を制御する構成であり、フリップフ
ロップ内のラッチは従来と同様の構成であり、データス
ルー用のトランスファゲートやスルー用のパスを設けて
いないため、マスタースレーブラッチ内の主信号経路に
余分な負荷が付くことによる波形の鈍化はなく、通常使
用時のデータ遅延に影響を与えない。
【0052】また、フリップフロップ内のラッチ部のト
ランスファゲート数やパス配線が増えることもないため
レイアウト設計も容易で、本発明のフリップフロップを
用いてLSIを構成する場合に配線性が悪化することも
ない。
【0053】さらに、制御回路が非常に小規模であるた
め、従来の試験モード付きフリップフロップ回路に比
べ、回路規模を小さくすることができる。具体的には第
3の従来技術の回路と本発明回路の制御回路部の構成ト
ランジスタ数の比較をすると、従来の回路では12個必
要であるのに対し、本回路では8個で構成可能である。
【0054】また、制御回路の配線数についても、従来
の回路は6本必要であるのに対し、本発明の回路は5本
で構成可能である。さらに従来回路ではテスト信号Tも
複数ゲートに供給するため、テスト信号を引き回す必要
がある。
【0055】よって、回路規模は本回路の方が小さく高
集積が可能で配線性も良く設計も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のブロック図であ
る。
【図2】図1に示す第1の実施の形態の動作を説明する
ためのタイムチャートである。
【図3】図1に示す第1の実施の形態の制御回路の真理
値表である。
【図4】本発明の第2の実施の形態のブロック図であ
る。
【図5】本発明の第3の実施の形態のブロック図であ
る。
【図6】本発明の第4の実施の形態のブロック図であ
る。
【図7】図6に示す第4の実施の形態のクロックドイン
バータの真理値表である。
【図8】本発明の第5の実施の形態のブロック図であ
る。
【図9】第1の従来技術のブロック図である。
【図10】第2の従来技術のブロック図である。
【図11】第3の従来技術のブロック図である。
【符号の説明】
1,2,3,4,5,6,11,20,21,22,2
3,24,25,26,27,28 端子 7 NAND回路 8,9,14,15,18,19,40 インバータ 10,80 制御回路 12,13,16,17 トランスファゲート 62,63,66,67 クロックドインバータ 81 AND回路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロック信号と同相のクロック同相信号
    と、前記クロック信号と逆相のクロック逆相信号を受け
    るトランスファゲートを具備するスレーブラッチ回路
    と、前記クロック信号と第1の制御信号とを受ける論理
    回路を具備する制御回路と、前記論理回路の出力信号と
    同相の第2の制御信号と前記第2の制御信号の逆相の第
    3の制御信号とを受けるトランスファゲートを具備する
    マスターラッチ回路とからなるマスタースレーブ方式の
    フリップフロップ回路であって、 前記フリップフロップ回路を試験する際に前記第1の制
    御信号で前記マスターラッチ回路をスルー状態にするフ
    リップフロップにおいて、 前記制御回路は、前記論理回路が前記クロック信号と前
    記第1の制御信号を受け前記第2の制御信号を出力する
    2入力論理回路と、前記クロック信号を受け前記クロッ
    ク逆相信号を出力する第1のインバータ回路と、 前記第2の制御信号を受け前記第3の制御信号を出力す
    る第2のインバータ回路とから構成されることを特徴と
    するフリップフロップ回路。
  2. 【請求項2】 前記制御信号がロウレベルで前記クロッ
    ク信号がハイレベルのとき、前記マスターラッチ回路を
    スルー状態とする請求項1記載のフリップフロップ回
    路。
  3. 【請求項3】 前記制御回路が相補型MOS回路で構成
    される請求項1または2記載のフリップフロップ回路。
  4. 【請求項4】 前記制御回路の前記2入力論理積回路お
    よび前記第1のインバータ回路および前記第2のインバ
    ータ回路を構成する相補型MOSトランジスタ数の合計
    が少なくとも8個で構成される請求項3記載のフリップ
    フロップ回路。
  5. 【請求項5】 前記制御回路は、前記クロック信号を受
    ける第1の入力端子と、前記第1の制御信号を受ける第
    2の入力端子と、前記クロック信号を出力する第1の出
    力端子と、前記第1のインバータ回路の出力を受ける第
    2の出力端子と、前記2入力論理積回路の出力を受ける
    第3の出力端子と、前記第2のインバータ回路の出力を
    受ける第4の端子とを具備し、前記第1の端子と前記第
    1の出力端子および前記第1のインバータ回路の入力端
    および前記2入力論理積回路の第1の入力端のそれぞれ
    とを接続する配線と、前記第2の入力端子と前記2入力
    論理積回路の第2の入力端子を接続する配線と、前記2
    入力論理積回路の出力端と前記第3の出力端子および前
    記第2のインバータ回路の入力端とを接続する配線と、
    前記第1のインバータ回路の出力端と前記第2の出力端
    子とを接続する配線と、前記第2のインバータ回路の出
    力端と前記第4の出力端子とを接続する配線とを有し、
    前記配線の配線数の合計が少なくとも5本で構成される
    請求項3または4記載のフリップフロップ回路。
  6. 【請求項6】 前記トランスファゲートをクロックドイ
    ンバータに置き換えた請求項1,2,3,4または5記
    載のフリップフロップ回路。
  7. 【請求項7】 前記スレーブラッチ回路は、出力駆動回
    路を有する請求項1,2,3,4,5または6記載のフ
    リップフロップ回路。
  8. 【請求項8】 前記2入力論理積回路は、2入力NAN
    D回路である請求項1,2,3,4,5,6または7記
    載のフリップフロップ回路。
  9. 【請求項9】 前記2入力論理積回路は、2入力AND
    回路である請求項1,2,3,4,5,6,7または8
    記載のフリップフロップ回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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