JPH11340166A - スパッタ装置 - Google Patents
スパッタ装置Info
- Publication number
- JPH11340166A JPH11340166A JP10140794A JP14079498A JPH11340166A JP H11340166 A JPH11340166 A JP H11340166A JP 10140794 A JP10140794 A JP 10140794A JP 14079498 A JP14079498 A JP 14079498A JP H11340166 A JPH11340166 A JP H11340166A
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- Japan
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- substrate
- groove
- film
- sputter
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- Pending
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- Physical Vapour Deposition (AREA)
- Electrodes Of Semiconductors (AREA)
- Physical Deposition Of Substances That Are Components Of Semiconductor Devices (AREA)
Abstract
なく、底部への成膜量が多く、側壁への成膜をすること
ができるスパッタ装置。 【解決手段】スパッタ粒子の平均飛行距離がターゲット
と基板間の距離より大きくなるようにガス圧力を小さく
し、成膜初期においてターゲットの中央部から射出量が
大きくなるようにし、成膜後期においてターゲットの周
辺部からの射出量が大きくなるように成膜する。
Description
半導体基板表面に金属膜を形成させるスパッタ装置に係
わり、特に半導体基板上に形成された微小な深い溝の底
部や側壁に多くの金属膜を形成させるのに優れたスパッ
タ装置及びそれを用いて製造した半導体装置に関するも
のである。
や側壁に金属膜を形成する従来のスパッタ装置として、
例えば特開平6−88219号公報にあるようにスパッタ装置
内部のガス圧力を2回段階的に高い圧力から低い圧力に
変化させて成膜する方法があった。
ス圧力が高い時に溝の側壁への付着量が多くなり、一方
ガス圧力が小さい時に溝の底部への付着量が多くなるこ
とを利用したものである。しかし、ガス圧力が高い時に
は溝の側壁において入口部の付着量が底部への付着量よ
り多いため、溝の入口部が狭くなってしまうという問題
があり、溝の底部への成膜量を多くすることに対して十
分でなかった。
となく、溝の底部への成膜量を多くしたままで側壁へも
成膜するスパッタ装置を提供することにある。
めに、スパッタ粒子とガス分子との衝突によるスパッタ
粒子の平均飛行距離(平均自由行程)がスパッタターゲ
ットと基板との間の距離以上(望ましくは2倍以上)に
なるようにスパッタ装置内のガス圧力を小さく設定し、
スパッタターゲットの直径を基板直径より大きくし(望
ましくは1.5倍以上)、スパッタターゲットからのス
パッタ粒子の射出分布を成膜の途中で変化させるものと
し、成膜初期においてはスパッタターゲットの中央部か
らの射出量を多くし、成膜後期においてはスパッタター
ゲットの周辺部からの射出量を多くする。
ーゲットと基板との間の距離以上であるため、スパッタ
ターゲットから射出されたスパッタ粒子の多くは飛行方
向が衝突によって曲げられることなく、スパッタターゲ
ットの射出位置から基板付着位置への飛行方向のままで
基板上に付着される。成膜初期においてはスパッタター
ゲットの中央部からの射出量が多いため、基板上の溝の
入口部を狭くすることなく溝の底部に多く成膜され、溝
の側壁のうちスパッタターゲットの中央部に面した側壁
に成膜される。成膜後期においてはスパッタターゲット
の周辺部からの射出量が多くなるように射出されるため
基板上の溝の側壁のうちスパッタターゲットの周辺部に
面した側壁に成膜される。
1から図3により説明する。ここでは、スパッタ装置に
て、溝1のあるシリコン基板(ウエハ)2上に銅膜3を
成膜させる際に、溝の底部4と側壁5,6に多くの銅膜
を成膜させる方法について述べる。基板の直径は例えば
200mmであり、溝の幅や深さは1μm程度であり、銅
の成膜量も1μm程度である。溝は基板の全面にわたっ
て多数形成されているが、その中で基板の周辺部にて、
溝の長手方向が基板の周方向になっている溝について説
明する。
パッタ装置の垂直断面図の模式図を示す。スパッタ装置
に円板状の銅製のターゲット7が設けられている。ター
ゲット7に対向して円板状のホルダ8に乗せられたシリ
コン基板2が設置されている。図2は基板2の拡大垂直
断面図を示す。基板2の表面に微小な溝1が形成されて
いる。この基板2の表面に銅膜を成膜する装置である。
られている。ホルダ8とターゲット7の間に電圧を与え
て放電を起こし、放電によって生じたプラズマ10をマ
グネット9の磁力によってターゲット7の近くに存在さ
せ、プラズマ粒子がターゲット7に衝突することによっ
て、スパッタ粒子(銅の分子)が飛び出し、それは基板
2に銅膜となって付着するものである。ターゲット7と
基板2との間の距離は基板2の直径以上が望ましい。
低圧ガスが存在する。スパッタ装置6の内部のガス圧力
は次式で計算されるスパッタ粒子とガス分子との衝突に
よるスパッタ粒子の平均飛行距離(平均自由行程)がタ
ーゲット7と基板2との間の距離以上(望ましくは2倍
以上)になるように設定する。
ガス圧力(Pa)、r1 はガス分子の半径(アルゴンの
場合r1 =1.9×10-10m)、r2は銅分子の半径
(r2 =1.3×10-10m)、V0 は1気圧での1モル
のガスの体積(V0 =0.0224m3)、P0 は1気圧
(P0=105Pa)、Nは1モルの分子数(N=6.02
×1023個)である。例えば、ターゲット7と基板2と
の間の距離が200mmの場合、スパッタ粒子の平均飛行
距離を400mm以上にするには、圧力を0.025Pa
以下にすることと計算される。
きく(望ましくは1.5 倍以上に)する。ターゲット7
の近くに形成するプラズマ10の分布によって、ターゲ
ット7からのスパッタ粒子の射出分布が決まる。基板2
への成膜プロセスにおいて、成膜初期にターゲットの中
央部(基板2の直径以内の部分)の射出量が多くなるよ
うな状態に中央に密度の高いプラズマ10を形成し成膜
させる。それ以降の成膜後期にはターゲット周辺部(基
板の直径以上の部分)の射出量が多くなるような状態で
周辺部に密度の高いプラズマ10を形成し成膜を行う。
周辺部にある溝11について説明する。図3にスパッタ
粒子の飛行軌跡を矢印で示す。ガス圧力が低くスパッタ
粒子の平均飛行距離がターゲットと基板間の距離以上で
あるためターゲットから射出されたスパッタ粒子が基板
に到着するまでにガス分子との衝突が1回未満であり、
衝突によって飛行方向を曲げられることなくターゲット
から基板に到着する。
部の射出量が多くなるような状態で成膜しているため、
溝11において、矢印12のように飛行して来た粒子が
溝の底部4に多く成膜され、さらに溝の側壁のうちター
ゲット7の中央部に面した側壁5に多く成膜される。タ
ーゲットと基板間の距離は基板の直径以上であるため、
基板に入射する粒子は基板に対してほぼ垂直方向であ
り、溝の入口部を狭くすることがない。
部の射出量が多くなるような状態で成膜しているため、
溝11において、矢印13のように飛行して来た粒子が
溝の底部に成膜されると共に、溝の側壁のうちターゲッ
ト7の周辺部に面した側壁6に多く成膜される。この場
合、矢印14のように飛行する粒子はウエハ表面に対し
て傾斜が急であるため、溝の底部4よりは溝の側壁5の
入口部に多く付着するが、成膜後期であるため溝入口部
を狭めることはない。
ンにより、本実施例の効果を求めた結果を次に示す。計
算条件として、基板直径200mm,銅製のターゲットの
直径300mm,基板とターゲット間の距離200mm,溝
の幅1μm,深さ1.3μm,装置内のアルゴンのガス
圧力0.025Pa,成膜時間6分,成膜量1.2μmと
する。ターゲットからの射出分布として成膜開始から4
分間はターゲットの中心部にて直径100mm以内の部分
の射出のみとし、成膜後期の2分間はターゲットの直径
200mmから350mmまでの部分の射出のみとする。
も多いような余弦則の分布とする。計算手法としてモン
テカルロ法を用い、ターゲットから100万個以上の粒
子を射出させ、ガス分子との衝突による飛行方向の変化
も計算し、その粒子が基板上の溝表面に付着する位置を
求め、溝の各位置の成膜量を計算した。図4は本実施例
を用いた基板の周辺部に位置する溝への成膜形状変化の
計算結果を示す。
ゲット全面から一様射出される場合の成膜形状変化の計
算結果を示す。図4は図5に比較して、溝の内部への成
膜量が多くなることがわかる。また、図5は溝の入口部
が狭くなっている。図6は従来の成膜の1つである、常
にターゲット中央部が多くなるように射出される場合の
成膜形状変化の計算結果を示す。図6は溝の片方の側壁
の成膜がほとんどなくて下地面が出ているが、図4は溝
の側壁にも成膜がある。
て、スパッタにより成膜した銅膜を溝の中に流入させる
熱処理を行うが、本実施例では熱処理前に溝の底部に多
くの成膜があり、かつ側壁にも成膜されているため、溝
の中への流入がすみやかに行われ、短時間の熱処理です
み、生産効率が良い。
なく変化するため、ターゲットの消耗割合がターゲット
の1部分のみでなく、ターゲットの利用効率が高くなる
効果がある。スパッタにより成膜する膜の材料として、
銅の他に、アルミニウム,タングステン,SiO2 など
でも本発明の効果は同じである。
装置の垂直断面図の模式図を図7,図8に示す。スパッ
タ装置の中央部の周辺部にリング状のしゃへい板15が
ある。成膜初期には図7に示すようにしゃへい板15が
作用して、ターゲット7の中央部から射出された粒子の
みが基板2に付着する。成膜後期には図8に示すように
しゃへい板15が後退してターゲット7の全面から射出
された粒子が基板2に付着する。スパッタ装置に設ける
しゃへい物体の構造として、移動するリング状構造の他
に円筒状構造や開閉度が変化できるスリット構造であっ
ても良い。
基板にある溝の入口部を狭くすることなく、溝の底部へ
の成膜量を多くしたままで側壁への成膜をすることがで
きる。その結果、スパッタ後の熱処理工程での熱処理時
間を短縮でき、生産効率が向上し、半導体装置を安価で
製造できる効果がある。
面図の模式図を示す。
図を示す。
果を示す特性図である。
計算結果を示す特性図である。
計算結果を示す特性図である。
面図の模式図を示す。
面図の模式図を示す。
側壁、7…ターゲット、8…ホルダ、9…マグネット、
10…プラズマ、11…溝、12,13,14…スパッ
タ粒子の飛行の軌跡、15…しゃへい板。
Claims (1)
- 【請求項1】スパッタ装置内のスパッタターゲットに対
向するように半導体基板を設置し、上記の半導体基板の
表面に膜を形成するスパッタ装置において、スパッタタ
ーゲットの直径を半導体基板の直径より大きくし、成膜
時にスパッタターゲットの中央部から基板に到着するス
パッタ粒子数とスパッタターゲットの周辺部から基板に
到着するスパッタ粒子数の比率をスパッタ成膜途中で変
化させることを特徴とするスパッタ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10140794A JPH11340166A (ja) | 1998-05-22 | 1998-05-22 | スパッタ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10140794A JPH11340166A (ja) | 1998-05-22 | 1998-05-22 | スパッタ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11340166A true JPH11340166A (ja) | 1999-12-10 |
Family
ID=15276904
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10140794A Pending JPH11340166A (ja) | 1998-05-22 | 1998-05-22 | スパッタ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11340166A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003036633A1 (fr) * | 2001-10-25 | 2003-05-01 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Procede de production d'un film sur un disque optique |
-
1998
- 1998-05-22 JP JP10140794A patent/JPH11340166A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003036633A1 (fr) * | 2001-10-25 | 2003-05-01 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Procede de production d'un film sur un disque optique |
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