JPH11339125A - 操作パネルのチルト機構 - Google Patents

操作パネルのチルト機構

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Publication number
JPH11339125A
JPH11339125A JP14716298A JP14716298A JPH11339125A JP H11339125 A JPH11339125 A JP H11339125A JP 14716298 A JP14716298 A JP 14716298A JP 14716298 A JP14716298 A JP 14716298A JP H11339125 A JPH11339125 A JP H11339125A
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JP
Japan
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bent piece
shaft
base
operation panel
fixed
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JP14716298A
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Yoshiya Yamada
祥也 山田
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作パネルを任意の傾斜角位置に容易に調整
でき、調整後には操作パネルを操作してもその角度が変
化せず安定して状態を保持でき、デザイン的にも支障を
来さない操作パネルのチルト機構を提供する。 【解決手段】 ねじ部10aが緩む方向にシャフト10
を回すと、可動側基体8がシャフト10を中心に固定側
基体7に対して回動可能となり、操作パネルを任意の傾
斜角に調整できる。調整後は、ねじ部10aが締まる方
向にシャフト10を回すと、隙間に介挿された弾性体9
b,9cに締付力による回転方向への摩擦力と屈曲片7
b,8b、7c,8cの各々の対向面に形成した半球状
突起15,16の食い込みによる強いトルクとを作用さ
せることで回転しない状態に保持でき、操作パネルを操
作してもその傾斜角が調整された設定角から変わってし
まうことはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、POSシステム等
で使用される操作パネルを任意傾斜角で保持するための
操作パネルのチルト機構に関する。
【0002】
【従来の技術】POSシステムを採用する量販店、専門
店等では、タッチパネル構成のLCD表示部、キーボー
ド、磁気カードリーダ等を備えた操作パネルをPOS端
末等と分離させてサッカー台等の上にポールで立設し、
店員が簡易に入力操作し得るようにした入力装置を備え
たものがある。この場合、操作パネルは通常傾けて配設
されるが、店員が操作しやすいようにその傾斜角を可変
し得るチルト機構を備えるのが一般的である。この他、
例えば、POS端末等に付設される表示パネルに関して
も見やすい傾斜角となるようにチルト機構を備えること
が要請される。
【0003】このような要請に対する従来のチルト機構
の構成例をみると、第1に、回動中心軸に対してばねを
巻き付け、ばねと回動中心軸との摩擦により回らないよ
うにして任意の傾斜角の位置でチルトできるようにした
ものがある。
【0004】第2に、表示パネルの例であるが、本体部
の背面に支柱を取付け、この支柱の角度を変えることで
一定の角度でチルトできるようにしたものがある。図5
に特開平8−249540号公報中に示されるこのチル
ト機構例を示す。この例は、POS端末100上に搭載
された表示器101のチルト機構に関する。102はド
ロワである。本体取付板103にピン104を回動中心
Qとして傾斜回動自在に装着された回動傾斜板105
と、この回動傾斜板105にピン106を介して回動自
在に装着された角度保持部材107と、複数段の傾斜係
止面108を有する角度保持板109とにより構成さ
れ、回動傾斜板105に取付けられた表示器101の傾
斜角が調整自在かつ固定自在とされている。即ち、オペ
レータは角度保持部材107を把持してその下端を傾斜
係止面108から外し、所望の傾斜係止面108に移動
させてから手を離せば、表示器101の傾斜角を調整で
き、かつ、その重量分力を利用してその傾斜角を保持で
きる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、第1の従来
例による場合、その傾斜角保持状態が摩擦のみによるた
め、弱く、タッチパネル等の操作パネルのチルト機構と
して適用した場合、操作パネルの操作(押圧を伴う)に
よってその傾斜角が変化してしまう不安定なものであ
る。
【0006】第2の従来例による場合、タッチパネル等
の操作パネルに適用してもその操作時に傾斜角が変わっ
てしまうことはないが、チルト調整が段階的であり、或
る一定の角度ずつでしかチルトできず、必ずしも所望の
傾斜角に設定できない。また、いわゆる衝立構造であ
り、角度保持部材107なる支柱が常に露出した状態に
あり、デザイン的にも好ましくない。特に、POSシス
テムでは客前で使用されることも多いため、デザインも
重要となる。
【0007】そこで、本発明は、操作パネルを任意の傾
斜角位置に容易に調整できるとともに、調整後には操作
パネルを操作してもその角度が変わることなく安定して
状態を保持でき、デザイン的にも支障を来すことのない
操作パネルのチルト機構を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
略コ字状に形成されてその両側の第1の屈曲片の内面側
に複数の半球状突起を有し、底面部が固定部に取付けら
れる固定側基体と、この固定側基体の前記第1の屈曲片
の内面側に対して各々隙間を介して第2の屈曲片の外面
側が対向するよう前記固定側基体より短めに略コ字状に
形成されてその両側の前記第2の屈曲片の外面側に複数
の半球状突起を有し、底面部に操作パネルが取付けられ
る可動側基体と、前記隙間と同等の厚さに形成されて、
前記半球状突起が形成された領域内でこれらの隙間に各
々介挿される弾性体と、先端にねじ部が形成されて、こ
れらの一方の第1の屈曲片、一方の弾性体、両側の第2
の屈曲片、他方の弾性体、及び、他方の第1の屈曲片を
回動自在に貫通するシャフトと、前記固定側基体の一方
の前記第1の屈曲片の外面側で前記シャフトの前記ねじ
部に螺合するナット部と、前記固定側基体の他方の前記
第1の屈曲片の外面側位置で前記シャフトに対して軸方
向に直交させて取付けられる固定材と、前記シャフトの
後端側に設けられてこのシャフトを回動操作する操作部
とを備える。
【0009】従って、操作部の操作によりねじ部が緩む
方向にシャフトを回した状態では、シャフトを回動中心
として可動側基体を固定側基体に対して任意に回動させ
ることができるので、可動側基体に取付けられた操作パ
ネルを任意の傾斜角に調整できる。調整後、操作部の操
作によりねじ部が締まる方向にシャフトを回す。する
と、ナット部と固定材との間、即ち、外側に位置する第
1の屈曲片間に締付力が働く。これにより、内側に位置
する第2の屈曲片とこの第1の屈曲片との間の隙間に介
挿されている弾性体にも締付力が作用し、回転方向に対
して摩擦力が発生し、回転しにくくなる。このとき、こ
れらの弾性体を挾む屈曲片の対向面には各々半球状突起
が複数個形成されているので、弾性体に対して食い込ん
で摩擦力を発揮させるため強いトルクが作用することと
なり、可動側基体は固定側基体に対して回転しないよう
な保持状態に固定される。よって、操作パネルを操作し
てもその傾斜角が調整された設定角から変わってしまう
ことがない。ここに、チルト機構は固定側基体と可動側
基体との構造で済むため、従来における角度保持部材の
ような常に露出した状態の支柱を要せず、デザイン的に
も好ましい。また、半球状突起によるため、弾性体をあ
まり傷付けることがなく、耐久性にも優れたものとな
る。
【0010】請求項2記載の発明は、略コ字状に形成さ
れてその両側の第1の屈曲片の内面側に複数の半球状突
起を有し、底面部に操作パネルが取付けられる可動側基
体と、この可動側基体の前記第1の屈曲片の内面側に対
して各々隙間を介して第2の屈曲片の外面側が対向する
よう前記可動側基体より短めに略コ字状に形成されてそ
の両側の前記第2の屈曲片の外面側に複数の半球状突起
を有し、底面部が固定部に取付けられる固定側基体と、
前記隙間と同等の厚さに形成されて、前記半球状突起が
形成された領域内でこれらの隙間に各々介挿される弾性
体と、先端にねじ部が形成されて、これらの一方の第1
の屈曲片、一方の弾性体、両側の第2の屈曲片、他方の
弾性体、及び、他方の第1の屈曲片を回動自在に貫通す
るシャフトと、前記可動側基体の一方の前記第1の屈曲
片の外面側で前記シャフトの前記ねじ部に螺合するナッ
ト部と、前記可動側基体の他方の前記第1の屈曲片の外
面側位置で前記シャフトに対して軸方向に直交させて取
付けられる固定材と、前記シャフトの後端側に設けられ
てこのシャフトを回動操作する操作部とを備える。
【0011】従って、請求項1記載の発明における可動
側基体と固定側基体とを入れ替えた構成であり、同様に
機能する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1ない
し図4に基づいて説明する。本実施の形態は、例えば、
図1に概略を示すように、量販店におけるサッカー台
(図示せず)に立設された固定部としてのポール1の頂
部に配設される操作パネル2のチルト機構に適用されて
いる。この操作パネル2はタッチパネル構造のLCD表
示部3と例えば36個分のキーを備えたキーボード4と
磁気カードリーダ5とをパネル筐体6に備えた構成とさ
れている。このような操作パネル2の傾斜角を図2に概
略的に示すように調整自在として保持するためのチルト
機構は、概略的には、ポール1の頂部に固定された固定
側基体7と操作パネル2の背面側が取付けられた可動側
基体8との組合せにより構成されている。
【0013】図3に示す分解斜視図及び図4に示す縦断
背面図を参照して詳細に説明する。まず、鉄板製の強固
な固定側基体7は正面から見て略コ字状に曲げ加工して
なるもので、ポール1の頂部に溶接等により固定される
底面部7aの両側に上方に直角に曲げた2つの屈曲片7
b,7c(第1の屈曲片)を有する。屈曲片7b,7c
の先端部は半円形状に形成されている。鉄板製の強固な
可動側基体8も同様に正面から見て略コ字状に曲げ加工
してなるもので、操作パネル2のパネル筐体6がねじ等
により取付けられる底面部8aの両側に直角に曲げた2
つの屈曲片8b,8c(第2の屈曲片)を有する。屈曲
片8b,8cの先端部も半円形状に形成されている。こ
こに、固定側基体7の長さに対して可動側基体8の長さ
の方が数mm(6mm程度)短めに形成され、対をなす
屈曲片7b,8b間、7c,8c間に各々数mm(3m
m程度)の隙間を形成し得るように設定されている。さ
らに、これらの隙間に各々介挿される弾性体としての円
盤状のゴム9b,9cが設けられている。これらのゴム
9b,9cは硬度60〜80度程度の硬めのゴムであ
り、その厚さは隙間と同等の厚さ数mm(3mm程度)
とされている。
【0014】また、これらの屈曲片7b,7c,8b,
8c及びゴム9b,9cには同一線上に位置させて共通
な穴7d,7e,8d,8e,9d,9eが形成されて
いる。このような穴7d,7e,8d,8e,9d,9
eを介して、屈曲片7b、ゴム9b、屈曲片8b,8
c、ゴム9c、屈曲片7c間に渡って貫通される1本の
シャフト10が設けられている。このシャフト10の先
端にはねじ部10aが形成されており、屈曲片7bの穴
7d部分においてその外面側に固定されたナット部とし
てのナット11の雌ねじ部分に螺合するように構成され
ている。従って、穴7e,8d,8e,9d,9eとシ
ャフト10との関係は回動自在とされている。また、シ
ャフト10において屈曲片7cの外面側部分に相当する
位置には固定材としてのEリング12を軸方向に直交さ
せて取付けるための取付部10bが形成されている。こ
こに、Eリング12は穴7eより大きめであり、屈曲片
7cの外面に接し得る大きさを有する。シャフト10の
取付部10bよりさらに端部側にはこのシャフト10を
回動操作するための操作部としての操作ノブ13がピン
14により固定されている。
【0015】さらに、本実施の形態にあっては、屈曲片
同士の対向する面、即ち、屈曲片7b,7cの内面側と
屈曲片8b,8cの外面側とには各々複数個、例えば、
8個ずつの半球状突起15,16が形成されている。こ
れらの半球状突起15,16の形成個所はゴム9b,9
cに接触し得る範囲内であれば適宜個所でよいが、本実
施の形態では円周上の8等分した個所に形成され、か
つ、半球状突起15側と半球状突起16側とが半径方向
にずれた位置となるように半径を異ならせた同心円上の
位置に形成されている。これらの半球状突起15,16
の突出量は1mm程度とされている。
【0016】図4において、17は固定側基体7周りに
装着される化粧カバーである。
【0017】ポール1上に固定された固定側基体7の屈
曲片7b,7bに対して屈曲片8b,8cが対面するよ
うに可動側基体8を配設させるとともに、このときに形
成される隙間に各々ゴム9b,9cを介挿させた状態で
シャフト10を屈曲片7c側の穴7eから全ての穴9
e,8e,8d,9d,7dを貫通するように差し込
み、その先端のねじ部10aをナット11に螺合させる
ことにより可動側基体8が固定側基体7に対して回動可
能な状態に組み立てられる。
【0018】このような構成において、操作パネル2が
所望の傾斜角となるように固定側基体7に対する可動側
基体8の状態を調整した後、操作ノブ13の操作により
ねじ部10aが締まる方向にシャフト10を回転させ
る。すると、ナット11とEリング12との間が狭まる
方向の締付力、即ち、外側に位置する屈曲片7b,7c
間が狭まる方向の締付力が働く。この締付力は、屈曲片
7b,8b間、7c,8c間の隙間を狭める方向の締付
力として作用するため、これらの隙間に介挿されている
ゴム9b,9cを圧縮させるような締付力として作用
し、回転方向に対して摩擦力が発生するため、屈曲片8
b,8cは屈曲片7b,7cに対して回転しにくくな
る。即ち、可動側基体8が固定側基体7に対して回転し
にくくなる。同時に、これらのゴム9b,9cを挾む屈
曲片7b,8b、7c,8cの対向面側には各々複数個
の半球状突起15,16が形成されているので、ゴム9
b,9cに対して図4に拡大して示すように食い込む形
でより強い摩擦力を発揮させるため、強いトルクが作用
することになる。よって、可動側基体8は固定側基体7
に対して回転できない保持状態で固定されることにな
る。よって、このような状態であれば、操作パネル2を
操作してもその傾斜角が調整された設定角から変わって
しまうことはない。ここに、本実施の形態では半球状突
起15,16を利用し、かつ、半径位置を異ならせた同
心円上に配置させて半球状突起15,16同士が重なら
ないようにしているので、固定・調整等の作業を繰返し
ても、ゴム9b,9cを必要以上に傷付けてしまうよう
な不具合がなく、耐久性のよいものとなる。
【0019】一方、このような固定保持状態であって
も、操作ノブ13の操作によりねじ部10aが緩む方向
にシャフト10をわずかに回転させると、ゴム9b,9
cに対する締付力が弱くなるので、可動側基体8が固定
側基体7に対してシャフト10を中心し回動可能な状態
となる。よって、操作パネル2を新たに所望の傾斜角の
状態に設定することができる。本実施の形態の場合、調
整し得るチルト角θの範囲は0〜70°程度である。
【0020】また、本実施の形態によれば、チルト機構
は主に固定側基体7と可動側基体8との組合せ構造で済
むため、従来における角度保持部材107のような常に
露出した状態の支柱を要せず、デザイン的にも好ましい
ものとなる。
【0021】なお、本実施の形態では、ナット部をナッ
ト11により形成したが、屈曲片7bの穴7d部分の外
面側に凸部を形成し、穴7dに連続する雌ねじ穴を形成
することにより屈曲片7bと一体構成のナット部として
もよい。また、操作ノブ13もシャフト10とは別体で
設けたが、シャフト10と一体に設けるようにしてもよ
い。
【0022】また、固定側基体と可動側基体との関係は
相対的なものであり、特に図示しないが、本実施の形態
の場合と逆の大きさ関係としてもよい。即ち、固定側基
体7に相当する大きさの可動側基体とし、可動側基体8
に相当する大きさの固定側基体として組み合わせるよう
にしても同様な効果が得られる。
【0023】さらに、本実施の形態では、操作パネル2
としてタッチパネル構造のLCD表示部3等を備えてオ
ペレータにより直接操作されるものを想定したが、単に
表示部だけを備えたものであっても同様に適用できる。
【0024】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、略コ字状
に形成されてその両側の第1の屈曲片の内面側に複数の
半球状突起を有し、底面部が固定部に取付けられる固定
側基体と、この固定側基体の前記第1の屈曲片の内面側
に対して各々隙間を介して第2の屈曲片の外面側が対向
するよう前記固定側基体より短めに略コ字状に形成され
てその両側の前記第2の屈曲片の外面側に複数の半球状
突起を有し、底面部に操作パネルが取付けられる可動側
基体と、前記隙間と同等の厚さに形成されて、前記半球
状突起が形成された領域内でこれらの隙間に各々介挿さ
れる弾性体と、先端にねじ部が形成されて、これらの一
方の第1の屈曲片、一方の弾性体、両側の第2の屈曲
片、他方の弾性体、及び、他方の第1の屈曲片を回動自
在に貫通するシャフトと、前記固定側基体の一方の前記
第1の屈曲片の外面側で前記シャフトの前記ねじ部に螺
合するナット部と、前記固定側基体の他方の前記第1の
屈曲片の外面側位置で前記シャフトに対して軸方向に直
交させて取付けられる固定材と、前記シャフトの後端側
に設けられてこのシャフトを回動操作する操作部とを備
えるので、ねじ部が緩む方向にシャフトを回すだけで、
シャフトを回動中心として可動側基体を固定側基体に対
して任意に回動可能とし、可動側基体に取付けられた操
作パネルを任意の傾斜角に調整することができ、かつ、
調整後には、ねじ部が締まる方向にシャフトを回すだけ
で、隙間に介挿されている弾性体に締付力による回転方
向への摩擦力と半球状突起の食い込みによる強いトルク
とを作用させることで回転しない状態に保持することが
でき、操作パネルを操作してもその傾斜角が調整された
設定角から変わってしまうことがなく、このための機構
としても主に固定側基体と可動側基体との組合せ構造で
済むため、従来における角度保持部材のような常に露出
した状態の支柱を要せず、デザイン的にも好ましく、さ
らには、半球状突起によるため、弾性体をあまり傷付け
ることがなく、耐久性を損なうこともない。
【0025】請求項2記載の発明によれば、略コ字状に
形成されてその両側の第1の屈曲片の内面側に複数の半
球状突起を有し、底面部に操作パネルが取付けられる可
動側基体と、この可動側基体の前記第1の屈曲片の内面
側に対して各々隙間を介して第2の屈曲片の外面側が対
向するよう前記可動側基体より短めに略コ字状に形成さ
れてその両側の前記第2の屈曲片の外面側に複数の半球
状突起を有し、底面部が固定部に取付けられる固定側基
体と、前記隙間と同等の厚さに形成されて、前記半球状
突起が形成された領域内でこれらの隙間に各々介挿され
る弾性体と、先端にねじ部が形成されて、これらの一方
の第1の屈曲片、一方の弾性体、両側の第2の屈曲片、
他方の弾性体、及び、他方の第1の屈曲片を回動自在に
貫通するシャフトと、前記可動側基体の一方の前記第1
の屈曲片の外面側で前記シャフトの前記ねじ部に螺合す
るナット部と、前記可動側基体の他方の前記第1の屈曲
片の外面側位置で前記シャフトに対して軸方向に直交さ
せて取付けられる固定材と、前記シャフトの後端側に設
けられてこのシャフトを回動操作する操作部とを備える
ので、請求項1記載の発明における可動側基体と固定側
基体とを入れ替えた構成であり、請求項1記載の発明と
同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す概略斜視図であ
る。
【図2】その概略側面図である。
【図3】チルト機構部分の構造を示す分解斜視図であ
る。
【図4】その縦断背面図である。
【図5】従来例を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1 固定部 2 操作パネル 7 固定側基体 7a 底面部 7b 一方の第1の屈曲片 7c 他方の第1の屈曲片 8 可動側基体 8a 底面部 8b 一方の第2の屈曲片 8c 他方の第2の屈曲片 9b,9c 弾性体 10 シャフト 10a ねじ部 11 ナット部 12 固定材 13 操作部 15,16 半球状突起

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略コ字状に形成されてその両側の第1の
    屈曲片の内面側に複数の半球状突起を有し、底面部が固
    定部に取付けられる固定側基体と、 この固定側基体の前記第1の屈曲片の内面側に対して各
    々隙間を介して第2の屈曲片の外面側が対向するよう前
    記固定側基体より短めに略コ字状に形成されてその両側
    の前記第2の屈曲片の外面側に複数の半球状突起を有
    し、底面部に操作パネルが取付けられる可動側基体と、 前記隙間と同等の厚さに形成されて、前記半球状突起が
    形成された領域内でこれらの隙間に各々介挿される弾性
    体と、 先端にねじ部が形成されて、これらの一方の第1の屈曲
    片、一方の弾性体、両側の第2の屈曲片、他方の弾性
    体、及び、他方の第1の屈曲片を回動自在に貫通するシ
    ャフトと、 前記固定側基体の一方の前記第1の屈曲片の外面側で前
    記シャフトの前記ねじ部に螺合するナット部と、 前記固定側基体の他方の前記第1の屈曲片の外面側位置
    で前記シャフトに対して軸方向に直交させて取付けられ
    る固定材と、 前記シャフトの後端側に設けられてこのシャフトを回動
    操作する操作部と、を備える操作パネルのチルト機構。
  2. 【請求項2】 略コ字状に形成されてその両側の第1の
    屈曲片の内面側に複数の半球状突起を有し、底面部に操
    作パネルが取付けられる可動側基体と、 この可動側基体の前記第1の屈曲片の内面側に対して各
    々隙間を介して第2の屈曲片の外面側が対向するよう前
    記可動側基体より短めに略コ字状に形成されてその両側
    の前記第2の屈曲片の外面側に複数の半球状突起を有
    し、底面部が固定部に取付けられる固定側基体と、 前記隙間と同等の厚さに形成されて、前記半球状突起が
    形成された領域内でこれらの隙間に各々介挿される弾性
    体と、 先端にねじ部が形成されて、これらの一方の第1の屈曲
    片、一方の弾性体、両側の第2の屈曲片、他方の弾性
    体、及び、他方の第1の屈曲片を回動自在に貫通するシ
    ャフトと、 前記可動側基体の一方の前記第1の屈曲片の外面側で前
    記シャフトの前記ねじ部に螺合するナット部と、 前記可動側基体の他方の前記第1の屈曲片の外面側位置
    で前記シャフトに対して軸方向に直交させて取付けられ
    る固定材と、 前記シャフトの後端側に設けられてこのシャフトを回動
    操作する操作部と、を備える操作パネルのチルト機構。
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