JP2004309680A - 画面表示体の支持アーム機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】パソコン用液晶モニタなどの画面表示体について、その傾きをほぼ一定に保ったままで上下移動させる。
【解決手段】画面表示体の取付プレートを枢着する垂直方向に旋回可能な上方回動材と、上方部にカム面を形成し且つ水平方向に旋回可能な下方回動材と、上方回動材および下方回動材にそれぞれ軸着する傾斜可能なアーム本体と、上方回動材を経て取付プレートと関連づける前後進可能なリンクバーとを備え、アーム本体を下方または上方へ傾ける際に、リンクバーに固着したピンが下方回動材のカム面に沿って摺動し、該リンクバーの前後進によって画面表示体の取付プレートを同じ傾斜角度に保つ。
【選択図】 図1
【解決手段】画面表示体の取付プレートを枢着する垂直方向に旋回可能な上方回動材と、上方部にカム面を形成し且つ水平方向に旋回可能な下方回動材と、上方回動材および下方回動材にそれぞれ軸着する傾斜可能なアーム本体と、上方回動材を経て取付プレートと関連づける前後進可能なリンクバーとを備え、アーム本体を下方または上方へ傾ける際に、リンクバーに固着したピンが下方回動材のカム面に沿って摺動し、該リンクバーの前後進によって画面表示体の取付プレートを同じ傾斜角度に保つ。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パソコン用液晶モニタなどの画面表示体について、その傾きをほぼ一定に保ったままで上下移動が可能である支持アーム機構に関し、該画面表示体を支柱や基台などに対して左右および上下方向に旋回して所望の角度で静止できる支持アーム機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
デスクトップパソコンは、奥行きの長いブラウン管式のモニタよりも、薄型の液晶モニタと組み合わせて使用すると便利である。液晶モニタは、事務机の上に占める面積が小さく、狭い事務所でも複数台配置することが可能である。現在では、液晶モニタの大型化と低価格化が急速に進み、液晶モニタをデスクトップパソコンに接続することが常識になっている。
【0003】パソコン用の液晶モニタは、垂直の支柱に設置するかまたはパソコン本体のハウジング上部に直接設置するのが普通であり、使用者の目線に応じて任意の傾斜角度で静止させることを要する。液晶モニタを上下方向に傾斜させる機構は、例えば、特開平3−17368号に開示のように、ディスプレイモニタの枠体側壁から突出するシャフトをスリーブに嵌入し、該スリーブ上にコイルバネを緊密に嵌装する。コイルバネの締め付け力により、ディスプレイモニタを取り付けたシャフトの回転を抑制し、該モニタを任意の傾斜角度で静止させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
液晶モニタは、任意の傾斜角度で静止するほかに、モニタ自体を90度回転してA4判の用紙に合わせて縦長に設置できることが望ましい。このため、前記のモニタ支持機構に加えて、モニタ自体の回転機構も設置しなければならない。前記のモニタ支持機構に回転機構を搭載すると、モニタ支持機構の全体重量が重くなり、しかも構造が複雑化して故障が発生しやすくなる。
【0005】これに対し、本発明者は、既に特開平11−223063号において、液晶モニタの傾斜および回転が可能な回転制動装置を提案している。この回転制動装置は、構造が比較的単純であるので全体重量が軽く且つ故障も少ない。しかし、デスクトップパソコンの使用態様によっては、液晶モニタが水平回転できる方が便利であり、さらに該モニタの傾きをほぼ一定に保ったままで上下移動させることができるといっそう使い勝手が良い。このような使い勝手の改善は、大型の液晶またはプラズマテレビについても同様の課題である。
【0006】本発明は、液晶モニタなどの画面表示体の支持機構を根本的に改善し、パソコン入力作業などで表示画面を視認しやすいように、画面表示体の傾きを常に一定に保つ支持アーム機構を提供するものである。本発明の他の目的は、画面表示体を上下方向に容易に傾けることができ、しかもこの傾斜角度を確実に保持している支持アーム機構を提供することである。本発明の別の目的は、画面表示体について、上下方向の傾斜に加えて垂直面の回転および水平方向の首振りが可能である支持アーム機構を提供することである。本発明のさらに別の目的は、全体がコンパクトであり、しかも画面表示体の傾斜状態を長期間維持できて数万回の回動試験に耐える支持アーム機構を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る支持アーム機構は、画面表示体の傾きをほぼ一定に保ったままで該画面表示体を上下移動させることが可能である。本発明の支持アーム機構は、画面表示体の取付プレートを設置する垂直方向に旋回可能な上方回動材と、上方部にカム面を形成する下方回動材と、上方回動材および下方回動材にそれぞれ軸着する傾斜可能なアーム本体と、上方回動材および取付プレートを上下方向に旋回させる前後進可能なリンクバーとを備える。この構成において、アーム本体を下方または上方へ傾ける際に、リンクバーに連結したピンが下方回動材のカム面に沿って摺動し、該リンクバーの前後進によって画面表示体の取付プレートを同じ傾斜角度に保つ。
【0008】本発明の支持アーム機構は、画面表示体の取付プレートを設置する垂直方向に旋回可能な上方回動材と、上方回動材に軸着する傾斜可能なアーム本体と、上方回動材とアーム本体との回転軸に嵌装する回動制御材と、該回動制御材と上方回動材との間に介在させて両者を関連づける弾性部材と、該アーム本体と異なる位置で回動制御材に軸着し且つアーム本体に沿って前後進可能なリンクバーとで構成してもよい。この構成において、回動制御材によって回転軸の旋回を抑制することで上方回動材の傾きを保持し、且つ弾性部材を変形することで回転制御材に対する上方回動材の傾きを調整できる。
【0009】また、本発明の支持アーム機構は、上方部にカム面を形成した下方回動材と、下方回動材に軸着する傾斜可能なアーム本体と、上端面に下方回動材と接触するスライダを設置する支柱または基台と、アーム本体に沿って前後進可能なリンクバーと、アーム本体内に収納し且つリンクバーに固着したピンを付勢する圧縮コイルバネとで構成してもよい。この構成において、アーム本体を下方または上方へ傾ける際に、リンクバーに連結したピンがアーム本体内のコイルバネで付勢されながら下方回動材のカム面に沿って摺動し、該リンクバーの前後進によって画面表示体の取付プレートを同じ傾斜角度に保ち、さらに画面表示体は支柱上で水平回転が可能である。
【0010】本発明の支持アーム機構は、上方回動材とアーム本体との回転軸および/または下方回動材とアーム本体との回転軸について、内周面が円形断面であるプラスチック制動部材を回転軸に密に嵌装すると好ましい。この制動部材には、その外周面と密接する湾曲部および延長部を有する保持金具を被せ、ネジ部材を保持金具の延長部に取り付けて該保持金具を内方へ締め付けることにより、該制動部材の内周面と回転軸の周面とが摩擦面となって回転軸の自由旋回を抑制する。また、本発明の支持アーム機構では、下方回動材の後方部に湾曲凹みを形成し、リンクバー後端部のピンは、アーム本体の傾斜に伴って前記凹みの湾曲内周壁に沿って摺動し、該アーム本体が垂直位置に達すると前記凹みの内底壁と接触すると好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明に係る支持アーム機構1は、傾きをほぼ一定に保ったままで画面表示体を上下移動させることができ、この画面表示体として、図1に示すようなパソコン用液晶モニタ2、液晶テレビ、カーナビゲータなどが例示できる。さらに、この画面表示体は、その傾きを一定に保つという利点から、パソコン用データスタンド、ブックスタンド、スタンド型時計、レジスタの料金表示部、測定機器の表示部などに適用することが可能である。
【0012】支持アーム機構1は、図1に示すように、液晶モニタ2などの画面表示体において支柱4および基台3を有していても、この支柱の代りに細長い下方回動材であってもよい。支持アーム機構1を左右首振り不要な態様で使用するならば、支柱4または基台3においてスライダなどの水平回転機構は不要である。本発明において、基台3および支柱4は必須の構成部材ではなく、これらを一部または全部省略して、例えば、支持アーム機構1を壁面取付金具、机、車のダッシュボードなどに直接取り付けることも可能である。
【0013】支持アーム機構1では、アーム本体8の両側に配置した1対のリンクバー10,10および下方回動材7のカム面38が重要であり、この構成でリンクバー10が前後進することにより、液晶モニタ2などの画面表示体がその傾きを一定に保ったままで容易に上下移動させることが可能となる。画面表示体の傾きをほぼ一定に保つ機能は、電気的ではなくて機械的に達成されているから、電子部品のように高価でなく、しかも耐久性に優れている。
【0014】支持アーム機構1は、画面表示体の傾きを変える際つまり上下方向の首振りをさせる際に、上方回動材6と回動制御材74との間に弾性部材を介在させる。この弾性部材の弾力により、液晶モニタ2つまり取付プレート5を傾ける場合に、重力に逆らう上方への傾斜を補助し、重力が加わる下方への傾斜を抑制して、スムースに動かすことができる。この弾性部材は、回転軸56にコイルバネを嵌装したり、両者間に板バネや線細工バネを介在すればよく、または、回転軸56に隣接するピン118にねじりコイルバネ116などを嵌装すると好ましい。
【0015】ねじりコイルバネ116のような弾性部材を、回転軸56に嵌装することなく、回転軸56に隣接するピン118に嵌装することにより、回動制御材74において、プラスチック制動部材78を回転軸56に密に嵌装し、さらに保持金具80を制動部材78に被せることが可能である。保持金具80を被せた制動部材78は、その占有場所が小さいうえに、その摩擦抵抗によって画面表示体の傾斜角度を確実に保持し、使用中に画面表示体が首振りをすることを防止する。
【0016】保持金具80を被せた制動部材78は、回転軸56の旋回頻度が高くても接触部において磨耗渣が生じず、使用を長期間継続しても回転軸56の旋回位置を一定に保つ。また、一体的に作動する保持金具80で制動部材78の外周面全体を取り囲むことにより、旋回作動時に作用する荷重を制動部材80の全横幅で受けることで数万回の回動試験にも耐える。制動部材78は、回転軸56を制動する力をネジ86のねじ込み量で微妙に調整でき、画面表示体の重量に応じた旋回作動に容易に設定できる。このような制動部材は、下方回動材7において、回転軸44を任意の旋回位置つまりアーム本体8を任意の傾斜位置で静止するために設置することも可能である。
【0017】下方回動材7に関して、リンクバー10の後端部を連結するピン52は、図8または図9に示すように、アーム本体8の傾斜に伴って下方回動体7の後方凹み40の湾曲内周壁53に沿って摺動する。ピン52は、アーム本体8が垂直位置に達すると凹み40の内底壁と接触して静止する。ピン52および凹み40が存在しないならば、プレート5つまり上方回動材6を強制的に上下方向へ動かすと、リンクバー10を介して圧縮コイルバネ58(図9)を圧縮することにより、首振りが可能になってしまう。このような首振り作動は、画面表示体の使用時に不測の事態が発生しうるので好ましくない。ピン46,52は単なる軸であっても、接触部分においてコロにすることも可能である。
【0018】支持アーム機構1は、画面表示体の傾きを一定に保ったままで上下移動できるうえに水平方向に首振りができ、画面表示体の配置場所および視認作業者の位置に応じた調整が容易である。支持アーム機構1は、比較的重い画面表示体の支持できる割りに全体がコンパクトであり、大型の液晶モニタまたは大画面の液晶テレビにも適用可能である。
【0019】
【実施例】
次に、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。本発明に係る支持アーム機構1は、図1に例示するような全体形状を有し、図1の液晶モニタスタンドは、販売時に取り付けるプラスチックカバーを除いた内部構造だけを図示している。
【0020】液晶モニタ2は、一般に、基台3上に垂直に設置した支柱4に取り付ける。基台3は、平らで比較的重いと安定性が増して好ましい。本発明では、基台3および支柱4を省略して、支持アーム機構1を壁面取付金具、机、車のダッシュボードなどに直接取り付けることも可能である。
【0021】支持アーム機構1は、取付プレート5を枢着する上方回動材6と、支柱4上で水平回転可能な下方回動材7と、上方回動材6および下方回動材7にそれぞれ軸着するアーム本体8とを有する。取付プレート5は、液晶モニタ2の裏側に例えばボルト4本で止着する。図2から図4に示すように、アーム本体8の両側に配置した1対のリンクバー10,10が前後進することにより、支持アーム機構1のアーム本体8がどの角度に傾斜しても、液晶モニタ2をボルト止めした取付プレート5の傾きを一定に保つ。したがって、支持アーム機構1は、液晶モニタ2の傾きをほぼ一定に保ったままで該モニタを上下移動させることができる。
【0022】各部材についてより詳細に説明すると、下方回動材7は、図5および図7から図10に示すように、アセタール樹脂のようなプラスチック製の回動材本体12の両側をU字形断面の金属補強板14で挟んだ上面が円弧状の角柱形である。補強板14では、その前方部16は上方へ屈曲して回動材本体12にボルト止めし、一方、その後方部は下方へ屈曲して幅狭のストッパ18を構成する。補強板14は、その下面部に円形孔19(図9)を設け、該円形孔に挿通した平頭付き垂直軸20を回転自在に保持する。頭部を回動材本体12の下面凹み21に嵌めた垂直軸20は、例えば、その下方部でナット22によって締め付け、支柱4の上端面に垂直に固着する。
【0023】支柱4は、その上端部に金属製の補強板24を取り付け、該補強板の前方部25および両側部28を下方へ屈曲して支柱4の側面にボルト止めする。下方回動材7の水平旋回の際に、ストッパ18が補強板24の両側部28,28の上端側面に接触することにより、下方回動材7の自由旋回を阻止する。リング状のスライダ26は補強板24の水平部上に設置する。図9から明らかなように、スライダ26の内部には、板バネ30、保持板32付きの複数個のベアリング34および背面ディスク36を順次挿入する。保持板32およびディスク36の外径はスライダ26の下方内径よりも大きく、保持板32およびディスク36をスライダ26で保持する。スライダ26は支柱4とともに静止し、背面ディスク36は下方回動材7とともに旋回する。
【0024】下方回動材7には、その上方部に板カム面38を形成し、且つ後方部に湾曲凹み40を形成する。下方回動材7の上方部において、板カム面38の基礎円に相当する位置に貫通孔42(図9)を設け、該貫通孔にアーム本体8の回転軸44を嵌入する。回転軸44は、貫通孔42中に強く圧入されているので、回転軸44を任意の旋回位置つまりアーム本体8を任意の傾斜位置で静止できる。図示しないけれども、内周面が円形断面であるプラスチック制動部材を回転軸44に密に嵌装し、該制動部材の外周面と密接する湾曲部および延長部を有する保持金具を被せ、ネジ部材を保持金具の延長部に取り付けて該保持金具を内方へ締め付ける構成にしてもよい。
【0025】下方回動材7に関して、1対のリンクバー10,10を連結する直交した可動ピン46は、板カム面38に沿って摺動し、カム側壁48,50においてピン46は停止する。また、リンクバー10,10の後端部を連結する後方ピン52は、図8または図9に示すように、アーム本体8の傾斜に伴って下方回動体7の後方凹み40の湾曲内周壁53に沿って摺動し、該アーム本体が垂直位置に達すると凹み40の内底壁と接触し、リンクバー10を介して取付プレート5つまり上方回動材6が強制的に首振りできることを防止する。ピン46,52は単なる軸でもコロでもよい。
【0026】アーム本体8は、U字形断面の細長い金属フレーム54からなり、回転軸44で下方回動材7に且つ回転軸56で上方回動材6に枢着する。金属フレーム54内には、圧縮コイルバネ58(図9)を挿入する角筒形のバネハウジング60を摺動可能に収納する。ハウジング60は、その外寸がフレーム54の内寸と対応し、フレーム側壁の一部62(図5)を直角内方へ延設することによってフレーム54でハウジング60を保持できる。ハウジング60は、底壁64(図9)を有し、該底壁がリンクバー10の可動ピン46と接触している。圧縮コイルバネ58の上端はフレーム54内の矩形ディスク65と接触し、該矩形ディスクを固定ディスク66にねじ込んだ六角穴付の平頭ネジ67によって位置変更すると、ピン46に対するバネ58の付勢力を調整できる。
【0027】アーム本体8に関して、1対のリンクバー10,10を連結する可動ピン46は、縦長の貫通溝68(図8)を通過し、ハウジング60の底面中央の環状凹み69(図9)に嵌合する。リンクバー10とアーム本体8との間には、長円環状のスライダ70を配置して摩擦抵抗を減らす。ピン46は、圧縮コイルバネ58を圧縮すれば、アーム本体8の貫通溝68に沿って前方移動が可能である。
【0028】上方回動材6は、図6に示すようにU字形平面の金属フレーム72からなり、フレーム後方に固着した回転軸56でアーム本体8と連結する。回転軸56において、フレーム72の並行部間に回動制御材74を嵌装し、該回動制御材はアセタール樹脂のようなプラスチック製である。図6および図9から明らかなように、回動制御材74の凹んだ中央部76において、プラスチック制動部材78を回転軸56に密に嵌装し、さらに保持金具80を被せる。制動部材78は、耐磨耗性エンジニアリングプラスチック(例えば、炭素含有のポリアセタール樹脂)の射出成形品であり、保持金具80はバネ鋼製である。
【0029】図9に示すように、制動部材78は、回転軸56に密に嵌装できるように内周面が円形断面であり、接線方向に延びる延長部82,82を有する。保持金具80は、制動部材78に被せる環状の湾曲部と、該湾曲部の両端から相互にほぼ平行に延設する延長部84,84とを有する。制動部材78と保持金具80はほぼ等しい横幅である。制動部材78の延長部82,82は、保持金具80の延長部84,84の形状と対応し、各延長部82,84において貫通孔を垂直方向で合致するように設ける。延長部82,82により、制動部材78は常に保持金具80とともに回転または静止し、その内周面と回転軸56の周面とが摩擦面となる。
【0030】六角穴付の平頭ネジ86は、保持金具80および制動部材78の各延長部に設けた各貫通孔を通過し、ボルト用孔を設けた矩形板88にねじ込む。矩形板88を回動制御材74の下方水平部に配置することにより、制動部材78および保持金具80を回動制御材74に固着する。この結果、ネジ86を強くねじ込むと、延長部84を介して保持金具80を内方へ締め付け、回転軸56の制動力をそのねじ込み量によって調整できる。
【0031】回動制御材74において、回転軸56用の貫通孔の近傍で下方前方に貫通孔90(図9)を設け、該貫通孔と連通する湾曲溝92(図8)を上方回動材6のフレーム72,72に形成する。湾曲溝92は円弧状であり、その曲率半径の中心は回転軸56の中心である。湾曲溝92の湾曲長さによって、液晶モニタ2の傾斜角度の範囲が定められる(図2から図4参照)。貫通孔90および湾曲溝92内には、リンクバー10,10の前端部を連結する前方ピン94を挿通する。
【0032】上方回動材6のフレーム72には、その前面部96(図6)に円形孔を設け、該円形孔に平頭付き横軸98を挿通して回転自在に保持する。横軸98は、取付プレート5の貫通孔に通してナット100によって止着する。フレーム前面部96の一部は、上方または下方へ延設してから水平に屈曲し、幅狭のストッパ102を構成する(図9参照)。リング状のスライダ104は、フレーム前面部96と取付プレート5の裏面との間に設置し、該取付プレートとともに回動する。図9から明らかなように、スライダ104の内部には、板バネ106、保持板108付きの複数個のベアリング110および背面ディスク112を順次挿入する。保持板108およびディスク112の外径はスライダ104の前方内径よりも大きく、保持板108およびディスク112をスライダ104で保持する。スライダ104は、横軸98および取付プレート5とともに旋回可能であり、背面ディスク112は上方回動材6のフレーム72とともに静止している。
【0033】矩形平面の取付プレート5には、ストッパ102の先端部を挿入する湾曲溝113(図5)を形成する。湾曲溝113はほぼ1/4円の円弧状であり、その曲率半径の中心は横軸98の中心である。湾曲溝113の湾曲長さによって、液晶モニタ2の垂直面旋回の範囲が定められ、旋回範囲が通常90度であると液晶モニタ2を横長または縦長に配置できる。取付プレート5は、図5のような0度回転または90度回転になったとき、各ベアリング110(図9)が背面ディスク112に設けた穴に嵌り、クリック感が生じる。取付プレート5において、ボルト孔114を設けたプレート四隅部115を中央部に比べて前方へせり出しておくと(図10参照)、該取付プレートを液晶モニタ2の裏側に止着した際に、ボルト100およびストッパ102の先端部がモニタ裏側に接触しないので好ましい。
【0034】上方回動材6のフレーム72内において、ねじりコイルバネ116(図6)のような弾性部材を、図9に示すようにフレーム前面部96の内面と回動制御材74との間に介在させる。コイルバネ116は、フレーム72,72間で支承したピン118に嵌装し、一方のバネ端部を回動制御材74の前方傾斜壁120に接触させ、且つ他方のバネ端部をフレーム前面部96の内壁面に接触させる。したがって、図3において二点鎖線で示すように、取付プレート5を傾ける場合に、上方への傾斜をコイルバネ116の付勢力によって補助し、下方への傾斜をコイルバネ116の弾力によって抑制する。所望の傾斜位置において、保持金具80を被せた制動部材78の摩擦抵抗によって取付プレート5を静止する。
【0035】1対のリンクバー10,10は、図2から図4および図7に示すように、細長い板形状であり、長手方向に沿ってアーム本体8の両側に配置する。リンクバー10,10の前端部は、上方回動材6のフレーム72に設けた湾曲溝92および回動制御材74の貫通孔90を通過する水平ピン94によって連結する。リンクバー10,10の中間より後方には、アーム本体8の縦長溝68を通過し且つハウジング60の環状凹み69と接触する可動ピン46を取り付け、該可動ピンは下方回動材7の板カム面38に沿って摺動する。また、リンクバー10,10の後端部は、アーム本体8の傾斜に伴って下方回動体7の後方凹み40の湾曲内周壁に沿って摺動する水平ピン52によって連結し、該水平ピンはアーム本体8が垂直位置に達すると凹み40の内底壁と接触する。
【0036】支持アーム機構1は、図2から図4において二点鎖線で示すように、取付プレート5つまり液晶モニタ2を傾斜角度−5度〜30度の範囲において任意に傾けることができる。この傾斜角度を変更する際に、上方回動材6は上下方向に移動するけれども、フレーム72に湾曲溝92が形成されているため、リンクバー前端部のピン94は静止しており、リンクバー10が前後進することはない。液晶モニタ2の傾斜可能角度を増減するには、湾曲溝92の湾曲長さおよびコイルバネ116の形状や弾力を変更すればよい。
【0037】支持アーム機構1は、図2から図4に例示するように、取付プレート5つまり液晶モニタ2の傾きをほぼ一定に保ったままで、該プレートを上下方向に移動させることができる。例えば、アーム本体8が、垂直位置(図4参照)から水平位置(図2参照)まで下方移動すると、その下方移動に伴ってリンクバー10の可動ピン46は、板カム面38に沿って摺動し、圧縮コイルバネ58に付勢されながらアーム本体8の貫通溝68(図8)内を前方へ移動する。この前方移動によって、1対のリンクバー10,10が前進し、回動制御材74を回転軸56の回りで旋回する。回動制御材74の旋回がアーム本体8の下方移動と同期するように板カム面38を設計すれば、アーム本体8に応じて回動制御材74を旋回して上方回動材6つまり取付プレート5を傾斜させ、アーム本体8がどの傾斜角度にあっても、取付プレート5つまり液晶モニタ2の傾きを一定に保つことができる。
【0038】支持アーム機構1に関して、上下方向の首振り角度は、アーム本体8の水平位置(図2参照)から垂直位置(図4参照)までの90度である。この上下首振り角度は、下方回動体7における板カム面38の側壁48,50の位置および後方凹み40の深さによって増加させることが可能である。また、左右方向の首振り角度は、通常、下方回動体7のストッパ18が補強板24の両側部28,28の上端側面で停止するまでの90度であり、この角度増減は比較的容易である。
【0039】
【発明の効果】
本発明に係る支持アーム機構は、アーム本体の両側に配置した1対のリンクバーが前後進することにより、液晶モニタなどの画面表示体の傾きを常に一定に保ったままで該画面表示体を上下移動させることができる。画面表示体の傾きがほぼ一定であると、パソコン入力作業などにおいて視認位置の変更が容易であり、長時間の作業中に気分転換しても作業能率が低下することが少ない。
【0040】本発明に係る支持アーム機構は、ねじりコイルバネのような弾性部材によって画面表示体を上下方向に容易に傾けることができ、保持金具を被せた制動部材の摩擦抵抗によってこの傾斜角度を確実に保持することにより、使用中に画面表示体が首振りをすることはない。本発明の支持アーム機構は、画面表示体について、上下方向の傾斜に加えて直交垂直面での回転および水平方向に首振りができ、液晶モニタなどの画面表示体の配置場所および視認作業者の位置に応じて、画面表示体の表示態様を適正に調整できる。
【0041】本発明の支持アーム機構は、機能が豊富な割りに全体がコンパクトであり、画面表示体の大きさと重さに比べて小型化できる。また、本発明の支持アーム機構は、数万回の回動試験に耐えることができ、耐久性の点でも十分な性能を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る支持アーム機構を備える液晶モニタを示す全体側面図である。
【図2】支持アーム機構の最小傾斜つまり垂直位置を示す側面図である。
【図3】支持アーム機構の中間傾斜位置を示す側面図である。
【図4】支持アーム機構の最大傾斜つまり水平位置を示す側面図である。
【図5】支持アーム機構の正面図である。
【図6】支持アーム機構の平面図である。
【図7】支持アーム機構の側面図である。
【図8】図5のA−A線に沿って切断した縦断面図であり、リンクバーを除去した状態の支持アーム機構の側面図である。
【図9】図5のB−B線に沿って切断した支持アーム機構の縦断面図である。
【図10】図5のB−B線に沿って切断した縦断面の斜視図である。
【符号の説明】
1 支持アーム機構
2 液晶モニタ
4 支柱
5 取付プレート
6 上方回動材
7 下方回動材
8 アーム本体
10,10 リンクバー
26 スライダ
38 板カム面
40 湾曲凹み
44 アーム本体8の回転軸
46 可動ピン
58 圧縮コイルバネ
74 回動制御材
78 制動部材
80 保持金具
116 ねじりコイルバネ
【発明の属する技術分野】
本発明は、パソコン用液晶モニタなどの画面表示体について、その傾きをほぼ一定に保ったままで上下移動が可能である支持アーム機構に関し、該画面表示体を支柱や基台などに対して左右および上下方向に旋回して所望の角度で静止できる支持アーム機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
デスクトップパソコンは、奥行きの長いブラウン管式のモニタよりも、薄型の液晶モニタと組み合わせて使用すると便利である。液晶モニタは、事務机の上に占める面積が小さく、狭い事務所でも複数台配置することが可能である。現在では、液晶モニタの大型化と低価格化が急速に進み、液晶モニタをデスクトップパソコンに接続することが常識になっている。
【0003】パソコン用の液晶モニタは、垂直の支柱に設置するかまたはパソコン本体のハウジング上部に直接設置するのが普通であり、使用者の目線に応じて任意の傾斜角度で静止させることを要する。液晶モニタを上下方向に傾斜させる機構は、例えば、特開平3−17368号に開示のように、ディスプレイモニタの枠体側壁から突出するシャフトをスリーブに嵌入し、該スリーブ上にコイルバネを緊密に嵌装する。コイルバネの締め付け力により、ディスプレイモニタを取り付けたシャフトの回転を抑制し、該モニタを任意の傾斜角度で静止させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
液晶モニタは、任意の傾斜角度で静止するほかに、モニタ自体を90度回転してA4判の用紙に合わせて縦長に設置できることが望ましい。このため、前記のモニタ支持機構に加えて、モニタ自体の回転機構も設置しなければならない。前記のモニタ支持機構に回転機構を搭載すると、モニタ支持機構の全体重量が重くなり、しかも構造が複雑化して故障が発生しやすくなる。
【0005】これに対し、本発明者は、既に特開平11−223063号において、液晶モニタの傾斜および回転が可能な回転制動装置を提案している。この回転制動装置は、構造が比較的単純であるので全体重量が軽く且つ故障も少ない。しかし、デスクトップパソコンの使用態様によっては、液晶モニタが水平回転できる方が便利であり、さらに該モニタの傾きをほぼ一定に保ったままで上下移動させることができるといっそう使い勝手が良い。このような使い勝手の改善は、大型の液晶またはプラズマテレビについても同様の課題である。
【0006】本発明は、液晶モニタなどの画面表示体の支持機構を根本的に改善し、パソコン入力作業などで表示画面を視認しやすいように、画面表示体の傾きを常に一定に保つ支持アーム機構を提供するものである。本発明の他の目的は、画面表示体を上下方向に容易に傾けることができ、しかもこの傾斜角度を確実に保持している支持アーム機構を提供することである。本発明の別の目的は、画面表示体について、上下方向の傾斜に加えて垂直面の回転および水平方向の首振りが可能である支持アーム機構を提供することである。本発明のさらに別の目的は、全体がコンパクトであり、しかも画面表示体の傾斜状態を長期間維持できて数万回の回動試験に耐える支持アーム機構を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る支持アーム機構は、画面表示体の傾きをほぼ一定に保ったままで該画面表示体を上下移動させることが可能である。本発明の支持アーム機構は、画面表示体の取付プレートを設置する垂直方向に旋回可能な上方回動材と、上方部にカム面を形成する下方回動材と、上方回動材および下方回動材にそれぞれ軸着する傾斜可能なアーム本体と、上方回動材および取付プレートを上下方向に旋回させる前後進可能なリンクバーとを備える。この構成において、アーム本体を下方または上方へ傾ける際に、リンクバーに連結したピンが下方回動材のカム面に沿って摺動し、該リンクバーの前後進によって画面表示体の取付プレートを同じ傾斜角度に保つ。
【0008】本発明の支持アーム機構は、画面表示体の取付プレートを設置する垂直方向に旋回可能な上方回動材と、上方回動材に軸着する傾斜可能なアーム本体と、上方回動材とアーム本体との回転軸に嵌装する回動制御材と、該回動制御材と上方回動材との間に介在させて両者を関連づける弾性部材と、該アーム本体と異なる位置で回動制御材に軸着し且つアーム本体に沿って前後進可能なリンクバーとで構成してもよい。この構成において、回動制御材によって回転軸の旋回を抑制することで上方回動材の傾きを保持し、且つ弾性部材を変形することで回転制御材に対する上方回動材の傾きを調整できる。
【0009】また、本発明の支持アーム機構は、上方部にカム面を形成した下方回動材と、下方回動材に軸着する傾斜可能なアーム本体と、上端面に下方回動材と接触するスライダを設置する支柱または基台と、アーム本体に沿って前後進可能なリンクバーと、アーム本体内に収納し且つリンクバーに固着したピンを付勢する圧縮コイルバネとで構成してもよい。この構成において、アーム本体を下方または上方へ傾ける際に、リンクバーに連結したピンがアーム本体内のコイルバネで付勢されながら下方回動材のカム面に沿って摺動し、該リンクバーの前後進によって画面表示体の取付プレートを同じ傾斜角度に保ち、さらに画面表示体は支柱上で水平回転が可能である。
【0010】本発明の支持アーム機構は、上方回動材とアーム本体との回転軸および/または下方回動材とアーム本体との回転軸について、内周面が円形断面であるプラスチック制動部材を回転軸に密に嵌装すると好ましい。この制動部材には、その外周面と密接する湾曲部および延長部を有する保持金具を被せ、ネジ部材を保持金具の延長部に取り付けて該保持金具を内方へ締め付けることにより、該制動部材の内周面と回転軸の周面とが摩擦面となって回転軸の自由旋回を抑制する。また、本発明の支持アーム機構では、下方回動材の後方部に湾曲凹みを形成し、リンクバー後端部のピンは、アーム本体の傾斜に伴って前記凹みの湾曲内周壁に沿って摺動し、該アーム本体が垂直位置に達すると前記凹みの内底壁と接触すると好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明に係る支持アーム機構1は、傾きをほぼ一定に保ったままで画面表示体を上下移動させることができ、この画面表示体として、図1に示すようなパソコン用液晶モニタ2、液晶テレビ、カーナビゲータなどが例示できる。さらに、この画面表示体は、その傾きを一定に保つという利点から、パソコン用データスタンド、ブックスタンド、スタンド型時計、レジスタの料金表示部、測定機器の表示部などに適用することが可能である。
【0012】支持アーム機構1は、図1に示すように、液晶モニタ2などの画面表示体において支柱4および基台3を有していても、この支柱の代りに細長い下方回動材であってもよい。支持アーム機構1を左右首振り不要な態様で使用するならば、支柱4または基台3においてスライダなどの水平回転機構は不要である。本発明において、基台3および支柱4は必須の構成部材ではなく、これらを一部または全部省略して、例えば、支持アーム機構1を壁面取付金具、机、車のダッシュボードなどに直接取り付けることも可能である。
【0013】支持アーム機構1では、アーム本体8の両側に配置した1対のリンクバー10,10および下方回動材7のカム面38が重要であり、この構成でリンクバー10が前後進することにより、液晶モニタ2などの画面表示体がその傾きを一定に保ったままで容易に上下移動させることが可能となる。画面表示体の傾きをほぼ一定に保つ機能は、電気的ではなくて機械的に達成されているから、電子部品のように高価でなく、しかも耐久性に優れている。
【0014】支持アーム機構1は、画面表示体の傾きを変える際つまり上下方向の首振りをさせる際に、上方回動材6と回動制御材74との間に弾性部材を介在させる。この弾性部材の弾力により、液晶モニタ2つまり取付プレート5を傾ける場合に、重力に逆らう上方への傾斜を補助し、重力が加わる下方への傾斜を抑制して、スムースに動かすことができる。この弾性部材は、回転軸56にコイルバネを嵌装したり、両者間に板バネや線細工バネを介在すればよく、または、回転軸56に隣接するピン118にねじりコイルバネ116などを嵌装すると好ましい。
【0015】ねじりコイルバネ116のような弾性部材を、回転軸56に嵌装することなく、回転軸56に隣接するピン118に嵌装することにより、回動制御材74において、プラスチック制動部材78を回転軸56に密に嵌装し、さらに保持金具80を制動部材78に被せることが可能である。保持金具80を被せた制動部材78は、その占有場所が小さいうえに、その摩擦抵抗によって画面表示体の傾斜角度を確実に保持し、使用中に画面表示体が首振りをすることを防止する。
【0016】保持金具80を被せた制動部材78は、回転軸56の旋回頻度が高くても接触部において磨耗渣が生じず、使用を長期間継続しても回転軸56の旋回位置を一定に保つ。また、一体的に作動する保持金具80で制動部材78の外周面全体を取り囲むことにより、旋回作動時に作用する荷重を制動部材80の全横幅で受けることで数万回の回動試験にも耐える。制動部材78は、回転軸56を制動する力をネジ86のねじ込み量で微妙に調整でき、画面表示体の重量に応じた旋回作動に容易に設定できる。このような制動部材は、下方回動材7において、回転軸44を任意の旋回位置つまりアーム本体8を任意の傾斜位置で静止するために設置することも可能である。
【0017】下方回動材7に関して、リンクバー10の後端部を連結するピン52は、図8または図9に示すように、アーム本体8の傾斜に伴って下方回動体7の後方凹み40の湾曲内周壁53に沿って摺動する。ピン52は、アーム本体8が垂直位置に達すると凹み40の内底壁と接触して静止する。ピン52および凹み40が存在しないならば、プレート5つまり上方回動材6を強制的に上下方向へ動かすと、リンクバー10を介して圧縮コイルバネ58(図9)を圧縮することにより、首振りが可能になってしまう。このような首振り作動は、画面表示体の使用時に不測の事態が発生しうるので好ましくない。ピン46,52は単なる軸であっても、接触部分においてコロにすることも可能である。
【0018】支持アーム機構1は、画面表示体の傾きを一定に保ったままで上下移動できるうえに水平方向に首振りができ、画面表示体の配置場所および視認作業者の位置に応じた調整が容易である。支持アーム機構1は、比較的重い画面表示体の支持できる割りに全体がコンパクトであり、大型の液晶モニタまたは大画面の液晶テレビにも適用可能である。
【0019】
【実施例】
次に、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。本発明に係る支持アーム機構1は、図1に例示するような全体形状を有し、図1の液晶モニタスタンドは、販売時に取り付けるプラスチックカバーを除いた内部構造だけを図示している。
【0020】液晶モニタ2は、一般に、基台3上に垂直に設置した支柱4に取り付ける。基台3は、平らで比較的重いと安定性が増して好ましい。本発明では、基台3および支柱4を省略して、支持アーム機構1を壁面取付金具、机、車のダッシュボードなどに直接取り付けることも可能である。
【0021】支持アーム機構1は、取付プレート5を枢着する上方回動材6と、支柱4上で水平回転可能な下方回動材7と、上方回動材6および下方回動材7にそれぞれ軸着するアーム本体8とを有する。取付プレート5は、液晶モニタ2の裏側に例えばボルト4本で止着する。図2から図4に示すように、アーム本体8の両側に配置した1対のリンクバー10,10が前後進することにより、支持アーム機構1のアーム本体8がどの角度に傾斜しても、液晶モニタ2をボルト止めした取付プレート5の傾きを一定に保つ。したがって、支持アーム機構1は、液晶モニタ2の傾きをほぼ一定に保ったままで該モニタを上下移動させることができる。
【0022】各部材についてより詳細に説明すると、下方回動材7は、図5および図7から図10に示すように、アセタール樹脂のようなプラスチック製の回動材本体12の両側をU字形断面の金属補強板14で挟んだ上面が円弧状の角柱形である。補強板14では、その前方部16は上方へ屈曲して回動材本体12にボルト止めし、一方、その後方部は下方へ屈曲して幅狭のストッパ18を構成する。補強板14は、その下面部に円形孔19(図9)を設け、該円形孔に挿通した平頭付き垂直軸20を回転自在に保持する。頭部を回動材本体12の下面凹み21に嵌めた垂直軸20は、例えば、その下方部でナット22によって締め付け、支柱4の上端面に垂直に固着する。
【0023】支柱4は、その上端部に金属製の補強板24を取り付け、該補強板の前方部25および両側部28を下方へ屈曲して支柱4の側面にボルト止めする。下方回動材7の水平旋回の際に、ストッパ18が補強板24の両側部28,28の上端側面に接触することにより、下方回動材7の自由旋回を阻止する。リング状のスライダ26は補強板24の水平部上に設置する。図9から明らかなように、スライダ26の内部には、板バネ30、保持板32付きの複数個のベアリング34および背面ディスク36を順次挿入する。保持板32およびディスク36の外径はスライダ26の下方内径よりも大きく、保持板32およびディスク36をスライダ26で保持する。スライダ26は支柱4とともに静止し、背面ディスク36は下方回動材7とともに旋回する。
【0024】下方回動材7には、その上方部に板カム面38を形成し、且つ後方部に湾曲凹み40を形成する。下方回動材7の上方部において、板カム面38の基礎円に相当する位置に貫通孔42(図9)を設け、該貫通孔にアーム本体8の回転軸44を嵌入する。回転軸44は、貫通孔42中に強く圧入されているので、回転軸44を任意の旋回位置つまりアーム本体8を任意の傾斜位置で静止できる。図示しないけれども、内周面が円形断面であるプラスチック制動部材を回転軸44に密に嵌装し、該制動部材の外周面と密接する湾曲部および延長部を有する保持金具を被せ、ネジ部材を保持金具の延長部に取り付けて該保持金具を内方へ締め付ける構成にしてもよい。
【0025】下方回動材7に関して、1対のリンクバー10,10を連結する直交した可動ピン46は、板カム面38に沿って摺動し、カム側壁48,50においてピン46は停止する。また、リンクバー10,10の後端部を連結する後方ピン52は、図8または図9に示すように、アーム本体8の傾斜に伴って下方回動体7の後方凹み40の湾曲内周壁53に沿って摺動し、該アーム本体が垂直位置に達すると凹み40の内底壁と接触し、リンクバー10を介して取付プレート5つまり上方回動材6が強制的に首振りできることを防止する。ピン46,52は単なる軸でもコロでもよい。
【0026】アーム本体8は、U字形断面の細長い金属フレーム54からなり、回転軸44で下方回動材7に且つ回転軸56で上方回動材6に枢着する。金属フレーム54内には、圧縮コイルバネ58(図9)を挿入する角筒形のバネハウジング60を摺動可能に収納する。ハウジング60は、その外寸がフレーム54の内寸と対応し、フレーム側壁の一部62(図5)を直角内方へ延設することによってフレーム54でハウジング60を保持できる。ハウジング60は、底壁64(図9)を有し、該底壁がリンクバー10の可動ピン46と接触している。圧縮コイルバネ58の上端はフレーム54内の矩形ディスク65と接触し、該矩形ディスクを固定ディスク66にねじ込んだ六角穴付の平頭ネジ67によって位置変更すると、ピン46に対するバネ58の付勢力を調整できる。
【0027】アーム本体8に関して、1対のリンクバー10,10を連結する可動ピン46は、縦長の貫通溝68(図8)を通過し、ハウジング60の底面中央の環状凹み69(図9)に嵌合する。リンクバー10とアーム本体8との間には、長円環状のスライダ70を配置して摩擦抵抗を減らす。ピン46は、圧縮コイルバネ58を圧縮すれば、アーム本体8の貫通溝68に沿って前方移動が可能である。
【0028】上方回動材6は、図6に示すようにU字形平面の金属フレーム72からなり、フレーム後方に固着した回転軸56でアーム本体8と連結する。回転軸56において、フレーム72の並行部間に回動制御材74を嵌装し、該回動制御材はアセタール樹脂のようなプラスチック製である。図6および図9から明らかなように、回動制御材74の凹んだ中央部76において、プラスチック制動部材78を回転軸56に密に嵌装し、さらに保持金具80を被せる。制動部材78は、耐磨耗性エンジニアリングプラスチック(例えば、炭素含有のポリアセタール樹脂)の射出成形品であり、保持金具80はバネ鋼製である。
【0029】図9に示すように、制動部材78は、回転軸56に密に嵌装できるように内周面が円形断面であり、接線方向に延びる延長部82,82を有する。保持金具80は、制動部材78に被せる環状の湾曲部と、該湾曲部の両端から相互にほぼ平行に延設する延長部84,84とを有する。制動部材78と保持金具80はほぼ等しい横幅である。制動部材78の延長部82,82は、保持金具80の延長部84,84の形状と対応し、各延長部82,84において貫通孔を垂直方向で合致するように設ける。延長部82,82により、制動部材78は常に保持金具80とともに回転または静止し、その内周面と回転軸56の周面とが摩擦面となる。
【0030】六角穴付の平頭ネジ86は、保持金具80および制動部材78の各延長部に設けた各貫通孔を通過し、ボルト用孔を設けた矩形板88にねじ込む。矩形板88を回動制御材74の下方水平部に配置することにより、制動部材78および保持金具80を回動制御材74に固着する。この結果、ネジ86を強くねじ込むと、延長部84を介して保持金具80を内方へ締め付け、回転軸56の制動力をそのねじ込み量によって調整できる。
【0031】回動制御材74において、回転軸56用の貫通孔の近傍で下方前方に貫通孔90(図9)を設け、該貫通孔と連通する湾曲溝92(図8)を上方回動材6のフレーム72,72に形成する。湾曲溝92は円弧状であり、その曲率半径の中心は回転軸56の中心である。湾曲溝92の湾曲長さによって、液晶モニタ2の傾斜角度の範囲が定められる(図2から図4参照)。貫通孔90および湾曲溝92内には、リンクバー10,10の前端部を連結する前方ピン94を挿通する。
【0032】上方回動材6のフレーム72には、その前面部96(図6)に円形孔を設け、該円形孔に平頭付き横軸98を挿通して回転自在に保持する。横軸98は、取付プレート5の貫通孔に通してナット100によって止着する。フレーム前面部96の一部は、上方または下方へ延設してから水平に屈曲し、幅狭のストッパ102を構成する(図9参照)。リング状のスライダ104は、フレーム前面部96と取付プレート5の裏面との間に設置し、該取付プレートとともに回動する。図9から明らかなように、スライダ104の内部には、板バネ106、保持板108付きの複数個のベアリング110および背面ディスク112を順次挿入する。保持板108およびディスク112の外径はスライダ104の前方内径よりも大きく、保持板108およびディスク112をスライダ104で保持する。スライダ104は、横軸98および取付プレート5とともに旋回可能であり、背面ディスク112は上方回動材6のフレーム72とともに静止している。
【0033】矩形平面の取付プレート5には、ストッパ102の先端部を挿入する湾曲溝113(図5)を形成する。湾曲溝113はほぼ1/4円の円弧状であり、その曲率半径の中心は横軸98の中心である。湾曲溝113の湾曲長さによって、液晶モニタ2の垂直面旋回の範囲が定められ、旋回範囲が通常90度であると液晶モニタ2を横長または縦長に配置できる。取付プレート5は、図5のような0度回転または90度回転になったとき、各ベアリング110(図9)が背面ディスク112に設けた穴に嵌り、クリック感が生じる。取付プレート5において、ボルト孔114を設けたプレート四隅部115を中央部に比べて前方へせり出しておくと(図10参照)、該取付プレートを液晶モニタ2の裏側に止着した際に、ボルト100およびストッパ102の先端部がモニタ裏側に接触しないので好ましい。
【0034】上方回動材6のフレーム72内において、ねじりコイルバネ116(図6)のような弾性部材を、図9に示すようにフレーム前面部96の内面と回動制御材74との間に介在させる。コイルバネ116は、フレーム72,72間で支承したピン118に嵌装し、一方のバネ端部を回動制御材74の前方傾斜壁120に接触させ、且つ他方のバネ端部をフレーム前面部96の内壁面に接触させる。したがって、図3において二点鎖線で示すように、取付プレート5を傾ける場合に、上方への傾斜をコイルバネ116の付勢力によって補助し、下方への傾斜をコイルバネ116の弾力によって抑制する。所望の傾斜位置において、保持金具80を被せた制動部材78の摩擦抵抗によって取付プレート5を静止する。
【0035】1対のリンクバー10,10は、図2から図4および図7に示すように、細長い板形状であり、長手方向に沿ってアーム本体8の両側に配置する。リンクバー10,10の前端部は、上方回動材6のフレーム72に設けた湾曲溝92および回動制御材74の貫通孔90を通過する水平ピン94によって連結する。リンクバー10,10の中間より後方には、アーム本体8の縦長溝68を通過し且つハウジング60の環状凹み69と接触する可動ピン46を取り付け、該可動ピンは下方回動材7の板カム面38に沿って摺動する。また、リンクバー10,10の後端部は、アーム本体8の傾斜に伴って下方回動体7の後方凹み40の湾曲内周壁に沿って摺動する水平ピン52によって連結し、該水平ピンはアーム本体8が垂直位置に達すると凹み40の内底壁と接触する。
【0036】支持アーム機構1は、図2から図4において二点鎖線で示すように、取付プレート5つまり液晶モニタ2を傾斜角度−5度〜30度の範囲において任意に傾けることができる。この傾斜角度を変更する際に、上方回動材6は上下方向に移動するけれども、フレーム72に湾曲溝92が形成されているため、リンクバー前端部のピン94は静止しており、リンクバー10が前後進することはない。液晶モニタ2の傾斜可能角度を増減するには、湾曲溝92の湾曲長さおよびコイルバネ116の形状や弾力を変更すればよい。
【0037】支持アーム機構1は、図2から図4に例示するように、取付プレート5つまり液晶モニタ2の傾きをほぼ一定に保ったままで、該プレートを上下方向に移動させることができる。例えば、アーム本体8が、垂直位置(図4参照)から水平位置(図2参照)まで下方移動すると、その下方移動に伴ってリンクバー10の可動ピン46は、板カム面38に沿って摺動し、圧縮コイルバネ58に付勢されながらアーム本体8の貫通溝68(図8)内を前方へ移動する。この前方移動によって、1対のリンクバー10,10が前進し、回動制御材74を回転軸56の回りで旋回する。回動制御材74の旋回がアーム本体8の下方移動と同期するように板カム面38を設計すれば、アーム本体8に応じて回動制御材74を旋回して上方回動材6つまり取付プレート5を傾斜させ、アーム本体8がどの傾斜角度にあっても、取付プレート5つまり液晶モニタ2の傾きを一定に保つことができる。
【0038】支持アーム機構1に関して、上下方向の首振り角度は、アーム本体8の水平位置(図2参照)から垂直位置(図4参照)までの90度である。この上下首振り角度は、下方回動体7における板カム面38の側壁48,50の位置および後方凹み40の深さによって増加させることが可能である。また、左右方向の首振り角度は、通常、下方回動体7のストッパ18が補強板24の両側部28,28の上端側面で停止するまでの90度であり、この角度増減は比較的容易である。
【0039】
【発明の効果】
本発明に係る支持アーム機構は、アーム本体の両側に配置した1対のリンクバーが前後進することにより、液晶モニタなどの画面表示体の傾きを常に一定に保ったままで該画面表示体を上下移動させることができる。画面表示体の傾きがほぼ一定であると、パソコン入力作業などにおいて視認位置の変更が容易であり、長時間の作業中に気分転換しても作業能率が低下することが少ない。
【0040】本発明に係る支持アーム機構は、ねじりコイルバネのような弾性部材によって画面表示体を上下方向に容易に傾けることができ、保持金具を被せた制動部材の摩擦抵抗によってこの傾斜角度を確実に保持することにより、使用中に画面表示体が首振りをすることはない。本発明の支持アーム機構は、画面表示体について、上下方向の傾斜に加えて直交垂直面での回転および水平方向に首振りができ、液晶モニタなどの画面表示体の配置場所および視認作業者の位置に応じて、画面表示体の表示態様を適正に調整できる。
【0041】本発明の支持アーム機構は、機能が豊富な割りに全体がコンパクトであり、画面表示体の大きさと重さに比べて小型化できる。また、本発明の支持アーム機構は、数万回の回動試験に耐えることができ、耐久性の点でも十分な性能を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る支持アーム機構を備える液晶モニタを示す全体側面図である。
【図2】支持アーム機構の最小傾斜つまり垂直位置を示す側面図である。
【図3】支持アーム機構の中間傾斜位置を示す側面図である。
【図4】支持アーム機構の最大傾斜つまり水平位置を示す側面図である。
【図5】支持アーム機構の正面図である。
【図6】支持アーム機構の平面図である。
【図7】支持アーム機構の側面図である。
【図8】図5のA−A線に沿って切断した縦断面図であり、リンクバーを除去した状態の支持アーム機構の側面図である。
【図9】図5のB−B線に沿って切断した支持アーム機構の縦断面図である。
【図10】図5のB−B線に沿って切断した縦断面の斜視図である。
【符号の説明】
1 支持アーム機構
2 液晶モニタ
4 支柱
5 取付プレート
6 上方回動材
7 下方回動材
8 アーム本体
10,10 リンクバー
26 スライダ
38 板カム面
40 湾曲凹み
44 アーム本体8の回転軸
46 可動ピン
58 圧縮コイルバネ
74 回動制御材
78 制動部材
80 保持金具
116 ねじりコイルバネ
Claims (5)
- 画面表示体の傾きをほぼ一定に保ったままで該画面表示体を上下移動させることが可能な支持アーム機構であって、画面表示体の取付プレートを設置する垂直方向に旋回可能な上方回動材と、上方部にカム面を形成する下方回動材と、上方回動材および下方回動材にそれぞれ軸着する傾斜可能なアーム本体と、上方回動材および取付プレートを上下方向に旋回させる前後進可能なリンクバーとを備え、アーム本体を下方または上方へ傾ける際に、リンクバーに連結したピンが下方回動材のカム面に沿って摺動し、該リンクバーの前後進によって画面表示体の取付プレートを同じ傾斜角度に保つ画面表示体の支持アーム機構。
- 画面表示体の傾きをほぼ一定に保ったままで該画面表示体を上下移動させることが可能な支持アーム機構であって、画面表示体の取付プレートを設置する垂直方向に旋回可能な上方回動材と、上方回動材に軸着する傾斜可能なアーム本体と、上方回動材とアーム本体との回転軸に嵌装する回動制御材と、該回動制御材と上方回動材との間に介在させて両者を関連づける弾性部材と、該アーム本体と異なる位置で回動制御材に軸着し且つアーム本体に沿って前後進可能なリンクバーとを備え、前記回動制御材によって回転軸の旋回を抑制することで上方回動材の傾きを保持し、且つ前記弾性部材を変形することで回転制御材に対する上方回動材の傾きを調整できる画面表示体の支持アーム機構。
- 画面表示体の傾きをほぼ一定に保ったままで該画面表示体を上下移動させることが可能な支持アーム機構であって、上方部にカム面を形成した下方回動材と、下方回動材に軸着する傾斜可能なアーム本体と、上端面に下方回動材と接触するスライダを設置する支柱または基台と、アーム本体に沿って前後進可能なリンクバーと、アーム本体内に収納し且つリンクバーに固着したピンを付勢する圧縮コイルバネとを備え、アーム本体を下方または上方へ傾ける際に、リンクバーに連結したピンがアーム本体内のコイルバネで付勢されながら下方回動材のカム面に沿って摺動し、該リンクバーの前後進によって画面表示体の取付プレートを同じ傾斜角度に保ち、さらに画面表示体は支柱上で水平回動が可能である画面表示体の支持アーム機構。
- 上方回動材とアーム本体との回転軸および/または下方回動材とアーム本体との回転軸について、内周面が円形断面であるプラスチック制動部材を回転軸に密に嵌装し、該制動部材の外周面と密接する湾曲部および延長部を有する保持金具を被せ、ネジ部材を保持金具の延長部に取り付けて該保持金具を内方へ締め付けることにより、該制動部材の内周面と回転軸の周面とが摩擦面となって回転軸の自由旋回を抑制する請求項1から3のいずれかに記載の支持アーム機構。
- 下方回動材の後方部に湾曲凹みを形成し、リンクバー後端部のピンは、アーム本体の傾斜に伴って前記凹みの湾曲内周壁に沿って摺動し、該アーム本体が垂直位置に達すると前記凹みの内底壁と接触する請求項1から3のいずれかに記載の支持アーム機構。
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---|---|---|---|---|
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2003
- 2003-04-04 JP JP2003101205A patent/JP2004309680A/ja active Pending
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