JPH11338416A - プラズマディスプレイパネルの駆動方法 - Google Patents

プラズマディスプレイパネルの駆動方法

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JPH11338416A
JPH11338416A JP10139385A JP13938598A JPH11338416A JP H11338416 A JPH11338416 A JP H11338416A JP 10139385 A JP10139385 A JP 10139385A JP 13938598 A JP13938598 A JP 13938598A JP H11338416 A JPH11338416 A JP H11338416A
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capacitor
potential line
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インダクタを用いずに高速に電極の電位を推移
させ、複数のセルに対する電圧印加のパターンに係わら
ず安定した電力回収を行って消費電力を低減することを
目的とする。 【解決手段】電力回収用の容量素子C1の第1端子p2
を電極XGに接続するとともに、当該容量素子C1の第
2端子p1を、第2電位ライン52より低く且つ第2電
位ライン52と電位差が第1電位ライン51と第2電位
ライン52との電位差Vsより大きい電位v3に一時的
に固定することによって電力回収を行い、充電状態の容
量素子C1の第1端子p2を電極XGに接続するととも
に、第1端子の電位が第1電位ライン51よりも高くな
るように第2端子p1の電位を一時的に固定することに
よってセルの充電を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マトリクス表示形
式のPDP(プラズマディスプレイパネル)の駆動方法
に関する。
【0002】PDPは、カラー画面の実用化を機にテレ
ビジョン映像やコンピュータのモニターなどの民生用途
でも広く用いられるようになってきた。PDPにおいて
は、駆動周波数を高めて発光周期を短くすることによっ
て画面をより明るくすることができる。しかし、PDP
の画面を構成するセルは電源からみて容量性の負荷であ
るので、電極電位の変化に伴って容量の充放電が生じ
る。この充放電における電荷の移動は発光に寄与しない
無効電流である。駆動周波数を高めると無効電力は増加
してしまう。したがって、消費電力を低減するには、充
電に費やした電力を効率的に再利用する必要がある。
【0003】
【従来の技術】カラー表示デバイスとして3電極面放電
構造のAC型PDPが商品化されている。これは、マト
リクス表示のライン(行)毎に点灯維持のための一対の
主電極(第1及び第2の電極)が配置され、列毎にアド
レス電極(第3の電極)が配置されたものである。表示
に際しては、主電極を覆う誘電体層のメモリ機能が利用
される。すなわち、ライン走査形式で表示内容に応じた
帯電状態を形成するアドレッシングを行った後、各ライ
ンの主電極対に対して一斉に交番極性の点灯維持電圧V
sを印加する。点灯維持電圧Vsは(1)式を満たす。
【0004】Vf−Vwall<Vs<Vf …(1) Vf :放電開始電圧 Vwall:壁電圧 点灯維持電圧Vsの印加により、壁電荷の存在するセル
のみにおいて実効電圧(セル電圧ともいう)Veff が放
電開始電圧Vfを越えて基板面に沿った面放電が生じ
る。点灯維持電圧Vsの印加周期を短くすれば、見かけ
の上で連続した点灯状態が得られる。
【0005】図15は従来の駆動装置の要部の回路図、
図16は従来の駆動方法の信号波形図である。図15
(A)のように、第1の主電極Xjの電位は、電源ライ
ンと接地ラインとの間に直列接続されたスイッチングデ
バイスQ91,Q92のオンオフによって制御される。
第2の主電極Yjについても同様に、その電位は一対の
スイッチングデバイスQ91’,Q92’のオンオフに
よって制御される。主電極Xj及び主電極Yjにはそれ
ぞれ電力回収回路95,95’が設けられる。電力回収
回路95,95’の構成は同一である。
【0006】従来の電力回収回路95は、キャパシタC
91、インダクタL91、逆流防止用ダイオードD9
1,D92、及びスイッチングデバイスQ93,Q94
からなる。キャパシタC91のキャパシタンスは、駆動
の対象となる全てのセルCの静電容量の総和と比べて十
分に大きい値(例えば数十倍)である。インダクタL9
1はLC共振を利用して電位の推移を振幅拡大し、高速
化するために設けられている。
【0007】キャパシタC91に十分な量の電荷が蓄積
されている状態でスイッチングデバイスQ93をオンす
ると、LC共振によってキャパシタC91から主電極X
jへセルCのもつ静電容量を充電する電流(これを容量
充電電流という)が流れ、主電極Xjの電位が上昇す
る。次にスイッチングデバイスQ93に代えてスイッチ
ングデバイスQ91をオンすると、電源ラインからセル
Cへ容量充電電流が流れ、主電極Xjの電位がさらに上
昇する。セルCの静電容量の端子間電圧が点灯維持電圧
Vsに達して充電が終わった時点から若干遅れてガス放
電が起こり、それにともなってガス放電電流(これを発
光電流という)が流れる。図では1つの主電極対のみが
示されているが、実際には画面内の全ての主電極対が一
斉に駆動される。ガス放電の開始時期にはセル間のバラ
ツキがあるので、発光電流の波形は比較的になだらかで
ある。これに対して静電容量の充電はほぼ一斉に始まる
ので、容量充電電流の波形は急峻である。次に、スイッ
チングデバイスQ91に代えてスイッチングデバイスQ
94をオンすると、LC共振によってセルCからキャパ
シタC91を充電する電流(これを容量放電電流とい
う)が流れ、主電極Xjの電位が降下する。続いてスイ
ッチングデバイスQ94に代えてスイッチングデバイス
Q92をオンすると、セルCから接地ラインへ容量放電
電流が流れ、主電極Xjの電位が接地電位まで下がる。
その後、主電極Yjについても同様の手順で電力回収回
路95’及びスイッチングデバイスQ91’Q92’の
制御を行ってガス放電を生じさせる。
【0008】このように主電極Xjと主電極Yjとを交
互に電源ラインと接続することによって点灯状態が維持
され、その際に電力回収回路95,95’を適切に制御
することによって消費電力が低減される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述の点灯状態の維持
において、適切な強度のガス放電を生じさせるには、ガ
ス放電の開始時点までに主電極Xj又は主電極Yjの電
位を十分に立ち上げる必要がある。特に実効電圧が放電
開始電圧を越えてからガス放電の生じるまでの放電遅れ
時間が短い場合には、インダクタL91のインダクタン
スを小さくして共振周波数を高くしなければならない。
しかし、共振周波数が高い場合には、電力回収回路9
5,95’の制御タイミングが少しでもずれると、一旦
回収された電荷がセルCに戻ってしまい、電力回収効率
が低下する。制御タイミングやインダクタンスは使用環
境の温度変化の影響を受けるので、実際には電力回収効
率を最大値に保つのは難しい。
【0010】また、従来ではインダクタ(コイル)L9
1が駆動回路の小型化及び低価格化の妨げとなってい
た。さらに、LC共振を利用して電位の高速に推移させ
て電力回収を行う従来の駆動方法は、アドレッシングに
適用できないという問題もあった。点灯状態の維持にお
ける主電極Xj,Yjに対する電圧印加のパターンは一
定であるが、アドレッシングにおけるアドレス電極に対
する電圧印加のパターンは表示内容によって異なるの
で、アドレス電極どうしの間の静電容量が不定となり、
共振周波数を設定することができないからである。画面
の行数が増加するにつれてアドレッシングのためのガス
放電の回数も増加するので、アドレッシングでの電力回
収は重要である。
【0011】本発明は、電力回収効率の安定化を図るこ
とを目的としている。他の目的はインダクタを用いずに
高速に電極の電位を推移させることにある。さらに他の
目的は、複数のセルに対する電圧印加のパターンに係わ
らず電力回収を行って消費電力を低減することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明においては、電極
の電位を推移させる際に、推移開始時点の電位との電位
差が推移開始時点の電位と目標電位との電位差より大き
い所定電位の端子に電極を電気的に接続する。これによ
り、目標電位の端子と接続する場合と比べて短い時間内
に電極の電位が目標電位に達する。容量素子(キャパシ
タ)の第1端子を上述の所定電位の端子として電極に接
続し、第2端子の電位を切り換えることにより、電力の
回収とセルの充電とを行う。容量素子のキャパシタンス
を駆動の対象となるセルの静電容量の総和の1.5程度
の比較的に小さい値に選定すれば、容量素子からセルへ
の電荷移動(充電)に伴って容量素子の端子間電圧が下
がるので、第2端子の電位を回収時の電位に切り換えた
ときに、電極と第1端子との電位差が端子間電圧の降下
分だけ大きくなり、電位の推移が高速になる。
【0013】請求項1の発明の方法は、画面を構成する
セルでガス放電を生じさせるための電極と第1電位ライ
ンとの間及び前記電極と第2電位ラインとの間にそれぞ
れ開閉回路を設け、これら開閉回路の開閉によってガス
放電を制御し、前記電極と前記第1電位ラインとの接続
に先立って電力回収用の容量素子から前記セルへ電荷を
移動させる充電を行い、前記電極と前記第2電位ライン
との接続に先立って前記セルから前記容量素子へ電荷を
移動させる電力回収を行うプラズマディスプレイパネル
の駆動方法であって、前記容量素子の第1端子を前記電
極に接続するとともに、当該容量素子の第2端子を、前
記第2電位ラインより低く且つ当該第2電位ラインと電
位差が前記第1電位ラインと当該第2電位ラインとの電
位差より大きい電位に一時的に固定することによって前
記電力回収を行い、充電状態の前記容量素子の第1端子
を前記電極に接続するとともに、当該第1端子の電位が
前記第1電位ラインよりも高くなるように前記第2端子
の電位を一時的に固定することによって前記充電を行う
ものである。
【0014】請求項2の発明の駆動方法は、前記充電に
伴って前記容量素子の端子間電圧が設定値以下に低下す
るように当該容量素子のキャパシタンスを選定するもの
である。
【0015】請求項3の発明の駆動方法は、前記充電の
終了後に前記第1端子を一時的に電源と接続し、当該第
1端子の電位を前記第2電位ラインと同一化するもので
ある。
【0016】請求項4の発明の駆動方法において、前記
電極は、行単位のアドレッシングに際して各列における
ガス放電の有無を設定するためのデータ電極である。請
求項5の発明の駆動方法は、前記画面を行方向に複数の
領域に区画し、当該各領域毎に前記開閉回路及び前記容
量素子を設けるものである。
【0017】請求項6の発明の駆動方法において、前記
電極は、交番極性の電圧印加によって点灯状態を維持す
るための維持電極である。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るプラズマ表示
装置100の構成図である。プラズマ表示装置100
は、フラット型カラー表示デバイスであるAC型のPD
P1と、m列n行の画面(スクリーン)を構成する縦横
に並んだセルCを選択的に点灯させるための駆動ユニッ
ト80とから構成されており、壁掛け式テレビジョン受
像機、コンピュータシステムのモニターなどとして利用
される。
【0019】例示のPDP1は、対をなす第1及び第2
の主電極X,Yが平行配置され、各セルCにおいて主電
極X,Yと第3の電極としてのアドレス電極Aとが交差
する“3電極面放電構造”のPDPである。主電極X,
Yはともに画面の行方向(水平方向)に延び、一方の主
電極Yはアドレッシングに際して行単位にセルCを選択
するためのスキャン電極として用いられる。アドレス電
極Aは列方向(垂直方向)に延びており、列単位にセル
Cを選択するためのデータ電極として用いられる。基板
面のうちの主電極群とアドレス電極群とが交差する範囲
が画面(すなわち表示領域)となる。
【0020】駆動ユニット80は、スキャンコントロー
ラ81、共通ドライバコントローラ82、データ処理回
路83、電源回路84、X共通ドライバ85、スキャン
ドライバ86、Y共通ドライバ87、及びアドレスドラ
イバ89を有している。駆動ユニット80には、TVチ
ューナ、コンピュータなどの外部装置からR,G,Bの
各色の輝度レベル(階調レベル)を示す画素単位のフィ
ールドデータDFが各種の同期信号とともに入力され
る。なお、駆動ユニット80はPDP1の背面側に配置
され、各ドライバと電極とが図示しないフレキシブルケ
ーブルで電気的に接続される。
【0021】フィールドデータDFは、データ処理回路
83におけるフレームメモリ830に一旦格納された
後、後述のようにフィールドを所定数のサブフィールド
に分割して階調表示を行うためのサブフィールドデータ
Dsfに変換される。サブフィールドデータDsfはフ
レームメモリ830に格納され、適時にアドレスドライ
バ89に転送される。サブフィールドデータDsfの各
ビットの値は、サブフィールドにおけるセルの点灯の要
否を示す情報、厳密にはアドレス放電の要否を示す情報
である。
【0022】X共通ドライバ85は画面全体又は画面を
分割した各区画に対応する複数の主電極Xに一括に駆動
電圧を印加する。主電極Xの電気的な共通化は図示のよ
うなパネル上の配線に限られず、X共通ドライバ85の
内部配線、又は接続用ケーブル上での配線により行うこ
とができる。スキャンドライバ86はアドレッシングに
おいて各主電極Yに個別に駆動電圧を印加する。Y共通
ドライバ87は点灯維持に際して画面全体又は画面を分
割した各区画に対応する複数の主電極Yに一括に駆動電
圧を印加する。また、アドレスドライバ回路89はサブ
フィールドデータDsfに応じて計m本のアドレス電極
Aに選択的に駆動電圧を印加する。これらドライバには
電源回路85から図示しない配線導体(電源ライン、接
地ライン)を介して所定の電力が供給される。共通ドラ
イバコントローラ82には、X共通ドライバ85及びY
共通ドライバ87に与える制御信号のタイミングを規定
するデータを記憶した波形ROM820が設けられてい
る。
【0023】図2はPDP1の内部構造を示す斜視図で
ある。PDP1では、前面側基板構体の基材であるガラ
ス基板11の内面に、行毎に一対ずつ主電極X,Yが配
列されている。行は画面における水平方向のセル列であ
る。主電極X,Yは、それぞれが透明導電膜41と金属
膜(バス導体)42とからなり、低融点ガラスからなる
厚さ30μm程度の誘電体層17で被覆されている。誘
電体層17の表面にはマグネシア(MgO)からなる厚
さ数千オングストロームの保護膜18が設けられてい
る。アドレス電極Aは、背面側基板構体の基材であるガ
ラス基板21の内面に配列されており、厚さ10μm程
度の誘電体層24によって被覆されている。誘電体層2
4の上には、高さ150μmの平面視直線帯状の隔壁2
9が各アドレス電極Aの間に1つずつ設けられている。
これらの隔壁29によって放電空間30が行方向にサブ
ピクセル(単位発光領域)毎に区画され、且つ放電空間
30の間隙寸法が規定されている。そして、アドレス電
極Aの上方及び隔壁29の側面を含めて背面側の内面を
被覆するように、カラー表示のためのR,G,Bの3色
の蛍光体層28R,28G,28Bが設けられている。
放電空間30には主成分のネオンにキセノンを混合した
放電ガスが充填されており、蛍光体層28R,28G,
28Bは放電時にキセノンが放つ紫外線によって局部的
に励起されて発光する。表示の1ピクセル(画素)は行
方向に並ぶ3個のサブピクセルで構成される。各サブピ
クセル内の構造体がセル(表示素子)Cである。隔壁2
9の配置パターンがストライプパターンであることか
ら、放電空間30のうちの各列に対応した部分は全ての
行Lに跨がって列方向に連続している。
【0024】以下、プラズマ表示装置100におけるP
DP1の駆動方法を説明する。最初に階調表示及び駆動
シーケンスの概要を説明し、その後に本発明に特有の回
路構成及び制御を詳述する。
【0025】図3はフィールド構成と駆動シーケンスの
概要とを示す図である。例えばテレビジョン映像の表示
においては、2値の点灯制御によって階調再現を行うた
めに、入力画像である時系列の各フィールドf(符号の
添字は表示順位を表す)を例えば8個のサブフレームs
f1,sf2,sf3,sf4,sf5,sf6,sf
7,sf8に分割する。言い換えれば、フレームFを構
成する各フィールドfを8個のサブフレームsf1〜s
f8の集合に置き換える。ただし、コンピュータ出力な
どのノンインタレース形式の画像を再生する場合には、
各フレームを8分割する。そして、これらサブフィール
ドsf1〜sf8における輝度の相対比率が1:2:
4:8:16:32:64:128となるように重み付
けをして各サブフィールドsf1〜sf8のサステイン
放電回数を設定する。サブフィールド単位の点灯/非点
灯の組合せでRGBの各色毎に256段階の輝度設定を
行うことができるので、表示可能な色の数は2563
なる。なお、サブフィールドsf1〜sf8を輝度の重
みの順に表示する必要はない。例えば重みの大きいサブ
フィールドsf8を表示期間の中間に配置するといった
最適化を行うことができる。
【0026】各サブフィールドsf1〜sf8に割り当
てるサブフィールド期間Tsfは、帯電分布を均一化す
るアドレッシング準備期間TR、表示内容に応じた帯電
分布を形成するアドレス期間TA、及び階調レベルに応
じた輝度を確保するために点灯状態を維持するサステイ
ン期間TSからなる。これらのうち、サステイン期間T
Sにおける主電極X,Yの制御、及びアドレス期間TA
におけるアドレス電極Aの制御が本発明の実施に好適で
ある。各サブフィールド期間Tsfにおいて、アドレッ
シング準備期間TR及びアドレス期間TAの長さは輝度
の重みに係わらず一定であるが、サステイン期間TSの
長さは輝度の重みが大きいほど長い。つまり、1つのフ
ィールドfに対応する8つのサブフィールド期間Tsf
の長さは互いに異なる。
【0027】アドレッシング準備期間TRにおいては、
主電極Xに正極性の電圧パルスPrを印加する第1過程
と、主電極Xに正極性の電圧パルスPrxを印加し且つ
主電極Yに負極性の電圧パルスPryを印加する第2過
程とによって、1つ前のサブフィールドにおいて点灯し
た“前回点灯セル”及び点灯しなかった“前回非点灯セ
ル”に所定の極性の壁電荷が形成される。なお、第1過
程ではアドレス電極Aを50〜120V程度の正電位に
バイアスし、アドレス電極Aと主電極Xとの間の不要の
放電を防止する。第2過程に続いて、帯電の均一性を高
めるため、主電極Yに正極性の電圧パルスPrsを印加
して全てのセルで面放電を生じさせる。この面放電によ
って帯電極性は反転する。その後、電荷の消失を避ける
ため、主電極Yの電位を所定値まで緩やかに低減させ
る。
【0028】アドレス期間TAにおいては、1行ずつ順
に各行を選択し、該当する主電極Yに負極性のスキャン
パルスPyを印加する。行の選択と同時に、非点灯とす
べきセル(今回非点灯セル)に対応したアドレス電極A
に対して正極性のアドレスパルスPaを印加する。選択
された行におけるアドレスパルスPaの印加されたセル
では、主電極Yとアドレス電極Aとの間で対向放電が起
こって誘電体層17の壁電荷が消失する。アドレスパル
スPaの印加時点では主電極Xの近傍には正極性の壁電
荷が存在するので、その壁電圧でアドレスパルスPaが
打ち消され、主電極Xとアドレス電極Aとの間では放電
は起きない。このような消去アドレッシングは、書込み
アドレッシングとは違って電荷の再形成が不要であるの
で、高速化に適している。
【0029】サステイン期間TSにおいては、不要の放
電を防止するために全てのアドレス電極Aを正極性の電
位にバイアスし、最初に全ての主電極Xに正極性のサス
テインパルスPsを印加する。その後、主電極Yと主電
極Xとに対して交互にサステインパルスPsを印加す
る。本実施形態では、最終のサステインパルスPsは主
電極Yに印加される。サステインパルスPsの印加によ
って、アドレス期間TAにおいて壁電荷の残されたセル
(今回点灯セル)で面放電が生じる。
【0030】図4は点灯維持動作に係わる駆動回路構成
の概略図である。サステイン期間TSにおいては、主電
極Yの集合である電極群YGがスキャンドライバ86を
介してY共通ドライバ87と接続される。Y共通ドライ
バ87は電力回収回路150を含んでいる。主電極Xの
集合である電極群XGは上述のようにX共通ドライバ8
5によって駆動される。X共通ドライバ85も電力回収
回路150を含んでいる。Y共通ドライバ87の基本的
な回路構成はX共通ドライバ85と同一であるので、以
下では一方の構成のみについて説明する。
【0031】図5は本発明に係る回路構成の第1例を示
す図である。X共通ドライバ85は、電極群XGにサス
テインパルスPsを印加するための一対のスイッチング
素子Q1,Q2、逆流防止用のダイオードD1,D2、
及び本発明に特有の電力回収回路150からなる。スイ
ッチング素子Q1,Q2及び電力回収回路150の動作
は、上述の共通ドライバコントローラ82からのスイッ
チング信号S1,S2,S3,S4によって制御され
る。パルス印加に係わる基本動作は次のとおりである。
スイッチング素子Q1をオンすると、点灯維持電圧Vs
に相当する電位v1の電源ライン51からスイッチング
素子Q1とダイオードD1とを通って電極群XGに容量
充電電流が流れる。充電の速度は、電流路の寄生インピ
ーダンス(抵抗成分とインダクタンス成分の直列合成
値)Z1と主電極間の静電容量Cxyとに依存する。寄
生インピーダンスZ1は回路配線と電極のパターンによ
り決まり、通常は無視できない値である。このとき、電
極群YGは接地ライン(GND)52と接続されてお
り、実効電圧が上昇してガス放電が生じると、電源ライ
ン51から接地ライン52へ発光電流が流れる。一方、
電極群YGが電源ライン51と接続されるとき、すなわ
ち電極群YGにサステインパルスPsを印加するときに
は、スイッチング素子Q2がオンされる。これにより、
電極群XGからダイオードD2とスイッチング素子Q2
とを通って接地ライン52に発光電流が流れる。このよ
うなパルス印加に際して、静電容量Cxyの充電に費や
した電力を再利用するために電力回収回路150が設け
られている。
【0032】電力回収回路150は、キャパシタC1と
2個のスイッチング素子Q3,Q4からなるチャージポ
ンプ回路である。キャパシタC1の一方の端子p2は電
極群XGと接続され、他方の端子p1はスイッチング素
子Q3,Q4に接続されている。スイッチング素子Q3
は端子p1と設定電位v2の電源端子との導通を制御す
るために設けられ、スイッチング素子Q4は端子p1と
設定電位v3の電源端子との導通を制御するために設け
られている。設定電位v3は、電源ライン51の電位v
1と反対極性であり、接地電位との電位差が接地ライン
52と電源ライン51との電位差より大きい値に選定さ
れる。設定電位v3と接地電位との電位差が大きいほど
セルの充電が高速になる。例示では、設定電位v3と接
地電位との電位差が点灯維持電圧Vsの2倍とされてい
る。設定電位v2は、充電状態(電力回収状態)のキャ
パシタC1の端子p2を電位v1より高い電位にバイア
スできるように選定される。ここでいう“高い”とは接
地ラインとの電位差が大きいことを意味する。例示で
は、設定電位v2は接地電位とされている。
【0033】図6は図5に対応した駆動のタイミングを
示す波形図である。ここでは、キャパシタC1のキャパ
シタンスが、主電極間の静電容量Cxyの1.5倍程度
の比較的に小さい値に選定されているものとする。
【0034】まず、スイッチング素子Q2,Q4がオン
であり、キャパシタC1には十分な電荷が蓄積されてキ
ャパシタC1の端子間電圧が2Vsになっている状態を
想定する。この状態でスイッチング素子Q2,Q4をオ
フした後に、スイッチング素子Q3をオンすると、キャ
パシタC1の端子p1の電位はv3(−2Vs)から接
地電位(0ボルト)に上昇して固定される。スイッチン
グ素子のオン抵抗が十分に小さく、高速のスイッチング
が行われるならば、端子p2の電位も同時に2Vsだけ
上昇する。このときキャパシタClからインピーダンス
Z1を経由して静電容量Cxyに電流が流れ、主電極X
上の点p3の電位は2×Vs+Vαに相当する電位に向
けて上昇する。VαはインピーダンスZ1中のインダク
タンス成分により決まり、Vsより十分に小さい(Vs
≫Vα)。この上昇速度はキャパシタC1、静電容量C
xy、インピーダンスZ1、及び端子p2の電位によっ
て決まる。静電容量Cxyに対してキャパシタC1のキ
ャパシタンスが十分に大きく、インピーダンスZ1中の
インダクタンス成分が小さいとすると、キャパシタC1
から静電容量Cxyへの充電に際して端子p2の電位は
ほとんど変化せず、時定数τはCxy×Z1となる。
【0035】ここで、仮に設定電位v3が点灯維持電圧
Vsの1倍に相当する値、すなわち電極群XGのバイア
スの目標電位と同値であったとすると、キャパシタC1
のキャパシタンスが十分に大きい場合でも、スイッチン
グ素子Q3をオンにした後、時間τが経過しても点p3
の電位は0.63×Vsに相当する値までしか達せず、
時間3τが経過しても0.95×Vsに相当する値まで
しか達しない。すなわち従来と比べて立ち上がりの遅い
駆動波形となってしまう。
【0036】これに対して、本発明では、設定電位v3
を接地ライン52との電位差が点灯維持電圧Vsより大
きくなるように設定するので(例示は2倍)、立ち上が
りの速い駆動波形となる。また、キャパシタC1のキャ
パシタンスが1.5×Cxyであるので、キャパシタC
1から静電容量Cxyへの充電に際して端子p2の電位
はVs/2に相当する分だけ下がって1.5×Vsに相
当する値になる。したがって、Vsに相当する電位より
も高い電位に向けての電圧変化であり電圧Vsにはより
速い時間で到達できる。1.5×Vsへ向けて点p3の
電位は上昇し、1.1×τの経過時点で点p3の電位が
Vsまで達する。さらに本発明では、点p3の電位がV
sに達するタイミングに合わせてスイッチング素子Q3
のオフとスイッチング素子Q1のオンとを行う。スイッ
チング素子Q3をオフにすると端子p1はフローテイン
グとなる。このときキャパシタC1にはまだ電荷が残っ
ているので、端子p1の電位は端子p2に対しVs/2
分だけ低い値(−Vs/2)になる。このとき、スイッ
チング素子Q1のオンにすることで、点p3の電位をV
sに相当する値に保持する。点p3の電位が所定の放電
開始電圧に達してから時間Tdだけ遅れて主電極間でガ
ス放電が起こる。発光電流は電源ライン51から供給さ
れる。
【0037】ガス放電が起こった後、スイッチング素子
Q1をオフし、続いてスイッチング素子Q4をオンする
と端子p1の電位はv3(−2Vs)に固定され、端子
p2の電位も同時に3Vs−Vs/2だけ降下して−V
s/2に達する。このとき、静電容量Cxyからインピ
ーダンスZ1を経由して、キャパシタC1に電流が放出
され、点p3の電位は−Vs/2に向けて降下する。
【0038】上述の立ち上がりと同様に立ち下がり時間
は1.1×τである。点p3の電位が接地電位に達した
時点でスイッチング素子Q2をオンして点p3を接地電
位に固定する。点p3が接地電位に達した時点におい
て、静電容量Cxyに充電されていた電荷は全てキャパ
シタC1に回収されていることになる。
【0039】以上の動作において、C1≫Cxyの場合
には、静電容量Cxyの充電はより高速に行えるが、充
電に費やした電荷を回収するときには、キャパシタC1
の端子間電圧が2Vsのままであり、端子p2の電位は
接地電位になるため、静電容量CxyからキャパシタC
1への電荷放出は遅くなる。このため本発明ではキャパ
シタC1のキャパシタンスは静電容量Cxyよりも大き
くかつ、近い値に選定する。なお、Y共通ドライバ87
については、X共通ドライバ85と位相が180度ずれ
たタイミングでスイッチング素子Q1〜Q4のオンオフ
が行われる。
【0040】図7は本発明に係る回路構成の第2例を示
す図である。例示のX共通ドライバ85bの基本構成
は、上述した図5のX共通ドライバ85と同様であり、
電力回収回路の構成に差異がある。X共通ドライバ85
bの電力回収回路150bは、キャパシタC1に電荷を
充電するためスイッチング素子Q5及び逆流防止用ダイ
オードD3を有している。スイッチング素子Q5はキャ
パシタC1の端子p2と設定電位v4の電源端子との間
の電流路を開閉する。
【0041】図8は図7に対応した駆動のタイミングを
示す波形図である。図8においても図5,図6の例と同
様に、設定電位v2を接地電位とし、設定電位v3を−
2Vsに相当する値とし、キャパシタC1のキャパシタ
ンスを1.5×Cxyとする。また、設定電位v4を接
地電位とする。
【0042】まず、スイッチング素子Q2,Q4がオン
であり、キャパシタC1には十分な電荷が蓄積されてキ
ャパシタC1の端子間電圧が2Vsになっている状態を
想定する。図6で説明したとおり、キャパシタC1から
静電容量Cxyへの電荷の充電と、静電容量Cxyから
キャパシタC1への電荷放出(回収)を行う。その電荷
移動において、実際にはインピーダンスZ1などで電流
が消費され、キャパシタC1から充電のために流れ出て
行った電荷量よりも回収される電荷量が少なくなる。す
なわち、スイッチング素子Q4をオンにしたとき、静電
容量CxyからキャパシタClへ電荷が回収された後、
点p3の電位は接地電位よりもVdだけ低い電位にな
る。そこで、本例では、スイッチング素子Q4をオンに
した後、点p3の電位が接地電位に達するタイミングに
おいて、スイッチング素子Q5をオンすることによっ
て、設定電位v4(0ボルト)の電源端子から電流を供
給し、消費された電流分を補充して点p3の電位をVd
だけ上昇させ接地電位になるようにする。
【0043】図9は本発明に係る回路構成の第3例を示
す図である。図9の例は、図5の電力回収回路150を
アドレスドライバ89に適用したものである。アドレス
ドライバ89では、データ処理回路83(図1参照)か
らのサブフィールドデータDsf及び制御信号に従って
データコントロール回路891がスイッチング素子Qi
1,Qi2(i=1〜m)をオンオフ制御し、それによ
ってアドレス電極Aiがアドレス電圧Vaに相当する電
位v1又は接地電位に制御される。なお、データコント
ロール回路891及びスイッチング素子Qi1,Qi2
はアドレスドライバLSIとして集積化されている。
【0044】図10は図9に対応した駆動のタイミング
を示す波形図である。この例では、アドレス電極A1,
A2に0または1のデータが入力され、その他のアドレ
ス電極A3〜Amは0固定とする。アドレス電極A1と
アドレス電極A2のデータが異なるときのみ電極間容量
(セル容量)Caaが発生する。
【0045】図9においても図5、図7で示したと同様
に、回路配線、電極パターンで決まるインピーダンスZ
2が電流経路中に存在する。電源側から見た場合、この
インピーダンスZ2も静電容量Caaと同様に表示内容
(入力データ)によって変化し、静電容量Caaが発生
する電極にのみインピーダンスZ2が発生するという関
係となる。
【0046】図10のようにサブフィールドデータDs
fが入力され、A1=A2=0からA1=1,A2=0
へと変化する場合、アドレスドライバLSIのスイッチ
ング素子Q11がオンすると同時に電力回収回路150
のスイッチング素子Q2を一時的にオンする。また、A
1=0,A2=0へと変化する前にスイッチング素子Q
3を一時的にオンする。上述の動作と同様に、キャパシ
タC1からアドレス電極A1,A2間の静電容量Caa
への充電によりアドレス電極A1は電位v1になり、静
電容量CaaからキャパシタC1へ電荷放出により接地
電位に戻る。
【0047】スイッチング素子Qi1,Qi2が例えば
FETの場合、逆方向の寄生ダイオードを内臓している
ため、スイッチング素子Q3をオンしたときスイッチン
グ素子Q11がオフであっても、静電容量Caaからア
ドレス電極A1及びこの寄生ダイオード経由でキャパシ
タC1へ電荷を戻すことができる。次のタイミングでア
ドレス電極A1,A2がともに0となる時は、静電容量
Caaは発生しないので電流の移動は無い。さらにA1
=0,A2=1となる時は、同様に容量充放電電流が流
れる。ここで放電電流は電位v1の電源から供給され
る。
【0048】図11は本発明に係る回路構成の第4例を
示す図である。図11の例は、図7の電力回収回路15
0bをアドレスドライバ89bに適用し、ダイオードD
1,D2の間にダイオードD3,D4を設けたものであ
る。
【0049】上述のようにスイッチング素子Qi1,Q
i2の寄生ダイオードを電流路に利用した場合、リカバ
リータイム(応答速度)が遅いので、この寄生ダイオー
ド経由でキャパシタC1へ電荷を戻そうとしても、所定
時間内に電荷を十分回収できない。そこで、本発明で
は、接地ライン(GND)へ直接接続せずにアドレスド
ライバLSIの接地側電源端子(VDL)をスイッチン
グ素子Q2経由で接地ラインへ接続し、スイッチング素
子Q2がオフのとき、接地側電源端子を経由して静電容
量CaaからキャパシタC1へ電荷を戻す構成とした。
【0050】図12は図11に対応した駆動のタイミン
グを示す波形図である。図12において、スイッチング
素子Q3,Q4,Q1の制御の位相をスイッチング素子
Qi1,Qi2の位相に対し時間Td2だけ遅らせる。
これによりアドレス電極A1,A2の波形も時間Td2
だけ遅れることになる。図中の時間Td2の期間でスイ
ッチング素子Q12とスイッチング素子Q4が同時にオ
ンとなっており、静電容量Caaのから接地側電源端子
経由でキャパシタC1へ電荷を回収することができる。
【0051】図13は本発明に係る回路構成の第5例を
示す図である。図13の例は、図7の電力回収回路15
0bとスキャンドライバ86との接続例である。アドレ
ス期間TAにおいて、シフトレジスタ回路871はスイ
ッチング素子Qj1,Qj2(j=1〜n)を制御して
主電極Yjを順に電源VDHに接続する。サステイン期
間TSにおいて、シフトレジスタ回路871はスイッチ
ング素子Qj1,Qj2をオフし、主電極Yjをアドレ
ッシング用の電源から切り離す。キャパシタC1の一方
の端子p2は、ダイオードD3,D4及びダイオードD
j1,Dj2によって双方向の電荷移動が可能に各主電
極Yjと接続されている。
【0052】図14は本発明に係る回路構成の第6例を
示す図である。アドレス電極A1〜Amを複数のグルー
プに分け、グループ毎にアドレスドライバLSIと電力
回収回路150b(又は150)を設けることができ
る。これによれば、電力回収回路1個当たりのアドレス
電極間静電容量の和を小さくすることができ、容量充放
電の速度を早めることができる。
【0053】以上の各例の他の実施形態としては、図5
又は図7のX共通ドライバ及びY共通ドライバを持ち、
図9又は図11のアドレスドライバを有し、これらのド
ライバの制御のための波形ROMを有する駆動ユニット
がある。
【0054】
【発明の効果】請求項1乃至請求項6の発明によれば、
電力回収効率の安定化を図ることができるとともに、イ
ンダクタを用いずに高速に電極の電位を推移させること
ができる。さらに複数のセルに対する電圧印加のパター
ンに係わらず電力回収を行って消費電力を低減すること
ができるので、例えばアドレッシングにおけるデータ電
極間の静電容量についての電力回収を実現し、消費電力
の大幅な低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプラズマ表示装置の構成図であ
る。
【図2】PDPの内部構造を示す斜視図である。
【図3】フィールド構成と駆動シーケンスの概要とを示
す図である。
【図4】点灯維持動作に係わる駆動回路構成の概略図で
ある。
【図5】本発明に係る回路構成の第1例を示す図であ
る。
【図6】図5に対応した駆動のタイミングを示す波形図
である。
【図7】本発明に係る回路構成の第2例を示す図であ
る。
【図8】図7に対応した駆動のタイミングを示す波形図
である。
【図9】本発明に係る回路構成の第3例を示す図であ
る。
【図10】図9に対応した駆動のタイミングを示す波形
図である。
【図11】本発明に係る回路構成の第4例を示す図であ
る。
【図12】図11に対応した駆動のタイミングを示す波
形図である。
【図13】本発明に係る回路構成の第5例を示す図であ
る。
【図14】本発明に係る回路構成の第6例を示す図であ
る。
【図15】従来の駆動装置の要部の回路図である。
【図16】従来の駆動方法の信号波形図である。
【符号の説明】
1 PDP(プラズマディスプレイパネル) ES 画面 C セル X,Y 主電極(維持電極) A アドレス電極(データ電極) Q1,Q2 スイッチング素子(開閉回路の構成要素) C1 キャパシタ(電力回収用の容量素子) p2 第1端子 p1 第2端子 v3 電位

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画面を構成するセルでガス放電を生じさせ
    るための電極と第1電位ラインとの間及び前記電極と第
    2電位ラインとの間にそれぞれ開閉回路を設け、これら
    開閉回路の開閉によってガス放電を制御し、前記電極と
    前記第1電位ラインとの接続に先立って電力回収用の容
    量素子から前記セルへ電荷を移動させる充電を行い、前
    記電極と前記第2電位ラインとの接続に先立って前記セ
    ルから前記容量素子へ電荷を移動させる電力回収を行う
    プラズマディスプレイパネルの駆動方法であって、 前記容量素子の第1端子を前記電極に接続するととも
    に、当該容量素子の第2端子を、前記第2電位ラインよ
    り低く且つ当該第2電位ラインと電位差が前記第1電位
    ラインと当該第2電位ラインとの電位差より大きい電位
    に一時的に固定することによって前記電力回収を行い、 充電状態の前記容量素子の第1端子を前記電極に接続す
    るとともに、当該第1端子の電位が前記第1電位ライン
    よりも高くなるように前記第2端子の電位を一時的に固
    定することによって前記充電を行うことを特徴とするプ
    ラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  2. 【請求項2】前記充電に伴って前記容量素子の端子間電
    圧が設定値以下に低下するように当該容量素子のキャパ
    シタンスを選定する請求項1記載のプラズマディスプレ
    イパネルの駆動方法。
  3. 【請求項3】前記充電の終了後に前記第1端子を一時的
    に電源と接続し、当該第1端子の電位を前記第2電位ラ
    インと同一化する請求項2記載のプラズマディスプレイ
    パネルの駆動方法。
  4. 【請求項4】前記電極は、行単位のアドレッシングに際
    して各列におけるガス放電の有無を設定するためのデー
    タ電極である請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の
    プラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  5. 【請求項5】前記画面を行方向に複数の領域に区画し、
    当該各領域毎に前記開閉回路及び前記容量素子を設ける
    請求項4記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方
    法。
  6. 【請求項6】前記電極は、交番極性の電圧印加によって
    点灯状態を維持するための維持電極である請求項1乃至
    請求項3のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネ
    ルの駆動方法。
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