JPH11337852A - 多ビーム光記録装置 - Google Patents

多ビーム光記録装置

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JPH11337852A
JPH11337852A JP14118198A JP14118198A JPH11337852A JP H11337852 A JPH11337852 A JP H11337852A JP 14118198 A JP14118198 A JP 14118198A JP 14118198 A JP14118198 A JP 14118198A JP H11337852 A JPH11337852 A JP H11337852A
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JP
Japan
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lens
light
spot
photosensitive drum
focal length
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Application number
JP14118198A
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English (en)
Inventor
Yasuyuki Shibayama
恭之 柴山
Keiji Kataoka
慶二 片岡
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Koki Holdings Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Koki Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/435Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of radiation to a printing material or impression-transfer material
    • B41J2/47Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of radiation to a printing material or impression-transfer material using the combination of scanning and modulation of light
    • B41J2/471Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of radiation to a printing material or impression-transfer material using the combination of scanning and modulation of light using dot sequential main scanning by means of a light deflector, e.g. a rotating polygonal mirror
    • B41J2/473Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of radiation to a printing material or impression-transfer material using the combination of scanning and modulation of light using dot sequential main scanning by means of a light deflector, e.g. a rotating polygonal mirror using multiple light beams, wavelengths or colours

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の光スポットを感光ドラム上に結像し走
査する光走査装置に於いて、感光ドラム上の結像スポッ
トを著しく劣化させることなく光スポット列の斜め配列
角度を調整する光スポット配列角度調整機構と、光スポ
ット列の配列間隔を調整するための光スポット配列間隔
調整機構とを具備する多ビーム光記録装置を提供する。 【解決手段】 多ビーム光記録装置において、光学系に
配置されたビーム拡大器は、少なくとも2枚以上のレン
ズが光軸方向に移動可能なレンズ組を有し、レンズ組の
レンズ配置間隔を調整することにより前記レンズ組の合
成焦点距離を可変たらしめ、なおかつレンズ組の像側、
あるいは物側いずれかの合成主点は固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のレーザ光を
走査、変調することで光記録を行なうレーザビームプリ
ンタなどの光記録装置に属するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術として知られている例として
特開平8−15625がある。
【0003】上記公報記載の装置は、複数の光ビームを
発生する光源と、前記光源から出射した複数の光ビーム
をコリメートしたあと光ビームを偏向して感光体上を主
走査する主走査手段との間に、各々副走査方向にのみレ
ンズパワーを有する第1と第2のレンズ系を配置し光軸
方向に移動調整することで、入射した複数の光ビームを
主走査手段に結像させると共に、前記感光体上の光ビー
ムの間隔および光ビー
【0004】ム径が目標光ビーム径となるようにしてい
る。
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記方法で
は、感光体上の光ビーム間隔およびビーム径を調整する
ために配置されている第1と第2のレンズ系は共に副走
査方向にのみパワーを有するレンズ系であるために、光
軸を回転軸とする回転方向の配置誤差に対する裕度が厳
しく、第1および第2のレンズ系の母線を正確に一致さ
せなければ感光体上の結像ビームを著しく劣化させてし
まう等の問題があった。
【0005】本発明の目的は、複数の光スポットを感光
ドラム上に結像し走査する光走査装置に於いて、感光ド
ラム上の結像スポットを著しく劣化させることなく光ス
ポット列の斜め配列角度を調整する光スポット配列角度
調整機構と、光スポット列の配列間隔を調整するための
光スポット配列間隔調整機構とを具備する多ビーム光記
録装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の多ビーム光記録装置において、光学系に配
置されたビーム拡大器は、少なくとも2枚以上のレンズ
が光軸方向に移動可能なレンズ組を有し、該レンズ組の
レンズ配置間隔を調整することにより前記レンズ組の合
成焦点距離を可変たらしめ、なおかつレンズ組の像側、
あるいは物側いずれかの合成主点が固定するようにして
いる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施例
を説明する。
【0008】(実施例1)図1が本発明の第1の実施例
の光学系を示す図である。
【0009】レーザ光源1から出射した光は多ビーム発
生素子2に照射する。多ビーム発生素子2は多ビームを
発生し、各々のビームは、レンズ3−1によりAO変調
器4上に絞られる。AO変調器4は非図示の印字データ
にしたがって、それぞれのビームを光変調する。AO変
調器4を出射した光はレンズ5−1により平行光となり
ダブプリズム7、焦点距離f8を有するシリンダレンズ
8を透過後、回転多面鏡9を照射し、Fθレンズ10を
透過した後、感光ドラム11を走査する。感光ドラム1
1上では、多ビームは光走査線が互いに密着するように
斜め角度をもって走査している。この斜め角度はダブプ
リズム7を光軸回りに回転することによって設定する。
シリンダレンズ8は回転多面鏡9の回転時の揺動による
光走査線のずれを無くすためのもので、多ビーム各々を
回転多面鏡上に副走査方向に絞り込んでいる。
【0010】図3が図1に示した光学系の部品配置位置
を示す図で、図3(A)は光記録装置を構成する光学系
のうち回転多面鏡9の回転面内からみた光学系、すなわ
ち感光ドラム11上で主走査方向の光学系である。図3
(B)はそれとは垂直方向からみた光学系、すなわち副
走査方向の光学系である。
【0011】図3において、レンズ3−1の焦点距離を
3-1[mm]、複数のレンズ(本実施例では焦点距離f
5-a[mm]のレンズ5−aと焦点距離f5-b[mm]のレン
ズ5−bの2枚)で構成されるレンズ5−1の合成焦点
距離をf5-1[mm]とするとき、多ビーム発生素子2と
レンズ3−1の間隔、およびレンズ3−1とAO変調器
4の間隔がf3-1、また、AO変調器4とレンズ5−1
の光入射側主面との間隔がf5-1で配置されており、A
O変調器4を介してレンズ3−1とレンズ5−1とでビ
ーム拡大器を構成している。レンズ5−1の光出射側主
面と回転多面鏡9の間隔は、ほぼf5-1の距離に配置さ
れている。
【0012】このように配置することによって、図3
(A)の主走査方向の光学系では、多ビーム発生素子2
により回転多面鏡9の回転面内に対して垂直方向に分岐
された各レーザ光の主光線はレンズ3−1出射後に平行
となり、AO変調器4を通過後、レンズ5−1を照射す
る。その後、レンズ5−1を出射した各ビームの主光線
は回転多面鏡9上で概略一致する。
【0013】つぎに、図3に於ける多ビーム発生素子2
で分岐された各々のレーザ光について説明する。
【0014】AO変調器4上に絞られたビームのスポッ
ト径をδ[μm]、ビーム間隔をd[mm]とすると、レン
ズ5−1出射後のビーム径Dは、 D=4λf5-1/(πδ) [mm] …………………… (1) で与えられる。ここで、λは光の波長である。
【0015】つぎに、図3(B)の副走査方向の光学系
におけるレーザ光について説明する。副走査方向の光学
系では、各ビームの主光線はレーザ光源1出射後から回
転多面鏡9まで、ほぼ光軸と一致している。また、各ビ
ームのビーム径についてもレンズ5を出射し、ビーム径
D=4λf5-1/(πδ)[mm]の平行光になるところ
までは図3(A)の光学系と同じであるが、レンズ5−
1を出射した光はシリンダレンズ8により回転多面鏡9
上に絞りこまれる。このときのスポット径をδ′[μm]
とすると、 δ′=(f8/f5-1)δ [μm] …………………… (2) で表される。従って、回転多面鏡9の反射面には、図2
のように横幅D[mm]、縦幅δ′[μm]の光スポットが
形成される。つぎに、回転多面鏡9で反射した光はFθ
レンズ10により感光ドラム8上に結像する。このとき、
Fθレンズの焦点距離をfとすると、感光ドラム上
での結像スポット径は次式で表される。
【0016】 ωx=(f/f5-1)δ [μm] …………………… (3) ωy=mδ′=m(f8/f5-1)δ [μm] …………………… (4) ここで、ωxは走査方向の結像スポット径、ωyは副走査
方向の結像スポット径、またmはFθレンズの副走査方
向の倍率である。光走査方向に対する多ビームの結像ス
ポットの傾きをΨとすると走査線間隔p′は、 p′=md(f8/f5-1)sin Ψ [mm] …………………… (5) で与えられる。すなわち、光スポット列斜め角度調整機
構であるダブプリズム7の回転角に関するパラメータ
m、d、f8、f5-1、Ψに依存する。
【0017】以上、説明した光学系の各変数に具体的な
数値を代入して600[dot/inch]の印刷密度
をもつ多ビーム光記録装置を考えてみる。
【0018】AO変調器4上に絞られたビームのスポッ
ト径をδ=50[μm]、AO変調器4上に絞られたビー
ムのスポット間隔をd=1.5[mm]、レンズ5−1の
焦点距離をf5-1=200[mm]、レンズ8の焦点距離
をf8=100[mm]、レンズ10の焦点距離をf
200[mm]、レンズ10の倍率をm=2[倍]、とする
と、感光ドラム11上での結像スポットの間隔はd′=
1.5[mm]、結像スポット径は、ωx=50[μm]、ω
y=50[μm] となる。また、感光ドラム11上の走
査線間隔が、p′=42.3[μm]であることから、Ψ
=1.62[deg]、φ=0.808[deg]、p=21.
2[μm]が算出できる。
【0019】この時、各レンズの焦点距離とdが不変の
場合、走査線間隔の許容誤差を±1%以下、即ちΔp′
≦±0.423[μm]以下に合わせることを目標とする
と、ΔΨ≦±0.0162[deg]の精度が必要となる。し
かし、これを機械精度で実現させるのはかなり困難なこ
とである。
【0020】そこで、本発明ではビーム拡大器を構成す
るレンズ3−1とレンズ5−1のうち後ろ側のレンズ5
−1を2枚組レンズとし、レンズ5−1を構成するレン
ズ5−aとレンズ5−bのレンズ配置間隔を調整し、レ
ンズ5−1の焦点距離を変化させ、なおかつ2つのレン
ズの位置を光軸方向に移動することによりレンズ5−1
の物側合成主点は固定させるようにする。つまり、レン
ズ3−1の光出射側主点とレンズ5−1の光入射側主点
間の距離は常にf3-1+f5-1を保つようにすることで、
感光ドラム上での結像スポットの焦点ぼけを生じること
なく走査線間隔の微調整が可能になる。
【0021】例えば焦点距離f5-1=200[mm]のレ
ンズ5−1を構成するレンズ5−a、レンズ5−bの2
枚組のレンズペアの一例を挙げれば、f5-a=100[m
m]、f5-b=−150[mm]、レンズ5−aの光出射
側主点とレンズ5−bの光入射側主点との間隔ζをζ=
25[mm]にすればよい。光スポット列斜め角度調整
機構であるダブプリズムの回転により調整しきれなかっ
た走査線間隔の誤差は、レンズ5−aとレンズ5−bを
光軸方向に移動し、レンズ間隔ζを変え、レンズ5−1
の焦点距離を200[mm]から僅かに変化させてやれ
ば良い。例えば、上述したレンズ組のケースでは、ζ=
23[mm]にすればf5-1=205.5[mm]、ζ=2
7[mm]にすればf5-1=194.8[mm]となり、Δ
ζ=±2[mm]の調整で、約2.7%レンズ5−1の焦
点距離を変化させることができるので、先述した式よ
り、光スポット列斜め角度調整機構で調整しきれなかっ
た走査線間隔誤差を補正することができることがわか
る。この時、図5に示すようにレンズ間隔ζが変わるこ
とによって、すなわちレンズ5−1の焦点距離が変わる
ことによって感光ドラム上の走査線間隔と結像スポット
径が同時に変化する。しかし、走査線間隔の数%の誤差
が印刷品質に与える影響は大きいが、結像スポット径が
数%大小しても印刷品質が大幅に劣化することはないの
で実用上問題無い。
【0022】(実施例2)図6が本発明の第2の実施例
の光学系を示す図である。
【0023】多ビーム半導体レーザ光源1−2は、非図
示の印字データにしたがって、それぞれ独立に変調され
たビームを出射する。多ビーム半導体レーザ光源1−2
から出射した光はレンズ3−2によりコリメートされた
後、レンズ3−3に入射し、レンズ3−3とレンズ5−
2で構成されるビーム拡大器によりビーム径が拡大され
た平行光となり、焦点距離f8を有するシリンダレンズ
8を透過後、回転多面鏡9を照射し、Fθレンズ10を
透過した後、感光ドラム11を走査する。感光ドラム1
1上では、多ビームは光走査線が互いに密着するように
斜め角度をもって走査している。この斜め角度は多ビー
ム半導体レーザ光源1−2を光軸回りに回転することに
よって設定する。シリンダレンズ8は回転多面鏡9の回
転時の揺動による光走査線のずれを無くすためのもの
で、多ビーム各々を回転多面鏡上に副走査方向に絞り込
んでいる。
【0024】図4が図6に示した光学系の部品配置位置
を示す図で、図4(A)は光記録装置を構成する光学系
のうち回転多面鏡9の回転面内からみた光学系、すなわ
ち感光ドラム11上で主走査方向の光学系である。図4
(B)はそれとは垂直方向からみた光学系、すなわち副
走査方向の光学系である。
【0025】図4において、レンズ3−2の焦点距離を
3-2[mm]、レンズ3−3の焦点距離をf3 -3[mm]、
複数のレンズ(本実施例ではレンズ5−cとレンズ5−
dの2枚)で構成されるレンズ5−2の合成焦点距離を
5-2[mm]とするとき、多ビーム半導体レーザ光源1
−2とレンズ3−2の間隔がf3-2、レンズ3−2とレ
ンズ3−3のの間隔がf3-2+f3- 3、レンズ3−3とレ
ンズ5−2の光入射側主面との間隔がf3-3+f5-2で配
置されており、レンズ3−3とレンズ5−2とでビーム
拡大器を構成している。また、レンズ5−2の光出射側
主面と回転多面鏡9の間隔は、ほぼf5-2の距離に配置
されている。
【0026】このように配置することによって、図4
(A)の主走査方向の光学系では多ビーム半導体レーザ
光源1−2から平行に発した各レーザ光の主光線はレン
ズ3−3出射後に再び平行となり、レンズ5−2を照射
する。その後、レンズ5−2を出射した各ビームの主光
線は回転多面鏡9上で概略一致する。
【0027】つぎに、図4に於ける多ビーム半導体レー
ザ光源1−2から発した各々のレーザ光について説明す
る。
【0028】多ビーム半導体レーザ光源1−2の発光ス
ポット径をδ[μm]、ビーム間隔をd[mm]とすると、
レンズ5−2出射後のビーム径Dは、 D=4λf3-25-2/(f3-3πδ) [mm] …………………… (6) で与えられる。ここで、λは光の波長である。
【0029】つぎに、図4(B)の副走査方向の光学系
におけるレーザ光について説明する。副走査方向の光学
系では、各ビームの主光線は多ビーム半導体レーザ光源
1−2出射後から回転多面鏡9まで、ほぼ光軸と一致し
ている。また、各ビームのビーム径についてもレンズ5
を出射し、ビーム径D=4λf3-25-2/(f3-3π
δ)[mm]の平行光になるところまでは図4(A)の光
学系と同じであるが、レンズ5−2を出射した光はシリ
ンダレンズ8により回転多面鏡9上に絞りこまれる。こ
のときのスポット径をδ′[μm]とすると、 δ′=(f3-38/f3-25-2)δ [μm] …………………… (7) で表される。従って、回転多面鏡9の反射面には、図2
のように横幅D[mm]、縦幅δ′[μm]の光スポットが
形成される。つぎに、回転多面鏡9で反射した光はFθ
レンズ10により感光ドラム8上に結像する。このとき、
Fθレンズの焦点距離をfとすると、感光ドラム上
での結像スポット径は次式で表される。
【0030】 ωx=(f3-3/f3-25-2)δ [μm] …………………… (8) ωy=mδ′=m(f3-38/f3-25-2)δ [μm] …………………… ( 9) ここで、ωxは走査方向の結像スポット径、ωyは副走査
方向の結像スポット径、またmはFθレンズの副走査方
向の倍率である。さらに、感光ドラム上での結像スポッ
トの間隔をd′とすると、 d′=d(f3-3/f3-25-2) [mm] …………………… (10) で表される。光走査方向に対する多ビームの結像スポッ
トの傾きをΨとすると走査線間隔p′は、 p′=md(f3-38/f3-25-2)sin Ψ [mm] …………………… (1 1) で与えられる。すなわち、光スポット列斜め角度調整機
構であるダブプリズム7の回転角に関するパラメータ
m、d、f3-3、f8、f3-2、f5-2、Ψに依存する。
【0031】以上、説明した光学系の各変数に具体的な
数値を代入して600[dot/inch]の印刷密度
をもつ多ビーム光記録装置を考えてみる。
【0032】多ビーム半導体レーザ光源1−2の発光ス
ポット径を5[μm]、ビーム間隔を0.15[mm]、レ
ンズ3−2の焦点距離をf5-1=5[mm]、レンズ3−
3の焦点距離をf5-1=50[mm]、レンズ5−2の焦
点距離をf5-2=200[mm]、レンズ8の焦点距離を
8=100[mm]、レンズ10の焦点距離をf=2
00[mm]、レンズ10の倍率をm=2[倍]、とする
と、感光ドラム11上での結像スポットの間隔はd′=
1.5[mm]、結像スポット径は、ωx=50[μm]、ω
y=50[μm] となる。また、感光ドラム11上の走
査線間隔が、p′=42.3[μm]であることから、Ψ
=1.62[deg]、φ=0.808[deg]、p=21.
2[μm]が算出できる。
【0033】この時、各レンズの焦点距離とdが不変の
場合、走査線間隔の許容誤差を±1%以下、即ちΔp′
≦±0.423[μm]以下に合わせることを目標とする
と、ΔΨ≦±0.0162[deg]の精度が必要となる。し
かし、これを機械精度で実現させるのはかなり困難なこ
とである。
【0034】そこで、本発明ではビーム拡大器を構成す
るレンズ3−3とレンズ5−2のうち後ろ側のレンズ5
−2を2枚組レンズとし、レンズ5−2を構成するレン
ズ5−cとレンズ5−dのレンズ配置間隔を調整し、レ
ンズ5−2の焦点距離を変化させ、なおかつ2つのレン
ズの位置を光軸方向に移動することによりレンズ5−2
の物側合成主点は固定させるようにする。つまり、レン
ズ3−3の光出射側主点とレンズ5−2の光入射側主点
間の距離は常にf3-3+f5-2を保つようにすることで、
感光ドラム上での結像スポットの焦点ぼけを生じること
なく走査線間隔の微調整が可能になる。
【0035】例えば焦点距離f5-2=200[mm]のレ
ンズ5−2を構成するレンズ5−c、レンズ5−dの2
枚組のレンズペアの一例を挙げれば、f5-c=100[m
m]、f5-d=−150[mm]、レンズ5−cの光出射
側主点とレンズ5−dの光入射側主点の間隔ξをξ=2
5[mm]にすればよい。光スポット列斜め角度調整機
構である多ビーム半導体レーザ光源1−2の回転により
調整しきれなかった走査線間隔の誤差は、レンズ5−c
とレンズ5−dを光軸方向に移動し、レンズ間隔ζを変
え、レンズ5−2の焦点距離を200[mm]から僅か
に変化させてやれば良い。例えば、上述したレンズ組の
ケースでは、ξ=23[mm]にすればf5-2=205.
5[mm]、ξ=27[mm]にすればf5-2=194.8
[mm]となり、Δξ=±2[mm]の調整で、約2.7
%レンズ5−2の焦点距離を変化させることができるの
で、先述した式より、光スポット列斜め角度調整機構で
調整しきれなかった走査線間隔誤差を補正することがで
きる。この時、図5に示すようにレンズ間隔ζが変わる
ことによって、すなわちレンズ5−2の焦点距離が変わ
ることによって感光ドラム上の走査線間隔と結像スポッ
ト径が同時に変化する。しかし、走査線間隔の数%の誤
差が印刷品質に与える影響は大きいが、結像スポット径
が数%大小しても印刷品質が大幅に劣化することはない
ので実用上問題無い。
【0036】なお、本実施例ではレンズ5−2を2枚組
レンズにした場合を述べたが、複数レンズとするのはレ
ンズ3−3であってもよく、その場合は、レンズ3−3
の像側、つまり光出射側主点位置は変わらないようにす
る。
【0037】以上、実施例1から実施例2で述べたビー
ム本数は2本の場合であったが、もちろんビーム本数は
2本以上であってもよい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、多
ビーム光記録装置において、光学系に配置されたビーム
拡大器は、ビーム拡大器を構成するレンズのうち少なく
とも1枚以上のレンズは2枚以上の光軸方向に移動可能
なレンズ組から成り、レンズ組のレンズ配置間隔を調整
することにより前記レンズ組の合成焦点距離を可変たら
しめ、なおかつレンズ組の像側、あるいは物側いずれか
の主点はレンズ移動によって固定するようにしている。
このようにすることによって、感光ドラム上の結像スポ
ットを著しく劣化させることなく光スポット配列間隔を
調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の光学系を示す模式図であ
る。
【図2】 回転多面鏡上でのビーム形状を示す模式図で
ある。
【図3】 光学系の配置位置を示す図である。
【図4】 光学系の配置位置を示す図である。
【図5】 レンズ間隔の変位に対する感光ドラム上での
結像スポット径・走査線間隔の変化率を示すグラフであ
る。
【図6】 本発明の第2の実施例の光学系を示す模式図
である。
【符号の説明】
1−1…レーザ光源、1−2…多ビーム半導体レーザ光
源、2…多ビーム発生素子、3−1…レンズ、3−2…
レンズ、3−3…レンズ、4…AO変調器、5−1…レ
ンズ組、5−2…レンズ組、8…シリンダレンズ、9…
回転多面鏡、10…Fθレンズ、11…感光ドラム、1
2…ビームディテクタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数ビームを所定のビーム径に拡大する
    ビーム拡大器と、該複数ビームを偏向し感光ドラム上を
    主走査させる偏向手段と、該複数ビームを該感光ドラム
    上に均一なスポットとして結像させるビーム結像手段
    と、結像された各々のスポット列を該感光ドラム上で斜
    めに配列して主走査するためのスポット列斜め角度調整
    機構とを有する光走査装置において、前記ビーム拡大器
    は、少なくとも2枚以上のレンズが光軸方向に移動可能
    なレンズ組を有し、該レンズ組のレンズ配置間隔を調整
    することにより該レンズ組の合成焦点距離を可変たらし
    め、なおかつ該レンズ組の像側、あるいは物側いずれか
    の合成主点が固定されていることを特徴とする多ビーム
    光記録装置。
JP14118198A 1998-05-22 1998-05-22 多ビーム光記録装置 Pending JPH11337852A (ja)

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JP14118198A JPH11337852A (ja) 1998-05-22 1998-05-22 多ビーム光記録装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003043398A (ja) * 2001-07-27 2003-02-13 Ricoh Co Ltd マルチビーム生成装置および光走査型画像表示装置
JP2013029534A (ja) * 2011-07-26 2013-02-07 Fuji Xerox Co Ltd 光走査装置及び画像形成装置

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