JP3595640B2 - 走査光学系及びレーザービームプリンタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は走査光学系及びマルチビーム走査光学系に適用されるプラスチックレンズの温度補償を適切に行ない、特に斜入射方式を用いた走査光学系及びマルチビーム走査光学系においてもピントズレや走査位置ズレを低減させることができるものである。
【0002】
【従来の技術】
図7は従来の単一のレーザー光を用いた走査光学系の副走査方向の要部概略図、図8は複数のレーザー光を用いたマルチビーム走査光学系の副走査方向の要部概略図である。
【0003】
図7ではレーザーコリメータユニット(不図示)から射出された平行光(コリメート光)を入射光学系としての入射レンズ60で、例えばポリゴンミラーより成る光偏向器65の偏向面近傍の偏向点Pに集光し、該偏向面で偏向反射したレーザー光を集光機能とfθ特性を有する結像光学系としてのfθレンズ63により被照射体面66上に集光し、該被照射体面66上を該レーザー光で走査している。同図における偏向点Pと被照射体面66上の集光点Qは副走査断面内でfθレンズ63に関して光学的に共役関係にある。
【0004】
このような構成の走査光学系は、例えばレーザービームプリンタ(LBP)やデジタル複写機等に利用され、この場合は被照射体は感光体であり、該感光体に形成された潜像は一般に知られる電子写真プロセスにより、紙等に具現化される。
【0005】
図8においては2つのレーザーコリメータユニット(不図示)から射出された2本の平行光(コリメート光)A,Bを対応する各々の入射光学系としての入射レンズ70A,70Bによりポリゴンミラーより成る光偏向器75の偏向面近傍の偏向点Pに各々集光し、対応する結像光学系としての各々のfθレンズ71A,71Bにより被照射体76面上の2つの集光点(露光位置)QA ,QB に集光し、該被照射体面76上を2つのレーザー光A,Bで同時に走査している。
【0006】
同図においては2つのレーザー光A,Bを偏向面上の極めて接近した所に集光することによりポリゴンミラーを薄くすることが可能になり、その結果、ポリゴンモータの負荷を軽減でき、又高速化が図れる等のメリットがある。
【0007】
同図に示す各々の入射光学系70A,70Bはレーザー光を光偏向器75の偏向面に対して副走査断面内で斜入射させるので斜入射光学系と呼ばれている。
【0008】
ポリゴンミラーへレーザー光を斜入射させることから発生する収差補正する為にfθレンズ71A,71Bは偏向面からのレーザー光A,Bの主光線に対して副走査断面内で偏心させて配置することが求められている。さらに被照射体面76上での各集光点QA ,QB の間隔は製品のスペックによって定まり、例えば600dpiの場合、42.3μmの奇数倍に設定することが知られている。
【0009】
又、各々の集光点QA ,QB の間隔を大きくとり、その間に別の電子写真プロセスユニットを組込むことにより、2色のコピー画像を得ることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで図7、図8で示した結像光学系としてのfθレンズ63,71A,71Bは近年プラスチックレンズにて構成されることが増えてきた。これは、
▲1▼ガラスレンズに比べて1枚のレンズで結像光学系を構成できるので装置全体のコンパクト化及び軽量化が図れる、
▲2▼型成形にて製作できるので大幅なコストダウン及び大量生産が図れる、
等のメリットがあるからである。
【0011】
しかしながらプラスチックレンズは周知のごとく環境変動(特に温度変化)によってその材質の屈折率変化や、形状変化がガラスレンズに比べて1ケタ以上大きく、この結果、被照射体面上でレーザー光のピント位置がずれてしまうという問題点があった。その為、従来ではレーザースポットの焦点深度を十分深くとることにより対応してきたが、近年では事務機器等の高解像度化に伴ない絞り径を大きくしてレーザースポットを絞り込む必要が生じ、その為十分深い焦点深度の確保が難しくなってきた。
【0012】
これに対する対応方法としては、例えば図7に示すように入射光学系60をガラス材より成る凸平シリンドリカルレンズ(ガラス凸平レンズ)61とプラスチック材より成る凹平シリンドリカルレンズ(プラスチック凹平レンズ)62とより構成し、プラスチック材より成るfθレンズ63の温度補正系として機能を持たせる方法がある。
【0013】
例えば環境温度の昇温により、▲1▼fθレンズ63の材質の屈折率が低下し、▲2▼レンズ形状が膨張して曲率Rが緩くなる場合に、該fθレンズ63のパワーは▲1▼,▲2▼いずれも小さくなるので被照射体面66上の集光点QはQ′へとデフォーカスする。
【0014】
一方、入射光学系60はプラスチック凹平レンズ62のパワーの絶対値が小さくなるので(ガラス凸平レンズ61の屈折率の変動はプラスチック凹平レンズ62に比べて非常に小さい)、該入射光学系60全体の正のパワーは大きくなり、コリメート光の集光点PはP′へとデフォーカスする。
【0015】
従ってデフォーカス後の集光点P′と被照射体面66上の集光点Qとが昇温後のfθレンズ63による結像共役関係になるように各要素を最適化に構成することにより、ピントずれに関する温度補償を達成することができる。
【0016】
又、同図において入射光学系60を入射側より順にガラス凸平レンズ61、そしてプラスチック凹平レンズ62と配置するのは球面収差を補正する上で収差補正し易いことと、ガラス凸平レンズ61の製作がし易いからである。
【0017】
ところが図8に示すような斜入射方式を用いたマルチビーム走査光学系の場合には次に示す問題点がある。尚、同図における各々のfθレンズ(71A,71B)は対称軸Mに対して対称な光学系なので、ここではfθレンズ71Bを通過するレーザー光(光線)に着目して説明する。
【0018】
例えば環境変動として昇温が生じるとプラスチック材より成るfθレンズ71Bのパワーが低下するので、常温での被照射体面76上での集光点QB はQ′B に移動する、即ちピントズレが生じることになる。このピントズレを補正するために斜入射光学系70Bを前記図7に示したようにガラス凸平レンズとプラスチック凹平レンズとで構成し、これによる常温での偏向面上の集光点Pを昇温後の集光点P′に変更することで、集光点Q′B もデフォーカスされ、Q″B に移動することによりピント補正が可能となる。即ち、このとき偏向点Pが光軸にそってP′に移動するため、集光点Q′B も光軸にそってQ″B に移動するのである。
【0019】
よって常温時QB だった集光点は昇温後にQ″B に移動することになり、ピント補償は達成されるが、しかしながら集光点QB と集光点Q″との間の距離だけスポット位置がずれるという問題点が発生する。このスポットの位置ずれは特に図8に示すマルチビーム走査光学系においては2本のレーザー光A,Bの被照射体面76上での集光点QA .QB の間隔が昇温前後で変化することになり、これは画像形成上、大きな問題点となる。
【0020】
本発明は上記の問題点を解決する為に走査光学系及びマルチビーム走査光学系に適用されるプラスチックレンズの温度補償を適切に行ない、特に斜入射方式を用いた走査光学系及びマルチビーム走査光学系の各要素を適切に構成することにより、ピントズレや走査位置ズレを低減させることができ、これにより装置の品質安定性を向上させることのできる走査光学系及びマルチビーム走査光学系の提供を目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明の走査光学系は、
(1−1) 光源手段から出射したレーザー光を光偏向器を介して被照射体面上を走査する走査光学系において、
該走査光学系は、該光源手段から出射したレーザー光を平行光に変換する第1光学素子と、
該第1光学素子で変換された平行光を該光偏向器に集光し入射させる第2光学素子と、
該光偏向器の偏向面で偏向されたレーザー光を該被照射体面上に集光する第3光学素子と、を有し、
該走査光学系の副走査断面内において、
該第1光学素子の光軸と該第2光学素子の光軸は各々互いに平行偏心し、
該第2光学素子と該第3光学素子は該走査光学系の中心軸に対して偏心し、
該第2光学素子の光軸は該光偏向器近傍で該走査光学系の中心軸と交差し、
該第1光学素子の光軸は該第2光学素子近傍で該走査光学系の中心軸と交差し、
該第3光学素子の中心点は該第2光学素子の光軸の延長上に位置し、
該第2光学素子の光軸と該光偏向器の偏向面の法線とが互いに非平行となるようにしたことを特徴としている。
【0022】
(1−2) 光源手段から出射したレーザー光を光偏向器を介して被照射体面上を走査する走査光学系において、
該走査光学系は、該光源手段から出射したレーザー光を平行光に変換する第1光学素子と、
該第1光学素子で変換された平行光を該光偏向器の偏向面に対し副走査断面内で斜入射させ、かつ該光偏向器近傍に集光させる第2光学素子と、
該光偏向器の偏向面で偏向されたレーザー光を該被照射体面上に集光する第3光学素子と、を有し、
該走査光学系の副走査断面内において、
該第3光学素子は該レーザー光の主光線に対して偏心し、
該第1光学素子の光軸と該第2光学素子の光軸は互いに平行偏心し、
該第3光学素子の中心点は該第2光学素子の光軸の延長上に位置し、
ていることを特徴としている。
【0023】
特に(1−1−1) 上記(1−1) ,(1−2) において前記第2光学素子は、前記光源手段側から順に断面が入射側に凸面を向けたプラスチック材より成るメニスカス状の凹シリンドリカルレンズ、そして断面が入射側に凸面、出射側に平面を向けたガラス材より成る凸平シリンドリカルレンズと、を有していることや、
(1−1−2) 上記(1−3) において前記凹シリンドリカルレンズと前記凸平シリンドリカルレンズは共にレンズの一部が切除され光軸に対して非対称となることや、 (1−1−3) 上記(1−1) ,(1−2) において前記第3光学素子はプラスチックレンズを有していることや、
(1−1−4) 上記(1−1) ,(1−2) において前記第2光学素子の光軸と前記光偏向器に入射するレーザー光の主光線とが成す角度をθとしたとき
【0024】
【数3】
を満足することや、
(1−1−5) 上記(1−1) ,(1−2) において前記第2光学素子の環境変動による副走査方向の焦点距離の変動量をΔf2 としたとき
【0025】
【数4】
を満足すること、等を特徴としている。
【0026】
(1−3) 光源手段から出射したレーザー光を第1光学素子で平行光に変換し、正の屈折力を有する第2光学素子を介して光偏向器の偏向面に対し副走査断面内で斜入射させ、該光偏向器の偏向面で偏向されたレーザー光を第3光学素子により被照射体面上に導光し、該被照射体面上を該レーザー光で走査を行なう走査光学系において、
該光偏向器の偏向面に対し副走査断面内で斜入射するレーザー光の主光線と、
該第2光学素子の光軸と、
該光偏向器の偏向面の法線と、
が互いに非平行となるようにし、
該第2光学素子の中心点と該光偏向器の偏向点と該第3光学素子の中心点とが同一直線A上に位置し、
該同一直線Aと該第2光学素子に入射するレーザー光の主光線とが略平行となるように各要素を構成したことを特徴としている。
【0027】
(1−4) 光源手段から出射したレーザー光を第1光学素子で平行光に変換し、正の屈折力を有する第2光学素子を介して光偏向器の偏向面に対し副走査断面内で斜入射させ、該光偏向器の偏向面で偏向されたレーザー光を第3光学素子により被照射体面上に導光し、該被照射体面上を該レーザー光で走査を行なう走査光学系において、
該第2光学素子と該光偏向器との間の光路中にプリズムを配し、
該第2光学素子の光軸と該第1光学素子の光軸を互いに平行偏心させたことを特徴としている。
【0028】
特に(1−3−1) 上記(1−4) において前記第2光学素子の光軸の延長上に前記第3光学素子の中心点が位置していることや、
(1−3−2) 上記(1−3) ,(1−4) において前記第2光学素子は、前記光源手段側から順に断面が入射側に凸面を向けたプラスチック材より成るメニスカス状の凹シリンドリカルレンズ、そして断面が入射側に凸面、出射側に平面を向けたガラス材より成る凸平シリンドリカルレンズと、を有していることや、
(1−3−3) 上記(1−3) ,(1−4) において前記凹シリンドリカルレンズと前記凸平シリンドリカルレンズは共にレンズの一部が切除されていることや、
(1−3−4) 上記(1−3) ,(1−4) において前記第3光学素子はプラスチックレンズを有していること、等を特徴としている。
【0029】
本発明のマルチビーム走査光学系は、
(2)(1−1),(1−2),(1−1−1),(1−1−2),(1−1−3),(1−1−4),(1−1−5),(1−3),(1−4),(1−3−1),(1−3−2),(1−3−3),(1−3−4) のいずれか1項の走査光学系を複数のレーザー光で被照射体面上を同時に走査するマルチビーム走査光学系に用いたことを特徴としている。
本発明のレーザービームプリンタは、
(3)(1−1),(1−2),(1−1−1),(1−1−2),(1−1−3),(1−1−4),(1−1−5),(1−3),(1−4),(1−3−1),(1−3−2),(1−3−3),(1−3−4),(2) のいずれか1項の走査光学系を用いて、前記被走査面上に設けた感光ドラムに光束を導光することを特徴としている。
【0030】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の走査光学系の実施形態1の屈折力配置を示す副走査方向の要部概略図、図2は図1に示した第2光学素子周辺の要部概略図である。
【0031】
図中、4は光源手段としての例えば半導体レーザーであり、後述する第1光学素子の光軸上に位置している。1は第1光学素子としてのコリメーターレンズであり、光源手段4から出射されたレーザー光を平行光(コリメート光)に変換している。
【0032】
2は第2光学素子としての入射レンズ(入射光学系)であり、図2に示すように断面が入射側に凸面を向けたプラスチック材より成るメニスカス状の凹シリンドリカルレンズ24と、断面が入射側に凸面、出射側に平面を向けたガラス材より成る凸平シリンドリカルレンズ25とを有し、ハイブリッドに構成しており、コリメーターレンズ1で変換された平行光を後述する光偏向器5に集光し入射させている。この2つのシリンドリカルレンズ24,25は共に副走査方向にのみ所定の屈折力を有しており、又2つのシリンドリカルレンズ24,25はレーザー光の主光線に対して上下に振り分けて配置することができるので、図2に示すように該2つのシリンドリカルレンズ24,25の一部を共にカット(破線部)して装置全体の省スペース化を図っている。
【0033】
5は偏向手段としての光偏向器であり、例えばポリゴンミラーより成っており、モーター等の駆動手段(不図示)により所定の速度で回転している。3は第3光学素子としての集光機能とfθ特性を有するプラスチック材より成るfθレンズであり、光偏向器5によって偏向された画像情報に基づくレーザー光を被照射体面としての感光ドラム面6上に結像させている。このfθレンズ3は光偏向器5の偏向面と感光ドラム面6とを共役な関係にしている。O1 ,O2 ,O3 は各々順にコリメータレンズ1、入射レンズ2、そしてfθレンズ3の中心点(光軸)である。
【0034】
尚、本実施形態では光偏向器5の偏向面上での偏向点Pを含む偏向面の法線を走査光学系の中心軸Lとしている。
【0035】
本実施形態では走査光学系の副走査断面内において、
コリメーターレンズ1の光軸と入射レンズ2の光軸はそれぞれ互いに平行偏心(光軸が平行)し、
入射レンズ2とfθレンズ3は走査光学系の中心軸Lに対して偏心し、
入射レンズ2の光軸はポリゴンミラー5近傍で走査光学系の中心軸Lと交差し、コリメーターレンズ1の光軸は入射レンズ2近傍で走査光学系の中心軸Lと交差し、
fθレンズ3の中心点O3 は入射レンズ2の光軸の延長上に位置し、
入射レンズ2の光軸とポリゴンミラー5の偏向面の法線とが互いに非平行となるようにしている。
【0036】
このような構成により本実施形態では光源手段4より出射されたレーザー光はコリメーターレンズ1により略平行光(コリメータ光)に変換され、入射レンズ2に入射する。入射レンズ2は入射した平行光のうち主走査断面においては平行光の状態で射出させ、副走査断面においては収束して光偏向器5の偏向面にほぼ線像として結像させている。そして光偏向器5の偏向面で偏向されたレーザー光はfθレンズ3を通過することによって、その走査直線性が補正され、被照射体面としての感光ドラム面6上に結像されて略等速度直線運動で、該感光ドラム面6上を光走査している。これにより画像記録を行なっている。
【0037】
本実施形態では、例えば環境温度の昇温により、▲1▼fθレンズ3の材質の屈折率が低下し、▲2▼レンズ形状が膨張して曲率Rが緩くなる場合に、該fθレンズ3のパワーは▲1▼,▲2▼いずれも小さくなるので被照射体面6上の集光点QはQ′へとデフォーカスする。
【0038】
一方、入射レンズ2はプラスチック材より成る凹シリンドリカルレンズ24のパワーの絶対値が小さくなるので(ガラス材より成る凸平シリンドリカルレンズ25の屈折率の変動はプラスチック材より成る凹シリンドリカルレンズ24に比べて非常に小さいので無視できる)、該入射レンズ2全体の正のパワーは大きくなり、コリメート光の集光点PはP′へとデフォーカスする。
【0039】
従ってデフォーカス後の集光点P′と被照射体面6上の集光点Qとが昇温後のfθレンズ3による結像共役関係になるように各要素を最適化に構成することにより、ピントずれに関する温度補償を達成することができる。
【0040】
【外1】
本実施形態では上記に示した各集光点P,P′,及び各結像点Q,Q′は入射レンズ2の光軸上及びその延長線上に位置するように設定している。
【0041】
又、本実施形態では入射レンズ2の光軸(O2 −P)と光偏向器5に入射するレーザー光の主光線Sとが成す角度をθとしたとき、該角度θは
【0042】
【数5】
となるように各要素を設定している。
【0043】
又、本実施形態における入射レンズ2の焦点距離f2 は環境変動(特に温度変化)によって昇温後にf2 +Δf2 となり、
f2 ≒O2 P
f2 +Δf2 =O2 P′
つまり、
|Δf2 |=|PP′|
となる。
【0044】
この具体的な焦点距離の変動量Δf2 の大きさは、
【0045】
【数6】
として示される。この導出は以下の手順による。
【0046】
図1に示す如く、fθレンズ3の配置は
光偏向器5からf3 (1+1/m)
被照射体面6からf3 (m+1)
であり、結像関係式より
【0047】
【数7】
となる。
【0048】
又、本実施形態においては昇温後の入射レンズ2の焦点距離の変動量Δf2 を生じさせる為に、前述の如く該入射レンズ2を図2に示すように断面が入射側に凸面を向けたプラスチック材より成るメニスカス状の凹シリンドリカルレンズ24と、断面が入射側に凸面、出射側に平面を向けたガラス材より成る凸平シリンドリカルレンズ25とよりハイブリッドに構成している。前記図8に示した従来の入射レンズ60は光源手段側から順にガラス材より成る凸平シリンドリカルレンズ61、そしてプラスチック材より成る凹平シリンドリカルレンズ62であったが、本実施形態では上述の如く入射レンズ2を光源手段4側から順にプラスチック材より成る凹シリンドリカルレンズ24、そしてガラス材より成る凸平シリンドリカルレンズ25より構成している。これは以下の理由による。
【0049】
本実施形態の入射レンズ2は従来例に比べてレーザー光をシリンドリカルレンズのマージナル部分に通すので球面収差が発生しやすい。又昇温時、所望の変動量Δf2 を生じさせる為に凹シリンドリカルレンズ24と凸平シリンドリカルレンズ25は一定のパワー比にする必要がある。これに対してガラス材より成る凸平シリンドリカルレンズは両面に曲率をもたせると生産上、両面のシリンダー母線の位置関係が出ず大幅なコストアップにつながる。よって球面収差を良好に補正し、凸凹のパワー比を保って作り易い形状にするには上述の如くプラスチック材より成るメニスカス状の凹シリンドリカルレンズ24とガラス材より成る凸平シリンドリカルレンズ25との構成が良い。
【0050】
又、凸平シリンドリカルレンズ25の凸側を凹シリンドリカルレンズ24に向けるのは軸外しの入射ビームに対して、ここでハローを発生させて結像面の球面収差を低減させることによる。更に凹シリンドリカルレンズ24の凸平シリンドリカルレンズ25側の曲率をRa、凸平シリンドリカルレンズ25の凹シリンドリカルレンズ24側の曲率をRbとしたとき、
1.0≦|Ra/Rb|≦1.2 ‥‥‥‥(5)
なる条件を満足させると、より収差補正がし易くなるので良い。
【0051】
又、凹シリンドリカルレンズ24を入射側に配するのは凸平シリンドリカルレンズ25を入射側に配すると平面側を入射面とせざるをえず、この結果、凸平シリンドリカルレンズ25の平面側でレーザー光が反射され戻り光となってレーザー発光部へ入射してしまうからである。その為、本実施形態では上述の如く入射側に凹シリンドリカルレンズ24を配することにより戻り光の発生を効果的に防止している。
【0052】
このように本実施形態においては上述の如く走査光学系を構成する各要素を適切に設定すると共に前記の(1)式及び(2)式を満足するように各要素を設定することにより、走査光学系に適用されるプラスチックレンズの温度補償を適切に行なうことができ、これによりピントズレや走査位置ズレを低減させることができ、装置の品質安定性を向上させている。
【0053】
図3は本発明の走査光学系の実施形態2の屈折力配置を示す副走査方向の要部概略図である。同図において図1に示した要素と同一要素には同符番を付している。
【0054】
本実施形態において前述の実施形態1と異なる点は光源手段から出射されたレーザー光を光偏向器の偏向面に対し副走査断面内で斜入射させたことである。その他の構成及び光学的作用は前述の実施形態1と略同様であり、これにより同様な効果を得ている。
【0055】
即ち、本実施形態では光源手段4から出射したレーザー光を光偏向器5を介して被照射体面6上を走査する際、該光源手段4から出射したレーザー光を平行光に変換する第1光学素子としてのコリメーターレンズ1と、該コリメーターレンズ1で変換された平行光を該光偏向器5の偏向面に対し副走査断面内で斜入射させ、かつ該光偏向器5近傍に集光させる第2光学素子としての入射レンズ2と、該光偏向器5の偏向面で偏向されたレーザー光を該被照射体面6上に集光する第3光学素子としてのfθレンズ3とを有し、
走査光学系の副走査断面内において、
fθレンズ3はレーザー光の主光線Sに対して偏心し、
コリメーターレンズ1の光軸と入射レンズ2の光軸は互いに平行偏心し、
該fθレンズ3の中心点O3 は入射レンズ2の光軸の延長上に位置している。
【0056】
又、本実施形態においては前述の実施形態1と同様に昇温前後の各集光点P,P′,及び各結像点Q,Q′が入射レンズ2の光軸(O2 −P)上及びその延長線上に位置するように設定している。
【0057】
このように本実施形態においては上述の如く走査光学系を構成する各要素を適切に設定することにより、レーザー光の光偏向器5への入射角に依存せずに前述の実施形態1と同様な効果を得ることができる。
【0058】
図4は本発明の走査光学系の実施形態3の屈折力配置を示す副走査方向の要部概略図である。同図において図1に示した要素と同一要素には同符番を付している。
【0059】
本実施形態においては、光源手段4から出射したレーザー光を第1光学素子1としてのコリメーターレンズで平行光に変換し、第2光学素子としての正の屈折力を有する入射レンズ2を介して光偏向器5の偏向面に対し副走査断面内で斜入射させ、該光偏向器5の偏向面で偏向されたレーザー光を第3光学素子としてのプラスチック材より成るfθレンズ3により被照射体面6上に導光し、該被照射体面6上を該レーザー光で走査を行なう際、
該光偏向器5の偏向面に対し副走査断面内で斜入射するレーザー光の主光線と、
該入射レンズ2の光軸と、
該光偏向器5の偏向面の法線と、
が互いに非平行となるようにし、
該入射レンズ2の中心点O2 と該光偏向器5の偏向点Pと該fθレンズ3の中心点O3 とが同一直線A上に位置し、
該同一直線Aと該入射レンズ2に入射するレーザー光の主光線とが略平行となるように各要素を構成している。
【0060】
即ち、入射レンズ2は前述の各実施形態1,2と同様に光源手段4側から順に断面が入射側に凸面を向けたプラスチック材より成るメニスカス状の凹シリンドリカルレンズ、そして断面が入射側に凸面、出射側に平面を向けたガラス材より成る凸平シリンドリカルレンズとを有している。
【0061】
又、前述の各実施形態1、2と同様にfθレンズ3について常温で集光点Pと結像点Qは共役である。又昇温後は集光点Pと結像点Q′もしくは集光点P′と結像点Qが共役となるように各要素を構成している。
【0062】
このように本実施形態では走査光学系を構成する各要素を適切に設定することにより、レーザー光の光偏向器への入射角に依存せずに前述の各実施形態1、2と同様な効果を得ることができる。
【0063】
図5は本発明の走査光学系の実施形態4の屈折力配置を示す副走査方向の要部概略図である。同図において図1に示した要素と同一要素には同符番を付している。
【0064】
本実施形態において前述の実施形態3と異なる点は第2光学素子としての正の屈折力を有する入射レンズの後方近傍の光路中にプリズムを配したことである。その他の構成及び光学的作用は前述の実施形態1、2と略同様であり、これにより同様な効果を得ている。即ち同図において7はプリズムであり、光路の折り曲げに作用している。
【0065】
本実施形態では光源手段(不図示)から出射したレーザー光を第1光学素子としてのコリメーターレンズ1で平行光に変換し、第2光学素子としての正の屈折力を有する入射レンズ2を介して光偏向器5の偏向面に対し副走査断面内で斜入射させ、該光偏向器5の偏向面で偏向されたレーザー光を第3光学素子としてのプラスチック材より成るfθレンズ3により被照射体面6上に結像させ、該被照射体面6上を該レーザー光で走査を行なう際、
該入射レンズ2と光偏向器5との間の光路中にプリズム7を配し、
該入射レンズ2の光軸とコリメーターレンズ1の光軸を互いに平行偏心させ、
該入射レンズ2の光軸の延長上にfθレンズ3の中心点O3 が位置するように構成している。
【0066】
これにより本実施形態ではプリズム7による光路折り曲げと、コリメーターレンズ1及び入射レンズ2の光軸平行シフトにより、副走査断面内で光偏向器5の偏向面に入射するレーザー光の入射角度θを満たしている。この入射角度θは前述した実施形態1と同様にレーザー光の主光線(71−P−31)と入射レンズ2の光軸(O2 −O7 −P)(プリズム7により入射レンズ2の光軸は曲げられている)とのなす角度である。
【0067】
このように本実施形態では上述の如く走査光学系を構成する各要素を適切に設定することにより、コリメータレンズ1の光軸及び入射レンズ2の光軸そのものが光偏向器5の偏向面に対して垂直方向に配置することができ、これによりコリメーターレンズ1及び入射レンズ2の配置に自由度を与えることができる。
【0068】
図6は本発明のマルチビーム走査光学系の実施形態1の屈折力配置を示す副走査方向の要部概略図である。同図において前記図3に示した要素と同一要素には同符番を付している。
【0069】
本実施形態においては前述した斜入射方式を用いた種々の走査光学系のうち、少なくとも1つの走査光学系をマルチビーム走査光学系に適用した場合の一例を示したものである。
【0070】
即ち、同図において4A,4Bは各々光源手段であり、例えば半導体レーザーより成っている。1A,1Bは各々第1光学素子としてのコリメーターレンズであり、光源手段4A,4Bに対応して配している。2A,2Bは各々第2光学素子としての正の屈折力を有する入射レンズであり、前述した各実施形態と同様なレンズ構成より成り、光源手段4A,4Bに対応して配している。5は偏向手段としての光偏向器であり、例えばポリゴンミラーより成っており、モーター等の駆動手段(不図示)により所定の速度で回転している。3A,3Bは各々第3光学素子としてのプラスチック材より成るfθレンズであり、光源手段4A,4Bに対応して配している。6は被照射体面としての感光ドラム面である。O2A,O2B,O3A,O3Bは各々対称軸Mに対して上下対称に配置される入射レンズ(2A,2B)とfθレンズ(3A,3B)の中心点(光軸)である。本実施形態における入射レンズ(2A,2B)とfθレンズ(3A,3B)は共に前記図2に示したようにレンズの一部をカットし(カットされた部分は破線で表示)相互の干渉を避けている。
【0071】
本実施形態において2つの光源手段4A,4Bから出射した2つのレーザー光A,Bは各々該2つのレーザー光A,Bに対応するコリメーターレンズ1A,1Bにより略平行光(コリメート光)となり、対応する入射レンズ2A,2Bに入射している。各々の入射レンズ2A,2Bに入射した平行光のうち主走査断面においては、そのまま平行光の状態で射出する。又副走査断面においては収束して光偏向器5の偏向面に対して斜方向から入射し、該偏向面近傍にほぼ線像として結像している。そして偏向面で偏向反射された2つのレーザー光A,Bは各々該2つのレーザー光A,Bに対応するfθレンズ3A,3Bを介して被照射体面6上の異なる位置QA ,QB に同時に結像している。そして光偏向器5を回転させることにより被照射体面6上を主走査方向に走査して画像情報の記録を行なっている。尚、被照射体面6上の各結像点QA ,QB の間隔は所望の間隔に設定している。
【0072】
本実施形態では前述した走査光学系の各実施形態と同様に入射レンズ(2A,2B)の光軸の延長上に各々対応するfθレンズ(3A,3B)の中心点(O3A,O3B)が位置するように構成している。即ち、同図に示すように各点O2A−P−O3A−QA を結ぶ線及び各点O2B−P−O3B−QB を結ぶ線は各々一直線上に成るように構成している。
【0073】
このように本実施形態においては環境温度の常温時には複数のレーザー光A,Bを偏向面上の偏向点Pに各々集光させ、昇温時には複数のレーザー光に対応する集光点を各々P′2A,P′2Bに移動させ、昇温後の各fθレンズ3A,3Bにより、各々集光点P′2Aと集光点QA ,及び集光点P′2Bと集光点QB とが各々共役関係となるように設定している。これにより斜入射方式を用いたマルチビーム走査光学系においてもピントズレや走査位置ズレを低減させることができる。
【0074】
尚、本実施形態では各々の入射レンズ2A,2Bを介した2つのレーザー光A,Bによる偏向面上での偏向点Pが一致するように構成しているが、必ずしも2つのレーザー光の偏向点Pは合致させる必要はなく、例えばポリゴンミラー5の大きさや、fθレンズ3A,3Bの公差等の許容の範囲内であれば良い。
【0075】
【発明の効果】
本発明によれば前述の如く走査光学系及びマルチビーム走査光学系に適用されるプラスチックレンズの温度補償を適切に行ない、特に斜入射方式を用いた走査光学系及びマルチビーム走査光学系の各要素を適切に構成することにより、ピントズレや走査位置ズレを低減させることができ、これにより装置の品質安定性を向上させることのできる走査光学系及びマルチビーム走査光学系を達成することができる。
【0076】
更に本発明によれば前述の如くマルチビーム走査光学系においては薄型のポリゴンミラーを利用することができ、これによりモーターの負荷を低減させることができるマルチビーム走査光学系を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の走査光学系の実施形態1の屈折力配置を示す副走査方向の要部概略図
【図2】図1に示した第2光学素子周辺の要部概略図
【図3】本発明の走査光学系の実施形態2の屈折力配置を示す副走査方向の要部概略図
【図4】本発明の走査光学系の実施形態3の屈折力配置を示す副走査方向の要部概略図
【図5】本発明の走査光学系の実施形態4の屈折力配置を示す副走査方向の要部概略図
【図6】本発明のマルチビーム走査光学系の実施形態1の屈折力配置を示す副走査方向の要部概略図
【図7】従来の走査光学系の要部概略図
【図8】従来のマルチビーム走査光学系の要部概略図
【符号の説明】
1,1A,1B 第1光学素子(コリメータレンズ)
2,2A,2B 第2光学素子(入射レンズ)
3,3A,3B 第3光学素子(fθレンズ)
4,4A,4B 光源手段
5 光偏向器(ポリゴンミラー)
6 被照射体面(感光ドラム面)
7 プリズム
24 凹シリンドリカルレンズ
25 凸平シリンドリカルレンズ
Claims (15)
- 光源手段から出射したレーザー光を光偏向器を介して被照射体面上を走査する走査光学系において、
該走査光学系は、該光源手段から出射したレーザー光を平行光に変換する第1光学素子と、
該第1光学素子で変換された平行光を該光偏向器に集光し入射させる第2光学素子と、
該光偏向器の偏向面で偏向されたレーザー光を該被照射体面上に集光する第3光学素子と、を有し、
該走査光学系の副走査断面内において、
該第1光学素子の光軸と該第2光学素子の光軸は各々互いに平行偏心し、
該第2光学素子と該第3光学素子は該走査光学系の中心軸に対して偏心し、
該第2光学素子の光軸は該光偏向器近傍で該走査光学系の中心軸と交差し、
該第1光学素子の光軸は該第2光学素子近傍で該走査光学系の中心軸と交差し、
該第3光学素子の中心点は該第2光学素子の光軸の延長上に位置し、
該第2光学素子の光軸と該光偏向器の偏向面の法線とが互いに非平行となるようにしたことを特徴とする走査光学系。 - 光源手段から出射したレーザー光を光偏向器を介して被照射体面上を走査する走査光学系において、
該走査光学系は、該光源手段から出射したレーザー光を平行光に変換する第1光学素子と、
該第1光学素子で変換された平行光を該光偏向器の偏向面に対し副走査断面内で斜入射させ、かつ該光偏向器近傍に集光させる第2光学素子と、
該光偏向器の偏向面で偏向されたレーザー光を該被照射体面上に集光する第3光学素子と、を有し、
該走査光学系の副走査断面内において、
該第3光学素子は該レーザー光の主光線に対して偏心し、
該第1光学素子の光軸と該第2光学素子の光軸は互いに平行偏心し、
該第3光学素子の中心点は該第2光学素子の光軸の延長上に位置し、
ていることを特徴とする走査光学系。 - 前記第2光学素子は、前記光源手段側から順に断面が入射側に凸面を向けたプラスチック材より成るメニスカス状の凹シリンドリカルレンズ、そして断面が入射側に凸面、出射側に平面を向けたガラス材より成る凸平シリンドリカルレンズと、を有していることを特徴とする請求項1又は2の走査光学系。
- 前記凹シリンドリカルレンズと前記凸平シリンドリカルレンズは共にレンズの一部が切除され光軸に対して非対称となることを特徴とする請求項3の走査光学系。
- 前記第3光学素子はプラスチックレンズを有していることを特徴とする請求項1又は2の走査光学系。
- 光源手段から出射したレーザー光を第1光学素子で平行光に変換し、正の屈折力を有する第2光学素子を介して光偏向器の偏向面に対し副走査断面内で斜入射させ、該光偏向器の偏向面で偏向されたレーザー光を第3光学素子により被照射体面上に導光し、該被照射体面上を該レーザー光で走査を行なう走査光学系において、
該光偏向器の偏向面に対し副走査断面内で斜入射するレーザー光の主光線と、
該第2光学素子の光軸と、
該光偏向器の偏向面の法線と、
が互いに非平行となるようにし、
該第2光学素子の中心点と該光偏向器の偏向点と該第3光学素子の中心点とが同一直線A上に位置し、
該同一直線Aと該第2光学素子に入射するレーザー光の主光線とが略平行となるように各要素を構成したことを特徴とする走査光学系。 - 光源手段から出射したレーザー光を第1光学素子で平行光に変換し、正の屈折力を有する第2光学素子を介して光偏向器の偏向面に対し副走査断面内で斜入射させ、該光偏向器の偏向面で偏向されたレーザー光を第3光学素子により被照射体面上に導光し、該被照射体面上を該レーザー光で走査を行なう走査光学系において、
該第2光学素子と該光偏向器との間の光路中にプリズムを配し、
該第2光学素子の光軸と該第1光学素子の光軸を互いに平行偏心させたことを特徴とする走査光学系。 - 前記第2光学素子の光軸の延長上に前記第3光学素子の中心点が位置していることを特徴とする請求項9の走査光学系。
- 前記第2光学素子は、前記光源手段側から順に断面が入射側に凸面を向けたプラスチック材より成るメニスカス状の凹シリンドリカルレンズ、そして断面が入射側に凸面、出射側に平面を向けたガラス材より成る凸平シリンドリカルレンズと、を有していることを特徴とする請求項8又は9の走査光学系。
- 前記凹シリンドリカルレンズと前記凸平シリンドリカルレンズは共にレンズの一部が切除されていることを特徴とする請求項11の走査光学系。
- 前記第3光学素子はプラスチックレンズを有していることを特徴とする請求項8又は9の走査光学系。
- 前記請求項1乃至13のいずれか1項記載の走査光学系を複数のレーザー光で被照射体面上を同時に走査するマルチビーム走査光学系に用いたことを特徴とするマルチビーム走査光学系。
- 請求項1乃至14のいずれか1項記載の走査光学系を用いて、前記被走査面上に設けた感光ドラムに光束を導光することを特徴とするレーザービームプリンタ。
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