JPH11336868A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents
トロイダル型無段変速機Info
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- JPH11336868A JPH11336868A JP13991298A JP13991298A JPH11336868A JP H11336868 A JPH11336868 A JP H11336868A JP 13991298 A JP13991298 A JP 13991298A JP 13991298 A JP13991298 A JP 13991298A JP H11336868 A JPH11336868 A JP H11336868A
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- JP
- Japan
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- output
- output disk
- continuously variable
- variable transmission
- oil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/04—Features relating to lubrication or cooling or heating
- F16H57/048—Type of gearings to be lubricated, cooled or heated
- F16H57/0487—Friction gearings
- F16H57/049—Friction gearings of the toroid type
Landscapes
- Friction Gearing (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 効率よくディスクの冷却を行う。
【解決手段】 傾転自在に支持されたパワーローラ15
を挟持するとともに、同軸的に配置された入力ディスク
及び出力ディスク2と、出力ディスク2に結合された出
力歯車4を収装するギアハウジング7とを備え、ギアハ
ウジング7から突設した画成部材7Aによって、ギアハ
ウジング7と出力ディスク2の背面の間に油室8を画成
し、この油室8にCVTシャフト1内の油路100から
の潤滑油を導いて出力ディスク2を冷却する。
を挟持するとともに、同軸的に配置された入力ディスク
及び出力ディスク2と、出力ディスク2に結合された出
力歯車4を収装するギアハウジング7とを備え、ギアハ
ウジング7から突設した画成部材7Aによって、ギアハ
ウジング7と出力ディスク2の背面の間に油室8を画成
し、この油室8にCVTシャフト1内の油路100から
の潤滑油を導いて出力ディスク2を冷却する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両などに採用さ
れるトロイダル型無段変速機の改良に関するものであ
る。
れるトロイダル型無段変速機の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から車両用の変速機として、トロイ
ダル型の無段変速機が知られており、トロイド状の曲面
を備えた入力ディスクと出力ディスクの間でパワーロー
ラを狭持、押圧しておき、パワーローラの傾斜角(以
下、傾転角とする)を連続的に変更させることで、変速
比を無段階に変更するものである。
ダル型の無段変速機が知られており、トロイド状の曲面
を備えた入力ディスクと出力ディスクの間でパワーロー
ラを狭持、押圧しておき、パワーローラの傾斜角(以
下、傾転角とする)を連続的に変更させることで、変速
比を無段階に変更するものである。
【0003】このような、トロイダル型無段変速機で
は、入出力ディスクが大きな力でパワーローラを挟持、
押圧しながら回転するため、転動面の潤滑及び冷却を確
実に行う必要があり、例えば、特開平8−270746
号公報や特願平8−282233号などのように、対向
するトラニオンを連結するリンクを支持するアッパーリ
ンクポストから、入出力ディスクの転動面へ向けてオイ
ルを噴射するものがある。
は、入出力ディスクが大きな力でパワーローラを挟持、
押圧しながら回転するため、転動面の潤滑及び冷却を確
実に行う必要があり、例えば、特開平8−270746
号公報や特願平8−282233号などのように、対向
するトラニオンを連結するリンクを支持するアッパーリ
ンクポストから、入出力ディスクの転動面へ向けてオイ
ルを噴射するものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のトロイダル型無段変速機にあっては、回転する入出
力ディスクの転動面へ直接オイルを噴射しているため、
一旦付着したオイルは遠心力によって入出力ディスクか
ら飛ばされてしまい、効率よくディスク全体の冷却を行
うことができないという問題があった。
来のトロイダル型無段変速機にあっては、回転する入出
力ディスクの転動面へ直接オイルを噴射しているため、
一旦付着したオイルは遠心力によって入出力ディスクか
ら飛ばされてしまい、効率よくディスク全体の冷却を行
うことができないという問題があった。
【0005】そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、ディスクの回転に係わらず、効率よくディ
スクの冷却を行うことを目的とする。
れたもので、ディスクの回転に係わらず、効率よくディ
スクの冷却を行うことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、傾転自在
に支持されたパワーローラを挟持するとともに、同軸的
に配置された入力ディスク及び出力ディスクと、前記出
力ディスクに結合された出力歯車を収装するギアハウジ
ングとを備えたトロイダル型無段変速機において、前記
ギアハウジングと出力ディスクの背面の間に画成された
油室と、この油室の内周側と出力ディスクまたは入力デ
ィスクの軸部内周の油路とを連通して油室に潤滑油を供
給する潤滑冷却手段とを備える。
に支持されたパワーローラを挟持するとともに、同軸的
に配置された入力ディスク及び出力ディスクと、前記出
力ディスクに結合された出力歯車を収装するギアハウジ
ングとを備えたトロイダル型無段変速機において、前記
ギアハウジングと出力ディスクの背面の間に画成された
油室と、この油室の内周側と出力ディスクまたは入力デ
ィスクの軸部内周の油路とを連通して油室に潤滑油を供
給する潤滑冷却手段とを備える。
【0007】また、第2の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記油室は、出力ディスク外周を覆うようにギア
ハウジングから突設された画成部材によって画成され
る。
いて、前記油室は、出力ディスク外周を覆うようにギア
ハウジングから突設された画成部材によって画成され
る。
【0008】また、第3の発明は、前記第2の発明にお
いて、前記画成部材は、重力方向の下方の突出量を上方
の突出量に比して大きく設定する。
いて、前記画成部材は、重力方向の下方の突出量を上方
の突出量に比して大きく設定する。
【0009】また、第4の発明は、前記第2の発明にお
いて、前記画成部材は、出力ディスク外周との間にシー
ル部材を介装するとともに、外周へ油室内の潤滑油を排
出する絞りを設ける。
いて、前記画成部材は、出力ディスク外周との間にシー
ル部材を介装するとともに、外周へ油室内の潤滑油を排
出する絞りを設ける。
【0010】また、第5の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記油室は、出力ディスク外周のうち、重力方向
の下方を所定の範囲で覆うようにギアハウジングから突
設された画成部材によって画成される。
いて、前記油室は、出力ディスク外周のうち、重力方向
の下方を所定の範囲で覆うようにギアハウジングから突
設された画成部材によって画成される。
【0011】
【発明の効果】したがって、第1の発明は、無段変速機
の運転が開始されると、出力ディスクまたは入力ディス
クの軸部内周の油路からギアハウジングと出力ディスク
背面の間に画成された油室に潤滑油が供給されるため、
出力ディスク背面全体を冷却することが可能となって、
トロイダル型無段変速機の冷却性能を向上させることが
できる。
の運転が開始されると、出力ディスクまたは入力ディス
クの軸部内周の油路からギアハウジングと出力ディスク
背面の間に画成された油室に潤滑油が供給されるため、
出力ディスク背面全体を冷却することが可能となって、
トロイダル型無段変速機の冷却性能を向上させることが
できる。
【0012】また、第2の発明は、出力ディスクの外周
はギアハウジングから突設された画成部材によって覆わ
れて、ギアハウジングと出力ディスク背面の間には油室
が画成され、潤滑冷却手段から供給された潤滑油は出力
ディスク背面全体を冷却した後、画成部材と出力ディス
ク外周の間から排出されることで、出力ディスクの冷却
を確実かつ効率よく行うことができ、トロイダル型無段
変速機の冷却性能を向上させることができる。
はギアハウジングから突設された画成部材によって覆わ
れて、ギアハウジングと出力ディスク背面の間には油室
が画成され、潤滑冷却手段から供給された潤滑油は出力
ディスク背面全体を冷却した後、画成部材と出力ディス
ク外周の間から排出されることで、出力ディスクの冷却
を確実かつ効率よく行うことができ、トロイダル型無段
変速機の冷却性能を向上させることができる。
【0013】また、第3の発明は、出力ディスクの外周
を覆う画成部材の突出量は、重力方向の下方の突出量を
上方の突出量に比して大きく設定することで、画成部材
と出力ディスク外周の間から排出される潤滑油は、重力
方向の下部に集中することなく全周からほぼ均一に排出
されて、トロイダル型無段変速機の冷却性能をさらに向
上させることができる。
を覆う画成部材の突出量は、重力方向の下方の突出量を
上方の突出量に比して大きく設定することで、画成部材
と出力ディスク外周の間から排出される潤滑油は、重力
方向の下部に集中することなく全周からほぼ均一に排出
されて、トロイダル型無段変速機の冷却性能をさらに向
上させることができる。
【0014】また、第4の発明は、画成部材と出力ディ
スク外周との間にシール部材を設けて潤滑油の流出を防
ぐ一方、潤滑油を排出する絞りを設けることで、出力デ
ィスクの冷却を確実かつ効率よく行うとともに、出力デ
ィスクの冷却に用いる潤滑油流量を任意に設定すること
が可能となって、設計の自由度が向上する。
スク外周との間にシール部材を設けて潤滑油の流出を防
ぐ一方、潤滑油を排出する絞りを設けることで、出力デ
ィスクの冷却を確実かつ効率よく行うとともに、出力デ
ィスクの冷却に用いる潤滑油流量を任意に設定すること
が可能となって、設計の自由度が向上する。
【0015】また、第5の発明は、画成部材が出力ディ
スク外周のうち、重力方向の下方を所定の範囲で覆うた
め、半円状の油室が画成され、出力ディスクは回転応じ
て半円状の油室を通過する際に冷却され、簡易な構成で
ありながらも前記従来例に比して冷却性能を向上させる
ことができる。
スク外周のうち、重力方向の下方を所定の範囲で覆うた
め、半円状の油室が画成され、出力ディスクは回転応じ
て半円状の油室を通過する際に冷却され、簡易な構成で
ありながらも前記従来例に比して冷却性能を向上させる
ことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて説明する。
図面に基づいて説明する。
【0017】図1、図2は、2組の入出力ディスクから
構成されたダブルキャビティのトロイダル型無段変速機
に本発明を適用した一例を示し、入力軸としてのCVT
シャフト1上には二組の入出力ディスクが同軸的に配置
され、出力ディスク2と図示しない入力ディスクに挟持
されたパワーローラ15からなる第1トロイダル変速部
と、出力ディスク3と図示しない入力ディスクに挟持さ
れたパワーローラ15からなる第2トロイダル変速部が
構成される。
構成されたダブルキャビティのトロイダル型無段変速機
に本発明を適用した一例を示し、入力軸としてのCVT
シャフト1上には二組の入出力ディスクが同軸的に配置
され、出力ディスク2と図示しない入力ディスクに挟持
されたパワーローラ15からなる第1トロイダル変速部
と、出力ディスク3と図示しない入力ディスクに挟持さ
れたパワーローラ15からなる第2トロイダル変速部が
構成される。
【0018】出力ディスク2、3は、CVTシャフト1
の同軸上に配置されて、入力ディスクと連結したCVT
シャフト1に対して相対回転自在に支持される。
の同軸上に配置されて、入力ディスクと連結したCVT
シャフト1に対して相対回転自在に支持される。
【0019】出力ディスク2、3は相互に背面を向けた
状態で、CVTシャフト1を内周に貫通するとともに、
CVTシャフト1に対して相対回転自在に軸支された出
力歯車4の軸部40の外周に結合され、パワーローラ1
5、15から伝達された駆動力を、ギアハウジング7に
収装された出力歯車4及び歯車11を介してカウンター
シャフト10へ伝達する。
状態で、CVTシャフト1を内周に貫通するとともに、
CVTシャフト1に対して相対回転自在に軸支された出
力歯車4の軸部40の外周に結合され、パワーローラ1
5、15から伝達された駆動力を、ギアハウジング7に
収装された出力歯車4及び歯車11を介してカウンター
シャフト10へ伝達する。
【0020】図1に示すように、出力ディスク2と出力
ディスク3は、双方の背面と出力歯車4との間に設けた
アンギュラボール軸受5、6を介してギアハウジング7
で回転自在に支持されるとともに、ボルトを介してギア
ハウジング7がケーシング16に締結されることで、出
力ディスク2、3及び出力歯車4はケーシング16側で
回転自在に支持される。
ディスク3は、双方の背面と出力歯車4との間に設けた
アンギュラボール軸受5、6を介してギアハウジング7
で回転自在に支持されるとともに、ボルトを介してギア
ハウジング7がケーシング16に締結されることで、出
力ディスク2、3及び出力歯車4はケーシング16側で
回転自在に支持される。
【0021】出力歯車4にはCVTシャフト1の軸線C
方向の両側に筒状の軸部40が形成されて、この軸部4
0の内周にはCVTシャフト1が相対回転自在に挿通さ
れる一方、軸部40の外周には両端部から形成したスプ
ラインによって出力ディスク2、3が支持される。
方向の両側に筒状の軸部40が形成されて、この軸部4
0の内周にはCVTシャフト1が相対回転自在に挿通さ
れる一方、軸部40の外周には両端部から形成したスプ
ラインによって出力ディスク2、3が支持される。
【0022】出力ディスク2、3の背面と出力歯車4と
の間に設けたアンギュラボール軸受5、6は、出力ディ
スク2、3のラジアル方向の位置決めを行うとともに、
パワーローラ15、15を介して出力ディスク2、3に
加わる押圧力に応じたスラスト力を支持するもので、出
力ディスク2の背面と出力歯車4との間に設けたアンギ
ュラボール軸受5が、第2トロイダル変速部の出力ディ
スク3に加わるスラスト力を支持する一方、出力ディス
ク3の背面と出力歯車4との間に設けたアンギュラボー
ル軸受6が、第1トロイダル変速部の出力ディスク2に
加わるスラスト力を支持するものである。また、出力歯
車4に歯合する歯車11とカウンターシャフト10は、
ギアハウジング7に設けた軸受12によって軸支され、
CVTシャフト1は、図示しない軸受によってケーシン
グ16で軸支される。
の間に設けたアンギュラボール軸受5、6は、出力ディ
スク2、3のラジアル方向の位置決めを行うとともに、
パワーローラ15、15を介して出力ディスク2、3に
加わる押圧力に応じたスラスト力を支持するもので、出
力ディスク2の背面と出力歯車4との間に設けたアンギ
ュラボール軸受5が、第2トロイダル変速部の出力ディ
スク3に加わるスラスト力を支持する一方、出力ディス
ク3の背面と出力歯車4との間に設けたアンギュラボー
ル軸受6が、第1トロイダル変速部の出力ディスク2に
加わるスラスト力を支持するものである。また、出力歯
車4に歯合する歯車11とカウンターシャフト10は、
ギアハウジング7に設けた軸受12によって軸支され、
CVTシャフト1は、図示しない軸受によってケーシン
グ16で軸支される。
【0023】ここで、出力歯車4と歯車11を収装する
ギアハウジング7は、軸方向へ分割可能な2つのハウジ
ング71、72から構成され、第1トロイダル変速部の
出力ディスク2の背面と対向するハウジング71と、第
2トロイダル変速部の出力ディスク3の背面と対向する
ハウジング72からなり、ハウジング71、72を予め
締結して出力ディスク2、3を組み付けた状態で、ハウ
ジング71をケーシング16に締結している。
ギアハウジング7は、軸方向へ分割可能な2つのハウジ
ング71、72から構成され、第1トロイダル変速部の
出力ディスク2の背面と対向するハウジング71と、第
2トロイダル変速部の出力ディスク3の背面と対向する
ハウジング72からなり、ハウジング71、72を予め
締結して出力ディスク2、3を組み付けた状態で、ハウ
ジング71をケーシング16に締結している。
【0024】ハウジング71と出力ディスク2との間に
は所定の間隙が形成されるとともに、図1及び図2に示
すように、ハウジング71には、出力ディスク2の外周
の全周を取り囲むように画成部材7Aが、軸線Cとほぼ
平行に所定の位置まで環状に突設され、出力ディスク2
の背面とギアハウジング7との間には油室8が画成され
る。
は所定の間隙が形成されるとともに、図1及び図2に示
すように、ハウジング71には、出力ディスク2の外周
の全周を取り囲むように画成部材7Aが、軸線Cとほぼ
平行に所定の位置まで環状に突設され、出力ディスク2
の背面とギアハウジング7との間には油室8が画成され
る。
【0025】同様に、ハウジング72には、出力ディス
ク3の外周の全周を取り囲むように画成部材7Bが、軸
線Cとほぼ平行に所定の位置まで環状に突設されて、出
力ディスク3の背面とギアハウジング7との間には油室
9が画成される。
ク3の外周の全周を取り囲むように画成部材7Bが、軸
線Cとほぼ平行に所定の位置まで環状に突設されて、出
力ディスク3の背面とギアハウジング7との間には油室
9が画成される。
【0026】出力ディスク2、3の外周を覆うように形
成された画成部材7A、7Bは、図2(B)のように、
重力方向の下方(図中下方)を上方より突出させてお
り、ハウジング71、72から画成部材7A、7Bの端
部までの突出量Hは、上方の突出量H1より下方の突出
量H2を大きく設定して、出力ディスク2、3の外周と
画成部材7A、7Bの間隙から漏れるオイルの流量を、
全周でほぼ均一にするものである。
成された画成部材7A、7Bは、図2(B)のように、
重力方向の下方(図中下方)を上方より突出させてお
り、ハウジング71、72から画成部材7A、7Bの端
部までの突出量Hは、上方の突出量H1より下方の突出
量H2を大きく設定して、出力ディスク2、3の外周と
画成部材7A、7Bの間隙から漏れるオイルの流量を、
全周でほぼ均一にするものである。
【0027】そして、油室8の最内周に面したアンギュ
ラボール軸受5の内輪と出力ディスク2の背面の間から
は軸部40を貫通する油路4Aが形成され、CVTシャ
フト1には、この油路4Aと対向可能な位置に内周と外
周を連通する油路1Aが貫通形成されて、図示しない油
圧供給源と連通したCVTシャフト1内周の油路100
から、油路1A、4Aを介して油室8へオイルが供給さ
れる。
ラボール軸受5の内輪と出力ディスク2の背面の間から
は軸部40を貫通する油路4Aが形成され、CVTシャ
フト1には、この油路4Aと対向可能な位置に内周と外
周を連通する油路1Aが貫通形成されて、図示しない油
圧供給源と連通したCVTシャフト1内周の油路100
から、油路1A、4Aを介して油室8へオイルが供給さ
れる。
【0028】同様に、油室9の最内周に面したアンギュ
ラボール軸受6の内輪と出力ディスク3の背面の間から
は軸部40を貫通する油路4Bが形成され、CVTシャ
フト1には、この油路4Bと対向可能な位置に内周と外
周を連通する油路1Bが貫通形成されて、図示しない油
圧供給源と連通したCVTシャフト1内周の油路100
から、油路1B、4Bを介して油室9へオイルが供給さ
れる。
ラボール軸受6の内輪と出力ディスク3の背面の間から
は軸部40を貫通する油路4Bが形成され、CVTシャ
フト1には、この油路4Bと対向可能な位置に内周と外
周を連通する油路1Bが貫通形成されて、図示しない油
圧供給源と連通したCVTシャフト1内周の油路100
から、油路1B、4Bを介して油室9へオイルが供給さ
れる。
【0029】さらに、ギアハウジング7からそれぞれ軸
方向に突設した画成部材7A、7Bと出力ディスク2、
3の外周との間には、所定の間隙27、37が形成され
て、出力ディスク2、3と画成部材7A、7B接触を防
ぐとともに、油室8、9内のオイルを排出可能に形成さ
れる。
方向に突設した画成部材7A、7Bと出力ディスク2、
3の外周との間には、所定の間隙27、37が形成され
て、出力ディスク2、3と画成部材7A、7B接触を防
ぐとともに、油室8、9内のオイルを排出可能に形成さ
れる。
【0030】また、前記従来例と同様に、出力ディスク
2、3及び図示しない入力ディスクの転動面へ向けてオ
イルを噴射するオイル噴射口14、14が、第1及び第
2トロイダル変速部のアッパーリンクポスト13、13
に、それぞれ形成される。
2、3及び図示しない入力ディスクの転動面へ向けてオ
イルを噴射するオイル噴射口14、14が、第1及び第
2トロイダル変速部のアッパーリンクポスト13、13
に、それぞれ形成される。
【0031】以上のように構成されて、次に作用につい
て説明する。
て説明する。
【0032】無段変速機の運転が開始されると、図示し
ない油圧供給源から圧送されたオイルがCVTシャフト
1の内周から出力ディスク2、3の背面に供給されると
ともに、アッパーリンクポスト13のオイル噴射口14
から出力ディスク2、3及び図示しない入力ディスクの
転動面へ向けてオイルが噴射される。
ない油圧供給源から圧送されたオイルがCVTシャフト
1の内周から出力ディスク2、3の背面に供給されると
ともに、アッパーリンクポスト13のオイル噴射口14
から出力ディスク2、3及び図示しない入力ディスクの
転動面へ向けてオイルが噴射される。
【0033】アッパーリンクポスト13のオイル噴射口
14から入出力ディスクの転動面へ向けて噴射されたオ
イルは、前記したように入出力ディスクの遠心力によっ
て、すぐに飛散してしまう。
14から入出力ディスクの転動面へ向けて噴射されたオ
イルは、前記したように入出力ディスクの遠心力によっ
て、すぐに飛散してしまう。
【0034】一方、油室8、9へ供給されたオイルは、
ギアハウジング7と対向する出力ディスク2、3の背面
全体を冷却した後、画成部材7A、7Bと出力ディスク
2、3の間隙から排出されるため、効率よく確実に出力
ディスク2、3全体を冷却することが可能となって、ト
ロイダル型無段変速機の冷却性能を向上させることがで
きるのである。
ギアハウジング7と対向する出力ディスク2、3の背面
全体を冷却した後、画成部材7A、7Bと出力ディスク
2、3の間隙から排出されるため、効率よく確実に出力
ディスク2、3全体を冷却することが可能となって、ト
ロイダル型無段変速機の冷却性能を向上させることがで
きるのである。
【0035】さらに、油室8、9へ供給されたオイル
は、出力歯車4及び軸部40を軸支するアンギュラボー
ル軸受5、6に面しているため、これら軸受の潤滑も同
時に行うことができ、前記従来例に比してさらに潤滑性
能を向上させることができるのである。
は、出力歯車4及び軸部40を軸支するアンギュラボー
ル軸受5、6に面しているため、これら軸受の潤滑も同
時に行うことができ、前記従来例に比してさらに潤滑性
能を向上させることができるのである。
【0036】加えて、画成部材7A、7Bの突出量Hは
重力方向の下方を上方より突出させたため、重力方向の
下方の間隙27、37から漏れる流量と、上方の間隙2
7、37から漏れる流量をほぼ均一にすることで、出力
ディスク2、3の冷却を全周でほぼ均等に行うことがで
きるのである。
重力方向の下方を上方より突出させたため、重力方向の
下方の間隙27、37から漏れる流量と、上方の間隙2
7、37から漏れる流量をほぼ均一にすることで、出力
ディスク2、3の冷却を全周でほぼ均等に行うことがで
きるのである。
【0037】図3は、第2の実施形態を示し、前記第1
実施形態の画成部材7A、7Bの内周に、出力ディスク
2、3の外周と摺接するシールリング73(シール部
材)を設けるとともに、間隙27、37に代わって、絞
り7Cを設けたものである。
実施形態の画成部材7A、7Bの内周に、出力ディスク
2、3の外周と摺接するシールリング73(シール部
材)を設けるとともに、間隙27、37に代わって、絞
り7Cを設けたものである。
【0038】画成部材7Aの内周に形成された溝部には
出力ディスク2の外周に摺接するシールリング73が収
装され、油室8の所定の位置、例えば、底部に面した画
成部材7Aには絞り7Cが貫通形成される。
出力ディスク2の外周に摺接するシールリング73が収
装され、油室8の所定の位置、例えば、底部に面した画
成部材7Aには絞り7Cが貫通形成される。
【0039】油室8に供給されたオイルは、出力ディス
ク2の背面を冷却した後、絞り7Cから排出されるた
め、絞り7Cの内径を変更することにより、出力ディス
ク2の冷却に用いる潤滑油量を任意に設定することが可
能となって、設計の自由度が向上する。
ク2の背面を冷却した後、絞り7Cから排出されるた
め、絞り7Cの内径を変更することにより、出力ディス
ク2の冷却に用いる潤滑油量を任意に設定することが可
能となって、設計の自由度が向上する。
【0040】なお、図示はしないが、出力ディスク3、
油室9についても同様である。
油室9についても同様である。
【0041】また、シール部材としては、シールリング
73に代わって、図4に示すOリング74や、図5に示
すオイルシール75を用いても同様である。
73に代わって、図4に示すOリング74や、図5に示
すオイルシール75を用いても同様である。
【0042】図6は、第3の実施形態を示し、前記第1
実施形態の画成部材7A、7Bを、任意の角度だけ形成
したもので、その他の構成は前記第1実施形態と同様で
ある。
実施形態の画成部材7A、7Bを、任意の角度だけ形成
したもので、その他の構成は前記第1実施形態と同様で
ある。
【0043】画成部材7A’、7B’は、入出力ディス
クの回転軸Cよりも重力方向の下方で、半円状の油室
8’、9’を形成するため、回転軸Cまわりに所定の角
度で形成される。
クの回転軸Cよりも重力方向の下方で、半円状の油室
8’、9’を形成するため、回転軸Cまわりに所定の角
度で形成される。
【0044】油室8’、9’は半円状となるが、出力デ
ィスク2、3は回転しながら半円状の油室8’、9’を
通過する際に冷却されるため、背面全体を冷却すること
ができ、簡易な構成でありながらも前記従来例に比して
冷却性能を向上させることができる。
ィスク2、3は回転しながら半円状の油室8’、9’を
通過する際に冷却されるため、背面全体を冷却すること
ができ、簡易な構成でありながらも前記従来例に比して
冷却性能を向上させることができる。
【図1】本発明の一実施形態を示すトロイダル型無段変
速機の要部断面図。
速機の要部断面図。
【図2】同じくギアハウジングを示し、(A)は正面
図、(B)は側面図を示す。
図、(B)は側面図を示す。
【図3】第2の実施形態を示し、出力ディスク及び油室
の半断面図。
の半断面図。
【図4】その他の実施形態を示す出力ディスク及び油室
の半断面図。
の半断面図。
【図5】その他の実施形態を示す出力ディスク及び油室
の半断面図。
の半断面図。
【図6】第3の実施形態を示し、(A)はギアハウジン
グの正面図、(B)はギアハウジングの側面図を示す。
グの正面図、(B)はギアハウジングの側面図を示す。
1 CVTシャフト 1A、1B 油路 2、3 出力ディスク 4 出力歯車 4A、4B 油路 5、6 アンギュラボール軸受 7 ギアハウジング 7A、7B 画成部材 7C 絞り 8、9 油室 13 アッパーリンクポスト 14 オイル噴射口 15 パワーローラ 16 ケーシング 27、37 間隙 40 軸部 71、72 ハウジング 73 シールリング 74 Oリング 75 オイルシール
Claims (5)
- 【請求項1】 傾転自在に支持されたパワーローラを挟
持するとともに、同軸的に配置された入力ディスク及び
出力ディスクと、 前記出力ディスクに結合された出力歯車を収装するギア
ハウジングとを備えたトロイダル型無段変速機におい
て、 前記ギアハウジングと出力ディスクの背面の間に画成さ
れた油室と、 この油室の内周側と出力ディスクまたは入力ディスクの
軸部内周の油路とを連通して油室に潤滑油を供給する潤
滑冷却手段とを備えたことを特徴とするトロイダル型無
段変速機。 - 【請求項2】 前記油室は、出力ディスクの外周を覆う
ようにギアハウジングから突設された画成部材によって
画成されたことを特徴とする請求項1に記載のトロイダ
ル型無段変速機。 - 【請求項3】 前記画成部材は、重力方向の下方の突出
量を上方の突出量に比して大きく設定したことを特徴と
する請求項2に記載のトロイダル型無段変速機。 - 【請求項4】 前記画成部材は、出力ディスク外周との
間にシール部材を介装するとともに、外周へ油室内の潤
滑油を排出する絞りを設けたことを特徴とする請求項2
に記載のトロイダル型無段変速機。 - 【請求項5】 前記油室は、出力ディスク外周のうち、
重力方向の下方を所定の範囲で覆うようにギアハウジン
グから突設された画成部材によって画成されたことを特
徴とする請求項1に記載のトロイダル型無段変速機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13991298A JPH11336868A (ja) | 1998-05-21 | 1998-05-21 | トロイダル型無段変速機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13991298A JPH11336868A (ja) | 1998-05-21 | 1998-05-21 | トロイダル型無段変速機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11336868A true JPH11336868A (ja) | 1999-12-07 |
Family
ID=15256544
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13991298A Pending JPH11336868A (ja) | 1998-05-21 | 1998-05-21 | トロイダル型無段変速機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11336868A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002057655A1 (fr) * | 2001-01-19 | 2002-07-25 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Transmission toroidale continuellement variable |
JP2007107627A (ja) * | 2005-10-14 | 2007-04-26 | Nsk Ltd | トロイダル型無段変速機 |
WO2015159868A1 (ja) * | 2014-04-14 | 2015-10-22 | 川崎重工業株式会社 | トロイダル型無段変速機 |
US20160102750A1 (en) * | 2013-06-26 | 2016-04-14 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Toroidal-type stepless transmission |
-
1998
- 1998-05-21 JP JP13991298A patent/JPH11336868A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US7211024B2 (en) | 2001-01-19 | 2007-05-01 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Toroidal type continuously variable transmission |
JP2007107627A (ja) * | 2005-10-14 | 2007-04-26 | Nsk Ltd | トロイダル型無段変速機 |
US20160102750A1 (en) * | 2013-06-26 | 2016-04-14 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Toroidal-type stepless transmission |
US10415690B2 (en) * | 2013-06-26 | 2019-09-17 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Toroidal-type stepless transmission |
WO2015159868A1 (ja) * | 2014-04-14 | 2015-10-22 | 川崎重工業株式会社 | トロイダル型無段変速機 |
JP2015203449A (ja) * | 2014-04-14 | 2015-11-16 | 川崎重工業株式会社 | トロイダル型無段変速機 |
US20170030439A1 (en) * | 2014-04-14 | 2017-02-02 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Toroidal continuously variable transmission |
EP3133318A4 (en) * | 2014-04-14 | 2017-12-13 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Toroidal continuously variable transmission |
US10570999B2 (en) | 2014-04-14 | 2020-02-25 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Toroidal continuously variable transmission |
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