JP3376910B2 - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

トロイダル型無段変速機

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JP3376910B2
JP3376910B2 JP04970498A JP4970498A JP3376910B2 JP 3376910 B2 JP3376910 B2 JP 3376910B2 JP 04970498 A JP04970498 A JP 04970498A JP 4970498 A JP4970498 A JP 4970498A JP 3376910 B2 JP3376910 B2 JP 3376910B2
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春仁 森
健一 松田
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/048Type of gearings to be lubricated, cooled or heated
    • F16H57/0487Friction gearings
    • F16H57/049Friction gearings of the toroid type

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両などに採用さ
れるトロイダル型無段変速機の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から車両用の無段変速機として、一
対のトロイダル状に形成された入力ディスク、出力ディ
スクを入力軸と同軸上に配設し、入出力ディスクに狭
持、押圧される一対のパワーローラの傾転角(傾斜角)
を変更することで任意の変速比を無段階に設定可能なト
ロイダル型無段変速機が知られており、このようなトロ
イダル型無段変速機のパワーローラは傾転自在なトラニ
オンに、偏心したピボットシャフトを介して回転自在に
軸支され、例えば、特開平8−35552号公報に開示
されるものが知られている。
【0003】これは、図2に示すように、トラニオン3
は上下の端部側に回転軸3zと同軸の回転軸部3a、3
bを形成する一方、これら回転軸部3a、3bの間に
は、パワーローラ1を収装すべく内周を凹状に形成する
一方、入出力ディスクの外周方向に張り出したオフセッ
ト部3cから形成される。
【0004】そして、パワーローラ1は所定量だけ偏心
したピボットシャフト2に軸支されており、このピボッ
トシャフト2は基端をトラニオン3のオフセット部3c
で揺動可能に支持される一方、先端部に軸支されたパワ
ーローラ1は軸C2まわりに回転する。なお、ピボット
シャフト2はローラーベアリング20を介してトラニオ
ン3に軸支される。
【0005】パワーローラ1は、このオフセット部3c
との間に軸受部材としてボールベアリング8及び外輪7
を介して回転自在に支持されており、ピボットシャフト
2の先端側ではローラベアリング9を介して径方向に位
置決めされる。なお、外輪7とオフセット部3cの間に
はローラベアリング13が介装されて、パワーローラ1
に加わるスラスト力を支持する
【0006】トラニオン3の下端にはロッド6bが連結
されて、このロッド6bに連結した油圧サーボシリンダ
6のピストン6aが、トラニオン3を軸(図中回転軸線
3z)方向へ駆動することで、パワーローラ1は回転軸
3zまわりに回動(以下、傾転という)し、入力ディス
クと出力ディスクの接触半径を変化させることで変速比
が連続的に変更される。
【0007】なお、入出力軸C0を挟んで対向配置され
たトラニオン3、3は、その上端側の回転軸部3a同士
を揺動自在に支持されたリンク4によって相互に連結さ
れ、下端側の回転軸部3b同士も揺動自在なリンク5を
介して相互に連結され、パワーローラ1、1に加わるス
ラスト力に抗してトラニオン3、3の回転軸3z、3z
間の距離を一定に保持する。
【0008】ここで、パワーローラ1を軸支するボール
ベアリング8とパワーローラ1及び外輪7の転動面1
a、7aの潤滑は、オフセット部3cを貫通する油路1
1から、ローラベアリング13側へ分岐した油路を介し
てピボットシャフト2の内部に形成された油路15へ導
かれたオイルが、油路15とほぼ直交するとともに、ボ
ールベアリング8と対向する位置でピボットシャフト2
外周に開口したオイル供給孔16から噴射されること
で、パワーローラ1と外輪7の間に介装されたボールベ
アリング8とパワーローラ1及び外輪7の転動面1a、
7aが潤滑される。加えて、油路15の先端部からはロ
ーラベアリング9にもオイルの供給が行われる。
【0009】なお、油路11はトラニオン3の下部の回
転軸部3b側に形成された油路12と連通して図示しな
い油圧源からオイルの供給を受ける。
【0010】また、オフセット部3cを貫通した油路1
1の両端にはノズル14が形成されて、リンク4、5と
回転軸部3a、3bとの潤滑を行っている。
【0011】上記の他に、特開平8−291850号公
報や実開平7−35847号公報に開示されるものが知
られている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のトロイダル型無段変速機にあっては、トラニオン3
の油路12へ供給されるオイルは、エンジンからの駆動
力によって駆動されるオイルポンプ(図示せず)から圧
送されるため、エンジンが停止している状態で車両が牽
引されたり、空走すると、オイルポンプが作動していな
い状態で、出力ディスク側が回転するため、パワーロー
ラ1やボールベアリング8及び入力ディスクはオイルの
供給を受けない状態で回転することになり、油膜の不足
によって転動面の耐久性が低下する場合があった。
【0013】そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、エンジンを停止した牽引などの場合でも、
パワーローラ及びその軸受部材への潤滑を可能にして、
耐久性を向上させることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、入出力デ
ィスクの対向面に挟持されるとともに、トラニオンに基
端を揺動自在に支持されたピボットシャフトで回転自在
に支持されたパワーローラと、パワーローラに対向する
トラニオンとの間に介装されてパワーローラを軸支する
軸受部材とを備えたトロイダル型無段変速機において、
ケーシング内周上面と対向するトラニオンの上端面か
ら、前記ピボットシャフトの基端を揺動自在に支持する
ローラーベアリングへ向けてトラニオン内部を貫通した
油路を備え、前記ローラーベアリングに潤滑油を供給す
潤滑油供給手段を設ける。
【0015】また、第2の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記油路と対向するケーシング内周上面には、突
起部材を設ける。
【0016】
【発明の効果】したがって、第1の発明は、入出力ディ
スクの回転に伴って、各回転部材に付着していたオイル
がケーシング内周へ飛散し、ケーシングの内周上面に付
着したオイルが、トラニオンの上端面へ落下すると、油
路から潤滑油供給手段を介してピボットシャフト基端の
ローラーベアリングへオイルが導かれるため、エンジン
の駆動による通常運転中に加えて、エンジンを停止した
状態で駆動輪が回転する牽引状態などであっても、ロー
ラーベアリングの潤滑を確実に行うことが可能となっ
て、トロイダル型無段変速機の耐久性を向上させること
ができる。
【0017】また、第2の発明は、油路と対向するケー
シングの内周状面に、突起部材を設けたため、入出力デ
ィスクが回転して飛散したオイルを、効率よく油路へ導
くことができ、潤滑油供給手段への潤滑油量を増大させ
て、エンジンを停止した牽引中等であっても、ローラー
ベアリングの潤滑性能を向上させて、トロイダル型無段
変速機の耐久性を向上させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0019】図1は、前記従来例の図2に示したトロイ
ダル型無段変速機に本発明を適用した一例を示し、同一
のものに同一の符号を付して重複説明を省略する。
【0020】図1において、ケーシング10の図中上部
には、トラニオン3、3の上端部に形成された回転軸部
3a、3aと対向する位置で、貫通孔10a、10aが
それぞれ形成され、さらに、この貫通孔10aにはプラ
グ18がそれぞれ嵌合して、ケーシング10内を封止す
る。
【0021】そして、パワーローラ1を支持するトラニ
オン3の回転軸部3a、3aには、上端面からオフセッ
ト部3cの内周に面した所定の位置まで貫通した油路3
0、30が、ほぼ鉛直方向にそれぞれ形成される。な
お、回転軸部3aとケーシング10の内周上面との間に
は所定の間隙が形成される。
【0020】ここで、回転軸部3aの上端面の中央部に
開口した油路30は、パワーローラ1に面した油路30
の開口部を、プラグ32によって封止される。
【0021】また、トラニオン3の内部には油路30の
途中からの油路11と連通する油路31を形成する。な
お、油路11、15及びオイル供給孔16は、エンジン
の駆動力に応じて潤滑油を供給する潤滑油供給手段を構
成するものである。
【0022】さらに、貫通孔10aを封止するプラグ1
8には、突起部材17が設けられる。
【0023】この、突起部材17は円錐状または断面を
三角形状に形成されて、頂部を回転軸部3aの上面に開
口した油路30内周に臨ませる一方、ケーシング10側
の基 端部を末広がりに形成したものである。
【0024】以上のように構成されて、次に作用につい
て説明する。
【0025】車両が牽引状態等になると、入出力ディス
クの回転に伴って、各回転部材に付着していたオイルが
ケーシング内周へ飛散し、この飛散したオイルのうち、
ケーシング10の内周上面に向かったものが、突起部材
17に一旦付着した後に、重力方向に落下して油路30
に供給され、油路31へ流入したオイルはオフセット部
3cの油路11から、ピボットシャフト2内周の油路1
5及びオイル供給孔16からボールベアリング8とパワ
ーローラ1の潤滑を行うとともに、パワーローラ1をラ
ジアル方向で軸支するローラベアリング9や、外輪7と
オフセット部3cとの間のローラベアリング13等の軸
受部材の潤滑をエンジン運転中と同様の経路で行うこと
ができ、牽引中などでのパワーローラ1回りの潤滑性能
をさらに向上させることができ、トロイダル型無段変速
機の耐久性を向上させることができるのである。
【0026】また、図示はしないが、回転軸部3aの上
端面に、外周から油路30へ向けて図中下方へ傾斜する
すり鉢状の傾斜面を形成すれば、回転軸部3aに滴下し
たオイルを、効率よく油路30へ導くことができる。
【0027】なお、前記従来例に示した特開平8−29
1850号公報では、トラニオン上端部に貫通孔を設け
ているが、トラニオン上端部はケーシング側に形成した
凹部に収装されてしまうため、ケーシング内部に飛散し
たオイルをオフセット部へ導くことができないのに対
し、本実施形態のように、トラニオン3の上端部に設け
た回転軸部3aの端面と、ケーシング10の内周上面と
の間に所定の間隙を設けることで、油路30からオフセ
ット部3cの内周側へオイルを導くことができるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すトロイダル型無段変
速機の断面図。
【図2】従来例を示し、トロイダル型無段変速機の縦断
面図。
【符号の説明】
3 トラニオン 7 外輪 8 ボールベアリング 10 ケーシング 11、12 油路 15 油路 16 オイル供給孔 17 突起部材 30、31 油路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−327052(JP,A) 特開 平8−28643(JP,A) 特開 平8−291850(JP,A) 実開 昭61−123813(JP,U) 実開 平6−65629(JP,U) 実公 昭45−12088(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 15/38 F16H 57/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入出力ディスクの対向面に挟持されると
    ともに、トラニオンに基端を揺動自在に支持されたピボ
    ットシャフトで回転自在に支持されたパワーローラと、 パワーローラに対向するトラニオンとの間に介装されて
    パワーローラを軸支する軸受部材とを備えたトロイダル
    型無段変速機において、 ケーシング内周上面と対向するトラニオンの上端面か
    ら、前記ピボットシャフトの基端を揺動自在に支持する
    ローラーベアリングへ向けてトラニオン内部を貫通した
    油路を備え、前記ローラーベアリングに潤滑油を供給す
    潤滑油供給手段を設けたことを特徴とするトロイダル
    型無段変速機。
  2. 【請求項2】 前記油路と対向するケーシング内周上面
    には、突起部材を設けたことを特徴とする請求項1に記
    載のトロイダル型無段変速機。
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JP5814996B2 (ja) * 2013-09-24 2015-11-17 ジヤトコ株式会社 マルチディスク変速機

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