JPH11335684A - 回転ガス圧縮機用潤滑油組成物 - Google Patents
回転ガス圧縮機用潤滑油組成物Info
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- JPH11335684A JPH11335684A JP14297298A JP14297298A JPH11335684A JP H11335684 A JPH11335684 A JP H11335684A JP 14297298 A JP14297298 A JP 14297298A JP 14297298 A JP14297298 A JP 14297298A JP H11335684 A JPH11335684 A JP H11335684A
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Abstract
g/Nm3 未満であるという極めて優れたミスト分離能
力を有する回転ガス圧縮機において使用した場合にも、
スラッジによるフィルタ目詰りに起因するトラブルを生
じない回転ガス圧縮機用潤滑油組成物を提供する。 【解決手段】 (a)金属系清浄剤、(b)無灰分散
剤、(c)分散型粘度指数向上剤の中から選ばれる1種
または2種以上の化合物を必須の成分として含有する回
転ガス圧縮機用潤滑油組成物を用いる。
Description
滑油組成物に関し、詳しくはミスト分離能力がストレー
ミスト量0.02g/Nm3 未満であるミスト分離シス
テムを有する回転ガス圧縮機に使用される潤滑油組成物
に関する。
ガス、炭酸ガス、炭化水素ガス、燃焼排ガス、燃焼ガス
等のガス状物質の圧縮を目的とするベーン型、スクリュ
ー型、スクロール型等の回転圧縮機に使用される潤滑油
に関しては、従来より、 酸化安定性の向上 スラッジ発生の低減 に力点を置いた開発が進められてきた。
高度精製鉱油等の基油にヒンダードフェノール系や芳香
族アミン系等の酸化防止剤を配合したものが主であり、
使用する酸化防止剤の選択および酸化防止剤の併用技術
により、潤滑油自身に起因するスラッジ生成は極限まで
低減されてきた。
因しない、例えば外部から混入したスラッジプリカーサ
ー(前駆体)またはスラッジそのものは、圧縮機中の圧
縮ガス流の途中にあるフィルタに捕捉され、そのフィル
タの目詰りを引き起こす恐れがある。しかし、従来の回
転ガス圧縮機に用いられていたフィルタの仕上りフィル
タ公称孔径は比較的大きく、その結果、ミスト分離シス
テムで捕集しきれないストレーミスト量が0.02g/
Nm3 以上であったため、潤滑油自身に起因するスラッ
ジ生成が十分に低減できている場合は、フィルタ目詰ま
りの懸念はほとんどなかった。しかしながら、近年、圧
縮ガス中のミストを嫌うクリーン指向が強まり、フィル
タの繊維密度が高まる傾向とともに、回転ガス圧縮機中
のフィルタの目詰りトラブルが増加してきた。
ーサーまたはスラッジに起因するフィルタ目詰りトラブ
ルは従来の回転ガス圧縮機用潤滑油では解決することが
できず、この問題を解決可能な新規な回転ガス圧縮機用
潤滑油の開発が嘱望されていた。本発明の目的は、ミス
ト分離能力がストレーミスト量0.02g/Nm3 未満
であるという、極めて優れたミスト分離システムを有す
る回転ガス圧縮機において使用した場合でも、スラッジ
によるフィルタ目詰りのトラブルを生じない回転ガス圧
縮機用潤滑油組成物を提供することである。
転ガス圧縮機用潤滑油が有する上記問題点を解消すベく
研究を重ねた結果、特定の添加剤を潤滑油基油に対して
配合した潤滑油組成物を回転ガス圧縮機用潤滑油として
用いることにより上記問題点を解決できることを見出
し、本発明を完成するに至った。
分離能力がストレーミスト量0.02g/Nm3 未満で
あるミスト分離システムを有する回転ガス圧縮機用の潤
滑油組成物であり、当該潤滑油組成物が (a)金属系清浄剤、(b)無灰分散剤、(c)分散型
粘度指数向上剤の中から選ばれる1種または2種以上の
化合物を必須の成分として含有することを特徴とする回
転ガス圧縮機用潤滑油組成物を提供するものである。
スト分離能力がストレーミスト量0.02g/Nm3 未
満であるミスト分離システムを有する回転ガス圧縮機用
の潤滑油組成物であり、当該潤滑油組成物が (A)(a)金属系清浄剤および(b)無灰分散剤の中
から選ばれる1種または2種以上の化合物並びに(B)
(c)分散型粘度指数向上剤の中から選ばれる1種また
は2種以上の化合物を必須の成分として含有することを
特徴とする回転ガス圧縮機用潤滑油組成物を提供するも
のである。
説明する。本発明の回転ガス圧縮機用潤滑油組成物にお
ける潤滑油基油は、特に限定されるものではなく、通常
潤滑油の基油として使用されているものであれば鉱油
系、合成系を問わず使用できる。
えば、原油を常圧蒸留および減圧蒸留して得られた潤滑
油留分を、溶剤脱れき、溶剤抽出、水素化分解、溶剤脱
ろう、接触脱ろう、水素化精製、硫酸洗浄、白土処理等
の精製処埋などを適宜組み合わせて精製したパラフィン
系、ナフテン系などの油やノルマルパラフィンなどが使
用できる。
には例えば、ポリα−オレフィン(ポリブテン、1−オ
クテンオリゴマー、1−デセンオリゴマーなど)、イソ
パラフィン、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン、
二塩基酸エステル(ジトリデシルグルタレート、ジ−2
−エチルヘキシルアジペート、ジイソデシルアジペー
ト、ジトリデシルアジペート、ジ−2−エチルヘキシル
セバケートなど)、三塩基酸エステル(トリメリット酸
エステルなど)、ポリオールエステル(トリメチロール
プロパンカプリレート、トリメチロールプロパンペラル
ゴネート、ペンタエリスリトール2−エチルヘキサノエ
ート、ペンタエリスリトールペラルゴネートなど)、ポ
リオキシアルキレングリコール、ジアルキルジフェニル
エーテル、ポリフェニルエーテルなどが使用できる。
単独で使用しても良く、またこれらの中から選ばれる2
種以上の基油を任意の混合割合で組み合わせて使用して
もよい。
粘度は任意であるが、潤滑性、冷却性(熱除去性)に優
れ、かつ攪拌抵抗による摩擦ロスが少ない等の点から、
通常、40℃における動粘度が好ましくは5〜150m
m2 /s、より好ましくは10〜110mm2 /sのも
のを用いるのが望ましい。
おける(a)成分は、金属系清浄剤である。ここでいう
金属系清浄剤としては、潤滑油の金属系清浄剤として用
いられる任意の化合物が使用可能であるが、具体的には
例えば、(a−1)アルカリ土類金属スルフォネート、
(a−2)アルカリ土類金属フェネート、(a−3)ア
ルカル土類金属サリシレートの中から選ばれる1種また
は2種以上の金属系清浄剤などが挙げられる。
トとしては、より具体的には、例えば、分子量100〜
1500、好ましくは200〜700のアルキル芳香族
化合物をスルフォン化することによって得られるアルキ
ル芳香族スルフォン酸のアルカリ土類金属塩、特にマグ
ネシウム塩および/またはカルシウム塩が好ましく用い
られ、アルキル芳香族スルフォン酸としては、具体的に
はいわゆる石油スルフォン酸や合成スルフォン酸などが
挙げられる。
潤滑油留分のアルキル芳香族化合物をスルフォン化した
ものやホワイトオイル製造時に副生する、いわゆるマホ
ガニー酸などが用いられる。また合成スルフォン酸とし
ては、例えば洗剤の原料となるアルキルベンゼン製造プ
ラントから副生したり、ポリオレフィンをベンゼンにア
ルキル化することにより得られる、直鎖状や分枝状のア
ルキル基を有するアルキルベンゼンを原料とし、これを
スルフォン化したもの、あるいはジノニルナフタレンな
どのアルキルナフタレンをスルフォン化したものなどが
用いられる。またこれらアルキル芳香族化合物をスルフ
ォン化する際のスルフォン化剤としては特に制限はない
が、通常、発煙硫酸や無水硫酸が用いられる。
しては、より具体的には、例えば、炭素数4〜30、好
ましくは6〜18の直鎖状または分枝状のアルキル基を
少なくとも1個有するアルキルフェノール、このアルキ
ルフェノールと元素硫黄を反応させて得られるアルキル
フェノールサルファイドまたはこのアルキルフェノール
とホルムアルデヒドを反応させて得られるアルキルフェ
ノールのマンニッヒ反応生成物のアルカリ土類金属塩、
特にマグネシウム塩および/またはカルシウム塩が好ま
しく用いられる。
としては、より具体的には例えば、炭素数4〜30、好
ましくは6〜18の直鎖状または分枝状のアルキル基を
少なくとも1個有するアルキルサリチル酸のアルカリ土
類金属塩、特にマグネシウム塩および/またはカルシウ
ム塩が好ましく用いられる。
ルカリ土類金属フェネートおよびアルカリ土類金属サリ
シレートには、アルキル芳香族スルフォン酸、アルキル
フェノール、アルキルフェノールサルファイド、アルキ
ルフェノールのマンニッヒ反応物、アルキルサリチル酸
などを、直接、マグネシウムおよび/またはカルシウム
のアルカリ土類金属の酸化物や水酸化物などのアルカリ
土類金属塩基と反応させたり、または一度ナトリウム塩
やカリウム塩などのアルカリ金属塩としてからアルカリ
土類金属塩と置換させることなどにより得られる中性塩
(正塩)だけでなく、さらにこれら中性塩(正塩)と過
剰のアルカリ土類金属塩やアルカリ土類金属塩基(アル
カリ土類金属の水酸化物や酸化物)を水の存在下で加熱
することにより得られる塩基性塩や、炭酸ガスの存在下
で中性塩(正塩)をアルカリ土類金属の塩基と反応させ
ることにより得られる過塩基性塩(超塩基性塩)も含ま
れる。
サン等の脂肪族炭化水素溶剤、キシレン等の芳香族炭化
水素溶剤、軽質潤滑油基油など)中で行わる。また金属
系清浄剤は、通常、軽質潤滑油基油などで希釈された状
態で市販されており、また入手可能であるが、一般的
に、その金属含有量が1.0〜20質量%、好ましくは
2.0〜16質量%のものを用いるのが望ましい。
であるが、フィルタ目詰まり防止性に優れる点から、通
常、全塩基価が0〜500mgKOH/g、好ましくは
20〜450mgKOH/g、より好ましくは50〜4
00mgKOH/gのものを用いるのが望ましい。
2501「石油製品及び潤滑油−中和価試験方法」の
7.に準拠して測定される過塩素酸法による全塩基価を
意味している。
おける(b)成分は、無灰分散剤である。ここでいう無
灰分散剤としては、潤滑油の無灰分散剤として用いられ
る任意の化合物が使用可能であるが、具体的には例え
ば、炭素数40〜400、好ましくは60〜350のア
ルキル基またはアルケニル基を分子中に少なくとも1個
有する含窒素化合物またはその誘導体が挙げられる。
は、直鎖状でも分枝状でも良いが、好ましいものとして
は、プロピレン、1−ブテン、イソブチレンなどのオレ
フィンのオリゴマーやエチレンとプロピレンのコオリゴ
マーから誘導される分枝状アルキル基や分枝状アルケニ
ル基が挙げられる。
も任意であるが、フィルタ目詰り防止性に優れる点か
ら、通常、その窒素含有量が0.01〜10質量%、好
ましくは0.1〜10質量%のものが望ましく用いられ
る。
ケニル基を分子中に少なくとも1個有するコハク酸イミ
ド、またはその誘導体 (b−2)炭素数40〜400のアルキル基またはアル
ケニル基を分子中に少なくとも1個有するベンジルアミ
ン、またはその誘導体 (b−3)炭素数40〜400のアルキル基またはアル
ケニル基を分子中に少なくとも1個有するポリアミン、
またはその誘導体の中から選ばれる1種または2種以上
の化合物などが挙げられる。
具体的には例えば、下記一般式(1)または(2)で表
される化合物が挙げられる。
2 およびR3 は、別個に、炭素数40〜400、好まし
くは60〜350のアルキル基またはアルケニル基を示
し、aは1〜5、好ましくは2〜4の数を、bは0〜
4、好ましくは1〜3の数をそれぞれ示している。
されるものではないが、例えばプロピレンオリゴマー、
ポリブテン、エチレン−プロピレン共重合等のポリオレ
フィンを無水マレイン酸と反応させて無水アルケニルコ
ハク酸を得た後、ジエチレントリアミン、トリエチレン
テトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレ
ンヘキサン等のポリアミンを用いてイミド化したものな
どが挙げられる。
しては、ポリアミンの一端に無水コハク酸が付加した、
(1)式のようないわゆるモノタイプのコハク酸イミド
と、ポリアミンの両端に無水コハク酸が付加した、
(2)式のようないわゆるビスタイプのコハク酸イミド
があるが、(b−1)成分としては、そのいずれでも、
またこれらの混合物でも使用可能である。
具体的には例えば、下記の一般式(3)で表される化合
物が挙げられる。
400、好ましくは60〜350のアルキル基またはア
ルケニル基を示し、cは1〜5、好ましくは2〜4の数
をそれぞれ示している。
されるものではないが、例えば、プロピレンオリゴマ
ー、ポリブテン、エチレン−プロピレン共重合等のポリ
オレフィンをフェノールと反応させてアルキルフェノー
ルとした後、これにホルムアルデヒドとジエチレントリ
アミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペン
タミン、ペンタエチレンヘキサミン等のポリアミンをマ
ンニッヒ反応により反応させることにより得ることがで
きる。
的には例えば、下記の一般式(4)で表される化合物が
挙げられる。
00、好ましくは60〜350のアルキル基またはアル
ケニル基を示し、dは1〜5、好ましくは2〜4の数を
それぞれ示している。
るものではないが、例えば、プロピレンオリゴマー、ポ
リブテン、エチレン−プロピレン共重合等のポリオレフ
ィンを塩素化した後、これにアンモニアやエチレンジア
ミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミ
ン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサ
ミン等のポリアミンを反応させることにより得ることが
できる。
含窒素化合物の誘導体も好ましく用いられる。(b)成
分の誘導体としては、具体的には例えば、これら含窒素
化合物に炭素数2〜30のモノカルボン酸(脂肪酸な
ど)や、シュウ酸、フタル酸、トリメリット酸、ピロメ
リット酸などの炭素数2〜30のポリカルボン酸を作用
させて、残存するアミノ基および/またはイミノ基の一
部または全部を中和したり、アミド化した、いわゆる酸
変性化合物;これら含窒素化合物にホウ酸を作用させ
て、残存するアミノ基および/またはイミノ基の一部ま
たは全部を中和した、いわゆるホウ素変性化合物;これ
ら含窒素化合物に硫黄化合物を作用させた、いわゆる硫
黄変性化合物;およびこれら含窒素化合物に酸変性、ホ
ウ素変性、硫黄変性から選ばれる2種以上の変性を組み
合わせた変性化合物;などが挙げられる。
おける(c)成分は、分散型粘度指数向上剤である。こ
こでいう分散型粘度指数向上剤としては、潤滑油の分散
型粘度指数向上剤として用いられる任意の化合物が使用
可能であるが、具体的には例えば、(c−1)下記の一
般式(5)、(6)または(7)で表される化合物の中
から選ばれる1種または2種のモノマー
(9)で表される化合物の中から選ばれる1種または2
種以上の含窒素モノマー
が挙げれる。
6 およびR8 は、別個に、水素原子またはメチル基を示
し、R7 は炭素数1〜18のアルキル基を示し、R9 は
炭素数1〜12の炭化水素基を示し、X1 およびX2
は、別個に、水素原子、炭素数1〜18のアルキルアル
コールの残基(−OR13:R13は炭素数1〜18のアル
キル基を示す)または炭素数1〜18のモノアルキルア
ミンの残基(−NHR14:R14は炭素数1〜18のアル
キル基を示す)をそれぞれ示している。
アルキル基としては、別個に、具体的には例えば、メチ
ル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n
−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、ter
t−ブチル基、直鎖または分枝のペンチル基、直鎖また
は分枝のヘキシル基、直鎖または分枝のヘプチル基、直
鎖または分枝のオクチル基、直鎖または分枝のノニル
基、直鎖または分枝のデシル基、直鎖または分枝のウン
デシル基、直鎖また分枝のドデシル基、直鎖または分枝
のトリデシル基、直鎖または分枝のテトラデシル基、直
鎖または分枝のペンタデシル基、直鎖または分枝のヘキ
サデシル基、直鎖または分枝のヘプタデシル基、直鎖ま
たは分枝のオクタデシル基などが挙げられる。
メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル
基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、
tert−ブチル基、直鎖または分枝のペンチル基、直
鎖または分枝のヘキシル基、直鎖または分枝のヘプチル
基、直鎖または分枝のオクチル基、直鎖または分枝のノ
ニル基、直鎖または分枝のデシル基、直鎖または分枝の
ウンデシル基、直鎖または分枝のドデシル基などのアル
キル基:
枝のペンテニル基、直鎖または分枝のヘキセニル基、直
鎖または分枝のヘプテニル基、直鎖または分枝のオクテ
ニル基、直鎖または分枝のノネニル基、直鎖または分枝
のデセニル基、直鎖または分枝のウンデセニル基、直鎖
または分枝のドデセニル基などのアルケニル基;シクロ
ペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基など
の炭素数5〜7のシクロアルキル基;
ペンチル基(全ての構造異性体を含む)、メチルエチル
シクロペンチル基(全ての構造異性体を含む)、ジエチ
ルシクロペンチル基(全ての構造異性体を含む)、メチ
ルシクロヘキシル基、ジメチルシクロヘキシル基(全て
の構造異性体を含む)、メチルエチルシクロヘキシル基
(全ての構造異性体を含む)、ジエチルシクロヘキシル
基(全ての構造異性体を含む)、メチルシクロヘプチル
基、ジメチルシクロヘプチル基(全ての構造異性体を含
む)、メチルエチルシクロヘプチル基(全ての構造異性
体を含む)、ジエチルシクロヘプチル基(全ての構造異
性体を含む)などの炭素数6〜11のアルキルシクロア
ルキル基;
基:トリル基(全ての構造異性体を含む)、キシリル基
(全ての構造異性体を含む)、エチルフェニル基(全て
の構造異性体を含む)、直鎖または分枝のプロピルフェ
ニル基(全ての構造異性体を含む)、直鎖または分枝の
ブチルフェニル基(全ての構造異性体を含む)、直鎖ま
たは分枝のペンチルフェニル基(全ての構造異性体を含
む)、直鎖または分枝のヘキシルフェニル基(全ての構
造異性体を含む)、などの炭素数7〜12の各アルキル
アリール基;
プロピル基(プロピル基の異性体を含む)、フェニルブ
チル基(ブチル基の異性体を含む)、フェニルペンチル
基(ペンチル基の異性体を含む)、フェニルヘキシル基
(ヘキシル基の異性体を含む)などの炭素数7〜12の
各アリールアルキル基;などが挙げられる。
ものとしては、具体的には例えば、炭素数1〜18アル
キルアクリレート、炭素数1〜18アルキルメタクリレ
ート、炭素数2〜20のオレフィン、スチレン、メチル
スチレン、無水マレイン酸エステル、無水マレイン酸ア
ミドおよびこれらの混合物などが挙げられる。
よびR12は、別個に、水素原子またはメチル基を示し、
R11は炭素数2〜18のアルキレン基を示し、eは0ま
たは1の整数を示し、Y1 およびY2 は、別個に、窒素
原子を1〜2個、酸素原子を0〜2個含有するアミン残
基または複素環残基をそれぞれ示している。
は分枝のエチレン基、直鎖または分枝のプロピレン基、
直鎖または分枝のブチレン基、直鎖または分枝のペンチ
レン基、直鎖または分枝のヘキシレン基、直鎖または分
枝のヘプチレン基、直鎖または分枝のオクチレン基、直
鎖または分枝のノニレン基、直鎖または分枝のデシレン
基、直鎖または分枝のウンデシレン基、直鎖または分枝
のドデシレン基、直鎖または分枝のトリデシレン基、直
鎖または分枝のテトラデシレン基、直鎖または分枝のペ
ンタデシレン基、直鎖または分枝のヘキサデシレン基、
直鎖または分枝のヘプタデシレン基、直鎖または分枝の
オクタデシレン基などが挙げられる。
ましいものとしては、具体的には例えば、ジメチルアミ
ノメチルメタクリレート、ジエチルアミノメチルメタク
リレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエ
チルアミノエチルメタクリレート、2−メチル−5−ビ
ニルピリジン、モルホリノメチルメタクリレート、モル
ホリノエチルメタクリレート、N−ビニルピロリドンお
よびこれらの混合物などが挙げられる。すなわち、本発
明における分散型粘度指数向上剤とは、上記の(c−
2)成分のような含窒素モノマーをコモノマーとする共
重合体を意味している。
向上剤は、前記(c−1)成分の中から選ばれる1種ま
たは2種以上のモノマーと、(c−2)成分の中から選
ばれる1種または2種以上の含窒素モノマーとを共重合
することにより得ることができる。共重合の際の(c−
1)成分と(c−2)成分のモル比は任意であるが、一
般に、80:20〜95:5程度である。また共重合の
反応方法も任意であるが、通常、ベンゾイルパーオキシ
ドなどの重合開始剤の存在下で(c−1)成分と(c−
2)成分をラジカル溶液重合させることにより容易に共
重合体が得られる。
重量平均分子量も任意であるが、通常、1,000〜3
00,000、好ましくは5,000〜100,000
のものを用いるのが望ましい。
タ目詰り防止性および水分離性に優れる点から、重量平
均分子量が、5,000〜100,000の分散型ポリ
メタクリレート、重量平均分子量が5,000〜10
0,000分散型スチレン−無水マレイン酸エステル共
重合体、重量平均分子量が5,000〜100,000
の分散型オレフィン共重合、重量平均分子量が5,00
0〜100,000の分散型オレフィン−メタクリレー
ト共重合体およびこれらの混合物などが好ましく用いら
れる。
は、上記(a)成分、(b)成分および(c)成分の中
から選ばれる1種または2種以上の化合物を必須の成分
として含有することを特徴とするものである。
であるが、通常、フィルタ目詰り防止性および水分離性
に優れる点から、その含有量((a)成分、(b)成分
および(c)成分の中から選ばれる2種以上の化合物を
併用する場合はその合計含有量)は組成物全量基準で
0.001〜10.0質量%であるのが好ましく、0.
01〜7.0質量%であるのがより好ましく、0.05
〜5.0質量%であるのが特に好ましい。
して (A)(a)金属系清浄剤および(b)無灰分散剤の中
から選ばれる1種または2種以上の化合物並びに(B)
(c)分散型粘度指数向上剤の中から選ばれる1種また
は2種以上の化合物を必須の成分として含有することに
より、一層、フィルタ目詰り防止性に優れた回転ガス圧
縮機用潤滑油組成物を得ることができる。
有量も任意であるが、通常、(A)成分の含有量
((a)成分および(b)成分の中から選ばれる2種以
上の化合物を併用する場合はその合計含有量)は、フィ
ルタ目詰り防止性および水分離性に優れる点から、組成
物全量基準で、0.001〜10.0質量%であるのが
好ましく、0.01〜7.0質量%であるのがより好ま
しく、0.05〜5.0質量%であるのが特に好まし
い。一方、(B)成分の含有量((c)成分の中から選
ばれる2種以上の化合物を併用する場合はその合計含有
量)は、フィルタ目詰り防止性および水分離性に優れる
点から、組成物全量基準で、0.001〜10.0質量
%であるのが好ましく、0.01〜7.0質量%である
のがより好ましく、0.05〜5.0質量%であるのが
特に好ましい。
成物においては、その各種性能をさらに高める目的で、
さらに公知の潤滑油添加剤、例えば、酸化防止剤、さび
止め剤、腐食防止剤、摩耗防止剤、流動点降下剤、消泡
剤などを単独で、または数種類組み合わせた形で使用す
ることもできる。
やアミン系化合物など、潤滑油に一般的に使用されてい
るものであれば使用可能である。具体的には、2,6−
ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノールなどのア
ルキルフェノール類、メチレン−4,4−ビス(2,6
−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール)など
のビスフェノール類、フェニルーα−ナフチルアミンな
どのナフチルアミン類、ジアルキルジフェニルアミン
類、ジ−2−エチルヘキシルジチオリン酸亜鉛などのジ
アルキルジチオリン酸亜鉛類などが挙げられる。
アミン類、有機亜リン酸エステル、有機リン酸エステ
ル、有機スルフォン酸金属塩、有機リン酸金属塩、アル
ケニルコハク酸エステル、多価アルコールエステルなど
が挙げられる。
トリアゾール系、チアジアゾール系、イミダゾール系の
化合物などが挙げられる。
物やリン系化合物が使用できる。硫黄系化合物として
は、具体的には例えば、ジスルフィド類、硫化オレフィ
ン類、硫化油脂類が、またリン系化合物としては、具体
的には例えば、リン酸モノエステル類、リン酸ジエステ
ル類、リン酸トリエステル類、亜リン酸モノエステル
類、亜リン酸ジエステル類、亜リン酸トリエステル類、
およびこれらのエステル類とアミン類、アルカノールア
ミン類との塩などが挙げられる。
する潤滑油基油に適合するポリメタクリレート系のポリ
マーなどが挙げられる。
チルシリコーンなどのシリコーン類が挙げられる。
が、使用する場合、潤滑油組成物全量基準でその含有量
が、酸化防止剤では、通常、0.01〜5.0質量%;
さび止め剤、腐食防止剤では、通常、それぞれ0.01
〜3.0質量%;摩耗防止剤では、通常、0.1〜5.
0質量%;流動点降下剤では通常、0.05〜5.0質
量%;消泡剤では、通常、0.01〜0.05質量%;
となるように配合するのが望ましい。
は、ミスト分離能力がストレーミスト量0.02g/N
m3 未満であるミスト分離システムを有する回転ガス圧
縮機において使用されるものであり、回転ガス圧縮機と
してはこの条件を満たす限り、ベーン式、スクリュー
式、スクロール式など、任意の回転圧縮方式を用いたガ
ス圧縮機に適用可能である。
るものでなく、空気、窒素ガス、酸素ガス、アンモニア
ガス、炭酸ガス、炭化水素ガス、燃焼排ガス、燃焼ガス
等の任意のガスに対して適用可能である。
レーミスト量0.02g/Nm3 未満のミスト分離シス
テムを有する回転ガス圧縮機とは、回転ガス圧縮機が有
するミスト分離システムを通過した吐出ガス中に含まれ
る、以下の方法で測定されるストレーミスト量が0.0
2g/Nm3 未満である回転ガス圧縮機を意味してい
る。
システム通過後のガスの吐出口)に図1に示す、2連の
ストレーミスト捕集用フィルタ(共にCKD社製の油分
除去用フィルタであるマイクロエレッサ・マイクロノー
ト型フィルタ1144−2・3C−EYを使用)5、6
を装備したストレーミスト量測定装置を結合する。な
お、結合前に、予め各ストレーミスト捕集用フィルタ
5、6を50℃の乾燥デシケータに24時間入れた後に
秤量し、その乾燥重量(g)を測定しておく。
1、2を閉じ、かつバルブ3、4を開いて回転ガス圧縮
機の吐出ガスがバイパスライン9を通るようにする。
上連続してバイパスライン9に通し、ガス流量計7での
吐出ガス温度が一定温度(定常温度状態)になったこと
を確認する。
確認後、ストレーミスト量測定装置のバルブ1、2を開
き、かつバルブ3、4を閉じ、回転ガス圧縮機の吐出ガ
スが2連のストレーミスト捕集用フィルタ5、6に24
時間連続して通るようにする。なお、この際にガス流量
計7の総通過ガス量(m3 )と吐出ガス温度(℃)を記
録し、標準状態での総通過ガス量(Nm3 )を求めてお
く。
タ5、6を50℃の乾燥デシケータに24時間入れた後
に秤量し、試験後の重量(g)を求める。
ストレーミスト量(g/Nm3 )が求められる。なお、
回収油分量(g)は2個のストレーミスト捕集用フィル
タ5、6の試験後の合計重量(g)と試験前の合計重量
(g)との差である。
機出口とストレーミスト捕集用フィルタ5入口との間の
配管の距離を示し、wは1m未満である。
よりさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの内容
に何ら限定されるものではない。
に係る回転ガス圧縮機用潤滑油組成物について、以下に
示すフィルタ差圧モニタ試験を行った。その結果を表1
に併記した。
成分を用いない表1に示す組成の組成物についても同様
の試験を行った。その結果を表1に記した。
および比較例1の回転ガス圧縮機用潤滑油組成物を用い
て神戸製鋼所社製回転ガス圧縮機KST6P(前述の方
法により測定されるストレーミスト量は0.01g/N
m3 )を連続運転し、運転時間3000時間経過時およ
び6000時間経過時における当該圧縮機が装備するミ
ストフィルタ前後での差圧(kPa)を測定した。
係る回転ガス圧縮機用潤滑油組成物(実施例1〜8)は
比較例1の組成物と比べ、実機試験におけるフィルタ差
圧の絶対値および運転時間経過による上昇率が低く、フ
ィルタ目詰り防止に対して優れた性能を示している。ま
た、(a)成分と(c)成分を併用した場合(実施例
7)および(b)成分と(c)成分を併用した場合(実
施例8)は、より優れたフィルタ目詰り防止効果を示し
ている。
は、ミスト分離能力がストレーミスト量0.02g/N
m3 未満であるという、極めて優れたミスト分離能力を
有する回転ガス圧縮機において使用した場合にも、スラ
ッジによるフィルタ目詰りに起因するトラブルを生じな
いという優れた性能を発揮する。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 ミスト分離能力がストレーミスト量0.
02g/Nm3 未満であるミスト分離システムを有する
回転ガス圧縮機用の潤滑油組成物であり、当該潤滑油組
成物が (a)金属系清浄剤、(b)無灰分散剤、(c)分散型
粘度指数向上剤の中から選ばれる1種または2種以上の
化合物を必須の成分として含有することを特徴とする回
転ガス圧縮機用潤滑油組成物。 - 【請求項2】 ミスト分離能力がストレーミスト量0.
02g/Nm3 未満であるミスト分離システムを有する
回転ガス圧縮機用の潤滑油組成物であり、当該潤滑油組
成物が (A)(a)金属系清浄剤および(b)無灰分散剤の中
から選ばれる1種または2種以上の化合物並びに(B)
(c)分散型粘度指数向上剤の中から選ばれる1種また
は2種以上の化合物を必須の成分として含有することを
特徴とする回転ガス圧縮機用潤滑油組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14297298A JPH11335684A (ja) | 1998-05-25 | 1998-05-25 | 回転ガス圧縮機用潤滑油組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14297298A JPH11335684A (ja) | 1998-05-25 | 1998-05-25 | 回転ガス圧縮機用潤滑油組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11335684A true JPH11335684A (ja) | 1999-12-07 |
Family
ID=15327948
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14297298A Pending JPH11335684A (ja) | 1998-05-25 | 1998-05-25 | 回転ガス圧縮機用潤滑油組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11335684A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002038179A (ja) * | 2000-07-24 | 2002-02-06 | Nippon Mitsubishi Oil Corp | 回転ガス圧縮機用潤滑油組成物 |
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WO2014208750A1 (ja) | 2013-06-28 | 2014-12-31 | Jx日鉱日石エネルギー株式会社 | 圧縮機油、圧縮機油の製造方法、水素の圧縮方法、発電方法及び水素の供給方法 |
-
1998
- 1998-05-25 JP JP14297298A patent/JPH11335684A/ja active Pending
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