JP2002226881A - 潤滑油組成物 - Google Patents

潤滑油組成物

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JP2002226881A JP2001027534A JP2001027534A JP2002226881A JP 2002226881 A JP2002226881 A JP 2002226881A JP 2001027534 A JP2001027534 A JP 2001027534A JP 2001027534 A JP2001027534 A JP 2001027534A JP 2002226881 A JP2002226881 A JP 2002226881A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属間摩擦係数を高めることができ、従って
高い伝達トルク容量を達成できる潤滑油組成物を提供す
る。 【解決手段】 潤滑油基油に(A)有機オルトシリケー
ト、(B)有機オルトシリケート・ポリアミン縮合物、
及び(C)有機オルトシリケート・ポリオール縮合物か
らなる群より選ばれる少なくとも1種のケイ素化合物が
含有されてなることを特徴とする潤滑油組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は潤滑油組成物に関
し、詳しくは、自動変速機用潤滑油組成物、特に金属ベ
ルト式無段変速機に有利に用いることができる潤滑油組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】金属ベ
ルト式無段変速機は、変速によるエネルギー損失が小さ
いという点から、近年、自動車用変速機として脚光を浴
びるようになってきた。このタイプの変速機は、金属製
のベルトと金属製のプーリー間の摩擦によりトルクを伝
達し、またプーリーの半径比を変えることにより変速を
行うという機構を有する。従って、金属ベルト式無段変
速機に用いられる潤滑油は、金属ベルトと金属プーリー
との間の摩擦係数をより高くできる性能を有することが
極めて重要である。従来、金属ベルト式無段変速機用潤
滑油には、一般には自動変速機油(ATF)が使用され
ている。しかしながら、ATFを金属ベルト式無段変速
機用潤滑油として用いた場合には、ベルトとプーリー間
の金属間摩擦係数を十分高くできなかった。このため、
ATFを使用した従来の金属ベルト式無段変速機は伝達
トルク容量に限界があり、小型自動車にしか搭載できな
いという問題があった。従って、本発明の課題は、金属
間摩擦係数を高めることができ、それによりより大きな
伝達トルク容量を得ることができる潤滑油組成物を提供
することである。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために、鋭意検討を重ねた結果、上記一般式
(1)、一般式(2)及び/又は一般式(3)で表され
る特定のケイ素化合物を用いることにより、金属間摩擦
係数をより高めることができる潤滑油組成物が得られる
ことを見出し、本発明を完成するに至った。本発明は、
潤滑油基油に下記(A)、(B)及び(C)からなる群
より選ばれる少なくとも1種のケイ素化合物が含有され
てなることを特徴とする潤滑油組成物にある。 (A)一般式(1)で表される有機オルトシリケート Si(OR114 (1) (一般式(1)において、R11は炭素数2〜30の炭化
水素基を示す。)
【0004】(B)一般式(2)で表される有機オルト
シリケート・ポリアミン縮合物 (R21O)xSi-[(NHCp2pqNHR22]4-x (2) (一般式(2)において、R21及びR22はそれぞれ個別
に炭素数1〜30の炭化水素基を示し、pは1〜36の
整数を示し、qは1〜4の整数を示し、xは0〜3の整
数を示す。)
【0005】(C)一般式(3)で表される有機オルト
シリケート・ポリオール縮合物 (R31O)ySi−[(OR32(OH)rs−OH]4-y (3) (一般式(3)において、R31は炭素数1〜30の炭化
水素基を示し、R32は炭素数2〜36の炭化水素基を示
し、rは0〜2の整数を示し、sは1〜4の整数示し、
yは0〜3の整数を示す。)
【0006】本発明の潤滑油組成物が、さらに(D)無
灰分散剤を含有していることが好ましい。本発明の潤滑
油組成物が、さらに(E)金属系清浄剤及び/又は
(F)含硫黄化合物が含有していることが好ましい。本
発明の潤滑油組成物が、さらに(G)リン系化合物、
(H)摩擦調整剤、(I)酸化防止剤及び(J)粘度指
数向上剤から選ばれる少なくとも1種の添加剤を含有し
ていることが好ましい。本発明の潤滑油組成物は、金属
ベルト式無段変速機に好適に使用される自動変速機用で
あることが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の潤滑油組成物は、潤滑油
基油と特定のケイ素化合物を含有する。潤滑油基油とし
ては、通常の潤滑油の基油として用いられる任意の鉱油
及び/又は合成油が使用できる。鉱油としては、具体的
には例えば、原油を常圧蒸留及び減圧蒸留して得られた
潤滑油留分を溶剤脱れき、溶剤抽出、水素化分解、溶剤
脱ろう、接触脱ろう、水素化精製、硫酸洗浄、あるいは
白土処理等の精製処理等を適宜組み合わせて精製したパ
ラフィン系、ナフテン系等の油やノルマルパラフィン等
が使用できる。合成油としては、特に制限はないが、例
えば、ポリ−α−オレフィン(例えば、1−オクテンオ
リゴマー、1−デセンオリゴマー、エチレン−プロピレ
ンオリゴマー等)若しくはその水素化物、イソブテンオ
リゴマー若しくはその水素化物、イソパラフィン、アル
キルベンゼン、アルキルナフタレン、ジエステル(例え
ば、ジトリデシルグルタレート、ジ2−エチルヘキシル
アジペート、ジイソデシルアジペート、ジトリデシルア
ジペート、ジ2−エチルヘキシルセバケート等)、ポリ
オールエステル(例えば、トリメチロールプロパンカプ
リレート、トリメチロールプロパンペラルゴネート、ペ
ンタエリスリトール2−エチルヘキサノエート、ペンタ
エリスリトールペラルゴネート等)、ポリオキシアルキ
レングリコール、ジアルキルジフェニルエーテル、ある
いはポリフェニルエーテル等が使用できる。これらの潤
滑油基油は単独であるいは2種類以上を任意の割合で組
み合わせて使用することができる。潤滑油基油の動粘度
は特に限定されず任意であるが、通常100℃における
動粘度は、好ましくは1〜20mm2/s、より好まし
くは1.5〜10mm2/sである。
【0008】次に(A)〜(C)のケイ素化合物を説明
する。 (A)一般式(1)で表される有機オルトシリケート Si(OR114 (1) 上記R11は炭素数2〜30の炭化水素基を示す。
【0009】(B)一般式(2)で表される有機オルト
シリケート・ポリアミン縮合物 (R21O)xSi-[(NHCp2pqNHR22]4-x (2) 上記R21及びR22はそれぞれ個別に炭素数1〜30の炭
化水素基を示す。pは1〜36の整数を示し、qは1〜
4の整数を示し、xは0〜3の整数を示す。
【0010】(C)一般式(3)で表される有機オルト
シリケート・ポリオール縮合物 (R31O)ySi−[(OR32(OH)rs−OH]4-y (3) 上記R31は炭素数1〜30の炭化水素基を示し、R32
炭素数2〜36の炭化水素基を示す。rは0〜2の整数
を示し、sは1〜4の整数示し、yは0〜3の整数を示
す。
【0011】上記R11は、炭素数2〜30の炭化水素基
を示し、炭素数2〜18の炭化水素基であることが好ま
しく、炭素数2〜8の炭化水素基であることが特に好ま
しい。上記R21、R22及びR31は、それぞれ個別に炭素
数1〜30の炭化水素基を示し、それぞれ炭素数2〜1
8の炭化水素基であることが好ましく、それぞれ炭素数
2〜8の炭化水素基であることが特に好ましい。一般式
(3)のR32は炭素数2〜36の炭化水素基から誘導さ
れる2価〜4価の炭化水素基を挙げることができ、好ま
しくは炭素数2〜26、更に好ましくは、炭素数2〜1
8の炭化水素基である。一般式(1)における4つのR
11は、互いに異なっていても良いし、あるいは同じでも
良い。また一般式(2)及び一般式(3)における複数
のR21、複数のR22、及び複数のR31はそれぞれ互いに
異なっていても良いし、あるいは同じでも良い。4つの
11、複数のR21、複数のR22および複数のR31は、そ
れぞれ分子中で同一であることが好ましい。
【0012】一般式(2)において、pは、好ましくは
2〜12、特に好ましくは2〜6の整数である。qは、
好ましくは2又は3であり、xは好ましくは0、1又は
2である。一般式(3)において、rは好ましくは0又
は1であり、sは好ましくは1〜4の整数であり、yは
好ましくは0、1又は2である。
【0013】上記炭素数2〜30の炭化水素基として
は、例えば、炭素数2〜30のアルキル基、炭素数5〜
7のシクロアルキル基、炭素数6〜11のアルキルシク
ロアルキル基、炭素数2〜30のアルケニル基、炭素数
6〜18のアリール基、炭素数7〜26のアルキルアリ
ール基、及び炭素数7〜12のアリールアルキル基を挙
げることができる。これらのアルキル基、アルケニル基
は分枝を有していてもよい。アルキル基であることが好
ましい。
【0014】炭素数2〜30のアルキル基としては、具
体的には、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル
基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、
デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、
テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘ
プタデシル基、及びオクタデシル基等を挙げることがで
きる(これらのアルキル基は直鎖状でも分枝状でもよ
い)。炭素数5〜7のシクロアルキル基としては、例え
ば、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、及びシクロ
ヘプチル基等を挙げることができる。炭素数6〜11の
アルキルシクロアルキル基としては、例えば、メチルシ
クロペンチル基、ジメチルシクロペンチル基、メチルエ
チルシクロペンチル基、ジエチルシクロペンチル基、メ
チルシクロヘキシル基、ジメチルシクロヘキシル基、メ
チルエチルシクロヘキシル基、ジエチルシクロヘキシル
基、メチルシクロヘプチル基、ジメチルシクロヘプチル
基、メチルエチルシクロヘプチル基、及びジエチルシク
ロヘプチル基等を挙げることができる(アルキル基のシ
クロアルキル基への置換位置も任意である)。
【0015】炭素数2〜30のアルケニル基としては、
例えば、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基、ヘ
プテニル基、オクテニル基、ノネニル基、デセニル基、
ウンデセニル基、ドデセニル基、トリデセニル基、テト
ラデセニル基、ペンタデセニル基、ヘキサデセニル基、
ヘプタデセニル基、及びオクタデセニル基等を挙げるこ
とができる(アルケニル基は直鎖状でも分枝状でもよ
く、また二重結合の位置も任意である)。
【0016】炭素数6〜18のアリール基としては、例
えば、フェニル基、及びナフチル基等を挙げることがで
きる。炭素数7〜26のアルキルアリール基としては、
例えば、トリル基、キシリル基、エチルフェニル基、プ
ロピルフェニル基、ブチルフェニル基、ペンチルフェニ
ル基、ヘキシルフェニル基、ヘプチルフェニル基、オク
チルフェニル基、ノニルフェニル基、デシルフェニル
基、ウンデシルフェニル基、ドデシルフェニル基、ジエ
チルフェニル基、ジブチルフェニル基、及びジオクチル
フェニル基等を挙げることができる(アルキル基は直鎖
状でも分枝状でもよく、またアリール基への置換位置も
任意である)。炭素数7〜12のアリールアルキル基と
しては、例えば、ベンジル基、フェニルエチル基、フェ
ニルプロピル基、フェニルブチル基、フェニルペンチル
基、及びフェニルヘキシル基等を挙げることができる
(アルキル基は直鎖状でも分枝状でもよい)。
【0017】(A)のケイ素化合物としては、炭素数2
〜18の炭化水素基を4つ有するものが好ましい例とし
て挙げることができ、具体的には、例えば、テトラエチ
ルオルトシリケート、テトラ−n−プロピルオルトシリ
ケート、テトラ−イソプロピルオルトシリケート、テト
ラ−n−ブチルオルトシリケート、テトラ−sec-ブチル
オルトシリケート、テトラ−tert-ブチルオルトシリケ
ート、テトラヘキシルオルトシリケート、テトラオクチ
ルオルトシリケート、テトラデシルオルトシリケート、
テトラドデシルオルトシリケート、テトラヘキサデシル
オルトシリケート、テトラオクタデシルオルトシリケー
ト、テトラフェニルオルトシリケート、テトラベンジル
オルトシリケート、テトラフェネチルオルトシリケー
ト、テトラトリルオルトシリケート、テトラエチルフェ
ニルオルトシリケート、テトラプロピルフェニルオルト
シリケート、テトラブチルフェニルオルトシリケート、
及びテトラノニルフェニルオルトシリケート等が挙げら
れる。
【0018】(B)のケイ素化合物は、具体的には、上
記(A)有機オルトシリケートとポリアミンとの脱アル
コール縮合による縮合物である。この縮合物の原料とな
るポリアミンとしては、例えば、エチレンジアミン、ジ
エチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラ
エチレンペンタミン、1,2−ペンタンジアミン、1,
3−ペンタンジアミン、1,4−ブタンジアミン、1,
5−ペンタンジアミン、及び1,6−ヘキサンジアミン
等が挙げられる。さらにこれらのアミノ基上の水素原子
1個を炭素数2〜30の炭化水素基で置換した化合物も
利用することができる。
【0019】(C)のケイ素化合物は、具体的には、上
記(A)有機オルトシリケートとポリオールの脱アルコ
ール縮合物に相当し、有機オルトシリケートとポリオー
ルを適切な溶媒に溶解したのち混合加熱して生成するア
ルコールと溶媒を除去することにより得られる。その原
料となるポリオールとしては、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラ
エチレングリコール、1,2―プロピレングリコール、
1,3−プロピレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオ
ール、1,6−ヘキサンジオール、1,2,6−ヘキサ
ントリオール、C10―グリコール、C12―グリコール、
36−グリコール、C40−グリコール、1,4−シクロ
ヘキサンジメタノール、及びソルビタンモノオレート等
が挙げられる。
【0020】一般式(1)乃至(3)で表されるケイ素
化合物は、ぞれぞれ単独で用いても良いし、あるいは二
種以上を併用してもよい。本発明では、特に一般式
(1)で表される化合物を用いることが好ましい。ケイ
素化合物の含有量は特に制限はないが、潤滑油組成物全
量基準で、その下限値は、好ましくは0.01質量%、
より好ましくは0.02質量%、特に好ましくは0.0
5質量%である。一方、その上限値は、好ましくは10
質量%、より好ましくは5質量%、特に好ましくは3質
量%である。該ケイ素化合物の含有量が上記好ましい下
限値未満の場合、伝達トルク容量を高める効果が小さ
く、一方、その含有量が上記好ましい上限値を超える場
合、伝達トルク容量の更なる向上が見られないだけでな
く、溶解性が悪化するためそれぞれ好ましくない。
【0021】本発明における潤滑油組成物は、前記ケイ
素化合物を含有させることにより、十分なトルク伝達容
量を達成できるが、さらに高いトルク伝達容量を達成さ
せるためには、さらに(D)無灰分散剤を併用すること
が好ましい。さらに(E)金属系清浄剤及び/又は
(F)含硫黄化合物を併用することが好ましく、(D)
無灰分散剤と(E)金属系清浄剤及び/又は(F)含硫
黄化合物とを併用することが更に好ましい。
【0022】(D)無灰分散剤 無灰分散剤としては、潤滑油用の無灰分散剤として通常
用いられる任意の化合物が使用可能であるが、例えば炭
素数40〜400のアルキル基又はアルケニル基を分子
中に少なくとも1個有する含窒素化合物又はその誘導
体、アルケニルコハク酸イミドの変性品等が挙げられ
る。このアルキル基又はアルケニル基は、直鎖状でも分
枝状でもよいが、好ましいものとしては、具体的には、
プロピレン、1−ブテン、イソブチレン等のオレフィン
のオリゴマーやエチレンとプロピレンのコオリゴマーか
ら誘導される分枝状アルキル基や分枝状アルケニル基等
が挙げられる。このアルキル基又はアルケニル基の炭素
数は40〜400、好ましくは60〜350である。ア
ルキル基又はアルケニル基の炭素数が40未満の場合は
化合物の潤滑油基油に対する溶解性が低下し、一方、ア
ルキル基又はアルケニル基の炭素数が400を越える場
合は、潤滑油組成物の低温流動性が悪化するため、それ
ぞれ好ましくない。
【0023】このような含窒素化合物としては、具体的
には、例えば、ポリブテニルコハク酸イミド、ポリブテ
ニルアミン、ポリブテニルベンジルアミン等が挙げられ
る。含窒素化合物の誘導体としては、具体的には、例え
ば、前述の含窒素化合物に炭素数2〜30のモノカルボ
ン酸(脂肪酸等)やシュウ酸、フタル酸、トリメリット
酸、ピロメリット酸等の炭素数2〜30のポリカルボン
酸を作用させて、残存するアミノ基及び/又はイミノ基
の一部又は全部を中和したり、アミド化した、いわゆる
酸変性化合物;前述の含窒素化合物にホウ酸を作用させ
て、残存するアミノ基及び/又はイミノ基の一部又は全
部を中和したり、アミド化した、いわゆるホウ素変性化
合物;前述の含窒素化合物に硫黄化合物を作用させた硫
黄変性化合物;及び前述の含窒素化合物に酸変性、ホウ
素変性、硫黄変性から選ばれた2種以上の変性を組み合
わせた変性化合物等が挙げられる。本発明の潤滑油組成
物には、上記(D)無灰分散剤の中から任意に選ばれた
1種類あるいは2種類以上の化合物を任意の量で含有さ
せることができるが、通常その含有量は、潤滑油組成物
全量基準で0.1〜10質量%、好ましくは0.5〜8
質量%である。
【0024】(E)金属系清浄剤 金属系清浄剤としては、潤滑油用の金属系清浄剤として
通常用いられる任意の化合物、例えば、ナトリウムやカ
リウムなどのアルカリ金属又はカルシウム、マグネシウ
ム等アルカリ土類金属のスルホネート、フェネート、サ
リシレート、ナフテネート等を単独あるいは2種類以上
組み合わせて使用することができるが、高いトルク伝達
容量を達成するためには金属系清浄剤としてカルシウム
又はマグネシウムのスルホネート、フェネート、サリシ
レートを単独あるいは2種以上組み合わせて用いること
が望ましい。(E)金属系清浄剤の全塩基価は、特に制
限はなく、0〜500mgKOH/gのものが使用で
き、要求される潤滑油の性能に応じて任意に選択するこ
とができるが、高いトルク伝達容量を確保するために
は、その全塩基価の好ましい下限値は、100mgKO
H/g、より好ましくは150mgKOH/g、特に好
ましくは200mgKOH/gであり、一方その全塩基
価の好ましい上限値は、400mgKOH/g、より好
ましくは350mgKOH/g、特に好ましくは300
mgKOH/gである。なお、全塩基価とは、JIS
K2501「石油製品及び潤滑油−中和価試験法」の
7.に準拠して測定される過塩素酸法による全塩基価を
意味する。
【0025】本発明の潤滑油組成物における(E)金属
系清浄剤の含有量は、特に制限はなく、要求される潤滑
油の性能に応じて任意に選択することができる。高いト
ルク伝達容量を確保するためには、その含有量の好まし
い下限値は0.001質量%、より好ましくは0.01
質量%、特に好ましくは0.05質量%であり、一方そ
の含有量の好ましい上限値は10質量%、より好ましく
は5質量%、特に好ましくは3質量%である。(E)金
属系清浄剤の含有量が上記好ましい下限値未満である場
合、前記ケイ素化合物との相乗効果が期待できず、一
方、(E)金属系清浄剤の含有量が上記好ましい上限値
を超える場合、前記ケイ素化合物とのさらなる相乗効果
が見られないため、それぞれ好ましくない。
【0026】(F)含硫黄化合物 含硫黄化合物としては、潤滑油用の極圧添加剤として通
常用いられる任意の硫黄化合物が使用可能であり、例え
ば、チオホスフェート類、スルフィド類、硫化オレフィ
ン類、硫化油脂類、硫化エステル類、チオカーボネート
類、チオカーバメート類等及びこれらの中から任意に選
ばれた2種以上の混合物等が挙げられる。前記ケイ素化
合物と併用することによって、あるいは前記ケイ素化合
物及び(E)金属系清浄剤と併用することによって特に
高トルク容量を発揮するものは、ジチオホスフェート
類、ジチオジスルフィド類、硫化オレフィン類、硫化油
脂類等の含硫黄化合物及びこれらの任意混合物である。
含硫黄化合物の好ましい例としては、ジアキルジチオホ
スフェート類、ジアリールジチオホスフェート類、ジア
ルキルジスルフィド類、ジアリールジスルフィド類、ジ
アルキルチオホスファイト、及びトリアルキルチオホス
フェートなどを挙げることができる。本発明の潤滑油組
成物における(F)含硫黄化合物の含有量は、特に制限
はないが、高いトルク伝達容量を確保するためには、そ
の好ましい下限値は0.001質量%、より好ましくは
0.01質量%、特に好ましくは0.05質量%であ
り、一方、その好ましい上限値は10質量%、より好ま
しくは5質量%、特に好ましくは3質量%である。
(F)含硫黄化合物の含有量が上記好ましい下限値未満
である場合、前記ケイ素化合物と(F)含硫黄化合物、
あるいは前記ケイ素化合物及び(E)金属系清浄剤と
(F)含硫黄化合物との相乗効果が得られず、一方、そ
の含有量が上記好ましい上限値を超える場合、前記ケイ
素化合物と(F)含硫黄化合物あるいは前記チタン化合
物及び(E)金属系清浄剤と(F)含硫黄化合物とのさ
らなる相乗効果が見られないため、それぞれ好ましくな
い。
【0027】本発明の潤滑油組成物は、前記ケイ素化合
物あるいは前記ケイ素化合物に(D)無灰分散剤、ある
いは(D)無灰分散剤と(E)金属系清浄剤及び/又は
(F)含硫黄化合物を含有させることにより、より高い
トルク伝達容量を有する潤滑油組成物を得ることができ
るが、さらに必要に応じて(G)リン系化合物、(H)
摩擦調整剤、(I)酸化防止剤及び(J)粘度指数向上
剤から選ばれる少なくとも一種の添加剤を含有させるこ
とが好ましい。
【0028】(G)リン系化合物 リン系化合物としては、潤滑油用のリン系添加剤として
通常用いられる任意の化合物が使用可能であるが、具体
的には、例えば、リン酸モノエステル類、リン酸ジエス
テル類、リン酸トリエステル類、亜リン酸モノエステル
類、亜リン酸ジエステル類、亜リン酸トリエステル類、
及びこれらのエステル類とアミン類あるいはアルカノー
ルアミン類との塩等が使用できる。(G)リン系化合物
の含有量は特に限定されないが、通常潤滑油組成物全量
基準で、リン元素として0.005〜0.2質量%であ
るのが好ましい。リン元素として0.005質量%未満
の場合は、耐摩耗性に対して効果がなく、0.2質量%
を超える場合は、酸化安定性が悪化するため、それぞれ
好ましくない。
【0029】(H)摩擦調整剤 摩擦調整剤としては、潤滑油用の摩擦調整剤として通常
用いられる任意の化合物が使用可能であるが、例えば、
炭素数6〜30のアルキル基又はアルケニル基を分子中
に少なくとも1個有する、イミド化合物、アミン化合
物、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド、及び脂肪酸金属塩
等が挙げられる。イミド化合物としては、炭素数6〜3
0、好ましくは8〜24、特に好ましくは10〜20の
直鎖状若しくは分枝状のアルキル基又はアルケニル基を
有するコハク酸イミド及びそのホウ酸、リン酸、カルボ
ン酸、硫酸等による酸変性化合物が挙げられる。アミン
化合物としては、炭素数6〜30の直鎖状若しくは分枝
状、好ましくは直鎖状の脂肪族モノアミン、直鎖状若し
くは分枝状、好ましくは直鎖状の脂肪族ポリアミン、又
はこれら脂肪族アミンのアルキレンオキシド付加物等が
例示できる。脂肪酸エステルとしては、炭素数7〜31
の直鎖状又は分枝状、好ましくは直鎖状の脂肪酸と脂肪
族1価アルコール又は脂肪族多価アルコールとのエステ
ル等が例示できる。脂肪酸アミドとしては、炭素数7〜
31の直鎖状又は分枝状、好ましくは直鎖状の脂肪酸と
脂肪族モノアミン又は脂肪族ポリアミンとのアミド等が
例示できる。脂肪酸金属塩としては、炭素数7〜31の
直鎖状又は分枝状、好ましくは直鎖状の脂肪酸の、アル
カリ土類金属塩(マグネシウム塩、カルシウム塩等)や
亜鉛塩等が挙げられる。本発明の潤滑油組成物には、上
記(H)摩擦調整剤の中から任意に選ばれた1種類ある
いは2種類以上の化合物を任意の量で含有させることが
できるが、通常その含有量は、潤滑油組成物基準で0.
01〜5.0質量%、好ましくは0.03〜3.0質量
%である。
【0030】(I)酸化防止剤 酸化防止剤としては、フェノール系化合物やアミン系化
合物等、潤滑油に一般的に使用されているものであれば
使用可能である。具体的には、2−6−ジ−tert−
ブチル−4−メチルフェノール等のアルキルフェノール
類;4,4−メチレンビス(2,6−ジ−tert−ブチ
ルフェノール)等のビスフェノール類;フェニル−α−
ナフチルアミン等のナフチルアミン類;ジアルキルジフ
ェニルアミン類;ジ−2−エチルヘキシルジチオリン酸
亜鉛等のジアルキルジチオリン酸亜鉛類;及び(3,5
−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)脂
肪酸(例えば、プロピオン酸等)と1価又は多価アルコ
ール(例えば、メタノール、オクタデカノール、1,6-
ヘキサジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチ
レングリコール、トリエチレングリコール、及びペンタ
エリスリトール等)とのエステル等が挙げられる。本発
明の潤滑油組成物には、上記(I)酸化防止剤の中から
任意に選ばれた1種類あるいは2種類以上の化合物を任
意の量で含有させることができるが、通常その含有量
は、潤滑油組成物全量基準で0.01〜5.0質量%で
ある。
【0031】(J)粘度指数向上剤 粘度指数向上剤としては、具体的には、各種メタクリル
酸エステルから選ばれる1種又は2種以上のモノマーの
共重合体若しくはその水添物などのいわゆる非分散型粘
度指数向上剤、又はさらに窒素化合物を含む各種メタク
リル酸エステルを共重合させたいわゆる分散型粘度指数
向上剤等が例示できる。その他の粘度指数向上剤の具体
例としては、非分散型又は分散型エチレン-α-オレフィ
ン共重合体(α −オレフィンとしてはプロピレン、1
−ブテン、1−ペンテン等が例示できる)若しくはその
水素化物、ポリイソブチレン若しくはその水添物、スチ
レン-ジエン水素化共重合体、スチレン-無水マレイン酸
エステル共重合体及びポリアルキルスチレン等を挙げる
ことができる。
【0032】上記(J)粘度指数向上剤の分子量は、特
に限定されないが、せん断安定性を考慮して選定するこ
とが必要である。具体的には、粘度指数向上剤の数平均
分子量は、例えば分散型及び非分散型ポリメタクリレー
トの場合では、5,000〜150,000、好ましく
は5,000〜35,000のものが、ポリイソブチレ
ン又はその水素化物の場合は800〜5,000、好ま
しくは1,000〜4,000のものが、エチレン-α-
オレフィン共重合体又はその水素化物の場合は800〜
150,000、好ましくは3,000〜12,000
のものが好ましい。上記(J)成分の中でもエチレン-
α-オレフィン共重合体又はその水素化物を用いた場合
には、特にせん断安定性に優れた潤滑油組成物を得るこ
とができる。本発明の潤滑油組成物には、上記(J)粘
度指数向上剤の中から任意に選ばれた1種類あるいは2
種類以上の化合物を任意の量で含有させることができる
が、通常その含有量は、潤滑油組成物基準で0.1〜4
0.0質量%である。
【0033】本発明の潤滑油組成物には、必要に応じ
て、有機チタン化合物、有機ホウ素化合物、アルカリ金
属ホウ酸塩若しくはその水和物、その他潤滑油に使用さ
れる任意の添加剤、具体的には、腐食防止剤、防錆剤、
抗乳化剤、金属不活性化剤、消泡剤、及び着色剤等が使
用可能である。
【0034】有機チタン化合物としては、炭素数2〜3
0の炭化水素基を有する有機オルトチタネート、該チタ
ネートとポリアミンの縮合物、該チタネートとポリオー
ルの縮合物、及び該チタンホスフェート等が挙げられ
る。有機ホウ素化合物としては、炭素数2〜30の炭化
水素基を有する有機ボレート、該ボレートとポリアミン
の縮合物、該ボレートとポリオールの縮合物、該ボレー
トのホスファイト付加物、及びメルカプトアルキルボレ
ート等が挙げられる。アルカリ金属ホウ酸塩若しくはそ
の水和物としては、例えば、ホウ酸リチウム水和物、ホ
ウ酸ナトリウム水和物、ホウ酸カリウム水和物、ホウ酸
ルビジウム水和物、及びホウ酸セシウム水和物などを挙
げることができる。これらの化合物は金属間摩擦係数を
高めるのに効果的である。有機チタン化合物、有機ホウ
素化合物、及び/又はアルカリ金属ホウ酸塩若しくはそ
の水和物の使用量は、潤滑油組成物全量基準で通常0.
001〜10質量%である。
【0035】腐食防止剤としては、例えば、ベンゾトリ
アゾール系、トリルトリアゾール系、チアジアゾール
系、及びイミダゾール系化合物等が挙げられる。防錆剤
としては、例えば、石油スルホネート、アルキルベンゼ
ンスルホネート、ジノニルナフタレンスルホネート、ア
ルケニルコハク酸エステル、及び多価アルコールエステ
ル等が挙げられる。抗乳化剤としては、例えば、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンア
ルキルフェニルエーテル、及びポリオキシエチレンアル
キルナフチルエーテル等のポリアルキレングリコール系
非イオン系界面活性剤等が挙げられる。金属不活性化剤
としては、例えば、イミダゾリン、ピリミジン誘導体、
アルキルチアジアゾール、メルカプトベンゾチアゾー
ル、ベンゾトリアゾール又はその誘導体、1,3,4−
チアジアゾールポリスルフィド、1,3,4−チアジア
ゾリル−2,5−ビスジアルキルジチオカーバメート、
2−(アルキルジチオ)ベンゾイミダゾール、及びβ−
(o−カルボキシベンジルチオ)プロピオンニトリル等
が挙げられる。消泡剤としては、例えば、シリコーン、
フルオロシリコール、及びフルオロアルキルエーテル等
が挙げられる。これらの添加剤を本発明の潤滑油組成物
に含有させる場合には、その含有量は潤滑油組成物全量
基準で、腐食防止剤、防錆剤、抗乳化剤ではそれぞれ
0.01〜5質量%、金属不活性化剤では0.005〜
1質量%、消泡剤、着色剤では0.0005〜1質量%
の範囲が通常選ばれる。
【0036】本発明の潤滑油組成物は、特に金属ベルト
式無段変速機に好適に使用されるが、通常の湿式クラッ
チを有する自動変速機や湿式ブレーキ、二輪車用4サイ
クルエンジンの潤滑油に使用することも可能であり、ま
た手動変速機用やガソリンエンジン、ガスエンジン、デ
ィーゼルエンジン等の潤滑油、ギヤ油、油圧作動油、タ
ービン油等にも好適に使用することができる。
【0037】
【実施例】以下に本発明を実施例及び比較例によってさ
らに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に何
ら限定されるものではない。
【0038】(実施例1〜5、比較例1〜3)水素化精
製鉱油(100℃における動粘度:3.6mm2/s)
の基油に、下記表1に示す化合物を添加して本発明の潤
滑油組成物(実施例1〜5)及び比較用の潤滑油組成物
(比較例1〜3)をそれぞれ調製した。
【0039】
【表1】
【0040】上記実施例1〜5及び比較例1〜3の潤滑
油組成物の性能を下記の性能評価試験により評価した。 (LFW−1摩擦試験)ASTM D2714に規定さ
れる試験条件に準拠して以下に示す条件でLFW-1摩
擦試験を行った。そして各すべり速度において計測され
た摩擦力から摩擦係数を求めた。その結果を図1に示
す。 リング :Falex S−10 Test Ring (SAE 4620 Steel) ブロック:Falex H−60 Test Bloc
k (SAE 01 Steel) 試験油温:110℃ 試験荷重:250lb すべり速度:0〜100cm/s
【0041】図1の結果から、(A)のケイ素化合物を
含有する本発明の潤滑油組成物(実施例1〜5)は、ケ
イ素化合物を含有せず、(D)無灰分散剤及び(G)リ
ン系化合物を含有する潤滑油組成物(比較例1)、ケイ
素化合物を含有せず、(D)無灰分散剤を含有する潤滑
油組成物(比較例2)及びケイ素を含有せず、(F)含
硫黄化合物及び(G)リン系化合物を含有する潤滑油組
成物(比較例3)に比べ伝達トルク容量の指標となる金
属間摩擦係数が十分高い性能を与えることがわかる。特
にケイ素化合物(A)に(E)金属系清浄剤又は(F)
含硫黄化合物、(D)無灰分散剤及び/又は(G)リン
系化合物を併用することで相乗的に金属間摩擦係数が高
い性能を有する潤滑油組成物が得られることもわかる。
【0042】
【発明の効果】本発明の潤滑油組成物を用いることによ
り、金属間摩擦係数を高めることができる。従って、十
分な伝達トルク容量を確保できるため大型自動車への搭
載も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】摩擦試験におけるすべり速度と摩擦係数との関
係を示すグラフである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10M 135/20 C10M 135/20 137/02 137/02 137/04 137/04 137/08 137/08 137/10 137/10 Z B 139/02 139/02 159/12 159/12 // C10N 30:02 C10N 30:02 30:04 30:04 30:06 30:06 30:10 30:10 40:04 40:04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潤滑油基油に下記(A)、(B)及び
    (C)からなる群より選ばれる少なくとも1種のケイ素
    化合物が含有されてなることを特徴とする潤滑油組成
    物。 (A)一般式(1)で表される有機オルトシリケート Si(OR114 (1) (一般式(1)において、R11は炭素数2〜30の炭化
    水素基を示す。) (B)一般式(2)で表される有機オルトシリケート・
    ポリアミン縮合物 (R21O)xSi-[(NHCp2pqNHR22]4-x (2) (一般式(2)において、R21及びR22はそれぞれ個別
    に炭素数1〜30の炭化水素基を示し、pは1〜36の
    整数を示し、qは1〜4の整数を示し、xは0〜3の整
    数を示す。) (C)一般式(3)で表される有機オルトシリケート・
    ポリオール縮合物 (R31O)ySi−[(OR32(OH)rs−OH]4-y (3) (一般式(3)において、R31は炭素数1〜30の炭化
    水素基を示し、R32は炭素数2〜36の炭化水素基を示
    し、rは0〜2の整数を示し、sは1〜4の整数示し、
    yは0〜3の整数を示す。)
  2. 【請求項2】 さらに(D)無灰分散剤が含有されてな
    ることを特徴とする請求項1に記載の潤滑油組成物。
  3. 【請求項3】 さらに(E)金属系清浄剤及び/又は
    (F)含硫黄化合物が含有されてなることを特徴とする
    請求項1又は2に記載の潤滑油組成物。
  4. 【請求項4】 さらに(G)リン系化合物、(H)摩擦
    調整剤、(I)酸化防止剤及び(J)粘度指数向上剤か
    ら選ばれる少なくとも1種の添加剤が含有されてなるこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかの項に記載の
    潤滑油組成物。
  5. 【請求項5】 金属ベルト式無段変速機用であることを
    特徴とする請求項1乃至4のいずれかの項に記載の潤滑
    油組成物。
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