JPH11335594A - 粉体塗料混合体、塗膜作成方法および塗装体 - Google Patents

粉体塗料混合体、塗膜作成方法および塗装体

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JPH11335594A
JPH11335594A JP10161440A JP16144098A JPH11335594A JP H11335594 A JPH11335594 A JP H11335594A JP 10161440 A JP10161440 A JP 10161440A JP 16144098 A JP16144098 A JP 16144098A JP H11335594 A JPH11335594 A JP H11335594A
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JP
Japan
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powder coating
resin
colored
coating mixture
mixture according
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Application number
JP10161440A
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English (en)
Inventor
Hiromitsu Nakayama
浩光 中山
Masanori Awahara
昌紀 粟原
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Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】多種多様な顔料の選定を必要とせず、数種類に
色分けされた粉体塗料をドライブレンドするだけで無限
の調色が可能となり、且つ極めて良好な外観を得ること
ができる粉体塗料混合体および塗膜、塗膜作成方法を提
供する。 【解決手段】互いに異なる色彩の着色料で着色された樹
脂の内、少なくとも1種類がウレタンおよびウレア結合
を有する樹脂であり、該樹脂からなる熱硬化性粉体塗料
を2種以上ドライブレンドして得られる粉体塗料混合
体、該粉体塗料の配合比率によって目的の色に調色する
塗膜の作成方法、および該方法によって作成された塗膜
を有する塗装体からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は粉体塗料に関し、さ
らに詳しくは、多種多様な顔料の選定を必要とせず、数
種類に色分けされた粉体塗料をドライブレンドするだけ
で無限の調色が可能となり、且つ極めて良好な外観を得
ることができる粉体塗料に関する。
【0002】
【従来の技術】粉体塗装において、現在では単色系のも
のが主流となっているが、これは種々の色を配合調色す
る工程が煩雑なためである。この調色工程の煩雑さを解
消する手段として、あらかじめ基本色で作成された2次
凝集体を主とした粉体塗料を2種以上ドライブレンドし
て目的の色に調整する方法(例えば特開平8−1437
88号公報)が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、不定形
の2次凝集体を粉体塗料として使用した場合は粒子表面
積の分布が著しく広くなり、個々の粒子の帯電量にばら
つきが生じ、また粉体塗着時の初期表面が粗く、実際上
均一な色彩の塗膜を得るのは非常に困難であり、高度な
外観を要する分野においては問題がある。本発明は調色
工程を簡略化でき、且つ極めて良好な塗膜外観を得るこ
とのできる粉体塗料を開発することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意検討した結果本発明に至った。2種以
上の(A)のドライブレンドした粉体塗料混合体がウレ
タンおよびウレア結合を有する樹脂(A−1)を必須成
分として含むことによって極めて良好な塗膜外観を得る
ことを見いだした。すなわち、本発明は、2種以上の
(A)のドライブレンドからなり、(A)が、無着色と
着色料で着色されているか、又は互いに異なる色彩の着
色料で着色されており、且つ(A)を構成する樹脂の
内、少なくとも1種類が(A−1)であることを特徴と
する粉体塗料混合体(第一発明)、(A)の配合比率に
よって目的の色に調色することを特徴とする塗膜の作成
方法(第二発明)および該方法によって作成された塗膜
を有する塗装体(第三発明)である。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳述する。本発明
に用いられる(A)は(A−1)単独、または(A−
1)とその他の重合体樹脂(A−2)およびその他の成
分から成るものであり、いずれも好ましくは着色料、硬
化剤を含み、さらに好ましくは顔料分散剤、レベリング
調整剤を含む。
【0006】(A−1)は、分子中にウレタンおよびウ
レア結合を有する樹脂であるが、好ましくは主鎖にウレ
タンおよびウレア結合を有する樹脂である。これは、分
子末端にイソシアネート基との反応性を有する基を持つ
樹脂(a−1)とイソシアネート化合物(a−2)とを
反応させて得られるものであるが、必要によりイソシア
ネート基と反応性を有する低分子化合物(a−3)を用
いて反応させてもよい。 (a−1)がアミノ基を有す
る場合には(a−3)は不必要である。イソシアネート
基との反応性を有する官能基としては例えば、水酸基、
アミノ基等が挙げられる。イソシアネート基との反応に
より水酸基はウレタン結合に、アミノ基はウレア結合に
なる。
【0007】(a−1)としては、分子末端にイソシア
ネート基との反応性を有する基を持つビニル系、ポリエ
ステル系およびエポキシ系の重合体樹脂が挙げられる。
分子末端にイソシアネート基との反応性を有する基を持
たせる方法は特に限定されないが、ビニル系重合体樹脂
の場合は、例えば、水酸基を有するアゾ系ラジカル重合
開始剤と水酸基を有する連鎖移動剤共存下にラジカル重
合を行う方法、グループトランスファー法によるイオン
重合などが挙げられる。ポリエステル系重合体樹脂の場
合は例えば、ジオール成分とジカルボン酸とを反応させ
る場合はいずれかのモル比をあげて両末端の官能基を同
じにする方法、さらにその末端を変性させる方法などが
挙げられる。エポキシ系の重合体樹脂の場合は例えば、
水またはジオールを開始剤として開環重合を行う方法な
どが挙げられる。該重合体樹脂の分子量は通常800〜
10,000であり、好ましくは1500〜6,000
である。800よりも小さいと塗膜にした際に脆くな
り、耐衝撃性が悪化する。10,000を越えると、イ
ソシアネートと反応させた後の溶融粘度が高くなり、表
面平滑性が悪化する。イソシアネートと反応性を有する
官能基は重合体樹脂1分子中に通常、平均1〜20個で
あり、好ましくは2〜10個である。官能基が無いと、
ウレタンおよびウレア結合を導入できないので、本発明
の特徴である良好な塗膜外観を得られなくなり、目的と
する調色ができない。20個を越えると架橋間分子量が
小さくなり、塗膜にした際の硬化収縮が大きくなって、
やはり良好な塗膜外観を得るのが困難となる。
【0008】(a−2)としては、炭素数(NCO基
中の炭素を除く)2〜12の脂肪族イソシアネート[プ
ロピルイソシアネート、イソプロピルイソシアネート、
n−ブチルイソシアネート、ヘキシルイソシアネート、
ドデシルイソシアネート等の単官能イソシアネート;エ
チレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネ
ート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ドデカメチレ
ンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサン
ジイソシアネート、リジンジイソシアネート、2,6−
ジイソシアナトメチルカプロエート等の2官能イソシア
ネート等];炭素数(NCO基中の炭素を除く)4〜
15の脂環族イソシアネート[シクロヘキシルイソシア
ネート等の単官能イソシアネート;イソホロンジイソシ
アネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、
シクロヘキシレンジイソシアネート、メチルシクロヘキ
シレンジイソシアネート等の2官能イソシアネート
等];炭素数(NCO基中の炭素を除く)8〜12の
芳香脂肪族イソシアネート[ベンジルイソシアネート等
の単官能イソシアネート;キシリレンジイソシアネート
等の2官能イソシアネート等];芳香族イソシアネー
ト[フェニルイソシアネート等の単官能イソシアネー
ト;1,3−および/または1,4−フェニレンジイソ
シアネート、2,4−および/または2,6−トリレン
ジイソシアネート(TDI)、2,4’−および/また
は4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MD
I)、ナフタレンジイソシアネート等の2官能イソシア
ネート]およびこれらのトリマー等の3官能イソシアネ
ートが挙げられる。好ましいものは樹脂主鎖中にウレタ
ンおよびウレア結合を導入することのできる2官能イソ
シアネートであり、さらに好ましくは脂肪族および脂環
族イソシアネートであり、さらに好ましくはイソホロン
ジイソシアネートである。
【0009】必要により用いられる(a−3)として
は、分子量1,000以下のアルコールおよびアミンが
挙げられる。アルコールとしてはモノ、ジ、トリオール
が使用出来る。たとえばエチレングリコール、1,3−
プロパンジオール、1,6−ヘキサンジオール、オクチ
ルアルコール、トリメチロールプロパンなどの脂肪族ア
ルコール;m−キシリレングリコール、1,4−ビス
(ヒドロキシメチル)シクロヘキサン、ベンジルアルコ
ールなどの環状基を有するアルコール;アミンとしては
モノ、ジ、トリアミンが使用出来る。ブチルアミン、
1,2−エチレンジアミン、1,6−ヘキサンジアミン
などの脂肪族アミン;イソホロンジアミン、ジアミノシ
クロヘキサン、4,4’−ジアミノ−3,3’−ジメチ
ルシクロヘキシルなどの脂環式アミン;キシリレンジジ
アミン、ベンジルアミンなどの芳香脂肪族アミン;モノ
エタノールアミン、ジエタノールアミン、モノプロパノ
ールアミン、ジプロパノールアミンなどのモノアルカノ
ールアミン、ジアルカノールアミンなどが使用出来る。
好ましくはアルカノールアミンである。
【0010】イソシアネート基と、イソシアネート基と
反応する水酸基、アミノ基等の官能基との当量比は通常
1:0.8〜1:2、好ましくは1:0.9〜1:1.
8である。イソシアネート基と反応する水酸基、アミノ
基等の官能基がイソシアネート基1に対して0.8未満
であると硬化後の塗膜にイソシアネート基が残存するこ
とになり、塗膜の外観安定性が悪化する。また、1.8
を越えると水酸基又はアミノ基が残存することになり、
塗膜の外観安定性、耐水性が悪化する。官能基の割合は
当量比で、水酸基/アミノ基が通常0.2〜10、好ま
しくは0.7〜3である。0.2未満ではイソシアネー
トと反応させた際にウレア結合の含量が多くなり、耐候
性が悪化する。10を越えると樹脂の顔料分散性が悪化
し、良好な外観の塗膜が得られなくなる。
【0011】(A−1)の製造条件としては一般的なウ
レタンおよびウレア樹脂を製造する方法であれば特に限
定はされない。例えばウレタンおよびウレア結合を導入
するには、水酸基を有する樹脂と該水酸基と当量の2官
能イソシアネートを非反応性溶媒中で反応せしめ、ウレ
タン結合とイソシアネート基を有する樹脂溶液を得、さ
らにジアルカノールアミン等の水酸基を有するアミンを
溶媒中で反応しウレア結合を生成させ、その後減圧下に
溶媒を留去する方法、上記ウレタン結合とイソシアネー
ト基を有する樹脂溶液にケチミン化された2官能アミン
とジアルカノールアミン等の水酸基を有するモノアミン
を混合し、水に分散させつつ加温して反応すれば末端に
水酸基を有するウレタンおよびウレア結合を有する樹脂
が得られ、しかる後加熱減圧下に脱水脱溶剤する方法な
どが挙げられる。好ましくは、着色料との均一混合性に
富み樹脂凝集力の高いウレタンおよびウレア結合を導入
する方法であり、さらに好ましくは粒子形状が球状とな
り塗膜の平滑性に優れる、上記イソシアネート基を有す
る樹脂溶液にケチミン化された2官能アミンとジアルカ
ノールアミン等の水酸基を有するモノアミンを混合し、
水に分散させつつ加温して反応した後加熱減圧下に脱水
脱溶剤する方法である。(a−1)と(a−2)、およ
び必要により(a−3)との反応温度は官能基やイソシ
アネートの種類によって異なるが通常10〜160℃、
好ましくは20〜130℃、特に好ましくは50〜12
0℃である。反応時間は通常1〜20時間、好ましくは
3〜10である。
【0012】(A−2)その他の重合体樹脂としては一
般の粉体塗料に用いられる樹脂であれば特に限定はされ
ないが、例えばビニル系、ポリエステル系およびエポキ
シ系の重合体樹脂が挙げられる。これら重合体樹脂は、
分子中または分子末端に水酸基、カルボキシル基、グリ
シジル基等の如き架橋性官能基を有するものを指し、硬
化剤を用いた加熱硬化、あるいは加熱による自己架橋硬
化により3次元化し硬化するものである。(A−2)の
1分子当たりの平均架橋性基数は2〜40個であり、好
ましくは2〜30個であり、さらに好ましくは3〜15
個である。1分子当たりの平均架橋性基数が2未満で
は、硬化時に高分子量化せず硬化後の塗膜の強度がが低
下し、40を超えると硬化収縮が大きくなり平滑な塗膜
が得られなくなる。
【0013】(A−2)のビニル系重合体樹脂として
は、(β−メチル)グリシジル(メタ)アクリレート等
のグリシジル基含有モノマー、ヒドロキシルアルキル
(メタ)アクリレート等の水酸基含有モノマーあるいは
(メタ)アクリル酸等のカルボキシル基含有モノマー等
の架橋性基をもつモノマーと、(メタ)アクリル酸メチ
ル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブ
チル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メ
タ)アクリル酸ラウレート等の(メタ)アクリル酸エス
テル類、スチレン、α−メチルスチレン、酢酸ビニル、
ジブチルフマレート等のビニル系モノマーとを用い溶液
重合、塊状重合、懸濁重合などの公知の重合法により調
製されるものが挙げられる。ポリエステル系重合体樹脂
としては、酸成分としてテレフタル酸、イソフタル酸、
フタル酸、メチルフタル酸またはその無水物、あるいは
アジピン酸セバシン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル
酸、テトラヒドロフタル酸またはその無水物を用い、他
方、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,
3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6
−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ビスフ
ェノールA等のアルコール成分を用いて慣用公知の方法
で製造されるものが挙げられる。エポキシ系熱硬化性樹
脂としては1分子当り少なくとも2個以上のエポキシ基
を有するもの、たとえば臭素化エポキシ樹脂、エポキシ
ノボラック樹脂、ビスフェノールA−エピクロルヒドリ
ン樹脂、多官能性エポキシ樹脂、脂肪族エポキシ樹脂、
脂環式エポキシ樹脂などが挙げられる。好ましくはスチ
レン、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ビスフ
ェノールAなどのベンゼン環を有する成分を含む樹脂で
あり、さらに好ましくは熱軟化点の調整がし易い、スチ
レン/メタクリル酸メチル/アクリル酸ブチル/グリシ
ジルメタクリレート共重合物、テレフタル酸/ネオペン
チルグリコール/エチレングリコール共重合物である。
【0014】(A)を構成する(A−1)および(A−
2)のガラス転移点(Tg)は、通常40℃〜100℃
の間にあり、好ましくは45〜80℃の間である。Tg
が40℃より低いと粉体塗料にした際、保存安定性が悪
化し、100℃より高いと塗膜の平滑性が悪化する。ま
た、数平均分子量は通常1,000〜20,000の間
であり、好ましくは3,000〜16,000である。
1,000より低いと粉体塗料にした際、保存安定性が
悪化し、また塗膜にした際の耐衝撃性が悪化し、20,
000よりも大きいと溶融粘度が上がりすぎ、塗膜にし
た際の平滑性が悪化する。
【0015】本発明に用いられる(A)の樹脂としては
(A−1)単独でも良いし、(A−1)と(A−2)と
の混合物でもよいが、その配合比率は好ましくは10
0:0〜20:80であり、さらに好ましくは100:
0〜40:60である。(A−1)の比率が20よりも
小さいと、着色剤との親和性改良効果が足りず、良好な
塗膜外観が得られない。
【0016】本発明に用いられる(A)は、重合体樹脂
に対して硬化剤を0〜60%、好ましくは0〜40%、
さらに好ましくは0〜25%含有させることができ、使
用できる硬化剤としては通常粉体塗料に使用されるもの
が使用出来る。例えばイソシアネート化合物および/ま
たはそのブロック化物[上記(a−2)に挙げられたも
の、およびこれらの変性体、たとえばイソシアヌレー
ト、ビュレット、カルボジイミドなどの変性体;オキシ
ム類、ラクタム類、塩基性チッソ含有化合物などのブロ
ック化ポリイソシアネートなど)、エポキシ化合物(た
とえば多価フェノールとエピハロヒドリンとの縮合物型
エポキシ化合物、グリシジル基含有化合物など)、アミ
ノ化合物(モノ1級アミン;ポリアミンたとえば脂肪族
ポリアミン、芳香族ポリアミン、脂環式ポリアミン、複
素環式ポリアミンなど)、多価カルボン酸含有化合物
(脂肪族ポリカルボン酸、芳香族ポリカルボン酸、カル
ボキシル基含有アクリル樹脂、カルボキシル基末端ポリ
エステルなど)、酸無水物(芳香族系酸無水物など)な
どが挙げられる。これらは使用される重合体樹脂に合わ
せて選択される。たとえば重合体樹脂がエポキシ樹脂で
あれば硬化剤としてはアミノ化合物、多価カルボン酸含
有化合物、酸無水物のうちから選ばれる。重合体樹脂が
水酸基をもつ樹脂であるなら硬化剤としてイソシアネー
ト化合物またはそのブロック化物のうちから選ばれる。
カルボン酸を有するアクリル樹脂の場合は硬化剤として
エポキシ化合物のうちから選ばれる。
【0017】本発明に用いられる(A)は、重合体樹脂
に対して着色料を0〜60%、好ましくは0〜40%、
さらに好ましくは0〜25%含有させることができ、使
用できる着色料としては特に限定されないが、例えば無
機顔料、有機顔料、染料などが挙げられる。無機顔料と
しては、酸化チタン、カーボンブラック、酸化クロム、
フェライト等が挙げられる。有機顔料としてはアゾレー
キ系、モノアゾ系、ジスアゾ系、キレートアゾ系等のア
ゾ顔料、ベンジイミダゾロン系、フタロシアニン系、キ
ナクリドン系、ジオキサジン系、イソインドリノン系、
チオインジゴ系、ペリレン系、キノフタロン系、アンス
ラキノン系等の多環式顔料が挙げられる。染料としては
ニグロシン系、アニリン系が挙げられる。
【0018】本発明に用いられる(A)は、重合体樹脂
に対して顔料分散剤を0〜30%、好ましくは0〜20
%、さらに好ましくは0〜10%含有させることがで
き、使用できる顔料分散剤としては特に限定されない
が、例えばアニオン活性剤、カチオン活性剤、非イオン
活性剤などの活性剤、リン酸および/またはそのエステ
ルなどが挙げられる。該顔料分散剤は樹脂に結合してい
ても良い。
【0019】本発明に用いられる(A)は、重合体樹脂
に対してレベリング調整剤を0〜30%、好ましくは0
〜20%、さらに好ましくは0〜10%含有させること
ができ、使用できるレベリング調整剤としては特に限定
されないが、例えば低分子ポリエチレン、低分子プロピ
レンなどのオレフィン系樹脂、エチレン−アクリル共重
合体、エチレン−メタクリル共重合体などのオレフィン
系共重合体、ポリビニルピロリドンなどが挙げられる。
【0020】また、上記各種添加剤を添加する方法とし
ては、重合体樹脂を重合させる際に単量体と混合した後
重合させる方法、重合させた後溶融下に添加する方法、
重合樹脂を一旦溶剤に溶解し、均一化に添加剤を混合し
た後溶剤を留去する方法、粉体樹脂を作成した後、添加
して含浸させる方法などが挙げられるが、好ましいのは
樹脂組成に悪影響を与えず、簡便に着色できる、粉体樹
脂を作成した後に添加し含浸させる方法である。
【0021】本発明に用いられる(A)の粒子形状は不
定形であっても球状であっても良いが、塗膜の平滑性、
均一性の点で球状の方が好ましい。ここで球状というの
は粒子の長径/短径の比率が1.0〜1.5の範囲にあ
るものを指す。この比率が1.5を越えると粒子は不定
形となり、本発明の塗膜の表面平滑性改良効果を十分に
発揮できなくなる。粒子を球形にする方法としては特に
限定されず、公知の方法が使用可能である。例えば、得
られた樹脂と顔料等の添加剤との混合物を一旦粉砕し、
個々の粉砕粒子が合着しない程度に温調し、流動させて
球形化する方法、得られた樹脂を溶融状態で低温雰囲気
化にスプレーして球状固化させる方法、得られた樹脂の
有機溶剤溶液を水中に分散し、溶剤を減圧下留去する方
法、分散重合により球形樹脂を得る方法などが挙げられ
る。上記球状樹脂の2次粒子含量は好ましくは10%以
下であり、さらに好ましくは5%以下である。ここで言
う2次粒子とは、製造中得られた球状の1次粒子が互い
に合着し、不定形の凝集体になったものを示す。
【0022】本発明の(A)の平均粒子径は1〜100
μmであり好ましくは5〜50μm、さらに好ましくは
7〜35μmである。平均粒子径が1μm以下では、粉
体噴霧時の空気抵抗が大きくなり、塗着効率が著しく落
ち、目標の膜厚を得るのが困難になり、100μmを越
えると塗膜の表面平滑性が悪くなり、均一な色彩の塗面
が得られなくなる。
【0023】本発明の粉体塗料混合体は上記の方法で作
成した2種以上の(A)をドライブレンドして得られ
る。基本色の(A)を作成しておき、配合量と塗膜の色
彩、色相のデータをあらかじめ取っておけば、その配合
量を調整することで極めて容易に目的の色彩、色相の塗
膜を作成する粉体塗料が得られる。基本色としては例え
ば無色、青色、赤色、黄色、白色、黒色などであり、1
色の(A)は1種類の着色料を含むことが好ましい。
【0024】2種以上の(A)の平均粒子径の比は好ま
しくは±50%以内であり、さらに好ましくは±30%
以内である。平均粒子径の比が±50%を越えると、粉
体塗料として静電塗装した際に、各(A)の平均帯電量
が異なり、基材への塗着効率に差ができ、目的の色彩に
できない、又は良好な塗膜が得られない。
【0025】ドライブレンドの方法としては特に限定さ
れないが、容器回転式、機械撹拌、気流撹拌、重力式が
挙げられる。小容量から大容量まで対応でき、且つ混合
効率の良い機械式が好ましい。
【0026】本発明の粉体塗料混合体の塗装方法は特に
制限はないが、一般的な粉体塗料の塗装方法としては、
流動浸漬法、コロナ帯電法、摩擦帯電法などの静電塗装
法が挙げられる。好ましくは薄膜塗布が可能な静電塗装
法であり、さらに好ましくは粉体塗料の回り込み性が良
く、比較的複雑な形状の基材にも塗布可能な、摩擦帯電
法である。
【0027】本発明の粉体塗料混合体を塗布する際の膜
厚には特に制限はないが、好ましくは10〜100μ
m、さらに好ましくは15〜50μmであり、10μm
以下でも均一な塗布は可能であるが着色料の隠蔽性が限
界となり、下地の色が見えてくるため、目的の色彩色相
に調整するのが困難となる。また、100μmを越えて
も着色は可能であるが、意匠性向上効果はなく無駄とな
る。本発明の粉体塗料混合体は薄膜で十分な外観を持つ
塗膜を形成できるため、一般に厚膜を形成しがたい基
材、例えば紙、木材、各種プラスチックにも塗装でき、
本基材に良好な外観を与えることが可能である。
【0028】
【実施例】以下実施例により本発明を更に説明するが本
発明はこれに限定されるものではない。以下、部は重量
部を示す。また、各試験方法は次の通りである。
【0029】重合体樹脂の合成例1 キシレン3,200部、メルカプトプロパノール120
部中に、メタクリル酸メチル/スチレン/アクリル酸ブ
チル(20重量%/60重量%/20重量%)の混合モ
ノマー2,000部と重合触媒VA−086(和光純薬
製、水酸基を有するアゾ系ラジカル重合触媒)180部
を120℃で2.5時間かけて滴下重合をおこなった。
そのまま1時間反応を追加し、その後150℃まで昇温
しながら常圧で脱揮し、150℃になったところで減圧
に切り替え、2時間かけて減圧で脱揮をおこなった。こ
こに、3,000部のトルエンと284部のイソホロン
ジイソシアネートを添加し、トルエン環流下に120℃
で5時間反応を行った後、室温まで冷却し、210部の
ジエタノールアミンを添加し60℃で5時間反応を行っ
た後、トルエンを減圧下に留去し、両末端に水酸基を持
ちウレタンおよびウレア結合を有するアクリル系樹脂を
得た。
【0030】重合体樹脂の合成例2 反応器にネオペンチルグリコール200部、エチレング
リコール93部、テレフタル酸355部を投入し、23
0℃に加熱し生成する水を留去しながら3時間反応を進
めた。その後0.2部のジブチルチンオキサイドを添加
し、酸価が0.5以下になるまで反応を続けた。100
℃まで冷却した後、1,000部のトルエンを添加し、
さらに40℃まで冷却した。ここに、60部のイソホロ
ンジイソシアネートを添加し、トルエン環流下に120
℃で5時間反応を行った後、室温まで冷却し、27部の
ジエタノールアミンを添加し60℃で5時間反応を行っ
た後、トルエンを減圧下に留去し、両末端に水酸基を持
ちウレタンおよびウレア結合を有するポリエステル系樹
脂を得た。
【0031】重合体樹脂の合成例3 キシレン480部中に、メタクリル酸グリシジル/メタ
クリル酸メチル/スチレン/アクリル酸2−エチルヘキ
シル(25重量%/33重量%/40重量%/2重量
%)の混合モノマー2,000部と重合触媒1部を17
0℃で3時間かけて滴下重合をおこなった。180℃ま
で昇温しながら常圧で脱揮し、180℃になったところ
で減圧に切り替え、2時間かけて減圧で脱揮をおこなっ
た。
【0032】重合体樹脂の合成例4 反応器にネオペンチルグリコール200部、エチレング
リコール93部、テレフタル酸355部を投入し、23
0℃に加熱し生成する水を留去しながら3時間反応を進
めた。その後0.2部のジブチルチンオキサイドを添加
し、酸価が0.5以下になるまで反応を続けた。
【0033】熱硬化性粉体塗料(A1−黄)の作成例 重合体樹脂の合成例1で得られた樹脂800部、イソホ
ロンジイソシアネートのε−カプロラクトンブロック物
60部、ベンジジンイエロー24部、ベンゾイン5部を
混合した後、二軸スクリューニーダーにより、95℃で
溶融混練した。本樹脂100部を酢酸エチル100部に
溶解したものを、あらかじめ作成したポリビニルアルコ
ール0.5%水溶液に滴下しながら分散した。その後4
0℃にて酢酸エチルを留去し、得られた樹脂を濾紙濾過
にて水中より取り出し、40℃の順風乾燥機にて乾燥し
た。本球状体を音波式分級機により分級し、平均粒径1
5μmの真球状粒子を得た。
【0034】熱硬化性粉体塗料(A1−青)の作成例 熱硬化性粉体塗料(A1−黄)の作成例のベンジジンイ
エローをフタロシアニンブルーに変える以外はすべて同
様の方法で行い、平均粒径15μmの真球状粒子を得
た。
【0035】熱硬化性粉体塗料(A1−赤)の作成例 熱硬化性粉体塗料(A1−黄)の作成例のベンジジンイ
エローをパーマネントレッド4Rに変える以外はすべて
同様の方法で行い、平均粒径15μmの真球状粒子を得
た。
【0036】熱硬化性粉体塗料(A2−黄)の作成例 重合体樹脂の合成例2で得られた樹脂800部、イソホ
ロンジイソシアネートのε−カプロラクトンブロック物
60部、ベンジジンイエロー24部を混合した後、二軸
スクリューニーダーにより、95℃で溶融混練した。本
樹脂100部を酢酸エチル100部に溶解したものを、
あらかじめ作成したポリビニルアルコール0.5%水溶
液に滴下しながら分散した。その後40℃にて酢酸エチ
ルを留去し、得られた樹脂を濾紙濾過にて水中より取り
出し、40℃の順風乾燥機にて乾燥した。本球状体を音
波式分級機により分級し、平均粒径15μmの真球状粒
子を得た。
【0037】熱硬化性粉体塗料(A2−青)の作成例 熱硬化性粉体塗料(A2−黄)の作成例のベンジジンイ
エローをフタロシアニンブルーに変える以外はすべて同
様の方法で行い、平均粒径15μmの真球状粒子を得
た。
【0038】熱硬化性粉体塗料(A2−赤)の作成例 熱硬化性粉体塗料(A2−黄)の作成例のベンジジンイ
エローをパーマネントレッド4Rに変える以外はすべて
同様の方法で行い、平均粒径15μmの真球状粒子を得
た。
【0039】熱硬化性粉体塗料(A3−黄)の作成例 重合体樹脂の合成例2で得られた樹脂800部、イソホ
ロンジイソシアネートのε−カプロラクトンブロック物
60部、酢酸エチル300部を混合した後、ポリビニル
アルコール0.5%水溶液に滴下しながら分散した。そ
の後40℃にて酢酸エチルを留去し、得られた樹脂を濾
紙濾過にて水中より取り出し、40℃の順風乾燥機にて
乾燥した。本球状体を音波式分級機により分級し、平均
粒径15μmの真球状粒子を得た。本真球状粒子100
部にベンジジンイエロー3部を添加し、ヘンシェルミキ
サーにて混合し、着色された真球状粒子を得た。
【0040】熱硬化性粉体塗料(A3−青)の作成例 熱硬化性粉体塗料(A3−黄)の作成例のベンジジンイ
エローをフタロシアニンブルーに変える以外はすべて同
様の方法で行い、平均粒径15μmの真球状粒子を得
た。
【0041】熱硬化性粉体塗料(A3−赤)の作成例 熱硬化性粉体塗料(A3−黄)の作成例のベンジジンイ
エローをパーマネントレッド4Rに変える以外はすべて
同様の方法で行い、平均粒径15μmの真球状粒子を得
た。
【0042】熱硬化性粉体塗料(A4−黄)の作成例 重合体樹脂の合成例2で得られた樹脂800部、イソホ
ロンジイソシアネートのε−カプロラクトンブロック物
60部、ベンジジンイエロー24部を混合した後、二軸
スクリューニーダーにより、95℃で溶融混練した。本
樹脂をサンプルミルで粉砕し、音波式分級機により分級
し、平均粒径15μmの不定形粒子を得た。
【0043】熱硬化性粉体塗料(A4−青)の作成例 熱硬化性粉体塗料(A4−黄)の作成例のベンジジンイ
エローをフタロシアニンブルーに変える以外はすべて同
様の方法で行い、平均粒径15μmの不定形粒子を得
た。
【0044】熱硬化性粉体塗料(A4−赤)の作成例 熱硬化性粉体塗料(A4−黄)の作成例のベンジジンイ
エローをパーマネントレッド4Rに変える以外はすべて
同様の方法で行い、平均粒径15μmの不定形粒子を得
た。
【0045】熱硬化性粉体塗料(A5−黄)の作成例 重合体樹脂の合成例3で得られた樹脂800部、ドデカ
ン2酸160部、ベンジジンイエロー24部を混合した
後、二軸スクリューニーダーにより、95℃で溶融混練
した。本樹脂をサンプルミルで粉砕し、音波式分級機に
より分級し、平均粒径15μmの不定形粒子を得た。
【0046】熱硬化性粉体塗料(A5−青)の作成例 熱硬化性粉体塗料(A5−黄)の作成例のベンジジンイ
エローをフタロシアニンブルーに変える以外はすべて同
様の方法で行い、平均粒径15μmの不定形粒子を得
た。
【0047】熱硬化性粉体塗料(A5−赤)の作成例 熱硬化性粉体塗料(A5−黄)の作成例のベンジジンイ
エローをパーマネントレッド4Rに変える以外はすべて
同様の方法で行い、平均粒径15μmの不定形粒子を得
た。
【0048】熱硬化性粉体塗料(A6−黄)の作成例 重合体樹脂の合成例4で得られた樹脂800部、イソホ
ロンジイソシアネートトリマーのε−カプロラクトンブ
ロック物60部、ベンジジンイエロー24部を混合した
後、二軸スクリューニーダーにより、95℃で溶融混練
した。本樹脂をサンプルミルで粉砕し、音波式分級機に
より分級し、平均粒径15μmの不定形粒子を得た。
【0049】熱硬化性粉体塗料(A6−青)の作成例 熱硬化性粉体塗料(A6−黄)の作成例のベンジジンイ
エローをフタロシアニンブルーに変える以外はすべて同
様の方法で行い、平均粒径15μmの不定形粒子を得
た。
【0050】熱硬化性粉体塗料(A6−赤)の作成例 熱硬化性粉体塗料(A6−黄)の作成例のベンジジンイ
エローをパーマネントレッド4Rに変える以外はすべて
同様の方法で行い、平均粒径15μmの不定形粒子を得
た。
【0051】実施例1〜10、比較例1、2 上記作成した熱硬化性粉体塗料(A)を表1の如く配合
し、ヘンシェルミキサーで混合し、粉体塗料混合体を得
た。得られた粉体塗料混合体を日本テストパネル社製リ
ン酸亜鉛処理鋼板標準板に市販のコロナ帯電方式スプレ
ーガンを用いて膜圧が30〜40μmになるように静電
塗装し、170℃で20分間焼き付けて、実施例1〜1
0、比較例1、2を得た。表2に塗膜外観評価結果を示
す。
【0052】評価方法 1)光沢の測定 装置:MURAKAMI COLOR RESEARC
H LABORATORY社製光沢計 GMX−202
60型 測定方法:試験板の5カ所の光沢を測定し、平均値をと
った。 2)平滑性の評価 測定方法:試験板を十分に明るい部屋にて斜め30〜6
0度の角度より観測し、塗面状態を目視判定した。 ○:表面が十分に平滑であり、オレンジピールなどが確
認できない △:平滑ではあるが、オレンジピールが確認できる ×:クレーター、およびオレンジピールが確認できる 3)色彩の評価 測定方法:試験板を十分に明るい部屋にて真上より観測
し、塗面状態を目視判定した。 ○:粉体塗料の各色が分解できず、均一に見える。且つ
色ムラがない。 △:粉体塗料の各色は分解できないが、色ムラが確認で
きる。 ×:粉体塗料の各色がつぶつぶにみえ、色ムラもある。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】
【発明の効果】本発明の粉体塗料混合体は基本色の粉体
塗料をドライブレンドして調色することを可能にするも
のである。本方法により、少種の粉体塗料から多種の色
彩塗膜を得ることができる上、調色工程も簡略化でき、
生産効率を著しく高める効果を奏する。さらに粉体塗料
用樹脂としてウレタンおよびウレア結合を有する樹脂を
含有することにより、得られた塗膜が極めて良好な外観
をもつ効果を奏する。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2種以上の熱硬化性粉体塗料(A)のドラ
    イブレンドからなり、各(A)が、無着色と着色料で着
    色されているか、又は互いに異なる色彩の着色料で着色
    されており、且つ(A)を構成する樹脂の内、少なくと
    も1種類がウレタンおよびウレア結合を有する樹脂(A
    −1)であることを特徴とする粉体塗料混合体。
  2. 【請求項2】(A−1)が主鎖にウレタンおよびウレア
    結合を有する請求項1記載の粉体塗料混合体
  3. 【請求項3】(A−1)が、ビニル系、ポリエステル系
    またはエポキシ系の重合体からなる群より選ばれる重合
    体をイソシアネートと反応させたウレタンおよびウレア
    結合を有する樹脂である請求項1または2記載の粉体塗
    料混合体。
  4. 【請求項4】(A)が、長径/短径の比率が1.0〜
    1.5の範囲にある球状の粒子を80%以上含有する請
    求項1〜3いずれか記載の粉体塗料混合体
  5. 【請求項5】(A)の平均粒子径が1〜100μmであ
    る請求項1〜4いずれか記載の粉体塗料混合体。
  6. 【請求項6】2種以上の(A)の各々の平均粒子径の比
    が±50%以下である請求項1〜5いずれか記載の粉体
    塗料混合体。
  7. 【請求項7】(A)を構成する樹脂が(A−1)および
    その他の重合体樹脂(A−2)からなり、(A−2)が
    ビニル系、ポリエステル系またはエポキシ系の重合体樹
    脂からなる群より選ばれる1種以上である請求項1〜6
    いずれか記載の粉体塗料混合体。
  8. 【請求項8】(A)が、無着色の、白色系着色料を含有
    する、青色系着色料を含有する、赤色系着色料を含有す
    る、黄色系着色料を含有する、および黒色系着色料を含
    有する塗料から選ばれる2種以上である請求項1〜7の
    いずれか記載の粉体塗料混合体。
  9. 【請求項9】(A)に含まれる着色料が各々1種類の白
    色系、青色系、赤色系、黄色系または黒色系着色料であ
    る請求項1〜8いずれか記載の粉体塗料混合体。
  10. 【請求項10】(A)中の2次凝集物含量が全体の10
    %以下である請求項1〜9いずれか記載の粉体塗料混合
    体。
  11. 【請求項11】請求項1〜10のいずれか記載の粉体塗
    料混合体を基材に塗装し溶融固化して、該混合体を構成
    する(A)の配合比率によって目的の色に調色した塗膜
    を形成することを特徴とする塗膜作成方法。
  12. 【請求項12】請求項1〜10のいずれか記載の粉体塗
    料混合体を基材に塗装し溶融固化してなり、該混合体を
    構成する(A)の配合比率によって目的の色に調色した
    塗膜を有する塗装体。
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