JPH11335384A - 光学活性マンガン錯体及び不斉エポキシ化反応 - Google Patents
光学活性マンガン錯体及び不斉エポキシ化反応Info
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- JPH11335384A JPH11335384A JP10141077A JP14107798A JPH11335384A JP H11335384 A JPH11335384 A JP H11335384A JP 10141077 A JP10141077 A JP 10141077A JP 14107798 A JP14107798 A JP 14107798A JP H11335384 A JPH11335384 A JP H11335384A
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Abstract
料に光学活性な医薬品やその中間体として有用な光学活
性エポキシ化合物を製造する触媒の提供。 【解決手段】 式(1) [W1〜W4は、水素原子、C1-4アルキル基、フェニル
基、及びマンガン原子に配位しうる基を意味し、かつ、
W1〜W4のいずれか一つはマンガン原子に配位しうる基
を有する。Y1〜Y4は、水素原子、C1-4アルキル基、フ
ェニル基、ナフチル基、アントラニル基を意味するか、
又は、いずれか2つが一緒になって二重結合を含んでい
てもよいC4〜C8の環を形成してもよい。]で表される光
学活性マンガン錯体又はその塩。該触媒はベンゾピラン
誘導体等のオレフィン化合物に不斉エポキシ化反応を行
ない、光学活性エポキシ化合物を製造するのに用いる。
Description
触媒する新規な光学活性マンガン錯体に関する。又、高
血圧症、喘息症等の治療に有効な光学活性ベンゾピラン
化合物を初めとして、医薬の重要合成中間体である光学
活性エポキシ化合物の製造法に関する。
光学活性なマンガン錯体を用いる触媒的不斉エポキシ化
反応が見いだされており、近傍官能基を有しないオレフ
ィン化合物を原料とする効率的な光学活性エポキシ体の
製造法として注目されている。
ているJacobsen等の製造法、特開平5-301878号公報、欧
州公開特許535377号公報及び特開平7-285983号公報に記
載されている香月等の製造法がある。
3) には、ジヒドロサレンマンガン錯体の分子内に軸配
位子を導入した触媒による、不斉エポキシ化反応が記載
されている。
り、プロキラルなオレフィン化合物から光学活性エポキ
シ化合物が得られるため不要な側の対掌体が無駄になる
という問題が解消され、原料となるオレフィンの種類に
よっては良好な化学収率と光学収率を与えるために効率
的な製造法となる。
すべての光学活性エポキシ体の製造において良好な結果
を与えるとは限らず、現在も改善を計るための研究が盛
んに行なわれているというのが現状である。
の炭素上に、マンガン原子に配位しうる基を導入した例
は全く知られていない。
基を有しないオレフィンから高い不斉収率で光学活性エ
ポキシ化合物を得ることのできる不斉触媒を見出すべく
鋭意努力検討した結果、本発明を完成させるに至った。
れ独立して水素原子、C1-4アルキル基、フェニル基(該
フェニル基は、ハロゲン原子、C1-4アルキル基、C1-4ア
ルコキシ基、シアノ基又はニトロ基で置換されていても
よい。)、及びマンガン原子に配位しうる基を意味し、
かつ、W1〜W4のいずれか一つはマンガン原子に配位し
うる基を有する。
て水素原子、C1-4アルキル基、フェニル基、ナフチル
基、アントラニル基(該フェニル基、ナフチル基及びア
ントラニル基は、ハロゲン原子、C1-4アルキル基、C1-4
アルコキシ基、C2-5アルカノイル基、C2-5アルキルカル
ボニルオキシ基、C2-5アルコキシカルボニル基、フェニ
ル基、置換フェニル基、置換シリル基、シアノ基又はニ
トロ基で置換されていてもよい。)を意味するか、又
は、いずれか2つが一緒になって二重結合を含んでいて
もよいC4〜C8の環を形成してもよい。(該C4〜C8の環
は、ハロゲン原子、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ
基、C2-5アルカノイル基、C2-5アルキルカルボニルオキ
シ基、C2-5アルコキシカルボニル基、フェニル基、置換
フェニル基、置換シリル基、シアノ基又はニトロ基で置
換されていてもよい。)]で表される光学活性マンガン
錯体又はその塩に関する。
性マンガン錯体又はその塩を触媒として、式(2)
て、水素原子、シアノ基、ニトロ基、アセチル基(該ア
セチル基は、フェニル基、置換フェニル基、置換ベンジ
ル基で置換されていてもよい。)で保護されていてもよ
いアミノ基、ベンゾイル基(該ベンゾイル基は、ハロゲ
ン原子、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基で置換され
ていてもよい。)で保護されていてもよいアミノ基、C
2-5アルカノイル基で保護されていてもよいアミノ基、
ハロゲン原子、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、ハ
ロC1-4アルキル基、カルボキシル基、ホルミル基、C2-5
アルカノイル基、アロイル基、ハロC2-5アルカノイル
基、カルバモイル基、C1-4アルキルスルフィニル基、ア
リールスルフィニル基、C1-4アルキルスルホニル基、ア
リールスルホニル基、スルホンアミド基、モノ又はジC
1-4アルキルスルホンアミド基を意味するか、又はR1と
R2がオルト位の時両者が一緒になって、結合する環と
ともに
意味する。
アルコキシ基を意味する。
又はフェニル基(該フェニル基は、ハロゲン原子、C1-4
アルキル基、C1-4アルコキシ基で置換されていてもよ
い。)を意味する。
して、水素原子又はC1-4アルキル基を意味する。)を意
味する。]で表されるオレフィン化合物に不斉エポキシ
化反応を行ない、式(3)
で示された炭素原子の絶対配位はRかSを意味する。)
で表される光学活性エポキシ化合物を製造する方法に関
するものである。
本明細書中「n」はノルマルを「i」はイソを「s」は
セカンダリーを「t」はターシャリーを「o」はオルト
を「m」はメタを「p」はパラを「c」はシクロを意味
する。まず、式(1)で表される化合物のW1、W2、W
3、W4、Y1、Y2、Y3及びY4の各置換基における語句
について説明する。
ル基、n−プロピル基、i−プロピル基、c−プロピル
基、n−ブチル基、i−ブチル基、s−ブチル基、、t
−ブチル基及びc−ブチル基等が挙げられる。
原子、臭素原子及びヨウ素原子が挙げられる。
エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、c
−プロポキシ基、n−ブトキシ基、i−ブトキシ基、s
−ブトキシ基、t−ブトキシ基及びc−ブトキシ基等が
挙げられる。
(5)
る。]で表わされるカルボキシル基及びそのイオン、式
(6)
する。rは1又は2の整数を意味する。]で表わされる
ヒドロキシルアルキル基、及びメルカプチルアルキル基
並びに式(7)
リジル基、2−チエニル基、2−フリル基及び2−ピリ
ミジニル基を意味する。]で表わされる複素環置換メチ
ル基等が挙げられる。
基、エチルカルボニル基、n−プロピルカルボニル基、
i−プロピルカルボニル基、c−プロピルカルボニル
基、n−ブチルカルボニル基、i−ブチルカルボニル
基、s−ブチルカルボニル基、t−ブチルカルボニル基
及びc−ブチルカルボニル基等が挙げられる。
は、メチルカルボニルオキシ基、エチルカルボニルオキ
シ基、n−プロポキシカルボニルオキシ基、i−プロポ
キシカルボニルオキシ基、c−プロポキシカルボニルオ
キシ基、n−ブトキシカルボニルオキシ基、i−ブトキ
シカルボニルオキシ基、s−ブトキシカルボニルオキシ
基、t−ブトキシカルボニルオキシ基及びc−ブトキシ
カルボニルオキシ基等が挙げられる。
トキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロ
ポキシカルボニル基、i−プロポキシカルボニル基、c
−プロポキシカルボニル基、n−ブトキシカルボニル
基、i−ブトキシカルボニル基、s−ブトキシカルボニ
ル基、t−ブトキシカルボニル基及びc−ブトキシカル
ボニル基等が挙げられる。
ロフェニル基、クロロフェニル基、ブロモフェニル基、
トリル基、エチルフェニル基、t−ブチルフェニル基、
メトキシフェニル基(いずれもオルト体、メタ体、パラ
体が存在する。)及び3,5−ジメチルフェニル基等が
挙げられる。
ルシリル基、トリエチルシリル基、トリn−プロピルシ
リル基、トリi−プロピルシリル基、トリn−ブチルシ
リル基、トリi−ブチルシリル基、トリn−ヘキシルシ
リル基、ジメチルエチルシリル基、ジメチルn−プロピ
ルシリル基、ジメチルn−ブチルシリル基、ジメチルi
−ブチルシリル基、ジメチルt−ブチルシリル基、ジメ
チルn−ペンチルシリル基、ジメチルn−オクチルシリ
ル基、ジメチルc−ヘキシルシリル基、ジメチルテキシ
ルシリル基、ジメチル−2,3−ジメチルプロピルシリ
ル基、ジメチル−2−(ビシクロヘプチル)シリル基、
ジメチルベンジルシリル基、ジメチルフェニルシリル
基、ジメチルp−トリルシリル基、ジメチルフロフェメ
シルシリル基、メチルジフェニルシリル基、トリフェニ
ルシリル基、ジフェニルt−ブチルシリル基、トリベン
ジルシリル基、ジフェニルビニルシリル基、ジフェニル
n−ブチルシリル基及びフェニルメチルビニルシリル基
等を挙げることができる。
しては、例えば、c−ブタン環、c−ブテン環、c−ペ
ンタン環、c−ペンテン環、c−ヘキサン環、c−ヘキ
セン環、ベンゼン環、c−ヘプタン環及びc−オクタン
環等が挙げられる。
中心金属であるマンガンが1価から5価までの酸化状態
をとり得るため、種々の陰イオン対と塩を形成すること
ができる。塩を形成するイオン対としては1価のO
H-、F-、Cl-、Br-、I-、CH3CO2 -、PF6 -、
ClO4 -、BF4 -、CH3SO3 -、CF3SO3 -、TsO
-、2価のCO3 2-、SO4 2-、3価のPO4 3-イオン等が
挙げられるが、いずれの場合も、本目的の不斉触媒とし
て利用できる。
光学活性エチレンジアミン部分の炭素上の一つにマンガ
ン金属に配位しうる基を有することで、従来知られてい
るC2対称のサレンマンガン錯体と大きく異なり、対称
軸を持たない。
ることで、マンガン錯体の安定性が増し、不斉エポキシ
化反応におけるマンガン触媒の使用量が、従来知られて
いるC2対称のマンガン触媒に比べて、非常に少ない量
においても高い化学収率、高い光学収率を達成すること
が可能である。
4が置換基を有するフェニル基及び置換基を有するナフ
チル基等の場合、分子不斉を有するものが存在するが、
この時、二つのサリチルアルデヒド化合物由来の立体に
より、(R,S)、(R,R)及び(S,S)の3種の
立体異性体が存在する。本発明の光学活性マンガン錯体
には、上記3種の立体異性体の何れもが含まれる。種々
の基質に対して、適切に光学活性エチレンジアミン部分
とともに上記の立体を有する光学活性マンガン錯体を選
択することにより、高い光学収率で不斉エポキシ化反応
を達成することが可能である。従って、本発明の光学活
性マンガン触媒を用いる不斉エポキシ化反応は、本明細
書に記載された基質のみに限定されるものではない。
化合物のR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8の
置換基について説明する。
ロフェニル基、クロロフェニル基、ブロモフェニル基、
トリル基、エチルフェニル基、t−ブチルフェニル基、
メトキシフェニル基(いずれもオルト体、メタ体、パラ
体が存在する。)及び3,5−ジメチルフェニル基等が
挙げられる。
ロベンジル基、クロロベンジル基、ブロモベンジル基、
メチルベンジル基、エチルベンジル基、t−ブチルベン
ジル基、メトキシベンジル基(いずれもオルト体、メタ
体、パラ体が存在する。)及び3,5−ジメチルベンジ
ル基等が挙げられる。
原子、臭素原子及びヨウ素原子が挙げられる。
ル基、n−プロピル基、i−プロピル基、c−プロピル
基、n−ブチル基、i−ブチル基、s−ブチル基、t−
ブチル基及びc−ブチル基が挙げられる。
エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、c
−プロポキシ基、n−ブトキシ基、i−ブトキシ基、s
−ブトキシ基、t−ブトキシ基及びc−ブトキシ基等が
挙げられる。
基、エチルカルボニル基、n−プロピルカルボニル基、
i−プロピルカルボニル基、c−プロピルカルボニル
基、n−ブチルカルボニル基、i−ブチルカルボニル
基、s−ブチルカルボニル基、t−ブチルカルボニル基
及びc−ブチルカルボニル基等が挙げられる。
チル基、フルオロエチル基、フルオロn−プロピル基、
フルオロi−プロピル基、フルオロc−プロピル基、フ
ルオロn−ブチル基、フルオロi−ブチル基、フルオロ
s−ブチル基、フルオロt−ブチル基、フルオロc−ブ
チル基、クロロメチル基、クロロエチル基、クロロn−
プロピル基、クロロi−プロピル基、クロロc−プロピ
ル基、クロロn−ブチル基、クロロi−ブチル基、クロ
ロs−ブチル基、クロロt−ブチル基、クロロc−ブチ
ル基、ブロモメチル基、ブロモエチル基、ブロモn−プ
ロピル基、ブロモi−プロピル基、ブロモc−プロピル
基、ブロモn−ブチル基、ブロモi−ブチル基、ブロモ
s−ブチル基、ブロモt−ブチル基、ブロモc−ブチル
基、アイオドメチル基、アイオドエチル基、アイオドn
−プロピル基、アイオドi−プロピル基、アイオドc−
プロピル基、アイオドn−ブチル基、アイオドi−ブチ
ル基、アイオドs−ブチル基、アイオドt−ブチル基及
びアイオドc−ブチル基が挙げられる。
トルイル基、m−トルイル基、p−トルイル基、α−ナ
フトイル基及びβ−ナフトイル基等が挙げられる。
ロアセチル基、フルオロエチルカルボニル基、フルオロ
n−プロピルカルボニル基、フルオロi−プロピルカル
ボニル基、フルオロc−プロピルカルボニル基、フルオ
ロn−ブチルカルボニル基、フルオロi−ブチルカルボ
ニル基、フルオロs−ブチルカルボニル基、フルオロt
−ブチルカルボニル基、フルオロc−ブチルカルボニル
基、クロロアセチル基、クロロエチルカルボニル基、ク
ロロn−プロピルカルボニル基、クロロi−プロピルカ
ルボニル基、クロロc−プロピルカルボニル基、クロロ
n−ブチルカルボニル基、クロロi−ブチルカルボニル
基、クロロs−ブチルカルボニル基、クロロt−ブチル
カルボニル基、クロロc−ブチルカルボニル基、ブロモ
アセチル基、ブロモエチルカルボニル基、ブロモn−プ
ロピルカルボニル基、ブロモi−プロピルカルボニル
基、ブロモc−プロピルカルボニル基、ブロモn−ブチ
ルカルボニル基、ブロモi−ブチルカルボニル基、ブロ
モs−ブチルカルボニル基、ブロモt−ブチルカルボニ
ル基、ブロモc−ブチルカルボニル基、アイオドアセチ
ル基、アイオドエチルカルボニル基、アイオドn−プロ
ピルカルボニル基、アイオドi−プロピルカルボニル
基、アイオドc−プロピルカルボニル基、アイオドn−
ブチルカルボニル基、アイオドi−ブチルカルボニル
基、アイオドs−ブチルカルボニル基、t−ブチルカル
ボニル基及びc−ブチルカルボニル基等が挙げられる。
えば、メチルスルフィニル基、エチルスルフィニル基、
n−プロピルスルフィニル基、i−プロピルスルフィニ
ル基、c−プロピルスルフィニル基、n−ブチルスルフ
ィニル基、i−ブチルスルフィニル基、s−ブチルスル
フィニル基、t−ブチルスルフィニル基及びc−ブチル
スルフィニル基等が挙げられる。
ンスルフィニル基、o−トルエンスルフィニル基、m−
トルエンスルフィニル基及びp−トルエンスルフィニル
基等が挙げられる。
ば、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、n−プ
ロピルスルホニル基、i−プロピルスルホニル基、c−
プロピルスルホニル基、n−ブチルスルホニル基、i−
ブチルスルホニル基、s−ブチルスルホニル基、t−ブ
チルスルホニル基及びc−ブチルスルホニル基等が挙げ
られる。
スルホニル基、o−トルエンスルホニル基、m−トルエ
ンスルホニル基及びp−トルエンスルホニル基等が挙げ
られる。
としては、メチルスルホンアミド基、エチルスルホンア
ミド基、n−プロピルスルホンアミド基、i−プロピル
スルホンアミド基、c−プロピルスルホンアミド基、n
−ブチルスルホンアミド基、ジメチルスルホンアミド
基、ジエチルスルホンアミド基、ジn−プロピルスルホ
ンアミド基、ジi−プロピルスルホンアミド基、ジn−
ブチルスルホンアミド基、ジi−ブチルスルホンアミド
基及びジs−ブチルスルホンアミド基等が挙げられる。
しては、式(4)
じ。]で表わされるベンゾピラン誘導体、1,2−ジヒ
ドロナフタレン及びインデン等が挙げられる。
2,2−ジメチルクロメン、6−シアノ−2,2−ジメ
チルクロメン、6−アセトアミド−7−ニトロ−2,2
−ジメチルクロメン、及び式(8)
又は1の整数を表す。]で表わされる化合物等が挙げら
れる。
ける代表化合物を第1表及び第2表に例示するが、本発
明はこれらに限定されるものではない。(第2表記載の
光学活性マンガン錯体はBの存在により、分子不斉が生
じ、(R,S)、(R,R)及び(S,S)の3種の立
体異性体が存在するが、全ての立体異性体が包含され
る。)
は、次の式で表される基である。又、式中、Meはメチ
ル基を、Etはエチル基を、Prはプロピル基を、Bu
はブチル基を、Phはフェニル基を、Brは臭素を、O
Meはメトキシ基を、Acはアセチル基を−は塩が存在
しないことを意味する。
造法について説明する。式(1)で表される光学活性マ
ンガン錯体は以下の反応式1で示される方法によって製
造することができる。
Y3及びY4は前記に同じ。Vは、塩素、臭素、ヨウ素等
のハロゲン原子又は酢酸イオン等のカルボン酸イオンを
意味し、aは2又は3の整数を意味する。) 反応式1は、サリチルアルデヒド化合物(9)と光学活
性ジアミン化合物(10)を反応させ、イミン化合物と
し、これにマンガン化合物(11)を反応させ、その
後、必要ならば空気酸化等の処理を行い、光学活性マン
ガン錯体(1)を製造する方法である。
程について説明する。サリチルアルデヒド化合物(9)
に対するジアミン化合物(10)の使用量としては、
0.2〜2モル当量、好ましくは0.5当量程度が良
い。
0℃から使用する溶媒の沸点まで可能であるが、好まし
くは0℃から50℃の範囲がよい。
どのアルコール系の溶媒、アセトニトリル、プロピオニ
トリルのようなニトリル系の溶媒、ジクロロメタン、ク
ロロホルムのようなハロゲン系の溶媒、ベンゼン、トル
エンのような芳香族炭化水素系の溶媒、テトラヒドロフ
ラン、ジエチルエーテルのようなエーテル系の溶媒、ヘ
キサン、ヘプタンのような炭化水素系の溶媒、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロ
リドンなどのアミド系溶媒が挙げられ、好ましい溶媒と
してはエタノール、メタノール、アセトニトリル、ジク
ロロメタン、トルエン、ジメチルホルムアミド等を挙げ
ることができる。
酸マグネシウムや無水ホウ酸又はモレキュラーシーブの
ような脱水剤を共存させてもよい。あるいは溶媒との共
沸脱水により生成水の除去を行なってもよい。
中から取り出す必要はなく、次のマンガン錯体合成と連
続して行なうこともできる。
錯体(1)の製造法について説明する。
タノールなどのアルコール系の溶媒、アセトニトリル、
プロピオニトリルのようなニトリル系の溶媒、ジクロロ
メタン、クロロホルムのようなハロゲン系の溶媒、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル
ピロリドンなどのアミド系の溶媒中に溶解又は懸濁さ
せ、0.5モル当量から10モル当量、好ましくは0.
8モル当量から2モル当量のマンガン化合物(11)を
加え、必要ならば、空気酸化を行い、目的とする、式
(1)で表される光学活性マンガン錯体を得ることがで
きる。
0℃から使用する溶媒の沸点まで可能であるが、好まし
くは0℃から50℃の範囲がよい。
ール、アセトニトリル、ジクロロメタン、ジメチルホル
ムアミド等を挙げることができる。
達成できるが、酸素は大過剰の空気又は酸素ガスを反応
系中に吹き込むか、又は大気中、開放系で撹拌すること
により、供給することができる。
(1)の合成原料であるサリチルアルデヒド化合物
(9)及び光学活性ジアミン化合物(10)について説
明する。
分子不斉を有さないものについては入手可能であるもの
が多い。一方、分子不斉を有するサリチルアルデヒド化
合物は、Tetrahedron, 50, 11827 (1994) に記載された
方法等により合成することができる。分子不斉を有する
サリチルアルデヒド化合物の合成法の1例として、式
(12)で示した化合物の合成法を、反応式2に示し
た。
ロメタンスルホンイミドを、PhMgBrはフェニルマグネシ
ウムブロミドを、NiCl2(dppe)は塩化[1,2−ビス
(ジフェニルホスフィノ)エタン]ニッケル(II)を、
MOMClはクロロメチルメチルエーテルを、(i-Pr)2NEtは
ジイソプロピルエチルアミンを、t-BuLiはターシャリー
ブチルリチウムを、DMFはジメチルホルムアミドを、TMS
Brは臭化トリメチルシリルを、各々意味する。]
トール化合物を(a)コリジン存在下、N−フェニルト
リフルオロメタンスルホンイミドを反応させて一方の水
酸基をトリフレートとし、(b)塩化[1,2−ビス
(ジフェニルホスフィノ)エタン]ニッケル(II)を触
媒としてフェニルグリニャール試薬で置換する。次いで
(c)塩基性条件下、クロロメチルメチルエーテルでメ
トキシメチル化した後、(d)t−ブチルリチウムでの
リチオ化、(e)ジメチルホルムアミドでのホルミル
化、(f)トリメチルシリルブロミドでの脱メトキシメ
チル化を経て、目的のサリチルアルデヒド化合物を合成
することができる。
も入手可能なものを使用することができる。市販されて
いないジアミン化合物である(13)、(14)の合成
法を、反応式3、反応式4に示した。(式中、*で示さ
れた炭素原子の絶対配位はRかSを意味する。)
性ジアミン化合物の合成法)
はRかSを意味する。) 反応式3は、カルボキシル基を有する光学活性ジアミン
化合物のカルボン酸部位を還元することにより、ヒドロ
キシル基を有する光学活性ジアミン化合物を製造する方
法である。
性ジアミン化合物の合成法)
はRかSを意味する。) 反応式4は、ヒドロキシル基を有する光学活性ジアミン
化合物の水酸基部位をメルカプチルに置換することによ
り、メルカプチル基を有する光学活性ジアミン化合物を
製造する方法である。
て説明する。式(3)で示される光学活性エポキシ化合
物は、以下の反応式5で示される方法によって製造する
ことができる。反応式5
じ。*で示された炭素原子の絶対配位はRかSを意味す
る。) 反応式5は、オレフィン化合物(2)を光学活性マンガ
ン錯体(1)の存在下、酸化剤と反応させることによ
り、光学活性エポキシ化合物(3)を製造する方法であ
る。
学活性マンガン錯体(1)の使用量は、原料であるオレ
フィン化合物(2)に対して通常0.001モル%〜2
0モル%の範囲であるが、通常は触媒の使用量が少ない
ほど経済的であるので、好ましくは0.01モル%〜5
モル%の範囲である。
ン、2−ヨードシル安息香酸、次亜塩素酸ナトリウム、
過ヨウ素酸テトラブチルアンモニウム、過酸化水素、酸
素、空気等を挙げることができる。
ドシル安息香酸の場合の使用量は、原料であるオレフィ
ン化合物に対して通常1当量〜10当量、好ましくは1
当量〜3当量の範囲である。
酸テトラブチルアンモニウム及び過酸化水素の場合の使
用量は、原料であるオレフィン化合物に対して通常1当
量〜100当量の範囲、好ましくは3当量〜30当量の
範囲である。
場合は、大過剰の空気又は酸素ガスを反応系中に吹き込
むか、又は大気中、開放系で撹拌することにより、供給
される。
ジクロロメタン、ジクロロエタン、酢酸エチル、メチル
イソブチルケトン、クロロベンゼン及びこれらの混合溶
媒等が挙げられる。
は、水とジクロロメタンのように2相系で実施する方が
好ましい場合がある。
フェニルピリジンN−オキシド、ルチジンN−オキシド
又は2−メチルイミダゾールなどのマンガン錯体に配位
能力を持つ成分を共存させることができる。使用量につ
いては特に制限がない。
好ましくは−20℃〜25℃の範囲がよい。
ルカラムクロマトグラフィーあるいは蒸留により分離精
製すれば、目的とする光学活性エポキシ化合物を単離す
ることができる。
度は、光学活性液体クロマトグラフィーカラム(ダイセ
ル化学工業社、キラルセル OJなど)や旋光度によっ
て分析することができる。
本発明はこれらに限定されるものではない。
ノプロピオン酸モノ塩酸塩42.0mg(0.30mm
ol)とサリチルアルデヒド(12)の(R)体224
mg(0.60mmol)のエタノール懸濁液6ml
に、1.4M水酸化ナトリウムエタノール溶液0.42
5ml(0.60mmol)を室温で少量づつ滴下し
た。オレンジ色の少し懸濁した溶液となった。
3.5mg(0.30mmol)を一度に加え、よく撹
拌した。直ちに黄色沈澱が析出してきた。1時間撹拌の
後、蓋を外し空気中で約12時間撹拌すると濃茶色の溶
液となった。減圧下で溶媒を留去した後、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ジクロロメ
タン/エタノール=10/1〜4/1)で精製したとこ
ろ目的とするマンガン錯体225mgが茶色結晶として
得られた(収率85%)。
後、ヘキサンを加えて析出させたものを分析用サンプル
とした。
メンのエポキシ化 (化合物(16)の合成)
ジメチルクロメン(26mg,0.1mmol)をアセ
トニトリル(0.8mL)に溶かした後、マンガン錯体
(15)(1.8mg,2μmol、2mol%)を加
え、0℃に冷却した。この溶液にヨードシルベンゼン
(23mg,0.1mmol)を一度に加えて、0℃で
6時間撹拌した。反応混合物を濃縮した後、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン
/酢酸エチル=4/1〜7/3)により精製したとこ
ろ、目的とする光学活性エポキシドが黄色の結晶として
28mg(収率100%)得られた。液体クロマトグラ
フィ(DAICEL CHIRALCELOJ,ヘキサ
ン/イソプロパノール=1:1,流速=0.5mL/
分)で光学純度を測定したところ98%e.e.であっ
た。
反応を行なった結果を下表に示す。
果を下表に示す。
た結果を下表に示す。
ているので、近傍官能基を有しないオレフィン化合物を
原料に光学活性な医薬品やその中間体として有用な光学
活性エポキシ化合物を製造する新規な触媒を提供するこ
とができる。
Claims (6)
- 【請求項1】 式(1) 【化1】 [式中、W1、W2、W3及びW4は、それぞれ独立して水
素原子、C1-4アルキル基、フェニル基(該フェニル基
は、ハロゲン原子、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ
基、シアノ基又はニトロ基で置換されていてもよ
い。)、又はマンガン原子に配位しうる基を意味し、か
つ、W1〜W4のいずれか一つはマンガン原子に配位しう
る基を有する。Y1、Y2、Y3及びY4は、それぞれ独立
して水素原子、C1-4アルキル基、フェニル基、ナフチル
基、アントラニル基(該フェニル基、ナフチル基及びア
ントラニル基は、ハロゲン原子、C1-4アルキル基、C1-4
アルコキシ基、C2-5アルカノイル基、C2-5アルキルカル
ボニルオキシ基、C2-5アルコキシカルボニル基、フェニ
ル基、置換フェニル基、置換シリル基、シアノ基又はニ
トロ基で置換されていてもよい。)を意味するか、又
は、いずれか2つが一緒になって二重結合を含んでいて
もよいC4〜C8の環を形成してもよい。(該C4〜C8の環
は、ハロゲン原子、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ
基、C2-5アルカノイル基、C2-5アルキルカルボニルオキ
シ基、C2-5アルコキシカルボニル基、フェニル基、置換
フェニル基、置換シリル基、シアノ基又はニトロ基で置
換されていてもよい。)]で表される光学活性マンガン
錯体又はその塩。 - 【請求項2】 式(1)で表される化合物のマンガン原
子に配位しうる基が、カルボキシル基である請求項1記
載の光学活性マンガン錯体。 - 【請求項3】 式(1)で表される化合物のY2とY3が
一緒になってナフチル環を形成し(該ナフチル環は、ハ
ロゲン原子、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C2-5
アルカノイル基、C2-5アルキルカルボニルオキシ基、C
2-5アルコキシカルボニル基、フェニル基、置換フェニ
ル基、置換シリル基、シアノ基又はニトロ基で置換され
ていてもよい。)、かつY4がナフチル基(該ナフチル
基は、ハロゲン原子、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ
基、C2-5アルカノイル基、C2-5アルキルカルボニルオキ
シ基、C2-5アルコキシカルボニル基、フェニル基、置換
フェニル基、置換シリル基、シアノ基又はニトロ基で置
換されていてもよい。)である請求項1又は2記載の光
学活性マンガン錯体又はその塩。 - 【請求項4】 式(2) 【化2】 [式中、R1及びR2は、それぞれ独立して、水素原子、
シアノ基、ニトロ基、アセチル基(該アセチル基は、フ
ェニル基、置換フェニル基、置換ベンジル基で置換され
ていてもよい。)で保護されていてもよいアミノ基、ベ
ンゾイル基(該ベンゾイル基は、ハロゲン原子、C1-4ア
ルキル基、C1-4アルコキシ基で置換されていてもよ
い。)で保護されていてもよいアミノ基、C2-5アルカノ
イル基で保護されていてもよいアミノ基、ハロゲン原
子、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、ハロC1-4アル
キル基、カルボキシル基、ホルミル基、C2-5アルカノイ
ル基、アロイル基、ハロC2-5アルカノイル基、カルバモ
イル基、C1-4アルキルスルフィニル基、アリールスルフ
ィニル基、C1-4アルキルスルホニル基、アリールスルホ
ニル基、スルホンアミド基、モノ又はジC1-4アルキルス
ルホンアミド基を意味するか、又はR1とR2がオルト位
の時両者が一緒になって、結合する環とともに 【化3】 (式中、nは0又は1の整数を表す。)を意味する。R
3は水素原子、C1-4アルキル基又はC1-4アルコキシ基を
意味する。R4はC1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基又
はフェニル基(該フェニル基は、ハロゲン原子、C1-4ア
ルキル基、C1-4アルコキシ基で置換されていてもよ
い。)を意味する。又は、R3とR4が一緒になって 【化4】 (R5、R6、R7及びR8は、それぞれ独立して、水素原
子又はC1-4アルキル基を意味する。)を意味する。]で
表されるオレフィン化合物に対し、請求項1記載の式
(1)で表される光学活性マンガン錯体又はその塩を触
媒として不斉エポキシ化反応を行ない、式(3) 【化5】 (R1、R2、R3及びR4は前記に同じ。*で示された炭
素原子の絶対配位はRかSを意味する。)で表される光
学活性エポキシ化合物を製造する方法。 - 【請求項5】 式(2)で表される化合物が、式(4) 【化6】 [式中、R1、R2、R5及びR6は前記に同じ。]である
請求項4記載の製造法。 - 【請求項6】 式(2)で表される化合物が、インデン
である請求項4記載の製造法。
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1998
- 1998-05-22 JP JP14107798A patent/JP4131035B2/ja not_active Expired - Fee Related
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