JPH11335242A - 美爪料 - Google Patents

美爪料

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JPH11335242A
JPH11335242A JP15536598A JP15536598A JPH11335242A JP H11335242 A JPH11335242 A JP H11335242A JP 15536598 A JP15536598 A JP 15536598A JP 15536598 A JP15536598 A JP 15536598A JP H11335242 A JPH11335242 A JP H11335242A
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JP
Japan
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composite powder
silicone rubber
poly
cured product
spherical silicone
Prior art date
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Pending
Application number
JP15536598A
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English (en)
Inventor
Satoshi Kuwata
敏 桑田
Yoshinori Iguchi
良範 井口
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異種のオルガノポリシロキサンからなる複合
粉体が配合され、伸展性、使用感や安定性に優れた美爪
料を提供すること。 【解決手段】 異種のオルガノポリシロキサンからなる
複合粉体を含有することを特徴とする美爪料である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、美爪料において、
異種のオルガノポリシロキサンからなる複合粉体を含有
することにより、経時安定性の優れた、使用感、使用性
を向上させた美爪料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に美爪料には、皮膜形成剤、樹脂、
可塑剤、溶剤等の他に、メーキャップ効果を付与するた
め、酸化チタン、マイカ、雲母チタン等の無機顔料やパ
ール光沢剤等が配合されている。ところが、無機顔料や
パール光沢剤等は、比重が大きいため、経時的に沈降等
の問題を起こし、その結果、外観、化粧効果、使用性に
影響を及ぼし、品質低下の原因となる。美爪料では、こ
のような比重の大きな物質の沈降を防止し、経時安定性
を向上するために有機変性粘土鉱物を配合したり、無機
酸や有機酸を添加する等、種々検討されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、有機変性粘土
鉱物は顔料沈降防止効果は有するものの、多量に配合す
ると、塗膜のツヤの低下や、粘性が高くなることによる
塗りにくさ等の使用性が悪くなることから、量的に制限
があり、十分な効果が得られるものではなかった。又、
無機酸や有機酸を美爪料に添加する方法は、顔料沈降を
防止する効果は有するが、有機顔料の変褪色を助長した
り、フィルム物性の低下を生じる等、不都合が生じ、満
足できるものがなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために鋭意研究を行なった結果、流動性に優
れ、凝集性が少なくて分散性に優れている異種のオルガ
ノポリシロキサンからなる複合粉体を美爪料に配合する
ことにより、塗布のしやすさやのび広がり等の使用性、
使用感、さらに経時安定性の良好な美爪料が得られるこ
とを見出だし、本発明を完成するに至った。すなわち、
本発明は、異種のオルガノポリシロキサンからなる複合
粉体を配合することを特徴とする美爪料に関するもので
ある。
【0005】以下、本発明について詳細に説明する。
【0006】本発明に使用される成分(A)の複合粉体
は、a)ビニル基含有オルガノポリシロキサンとb)オ
ルガノハイドロジェンポリシロキサンとを含む油系の水
中油型乳化物に触媒を加えて硬化反応させ、球状シリコ
ーンゴム硬化物微粒子分散液とした後、その水分散液に
アルカリ性物質またはアルカリ性水溶液とオルガノトリ
アルコキシシランを添加し、オルガノトリアルコキシシ
ランを加水分解、縮合硬化反応させた後、乾燥させて得
られる球状シリコーンゴム硬化物微粒子にポリオルガノ
シルセスキオキサン硬化物を被覆した複合粉体である。
この複合粉体の製造法については特開平7−19681
5号公報に従えばよい。前記球状シリコーンゴム硬化物
微粒子分散液の球状シリコーンゴム硬化物微粒子の平均
粒径は、使用感、使用性において0.1〜100μmが
好ましい。本発明の美爪料中、この複合粉体の配合量
は、効果の発現及び使用性において、0.01〜20重
量%(以下、単に「%」で示す。)が好ましく、更に好
ましくは、0.05〜10%である。配合量が0.01
%より少ないと、美爪料に配合した効果が現われず、2
0重量%より多いと、経時安定性が確保できないなど、
不都合が起こり好ましくない。又、この複合粉体は必要
に応じて一種、又は二種以上用いることができる。
【0007】本発明の美爪料には、本発明の効果を妨げ
ない範囲で通常の化粧料に使用される皮膜形成剤、樹
脂、可塑剤、溶剤、顔料、パール光沢剤、粉体、有機変
性粘土鉱物、油溶性高分子、界面活性剤、水、アルコー
ル類、水溶性高分子、固体、半固体、液状の油剤、紫外
線吸収剤、酸化防止剤、美肌用成分、包接化合物、香
料、保湿剤、防腐剤、殺菌剤、清涼剤等を添加すること
ができる。
【0008】本発明において、美爪料とは、トルエン含
有の一般のネイルエナメル、トルエンフリーのネイルエ
ナメル、水系のネイルエナメル、エナメルトップコー
ト、エナメルベースコート、及びリムーバー等、種々の
剤型を選択することができる。
【0009】
【実施例】以下に、本発明を実施例を挙げて説明する
が、本発明は、これらによって何ら限定されるものでは
ない。
【0010】(製造例1)次の化学式(1)
【0011】
【化1】
【0012】で示される25℃における粘度が600c
Stのメチルビニルシロキサン500gと、次の化学式
(2)
【0013】
【化2】
【0014】で示される25℃における粘度が30cS
tのメチルハイドロジェンポリシロキサン20gを、1
リットルのガラスビーカーに仕込み、ホモミキサーを用
いて2,000rpmで撹拌混合した後、ポリオキシエ
チレン(付加モル数;9モル)オクチルフェニルエーテ
ル1g、水150gを加えて6,000rpmで撹拌、
転相してから更に2,000rpm撹拌下、水329g
を加え、O/W型エマルションを得た。
【0015】このO/W型エマルションを錨型撹拌翼に
よる撹拌装置の付いたガラスフラスコに移し、室温で撹
拌下、塩化白金酸−オレフィン錯体のトルエン溶液(白
金含有量0.05%)1gと、ポリオキシエチレン(付
加モル数;9モル)オクチルフェニルエーテル1gの混
合物を添加、12時間硬化反応を行ない、球状シリコー
ンゴム硬化物微粒子分散液を得た。この分散液中の球状
シリコーンゴム硬化物微粒子の平均粒径をコールターカ
ウンター(コールターエレクトロニクス社製)を用いて
測定したところ、15μmであった。
【0016】次に、この球状シリコーンゴム硬化物微粒
子分散液580g、水2,290g,及びアンモニア水
(濃度28重量%)60gを3リットルのガラスフラス
コに仕込み、10℃、200rpmの条件で錨型撹拌翼
により撹拌を行ない、メチルトリメトキシシラン65g
を20分かけて滴下した。液温5〜15℃で4時間撹
拌、更に55〜60℃で1時間撹拌して得られた液を加
圧濾過器を用いて水約30%のケーキ状物とし、更に熱
風循環乾燥機中で105℃で乾燥した後、ジェットミル
で解砕して複合粉体が得られた。
【0017】この複合粉体を界面活性剤を用いて水に分
散させ、その平均粒径をコールターカウンターで測定し
たところ、15μmであった。又、この複合粉体は、重
量分析により、球状シリコーンゴム硬化物微粒子100
重量部に対してポリオルガノシルセスキオキサン硬化物
が10重量部被覆されたものであった。
【0018】(製造例2)前記した製造例1のメチルト
リメトキシシラン65gをメチルトリメトキシシラン5
5gとγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン1
0gの混合物としたほかは、製造例1と同様にして複合
粉体を作成した。この複合粉体を界面活性剤を用いて水
に分散させ、その平均粒径をコールターカウンターで測
定したところ、15μmであった。又、この複合粉体
は、重量分析により、球状シリコーンゴム硬化物微粒子
100重量部に対してポリオルガノシルセスキオキサン
硬化物が11重量部被覆されたものであった。
【0019】(製造例3)前記した製造例1におけるO
/W型エマルション作成時に使用したポリオキシエチレ
ン(付加モル数;9モル)オクチルフェニルエーテルを
5gとし、製造例1と同様にして球状シリコーンゴム硬
化物微粒子分散液を得たが、この分散液中の球状シリコ
ーンゴム硬化物微粒子の平均粒径はコールターカウンタ
ーを用いて測定したところ、3μmであった。この球状
シリコーンゴム硬化物微粒子分散液を用いて、製造例1
と同様にして複合粉体を作成した。この複合粉体を界面
活性剤を用いて水に分散させ、その平均粒径をコールタ
ーカウンターで測定したところ、3μmであった。又、
この複合粉体は、重量分析により、球状シリコーンゴム
硬化物微粒子100重量部に対してポリオルガノシルセ
スキオキサン硬化物が10重量部被覆されたものであっ
た。
【0020】実施例1及び比較例1〜3:美爪料 表1に示す各組成の美爪料を製造し、その使用性、使用
感及び粘度変化や経時安定性について下記の方法より評
価を行った。その結果も併せて表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】*1:ポリメチルシルセスキオキサン粉
末;トスパール3120(球状、平均粒径12μm、東
芝シリコーン社製)
【0023】(製造方法) A:成分1〜17を均一混合し、容器に詰めて美爪料を
得る。
【0024】(評価方法)女性50名の専門パネルによ
り使用テストを行ない、塗布のしやすさ、のび広がり、
塗布後のなめらかさ、光沢、そして化粧持ちの良さにつ
いて以下の基準で評価を行ない、その平均点で判定し
た。 [評価基準] 5点:非常に良好 4点:良好 3点:普通 2点:やや不良 1点:不良 [判定] ◎:平均点4.5以上 ○:平均点3.5以上4.5未満 △:平均点2.5以上3.5未満 ×:平均点2.5未満
【0025】粘度変化に関しては、B型粘度計にて、各
美爪料製造直後と翌日の粘度を測定し、その変化度合を
観察、経時安定性に関しては、各美爪料を40℃の恒温
槽に1ヵ月放置後、酸化チタン、雲母チタン、及び有色
着色顔料の沈降の有無を観察し、以下の基準で評価を行
なった。 [評価基準] 粘 度 経時安定性 ◎:変化なし ◎:沈降なし ○:ほとんど変化なし ○:ほとんど沈降なし △:少し増粘し悪化 △:少し沈降あり ×:増粘し、悪化 ×:はっきり沈降あり
【0026】表1の結果より明らかなように、本発明の
複合粉体を配合した実施例1の美爪料は、比較例1に比
べ、塗布のしやすさ、なめらかさ、化粧持ちの良さなど
の使用性に優れていることがわかった。又、比較例2及
び3に比べては、のび広がりや化粧持ち等の使用性に優
れており、粘度変化のない経時安定性に非常に優れたも
のであることがわかった。
【0027】実施例2〜3:美爪料 次の表2に示す各組成の美爪料を製造し、その使用性に
ついて評価した。
【0028】
【表2】
【0029】*1:アルキッド樹脂;ベッコゾールDB
−174(大日本インキ社製) *2:(注3)トルエンスルホアミド樹脂;ケッチンフ
レックスMH(ライオンアクゾ社製)
【0030】(製造方法)成分1〜11を均一に混合
し、容器に詰めて美爪料を得る。
【0031】以上のようにして得られた本発明品の美爪
料は、塗布しやすく、のび広がりが良く、なめらかでツ
ヤがあり、化粧持ちに優れたもので、又、粘度変化のな
い経時安定性に非常に優れたものであった。
【0032】 実施例4:水系美爪料 (成分) (%) 1.スチレン・アクリル酸共重合体(*1) 40.0 4.エタノール 10.0 3.中和剤 適 量 4.カルビトール 適 量 5.可塑剤 適 量 6.消泡剤 適 量 7.防腐剤 適 量 8.香料 適 量 9.精製水 残 量 10.複合粉体(製造例3) 1.0 11.有色着色顔料 3.0
【0033】*1:スチレン・アクリル酸共重合体;ジ
ョンクル 68(ジョンソンポリマー社製)
【0034】(製造方法)成分1〜11を均一に混合
し、容器に詰めて美爪料を得る。
【0035】以上のようにして得られた本発明品の水系
美爪料は、塗布しやすく、のび広がりが良く、なめらか
でツヤがあり、化粧持ちに優れたもので、又、粘度変化
のない経時安定性に非常に優れたものであった。
【0036】
【発明の効果】本発明に用いられる異種のオルガノポリ
シロキサンからなる複合粉体は、流動性に優れ、凝集性
が少なくて分散性に優れているため、これを配合する本
発明の美爪料は、塗布のしやすさやのび広がり等の使用
性、使用感に優れ、経時安定性の良好なものである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異種のオルガノポリシロキサンからなる
    複合粉体を含有することを特徴とする美爪料。
  2. 【請求項2】 前記の複合粉体が、a)ビニル基含有オ
    ルガノポリシロキサンとb)オルガノハイドロジェンポ
    リシロキサンとを含む油系の水中油型乳化物に触媒を加
    えて硬化反応させ、球状シリコーンゴム硬化物微粒子の
    水分散液とした後、その水分散液にアルカリ性物質また
    はアルカリ性水溶液とオルガノトリアルコキシシランを
    添加し、オルガノトリアルコキシシランを加水分解、縮
    合硬化反応させた後、乾燥させて得られる球状シリコー
    ンゴム硬化物微粒子にポリオルガノシルセスキオキサン
    硬化物を被覆した複合粉体であることを特徴とする請求
    項1記載の美爪料。
  3. 【請求項3】 前記球状シリコーンゴム硬化物微粒子分
    散液の球状シリコーンゴム硬化物微粒子の平均粒径が、
    0.1〜100μmであることを特徴とする請求項1〜
    2のいずれかに記載の美爪料。
  4. 【請求項4】 前記の複合粉体の配合量が0.01〜2
    0重量%であることを特徴とする、請求項1〜3のいず
    れかに記載の美爪料。
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