JPH11335232A - テストステロン5α−レダクターゼ阻害剤 - Google Patents
テストステロン5α−レダクターゼ阻害剤Info
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- JPH11335232A JPH11335232A JP10155390A JP15539098A JPH11335232A JP H11335232 A JPH11335232 A JP H11335232A JP 10155390 A JP10155390 A JP 10155390A JP 15539098 A JP15539098 A JP 15539098A JP H11335232 A JPH11335232 A JP H11335232A
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Abstract
を有する新規な植物抽出物を見いだし、これをテストス
テロン5α-レダクターゼ阻害剤およびアンドロゲン過
剰に起因する男性型禿頭、多毛症、脂漏症、座瘡等の治
療のための新規な手段として提供する。 【解決手段】 ランタナ(Lantana camara L.)の根部
の水、脂肪族低級アルコール、1,3-ブチレングリコール
またはそれらの混合物による抽出物をテストステロン5
α-レダクターゼ阻害剤として利用する。
Description
5α−ジヒドロテストステロンに還元する酵素・テスト
ステロン5α-レダクターゼの作用を阻害する新規なテ
ストステロン5α-レダクターゼ阻害剤、ならびにそれ
を含有させてなる頭髪化粧料および皮膚化粧料に関する
ものである。
ら分泌された分子型で受容体と結合してその作用を発現
するが、アンドロゲンと総称される男性ホルモンの場
合、たとえばテストステロンは標的臓器の細胞内に入っ
てテストステロン5α−リダクターゼにより5α−ジヒ
ドロテストステロン(5α−DHT)に還元されてから
受容体と結合し、アンドロゲンとしての作用を発現す
る。
が、それが過度に作用すると男性型禿頭、多毛症、脂漏
症、座瘡、前立腺肥大症、前立腺腫瘍、男児性早熟等、
さまざまな好ましくない症状を誘発する。そこで、過剰
のアンドロゲンの作用を抑制することによりこれら好ま
しくない症状を改善することが考えられるが、その手段
としては、テストステロンを5α−DHTに還元するテ
ストステロン5α−リダクターゼの作用を阻害すること
により活性な5α−DHTを生じるのを抑制する方法
と、テストステロンから生じた5α−DHTが受容体と
結合するのを阻害することにより男性ホルモン作用を発
現させない方法とが有り得る。
が有効であることが知られている。たとえば、特開昭6
0−146829号公報に記載されているテストステロ
ン5α-レダクターゼ阻害剤は、アセンヤク、ウイキョ
ウ、カンゾウ、ケンゴシ、ゴバイシ、シャクヤク、シャ
ゼンシ、センソ、ダイオウ、チョウジ、ビンロウジ、ロ
ジン、カッコウアザミ、ゲンノショウコ、カゴソウ、サ
イコ、インチン、エイジツ、ヨクイニン、ソヨウ、ニガ
キ、ケイガイ、キササゲ、ジョウザン、カノコソウ等の
エキスを有効成分とするものである。
トステロン5α-レダクターゼ阻害作用を有する新規な
植物抽出物を見いだし、これをテストステロン5α-レ
ダクターゼ阻害剤およびアンドロゲン過剰に起因する前
記好ましくない症状の治療のための新規な手段として提
供することにある。
ntana camara L.)の根部から水、脂肪族低級アルコー
ル、1,3-ブチレングリコール、またはこれらの混合物等
により抽出されるテストステロン5α-レダクターゼ阻
害物質を有効成分とするテストステロン5α-レダクタ
ーゼ阻害剤、ならびにこれを含有させてなる頭髪化粧料
および皮膚化粧料を提供するものである。
小低木であって、その花が開花後少しずつ色を変えるこ
とにより日本では七変化(しちへんげ)とも呼ばれる。
め草食性家畜の牧場では有害な植物とされている。しか
し、この有毒物質は本発明のテストステロン5α-レダ
クターゼ阻害剤の原料となる根部には含まれていない
し、また、本発明のテストステロン-5α-レダクターゼ
阻害剤の有効成分となるものが毒性を示すこともない。
5α-レダクターゼ阻害物質の詳細は不明であるが、乾
燥し細切りまたは粉砕した根部を水、脂肪族低級アルコ
ール(例えばエタノール)、1,3-ブチレングリコール、
またはこれらの混合物を用いて抽出処理すると容易に溶
出して来る。得られる抽出液は、適宜濃縮、乾燥すれば
そのまま本発明のテストステロン5α-レダクターゼ阻
害剤として使用可能であるが、テストステロン5α-レ
ダクターゼ阻害作用に必要に応じて簡単な精製処理を施
してもよい。
剤化の常法に従って単独で、あるいは適当な助剤を用い
て、外皮用剤、内服剤、注射剤、座薬等の形に製剤化す
る。外皮用剤の剤形としてはトニック、リンス、ローシ
ョン、クリーム、乳液、パック、軟膏、浴用剤等、任意
の剤形が可能であり、また、内服剤としては錠剤、カプ
セル剤、散剤、液剤等が可能である。
ゼ阻害剤は、男性型禿頭、多毛症、脂漏症、座瘡、前立
腺肥大症等、テストステロン-5α-レダクターゼの作用
を抑制することが意味あるすべての用途に単独で利用す
るほか、任意の皮膚外用剤、化粧料、医薬品等の構成成
分として広く利用することができるが、特に頭髪化粧
料、皮膚化粧料等の皮膚外用剤、および前立腺肥大治療
剤の主剤として好適なものである。
用途に応じた任意の生理活性物質や助剤、たとえば収斂
剤、殺菌・抗菌剤、美白剤、紫外線吸収剤、保湿剤、細
胞賦活剤、消炎・抗アレルギー剤、抗酸化・活性酸素消
去剤等を併用すれば、より一般性のある製品となる。ま
た、それにより、併用された他の有効成分との間の相乗
作用が通常期待される以上の優れた効果をもたらすこと
がある。
ターゼ阻害剤およびそれを含有させた皮膚外用剤に配合
することにより好結果が期待できるものの具体例として
は次のようなものがある。
れら有機酸類の塩;塩化アルミニウム,硫酸アルミニウ
ム・カリウム,アラントインクロルヒドロキシアルミニ
ウム,アラントインジヒドロキシアルミニウム,パラフ
ェノールスルホン酸亜鉛,硫酸亜鉛,ワレモコウエキ
ス,エイジツエキス,ハマメリスエキス,ゲノショウコ
エキス,チャカテキン類,ヨモギエキス,オドリコソウ
エキス,オトギリソウエキス,ダイオウエキス,ヤグル
マソウエキス,スギナエキス,キズタエキス,キューカ
ンバーエキス,マロニエエキス,サルビアエキス,メリ
ッサエキス。
ウム,パラオキシ安息香酸エステル,塩化ジステアリル
メチルアンモニウム,塩化ベンゼトニウム,塩化アルキ
ルジアミノエチルグリシン,塩酸クリルヘキシジン,オ
ルトフェニルフェノール,感光色素101号,感光色素
201号,サリチル酸サリチル酸ナトリウム,ソルビン
酸,ハロカルバン,レゾルシン,パラクロロエノール,
フェノキシエタノール,ビサボロール,ヒノキチオー
ル,メントール,キトサン,キトサン分解物,ワレモコ
ウエキス,クジンエキス,エンメイソウエキス,ビワエ
キス,ウワウルシエキス,ホップエキス,ユッカエキ
ス,アロエエキス,ケイヒエキス,ガジュツエキス等。
体,イオウ,胎盤抽出物,コウジ酸およびその誘導体,
グルコサミンおよびその誘導体,アゼラインおよびその
誘導体,アルブチンおよびその誘導体,ヒドロキシケイ
ヒ酸およびその誘導体,グルタチオン,アルニカエキ
ス,オウゴンエキス,センキュウエキス,ソウハクヒエ
キス,サイコエキス,ボウフウエキス,ハマボウフウエ
キス,マンネンタケ菌糸体培養物またはその抽出物,ギ
ムネマエキス,シナノキエキス,モモ葉エキス,ダイオ
ウエキス,ボタンピエキス,ハマメリスエキス,セイヨ
ウトチノキエキス,オトギリソウエキス,オドリコソウ
エキス,油溶性甘草エキス(カンゾウ疎水性フラボン,
グラブリジン,グラブレン,リコカルコンA)等。
誘導体,ウロカニン酸,ウロカニン酸エチル,オキシベ
ンゾン,オキシベンゾンスルホン酸,テトラヒドロキシ
ベンゾフェノン,ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノ
ン,ジヒドロキシベンゾフェノン,シノキサート,ジイ
ソプロピルケイ皮酸メチル,メトキシケイ皮酸オクチ
ル,パラアミノ安息香酸およびそのエステル,ブチルメ
トキシジベンゾイルメタン,酸化チタン,β−カロチ
ン,γ−オリザノール,米ヌカエキス,アロエエキス,
カバノキエキス,シラカバエキス,カミツレエキス,コ
ゴメグサエキス,セイヨウサンザシエキス,ヘンナエキ
ス,キョウチグルミエキス,セイヨウトチノキエキス,
イチョウ葉エキス,カミツレエキス,油溶性甘草エキス
等。
アラニン,コラーゲン,加水分解コラーゲン,ヒドロネ
クチン,フィブロネクチン,ケラチン,エラスチン,ロ
ーヤルゼリー,コンドロイチンヘパリン,グリセロリン
脂質,グリセロ糖脂質,スフィンゴリン脂質,スフィン
ゴリン糖脂質,リノール酸またはそのエステル類,エイ
コサペンタエン酸またはそのエステル類,ペクチン,ア
ルゲコロイド,ビフィズス菌発酵物,乳酸菌発酵物,酵
母抽出物,レイシ菌糸体培養物またはその抽出物,小麦
胚芽油,アボガド油,コメハイガ油,ホホバ油,大豆リ
ン脂質,γ−オリザノール,ビロウドアオイエキス,ヨ
クイニネキス,ジオウエキス,タイソウエキス,カイソ
ウエキス,キダチアロエエキス,ゴボウエキス,セイヨ
ウトチノキエキス,マンネンロウエキス,アルニアエキ
ス,小麦フスマ,コメヌカエキス等。
体,ピリドキシンまたはその誘導体,ニコチン酸または
その誘導体,パントテン酸またはその誘導体,α−トコ
フェロールまたはその誘導体,アルニカエキス,ニンジ
ンエキス,オタネニンジンエキス,エゾウコギエキス,
ヘチマエキス,ベニバナエキス,アシタバエキス,ビワ
葉エキス,ヒキオコシエキス,ユキノシタエキス,黄杞
エキス,サルビアエキス,ニンニクエキス,マンネンロ
ウエキス等。
トイン,アミノカプロン酸,インドメタシン,塩化リゾ
チーム,イプシロンアミノカプロン酸,オキシベンゾ
ン,グリチルリチン酸またはその誘導体,グリチルレチ
ン酸またはその誘導体,感光色素301号,同401
号,塩酸ジフェンヒドラミン,トラネキサム酸またはそ
の誘導体,アデノシンリン酸,エストラジオール,エス
ロン,エチニルエストラジオール,コルチゾン,ヒドロ
コルチゾン,プレドニゾロン,プロゲステロン,コルチ
コステロン,アルニカエキス,インチンコウエキス,サ
ンシンエキス,ジュウヤクエキス,セイヨウトチノキエ
キス,カンゾウエキス,トウキエキス,ヨモギエキス,
ワレモコウエキス,リンドウエキス,サイコエキス,セ
ンキュウエキス,ボウフウエキス,セイヨウノコギリソ
ウエキス,シソエキス等。
キシトルエン,ブチルヒドロキシアニソール,没食子酸
プロピル,バイカリン,バイカレイン,スーパーオキサ
イドディスムターゼ,カタラーゼ,ローズマリーエキ
ス,メリッサエキス,オウゴンエキス,エイジツエキ
ス,ビワ葉エキス,ホップエキス,ハマメリスエキス,
シャクヤクエキス,セージエキス,キナエキス,カミツ
レエキス,ユーカリエキス,シソエキス,イチョウ葉エ
キス,タイムエキス,カルダモンエキス,キャラウェイ
エキス,ナツメグエキス,メースエキス,ローレルエキ
ス,クローブエキス,ターメリックエキス,ヤナギタデ
エキス等。
00mlを加え、還流抽出器で2時間加熱抽出し、熱時濾
過する。残渣についてさらに2回同様の抽出処理を行
う。得られた抽出液を合わせて減圧下に濃縮し、さらに
乾燥して、ランタナ抽出物を得る。上記抽出を5種類の
抽出溶媒により行なった。各例による抽出物の収量は表
1のとおりであった。
試験法によりテストステロン5α-レダクターゼ阻害作
用および蛋白変性作用を試験した。
用:テストステロン(東京化成)4.2mgをプロピレン
グリコール1mlに溶解し、その20μlに、NADPH
(オリエンタル酵母社製)を濃度が1mg/mlになるよう
に溶解した5mMトリス塩酸緩衝液(pH7.2)825μ
lを加えて混合する。さらに、試料のエタノール溶液8
0μlおよびS-9(ラット肝ホモジネート;オリエンタ
ル酵母社製)75μlを混合し、37℃で30分間イン
キュベートする。その後、塩化メチレン1mlを加えて反
応を停止させ、塩化メチレン層を分取して、反応生成物
であるジヒドロキシテストステロン、アンドロスタンジ
オール等をガスクロマトグラフィーにより定量する。別
にコントロールとして、試料溶液の代わりにその溶媒だ
けを同量添加した場合について同様に処理し分析する。
試料無添加時の反応生成物量に対する試料添加時の反応
生成物量の比率を求め、テストステロン5α-レダクタ
ーゼ阻害率とする。
種々変更して各濃度におけるテストステロン5α-レダ
クターゼ阻害率を求め、その結果から内挿法により、酵
素活性を50%阻害する試料濃度IC50を求める。
V:SIGMA)を0.02%溶解したリン酸緩衝液(pH6.
8)9mlにランタナ抽出物溶液1mlを加え、10分間撹
拌した後、メンブランフィルターで濾過し、液体クロマ
トグラフィーにより残存アルブミンを定量する。試験結
果を表2に示す。
るランタナ抽出物の0.2%エタノール溶液を含浸させ
た脱脂綿を絆創膏で固定し、右側部にはエタノールを含
浸させた脱脂綿を固定する。8時間経過後、各脱脂綿を
取り外し、エタノールで抽出して脱脂綿に吸収された皮
脂を回収し、その中のスクワレンをガスクロマトグラフ
ィーで定量する。左右の脱脂綿について定量されたスク
ワレンの量の差から、試料の皮脂分泌抑制率を算出す
る。3種類のランタナ抽出物について上記試験を行なっ
た結果を表3に示す。
5歳から45歳までの男性10人を5人ずつの使用群と
不使用群に分け、使用群には製造実施例1によるランタ
ナ80%エタノール抽出物を0.2重量%含有する50
%エタノール水溶液を一カ月間、一日2回、朝と夜に、
通常使用しているヘアトニックに換えて使用させた。不
使用群には、通常使用しているヘアトニックに換えて5
0%エタノール水溶液を、同じ条件で使用させた。試験
開始日と試験終了日に同一条件で全員に洗髪させて、そ
のときの脱毛本数を計測させた。なお、条件を揃えるた
め、これら脱毛本数計測のための洗髪の24時間前にも
同一条件で洗髪させた。試験結果は表4のとおりであっ
た。
量部に溶解し、そこに原料Bの混合液を加えて撹拌、冷
却して、ヘアトニックを製造した(ランタナ抽出物は製
造実施例1によるものである。以下の各例において同
じ。)。
に溶解してから、残りの原料は直接、精製水70重量部
に投入して、原料Aの水溶液を調整する。そこに原料B
の混合液を加えて撹拌し、ローションを製造した。
て70℃に加熱、溶解させる。そこに、70℃に加熱し
た原料Aの混合物を加え、ホモジナイザーを用いて乳化
し、クリームを製造した。
Claims (4)
- 【請求項1】 ランタナ(Lantana camara L.)の根部
から抽出されるテストステロン5α-レダクターゼ阻害
物質を有効成分とするテストステロン5α-レダクター
ゼ阻害剤。 - 【請求項2】 ランタナ(Lantana camara L.)の根部
の水、脂肪族低級アルコール、1,3-ブチレングリコール
またはそれらの混合物による抽出物を有効成分として含
有することを特徴とするテストステロン5α-レダクタ
ーゼ阻害剤。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のテスト
ステロン5α-レダクターゼ阻害剤を含有することを特
徴とする頭髪化粧料。 - 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載のテスト
ステロン5α-レダクターゼ阻害剤を含有することを特
徴とする皮膚化粧料。
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JP2006131513A (ja) * | 2004-11-02 | 2006-05-25 | Maruzen Pharmaceut Co Ltd | 抗老化剤、エストロゲン様作用剤、抗男性ホルモン剤、育毛剤、テストステロン5α−レダクターゼ阻害剤、皮膚化粧料及び頭髪化粧料 |
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CN115337351A (zh) * | 2022-06-10 | 2022-11-15 | 浙江工业大学 | 一种中药复配精油 |
-
1998
- 1998-05-21 JP JP15539098A patent/JP4455682B2/ja not_active Expired - Fee Related
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