JP2021530454A - カッコウアザミ属(Ageratum spp.)からの抽出物を使用して良性前立腺肥大症(BPH)及び関連する加齢症状を改善及び管理するための薬用植物抽出組成物及び方法 - Google Patents

カッコウアザミ属(Ageratum spp.)からの抽出物を使用して良性前立腺肥大症(BPH)及び関連する加齢症状を改善及び管理するための薬用植物抽出組成物及び方法 Download PDF

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Abstract

カッコウアザミ(Ageratum conyzoides)、アゲラタム・コエルレウム(Ageratum coeruleum)及びオオカッコウアザミ(Ageratum houstonianum)を含むがこれらに限定されないカッコウアザミ属(Ageratum spp.)からの抽出物を使用した、男性におけるBPH及び関連する加齢症状を処置するための、並びに男性の健康に対処するための薬用植物抽出物及びその成分が、本明細書に開示される。カッコウアザミ属(Ageratum spp.)の植物及び植物の部分の少なくとも1つの化合物、例えば、限定されないが、N,N−ビス(トリメチルシリル)−2−フェニル−7−(トリフルオロメチル)キノロン−4−アミン、3’,4’,6’,7’,8−ヘキサメトキシフラボン、フィトール、プレコセン、カリオフィレン、スクアレン、アルファ−リノレン酸、(Z,Z)−9,12−オクタデカジエン酸、ヘキサデカン酸、ヒドロクマリン、エンセカリン−1−(7−メトキシ−2,2−ジメチル−2H−クロメン−6−イル)エタノン、セネンセチン(Senensetin)−3,4,5,6,7−ペンタメトキシフラボン、ベータセリネン、スチグマステロール、ベータシトステロール、ケルセチン、ケルセチン−3−O−ラムノシルグルコシド、リノール酸又はコニゾリジン(Conyzorigin)を、共通植物抽出アプローチ(Common Plant Extraction Approach)(CPEA)を利用して抽出することができる。化合物の抽出を、エタノール溶媒及び無菌水溶媒及び/又は無菌水と混合したエタノール(即ち、水−アルコール溶媒)を別々に利用して実施することができ、BPHの処置のための薬用植物抽出物を得るために、これらの溶媒系として得られた濃縮した物質を共にプールする(又は別々に維持する)。【選択図】図2

Description

実施形態は、概して、薬剤学、医学及び関連産業の分野に関する。実施形態はまた、薬用植物抽出プロセス及び技術に関する。実施形態は更に、良性前立腺肥大症及び関連する加齢症状を処置するための薬用植物抽出物及び成分に関する。実施形態は特に、良性前立腺肥大症(BPH)を処置するためのカッコウアザミ属(Ageratum spp.)(これらに限定されないが、カッコウアザミ(Ageratum conyzoides)、アゲラタム・コエルレウム(Ageratum coeruleum)及びオオカッコウアザミ(Ageratum houstonianum)を含む)からの抽出物を使用した、良性前立腺肥大症(BPH)を緩和する新規の薬用植物抽出物を調製するためのプロセスに関する。
良性前立腺肥大症(BPH)は、前立腺の非悪性腫大である。一般に、BPHは男性の30代で発生し、緩徐に発達して、最も一般的には50歳を過ぎて初めて症状が現れる。BPHは50歳以上の男性において一般的であり、85歳までに有病率は90%もの高さになる(American Urological Association Education and Research,Inc.,2003)。BPHは、前立腺の中心を通って流れる尿道を圧迫する恐れがある。これにより、膀胱から尿道を通過して外部に至る尿の流れが妨害される可能性がある。このことが膀胱内での尿の逆流(滞留)を引き起こし、昼間及び夜間に頻回の排尿が必要となる可能性がある。他の一般的な症状としては、尿流の遅延、切迫した尿意及び排尿開始困難が挙げられる。より深刻な問題としては、尿路感染症及び尿道の完全閉塞が挙げられる(Lepor,H.,“Pathophysiology of benign prostatic hyperplasia in the aging male population,”Rev.Urol.(2005)7:S3−S11)。
BPHの原因は不明である。1つの説は、男性が加齢するにつれ、前立腺細胞が酵素アルファ5レダクターゼを介してテストステロンから産生されたジヒドロテストステロン(DHT)を蓄積し、同時に、上皮成長因子及びインスリン様成長因子等の成長因子を促進させ得るアロマターゼの発現の増加によりエストロゲンが増加することにより、前立腺の腫大に至るというものである。BPHを管理するために使用される現在利用可能な薬物は、a)BPHにおける腫大した前立腺により生じた尿路閉塞の緩和を促進する、前立腺及び膀胱頸部の平滑筋を弛緩させるアルファ遮断薬、並びにb)男性ホルモンであるテストステロンが前立腺中でDHTとしてその活性形態に変換されるのを阻止する、5−アルファレダクターゼ阻害薬の何れかである。BPHにおける前立腺腫大はDHTに直接左右されると考えられており、そのため、これらの薬物は、6ヶ月〜12ヶ月で前立腺のサイズをおよそ25%減少させる(Spatafora,S.,et al.,“Evidence−based guidelines for the treatment of lower urinary tract symptoms related to uncomplicated benign prostatic hyperplasia in Italy:Updated summary from AURO,”Ther.Adv.Urol.(2012)4:279−301)。
BPHの管理に使用される最も一般的な利用可能な植物薬は、ノコギリヤシ(Serenoa repensa)、アフリカプルーン(Pygeum africanum)、ペポカボチャ(Curcurbita pepo)、アカバナ属(Epilobim spp.)、ヒョーシス・ルーペリ(Hyoxis rooperi)、リコペルシクム・エスクレンツム(Lycopersicum esculentum)(トマト)、フランスカイガンショウ(Pinus pinaster)及びセイヨウイラクサ(Urtica dioico)である(Allkanjario,O.,and Vitalone,A.,“What do we know about phytotherapy of benign Prostatic hyperplasia?”Life Sci.(2015)126:42−56)。1998年にメタ分析が実施され、18件の対照臨床試験の分析により、ノコギリヤシ(Serenoa repensa)抽出物の治療効果がプラセボよりも著しく優れており、フィナステリドと同一であることが示された(Wilt,T.J.,et al.“Saw palmetto extracts for treatment of benign prostatic hyperplasia,”JAMA(1998)280:1604−1609)。アフリカプルーン(Pygeum africanum)は、欧州の前立腺の健康製品に多く使用されるアフリカの薬用植物である。これもまた、多数の個々の臨床試験の対象となっており、夜間の排尿を停止させ、昼間の尿量を増加させることが判明している(Allkanjari&Vitalone,2015)。
カッコウアザミ(Ageratum conyzoides)は、カリブ海地域の民間療法で伝統的に使用されてきた長い歴史を有する(Lans,C.,“Ethnomedicines used in Trinidad and Tobago for reproductive problems,”J.Ethnobiol.Ethnomed.(2007)3:13−16)。伝統医学におけるこの種の使用は、ブラジルをはじめとする領域においても広範囲に及んでいる。葉又は植物全体の水性抽出物は、疝痛、感冒及び発熱、下痢、リウマチ、痙攣の処置のために、又は泌尿器の強壮剤として使用されてきた。これまで、この薬用植物抽出物に関する情報はほとんど存在しなかったが、この薬用植物抽出物は、クマリン、ステロール(Kamboj,A.,and Saluja,A.K.,(2011)“Isolation of Stigmasterol and Beta−Sitosterol from petroleum ether extract of aerial parts of Ageratum conyzoides(Asteraceae),”Intl.J.Pharm.Pharm.Sci.(2011)3:94−96.)、及びフラボノイドをはじめとする治療活性を有し得るいくつかのものを含む多種多様な化学化合物を含有する。カッコウアザミ(Ageratum conyzoides)の薬理学的特性の概説には、160種の化合物が同定され、粗分画は種々の薬理学的活性を示し、概して安全であると判明したことが述べられていた。(Kaur,R.,and Dogra,N.K.,“A review on traditional uses,chemical constituents and pharmacology of Ageratum conyzoides L.(Asteraceae),”Intl.J.Pharm.Biol.Arch.(2004)5:33−45)。
男性の健康を改善するため、特にBPHの症状の軽減を促進するための植物及び植物薬の抽出物の使用に関する研究は限られている。男性の健康及びBPHに伴う症状又はアンドロゲンの加齢性の減少に伴う症状のためのカッコウアザミ(Ageratum conyzoides)からの抽出物の使用を論じる文献の引用は存在しない。しかしながら、この抽出物は抗炎症作用、鎮痙作用及びアルファ5レダクターゼ酵素阻害を示すことから、BPHの候補療法の可能性があることが判明している。
従って、前述に基づいて、本明細書にて更に詳細に述べるような、良性前立腺肥大症(BPH)を処置するためのカッコウアザミ属(Ageratum spp.)(これらに限定されないが、カッコウアザミ(Ageratum conyzoides)、アゲラタム・コエルレウム(Ageratum coeruleum)及びオオカッコウアザミ(Ageratum houstonianum)を含む)からの抽出物を使用した、良性前立腺肥大症(BPH)を緩和する薬用植物抽出物を調製するための改善されたプロセスが必要とされている。
以下の概要は、開示される実施形態に特有の革新的な特徴のある程度の理解を容易にするために提供され、完全な説明であることを意図するものではない。本明細書に開示される実施形態の様々な態様の完全な理解は、明細書全体、特許請求の範囲、図面、及び要約書を全体として理解することによって得ることができる。
従って、開示される実施形態の一態様は、良性前立腺肥大症(BPH)の処置のための改善された薬用植物抽出物を提供することである。
開示される実施形態の別の態様は、良性前立腺肥大症(BPH)の処置のための薬用植物抽出物を調製するための改善されたプロセスを提供することである。
一実施形態では、男性ヒト対象における良性前立腺肥大症に伴う症状を処置するための方法において、そのような処置が必要な対象にカッコウアザミ属(Ageratum spp.)を含む有効量の組成物を投与することを含み、その症状が軽減される方法が記載されている。症状には、尿意頻数、尿意切迫、炎症、尿道/尿路閉塞及び尿路感染症が含まれ得る。
別の実施形態では、組成物は、5−アルファ−レダクターゼ活性を阻害するために、特に、5−アルファ−レダクターゼ2型活性の阻害に使用することができる。
開示される実施形態の更なる態様は、良性前立腺肥大症(BPH)の処置のための、カッコウアザミ(Ageratum conyzoides)及びその関連種の気中植物性バイオマス(aerial vegetative biomass)(茎、葉)を使用した新規薬用植物抽出物を調製するための改善されたプロセスを提供することである。
前述の態様、並びに他の目的及び利点は、これより、本明細書に記載されているように実現することができる。カッコウアザミ(Ageratum conyzoides)、アゲラタム・コエルレウム(Ageratum coeruleum)及びオオカッコウアザミ(Ageratum houstonianum)を含むがこれらに限定されないカッコウアザミ属(Ageratum spp.)からの抽出物を使用した、男性におけるBPH及び関連する加齢症状を処置するための、並びに男性の健康に対処するための薬用植物抽出物及びその成分が、本明細書に開示される。植物、カッコウアザミ属(Ageratum spp.)の少なくとも1つの化合物、例えば、限定されないが、N,N−ビス(トリメチルシリル)−2−フェニル−7−(トリフルオロメチル)キノロン−4−アミン、3’,4’,5’,6’,7’,8−ヘキサメトキシフラボン、フィトール、プレコセン、カリオフィレン、スクアレン、アルファ−リノレン酸、(Z,Z)−9,12−オクタデカジエン酸、ヘキサデカン酸、ヒドロクマリン、エンセカリン−1−(7−メトキシ−2,2−ジメチル−2H−クロメン−6−イル)エタノン、セネンセチン(Senensetin)−3,4,5,6,7−ペンタメトキシフラボン、ベータセリネン、スチグマステロール、ベータシトステロール、ケルセチン、ケルセチン−3−O−ラムノシルグルコシド、リノール酸又はコニゾリジン(Conyzorigin)を、共通植物抽出アプローチ(Common Plant Extraction Approach)(CPEA)を利用して抽出することができる。化合物の抽出を、エタノール溶媒及び無菌水溶媒及び/又は無菌水と混合したエタノール(即ち、水−アルコール溶媒)を別々に利用して実施することができ、BPHの処置のための薬用植物抽出物を得るために、これらの溶媒系として得られた濃縮した物質を共にプールする(又は別々に維持する)。他の水−アルコール混合物、例えば、メタノール−水等が企図される。
本明細書に記載の共通植物抽出アプローチ(CPEA)は、植物の化合物を抽出するための、当該技術分野において周知の原理抽出技術であり得る。最初に、カッコウアザミ属(Ageratum spp.)(好ましくは60〜90日齢の植物)の気中植物性バイオマスを小片(およそ長さ1インチ又は1平方インチのサイズ)に薄切りにし、気中バイオマスに付着した湿気又は水分を除去するために直射日光で乾燥させ(3〜4時間)、続いて、室温にて日陰で乾燥させることができる。薄切りにした小片を、流体フラッシュドライヤーを使用して乾燥させることもできる。更に、機械化された微粉砕機を用いて、乾燥した植物薄片を粗粉末に粉砕し、それによって、エタノール溶媒及び無菌水溶媒、及び/又は無菌水と混合したエタノールの溶媒を別々に使用して化合物を抽出することができる。本明細書に記載の溶媒抽出プロセスは、エタノール抽出及び無菌水抽出用のソックスレー装置を使用して1:10(W/V)の比で別々に実施することができ、並びに/又はエタノールと水の混合の抽出後、減圧下でロータリーエバポレーターを使用して抽出物から溶媒を除去して実施することができる。
エタノール溶媒抽出プロセス及び無菌水溶媒抽出プロセスの両方、並びに/又はエタノールと水の混合の抽出プロセスで得た化合物を、男性対象におけるBPH及びそれに関連する加齢問題を処置するための薬用植物抽出物を形成するために、更に共にプールする(又は別々に使用する)。これらの例示的な抽出工程は、任意の有効な順序で実施してもよく、変更すること、繰り返すこと、調整すること、又は他の方法で他の処理工程と相互に組み合わせることができる。
水性抽出プロセス及び水−アルコール抽出プロセスで抽出される化合物には、例えば、これらに限定されないが、ケルセチン−3−O−ラムノピラノシド、ケルセチン−3,7−ジグルコピラノシド、p−ヒドロキシ安息香酸、N,N−ビス(トリメチルシリル)−2−フェニル−7−(トリフルオロメチル)キノロン−4−アミン、1−デオキシ−D−マンニトール、15−ヒドロキシペンタデカン酸、2−クロメノン、3’,4’,5’,6’,7’,8−ヘキサメトキシフラボン、3,5−ジ−tert−ブチル安息香酸、3−フェニルイソキノリン、3,7,11,15−テトラメチルヘキサデカ−2−エン−1−オール、4−tert−ブチル−2,6−ジメチルアセトフェノン、6−ビニル−7−メトキシ−2,2−ジメチルクロメン、アンヒドロ−D−マンノサン、ベータ−フネブレン、カリオフィレン、クマリン、ヘキサ−O−メチルミリシチン、ヒドロクマリン、リノレオイルクロリド、メチル シス−11,14,17−イコサトリエノアート、リノール酸メチル、ネオフィタジエン、p−オクチルアセトフェノン、2,4,6−トリス(1,1−ジメチルエチル)フェノール、フィトール、プレコセンI及びプレコセンII、スクアレン、並びにベータシトステロール等の化合物が含まれ得る。
エタノール溶媒抽出プロセスで抽出される化合物には、例えば、これらに限定されないが、N,N−ビス(トリメチルシリル)−2−フェニル−7−(トリフルオロメチル)キノロン−4−アミン、(Z)−ベータ−ファルネセン、1−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)エタノン、2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−5−ヒドロキシ−3,6,7,8−テトラメトキシ−4H−クロメン−4−オン、2−(3,4−ジメトキシフェニル)−5,6,7,8−テトラメトキシ−4H−1−ベンゾピラン−4−オン、2,4,6−トリ−tert−ブチルフェノール、2−クロマノン、2H−クロメン−2−オン、3’,4’,5,6,7,8−ヘキサメトキシフラボン、3,5−ジ−tert−ブチル安息香酸、3,7,11,15−テトラメチルヘキサデカ−2−エン−1−オール、3−ツヤノール、4−tert−ブチル−2,6−ジメチルアセトフェノン、6−デメトキシアゲラトクロメン、6−ビニル−7−メトキシ−2,2−ジメチルクロメン、(Z,Z)−9,12−オクタデカジエン酸、全トランス型スクアレン、アルファ−ベンゾピロン、アルファ−カリオフィレン、アルファ−リノレン酸、アルファ トコフェロール−ベータ−D−マンノシド、ベータ−セスキフェランドレン、ヘキシル[4−(2−フェニルプロパン−2−イル)フェニル]ブチルホスホネート、カリオフィレン、クマリン、デルタ−カジネン、ドトリアコンタン、ヘキサデカン酸、ヒドロクマリン、メチル シス−11,14,17−イコサトリエノアート、リノール酸メチル、パルミチン酸メチル、ネオフィタジエン、n−ヘキサトリアコンタン、n−テトラコンタン、n−テトラコサン、n−テトラトリアコンタン、n−トリアコンタン、フィトール、プレコセンI、プレコセンII、スクアレン、スチグマステロール、スチグマスタ−4,22−ジエン−3ベータ−オール、及びテトラコンタン等の化合物が含まれ得る。本明細書において化合物を抽出するために利用される溶媒は、如何なる限定的な意味においても解釈されるべきではない。類似の種類の溶媒、例えば、ヘキサン、酢酸エチル、アセトン、クロロホルム、ジクロロメタン等も、薬用植物抽出物の調製のため、及びBPHの処置のための製剤を開発するために試験することができることを当業者は理解することができる。
図1Aは、本発明の実施形態によるカッコウアザミ(A.conyzoides)ペーストへの48時間の細胞曝露後の、5−アルファ−レダクターゼ1型のヒト前立腺細胞における遺伝子発現プロファイルの結果を示す。 図1Bは、本発明の実施形態によるカッコウアザミ(A.conyzoides)ペーストへの48時間の細胞曝露後の、5−アルファ−レダクターゼ2型のヒト前立腺細胞における遺伝子発現プロファイルの結果を示す。 図2は、12週間にわたり本発明の実施形態によるカッコウアザミ(A.conyzoides)錠剤(250mg)を毎日投与後に測定した、国際前立腺症状スコア(IPSS)質問票の評価の結果を示す。 図3は、試験0週目、試験4週目、試験8週目、試験12週目時点の男性ヒト対象における排尿頻度に対するカッコウアザミ(A.conyzoides)の補充及びプラセボの影響を示す。アクティブ処置は、カッコウアザミ(A.conyzoides)抽出物250mg/日である[参加者が記載した、試験0週目、試験4週目、試験8週目、試験12週目時点の昼間排尿頻度及び夜間排尿頻度の日誌からの結果]。P<0.05での有意性;連続性補正を伴うウィルコクソンの順位和検定を使用した。
これらの非限定的な例において論じられる特定の値及び構成は変更することができ、単に少なくとも1つの実施形態を例示するために引用され、それらの範囲を制限することを意図するものではない。
以下に、本発明の例示的な実施形態を示す添付図面を参照して、これより実施形態を更に十分に説明する。本明細書に開示される実施形態は多くの異なる形態で実施することができ、本明細書に記載された実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は本開示を完璧で完全なものとし、本発明の範囲を当業者に十分に伝えるために提供されるものである。全体を通じて、同様の番号は同様の要素を指す。本明細書で使用する場合、「及び/又は」という用語は、関連する列挙した項目の1つ以上のあらゆる全ての組み合わせを含む。
本明細書で使用する専門用語は、特定の実施形態を説明する目的のためのみであり、本発明の限定を意図するものではない。本明細書で使用する場合、「a」、「an」、及び「the」という単数形には、文脈上別段に明確に示されない限り、複数形も含まれることが意図される。「含む(comprises)」及び/又は「含む(comprising)」という用語は、本明細書で使用する場合、記載された特徴、整数、工程、操作、要素、及び/又は構成成分の存在を明示するが、1つ以上の他の特徴、整数、工程、操作、要素、構成成分及び/又はそれらのグループの存在又は追加を排除するものではないことが更に理解されよう。
別段に定義されていない限り、本明細書にて使用する全ての用語(技術用語及び科学用語を含む)は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。一般的に使用される辞書において定義されるような用語は、関連分野の文脈におけるそれらの意味と一致する意味を有するものとして解釈されるべきであり、本明細書で明確にそのように定義されない限り、理想化された又は過度に形式的な意味で解釈されないことが更に理解されよう。
本開示において、良性前立腺肥大症(benign prostatic hypertrophy)(BPH)という用語は、概して、現代用語の良性前立腺肥大症(benign prostatic hyperplasia)(BPH)と同義であるとみなされる。
カッコウアザミ(Ageratum conyzoides)、アゲラタム・コエルレウム(Ageratum coeruleum)及びオオカッコウアザミ(Ageratum houstonianum)を含むがこれらに限定されないカッコウアザミ属(Ageratum spp.)からの抽出物を使用した、男性におけるBPH及び関連する加齢症状を処置するための、並びに男性の健康に対処するための薬用植物抽出物及びその成分が、本明細書に開示される。植物、カッコウアザミ属(Ageratum spp.)の少なくとも1つの化合物、例えば、限定されないが、N,N−ビス(トリメチルシリル)−2−フェニル−7−(トリフルオロメチル)キノロン−4−アミン、3’,4’,5’,6’,7’,8−ヘキサメトキシフラボン、フィトール、プレコセン、カリオフィレン、スクアレン、アルファ−リノレン酸、(Z,Z)−9,12−オクタデカジエン酸、ヘキサデカン酸、ヒドロクマリン、エンセカリン−1−(7−メトキシ−2,2−ジメチル−2H−クロメン−6−イル)エタノン、セネンセチン(Senensetin)−3,4,5,6,7−ペンタメトキシフラボン、ベータセリネン、スチグマステロール、ベータシトステロール、ケルセチン、ケルセチン−3−O−ラムノシルグルコシド、リノール酸又はコニゾリジン(Conyzorigin)を、共通植物抽出アプローチ(CPEA)を利用して抽出することができる。化合物の抽出を、エタノール溶媒及び無菌水溶媒及び/又は無菌水と混合したエタノール(即ち、水−アルコール溶媒)を別々に利用して実施することができ、BPHの処置のための薬用植物抽出物を得るために、これらの溶媒系として得られた濃縮した物質を共にプールする(又は別々に維持する)。他の水−アルコール混合物、例えば、メタノール−水等が企図される。
本明細書に記載の共通植物抽出アプローチ(CPEA)は、植物の化合物を抽出するための、当該技術分野において周知の原理抽出技術であり得る。最初に、カッコウアザミ属(Ageratum spp.)(好ましくは60〜90日齢の植物)の気中植物性バイオマスを小片(およそ長さ1インチ又は1平方インチのサイズ)に薄切りにし、気中バイオマスに付着した湿気又は水分を除去するために直射日光で乾燥させ(3〜4時間)、続いて、室温にて日陰で乾燥させることができる。薄切りにした小片を、流体フラッシュドライヤーを使用して乾燥させることもできる。更に、機械化された微粉砕機を用いて、乾燥した植物薄片を粗粉末に粉砕し、それによって、エタノール溶媒及び無菌水溶媒、及び/又は無菌水と混合したエタノールの溶媒を別々に使用して化合物を抽出することができる。本明細書に記載の溶媒抽出プロセスは、エタノール抽出及び無菌水抽出用のソックスレー装置を使用して1:10(W/V)の比で別々に実施することができ、並びに/又はエタノールと水の混合の抽出後、減圧下でロータリーエバポレーターを使用して抽出物から溶媒を除去して実施することができる。
エタノール溶媒抽出プロセス及び無菌水溶媒抽出プロセスの両方、並びに/又はエタノールと水の混合の抽出プロセスで得た化合物を、男性対象におけるBPH及びそれに関連する加齢問題を処置するための薬用植物抽出物を形成するために、更に共にプールする(又は別々に使用する)。これらの例示的な抽出工程は、任意の有効な順序で実施してもよく、変更すること、繰り返すこと、調整すること、又は他の方法で他の処理工程と相互に組み合わせることができる。
水性抽出プロセス及び水−アルコール抽出プロセスで抽出される化合物には、例えば、これらに限定されないが、ケルセチン−3−O−ラムノピラノシド、ケルセチン−3,7−ジグルコピラノシド、p−ヒドロキシ安息香酸、N,N−ビス(トリメチルシリル)−2−フェニル−7−(トリフルオロメチル)キノロン−4−アミン、1−デオキシ−D−マンニトール、15−ヒドロキシペンタデカン酸、2−クロメノン、3’,4’,5’,6’,7’,8−ヘキサメトキシフラボン、3,5−ジ−tert−ブチル安息香酸、3−フェニルイソキノリン、3,7,11,15−テトラメチルヘキサデカ−2−エン−1−オール、4−tert−ブチル−2,6−ジメチルアセトフェノン、6−ビニル−7−メトキシ−2,2−ジメチルクロメン、アンヒドロ−D−マンノサン、ベータ−フネブレン、カリオフィレン、クマリン、ヘキサ−O−メチルミリシチン、ヒドロクマリン、リノレオイルクロリド、メチル シス−11,14,17−イコサトリエノアート、リノール酸メチル、ネオフィタジエン、p−オクチルアセトフェノン、2,4,6−トリス(1,1−ジメチルエチル)フェノール、フィトール、プレコセンI及びプレコセンII、スクアレン、並びにベータシトステロール等の化合物が含まれ得る。
エタノール溶媒抽出プロセスで抽出される化合物には、例えば、これらに限定されないが、N,N−ビス(トリメチルシリル)−2−フェニル−7−(トリフルオロメチル)キノロン−4−アミン、(Z)−ベータ−ファルネセン、1−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)エタノン、2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−5−ヒドロキシ−3,6,7,8−テトラメトキシ−4H−クロメン−4−オン、2−(3,4−ジメトキシフェニル)−5,6,7,8−テトラメトキシ−4H−1−ベンゾピラン−4−オン、2,4,6−トリ−tert−ブチルフェノール、2−クロマノン、2H−クロメン−2−オン、3’,4’,5,6,7,8−ヘキサメトキシフラボン、3,5−ジ−tert−ブチル安息香酸、3,7,11,15−テトラメチルヘキサデカ−2−エン−1−オール、3−ツヤノール、4−tert−ブチル−2,6−ジメチルアセトフェノン、6−デメトキシアゲラトクロメン、6−ビニル−7−メトキシ−2,2−ジメチルクロメン、(Z,Z)−9,12−オクタデカジエン酸、全トランス型スクアレン、アルファ−ベンゾピロン、アルファ−カリオフィレン、アルファ−リノレン酸、アルファ トコフェロール−ベータ−D−マンノシド、ベータ−セスキフェランドレン、ヘキシル[4−(2−フェニルプロパン−2−イル)フェニル]ブチルホスホネート、カリオフィレン、クマリン、デルタ−カジネン、ドトリアコンタン、ヘキサデカン酸、ヒドロクマリン、メチル シス−11,14,17−イコサトリエノアート、リノール酸メチル、パルミチン酸メチル、ネオフィタジエン、n−ヘキサトリアコンタン、n−テトラコンタン、n−テトラコサン、n−テトラトリアコンタン、n−トリアコンタン、フィトール、プレコセンI、プレコセンII、スクアレン、スチグマステロール、スチグマスタ−4,22−ジエン−3ベータ−オール、及びテトラコンタン等の化合物が含まれ得る。本明細書において化合物を抽出するために利用される溶媒は、如何なる限定的な意味においても解釈されるべきではない。類似の種類の溶媒、例えば、ヘキサン、酢酸エチル、アセトン、クロロホルム、ジクロロメタン等も、薬用植物抽出物の調製のため、及びBPHの処置のための製剤を開発するために試験することができることを当業者は理解することができる。
本明細書において化合物を抽出するために利用される溶媒は、如何なる限定的な意味においても解釈されるべきではない。類似の種類の溶媒、例えば、ヘキサン、酢酸エチル、アセトン、クロロホルム、ジクロロメタン等も、薬用植物抽出物の調製のため、及びBPHの処置のための製剤を開発するために試験することができることを当業者は理解することができる。
ヒト前立腺細胞における、5−アルファ−レダクターゼ1型及び2型の遺伝子発現プロファイルの活性調節のin vitro評価を以下の通りに実施した。
遺伝子発現試験
この試験では、ヒト前立腺上皮細胞におけるカッコウアザミ(Ageratum conyzoides)(カッコウアザミ(A.conyzoides))の48時間の処置後に、リアルタイムポリメラーゼ連鎖反応(qRT−PCR)によって5−アルファ−レダクターゼ遺伝子1型及び2型の発現を測定した。
カッコウアザミ(A.conyzoides)試料を、Gencor Pacific,Hong Kongから入手可能なカッコウアザミ(A.conyzoides)の気中部分のエチルアルコール抽出物粉末より作製した。参照陽性対照はEuromed(Barcelona,Spain)から入手可能なノコギリヤシ(Serenoa repens)(ノコギリヤシ(S.repens))であり、これは、前立腺肥大症を処置するために使用される薬理学的に活性な化合物である。
ヒト前立腺上皮細胞(PNT1A:ヒト思春期後前立腺細胞、供給源ECACC 95012614)をRPMI培地、10%ウシ胎児血清、2mmol/L L−グルタミン、1.0mmol/Lピルビン酸ナトリウム、100μg/mlストレプトマイシンと100Uペニシリンとを含有する4.5g/Lグルコース中の培養液に0.1mg/mL及び0.025mg/mLで直接溶解させた。
細胞を14,000細胞/ウェルで6ウェルプレートに24時間播種し、培養物を10ng/mlのテストステロンで24時間処置した。新鮮培地を添加して、試験産物を0.1/mL及び0.025mg/mLで補充した。未処置細胞を陰性対照として使用し、10mg/mLのノコギリヤシ(S.repens)で処置した細胞を陽性対照として使用した。全ての試料を二連で試験した。48時間の曝露後、製造業者(Trizol−Invitrogen)の指示に従ってTriAZolプロトコールを使用して、全RNAを細胞から精製した。
製造業者(Trizol−Invitrogen)の指示に従ってグアニジンチオシアン酸塩ベースの試薬を使用して、全RNAを抽出した。沈殿及び遠心分離の後、RNAを20mLの無菌水に再懸濁させ、その濃度を分光光度的に測定し、製造業者(Applied Byosystems,Foster City,CA)の指示に従って、サーマルサイクラー中で37℃で2時間、ランダムプライマーを使用して、300mgの全RNAをcDNAに逆転写した。
遺伝子発現における変化を、サイバーグリーンベースの化学作用(R.Higuchi,et al.,“Kinetic PCR analysis:real−time monitoring of DNA amplification reactions,”Biotechnology(NY)(1993)11:1026−1030)を用いて逆転写(RT−(PCR))技術によって分析した。チロシナーゼ分析用のプライマー対配列をイントロンとエクソンにまたがる領域にわたって設計し、再度非冗長データベース(Genebank)をBLASTにかけ、ゲノム全体の増幅領域の単一性を確認した。このシグナルは、反応物中のPCR産物の量に正比例して増加する。各サイクルでの蛍光発光量を記録することによって、PCR産物の量の最初の著しい増加が標的鋳型の初期量と相関した対数期の間のPCR反応をモニタリングすることが可能である。比較Ct(サイクル閾値)法を使用して遺伝子発現プロファイルの変化を測定し、28SリボソームRNAをデータ正規化のための参照対照として使用した。陰性対照と比較して2倍低く減少する(即ち、減少の倍数が2以上の)場合、試料は、酵素発現を減少させるのに有効であり、それにより酵素活性を阻害すると考えられる。
in vitro試験法は、生物医学的使用のための成分又は最終生成物の生物学的特性を評価するために従来のin vivo試験と比較した場合、興味深い代替システムである。本試験の目的は、ヒト前立腺細胞における5−アルファ−レダクターゼの発現レベルの変化を見出し、定量化することである。この酵素は皮膚メラノサイト、線維芽細胞及びケラチノサイトにも発現し、テストステロンをジヒドロテストステロンに変換する、様々な生物学的機能に関与する重要な代謝産物である。出生後、5−アルファ−レダクターゼ(1型)は、肝臓、皮膚、頭皮及び前立腺を含むより多くの場所で発現する。5−アルファ−レダクターゼ(2型)は、前立腺、精嚢、精巣上体、肝臓、並びに程度はより低いが頭皮及び皮膚で発現する。
このin vitro試験では、線維芽細胞を5−アルファ−レダクターゼの産生を誘導するためにテストステロンで前処置し、続いて、様々な試験物質に48時間曝露させる。前立腺肥大症の処置に使用される周知の薬理学的に活性な化合物であるノコギリヤシ(Serenoa repens)(ノコギリヤシ(Saw palmetto))の滴定抽出物を、陽性対照として使用する。
例えば、カッコウアザミ属(Ageratum spp.)の抽出物を用いた、ヒト前立腺細胞における5アルファレダクターゼ1型遺伝子発現プロファイルの活性調節の評価に関するin vitro試験を実施した。48時間の曝露後、試料は未処置対照と比較して5−アルファ−レダクターゼの発現を減少させるわずかな能力を示したが、それは、高濃度(0.1mg/ml)においてのみであった。試料は、レベルを任意に1と設定した未処置対照と比較して、5−アルファ−レダクターゼ発現を1.6倍減少させることを示した。図1Aを参照されたい。
カッコウアザミ(Ageratum conyzoides)抽出物(ペースト)は、0.23mg/mlのIC50(50%の細胞死亡率を示した濃度)を示した。in vitroの例で使用した濃度は、0.1mg/ml及び0.025mg/mlであった。
Figure 2021530454
表1及び図1Aに示すように、48時間の曝露後、試料は未処置対照と比較して5−アルファ−レダクターゼ1型の発現を減少させるわずかな能力を示すが、それは、高濃度(0.1mg/ml)においてのみである。試料は、レベルを任意に1と設定した未処置対照と比較して、5−アルファ−レダクターゼ発現を1.6倍減少させることを示す。
カッコウアザミ属(Ageratum spp.)の抽出物を用いた、ヒト前立腺細胞における5アルファレダクターゼ2型遺伝子発現プロファイルの活性調節の評価に関する、更に別のin vitro試験を実施した。抽出物は酵素活性の著しい減少(2.6倍)を生じさせ、BPHの症状の軽減におけるカッコウアザミ属(ageratum spp.)の薬用植物抽出物の有効性を示した。図1Bを参照されたい。
Figure 2021530454
表2及び図1Bに示すように、48時間の曝露後、試料は未処置対照と比較して、5−アルファ−レダクターゼ2型の発現を用量依存的に減少させるのに有効である。最も高い効果は、濃度0.1mg/mlで示された。試料は、レベルを任意に1と設定した未処置対照と比較して、5−アルファ−レダクターゼ2型の発現を2.6倍減少させることを示す。
要約すると、5−アルファ−レダクターゼ1型及び2型の遺伝子発現を、カッコウアザミ(A.conyzoides)に48時間細胞を曝露させた後に評価した。陰性対照のレベルを1.0の値に設定した。陽性対照であるノコギリヤシ(S.repens)は、陰性対照に対して、5−アルファ−レダクターゼ酵素1型の減少(1.0から0.22へ、SD0.13)及び5−アルファ−レダクターゼ酵素2型(1.0から0.03へ、SD0.02)の減少を示した。カッコウアザミ(A.conyzoides)による処置は、ヒト前立腺細胞において、酵素5−アルファ−レダクターゼ2型をコードするmRNAの発現を、未処置細胞と比較して0.1mg/mlの濃度で1.0から0.38±0.06(2.6倍の減少)へ減少させるのに有効であった。更に、カッコウアザミ(A.conyzoides)は、5−アルファ−レダクターゼ1型酵素を阻害する部分活性(1.0から0.63へ、SD0.1)(即ち1.6倍)を示した。0.025mg/mlのカッコウアザミ(A.conyzoides)における1型又は2型の酵素活性に変化はなかった(図1A、図1B)。
臨床試験
Brisbane,Australiaにて、カッコウアザミ属(Ageratum spp.)の薬用植物抽出物を用いたヒト前立腺細胞に対する臨床試験を12週間の短期間で実施した。この試験では、カッコウアザミ属(Ageratum spp.)から作製した薬用植物抽出物の、中高年男性におけるBPHの症状、付随する加齢関連症状、並びにPSAレベル、性ホルモン、脂質及び血糖値の変化に対する有効性を評価した。カッコウアザミ属(Ageratum spp.)抽出物はBPH及び関連症状の処置に極めて良好であることが判明した。
カッコウアザミ属(Ageratum spp.)の薬用植物抽出物を用いて前立腺細胞に対して実施された臨床試験は、オーストラリア・ニュージーランド臨床試験登録(ANZCTR)に、試験ID ACTRN番号12614001074684で登録された。この試験は、ヘルシンキ宣言で表明された原則に従って行われ、クイーンズランド臨床試験ネットワークヒト研究倫理委員会(Queensland Clinical Trial Network Human Research Ethics Committee)(QCTN)番号2014001によって承認された。
この臨床試験は、「Ageratum conyzoides L.inhibits 5−alpha−reductase gene expression in human prostate cells and reduces symptoms of benign prostatic hypertrophy in otherwise healthy men in a double blind randomized placebo controlled clinical study」と題した学会発表研究論文(Biofactors Nov/Dec(2017)43(6):789−800)で発表され、これは、参照によりその全体が組み込まれる。
具体的には、これは、カッコウアザミ(A.conyzoides)抽出物の有効性及び安全性を評価するための、アクティブアーム及びプラセボアームを用いた単一施設、二重盲検、ランダム化、短期間(12週間)臨床試験であり、中高年男性におけるBPHの症状、ステロイド代謝、前立腺特異抗原(PSA)、脂質及び血糖値並びに付随する加齢関連症状を評価した。
臨床試験用組成物は、カッコウアザミ(A.conyzoides)の気中部分の粉末エチルアルコール抽出物250mgを含有する、小カプセル形状の赤褐色フィルムコーティング錠剤であった。プラセボ錠剤は、マルトデキストリンを含有し、サイズ及び外観は同一(同様に赤褐色フィルムコーティング)であった。この製品は、Gencor Pacific,Hong Kongより研究者に供給された。
カッコウアザミ属(Ageratum spp.)抽出物の有用な用量は、50mg、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg、350mg、400mg、450mg、500mg、550mg、600mg、650mg、700mg、750mg、800mg、850mg、900mg、950mg又は1000mgであり得る。用量は、1日1回、経口投与され得る。好ましい用量では、カッコウアザミ(A.conyzoides)抽出物は、50mg、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg、350mg、400mg、450mg又は500mgの量で1日1回経口投与され得る。
栄養補助食品は、男性ヒト対象に毎日、約0.5mg/kg〜約5.0mg/kgの有効用量で提供され得る。一実施形態では、栄養補助食品は、男性ヒト対象に毎日、約2.5mg/kg〜約3.5mg/kgの有効用量で提供され得る。
臨床試験では、カッコウアザミ属(Ageratum spp.)の薬用植物抽出物の有効性を、生活の質の評価を含む国際前立腺症状スコア(IPSS)を使用して、主に良性前立腺肥大症(BPH)の主要症状について評価した。心理的、身体的及び性的指標に関する質問を含む男性更年期(AMS)質問票を使用した加齢関連症状に関する測定の副次的アウトカム。何れの場合も、対象は、試験前の質問票(ベースラインデータ)並びに4週間、8週間及び12週間のデータを記入した。図2を参照されたい。
毎日の昼間及び夜間の排尿頻度も、ベースライン時点(処置開始前の7日間)並びに更に4週時点、8週時点及び12週時点の7日間の日誌を使用して評価した。
アクティブ群又はプラセボ群に参加者をランダムに割り付け(盲検化して)、参加者に夕食とともに1錠(1日1回)を12週間服用するように指示した。
最初に、106例の男性を試験に組み入れて処置を開始し、98例が試験を完了し、アクティブ処置群が52例、プラセボ群が46例であった。試験中止は8例であり、アクティブ処置群から3例、プラセボ群から5例であった。平均年齢、人体測定基準及び生活様式の要因に関して、アクティブ処置群とプラセボ群の間に顕著な違いはなかった。性ホルモンプロファイルは、総コレステロール、トリグリセリド及び血糖値と同様に、両群間で類似していた。試験コホートの全血球数、腎機能及び肝機能パラメータは正常であった。平均PSAレベルは、全コホートとしても、(50歳未満、50歳超60歳未満、60歳超70歳未満の男性及び70歳を超える男性に対する個々の健康基準範囲を使用して)年齢で層別化した場合でも、ベースライン時において両群で類似していた。
年齢と健康指標年齢との関係は、両群においてPSAレベルと有意に正に相関した(アクティブ処置群、r=0.250、p=0.01;プラセボ群、r=0.237、p=0.03)。何れの群でも、IPSSによって測定した年齢と症状の重症度との間には、何れの時点においても相関関係はなかった(アクティブ処置群、r=0.037、p=0.72;プラセボ群、r=0.048、p=0.64)。何れの群でも、PSAレベルと総テストステロン若しくは遊離テストステロン又はエストラジオール、コルチゾール、デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)、性ホルモン結合グロブリン(SHBG)、又は血中グルコースの何れかの間に相関関係はなかった。何れの群でも、年齢は総テストステロンと相関しなかったが、遊離テストステロンはアクティブ群(r=206、p=0.04)及びプラセボ群(r=0.208、p=0.5)において年齢と負に相関した。両群において、BMIはベースライン時に両方の総テストステロンレベルと正に相関した(アクティブ処置、r=0.429、p<0.01;プラセボ群、r=0.35、p<0.001)。
アクティブ処置群又はプラセボ群の何れも、試験の間に体重又は血圧をはじめとする全体的な健康状態のパラメータに変化はなかった。何れの群でも、睡眠パターン、身体活動の種類又は持続期間をはじめとする生活様式に著しい変化はなかった。
ベースライン時に群間で顕著な違いはなかった。アクティブ処置群及びプラセボ群の平均IPSSスコアはそれぞれ22.0及び20.0であり、「重度の症状」であると考えられた。アクティブ処置群では、スコア22.0から15.1へと、IPSSが経時的に徐々に著しく低下し、「中等度の症状」であると考えられた。プラセボ群では、IPSSスコアは全ての時点において比較的安定なままであった。反復測定ANOVAは、総IPSSスコアに対して時間の間で有意差を示し(F(1,406)=12.72、P<0.001)、且つ群間で有意差を示した(F(1,1508)=47.23、P=0.001)。
図2に示すように、アクティブ処置群では、試験4週目、次いで試験8週目にIPSSの全ての質問に関して症状の重症度が着実に低下し、この効果は試験12週目に維持された。プラセボ群の平均回答に変化は認められなかった。夜間の排尿頻度は質問7に報告されており、これは、アクティブ処置群では2.5回から1.7回へと減少したが、プラセボ群では比較的一定のままであった(2.2回から2.4回)。ベースライン時では、両群における生活の質の平均回答(質問8)は4(状態について概ね不満)であった。処置期間後に平均スコア3(状態について何ともいえない)を報告したアクティブ処置群では、わずかに改善した。
試験0週目のアクティブ処置群及びプラセボ処置群の昼間及び夜間の平均排尿頻度は、ベースライン時では類似しており、およそ1日あたり9回の1日総排尿頻度を示した。ほとんどの人々にとって、正常な頻度は、24時間で約6回〜7回である。アクティブ処置群では、試験4週目に昼間の頻度及び夜間の頻度の両方の着実な低下が認められ、これは、試験8週目及び試験12週目にも続いた。アクティブ処置群の総頻度は、処置の間に、1日あたり9.2回から7.3回へと著しく減少した。プラセボ群では、昼間又は夜間の排尿頻度に変化はなかった。これにより、群間で昼間の頻度(W=1827、p値=7.167e−06)及び夜間の頻度(W=1999、p値=1.015e−08)に有意差が生じた。図3を参照されたい。
男性更年期及び低テストステロンに起因することが多い加齢関連症状の重症度を、AMS質問票を使用して試験0週目及び試験12週目に評価した。アクティブ処置群とプラセボ群の両方は、処置開始時において症状の重症度が同じであった。試験12週目のアクティブ処置群又はプラセボ群の何れにおいても、総AMSスコア又は心理的、身体的及び性的なサブドメインには変化はなく、これは、総テストステロンレベル及び遊離テストステロンレベルに変化が認められなかったことと一致する。
ホルモン、コレステロール、トリグリセリド及びPSAレベルに対する影響は以下で論じる。アンドロゲン、総テストステロン、遊離テストステロン、アンドロステンジオン及びジヒドロテストステロン(DHT)並びに性ホルモン結合グロブリン(SHBG)は、両群とも健康基準範囲にあり、12週間にわたって安定したままであった。何れの群でも、コルチゾールレベル又はDHEAレベルに変化はなかった。総コレステロール及びトリグリセリドは、両方の群において処置の間、安定したままであった。平均PSAレベルは、アクティブ処置群又はプラセボ群の何れにおいても処置後に変化しなかった。
カッコウアザミ(Ageratum conyzoides)の性機能に対する影響を、ベースライン時及び12週目に、質問票に回答することを選択した男性を対象として、性機能自己報告に関するデロガティス問診(Derogatis Interview for Sexual Functioning−Self Report)(DISF−SR)を使用して評価した。処置後のアクティブ処置群において、総スコア又はサブドメインスコアに著しい変化はなかった。処置前及び処置後のプラセボ群において、総スコア又は如何なるサブドメインにも変化は認められなかった。総合すると、これらの結果は、総テストステロン及び遊離テストステロンに変化がなかったことを示している。
考察
ランダム化プラセボ対照臨床試験により、カッコウアザミ(A.conyzoides)抽出物は、他の点では健康である男性ヒト対象に12週間投与した場合、それら男性のBPHの症状の重症度を著しく低下させることが実証された。臨床的改善には、昼間及び夜間の排尿頻度の両方の著しい減少、並びに生活の質の全般的な向上が伴った。遺伝子発現試験により、カッコウアザミ(A.conyzoides)がヒト前立腺上皮細胞におけるDHTのmRNA発現を阻害し、BPHの症状の管理のための5−アルファ−レダクターゼ阻害薬と類似の作用機序を有し得ることが示された。
以前の試験は、主にin vitro及び実験動物の実験であった。本ヒト臨床試験は、カッコウアザミ(A.conyzoides)抽出物の短期安全性評価を実施した。この試験では、12週間にわたるカッコウアザミ(A.conyzoides)抽出物の250mg/日の用量の投与で、血液学的及び生化学的パラメータ、脂質又は血糖値に顕著な影響はなかった。研究により、薬剤の5−アルファ−レダクターゼ阻害薬によるDHTの著しい抑制が、性機能の低下等の性腺機能低下症を有する若年男性におけるものと類似した低テストステロンの症状の増悪を引き起こす恐れがあり、性的欲求低下のリスクを増大させる恐れがあることが示されている。この短期試験において、カッコウアザミ(A.conyzoides)抽出物の投与は、テストステロンレベル又はDHTレベルを抑制しなかった。更に、性機能(DISF−SRを使用)又は加齢男性症状(AMSによって評価)に変化はなく、これらは、高齢男性の低アンドロゲン状態に関連している。更に、PSAレベルは、このコホートにおいてIPPSによって評価されたBPHの症状の重症度と相関しなかった。これらの結果は、他の点では健康である高齢男性において、年齢自体が、前立腺の健康に対してアンドロゲンの状態が与える影響よりも大きな影響を与えるという以前の研究を裏付ける。
この試験における男性は、不安及び/又は抑鬱の症状を経験せず、ホルモンであるコルチゾールのレベル及びDHEA−Sのレベルは健康基準範囲内であり、試験期間を通じて安定したままであった。抑鬱及び不安が、処置に対する応答が低く不安を有する患者のBPHの臨床症状に影響を及ぼす可能性があることは注意すべきことである。
BPHを誘発する2つの主な要因は加齢及び高アンドロゲンレベルであると一般に報告されているが、炎症はBPHの発症における別の要因である可能性が高い(Sciarra,A.,et al.,“Prostate growth and inflammation,”J.Steroid Biochem.Mol.Biol.(2008)108:254−260)。慢性炎症は、細胞増殖をもたらす度重なる組織損傷を招く場合があり、これにより、ヒト対象が過形成性増殖に罹患しやすくなる可能性がある(Robert,G.,et al.,“Inflammation in benign prostatic hyperplasia:a 282 patients’immunohistochemical analysis,”Prostate(2009)69:1774−1780)。本試験におけるカッコウアザミ(A.conyzoides)抽出物のBPHの症状を軽減させる有効性は、試験した組成物の抗炎症作用及び鎮痙作用によるものでもある可能性がある。
上に開示したもの及び他の特徴及び機能の変形、又はそれらの代替物を、多くの他の異なるシステム又は用途に望ましく組み合わせることができることが理解されるであろう。また、現在予見されない又は予期されないそれらの様々な代替、修正、変形又は改良が、後に当業者によってなされてもよく、それらも以下の特許請求の範囲に包含されることが意図される。

Claims (17)

  1. 男性ヒト対象における良性前立腺肥大症に伴う症状を処置するための方法において、そのような処置が必要な前記対象にカッコウアザミ属(Ageratum spp.)を含む有効量の組成物を投与することを含み、前記症状が軽減されることを特徴とする方法。
  2. 請求項1に記載の方法において、前記カッコウアザミ属(Ageratum spp.)が、カッコウアザミ(Ageratum conyzoides)、アゲラタム・コエルレウム(Ageratum coeruleum)及びオオカッコウアザミ(Ageratum houstonianum)からなる群から選択されることを特徴とする方法。
  3. 請求項1に記載の方法において、更に前記組成物が、5−アルファ−レダクターゼ2型活性を阻害するのに有効であることを特徴とする方法。
  4. 請求項3に記載の方法において、前記カッコウアザミ属(Ageratum spp.)が、カッコウアザミ(Ageratum conyzoides)であることを特徴とする方法。
  5. 請求項1に記載の方法において、前記カッコウアザミ属(Ageratum spp.)が、カッコウアザミ(Ageratum conyzoides)であり、更に、1日総用量に対するカッコウアザミ(Ageratum conyzoides)の前記有効量が約50mg〜約500mgの範囲内であることを特徴とする方法。
  6. 請求項1に記載の方法において、前記カッコウアザミ属(Ageratum spp.)が、カッコウアザミ(Ageratum conyzoides)であり、更に、1日総用量に対するカッコウアザミ(Ageratum conyzoides)の前記有効量が約250mgであることを特徴とする方法。
  7. 請求項1に記載の方法において、前記カッコウアザミ属(Ageratum spp.)が、カッコウアザミ(Ageratum conyzoides)であり、更に、1日総用量に対するカッコウアザミ(Ageratum conyzoides)の前記有効量が約2.5mg/kg〜約3.5mg/kgであることを特徴とする方法。
  8. 請求項1に記載の方法において、前記症状が、尿意頻数、尿意切迫、炎症、尿路閉塞及び尿路感染症からなる群から選択されることを特徴とする方法。
  9. 男性ヒト対象における良性前立腺肥大症に伴う泌尿器症状を処置するための方法において、そのような処置が必要な前記対象にカッコウアザミ属(Ageratum spp.)を含む有効量の組成物を投与することを含み、前記泌尿器症状が軽減されることを特徴とする方法。
  10. 請求項9に記載の方法において、前記カッコウアザミ属(Ageratum spp.)が、カッコウアザミ(Ageratum conyzoides)、アゲラタム・コエルレウム(Ageratum coeruleum)及びオオカッコウアザミ(Ageratum houstonianum)からなる群から選択されることを特徴とする方法。
  11. 請求項9に記載の方法において、更に前記組成物が、5−アルファ−レダクターゼ2型活性を阻害するのに有効であることを特徴とする方法。
  12. 請求項11に記載の方法において、前記カッコウアザミ属(Ageratum spp.)が、カッコウアザミ(Ageratum conyzoides)であることを特徴とする方法。
  13. 請求項9に記載の方法において、前記カッコウアザミ属(Ageratum spp.)が、カッコウアザミ(Ageratum conyzoides)であり、更に、1日総用量に対するカッコウアザミ(Ageratum conyzoides)の前記有効量が約50mg〜約500mgの範囲内であることを特徴とする方法。
  14. 請求項9に記載の方法において、前記カッコウアザミ属(Ageratum spp.)が、カッコウアザミ(Ageratum conyzoides)であり、更に、1日総用量に対するカッコウアザミ(Ageratum conyzoides)の前記有効量が約250mgであることを特徴とする方法。
  15. 請求項14に記載の方法において、前記泌尿器症状が毎日の尿意頻数であることを特徴とする方法。
  16. 請求項15に記載の方法において、1日排尿頻度が1日あたり約2回減少することを特徴とする方法。
  17. 請求項16に記載の方法において、前記組成物が約12週間にわたり投与されることを特徴とする方法。
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