JPH11334589A - 鉄道車両の製造方法 - Google Patents

鉄道車両の製造方法

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JPH11334589A
JPH11334589A JP14336198A JP14336198A JPH11334589A JP H11334589 A JPH11334589 A JP H11334589A JP 14336198 A JP14336198 A JP 14336198A JP 14336198 A JP14336198 A JP 14336198A JP H11334589 A JPH11334589 A JP H11334589A
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Masakatsu Ikezoe
昌克 池添
Naoyuki Sanada
尚幸 真田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄道車両の運転室部の運転台機器ユニット等
を搬入して組付け配線配管する作業の能率を高め、工事
期間を短縮する。同様に、連結妻寄車端部に便所ユニッ
ト等の車端部機器ユニットを搬入して組付け配線配管す
る作業の能率を高め、客室部に内装品を搬入する作業の
能率を高める。 【解決手段】 先頭車両の客室部4面構体2の場合、運
転室部と車端部とについては、台枠部分6,7を張出し
状に残して周囲を開放状に組立て、客室部4面構体2に
内装を施し、運転室部8では台枠部分6の上に運転台機
器ユニット11を組付け、連結妻寄車端部9では台枠部
分7の上に車端部機器ユニット21を組付ける。一方、
運転室4面構体16と車端部4面構体27とを仮組立台
12,23上で夫々組立てて内装を施してから客室部4
面構体2に夫々連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は鉄道車両の製造方
法に関し、特に、運転室部に複数の運転台機器ユニット
等を組付ける作業の作業能率を高め得る製造方法、連結
妻寄車端部に複数の車端部機器ユニット等を組付ける作
業の作業能率を高め得る製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】 鉄道車両を製造する従来技術について
図15〜図18を参照して説明する。図15、図16は
鉄道車両の先頭車両100 を示し、この先頭車両100 (和
式便所付き)を製造する場合、台枠101 、1対の側部構
体102 、前面構体103 、連結妻構体104 、屋根構体105
を溶接結合して強固な6面構体を組立てる。次に、運転
室横仕切106 を溶接接合やボルト・ナット等を用いて結
合して6面構体を完成させ、その6面構体に対して塗装
を施す。次に、塗装済みの6面構体に和式便所FRPユ
ニット107 をボルト・ナット等により結合し、便所横仕
切108 や便所縦仕切109 をボルト・ナット等により結合
し、運転室110 と客室111 と和式便所FRPユニット10
7 の全体の仕切付き6面構体が完成する。次に、この仕
切付き6面構体の運転室110 、客室111 、和式便所FR
Pユニット107 等に対して夫々内装工事(内装品の組付
け、配線、配管など)や外装工事を施す。
【0003】図17、図18は鉄道車両の中間車両120
(洋式便所、洗面所付き)を示し、この中間車両120 を
製造する場合、台枠121 、1対の側部構体122 、1対の
妻構体123a,123b 、屋根構体124 を溶接結合して強固な
6面構体を組立て、その6面構体に塗装を施す。次に、
洋式便所FRPユニット125 と洗面所FRPユニット12
6 を搬入して組付けボルト・ナット等により結合し、そ
の後、便所化粧室横仕切127 、洋式便所縦仕切128 、洗
面所縦仕切129 を組付けてボルト・ナット等により結合
し、客室、洋式便所、洗面所の全体の仕切付き6面構体
が完成する。次に、この仕切付き6面構体の客室130 、
洋式便所FRPユニット125 、洗面所FRPユニット12
6 等に対して夫々内装工事(内装品の組付け、配線、配
管など)や外装工事を施す。
【0004】以上は鉄道車両を製造する一般的な従来技
術であるが、その他種々の製造方法が提案されている。
特公昭52−34284号公報に記載の鉄道車両の製造
方法では、先頭車両を客室部を含む本体構体と運転室部
構体とに区分し、本体構体の底部には運転室側へ張り出
す台枠部分を一体的に形成し、運転室部構体の底部には
基枠を設け、本体構体を組立てて内装を行ない、運転室
部構体を組立てて内装を行ない、その後運転室部構体を
本体構体の台枠部分の上に組付け、運転室部構体の基枠
を台枠部分に嵌め込んだ状態にして両構体を結合する。
尚、運転室部構体は、基枠と前面構体と1対の側部構体
と屋根構体と運転室横仕切を一体化したものであるが、
この運転室部構体に対する内装工事については不明であ
る。
【0005】特開平9−76905号公報に記載の鉄道
車両の製造技術では、鉄道車体を、台枠と1対の側部構
体と屋根構体と1対の妻構体とで構成し、その車体の長
手方向端部に、貫通路よりも大きな開口部を形成し、そ
の開口部から内装品を搬入して組付ける製造技術が記載
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 従来の鉄道車両の製
造技術において、運転室の構体の組立と内装に関して
は、運転室の6面を囲繞する構体(台枠、前面構体、1
対の側部構体、屋根構体、運転室横仕切)を完成させて
から、運転室の内部へ機器ユニット等の種々の内装品を
狭い開口部から搬入するため、搬入作業の作業能率向上
が難しい。それらの搬入後に、狭い運転室内で少数の作
業者でその組付け作業、配線や配管作業を行なうことに
なるので作業能率を高めるのが難しい。特に、運転台周
辺の機器は数も多く、その配線や配管工事の工事量も多
いため、内装工事の期間短縮を図ることが難しい。
【0007】先頭車両または中間車両の連結妻寄車端部
の構体の組立と内装に関しても、前記と同様であり、連
結妻寄車端部の構体(台枠、妻構体、1対の側面構体、
屋根構体等)を完成させてから、妻構体の開口部や客室
部の狭い開口部から便所ユニットや洗面所ユニットを搬
入するため、搬入作業の作業能率向上が難しい。しか
も、それらの搬入後には、便所化粧室横仕切、洋式便所
縦仕切、洗面所縦仕切等を組付けてボルト・ナット等で
結合してから、和式便所、洋式便所、洗面所等における
内装工事を行うので、狭隘な空間毎に1,2名の作業者
で組付け作業、配線や配管作業を行なわなければならな
いので作業能率を高めるのが難しい。特に、便所周辺や
洗面所周辺の内装品の数も多く、その配線や配管工事の
工事量も多いため、内装工事の期間短縮を図ることが難
しい。
【0008】本発明の目的は、先頭車両の運転室への運
転台機器ユニットなどの内装品の搬入と組付けの作業能
率を高める製造方法、先頭車両や中間車両の連結妻寄車
端部の便所ユニットなどの内装品の搬入と組付けの作業
能率を高める製造方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】 請求項1の鉄道車両の
製造方法は、鉄道車両の台枠と1対の客室部側部構体と
客室部屋根構体とを、少なくとも運転室部の前面と1対
の側面と屋根面とを開放した状態の客室部4面構体に組
立てる第1工程と、前記客室部4面構体に内装品を組付
ける第2工程と、前記第2工程と並行的に客室部4面構
体の運転室部用台枠部分に複数の運転台機器ユニットを
組付ける第3工程と、前記第3工程と並行的に運転室部
の前面構体と1対の側部構体と屋根構体とを仮組立台上
に組み立てて運転室4面構体にユニット化する第4工程
と、前記運転室4面構体を客室部4面構体の運転室部用
台枠部分上に組付けて、客室部4面構体に連結する第5
工程とを備えたことを特徴とするものである。ここで、
複数の運転台機器ユニットとは、ユニット運転台、背面
機器ユニット、運転士用腰掛などである。
【0010】第1工程で組立てる客室部4面構体では、
少なくとも運転室部の前面と1対の側面と屋根面とを開
放してあり、前後両端が開放状になっているため、客室
部に内装品を搬入する作業の作業能率を高めることでき
る。客室部4面構体のうちの外部開放状の運転室部台枠
部分に複数の運転台機器ユニットを組付けるので、それ
ら運転台機器ユニットを搬入する作業の作業能率を高
め、組付け作業の作業能率を高めることができる。しか
も、第4工程では、運転室部の前面構体と1対の側部構
体と屋根構体とを仮組立台上に組み立てて運転室4面構
体にユニット化するため、この運転室4面構体に、その
内外両側を開放した状態において種々の内装品を能率的
に組付けることができる。その後、運転室4面構体を客
室部4面構体の運転室部用台枠部分上に組付けて客室部
4面構体に連結し、残りの内装工事を行う。従って、先
頭車両を製造する際の内装品組付けの作業能率を高め、
先頭車両製造に要する期間を短縮することができる。
【0011】請求項2の鉄道車両の製造方法は、請求項
1の発明において、第5工程の前に、ユニット化した運
転室4面構体に前面ガラスと内装パネルと表示機器類と
を含む内装品を組付けることを特徴とするものである。
このように、第5工程の前に運転室4面構体に内装品を
組付けるため、それら内装品の組付けの作業能率を高め
ることができる。
【0012】請求項3の鉄道車両の製造方法は、請求項
1又は2の発明において、前記複数の運転台機器ユニッ
トは、ユニット運転台と、背面機器ユニットと、運転士
用腰掛とを含むことを特徴とするものである。ユニット
運転台、背面機器ユニット、運転士用腰掛などは、運転
室部用台枠部分に組付けて固定されるものであるから、
これら内装品を第3工程において運転室部用台枠部分に
組付けるものとする。
【0013】請求項4の鉄道車両の製造方法は、鉄道車
両の台枠と1対の客室部側部構体と客室部屋根構体と
を、少なくとも一方の連結妻寄車端部の妻面と1対の側
面と屋根面とを開放した状態の客室部4面構体に組立て
る第1工程と、前記客室部4面構体に内装品を組付ける
第2工程と、前記第2工程と並行的に客室部4面構体の
連結妻寄車端部用台枠部分に1又は複数の車端部機器ユ
ニット又は腰掛ユニットを組付ける第3工程と、前記第
3工程と並行的に前記連結妻寄車端部の妻構体と1対の
側部構体と屋根構体とを仮組立台上に組立てて車端部4
面構体にユニット化する第4工程と、前記車端部4面構
体を客室部4面構体の連結妻寄車端部用台枠部分上に組
付けて客室部4面構体に連結する第5工程とを有するも
のである。ここで、車端部機器ユニットとは、和式便所
ユニット、洋式便所ユニット、身障者便所ユニット、洗
面所ユニット等の何れかである。
【0014】第1工程で組立てる客室部4面構体では、
少なくとも一方の連結妻寄車端部の妻面と1対の側面と
屋根面とを開放してあり、少なくとも一端が開放状にな
っているため、客室部に内装品を搬入する作業の作業能
率を高めることができる。客室部4面構体のうちの外部
開放状の連結妻寄車端部用台枠部分に1又は複数の車端
部機器ユニット又は腰掛ユニットを組付けるので、それ
ら車端部機器ユニットや腰掛ユニットを搬入する作業の
作業能率を高め、組付け作業の作業能率を高めることが
できる。しかも、第4工程では、連結妻寄車端部の妻構
体と1対の側部構体と屋根構体とを仮組立台上に組み立
てて車端部4面構体にユニット化するため、この車端部
4面構体に、その内外両側を開放した状態において種々
の内装品を能率的に組付けることができる。その後、車
端部4面構体を客室部4面構体の連結妻寄車端部用台枠
部分上に組付けて客室部4面構体に連結し、残りの内装
工事を行う。従って、鉄道車両を製造する際の内装品組
付けの作業能率を高め、製造コストを低減でき、車両製
造に要する期間を短縮できる。
【0015】請求項5の鉄道車両の製造方法は、請求項
4の発明において、前記第5工程の前に、ユニット化さ
れた車端部4面構体に側窓と内装パネルとを含む内装品
を組付けることを特徴とするものである。このように、
第5工程の前に車端部4面構体に側窓や内装パネル等の
内装品を組付けるため、それら内装品の組付けの作業能
率を高めることができる。
【0016】請求項6の鉄道車両の製造方法は、請求項
4又は5の発明において、前記車端部機器ユニットは、
和式便所ユニット、洋式便所ユニット、身障者便所ユニ
ット、洗面所ユニットの何れか1つであることを特徴と
するものである。これらのユニット類は、連結妻寄車端
部用台枠部分上に組付けて固定されるものであるので、
第3工程において組付けることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。最初に、鉄道車両の先頭車
両を製造する方法について、図1〜図8を参照して説明
する。最初の第1工程において、図1に示すように車両
組立用の台車上に客室部4面構体2を組立てる。この客
室部4面構体2は、台枠3と、1対の側部構体4と、屋
根構体5とで構成されている。台枠3は先頭車両の全長
分の長さを有するが、側部構体4と屋根構体5とは、運
転室部分と連結妻寄車端部とを除いた客室部19の側部
と屋根とを構成するものであり、運転室部用台枠部分6
は側部構体4と屋根構体5の端部よりも車両長さ方向へ
張り出しており、連結妻寄車端部用台枠部分7も側部構
体4と屋根構体5の端部よりも車両長さ方向へ張り出し
ている。
【0018】この客室部4面構体2を組立てる場合、台
枠3と側部構体4と屋根構体5とを予め製作しておき、
台車上に台枠3を位置決めして固定し、その台枠3に1
対の側部構体4と上端の屋根構体5とを組付けて溶接接
合やボルト・ナット等により一体的に結合する。この客
室部4面構体2の運転室8に対応する部分には、運転室
用台枠部分6だけがあり、前面と両側面と屋根面とが開
放状態になっている。この客室部4面構体3の連結妻寄
車端部9には、連結妻寄車端部用台枠部分7だけがあ
り、妻面と両側面と屋根面とが開放状態になっている。
この客室部4面構体2の組立後、この客室部4面構体2
に所定の塗装を施す。
【0019】次の第2工程において、図2に示すよう
に、客室部4面構体2の客室部19(1対の側部構体4
の内側の部分)に内装品を組付け、外装工事を施す。
尚、この内装品は、床面の防水シート、複数の腰掛ユニ
ット、窓ガラス、ドア、ドア用機器、天井側の空調用ダ
クト、照明機器、放送機器、電気系配線、配管、内装パ
ネル等を含む。これら内装品の搬入に際して、客室部4
面構体2の前端と後端の大きな開口からフォークリフト
等を用いて大型の内装品の搬入を行うことができるた
め、搬入作業の作業能率を高めることができる。
【0020】一方、第3工程においては、図2、図3に
示すように、前記第2工程における客室部4面構体2へ
の内装品の組付けと並行して、運転室用台枠部分6を複
数の組立作業用支え10により支持した状態で、運転室
用台枠部分6の上に、複数の運転台機器ユニット11を
組付けてボルト・ナット等で固定し、運転台機器ユニッ
ト11に付随する電気系配線や配管の工事も行う。この
複数の運転台機器ユニット11は、ユニット運転台11
a,11b、背面機器ユニット11c,11d、運転士
用腰掛11e等を含んでおり、車両の仕様に応じて複数
の運転台機器ユニット11からなる運転室機器セットが
決まる。
【0021】この運転台機器ユニット11の組付けの
際、運転室8の前面と両側面と屋根面とが開放状態であ
るため、運転台機器ユニット11をフォークリフトやク
レーンやロボット等を用いて運転室用台枠部分6上へ搬
入できるから搬入作業の作業能率を高めることができ
る。しかも、運転台機器ユニット11に付随する配線や
配管の工事をオープンな作業空間で行うことができるた
め、作業空間の制約がなく、十分な数の作業者を投入し
て行うことができるから、運転台機器ユニット11の組
付けの作業能率を高め、組付け及び内装工事の工事期間
を格段に短縮することができる。
【0022】他方、第4工程においては、前記第3工程
の運転台機器ユニット11の組付けと並行して、図2に
示すように、運転室用台枠部分6とほぼ同じ形状に構成
された仮組立台12上に、運転室8の前面構体13と、
1対の側部構体14と、屋根構体15とからなる運転室
部4面構体16を組み立ててユニット化し、そのユニッ
ト化された運転室部4面構体16に内装品の組付けと外
装を施す。その内装品は、前面ガラス、内装パネル、表
示機器類、ドア類などを含む。この内装品の組付けの
際、運転室部4面構体16の内側と外側とは開放空間で
あり、作業空間的な制約がないため、内装品の組付け作
業を能率的に進めることができ、ロボット等による自動
化を図ることもできる。
【0023】第5工程においては、運転室部4面構体1
6を客室部4面構体2の運転室部用台枠部分6の上に組
付けて、客室部4面構体2に溶接接合やボルト・ナット
等により結合する。この場合、天井クレーン等で運転室
部4面構体16を吊り上げて移動させ、運転室部用台枠
部分6の上に組付ける。その後、運転室横仕切17を搬
入して組付けるものとする。但し、運転室横仕切17
は、運転室部4面構体16を搭載する前に客室部4面構
体2に組付けてもよいし、また、予め運転室部4面構体
16に運転室横仕切17を組付けた状態で、運転室部4
面構体16を客室部4面構体2に組付けてもよい。
【0024】図4は、客室部側部構体4と運転室部側部
構体14との結合部の構造を示し、結合境界部にはシー
ル材18が充填され、側部構体4,14の端部フレーム
4a,14a同士が結合片を介してボルト結合される。
尚、客室部屋根構体5と運転室部屋根構体15との結合
部の構造も同様である。図5は、運転室部台枠部分6と
運転室部前面構体13との結合部を示し、運転室部前面
構体13の下端部が運転室部台枠部分6の上面にシール
材(図示略)を介してボルト結合される。
【0025】その後、残りの配線や配管の工事、その他
の残りの内装工事を行って運転室8の内装工事が完成す
る。この最終段階で行う工事は従来技術と同様に狭い空
間での作業になるが、その工事量は比較的少ない。
【0026】次に、連結妻寄車端部9の内装品の組付け
や車端部4面構体27の組立て等について説明する。但
し、これは、後述の別実施形態における内装品の組付け
や車端部4面構体の組立て等と同様であるので、ここで
は簡単に説明する。前記第3工程において、図2、図6
に示すように、前記第2工程における客室部4面構体2
への内装品の組付けと並行して、連結妻寄車端部台枠部
分7を組立作業用支え20で支持した状態で、連結妻寄
車端部台枠部分7の上に、例えば和式便所ユニット21
及び2組の客室部用腰掛ユニット22を組付けてボルト
・ナット等で固定し、和式便所ユニット21と客室部用
腰掛ユニット22に付随する電気系の配線工事や配管工
事等も行う。
【0027】前記第4工程において、前記第3工程の内
装品の組付けと並行して、図2に示すように、連結妻寄
車端部用台枠部分7とほぼ同じ形状に構成された仮組立
台23上に、連結妻寄車端部9の妻構体24と1対の側
部構体25と屋根構体26とからなる車端部4面構体2
7を組み立ててユニット化し、そのユニット化された車
端部4面構体27に内装品の組付けと外装を施す。その
内装品は、側窓と内装パネルなどを含む。次に、前記第
5工程において、車端部4面構体27を客室部4面構体
2の連結妻寄車端部用台枠部分7の上に組付けて客室部
4面構体2に結合する。尚、第5工程において、車端部
4面構体27を連結妻寄車端部用台枠部分7に結合する
前に、和式便所ユニット21を仕切る縦横の仕切り部材
を連結妻寄車端部用台枠部分7に組付けるものとする。
【0028】図7は、例えば3通りの運転台機器セット
28a〜28cにおける運転台機器ユニット11の配置
例を示すものであり、図8は運転台機器セット28a〜
28cに対応する運転室4面構体16a〜16cの正面
及び側面を示すものであるが、運転台機器ユニット11
の配置および運転室4面構体16a〜16cの構造は、
前記のものに限定されるものではなく、種々の形態があ
り得る。
【0029】以上説明したように、この鉄道車両の先頭
車両の製造方法おいては、客室部4面構体2の前後両端
面が開放状になっており、その状態で客室部4面構体2
に内装品を組付けるため、それら内装品を客室部4面構
体2の前後両端の開放部からフォークリフト等を用いて
搬入可能になる。そのため、客室部19への内装品の搬
入作業の作業能率を高めることができる。
【0030】客室部4面構体2の台枠3のうちの運転室
部に対応する台枠部分6の前面と両側面と上面を開放状
態にしておいて、その台枠部分6に複数の運転台機器ユ
ニット11を組付けるため、それら運転台機器ユニット
11をフォークリフトやクレーンやロボット等により搬
入可能になるから、その搬入作業の能率を高めることが
できる。しかも、それら運転台機器ユニット11の配線
や配管の作業を開放空間で行うことができるため、それ
らの作業の作業能率を格段に高めることができ、その配
線や配管等を自動化し得る可能性がある。
【0031】一方、前記の運転台機器ユニット11の組
付けと並行して、仮組立台12上において、運転室部の
前面構体13と1対の側部構体14と屋根構体15とを
運転室4面構体16に組み立ててユニット化し、その運
転室4面構体16に種々の内装品を組付けるので、開放
空間において運転室4面構体16に内装品を能率的に組
付けることができ、ロボット等による内装品の組付けの
自動化を図ることも可能である。
【0032】その後、完全にユニット化され且つ内装品
を組付けた運転室4面構体16を客室部4面構体2の運
転室部用台枠部分6の上に組付けて客室部4面構体2に
連結するので、運転室8の為の内装工事の大部分を、周
囲開放状の運転室部用台枠部分6の上および周囲開放状
の仮組立台12の上で行うことができる。従って、運転
室8のための運転台機器ユニット11を含む内装品の組
付けの作業の作業能率を高め、作業期間を短縮し、製造
コストの低減を図ることができる。尚、以上のことは、
連結妻寄車端部9の種々の内装品(便所ユニット等の車
端部機器ユニット)の組付けについても同様であるが、
このことは別実施形態の欄において詳細に説明する。
【0033】別実施形態・・・・(図9〜図14参照) 次に、鉄道車両の中間車両を製造する方法について、図
9〜図14を参照して説明する。最初の第1工程におい
て、図9に示すように車両組立用の台車上に客室部4面
構体32を組立てる。この客室部4面構体32は、台枠
33と、1対の側部構体34と、屋根構体35とで構成
される。台枠33は中間車両の全長分の長さを有する
が、側部構体34と屋根構体35とは、第1,第2の連
結妻寄車端部38,39を除いた客室部49の側部と屋
根とを構成するものであり、第1の連結妻寄車端部台枠
部分36は側部構体34と屋根構体35の端部よりも車
両長さ方向へ張り出しており、第2の連結妻寄車端部台
枠部分37も側部構体34と屋根構体35の端部よりも
車両長さ方向へ張り出している。
【0034】この客室部4面構体32を組立る場合、台
枠33と側部構体34と屋根構体35とを予め製作して
おき、図9に示すように、台車上に台枠33を位置決め
して固定し、その台枠33に1対の側部構体34と上端
の屋根構体35とを組付けて溶接接合やボルト・ナット
締結等により一体的に結合する。この客室部4面構体3
2の第1の連結妻寄車端部38(図9の左端部)に対応
する部分には、第1の連結妻寄車端部台枠部分36だけ
があり、妻面と両側面と屋根面とが開放状態になってい
る。この客室部4面構体32の第2の連結妻寄車端部3
9(図9の右端部)には、第2の連結妻寄車端部用台枠
部分37だけがあり、妻面と両側面と屋根面とが開放状
態になっている。この客室部4面構体32の組立後、こ
の客室部4面構体32に所定の塗装を施す。
【0035】次の第2工程において、図10に示すよう
に、客室部4面構体32の客室部49に内装品を組付
け、外装工事を施す。尚、この内装品は、床面の防水シ
ート、複数の客室部用腰掛ユニット、窓ガラス、ドア、
ドア用機器、天井側の空調用ダクト、照明機器、放送機
器、電気系配線、配管、内装パネル等を含む。これら内
装品の搬入に際して、客室部4面構体32の前端と後端
の大きな開口からフォークリフト等を用いて大型の内装
品の搬入を行うことができるため、搬入作業の作業能率
を高めることができる。
【0036】一方、第3工程においては、図9、図10
に示すように、連結妻寄車端部用台枠部分36,37を
複数の組立作業用支え50で補強した状態で、前記第2
工程における客室部4面構体32への内装品の組付けと
並行して、第1の連結妻寄車端部台枠部分36の上に、
図11に示すように、4組の客室部用腰掛ユニット40
を組付けてボルト・ナット等で台枠部分36の上面に固
定するとともに、第2の連結妻寄車端部台枠部分37の
上に、図12に示すように、車端部機器ユニット41と
しての洗面所ユニット41aと洋式便所ユニット41b
とを組付けてボルト・ナット等で台枠部分の上面に固定
する。
【0037】但し、第1の連結妻寄車端部台枠部分36
の上に、各客室部用腰掛ユニット40に代えて、車端部
機器ユニット41(和式便所ユニット41d、洋式便所
ユニット41b、身障者便所ユニット41c、洗面所ユ
ニット41a等の何れか)を組付けることもある。第2
の連結妻寄車端部台枠部分37の上に組付ける洗面所ユ
ニット41aと洋式便所ユニット41bも一例に過ぎ
ず、これらに代えて、これらとは異なる2つの車端部機
器ユニット41(和式便所ユニット41d、洋式便所ユ
ニット41b、身障者便所ユニット41cの何れか2
つ)を組付ける場合もある。
【0038】ここで、前記洗面所ユニット41aは、従
来の洗面所FRPユニットだけのユニットではなく、そ
の洗面所FRPユニットに鏡、照明等の付属品を組付け
たより完成度の高いユニットである。同様に、洋式便所
ユニット41bや和式便所ユニット41dや身障者便所
ユニット41cも夫々の便所ユニットに取っ手や照明等
の付属品を組付けたより完成度の高いユニットである。
【0039】この客室部用腰掛ユニット40及び車端部
機器ユニット41の組付けの際、車端部38,39の妻
面と両側面と屋根面とが開放状態であるため、客室部用
腰掛ユニット40や車端部機器ユニット41をフォーク
リフトやクレーンやロボット等を用いて連結妻寄車端部
用台枠部分36,37上へ搬入できるから搬入作業の作
業能率を高めることができる。しかも、車端部機器ユニ
ット41に付随する配線や配管の作業をオープンな作業
空間で行うことができるため、作業空間の制約がなく、
十分な数の作業者を投入して行うことができるから、車
端部機器ユニット41の組付けの作業能率を高め、組付
け及び内装工事の工事期間を格段に短縮することができ
る。
【0040】他方、第4工程においては、前記第3工程
の客室部用腰掛ユニット40及び車端部機器ユニット4
1の組付けと並行して、図10に示すように、第1の連
結妻寄車端部用台枠部分36とほぼ同じ形状に構成され
た仮組立台42上に、第1の連結妻寄車端部38の妻構
体43と1対の側面構体44と屋根構体45とからなる
第1の車端部4面構体46を組み立ててユニット化す
る。
【0041】同様に、第2の連結妻寄車端部用台枠部分
37とほぼ同じ形状に構成された仮組立台47上に、第
2の連結妻寄車端部39の妻構体48と1対の側面構体
49と屋根構体50とからなる第2の車端部4面構体5
1を組み立ててユニット化する。そのユニット化された
第1,第2の車端部4面構体46,51に内装品の組付
けと外装を施す。その内装品は、側窓、内装パネル、ド
ア類などを含む。この内装品の組付けの際、車端部4面
構体46,51の内側と外側とは開放空間であり、作業
空間的な制約がないため、内装品の組付け作業を能率的
に進めることができ、ロボット等による自動化を図り得
る可能性もある。
【0042】第5工程においては、第1,第2の車端部
4面構体46,51を客室部4面構体32の第1,第2
連結妻寄車端部用台枠部分36,37の上に夫々組付け
て、客室部4面構体32に結合する。この場合、天井ク
レーン等で車端部4面構体46,51を夫々吊り上げて
移動させ、第1,第2連結妻寄車端部用台枠部分36,
37の上に組付けるものとする。尚、車端部4面構体4
6,51を客室部4面構体32に組付ける前に、前記ユ
ニット41a〜41dを仕切る縦横の仕切り部材を客室
部4面構体32に組付けるものとする。
【0043】尚、客室部側部構体34と車端部側部構体
44,49との結合部の構造は、前記図4の構造と同様
である。その後、残りの配線や配管の工事、その他の残
りの内装工事を行って第1,第2の連結妻寄車端部3
8,39の内装工事が完成する。この最終段階で行う工
事は従来技術と同様に狭い空間での作業になるが、その
工事量は比較的少ない。
【0044】図13は、第1,第2の連結妻寄車端部3
8,39に適用される可能性のある客室部用腰掛ユニッ
ト40と車端部機器ユニット41の4通りの配置パター
ン52a〜52dを示す。配置パターン52aは洗面所
ユニット41aと洋式便所ユニット41bとを有し、配
置パターン52bは身障者用便所ユニット41cを有
し、配置パターン52cは4組の客室部用腰掛ユニット
40を有し、配置パターン52dは和式便所ユニット4
1dと2組の客室部用腰掛ユニット40とを有する。図
14は、図13の配置パターン52a〜52dに対応す
る4種類の車端部4面構体51a〜51dの側面を示す
ものである。
【0045】以上説明したように、この鉄道車両の中間
車両の製造方法おいては、客室部4面構体32の前後両
端面が開放状になっており、その状態で客室部4面構体
32に内装品を搬入して組付けるため、それら内装品を
客室部4面構体32の前後両端の開放部からフォークリ
フト等を用いて搬入可能になる。そのため、客室部49
への内装品の搬入作業の作業能率を高めることができ
る。
【0046】客室部4面構体32の台枠33のうちの連
結妻寄車端部38,39に対応する台枠部分36,37
の妻面と両側面と上面を開放状態にしておいて、その台
枠部分36,37に1又は複数の車端部機器ユニット4
1(便所ユニットや洗面所ユニット等)を組付けるた
め、それら車端部機器ユニット41をフォークリフトや
クレーンやロボット等により搬入可能になるから、その
搬入作業の作業能率を高めることができる。しかも、そ
れら車端部機器ユニット41の配線や配管の作業を開放
空間で行うことができるため、それらの作業能率を格段
に高めることができ、その配線や配管の作業をロボット
等を介して自動化できる可能性もある。
【0047】一方、前記の車端部機器ユニット41の組
付けと並行して、2つの仮組立台42,47上において
夫々、車端部の妻構体43,48と1対の側部構体4
4,49と屋根構体45,50とを車端部4面構体4
6,51に組み立ててユニット化し、その車端部4面構
体46,51に種々の内装品を組付けるので、開放空間
において車端部4面構体46,51に内装品を能率的に
組付けることができる。
【0048】その後、完全にユニット化され且つ内装品
を組付けた車端部4面構体46,51を客室部4面構体
32の連結妻寄車端部用台枠部分36,37の上に組付
けて客室部4面構体32に連結するので、車端部38,
39の為の内装工事の大部分を、周囲開放状の連結妻寄
車端部用台枠部分36,37の上および周囲開放状の仮
組立台42,47の上で行うことができる。従って、車
端部38,39のための車端部機器ユニット41を含む
内装品の組付けの作業の作業能率を高め、作業期間を短
縮し、製造コストの低減を図ることができる。
【0049】以上説明した実施の形態は一例を示すもの
に過ぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、前
記実施の形態に種々の変更を付加した態様で実施可能で
あることは勿論である。
【0050】
【発明の効果】 請求項1の発明によれば、第1工程で
組立てる客室部4面構体では、前後両端が開放状になっ
ているため客室部に内装品を搬入する作業の作業能率を
高めることできる。客室部4面構体のうちの外部開放状
の運転室部台枠部分に複数の運転台機器ユニットを組付
けるので、それら運転台機器ユニットを搬入する作業の
作業能率を高め、組付け作業の作業能率を高めることが
できる。しかも、運転室部の前面構体と1対の側部構体
と屋根構体とを仮組立台上に組み立てて運転室4面構体
にユニット化するため、この運転室4面構体に、その内
外両側を開放した状態において種々の内装品を能率的に
組付けることができる。結局、先頭車両を製造する際の
内装品組付けの作業能率を高め、製造コストを低減で
き、先頭車両製造の期間を短縮できる。
【0051】請求項2の発明によれば、第5工程の前
に、ユニット化した運転室4面構体に前面ガラスと内装
パネルと表示機器類とを含む内装品を組付けるので、そ
れら内装品の組付けの作業能率を高めることができる。
その他請求項1と同様の効果を奏する。
【0052】請求項3の発明によれば、複数の運転台機
器ユニットは、運転室部用台枠部分に組付けて固定され
るユニット運転台と背面機器ユニットと運転士用腰掛と
を含む。それ故、これら内装品を第3工程において運転
室部用台枠部分に組付けることで、それら内装品の搬入
作業の作業能率を高め、それらの組付けの作業能率を高
めることができる。その他請求項1又は2と同様の効果
を奏する。
【0053】請求項4の発明によれば、第1工程で組立
てる客室部4面構体では、少なくとも一端が開放状にな
っているため客室部に内装品を搬入する作業の作業能率
を高めることできる。客室部4面構体のうちの外部開放
状の連結妻寄車端部用台枠部分に1又は複数の車端部機
器ユニット又は腰掛ユニットを組付けるので、それら車
端部機器ユニットや腰掛ユニットを搬入する作業の作業
能率を高め、組付け作業の作業能率を高めることができ
る。しかも、連結妻寄車端部の妻構体と1対の側部構体
と屋根構体とを仮組立台上に組み立てて車端部4面構体
にユニット化するため、この車端部4面構体に、その内
外両側を開放した状態において種々の内装品を能率的に
組付けることができる。結局、鉄道車両を製造する際の
内装品組付けの作業能率を高め、製造コストを低減し、
車両製造の期間を短縮できる。
【0054】請求項5の発明によれば、前記第5工程の
前に、ユニット化された車端部4面構体に側窓と内装パ
ネルとを含む内装品を組付けるので、それら内装品の組
付けの作業能率を高めることができる。その他請求項4
と同様の効果を奏する。
【0055】請求項6の発明によれば、車端部機器ユニ
ットは、連結妻寄車端部用台枠部分上に組付けて固定さ
れる、和式便所ユニット、洋式便所ユニット、身障者便
所ユニット、洗面所ユニットの何れか1つであり、これ
らユニット類を第3工程において連結妻寄車端部用台枠
部分上に組付けることで、それらユニット類の搬入作業
の作業能率を高め、それらの組付けの作業能率を高める
ことができる。その他請求項4又は5と同様の効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る先頭車両の客室部4面
構体の側面図である。
【図2】客室部4面構体とこの客室部4面構体に組付け
中の内装品と運転室部4面構体と車端部4面構体の側面
図である。
【図3】運転室部台枠部分と運転台機器ユニットの平面
図である。
【図4】客室部4面構体の側部構体と運転室部4面構体
の側部構体の結合部の断面図である。
【図5】運転室部4面構体の前面構体と運転室部台枠部
分の結合部の断面図。
【図6】車端部台枠部分と和式便所ユニットと客室用腰
掛ユニットの平面図。
【図7】3種類の運転台機器セットを説明する説明図で
ある。
【図8】図7の3種類の運転台機器セットに対応する3
種類の運転室部4面構体を説明する説明図である。
【図9】別実施形態に係る中間車両の客室部4面構体の
側面図である。
【図10】客室部4面構体とこの客室部4面構体に組付
け中の内装品と1対の車端部4面構体の側面図である。
【図11】第1の連結妻寄車端部に組付けた客室用腰掛
ユニットの平面図。
【図12】第2の連結妻寄車端部に組付けた洗面所ユニ
ットと洋式便所ユニットの平面図である。
【図13】連結妻寄車端部に適用される車端部機器ユニ
ット等の配置パターンの説明図である。
【図14】図13の配置パターンに対応する車端部4面
構体の側面図である。
【図15】従来技術に係る先頭車両の側面図である。
【図16】図15の先頭車両の平面図である。
【図17】従来技術に係る中間車両の側面図である。
【図18】図17の中間車両の平面図である。
【符号の説明】
2 客室部4面構体 3 台枠 4 客室部側部構体 5 客室部屋根構体 6 運転室部用台枠部分 7 連結妻寄車端部用台枠部分 8 運転室 9 連結妻寄車端部 11 運転台機器ユニット 11a,11b ユニット運転台 11c,11d 背面機器ユニット 11e 運転士用腰掛 12 仮組立台 13 前面構体 14 側部構体 15 屋根構体 16 運転室4面構体 32 客室部4面構体 33 台枠 34 側部構体 35 屋根構体 36,37 連結妻寄車端部台枠部分 38,39 連結妻寄車端部 41 車端部機器ユニット 41a 洗面所ユニット 41b 洋式便所ユニット 41c 身障者便所ユニット 41d 和式便所ユニット 43,48 妻構体 44,49 側部構体 45,50 屋根構体 46,51 車端部4面構体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄道車両の台枠と1対の客室部側部構体
    と客室部屋根構体とを、少なくとも運転室部の前面と1
    対の側面と屋根面とを開放した状態の客室部4面構体に
    組立てる第1工程と、 前記客室部4面構体に内装品を組付ける第2工程と、 前記第2工程と並行的に客室部4面構体の運転室部用台
    枠部分に複数の運転台機器ユニットを組付ける第3工程
    と、 前記第3工程と並行的に運転室部の前面構体と1対の側
    部構体と屋根構体とを仮組立台上に組み立てて運転室4
    面構体にユニット化する第4工程と、 前記運転室4面構体を客室部4面構体の運転室部用台枠
    部分上に組付けて、客室部4面構体に連結する第5工程
    と、 を備えたことを特徴とする鉄道車両の製造方法。
  2. 【請求項2】 第5工程の前に、ユニット化した運転室
    4面構体に前面ガラスと内装パネルと表示機器類とを含
    む内装品を組付けることを特徴とする請求項1に記載の
    鉄道車両の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記複数の運転台機器ユニットは、ユニ
    ット運転台と、背面機器ユニットと、運転士用腰掛とを
    含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の鉄道車両
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 鉄道車両の台枠と1対の客室部側部構体
    と客室部屋根構体とを、少なくとも一方の連結妻寄車端
    部の妻面と1対の側面と屋根面とを開放した状態の客室
    部4面構体に組立てる第1工程と、 前記客室部4面構体に内装品を組付ける第2工程と、 前記第2工程と並行的に客室部4面構体の連結妻寄車端
    部用台枠部分に1又は複数の車端部機器ユニット又は腰
    掛ユニットを組付ける第3工程と、 前記第3工程と並行的に前記連結妻寄車端部の妻構体と
    1対の側部構体と屋根構体とを仮組立台上に組立てて車
    端部4面構体にユニット化する第4工程と、 前記車端部4面構体を客室部4面構体の連結妻寄車端部
    用台枠部分上に組付けて客室部4面構体に連結する第5
    工程と、 を有することを特徴とする鉄道車両の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第5工程の前に、ユニット化された
    車端部4面構体に側窓と内装パネルとを含む内装品を組
    付けることを特徴とする請求項4に記載の鉄道車両の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 前記車端部機器ユニットは、和式便所ユ
    ニット、洋式便所ユニット、身障者便所ユニット、洗面
    所ユニットの何れか1つであることを特徴とする請求項
    4又は5に記載の鉄道車両の製造方法。
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