JP3330319B2 - 鉄道車両の製造方法 - Google Patents

鉄道車両の製造方法

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JP3330319B2
JP3330319B2 JP08644398A JP8644398A JP3330319B2 JP 3330319 B2 JP3330319 B2 JP 3330319B2 JP 08644398 A JP08644398 A JP 08644398A JP 8644398 A JP8644398 A JP 8644398A JP 3330319 B2 JP3330319 B2 JP 3330319B2
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真司 中谷
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近畿車輌株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両製造の合理化を
図るのに好適な鉄道車両の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に鉄道車両は、自動車のシャシーに
対応する台枠と、台枠の上に結合する車体構体とで構成
され、車体構体は両側の側構体と、これら一対の側構体
の上に結合される屋根構体と、車体の前後を構成する先
頭妻や運転妻、または連結妻と言った各種の妻構体とで
構成される。
【0003】車体の製作に当たっては、車体の全長に対
応する台枠を基体にして、この上に側構体や屋根構体、
および妻構体を順次に結合して車体構体の全体を構築
し、最終的に内外の艤装や内装が行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近時、鉄道
車両ではさらなる低コスト化が望まれている。しかし、
長尺の鉄道車両を上記のように一体物として取り扱い、
その場で全てを所定の順序で組み上げる従来の製造方法
では、部分的な組立ての難易度や必要時間の違い、作業
の種類の違いなどに対応して、組立て作業の分担を図る
と言った、作業の合理化がしにくくコスト低減の妨げに
なっている。
【0005】本発明の目的は、組立ての合理化により、
低コスト化が図れる鉄道車両の製造方法およびそれに用
いる各ユニットを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本発明の鉄道車両の製造方法は、車体の少
なくとも一方の端部構体ユニットと、車体の側構体の出
入り口の開口部に対応しており、内外を仕切る引き戸形
の開戸、この開戸の戸袋、開戸の吊持ガイドレール、お
よび開戸を開閉するドアエンジンを内装材に艤装してい
る内装ユニットとを、他の車体部分と個別に製作し、製
作した内装ユニットは、製作された端部構体ユニットに
よって閉じられていない他の車体部分の少なくとも一方
の端部開口を通じ他の車体部分内に搬入して、所定位置
に内側から当てがって内側から結合し、この搬入作業の
終了後にこの端部開口を対応する端部構体ユニットを当
てがって結合し閉じることにより車体を製作することを
特徴としている。
【0007】1つの車体の中でも窓や出入り口などの開
口部は、開窓や開戸の保持、これら開閉部の内外の気密
性確保などのためにディテール部分が多いし、窓に付帯
するカーテン装置や開戸を開閉するドアエンジンなども
必要なため構造が複雑で、それらの艤装作業は煩雑なも
のとなる。しかも、艤装に際しては開窓や開戸がこじれ
なくスムーズに開閉でき、また気密性が確保できるよう
にする必要があるなど、艤装の向きや位置などの種々な
調整が必要である。これらのため、車両の製造には長い
時間、期間が掛かる。
【0008】また、窓や戸、ボックスと言った艤装物が
ある間仕切り部、妻部などの端部構体、照明部や送風部
など、帯状に並んで艤装される艤装物がある天井部など
の、車体のパネル状部分も、前記に準ずる構造および調
整作業の煩雑さの問題がある。
【0009】従って、このような部分の1つである車体
の端部構体と、特に、ディテール部分の多いものである
車体の側構体の内外を仕切る開戸部分を側構体の内装材
に艤装した内装ユニットとして、端部構体などの他の車
体部分と個別に製作することにより、ディテール部分が
多いという組立ての種類に応じた開戸部分を、側構体の
開口部まわりの内装材に予め装備して、車体部分とは別
な場で同時に製作作業を進行しながらディテール部分が
多いことによる独自の必要な調整作業をも合理的に能率
よく満足しておくことができ、車体部分の内装作業時な
どに、端部構体のユニットによって閉じられていない車
体部分の少なくとも一方の端部開口を通じ車体部分内に
搬入して、側構体の所定位置に内側から当てがって内側
から結合するだけの単純な作業と、内装ユニットと車体
との一義的な位置調整をするだけで、ディテール部分の
い内外を仕切る開戸部分に必要な前記ディテール部分
を含めた調整が一挙に達成でき、前記搬入作業の終了後
にこの端部開口を対応する端部構体のユニットを当てが
って結合して閉じれば、他の内装材の取り付け作業の終
了とともに車体を完成することができるので、内外を仕
切る開戸部分におけるディテール部での各種の調整を含
む車体の製作作業の分担と同時進行などで作業能率が向
上するなど、作業の合理化による低コスト化が図れる。
しかも、開戸を内装材に艤装した内装ユニットは車体の
端部開口から搬入できるのを限度に開口部まわりに比較
的大きなものとしてよいので車体製作作業の上記合理化
に好都合であるし、端部開口から真っ直ぐ所定位置まで
搬入できるので搬入しやすく、治具などを用いて搬入す
るのに治具などが直線的なものでよく複雑にならないの
で好適である。
【0010】端部構体ユニットは、運転室や車掌室とい
った車体端部室を持った端部室ユニットや妻構体であっ
てもよい。特に1つの車体の中でも運転室部分は、車両
の大半の機能が集中したところで、設置機器、艤装、内
装、各種表示といった付帯物が最も多い部分である。こ
れを車体の運転室部分および車両の先頭形状を持った運
転室ユニットとして単独で形成すると、車体製作作業の
分担による合理化度が高く、さらなる低コスト化が図れ
る。しかも、形状や機能、特性といった仕様が異なる各
種の運転室ユニットを選択して組付けることにより、極
く一部を変更するだけで、差別化した様々な仕様の車両
を安価に製造することができる。
【0011】各ユニットは、従来通り部分的に補修する
ことができるし、他の車体部分とのボルトないし螺子や
面ファスナなどの着脱できる結合手段による結合構造を
利用した着脱によって、それぞれの交換もでき、端部構
造体が運転室および車両の先頭形状を持ったものである
と、異なったものとの交換により、仕様替えもすること
ができる。また、着脱できる結合によると、溶接による
場合のような変色や歪みが生じるようなことがなく、こ
れらに対処する仕上げ作業が不要となる利点もある。
【0012】本発明のそれ以上の目的および特徴は、以
下の詳細な説明および図面によって明らかになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
てその実施例とともに図を参照しながら詳細に説明す
る。本実施の形態は図23に示すような都市近郊通勤形
電車に適用した場合の一例であるが、これに限られるこ
とはなく、どのようなタイプの鉄道車両にも本発明は適
用して有効である。
【0014】この電車の車体Aは図23の(a)に示す
ように、台枠1の上に、運転室2と車両の先頭形状を持
ち、必要な各種艤装および内装が施されて、他から独立
した運転室ユニット3と、運転室ユニット3以外の車体
構体4とを載せて相互に結合している。運転室ユニット
3はフロント窓5と左右両側の開戸6があり、貫通開戸
7も設けられている。車体Aには、それぞれ3つの側出
入り口8と、それらの間の3連の側窓9、および平妻1
0とこれに近い側出入り口8との間の1連の側窓11が
設けられている。平妻10には貫通開戸91が設けられ
ている。
【0015】本実施の形態はまず、車体Aの開口部にお
いて、車体Aの製造作業の合理化による低コスト化を図
っている。開口部は図1、図23の(a)(b)に示す
ような一部が外部に臨む側窓9や、図7、図23に示す
ような側出入り口8に対応する場合を例にしている。し
かし、他の部分の窓や出入り口にも同様に適用できる。
【0016】側窓9では、それに対応した図2、図5に
示すような車体Aの開口部9aのまわりの限られた範囲
の開口部内装材219 に、開口部9aの種類に対応した
側窓9を艤装した内装ユニットB9 を予め形成し、この
内装ユニットB9 を車体Aの開口部9aに内側から図
2、図5、図6に示すようにシール材229 を介し当て
がって結合し車体Aを形成する。
【0017】側出入り口8では、それに対応した図10
に示すような車体Aの開口部8aのまわりの限られた範
囲の開口部内装材218 に、開口部8aの種類に対応
し、かつ前記開口部8aにて車体Aの外面に臨む、側開
戸23を装備した内装ユニットB8 を予め形成し、この
内装ユニットB8 を車体Aの開口部8aに内側から図
8、図9に示すようにシール材228 を介し当てがって
結合し車体Aを形成する。
【0018】1つの車体Aの中でも側窓9や側開戸23
を有した出入り口8などの開口部9a、8aは、開窓や
開戸の保持、これら開閉部の内外の気密性確保などのた
めにディテール部分が多いし、窓に付帯するカーテン装
置や開戸を開閉するドアエンジンなども必要なため構造
が複雑で、それらの艤装作業は煩雑なものとなる。しか
も、艤装に際しては開窓や開戸がこじれなくスムーズに
開閉でき、また気密性が確保できるように、艤装の向き
や位置などの種々な調整が必要である。これらのため、
車両の製造には長い時間、期間が掛かる。
【0019】このような部分の、側窓9や開戸23を、
上記のように車体Aの開口部8a、9aのまわりの限ら
れた範囲の内装材218 、219 に予め艤装し、まわり
から独立した内装ユニットB8 、B9 としておくことに
より、車体A部分と別な場で同時に組立て作業および調
整作業を行っておき、車体A部分の内装作業時などに、
この内装ユニットB8 、B9 を車体Aの開口部8a、9
aに内側からシール材228 、229 を介し当てがって
結合する単純な作業と、内装ユニットB8 、B9 と車体
Aとの一義的な位置調整をするだけで、側窓9、あるい
は開戸23などに必要な各種の調整が一挙に達成できる
ので、各種の調整を含む車体Aの製造作業の分担と同時
進行などで作業能率が向上するなど、作業の合理化によ
る低コスト化が図れる。
【0020】図2〜図6に示す側窓9の実施例構造で
は、開口部内装材21は開口9aよりも十分に大きなも
のとしてある。具体的には、図5に示すように上記3連
の側窓9の直ぐ上の部分から、図1、図5に示す車体A
の側構体31の全高に近い高さを有して、腰板32の部
分にまで及ぶ広範囲な広さに形成して、車体Aのより大
きな範囲を車体Aから独立したユニット工法により有利
に製作できるようにしている。しかし、内装ユニットB
8 、B9 は車体Aの車体構体4内に搬入する必要があ
る。そこで、例えば、車体構体Aに平妻10を取り付け
る前の車体Aの端部開口33よりは小さく、この端部開
口33を通じて搬入できるようにする。搬入は人手によ
って行うことはできる。しかし、専用の治具を用いる
と、搬入に加え車体Aへの艤装のための支持や移動も行
えるので便利である。なお、内装ユニットB8 、B9
どは、運転室ユニット3を取り付けない端部開口33を
通じて搬入してもよいし、これら端部開口33以外の、
例えば出入り口8の開口8a部分などから搬入すること
もでき、内装ユニットB8 、B9 の大きさは一番大きな
開口部を基準にその限度を決めればよく、限度一杯の大
きさとするのが車体Aの組立て作業の合理化の上で有利
である。
【0021】上記のように広い面積を有した開口部内装
材219 は、その上部に図2〜図4に示すように、3連
の側窓9に対応する大きさを持った内装側の開口9bを
有し、図2、図5に示すようにこの開口9bに車体Aの
側構体31に設けられた固定窓34に対する内装部とし
ての、窓開口35と、固定窓34の両側に隣接した開窓
36、37を設ける窓開口36a、37aを形成する枠
部材38が必要部分に、あるいは1つの枠体に形成して
固定されている。窓開口36a、37aには、それぞれ
下半部に固定窓サッシ41が固定されるとともに、上半
部に内倒れできるように連結または支持した開窓サッシ
42が設けられている。しかし、開窓36、37の開閉
形式は引き違い式、全体の倒れ、片開、両開などどのよ
うにも設定することができる。また、全体が固定窓でも
開窓でもよい。固定窓の場合は構造が簡単なことから、
その全体を車体Aの側構体側に設けてもよい。しかし、
内装ユニットB9 の側に設けることもできる。開窓3
6、37を構成している固定窓サッシ41、開窓サッシ
42にはそれぞれ車体Aの外面側から窓ガラス43を嵌
め合わせてパテ43aにより固定し、固定窓34は車体
Aの外板30に外面側からスポット溶接などして取り付
けた窓枠44に窓ガラス43を嵌め合わせてパテ43a
により固定してある。従って、どの窓ガラス43が破損
しても車体Aの外面から補修できる。
【0022】なお、開口部内装材219 は、その上縁や
途中が図5、図6に示すように側構体31の腰板帯45
や幕板帯46にボルトないし螺子67によりねじ止めし
ているが、下縁と左右縁は図2、図5に示すように面フ
ァスナー48a、48bによって側構体31の柱材49
や内装材51に固定するようにしてある。これは、開口
部内装材219 の上縁をボルトないし螺子67により側
構体に仮止め程度にボルトないし螺子止めした後、内装
ユニットB9 の全体を少し動かして、側構体31、ひい
ては車体Aとの位置調整を行いながら、適正な位置が決
定したときに面ファスナ48a、48bを強く押しつけ
て本止めし、ボルトないし螺子67によるねじ止めも本
締めして、調整位置に安定させられるようにしている。
【0023】前記各枠部材38の内側にはそれぞれ内装
サッシ52が例えば面ファスナ48a、48bによって
装着されるとともに、開口部内装材219 の上縁の内面
には図1、図6に示すようなカーテンケース54が設け
られ、図6に示すように巻取式のカーテン装置55を内
蔵している。カーテン装置55から引き出されるカーテ
ン55aの引き出し端は、図2、図6に示すように前記
内装サッシ52に設けた溝52aによって案内し、複数
位置にある係止部52bによって複数の引き出し位置に
選択的に係止できるようにしている。
【0024】図8〜図10に示す側出入り口8の実施例
構造では、開口部内装材218 は左右の戸袋カバー部2
8 a、218 aをこれらの上部連結部218 bを補強
する形でドアエンジン内蔵枠体61によって必要強度を
持って連結し、ドアエンジン内蔵枠体61のドアエンジ
ン62を内蔵した部分には、図7、図9に示すような上
方に開けられる蓋63がヒンジ連結して設けられてい
る。ドアエンジ内蔵枠体61には開戸23、23を吊持
する吊りレール65を艤装し、これに開戸23、23を
吊持して開口部内装材218 に装備している。もっとも
開戸23は実施例のように左右開のものでなくても、一
方向開の一枚ものでもよいし、場合によっては開き扉方
式のものでもよい。
【0025】開口部内装材218 の側構体31への取付
けは、図8〜図10に示すように外板30の内面に取り
付けた間柱66にボルトないし螺子67により上部を取
付け、かつ戸袋カバー部218 a、218 aの下端を、
図9に示すように床板68の立ち上げ部68aにねじ6
9で止めるとともに、ドアエンジン内蔵枠体61を長桁
60にボルトないし螺子67で取り付けてた構造となっ
ている。出入り口8の開口8aの下辺には床板68と面
一で、かつ開戸23の下端をスライドできるように支持
し案内するスライドレール71aを形成した踏み板71
が設けられている。踏み板71の部分は場合により開口
部内装材218 の側に設けておくこともできる。
【0026】上記実施例構造での内装ユニットB8 、B
9 はいずれも、従来通りに部分的な補修ができる上、着
脱できる他の車体部分である車体構体4との結合構造に
よって、その全体を交換することもできる。このような
着脱できる結合手段は、ボルトないし螺子や螺子、面フ
ァスナのほか両面接着テープなども含む分離や分解でき
るどのようなものを採用してもよい。
【0027】次いで、本実施の形態では車体Aの内装お
よび車体構体4の一部であるパネル状部分でも、車体A
の製造作業の合理化による低コスト化を図っている。基
本的には、窓や戸、ボックスと言った艤装物がある図2
3に示すような間仕切り部Cや、前記平妻10などの妻
部D、および照明部71や送風部72など、帯状に並ん
で艤装される艤装物がある天井部Eなどの、車体Aのパ
ネル状部分C、D、Eを、それに必要な艤装物をパネル
基材81C 、81D 、81E に艤装し、他から独立した
パネルユニット82C 、82D 、82E として予め形成
し、このパネルユニット82C 、82D 、82E を車体
Aの所定位置に当てがって結合し車体Aを形成する。
【0028】これによっても、車体Aの艤装物のある間
仕切り部Cや妻部D、および天井部Eと言ったパネル状
部分を、既に述べた車体Aの開口部分のように、車体A
の部分と別な場で同時に組立て作業および調整作業を行
っておくことができ、車体部分の内装作業時などに、こ
のパネルユニット82C 、82D 、82E を車体Aの所
定位置に当てがって結合する単純な作業と、内装ユニッ
ト82C 、82D 、82E と車体Aとの一義的な位置調
整をするだけで、間仕切り部Cや妻部D、あるいは天井
部Eなどの帯状内装部分の構造や機能、および各種の調
整が一挙に達成され、各種調整を含む車体Aの製造作業
の分担および同時進行による作業能率の向上など、作業
の合理化による低コスト化が図れる。
【0029】図11、図12に示す間仕切り部Cのパネ
ルユニット82C の実施例構造では、車体Aを例えば運
転室2と客室80とを仕切る間仕切り用のパネル基材8
に、運客開戸83、窓ガラス84、機器ボックス8
5やダストボックスなど各種のボックスと言った、間仕
切りパネル基材81の間仕切り位置に応じて必要な
艤装がなされ、他から独立したものとしている。図示し
ないが、この間仕切りパネル基材81C の運転室2側に
は必要に応じて図22に示すような運転士用の折り畳み
椅子131も設けられる。
【0030】このパネルユニット82C は、間仕切りパ
ネル基材81C の周縁必要範囲、例えば外周部分に、車
体構体4の側構体31へ取り付ける骨材86や、屋根構
体87、および台枠1ないしはその上の床に取り付ける
フランジ88がボルトないし螺子により締結するなどし
て設けられ、これらによって車体構体4の側構体31や
屋根構体87とボルトなどで着脱できるように結合され
るようにする。従って、このものも、部分的な補修のほ
か着脱結合構造による全体の交換ができる。
【0031】図13〜図15に示す妻部Dのパネルユニ
ット82D の実施例構造では、車体Aの妻部Dを構成す
る妻部用のパネル基材81D に、貫通開戸91、窓ガラ
ス84、機器ボックスや、図示しない必要に応じた各種
のボックスと言った、妻部Dの種類や位置に応じて必要
な艤装がなされ、他から独立したものとしている。
【0032】図示するパネルユニット82D は、パネル
基材81D への艤装物が少ないことに対応して、全周部
分に、車体構体4の側構体31、屋根構体87、および
台枠1や床への取付け部分としてフランジ88を設けた
だけの、図11、図12に示すものに対して簡略化した
構成としてあり、このフランジ88により車体構体4の
側構体31、屋根構体87、および台枠1や床にボルト
ないし螺子止めするなどして着脱できるように取り付け
る。図15にパネルユニット82D と側構体31との結
合構造を示している。従って、この場合も、部分的は補
修の他着脱構造による全体の交換とができる。しかも、
パネルユニット82D の着脱構造は、車体内部の前記内
装ユニットB8 、B9 やパネルユニット82C などの内
装部分の全体を交換するようなときに、そのための搬
出、搬入に際し、端部開口33を一端開くのに好都合で
ある。
【0033】図16〜図19に示す天井部Eのパネルユ
ニット82E の実施例構造では、天井の中央部に車体A
の長手方向に長く設けられる、照明部101や送風部1
02を共通するパネル基材81E に装備し、まわりから
独立したものとする。特に本実施例では送風部102
が、図18に示すようなディフューザ吹き出し部102
aと、図19に示すような揺動スリット吹き出し部10
2bと、図示しないがこれらの間を連結するダクトが中
央に設けられ、これらの両側に蛍光灯等の光源を内蔵し
た照明部101があり、車内放送用のスピーカ設置部1
03が送風部102の各所に所定のピッチで取付けられ
ている。しかも、送風部102などは所定の長さ範囲ず
つの単位パネル基材81E 1に艤装し、それらを図1
7、図20に例示するような所定の順序で並べた状態
で、単位パネル基材81E 1と照明部101を艤装する
などした側天井パネル基材81E 2とを図16〜図20
に示すように連結したパネル基材81E とし、図17、
図20に示すようなパネルユニット82E を構成し、具
体的には側天井81E 2は複数の単位パネル基材81E
1と連結される大きなものとし、組立て時の取り扱い単
位長さが大きくなるようにすると好適で、その長さは作
業や取り扱いに便利なように設定されればよい。
【0034】これにより、多数の艤装物がありかつ広い
天井部Eの組立ておよび車体Aへ艤装する各作業が簡略
化する。しかし、天井部Eのパネル部の分割構造など本
発明の特徴の目的の範囲で種々に変更できるのは勿論で
ある。単位パネル基材81E1は屋根構体87へボルト
ないし螺子67により着脱できるように取り付け、側天
井パネル基材81E 2の外縁81E 3は図5、図9に示
すように内装ユニットB9 や開口部内装材218 に面フ
ァスナ48a、48bによって結合するようにしてあ
る。従って、この場合も部分的な補修の他、着脱できる
結合構造による全体の交換ができる。
【0035】いずれのパネルユニット82C 、82D
82E の場合も着脱できる結合構造により、溶接による
ような変色や歪みができないので、これらに対処する仕
上げ作業が不要である。しかし、これらパネルユニット
82C 、82D 、82E の他の車体部分である車体構体
4への結合構造は場合により着脱できなくてもよく、種
々に行える。
【0036】さらに、本実施の形態は、図20に実線と
仮想線で示し、図21の(a)(b)、図22に示すよ
うに、車体Aの前記妻部Dとは異なる端部構造体とし
て、運転室2および車両の先頭形状を持った運転室ユニ
ット3を単独で形成し、これを車体構体4と組合せ車体
Aの全体を形成するようにしている。1つの車体Aの中
でも運転室部分1は、車両の大半の機能が集中したとこ
ろで、設置機器、艤装、内装、各種表示と言った付帯物
が最も多い部分である。
【0037】これを図20に実線で示すように車体構体
4から離れた個別のものとして、上記のように車体Aの
運転室2および車両の先頭形状を持った運転室ユニット
3として単独で形成することにより、車体構体4と別な
場で同時に組立て作業を進め、出来上がれば双方を図2
0の仮想線で示し、図21、図22に示すように一体に
組み合わせるだけでよいので、製造作業の分担による作
業能率の向上など、作業の合理化による低コスト化が図
れる。また、形状や機能、特性と言った仕様が異なる各
種の運転室ユニットを選択して組付けることにより、極
く一部を変更するだけで、差別化した種々な仕様の車両
を安価に製造することができる。
【0038】本実施の形態の運転室ユニット3は、図2
0、図21の(a)、図22に示すように、運転室空間
2aと車両の先頭形状を持った運転台構体2bを基本体
として製作し、これに、貫通開戸7、側開戸6、フロン
トの窓ガラス5、表示器2e、灯火類2f、内装2g、
床構造2h、搭載機器2i、配管2j、および配線2k
と言った特に運転室部分に多い各種の付帯物を予め装備
しておく。これにより、運転室ユニット3は車体Aの一
部であるがほとんど仕上げておくことが、小さな単位で
簡易に、しかも、運転室ユニット3との分離によるもな
お大型で、作業に手間の掛かる他の車体部分A2の製作
との平衡をも図りながら作業を遂行することができる。
【0039】その結果、車体A全体の製作時間を短縮
し、かつコストのさらなる低減が図れる。しかも、本実
施の形態では、運転室ユニット3に、非常用や他の車両
との連結用に貫通開戸7をも予め装備しているが、これ
も前記のような特徴のある運転室ユニット3を製作する
一連の作業の中で簡易に行える。他の附帯物を装備する
場合も同様である。このような貫通開戸7は必要に応じ
て設けられればよいし、運転室ユニット3に設ける艤装
や内装、外装などの付帯物や付帯構造は必要に応じてど
のようにも設計し、また設定することができる。
【0040】本実施の形態では、図1に示すように運転
室ユニット3の部分を除く車体構体4を車体A全長に対
応する台枠1と結合しておき、運転室ユニット3を前記
台枠1の車体構体4のない部分1aの上に、図20の仮
想線、図21の(a)、図22に示すように定置して他
の車体構体4と結合するようにしている。
【0041】これにより、運転室ユニット3を台枠1上
の所定位置に定置し支持した状態で、特別な支持作業や
支持機器を必要とせず安全かつ容易に車体構体4および
台枠1との結合作業が行え、作業能率もよいので、低コ
スト化に寄与することができる。しかも、運転室ユニッ
ト3は台枠1により重量を受けられる構造であるため、
この重量が運転室ユニット3と車体構体4との結合の負
荷にならない利点がある。
【0042】上記のように運転室ユニット3が予めその
ほとんどが仕上げられているのに関連して、運転室ユニ
ット3を車体構体4および台枠1と組合せたときに、相
互の配管および配線、従って、本実施の形態の図21の
(a)に示す実施例で言うと、運転室ユニット3の側の
一まとめにした配管2jおよび配線2kと、車体構体4
の側の一まとめにした配管4aおよび配線4bとを、接
続することにより、運転室ユニット3と他の車体部分3
とのエア系統や電気系統が最終的につながって車両Aの
諸機能が発揮されるようにすることができる。
【0043】この接続は配管1つ1つ、配線1つ1つに
つき個々に行ってもよいし、種類別に、あるいは系統別
に行ってもよい。場合によっては一括しても行える。本
実施の形態の図21の(a)に示す実施例では、運転室
ユニット3の側の配管ターミナル113に集約接続した
配管2jと、車体構体4側の配管ターミナル104に集
約接続した配管4aとを、それらの間で配管コネクタ1
05により着脱できるように接続し、運転室ユニット3
の側の配線ターミナル106に集約接続した配線2k
と、車体構体4側の配線ターミナル107に集約接続し
た配線4bとを、それらの間で配線コネクタ109によ
り着脱できるように接続している。
【0044】配管コネクタ105や配線コネクタ109
は、多数の配線2k、4bどうしや、配管2j、4aど
うしを、それぞれ一括して接続するようなタイプのもの
でもよいが、ある単位どうし、あるいは個々に接続を行
うようなものでもよい。
【0045】本実施の形態ではさらに、運転室ユニット
3を車体構体4および台枠1と結合した後に、運転室2
の背部の間仕切り部Cを装着し結合するようにしてい
る。これにより、運転室ユニット3と車体構体4を結合
するときに間仕切り部Cが邪魔にならず作業しやすい。
【0046】運転室ユニット3を車体構体4および台枠
1と結合した後に、双方の床構造2h、4cの部分を含
む外面の継目に図21の(a)(b)に示すようなシー
ルSを施す。これにより、そのような運転室ユニット3
と車体構体4との結合構造が車体Aに必要な気密性や水
密性を損なう原因になるようなことを防止することがで
きる。
【0047】図20〜図22に示す本実施の形態の鉄道
車両は特に、上記のように運転室空間2aと車両の先頭
形状を持った運転台構体2bを基本体として製作し、こ
れに、貫通開戸7、側開戸6、フロントの窓ガラス5、
表示器2e、灯火類2f、内装2g、床構造2h、搭載
機器2i、配管2j、および配線2kが予め装備して単
独で製作された運転室ユニット3と、この運転室ユニッ
ト3の部分を除く車体構体4および車体A全長に対応す
る台枠3とが結合された車体構体4とを備えているが、
特に、運転室ユニット3はこの車体後退4がない台枠1
の部分3aに設置されて、車体構体4に対し、図21の
(a)(b)、図3に示すようにボルトないし螺子67
により、対向し合うフランジ2mと4eの複数箇所を着
脱できるように結合している。このようなボルトないし
螺子67による結合構造はボルトないし螺子67が車両
の外面に出ない特徴はあるが、これに限られることはな
く、ボルトないし螺子結合だけを満足するのであれば、
例えば印籠嵌め構造に運転室ユニット3と車体構体4と
を嵌め合わせ、この嵌め合わせ部をボルトないし螺子6
7で結合することもできる。また、運転室ユニット3は
台枠1にも図21の(a)に示すようにボルトないし螺
子67で連結するのが車体Aの剛性向上の面で好適であ
る。
【0048】このような本実施の形態の鉄道車両は、上
記のような方法における各利点を発揮しながら製作され
る上、ボルトないし螺子67による連結であることによ
り、溶接による場合のような熱による変色や歪みをどの
部分にも発生させない利点があって、結合後の修正など
が不要となり、しかも結合圧を利用して図21の(b)
に示すように結合境界部Fに挟んだシール材122によ
り結合境界部Fを容易にシールすることができる。ま
た、運転室ユニット3を必要に応じて形状や機能、特性
と言った各種の仕様が異なる運転室ユニット3と交換す
ると言った改良が容易にできる。前記シール材122に
よるシールSは運転室ユニット3および車体構体4との
対面部に接着剤を併用するとシール性が向上するし、シ
ール材122の外側に図21の(b)に示すようなコー
キング材123によるコーキングを行うとさらにシール
性が向上する。これらのシール構造のうちの1つでも採
用すればシール効果は得られる。コーキング材123は
硬化した状態で弾性を有するものであるのがシール性確
保の上で好適である。
【0049】なお、このような運転室ユニット3を単独
で形成し、他の車体構体4と結合することは、例えば、
車掌室など種々な車体の端部室に適用して有効である。
【0050】
【発明の効果】本発明の鉄道車両の製造方法によれば、
車体の端部構体と、特にディテール部分の多いものであ
る車体の側構体の内外を仕切る開戸部分を側構体の内装
材に艤装した内装ユニットとして、端部構体などの他の
車体部分と個別に製作することにより、ディテール部分
が多いという組立ての種類に応じた開戸部分を、側構体
の開口部まわりの内装材に予め装備して、車体部分とは
別な場で同時に製作作業を進行しながらディテール部分
が多いことによる独自の必要な調整作業をも合理的に能
率よく満足しておくことができ、車体部分の内装作業時
などに、端部構体のユニットによって閉じられていない
車体部分の少なくとも一方の端部開口を通じ車体部分内
に搬入して、側構体の所定位置に内側から当てがって内
側から結合するだけの単純な作業と、内装ユニットと車
体との一義的な位置調整をするだけで、ディテール部分
の多い内外を仕切る開戸部分に必要な前記ディテール部
分を含めた調整が一挙に達成でき、前記搬入作業の終了
後にこの端部開口を対応する端部構体のユニットを当て
がって結合して閉じれば、他の内装材の取り付け作業の
終了とともに車体を完成することができるので、内外を
仕切る開戸部分におけるディテール部での各種の調整を
含む車体の製作作業の分担と同時進行などで作業能率が
向上するなど、作業の合理化による低コスト化が図れ
る。しかも、開戸を内装材に艤装した内装ユニットは車
体の端部開口から搬入できるのを限度に開口部まわりに
比較的大きなものとしてよいので車体製作作業の上記合
理化に好都合であるし、端部開口から真っ直ぐ所定位置
まで搬入できるので搬入しやすく、治具などを用いて搬
入するのに治具などが直線的なものでよく複雑にならな
いので好適である。
【0051】各ユニットは、従来通り部分的に補修する
ことができるし、他の車体部分とのボルトないし螺子や
ねじ面ファスナ、両面接着テープなどの着脱できる結合
手段による結合構造を利用した着脱によって、それぞれ
の交換もでき、端部構造体が運転室および車両の先頭形
状を持ったものであると、異なったものとの交換によ
り、仕様替えもすることができる。また、着脱できる結
合によると、溶接による場合のような変色や歪みが生じ
るようなことなく、これらに対処する仕上げ作業が不要
となる利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施の形態における第1の実施
例の鉄道車両の製造方法とそれに用いる内装ユニットを
示す斜視図である。
【図2】図1の内装ユニット装着部の横断面図である。
【図3】図2の内装ユニットの左端の車体への取付け部
を示す断面図である。
【図4】図2の内装ユニットの右端の車体への取付け部
を示す断面図である。
【図5】図1の内装ユニット装着部の開き窓部における
縦断面図である。
【図6】図1の内装ユニット装着部の固定窓部における
縦断面図である。
【図7】第2の実施例の鉄道車両の製造方法とそれに用
いる内装ユニットを示す斜視図である。
【図8】図7の内装ユニット装着部の戸袋部での縦断面
図である。
【図9】図8の上部および下部を拡大して見た縦断面図
である。
【図10】図7の内装ユニット装着部の出入り口開口部
での縦断面図である。
【図11】本発明の別の実施の形態における第1の実施
例の鉄道車両の製造方法とそれに用いるパネルユニット
を示す斜視図である。
【図12】図11のパネルユニットの取付け状態とそれ
による鉄道車両の製造方法を示す車体の横断面図であ
る。
【図13】第2の実施例の鉄道車両の製造方法とそれに
用いるパネルユニットを示す斜視図である。
【図14】図13のパネルユニットの取付け状態とそれ
による鉄道車両の製造方法を示す車体の横断面図であ
る。
【図15】図14の横断面図である。
【図16】第3の実施例の鉄道車両の製造方法とそれに
用いるパネルユニットを示す斜視図である。
【図17】図16のパネルユニットの下面図である。
【図18】図17のパネルユニットの一部の横断面図で
ある。
【図19】図17のパネルユニットの別の一部の横断面
図である。
【図20】運転室ユニットを他の車体構体部から切り離
した状態を示す斜視図である。
【図21】図20の運転室ユニットと車体構体とを結合
した状態を示し、その(a)は断面図、その(b)は結
合部のシール部分の断面図である。
【図22】図21の(a)とは反対の側から見た断面図
である。
【図23】前記各実施例の鉄道車両の製造方法とそれに
用いた各ユニットを示し、その(a)は鉄道車両の概略
透視図、その(b)は天井部を下から見た鉄道車両の概
略横断面図である。
【符号の説明】
A 車体 B8 、B9 内装ユニット C 間仕切り部 D 妻部 E 天井部 1 台枠 2 運転室 3 運転室ユニット 4 車体構体 8 側出入り口 8a、9a 開口部 9 側窓 218 、219 内装材 228 、229 シール材 23 側開戸 34 固定窓 35 窓開口 36、37 開窓 52 内装サッシ 54 カーテンケース 55 カーテン装置 61 ドアエンジン内蔵枠 62 ドアエンジン 65 吊りレール 218 a 戸袋カバー 48a、48b 面ファスナ 67 ボルトないし螺子 81C ,81D ,81E パネル基材 82C 、82D 、82E パネルユニット 83、91 運客開戸 84 窓ガラス 85 機器ボックス 86 骨材 87 屋根構体 88 フランジ 101 照明部 102 送風部 103 スピーカ設置部 81E 1 単位パネル基材 81E 2 側天井パネル基材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−76905(JP,A) 特開 平6−99810(JP,A) 特開 昭63−46968(JP,A) 実開 平4−55466(JP,U) 実開 平3−2873(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B61D 17/00 B61D 17/04 B61D 17/06 B61D 17/08 B61D 17/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の少なくとも一方の端部構体ユニッ
    トと、車体の側構体の出入り口の開口部に対応してお
    り、内外を仕切る引き戸形の開戸、この開戸の戸袋、開
    戸の吊持ガイドレール、および開戸を開閉するドアエン
    ジンを内装材に艤装している内装ユニットとを、他の車
    体部分と個別に製作し、製作した内装ユニットは、製作
    された端部構体ユニットによって閉じられていない他の
    車体部分の少なくとも一方の端部開口を通じ他の車体部
    分内に搬入して、所定位置に内側から当てがって内側か
    ら結合し、この搬入作業の終了後にこの端部開口を対応
    する端部構体ユニットを当てがって結合し閉じることに
    より車体を製作することを特徴とする鉄道車両の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 車体の少なくとも一方の端部構造ユニッ
    トは、車体の運転室部分および車両の先頭形状を持った
    運転室ユニットであり、この運転室ユニットは、運転室
    空間と車両の先頭形状を持った運転台構体、側開戸、窓
    ガラス、表示器、灯火類、内装、床構造、搭載機器、配
    管、および配線を装備したものに形成しておく請求項
    に記載の鉄道車両の製造方法。
  3. 【請求項3】 運転室ユニットは、貫通開戸を有してい
    る請求項に記載の鉄道車両の製造方法。
  4. 【請求項4】 車体の少なくとも一方の端部構造ユニッ
    トは、車体の端部を閉じる妻用のパネル基材と、このパ
    ネル基材に艤装された、貫通開戸、窓ガラス、各種のボ
    ックスなどの、妻部に必要な艤装物とを備えたパネルユ
    ニットである請求項1〜のいずれか1項に記載の鉄道
    車両の製造方法。
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