JPH11334505A - 衝撃吸収方法 - Google Patents

衝撃吸収方法

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JPH11334505A
JPH11334505A JP10149707A JP14970798A JPH11334505A JP H11334505 A JPH11334505 A JP H11334505A JP 10149707 A JP10149707 A JP 10149707A JP 14970798 A JP14970798 A JP 14970798A JP H11334505 A JPH11334505 A JP H11334505A
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JP
Japan
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shock absorbing
shock
impact
absorbing structure
time
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Application number
JP10149707A
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English (en)
Inventor
Toru Yabe
徹 矢部
Tomoo Hirota
知生 広田
Tsuyoshi Moriguchi
剛志 森口
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一般的なプラスチック材料を用いて、使用さ
れる状況に応じた最適な衝撃吸収特性が得られるような
衝撃吸収方法を提供する。 【解決手段】 質量(m)=4.54kgのダミー人形
の頭部を初速(V0)=24km/hで衝突させる時の
衝撃を衝撃吸収構造体で吸収する衝撃吸収方法におい
て、下記式(1)及び式(2)で表されるF1(t)及
びF2(t)の関係にあって、衝撃吸収を担っている時
間(t)がF1(t)≧F2(t)を満たし、かつ、その
時の平均衝撃荷重(f)がf≦F1(t)を満たしてい
ることを特徴とする衝撃吸収方法。 F1(t)=m×[(1000−166.4)/0.75446t]1/2.5
(1) F2(t)=m×V0/t 式
(2)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダミー人形の頭部
を衝突させる時の衝撃を衝撃吸収構造体で吸収する衝撃
吸収方法に関する。詳細には、例えば自動車の車体に内
装して用いられ、車両の衝突時や横転時等に乗員の頭部
が衝突する可能性がある部品の衝撃荷重を緩和し、乗員
の頭部を保護するのに好適な衝撃吸収方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車等の車両においては、車室
内の乗員の保護をより高いレベルで確保するために、乗
員の保護対策等に対して、益々高い基準が定められる傾
向にある。特に、米国においては、米国自動車安全基準
のFMVSS201が強化され、乗員の頭部の保護対策
に対して更に一層厳しい規制がしかれている。そのた
め、車両内装部品のうち、乗員の頭部が衝突する恐れの
高い内装部品、例えば、フロントピラー、センターピラ
ー、リアピラー等の各種ピラーの車室内側を覆うピラー
ガーニッシュやルーフサイドレールを覆うルーフサイド
ガーニッシュ等については衝撃エネルギーを吸収する機
能が要求されている。その為、この基準を満足する為の
衝撃吸収構造体が特開平10−35372号公報や特開
平10−35378号公報には開示されている。しかし
ながら、どのような特性を満足すればこの基準をクリア
できるのかという衝撃吸収方法は開示されていなかっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、一般
的なプラスチック材料を用いて、使用される状況に応じ
た最適な衝撃吸収特性が得られるような衝撃吸収方法を
提供することにある。
【0004】本発明者らは、上記課題を解決した衝撃吸
収方法について鋭意検討した結果、米国自動車安全基準
のFMVSS201に定められている特性である頭部障
害値を1000以下にする為の衝撃吸収方法を見出し、
本発明を完成させた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、
質量(m)=4.54kgのダミー人形の頭部を初速
(V0)=24km/hで衝突させる時の衝撃を衝撃吸
収構造体で吸収する衝撃吸収方法において、下記式
(1)及び式(2)で表されるF1(t)及びF2(t)
の関係にあって、衝撃吸収を担っている時間(t)がF
1(t)≧F2(t)を満たし、かつ、その時の平均衝撃
荷重(f)がf≦F1(t)を満たしていることを特徴
とする衝撃吸収方法である。 F1(t)=m×[(1000−166.4)/0.75446t]1/2.5 式(1) F2(t)=m×V0/t 式(2) この発明によれば、衝撃吸収を担っている時間(t)が
1(t)≧F2(t)を満たしていないと衝撃吸収を担
っている時間が短すぎて、ダミー人形の頭部の速度変化
が急激になり、加速度が大きくなり過ぎ、頭部障害値が
1000を超えてしまう。また、その時の平均衝撃荷重
(f)が、f≦F1(t)を満たしていないと衝撃吸収
構造体が強過ぎてしまうことにより速度変化が急激で加
速度が大きくなり過ぎてしまい、頭部障害値が1000
を超えてしまう。
【0006】請求項2に記載の発明は、衝撃吸収構造体
が、その衝撃方向の高さ(s)を、F1(t0)=F
2(t0)から導き出されるt0のとき、s≧V0×t0
2とする請求項1記載の衝撃吸収方法である。この発明
においては、衝撃方向の高さ(s)がs≧V0×t0/2
を満たしていることにより、衝撃吸収をするのに十分な
変位が確保でき、頭部障害値を1000以下にするのに
好ましい。
【0007】請求項3に記載の発明は、衝撃吸収構造体
が、その衝撃方向の高さ(s)を30mm以下とする請
求項1記載の衝撃吸収方法である。この発明において
は、衝撃方向の高さ(s)が30mm以下であることに
より自動車のピラーやサイドレール等の車内上部の内装
部品に用いることが可能となる。
【0008】請求項4に記載の発明は、衝撃吸収構造体
の衝撃吸収を担っている時間の平均衝撃荷重(f)が、
0×t1/2=30mmから導き出されるt1のとき、
f≧F2(t1)を満たしている請求項1記載の衝撃吸収
方法である。この発明においては、平均衝撃荷重(f)
が、V0×t1/2=30mmから導き出されるt1のと
き、f≧F2(t1)を満たしていることにより、衝撃吸
収に十分な強度を確保することができ、頭部障害値を1
000以下にするのに好ましい。
【0009】請求項5に記載の発明は、衝撃吸収構造体
が衝撃を複数のリブで吸収する請求項1記載の衝撃吸収
方法である。この発明においては、複数リブで吸収する
ことにより、従来から衝撃吸収構造体に用いられている
ウレタン等の発泡体と比較し、安価な衝撃吸収構造体に
よる衝撃吸収方法を得ることができる。
【0010】請求項6に記載の発明は、衝撃吸収構造体
の複数のリブが規則的に配置されている請求項5記載の
衝撃吸収方法である。この発明においては、リブが規則
的配置であることにより、安定した衝撃吸収特性を得る
ことが可能となる。
【0011】請求項7に記載の発明は、衝撃吸収構造体
が熱可塑性樹脂からなるものである請求項1記載の衝撃
吸収方法である。この発明においては、熱可塑性樹脂を
用いて溶融樹脂を型内に射出し、成形後にこれに型抜き
する製法を用いることが可能となり、安価で安定した衝
撃吸収特性の衝撃吸収構造体による衝撃吸収方法を得る
ことができる。
【0012】請求項8に記載の発明は、熱可塑性樹脂が
プロピレン系樹脂である請求項7記載の衝撃吸収方法で
ある。この発明においては、プロピレン系樹脂を用いる
ことにより、安価で衝撃吸収特性に優れた衝撃吸収構造
体による衝撃吸収方法を得ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
米国の自動車安全基準で定められている乗員頭部保護規
定FMVSS201(Federal Moter V
ehicle Standards No.201)で
は、乗員の頭部保護を目的として、ダミー人形の頭部を
自由飛翔させ、時速24kmで対象部位に衝突させた
時、ダミー人形頭部中の3軸加速度センサー値から算出
される頭部障害値HIC(d)を1000以下にするこ
とが定められいる。尚、ここで用いられるダミー人形頭
部は改造Hybrid IIIダミー頭部であり、FMH
(Free Motion Headform)と呼ばれ
るものである。以下の説明では、ダミー人形頭部を「F
MH」と呼ぶこともある。
【0014】頭部障害値HIC(d)値の算出方法を以下
に示す。
【0015】ここで、式(3)はFMHで測定したHIC
(FMH)値を完全なHybridIIIダミーでの頭部障
害値HIC(d)に換算する式である。また、式(4)のt
1及びt2はHIC(FMH)値が最大となる任意の値であ
り、両者の間隔は最大で36msecである。さらに、
式(5)は合成加速度の算出式であり、式中のax,a y,a
zは3軸加速度センサーの測定値である。
【0016】式の変形を以下に示す。
【0017】
【0018】衝撃吸収を担っている時間と平均衝撃荷重
との関係図を図1に示す。図中の曲線が式(9)であ
る。この曲線より下の範囲がHIC(d)≦1000の
範囲である。また、曲線が式(12)である。曲線
は、ダミー人形頭部の動きを単純化して考え、等加速度
運動で停止すると仮定した時の衝撃を担っている時間と
平均荷重の関係である。ダミー人形頭部は衝撃吸収構造
体の強度が強いと短い時間で停止し、衝撃吸収構造体の
強度が弱いと長い時間で停止することになる。
【0019】そして、曲線より曲線が下にある範囲
が、HIC(d)≦1000を満たす範囲である。時間
が短いところでは曲線は曲線の上にあるが時間が長
くなると曲線の下にくることがわかる。また、この曲
線は式(1)であり、曲線は式(2)である。つま
り、請求項1に記載の通り、衝撃を担っている時間
(t)はF1(t)≧F2(t)を満たすことによりHI
C(d)≦1000を満たすことになる。また、その時
の平均衝撃荷重(f)は、f≦F1(t)を満たすこと
によりHIC(d)≦1000を満たすことになる。
【0020】さらにその時の変位(S)と時間(t)の
関係を考えると
【0021】図1中の直線が式(16)である。この
ことから衝撃吸収を担う時間から必要な衝撃吸収構造体
の衝撃方向の高さが分かり、この高さ以上であればHI
C(d)≦1000を満たすことになる。
【0022】本発明で用いる衝撃吸収構造体は、その基
材を熱可塑性樹脂としたものであり、該樹脂としては、
例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニ
ル、ナイロン、ポリカーボネー卜、ポリエチレンテレフ
タレート、PMMA、ABS樹脂などやこれらの変成
物、ポリマーアロイ、あるいはこれらの混合物などの各
種熱可塑性樹脂が挙げられる。これらの中でも、エチレ
ン単独重合体、プロピレン単独重合体、あるいはα−オ
レフィン等の他の共重合体成分との共重合体などのオレ
フィン系樹脂が好ましく、中でもプロピレン系樹脂がよ
り好ましい。
【0023】特に、エチレン単位の含有量が20〜60
重量%、望ましくは30〜50重量%であるエチレン−
プロピレン共重合体成分を含み、その割合が10〜30
重量%であるエチレン−プロピレンブロック共重合体
(A)80〜100重量%と、エチレン−プロピレン共
重合体ゴムまたはエチレン−ブテン−1共重合体ゴム
(B)0〜20重量%とを含有する樹脂組成物であっ
て、(A)+(B)の合計が100重量%としたときの
(A)中のエチレン−プロピレン共重合成分と(B)の
ゴム成分の合計が15〜40重量%であり、(A)と
(B)とを含有する樹脂組成物のメルトインデックス
(MI)が5〜50g/10分、望ましくは10〜35
g/10分である熱可塑性樹脂組成物が最も好ましい。
このような熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂組成物に
は、例えばタルク、マイカ、ガラスファイバーなどの充
填材、酸化防止剤、紫外線吸収剤、難燃剤、着色剤など
の通常使用されている各種の添加剤を必要に応じて含有
させてもよい。
【0024】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき説明する。
尚、以下の図においては、衝撃吸収構造体の構造は模式
化して示しており、各構造部分の厚みを省略して描いて
いる。
【0025】実施例1 図4は、本発明の実施例1で用いた衝撃吸収構造体の構
造を示す。この衝撃吸収構造体は、一定厚みの複数のリ
ブを規則的な格子状に形成したものであり、格子は2×
3の配列としている。格子の問隔は35mmとなってお
り、リブの高さは25mmである。又、リブの厚みは僅
かなテーパがついており、先端部で1.12mm、根元
部で1.56mmとなっており、リブの高さに応じ徐々
に厚さが一定の割合で変化している。これは、基本的に
は、型の内部に溶融熱可塑性樹脂を射出し、成形後にこ
れを型抜きするという製法からくる制約である。この衝
撃吸収構造体は、エチレン−プロピレン共重合体成分の
エチレン単位の含有量が40重量%、エチレン−プロピ
レン共重合体成分の割合が28重量%、メルトインデッ
クス(MI)が15g/10分のエチレン−プロピレン
ブロック共重合体のペレットを用い、射出成形した形状
から切り出し上記の構造にした。ここで、エチレン単位
の含有量は、「高分子ハンドブック(1985年朝倉書
店発行)第256〜257頁、(ii)ブロック共重合
体」の記載の方法によってIRスペクトル法で測定し
た。
【0026】この衝撃吸収構造体の衝撃強度試験を実施
した形状を表1に、得られた時間と合成加速度の関係を
図2に、結果を表2にそれぞれ示す。衝撃強度試験は、
衝撃試験機(製造:(株)保土ヶ谷技研、型式:HG−1
2132)を用いてダミー人形の頭部(FMH:ベクタ
社製)を空気圧力にて時速24kmで自由飛翔させ、衝
撃吸収構造体と同材料で衝撃吸収構造体より大きい3m
m厚さの平板の上から衝撃吸収構造体の根元部側から衝
突させた。ダミーヘッド頭部中の3軸加速度センサー値
から算出された合成加速度が図2である。この合成加速
度から頭部障害値であるHIC(d)値を算出した。表
2中の時間とは衝撃を担っている時間のことであり、式
(4)のHIC(FMH)値算出式のt1とt2の間隔に相
当する。又、平均荷重とはt1からt2まで間の合成加速
度の平均値にFMHの質量を積算して求めた値である。
実施例1では、図2にあるようにt1は0.4msec
であり、t2は9.9msecである。また、この間の
合成加速度の平均値にFMHの質量を積算して平均荷重
を算出した。
【0027】実施例2 図5は、本発明の実施例2で用いた衝撃吸収構造体の構
造を示す。本実施例の衝撃吸収構造体は、一定厚さのリ
ブを規則的な格子状に形成したものであり、格子は3×
2の配列としている。格子の問隔は30mmとなってお
り、リブの高さは25mmである。又、リブ厚さは先端
部1.12mm、根元部で1.56mmとなっている。
材料及び成型方法は実施例1と同じである。結果を表2
に示す。
【0028】実施例3 図6は、本発明の実施例3で用いた衝撃吸収構造体の構
造を示す。本実施例の衝撃吸収構造体は、一定厚さのリ
ブを規則的な格子状に形成したものであり、格子は3×
9の配列としている。格子の問隔は30mmとなってお
り、リブの高さは25mmである。又、リブ厚さは先端
部0.69mm、根元部で1.12mmとなっている。
材料及び成型方法は実施例1と同じである。結果を表2
に示す。
【0029】実施例4 図7は、本発明の実施例4で用いた衝撃吸収構造体の構
造を示す。本実施例の衝撃吸収構造体は、一定厚さのリ
ブを規則的な格子状に形成したものであり、格子は1×
5の配列としている。格子の問隔は20mmとなってお
り、リブの高さは25mmである。又、リブ厚さは先端
部1.12mm、根元部で1.56mmとなっている。
材料及び成型方法は実施例1と同じである。結果を表2
に示す。
【0030】実施例5 図8は、本発明の実施例5で用いた衝撃吸収構造体の構
造を示す。本実施例の衝撃吸収構造体は、一定厚さのリ
ブを規則的な格子状に形成したものであり、格子は3×
2の配列としている。格子の問隔は30mmとなってお
り、リブの高さは20mmである。又、リブ厚さは先端
部1.30mm、根元部で1.65mmとなっている。
材料及び成型方法は実施例1と同じである。結果を表2
に示す。
【0031】比較例1 図9は、比較例1で用いた衝撃吸収構造体の構造を示
す。本比較例の衝撃吸収構造体は、一定厚さのリブを規
則的な格子状に形成したものであり、格子は3×2の配
列としている。格子の問隔は30mmとなっており、リ
ブの高さは25mmである。又、リブ厚さは先端部1.
56mm、根元部で2.00mmとなっている。材料及
び成型方法は実施例1と同じである。得られた時間と合
成加速度の関係を図3に示す。この図からも比較例1
は、実施例1に比べて加速度値、すなわち荷重値が高
く、また過重を担っている時間が短いことが分かる。結
果を表2に示す。
【0032】比較例2 図10は、比較例2で用いた衝撃吸収構造体の構造を示
す。本比較例の衝撃吸収構造体は、一定厚さのリブを規
則的な格子状に形成したものであり、格子は3×2の配
列としている。格子の問隔は30mmとなっており、リ
ブの高さは15mmである。又、リブ厚さは先端部1.
21mm、根元部で1.47mmとなっている。材料及
び成型方法は実施例1と同じである。結果を表2に示
す。
【0033】
【表1】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実 施 例 比較例 1 2 3 4 5 1 2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 格子間隔 (mm) 35 30 30 20 30 30 30 横格子数 2 3 3 1 3 3 3 縦格子数 3 2 9 5 2 2 2 リブ高さ (mm) 25 25 25 25 20 25 15 リブ先端厚み (mm) 1.12 1.12 0.69 1.12 1.30 1.56 1.21 リブ根元厚み (mm) 1.56 1.56 1.12 1.56 1.65 2.00 1.47 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0034】
【表2】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実 施 例 比較例 1 2 3 4 5 1 2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 時間(msec) 9.5 7.0 6.2 6.0 6.1 3.4 4.1 平均荷重(kN) 3545 4324 5337 5293 5304 9118 7768 HIC(d)値 572 657 902 863 879 1705 1410 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0035】図1には、表2に示した実施例および比較
例の衝撃試験結果をグラフにプロットしている。図中に
記載されている印で、○印が本発明の実施例であり、×
印は比較例である。実験結果は曲線の周辺に分布し、
曲線より下にある印が○印でHIC(d)≦1000で
あり、上にある印が×印でHIC(d)>1000である
ことが確認できた。比較例1及び2は、衝撃吸収を担う
時間が短くて、平均衝撃荷重が高すぎてしまい、HIC
(d)が1000を上回っている。
【0036】尚、以上では、この発明の技術的思想の範
囲に含まれるもののいくつかを具体化して、実施例とし
て示したが、この発明はこれに限られるものではない。
【0037】又、上述した数値や形状は、衝撃吸収構造
体の構造、用途、製造方法を考慮して適宜選択されるべ
きものである。又、衝撃吸収構造体の製造方法について
も、射出成形法のみならず、射出圧縮成形法等を用いて
もよい。
【0038】又、本実施例で用いた各衝撃吸収構造体
は、リブ先端部が平面状であるが、当接面は曲面状であ
ってもよい。
【0039】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば、質量(m)=4.54kgのダミー人形の頭部を初
速(V0)=24km/hで衝突させる時の衝撃を衝撃
吸収構造体で吸収する衝撃吸収方法において、上記式
(1)及び(2)で表されるF1(t)及びF2(t)の
関係にあって、衝撃吸収を担っている時間(t)がF1
(t)≧F2(t)を満たし、かつ、その時の平均衝撃
荷重(f)がf≦F1(t)を満たしていることによ
り、HIC(d)を1000以下にするという使用される
状況に応じた良好な衝撃荷重吸収特性を備えた衝撃吸収
方法が提供される。
【0040】また、この衝撃吸収方法に用いられる衝撃
吸収構造体が、その衝撃方向の高さ(s)を、F
1(t0)=F2(t0)から導き出されるt0のとき、s
≧V0×t0/2とすることにより、先に記載の衝撃を担
っている(t)および平均衝撃荷重(f)を満たすこと
ができ、HIC(d)を1000以下にするという使用さ
れる状況に応じた良好な衝撃荷重吸収特性を備えた衝撃
吸収方法が提供される。
【0041】また、この衝撃吸収方法に用いられる衝撃
吸収構造体が、その衝撃方向の高さ(s)を30mm以
下とするこにより、動車のピラーやサイドレール等の車
内上部の内装部品に用いることが可能となる。
【0042】また、この衝撃吸収方法に用いられる衝撃
吸収構造体の衝撃吸収を担っている時間の平均衝撃荷重
(f)が、V0×t1/2=30mmから導き出されるt
1のとき、f≧F2(t1)を満たしていることにより、
自動車のピラーやサイドレール等の車内上部の内装部品
に用いることが可能な衝撃方向の高さにおいて衝撃吸収
が可能となり、HIC(d)を1000以下にするという
使用される状況に応じた良好な衝撃荷重吸収特性を備え
た衝撃吸収方法が提供される。
【0043】また、この衝撃吸収方法に用いられる衝撃
吸収構造体が衝撃を複数のリブで吸収するものであるこ
とにより、従来から衝撃吸収構造体に用いられているウ
レタン等の発泡体と比較し、安価な衝撃吸収構造体によ
る衝撃吸収方法が提供される。
【0044】また、この衝撃吸収方法に用いられる衝撃
吸収構造体の複数のリブが規則的に配置されていること
により安定した衝撃吸収特性を備えた衝撃吸収方法が提
供される。
【0045】また、この衝撃吸収方法に用いられる衝撃
吸収構造体が、熱可塑性樹脂からなるものであることに
より、溶融樹脂を型内に射出し、成形後にこれを型抜き
するという製法が用いられ、安価で安定した衝撃吸収特
性の衝撃吸収構造体による衝撃吸収方法が提供される。
【0046】また、この衝撃吸収方法に用いられる衝撃
吸収構造体の熱可塑性樹脂が、プロピレン系樹脂である
ことにより安価で安定した衝撃吸収特性の衝撃吸収構造
体による衝撃吸収方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】衝撃吸収を担っている時間と平均衝撃荷重との
関係を示すグラフである。
【図2】実施例1で得られた時間と合成加速度の関係を
示す図である。
【図3】比較例1で得られた時間と合成加速度の関係を
示す図である。
【図4】実施例1で用いた衝撃吸収構造体の構造を示す
概略図である。
【図5】実施例2で用いた衝撃吸収構造体の構造を示す
概略図である。
【図6】実施例3で用いた衝撃吸収構造体の構造を示す
概略図である。
【図7】実施例4で用いた衝撃吸収構造体の構造を示す
概略図である。
【図8】実施例5で用いた衝撃吸収構造体の構造を示す
概略図である。
【図9】比較例1で用いた衝撃吸収構造体の構造を示す
概略図である。
【図10】比較例2で用いた衝撃吸収構造体の構造を示
す概略図である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】質量(m)=4.54kgのダミー人形の
    頭部を初速(V0)=24km/hで衝突させる時の衝
    撃を衝撃吸収構造体で吸収する衝撃吸収方法において、
    下記式(1)及び式(2)で表されるF1(t)及びF2
    (t)の関係にあって、衝撃吸収を担っている時間
    (t)がF1(t)≧F2(t)を満たし、かつ、その時
    の平均衝撃荷重(f)がf≦F1(t)を満たしている
    ことを特徴とする衝撃吸収方法。 F1(t)=m×[(1000−166.4)/0.75446t]1/2.5 式(1) F2(t)=m×V0/t 式(2)
  2. 【請求項2】衝撃吸収構造体が、その衝撃方向の高さ
    (s)を、F1(t0)=F2(t0)から導き出されるt
    0のとき、s≧V0×t0/2とする請求項1記載の衝撃
    吸収方法。
  3. 【請求項3】衝撃吸収構造体が、その衝撃方向の高さ
    (s)を30mm以下とする請求項1記載の衝撃吸収方
    法。
  4. 【請求項4】衝撃吸収構造体の衝撃吸収を担っている時
    間の平均衝撃荷重(f)が、V0×t1/2=30mmか
    ら導き出されるt1のとき、f≧F2(t1)を満たして
    いる請求項1記載の衝撃吸収方法。
  5. 【請求項5】衝撃吸収構造体が、衝撃を複数のリブで吸
    収するものである請求項1記載の衝撃吸収方法。
  6. 【請求項6】衝撃吸収構造体の複数のリブが規則的に配
    置されている請求項5記載の衝撃吸収方法。
  7. 【請求項7】衝撃吸収構造体が、熱可塑性樹脂からなる
    ものである請求項1記載の衝撃吸収方法。
  8. 【請求項8】熱可塑性樹脂が、プロピレン系樹脂である
    請求項7記載の衝撃吸収方法。
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