JPH11334333A - 車軸懸架式アクスル - Google Patents

車軸懸架式アクスル

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JPH11334333A
JPH11334333A JP14161698A JP14161698A JPH11334333A JP H11334333 A JPH11334333 A JP H11334333A JP 14161698 A JP14161698 A JP 14161698A JP 14161698 A JP14161698 A JP 14161698A JP H11334333 A JPH11334333 A JP H11334333A
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JP
Japan
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axle housing
rear axle
axle
control arm
vehicle
Prior art date
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JP14161698A
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English (en)
Inventor
Akira Kasamatsu
晃 笠松
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リヤアクスルハウジングのねじり振動がボデ
ーに伝達することを抑制する。 【解決手段】 ボデーの幅方向に配置されたリヤアクス
ルハウジング2と、リヤアクスルハウジング2に取り付
けられ、かつ、リヤアクスルハウジング2に対してその
中心軸線を中心とするねじり振動を与える最終減速機
と、ボデーとリヤアクスルハウジング2とを連結するア
ッパーコントロールアーム19とを備えた車軸懸架式ア
クスルにおいて、リヤアクスルハウジング2のねじり共
振時における振動モードの節となる箇所に、アッパーコ
ントロールアーム19とリヤアクスルハウジング2とを
連結するブラケット17が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車輪に作用する
車両重量を受け持つとともに、動力源から出力されたト
ルクを車輪に伝達するためのアクスルに関し、特に、左
右の車輪をアクスルハウジングにより連結した車軸懸架
式アクスルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、アクスルは、車輪に作用する車
両重量を受け持つとともに、動力源から出力されたトル
クを車輪に伝達する機能を備えている。アクスルには車
軸懸架式と独立懸架式とがあり、車軸懸架式アクスル
は、部品点数が少なく、構造が簡単で保守が容易である
などの特徴を備えている。このような、車軸懸架式リヤ
アクスルの一例が、実開昭56−39308号公報およ
び実開昭59−100608号公報に記載されている。
【0003】すなわち、上記公報に記載された車軸懸架
式リヤアクスルは、車両の幅方向に配置されたリヤアク
スルハウジングを備えており、リヤアクスルハウジング
の両端に後輪が設けられている。また、リヤアクスルハ
ウジングとボデーとが、アッパーコントロールアームお
よびロアーコントロールアームにより連結されている。
このアッパーコントロールアームおよびロアーコントロ
ールアームは、リヤアクスルハウジングに作用する荷重
の一部を支持し、かつ、リヤアクスルハウジングの挙動
を規制する機能を備えている。
【0004】ところで、車軸懸架式リヤアクスルが搭載
された車両においては、動力源から出力されたトルク
が、プロペラシャフトを介してリヤアクスルに入力され
るように構成されている。そして、リヤアクスルには、
このトルクを後輪に伝達するための最終減速機が設けら
れている。この最終減速機は、以下のように構成されて
いる。
【0005】まず、プロペラシャフトのトルクが入力さ
れるドライブピニオンシャフトが、リヤアクスルハウジ
ングの中心軸線に対してほぼ直交して配置され、ドライ
ブピニオンシャフトの後端にはドライブピニオンギヤが
設けられている。また、リヤアクスルハウジングの中心
軸線を中心として回転するリングギヤが設けられている
とともに、リヤアクスルハウジングの中心軸線を中心と
して回転し、かつ、左右の後輪に接続された一対のアク
スルシャフトが設けられている。一対のアクスルシャフ
トはリヤアクスルハウジングの内部に設けられた軸受に
より支持されている。一対のアクスルシャフトの対向端
にはサイドギヤがそれぞれ取り付けられており、リング
ギヤに取り付けられたピニオンギヤがサイドギヤに対し
て噛み合わされている。
【0006】上記構成において、プロペラシャフトから
ドライブピニオンシャフトにトルクが伝達されるとリン
グギヤが回転するとともに、リングギヤのトルクがピニ
オンギヤおよびサイドギヤを介して一対のアクスルシャ
フトに伝達される。ついで、一対のアクスルシャフトに
伝達されたトルクが後輪に伝達されて車両が走行する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最終減速機
を構成する各種のギヤには、相互のギヤの歯同士の噛み
合い部分に隙間、つまり、バックラッシュが設定されて
いる。例えば、ドライブピニオンギヤの歯と、リングギ
ヤ歯との噛み合い部分に設定されているバックラッシュ
により、ドライブピニオンギヤおよびリングギヤにはそ
の回転方向に遊び(ガタ)が生じていた。そして、トル
クの伝達時に、この遊びによりリングギヤが回転方向に
振動する。この振動は一対のアクスルシャフトを介して
左右の後輪に伝達され、この後輪が反力要素となってリ
ヤアクスルハウジングにねじり共振が生じる。
【0008】このように、リヤアクスルハウジングにね
じり共振が生じた場合、上記公報に記載された車軸懸架
式リヤアクスルにおいては、この振動がアッパーコント
ロールアームおよびロアーコントロールアームを介して
ボデーに伝達される。その結果、車両の乗り心地が悪化
したり、うなり音(こもり音)を生じて静粛性が損なわ
れたりして、車両の騒音・振動(NV)性能が低下する
可能性があった。
【0009】この発明は上記事情を背景としてなされた
もので、アクスルハウジングのねじり共振が車体構成部
材に伝達されることを抑制できる車軸懸架式アクスルを
提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記目的
を達成するためこの発明は、アクスルハウジングと、こ
のアクスルハウジングと車体構成部材とを連結する連結
機構とを備えた車軸懸架式アクスルにおいて、前記アク
スルハウジングのねじり振動モードの節となる箇所に、
前記アクスルハウジングと前記連結機構との接続位置が
設定されていることを特徴とする。この発明の車体構成
部材には、ボデーとフレームとが含まれる。また、この
発明の連結機構には、リヤアクスルハウジングに作用す
る反力を受け持つために予め設けられている部品と、路
面からの衝撃が車体構成部材に伝達することを抑制する
ために予め設けられている部品とが含まれる。
【0011】この発明によれば、アクスルハウジングと
車体構成部材とを連結する連結機構が、アクスルハウジ
ング側におけるねじり共振の振動モードの節に相当する
位置に連結されている。このため、アクスルハウジング
にねじり共振が生じた場合でも、連結機構を介して車体
構成部材に伝達される振動が可及的に抑制される。
【0012】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明に係る車軸懸架
式アクスルの実施例を添付図面に基づいて詳細に説明す
る。図1は、この発明の一実施例である車軸懸架式リヤ
アクスル1、言い換えれば、4リンク式の車軸懸架装置
を示す斜視図である。この車軸懸架式リヤアクスル1
は、エンジン前置き後輪駆動式の車両に適用される。車
軸懸架式リヤアクスル1は、ボデー(図示せず)の下側
に配置されており、車軸懸架式リヤアクスル1は車両の
幅方向に配置されたリヤアクスルハウジング2を有す
る。このリヤアクスルハウジング2は金属材料、例えば
熱間圧延鋼板により構成されている。
【0013】図2は、リヤアクスルハウジング2の内部
構造を示すスケルトン図である。このリヤアクスルハウ
ジング2は、中空に形成されたデファレンシャルキャリ
ヤ3と、デファレンシャルキャリヤ3の両側に一体的に
接続された筒部4とを備えている。そして、リヤアクス
ルハウジング2の中心軸線、つまり、筒部4の中心軸線
(図示せず)が、車両の幅方向に配置されている。
【0014】デファレンシャルキャリヤ3の内部には、
前記中心軸線にほぼ直交するドライブピニオンシャフト
5が回転可能に配置されており、ドライブピニオンシャ
フト5の後端にはドライブピニオンギヤ6が設けられて
いる。また、デファレンシャルキャリヤ3の内部には、
デフケース7が回転可能に設けられており、デフケース
7にはリングギヤ8が形成されている。そして、ドライ
ブピニオンギヤ6とリングギヤ8とが噛合されている。
【0015】また、デフケース7の内部には複数のピニ
オンギヤ9が取り付けられており、筒部4からデファレ
ンシャルキャリヤ3の内部に亘って一対のアクスルシャ
フト10が、前記中心軸線を中心として回転可能に配置
されている。一対のアクスルシャフト10は、リヤアク
スルハウジング2の内部に設けられた軸受(図示せず)
により支持されている。一対のアクスルシャフト10は
相互に同心状に配置されており、一対のアクスルシャフ
ト10の対向端にはサイドギヤ11がそれぞれ取り付け
られている。そして、各サイドギヤ11と複数のピニオ
ンギヤ9とが噛合されている。
【0016】上記のように、デファレンシャルキャリヤ
3の内部に配置された各種のギヤにより最終減速機12
が構成されている。また、この最終減速機12は差動装
置としての機能をも兼備している。なお、最終減速機1
2の一部を構成するリングギヤ8およびドライブピニオ
ンギヤ6の構造は、ベベルギヤまたはスパイラルベベル
ギヤまたはハイポイドベベルギヤのうちのいずれを選択
してもよい。
【0017】一方、車軸懸架式リヤアクスル1が搭載さ
れた車両においては、動力源としてのエンジン(図示せ
ず)が車両の前部に搭載されており、エンジンから出力
されたトルクが変速機(図示せず)およびプロペラシャ
フト13を介してドライブピニオンシャフト5に伝達さ
れるように構成されている。また、リヤアクスルハウジ
ング2の両側方には後輪14がそれぞれ配置されてお
り、一対のアクスルシャフト10の両端が後輪14にそ
れぞれ接続されている。
【0018】また、前記各筒部4とボデーとの間には、
コイルスプリング15がそれぞれ配置され、各コイルス
プリング15の下端が各筒部4により支持され、各コイ
ルスプリング15の上端がボデー側で支持されている。
さらに筒部4とボデーとがショックアブソーバ16によ
り連結されている。
【0019】さらにまた、筒部4の上面におけるコイル
スプリング15とデファレンシャルキャリヤ3との間に
は、ブラケット17がそれぞれ設けられている。このブ
ラケット17は、以下に説明する基準により、リヤアク
スルハウジング2の中心軸線方向の配置位置が決定され
ている。図3は、リヤアクスルハウジング2のねじり共
振の振動系を2次元的に示す模式図である。図3におい
て、リヤアクスルハウジング2の中心軸線A1を基準と
して示された斜線の領域が、リヤアクスルハウジング2
に発生するねじり共振の振動モードB1を表している。
この振動モードB1は、公知の振動装置を用いて実際に
測定したり、または、リヤアクスルハウジング2の形状
および剛性(強度)に基づいて、解析・算出することが
可能である。振動モードB1のうち、中心軸線A1に対
する距離の最も短い位置が振動の節C1であり、この距
離の最も長い位置が振動の腹D1である。
【0020】この実施例においては、リヤアクスルハウ
ジング2の中心軸線方向において、振動の節C1に相当
する位置に各ブラケット17が配置されている。各ブラ
ケット17には、支持軸18を介して2本のアッパーコ
ントロールアーム19の一端がそれぞれ回転可能に連結
されている。
【0021】また、各アッパーコントロールアーム19
の他端側は、ボデーに対して回転可能に連結されてい
る。各アッパーコントロールアーム19は、ブラケット
17から車両の前方に向けて延ばされている。そして、
リヤアクスルハウジング2を平面的に見た場合、各アッ
パーコントロールアーム19は、相互に平行に、かつ、
中心軸線A1に対してほぼ直交して配置されている。こ
のアッパーコントロールアーム19は、金属材料、例え
ば、機械構造用炭素鋼、一般炭素鋼などにより構成され
ている。
【0022】一方、筒部4における後輪14側の端部の
下面には、ブラケット20がそれぞれ取り付けられてい
る。各ブラケット20には支持軸21を介してロアーコ
ントロールアーム22の一端が、それぞれ回転可能に連
結されている。さらに、各ロアーコントロールアーム2
2の他端が、それぞれボデーに対して回転可能に連結さ
れている。
【0023】各ロアーコントロールアーム22は、ブラ
ケット20から車両の前方に向けて延ばされている。各
ロアーコントロールアーム22同士の間隔は、車両の前
方に向けて狭められるように設定されている。そして、
各ロアーコントロールアーム22は、リヤアクスルハウ
ジング2の中心軸線A1に対してほぼ直交する線分(図
示せず)よりも内側に傾斜した位置に設定されている。
【0024】このロアーコントロールアーム22は金属
材料、例えば機械構造用炭素鋼管により構成されてい
る。なお、アッパーコントロールアーム19の長さはロ
アーコントロールアーム22の長さよりも短く設定され
ている。また、支持軸18から中心軸線A1までの距離
は、支持軸21から中心軸線A1までの距離よりも長く
設定されている。上記各アッパーコントロールアーム1
9および各ロアーコントロールアーム22は、リヤアク
スルハウジング2を平面的に見た場合において、ロアー
コントロールアーム22の間にアッパーコントロールア
ーム19が配置されている。
【0025】さらにまた、筒部4における一方のコイル
スプリング15側には、ラテラルロッド23の一端が連
結され、ラテラルロッド23の他端がボデーに連結され
ている。つまり、ラテラルロッド23はリヤアクスルハ
ウジング2の中心軸線A1とほぼ平行に配置されてい
る。上記のように、この実施例においては、リヤアクス
ルハウジング2に作用する前後方向の反力を、2本のア
ッパーコントロールアーム19および2本のロアーコン
トロールアーム22により受け持つ構造とした、いわゆ
る4リンク形式の車軸懸架装置となっている。
【0026】ここで、上記実施例の構成とこの発明の構
成との対応関係を説明する。つまり、アッパーコントロ
ールアーム19またはロアーコントロールアーム22が
この発明の連結機構に相当する。また、ボデー(図示せ
ず)がこの発明の車体構成部材に相当する。
【0027】つぎに、車軸懸架式リヤアクスル1の動作
を説明する。エンジンから出力されたトルクが変速機お
よびプロペラシャフト13を介してドライブピニオンギ
ヤ6に伝達される。ドライブピニオンギヤ6のトルクは
リングギヤ8およびピニオンギヤ9を介してサイドギヤ
11に伝達される。サイドギヤ11のトルクはアクスル
シャフト10を介して後輪14に伝達され、後輪14の
駆動力により車両が走行する。
【0028】車両の走行中において、リヤアクスルハウ
ジング2に対して車両の前後方向に生じる反力(駆動ト
ルク・制動トルク)は、アッパーコントロールアーム1
9およびロアーコントロールアーム22により受け持た
れる。また、リヤアクスルハウジング2に対して生じる
横荷重はラテラルロッド23により受け持たれる。この
ようにして、ボデーに対するリヤアクスルハウジング2
の位置決めがおこなわれている。
【0029】一方、ドライブピニオンギヤ6の歯と、リ
ングギヤ8の歯との間には、相互の回転方向の隙間、つ
まりバックラッシュが設定されている。このため、最終
減速機12を介してトルクが後輪14に伝達された場合
に、リングギヤ8に回転方向の振動が生じる。すると、
この振動がアクスルシャフト10に伝達されるととも
に、後輪14が反力要素となってその振動が軸受などを
介してリヤアクスルハウジング2に伝達される。つま
り、最終減速機12が振動発生源になる。その結果、中
心軸線A1を中心としてリヤアクスルハウジング2のね
じり共振が発生する。
【0030】ところで、この実施例においては、リヤア
クスルハウジング2の振動モードB1の節C1に相当す
る位置にアッパーコントロールアーム19が連結されて
いる。このため、リヤアクスルハウジング2からアッパ
ーコントロールアーム19を介してボデーに伝達される
振動の振幅を可及的に抑制することができる。したがっ
て、車両の乗り心地が向上し、かつ、うなり音(こもり
音)が抑制されて静粛性が向上する。すなわち、車両の
NV(ノイズバイブレーション)性能が向上する。
【0031】また、この実施例においては、車両の前後
方向の反力を受け持つ部品であるアッパーコントロール
アーム19の配置位置を、リヤアクスルハウジング2の
振動モードの節C1に相当する位置に設けている。この
ため、アッパーコントロールアーム19と節C1との配
置位置を一致させるために格別の部品を必要としない。
このため、部品点数が増加せず、車両の軽量化および製
造コストの低減に寄与することができる。さらに、格別
の部品をリヤアクスルハウジング2に取り付ける必要が
ないために、車両が不整地を走行した場合においても、
路面とリヤアクスルハウジング2の一部とが接触する不
都合を未然に回避できる。
【0032】なお、この実施例において、節C1とロア
ーコントロールアーム22のブラケット20の配置位置
とを一致させることも可能である。ロアーコントロール
アーム22のブラケット20を節C1に配置した場合
と、アッパーコントロールアーム19のブラケット17
を節C1に配置した場合とを比較すると、アッパーコン
トロールアーム19の回転中心である支持軸18から中
心軸線A1までの距離の方が、ロアーコントロールアー
ム22の回転中心である支持軸21から中心軸線A1ま
での距離よりも長く設定されている。このため、アッパ
ーコントロールアーム19のブラケット17を節C1に
配置した方が、振動の伝達抑制機能が一層向上する。
【0033】図4は、この発明の他の実施例を示す斜視
図である。図4の車軸懸架式リヤアクスル30は、いわ
ゆる平行リーフスプリング式の懸架構造となっている。
リヤアクスルハウジング31は車両の幅方向に配置され
ており、リヤアクスルハウジング31は、デファレンシ
ャルキャリヤ32と、デファレンシャルキャリヤ32の
両側に接続された筒部33とを備えている。リヤアクス
ルハウジング31の内部には最終減速機(図示せず)が
設けられている。この最終減速機の構成は、図2に示さ
れた最終減速機12の構成と同様である。筒部33の両
端には後輪34がそれぞれ配置され、後輪34がそれぞ
れアクスルシャフト(図示せず)に連結されている。
【0034】また、各筒部33にはショックアブソーバ
35の一端がそれぞれ連結されており、各ショックアブ
ソーバ35の他端がフレーム(図示せず)に連結されて
いる。さらに、リヤアクスルハウジング31の上方には
一対のリーフスプリング36が、相互に平行に設けられ
ている。一対のリーフスプリング36の一端はスプリン
グハンガー37を介してフレームに連結され、一対のリ
ーフスプリング36の他端はスプリングシャックル38
を介してフレームに連結されている。つまり、一対のリ
ーフスプリング36は、リヤアクスルハウジング31の
中心軸線にほぼ直交して配置されている。
【0035】一方、前記各筒部33の下面にはスプリン
グシート39がそれぞれ設けられており、各ベース部3
9とリーフスプリング36とが、Uボルト40により連
結固定されている。つまり、リヤアクスルハウジング3
1と一対のリーフスプリング36とが、Uボルト40に
より、リヤアクスルハウジング31の中心軸線方向にお
いて位置決め固定されている。そして、図3に示すよう
に、リヤアクスルハウジング31の中心軸線A1に対し
て、ねじり共振の振動モードB1の節C1となる位置
に、各スプリングシート39およびUボルト40が配置
されている。
【0036】ここで、図4の実施例の構成と、この発明
の構成との対応関係を説明する。すなわち、一対のリー
フスプリング36およびスプリングシート39ならびに
Uボルト40がこの発明の連結機構に相当し、フレーム
(図示せず)がこの発明の車体構成部材に相当する。
【0037】図4の実施例においては、リヤアクスルハ
ウジング31にねじり共振が発生した場合、その振動モ
ードB1の節C1にスプリングシート39およびUボル
ト40が配置されている。このため、リヤアクスルハウ
ジング31のねじり共振が、スプリングシート39およ
びUボルト40ならびに一対のリーフスプリング36を
介してフレームに伝達されることが抑制される。したが
って、図1の実施例と同様の効果を得られる。
【0038】また、リーフスプリング36およびスプリ
ングシート39ならびにUボルト40は、路面の衝撃が
フレームに伝達されることを抑制するために予め設けら
れている部品であり、リヤアクスルハウジング31のね
じり共振がフレームに伝達されることを抑制するために
格別の部品を設ける必要がない。したがって、リヤアク
スルハウジング31の部品点数が増加せず、図1の実施
例と同様の効果を得られる。
【0039】なお、この発明においては、アクスルハウ
ジングのねじり共振の振動モードの節と、連結機構の連
結位置とを一致させるための構成は、上記実施例の構成
以外の構成を採用することも可能である。例えば、リヤ
アクスルハウジングの剛性(強度)を変更することによ
り、振動モードの節をリヤアクスルハウジングの中心軸
線方向に移動させて、振動モードの節と連結機構との連
結位置とを一致させることができる。ここで、リヤアク
スルハウジングに対して金属製のリーンフォース(補強
部材)を取り付けることにより、リヤアクスルハウジン
グの剛性を変更することができる。
【0040】また、この発明は、図1および図4に示さ
れた構成以外の車軸懸架装置、例えばトーションビーム
式車軸懸架装置のリヤアクスルハウジングにも適用可能
である。さらに、この発明は、4輪駆動車のフロントア
クスルハウジングにも適用可能である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、アクスルハウジングと車体構成部材とを連結する連
結機構が、アクスルハウジング側におけるねじり共振の
振動モードの節に相当する位置に配置されている。この
ため、アクスルハウジングにねじり共振が生じた場合で
も、連結機構を介して車体構成部材に伝達される振動が
可及的に抑制される。したがって、車両の乗り心地が向
上し、かつ、うなり音(こもり音)が抑制されて静粛性
が向上する。すなわち、車両のNV(ノイズバイブレー
ション)性能が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明を適用した4リンク式のリヤアクス
ルを示す斜視図である。
【図2】 図1に示されたリヤアクスルハウジングの内
部構造を示すスケルトン図である。
【図3】 この発明におけるリヤアクスルハウジングの
ねじり振動系を2次元的に示す模式図である。
【図4】 この発明を適用した平行リーフスプリング式
のリヤアクスルを示す斜視図である。
【符号の説明】
2,31…リヤアクスルハウジング、 12…最終減速
機、 17,20…ブラケット、 19…アッパーコン
トロールアーム、 22…ロアーコントロールアーム、
36…リーフスプリング、 39…ベース部、 40
…Uボルト、A1…中心軸線、 B1…振動モード、
C1…節。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクスルハウジングと、このアクスルハ
    ウジングと車体構成部材とを連結する連結機構とを備え
    た車軸懸架式アクスルにおいて、 前記アクスルハウジングのねじり振動モードの節となる
    箇所に、前記アクスルハウジングと前記連結機構との接
    続位置が設定されていることを特徴とする車軸懸架式ア
    クスル。
JP14161698A 1998-05-22 1998-05-22 車軸懸架式アクスル Pending JPH11334333A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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