JPH11334284A - 電子黒板装置 - Google Patents

電子黒板装置

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JPH11334284A
JPH11334284A JP16299898A JP16299898A JPH11334284A JP H11334284 A JPH11334284 A JP H11334284A JP 16299898 A JP16299898 A JP 16299898A JP 16299898 A JP16299898 A JP 16299898A JP H11334284 A JPH11334284 A JP H11334284A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は画像描画手段により画像の描かれるス
クリーンに重ねて透明部材で形成され手書きにより画像
の描かれる透明黒板を配設した電子黒板装置を提供す
る。 【解決手段】電子黒板装置1は、本体筐体2の窓部2a
に面する状態で本体筐体2内にスクリーン3が配設さ
れ、スクリーン3は駆動ローラ10、従動ローラ11、
12及びテンションローラ13に張り渡されて搬送され
る。窓部2aには、透明なパネル状のガラス等で形成さ
れた透明黒板6が配設され、スクリーン3は搬送時以外
はスクリーン支持部材17により透明黒板6に押し付け
られる。スクリーン3上には画像描画機構15により外
部入力されるデータに基づいた画像が描画され、スクリ
ーン3上の画像は画像消去機構14により消去される。
また、透明黒板6上には、電子黒板印字用ペンを使用し
て手書きにより画像が描かれ、スクリーン3上及び透明
黒板6上に描かれた画像は、窓部2a部分を上下方向に
移動するコピー機構部4により読み取られて記録紙に記
録出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子黒板装置に関
し、詳細には、スクリーンへの付着力の強い画像描画を
も適切に消去する電子黒板装置に関する。
【0002】
【従来の技術】会議等においては、パーソナルコンピュ
ータ等の情報処理装置やスキャナ等からの入力データに
基づいて画像をスクリーン上に描画する画像描画機構を
有するとともに、スクリーン上に画像描画機構や手書き
で描かれた画像を消去する消去機構を備えた電子黒板装
置が利用されるようになってきており、画像描画機構と
しては、電子黒板印字用ペンと同様のフェルトペンイン
クによる描画(実開平5−39065号公報、特開平9
−99697号公報参照)、静電記録方式による描画
(実開平5−70070号公報、特開平5−32093
号公報参照)、インクジェット記録方式による描画(特
開平8−156490号公報、特開平8−156491
号公報参照)等の各種描画方法のものが従来から提案さ
れている。
【0003】このような電子黒板装置においては、パー
ソナルコンピュータ等により作成された文書、表及びグ
ラフ等をインターフェイスを介して電子黒板装置に入力
して、電子黒板装置の画像描画機構によりスクリーン上
に描画させており、例えば、予め表やグラフのフォーマ
ットを画像描画機構により作成して、会議で出された文
字や数字等をパーソナルコンピュータ等を介して入力す
ると、当該入力された文字や数字をフォーマットされた
表やグラフに組み込んでスクリーン上に描画する。
【0004】そして、このような電子黒板装置を利用し
た会議においては、必要に応じて、スクリーン上に描か
れた画像の全部あるいは一部を消去するが、このスクリ
ーン上に描かれた画像の消去方法としては、従来の電子
黒板装置は、通常の黒板消しによる消去機構(実開平5
−39065号公報、実開平5−70070号公報、特
開平5−241479号公報参照)、フェルト等を用い
た消去機構(5−32093号公報参照)及び布やスポ
ンジ等を用いた消去機構(特開平8−156490号公
報参照)が一般的であり、ローラ型の消去機構も提案さ
れている(特開平8−156491号公報参照)。
【0005】また、従来、ブレードのエッジをスクリー
ンに当接して、スクリーン上の画像を消去する消去機構
を備えた電子黒板装置が提案されている(特開平5−5
97号公報参照)。この電子黒板装置は、画像消去時に
のみブレードをスクリーンに押し当てて画像の消去を行
っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の電子黒板装置にあっては、電子黒板装置の利
用性を向上させる上で、なお、改良の必要があった。
【0007】すなわち、従来の電子黒板装置にあって
は、スクリーン上に描かれた画像を消去する消去機構と
して、通常の黒板消しによる消去機構(実開平5−39
065号公報、実開平5−70070号公報、特開平5
−241479号公報参照)、フェルト等を用いた消去
機構(5−32093号公報参照)及び布やスポンジ等
を用いた消去機構(特開平8−156490号公報参
照)が一般的であり、これらの画像方法では、画像の消
去性が悪く、また、ブレードを用いた消去機構(特開平
597号公報参照)も、単にブレードをスクリーン表面
に押し当てるのみであるため、画像の消去性が悪いた
め、従来の電子黒板装置にあっては、画像描画機構によ
るスクリーン上への画像形成において、その画像形成物
質のスクリーンへの付着力(定着性)を弱めて描くよう
にしている。
【0008】ところが、画像のスクリーンへの付着力が
弱いと、描画中あるいは描画後に、画像の一部が欠落し
て画像品質が悪化したり、画像形成物質が衣服等に付着
して衣服等を汚し、電子黒板装置の利用性を向上させる
上で改良の必要があった。このような問題を解決するた
めに、画像描画機構による画像の付着力を高めると、従
来の消去機構では、充分に描かれた画像を消去すること
ができないという問題がある。
【0009】また、電子黒板装置を利用した会議等にお
いては、画像描画機構により作成した画像を残して、使
用者により手書きで描かれた画像のみを黒板消し等で消
去することが行われるが、このような場合、従来の電子
黒板装置は、画像描画機構により描かれた画像と同じス
クリーン上に使用者が手書きで画像を描くようになって
いたため、手書きで描かれた画像を黒板消し等で消す際
に、画像描画機構により描かれた画像も消され、電子黒
板装置の利用性が悪いという問題があった。
【0010】なお、本出願人は、先に、板面状に沿って
スライド移動可能な透明シートに記入された文字あるい
は図形を読み取り可能なスキャナ部と、スキャナ部が読
み取ったイメージを印刷するプリンタ部と、入力指示あ
るいはコピー指示を受けて処理する操作部と、予め作成
された表示用画像を透明シートの後方から表示可能な表
示部と、各部の作動を制御する制御部と、を備え、制御
部で表示用画像と透明シートに記入された文字あるいは
図形を合成して合成画像としてプリンタ部で印刷する電
子黒板機器を提案している(特開平9−163053号
公報参照)。
【0011】ところが、この電子黒板機器は、表示部と
して、CRT(陰極線管:CathodeRay Tube)あるいは
液晶ディスプレイ等の電子ディスプレイを採用してお
り、電子黒板として機能させるためには、大型の表示部
が必要であり、大型の電子ディスプレイを採用すると、
価格が高くなり、改良の必要があった。
【0012】そこで、請求項1記載の発明は、本体筐体
に形成された表示窓部分を中心に所定方向に所定量移動
可能に配設され画像描画手段により画像の描かれるスク
リーンの表面を、当該表示窓部分で覆う状態で、当該ス
クリーン上に描かれた画像を視認可能であるとともに所
定の手書き描画手段により手書きで画像を描画可能な透
明部材で形成された透明黒板を配設することにより、ス
クリーン上に画像描画手段により描かれた画像に応じて
手書き描画手段により透明黒板上に画像を描く際に、両
方の画像形成物質が混じり合ったり、画像描画手段によ
り描かれた画像が変形されたり、消されたり、さらに
は、手書き描画手段に画像描画手段の画像形成物質が付
着したり、手書き描画手段の画像形成物質が画像描画手
段を汚染したりすることを防止するとともに、画像描画
手段により描かれた画像と手書き描画手段により描かれ
た画像を個別に消去して、一方の画像を消去する際に他
方の画像が不用意に消去されることを防止し、画像品質
を向上させるとともに、利用性を向上させることのでき
る電子黒板装置を提供することを目的としている。
【0013】請求項2記載の発明は、スクリーン上の画
像を消去する画像消去手段を、螺旋形状の刃を有するロ
ーラ状の刃物部材を有し、画像の消去時に、当該刃物部
材をスクリーンに接触させるとともに、当該スクリーン
との接触位置で当該スクリーンの移動速度とは異なる速
度で当該刃物部材を回動駆動させて、スクリーン上に描
かれた画像の画像形成物質を除去することにより、スク
リーンとの定着性を極端に低下させることなく、スクリ
ーンとの画像形成物質の付着力の大きい静電記録方式や
ソリッドインクジェット方式等の画像描画手段でスクリ
ーン上に描かれた画像の画像形成物質を適切かつ確実に
除去し、画像品質の良好な画像を得ることのできる電子
黒板装置を提供することを目的としている。
【0014】請求項3記載の発明は、透明黒板を、所定
のガラスあるいは所定の樹脂でパネル状に形成すること
により、表示窓部分を密閉性よく覆って、手書き描画手
段の画像形成物質が本体筐体内に侵入することを防止す
るとともに、ガラスの平坦性や樹脂の廉価性を活かし、
画像品質が良好で安価な電子黒板装置を提供することを
目的としている。
【0015】請求項4記載の発明は、透明黒板を、所定
の樹脂でフィルム状に形成し、当該透明部材を表示窓部
分を中心として、スクリーンとは独立して、所定方向に
所定量移動可能に配設することにより、透明黒板とスク
リーンとを独立して移動させて、スクリーン上に描かれ
た画像と透明黒板上に描かれた画像とを任意に組み合わ
せて表示窓部分に表示させ、利用性をより一層向上させ
ることのできる電子黒板装置を提供することを目的とし
ている。
【0016】請求項5記載の発明は、付勢部材により、
スクリーンを透明黒板方向に付勢して当該透明黒板に密
接させることにより、スクリーン上の画像と透明黒板上
の画像を同時に表示部に表示させる際に、スクリーン上
の画像の視認性を向上させるとともに、透明黒板をフィ
ルム状に形成されている場合に当該フィルム状の透明黒
板に手書き描画手段で画像を描く際の下敷きの役割を付
勢部材に果たさせ、利用性をより一層向上させることの
できる電子黒板装置を提供することを目的としている。
【0017】請求項6記載の発明は、スクリーンが移動
される際あるいは透明黒板が移動される際に、付勢解除
手段により付勢部材による当該スクリーンの透明黒板方
向への付勢を解除することにより、スクリーンあるいは
透明黒板が移動される際に、スクリーンと透明黒板との
摩擦を無くして、スクリーンと透明黒板が擦れて、スク
リーン上の画像形成物質が透明黒板に付着したり、スク
リーン上の画像の画像品質が劣化することを防止し、ス
クリーンや透明黒板の搬送性を向上させるとともに、画
像品質を向上させることのできる電子黒板装置を提供す
ることを目的としている。
【0018】請求項7記載の発明は、表示窓部分におい
て透明黒板よりも外方に画像取込手段を配置し、当該画
像取込手段を表示窓部分を所定方向に移動して、当該表
示窓部分でスクリーン上及び透明黒板上に描かれた画像
を取り込むことにより、スクリーン上に描かれた画像と
透明黒板上に描かれた画像とを合成した画像を適切に取
り込んで、電子ファイル化してパーソナルコンピュータ
等に出力したり、記録紙に記録出力し、利用性をより一
層向上させることのできる電子黒板装置を提供すること
を目的としている。
【0019】請求項8記載の発明は、スクリーンとベル
ト状の透明黒板とが重なり合った部分の透明黒板側に画
像取込手段を配置し、少なくとも画像取り込み時に、ス
クリーンとベルト状の透明黒板が画像取込手段方向に等
速度で移動して当該スクリーン上及び当該ベルト状の透
明黒板上に描かれた画像を画像取込手段で取り込むこと
により、画像取込手段を移動させる機構を設けることな
く、スクリーン上に描かれた画像と透明黒板上に描かれ
た画像とを合成した画像を適切に取り込んで、電子ファ
イル化してパーソナルコンピュータ等に出力したり、記
録紙に記録出力し、利用性をより一層向上させることの
できる安価な電子黒板装置を提供することを目的として
いる。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の電
子黒板装置は、本体筐体に形成された表示窓部分を中心
に所定方向に所定量移動可能に配設されたスクリーン
と、当該スクリーン上に所定の描画方法で所定の画像形
成物質により画像を描画する画像描画手段と、当該画像
描画手段により前記スクリーン上に描かれた画像を消去
する画像消去手段と、を備えた電子黒板装置において、
前記表示窓部分において前記スクリーンの表面を覆う状
態で前記スクリーン上に前記画像描画手段により描かれ
た画像を視認可能であるとともに所定の手書き描画手段
により手書きで画像を描画可能な透明部材により形成さ
れた透明黒板が配設されていることにより、上記目的を
達成している。
【0021】上記構成によれば、本体筐体に形成された
表示窓部分を中心に所定方向に所定量移動可能に配設さ
れ画像描画手段により画像の描かれるスクリーンの表面
を、当該表示窓部分で覆う状態で、当該スクリーン上に
描かれた画像を視認可能であるとともに所定の手書き描
画手段により手書きで画像を描画可能な透明部材で形成
された透明黒板を配設しているので、スクリーン上に画
像描画手段により描かれた画像に応じて手書き描画手段
により透明黒板上に画像を描く際に、両方の画像形成物
質が混じり合ったり、画像描画手段により描かれた画像
が変形されたり、消されたり、さらには、手書き描画手
段に画像描画手段の画像形成物質が付着したり、手書き
描画手段の画像形成物質が画像描画手段を汚染したりす
ることを防止することができるとともに、画像描画手段
により描かれた画像と手書き描画手段により描かれた画
像を個別に消去して、一方の画像を消去する際に他方の
画像が不用意に消去されることを防止することができ、
画像品質を向上させることができるとともに、利用性を
向上させることができる。
【0022】この場合、例えば、請求項2に記載するよ
うに、前記画像消去手段は、螺旋形状の刃を有するロー
ラ状の刃物部材を有し、前記画像の消去時に、当該刃物
部材を前記スクリーンに接触させるとともに、当該スク
リーンとの接触位置で当該スクリーンの移動速度とは異
なる速度で当該刃物部材を回動駆動させて、前記スクリ
ーン上に描かれた前記画像の前記画像形成物質を除去す
るものであってもよい。
【0023】上記構成によれば、スクリーン上の画像を
消去する画像消去手段を、螺旋形状の刃を有するローラ
状の刃物部材を有し、画像の消去時に、当該刃物部材を
スクリーンに接触させるとともに、当該スクリーンとの
接触位置で当該スクリーンの移動速度とは異なる速度で
当該刃物部材を回動駆動させて、スクリーン上に描かれ
た画像の画像形成物質を除去しているので、スクリーン
との定着性を極端に低下させることなく、スクリーンと
の画像形成物質の付着力の大きい静電記録方式やソリッ
ドインクジェット方式等の画像描画手段でスクリーン上
に描かれた画像の画像形成物質を適切かつ確実に除去す
ることができ、画像品質の良好な画像を得ることができ
る。
【0024】また、例えば、請求項3に記載するよう
に、前記透明黒板は、所定のガラスあるいは所定の樹脂
を前記透明部材としてパネル状に形成されていてもよ
い。
【0025】上記構成によれば、透明黒板を、所定のガ
ラスあるいは所定の樹脂でパネル状に形成しているの
で、表示窓部分を密閉性よく覆って、手書き描画手段の
画像形成物質が本体筐体内に侵入することを防止するこ
とができるとともに、ガラスの平坦性や樹脂の廉価性を
活かして、画像品質を向上させることができるととも
に、電子黒板装置を安価なものとすることができる。
【0026】さらに、例えば、請求項4に記載するよう
に、前記透明黒板は、所定の樹脂を前記透明部材として
フィルム状に形成され、当該透明部材を前記表示窓部分
を中心として、前記スクリーンとは独立して、所定方向
に所定量移動可能に配設されていてもよい。
【0027】上記構成によれば、透明黒板を、所定の樹
脂でフィルム状に形成し、当該透明部材を表示窓部分を
中心として、スクリーンとは独立して、所定方向に所定
量移動可能に配設しているので、透明黒板とスクリーン
とを独立して移動させて、スクリーン上に描かれた画像
と透明黒板上に描かれた画像とを任意に組み合わせて表
示窓部分に表示させることができ、利用性をより一層向
上させることができる。
【0028】また、例えば、請求項5に記載するよう
に、前記電子黒板装置は、前記スクリーンを前記透明黒
板方向に付勢して当該透明黒板に密接させる付勢部材
を、さらに備えていてもよい。
【0029】上記構成によれば、付勢部材により、スク
リーンを透明黒板方向に付勢して当該透明黒板に密接さ
せているので、スクリーン上の画像と透明黒板上の画像
を同時に表示部に表示させる際に、スクリーン上の画像
の視認性を向上させることができるとともに、透明黒板
をフィルム状に形成されている場合に当該フィルム状の
透明黒板に手書き描画手段で画像を描く際の下敷きの役
割を付勢部材に果たさせることができ、利用性をより一
層向上させることができる。
【0030】さらに、例えば、請求項6に記載するよう
に、前記電子黒板装置は、前記スクリーンが移動される
際あるいは前記透明黒板が移動される際に、前記付勢部
材による当該スクリーンの前記透明黒板方向への付勢を
解除する付勢解除手段を、さらに備えていてもよい。
【0031】上記構成によれば、スクリーンが移動され
る際あるいは透明黒板が移動される際に、付勢解除手段
により付勢部材による当該スクリーンの透明黒板方向へ
の付勢を解除するので、スクリーンあるいは透明黒板が
移動される際に、スクリーンと透明黒板との摩擦を無く
して、スクリーンと透明黒板が擦れて、スクリーン上の
画像形成物質が透明黒板に付着したり、スクリーン上の
画像の画像品質が劣化することを防止することができ、
スクリーンや透明黒板の搬送性を向上させることができ
るとともに、画像品質を向上させることができる。
【0032】また、例えば、請求項7に記載するよう
に、前記電子黒板装置は、前記表示窓部分において前記
透明黒板よりも外方に配置され、前記表示窓部分を所定
方向に移動して当該表示窓部分で前記スクリーン上及び
前記透明黒板上に描かれた画像を取り込む画像取込手段
を、さらに備えていてもよい。
【0033】上記構成によれば、表示窓部分において透
明黒板よりも外方に画像取込手段を配置し、当該画像取
込手段を表示窓部分を所定方向に移動して、当該表示窓
部分でスクリーン上及び透明黒板上に描かれた画像を取
り込んでいるので、スクリーン上に描かれた画像と透明
黒板上に描かれた画像とを合成した画像を適切に取り込
んで、電子ファイル化してパーソナルコンピュータ等に
出力したり、記録紙に記録出力することができ、利用性
をより一層向上させることができる。
【0034】さらに、例えば、請求項8に記載するよう
に、前記電子黒板装置は、前記スクリーンと前記ベルト
状の透明黒板とが重なり合った部分の前記透明黒板側に
配置され、少なくとも画像取り込み時に、前記スクリー
ンと前記ベルト状の透明黒板が所定方向に等速度で移動
して当該スクリーン上及び当該ベルト状の透明黒板上に
描かれた画像を取り込む画像取込手段を、さらに備えて
いてもよい。
【0035】上記構成によれば、スクリーンとベルト状
の透明黒板とが重なり合った部分の透明黒板側に画像取
込手段を配置し、少なくとも画像取り込み時に、スクリ
ーンとベルト状の透明黒板が画像取込手段方向に等速度
で移動して当該スクリーン上及び当該ベルト状の透明黒
板上に描かれた画像を画像取込手段で取り込んでいるの
で、画像取込手段を移動させる機構を設けることなく、
スクリーン上に描かれた画像と透明黒板上に描かれた画
像とを合成した画像を適切に取り込んで、電子ファイル
化してパーソナルコンピュータ等に出力したり、記録紙
に記録出力することができ、利用性をより一層向上させ
ることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。
【0037】図1〜図6は、本発明の電子黒板装置の第
1の実施の形態を示す図であり、図1は、本発明の電子
黒板装置の第1の実施の形態を適用した電子黒板装置1
の正面図である。
【0038】本実施の形態は、画像表示用の窓部にパネ
ル状の透明黒板を配設し、画像消去機構に螺旋状の刃を
有した刃物部材を採用したものである。
【0039】図1において、電子黒板装置1は、本体筐
体2に窓部2aが形成され、当該窓部2aにスクリーン
3が面する状態で配設されている。本体筐体2には、コ
ピー機構部4及び操作パネル5等が設けられているとと
もに、コピー機構部4でコピー記録された記録紙を排出
するコピー排出口4aが設けられている。
【0040】操作パネル5は、電子黒板装置1を利用し
た各種操作を行うボタン5aを備えており、ボタン5a
の操作により電子黒板装置1に各種動作を行わせる。
【0041】本体筐体2の窓部2aには、図1のA−A
矢視断面図である図2に示すように、透明黒板6が窓部
2aを密閉する状態で配設されており、透明黒板6は、
透明なパネル状のガラス、板状の樹脂あるいはフィルム
材等で形成されている。透明黒板6は、透明な部材で形
成されているため、後述するように、スクリーン3上に
描かれる画像を透明黒板6を通して、鮮明に視認するこ
とができ、透明黒板6の外側表面には、電子黒板印字用
ペンを使用して手書きにより画像を描くことが可能とな
っている。この透明黒板6をガラスで形成する場合、ガ
ラス表面を熱硬化樹脂あるいはエポキシ樹脂等でハード
コーティングすると、傷や破損等に対する強度を向上さ
せることができ、このようにガラスで透明黒板6を形成
すると、平面を平滑にすることができるため、透明黒板
6に手書きで描かれる画像の品質を向上させることがで
きる。また、透明黒板6は、樹脂の板材あるいはフィル
ム材で形成する場合、ガラスで形成する場合と同様に表
面にハードコーティングを行ったり、樹脂を多層膜化し
て形成し、このように樹脂の板材あるいはフィルム材で
形成すると、ガラスで形成する場合に比較して、安価に
形成することができるとともに、重量を低減化し、ま
た、破損等に対する強度を向上させることができる。な
お、透明黒板6に使用する樹脂としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(P
ET)、アクリル系樹脂、ポリカーボネイト、ポリオレ
フィン系樹脂、4フッ化エチレン(PTFE)、4フッ
化エチレンコポリマー(ETFE)及びフッ化ビニリデ
ン(PVDF)等が適している。
【0042】そして、電子黒板装置1の本体筐体2内に
は、図2に示すように、上記スクリーン3、スクリーン
3の張り渡された駆動ローラ10、2個の従動ローラ1
1、12とテンションローラ13、画像消去機構(画像
消去手段)14、画像描画機構(画像描画手段)15、
制御部16及びスクリーン支持部材(付勢部材)17等
が収納されており、電子黒板装置1は、図示しないが、
パーソナルコンピュータ等が接続されてパーソナルコン
ピュータ等からの画像データの入力されるインターフェ
イスや外部プリンタに接続されて当該外部プリンタに画
像データを出力するインターフェイス等を備えている。
この外部プリンタとしては、感熱プリンタ、レーザープ
リンタあるいはインク噴射プリンタ等従来から知られて
いる方式のプリンタを接続して、利用することができ
る。
【0043】スクリーン3は、4面分の画像、すなわ
ち、窓部2aの大きさ4面分の画像を同時に形成するこ
とのできる長さを有して、リング状に形成されており、
上述のように、駆動ローラ10、従動ローラ11、12
及びテンションローラ13に張り渡されている。駆動ロ
ーラ10は、図示しないモータ等により回転駆動され
て、その回転方向に応じてスクリーン3を上方向及び下
方向に移動(搬送)させ、従動ローラ11、12は、駆
動ローラ10の回転により移動されるスクリーン3に応
じて回転して、スクリーン3を案内する。テンションロ
ーラ13は、図示しないテンショナーによって図2中上
方向に所定の力を付与して、スクリーン3に所定のテン
ションを付与する。なお、本実施の形態の電子黒板装置
1では、用いていないが、スクリーン3の偏りを防止す
るために、トラッキングローラを設けてもよい。
【0044】画像描画機構15は、駆動ローラ10部分
でスクリーン3の表面に近接して配設されており、例え
ば、ホットメルトインクを使用したインク噴射プリント
方式によりスクリーン3上に画像を描画する。画像描画
機構15としては、インク噴射プリント方式に限るもの
ではなく、従来から用いられている種々の方式のものを
用いることができる。
【0045】画像消去機構14は、図3に示すように、
駆動ローラ10部分でスクリーン3の表面に近接する状
態で配設されており、箱状のケース20内に、刃物部材
21と刃先クリーニング部材22が収納されているとと
もに、ケース20の下端部に回収容器23が着脱可能に
取り付けられている。刃物部材21は、図示しない保持
機構により回転可能に支持されているとともに、スクリ
ーン3に離接可能に保持された状態で配設されており、
スクリーン3上の画像を消去するときに、保持機構によ
りスクリーン3に接触位置に移動されるとともに、図示
しないモータ等によりスクリーン3の移動速度と異なる
速度でスクリーン3の移動方向に回転駆動されて、スク
リーン3上に描かれた画像の画像形成物質24を除去し
て、画像を消去する。なお、刃物部材21の回転方向
は、スクリーン3の移動方向とは、逆方向であってもよ
く、この場合には、スクリーン3の移動速度と同じ回転
速度であってもよいし、異なる回転速度であってもよ
い。
【0046】刃先クリーニング部材22は、刃物部材2
1に常時接触する状態、あるいは、適時に接触する状態
で配設され、刃物部材21が回転されることにより、刃
物部材21に接触して、刃物部材21に付着した画像形
成物質24を除去する。刃先クリーニング部材22とし
ては、例えば、樹脂製ブラシ、金属製ブラシ、あるい
は、ナイロンブラシ等を使用することができる。
【0047】この刃先クリーニング部材22は、円筒形
に形成されて、モータ等により、刃物部材21の回転に
従動する方向に所定速度で回転駆動されてもよいし、刃
物部材21の回転とは逆方向に回転駆動されてもよく、
また、モータ等により回転することなく、その回転に所
定の負荷を与えて、刃物部材21の回転に伴って回転す
るようにしてもよい。
【0048】上記刃物部材21は、図4及び図4のB−
B矢視断面図である図5に示すように、シャフト30の
取り付けられた円筒状の芯金31の外周面に螺旋形状に
バネ材(刃)32が配設されており、バネ材32は、芯
金31の外周面に螺旋形状に巻き付けられて、溶接で芯
金31に固定された後、耐久性を向上させるために、焼
き入れ処理が行われ、さらに、刃先の研磨処理が施され
ている。
【0049】コピー機構部4は、スクリーン3及び透明
黒板6上に描かれた窓部2aの画像を取り込んで、記録
紙に当該画像をコピー記録し、画像を記録した記録紙を
コピー排出口4aから排出する。このコピー機構部4
は、通常のスキャナや電子黒板等で使用されるCCD
(Charge Coupled Device )等の光学センサを備え、図
1に示したように、窓部2aの上部を待機位置として待
機して、画像読取時に、窓部2aの幅方向両側に上下方
向に配設された図示しない一対のアーム軸に沿って上下
方向に移動して、スクリーン3と透明黒板6上に描かれ
た画像を合成した合成画像を読み取る。なお、コピー機
構部4は、アーム軸が窓部2aの縦方向両側に幅方向に
配設されていて、待機時には、透明黒板6への手書きに
より画像を描く際に支障のないように、窓部2aから外
れた位置に待機し、画像読取時に、幅方向に移動して、
スクリーン3及び透明黒板6上の画像を読み取ってもよ
い。ただし、図1に示したように、アーム軸を窓部2a
の幅方向両側に上下方向に配設して、待機時にコピー機
構部4を電子黒板装置1の本体筐体2の上部を待機位置
として当該待機位置に位置させるようにすると、透明黒
板6上に電子黒板印字用ペンで描かれた画像が消去され
たときの塵による汚染を防止することができる。
【0050】上記制御部16は、電子黒板装置1の各部
を制御して、電子黒板装置1としての処理を行う。
【0051】スクリーン支持部材17は、図示しない可
動機構(付勢解除手段)に取り付けられており、通常
は、可動機構によりスクリーン3を透明黒板6の裏面側
(スクリーン3側)に密接され、スクリーン3の搬送時
に、可動機構によりスクリーン3を透明黒板6から離れ
た位置に保持される。スクリーン支持部材17は、少な
くとも、スクリーン3側の表面が、スクリーン3に傷等
をつけることなく、スクリーン3を透明黒板6に密接さ
せるために、例えば、表面が柔軟なフェルト等で形成さ
れているが、透明黒板6が柔軟性を有するフィルム材等
で形成されている場合には、所定の適度な硬度を有する
芯部材のスクリーン3側の表面にフェルト等の柔軟な部
材を配設する。このようにすると、スクリーン支持部材
17は、透明黒板6が柔軟性を有する部材で形成されて
いる場合に、透明黒板6に手書きにより画像が描かれる
際に、下敷きの役目を果たし、手書きによる画像を描き
やすくすることができる。
【0052】次に、本実施の形態の作用を説明する。電
子黒板装置1は、画像描画機構15で画像の描かれるス
クリーン3の表面側に手書きで画像の描かれるパネル状
の透明黒板7を配設したものである。
【0053】すなわち、電子黒板装置1は、会議等で使
用される際、画像描画機構15を使用して、スクリーン
3上に画像を描き、スクリーン3上に描かれた画像を画
像消去機構14により適宜消去することができるととも
に、窓部2aに配設された透明黒板6上に手書きにより
画像を描くことができる。
【0054】この電子黒板装置1による画像の描画処理
及び画像消去処理は、図6に示す手順により行われる。
すなわち、画像描画機構15を利用して画像の描画を行
う場合、パーソナルコンピュータ等からインターフェイ
スを介して画像データの入力を行う(ステップS1)。
この画像データの電子黒板装置1への入力は、例えば、
パーソナルコンピュータ等から画像を通常のプリンタに
記録出力させる場合と同様の操作で行うことができ、例
えば、電子黒板装置1用のプリンタドライバを組み込ん
だパーソナルコンピュータのアプリケーションソフトか
ら電子黒板装置1を指定して、文書、表あるいはグラフ
等の画像データのプリントアウト操作を行うことにより
電子黒板装置1に画像データを入力することができる。
【0055】電子黒板装置1は、画像データが入力され
ると、制御部16の内部メモリに当該画像データを記憶
した後、まず、駆動ローラ10をモータにより回転駆動
させて、スクリーン3のうち当該入力された画像データ
を描画する画面領域分を画像消去機構14により消去す
る消去処理を行う(ステップS2)。ただし、電子黒板
装置1は、以前に描画された画像に当該入力された画像
データの画像を重ね書きする場合には、この消去処理を
省略する。
【0056】次に、電子黒板装置1は、画像描画機構1
5を駆動させて、上記画像消去処理で消去されたスクリ
ーン3の画面領域に、この画像消去処理と平行して、上
記入力された画像データに基づいてスクリーン3上に画
像を描画(自動画像描画)する(ステップS3)。この
ようにしてスクリーン3上に描画された画像は、会議の
資料等として利用される。
【0057】この会議で、電子黒板装置1の使用者は、
必要に応じて、手書きにより画像を描くが、この手書き
による画像は、透明黒板6上に描かれる(ステップS
4)。したがって、スクリーン3上に描かれた画像のイ
ンクと手書きにより描かれた画像のインクが混ざり合っ
たり、スクリーン3上に描かれた画像を手書きの電子黒
板印字用ペンで崩してしまうことがなく、画像品質を向
上させることができる。また、電子黒板装置1の使用者
は、手書きにより描かれた画像を黒板消しにより手作業
により消去する(ステップS4)。この場合にも、手書
きによる画像は、透明黒板6上に描かれているため、ス
クリーン3上に画像描画機構15により描かれた画像を
消してしまうことを防止することができ、画像品質を向
上させることができる。
【0058】電子黒板装置1は、上記画像データの入力
処理、画像描画処理、画像消去処理及びスクリーン3の
移動処理を操作パネル5のボタン5a操作に応じて、順
次行い、必要に応じて、当該スクリーン3上及び透明黒
板6上に描画された画像をコピー機構部4により取り込
んで、記録紙に記録し、あるいは、インターフェイスに
接続された外部プリンタに出力して、当該外部プリンタ
により画像を記録出力する(ステップS5)。
【0059】そして、会議が終了すると、操作パネル5
のボタン5aの操作により画像の消去が指示操作される
と、電子黒板装置1は、画像消去機構14を駆動させ
て、スクリーン3上の全ての画像を画像消去機構14に
より消去し(ステップS2)、処理を終了する。
【0060】上記画像消去機構14は、上述のように、
ケース20内に、刃物部材21と刃先クリーニング部材
22が収納されているとともに、ケース20の下端部に
回収容器23が取り付けられており、電子黒板装置1
は、画像の消去時、スクリーン3を所定の搬送速度で移
動させつつ、画像消去機構14が、刃物部材21をスク
リーン3の搬送速度と異なる速度でスクリーン3の搬送
方向と同じ方向に回転駆動させるとともに、駆動ローラ
10部分でスクリーン3表面に接触する。したがって、
画像消去機構14は、回転する刃物部材21によりスク
リーン3表面に描かれた画像の画像形成物質24を確実
に削り取ることができ、スクリーン3の画像を確実に消
去して、スクリーン3を清浄にすることができる。
【0061】また、刃物部材21には、常時あるいは適
時に刃先クリーニング部材22が接触して、刃物部材2
1は、刃先クリーニング部材22により刃物部材21に
付着している画像形成物質24が除去されてクリーニン
グされ、刃物部材21からスクリーン3に画像形成物質
24が再付着するのが防止される。したがって、画像消
去機構14は、スクリーン3をより一層清浄にすること
ができる。
【0062】さらに、消去機能部14は、ケース20内
に、刃物部材21と刃先クリーニング部材22が収納さ
れているとともに、ケース20の下端部に回収容器23
が着脱可能に取り付けられているため、スクリーン3か
ら除去された画像形成物質24が飛散することを防止す
ることができるとともに、削り取った画像形成物質24
を回収容器23に収容して、回収容器23をケース20
から取り外すことにより、簡単に処理することができ
る。
【0063】図7は、本発明の本発明の電子黒板装置の
第2の実施の形態を示す図であり、図7は、本発明の電
子黒板装置の第2の実施の形態を適用した電子黒板装置
40の画像消去機構部分の側面断面図である。
【0064】本実施の形態は、透明黒板を樹脂等により
ベルト状(フィルム状)に形成して、スクリーンとは独
立して移動可能に配設したもので、請求項4に対応する
ものである。
【0065】なお、本実施の形態は、上記第1の実施の
形態と同様の電子黒板装置に適用したものであり、本実
施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態と同
様の構成部分には、同一の符号を付して、その詳細な説
明を省略する。
【0066】図7において、電子黒板装置40は、所定
長さ(例えば、4面分)のベルト状のスクリーン41
が、巻き取りローラ42、43に巻き付けられ、支持ロ
ーラ44、45により窓部2aで安定した状態で位置す
るように支持される、いわゆるウエブ構成に形成されて
いる。スクリーン41は、図示しない駆動モータにより
巻き取りローラ42、43が回転駆動されることによ
り、巻き取りローラ42と巻き取りローラ43の一方に
巻き取られて、上方向あるいは下方向に所定の移動速度
で搬送される。
【0067】スクリーン41には、支持ローラ44部分
に配設された画像描画機構15により画像が描画がさ
れ、支持ローラ44部分に配設された画像消去機構14
により画像描画機構15により描かれた画像が消去され
る。
【0068】電子黒板装置40は、このスクリーン41
よりも窓部2a側に位置する状態で、透明黒板46が配
設されており、透明黒板46は、所定長さ(例えば、4
面分)のベルト状(フィルム状)に形成されて、巻き取
りローラ47、48に巻き付けられるとともに、支持ロ
ーラ49、50により窓部2aで安定した状態で位置す
るように支持される、いわゆるウエブ構成に形成されて
いる。透明黒板46は、上記スクリーン41を搬送する
駆動モータとは異なる図示しない駆動モータにより巻き
取りローラ47、48が回転駆動されることにより、巻
き取りローラ47と巻き取りローラ48の一方に巻き取
られて、上方向あるいは下方向に所定の移動速度で搬送
される。したがって、スクリーン41と透明黒板46
は、独立して個別に搬送される。
【0069】スクリーン41の窓部2aの裏面側(窓部
2aと反対側)には、スクリーン支持部材(付勢部材)
51が配設されており、スクリーン支持部材51は、図
示しない可動機構(付勢解除手段)に取り付けられてい
る。可動機構は、通常は、スクリーン41を透明黒板4
6の裏面側(スクリーン41側)に密接させ、スクリー
ン41の移動時(搬送時)及び透明黒板46の移動時
(搬送時)には、スクリーン41を透明黒板46から離
れた位置に保持する。スクリーン支持部材51は、所定
の剛性を有するウレタン等により形成され、透明黒板4
6に手書きにより画像が描かれる際に、下敷きの役目を
果たして、手書きによる画像を描きやすくなっていると
ともに、スクリーン41側の表面がわずかに凸状に形成
され、スクリーン41と透明黒板46との密着性を向上
させている。
【0070】画像消去機構14、画像描画機構15及び
制御部16は、上記第1の実施の形態と同様であるが、
制御部16は、スクリーン41の搬送機構が第1の実施
の形態の電子黒板装置1と異なるため当該搬送機構の制
御を行うようになっているとともに、透明黒板46がベ
ルト状に形成されていて、この透明黒板46を搬送させ
る搬送機構の制御を行うようになっている。
【0071】本実施の形態の電子黒板装置40は、透明
黒板46をベルト状(フィルム状)に形成して、搬送機
構により搬送するようになっている。
【0072】すなわち、電子黒板装置40の使用者は、
パーソナルコンピュータ等のアプリケーションソフトか
ら電子黒板装置40を指定して、文書、表あるいはグラ
フ等の画像データのプリントアウト操作を行うことによ
り電子黒板装置40に画像データを入力する。電子黒板
装置40は、画像データが入力されると、制御部16が
当該画像データに基づいて、巻き取りローラ43を駆動
させつつ、画像描画機構15によりスクリーン41に画
像を描画し、スクリーン41に描画した画像を窓部2a
の位置に位置させる。このとき、透明黒板46が透明部
材で形成されているため、スクリーン41上に描かれた
画像を透明黒板46を通して、視認することができると
ともに、スクリーン41がスクリーン支持部材51によ
り透明黒板46に密接されているため、スクリーン41
上に描かれた画像を鮮明に視認することができる。
【0073】また、電子黒板装置40の使用者は、必要
に応じて、手書きにより画像を描くが、この手書き画像
を透明黒板46上に描く。したがって、スクリーン41
上に描かれた画像のインクと手書きにより描かれた画像
のインクが混ざり合ったり、スクリーン41上に描かれ
た画像を手書きの電子黒板印字用ペンで崩してしまうこ
とがなく、画像品質を向上させることができる。また、
電子黒板装置40の使用者は、手書きにより描かれた画
像を黒板消しにより手作業により消去するが、この場合
にも、手書きによる画像は、透明黒板46上に描かれて
いるため、スクリーン41上に画像描画機構15により
描かれた画像を消してしまうことを防止することがで
き、画像品質を向上させることができる。
【0074】そして、電子黒板装置40の使用者は、必
要に応じて、操作パネル5のボタン5aを操作して、巻
き取りローラ47、48を駆動させて、スクリーン41
とは独立して、透明黒板46のみを巻き取らせ、透明黒
板46上に描いた画像を移動させ、さらに、手書きによ
り透明黒板46上に画像を描く。
【0075】電子黒板装置40の使用者は、このような
操作を必要に応じて、行うことにより、スクリーン41
上に描かれた画像に透明黒板46上に描かれた異なる画
像を重ね合わせて、会議の説明に利用したり、また、必
要に応じて、コピー機構4によりスクリーン41上の画
像と透明黒板46上の重なった画像を読み取らせて、記
録紙に記録出力させることができる。したがって、スク
リーン41上の複数の画像と透明黒板46上の複数の画
像を、窓部2a位置で適宜組み合わせた状態で重ね合わ
せて視認することができ、電子黒板装置40の利用性を
より一層向上させることができる。 〈実験例1〉第1の実施の形態の電子黒板装置1を使用
して、画像描画及び画像消去の実験を行った。電子黒板
装置1の各部の実験条件は、以下の通りである。
【0076】 スクリーン3の材質 :酸化チタン分散ポリエチレンテレフタレート (表面ハードコート) 透明黒板6の材質 :ガラス 画像描画機構15 :インク噴射プリント方式 (ホットメルトインク) スクリーン3の搬送速度 :20mm/sec 画像消去機構14 :ローラ状刃物部材21を400rpmで回転 上記条件の下に、画像描画機構15によりスクリーン3
に所定の画像を描画させた後、画像消去機構14により
当該画像の消去を行ったところ、スクリーン3は、全て
処理前の状態に匹敵する状態が再現された。
【0077】再度、同様の画像描画を画像描画機構15
によりスクリーン3に行ったところ、スクリーン3の表
面の凹凸に起因すると考えられる画像の劣化が多少見ら
れたものの、ほとんど最初の処理前の画像と同様の画像
を得ることができた。
【0078】さらに、スクリーン3上の画像を画像消去
機構14により消去した後、画像描画機構15による画
像の描画と画像消去機構14による画像の消去を、5回
繰り返し行ったところ、2回目以降に形成された画像
は、上記2回目に形成した画像と全く同様の画像品質で
あり、また、2回目以降に画像消去機構14により消去
されたスクリーン3の状態は、1回目の画像消去により
画像が消去されたときのスクリーン3の状態と全く同様
の画像消去品質であった。
【0079】また、パーソナルコンピュータにより一般
的な表の外枠の画像イメージを画像描画機構15に入力
して、スクリーン3に画像描画を行った後、当該スクリ
ーン3上に描かれた表に合わせて、透明黒板6上に市販
の水性フェルトペンを使用して手書きにより文字、数値
等を書き込んだところ、良好な画像品質で透明黒板6に
手書きすることができた。
【0080】さらに、透明黒板6上に書き込んだ画像と
スクリーン3上に描かれた画像とは、スクリーン支持部
材17によりスクリーン3と透明黒板6が密接されてい
るため、違和感のない良好な視認性を得ることができ
た。
【0081】また、スクリーン3を搬送させる動作を行
わせたところ、スクリーン支持部材17がスクリーン3
と透明黒板6とを離すため、スクリーン3を良好に搬送
させることができた。
【0082】さらに、上記スクリーン3に描いた表と当
該表に合わせて透明黒板6に描いた文字や数値をコピー
機構4により読み取らせて、コピー出力を行わせたとこ
ろ、良好なコピー画像を得ることができた。 〈比較実験例1〉上記実験例1の電子黒板装置1の透明
黒板6を取り外し、その他の条件を実験例1と同様の条
件として、画像描画機構15によりスクリーン3上に画
像描画を行った後、スクリーン3上に直接実験例1と同
じフェルトペンにより手書きで画像を描いた。
【0083】実験の結果、スクリーン上3に画像描画機
構15により描かれた表の画像形成物質であるホットメ
ルトインクがフェルトペンにより伸ばされて、画像品質
が悪化した。
【0084】また、フェルトペンにも、ホットメルトイ
ンクが付着して、手書きの画像自体の画像品質も悪化し
た。
【0085】さらに、黒板消しによりスクリーン3を擦
過したところ、フェルトペンによる画像だけでなく、画
像描画機構15により描いた画像のホットメルトインク
の成分も一部除去され、画像が悪化した。
【0086】この実験結果から、スクリーン3の表面側
に透明黒板6を設けて、画像描画機構15による画像と
手書きによる画像とをスクリーン3と透明黒板6とに区
別して描くことが画像品質を向上させる上で、効果的で
あることを確認することができた。 〈比較実験例2〉上記実験例1の電子黒板装置1のスク
リーン支持部材17を取り外し、その他の条件を実験例
1と同様の条件として、画像描画機構15によるスクリ
ーン3上への画像描画と透明黒板6への手書きによる画
像描画を行った。
【0087】スクリーン3と透明黒板6との間の一部に
多少隙間が発生し、当該隙間の発生した部分において、
スクリーン3上に描かれた画像の視認性が多少悪化し
た。また、この状態でコピー機構4によりスクリーン3
上の画像と透明黒板6上の画像を読み取らせて、コピー
出力させたところ、スクリーン3と透明黒板6との間に
隙間の発生していた部分で画像品質に劣化が見られた。
【0088】この実験結果から、スクリーン支持部材1
7でスクリーン3を透明部材6に密接させることが、画
像の視認性及びコピー画像の画像品質を向上させる上
で、効果的であることが判明した。 〈比較実験例3〉上記実験例1の電子黒板装置1を使用
して、スクリーン支持部材17によるスクリーン3の透
明部材6への押圧を解除することなく、スクリーン3を
搬送させる実験を行った。
【0089】実験の結果、スクリーン3と透明黒板6と
の摩擦により、スクリーン3上に画像を形成しているホ
ットメルトインクが伸ばされて、画像品質が劣化すると
ともに、透明黒板6のスクリーン3側の面にホットメル
トインクが付着して、透明黒板6に汚れが発生した。
【0090】また、スクリーン支持部材17によるスク
リーン3の透明黒板6への押圧力を強めたところ、スク
リーン3を駆動するモータに過負荷がかかり、モータが
停止する不具合が発生した。
【0091】この比較実験結果から、スクリーン3を搬
送させる動作を行わせたところ、スクリーン支持部材1
7によるスクリーン3の透明黒板6への押しつけを解除
するか、所定圧力以下に低下させることが、画像品質を
向上させる上で、また、電子黒板装置1を適切に動作さ
せる上で、効果的であることが判明した。 〈実験例2〉上記第2の実施の形態の電子黒板装置40
を使用し、画像描画及び画像消去の実験を行った。電子
黒板装置1の各部の実験条件は、以下の通りである。
【0092】 スクリーン41の材質 :酸化チタン分散ポリエチレンテレフタレート (表面ハードコート) 透明黒板46の材質 :ポリエチレンテレフタレート (表面ハードコート) 画像描画機構15 :インク噴射プリント方式 (ホットメルトインク) スクリーン41の搬送速度 :20mm/sec 画像消去機構14 :ローラ状刃物部材21を400rpmで回転 上記条件の下に、画像描画機構15によりスクリーン4
1に所定の画像を描画させた後、画像消去機構14によ
り当該画像の消去を行ったところ、スクリーン3は、全
て処理前の状態に匹敵する状態が再現された。
【0093】再度、同様の画像描画を画像描画機構15
によりスクリーン41に行ったところ、スクリーン41
の表面の凹凸に起因すると考えられる画像の劣化が多少
見られたものの、ほとんど最初の処理前の画像と同様の
画像を得ることができた。
【0094】さらに、スクリーン41上の画像を画像消
去機構14により消去した後、画像描画機構15による
画像の描画と画像消去機構14による画像の消去を、5
回繰り返し行ったところ、2回目以降に形成された画像
は、上記2回目に形成した画像と全く同様の画像品質で
あり、また、2回目以降に画像消去機構14により消去
されたスクリーン41の状態は、1回目の画像消去によ
り画像が消去されたときのスクリーン41の状態と全く
同様の画像消去品質であった。
【0095】また、パーソナルコンピュータにより一般
的な表の外枠の画像イメージを画像描画機構15に入力
して、スクリーン41に画像描画を行った後、当該スク
リーン41上に描かれた表に合わせて、透明黒板46上
に市販の水性フェルトペンを使用して手書きにより文
字、数値等を書き込んだところ、良好な画像品質で透明
黒板46に手書きすることができた。
【0096】さらに、透明黒板46上に書き込んだ画像
とスクリーン41上に描かれた画像とは、スクリーン支
持部材51によりスクリーン41と透明黒板46が密接
されているため、違和感のない良好な視認性を得ること
ができた。
【0097】また、スクリーン41と透明黒板46を搬
送させた際、スクリーン支持部材51がスクリーン41
と透明黒板46とを離すため、スクリーン41と透明黒
板46の双方を良好に搬送させることができた。
【0098】さらに、透明黒板46を停止させた状態
で、スクリーン41のみを搬送させる場合及びスクリー
ン41を停止させた状態で、透明黒板46のみを搬送さ
せる場合にも、スクリーン支持部材51がスクリーン4
1と透明黒板46を離すため、適切に搬送させることが
できた。
【0099】さらに、上記スクリーン41に描いた表と
当該表に合わせて透明黒板46に描いた文字や数値をコ
ピー機構4により読み取らせて、コピー出力を行わせた
ところ、良好なコピー画像を得ることができた。
【0100】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
【0101】
【発明の効果】請求項1記載の発明の電子黒板装置によ
れば、本体筐体に形成された表示窓部分を中心に所定方
向に所定量移動可能に配設され画像描画手段により画像
の描かれるスクリーンの表面を、当該表示窓部分で覆う
状態で、当該スクリーン上に描かれた画像を視認可能で
あるとともに所定の手書き描画手段により手書きで画像
を描画可能な透明部材で形成された透明黒板を配設して
いるので、スクリーン上に画像描画手段により描かれた
画像に応じて手書き描画手段により透明黒板上に画像を
描く際に、両方の画像形成物質が混じり合ったり、画像
描画手段により描かれた画像が変形されたり、消された
り、さらには、手書き描画手段に画像描画手段の画像形
成物質が付着したり、手書き描画手段の画像形成物質が
画像描画手段を汚染したりすることを防止することがで
きるとともに、画像描画手段により描かれた画像と手書
き描画手段により描かれた画像を個別に消去して、一方
の画像を消去する際に他方の画像が不用意に消去される
ことを防止することができ、画像品質を向上させること
ができるとともに、利用性を向上させることができる。
【0102】請求項2記載の発明の電子黒板装置によれ
ば、スクリーン上の画像を消去する画像消去手段を、螺
旋形状の刃を有するローラ状の刃物部材を有し、画像の
消去時に、当該刃物部材をスクリーンに接触させるとと
もに、当該スクリーンとの接触位置で当該スクリーンの
移動速度とは異なる速度で当該刃物部材を回動駆動させ
て、スクリーン上に描かれた画像の画像形成物質を除去
しているので、スクリーンとの定着性を極端に低下させ
ることなく、スクリーンとの画像形成物質の付着力の大
きい静電記録方式やソリッドインクジェット方式等の画
像描画手段でスクリーン上に描かれた画像の画像形成物
質を適切かつ確実に除去することができ、画像品質の良
好な画像を得ることができる。
【0103】請求項3記載の発明の電子黒板装置によれ
ば、透明黒板を、所定のガラスあるいは所定の樹脂でパ
ネル状に形成しているので、表示窓部分を密閉性よく覆
って、手書き描画手段の画像形成物質が本体筐体内に侵
入することを防止することができるとともに、ガラスの
平坦性や樹脂の廉価性を活かして、画像品質を向上させ
ることができるとともに、電子黒板装置を安価なものと
することができる。
【0104】請求項4記載の発明の電子黒板装置によれ
ば、透明黒板を、所定の樹脂でフィルム状に形成し、当
該透明部材を表示窓部分を中心として、スクリーンとは
独立して、所定方向に所定量移動可能に配設しているの
で、透明黒板とスクリーンとを独立して移動させて、ス
クリーン上に描かれた画像と透明黒板上に描かれた画像
とを任意に組み合わせて表示窓部分に表示させることが
でき、利用性をより一層向上させることができる。
【0105】請求項5記載の発明の電子黒板装置によれ
ば、付勢部材により、スクリーンを透明黒板方向に付勢
して当該透明黒板に密接させているので、スクリーン上
の画像と透明黒板上の画像を同時に表示部に表示させる
際に、スクリーン上の画像の視認性を向上させることが
できるとともに、透明黒板をフィルム状に形成されてい
る場合に当該フィルム状の透明黒板に手書き描画手段で
画像を描く際の下敷きの役割を付勢部材に果たさせるこ
とができ、利用性をより一層向上させることができる。
【0106】請求項6記載の発明の電子黒板装置によれ
ば、スクリーンが移動される際あるいは透明黒板が移動
される際に、付勢解除手段により付勢部材による当該ス
クリーンの透明黒板方向への付勢を解除するので、スク
リーンあるいは透明黒板が移動される際に、スクリーン
と透明黒板との摩擦を無くして、スクリーンと透明黒板
が擦れて、スクリーン上の画像形成物質が透明黒板に付
着したり、スクリーン上の画像の画像品質が劣化するこ
とを防止することができ、スクリーンや透明黒板の搬送
性を向上させることができるとともに、画像品質を向上
させることができる。
【0107】請求項7記載の発明の電子黒板装置によれ
ば、表示窓部分において透明黒板よりも外方に画像取込
手段を配置し、当該画像取込手段を表示窓部分を所定方
向に移動して、当該表示窓部分でスクリーン上及び透明
黒板上に描かれた画像を取り込んでいるので、スクリー
ン上に描かれた画像と透明黒板上に描かれた画像とを合
成した画像を適切に取り込んで、電子ファイル化してパ
ーソナルコンピュータ等に出力したり、記録紙に記録出
力することができ、利用性をより一層向上させることが
できる。
【0108】請求項8記載の発明の電子黒板装置によれ
ば、スクリーンとベルト状の透明黒板とが重なり合った
部分の透明黒板側に画像取込手段を配置し、少なくとも
画像取り込み時に、スクリーンとベルト状の透明黒板が
画像取込手段方向に等速度で移動して当該スクリーン上
及び当該ベルト状の透明黒板上に描かれた画像を画像取
込手段で取り込んでいるので、画像取込手段を移動させ
る機構を設けることなく、スクリーン上に描かれた画像
と透明黒板上に描かれた画像とを合成した画像を適切に
取り込んで、電子ファイル化してパーソナルコンピュー
タ等に出力したり、記録紙に記録出力することができ、
利用性をより一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子黒板装置の第1の実施の形態を適
用した電子黒板装置の正面図。
【図2】図1の電子黒板装置のA−A矢視断面図。
【図3】図2の電子黒板装置の画像消去機構部分の拡大
正面断面図。
【図4】図3の画像消去機構の刃物部材の拡大正面図。
【図5】図4の刃物部材のB−B矢視断面図。
【図6】図1の電子黒板装置による画像描画処理及び画
像消去処理の手順を示す図。
【図7】本発明の電子黒板装置の第2の実施の形態を適
用した電子黒板装置の側面断面図。
【符号の説明】
1 電子黒板装置 2 本体筐体 2a 窓部 3 スクリーン 4 コピー機構部 4a コピー排出口 5 操作パネル 5a ボタン 6 透明黒板 10 駆動ローラ 11、12 従動ローラ 13 テンションローラ 14 画像消去機構 15 画像描画機構 16 制御部 17 スクリーン支持部材 20 ケース 21 刃物部材 22 刃先クリーニング部材 23 回収容器 24 画像形成物質 30 シャフト 31 芯金 32 バネ材 40 電子黒板装置 41 スクリーン 42、43 巻き取りローラ 44、45 支持ローラ 46 透明黒板 47、48 巻き取りローラ 49、50 支持ローラ 51 スクリーン支持部材

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体筐体に形成された表示窓部分を中心に
    所定方向に所定量移動可能に配設されたスクリーンと、
    当該スクリーン上に所定の描画方法で所定の画像形成物
    質により画像を描画する画像描画手段と、当該画像描画
    手段により前記スクリーン上に描かれた画像を消去する
    画像消去手段と、を備えた電子黒板装置において、前記
    表示窓部分において前記スクリーンの表面を覆う状態で
    前記スクリーン上に前記画像描画手段により描かれた画
    像を視認可能であるとともに所定の手書き描画手段によ
    り手書きで画像を描画可能な透明部材により形成された
    透明黒板が配設されていることを特徴とする電子黒板装
    置。
  2. 【請求項2】前記画像消去手段は、螺旋形状の刃を有す
    るローラ状の刃物部材を有し、前記画像の消去時に、当
    該刃物部材を前記スクリーンに接触させるとともに、当
    該スクリーンとの接触位置で当該スクリーンの移動速度
    とは異なる速度で当該刃物部材を回動駆動させて、前記
    スクリーン上に描かれた前記画像の前記画像形成物質を
    除去することを特徴とする請求項1記載の電子黒板装
    置。
  3. 【請求項3】前記透明黒板は、所定のガラスあるいは所
    定の樹脂を前記透明部材としてパネル状に形成されてい
    ることを特徴とする請求項1または請求項2記載の電子
    黒板装置。
  4. 【請求項4】前記透明黒板は、所定の樹脂を前記透明部
    材としてフィルム状に形成され、当該透明部材を前記表
    示窓部分を中心として、前記スクリーンとは独立して、
    所定方向に所定量移動可能に配設されていることを特徴
    とする請求項1または請求項2記載の電子黒板装置。
  5. 【請求項5】前記電子黒板装置は、前記スクリーンを前
    記透明黒板方向に付勢して当該透明黒板に密接させる付
    勢部材を、さらに備えたことを特徴とする請求項1から
    請求項4のいずれかに記載の電子黒板装置。
  6. 【請求項6】前記電子黒板装置は、前記スクリーンが移
    動される際あるいは前記透明黒板が移動される際に、前
    記付勢部材による当該スクリーンの前記透明黒板方向へ
    の付勢を解除する付勢解除手段を、さらに備えたことを
    特徴とする請求項5記載の電子黒板装置。
  7. 【請求項7】前記電子黒板装置は、前記表示窓部分にお
    いて前記透明黒板よりも外方に配置され、前記表示窓部
    分を所定方向に移動して当該表示窓部分で前記スクリー
    ン上及び前記透明黒板上に描かれた画像を取り込む画像
    取込手段を、さらに備えたことを特徴とする請求項1か
    ら請求項6のいずれかに記載の電子黒板装置。
  8. 【請求項8】前記電子黒板装置は、前記スクリーンと前
    記ベルト状の透明黒板とが重なり合った部分の前記透明
    黒板側に配置され、少なくとも画像取り込み時に、前記
    スクリーンと前記ベルト状の透明黒板が所定方向に等速
    度で移動して当該スクリーン上及び当該ベルト状の透明
    黒板上に描かれた画像を取り込む画像取込手段を、さら
    に備えたことを特徴とする請求項4から請求項6のいず
    れかに記載の電子黒板装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20020033454A (ko) * 2002-04-17 2002-05-06 백태선 동화상 전자식 디스플레이장치를 내장시킨 칠판

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