JPH11333340A - 塗装用治具 - Google Patents
塗装用治具Info
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Landscapes
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Abstract
用治具であって、安全・確実で、かつマスキングも容易
な塗装用治具を提供すること。 【解決手段】 異形管等の被塗装物の開口部に嵌合して
該開口部を閉塞するマスキング部材と、該マスキング部
材を上下動可能に保持する保持部材と、前記マスキング
部材を下向きに付勢する付勢手段と、前記保持部材に側
方に突出可能に付設されその突出時に被塗装物と係合す
る係合部材と、前記保持部材に対し前記マスキング部材
が上動したときに前記係合部材を側方に突出させる係合
部材作動装置と、前記各部材を一体として吊り下げるこ
とのできる吊下げ部材とを具備する塗装用治具。
Description
等の異形管の塗装に使用される塗装用治具に関するもの
である。
塗装を行なう場合は、当該管の内面に外面塗装用の塗料
が入らないよう、開口部をマスキング材で閉塞した状態
で吊り下げて塗装を行なっている。この場合、異形管の
端部にフランジが一体に設けられているものは該フラン
ジのボルト穴にフックを引っ掛けて吊り下げることがで
きるが、T型やNS型の異形管のようにフランジがない
ものは、図6に示すような特殊な治具を用いて吊り下げ
ていた。同図(a)に示す船型の治具は、異形管の開口
部に嵌め込んで引っ掛けるもので、(b)に示す複合型
のものは異形管の端部の肉厚部を挟持するものである。
管の場合は、該ボルト穴にフックを引っ掛けて吊るの
で、保持が確実で安全上も問題はないが、フランジのな
い異形管の場合は、上記特殊な治具を利用して吊らねば
ならないので、作業性が悪く、その保持も不安定である
ため安全上も問題があった。また、この種の治具を使用
する場合は、異形管の開口部を閉塞するマスキング材の
着脱時に該マスキング材と吊下げ治具とが互いに干渉す
るので、マスキング材の構造が複雑となるとともに作業
性が悪いという問題があった。
記従来の異形管の吊下げ治具を改良し、安全・確実で、
かつマスキングも容易な塗装用治具を提供することを課
題としている。
め、本発明は次のような構成を採用した。すなわち、本
発明にかかる異形管等の塗装用治具は、異形管等の被塗
装物の開口部に嵌合して該開口部を閉塞するマスキング
部材と、該マスキング部材を上下動可能に保持する保持
部材と、前記マスキング部材を下向きに付勢する付勢手
段と、前記保持部材に側方に突出可能に付設されその突
出時に被塗装物と係合する係合部材と、前記保持部材に
対し前記マスキング部材が上動したときに前記係合部材
を側方に突出させる係合部材作動装置と、前記各部材を
一体として吊ることのできる吊下げ部材とを具備するこ
とを特徴としている。
ング部材を異形管等の開口部に嵌合し、保持部材を下向
きに押圧する。すると、マスキング部材が当該開口部を
閉塞するとともに、係合部材が側方に突出して被塗装物
である当該異形管の開口部内壁部に係合するので、その
まま吊下げ部材を利用してフック等で吊り上げ、塗装を
することができる。
は、例えば次のようなものが好ましい。すなわち、上面
に螺旋状傾斜面が形成されバネ圧によって下向きに付勢
された下部螺旋部材と、該下部螺旋部材の螺旋状傾斜面
に対応する傾斜面が下面に形成されバネ圧によって下向
きに付勢された軸心回りに回転可能な上部螺旋部材と、
前記上部螺旋部材が上動したときに前記被塗装物に係合
する係合部材を側方へ突出させるように該上部螺旋部材
と前記係合部材とを連結する連結部材と、前記上部螺旋
部材の螺旋状傾斜面に係合するロック部材とが設けら
れ、前記下部螺旋部材の螺旋状傾斜面を上部螺旋部材の
螺旋状傾斜面に押し当てることにより該上部螺旋部材を
回転させつつ上動させ、前記係合部材を突出させるよう
に構成されたものである。
キング部材を取り付けておけば、該マスキング部材を異
形管の開口部に押し付ける動作によって上部螺旋部材を
上昇させ係合部材を突出させることができるので、マス
キングと係合とを同時に行うことができる。
の実施の形態に基づいて、本発明をより具体的に説明す
る。
うに、本体である筒状の胴部2の下端部にマスキング部
材3が設けられている。胴部2は、上胴部4と下胴部5
からなり、両者が着脱可能に接合一体化されている。
周面に密着しやすいよう比較的柔軟なプラスチック材料
で上下逆向きの崔頭円錐形状に成形されている。なお、
このマスキング部材3の形状、寸法は、図示例のものに
限らず、用途に応じて適当なものとすることができる。
7と支柱9が一体に設けられている。ガイド筒体7の内
径は上記下胴部5が上下動自在に嵌合し大きく横揺れし
ない程度の大きさであり、この内径部7aに下胴部5が
嵌合して、コイルバネ6によって上向きに付勢されてい
る。また、支柱9はガイド筒体7の中心部に設けられて
おり、その上端部に一体に設けた円盤9a上に下側螺旋
部材10が固着されている。下側螺旋部材10は、中空
筒体の上端面を螺旋状の傾斜面10aとして形成したも
ので、この螺旋部材が回転すると、螺旋面10aに当接
している物体が上下に移動させられる。
材10と対向する中空筒状の上側螺旋部材15が設けら
れている。この上側螺旋部材15の下面は、上記下側螺
旋部材の螺旋面10aと対応する螺旋面15aとして形
成されている。この上側螺旋部材15の周壁部の一部は
螺旋面15aから上向きに切り込まれた凹部16となっ
ている。また、上側螺旋部材15の下側には、下胴部5
の内面に突出して上側螺旋部材の螺旋面15aが下動し
たときに該螺旋面に当接するロック部材14が設けられ
ている。
体に設けられている。この棒体17は、前記上胴部4の
下端部に設けた内向きフランジ19に設けた上下通孔2
0を貫通して下胴部5から上胴部4内に達しており、そ
の上端部付近に軸回りに回転自在なリング21が設けら
れ、該リングに突起22が設けられている。また、上記
上側螺旋部材15の上面と内向きフランジ19との間に
は、該上側螺旋部材15を下向きに付勢するコイルバネ
23が設けられている。
の一方の端部に設けた長穴25aに嵌合している。この
連結部材25は、カギ形の屈曲形状に形成され、他方の
端部にも長穴25bが設けられている。連結部材25の
中間部に位置する屈曲部はピン27で胴部材2に回動自
在に枢着されている。
30,…が一体に形成されている。図示例では、ガイド
部材30は等間隔で3個放射状に設けられている。ガイ
ド部材30には、横方向のガイド穴31が設けられ、該
ガイド穴の基部には下方へ広がる空間部32が形成され
ている。この空間部32は、上胴部4の連結穴33によ
って上胴部4の内部と連通している。
の係合部材35が進退自在に嵌合している。この係合部
材35の基部にはピン36が突設されており、このピン
36が前記連結部材25の端部に設けられた長穴25b
に遊嵌している。なお、連結部材25は係合部材35と
前記棒体19を連結するもので、前記棒体19の突起2
1とともに係合部材35の数(図示例では3個)だけ設
けられ、それぞれが突起21に連結されている。
れ、該中実部に直径方向の取付穴37aが設けられてい
る。この取付穴には、ループ状の吊下げ部材40の基軸
41が回転自在に遊嵌されている。
押上力が作用していない状態では、図1に示すように、
上側螺旋部材15がバネ23によって押し下げられ、ロ
ック部材14が該螺旋部材の凹部16内に嵌り込んでそ
の上面に当接した状態となっている(下部定位置)。こ
の状態では、係合部材35が連結部材25によってガイ
ド部材30内に引き込まれている。
吊り上げる時は、まず、胴部2等を手で持って異形管等
の被塗装物の開口部にマスキング部材3を押し付ける。
すると、該マスキング部材が被塗装物の開口部内に嵌り
込み該開口部の断面の縮小部に当接して該開口部を閉塞
した状態で固定される。胴部2をさら下向きに押すと、
固定されているマスキング部材3からの反力により、ガ
イド筒7内に嵌合している胴部2がコイルバネ6に抗し
て下動(下側螺旋部材10は相対的に上動)するので、
下部定位置(図1参照)にある上側螺旋部材15の螺旋
面15aが下側螺旋部材10の螺旋面10aと接触す
る。さらに胴部2が下動すると、コイルバネ23が圧縮
されるとともに、該上側螺旋部材15が下側螺旋部材1
0によって相対的に押し上げられ、ロック部材14が凹
部16から脱出するとともに、螺旋面10aと螺旋面1
5aの働きにより上側螺旋部材15が軸回りに45度回
転する。
的に上動すると、連結部材25が軸27を中心として図
の反時計回りに回転するので、係合部材35がガイド部
材から側方つまり胴部2の半径方向へ突出する。上側螺
旋部材15が十分に上動したら、胴部2を下方へ押し付
ける力をゆるめる。すると、上下のコイルバネ23と6
の反力でマスキング部材3が異形管の開口部(胴付き)
に押し付けられた状態で胴部2が上動する。下側螺旋部
材10が上側螺旋部材15によって押し戻される状態と
なると、胴部内壁にある突起(ロック部材)14に上側
螺旋部材15の螺旋面15aが引っ掛かり、その螺旋面
に沿って上記回転角(45度)からさらに45度回転し
ながら、上部定位置に固定される(図2参照)。この状
態では、係合部材35が突出しているため管受け口に引
っ掛かり、マスキング部材3も管の胴付きに押し付けら
れた状態で固定される。
クル)40をフック等に引っ掛けて吊り上げ、該吊り上
げられた異形管の外面塗装を行えばよい。図4はその吊
り下げ状態を表す。図5は、被塗装物である異形管Pの
例を表す断面図であり、同図(a)はS2型、(b)は
NS型、(c)はK型、(d)はA型、(e)はT型の
異形管をそれぞれ表す。これら以外にも種々のものがあ
る。同図において、50は突出した係合部材35が係合
する受け口、51は胴付きであり、マスキング部材3の
テーパー面がこの胴付きのコーナー部に当接する。な
お、Aの部分は外面塗装部分、Bの部分は内面塗装部分
であり、この部分に外面塗装用の塗料が侵入しないよう
にマスキングを行う。
取り外す時は、胴部2を持って再度管側へ押し付ける。
すると、胴部2が下降し、下側螺旋部材10が上部定位
置にある上側螺旋部材15を螺旋面に沿って45度回転
させながら押し上げる。さらに押し付けて上側螺旋部材
15を押し上げ切ったら、押し付ける力をゆるめ、コイ
ルバネ6とコイルバネ23の反発力でマスキング部材3
を管の胴付きに押し付けた状態のまま胴部を押し戻させ
る。
って押し戻される状態となると、胴部内壁にあるロック
部材14に上側螺旋部材15の螺旋面15aが引っ掛か
り、当該螺旋面に沿ってさらに45度回転する。しかし
ながら、この螺旋面15aには凹部16が設けられてい
るので、該凹部にロック部材14が嵌り込み、上側螺旋
部材15も下側螺旋部材10に追従して下部定位置(図
2参照)に戻される。すると、連結部材25が図の時計
方向に回動して、係合部材35をガイド部材30内に引
っ込める。これにより被塗装物(異形管)との係合が解
除されるので、治具1を管から引き抜けばよい。
たマスキング部材と係合部材との干渉が生じず、被塗装
物である異形管等に対する着脱も簡単である。異形管の
種類によって受け口部と胴付き部の形状、寸法等が異な
り、例えばT型管とNS型管では受け口部の飲込みシロ
寸法が異なるが、これは、マスキング部材3と下側螺旋
部材の接続部の位置等の調整で対応することができる。
また、装着するマスキング部材は、被塗装物の形状、寸
法等に合わせて蓋型やコーン型等、各種のものを用意し
ておき、適宜選択して取り付けるようにすればよい。さ
らに、この治具1の外面にシリコンゴムやテフロン被膜
などのコーティングを施しておくことにより、清掃性が
向上し、例えば粉体塗料が付着した場合は、エアブロー
で吹き飛ばすことができるようになる。なお、内部に侵
入した粉体塗料は、分解掃除で清掃除去すればよい。
装用治具は、従来吊り下げが困難であった異形管等に対
し簡単な操作で着脱することができ、異形管等を確実に
吊り下げることが可能となった。しかもその装着時にマ
スキング部材と干渉せず、装着と同時にマスキングも行
うことができるので、実用上きわめて便利である。簡単
な操作で着脱できるので、例えば塗装のロボット化を図
るうえでも効果的なものとなった。
一部断面図である。
ある。
図である。
(b)はNS型、(c)はK型、(d)はA型、(e)
はT型を表す。
型、(b)は複合型を表す。
Claims (2)
- 【請求項1】 異形管等の被塗装物の開口部に嵌合して
該開口部を閉塞するマスキング部材と、該マスキング部
材を上下動可能に保持する保持部材と、前記マスキング
部材を下向きに付勢する付勢手段と、前記保持部材に側
方に突出可能に付設されその突出時に被塗装物と係合す
る係合部材と、前記保持部材に対し前記マスキング部材
が上動したときに前記係合部材を側方に突出させる係合
部材作動装置と、前記各部材を一体として吊り下げるこ
とのできる吊下げ部材とを具備することを特徴とする塗
装用治具。 - 【請求項2】 係合部材作動装置として、上面に螺旋状
傾斜面が形成されバネ圧によって下向きに付勢された下
部螺旋部材と、該下部螺旋部材の螺旋状傾斜面に対応す
る傾斜面が下面に形成されバネ圧によって下向きに付勢
された軸心回りに回転可能な上部螺旋部材と、前記上部
螺旋部材が上動したときに前記被塗装物に係合する係合
部材を側方へ突出させるように該上部螺旋部材と前記係
合部材とを連結する連結部材と、前記上部螺旋部材の螺
旋状傾斜面に係合するロック部材とが設けられ、前記下
部螺旋部材の螺旋状傾斜面を上部螺旋部材の螺旋状傾斜
面に押し当てることにより該上部螺旋部材を回転させつ
つ上動させ、前記係合部材を突出させるように構成され
た請求項1に記載の塗装用治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10166306A JPH11333340A (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | 塗装用治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10166306A JPH11333340A (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | 塗装用治具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11333340A true JPH11333340A (ja) | 1999-12-07 |
Family
ID=15828904
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10166306A Pending JPH11333340A (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | 塗装用治具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11333340A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101286621B1 (ko) * | 2011-10-20 | 2013-07-15 | 김기호 | 피도물 보호용 도료낙하방지패널 |
CN109731724A (zh) * | 2019-03-04 | 2019-05-10 | 青岛欧轩机械有限公司 | 一种工件吊装喷涂生产线 |
CN115780140A (zh) * | 2022-12-12 | 2023-03-14 | 无锡美悦电器有限公司 | 一种可调节式机器人喷涂设备 |
-
1998
- 1998-05-28 JP JP10166306A patent/JPH11333340A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101286621B1 (ko) * | 2011-10-20 | 2013-07-15 | 김기호 | 피도물 보호용 도료낙하방지패널 |
CN109731724A (zh) * | 2019-03-04 | 2019-05-10 | 青岛欧轩机械有限公司 | 一种工件吊装喷涂生产线 |
CN115780140A (zh) * | 2022-12-12 | 2023-03-14 | 无锡美悦电器有限公司 | 一种可调节式机器人喷涂设备 |
CN115780140B (zh) * | 2022-12-12 | 2023-11-03 | 无锡美悦电器有限公司 | 一种可调节式机器人喷涂设备 |
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