JPH11333107A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JPH11333107A
JPH11333107A JP14581698A JP14581698A JPH11333107A JP H11333107 A JPH11333107 A JP H11333107A JP 14581698 A JP14581698 A JP 14581698A JP 14581698 A JP14581698 A JP 14581698A JP H11333107 A JPH11333107 A JP H11333107A
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control unit
mounting base
gaming machine
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board
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JP14581698A
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Sadao Ioki
定男 井置
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技盤の交換作業の効率化を図りつつ、制御
ユニットの中身(すなわち、制御基板)がよく見えると
ともに、ノイズ等に強い遊技機を提供する。 【解決手段】 役物制御ユニット17の制御基板44を
収納するケース45を、クリア部材により透視可能に構
成するとともに、役物制御ユニット17を導電性を有す
る材質により形成した取付ベース46に取り付け、この
取付ベース46は、圧接部58、59を介して制御基板
44のアース電極と導通状態とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技など
を行う遊技機に係わり、詳しくは、制御基板の視認性及
び耐ノイズ性等の向上を図った遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、遊技場のパチンコ機等の遊技機
は、遊技島と呼ばれる設備の両面又は片面に複数並べて
設けられ、この遊技島内に保有され循環する遊技球によ
り運用される。この遊技島内には、遊枝球が循環するた
めに長い循環経路が形成されていて、その経路を遊技球
が転動することで摩擦等により遊技球が帯電したり、ま
た循環経路内に設けられる球磨き装置等で研磨されるこ
とで同じく遊技球が帯電しやすくなっている。一方、遊
技機には、遊技盤の役物等にモーターやソレノイドとい
った電気的駆動源がたくさん設けられており、これらの
電気的駆動源を作動させることで遊技が行えるようにな
っているが、これら電気的駆動源も静電気や電磁波など
のノイズを発生させる原因となっている。
【0003】ところで、この種の遊技機は、前記電気的
駆動源等の動作を制御する制御回路が形成された制御基
板を一つ又は複数備えており、この制御基板は後述する
ように基板収納部材内に封印されて収納された制御ユニ
ットとして設けられているが、この制御ユニット内の制
御基板が、前述した遊技球の静電気や電気的駆動源から
発生するノイズによる影響を受けないように、対策する
必要がある。そして従来、この対策としては、制御基板
を収納する前記基板収納部材を導電性を有する材料(例
えば、金属)により構成し、これにより制御基板全体を
導電体で覆ってシールドすることが行われていた。或い
は、前記基板収納部材は合成樹脂等により構成するが、
この基板収納部材内における制御基板の両面側に、例え
ば金属製のプレートを配設して、制御基板の前後両面を
覆ってシールドすることが行われていた。
【0004】また、最近不正者が夜間に遊技店に侵入し
て、遊技制御プログラム等を記憶する制御基板上のRO
M等を交換したり、その他不正部品を取付けて一部の不
正行為者のみが不正な利益を得られるような不正改造を
遊技機に施し、遊技店が損害を受けるといった被害が発
生している。このため、このような不正行為が行われな
いように、前記制御ユニットの基板収納部材にはワンウ
ェイネジで固定する等の封印が施され開封されたかどう
かが容易に識別できるような対策がほどこされている。
またなお、前述のノイズや静電気等の影響を受け難くす
る対策としては、制御上の工夫が行われる場合もある。
すなわち、例えばCPU等の暴走に対応するために、例
えば2ms毎のリセット等を行って遊技制御が実行され
ている。しかし、このような制御上のノイズ対策だけで
は十分ではなく、物理的に制御基板を前述の静電気や電
磁波などから遮蔽する必要があり、そのために、基板収
納部材を金属製にするなどの前述の対策が実行されてい
た。
【0005】因みに、最近では遊技盤に対して制御ユニ
ットが一体的に設けられ、この制御ユニットと、遊技盤
に配置された電気部品との配線処理が完了している構成
の遊技機も製造されている。これは、遊技機を、遊技盤
と遊技機の本体枠とを分離可能な構成とし、遊技店にて
遊技機の本体枠を遊技店に残して、遊技盤だけを新しい
ものに着脱交換する際に、制御ユニットの取付作業や配
線作業を省略することが可能となっているからであり、
このような構成も多くの遊技機に適用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
遊技機にあっては、制御基板の視認性の面で、以下のよ
うな問題点があった。すなわち、制御基板が金属製のプ
レート等でかなりの部分を覆われているため、制御ユニ
ット(基板収納部材)を開封しなければ、制御基板の表
裏を含めたすべて(実装部品や回路パターン等)が目視
できなかった。このため、不正者により制御基板の実装
部品などが不正部品と交換されたり、基板収納部材内に
不正部品が装着されたりした場合に、遊技店の店員など
が保守点検時等に確認作業を行つてもその発見が難し
く、長期間不正改造されたことに気づかずに被害が拡大
する恐れがあった。
【0007】というのは、不正者の中には、封印をした
まま基板収納部材の上蓋と下蓋との重なる部分から無理
やり部品交換を行ったり、また封印部分を破壊したこと
が容易に判別できないように細工をして不正改造を行っ
たりするものがいる。ところが、封印を遊技店側の判断
で破壊してしまうと遊技機としての使用が許可されなく
なる場合もあるため、遊技店の店員などが行う保守点検
時等の確認作業は、通常、制御ユニットを開封しないで
行うからである。つまり、制御ユニットは封印を破らず
に確認作業をしなければならず、制御基板を丸裸にして
確認作業を行うことができないので、金属製のプレート
などで見えにくい部分はいつまでも確認できず、上述し
た不正が長期間発見できないことがあった。また、同様
の理由から、上記制御基板の確認作業は、非常にめんど
うで時間がかかるものとなっていた。
【0008】なお、導電性部材を使用せずに制御ユニッ
トを形成することも考えられるが、単に制御ユニットか
らシールドを取り除くだけでは、GND(グランド、す
なわちアース面のこと)としての機能が弱くなり、また
前述のノイズに極端に弱くなってしまう。また、最近の
制御ユニットが遊技盤と一体化されている遊技機におい
ては、遊技盤の交換作業も考慮する必要があり、限られ
た遊技盤の裏面スペースに、必要な部材を効率よく配置
することも考慮しなければならない。そこで本発明は、
遊技盤の交換作業の効率化を図りつつ、制御ユニットの
中身(すなわち、制御基板)がよく見えるとともに、ノ
イズ等に強い遊技機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明による遊技機は、遊技機を構成するい
ずれかの電気部品の制御のための制御ユニットと、この
制御ユニットを当該遊技機の裏面側に着脱可能に取付け
るための取付ベースと、を備える遊技機において、前記
制御ユニットは、前記制御を実行する制御回路が形成さ
れた制御基板と、この制御基板を、その周囲を覆う状態
で収納する透明な制御基板収納部材とを含み、少なくと
も外部から前記制御基板が視認可能となる構成とされ、
前記制御ユニットは、前記取付ベースに対して当該遊技
機の裏面側に配置されて取付けられる構成とし、前記取
付ベースは、導電性を有する材質により形成するととも
に、前記制御ユニットを当該遊技機の裏面側から取付可
能とする構成とし、かつ制御ユニットを取付ベースに取
り付けた際には、前記制御基板のアース電極と導通状態
となるように構成したことを特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明による遊技機は、遊技
機を構成するいずれかの電気部品の制御のための制御ユ
ニットと、この制御ユニットを当該遊技機の裏面側に着
脱可能に取付けるための取付ベースと、遊技球の流下を
案内する遊技球流下通路と、を備える遊技機において、
前記制御ユニットは、前記制御を実行する制御回路が形
成された制御基板と、この制御基板を、その周囲を覆う
状態で収納する透明な制御基板収納部材とを含み、少な
くとも外部から前記制御基板が視認可能となる構成とさ
れ、前記取付ベースは、導電性を有する材質により形成
するとともに、前記遊技球流下通路の背面側に重合して
設け、かつ前記制御ユニットを当該遊技機の裏面側から
取り付ける構成とするとともに、制御ユニットを取付ベ
ースに取り付けた際には、前記制御基板のアース電極と
導通状態となるように構成し、前記取付ベースの、前記
制御ユニットと前記遊技球流下通路との間に形成される
領域には、制御ユニットを取付ベースから取り外した際
に、遊技球流下通路が視認可能となる視認領域が形成さ
れていることを特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明による遊技機は、入賞
部を有する遊技領域を形成した遊技盤を本体枠から着脱
交換可能にするとともに、入賞部へ入賞した入賞球を流
下案内する入賞球流下通路と、遊技領域に配置された電
気部品の制御のための制御ユニットと、該制御ユニット
を着脱可能に取り付ける取付ベースと、の各々が遊技盤
と一体化された遊技機において、前記入賞球流下通路
を、遊技盤の裏面側に形成し、前記制御ユニットは、前
記制御を実行する制御回路が形成された制御基板と、こ
の制御基板を、その周囲を覆う状態で収納する透明な制
御基板収納部材とを含み、少なくとも外部から前記制御
基板が視認可能となる構成とされ、前記取付ベースは、
導電性を有する材質により形成するとともに、前記入賞
球流下通路の背面側に重合して設け、かつ前記制御ユニ
ットを当該遊技機の裏面側から取り付ける構成とすると
ともに、制御ユニットを取付ベースに取り付けた際に
は、前記制御基板のアース電極と導通状態となるように
構成し、前記取付ベースの、前記制御ユニットと前記入
賞球流下通路との間に形成される領域には、制御ユニッ
トを取付ベースから取り外した際に、入賞球流下通路が
視認可能となる視認領域が形成されていることを特徴と
する。
【0012】また、好ましい態様として、例えば請求項
1乃至3の何れかに従属する請求項4記載のように、前
記取付ベースには、前記制御ユニット側に突出するよう
に形成され、制御ユニットと取付ベースが組み付けられ
た際に、突出部の所定部位が前記アース電極又は前記ア
ース電極と導通状態にある前記制御基板上の回路導体に
圧接する取付ベース側導通部が備えられ、前記取付ベー
ス側導通部は、少なくとも前記取付ベースに対して前記
制御ユニットが取り付けられる方向に沿って、可撓性を
有するように構成してもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の各例
を図面を参照して説明する。第1の実施の形態 図1〜図4は本発明を適用した遊技機の第1の実施の形
態を示している。なお、以下の各例の遊技機は、その裏
面側の構成、特に制御ユニットおよびその取付ベースの
構成に特徴を有し、その正面構成については特に限定さ
れないものであるため、その正面構成についての図示を
省略する。 A.遊技機の全体構成 図1は遊技機裏側の全体を示す図である。図1におい
て、1は遊技機であり、遊技機1には遊技媒体貸出装置
としてのカード式玉貸機(以下、単に玉貸機という)2
が併設されている。遊技機1にカード式玉貸機2を併設
したパチンコ装置は、いわゆるCR機(カードリーディ
ング機)と称される。
【0014】遊技機1は、前面側に設けられた額縁状の
前面枠(図示省略)と、この前面枠に対して(詳しく
は、前面枠に取付けられた金属フレーム3の遊技盤収納
部4に対して)着脱自在に取り付けられ、前面側に遊技
領域の形成された遊技盤(図1では図示省略)と、この
遊技盤の前面側に配置されるガラスを支持する樹脂製の
ガラス枠(図示省略)とを有している。ここで、前面枠
は遊技機1を設置している木製の機枠5に対して開閉可
能に支持され、ガラス枠は前面枠に開閉可能に支持され
ている。また遊技盤は、発射された遊技球を上方から落
下させつつアウトあるいはセーフの判定を行う領域であ
り、入賞口に球が入って有効にセーフとなる場合は所定
数の賞品球が排出される。遊技盤における遊技領域はパ
チンコ球を用いて遊技を行うものであれば、例えばいわ
ゆる「第1種」に属するもの、あるいは図柄表示装置を
備えた「第3種」に属するもの、あるいは他の機種等で
あってもよく、任意の構成をとり得る。
【0015】遊技機1における裏機構の主要な部品とし
ては、貯留タンク(上タンク)11、誘導路12、ター
ミナル基盤(外部端子基盤)13、半端センサユニット
14、排出ユニット15、排出発射制御ユニット16、
役物制御ユニット17、役物中継基盤18、発射ユニッ
ト19、カードユニット接続基板20、セーフユニット
21、裏機構盤の基枠体22(裏メカベース)、及び音
制御ユニット23がある。なお、役物制御ユニット1
7、役物中継基盤18、及び音制御ユニット23は、こ
の場合遊技盤の裏側に取り付けられている。
【0016】基枠体22は、合成樹脂製の一体成型品か
ら形成され、遊技機1の前面枠の裏側に固定された金属
フレーム3に取り付けられている。そして、この基枠体
22の上に各種の部品、例えば貯留タンク11、誘導路
12、ターミナル基盤13、半端センサユニット14、
排出ユニット15、排出発射制御ユニット16、カード
ユニット接続基板20、セーフユニット21などが取り
付けられており(例えば、ワンタッチの保持部材によっ
て固定される)、これらの各種部品と基枠体22とを総
称する概念として裏機構盤24と称している。
【0017】金属フレーム3は矩形状をなし、遊技盤を
着脱可能に収納固定する遊技盤収納部4が形成されてい
る。遊技盤収納部4には図示略している複数の遊技盤固
定器具が配置され、それらの複数の遊技盤固定器具によ
って遊技盤を固定するようになっている。ここで、額縁
状の前面枠、ガラス枠、各種ユニット部品(例えば、貯
留タンク11、誘導路12、ターミナル基盤13、半端
センサユニット14、排出ユニット15、排出発射制御
ユニット16、カードユニット接続基板20、セーフユ
ニット21等)と基枠体22とを含む裏機構盤24等
は、全体として枠体ユニットを構成し、枠体ユニットは
遊技機1の本体枠に相当する。したがって、遊技機1は
遊技盤(その裏側に配置される役物制御ユニット17、
役物中継基盤18、音制御ユニット23等を含む)、枠
体ユニットおよび機枠5の3つに区分されることにな
る。そして、機枠5に対して枠体ユニットが開閉可能に
支持され、枠体ユニットに遊技盤が着脱交換可能に固定
される構成となる。
【0018】貯留タンク11は排出される前の球を予め
貯留しておくもので、この貯留タンク11の球数の不足
は補給センサ(図示略)によって検出され、不足のとき
は島設備から球が補給される。貯留タンク11内の球は
誘導路12により誘導され、排出ユニット15によって
排出される。誘導路12に賞球排出あるいは球貸し排出
のための球が有るかどうかは半端センサユニット14に
よって検出される。ターミナル基盤13はAC電源の入
力や遊技店のホールコンピュータ(管理装置:図示略)
との間における信号の授受などについての中継を行うも
ので、リレー部およびコネクタ部(ホールコンピュータ
との接続を行う)に区分されており、両者はケーブルに
て接続されている。
【0019】排出発射制御ユニット16は遊技機1の枠
体ユニット側(ここでは基枠体22)に取付けられ、球
の排出や発射等に必要な各種電気部品の制御を行うもの
で、所定のケース内にこの制御機能を実現する回路基板
が収納されて構成されている。発射ユニット19は、遊
技機1の前面下部に設けられた発射操作ノブ(図示省
略)の操作に応じて、球を発射するための機構である。
カードユニット接続基板20はカード式玉貸機2から延
出するケーブル32を遊技機1に接続するためのもの
で、ケーブル32の端部にあるコネクタを受ける装着部
材(例えば、メス型のコネクタ)を備えている。
【0020】遊技盤の裏面側には、入賞球が流下可能な
空間が形成されて入賞球を集合させる入賞球集合部材3
3(遊技球流下通路、入賞球流下通路に相当:図2参
照)が設けられており、この入賞球集合部材33は、例
えば透明の樹脂製(ABS樹脂等)で、遊技盤の各入賞
口に入ったセーフ球(入賞球)を導く機能を有してい
る。そして、この入賞球集合部材33によって導かれた
セーフ球は下方の入賞球集合棚34(遊技球流下通路、
入賞球流下通路)によって集められ、次いで、入賞球流
下樋35(遊技球流下通路、入賞球流下通路)を通って
セーフユニット21に導かれるようになっている。入賞
球集合棚34は基枠体22に形成され、合成樹脂部材に
より成形されている。また、入賞球集合樋35も同様に
基枠体22に形成され、合成樹脂部材により成形されて
いる。
【0021】セーフユニット21は、入賞球集合樋35
の流下端部に設けられており、入賞球集合樋35を流下
してくるセーフ球をセーフセンサ21aにより1個ずつ
検出し、セーフ球に対応した賞球排出が行われる毎に、
検出したセーフ球を1個ずつ排出するものである。ま
た、遊技盤の裏面側にはアウト球流下樋(図示省略)が
設けられており、このアウト球流下樋は、遊技領域下部
のアウト口(図示省略)に流入した球(アウト球)を流
下させて、球排出口36から遊技機1の外部に排出する
(すなわち、アウト球を遊技機1の裏面側へ流下案内す
る)ようになっている。なお、球排出口36は、セーフ
ユニット21から排出された球も同様に外部に排出する
ようになっている。また、音制御ユニット23は、遊技
機1の前面等に配設されたスピーカ(図示略)より、遊
技状態に応じて各種効果音を適宜出力する制御を行うも
のであり、役物制御ユニット17の制御基板とケーブル
接続されて、遊技状態を示す信号などの授受が行われる
ようになっている。なおこの音制御ユニット23は、こ
の場合後述の取付ベース46の下部に装着されるように
なっている。ここで、入賞球流下通路および遊技球流下
通路の概念について説明すると、以下のようになる。 入賞球流下通路 入賞球流下通路とは、遊技盤41の入賞部に入賞した入
賞球を流下させて下方へ導く通路をいう。例えば、入賞
球集合部材33、入賞球集合棚34、入賞球流下樋35
である。 遊技球流下通路 遊技球流下通路とは、遊技球が流れる全ての通路(通路
の形成されている機構を含む)いう。したがって、遊技
球流下通路には入賞球流下通路が含まれる他に、遊技球
が流れる通路が形成されている機構、すなわち貯留タン
ク11、誘導路12、半端センサユニット14、排出ユ
ニット15、セーフユニット21があるとともに、さら
にアウト球が流下するアウト球流下樋(図示省略)、ア
ウト口(図示省略)、球排出口36等がある。
【0022】B.遊技盤裏側の構成 次に図2により、遊技盤裏側の構成について説明する。
図2において符号41で示すものが、遊技盤である。本
例の遊技盤41は、比較的小型に形成されたセンター役
物42(TV表示器を有する特別図柄表示装置のこと、
以下同様)が遊技領域の略中央に配置される構成の遊技
盤である。遊技盤41は、木製のベニア部材43を基盤
として備え、ベニア部材43の前面(遊技領域の内外)
に各種の入賞具やセンター役物42等を搭載した構成に
なっている。この遊技盤41の裏側には、前述した入賞
球集合部材33が設けられており、センター役物42の
後方はこの入賞球集合部材33の裏面よりも突出させて
形成されている。また、入賞球集合部材33の背面側で
あって、遊技機1の前面から見てセンター役物の右側の
位置には、役物制御ユニット17が配置される構成にな
っている。さらに、センター役物42の後部側には、役
物中継基盤18が搭載されている。
【0023】役物制御ユニット17は、遊技盤41に配
設されている各種スイッチ、ソレノイド、ランプ等の電
気部品(電気式役物)を電気的に制御するもので、この
役物制御(遊技制御)を行う制御回路が形成された制御
基板44(図4に示す)が、ケース45(制御基板収納
部材)内に収納された構成となっている。ケース45
は、透明な合成樹脂などのクリア部材よりなり、制御基
板44の周囲全体を覆う状態で設けられているが、制御
基板44の全体が、ケース45の外側のどの方向(少な
くとも、上下、左右、及び前後)からでも、はっきり透
視可能(すなわち、外部から視認可能)となっている。
また後述するように、役物制御ユニット17は、取付ベ
ース46を介して遊技盤41の裏面側に着脱可能に取付
けられている。
【0024】上記取付ベース46は、導電性を有する材
質により形成されており、具体的には金属又は導電性樹
脂等の導電性を有する樹脂よりなり、この取付ベース4
6は、後述するように制御基板44のアース電極(図示
省略)と導通状態とされている。ここで、導電性樹脂と
は、樹脂に例えばカーボンを加えて導電性を高めた材料
である。そして、取付ベース46に帯電した静電気等
は、空中放電等により放出することが可能になってい
る。因みに、取付ベース46は遊技盤41を収納する金
属フレーム3や、遊技機1を設置している島設備自体の
GND金属等に対して、導通するような配線処理を予め
施しておくことも可能であり、この場合、取付ベース4
6に帯電した静電気等をより速やかにGNDに放出する
ことが可能になる。取付ベース46は入賞球集合部材3
3の背面側に重合して設けられ、かつ役物制御ユニット
17を遊技盤41の裏面側から取り付けることが可能な
構成になっている。そして、役物制御ユニット17を取
付ベース46に取り付けた際には、制御基板44のアー
ス電極と導通状態となるとともに、取付ベース46の役
物制御ユニット17と入賞球集合部材33との間に形成
される領域には、役物制御ユニット17を取付ベース4
6から取り外した際に、入賞球集合部材33が視認可能
となる視認領域53が形成されている。
【0025】視認領域53を説明すると、取付ベース4
6は全体として概略直方体形状とされており、その表面
(遊技機1の裏面側:すなわち遊技機1の裏面方向から
見て取付ベース46の手前側の面のこと)側には多数の
小穴54が形成されている。これら多数の小穴54は、
図3に示すように、ほぼ円形に形成されるとともに、遊
技球の径よりやや小さく遊技球を通過させないが、可能
な限りにおいて視界を良くする程度の大きさを有してい
る。そのため、役物制御ユニット17を取付ベース46
から取り外した際には、取付ベース46に形成された多
数の小穴54を通して入賞球集合部材33を視認(例え
ば、入賞球集合部材33を流下する遊技球の動向を視
認)できるようになる。この場合、取付ベース46の表
面に形成された多数の小穴54は、視認領域53を構成
する。なお、取付ベース46に多数の小穴54が形成さ
れていることにより、取付ベース46は軽量(小穴54
を形成しない場合に比して)になっている。このように
役物制御ユニット17を取付ベース46から取り外せ
ば、入賞球集合部材33内を流れる遊技球が視認領域5
3を通して遊技機1の裏面側から視認できる構成となっ
ている。
【0026】取付ベース46は、その裏面側(遊技機1
の前面側)に設けられた突起(図示省略)を、遊技盤4
1のベニア部材43に形成された位置決め穴48,49
に係合させることにより位置決めされ、その周縁部に複
数設けられた貫通孔50に挿通した釘をベニア部材43
に打込むことによって、遊技盤41の所定位置に固定さ
れている。また、役物制御ユニット17は排出発射制御
ユニット16等とケーブルで接続されている他、役物中
継基盤18とフラットケーブルを介して接続されている
(図1参照)。またなお、役物中継基盤18は、遊技盤
41に配置されている各種役物と役物制御ユニット17
との間におけるケーブルの接続中継を行うもので、中継
基板ボックス18dの内部に、リレー基板18aと、コ
ネクタ基板18bと、中継基板18cとが設けられた構
成となっている。
【0027】C.役物制御ユニットの取付け構造 次に、役物制御ユニット17の取付け構造等の詳細につ
いて、図2に加え図3および図4を参照して説明する。
図2に示すように、取付ベース46の表面側(遊技機1
の裏面側)の上下には、円柱状の突起51が形成された
止着部52が設けられており、この止着部52の突起5
1の端部には後述の止着部材71(図4参照)が係合す
る係合部が形成されている。また、取付ベース46の表
面側の上部および下部には、役物制御ユニット17の側
に突出するように形成されたL字状の圧接部58、59
(取付ベース側導通部)がそれぞれ設けられている。
【0028】役物制御ユニット17は、図4(a)
(b)に示すように所要の電子部品61等を配設した平
板状の制御基板44を、前述のケース45(制御基板収
納部材)内に収納した構成になっている。このケース4
5は、蓋部材45aと底部材45bとよりなり、前述し
たようにクリア部材で形成されることより、制御基板4
4の全体が外部からはっきり視認できるようになってい
る。例えば、透明樹脂製の底部材45bを通して、制御
基板44の裏面を視認でき、また蓋部材45aを通し
て、制御基板44の表面やこの表面に搭載した電子部品
61等を視認できる。これにより、第3者機関や遊技店
の従業員が役物制御を行う回路を定期的に点検する際
に、検査をしやすくすることができる。
【0029】また、図2に示すように、ケース45の上
端部には突片63(図4に拡大図をを示す)が設けられ
ており、この突片63には後述の止着部材71(図4参
照)が挿通している。止着部材71は、その頭部aから
伸びる軸の先端側にに挿入端部(ロック部)71aが形
成され、ワンタッチの簡単な手作業で止着が可能な周知
の取付具である。すなわち、この止着部材71は、その
頭部を押圧しつつ、取付ベース46の表面側に形成され
た止着部52に対して押し込むと、挿入端部71aが拡
径して前記止着部52にワンタッチで係止し、容易に離
脱しないようになるものであり、逆に挿入端部71aを
引張ることで、挿入端部71aを縮径させて前記止着部
52から容易に離脱できるものである。同様に、ケース
45の下端部にも突片(図示略)が設けられており、下
端部の突片にも止着部材(図示略)が挿通し、その止着
部材を取付ベース46の表面側に形成された止着部(図
示略)に対して押し込むことによりワンタッチで係止し
て止着可能になっている。
【0030】ケース45の上部および下部には、複数
(ここでは4個)のかしめ部材64がそれぞれ設けられ
ており、これらのかしめ部材64はケース45の蓋部材
45aおよび底部材45bを相互に固定して、ケース4
5を開くことができないように封印するためのものであ
る。例えば、無理にケース45を開く場合(例えば、内
部の制御基板44に対して不正改造をするような場合)
には、かしめ部材64を切断工具で切断しなければなら
ず、これにより、ケース45を開いたかどうかが分かる
ようになっている。また、ケース45の底部材45bに
おける前述の圧接部58に対応する位置には、この圧接
部58を内部に挿通可能とする開口部65(図4参照)
が設けられている。
【0031】図4(a)は役物制御ユニット17を取付
ベース46に取り付ける前の状態、図4(b)は取り付
けた後の状態のそれぞれの部分断面を示しており、紙面
における右側が、この場合遊技機1の裏面側(後方側)
であり、また紙面における上方が、この場合遊技機1の
上方側である。図4に示すように、役物制御ユニット1
7の制御基板44は、ケース45(例えば、底部材45
b)に形成されたビス止めボス66に対してビス67
(制御基板44に形成された図示しない取付穴を通し
て)を捩じ込むことにより、ケース45に取り付けられ
る。
【0032】次に、圧接部58について詳細に説明する
と、圧接部58は図3に拡大図を示すように、取付ベー
ス46の表面側から遊技機1の裏面方向(役物制御ユニ
ット17の側)に突出するように形成され、かつ取付ベ
ース46に対して役物制御ユニット17が取り付けられ
る方向に沿って可撓性を有している(すなわち、役物制
御ユニット17が取り付けられる方向に撓むことができ
る)。また、圧接部58は一定幅のL字状に形成され、
その先端側は図中斜め下向きにやや傾斜するような形状
に加工された圧接領域58aとなっており、この圧接領
域58aは役物制御ユニット17と取付ベース46が組
み付けられた際に、ケース45の開口部65を通して制
御基板44の裏面の所定位置のアース電極(又はアース
電極に導通した制御基板44上の回路導体)に面接触で
圧接するような構成になっている(図4(b)参照)。
なお、圧接部58の先端側に形成された圧接領域58a
が圧接する制御基板44の裏面の所定位置には、制御基
板44のアース電極、又はこのアース電極と導通状態に
ある制御基板44上の回路導体が露出状態に形成されて
おり、図4(b)に示す組付け状態においては、このア
ース電極又は回路導体が圧接部58と確実に導通する。
ここで、圧接部58の先端側に形成された圧接領域58
aは、取付ベース46における突出部の所定部位に相当
し、本実施の形態では突出部の所定部位は圧接部58の
先端になっている。ただし、突出部の所定部位は必ずし
も圧接部58の先端に限るものではなく、制御基板44
上のアース電極又は前記アース電極と導通状態にある回
路導体に圧接する箇所は、圧接部58のどの部分であっ
てもよい。
【0033】次に、上記役物制御ユニット17を遊技盤
41の裏面側に取付ける作業について説明する。最初
に、取付ベース46を遊技盤41のベニア部材43に固
定する作業から行う。この作業では、まず取付ベース4
6の裏面側(遊技機1の前面側)に設けられた突起(図
示省略)を、遊技盤41のベニア部材43に形成された
位置決め穴48,49に係合して位置決めする。次い
で、取付ベース46の周縁部に複数設けられた貫通孔5
0に釘を挿通してベニア部材43に打込むことによっ
て、取付ベース46を遊技盤41の所定位置に固定す
る。
【0034】次いで、この取付ベース46に対して役物
制御ユニット17を取り付けることになる。まず、役物
制御ユニット17の全体を取付ベース46の表面側(遊
技機1の裏面側)に重ねるようにして、ケース45の上
部にある突片63に挿通されている止着部材71を取付
ベース46の表面側に形成された止着部52に対して当
接させる(すなわち、ロック部71aを押し込む直前の
状態にする)。なお、ケース45の下部にある突片(図
示略)に挿通されている止着部材(図示略)についても
取付ベース46の表面側に形成された止着部52に対し
て当接させる。この際、取付ベース46の表面側に形成
された前述の圧接部58は、ケース45に形成された前
述の開口部65を臨む位置にあり、その先端部である圧
接領域58aが制御基板44の裏面に対向する。この状
態は図4(a)のように示される(役物制御ユニット1
7を取付ベース46に取り付ける前の状態)。なお、他
方の圧接部59については図4での図示を略している
が、機能は圧接部58と同様であり、図4を参照しての
説明は省略する。
【0035】次いで、図4(b)に示すように、ケース
45の止着部材71を取付ベース46の止着部52に対
して押し込む。これにより、ワンタッチで止着部材71
のロック部71aが止着部52に係合して止着される。
同様に、ケース45の下部にある突片(図示略)に挿通
されている止着部材(図示略)についても取付ベース4
6の表面側に形成された止着部52に対して押し込み、
ワンタッチで止着部材を止着部52に係合させて止着す
る。このとき、役物制御ユニット17は取付ベース46
に重ね合わせた状態で固定され、かつ同時に、前記圧接
部58の先端部である圧接領域58aはケース45に形
成された開口部65を通して制御基板44の裏面の所定
位置に所定の圧力で接触する(すなわち、圧接する)。
この場合、圧接部58は可撓性を有しているため、役物
制御ユニット17を取付ベース46に重ね合わせた状態
で固定するときに、圧接部58全体が撓みながら、その
圧接領域58aが制御基板44のアース電極(又はこの
アース電極と導通状態にある制御基板44上の回路導
体)に面接触で押し付けられ、両者が確実に導通する。
そして、圧接部58に可撓性があるため、例えば振動等
が生じても、圧接領域58aが制御基板44のアース電
極から離れることがなく、良好な導通状態が保たれる。
【0036】なお、以上と逆の手順により、役物制御ユ
ニット17を取付ベース46(すなわち、遊技機1)か
ら容易に取り外すことができる。この場合、役物制御ユ
ニット17を取付ベース46から取り外したとき、取付
ベース46の視認領域53を通して入賞球集合部材33
を視認することが可能になり、例えば入賞球集合部材3
3内を流れる遊技球を遊技機1の裏面側から確認でき
る。
【0037】以上説明した第1の実施の形態の遊技機1
では、役物制御ユニット17の制御基板44を収納する
ケース45をクリア部材により構成するとともに、役物
制御ユニット17を取り付ける取付ベース46を導電性
を有する材質により形成し、かつ入賞球集合部材33の
背面側に重合して設け、さらに役物制御ユニット17を
遊技盤41の裏面側から取り付ける構成とするととも
に、役物制御ユニット17を取付ベース46に取り付け
た際には、取付ベース46に設けられた圧接部58の圧
接領域58aがケース45に形成された開口部65を通
して制御基板44上の所定のアース電極又は回路導体と
圧接して、取付ベース46と制御基板44が導通状態と
なる。このため、以下のような各種効果が得られる。
【0038】(1)役物制御ユニット17(以下、適
宜、制御ユニット17という)を取り外した状態(すな
わち、ユニット単体の状態)で、この制御ユニット17
のケース45(制御基板収納部材)を開封することなく
(封印のかしめが付加されている場合には、例えば封印
のかしめ部材64を切断すること無く)、役物制御ユニ
ット17内の制御基板44のすべてが丸見え状態にな
り、基板44上に載ってる電子部品(CPU等)の全て
がはっきり視認でき不正者による部品交換等による不正
が発見しやすくなり、不正行為を抑止するとともに、不
正行為が行われた場合にすぐに発見して遊技店の被害を
最小限にすることが可能になる。 (2)特に、本実施の形態の場合には、取付ベース46
が導電性を有する材質により構成されているので、役物
制御ユニット17を遊技機1(取付ベース46)から取
り外せば、制御基板44が表側および裏側から丸見え状
態の役物制御ユニット17だけとなるので、遊技店の店
員等による制御基板44の不正改造の確認作業をより簡
単に行うことができる。また、遊技機1に役物制御ユニ
ット17を装着した状態でも制御基板44の表面が遊技
機裏面側から丸見え状態となり、係員が保守点検時に制
御ユニット17のチェックを行いやすい。
【0039】(3)制御ユニット17の内部が見やすい
状態になった上に、取付ベース46を導電性を有する材
質により構成して、制御ユニット17とアース接続する
ことで、ノイズ等によって制御基板44のCPU等が暴
走する(或いは誤動作する)ことを信頼性高く防止する
ことが可能となる。すなわち、ユニット外部からの電磁
波などのノイズの入射や磁界の影響は、導電性の取付ベ
ース46により効果的に遮断されることになり、また制
御基板44の静電気等が取付ベース46から放電される
ことにより、制御基板44の回路の誤動作や暴走が防止
される。なお、遊技盤上のモーター、ソレノイド等の各
種電気的駆動源などで発生する電磁波や、球の静電気な
どによるノイズ(或いは、不正な遊技者が送信する不正
電波等)は、通常遊技機1の前面側から役物制御ユニッ
ト17などの制御ユニット内に入射してくるので、導電
性の取付ベース46が制御ユニットの裏面側(遊技機1
の前面側)のみに配置されている構成であっても、これ
らノイズの入射を効果的に遮断することができる。 (4)取付ベース46がノイズ等を防止する機能を持つ
独立したユニットとなり、機種が変っても制御ユニット
17だけの交換で済み、取付ベース46は機種が変わっ
てもそのまま共通に使用できるので、交換部品点数が少
なく交換作業が容易になり、コスト削減になる。
【0040】(5)本実施の形態のように、遊技機1が
遊技盤41と本体枠とに分離可能な構成である場合に
は、遊技店にて遊技機1の本体枠を遊技店に残して、遊
技盤41だけを新しいものに交換する際に、制御ユニッ
ト17の取付作業や配線作業を省略できるという利点を
活かしつつ、入賞球集合部材33の背面側に取付ベース
46および制御ユニット17を重合的に配設することに
より、遊技盤裏面の配置構成を効率化させることができ
るだけでなく、炭素混合樹脂や金属などで透明化を実現
することが難しい導電性を有する材質により形成された
取付ベース46を、入賞球集合部材33の背面側に配置
したとしても、取付ベース46に形成された視認領域5
3により入賞球集合部材33の様子(例えば、入賞球の
球詰りなど)を遊技機1の裏面から容易に確認すること
ができ、遊技機1の点検等に便利である。 (6)取付ベース46に形成された視認領域53は、遊
技球が通過しない形状の複数の小穴54としたことによ
り、取付ベース46の内部と外部との間を遊技球が通過
しないように構成することができる。したがって、取付
ベース46の内部(すなわち、入賞球集合部材33の
側)に、入賞球を流下案内する流路を形成することが可
能となり、この場合、取付ベース46の外部から本来は
入賞球でない遊技球が入賞球として混入することを防止
する構成を実現することができる。
【0041】(7)制御ユニット17を取り付ける方向
に可撓性を有する圧接部58を取付ベース46に設ける
ことにより、圧接部58を介して取付ベース46と制御
基板44上の所定のアース電極(又は回路導体)とを確
実に接触させることができる。したがって、アース電極
と取付ベース46との間のインピーダンス(抵抗値)を
低いものにすることができ、取付ベース46にるノイズ
等の障害防止の効果を一層高めることが期待できる。取
付ベース46と制御ユニット17とをビス等で固定する
必要なしに、確実な接触を実現できるので、制御ユニッ
ト17を容易に着脱することができる構成(例えば、ド
ライバー等の工具を用いないで着脱可能な構成、あるい
は手でワンタッチで着脱可能な構成)であっても、接触
の強度を高めることが可能となり、制御ユニット17の
着脱作業の迅速化にも効果的である。また、役物制御ユ
ニット17と導電性の取付ベース46が組み付けられた
ときに、取付ベース46に設けられた圧接部58が制御
基板44に圧接することにより、取付ベース46と制御
基板44のアース電極との接続が自動的に(作業者が意
識することなく)行われる。このため、例えば接続用の
別部品(例えば、ケーブルとコネクタなど)を取付けて
上記接続作業を別個に行うような構成と比較して、組立
て作業が容易になるとともに、部品点数が少なくなり、
低コストが実現できる。
【0042】第2の実施の形態 次に、図5(a)により本発明の第2の実施の形態につ
いて説明する。この第2の実施の形態は、取付ベースの
構造に特徴を有するもので、他の構成は第1の実施の形
態と同様である。そこで、第1の実施の形態と同様の構
成要素には同符合を用いて説明を省略し、以下特徴部分
を中心に説明する。図5(a)において符号80で示す
ものが、本実施の形態の取付ベースである。この取付ベ
ース80も、やはり導電性を有する材質により形成さ
れ、その表面(遊技機1の裏面)側の所定範囲は網状に
加工され、この網状に加工された部分は視認領域81を
構成している。網状部分は少なくとも遊技球を通過させ
ないが、所定の強度を持ち、可能な限りにおいて視界を
良くするように加工されている。なお、取付ベース80
の表面側には圧接部58、59が同様に設けられてい
る。
【0043】したがって、第2の実施の形態では役物制
御ユニット17を取付ベース80から取り外した際に
は、取付ベース46に形成された網状の視認領域81を
通して入賞球集合部材33の様子(例えば、入賞球の球
詰りなど)を遊技機の裏面から容易に確認することがで
き、第1の実施の形態と同様に、遊技機の点検等に便利
であるとともに、取付ベース80に形成された視認領域
81は、遊技球が通過しない網状としたことにより、取
付ベース81の内部と外部との間を遊技球が通過しない
ように構成することができる。よって、取付ベース80
の内部(すなわち、入賞球集合部材33の側)に、入賞
球を流下案内する流路を形成することが可能となり、こ
の場合、取付ベース80の外部から本来は入賞球でない
遊技球が入賞球として混入することを防止する構成を実
現することができる。
【0044】第3の実施の形態 次に、図5(b)により本発明の第3の実施の形態につ
いて説明する。この第3の実施の形態も、同様に取付ベ
ースの構造に特徴を有するもので、他の構成は第1の実
施の形態と同様である。そこで、第1の実施の形態と同
様の構成要素には同符合を用いて説明を省略し、以下特
徴部分を中心に説明する。図5(b)において符号90
で示すものが、本実施の形態の取付ベースである。この
取付ベース90も、同様に導電性を有する材質により形
成され、その表面(遊技機1の裏面)側の所定範囲(特
に、入賞球集合部材33の裏面側に位置する領域)を切
り欠くようにして開口部91が形成され、この開口部9
1は視認領域を構成している。開口部91は、少なくと
も係員の指あるいは手の一部が入るような大きさおよび
形状寸法になっている。この例では、矩形状の開口部9
1になっているが、例えば縦方向に切り欠くようにして
開口部91を形成し、少なくとも係員の指が入るような
形状にしてもよい。なお、取付ベース90の表面側には
圧接部58、59が同様に設けられている。
【0045】したがって、第3の実施の形態では第2の
実施の形態と同様の効果の他に、取付ベース90から役
物制御ユニット17を取り外した状態で、開口部91を
介して取付ベース90の外部(制御ユニット側)から入
賞球集合部材33に対して、所要の作業(例えば、球詰
りの解除)を行いやすくすることができる。例えば、入
賞球の球詰り箇所に対して、手や道具を用いて球詰りを
解除するような作業を容易に行うことができる。
【0046】第4の実施の形態 次に、図6〜図8により本発明の第4の実施の形態につ
いて説明する。第4の実施の形態は役物制御ユニットが
遊技機の本体枠側に設置されている例である。なお、第
1の実施の形態と同様の構成要素には同符合を用い、重
複する説明を省略する。 A.遊技機の全体構成(第4の実施の形態) 図6は遊技機裏面側の全体を示す図である。図6におい
て、符号100で示すものは、本実施の形態の遊技機で
あり、この場合の遊技機100には玉貸機は併設されて
いない。遊技機100における裏機構の主要な部品とし
ては、貯留タンク11、誘導路12、ターミナル基盤1
3、半端センサユニット14、排出ユニット15、排出
発射制御ユニット16、役物制御ユニット101、役物
中継基盤18、発射ユニット19、セーフユニット(図
示略)、及び裏機構盤の基枠体102(裏メカベース)
がある。なお、131は球寄せカバー部材である。
【0047】本実施の形態では、役物制御ユニット10
1及び役物中継基盤18も、基枠体102の裏側に取り
付けられている。基枠体102は、図7に示すように、
半透明又は透明な合成樹脂製(例えば、クリア部材)の
一体成型品から形成され、遊技機100の前面枠の裏側
に固定された金属フレーム3に取り付けられている。そ
して、この基枠体102の上に上述の各種部品が取り付
けられており(例えば、ワンタッチの保持部材によって
固定される)、これらの各種部品と基枠体102とを総
称する概念として裏機構盤103と称している。また、
基枠体102には入賞球集合樋104が形成され、遊技
盤からの入賞球が入賞球受入口105を介して入賞球集
合樋104に流下するようになっている。図7では、入
賞球受入口105を介して入賞球集合樋104に流下し
た遊技球Tが複数図示されている。したがって、基枠体
102に形成された入賞球集合樋104に流下した遊技
球Tは外部から目視が可能である。なお、遊技盤は前面
枠(すなわち、枠体ユニット(本体枠))を残して新し
いものに交換できるが、その際に役物制御ユニット10
1も、新しい遊技盤に対応するものに交換される。
【0048】B.役物制御ユニットの取付け構造(第4
の実施の形態) 次に、役物制御ユニット101の取付け構造等の詳細に
ついて、図7及び図8により説明する。役物制御ユニッ
ト101は、遊技盤に配設されている電気式役物を電気
的に制御するもので、この役物制御(遊技制御)を行う
制御回路が形成された制御基板111(図8に示す)
が、ケース112(制御基板収納部材)内に収納された
構成となっている。ケース112は、やはり、透明な合
成樹脂などのクリア部材よりなり、制御基板111の周
囲全体を覆う状態で設けられているが、制御基板111
の全体が、ケース112の外側のどの方向(少なくと
も、上下、左右、及び前後)から(すなわち、外部か
ら)でも、はっきり透視可能となっている。
【0049】この役物制御ユニット101は、基枠体1
02に固定可能な取付ベース113に着脱可能に取付け
られている。取付ベース113は鉄板等の金属板又は導
電性樹脂等の導電性を有する材料よりなり、役物制御ユ
ニット101の裏面(基枠体102側の一面)と概略同
形同寸法の板状部材である。なおこの場合には、役物制
御ユニット101も、取付ベース113も、全体として
概略直方体形状とされており、長て方向が横方向(水平
方向)になるように配されている。また、取付ベース1
13には、この場合所定幅の多数のスリット114が形
成(図中、縦方向に形成)されており、多数のスリット
114を介して取付ベース113の反対側にある入賞球
集合樋104を流下する遊技球Tの様子が外部から目視
可能になっている。取付ベース113に多数のスリット
114を形成することにより、軽量化にもなっている。
スリット114は役物制御ユニット101を取付ベース
113から取り外した際に、入賞球集合樋104(入賞
球流下通路)が視認可能となる視認領域を構成してい
る。なお、スリット114に限らず、例えば同様の目的
のために複数の小孔あるいは一つ又は複数の開口部を設
けるようにしてもよい。若しくは、スリット114、小
孔あるいは開口部を設けない構成にすることも可能であ
る(ただし、その場合、入賞球集合樋104の目視や軽
量化は要求しない)。
【0050】図7に示すように、基枠体102の表面側
における所定位置(役物制御ユニット101の取付け位
置)には、取付ベース113の裏面側(遊技機の前面
側)にその先端が当接することで取付ベース113を取
り付ける円柱突起状の取付部115が、この場合対角線
上に4個設けられている。一方、取付ベース113の上
下4箇所には、前記取付部115に対してビス116
(1ケのみ示す)が捩じ込まれるビス穴117が形成さ
れ、ビス穴117にビス116を挿入して取付部115
に捩じ込むことにより、取付ベース113が取付部11
5を介して基枠体102に取り外し可能に固定される。
また、取付ベース113の上下3箇所には、役物制御ユ
ニット101に形成された後述の3箇所の取付部118
のビス穴118aにビス119(1ケのみ示す)を挿通
して捩じ込まれるビス穴120が形成され、ビス穴12
0にビス119を挿入して取付ベース113に捩じ込む
ことにより、役物制御ユニット101が取付ベース11
3に取り外し可能に固定されるようになっている。な
お、取付ベース113におけるビス穴120の形成され
た部分は、取付ベース113本体より外方にやや突出し
た形状になっている。さらに、取付ベース113の上下
4箇所の位置には、役物制御ユニット101の側に突出
し、かつその方向に可撓性を有するL字状の圧接部12
1(取付ベース側導通部)が形成されている。
【0051】次に、役物制御ユニット101のケース1
12は、第1の実施の形態の役物制御ユニット17と同
様に、蓋部材と底部材(図示省略)とよりなり、クリア
部材で形成されることより、制御基板111の全体が外
部からはっきり視認できるようになっている。また、ケ
ース112の上部および下部(或いは左側面及び右側
面)には、複数のかしめ部材(図示省略)が第1の実施
の形態と同様に設けられており、これらのかしめ部材が
ケース112を封印している。
【0052】さらに、ケース112の底面側(遊技機1
00の前面側)における前述の圧接部121に対応する
位置(4箇所)には、役物制御ユニット101が取付ベ
ース113に取り付けられたときに、前記圧接部121
と面接触で圧接する制御基板側導通部122が設けられ
ている。制御基板側導通部122は、図7にその拡大図
を示すように、ケース112の底面から取付ベース11
3の側に突出するように配置される2段の段差のあるリ
ング状(ナット状)の部材で、例えば金属等より形成さ
れて導電性を有する。この場合の制御基板側導通部12
2は大きな径の第1リング部122aおよびそれより小
さな径の第2リング部122bを有しており、さらに内
周部にネジ穴が形成されている。そして、制御基板側導
通部122の第2リング部122bはケース112の底
面に挿入されて埋設し、第1リング部122aはケース
112の底面から取付ベース113の側に突出するよう
になっている。また、第2リング部122bの中心部に
はビス123が螺合するねじ穴122cが形成されてい
る。
【0053】図8に示すように、ケース112の底面に
制御基板側導通部122を取り付け、導電性を有する金
属等よりなるビス123を制御基板111に貫通した状
態で挿通し、制御基板側導通部122のねじ穴112c
に捩じ込むことにより、制御基板111がケース112
に対して固定されるとともに、制御基板111上のアー
ス電極(又はアース電極に導通した回路導体)がビス1
23を介して制御基板側導通部122に導通する。な
お、制御基板111上には電子部品124が搭載されて
いる。また、ケース112が取付ベース113に取り付
けられたときに、制御基板側導通部122は前記圧接部
121と面接触で圧接し、このため、制御基板側導通部
122を介して制御基板111上のアース電極(又はア
ース電極に導通した回路導体)がビス123を通して取
付ベース113に形成されている可撓性を有するL字状
の圧接部121に接触するようになっている。
【0054】次に、上記役物制御ユニット101は、以
下のようにして取付ベース113を介して基枠体102
に取付けられる。すなわちまず、取付ベース113の上
下4箇所に形成されたビス穴117にビス116を挿入
し、基枠体102に形成された取付部115に対して捩
じ込む。これにより、取付ベース113が取付部115
を介して基枠体102に固定される。なお、取付ベース
113は図示していないが、遊技機100を設置してい
る島設備自体のGND金属に導通するような配線処理が
なされ、取付ベース113に帯電した静電気等を速やか
に、GNDに放出することが可能になっている。
【0055】次いで、図8(a)に示すように、役物制
御ユニット101の全体を取付ベース113の表面側
(遊技機100の裏面側)に重ねるようにして、ケース
112の各取付部118のビス穴118aにビス119
を挿通し、対応する取付ベース113のビス穴120に
それぞれ捩じ込む。これにより、役物制御ユニット10
1が取付部118を介して取付ベース113にビス止め
固定され、同時に前述の制御基板側導通部122が圧接
部121に圧接して、取付ベース113が制御基板11
1のアース電極に導通する(図8(b)参照)。この
際、基枠体102に形成された前述の円柱突起状の取付
部115は、取付ベース113の裏面に当接して、取付
ベース113の裏面を支持するとともに、基枠体102
と取付ベース113との間に空間を形成する。
【0056】なお、以上と逆の手順により、役物制御ユ
ニット101と取付ベース113を、基枠体102(す
なわち、遊技機100)から容易に取り外すことができ
る。また図8(a)は役物制御ユニット101と取付ベ
ース113を基枠体102に取付けたる前の状態、図8
(b)は取り付けた後の部分断面を示しており、紙面に
おける上方が、この場合遊技機100の上方側であり、
また紙面における左側が、この場合遊技機100の裏面
側(後方側)である。
【0057】以上説明した第4の実施の形態の遊技機1
00では、役物制御ユニット101の制御基板111を
収納するケース112がクリア部材により構成されると
ともに、役物制御ユニット101と基枠体102の間
に、取付ベース113が配設されている。また、取付ベ
ース113には、制御ユニット101側に突出する圧接
部121が設けられ、制御ユニット101には、制御基
板111のアース電極と導通状態とされるとともに、取
付ベース113側に突出する制御基板側導通部122が
備えられ、制御ユニット101と取付ベース113が組
み付けられたときに、前記圧接部121と前記制御基板
側導通部122とが相互に圧接して、取付ベース113
と前記アース電極とが導通状態となる構成である。ま
た、取付ベース113は役物制御ユニット101におけ
る基枠体102側の一面と概略同形同寸法の板状部材で
ある。
【0058】このため、第1の実施の形態と同様の各種
効果(1)〜(4)、(6)、(7)が得られるととも
に、以下のような固有の効果も得られる。すなわち、制
御ユニット101を遊技機100から取り外せば、取付
ベース113に形成された多数のスリット114(視認
領域)を通して取付ベース113の反対側にある入賞球
集合樋104の様子を外部から目視することができるの
で、制御ユニット101の裏面側(すなわち取付ベース
113の向う側)の球詰まりの確認作業が容易に行え
る。例えば、万が一遊技機100で球詰まり等が発生し
ても、制御ユニット101を取り外すだけで当該箇所の
球詰まりの様子を把握でき、対応しやすい。
【0059】なお、本発明は上記実施の形態の態様に限
られず、各種の変形,応用があり得る。例えば、取付ベ
ースに制御ユニットを取り付ける場合に、この取付け手
段として前述したようなビス止めに限らず、例えば止着
部材を使用し、取付ベースに体して制御ユニットがワン
タッチで脱着できるようにしてもよい。また、取付ベー
スに対して制御ユニットが単なる係止状態で取付けられ
るようにしてもよい。このようにすれば、取付ベースか
ら制御ユニットを容易に取り外し、制御ユニット全体を
丸裸にして容易に制御基板の確認作業ができるようにな
る。また、パチンコ機に限らず、アレンジボール機やス
ロットマシン等にも、本発明は適用可能である。また、
前述のかしめ部材64の代りに、開封識別シール(ケー
スを開放すると、その旨が判明できるようなシール)を
用いてもよい。またなお、本発明の圧接部、制御基板側
導通部は、必ずしも文言どおりに突出した状態に設けら
れている必要はなく、所定の接触状態が得られる構成で
あれば、例えば、制御ユニットの側、或いは取付ベース
の側に単に臨んでいるだけでもよい。
【0060】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、以下の効
果を得ることができる。 (1)制御ユニット(例えば、役物制御ユニット17)
を取り外した状態(すなわち、ユニット単体の状態)
で、この制御ユニットの制御基板収納部材(例えば、ケ
ース45)を開封することなく(封印のかしめが付加さ
れている場合には、例えば封印のかしめ部材を切断する
こと無く)、制御ユニット内の制御基板のすべてが丸見
え状態になり、基板上に載ってる電子部品(CPU等)
の全てがはっきり視認でき不正者による部品交換等によ
る不正が発見しやすくなり、不正行為を抑止するととも
に、不正行為が行われた場合にすぐに発見して遊技店の
被害を最小限にすることが可能になる。 (2)特に、本発明の場合には、取付ベースを導電性を
有する材質により構成しているので、制御ユニットを遊
技機(取付ベース)から取り外せば、制御基板が表側お
よび裏側から丸見え状態の制御ユニットだけとなるの
で、遊技店の店員等による制御基板の不正改造の確認作
業をより簡単に行うことができる。また、遊技機に制御
ユニットを装着した状態でも制御基板の表面が遊技機裏
面側から丸見え状態となり、係員が保守点検時に制御ユ
ニットのチェックを行いやすい。
【0061】(3)制御ユニットの内部が見やすい状態
になった上に、取付ベースを導電性を有する材質により
構成して、制御ユニットとアース接続することで、ノイ
ズ等によって制御基板のCPU等が暴走する(或いは誤
動作する)ことを信頼性高く防止することが可能とな
る。すなわち、ユニット外部からの電磁波などのノイズ
の入射や磁界の影響は、導電性の取付ベースにより効果
的に遮断されることになり、また制御基板44の静電気
等が取付ベースから放電されることにより、制御基板4
4の回路の誤動作や暴走が防止される。なお、遊技盤上
のモーター、ソレノイド等の各種電気的駆動源などで発
生する電磁波や、球の静電気などによるノイズ(或い
は、不正な遊技者が送信する不正電波等)は、通常遊技
機の前面側から制御ユニット内に入射してくるので、導
電性の取付ベースが制御ユニットの裏面側(遊技機の前
面側)のみに配置されている構成であっても、これらノ
イズの入射を効果的に遮断することができる。 (4)取付ベースがノイズ等を防止する機能を持つ独立
したユニットとなり、機種が変っても制御ユニットだけ
の交換で済み、取付ベースは機種が変わってもそのまま
共通に使用できるので、交換部品点数が少なく交換作業
が容易になり、コスト削減になる。
【0062】請求項2記載の遊技機によれば、請求項1
記載の発明と同様の効果を得るだけでなく、遊技球流下
通路(例えば、入賞球集合樋104)の背面側に取付ベ
ースおよび制御ユニットを重合的に配設することによ
り、遊技機裏面の各部品の配置構成を効率化することが
できるとともに、例えば炭素混合樹脂や金属等で透明化
を実現することが難しい導電性を有する材質により形成
された取付ベースを、遊技球流下通路の背面側に配置し
たとしても、取付ベースに形成された視認領域により遊
技球流下通路の様子(例えば、遊技球の球詰りなど)を
遊技機の裏面から容易に確認することができ、遊技機の
点検等に便利である。
【0063】請求項3記載の遊技機によれば、遊技機が
遊技盤と本体枠とに分離可能な構成である場合に、遊技
店にて遊技機の本体枠を遊技店に残して、遊技盤だけを
新しいものに交換する際に、制御ユニットの取付作業や
配線作業を省略できるという利点を活かしつつ、請求項
1および2記載の発明と同様の効果を得ることができ
る。すなわち、遊技盤の裏面という、部材の配置スペー
スが限られた領域において、入賞球流下通路(例えば、
入賞球集合部材33)の背面側に取付ベースおよび制御
ユニットを重合的に配設することにより、遊技機裏面の
各部品の配置構成を効率化することができるとともに、
なおかつ、例えば炭素混合樹脂や金属等で透明化を実現
することが難しい導電性を有する材質により形成された
取付ベースを、入賞球流下通路の背面側に配置したとし
ても、取付ベースに形成された視認領域により入賞球流
下通路の様子(例えば、遊技球の球詰りなど)を遊技機
の裏面から容易に確認することができ、遊技機の点検等
に便利である。
【0064】請求項4記載の遊技機によれば、制御ユニ
ットを取り付ける方向に可撓性を有する取付ベース側導
通部(例えば、圧接部58、59)を取付ベースに設け
ることにより、取付ベース側導通部を介して取付ベース
と制御基板上の所定のアース電極(又は回路導体)とを
確実に接触させることができる。したがって、アース電
極と取付ベースとの間のインピーダンス(抵抗値)を低
いものにすることができ、取付ベースにのるノイズ等の
障害防止の効果を一層高めることが期待できる。また、
取付ベースと制御ユニットとをビス等で固定する必要な
しに、確実な接触を実現できるので、制御ユニットを容
易に着脱することができる構成(例えば、ドライバー等
の工具を用いないで着脱可能な構成、あるいは手でワン
タッチで着脱可能な構成)であっても、接触の強度を高
めることが可能となり、制御ユニットの着脱作業の迅速
化にも効果的である。さらに、制御ユニットと導電性の
取付ベースが組み付けられたときに、取付ベースに設け
られた取付ベース側導通部が制御基板に圧接することに
より、取付ベースと制御基板のアース電極との接続が自
動的に(作業者が意識することなく)行われる。このた
め、例えば接続用の別部品(例えば、ケーブルとコネク
タなど)を取付けて上記接続作業を別個に行うような構
成と比較して、組立て作業が容易になるとともに、部品
点数が少なくなり、低コストが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技機の裏面構成を示す図である。
【図2】遊技盤の裏面構成を示す図である。
【図3】圧接部の詳細を説明する図である。
【図4】役物制御ユニットの取付構成を示す断面図であ
る。
【図5】本発明の他の実施の形態の取付ベースを説明す
る図である。
【図6】遊技機の裏面構成を示す図である。
【図7】役物制御ユニットの取付構成を示す斜視図であ
る。
【図8】役物制御ユニットの取付構成を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1、100 遊技機 17、101 役物制御ユニット(制御ユニット) 22、102 基枠体 33 入賞球集合部材(遊技球流下通路、入賞球流下通
路) 45、112 ケース(制御基板収納部材) 46、80、90 取付ベース 53、81 視認領域 58、59、121 圧接部(取付ベース側導通部) 91 開口部(視認領域) 114 スリット(視認領域) 104 入賞球集合樋(遊技球流下通路、入賞球流下通
路)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技機を構成するいずれかの電気部品の
    制御のための制御ユニットと、この制御ユニットを当該
    遊技機の裏面側に着脱可能に取付けるための取付ベース
    と、を備える遊技機において、 前記制御ユニットは、前記制御を実行する制御回路が形
    成された制御基板と、この制御基板を、その周囲を覆う
    状態で収納する透明な制御基板収納部材とを含み、少な
    くとも外部から前記制御基板が視認可能となる構成とさ
    れ、 前記制御ユニットは、前記取付ベースに対して当該遊技
    機の裏面側に配置されて取付けられる構成とし、 前記取付ベースは、導電性を有する材質により形成する
    とともに、前記制御ユニットを当該遊技機の裏面側から
    取付可能とする構成とし、かつ制御ユニットを取付ベー
    スに取り付けた際には、前記制御基板のアース電極と導
    通状態となるように構成したことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 遊技機を構成するいずれかの電気部品の
    制御のための制御ユニットと、この制御ユニットを当該
    遊技機の裏面側に着脱可能に取付けるための取付ベース
    と、遊技球の流下を案内する遊技球流下通路と、を備え
    る遊技機において、 前記制御ユニットは、前記制御を実行する制御回路が形
    成された制御基板と、この制御基板を、その周囲を覆う
    状態で収納する透明な制御基板収納部材とを含み、少な
    くとも外部から前記制御基板が視認可能となる構成とさ
    れ、 前記取付ベースは、導電性を有する材質により形成する
    とともに、前記遊技球流下通路の背面側に重合して設
    け、かつ前記制御ユニットを当該遊技機の裏面側から取
    り付ける構成とするとともに、制御ユニットを取付ベー
    スに取り付けた際には、前記制御基板のアース電極と導
    通状態となるように構成し、 前記取付ベースの、前記制御ユニットと前記遊技球流下
    通路との間に形成される領域には、制御ユニットを取付
    ベースから取り外した際に、遊技球流下通路が視認可能
    となる視認領域が形成されていることを特徴とする遊技
    機。
  3. 【請求項3】 入賞部を有する遊技領域を形成した遊技
    盤を本体枠から着脱交換可能にするとともに、入賞部へ
    入賞した入賞球を流下案内する入賞球流下通路と、遊技
    領域に配置された電気部品の制御のための制御ユニット
    と、該制御ユニットを着脱可能に取り付ける取付ベース
    と、の各々が遊技盤と一体化された遊技機において、 前記入賞球流下通路を、遊技盤の裏面側に形成し、 前記制御ユニットは、前記制御を実行する制御回路が形
    成された制御基板と、この制御基板を、その周囲を覆う
    状態で収納する透明な制御基板収納部材とを含み、少な
    くとも外部から前記制御基板が視認可能となる構成とさ
    れ、 前記取付ベースは、導電性を有する材質により形成する
    とともに、前記入賞球流下通路の背面側に重合して設
    け、かつ前記制御ユニットを当該遊技機の裏面側から取
    り付ける構成とするとともに、制御ユニットを取付ベー
    スに取り付けた際には、前記制御基板のアース電極と導
    通状態となるように構成し、 前記取付ベースの、前記制御ユニットと前記入賞球流下
    通路との間に形成される領域には、制御ユニットを取付
    ベースから取り外した際に、入賞球流下通路が視認可能
    となる視認領域が形成されていることを特徴とする遊技
    機。
  4. 【請求項4】 前記取付ベースには、前記制御ユニット
    側に突出するように形成され、制御ユニットと取付ベー
    スが組み付けられた際に、突出部の所定部位が前記アー
    ス電極又は前記アース電極と導通状態にある前記制御基
    板上の回路導体に圧接する取付ベース側導通部が備えら
    れ、 前記取付ベース側導通部は、少なくとも前記取付ベース
    に対して前記制御ユニットが取り付けられる方向に沿っ
    て、可撓性を有するように構成したことを特徴とする請
    求項1乃至3の何れかに記載の遊技機。
JP14581698A 1998-05-27 1998-05-27 遊技機 Pending JPH11333107A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008119352A (ja) * 2006-11-15 2008-05-29 Samii Kk 遊技機
JP2008301909A (ja) * 2007-06-05 2008-12-18 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008119352A (ja) * 2006-11-15 2008-05-29 Samii Kk 遊技機
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