JPH11319272A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JPH11319272A
JPH11319272A JP15361398A JP15361398A JPH11319272A JP H11319272 A JPH11319272 A JP H11319272A JP 15361398 A JP15361398 A JP 15361398A JP 15361398 A JP15361398 A JP 15361398A JP H11319272 A JPH11319272 A JP H11319272A
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JP
Japan
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control unit
conductive member
conductive
control board
gaming machine
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JP15361398A
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Sadao Ioki
定男 井置
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Sophia Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 役物制御ユニットの中身(即ち、制御基板)
がよく見えるとともに、ノイズ等に強い遊技機を提供す
る。 【解決手段】 役物制御ユニット17の制御基板44を
収納するケース45を、クリア部材により透視可能に構
成するとともに、役物制御ユニット17と取付ベース4
6の間に導電性部材47を配設し、この導電性部材47
は、圧接部58を介して制御基板44のアース電極と導
通状態とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技など
を行う遊技機に係わり、詳しくは、制御基板の視認性及
び耐ノイズ性等の向上を図った遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、遊技場のパチンコ機等の遊技機
は、遊技島と呼ばれる設備の両面又は片面に複数並べて
設けられ、この遊技島内に保有され循環する遊技球によ
り運用される。この遊技島内には、遊枝球が循環するた
めに長い循環経路が形成されていて、その経路を遊技球
が転動することで摩擦等により遊技球が帯電したり、ま
た循環経路内に設けられる球磨き装置等で研磨されるこ
とで同じく遊技球が帯電しやすくなっている。一方、遊
技機には、遊技盤の役物等にモーターやソレノイドとい
った電気的駆動源がたくさん設けられており、これらの
電気的駆動源を作動させることで遊技が行えるようにな
っているが、これら電気的駆動源も静電気や電磁波など
のノイズを発生させる原因となっている。
【0003】ところで、この種の遊技機は、前記電気的
駆動源等の動作を制御する制御回路が形成された制御基
板を一つ又は複数備えており、この制御基板は後述する
ように基板収納部材内に封印されて収納された制御ユニ
ットとして設けられているが、この制御ユニット内の制
御基板が、前述した遊技球の静電気や電気的駆動源から
発生するノイズによる影響を受けないように、対策する
必要がある。そして従来、この対策としては、制御基板
を収納する前記基板収納部材を導電性を有する材料(例
えば、金属)により構成し、これにより制御基板全体を
導電体で覆ってシールドすることが行われていた。或い
は、前記基板収納部材は合成樹脂等により構成するが、
この基板収納部材内における制御基板の両面側に、例え
ば金属製のプレートを配設して、制御基板の前後両面を
覆ってシールドすることが行われていた。なお、導電性
を有する金属等の通常の材料は、材料自体が透視不可能
であるために、上記導電性の基板収納部材やプレートに
は、通常大きな開口部や多数の穴が整列状態に設けら
れ、内部の実装部品などが部分的に目視できるようにな
っている。
【0004】また、最近不正者が夜間に遊技店に侵入し
て、遊技制御プログラム等を記憶する制御基板上のRO
M等を交換したり、その他不正部品を取付けて一部の不
正行為者のみが不正な利益を得られるような不正改造を
遊技機に施し、遊技店が損害を受けるといった被害が発
生している。このため、このような不正行為が行われな
いように、前記制御ユニットの基板収納部材にはワンウ
ェイネジで固定する等の封印が施され開封されたかどう
かが容易に識別できるような対策がほどこされている。
またなお、前述のノイズや静電気等の影響を受け難くす
る対策としては、制御上の工夫が行われる場合もある。
すなわち、例えばCPU等の暴走に対応するために、例
えば2ms毎のリセット等を行って遊技制御が実行され
ている。しかし、このような制御上のノイズ対策だけで
は十分ではなく、物理的に制御基板を前述の静電気や電
磁波などから遮蔽する必要があり、そのために、基板収
納部材を金属製にするなどの前述の対策が実行されてい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
遊技機にあっては、制御基板の視認性の面で、以下のよ
うな問題点があった。すなわち、制御基板が金属製のプ
レート等でかなりの部分を覆われているため、制御ユニ
ット(基板収納部材)を開封しなければ、制御基板の表
裏を含めたすべて(実装部品や回路パターン等)が目視
できなかった。このため、不正者により制御基板の実装
部品などが不正部品と交換されたり、基板収納部材内に
不正部品が装着されたりした場合に、遊技店の店員など
が保守点検時等に確認作業を行つてもその発見が難し
く、長期間不正改造されたことに気づかずに被害が拡大
する恐れがあった。
【0006】というのは、不正者の中には、封印をした
まま基板収納部材の上蓋と下蓋との重なる部分から無理
やり部品交換を行ったり、また封印部分を破壊したこと
が容易に判別できないように細工をして不正改造を行っ
たりするものがいる。ところが、封印を遊技店側の判断
で破壊してしまうと遊技機としての使用が許可されなく
なる場合もあるため、遊技店の店員などが行う保守点検
時等の確認作業は、通常、制御ユニットを開封しないで
行うからである。つまり、制御ユニットは封印を破らず
に確認作業をしなければならず、制御基板を丸裸にして
確認作業を行うことができないので、金属製のプレート
などで見えにくい部分はいつまでも確認できず、上述し
た不正が長期間発見できないことがあった。また、同様
の理由から、上記制御基板の確認作業は、非常にめんど
うで時間がかかるものとなっていた。
【0007】なお、導電性部材を使用せずに制御ユニッ
トを形成することも考えられるが、単に制御ユニットか
らシールドを取り除くだけでは、GND(グランド、即
ちアース面のこと)としての機能が弱くなり、また前述
のノイズに極端に弱くなってしまう。そこで本発明は、
制御ユニットの中身(即ち、制御基板)がよく見えると
ともに、ノイズ等に強い遊技機を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明による遊技機は、当該遊技機を構成す
るいずれかの電気部品の制御のための制御ユニットと、
この制御ユニットを当該遊技機の裏面側に着脱可能に取
付けるための取付ベースとを備える遊技機において、前
記制御ユニットは、前記制御を実行する制御回路が形成
された制御基板と、この制御基板を、その周囲を覆う状
態で収納する透明な制御基板収納部材とを含み、少なく
とも上下、左右、及び前後から前記制御基板が視認可能
となる構成とされ、前記制御ユニットは、前記取付ベー
スに対して当該遊技機の裏面側に配置されて取付けら
れ、前記制御ユニットと前記取付ベースの間には、導電
性部材が配設され、この導電性部材は、前記制御基板の
アース電極と導通状態とされていることを特徴とする。
【0009】また、好ましい態様として、例えば請求項
2記載のように、前記導電性部材には、前記制御ユニッ
ト側に突出する導電性部材側導通部が備えられ、この導
電性部材側導通部を介して、前記導電性部材と前記アー
ス電極とが導通状態とされていてもよい。また、例えば
請求項3記載のように、前記制御ユニットには、前記ア
ース電極と導通状態とされるとともに、前記導電性部材
側に突出する制御基板側導通部が備えられ、この制御基
板側導通部を介して、前記導電性部材と前記アース電極
とが導通状態とされていてもよい。
【0010】また、例えば請求項4記載のように、前記
導電性部材には、前記制御ユニット側に突出する導電性
部材側導通部が備えられ、前記制御ユニットには、前記
アース電極と導通状態とされるとともに、前記導電性部
材側に突出する制御基板側導通部が備えられ、前記制御
ユニットと前記導電性部材が組み付けられたときに、前
記導電性部材側導通部と前記制御基板側導通部とが圧接
して、前記導電性部材と前記アース電極とが導通状態と
なる構成であってもよい。
【0011】また、例えば請求項5記載のように、前記
導電性部材には、前記制御ユニット内に向って突出する
ように形成され、前記制御ユニットと前記導電性部材が
組み付けられたときに、先端が前記アース電極又は前記
アース電極と導通状態にある前記制御基板上の回路導体
と圧接する圧接部が備えられ、前記制御基板収納部材に
は、この圧接部が貫通する開口部が設けられていてもよ
い。
【0012】また、例えば請求項6記載のように、前記
取付ベースは、前記導電性部材と前記制御ユニットとを
同時に取付可能な共通取付部を備えていてもよい。ま
た、例えば請求項7記載のように、前記導電性部材と前
記制御ユニットとは、相互に一体的に取付け可能な構成
とされていてもよい。さらに、例えば請求項8記載のよ
うに、前記導電性部材は、前記制御ユニットにおける前
記取付ベース側の一面と略同形同寸法の板状部材であっ
てもよい。
【0013】さらに、例えば請求項9記載のように、少
なくとも、遊技盤が当該遊技機から着脱可能となるよう
に構成するとともに、該遊技盤の交換にともなって前記
制御ユニットも一緒に交換される構成とし、該制御ユニ
ットには、前記制御基板のアース電極と導通状態に形成
されて導電性部材側に突出する制御基板側導通部を有
し、前記導電性部材には、該制御ユニット側に突出する
導電性部材側導通部を有し、該制御ユニットと該導電性
部材とを前記取付ベースに取り付ける際には、双方の導
通部が、面接触で導通可能な構成としてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の各例
を図面を参照して説明する。第1の実施の形態 図1〜図4は本発明を適用したパチンコ機の第1の実施
の形態を示している。なお、以下の各例のパチンコ機
は、その裏面側の構成、特に制御ユニットの構成に特徴
を有し、その正面構成については特に限定されないもの
であるため、その正面構成についての図示を省略する。 A.パチンコ機の全体構成 図1はパチンコ機裏面側の全体を示す図である。図1に
おいて、1は遊技機であり、遊技機1には遊技媒体貸出
装置としてのカード式玉貸機(以下、単に玉貸機とい
う)2が併設されている。遊技機1にカード式玉貸機2
を併設したパチンコ装置は、いわゆるCR機(カードリ
ーディング機)と称される。
【0015】遊技機1は、前面側に設けられた額縁状の
前面枠(図示省略)と、この前面枠に対して(詳しく
は、前面枠に取付けられた金属フレーム3の遊技盤収納
部4に対して)着脱自在に取り付けられ、前面側に遊技
領域の形成された遊技盤(図1では図示省略)と、この
遊技盤の前面側に配置されるガラスを支持する樹脂製の
ガラス枠(図示省略)とを有している。ここで、前面枠
はパチンコ機1を設置している木製の機枠5に対して開
閉可能に支持され、ガラス枠は前面枠に開閉可能に支持
されている。また遊技盤は、発射された遊技球を上方か
ら落下させつつアウトあるいはセーフの判定を行う領域
であり、入賞口に球が入って有効にセーフとなる場合は
所定数の賞品球が排出される。遊技盤における遊技領域
はパチンコ球を用いて遊技を行うものであれば、例えば
いわゆる「第1種」に属するもの、あるいは図柄表示装
置を備えた「第3種」に属するもの、あるいは他の機種
等であってもよく、任意の構成をとり得る。
【0016】遊技機1における裏機構の主要な部品とし
ては、貯留タンク(上タンク)11、誘導路12、ター
ミナル基盤(外部端子基盤)13、半端センサユニット
14、排出ユニット15、排出発射制御ユニット16、
役物制御ユニット17、役物中継基盤18、発射ユニッ
ト19、カードユニット接続基板20、セーフユニット
21、裏機構盤の基枠体22(裏メカベース)、及び音
制御ユニット23がある。 なお、役物制御ユニット1
7、役物中継基盤18、及び音制御ユニット23は、こ
の場合遊技盤の裏側に取り付けられている。
【0017】基枠体22は、合成樹脂製の一体成型品か
ら形成され、遊技機1の前面枠の裏側に固定された金属
フレーム3に取り付けられている。そして、この基枠体
22の上に各種の部品、例えば貯留タンク11、誘導路
12、ターミナル基盤13、半端センサユニット14、
排出ユニット15、排出発射制御ユニット16、カード
ユニット接続基板20、セーフユニット21などが取り
付けられており(例えば、ワンタッチの保持部材によっ
て固定される)、これらの各種部品と基枠体22とを総
称する概念として裏機構盤24と称している。
【0018】金属フレーム3は矩形状をなし、遊技盤を
着脱可能に収納固定する遊技盤収納部4が形成されてい
る。遊技盤収納部4には図示略している複数の遊技盤固
定器具が配置され、それらの複数の遊技盤固定器具によ
って遊技盤を固定するようになっている。貯留タンク1
1は排出される前の球を予め貯留しておくもので、この
貯留タンク11の球数の不足は補給センサ(図示略)に
よって検出され、不足のときは島設備から球が補給され
る。貯留タンク11内の球は誘導路12により誘導さ
れ、排出ユニット15によって排出される。誘導路12
に賞球排出あるいは球貸し排出のための球が有るかどう
かは半端センサユニット14によって検出される。ター
ミナル基盤13はAC電源の入力や遊技店のホールコン
ピュータ(管理装置:図示略)との間における信号の授
受などについての中継を行うもので、リレー部およびコ
ネクタ部(ホールコンピュータとの接続を行う)に区分
されており、両者はケーブルにて接続されている。
【0019】排出発射制御ユニット16は基枠体22に
取付けられ、球の排出や発射等に必要な各種電気部品の
制御を行うもので、所定のケース内にこの制御機能を実
現する回路基板が収納されて構成されている。発射ユニ
ット19は、遊技機1の前面下部に設けられた発射操作
ノブ(図示省略)の操作に応じて、球を発射するための
機構である。カードユニット接続基板20はカード式玉
貸機2から延出するケーブル32を遊技機1に接続する
ためのもので、ケーブル32の端部にあるコネクタを受
ける装着部材(例えば、メス型のコネクタ)を備えてい
る。
【0020】遊技盤の裏面側には、入賞球が流下可能な
空間が形成されて入賞球を集合させる入賞球集合部材3
3が設けられており、この入賞球集合部材33は、例え
ば透明の樹脂製(ABS樹脂等)で、遊技盤の各入賞口
に入ったセーフ球(入賞球)を導く機能を有している。
そして、この入賞球集合部材33によって導かれたセー
フ球は下方の入賞球集合棚34によって集められ、次い
で、入賞球流下樋35を通ってセーフユニット21に導
かれるようになっている。入賞球集合棚34は基枠体2
2に形成され、合成樹脂部材により成形されている。ま
た、入賞球集合樋35も同様に基枠体22に形成され、
合成樹脂部材により成形されている。
【0021】セーフユニット21は、入賞球集合樋35
の流下端部に設けられており、入賞球集合樋35を流下
してくるセーフ球をセーフセンサ21aにより1個ずつ
検出し、セーフ球に対応した賞球排出が行われる毎に、
検出したセーフ球を1個ずつ排出するものである。ま
た、遊技盤の裏面側にはアウト球流下樋(図示省略)が
設けられており、このアウト球流下樋は、遊技領域下部
のアウト口(図示省略)に流入した球(アウト球)を流
下させて、球排出口36から遊技機1の外部に排出する
(すなわち、アウト球を遊技機1の裏面側へ流下案内す
る)ようになっている。なお、球排出口36は、セーフ
ユニット21から排出された球も同様に外部に排出する
ようになっている。また、音制御ユニット23は、遊技
機1の前面等に配設されたスピーカ(図示略)より、遊
技状態に応じて各種効果音を適宜出力する制御を行うも
のであり、役物制御ユニット17の制御基板とケーブル
接続されて、遊技状態を示す信号などの授受が行われる
ようになっている。なおこの音制御ユニット23は、こ
の場合後述の取付ベース46の下部に装着されるように
なっている(図9参照)。
【0022】B.遊技盤裏側の構成 次に図2により、遊技盤裏側の構成について説明する。
図2において符号41で示すものが、遊技盤である。本
例の遊技盤41は、比較的小型に形成されたセンター役
物42(TV表示器を有する特別図柄表示装置のこと、
以下同様)が遊技領域の略中央に配置される構成の遊技
盤である。遊技盤41は、木製のベニア部材43を基盤
として備え、ベニア部材43の前面(遊技領域の内外)
に各種の入賞具やセンター役物42等を搭載した構成に
なっている。この遊技盤41の裏側には、前述した入賞
球集合部材33が設けられており、センター役物42の
後方はこの入賞球集合部材33の裏面よりも突出させて
形成されている。また、入賞球集合部材33の背面側で
あって、遊技機1の前面から見てセンター役物の右側の
位置には、役物制御ユニット17が配置される構成にな
っている。さらに、センター役物42の後部側には、役
物中継基盤18が搭載されている。
【0023】役物制御ユニット17は、遊技盤41に配
設されている各種スイッチ、ソレノイド、ランプ等の電
気部品(電気式役物)を電気的に制御するもので、この
役物制御(遊技制御)を行う制御回路が形成された制御
基板44(図4に示す)が、ケース45(制御基板収納
部材)内に収納された構成となっている。ケース45
は、透明な合成樹脂などのクリア部材よりなり、制御基
板44の周囲全体を覆う状態で設けられているが、制御
基板44の全体が、ケース45の外側のどの方向(少な
くとも、上下、左右、及び前後)からでも、はっきり透
視可能となっている。また後述するように、役物制御ユ
ニット17は、取付ベース46を介して遊技盤41の裏
面側に着脱可能に取付けられており、この役物制御ユニ
ット17と取付ベース46の間には、導電性部材47が
配設され、この導電性部材47は、後述するように制御
基板44のアース電極(図示省略)と導通状態とされて
いる。
【0024】上記取付ベース46は、やはり透明又は半
透明の合成樹脂などのクリア部材よりなり、役物制御ユ
ニット17や導電性部材47を取外せば、入賞球集合部
材33内を流れる球が遊技機1の裏面側からはっきり透
視できる構成となっている。そして、この取付ベース4
6は、その裏面側(遊技機1の前面側)に設けられた突
起(図示省略)を、遊技盤41のベニア部材43に形成
された位置決め穴48,49に係合させることにより位
置決めされ、その周縁部に複数設けられた貫通孔50に
挿通した釘をベニア部材43に打込むことによって、遊
技盤41の所定位置に固定されている。また導電性部材
47は、金属又は導電性樹脂等の導電性を有する樹脂よ
りなり、役物制御ユニット17の裏面(取付ベース側の
一面)と概略同形同寸法の板状部材である。ここで、導
電性樹脂とは、樹脂に例えばカーボンを加えて導電性を
高めた材料である。
【0025】なおこの場合には、役物制御ユニット17
も、取付ベース46も、全体として概略直方体形状とさ
れており、これに合わせて導電性部材47は、全体とし
て長方形の形状となっている。また、導電性部材47に
は、この場合軽量化等を目的として複数の小孔47aが
設けられているが、このような孔が設けられていない態
様でもよいことはいうまでもない。また、役物制御ユニ
ット17は排出発射制御ユニット16等とケーブルで接
続されている他、役物中継基盤18とフラットケーブル
を介して接続されている(図1参照)。またなお、役物
中継基盤18は、遊技盤41に配置されている各種役物
と役物制御ユニット17との間におけるケーブルの接続
中継を行うもので、中継基板ボックス18dの内部に、
リレー基板18aと、コネクタ基板18bと、中継基板
18cとが設けられた構成となっている。
【0026】C.役物制御ユニットの取付け構造 次に、役物制御ユニット17の取付け構造等の詳細につ
いて、図3及び図4により説明する。図3に示すよう
に、取付ベース46の表面側(遊技機1の裏面側)の上
下には、円柱状の突起51が形成された止着部52(共
通取付部)が設けられており、この止着部52の突起5
1の端面にはネジ穴51aが形成されている。また、取
付ベース46の表面側における中央よりもやや上方位置
には、位置決め突起53が設けられ、また、取付ベース
46の表面側下部には、突片受け部54が形成されてい
る。一方、導電性部材47の上下には、前記止着部52
の突起51がはまり込む止着穴55が形成され、また、
前述の位置決め突起53に対応する位置には、この位置
決め突起53がはまり込む位置決め穴56が形成されて
いる。また、導電性部材47の下端には、前記突片受け
部54にはめ込み可能な突片57が設けられている。さ
らに、導電性部材47の上端及び下端には、役物制御ユ
ニット17の側に突出するように形成されたL字状の圧
接部58が形成されている。
【0027】役物制御ユニット17は、図4に示すよう
に所要の電子部品61等を配設した平板状の制御基板4
4を、前述のケース45(制御基板収納部材)内に収納
した構成になっている。このケース45は、蓋部材45
aと底部材45bとよりなり、前述したようにクリア部
材で形成されることより、制御基板44の全体が外部か
らはっきり視認できるようになっている。例えば、透明
樹脂製の底部材45bを通して、制御基板44の裏面を
視認でき、また蓋部材45aを通して、制御基板44の
表面やこの表面に搭載した電子部品61等を視認でき
る。これにより、第3者機関や遊技店の従業員が役物制
御を行う回路を定期的に点検する際に、検査をしやすく
することができる。
【0028】また、図3に示すように、ケース45の上
端に形成された突片63には、ネジ部材挿通用の挿通孔
63aが設けられ、またケース45の下端部にも、挿通
孔63aと同様の挿通孔(図示略)が形成されている。
また、ケース45の上部および下部には、複数(ここで
は4個)のかしめ部材64がそれぞれ設けられており、
これらのかしめ部材64はケース45の蓋部材45aお
よび底部材45bを相互に固定して、ケース45を開く
ことができないように封印するためのものである。例え
ば、無理にケース45を開く場合(例えば、内部の制御
基板44に対して不正改造をするような場合)には、か
しめ部材64を切断工具で切断しなければならず、これ
により、ケース45を開いたかどうかが分かるようにな
っている。また、ケース45の底部材45bにおける前
述の圧接部58に対応する位置には、この圧接部58を
内部に挿通可能とする開口(図示略)が設けられてい
る。
【0029】そして、上記役物制御ユニット17と導電
性部材47とは、この場合以下のようにして、同時に取
付ベース46に取付けられている。即ちまず、導電性部
材47の突片57を、取付ベース46の突片受け部54
にはめ込んで係止させた後、取付ベース46の位置決め
突起53を、導電性部材47の位置決め穴56にはめ込
みつつ、導電性部材47の止着穴55を、取付ベース4
6の止着部52の突起51にはめ込む。これにより、導
電性部材47が、取付ベース46に対して位置決めされ
かつ係止した状態になる。次いで、役物制御ユニット1
7の全体を導電性部材47の表面側(遊技機1の裏面
側)に重ねるようにして、ケース45の上部にある突片
63の挿通孔63aを、取付ベース46の上端側の突起
51のネジ穴51aに重ね合わせるとともに、ケース4
5の下部にある挿通孔(図示略)も、取付ベース46の
下端側の突起51のネジ穴51aに重ね合わせる。この
際、導電性部材47に形成された前述の圧接部58は、
ケース45に形成された前述の開口(図示略)を貫通す
るようにして、その先端面が制御基板44の裏面に対向
又は接合する(図4参照)。
【0030】その後、ケース45の各挿通孔(例えば、
挿通孔63a)にそれぞれ挿通したネジ部材65(図4
に示す)を、取付ベース46の上下に設けられた前記止
着部52のネジ穴51aにそれぞれ捩じ込む。これによ
り、役物制御ユニット17と導電性部材47とが、重ね
合わせた状態で同時に取付ベース46に固定され、かつ
同時に、前記圧接部58の先端面が制御基板44の裏面
の所定位置に所定の圧力で接触する(即ち、圧接す
る)。なお、以上と逆の手順により、役物制御ユニット
17と導電性部材47を、取付ベース46(即ち、遊技
機1)から容易に取外すことができる。また図4は、役
物制御ユニット17と導電性部材47を取付ベース46
に取付けた状態の部分断面を示しており、紙面における
上方が、この場合遊技機1の裏面側(後方側)であり、
また紙面における右側が、この場合遊技機1の上方側で
ある。また、前記圧接部58の先端面が圧接する制御基
板44の裏面の所定位置には、制御基板44のアース電
極、又はこのアース電極と導通状態にある制御基板44
上の回路導体が露出状態に形成されており、図4に示す
組付け状態においては、このアース電極又は回路導体が
前記圧接部58(即ち、導電性部材47)と確実に導通
する。
【0031】以上説明した第1の実施の形態の遊技機で
は、役物制御ユニット17の制御基板44を収納するケ
ース45がクリア部材により構成されるとともに、役物
制御ユニット17と取付ベース46の間に、導電性部材
47が配設され、この導電性部材47は、役物制御ユニ
ット17の制御基板44のアース電極と導通状態とされ
ている。また、導電性部材47には、役物制御ユニット
17内に向って突出するように形成され、役物制御ユニ
ット17と導電性部材47が組み付けられたときに、先
端が制御基板44上の所定のアース電極又は回路導体と
圧接する圧接部58が備えられ、役物制御ユニット17
のケース45には、この圧接部58が貫通する開口部が
設けられている。また、取付ベース46は、導電性部材
47と役物制御ユニット17とを同時に取付可能な共通
取付部(止着部52)を備えている。また、導電性部材
47は、役物制御ユニット17における取付ベース46
側の一面と概略同形同寸法の板状部材である。このた
め、以下のような各種効果が得られる。
【0032】(1)役物制御ユニット17を取り外した
状態(即ち、ユニット単体の状態)で、この制御ユニッ
ト17のケース47を封印しているかしめ部材64を切
断すること無く、制御基板44のすべてが丸見え状態に
なり、基板44上に載ってる電子部品(CPU等)の全
てがはっきり視認でき不正者による部品交換等による不
正が発見しやすくなり、不正行為を抑止するとともに、
不正行為が行われた場合にすぐに発見して遊技店の被害
を最小限にすることが可能になる。 (2)遊技機1に役物制御ユニット17を装着した状態
でも制御基板44の表面が遊技機裏面側から丸見え状態
となり、係員が保守点検時に制御ユニット17のチェッ
クを行いやすい。
【0033】(3)制御ユニット17の内部が見やすい
状態になった上に、制御ユニット17に重合させてアー
ス接続された導電性部材47を設置することでノイズ等
によって制御基板44のCPU等が暴走する(或いは誤
動作する)ことを信頼性高く防止することが可能とな
る。すなわち、ユニット外部からの電磁波などのノイズ
の入射や磁界の影響は、導電性部材47により効果的に
遮断されることになり、また制御基板44の静電気等が
導電性部材47から放電されることにより、制御基板4
4の回路の誤動作や暴走が防止される。しかも本実施の
形態の場合には、導電性部材47に圧接部58等が設け
られている分だけ、導電性部材47の表面積が大きくな
っており、上記放電の効果がより向上している。なお、
遊技盤上のモーター、ソレノイド等の各種電気的駆動源
などで発生する電磁波や、球の静電気などによるノイズ
(或いは、不正な遊技者が送信する不正電波等)は、通
常遊技機の前面側から役物制御ユニット17などの制御
ユニット内に入射してくるので、導電性部材47が制御
ユニットの裏面側(遊技機の前面側)のみに配置されて
いる構成であっても、これらノイズの入射を効果的に遮
断することができる。
【0034】(4)役物制御ユニット17と導電性部材
47が組み付けられたときに、導電性部材47に設けら
れた圧接部58が制御基板44に圧接することにより、
導電性部材47と制御基板44のアース電極との接続が
自動的に(作業者が意識することなく)行われる。この
ため、例えば接続用の別部品(例えば、ケーブルとコネ
クタなど)を取付けて上記接続作業を別個に行うような
構成と比較して、組立て作業が容易になるとともに、部
品点数が少なくなり、低コストが実現できる。 (5)導電性部材47を制御ユニット17と取付ベース
46のどちら側にも取付けずに、制御ユニット17を取
付けると同時に導電性部材47も取付けることが可能で
あるので、制御ユニット17を取付ベース46から取り
外した状態では、同時に導電性部材47も取り外すこと
ができ、取付ベース46も、制御ユニット17もすぐに
確認でき、確認作業が容易で作業時間を短縮できる。
【0035】(6)導電性部材47が、役物制御ユニッ
ト17における取付ベース46側の一面と概略同形同寸
法の板状部材であるので、制御ユニット17と取付ベー
ス46との間に導電性部材47が配設された構成であり
ながら、遊技機上部からの落下球などが当たる心配がな
い。そのため、落下球の持つ静電気などが導電性部材4
7を通じて制御基板44上の制御回路に流入する心配が
ない。さらに、導電性部材47は、制御基板44のアー
スも兼ねているため、表面積は大きい方がよい。しか
し、上述した落下球の問題などにより余り大きくするこ
とは出来ない。そして、遊技機裏面の限られたスペース
では、あまり厚さがあるものは取り付けられない、また
重すぎるものも無理である。こうしたことから制御ユニ
ット17の接合面と同型同寸法の板状部材が最も適した
ものであるといえる。つまり、本実施の形態のような構
成であれば、導電性部材47の機能(ノイズを遮断する
機能、及び静電気等を放電する機能)を最大限に発揮で
き、しかも重量増や大型化の問題を最小限に抑制でき
る。
【0036】第2の実施の形態 次に、図5〜図7により本発明の第2の実施の形態につ
いて説明する。なお、第1例と同様の構成要素には同符
合を用い、重複する説明を省略する。 D.パチンコ機の全体構成(第2例) 図5はパチンコ機裏面側の全体を示す図である。図5に
おいて、符号1aで示すものは、本例の遊技機であり、
この場合の遊技機1aには玉貸機は併設されていない。
遊技機1における裏機構の主要な部品としては、貯留タ
ンク11、誘導路12、ターミナル基盤13、半端セン
サユニット14、排出ユニット15、排出発射制御ユニ
ット16、役物制御ユニット70、役物中継基盤18、
発射ユニット19、セーフユニット(図示略)、及び裏
機構盤の基枠体71(裏メカベース)がある。
【0037】本実施の形態では、役物制御ユニット70
及び役物中継基盤18も、基枠体71の裏側に取り付け
られており、基枠体71が本発明の取付ベースとして機
能している。基枠体71は、合成樹脂製の一体成型品か
ら形成され、遊技機1aの前面枠の裏側に固定された金
属フレーム3に取り付けられている。そして、この基枠
体71の上に上述の各種部品が取り付けられており(例
えば、ワンタッチの保持部材によって固定される)、こ
れらの各種部品と基枠体71とを総称する概念として裏
機構盤72と称している。また、遊技盤は前面枠を残し
て新しいものに交換できるが、その際に役物制御ユニッ
ト70も、新しい遊技盤に対応するものに交換される。
【0038】E.役物制御ユニットの取付け構造(第2
の実施の形態) 次に、役物制御ユニット70の取付け構造等の詳細につ
いて、図6及び図7により説明する。役物制御ユニット
70は、遊技盤に配設されている電気式役物を電気的に
制御するもので、この役物制御(遊技制御)を行う制御
回路が形成された制御基板74(図7に示す)が、ケー
ス75(制御基板収納部材)内に収納された構成となっ
ている。ケース75は、やはり、透明な合成樹脂などの
クリア部材よりなり、制御基板74の周囲全体を覆う状
態で設けられているが、制御基板74の全体が、ケース
75の外側のどの方向(少なくとも、上下、左右、及び
前後)からでも、はっきり透視可能となっている。
【0039】この役物制御ユニット70は、取付ベース
としての基枠体71に着脱可能に取付けられており、こ
の役物制御ユニット70と基枠体71(取付ベース)の
間には、導電性部材76が配設されている。この導電性
部材76は、金属又は導電性樹脂等の導電性を有する材
料よりなり、役物制御ユニット70の裏面(基枠体71
側の一面)と概略同形同寸法の板状部材である。なおこ
の場合には、役物制御ユニット70も、導電性部材76
も、全体として概略直方体形状とされており、長て方向
が横方向(水平方向)になるように配されている。ま
た、導電性部材76には、この場合小孔又は開口が設け
られていないが、軽量化等を目的として複数の小孔や一
つ又は複数の開口が設けられた態様でもよいことはいう
までもない。
【0040】図6に示すように、基枠体71(取付ベー
ス)の表面側における所定位置(役物制御ユニット70
の取付け位置)には、円柱状の突起である止着部77
(共通取付部)が複数(この場合3個)一体成形により
形成されており、この止着部77の端面には後述する止
着部材82が係止可能な止着穴が形成されている。ま
た、基枠体71の上記所定位置には、取付けられた導電
性部材76の裏面側(遊技機の前面側)にその先端が当
接することで導電性部材76を支持する円柱突起状の支
持部78が、この場合対角線上に4個設けられている。
一方、導電性部材76の上下3箇所には、前記止着部7
7がはまり込む止着穴79が形成され、また、上下左右
4箇所の位置には、役物制御ユニット70の側に突出す
るように形成されたL字状の圧接部80(導電性部材側
導通部)が形成されている。
【0041】役物制御ユニット70のケース75は、第
1の実施の形態の役物制御ユニット17と同様に、蓋部
材と底部材(図示省略)とよりなり、クリア部材で形成
されることより、制御基板74の全体が外部からはっき
り視認できるようになっている。また、図6に示すよう
に、ケース75の上下3箇所に形成された突片81に
は、前述の止着部77の止着穴に対応する止着部材82
が取付けられている。止着部材82は、頭部82aから
伸びる軸の先端側に挿入端部82b(図7に示す)が形
成され、ワンタッチの簡単な手作業で止着が可能な周知
の取付具である。即ち、この止着部材82は、頭部82
aを押圧しつつ、前記止着穴に挿入端部82aを挿入し
て押込むと、挿入端部82aが拡径して前記止着穴に係
止し、容易に離脱しないようになるものであり、逆に挿
入端部82aを引張ることで、挿入端部82aを縮径さ
せて前記止着穴から容易に離脱できるものである。
【0042】また、ケース75の上部および下部(或い
は左側面及び右側面)には、複数のかしめ部材(図示省
略)が第1の実施の形態と同様に設けられており、これ
らのかしめ部材がケース75を封印している。また、ケ
ース75の底面側(遊技機1aの前面側)における前述
の圧接部80に対応する位置(4箇所)には、役物制御
ユニット70と導電性部材76とが取付けられたとき
に、前記圧接部80と面接触で圧接する圧接部83(制
御基板側導通部)が設けられている。圧接部83は、ケ
ース75の底面から導電性部材76の側に突出するよう
に設けられたリング状(ナット状)の部材で、例えば金
属等より形成されて導電性を有する。そして、この場合
の圧接部83は内周部にネジ穴が形成され、制御基板7
4とケース75の壁を貫通する状態で挿通されたネジ部
材84の軸端が、この圧接部83内のネジ穴に捩じ込ま
れており(図7参照)、これによってケース75の所定
位置に固定されている。またネジ部材84は、やはり導
電性を有する金属等よりなり、その頭部底面が制御基板
74上のアース電極(又はアース電極に導通した回路導
体)に圧接していて、このネジ部材84を介して上記圧
接部83は制御基板7のアース電極(役物制御回路のグ
ランド端子)に導通している。
【0043】そして、上記役物制御ユニット70と導電
性部材76とは、この場合以下のようにして、同時に基
枠体71(取付ベース)に取付けられている。即ちま
ず、基枠体71の各止着部77を、導電性部材76の各
止着穴79にそれぞれはめ込み、各止着部77の先端を
基枠体71の表面側に突出させる。これにより、導電性
部材76が、取付ベースである基枠体71に対して位置
決めされた状態になる。次いで、役物制御ユニット70
の全体を導電性部材76の表面側(遊技機1aの裏面
側)に重ねるようにして、ケース75の各突片82の止
着部材82の挿入端部82bを、対応する止着部77の
止着穴に挿入し、各止着部材82を押込む。これによ
り、役物制御ユニット70が止着部材82の係止作用に
より基枠体71に略固定状態に取付けられ、同時に前述
の圧接部83が圧接部80に圧接して、導電性部材76
が制御基板74のアース電極に導通するとともに、導電
性部材76も基枠体71に略固定状態に取付けられる
(図7参照)。
【0044】この際、基枠体71に形成された前述の支
持部78は、導電性部材76の裏面に当接して、導電性
部材76の裏面を支持するとともに、基枠体71と導電
性部材76との間に空間を形成する(図7参照)。な
お、以上と逆の手順により、役物制御ユニット70と導
電性部材76を、基枠体71(即ち、遊技機1)から容
易に取外すことができる。また図7は、役物制御ユニッ
ト70と導電性部材76を基枠体71に取付けた状態の
部分断面を示しており、紙面における上方が、この場合
遊技機1aの上方側であり、また紙面における左側が、
この場合遊技機1の裏面側(後方側)である。
【0045】以上説明した第2の実施の形態の遊技機で
は、役物制御ユニット70の制御基板74を収納するケ
ース75がクリア部材により構成されるとともに、役物
制御ユニット70と基枠体71(取付ベース)の間に、
導電性部材76が配設されている。また、導電性部材7
6には、制御ユニット70側に突出する圧接部80(導
電性部材側導通部)が備えられ、制御ユニット70に
は、制御基板74のアース電極と導通状態とされるとと
もに、導電性部材76側に突出する圧接部83(制御基
板側導通部)が備えられ、制御ユニット70と導電性部
材76が組み付けられたときに、前記圧接部80と前記
圧接部83とが相互に圧接して、導電性部材76と前記
アース電極とが導通状態となる構成である。また、基枠
体71は、導電性部材76と役物制御ユニット70とを
同時に取付可能な共通取付部(止着部77)を備えてい
る。また、導電性部材76は、役物制御ユニット70に
おける基枠体71側の一面と概略同形同寸法の板状部材
である。このため、第1の実施の形態と同様の各種効果
(1)〜(6)が得られる。
【0046】第3の実施の形態 次に、図8〜図10により本発明の第3の実施の形態に
ついて説明する。この第3の実施の形態は、役物制御ユ
ニットの取付け構造等に特徴を有するもので、他の構成
は第1の実施の形態と同様である。そこで、第1の実施
の形態と同様の構成要素には同符合を用いて説明を省略
し、以下特徴部分を中心に説明する。図8〜10におい
て符号90で示すものが、本実施の形態の役物制御ユニ
ットである。この役物制御ユニット90も、役物制御
(遊技制御)を行う制御回路が形成された制御基板44
(図8,10に示す)が、ケース91(制御基板収納部
材)内に収納された構成となっている。ケース91は、
やはり、透明な合成樹脂などのクリア部材よりなり、制
御基板44の周囲全体を覆う状態で設けられているが、
制御基板44の全体が、ケース91の外側のどの方向
(少なくとも、上下、左右、及び前後)からでも、はっ
きり透視可能となっている。また図9に示すように、役
物制御ユニット90は、取付ベース92を介して遊技盤
41の裏面側に着脱可能に取付けられており、この役物
制御ユニット90と取付ベース92の間には、導電性部
材93が配設され、この導電性部材93は、後述するよ
うに制御基板44のアース電極(図示省略)と導通状態
とされている。
【0047】上記取付ベース92は、やはり透明又は半
透明の合成樹脂などのクリア部材よりなり、役物制御ユ
ニット90や導電性部材93を取外せば、入賞球集合部
材33内を流れる球が遊技機1の裏面側からはっきり透
視できる構成となっている。そして、この取付ベース9
2は、その裏面側(遊技機1の前面側)に設けられた突
起(図示省略)を、遊技盤41のベニア部材43に形成
された位置決め穴48,49に係合させることにより位
置決めされ、その周縁部に複数設けられた貫通孔50に
挿通した釘をベニア部材43に打込むことによって、遊
技盤41の所定位置に固定されている。また、導電性部
材93は、金属又は導電性樹脂等の導電性を有する材料
よりなり、役物制御ユニット90の裏面(取付ベース側
の一面)と概略同形同寸法の板状部材であり、この場
合、役物制御ユニット90に体して一体的に取付け可能
となっている。なお、この導電性部材93にも、複数の
小孔93a(図8に示す)が設けられており、軽量化が
図れるだけでなく、導電性部材93を役物制御ユニット
90に取り付けた状態であっても、制御基板44の裏面
が、おおよその状態で視認できるようになっている。も
ちろん、このような孔が設けられていない態様でもよい
ことはいうまでもない。
【0048】図8に示すように、取付ベース92の表面
側(遊技機1の裏面側)の上端部には、円柱状の突起で
ある止着部94が設けられており、この止着部94の端
面には、後述の止着部材101に対応した止着穴が形成
されている。また、取付ベース92の表面側下部には、
突片受け部95が形成されている。一方、導電性部材9
3の上端及び下端には、役物制御ユニット90の側に突
出するように形成されたL字状の圧接部96が形成され
ている。また、導電性部材93の上下の端縁(圧接部9
6の左右両側の位置)には、ネジ部材を挿通するための
貫通孔97が、この場合2個ずつ(合計4個)形成され
ている。
【0049】役物制御ユニット90のケース91は、蓋
部材91aと底部材91bとよりなり、前述したように
クリア部材で形成されることより、制御基板44の全体
が外部からはっきり視認できるようになっている。ケー
ス91の底部材91b内の四隅位置には、制御基板44
を支持固定するための突起98が設けられ、制御基板4
4の四隅位置の貫通孔に挿通されこの突起98の端面の
ネジ穴に捩じ込まれたネジ部材99(図10に示す)に
より、制御基板44が固定支持される構成となっている
(図10参照)。また図8に示すように、ケース91の
底部材91bの上端には、突片100が形成され、この
突片100には、前述の止着部94の止着穴に対応する
止着部材101が取付けられている。止着部材101
は、第2例の止着部材82と同じ部品であり、ワンタッ
チの簡単な手作業で取付けが可能な周知の取付具であ
る。
【0050】また、ケース91の底部材91bの裏面側
には、導電性部材93の前述の貫通孔97に対応する位
置(4箇所)に、円柱状の突起102が設けられてお
り、この突起102の端面には、ネジ穴が形成されてい
る。また、底部材91bにおける前述の圧接部96に対
応する位置には、この圧接部96を内部に挿通可能とす
る開口部103が設けられている。また、底部材91b
の下端には、前述の突片受け部95にはめ込み可能な突
片104が形成されている。また、ケース91の上部お
よび下部には、複数のかしめ部材64が第1例と同様に
設けられており、これらのかしめ部材64がケース91
を封印している。
【0051】そして、上記役物制御ユニット90と導電
性部材93とは、この場合以下のようにして、一体的に
取付けられた後に、取付ベース92に取付けられてい
る。即ちまず、役物制御ユニット90の全体を導電性部
材93に重ねるようにして接合する。この際、導電性部
材93に形成された前述の圧接部96は、ケース91に
形成された前述の開口部103を貫通するようにして、
その先端面が制御基板44の裏面に対向又は接合する
(図4参照)。その後、導電性部材93の貫通孔97に
挿通したネジ部材105(図10に示す)を、ケース9
1に形成された突起102に捩じ込む。これにより、導
電性部材93が、図9又は図10に示すように、役物制
御ユニット90に一体的に取付けられるとともに、前記
圧接部96の先端面が制御基板44の裏面の所定位置に
圧接する。
【0052】次いで、役物制御ユニット90のケース9
1に形成された前述の突片104を、取付ベース92の
突片受け部95にはめ込んで係止させつつ、導電性部材
93の側を、取付ベース92の表面側(遊技機1の裏面
側)に重ねるようにして接合する。そして、ケース91
に設けられた前述の止着部材101を押込んで、その挿
入端部を取付ベース92の止着部94の止着穴に挿入す
る。これにより、役物制御ユニット90と導電性部材9
3よりなる一体品が、止着部材101の係止作用により
取付ベース92に略固定状態に取付けられる(図10参
照)。
【0053】なお、以上と逆の手順により、役物制御ユ
ニット90と導電性部材93を、取付ベース92(即
ち、遊技機1)から容易に取外すことができる。また図
10は、役物制御ユニット90と導電性部材93を取付
ベース92に取付けた状態の部分断面を示しており、紙
面における上方が、この場合遊技機1の裏面側(後方
側)であり、また紙面における右側が、遊技機1を裏側
から見た場合の右方向である。また、前記圧接部96の
先端面が圧接する制御基板44の裏面の所定位置には、
制御基板44のアース電極、又はこのアース電極と導通
状態にある制御基板44上の回路導体が露出状態に形成
されており、図10に示す組付け状態においては、この
アース電極又は回路導体が前記圧接部96(即ち、導電
性部材93)と確実に導通する。
【0054】以上説明した第3の実施の形態の遊技機で
は、役物制御ユニット90の制御基板44を収納するケ
ース91がクリア部材により構成されるとともに、役物
制御ユニット90と取付ベース92の間に、導電性部材
93が配設され、この導電性部材93は、役物制御ユニ
ット90の制御基板44のアース電極と導通状態とされ
ている。また、導電性部材93には、役物制御ユニット
90内に向って突出するように形成され、役物制御ユニ
ット90と導電性部材93が組み付けられたときに、先
端が制御基板44上の所定の電極又は回路導体と圧接す
る圧接部58が備えられ、役物制御ユニット90のケー
ス91には、この圧接部58が貫通する開口部103が
設けられている。また、導電性部材93と制御ユニット
90とは、ネジ部材105(図10に示す)により相互
に一体的に取付け可能な構成とされている。また、導電
性部材93は、役物制御ユニット90における取付ベー
ス92側の一面と概略同形同寸法の板状部材である。
【0055】このため、第1の実施の形態と同様の各種
効果(1)〜(4),(6)が得られるとともに、以下
のような固有の効果も得られる。 (7)即ち、導電性部材93を制御ユニット90に一体
的に取付けることで、制御ユニット90をノイズ等を防
止する機能を持つ制御ユニットとすることができるとと
もに、制御ユニット90を遊技機から取り外せば、導電
性部材93も一体的に取外せるので、制御ユニット90
の裏面側(即ち取付ベース92の向う側)の球詰まりの
確認作業が容易に行える。例えば、万が一遊技機で球詰
まり等が発生しても、制御ユニット90を取り外すだけ
で当該箇所の球詰まりの様子を把握でき、対応しやす
い。
【0056】第4の実施の形態 次に、図11により本発明の第4の実施の形態について
説明する。この第4の実施の形態は、第1の実施の形態
における排出発射制御ユニット16に対して、本発明の
思想を適用したもので、他の構成は第3の実施の形態と
同様である。そこで、第3の実施の形態と同様の構成要
素には同符合を用いて説明を省略し、以下特徴部分を説
明する。排出発射制御ユニット16は、前述したよう
に、球の排出や発射等に必要な各種制御を行うもので、
この制御を行う制御回路が形成された制御基板(図示
略)が、ケース111(制御基板収納部材)内に収納さ
れた構成となっている。この場合のケース111は、や
はり、透明な合成樹脂などのクリア部材よりなり、制御
基板の周囲全体を覆う状態で設けられているが、制御基
板の全体が、ケース111の外側のどの方向(少なくと
も、上下、左右、及び前後)からでも、はっきり透視可
能となっている。また、ケース111の上部および下部
(或いは左側面及び右側面)には、複数のかしめ部材
(図示省略)が第1例のケース45と同様に設けられて
おり、これらのかしめ部材がケース111を封印してい
る。
【0057】この排出発射制御ユニット16は、取付ベ
ースとしての基枠体22(裏メカベース)に着脱可能に
取付けられており、この排出発射制御ユニット16と基
枠体22(取付ベース)の間には、導電性部材112が
配設されている。ここで、導電性部材112は、金属又
は導電性樹脂等の導電性を有する材料よりなり、排出発
射制御ユニット16の裏面(基枠体22側の一面)と概
略同形同寸法の板状部材である。この導電性部材112
は、この場合、ネジ部材113により排出発射制御ユニ
ット16のケース111に直接取付けられ、排出発射制
御ユニット16と一体的に設けられている。そして、導
電性部材112には、例えばケース111内の制御基板
に圧接する圧接部(図示略)が形成され、これにより、
導電性部材112と制御基板のアース電極とが導通状態
とされている。なお、導電性部材112には、この場合
小孔又は開口が設けられていないが、軽量化等を目的と
して複数の小孔や一つ又は複数の開口が設けられた態様
でもよいことはいうまでもない。
【0058】図11に示すように、基枠体22(取付ベ
ース)の表面側における所定位置(排出発射制御ユニッ
ト16の取付け位置)には、円柱状の突起である止着部
114が複数(この場合2個)一体成形により形成され
ており、この止着部114の端面には後述する止着部材
116が係止可能な止着穴が形成されている。一方、排
出発射制御ユニット16のケース111の上面と一側面
には、突片115が形成され、この突片115には、前
述の止着部114の止着穴に対応する止着部材116が
取付けられている。止着部材116は、第1例の止着部
材82と同じ部品で、ワンタッチの簡単な手作業で取付
けが可能な周知の取付具である。
【0059】そして、上記排出発射制御ユニット16と
導電性部材112とは、この場合以下のようにして、一
体的に取付けられた後に、基枠体22(取付ベース)に
取付けられている。即ちまず、排出発射制御ユニット1
6の全体を導電性部材112に重ねるようにして接合す
る。この際、導電性部材112に形成された前述の圧接
部は、ケース111に形成された開口(図示略)を貫通
するようにして、その先端面がケース111内の制御基
板の裏面に対向又は接合する。その後、導電性部材11
2の四隅に形成された貫通孔に挿通したネジ部材113
を、ケース111に形成されたネジ穴(図示略)に捩じ
込む。これにより、導電性部材112が、図11に示す
ように、排出発射制御ユニット16に一体的に取付けら
れるとともに、前記圧接部の先端面が制御基板の裏面の
所定位置に圧接する。
【0060】次いで、導電性部材112の側を、基枠体
22の表面側(遊技機1の裏面側)の所定位置に重ねる
ようにして配置し、ケース111に設けられた前述の止
着部材116を押込んで、その挿入端部を基枠体22の
止着部114の止着穴に挿入する。これにより、排出発
射制御ユニット16と導電性部材112よりなる一体品
が、止着部材116の係止作用により基枠体22に略固
定状態に取付けられる。なお、以上と逆の手順により、
排出発射制御ユニット16と導電性部材112を、基枠
体22(即ち、遊技機1)から容易に取外すことができ
る。
【0061】以上説明した第4の実施の形態の遊技機で
は、排出発射制御ユニット16の制御基板を収納するケ
ース111がクリア部材により構成されるとともに、排
出発射制御ユニット16と基枠体22(取付ベース)の
間に、導電性部材112が配設され、この導電性部材1
12は、排出発射制御ユニット16の制御基板のアース
電極と導通状態とされている。また、導電性部材112
には、排出発射制御ユニット16内に向って突出するよ
うに形成され、排出発射制御ユニット16と導電性部材
112が組み付けられたときに、先端が制御基板上の所
定の電極又は回路導体と圧接する圧接部(図示略)が備
えられ、排出発射制御ユニット16のケース111に
は、この圧接部が貫通する開口部が設けられている。ま
た、導電性部材112と制御ユニット16とは、ネジ部
材113により相互に一体的に取付け可能な構成とされ
ている。また、導電性部材112は、これに対向する排
出発射制御ユニット16の一面と同形同寸法の板状部材
である。このため、第3の実施の形態と同様の各種効果
が、排出発射制御ユニット16について得られる。
【0062】なお、本発明は上記実施の形態の態様に限
られず、各種の変形,応用があり得る。例えば、導電性
部材を制御ユニットに一体的に取付ける場合に、この取
付け手段として前述した止着部材82と同様な部材を使
用し、導電性部材が制御ユニットにワンタッチで脱着で
きるようにしてもよい。また、導電性部材が制御ユニッ
トに単なる係止状態で取付けられるようにしてもよい。
このようにすれば、制御ユニットから容易に導電性部材
を取外し、制御ユニット全体を丸裸にして容易に制御基
板の確認作業ができるようになる。また、パチンコ機に
限らず、アレンジボール機やスロットマシン等にも、本
発明は適用可能である。また、前述のかしめ部材64の
代りに、開封識別シール(ケースを開放すると、その旨
が判明できるようなシール)を用いてもよい。またな
お、本発明の導通部(導電性部材側導通部、制御基板側
導通部)や圧接部は、必ずしも文言どおりに突出した状
態に設けられている必要はなく、所定の接触状態が得ら
れる構成であれば、例えば、制御ユニットの側、或いは
導電性部材の側に単に臨んでいるだけでもよい。
【0063】
【発明の効果】請求項1記載の遊技機によれば、いずれ
かの電気品の制御を行うための制御ユニットにおいて、
前記制御を実行する制御基板を収納する制御基板収納部
材を透視可能な構成とするとともに、前記制御ユニット
とこれを遊技機の裏面側に取付ける取付ベースとの間に
は導電性部材を配設し、この導電性部材を前記制御基板
のアース電極と導通状態とした。このため、制御ユニッ
トを取り外した状態(即ち、ユニット単体の状態)で、
この制御ユニットの制御基板収納部材を封印しているか
しめを切断すること無く、制御ユニット内の制御基板の
すべてが丸見え状態になり、基板上に載ってる電子部品
(CPU等)の全てがはっきり視認でき不正者による部
品交換等による不正が発見しやすくなり、不正行為を抑
止するとともに、不正行為が行われた場合にすぐに発見
して遊技店の被害を最小限にすることが可能になる。
【0064】また、遊技機に制御ユニットを装着した状
態でも制御基板の表面が遊技機裏面側から丸見え状態と
なり、係員が保守点検時に制御ユニットのチェックを行
いやすい。また、制御ユニットの内部が見やすい状態に
なった上に、制御ユニットに重合させてアース接続され
た導電性部材を設置することでノイズ等によって制御基
板のCPU等が暴走する(或いは誤動作する)ことを信
頼性高く防止することが可能となる。すなわち、ユニッ
ト外部からの電磁波などのノイズの入射や磁界の影響
は、導電性部材により効果的に遮断されることになり、
また制御基板の静電気等が導電性部材から放電されるこ
とにより、制御基板の回路の誤動作や暴走が防止され
る。特に、請求項2,4,5に記載したように、導電性
部材に導通部や圧接部が設けられた場合には、これら導
通部や圧接部が設けられている分だけ、導電性部材の表
面積が大きくなり、上記放電の効果がより向上する。
【0065】請求項2乃至5に記載したように、導電性
部材又は制御基板側に設けた導通部や圧接部によって、
導電性部材と制御基板のアース電極とが導通状態とされ
る構成であれば、例えば接続用の別部品(例えば、ケー
ブルとコネクタなど)を取付けて上記接続を別個に行う
ような構成と比較して、組立て作業が容易になるととも
に、部品点数が少なくなり、低コストが実現できる。特
に、請求項4又は5に記載の遊技機によれば、役物制御
ユニットと導電性部材が組み付けられたときに、導電性
部材側導通部と制御基板側導通部とが圧接することによ
り、或いは、導電性部材に設けられた圧接部が制御基板
に圧接することにより、導電性部材と制御基板のアース
電極との接続が自動的に(作業者が意識することなく)
行われる。このため、組立てコストがより低減できる。
【0066】請求項6記載の遊技機によれば、導電性部
材を制御ユニットと取付ベースのどちら側にも取付けず
に、制御ユニットを取付けると同時に導電性部材も取付
けることが可能である。このため、制御ユニットを取付
ベースから取り外した状態では、同時に導電性部材も取
り外すことができ、取付ベース内も、制御ユニット内も
すぐに確認でき、取付ベースを介して透視される内部の
球詰りなどの確認作業や、制御基板の不正改造の確認作
業がより容易になり、その作業時間を短縮できる。
【0067】請求項7記載の遊技機によれば、導電性部
材を制御ユニットに一体的に取付けることで、制御ユニ
ットをノイズ等を防止する機能を持つユニットとするこ
とができるとともに、制御ユニットを遊技機から取り外
せば、導電性部材も一体的に取外せるので、制御ユニッ
トの裏面側(取付ベースの向う側)の裏機構盤等におけ
る球の流れの確認作業が容易に行え、万が一遊技機で球
詰まり等が発生しても、制御ユニットを取り外すだけで
裏機構盤内の球詰まりの様子を把握でき、対応しやす
い。
【0068】請求項8記載の遊技機によれば、導電性部
材が、制御ユニットにおける取付ベース側の一面と同形
同寸法の板状部材であるので、制御ユニットと取付ベー
スとの間に導電性部材が配設された構成でありながら、
遊技機上部からの落下球などが当たる心配がない。その
ため、落下球の持つ静電気などが導電性部材を通じて制
御基板上の制御回路に流入する心配がない。またこの構
成であると、導電性部材の表面積が限られたスペースで
最も大きくなり、重量増も僅かとなる。つまり、導電性
部材の機能(ノイズを遮断する機能、及び静電気等を放
電する機能)を最大限に発揮でき、しかも重量増や大型
化の問題を最小限に抑制できる。
【0069】また、請求項9記載の遊技機によれば、遊
技盤の交換時に制御ユニットが同時に交換されるので、
制御ユニットの交換作業の頻度が多くなるが、制御ユニ
ットと導電性部材との取付や取り外しが容易であるの
で、その交換作業を簡易化することができる。この場
合、制御基板側導通部と導電性部材側導通部とを十分に
接触させる必要があるが、面接触とする構成なので接触
の状態を考慮しなくても作業を速やかに進行できる。さ
らに、制御ユニットが新しいものに交換されても、導電
性部材を交換する必要が無いので、共通利用によるコス
トダウンと、交換作業の効率化の両方を満たす遊技機が
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技機の裏面構成を示す図である。
【図2】遊技盤の裏面構成を示す図である。
【図3】役物制御ユニットの取付構成を示す斜視図であ
る。
【図4】役物制御ユニットの取付構成を示す断面図であ
る。
【図5】遊技機の裏面構成を示す図である。
【図6】役物制御ユニットの取付構成を示す斜視図であ
る。
【図7】役物制御ユニットの取付構成を示す断面図であ
る。
【図8】役物制御ユニットの取付構成を示す斜視図であ
る。
【図9】遊技盤の裏面構成を示す図である。
【図10】役物制御ユニットの取付構成を示す断面図で
ある。
【図11】排出発射制御ユニットの取付構成を示す斜視
図である。
【符号の説明】
1,1a 遊技機(パチンコ機) 16 排出発射制御ユニット(制御ユニット) 17,70,90 役物制御ユニット(制御ユニット) 22,71 基枠体(取付ベース) 45,75,91,111 ケース(制御基板収納部
材) 46 取付ベース 47,76,93,112 導電性部材 52,77 止着部(共通取付部) 80 圧接部(導電性部材側導通部) 83 圧接部(制御基板側導通部) 103 開口部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 当該遊技機を構成するいずれかの電気部
    品の制御のための制御ユニットと、この制御ユニットを
    当該遊技機の裏面側に着脱可能に取付けるための取付ベ
    ースとを備える遊技機において、 前記制御ユニットは、前記制御を実行する制御回路が形
    成された制御基板と、この制御基板を、その周囲を覆う
    状態で収納する透明な制御基板収納部材とを含み、少な
    くとも上下、左右、及び前後から前記制御基板が視認可
    能となる構成とされ、 前記制御ユニットは、前記取付ベースに対して当該遊技
    機の裏面側に配置されて取付けられ、 前記制御ユニットと前記取付ベースの間には、導電性部
    材が配設され、この導電性部材は、前記制御基板のアー
    ス電極と導通状態とされていることを特徴とする遊技
    機。
  2. 【請求項2】 前記導電性部材には、前記制御ユニット
    側に突出する導電性部材側導通部が備えられ、この導電
    性部材側導通部を介して、前記導電性部材と前記アース
    電極とが導通状態とされていることを特徴とする請求項
    1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記制御ユニットには、前記アース電極
    と導通状態とされるとともに、前記導電性部材側に突出
    する制御基板側導通部が備えられ、この制御基板側導通
    部を介して、前記導電性部材と前記アース電極とが導通
    状態とされていることを特徴とする請求項1又は2記載
    の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記導電性部材には、前記制御ユニット
    側に突出する導電性部材側導通部が備えられ、 前記制御ユニットには、前記アース電極と導通状態とさ
    れるとともに、前記導電性部材側に突出する制御基板側
    導通部が備えられ、 前記制御ユニットと前記導電性部材が組み付けられたと
    きに、前記導電性部材側導通部と前記制御基板側導通部
    とが圧接して、前記導電性部材と前記アース電極とが導
    通状態となる構成であることを特徴とする請求項1記載
    の遊接機。
  5. 【請求項5】 前記導電性部材には、前記制御ユニット
    内に向って突出するように形成され、前記制御ユニット
    と前記導電性部材が組み付けられたときに、先端が前記
    アース電極又は前記アース電極と導通状態にある前記制
    御基板上の回路導体と圧接する圧接部が備えられ、 前記制御基板収納部材には、この圧接部が貫通する開口
    部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の遊
    技機。
  6. 【請求項6】 前記取付ベースは、前記導電性部材と前
    記制御ユニットとを同時に取付可能な共通取付部を備え
    ていることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載
    の遊技機。
  7. 【請求項7】 前記導電性部材と前記制御ユニットと
    は、相互に一体的に取付け可能な構成とされていること
    を特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の遊技機。
  8. 【請求項8】 前記導電性部材は、前記制御ユニットに
    おける前記取付ベース側の一面と略同形同寸法の板状部
    材であることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記
    載の遊技機。
  9. 【請求項9】 少なくとも、遊技盤が当該遊技機から着
    脱可能となるように構成するとともに、該遊技盤の交換
    にともなって前記制御ユニットも一緒に交換される構成
    とし、 該制御ユニットには、前記制御基板のアース電極と導通
    状態に形成されて導電性部材側に突出する制御基板側導
    通部を有し、 前記導電性部材には、該制御ユニット側に突出する導電
    性部材側導通部を有し、 該制御ユニットと該導電性部材とを前記取付ベースに取
    り付ける際には、双方の導通部が、面接触で導通可能な
    構成としたことを特徴とする請求項6記載の遊技機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005288040A (ja) * 2004-04-05 2005-10-20 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2008086807A (ja) * 2007-12-25 2008-04-17 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2009112851A (ja) * 2009-02-27 2009-05-28 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2016096867A (ja) * 2014-11-18 2016-05-30 株式会社ニューギン 遊技機

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