JP4042561B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP4042561B2
JP4042561B2 JP2002377566A JP2002377566A JP4042561B2 JP 4042561 B2 JP4042561 B2 JP 4042561B2 JP 2002377566 A JP2002377566 A JP 2002377566A JP 2002377566 A JP2002377566 A JP 2002377566A JP 4042561 B2 JP4042561 B2 JP 4042561B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
box
control board
board
shield member
noise shielding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002377566A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003210801A (ja
Inventor
渉 押見
敏明 八木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Bussan Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Bussan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Bussan Co Ltd filed Critical Sanyo Bussan Co Ltd
Priority to JP2002377566A priority Critical patent/JP4042561B2/ja
Publication of JP2003210801A publication Critical patent/JP2003210801A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4042561B2 publication Critical patent/JP4042561B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子部品を使用して遊技の制御を行う遊技機に関し、特に、遊技の制御を行う電子部品の誤動作の発生頻度を低減させて、これらを正常に動作させることができる遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
球を遊技領域へ打ち込んで遊技を行うパチンコ機などの遊技機では、遊技盤に設けられる図柄作動口、普通入賞口および特定入賞口(大入賞口)などの入賞装置や、複数種類の図柄を変動表示可能な液晶ディスプレイ等の画像表示装置等を制御して遊技の興趣を盛り上げるものが主流となっている。
【0003】
これらの入賞装置や画像表示装置等の制御は、ICやLSI等の多数の電子部品で構成されたメイン制御回路を備えた主基板(メイン制御基板)により行われる。この主基板のメイン制御回路によれば、遊技領域へ打ち込まれた打球が図柄作動口を通過することにより、画像表示装置の変動表示を開始させる。この変動図柄が予め定められた図柄の組み合わせと一致して停止すると、大当たりとなって、遊技者に所定の遊技価値が付与され、即ち、大入賞口が開放されて、大量の賞球が払出可能な状態となるのである。
【0004】
このような遊技機では、その主基板のメイン制御回路により発生される大当たり確率に基づく出球(有価価値)が多いため、遊技者に対して満足感を与えることができるが、その大当たりの発生確率が過剰に高く設定されると、その射幸性が高くなり過ぎてしまう。そこで、かかる射幸性を抑制を図るために、遊技機の出荷以前に、その大当たりの発生確率などの検査が行われている。この検査は、主に、主基板を検査することにより行われ、かかる検査に合格した遊技機が出荷される。
【0005】
ところが、上述した主基板には、その検査においてメイン制御回路の他に、遊技盤に配設されるランプ装置を点灯消灯させるためのランプ制御回路や画像表示装置に表示される図柄に対応させて音声を発生させる音声制御回路も一緒に搭載されているので、主基板を検査する際にメイン制御回路に加えてランプ制御回路および音声発生回路などの有価価値の付与に関与しない制御回路をも検査する必要が生じ、かかる検査に要する時間が長期化して、遊技機を早期に出荷することができない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、例えば、ランプ制御回路と音声発生回路とを主基板から分離して、主基板の他に、ランプ制御回路が構成されたランプ制御基板と音声発生回路が構成された音声制御基板とを別体に形成する必要が生じた。かかる場合には、各制御基板に搭載される電子部品の誤動作を防止するために電磁気的ノイズや静電気ノイズ等の各種ノイズを遮蔽するシールド部材を配設する必要がある。即ち、主基板の他に、音声制御回路を搭載した音声制御基板やランプ制御回路を搭載したランプ制御基板を形成すると、主基板のシールド部材の他に、音声制御基板およびランプ制御基板のシールド部材をそれぞれ設ける必要がある。
【0007】
ここで、音声制御回路やランプ制御回路は、主基板に比べて使用される電子部品等の点数が少なく、主基板に比べて基板サイズを小さくすることができ、この基板サイズの小型化に伴って音声制御基板やランプ制御基板に配設される各シールド部材のサイズも小さくすることができる。
【0008】
しかしながら、シールド部材のサイズが小さくなると、その分、シールド部材の表面積が小さくなるため、音声制御基板やランプ制御基板のノイズ耐圧が低下して、これらの各制御基板に搭載される電子部品の誤動作の発生頻度が増加してしまうという問題点があった。
【0009】
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、遊技の制御を行う電子部品の誤動作の発生頻度を低減させて、これらを正常に動作させることができる遊技機を提供すること目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために請求項1記載の遊技機は、遊技の制御を行う電子部品を搭載した第1制御基板および第2制御基板と、該第1制御基板を収容可能に形成された第1基板ボックスと、該第1基板ボックスに隣接配置されると共に前記第2制御基板を収容可能に形成された第2基板ボックスと、前記第1基板ボックスが遊技機に設置された状態において前記第1制御基板に隣接配置され電磁気的ノイズを遮断する第1ノイズ遮蔽部材と、その第1ノイズ遮蔽部材とは別体で形成されると共に前記第2制御基板に隣接配置され電磁気的ノイズを遮断する第2ノイズ遮蔽部材とを備えており、前記第2基板ボックスと前記第2ノイズ遮蔽部材とを固定する固定手段を備え、その固定手段により前記第2基板ボックスと前記第2ノイズ遮蔽部材とを一体化した状態で前記第1基板ボックスに隣接した位置に前記第2基板ボックスを取付可能とし、前記第1ノイズ遮蔽部材に隣接配置されると共に前記第1制御基板を収容する前記第1基板ボックスに対して、前記第2制御基板を収容しつつ前記第2ノイズ遮蔽部材と一体化された前記第2基板ボックスを隣接配置することに応じて、その第2ノイズ遮蔽部材と前記第1ノイズ遮蔽部材とを電気的に接続する接続手段を備えている。
【0011】
この請求項1記載の遊技機によれば、第1制御基板へ侵入する電磁気的ノイズは第1ノイズ遮蔽部材により遮断される一方、第2制御基板へ侵入する電磁気的ノイズは第2ノイズ遮蔽部材により遮断される。第2基板ボックスは、第2ノイズ遮蔽部材と第2基板ボックスとを固定手段により一体化した状態で第1基板ボックスに隣接した位置に取付可能とされ、第1基板ボックスと第2基板ボックスとを隣接配置すると、接続手段により第1ノイズ遮蔽部材と第2ノイズ遮蔽部材とが電気的に接続される。第1及び第2ノイズ遮蔽部材が電気的に接続されると、第1ノイズ遮蔽部材の表面積は第2ノイズ遮蔽部材の表面積の分だけ拡大される一方、第2ノイズ遮蔽部材の表面積は第1ノイズ遮蔽部材の表面積の分だけ拡大されるので、第1及び第2ノイズ遮蔽部材による電磁気的ノイズの遮断特性が向上され、第1及び第2制御基板におけるノイズ耐圧が向上される。
【0012】
請求項2記載の遊技機は、請求項1記載の遊技機において、前記接続手段は、導電性を有して構成され、前記第2ノイズ遮蔽部材に取り付けられる取付部材と、その取付部材に対して屈曲して連接され前記第1ノイズ遮蔽部材向けて突出される出部材とを備えており、前記第1イズ遮蔽部材、前記第1基板ボックスと前記第2基板ボックスとを隣接配置した状態で前記突出部材と当接される接続面が設けられている。
【0013】
請求項3記載の遊技機は、請求項2記載の遊技機において、前記第2基板ボックスは、前記第2制御基板が配置されるボックスベースと、そのボックスベースに取着され前記第2制御基板を被包するボックスカバーとを有して構成され、前記第2ノイズ遮蔽部材は、前記第2基板ボックス内に配置されると共に、前記接続手段の突出部材は、前記第2基板ボックスの外側に突出している
【0014】
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の遊技機の一実施例であるパチンコ機1の正面図である。パチンコ機1は、いわゆる第1種パチンコ遊技機であり、その前面(図1の紙面に対して手前側)には前面枠2が配設されている。前面枠2は略矩形額縁状に形成され、その内周に金枠3が周設されている。この金枠3の内側上方には、ガラス扉枠4が開閉可能に配設されており、ガラス扉枠4の後方(図1の紙面に対して奥側)には遊技盤5が配置されている。
【0016】
遊技盤5の前面外周部分には略円弧状の外レール7が植立され、その外レール7の内側位置には円弧状の内レール6が植立されている。この内レール6および外レール7により囲まれた遊技盤5の前面には、遊技球(打球)Pが打ち込まれる遊技領域8が形成されており、内レール6および外レール7間には遊技球Pが通過可能な案内通路9が設けられている。遊技領域8には複数のランプ8aが配設されている。
【0017】
これらのランプ8aは、遊技盤5の前面を装飾したり、遊技状態を遊技者に報知して興趣を向上させるものであり、例えば、遊技領域8の周囲や後述する普通入賞口10、液晶ディスプレイ14にそれぞれ配設されている。また、複数のランプ8aは、後述するランプ制御基板29に搭載されるマイクロプロセッサ(以下、「MPU」と称す。)(図示せず)から送信(出力)される制御用データ(制御用信号)を受けて点灯または消灯されるものである。
【0018】
遊技領域8内には、遊技球Pが入賞可能な複数の普通入賞口10が設けられており、これらの普通入賞口10に遊技球Pが入賞することにより5個から15個の遊技球Pが賞球として払い出されるのである。また、遊技領域8内には複数の障害釘11が植立されている。この複数の障害釘11は、遊技領域8内へ打ち込まれた遊技球Pが落下する際に衝突して、その落下経路を変動させるためのものである。尚、図1では、複数の障害釘11の一部を省略して図示している。
【0019】
一方、案内通路9は、遊技領域8へ打ち込まれる遊技球Pを案内するための通路であり、その下側部分、即ち、図1のパチンコ機1における右下部分には、遊技球Pを遊技領域8へ発射するための遊技球発射装置12が配設されている。また、案内通路9の上側端部(図1上側)には戻球防止装置13が配設されており、この戻球防止装置13は、案内通路9から遊技領域8へ飛び出した遊技球Pが案内通路9へ侵入して逆流することを防止するものである。
【0020】
遊技領域8の略中央部分には、複数種類の識別情報としての図柄(画像)などを表示する液晶ディスプレイ(liquid crystal display、以下、単にLCDと称す)(可変表示装置)14が設けられている。このLCD14は、液晶および偏光板等を組み合わせることにより構成された表示画面である液晶パネル14aを備えており、この液晶パネル14aに各種画像が表示される。液晶パネル14aは、液晶パネル制御基板(図示せず)により液晶に印加される電圧の大きさを変更することによって、その液晶の分子配列が変更され色彩や透明度が変化される性質を有しており、この性質を用いることにより液晶パネル14aにおいて各種の図柄の変動表示が行われるのである。
【0021】
LCD14の下方には、図柄作動口(第1種始動口)15が設けられており、この図柄作動口15を遊技球Pが通過することにより、LCD14の変動表示が開始される。また、図柄作動口15の下方には可変入賞装置16が設けられている。この可変入賞装置16は、遊技盤5に取着可能に形成された本体フレーム16aを備えており、その略中央部分には2以上の遊技球Pが同時に通過可能な幅広の矩形状の開口である大入賞口の開口16bが穿設されている。
【0022】
この大入賞口の開口16bは、大入賞口の一部を構成しており、LCD14の変動後の表示結果が予め定められた図柄の組み合わせ(大当たり表示)の1つと一致する場合に、遊技球Pが入賞しやすいように所定時間(例えば、30秒間)経過するまで、又は、所定個数(例えば、10個)の遊技球Pが大入賞口の開口16bへ入賞するまで、開放されるものである。この大入賞口の開口16bの開閉動作の行われ得る状態が、いわゆる所定の遊技価値の付与された状態(特別遊技状態)である。
【0023】
大入賞口の開口16bには、開閉シャッタ16cが配設されている。この開閉シャッタ16cは、大入賞口の開口16bの形状に適合して形成されており、大入賞口の開口16bを開閉するものである。また、本体フレーム16aの前面であって、開閉シャッタ16cの前方(図1の紙面に対する垂直方向手前側)にはガード部材16dが配設されている。尚、大入賞口は、大入賞口の開口16b、開閉シャッタ16cで構成されている。
【0024】
可変入賞装置16の下方であって、上述した遊技領域8の最下方には、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球Pを遊技領域8外へ排出するためのアウト口17が形成されている。このアウト口17の形成された遊技領域8の前方に配設されるガラス扉枠4の下方には、金枠3に開閉可能に取着された前面扉板(腰板)18が配設されている。この前面扉板18の前面には遊技球発射装置12へ供給される遊技球Pを貯留する上受皿19が配設され、その上受皿19の下方であって、前面枠2の下側部分には上受皿19に貯留しきれなかった遊技球Pを貯留するための下受皿20が配設されている。
【0025】
また、上受皿19の左側部分には、上述したLCD14に表示される図柄に対応して音声を発生するスピーカ21が内臓されており、このスピーカ21は、後述する音声制御基板28に搭載されるMPU(図示せず)から送信される制御用データを受けて、LCD14に表示される図柄に応じた音声を発生するものである。
【0026】
図2は、パチンコ機1の裏面図である。図2に示すように、パチンコ機1の裏面側における略中央部分には上述した遊技盤5が着脱可能に取着されており、その遊技盤5の裏面略中央部分には上述したLCD14が配設されている。このLCD14はABS樹脂などの合成樹脂で略箱状に形成されたLCDボックス22を備えており、このLCDボックス22には液晶パネル14aを制御する液晶パネル制御基板(図示せず)や、その液晶パネル制御基板へ制御用データを送信する液晶制御基板(図示せず)等が収容されている。
【0027】
LCDボックス22の左側には、パチンコ機1の遊技の制御を行う主基板24を収容するための主基板ボックス23が主基板ボックス取付ベース25を介して遊技盤5の裏面側に着脱可能に取り付けられている。主基板ボックス23に収容される主基板24は、MPU(図示せず)等の演算装置や、そのMPUにより実行される制御プログラムやデータを記憶したROM(図示せず)等の電子部品(制御部品)が搭載されている。この主基板24に搭載される各電子部品は、その主基板24にエッチング処理された回路パターン(図示せず)によりそれぞれ電気的に接続されており、パチンコ機1の遊技の制御を行うメイン制御回路を構成している。
【0028】
主基板24のメイン制御回路によれば、複数の普通入賞口10又は可変入賞装置16の大入賞口へ入賞した遊技球Pや図柄作動口15を通過した遊技球Pが検出されると、賞球払出装置(図示せず)による賞球の払い出しを開始するための制御用データが賞球払出装置へ送信される一方、図柄作動口15を通過する遊技球Pが検出されると、LCD14の液晶パネル14aに表示される図柄の変動表示を開始させる制御用データがLCD14の液晶制御基板へ送信される。このように、主基板24のメイン制御回路は、有価価値を有する遊技球Pを賞球として払い出す賞球払出処理や所定の遊技価値が付与される状態(特別遊技状態)の発生を処理する大当たり処理などの有価価値の付与に係る処理を行うための制御回路である。
【0029】
ここで、図3を参照して主基板ボックス23および主基板ボックス取付ベース25について説明する。図3は、主基板ボックス23と主基板ボックス取付ベース25との分解斜視図である。尚、図3では、ボックス本体23aに配設される封印部材23a1のうち、ボックス本体23aの下側壁面に配設される4つの封印部材の図示を省略し、また、主基板24と、その主基板24に搭載されたコネクタ24c〜24eと接続される通信ケーブルを省略して図示している。
【0030】
図3に示すように、主基板ボックス23は、主基板24を収容して被包するためのものであり、主に、ボックス本体23aと、そのボックス本体23aに被せられ覆設されるボックス蓋体23bとを備えている。ボックス本体23a及びボックス蓋体23bは、いずれもポリカーボネート樹脂等の耐衝撃性を有する透明な合成樹脂等で略矩形皿状に形成されており、かかる両者を重ね合わせて合致(合体)させることにより、主基板24を収容して被包することができる。
【0031】
尚、主基板ボックス23は、図6に示すように、主基板24における電子部品の搭載面(部品面)(図6の上側面)がボックス蓋体23b側へ向けられ、かつ、電子部品の搭載面と反対側面(半田面)(図6の下側面)がボックス本体23a側へ向けられた状態で主基板24を収容している。
【0032】
図3に示すボックス本体23a及びボックス蓋体23bは、上記のように、いずれも透明な合成樹脂等で形成されるので、主基板ボックス23内に収容される主基板24を外部から視認することができる。よって、主基板24の回路パターンにジャンパー線を配線したり回路パターンを切断するなどしてパチンコ機1の遊技内容を変更する不正行為や、主基板24に搭載されるROM等を不正に交換して遊技内容を変更する不正行為が行われた場合には、主基板ボックス23を開封することなく、主基板ボックス23の外部から視認して検査することにより、かかる不正行為を容易に発見することができるのである。
【0033】
ボックス本体23aの上下両壁面には4つの中空円柱状の封印部材23a1がそれぞれ配設されており、ボックス蓋体23bの上下両壁面には各封印部材23a1に対応して4つの中空円柱状の封印部材23b1がそれぞれ配設されている。この各封印部材23a1,23b1は主基板24への不正行為を防止するため主基板ボックス23を封印する部材であり、互いに対向する一対の封印部材23a1,23b1を封印ねじ(図示せず)で連結することにより、主基板ボックス23を封印することができる。
【0034】
ボックス本体23aの右側壁には側面視略コ字状に切り欠かれた開口である導出口23a2が形成されている。この導出口23a2は、主基板ボックス23内からアース線K1や通信ケーブルK2を外部へ導出するための開口であり、かかる導出口23a2からはアース線K1や通信ケーブルK2が接続されるコネクタ24a〜24eが露出されている。これらのコネクタ24a〜24eは、主基板24に搭載され、アース線K1や通信ケーブルK2が接続可能に形成されており、主基板24に構成されたメイン制御回路とアース線K1や通信ケーブルK2とを接続するためのものである。
【0035】
主基板ボックス取付ベース25は、遊技盤5の裏面側に主基板ボックス23を取り付けるためのものであり、主に、主基板ボックス23が着脱可能に取り付けられるシールド部材25aを備えている。このシールド部材25aは、主基板24に搭載される電子部品の誤動作の原因となる各種ノイズを遮断するためのものであり、導電性を有する薄板状の金属材料、例えば、薄板鋼材等で形成されている。よって、このシールド部材25aにより、主基板ボックス23の外部からの電磁気的ノイズを遮断して、かかる電磁気的ノイズが主基板ボックス23内の主基板24へ侵入することを防止することができる。
【0036】
シールド部材25aは複数の円形開孔が穿設された略板状の覆設板25a1を備えている。この覆設板25a1は、ボックス本体23aの背面側、即ち、ボックス本体23aにおけるボックス蓋体23bの覆設面と反対側面に当接して取り付け可能に形成され、主基板ボックス23外側から主基板24の半田面側を覆うように主基板24に隣接配置される(図6参照)。このため、シールド部材25aの覆設板25a1により主基板ボックス23に収容された主基板24の部品面が覆い隠されることがなく、主基板ボックス23に収容された主基板24の電子部品搭載面を容易に視認することができる。よって、主基板24のROM等の電子部品を交換して遊技内容を変更する不正行為を容易に発見することができる。
【0037】
覆設板25a1の右側縁部には略平板状の側板25a2が主基板ボックス23側へ向けて立設されている。また、この側板25a2の長手方向両端部分の前端には、その側板25a2に対して略直角に折り曲げられ、かつ、その折り曲げ部分が覆設板25a1と略同一方向へ延出された一対の爪部材25a3,25a3が形成されている。この一対の爪部材25a3,25a3は、シールド部材25aにボックス本体23aを係止するためのものであり、ボックス本体23aの導出口23a2の前端面に引っ掛けられることによりボックス本体23aを係止することができる。
【0038】
覆設板25a1の長手方向略中央部分には矩形状の開口された係合穴25a4が穿設されており、この係合穴25a4は後述するボックスロック板26の係合爪26aが係合される開口である。また、シールド部材25aの上端部には、接続端子25a5が形成されている。この接続端子25a5は、主基板ボックス23に配線されるアース線K1の一端側に接続された略O字状の接続金具K1aを接続するためのものであり、かかるアース線K1の接続金具K1aがねじ止め可能に形成されている。一方、アース線K1は、その他端側が主基板24に配設されるコネクタ24aに接続されており、このコネクタ24aを介して主基板24のグランド(第1制御基板のグランド)(図示せず)と接続されている。
【0039】
よって、アース線K1の接続金具K1aをシールド部材25aの接続端子25a5にねじ止めして接続することにより、かかるアース線K1及びコネクタ24aを介して、シールド部材25aと主基板24のグランドとが電気的に接続されるので、シールド部材25aと主基板24のグランドとを同電位にすることができる。従って、シールド部材25aが帯電することが防止されるので、かかる帯電による主基板24に搭載された電子部品の誤動作を防止することができる。
【0040】
シールド部材25aの上下両端には、透明なABS樹脂等の合成樹脂で形成された取付ステー25b,25cがねじ止めにより取着されており、これらの取付ステー25b,25cを遊技盤5の裏面側にそれぞれねじ止めすることにより、主基板ボックス取付ベース25を遊技盤5の裏面側に取り付けることができるのである。
【0041】
また、ボックス本体23aの主基板ボックス取付ベース25との対向面には、略台形板状のボックスロック板26がねじ止めにより取着される。ボックスロック板26は、主基板ボックス23を主基板ボックス取付ベース25のシールド部材25aに係止するためのものであり、透明なABS樹脂等の合成樹脂で形成されている。ボックスロック板26は、その右側中央部分にボックス本体23a側へ向けて突出した係合爪26aが形成されている。この係合爪26aは、上述したシールド部材25aの係合穴25a4に係合可能に形成されており、この係合穴25a4にボックスロック板26の係合爪26aを係合することにより、主基板ボックス23がシールド部材25aから外れ落ちることを防止することができるのである。
【0042】
次に、図2に戻って説明する。主基板ボックス23の側方であって、上述したLCDボックス22の下方には、上述した複数の普通入賞口10、可変入賞装置16に入賞した遊技球Pや図柄作動口15を通過した遊技球Pが導かれる入賞球集合カバー27が配設されている。この入賞球集合カバー27の裏面には、上述したスピーカ21により発生される音声をLCD14に表示される図柄に対応して発生させる音声制御基板28と、上述した複数のランプ8aの点灯・消灯の制御を行うランプ制御基板29とをまとめて収容するサブ基板ボックス30が着脱可能に取り付けられている。
【0043】
次に、図4及び図5を参照して、サブ基板ボックス30について説明する。図4は、サブ基板ボックス30の分解斜視図であり、図5(a)は、サブ基板ボックス30の組立状態における平面図であり、図5(b)は、図5(a)のB−B線におけるサブ基板ボックス30が入賞球集合カバー27に取り付けられた状態での側断面図である。
【0044】
図4に示すように、音声制御基板28は略逆L字形の薄板状体に形成されており、その部品面(図4の手前側面)にスピーカ21を制御するための演算装置であるMPU(図示せず)や音声データが記憶されたソフトウェアサウンドジェネレータ(softwear saund generator、以下SSGと称す)(図示せず)などの電子部品が搭載されている。これらの音声制御基板28に搭載される電子部品は、その音声制御基板28にエッチング処理された回路パターン(図示せず)によりそれぞれ電気的に接続されており、上述したスピーカ21から発生される音声を生成する音声制御回路を構成している。
【0045】
この音声制御基板28の部品面における下側縁部には、略直方体状に形成された雌型のコネクタ28a,28bが隣接して搭載されている。コネクタ28aは上述した主基板24からの制御用データを受信するために通信ケーブルが接続される接続端子であり、コネクタ28bは主基板24からの制御用データに基づいてスピーカ21により音声を発生させる電気信号を送信するために通信ケーブルが接続される接続端子である。
【0046】
このように構成された音声制御基板28によれば、そのMPUによって主基板24のメイン制御回路から送信された制御用データが受信され、この受信を受けて、音声制御基板28のMPUから音声を発生させるための音指令信号がSSGへ出力される。MPUから出力された音指令信号がSSGへ入力されると、SSGによって音指令信号に対応する音声データが電気信号にD/A変換(デジタル−アナログ変換)されてスピーカ21へ出力され、スピーカ21から音声が発生されるのである。
【0047】
また、音声制御基板28の四隅には、その音声制御基板28を後述するボックスカバー33に位置決めするため、ボックスカバー33に突設される位置決め突起(図示せず)を填め込み可能な4つの位置決め穴28cがそれぞれ穿設されている。また、この4つの位置決め穴28cに隣接する位置には、後述するボックスカバー33をボックスベース31にねじ止めするためのビスB1が挿入可能な通穴28dが計4つ穿設されている。
【0048】
ランプ制御基板29は矩形薄板状に形成されており、その部品面(図4の手前側面)に上述した複数のランプ8aを制御するための演算装置であるMPU(図示せず)などの電子部品が搭載されている。これらのランプ制御基板29に搭載される電子部品は、そのランプ制御基板29にエッチング処理された回路パターン(図示せず)により電気的に接続され、上述した複数のランプ8aを点灯または消灯させるランプ制御回路を構成している。
【0049】
このランプ制御基板29の部品面における下側縁部には略直方体状に形成された雌型のコネクタ29aが搭載される一方、ランプ制御基板29の上側縁部には略直方体状に形成された雌型のコネクタ29bが搭載されている。コネクタ29aは上述した主基板24からの制御用データを受信するために通信ケーブルが接続される接続端子であり、コネクタ29bは主基板24からの制御用データに基づいて各ランプ8aを点灯または消灯させる制御用信号を送信するために通信ケーブルが接続される接続端子である。
【0050】
このように構成されたランプ制御基板29によれば、主基板24におけるメイン制御回路から送信される制御用データに基づいて、ランプ制御回路におけるMPUから複数のランプ8aへ制御用信号が出力され、複数のランプ8aを点灯または消灯されるのである。また、ランプ制御基板29の四隅には、そのランプ制御基板29を後述するボックスカバー34に位置決めするため、ボックスカバー34に突設される位置決め突起(図示せず)を填め込み可能なボックスの4つの位置決め穴29cがそれぞれ穿設されている。また、この4つの位置決め穴29cに隣接する位置には、後述するボックスカバー34をボックスベース31にねじ止めするためのビスB1が挿入可能な通穴29dが計4つ穿設されている。
【0051】
サブ基板ボックス30は、音声制御基板28とランプ制御基板29とを収容するためのものであり、音声制御基板28とランプ制御基板29とがそれぞれ配置されるボックスベース31と、そのボックスベース31を入賞球集合カバー27に着脱可能に取り付ける取付具32と、ボックスベース31に配置される音声制御基板28とランプ制御基板29とにそれぞれ別々に被せられる2つのボックスカバー33,34と、音声制御基板28及びランプ制御基板29に搭載される電子部品の誤動作の原因となる各種ノイズを遮断するシールド部材35と、そのシールド部材35と上述した主基板ボックス取付ベース25のシールド部材25aとを電気的に接続する接続部材36とを備えている。
【0052】
サブ基板ボックス30のボックスベース31、ボックスカバー33,34は、いずれも透明なABS樹脂などの合成樹脂で形成され、サブ基板ボックス30内に音声制御基板28及びランプ制御基板29が収容された場合に、その両制御基板28,29をサブ基板ボックス30の外部から視認することができように構成されている。よって、音声制御基板28又はランプ制御基板29をサブ基板ボックス30の外部から視認することにより、これらの制御基板28,29の故障、例えば、回路パターンの接続不良等を発見することができるのである。
【0053】
ボックスベース31は略板状に形成されており、その右側部分に音声制御基板28が配置される配置板31aが形成される一方、その左側部分にランプ制御基板29が配置される配置板31bが形成されている。これらの配置板31a,31bは、略板状の連設板31cにより互いに連設されており、この連設板31cの上部にはボックスベース31を後述する入賞球集合カバー27の固定部27a(図5参照)に着脱可能に取り付けられる取付具32が取着されている。
【0054】
配置板31aにおける音声制御基板28との対向面の上下両縁部分には、音声制御基板28へ向けて隆起された段付き部31a1が立設されており、この段付き部31a1によって、音声制御基板28が配置板31aに配置される場合に、音声制御基板28と配置板31aとの対向面間に空隙を設けることができる。よって、かかる空隙により、音声制御基板28の半田面(図4の裏側面)と配置板31aとの底面との接触を防止することができる。また、配置板31aの四隅には略円形状の通穴31a2がそれぞれ穿設されている。この4つの通穴31a2は、ボックスベース31にボックスカバー33をねじ止めするためのビスB1が挿入可能に形成されている。
【0055】
一方、配置板31bにおけるランプ制御基板29との対向面の上下両縁部分には、ランプ制御基板29へ向けて隆起された段付き部31b1が立設されており、この段付き部31b1によって、ランプ制御基板29が配置板31bに配置される場合に、ランプ制御基板29と配置板31bとの対向面間に空隙を設けることができる。よって、かかる空隙により、ランプ制御基板29の半田面(図4の裏側面)と配置板31bとの底面との接触を防止することができる。また、配置板31bの四隅には略円形状の通穴31b2がそれぞれ穿設されている。この4つの通穴31b2は、ボックスベース31にボックスカバー34をねじ止めするためのビスB1が挿入可能に形成されている。
【0056】
連設板31cの上部に取着される取付具32は、パネルファスナの一種であり、略円筒体に形成されたロック部材32aと、そのロック部材32a内に摺動可能に挿嵌されたボタン部材32bとを備えている。図5(b)に示すように、ロック部材32aは、その先端部(図5(b)の右側端)に切り込みが設けられており、その外径方向へ開閉可能に形成されている。
【0057】
この取付具32によれば、そのロック部材32aが挿嵌穴27bに挿嵌された状態でボタン部材32bが挿嵌穴27b側(図5(b)の右側)へ向けて押し込まれると、そのロック部材32aの先端部(図5(b)の右端部)が外径方向へ開かれ拡大されて、挿嵌穴27b内に係止される。かかる挿嵌穴27b内にロック部材32aの先端部が係止されることにより、取付具32が入賞球集合カバー27の固定部27aに取り付けられ、サブ基板ボックス30が遊技盤5に取り付けられるのである。
【0058】
一方、取付具32は、そのボタン部材32bが挿嵌穴27b側と反対側(図5(b)の左側)へ向けて引き出されると、そのロック部材32aの先端部(図5(b)の右端部)が閉じられ先端部の外径が縮小されて、挿嵌穴27b内から抜き取り可能となる。よって、取付具32が入賞球集合カバー27の固定部27aから取り外し可能となり、サブ基板ボックス30が遊技盤5側から取り外し可能となるのである。
【0059】
図4に示すように、取付具32が取着される連設板31cの下側部分には略逆U字状の切欠31dが設けられている。この切欠31dは、可変入賞装置16の裏面側に配設されるプリント回路基板(図示せず)からの通信ケーブル(図示せず)を導出させるためのものである。よって、入賞球集合カバー27に取り付けられたサブ基板ボックス30により、可変入賞装置16の裏面側が覆われても、切欠31dから可変入賞装置16のプリント基板からの通信ケーブルを導出することができるのである。尚、可変入賞装置16に配設されるプリント回路基板は、可変入賞装置16の開閉シャッタ16cを開閉させるソレノイド等に電気的に接続されており、このソレノイドと上述した主基板24とを接続するための通信ケーブルを接続するためのコネクタが搭載されている。
【0060】
上述した配置板31aの右側縁部、及び、配置板31bの左側縁部には略円柱状の位置決め突起31e,31fが後述するシールド部材35側へ向けてそれぞれ突設されている。この一対の位置決め突起31e,31fは、後述するシールド部材35をボックスベース31に位置決めするためのものであり、シールド部材35に穿設される位置決め穴35g,35hに対応して突設されており、各位置決め穴35g,35hに填り込み可能に形成されている。
【0061】
また、ボックスベース31の連設板31cの略中央部分には、略円筒状のねじ止め部31gが後述するシールド部材35側へ向けて突設されている。このねじ止め部31gは、シールド部材35をボックスベース31にねじ止めして仮止めするためビスB2をねじ込むためのものであり、このねじ止め部31gにおけるシールド部材35側端面には、ビスB2をねじ込み可能なねじ穴が凹設されている。
【0062】
ボックスカバー33は、上述したボックスベース31の配置板31aに配置される音声制御基板28を覆いつつ被包するためのものであり、音声制御基板28の部品面に対向しつつ覆設される天板33aを備えている。この天板33aの周囲には、ボックスベース31の配置板31aへ向けて側壁板33b〜33eが立設されており、これらの天板33a及び側壁板33b〜33eにより音声制御基板28の部品面を覆いつつ収容する収容空間が形成されている。また、天板33aの上部には複数の円形状の放熱穴33a1が穿設されており、かかる放熱穴33a1により音声制御基板28に搭載されたMPU等の電子部品の発熱により加熱された収容空間内の空気(気体)を外部へ放出することができるのである。
【0063】
ボックスカバー33における音声制御基板28との対向面には、その音声制御基板28の4つの位置決め穴28cに対応して、4つの位置決め突起(図示せず)が突設されている。これらの4つの位置決め突起は音声制御基板28の4つの位置決め穴28cに填り込み可能に形成されており、これらの各位置決め突起を各位置決め穴28cに填め込むことにより、音声制御基板28をボックスカバー33に位置決めすることができる。
【0064】
ボックスカバー33の下側部分には、上述した音声制御基板28におけるコネクタ28a,28bの搭載位置に対応して略矩形状に形成された2つのコネクタ口33f,33gが穿設されている。このコネクタ口33f,33gは、その開口形状が上述した音声制御基板28のコネクタ28a,28bの外形に適合してそれぞれ形成されており、かかるコネクタ28a,28bが挿嵌可能に形成されている。
【0065】
よって、ボックスベース31及びボックスカバー33により音声制御基板28が収容される場合には、音声制御基板28のコネクタ28a,28bをコネクタ口33f,33gにそれぞれ挿嵌することにより、コネクタ28a,28bをサブ基板ボックス30の外部に露出させることができるのである。しかも、コネクタ口33f,33gの開口形状はコネクタ28a,28bの外形に適合して形成されているので、コネクタ口33f,33eからコネクタ28a,28b以外の部分が露出することを防止して、音声制御基板28への接触行為を防止することができるのである。
【0066】
また、ボックスカバー33は、コネクタ口33f,33gと隣接する側壁板33cが天板33aからコネクタ口33f,33gの穿設位置へ向けて傾斜されている。このように、コネクタ口33f,33gに隣接する側壁板33cは、コネクタ口33f,33gへ向けて傾斜されるので、かかるコネクタ口33f,33gから露出されるコネクタ28a,28bに通信ケーブルのコネクタ(図示せず)を差し込み接続する場合に、かかる通信ケーブルのコネクタを音声制御基板28のコネクタ28a,28bへ向けて案内することができる。よって、通信ケーブルのコネクタと音声制御基板28のコネクタ28a,28bとの接続作業を円滑に行うことができるのである。
【0067】
ボックスカバー34は、上述したボックスベース31の配置板31bに配置されるランプ制御基板29を覆いつつ被包するためのものであり、ランプ制御基板29の部品面に対向しつつ覆設される天板34aを備えている。この天板34aの周囲には、ボックスベース31の配置板31bへ向けて側壁板34b〜34eが立設されており、これらの天板34a及び側壁板34b〜34eによりランプ制御基板29の部品面を覆いつつ収容する収容空間が形成されている。また、天板34aの上部には複数の円形状の放熱穴34a1が穿設されており、かかる放熱穴34a1によりランプ制御基板29に搭載されるMPU等の電子部品の発熱により加熱された収容空間内の空気(気体)を外部へ放出することができるのである。
【0068】
ボックスカバー34におけるランプ制御基板29との対向面には、そのランプ制御基板29の4つの位置決め穴29cに対応して、4つの位置決め突起(図示せず)が突設されている。これらの4つの位置決め突起はランプ制御基板29の4つの位置決め穴29cに填り込み可能に形成されており、これらの各位置決め突起を各位置決め穴29cに填め込むことにより、ランプ制御基板29をボックスカバー34に位置決めすることができる。
【0069】
ボックスカバー34の下側部分および上側部分には、上述したランプ制御基板29におけるコネクタ29a,29bの搭載位置に対応して略矩形状に形成された2つのコネクタ口34f,34gが穿設されている。このコネクタ口34f,34gは、その開口形状が上述したランプ制御基板29のコネクタ29a,29bの外形に適合してそれぞれ形成されており、かかるコネクタ29a,29bが挿嵌可能に形成されている。
【0070】
よって、ボックスベース31及びボックスカバー34によりランプ制御基板29が収容される場合には、ランプ制御基板29のコネクタ29a,29bをコネクタ口34f,34gにそれぞれ挿嵌することにより、コネクタ29a,29bをサブ基板ボックス30の外部に露出させることができるのである。しかも、コネクタ口34f,34gの開口形状はコネクタ29a,29bの外形に適合して形成されているので、コネクタ口34f,34gからコネクタ29a,29b以外の部分が露出することを防止して、ランプ制御基板29への接触行為を防止することができるのである。
【0071】
また、ボックスカバー34は、コネクタ口34fと隣接する側壁板34cが天板34aからコネクタ口34fの穿設位置へ向けて傾斜される一方、コネクタ口34gと隣接する側壁板34bが天板34aからコネクタ口34gの穿設位置へ向けて傾斜されている。このように、コネクタ口34f,34gに隣接する側壁板34c,34bは、コネクタ口34f,34gへ向けてそれぞれ傾斜されるので、かかるコネクタ口34f,34gから露出されるコネクタ29a,29bに通信ケーブルのコネクタ(図示せず)をそれぞれ差し込み接続する場合に、かかる通信ケーブルのコネクタをランプ制御基板29のコネクタ29a,29bへ向けてそれぞれ案内することができる。よって、通信ケーブルのコネクタとランプ制御基板29のコネクタ29a,29bとの接続作業を円滑に行うことができるのである。
【0072】
ボックスベース31の音声制御基板28及びランプ制御基板29との対向面側には、シールド部材35が配設されている。このシールド部材35は、音声制御基板28及びランプ制御基板29に搭載される電子部品の誤動作の原因となる各種ノイズを除去するためのものであり、導電性を有する薄板状の金属材料、例えば、薄板鋼材等で形成されている。シールド部材35は、ボックスベース31を正面(前面)視した形状に適合して形成されており、ボックスベース31の配置板31a,31b及び連設板31cの前側面のほぼ全域に覆い被さるように形成されている。このように、シールド部材35をボックスベース31に配設することにより、かかるシールド部材35は、音声制御基板28及びランプ制御基板29の半田面と対向した状態で両基板28,29に隣接配置されるのである。
【0073】
シールド部材35は、その右側部分に音声制御基板28の半田面と対向して隣接配置される略矩形板状の覆設板35aが形成される一方、その左側部分にランプ制御基板29の半田面と対向して隣接配置される略矩形板状の覆設板35bが形成されている。また、シールド部材35は、その覆設板35a,35bが略板状の連設板35cにより互いに連設され、音声制御基板28及びランプ制御基板29に跨るようにして隣接配置されている。よって、1つのシールド部材35で両制御基板28,29に対する各種ノイズの遮断を行うことができるので、音声制御基板28及びランプ制御基板29にそれぞれ別個にシールド部材を隣接配置する必要がなく、その分、サブ基板ボックス30の組立作業を簡素化することができる。
【0074】
覆設板35aの四隅には音声制御基板28の半田面側へ向けて突出された取付ステー35dがそれぞれ立設されており、この各取付ステー35dの先端部分には音声制御基板28の半田面に対して略平行に折り曲げ形成された受け板35d1が連設されている(図6参照)。図6は、主基板ボックス23の側方に配設されたサブ基板ボックス30の断面図であるが、この図6に示すように、各受け板35d1は、音声制御基板28の半田面(図6の下側面)と当接可能に形成されており、この各受け板35d1が音声制御基板28の半田面と当接することにより、取付ステー35dの突出長さ分の空隙を覆設板35aと音声制御基板28との対向面間に設けることができる。よって、かかる空隙により音声制御基板28の半田面とシールド部材35の覆設板35aとの接触を防止することができるのである。
【0075】
また、各受け板35d1には、上述したボックスベース31の各通穴31a2に対応して略円形状の通穴35d2がそれぞれ穿設されている。これらの4つの通穴35d2は、ボックスベース31にボックスカバー33をねじ止めするためのビスB1が挿入可能に形成されている。
【0076】
一方、図4に示すように、覆設板35bの四隅にはランプ制御基板29の半田面側へ向けて突出された取付ステー35eがそれぞれ立設されており、この各取付ステー35eの先端部分にはランプ制御基板29の半田面に対して略平行に折り曲げ形成された受け板35e1が連設されている(図6参照)。図6に示すように、各受け板35e1は、ランプ制御基板29の半田面(図6の下側面)と当接可能に形成されており、この各受け板35e1がランプ制御基板29の半田面と当接することにより、取付ステー35eの突出長さ分の空隙を覆設板35bとランプ制御基板29との対向面間に設けることができる。よって、かかる空隙によりランプ制御基板29の半田面とシールド部材35の覆設板35bとの接触を防止することができるのである。
【0077】
また、各受け板35e1には、上述したボックスベース31の各通穴31b2に対応して略円形状の通穴35e2がそれぞれ穿設されている。これらの4つの通穴35e2は、ボックスベース31にボックスカバー34をねじ止めするためのビスB1が挿入可能に形成されている。
【0078】
図4に示すように、シールド部材35の連設板35cの下側部分には、上述したボックスベース31の切欠31dに対応して、略逆U字状の切欠35fが設けられている。この切欠35fは、上述したボックスベース31の切欠31dから導出される可変入賞装置16のプリント回路基板(図示せず)に接続される通信ケーブルを導出するための開口である。
【0079】
シールド部材35の覆設板35aの右側縁部、及び、覆設板35bの左側縁部には略円形状の位置決め穴35g,35hが上述したボックスベース31の位置決め突起31e,31fに対応してそれぞれ穿設されている。この一対の位置決め穴35g,35hは、位置決め突起31e,31fを填め込み可能に形成されており、これらの各位置決め突起31e,31fを各位置決め穴35g,35hに填め込むことにより、シールド部材35をボックスベース31に位置決めすることができる。
【0080】
また、シールド部材35の連設板35cの略中央部分には、略円形状の通穴35iが穿設されている。この通穴35iは、上述したビスB2を挿入可能に形成されており、上述したボックスベース31のねじ止め部31gに対応して穿設されている。よって、この通穴35iへビスB2を挿入して、ビスB2をボックスベース31のねじ止め部31gのねじ穴へねじ込むことにより、シールド部材35をボックスベース31に仮止めすることができるのである。
【0081】
上記のように構成されたシールド部材35によれば、そのシールド部材35は、音声制御基板28及びランプ制御基板29の半田面側を覆うようにしてボックスベース31に配設され、かつ、導電性を有する薄板状の金属材料で形成されるので、サブ基板ボックス30の外部からの電磁気的ノイズを遮断して、かかる電磁気的ノイズが音声制御基板28及びランプ制御基板29へ侵入することを防止することができる。
【0082】
しかも、シールド部材35は、音声制御基板28及びランプ制御基板29の半田面側、即ち、音声制御基板28及びランプ制御基板29における電子部品の搭載面と反対側面を覆うようにして配置されている。このため、シールド部材35によりサブ基板ボックス30に収容された音声制御基板28及びランプ制御基板29の部品面が覆い隠されることがなく、サブ基板ボックス30に収容された両制御基板28,29の電子部品搭載面を容易に視認することができる。よって、音声制御基板28及びランプ制御基板29の電子部品に生じる破損等の異常を容易に発見することができる。
【0083】
接続部材36は、上述したシールド部材35と主基板ボックス取付ベース25のシールド部材25aとを電気的に接続するためのものであり、導電性を有する銅材やバネ鋼材等の弾性変形可能な金属材料で薄板状に形成されている。この接続部材36は、シールド部材35の覆設板35bに止着される止着部36aと、その止着部36aに連設され、シールド部材25aの側板25a2と当接される当接部36bとを備えている。
【0084】
接続部材36の止着部36aは、接続部材36の一側(図4の右側)部分に設けられており、2本のリベット37によりシールド部材35の覆設板35bに止着されている。この止着部36aの止着によって、接続部材36は、シールド部材35の覆設板35bと当接されて電気的に接続されるのである。一方、接続部材36の当接部36bは、接続部材36の他側(図4の左側)部分に設けられている。この当接部36bは、シールド部材35の覆設板35b左側縁部から外方(図4の左側)へ向けて延出されており、止着部36aに対して略く字状にボックスカバー34側へ向けて屈曲されている。
【0085】
図5(a)に示すように、ボックスベース31における各配置板31a,31bの下側縁部には、一対の取付フック31h,31hがそれぞれ下方へ向けて突設されている。この一対の取付フック31h,31hは、図5(b)に示すように、ボックスベース31における入賞球集合カバー27の対向面から側面視略L字状に折り曲げ形成されており、後述する入賞球集合カバー27のフック部27eに引っ掛けられて係止されるように形成されている。よって、かかる一対の取付フック31h,31hを入賞球集合カバー27のフック部27eに引っ掛けて係止することによって、入賞球集合カバー27に取付具32を介して取り付けられるサブ基板ボックス30のガタつきを防止することができるのである。
【0086】
また、図5(a)に示すように、ボックスカバー33は、ボックスベース31の連設板31cに隣接する側壁板33dが天板33aから連設板31cへ向けて傾斜される一方、ボックスカバー34は、ボックスベース31の連設板31cに隣接する側壁板34eが天板34aから連設板31cへ向けて傾斜されている。このため、ボックスカバー33,34の対向面間(側壁板33d、34eの対向面間)の間隙幅は、連設板31c側から天板33a,34a側へ向けて、即ち、図5(a)の略垂直方向奥側から手前側へ向けて拡大するようにされている。よって、サブ基板ボックス30を入賞球集合カバー27に着脱するために取付具32を操作する際に、ボックスカバー33,34間に容易に指先を挿入することができるのである。
【0087】
図5(b)に示すように、入賞球集合カバー27は、その上部に後述するサブ基板ボックス30の取付具32が着脱可能に係止される略円筒状の固定部27aが形成されている。この固定部27aは入賞球集合カバー27に一体成形されており、その内部に後述する取付具32のロック部材32aが挿嵌可能な円形状の挿嵌穴27bが凹設されている。
【0088】
また、固定部27aの下方には、遊技盤5に装着された可変入賞装置16の裏面側が露出される略矩形状の開口である窓部27cが穿設されている。この窓部27cの下側縁部には、サブ基板ボックス30側(図5(b)の左側)へ向けて略水平に立設される壁材27dが設けられており、かかる壁材27dの先端部(図5(b)の左側)には上方へ向けて略直角に折り曲げ形成されたフック部27eが立設されている。このフック部27eは、上述したサブ基板ボックス30のボックスベース31に設けられる取付フック31hが係止されるものである。
【0089】
上記のように構成されたサブ基板ボックス30によれば、それぞれ別体に形成された音声制御基板28及びランプ制御基板29がまとめて被包されるので、これらの各基板28,29を取付具32を介して入賞球集合カバー27の固定部27aにまとめて取り付けることができるのである。
【0090】
よって、かかる別体に形成された音声制御基板28及びランプ制御基板29を別々に入賞球集合カバー27に取り付ける必要がなく、その分、パチンコ機1の組立作業を簡素化して、かかる組立コストを低減することができるのである。
【0091】
サブ基板ボックス30は、遊技盤5の裏面側におけるLCD14の配設位置下方であって入賞球集合カバー27の裏面側に取り付けられるので、サブ基板ボックス30がLCD14の取付位置と干渉することを防止することができる。よって、サブ基板ボックス30を遊技盤5に取り付ける場合には、パチンコ機1におけるLCD14の設置位置を変更するなどの設計変更することなく、サブ基板ボックス30の設置スペースを確保することができる。また、かかる入賞球集合カバー27の裏面側にサブ基板ボックス30が取り付けられることにより、遊技盤5がパチンコ機1に取り付けられる場合に、サブ基板ボックス30が機構板23に配設される各部材と干渉することを防止することができるのである。
【0092】
更に、サブ基板ボックス30を入賞球集合カバー27に着脱可能に取り付ける取付具32は、ボックスカバー33,34の間部分に設けられた連設板31cに取着されるので、かかる取付具32がLCD14の取付位置と干渉することを防止ことができる。しかも、サブ基板ボックス30は主基板ボックス23の側方に隣接して取り付けられるので、サブ基板ボックス30に収容される音声制御基板28及びランプ制御基板29と主基板24とを接続する通信ケーブルの長さを余分に大きくする必要がない。
【0093】
ところで、従来のパチンコ機では、音声制御回路、ランプ制御回路およびメイン制御回路が全て主基板24に搭載されるので、例えば、音声制御回路に故障があり、かつ、その修理が困難な場合に主基板24全体を交換する必要があり、その分、メンテナンス費が高くなってしまう。しかしながら、本実施例のパチンコ機1では、音声制御基板28およびランプ制御基板29は、主基板ボックス23に収容される主基板24と別体に形成されている。
【0094】
しかも、これらの音声制御基板28とランプ制御基板29は、その制御対象が異なるため、即ち、音声制御基板28は、主基板24からの制御用データを受信することによりスピーカ21を作動させて音声を発生させる一方、ランプ制御基板29は、主基板24からの制御用データを受信することにより複数のランプ8aを点灯または消灯させるため、両制御基板28,29はそれぞれ電気的に分離されている。
【0095】
よって、例えば、音声制御基板28又はランプ制御基板29のいずれか一方に故障が発生した場合に、その故障がある音声制御基板28又はランプ制御基板29のいずれか一方のみを交換して修理することができる。従って、従来のパチンコ機1のように、主基板24全体を交換する必要がないので、その分、パチンコ機1のメンテナンス費を低減することができる。
【0096】
しかも、音声制御基板28とランプ制御基板29とは、それぞれ別体に形成され、かつ、ボックスベース31およびボックスカバー33,34により別々に被包されつつ収容されている。よって、音声制御回路28またはランプ制御基板29のいずれか一方、例えば、音声制御基板28に故障が発生した場合には、音声制御回路28のみをボックスベース31およびボックスカバー33から取り外して点検、修理すれば良く、ランプ制御基板29をボックスベース31及びボックスカバー34から取り外す必要がない。
【0097】
次に、図6を参照して、接続部材36によるシールド部材25a,35の電気的な接続状態について説明する。図6は、図2のVI−VI線における部分断面図であり、図中の矢印Xは当接部36bの揺動方向を示している。尚、図6では、サブ基板ボックス30が入賞球集合カバー27に取り付けられた状態、即ち、接続部材36がシールド部材25aの側板25a2により押さえ付けられて弾性変形した状態を実線で図示する一方、サブ基板ボックス30が入賞球集合カバー27から取り外された状態、即ち、接続部材36が弾性変形していない状態を2点鎖線で図示している。また、図6では、サブ基板ボックス30が取り付けられる入賞球集合カバー27の図示を省略している。
【0098】
図6に示すように、上述したボックスカバー33には、ボックスベース31の各通穴31a2に対応して、音声制御基板28、ボックスベース31及びシールド部材35をねじ止めするためのビスB1がねじ込まれる略円筒状のねじ止め部33hが音声制御基板28へ向けて垂設されている。一方、上述したボックスカバー34には、ボックスベース31の各通穴31b2に対応して、ランプ制御基板29、ボックスベース31及びシールド部材35をねじ止めするためのビスB1がねじ込まれる略円筒状のねじ止め部34hがランプ制御基板29へ向けて垂設されている。このボックスカバー33の各ねじ止め部33hの下方には、音声制御基板28、シールド部材35の受け板35d1、ボックスベース31が上側から順に積層されている。
【0099】
尚、ボックスカバー33,34のねじ止め部33h,34hは、図4に示すボックスカバー33,34の四隅にそれぞれ1つずつ立設されている。
【0100】
これらの各ねじ止め部33h,34hの下端面にはビスB1をねじ込むためのねじ穴33h1,34h1がそれぞれ凹設されている。ビスB1は、その先端部分(図6の上側)が各ねじ止め部33h,34hのねじ穴33h1,34h1にそれぞれねじ込まれると共に、その頭部(図6の下側)がボックスベース31におけるシールド部材35の反配設側面(図6の下側面)に引っ掛けられて、音声制御基板28,ランプ制御基板29、シールド部材35及びボックスベース31を取着するものである。このビスB1によりボックスカバー33,34にねじ止めされる音声制御基板28及びランプ制御基板29には、その半田面(図6の下側面)に音声制御基板28及びランプ制御基板29を接地(アース)するためのグランド(ランド)28e,29eがエッチング処理により形成されている。
【0101】
音声制御基板28のグランド28eは上述した音声制御回路のグランドと電気的に接続されており、コネクタ28aに接続される通信ケーブルを介して主基板24のメイン制御回路のグランドと電気的に接続されている。一方、ランプ制御基板29のグランド29eは上述したランプ制御回路のグランドと電気的に接続されており、コネクタ29aに接続される通信ケーブルを介して主基板24のメイン制御回路のグランドと電気的に接続されている。
【0102】
音声制御基板28のグランド28eは、シールド部材35の受け板35d1と当接されており、この当接により音声制御基板28のグランド28eとシールド部材35とが電気的に接続されている。一方、ランプ制御基板29のグランド29eは、シールド部材35の受け板35e1と当接されており、この当接によりランプ制御基板29のグランド29eとシールド部材35とが電気的に接続されている。よって、シールド部材35と、音声制御基板28のグランド28e及びランプ制御基板29のグランド29eとを同電位にすることができる。従って、シールド部材35が帯電することが防止されるので、かかる帯電による音声制御基板28やランプ制御基板29に搭載された電子部品の誤動作を防止することができる。
【0103】
接続部材36は上述したように導電性を有する金属材料で弾性変形可能に形成されており、その当接部36bがボックスカバー34の側壁板34dとボックスベース31との間から主基板ボックス23配設側の外方へ向けて延出(突出)されている。この接続部材36は、図6中の2点鎖線で図示されるように、その当接部36bがサブ基板ボックス30のボックスベース31側と反対側(図6の左上側)へ傾斜して延出されており、かかる当接部36bが矢印X方向、即ち、ボックスカバー34の側壁板34d側へ向けて揺動可能に形成されている。
【0104】
接続部材36によれば、図6中の実線で図示されるように、サブ基板ボックス30が主基板ボックス23の側方に配置された場合、当接部36bがサブ基板ボックス30におけるボックスカバー34の側壁板34dとシールド部材25aの側板25a2との間に弾性変形した状態で挟まれて、シールド部材25aの側板25a2に当接される。しかも、弾性変形した接続部材36は、その復元力により当接部35bをシールド部材25aの側板25a2へ向けて付勢するので、接続部材36の当接部36bとシールド部材25aとの接触不良による電気的な接続不良を防止して、シールド部材25aとシールド部材35との電気的な接続を確実に行うことができる。
【0105】
また、接続部材36の当接部36bはシールド部材25aの側板25a2へ向けて凸状に形成された突起部36cを備えており、この突起部36cを介して接続部材36とシールド部材25aとの当接は行われる。よって、シールド部材25aを付勢する接続部材36の付勢力が小さい場合であっても、接続部材36とシールド部材25aとの当接面に加わる圧力を大きくすることができるので、接続部材36とシールド部材25aとの接触抵抗を小さくすることができる。従って、接続部材36を介してシールド部材25aとシールド部材35との間を流れる電流が流れ易くなり、かかるシールド部材25aとシールド部材35との間における導通性を向上させることができる。
【0106】
次に、図5及び図6を参照して、上記のように構成されたサブ基板30の取付方法について説明する。まず、サブ基板ボックス30のボックスベース31側面(図5(b)の右側面)を入賞球集合カバー27の裏面側(図5(b)の左側面)に対向させて配置する。サブ基板ボックス30の配置後、図6に示すように、サブ基板ボックス30を図6中の2点鎖線の位置から入賞球集合カバー27へ向けて、即ち、図6中の実線の位置へ向けて移動させる。この移動が続行されると、接続部材36の当接部36b先端がシールド部材25aの側板25a2と当接される。その後、サブ基板ボックス30の移動を更に続けると、接続部材36の当接部36bは、図6の矢印X方向へ向けて揺動されて、その当接部36bの突起部36cがシールド部材25aの側板25a2と当接される。
【0107】
サブ基板ボックス30の移動が完了し、そのボックスベース31の一対の取付フック31h,31hが入賞球集合カバー27のフック部27eに引っ掛けられると(図5(b)参照)、図6に示すように、サブ基板ボックス30が主基板ボックス23の側方に配置される。このサブ基板ボックス30の配置により、接続部材36の当接部36bがボックスカバー34の側壁板34dとシールド部材25aの側板25a2との間に弾性変形した状態で挟まれ、その当接部36bの突起部36cがシールド部材25aの側板25a2に当接される。
【0108】
このようにして、接続部材36の当接部36bとシールド部材25aの側板25a2とが当接されることにより、主基板24に隣接配置されるシールド部材25aと音声制御基板28及びランプ制御基板29に隣接配置されるシールド部材35とが電気的に接続される。この電気的な接続により、シールド部材25aの表面積はシールド部材35の表面積の分だけ拡大される一方、シールド部材35の表面積はシールド部材25aの表面積の分だけ拡大される。この各シールド部材25a,35の接続による表面積の拡大により、シールド部材25a,35による各種ノイズ、例えば、電磁気的ノイズや静電気ノイズ等の遮断特性が向上され、主基板24、音声制御基板28及びランプ制御基板29におけるノイズ耐圧が向上される。
【0109】
一方、ボックスベース31の一対の取付フック31h,31hが入賞球集合カバー27におけるフック部27eに引っ掛けられて係止されると、取付具32のロック部材32aが固定部27aの挿嵌穴27b内へ挿嵌される。ロック部材32aの挿嵌穴27bへの挿嵌後、ボタン部材32bを入賞球集合カバー27側(図5(b)の右側)へ向けて押し込むと、ボタン部材32bによりロック部材32aの先端部の外径が拡大されて挿嵌穴27b内に係止される。その結果、図5(b)に示すようにサブ基板ボックス30が入賞球集合カバー27に着脱可能に取り付けられる。
【0110】
次に、サブ基板30の取り外し方法について説明する。まず、取付具32のボタン部材32bを入賞球集合カバー27側と反対側(図5(b)の左側)へ向けて引っ張ると、そのボタン部材32bが入賞球集合カバー27側と反対側へ向けて摺動され、この摺動に伴ってロック部材32aの先端部の外径が縮小されて、ロック部材32aと挿嵌穴27bとの係止が解除される。かかる係止の解除により、サブ基板ボックス30が入賞球集合カバー27から取り外し可能となる。
【0111】
取付具32のロック部材32aの係止解除後、取付具32のロック部材32aが挿嵌穴27bから引き抜かれ、更に、ボックスベース31における一対の取付フック31h,31hが入賞球集合カバー27のフック部27eから外されると、接続部材36の当接部36bがシールド部材25aの側板25a2から離間され、接続部材36の当接部36bが弾性復元性により図6の反矢印X方向へ向けて揺動されて、その当接部36bが図6中の2点鎖線の位置へ復帰される。
【0112】
このようにして、接続部材36によれば、サブ基板ボックス30の入賞球集合カバー27からの取り外しに応じて、その接続部材36によるシールド部材25a,35の電気的な接続を解除することができる。即ち、サブ基板ボックス30の取り外し作業と接続部材36による電気的な接続の解除作業とをほぼ同時に一括して行うことができる。このため、音声制御基板28又はランプ制御基板29に搭載される電子部品の故障によりサブ基板ボックス30を取り外す場合に、シールド部材25a,35の電気的な接続の解除作業を容易に行うことができる。
【0113】
以上説明したように本実施例のパチンコ機1によれば、音声制御基板28及びランプ制御基板29に隣接配置されたシールド部材35は、そのシールド部材35に止着される接続部材36によって、主基板24に隣接配置されるシールド部材25aと電気的に接続することができる。よって、この接続部材36による接続により、シールド部材25aの表面積はシールド部材35の表面積の分だけ拡大され、かつ、シールド部材35の表面積はシールド部材25aの表面積の分だけ拡大されるので、その分、シールド部材25a,35による各種ノイズ、例えば、電磁気的ノイズや静電気ノイズ等の遮断特性を向上して、主基板24、音声制御基板28及びランプ制御基板29におけるノイズ耐圧を向上させることができる。このため、主基板24、音声制御基板28及びランプ制御基板29に搭載される電子部品の誤動作の発生頻度を低減させて、これらの電子部品を正常に動作させることができるのである。
【0114】
また、シールド部材35は、サブ基板ボックス30における音声制御基板28及びランプ制御基板29とボックスベース31との間部分に配設されるので、サブ基板ボックス30のパチンコ機1(入賞球集合カバー27)への取付作業とシールド部材35のパチンコ機1への取付作業とを一括して行うことができる一方、サブ基板ボックス30のパチンコ機1からの取り外し作業とシールド部材35のパチンコ機1からの取り外し作業とを一括して行うことができる。従って、サブ基板ボックス30の取付作業(又は取り外し作業)とシールド部材35と取付作業(又は取り外し作業)とを別々に行う必要がなく、パチンコ機1の組立作業を簡素化することができる。
【0115】
しかも、接続部材36によるシールド部材25a,35の電気的な接続は、サブ基板ボックス30のパチンコ機1への取り付けられた場合、即ち、シールド部材35がパチンコ機1に取り付けられた場合に、その取付作業と一括して(同時に)行われる。このため、パチンコ機1の組立の際に、サブ基板ボックス30の取付作業、即ち、シールド部材35の取付作業の他に、シールド部材25a,35の接続作業を行う必要がない。よって、例えば、シールド部材25aにリード線などの接続線の一端側をねじ止めにより接続する一方、シールド部材35に接続線の他端側をねじ止めにより接続して、両シールド部材25a,35を電気的に接続するの接続作業を行う必要がなく、パチンコ機1の組立作業を簡素化することができる。
【0116】
図7は、第2実施例のパチンコ機に使用されるサブ基板ボックス40の分解斜視図である。第2実施例のサブ基板ボックス40は、上記の第1実施例のサブ基板ボックス30に対して、接続部材を変更したものである。以下、第1実施例と同一の部分には同一の符号を付してその説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
【0117】
シールド部材35の覆設板35bにおける左側縁部には接続部材41が止着されている。接続部材41は、シールド部材35と主基板ボックス取付ベース25のシールド部材25aとを電気的に接続するためのものであり、銅材やバネ鋼材等の導電性を有し弾性変形可能な金属材料で薄板状に構成されている。この接続部材41は、覆設板35bの左側縁部(シールド部材25aとの対向側縁部(図8参照))のほぼ全域に連続して設けられており、シールド部材35の覆設板35bに止着される止着部41aと、その止着部41aに連設されシールド部材25aの側板25a2と当接される当接部41bとを備えている。
【0118】
接続部材41の止着部41aは、その長手方向(図7の上下方向)両端部分がリベット42によりシールド部材35の覆設板35bにそれぞれ止着されており、この止着によりシールド部材35の覆設板35bと当接されて電気的に接続されている。一方、接続部材41の当接部41bは、止着部41aに対して略く字状に折り曲げられ、シールド部材35の覆設板35bの外方(図7の左側)へ向けて延出(突出)されている。この当接部41bは、その先端部と止着部41aとの間部分が略く字状に更に折り曲げられており、かかる折り曲げによりシールド部材35の左側方へ凸状に隆起(突出)する突起部41cが形成されている。
【0119】
図8は、主基板ボックス23及びサブ基板ボックス40の部分断面図である。尚、図8では、サブ基板ボックス40が入賞球集合カバー27に取り付けられた状態、即ち、接続部材41がシールド部材25aの側板25a2により押さえ付けられて弾性変形した状態を実線で図示し、サブ基板ボックス40が入賞球集合カバー27から取り外された状態、即ち、接続部材41が弾性変形していない状態を2点鎖線で図示している。また、図8では、サブ基板ボックス40が取り付けられる入賞球集合カバー27の図示を省略している。
【0120】
接続部材41は、上述したように導電性を有する金属材料で弾性変形可能に形成され、かつ、当接部41bにシールド部材25aの側板25a2へ向けて凸状に隆起する突起部41cが形成されており、サブ基板ボックス40が入賞球集合カバー27から取り外された場合に、その当接部41bが主基板ボックス23配設側(シールド部材25a配設側)へ向けて突出するように形成されている(図8中の2点鎖線参照)。
【0121】
このため、接続部材41によれば、サブ基板ボックス40が入賞球集合カバー27(パチンコ機1)に取り付けた場合、その当接部41bは、シールド部材25aの側板25a2と当接され、かかる当接により押圧されて図8の実線で図示するように弾性変形される。しかも、弾性変形した接続部材41は、その復元力により当接部41bをシールド部材25aの側板25a2へ向けて付勢するので、接続部材41の当接部41bとシールド部材25aとの接触不良による電気的な接続不良を防止して、接続部材41によるシールド部材25aとシールド部材35との電気的な接続を確実に行うことができる。
【0122】
また、接続部材41の当接部41bはシールド部材25aの側板25a2へ向けて凸状に隆起する突起部41cが形成されており、この突起部41cを介して接続部材41の当接部41bとシールド部材25aの側板25a2との当接は行われる。よって、シールド部材25aを付勢する接続部材41の付勢力が小さい場合であっても、接続部材41とシールド部材25aとの当接面に加わる圧力を大きくすることができるので、接続部材41とシールド部材25aとの接触抵抗を小さくすることができる。従って、接続部材41を介してシールド部材25aとシールド部材35との間を流れる電流が流れ易くなり、かかるシールド部材25aとシールド部材35との間における導通性を向上させることができる。
【0123】
しかも、接続部材41は、覆設板35bの左側縁部(シールド部材25aとの対向側縁部(図8参照))のほぼ全域に連続して設けられ、その当接部41bが幅広に形成されている。このため、接続部材41の当接部41bとシールド部材25aとの接触面積が大きくされるので、接続部材41を介してシールド部材25aとシールド部材35との間を流れる電流を更に流れ易くして、かかるシールド部材25aとシールド部材35との間における導通性を更に向上させることができるのである。
【0124】
図9は、第3実施例のパチンコ機に使用される主基板ボックス23、その主基板ボックス23に隣接配置されるシールド部材51及びサブ基板ボックス52の部分断面図である。第3実施例のパチンコ機は、上記の第1実施例の主基板ボックス取付ベース25のシールド部材25a及びサブ基板ボックス30のボックスベース31に代えて、主基板ボックス取付ベース25にシールド部材51を使用し、かつ、サブ基板ボックス52にボックスベース53を使用することにより、2つのシールド部材の接続方法を変更したものである。以下、第1実施例と同一の部分には同一の符号を付してその説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
【0125】
第3実施例のパチンコ機では、主基板ボックス23に隣接配置されるシールド部材51からボックスベース53の背面(図9の下側面)へ向けて接続片(接続手段)51aが延出されると共に、その接続片51aの先端部にボックスベース53へ向けて突出した当接部(突出部材)51bが突設されている。
【0126】
シールド部材51の接続片51aはシールド部材51に連設されており、この接続片51a及び当接部51bはそれぞれ導電性を有する金属材料で構成されている。しかも、ボックスベース53には、接続片51aの当接部51bに対応して開口53aが穿設されており、かかる開口53aを介して、接続片51aの当接部51bとシールド部材35の背面(接続面)(図9の下側面)とが当接されている。よって、接続片51aの当接部51bを介して、主基板ボックス取付ベース25のシールド部材51とサブ基板ボックス52のシールド部材35とを電気的に接続することができる。
【0127】
また、この接続片51a及び当接部51bは弾性復元性を備え弾性変形可能に形成されているので、この接続片51a及び当接部51bの弾性復元性により当接部51bはシールド部材35へ向けて付勢されるので、接続片51aの当接部51bとシールド部材35との接触不良による電気的な接続不良を防止して、接続片51aによるシールド部材51とシールド部材35との電気的な接続を確実に行うことができる。
【0128】
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
【0129】
本実施例では、本発明の第1制御基板として主基板24を用いて説明し、本発明の第2制御基板として音声制御基板28及びランプ制御基板29を用いて説明したが、必ずしも第1制御基板が主基板、第2制御基板が音声制御基板およびランプ制御基板である必要はなく、例えば、本発明の第1制御基板を音声制御基板やランプ制御基板に適用し、本発明の第2制御基板を主基板に適用しても良い。
【0130】
例えば、第3実施例では、当接部51bのシールド部材35との当接面をシールド部材35に直接当接させたが、当接部51bのシールド部材35との当接面にシールド部材35へ向けて突出した突起部を設け、かかる突起部を介して当接部51bをシールド部材35に当接させても良い。
【0131】
以下本発明の変形例を示す。請求項1記載の遊技機において、前記接続手段は、前記第2ノイズ遮蔽部材を前記第1ノイズ遮蔽部材の近傍から取り外すことに応じて、その第1ノイズ遮蔽部材と前記第2ノイズ遮蔽部材との電気的な接続を解除するように構成されていることを特徴とする遊技機1。よって、第1及び第2ノイズ遮蔽部材の電気的な接続の解除は、接続手段によって、第2ノイズ遮蔽部材を第1ノイズ遮蔽部材の近傍から取り外すことに応じて行われるので、第2ノイズ遮蔽部材を遊技機から取り外す際に、第2ノイズ遮蔽部材の取り外し作業の他に第1及び第2ノイズ遮蔽部材との接続を解除する作業を行う必要がない。
【0132】
請求項1記載の遊技機、又は、遊技機1において、前記接続手段は、前記第1又は第2ノイズ遮蔽部材の一方から他方へ向けて突出される導電性を備えた突出部材で構成されており、前記第1又は第2ノイズ遮蔽部材の他方には前記第1ノイズ遮蔽部材が取付位置に取り付けられた状態で前記突出部材と当接される接続面が設けられていることを特徴とする遊技機2。この遊技機2によれば、第2ノイズ遮蔽部材が第1ノイズ遮蔽部材の近傍に取り付けられると、導電性を備えた突出部材が接続面と当接されるので、この当接によって第1ノイズ遮蔽部材と第2ノイズ遮蔽部材とを電気的に接続することができる。
【0133】
遊技機2において、前記突出部材は、その突出部材における前記接続面との当接部分をその当接面へ付勢するため弾性変形可能に形成されていることを特徴とする遊技機3。よって、第2ノイズ遮蔽部材が第1ノイズ遮蔽部材の近傍に取り付けられた場合、突出部材の弾性変形によって、突出部材の接続面との当接部分は接続面へ向けて付勢されるので、突出部材と接続面との接触不良による第1及び第2ノイズ遮蔽部材の電気的な接続不良を防止して、両ノイズ遮蔽部材を電気的に確実に接続することができる。
【0134】
遊技機2,3において、前記接続手段の突出部材、又は、その突出部材と対向する前記接続面の一方は他方へ向けて凸状に突設された接点部を備えていることを特徴とする遊技機4。よって、突出部材と接続面との接触は凸状に突設された接点部を介して行われるので、突設部材と接続面との当接(接触)部分に加わる圧力を大きくして、かかる当接部分の接触抵抗を小さくすることができる。従って、例えば、突出部材を介して第1又は第2ノイズ遮蔽部材の一方から第1又は第2ノイズ遮蔽部材の他方へと流れる電流を流れ易くして、第1及び第2ノイズ遮蔽部材間の導通性を向上させることができる。
【0135】
請求項1記載の遊技機、又は、遊技機1から4のいずれかにおいて、前記第2制御基板は、遊技の制御を行う電子部品がそれぞれ搭載され別体に形成された2以上の回路基板からなり、前記第2ノイズ遮蔽部材は、その2以上の回路基板に跨って隣接配置されることを特徴とする遊技機5。よって、第2ノイズ遮蔽部材により、2以上の回路基板へ侵入しようとする電磁気的ノイズをまとめて遮断することができる。このため、第2制御基板の2以上の回路基板毎に電磁気的ノイズを遮断する部材を個別に設ける必要がなく、これらの部材を遊技機に取り付ける手間を省くことができる。
【0136】
請求項1記載の遊技機、又は、遊技機1から5のいずれかにおいて、前記第2ノイズ遮蔽部材は、前記第2制御基板における電子部品の搭載面と反対面側に隣接配置されていることを特徴とする遊技機6。よって、第2ノイズ遮蔽部材により第2制御基板における電子部品の搭載面が覆い隠されることがなく、第2制御基板に搭載される電子部品を容易に視認することができる。このため、例えば、第2制御基板に搭載される電子部品を不正に交換する不正行為や、第2制御基板における電子部品の破損等の故障を容易に発見することができる。
【0137】
請求項1記載の遊技機、又は、遊技機1から6のいずれかにおいて、前記第1制御基板を収容可能に形成され前記第1ノイズ遮蔽部材が隣接配置された第1制御基板ボックスと、その第1制御基板ボックスの近傍に着脱自在に取り付けられ前記第2制御基板を収容可能に形成された第2制御基板ボックスとを備え、前記第2ノイズ遮蔽部材は前記第2制御基板ボックスに配設されていることを特徴とする遊技機7。
【0138】
この遊技機7によれば、第2ノイズ遮蔽部材は、第2制御基板を収容可能に形成された第2制御基板ボックスに配設されるので、第2制御基板ボックスを第1制御基板ボックスの近傍に取り付けることによって、第2ノイズ遮蔽部材を第1ノイズ遮蔽部材の近傍に取り付けることができる。よって、遊技機の組立の際に、第2制御基板ボックスの取付作業と第2ノイズ遮蔽部材の取付作業とを別々に行う必要がなく、遊技機の組立作業を簡素化することができる。
【0139】
遊技機7において、前記第1又は第2制御基板ボックスは、その第1又は第2制御基板ボックスに収容された前記第1又は第2制御基板を視認可能に構成されていることを特徴とする遊技機8。よって、例えば、第1制御基板ボックス(又は第2制御基板ボックス)に収容された第1制御基板(又は第2制御基板)にジャンパー線を配線して遊技機の遊技内容を変更する不正行為や、回路パターンを切断等して遊技内容を変更する不正行為を第1制御基板ボックス(又は第2制御基板ボックス)を開封することなく発見することができる。
【0140】
また、第1制御基板(又は第2制御基板)に搭載される電子部品、例えば、制御用ROM等を違法に交換して遊技機の遊技内容を変更した場合、第1制御基板ボックス(又は第2制御基板ボックス)の外部からその内部に被包された制御用ROM等を確認して検査することにより、かかる不正行為を容易に発見することができる。
【0141】
請求項1記載の遊技機、又は、遊技機1から8のいずれかにおいて、前記第1又は第2ノイズ遮蔽部材の一方はその第1又は第2制御基板のグランドと電気的に接続されていることを特徴とする遊技機9。よって、第1及び第2ノイズ遮蔽部材により吸収された静電気ノイズに伴う電流は第1又は第2制御基板のグランドへ流されるので、接続手段によって電気的に接続された第1及び第2ノイズ遮蔽部材が静電気ノイズにより帯電することを防止することができる。従って、かかる帯電により第1又は第2制御基板に搭載される電子部品が誤動作することを防止して、かかる電子部品を正常に動作させることができる。
【0142】
しかも、接続手段による第1及び第2ノイズ遮蔽部材の接続によって、第1ノイズ遮蔽部材の表面積は第2ノイズ遮蔽部材の表面積の分だけ拡大され、かつ、第2ノイズ遮蔽部材の表面積は第1ノイズ遮蔽部材の表面積の分だけ拡大されるので、その分、第1及び第2ノイズ遮蔽部材による静電気ノイズの遮断特性を向上することができる。このため、第1及び第2制御基板におけるノイズ耐圧が向上されるので、第1及び第2制御基板に搭載された遊技の制御を行う電子部品の静電気ノイズによる誤動作の発生頻度を低減させることができる。
【0143】
遊技機5において、前記第2制御基板における2以上の回路基板がそれぞれ配置されるボックスベースと、そのボックスベースに取着され、前記制御基板をそれぞれ別々に被包する2以上のボックスカバーとを有する第2制御基板ボックスを備え、その第2制御基板ボックスには遊技機の裏面側に取り付けられる取付部が設けられていることを特徴とする遊技機10。
【0144】
この遊技機10によれば、第2制御基板ボックスは、そのボックスベース及び2以上のボックスカバーにより第2制御基板における2以上の回路基板を別々に被包し、取付部により2以上の回路基板を遊技機にまとめて取り付けることをができる。よって、かかる2以上の回路基板を別々に遊技機に取り付ける必要がなく、その分、遊技機の組立作業を簡素化して、かかる組立コストを低減することができる。
【0145】
しかも、例えば、2以上の回路基板を機能毎に別々に構成することにより、遊技機の故障個所に応じて、その機能に対応する回路基板のみを保守点検することができる。具体的には、2以上の回路基板のうちの一の回路基板に一の装置、例えば、ランプ装置を作動させる電子部品を搭載し、他の回路基板に他の装置、例えば、スピーカ装置を作動させる電子部品を搭載する。かかる場合に、例えば、ランプ装置に故障が発生したとすると、そのランプ装置を作動させる電子部品を搭載した一の回路基板のみを点検すれば良く、他の回路基板の点検を行う必要がない。よって、遊技機の保守点検コストを低減することができるのである。
【0146】
遊技機10において、前記第2ノイズ遮蔽部材は、前記第2制御基板とともに前記第2制御基板ボックスの内部に配設され、その第2制御基板のグランドと当接して電気的に接続されるグランド接点を備えていることを特徴とする遊技機11。この遊技機11によれば、第2ノイズ遮蔽部材は、第2制御基板ボックスの内部に第2制御基板とともに配設されたグランド接点により、その第2制御基板のグランドと電気的に接続されるので、例えば、第2制御基板のグランドにアース線を接続すると共にそのアース線を第2ノイズ遮蔽部材にねじ止めする必要がなく、第2制御基板のグランドと第2ノイズ遮蔽部材との電気的な接続を容易に行うことができる。
【0147】
遊技機10,11において、前記ボックスベースは、前記2以上のボックスカバーがそれぞれ別々に配置される2以上の配置部と、その2以上の配置部にそれぞれ取着される前記2以上のボックスカバー間に間隙を設けつつ前記2以上の配置部を連結する連結部とを備えており、前記取付部は、その連結部に配設され、かつ、前記ボックスベースを遊技機に着脱可能に取り付けるように構成されていることを特徴とする遊技機12。
【0148】
遊技機10から12のいずれかにおいて、前記2以上のボックスカバーは、前記ボックスベースと対向して配設され前記制御基板を覆う天板と、その天板から前記ボックスベースへ向けて立設される側壁板とをそれぞれ備え、前記ボックスカバー間における互いに対向する前記側壁板は、その間隙幅が前記ボックスベース側から前記天板側へ向けて拡大する傾斜面とされていることを特徴とする遊技機13。
【0149】
遊技機10から13のいずれかにおいて、前記2以上のボックスカバーは、前記第2制御基板における回路基板に配設されたコネクタを外部へ露出させるコネクタ口を備えており、そのコネクタ口近傍の外壁面がそのコネクタ口へ向けて傾斜される傾斜面とされていることを特徴とする遊技機14。
【0150】
【発明の効果】
本発明によれば、第1基板ボックスと第2基板ボックスとが隣接配置されると、第1及び第2ノイズ遮蔽部材は接続手段によって電気的に接続されるので、かかる接続により第1ノイズ遮蔽部材の表面積を第2ノイズ遮蔽部材の表面積の分だけ拡大し、かつ、第2ノイズ遮蔽部材の表面積を第1ノイズ遮蔽部材の表面積の分だけ拡大して、第1及び第2ノイズ遮蔽部材による電磁気的ノイズの遮断特性を向上することができる。このため、第1及び第2制御基板におけるノイズ耐圧が向上されるので、第1及び第2制御基板に搭載された遊技の制御を行う電子部品の誤動作の発生頻度を低減させて、これらを正常に動作させることができるという効果がある。
【0151】
しかも、第1及び第2ノイズ遮蔽部材の電気的な接続は、第1基板ボックスと第2基板ボックスとを隣接配置することに応じて、接続手段によって行われるので、遊技機の組立の際に、第2ノイズ遮蔽部材の取付作業の他に第1及び第2ノイズ遮蔽部材との接続作業をする必要がなく、遊技機の組立作業を簡素化することができるという効果がある。
【0152】
請求項2及び3記載の遊技機によれば、請求項1記載の遊技機の奏する効果に加え、第1基板ボックスと第2基板ボックスとが隣接配置されると、導電性を備えた突出部材が接続面と当接されるので、この当接によって第1ノイズ遮蔽部材と第2ノイズ遮蔽部材とを電気的に接続することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の遊技機の一実施例であるパチンコ機の正面図である。
【図2】 パチンコ機の裏面図である。
【図3】 主基板ボックスと主基板ボックス取付ベースとの分解斜視図である。
【図4】 サブ基板ボックスの分解斜視図であり、
【図5】 (a)は、サブ基板ボックスの組立状態における平面図であり、(b)は、(a)のB−B線におけるサブ基板ボックスが入賞球集合カバーに取り付けられた状態での側断面図である。
【図6】 図2のVI−VI線における部分断面図である。
【図7】 第2実施例のパチンコ機に使用されるサブ基板ボックスの分解斜視図である。
【図8】 主基板ボックス及びサブ基板ボックスの部分断面図である。
【図9】 第3実施例のパチンコ機に使用される主基板ボックス、その主基板ボックスに隣接配置されるシールド部材およびサブ基板ボックスの部分断面図である。
【符号の説明】
1 パチンコ機(遊技機)
23 主基板ボックス(第1基板ボックス)
24 主基板(第1制御基板)
25a,35,51 シールド部材(第1ノイズ遮蔽部材、第2ノイズ遮蔽部材)
25a2 側板(接続面)
28 音声制御基板(回路基板、第2制御基板)
28a,28b コネクタ
28e,29e グランド(第2制御基板のグランド)
29 ランプ制御基板(回路基板、第2制御基板)
29a,29b コネクタ
30,40,52 サブ基板ボックス(第2基板ボックス)
31,53 ボックスベース
31a,31b 配置板(配置部)
31c 連設板(連結部)
32 取付具(取付部)
33,34 ボックスカバー
33a,34a 天板
33d,34e 側壁板(ボックスカバー間における対向する側壁板)
33d 傾斜板(コネクタ口へ向けて傾斜される傾斜面)
33f,33g コネクタ口
34b,34c 傾斜板(コネクタ口へ向けて傾斜される傾斜面)
34f,34g コネクタ口
35d,35e 取付ステー(グランド接点の一部)
35d1,35e1 受け板(グランド接点の一部)
36,41,52 接続部材(突出部材、取付部材、接続手段)
36b,41b,51a 当接部(突出部材における接続面との当接部分)
36c,41c 突起部(接点部)

Claims (3)

  1. 遊技の制御を行う電子部品を搭載した第1制御基板および第2制御基板と、該第1制御基板を収容可能に形成された第1基板ボックスと、該第1基板ボックスに隣接配置されると共に前記第2制御基板を収容可能に形成された第2基板ボックスと、前記第1基板ボックスが遊技機に設置された状態において前記第1制御基板に隣接配置され電磁気的ノイズを遮断する第1ノイズ遮蔽部材と、その第1ノイズ遮蔽部材とは別体で形成されると共に前記第2制御基板に隣接配置され電磁気的ノイズを遮断する第2ノイズ遮蔽部材とを備えた遊技機において、
    前記第2基板ボックスと前記第2ノイズ遮蔽部材とを固定する固定手段を備え、その固定手段により前記第2基板ボックスと前記第2ノイズ遮蔽部材とを一体化した状態で前記第1基板ボックスに隣接した位置に前記第2基板ボックスを取付可能とし、
    前記第1ノイズ遮蔽部材に隣接配置されると共に前記第1制御基板を収容する前記第1基板ボックスに対して、前記第2制御基板を収容しつつ前記第2ノイズ遮蔽部材と一体化された前記第2基板ボックスを隣接配置することに応じて、その第2ノイズ遮蔽部材と前記第1ノイズ遮蔽部材とを電気的に接続する接続手段を備えていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記接続手段は、導電性を有して構成され、前記第2ノイズ遮蔽部材に取り付けられる取付部材と、その取付部材に対して屈曲して連接され前記第1ノイズ遮蔽部材向けて突出される出部材とを備えており、
    前記第1イズ遮蔽部材、前記第1基板ボックスと前記第2基板ボックスとを隣接配置した状態で前記突出部材と当接される接続面が設けられていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記第2基板ボックスは、前記第2制御基板が配置されるボックスベースと、そのボックスベースに取着され前記第2制御基板を被包するボックスカバーとを有して構成され、
    前記第2ノイズ遮蔽部材は、前記第2基板ボックス内に配置されると共に、前記接続手段の突出部材は、前記第2基板ボックスの外側に突出していることを特徴とする請求項2記載の遊技機。
JP2002377566A 2002-12-26 2002-12-26 遊技機 Expired - Fee Related JP4042561B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002377566A JP4042561B2 (ja) 2002-12-26 2002-12-26 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002377566A JP4042561B2 (ja) 2002-12-26 2002-12-26 遊技機

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14544599A Division JP4042255B2 (ja) 1999-05-25 1999-05-25 遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003210801A JP2003210801A (ja) 2003-07-29
JP4042561B2 true JP4042561B2 (ja) 2008-02-06

Family

ID=27656016

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002377566A Expired - Fee Related JP4042561B2 (ja) 2002-12-26 2002-12-26 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4042561B2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4532867B2 (ja) * 2003-09-18 2010-08-25 株式会社ニューギン 遊技機
JP4526894B2 (ja) * 2004-07-14 2010-08-18 株式会社ニューギン 遊技機
JP2006081561A (ja) * 2004-09-14 2006-03-30 Samii Kk 遊技機の制御装置
JP4826268B2 (ja) * 2006-02-02 2011-11-30 株式会社三洋物産 遊技機
JP2011183208A (ja) * 2011-06-27 2011-09-22 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2014110994A (ja) * 2013-10-30 2014-06-19 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2016083403A (ja) * 2015-12-07 2016-05-19 株式会社三洋物産 遊技機
JP6824570B2 (ja) * 2016-09-12 2021-02-03 株式会社大一商会 遊技機
JP6900109B2 (ja) * 2016-09-12 2021-07-07 株式会社大一商会 遊技機
JP6900107B2 (ja) * 2016-09-12 2021-07-07 株式会社大一商会 遊技機
JP6900108B2 (ja) * 2016-09-12 2021-07-07 株式会社大一商会 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003210801A (ja) 2003-07-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4042255B2 (ja) 遊技機
JP4042561B2 (ja) 遊技機
JP6995318B2 (ja) 遊技機
JP2000334152A5 (ja)
JP7388106B2 (ja) 遊技機
JP7388108B2 (ja) 遊技機
JP7388105B2 (ja) 遊技機
JP4203631B2 (ja) 制御基板ボックス
JP2997954B2 (ja) パチンコ機の回路ボックス
JP5078084B2 (ja) 遊技機
JP4007527B2 (ja) 遊技機
JP7380797B2 (ja) 遊技機
JP2004081320A (ja) 遊技機
JP3699955B2 (ja) 遊技機
JP5224025B2 (ja) 遊技機
JP2005052625A (ja) 遊技機
JPH10179885A (ja) 遊技機の基板収納ボックス
JP3242062B2 (ja) パチンコ機の回路ボックス
JP3242063B2 (ja) パチンコ機の回路ボックス
JP2002035342A (ja) 遊技機
JP3242061B2 (ja) パチンコ機
JP2000024273A (ja) パチンコ機
JP6167077B2 (ja) 遊技機
JP6285319B2 (ja) 遊技機
JP2000024274A (ja) パチンコ機

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070710

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070910

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071023

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071105

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101122

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131122

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees