JPH11331862A - カラー陰極線管のダイナミックコンバージェンス装置 - Google Patents

カラー陰極線管のダイナミックコンバージェンス装置

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JPH11331862A
JPH11331862A JP13869798A JP13869798A JPH11331862A JP H11331862 A JPH11331862 A JP H11331862A JP 13869798 A JP13869798 A JP 13869798A JP 13869798 A JP13869798 A JP 13869798A JP H11331862 A JPH11331862 A JP H11331862A
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voltage
electrode
dynamic convergence
cathode ray
ray tube
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JP13869798A
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Naoyuki Sumi
直之 角
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 3ビーム方式のカラー陰極線管のダイナミッ
クコンバージェンス装置において、構成簡単にして、偏
向周波数の如何に拘らず、横ミスコンバージェンスを、
その状態の如何に拘らず、容易且つ確実に補正する。 【解決手段】 ユニポテンシャルレンズを構成する管軸
方向に沿って3分割された電極を備えた電子銃を有する
カラー陰極線管と、電子銃の3分割された電極のうちの
中央の電極に供給する横ミスコンバージェンス補正用の
ダイナミックコンバージェンス電圧を発生する手段とを
有する。ダイナミックコンバージェンス電圧発生手段
は、垂直偏向周期補正波形電圧発生手段112よりの垂
直偏向周期補正波形電圧及びよび水平偏向周期補正波形
電圧発生手段111よりの水平偏向周期補正波形電圧を
合成する合成手段から構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカラー陰極線管のダ
イナミックコンバージェンス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のディスプレイ用のインライン型電
子銃の概略構成図を図19に示す。この電子銃50は、
平行にインライン配列された3本の陰極KR ,KG ,K
Bを有し、この陰極K(KR ,KG ,KB )から陽極側
へ向かって、第1電極11、第2電極12、第3電極1
3(13A、13B)、第4電極14、第5電極51、
52、第6電極16、シールドカップ17が順次同軸に
配置されて構成される。第2電極12及び第4電極14
は電気的に接続されている。
【0003】第3電極13(13A、13B)及び第5
電極51、52は、集束電極(フォーカス電極)を構成
し、この集束電極には4kV〜10kVの範囲の電位が
与えられる。第6電極16は加速電極であり、この加速
電極には20kV〜30kVの範囲の電位が与えられ
る。陰極K乃至第3電極13(13A、13B)にて、
プレフォーカスレンズが構成され、第3電極13乃至第
5電極51、52にて、第1集束レンズ(フォーカスレ
ンズ)が構成され、第5電極51、52及び第6電極1
6にて、主集束レンズが構成される。
【0004】このカラー陰極線管用電子銃50において
は、第3電極13の陽極側の第3A電極13A及び第5
−1電極51には、ステム部を介して、第1のフォーカ
ス電圧(固定フォーカス電圧)Ef1(図20参照)が
印加される。第3電極13の陰極側の第3B電極13B
及び第5−2電極52には、図20に示す波形の第2の
フォーカス電圧Ef2が印加される。
【0005】第2のフォーカス電圧Ef2は、水平偏向
周期のパラボラ状波形、即ち、下に凸のパラボラ状波形
が、画面コーナー(画面角部)では高い電圧、画面中央
では低い電圧となるパラボラ状のバックグラウンド電圧
Eg1に重畳された波形となっている。尚、この第2の
フォーカス電圧Ef2は上述した略一定の電圧である。
【0006】そして、第3電極13は第3A電極13A
及び第3B電極13Bに分割され、第5電極は、第5−
1電極51及び第5−2電極52に分割されている。
【0007】これにより、第3A電極13Aと第3B電
極13Bとの間及び第5−1電極51と第5−2電極5
2との間に、それぞれ可変の4重極レンズ(図示せず)
が形成され、しかもこれらの4重極レンズが第5−2電
極52と第6電極16との間に形成されるフォーカスレ
ンズ(図示せず)に強度変化を生じさせる。その結果、
蛍光面の画面左右方向の周辺部における電子ビームの形
状を良好なものとすることができる。
【0008】図21に示すカラー陰極線管の模式図のよ
うに、電子銃1から射出され、蛍光面4の画面右側及び
画面左側の周辺部に衝突するインライン配置の3本の電
子ビームR,G,Bは、偏向ヨーク2の磁界中で3本の
電子ビームがそれぞれ離れた位置にあるので、3本の電
子ビームが受ける磁界の方向及び強度が異なる。従っ
て、蛍光面4の左右の周辺部での電子ビームスポットの
歪みの状態は、3本の電子ビームR,G,B間で異なる
ことになる。尚、3はガラスバルブを示す。又、「画面
右側」、「画面左側」とは、カラー陰極線管の蛍光面4
を外部から観察したときの右側、左側をそれぞれ意味す
る。
【0009】一般に、インライン型のカラー陰極線管用
の電子銃1においては、画面全域での3本の電子ビーム
R,G,Bのコンバージェンスを調整する機構がなく、
偏向ヨーク2で調整を行っている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
コンバージェンスの要求が益々高まり、又、解像度の増
加と共に偏向周波数も高くなり、従来のコンバージェン
スの調整方法では、市場の要求を満たすのが難しくなっ
てきている。
【0011】従来の、電磁コイル(いわゆるネックアセ
ンブリーやコイル)を偏向ヨークの電子銃側に配置する
ことによりコンバージェンス調整を行う方法では、偏向
周波数が高くなるにつれて、偏向磁界に反発して渦電流
が生じる等の現象により、コンバージェンス調整の電圧
波形と実際の走査との間に位相差が発生してしまい、実
際の走査に追従し難くなるため、調整したい箇所と実際
に調整される箇所にずれが生じる等、コンバージェンス
調整が困難である。
【0012】又、これらの高いコンバージェンスへの要
求を満たすため、偏向ヨークの設計が複雑になり、複雑
な磁界構成になるため、画面周辺部での電子ビーム形状
が歪み、フォーカス特性が悪くなる傾向がある。
【0013】一般に、偏向ヨークにおいて、電子ビーム
形状を劣化させる原因となる偏向歪みを小さくすると磁
界分布は斉一に近くなり、画面中央では赤の電子ビーム
Rと青の電子ビームBとが一致するものの、画面周辺部
において、図22Aに示すような水平方向のミスコンバ
ージェンスや、図22Bに示すような垂直方向のミスコ
ンバージェンスが発生し、赤の電子ビームRと青の電子
ビームBとの間にずれが生じてしまう。
【0014】かかる点に鑑み、本発明は、3ビーム方式
のカラー陰極線管のダイナミックコンバージェンス装置
において、構成簡単にして、偏向周波数の如何に拘ら
ず、横ミスコンバージェンスを、その横ミスコンバージ
ェンスの状態の如何に拘らず、容易且つ確実に補正する
ことができるものを提案しようとするのである。
【0015】
【課題を解決するための手段】第1の本発明によるカラ
ー陰極線管のダイナミックコンバージェンス装置は、ユ
ニポテンシャルレンズを構成する管軸方向に沿って3分
割された電極を備えた電子銃を有するカラー陰極線管
と、電子銃の3分割された電極のうちの中央の電極に供
給する横ミスコンバージェンス補正用のダイナミックコ
ンバージェンス電圧を発生するダイナミックコンバージ
ェンス電圧発生手段とを有し、そのダイナミックコンバ
ージェンス電圧発生手段は、垂直偏向周期の正負のパラ
ボラ波電圧を加重平均する重み係数可変型の第1の加重
平均手段及び垂直偏向周期の正負の鋸歯状波電圧を加重
平均する重み係数可変型の第2の加重平均手段を備え、
第1及び第2の加重平均手段の各加重平均電圧を合成し
て、垂直偏向周期補正波形電圧を発生する垂直偏向周期
補正波形電圧発生手段と、水平偏向周期の正負のパラボ
ラ波電圧を加重平均する重み係数可変型の第3の加重平
均手段と、水平偏向周期の正負の鋸歯状波電圧を加重平
均する重み係数可変型の第4の加重平均手段と、垂直偏
向周期の正負のパラボラ波電圧を加重平均する重み係数
可変型の第5の加重平均手段と、垂直偏向周期の正負の
鋸歯状波電圧を加重平均する重み係数可変型の第6の加
重平均手段と、第3及び第4の加重平均手段の各加重平
均電圧の合成電圧を、第5及び第6の加重平均手段の各
加重平均電圧の合成電圧で振幅変調する変調手段とを備
え、その変調手段から水平偏向周期補正波形電圧を得る
水平偏向周期補正波形電圧発生手段とを有し、垂直偏向
周期補正波形電圧発生手段よりの垂直偏向周期補正波形
電圧及び水平偏向周期補正波形電圧発生手段よりの水平
偏向周期補正波形電圧の合成電圧に基づいて、ダイナミ
ックコンバージェンス電圧を発生するようにしたもので
ある。
【0016】かかる第1の本発明によれば、垂直偏向周
期補正波形電圧発生手段において、カラー陰極線管は、
ユニポテンシャルレンズを構成する管軸方向に沿って3
分割された電極を備えた電子銃を有する。ダイナミック
コンバージェンス電圧発生手段は、電子銃の3分割され
た電極のうちの中央の電極に供給する横ミスコンバージ
ェンス補正用のダイナミックコンバージェンス電圧を発
生する。そのダイナミックコンバージェンス電圧発生手
段では、重み係数可変型の第1の加重平均手段によっ
て、垂直偏向周期の正負のパラボラ波電圧を加重平均
し、重み係数可変型の第2の加重平均手段によって、垂
直偏向周期の正負の鋸歯状波電圧を加重平均し、垂直偏
向周期補正波形電圧発生手段から、第1及び第2の加重
平均手段の各加重平均電圧を合成して、垂直偏向周期補
正波形電圧を発生し、重み係数可変型の第3の加重平均
手段によって、水平偏向周期の正負のパラボラ波電圧を
加重平均し、重み係数可変型の第4の加重平均手段によ
って、水平偏向周期の正負の鋸歯状波電圧を加重平均
し、重み係数可変型の第5の加重平均手段によって、垂
直偏向周期の正負のパラボラ波電圧を加重平均し、重み
係数可変型の第6の加重平均手段によって、垂直偏向周
期の正負の鋸歯状波電圧を加重平均し、変調手段によっ
て、第3及び第4の加重平均手段の各加重平均電圧の合
成電圧を、第5及び第6の加重平均手段の各加重平均電
圧の合成電圧で振幅変調し、その変調手段から水平偏向
周期補正波形電圧を得、垂直偏向周期補正波形電圧発生
手段よりの垂直偏向周期補正波形電圧及び水平偏向周期
補正波形電圧発生手段よりの水平偏向周期補正波形電圧
の合成電圧に基づいて、ダイナミックコンバージェンス
電圧を発生するようにしたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】第1の本発明は、ユニポテンシャ
ルレンズを構成する管軸方向に沿って3分割された電極
を備えた電子銃を有するカラー陰極線管と、電子銃の3
分割された電極のうちの中央の電極に供給する横ミスコ
ンバージェンス補正用のダイナミックコンバージェンス
電圧を発生するダイナミックコンバージェンス電圧発生
手段とを有し、そのダイナミックコンバージェンス電圧
発生手段は、垂直偏向周期の正負のパラボラ波電圧を加
重平均する重み係数可変型の第1の加重平均手段及び垂
直偏向周期の正負の鋸歯状波電圧を加重平均する重み係
数可変型の第2の加重平均手段を備え、第1及び第2の
加重平均手段の各加重平均電圧を合成して、垂直偏向周
期補正波形電圧を発生する垂直偏向周期補正波形電圧発
生手段と、水平偏向周期の正負のパラボラ波電圧を加重
平均する重み係数可変型の第3の加重平均手段と、水平
偏向周期の正負の鋸歯状波電圧を加重平均する重み係数
可変型の第4の加重平均手段と、垂直偏向周期の正負の
パラボラ波電圧を加重平均する重み係数可変型の第5の
加重平均手段と、垂直偏向周期の正負の鋸歯状波電圧を
加重平均する重み係数可変型の第6の加重平均手段と、
第3及び第4の加重平均手段の各加重平均電圧の合成電
圧を、第5及び第6の加重平均手段の各加重平均電圧の
合成電圧で振幅変調する変調手段とを備え、その変調手
段から水平偏向周期補正波形電圧を得る水平偏向周期補
正波形電圧発生手段とを有し、垂直偏向周期補正波形電
圧発生手段よりの垂直偏向周期補正波形電圧及び水平偏
向周期補正波形電圧発生手段よりの水平偏向周期補正波
形電圧の合成電圧に基づいて、ダイナミックコンバージ
ェンス電圧を発生するようにしたカラー陰極線管のダイ
ナミックコンバージェンス装置である。
【0018】第2の本発明は、第1の本発明のカラー陰
極線管のダイナミックコンバージェンス装置において、
5分割された電極を有し、5分割された電極のうち、陰
極側の3つの電極及び陽極側の3つの電極が、それぞれ
ユニポテンシャルレンズを構成する2つの3分割された
電極を構成するようにしたカラー陰極線管のダイナミッ
クコンバージェンス装置である。
【0019】第3の本発明は、第1の本発明のカラー陰
極線管のダイナミックコンバージェンス装置において、
3分割された電極はフォーカス電極であるカラー陰極線
管のダイナミックコンバージェンス装置である。
【0020】第4の本発明は、第1の本発明のカラー陰
極線管のダイナミックコンバージェンス装置において、
3分割された電極は第4電極であるカラー陰極線管のダ
イナミックコンバージェンス装置である。
【0021】第5の本発明は、第1の本発明のカラー陰
極線管のダイナミックコンバージェンス装置において、
3分割された電極のうちの両外側の電極と、中央の電極
とにおいて、一方の電極では、両外側の電子ビーム通過
孔が水平方向の外側に偏心して形成され、他方の電極で
は、両外側の電子ビーム通過孔が水平方向の内側に偏心
して形成されてなるカラー陰極線管のダイナミックコン
バージェンス装置である。
【0022】第6の本発明は、第1の本発明のカラー陰
極線管のダイナミックコンバージェンス装置において、
3分割された電極の各電極において、一方の外側の電子
ビーム通過孔と他方の外側の電子ビームの通過孔が互い
に垂直方向の反対側に偏心して形成され、相対向する2
つの電極においては、同一の外側の電子ビームに対応す
る電子ビーム通過孔が互いに垂直方向の反対側に偏心し
て形成されてなるカラー陰極線管のダイナミックコンバ
ージェンス装置である。
【0023】第7の本発明は、第2の本発明のカラー陰
極線管のダイナミックコンバージェンス装置において、
2つの3分割された電極のうちの一方の3分割された電
極は、両外側の電極と、中央の電極とにおいて、一方の
電極では、両外側の電子ビーム通過孔が水平方向の外側
に偏心して形成され、他方の電極では、両外側の電子ビ
ーム通過孔が水平方向の内側に偏心して形成されてなる
構成とされ、2つの3分割された電極のうちの他方の3
分割された電極は、3分割された電極の各電極におい
て、一方の外側の電子ビーム通過孔と他方の外側の電子
ビームの通過孔が互いに垂直方向の反対側に偏心して形
成され、相対向する2つの電極においては、同一の外側
の電子ビームに対応する電子ビーム通過孔が互いに垂直
方向の反対側に偏心して形成されてなる構成とされたカ
ラー陰極線管のダイナミックコンバージェンス装置であ
る。
【0024】第8の本発明は、第1の本発明のカラー陰
極線管のダイナミックコンバージェンス装置において、
ダイナミックコンバージェンス電圧発生手段は、3分割
された電極のうちの両側の電極に印加する調整可能な固
定フォーカス電圧を発生する可変直流電圧発生手段と、
その可変直流電圧発生手段よりの調整可能な固定フォー
カス電圧に、垂直偏向周期補正波形電圧発生手段よりの
垂直偏向周期補正波形電圧及び水平偏向周期補正波形電
圧発生手段よりの水平偏向周期補正波形電圧の合成電圧
を重畳して、ダイナミックコンバージェンス電圧を得る
重畳手段とを有するカラー陰極線管のダイナミックコン
バージェンス装置である。
【0025】第9の本発明は、第1の本発明のカラー陰
極線管のダイナミックコンバージェンス装置において、
3分割された電極は第4電極であり、2分割された第5
電極を有し、ダイナミックコンバージェンス電圧発生手
段は、第5電極の2分割された電極のうちの陰極側の電
極に印加する調整可能な固定フォーカス電圧を発生する
可変直流電圧発生手段と、その可変直流電圧発生手段よ
りの調整可能な固定フォーカス電圧に、垂直偏向周期補
正波形電圧発生手段よりの垂直偏向周期補正波形電圧及
び水平偏向周期補正波形電圧発生手段よりの水平偏向周
期補正波形電圧の合成電圧を重畳して、ダイナミックコ
ンバージェンス電圧を得る重畳手段とを有するカラー陰
極線管のダイナミックコンバージェンス装置である。
【0026】第10の本発明は、第8の本発明のカラー
陰極線管のダイナミックコンバージェンス装置におい
て、ダイナミックコンバージェンス電圧発生手段は、重
畳手段よりのダイナミックコンバージェンス電圧の画面
中心における電圧を、可変直流電圧発生手段よりの調整
可能な固定フォーカス電圧にクランプするクランプ手段
を有するカラー陰極線管のダイナミックコンバージェン
ス装置である。
【0027】第11の本発明は、第9の本発明のカラー
陰極線管のダイナミックコンバージェンス装置におい
て、ダイナミックコンバージェンス電圧発生手段は、重
畳手段よりのダイナミックコンバージェンス電圧の画面
中心における電圧を、可変直流電圧発生手段よりの調整
可能な固定フォーカス電圧にクランプするクランプ手段
を有するカラー陰極線管のダイナミックコンバージェン
ス装置である。
【0028】〔発明の実施の形態の具体例〕以下に、図
面を参照して、本発明の実施の形態の具体例のダイナミ
ックコンバージェンス電圧発生回路及びこのダイナミッ
クコンバージェンス電圧発生回路からのダイナミックコ
ンバージェンス電圧を供給するコンバージェンス電極を
備えたカラー陰極線管用電子銃について詳細に説明す
る。
【0029】以下に、カラー陰極線管用電子銃の電極配
置を示す図9を参照して、5分割されたフォーカス電極
を有し、その陰極側の3つの電極により第1のユニポテ
ンシャルレンズを構成し、陽極側の3つの電極により第
2のユニポテンシャルレンズを構成する場合の電子銃の
構成を説明する。
【0030】10は電子銃を全体として示す。この電子
銃10は、平行にインライン配列された3本の陰極
R ,KG ,KB を有し、この陰極K(KR ,KG ,K
B )から陽極側へ向かって、第1電極11、第2電極1
2、第3電極13(13A、13B)、第4電極14、
第5電極51、52、第6電極16及びシールドカップ
17が順次同軸に配置されて成る。第2電極12及び第
4電極14は電気的に接続されている。
【0031】第3電極13及び第5電極51、52は、
集束電極(フォーカス電極)を構成し、この集束電極に
は4kV〜10kVの範囲の電位が与えられる。第6電
極16は加速電極であり、この加速電極には20kV〜
30kVの範囲の電位が与えられる。陰極K乃至第3電
極13にて、プレフォーカスレンズが構成され、第3電
極13乃至第5電極51、52にて、第1集束レンズ
(フォーカスレンズ)が構成され、第5電極51、52
及び第6電極16にて、主集束レンズが構成される。
【0032】そして、第3電極13は第3A電極13A
及び第3B電極13Bに分割され、第5電極は、第5−
1電極51と第5−2電極52に分割されている。
【0033】又、第5−1電極51が、陰極側から順に
第5−1A電極51A,第5−1B電極51B,第5−
1C電極51C,第5−1D電極51D,第5−1E電
極51Eの5つの電極に分割されている。これらの5つ
の電極のうち、陰極側の3つの電極51A,51B,5
1Cによって、第1のレンズ(ユニポテンシャルレン
ズ)L1が構成され、陽極側の3つの電極51C,51
D,51Eによって、第2のレンズ(ユニポテンシャル
レンズ)L2が構成される。
【0034】又、第3電極13の陽極側の第3A電極1
3A及び第5−1電極51のそれぞれ第1のレンズL1
及び第2のレンズL2を構成する3つの電極51A,5
1B,51C及び51C,51D,51Eの内の両外側
の電極51A,51C,51Eに、ステム部を介して一
定の第1のフォーカス電圧(固定フォーカス電圧)Ef
1(図10、図11及び図13参照)が印加される。
【0035】一方、第3電極13の陰極側の第3B電極
13B及び第5−2電極52には、図10に示すよう
に、先に図20に示した波形と同じ波形の第2のフォー
カス電圧、即ち、水平偏向周期のパラボラ状の波形、即
ち、下に凸のパラボラ状の波形が、画面コーナーでは高
い電圧、画面中央では低い電圧となる垂直偏向周期のパ
ラボラ状の波形のバックグラウンド電圧Eg1に重畳さ
れた電圧Ef2が印加される。尚、この第2のフォーカ
ス電圧Ef2の振幅は、ほぼ一定となっている。
【0036】更に、第5−1電極51の第1のレンズL
1を構成する3つの電極51A,51B,51Cの内の
中央の電極51Bには、図11に示すような第3のフォ
ーカス電圧Ef3が印加される。この第3のフォーカス
電圧Ef3は、水平偏向周期のパラボラ状の波形、即
ち、下に凸のパラボラ状の波形の電圧が、画面コーナー
では高い電圧、画面中央では低い電圧となる垂直偏向周
期のパラボラ状の波形のバックグラウンド電圧Eg2に
重畳された電圧である。又、この第3のフォーカス電圧
Ef3の振幅は、画面コーナーでは大きく、画面中央で
は最小となる。
【0037】このように、第5−1B電極51Bに、第
3のフォーカス電圧Ef3を印加することによって、第
1のレンズL1のレンズ効果を調整して、画面全面で3
本の電子ビームR,G,Bの水平方向のコンバージェン
スを調整することができる。この第3のフォーカス電圧
Ef3の波形の形状は、画面中心に対してその前後が必
ずしも対称な形状である必要がなく、バラツキの調整を
含めれば非対称な波形となることもある。尚、この第3
のフォーカス電圧(ダイナミックコンバージェンス電
圧)Ef3の発生回路については、後に詳述する。
【0038】次に、図12Aについて、第5−1A電極
51A,第5−1B電極51B,第5−1C電極51C
の互いに対向する面の電子ビーム通過孔の開口部の形状
を説明する。3本の電子ビームR,G,Bが通過する電
子ビーム通過孔のうち、両外側の電子ビームB,Rの通
過孔21B,22B,23B及び21R,22R,23
Rの孔ピッチ(即ち中央の電子ビームGの通過孔21
G,22G,23Gとの間隔)が、第5−1A電極51
A、第5−1C電極51Cでは広く、第5−1B電極5
1Bでは狭くなっている。即ち、第1のレンズL1を構
成する3つの電極51A,51B,51Cのうち、両外
側の電極51A,51Cでは共に両外側の電子ビーム
B,Rの通過孔21B,23B及び21R,23Rが外
側にd1 だけ偏心し、中央の電極51Bでは両外側の電
子ビームB,Rの通過孔22B及び22Rが内側にd1
だけ偏心している。
【0039】ここで、コンバージェンスを補正する原理
は、次のように説明される。両外側の電子ビーム通過孔
21B,22B,23B及び21R,22R,23Rに
おいて、第5−1A電極51A,第5−1B電極51
B,第5−1C電極51Cから構成される第1のレンズ
L1において、第1のフォーカス電圧(固定フォーカス
電圧)Ef1と第3のフォーカス電圧Ef3との間に電
位差が生じると、各電極51A,51B,51Cの電子
ビーム通過孔21B,22B,23B及び21R,22
R,23R(開口径D)が偏心しているため、電界の染
み込み、即ち図15に示すように等電位線32が電子ビ
ーム通過孔の開口の孔軸31からずれ、両外側の電子ビ
ームR,Bの電子ビーム軌道EBが変化して電子ビーム
通過孔の開口の孔軸31から離れる。
【0040】このようにすると、図16に示すように、
画面周辺部でも蛍光面4上に3本の電子ビームR,G,
Bを集束させることができる。図中破線で示すコンバー
ジェンス補正が無い場合には、画面周辺部を走査すると
きでも、偏向中心Cまでは画面中央を走査するときと同
じ軌道を3本の電子ビームR,G,Bが通過するので、
これらが途中で集束し、蛍光面4上では集束しない。
【0041】これに対して、図中実線で示すコンバージ
ェンス補正が有る場合には、画面周辺部を走査するとき
には、偏向中心Cまでの間に電子ビームの軌道が補正さ
れて、太い矢印で示すように軌道が拡げられており、従
って画面周辺部においても3本の電子ビームR,G,B
を集束させることができる。
【0042】又、図11の第3のフォーカス電圧Ef3
の波形の極性を上下反転させた波形(即ち、上に凸のパ
ラボラ状の波形)とした場合には、それぞれの電子ビー
ム通過孔の形状が、図12Bに示すように、孔ピッチの
関係が図12Aと逆になり、両外側の電極51A,51
Cでは孔ピッチが狭く、中央の電極51Bでは孔ピッチ
が広くなる。
【0043】尚、偏向ヨークの設計によっては、水平方
向のミスコンバージェンスパターンが図22Aの形状に
なるとは限らない。その場合には、図12A又は図12
Bに示す電子ビーム通過孔の形状はそのままとして、任
意の波形の電圧を第5−1B電極51Bに印加すること
により、水平方向のミスコンバージェンスを調整するこ
とができる。
【0044】尚、図12A及び図12Bでは、外側の電
子ビームR,Gの通過孔の偏心の量をいずれも等しくd
1 としているが、ミスコンバージェンスの状態によって
は、中央の電極51Bにおける偏心の量d′を、外側の
電極51A、51Cにおける偏心の量d1 と異なるよう
に構成してもよい。この場合でも、同じ電極における赤
色の電子ビームRの通過孔の偏心の量と青色の電子ビー
ムBの通過孔の偏心の量は同じ量とする。
【0045】一方、第5−1電極51の第2のレンズL
2を構成する3つの電極51C,51D,51Eの内の
中央の電極51Dには、図13に示すような第4のフォ
ーカス電圧Ef4が印加される。この第4のフォーカス
電圧Ef4は、水平偏向周期の鋸歯波電圧が、固定フォ
ーカス電圧Ef1に重畳された電圧である。鋸歯状波電
圧の波形は、1垂直偏向周期の前半では各水平偏向周期
毎に高電圧から低電圧に減少する波形となり、1垂直偏
向周期の後半では各水平偏向周期毎に低電圧から高電圧
に増加する波形となっている。又、この第4のフォーカ
ス電圧Ef4の振幅は、画面コーナーでは大きく、画面
中央では最小でほぼ0Vとなる。
【0046】このように第5−1D電極51Dに、第4
のフォーカス電圧Ef4を印加することによって、第2
のレンズL2のレンズ効果を調整して、画面全面で3本
の電子ビームR,G,Bの垂直方向のコンバージェンス
を調整することができる。この第4のフォーカス電圧E
f4の波形の形状は、前後が必ずしも対称な形状である
必要がなく、バラツキの調整を含めれば非対称な波形と
なることもある。
【0047】次に、図14Aについて、第5−1C電極
51C,第5−1D電極51D,第5−1E電極51E
の互いに対向する面の電子ビーム通過孔の開口部の形状
を説明する。3本の電子ビームR,G,Bが通過する電
子ビーム通過孔のうち、両外側の電子ビームB,Rの通
過孔24B,25B,26B及び24R,25R,26
Rにおいて、両外側の第5−1C電極51C、第5−1
E電極51Eでは青色の電子ビームBの通過孔24B,
26Bが上方にd2 だけ偏心し、赤色の電子ビームRの
通過孔24R,26Rが下方にd2 だけ偏心し、一方中
央の第5−1D電極51Dでは青色の電子ビームBの通
過孔25Bが下方にd2 だけ偏心し、赤色の電子ビーム
Rの通過孔25Rが上方にd2 だけ偏心している。
【0048】ここで、垂直コンバージェンスを補正する
原理は、上述の水平コンバージェンスを補正する原理と
同様に、各電極51C,51D,51Eの電子ビーム通
過孔23B,24B,25B及び23R,24R,25
Rが偏心しているため、電界の染み込みがずれビーム軌
道が変化するためである(図15参照)。垂直方向の調
整においても、図16で示した水平方向の調整と同様の
作用が生じるので、画面周辺部でも3本の電子ビーム
R,G,Bを蛍光面4上で集束させることができる。
【0049】尚、これら第1のレンズL1を構成する電
極51A,51B,51C又は第2のレンズL2を構成
する電極51C,51D,51Eの両外側の電子ビーム
通過孔の形状は、長円、楕円、真円であってもよく、通
過孔のピッチの関係、又は通過孔の上下の偏心の関係さ
え上述の関係であれば水平方向、垂直方向のコンバージ
ェンスを調整することができる。
【0050】又、図13の第4のフォーカス電圧Ef4
の波形の極性を上下反転させた波形とした場合には、そ
れぞれの電子ビーム通過孔は、図146Bに示すよう
に、上下の偏心の関係が図14Aの場合と逆になる。
【0051】尚、偏向ヨークの設計によっては、垂直方
向のミスコンバージェンスパターンが図22Bの形状に
なるとは限らない。その場合には、図14A又は図14
Bに示す電子ビーム通過孔の形状とし、かつ任意の波形
の電圧を第5−1D電極51Dに印加することにより、
垂直方向のミスコンバージェンスを調整することができ
る。
【0052】尚、図14A及び図14Bでは、外側の電
子ビームR,Gの通過孔の偏心の量をいずれも等しくd
2 としているが、ミスコンバージェンスの状態によって
は、中央の電極51Dにおける偏心の量d′を、外側の
電極51C、51Eにおける偏心の量d2 と異なるよう
に構成してもよい。この場合でも、同じ電極における赤
色の電子ビームRの通過孔の偏心の量と青色の電子ビー
ムBの通過孔の偏心の量は同じ量とする。
【0053】又、水平方向コンバージェンス調整レンズ
と垂直方向コンバージェンス調整レンズとは、順序が逆
の構成としても良い。即ち、第5−1A電極51A、第
5−1B電極51B、第5−1C電極51Cから成る第
1のレンズ(ユニポテンシャルレンズ)L1を垂直方向
のコンバージェンス調整レンズとし、第5−1C電極5
1C、第5−1D電極51D、第5−1E電極51Eか
ら成る第2のレンズ(ユニポテンシャルレンズ)L2を
水平方向のコンバージェンス調整レンズとしてもよい。
【0054】以上説明したカラー陰極線管用電子銃によ
れば、水平方向及び垂直方向のコンバージェンス調整を
行うようにして、画面全域において3本の電子ビーム
R,G,Bを良好なコンバージェンス特性及び形状とす
ることができ、画面周辺部におけるフォーカスの劣化を
抑制することができる。又、電極と波形電圧を用いた静
電レンズによってコンバージェンス調整を行うので、電
磁コイルを用いた調整方法等磁界を用いた方法よりも消
費電力が小さくなる。更に、電磁コイルを用いた方法と
比較して、渦電流等に起因する位相差が生じないので、
高周波数の陰極線管に適用することができる。
【0055】以上説明した図9のカラー陰極線管用電子
銃では、第5電極を5分割して第1のレンズ及び第2の
レンズと2つのユニポテンシャルレンズを構成した場合
であるが、図17に示すように、第5電極を3分割して
1つのユニポテンシャルレンズを構成するようにしても
よい。
【0056】図17に示すカラー陰極線管用電子銃20
は、図19に示した従来の電子銃50の構成において、
第5−1電極51を3分割して第5−1A電極51A,
第5−1B電極51B,第5−1電極51Cとし、これ
ら3つの電極51A,51B,51Cにより1つのユニ
ポテンシャルレンズを構成している。3分割された第5
−1電極51のうち、両外側の電極51A,51Cには
第3A電極13Aと同じく一定の第1のフォーカス電圧
(固定フォーカス電圧)Ef1が印加され、中央の電極
51Bには第3のフォーカス電圧Ef3が印加される。
【0057】第3のフォーカス電圧Ef3は、図11に
示したのと同様の波形の電圧を用いることができる。こ
れにより、水平方向のコンバージェンス構成を行うこと
ができる。又、電子ビーム通過孔は、図12Aに示した
のと同様の構成を採ることができる。
【0058】第2のフォーカス電圧Ef2等、その他の
構成は図11に示した従来の電子銃と同様の構成であ
る。
【0059】尚、この図17に示す電子銃20におい
て、水平方向のコンバージェンスを行う代わりに、垂直
方向のコンバージェンスを行う場合には、図13に示し
た第4のフォーカス電圧Ef4と同様の波形の電圧及び
図14Aに示した電子ビーム通過孔の構成を採ればよ
い。
【0060】このように第5−1電極51を3分割した
場合には、3分割された電極によって構成されるレンズ
において、水平方向又は垂直方向のいずれか一方のコン
バージェンスの調整を行うことができる。この場合、残
りの方向のコンバージェンスの調整は偏向ヨークによっ
て行うことになる。
【0061】上述の図9のカラー陰極線管用電子銃で
は、第5電極を5分割して第1のレンズ及び第2のレン
ズと2つのユニポテンシャルレンズを構成した場合であ
るが、図18に示す如く、第5−1電極51を5分割
(又は3分割)する代わりに、第4電極14を5分割
(又は3分割)する構成としてもよい。
【0062】図18に示すカラー陰極線管用電子銃30
は、平行にインライン配列された3本の陰極KR
G ,KB を有し、この陰極K(KR ,KG ,KB )か
ら陽極側へ向かって、第1電極11、第2電極12、第
3電極13、第4電極14、第5電極51、52、第6
電極16、シールドカップ17が順次同軸に配置されて
成る。第2電極12及び第4電極14は電気的に接続さ
れている。
【0063】第3電極13と第5電極51、52は、集
束電極(フォーカス電極)を構成し、その集束電極には
4kV〜10kVの範囲の電位が与えられる。又、第6
電極は加速電極であり、この加速電極には20kV〜3
0kVの範囲の電位が与えられる。陰極K乃至第3電極
13にて、プレフォーカスレンズが構成され、第3電極
13乃至第5電極51、52にて、第1集束レンズ(フ
ォーカスレンズ)が構成され、第5電極51、52と第
6電極16との間には主集束レンズが構成される。
【0064】そして、第3電極13は第3A電極13A
及び第3B電極13Bに分割され、第5電極は、第5−
1電極51と第5−2電極52の2つに分割されてい
る。
【0065】更に、特に第4電極14が、陰極側から第
4A電極14A,第4B電極14B,第4C電極14
C,第4D電極14D,第4E電極14Eと5分割され
ている。これらの5つの電極のうち、陰極側の3つの電
極14A,14B,14Cによって、第1のレンズ(ユ
ニポテンシャルレンズ)L1が構成され、陽極側の3つ
の電極14C,14D,14Eによって、第2のレンズ
(ユニポテンシャルレンズ)L2が構成される。
【0066】又、第3電極13の陽極側の第3A電極1
3A及び第5−1電極51に、ステム部を介して一定の
第1のフォーカス電圧(固定フォーカス電圧)Ef1が
印加される。第3電極13の陰極側の第3B電極13B
及び第5−2電極52には、図10に示した波形の電圧
と同様の第2のフォーカス電圧Ef2が印加される。
【0067】そして、第2電極12と、5分割された第
4電極14のうち、第1のレンズL1を構成する3つの
電極14A,14B,14C及び第2のレンズL2を構
成する3つの電極14C,14D,14Eにおける両外
側の電極14A,14C,14Eには、共に一定(例え
ば500V)の第2電極電圧E2が印加される。
【0068】更に、第4電極14の第1のレンズL1を
構成する3つの電極14A,14B,14Cの内の中央
の電極14Bには、図11に示した第3のフォーカス電
圧Ef3と同様の波形の第4B電極電圧E4Bが印加さ
れる。
【0069】但し、この第4B電極電圧E4Bは、電圧
の値が図11の第3のフォーカス電圧Ef3よりは小さ
く、第2電極電圧E2(例えば500V)に図11と同
様の波形の電圧が重畳された電圧となる。
【0070】このように、第4B電極14Bに、第4B
電極電圧E4Bを印加することによって、第1のレンズ
L1のレンズ効果を調整して、画面全面で3本の電子ビ
ームR,G,Bの水平方向のコンバージェンスを調整す
ることができる。
【0071】尚、このときの第4A電極14A,第4B
電極14B,第4C電極14Cにおいて、その互いに対
向する面の電子ビーム通過孔の開口部の形状は図12A
に示した形状とすることができる。
【0072】一方、第4電極14の第2のレンズL2を
構成する3つの電極14C,14D,14Eの内の中央
の電極14Dには、図13に示した第4のフォーカス電
圧Ef4と同様の波形の第4D電極電圧E4Dが印加さ
れる。
【0073】但し、この第4D電極電圧E4Dは、電圧
の値が図13の第4のフォーカス電圧Ef4よりは小さ
く、第2電極電圧E2(例えば500V)に図13と同
様の波形の電圧が重畳された電圧となる。
【0074】このように、第4D電極14Dに、第4D
電極電圧E4Dを印加することによって、第2のレンズ
L2のレンズ効果を調整して、画面全面で3本の電子ビ
ームR,G,Bの垂直方向のコンバージェンスを調整す
ることができる。
【0075】尚、このときの第4C電極14C,第4D
電極14D,第4E電極14Eにおいて、その互いに対
向する面の電子ビーム通過孔の開口部の形状は図14A
に示した形状とすることができる。
【0076】図18の電子銃30においては、上述のよ
うに構成することにより、先に示した図9の電子銃10
と同様に、水平方向及び垂直方向のコンバージェンス調
整を行うことができる。
【0077】以下に、図1、図2及び図3を参照して、
ミスコンバージェンスを補正するダイナミックコンバー
ジェンス電圧を発生するダイナミックコンバージェンス
電圧発生回路について詳細に説明する。尚、このダイナ
ミックコンバージェンス電圧発生回路からは、固定フォ
ーカス電圧も発生する。
【0078】図9の電子銃に対しては、このダイナミッ
クコンバージェンス電圧発生回路よりのダイナミックコ
ンバージェンス電圧及び固定フォーカス電圧は、それぞ
れ第3のフォーカス電圧Ef3及び第1のフォーカス電
圧Ef1に相当する。この第3のフォーカス電圧(ダイ
ナミックコンバージェンス電圧)Ef3は、第5−1電
極51の5分割された第5−1A〜1E電極51A〜5
1Eのうちの第5−1B電極51Bに印加される。第1
のフォーカス電圧(固定フォーカス電圧)Ef1は、第
5−1電極の5分割された電極51A〜51Eのうちの
電極51A、51C及び51E並びに第3電極13の2
分割された第3A、B電極13A、13Bのうちの第3
A電極13Aに印加される。
【0079】図17の電子銃20に対しては、このダイ
ナミックコンバージェンス電圧発生回路よりのダイナミ
ックコンバージェンス電圧及び固定フォーカス電圧は、
それぞれ第3のフォーカス電圧Ef3及び第1のフォー
カス電圧Ef1に相当する。この第3のフォーカス電圧
Ef3は、第5−1電極51の3分割された第5−1A
〜1C電極51A〜51Cのうちの第5−1B電極51
Bに印加される。第1のフォーカス電圧(固定フォーカ
ス電圧)Ef1は、第5−1電極51の3分割された電
極51A〜51Cのうちの第5−1A、1C電極51A
及び51C並びに第3電極13の2分割された第3A、
B電極13A、13Bのうちの第3B電極13Bに印加
される。
【0080】図18の電子銃30に対しては、このダイ
ナミックコンバージェンス電圧発生回路よりのダイナミ
ックコンバージェンス電圧及び固定フォーカス電圧は、
それぞれ第4B電極電圧E4B(第3のフォーカス電圧
Ef3に対応する)及び第1のフォーカス電圧Ef1に
相当する。第4B電極電圧(ダイナミックコンバージェ
ンス電圧)E4Bは、第4電極14の5分割された第4
A〜E電極14A〜14Eのうちの第4B電極14Bに
印加され、第1のフォーカス電圧(固定フォーカス電
圧)は、第3電極13の二分割された第3A、B電極1
3A、13Bのうちの電極13A及び第5−1電極51
に印加される。
【0081】尚、以下の図1〜図3についての説明で
は、説明の簡単のため、図9のカラー陰極線管用電子銃
を例にとって説明する。
【0082】このダイナミックコンバージェンス電圧発
生回路は、図2の垂直偏向周期補正波形電圧発生回路及
び図3の水平偏向周期補正波形電圧発生回路並びにこれ
ら図2及び図3の補正波形電圧発生回路からの垂直偏向
周期補正波形電圧及び水平偏向周期補正波形電圧を合成
する図1の合成補正波形電圧発生回路から構成される。
【0083】尚、合成補正波形電圧発生回路の具体例と
しては、図1の回路の他に、後述する図7及び図8の回
路も可能である。
【0084】先ず、図1の合成補正波形電圧発生回路に
ついて説明する。垂直偏向周期補正波形電圧発生回路1
12(図2参照)の出力端子66からの垂直偏向周期補
正波形電圧と、水平偏向周期補正波形電圧発生回路11
1(図3参照)の出力端子106からの水平偏向周期補
正波形とを、加算器(合成器)113に供給して加算
(合成)し、その加算出力(合成出力)を、増幅器11
4に供給して増幅して、ダイナミックコンバージェンス
電圧を得る。
【0085】例えば、10kVの中圧を抵抗器120、
121及び122の直列回路の両端に印加する。抵抗器
121はポテンショメータで、フォーカス電圧調整ボリ
ューム(VR)として使用される。このフォーカス電圧
調整ボリューム(VR)121の可動接点に固定フォー
カス電圧が得られる。
【0086】増幅器114の出力端子をコンデンサ11
5の一端に接続し、その他端を高圧保護用抵抗器117
を通じてフォーカス電圧調整VR121の可動接点に接
続すると共に、その可動接点をコンデンサ118を通じ
て接地する。フォーカス電圧調整VR121の可動接点
を、高圧保護用抵抗器119を通じて、フォーカス電
極、即ち、図9の電子銃の電極51A、51C、51E
及び電極13Aに接続する。コンデンサ115及び抵抗
器117の接続中点を、コンバージェンス補正電極、即
ち、図9の電子銃の電極51Bに接続する。
【0087】この構成によって、フォーカス電圧調整V
R121の可動接点よりの固定フォーカス電圧(第1の
フォーカス電圧)Ef1(図11参照)に、増幅器11
4からのダイナミックコンバージェンス電圧が重畳され
た電圧(第3のフォーカス電圧)Ef3(図11参照)
が、フォーカス電極、即ち、図9の電子銃の第5−1B
電極51Bに印加され、フォーカス電圧調整VR121
の可動接点よりの固定フォーカス電圧のみが、高圧保護
用抵抗器119を通じて、フォーカス電極、即ち、図9
の電子銃の第5−1A、C、D電極51A、51C、5
1E及び第3A電極13Aに印加される。
【0088】次に、図2を参照して、垂直偏向周期補正
波形電圧発生回路の構成を説明する。61はポテンショ
メータで、その両端の端子61a、61bに、それぞれ
正負の垂直偏向周期のパラボラ状の波形の電圧VPR
(+)、VPR(−)が印加され、ポテンショメータ6
1の可動接点に、正負のパラボラ電圧VPR(+)、V
PR(−)の混合比の可変された電圧の得られる重み係
数可変型加重平均手段が得らる。
【0089】63はポテンショメータで、その両端の端
子63a、63bに、それぞれ正負の垂直偏向周期の鋸
歯状波の電圧VST(+)、VST(−)が印加され、
ポテンショメータ63の可動接点に、正負の鋸歯状波電
圧VST(+)、VST(−)の混合比の可変された電
圧の得られる重み係数可変型加重平均手段が得られる。
【0090】ポテンショメータ61、63の各可動接点
の電圧をそれぞれ抵抗器62、64を通じて演算増幅器
65の入力端子に供給して加算(合成)すると共に、そ
の加算出力(合成出力)を演算増幅器65によって増幅
し、その増幅出力、即ち、垂直偏向周期補正波形電圧を
出力端子66に出力する。尚、65Rは、演算増幅器6
5の出力端子及び非反転入力端子間に接続された抵抗器
である。
【0091】次に、図3を参照して、水平偏向周期補正
波形電圧発生回路を説明する。71はポテンショメータ
で、その両端の端子71a、71bに、それぞれ正負の
水平偏向周期のパラボラ状の波形の電圧HPR(+)、
HPR(−)が印加され、ポテンショメータ73の可動
接点に、正負のパラボラ電圧HPR(+)、HPR
(−)の混合比の可変された電圧の得られる重み係数可
変型加重平均手段が得られる。
【0092】73はポテンショメータで、その両端の端
子73a、73bに、それぞれ正負の水平偏向周期の鋸
歯状波の電圧HST(+)、HST(−)が印加され、
ポテンショメータ73の可動接点に、正負の鋸歯状波電
圧HST(+)、HST(−)の混合比の可変された電
圧の得られる重み係数可変型加重平均手段が得られる。
【0093】ポテンショメータ71、73の各可動接点
の電圧をそれぞれ抵抗器72、74を通じて演算増幅器
79の入力端子に供給して加算(合成)すると共に、そ
の加算出力(合成出力)を演算増幅器79によって増幅
する。尚、79Rは、演算増幅器79の出力端子及び非
反転入力端子間に接続された抵抗器である。
【0094】75はポテンショメータで、その両端の端
子75a、75bに、それぞれ正負の垂直偏向周期のパ
ラボラ状の波形の電圧VPR(+)、VPR(−)が印
加され、ポテンショメータ75の可動接点に、正負のパ
ラボラ電圧VPR(+)、VPR(−)の混合比の可変
された電圧の得らる重み係数可変型加重平均手段が得ら
れる。
【0095】77はポテンショメータで、その両端の端
子77a、77bに、それぞれ正負の垂直偏向周期の鋸
歯状波の電圧VST(+)、VST(−)が印加され、
ポテンショメータ77の可動接点に、正負の鋸歯状波電
圧VST(+)、VST(−)の混合比の可変された電
圧の得らる重み係数可変型加重平均手段が得られる。
【0096】ポテンショメータ75、77の各可動接点
の電圧をそれぞれ抵抗器76、78を通じて演算増幅器
80の入力端子に供給して加算(合成)すると共に、そ
の加算出力(合成出力)を演算増幅器80によって増幅
する。尚、80Rは、演算増幅器80の出力端子及び非
反転入力端子間に接続された抵抗器である。
【0097】84は平衡変調器で、演算増幅器79から
の、それぞれ水平偏向周期のパラボラ波電圧及び鋸歯状
波電圧の加算電圧(合成電圧)を、演算増幅器80から
の、それぞれ垂直偏向周期のパラボラ波電圧及び鋸歯状
波電圧の混合電圧で平衡変調して、演算増幅器79から
の、それぞれ水平偏向周期のパラボラ波電圧及び鋸歯状
波電圧の加算電圧(合成電圧)の抑圧された側波帯信号
としての、水平偏向周期補正波形電圧を出力端子106
に出力するようにしている。
【0098】次に、平衡変調器84の構成を説明する。
この平衡変調器84は、IC回路に外付け回路を接続し
て構成したものである。差動トランジスタ85、87の
各コレクタをそれぞれ負荷抵抗器96、97を通じて+
12Vの電源に接続し、トランジスタ85、87の各エ
ミッタをトランジスタ89のコレクタに接続する。差動
トランジスタ86、88の各コレクタをそれぞれトラン
ジスタ87、85の各コレクタに接続し、トランジスタ
86、88の各エミッタをトランジスタ90のコレクタ
に接続する。
【0099】トランジスタ85、86のベースを抵抗器
93を通じて、+12Vの電源に接続する。トランジス
タ87、88の各ベースをコンデンサ94及び抵抗器9
5の並列共振回路(水平偏向周波数の信号に対し、高イ
ンピーダンスを呈する回路である)を通じて、トランジ
スタ85、86のベースに接続する。トランジスタ8
5、88のコレクタから、水平偏向周期のパラボラ波電
圧及び鋸歯状波電圧の加算出力(合成出力)が抑圧され
た側波帯信号としての水平偏向周期補正波形電圧の得ら
れる出力端子106が導出される。
【0100】演算増幅器79の出力端子を抵抗器81及
びコンデンサ82の直列回路を通じて、トランジスタ8
7、88のベースに接続して、演算増幅器79からの水
平偏向周期のパラボラ波電圧及び鋸歯状波電圧の加算電
圧(合成電圧)を、トランジスタ87、88のベースに
供給する。
【0101】トランジスタ89、90は、差動トランジ
スタで、トランジスタ89、90の各エミッタを、それ
ぞれ定電流源用トランジスタ91、92の各コレクタに
接続する。トランジスタ89、90の各エミッタを、利
得制御用抵抗器100を通じて互いに接続する。トラン
ジスタ90のベースを抵抗器98を通じて接地する。演
算増幅器80の出力端子を抵抗器83を通じて、トラン
ジスタ89のベースに接続して、演算増幅器80からの
垂直偏向周期のパラボラ波電圧及び鋸歯状波電圧の加算
電圧(合成電圧)を、トランジスタ89のベースに供給
する。
【0102】トランジスタ91、92の各エミッタが、
それぞれ抵抗値が互いに等しい抵抗器103、104を
通じて、−8Vの電源に接続されると共に、コンデンサ
105を通じて接地されている。ダイオード101のア
ノードがトランジスタ91、92のベースに接続され、
そのカソードが、抵抗器102を通じて接地される。
尚、抵抗器102の抵抗値は、抵抗器103、104の
抵抗値と等しくても、異なっても良い。以上により、カ
レントミラー回路が構成される。尚、トランジスタ9
1、92の各ベースは、高圧保護用の高抵抗値の抵抗器
99を通じて接地される。
【0103】次に、図1、図2及び図3について説明し
たダイナミックコンバージェンス電圧発生回路よりのダ
イナミックコンバージェンス電圧による、ミスコンバー
ジェンスの補正動作を説明する。図5Aは、ダイナミッ
クコンバージェンス電圧を、コンバージェンス補正電極
に供給しないときの、ミスコンバージェンス状態を示
す。インライン配置の3本の電子ビームの中心ビームで
ある緑ビームが、カラー陰極線管の蛍光面に衝突して、
緑の長方形を描いたとき、その長方形の中心を原点とし
た水平方向及び垂直方向をそれぞれX軸、Y軸とする直
交座標を、その長方形に設定する。このとき、インライ
ン配置の3本の電子ビームの両側の赤及び青ビームの蛍
光面上の軌跡は、Y軸上ではX軸から遠ざかる程横ミス
コンバージェンス量が多くなり、画面の左右両側でも、
Y軸上のミスコンバージェンスと同様の傾向があるが、
画面の左右両側でのミスコンバージェンス量は、Y軸上
のミスコンバージェンス量に較べてかなり大きくなって
いる。
【0104】そして、図1〜図3で説明したダイナミッ
クコンバージェンス電圧は、この図5Aにおける横ミス
コンバージェンスを補正するためのものである。図5A
のY軸上の横ミスコンバージェンスは、図2の垂直偏向
周期補正波形電圧発生回路からの垂直偏向周期のパラボ
ラ波及び鋸歯状波電圧の合成電圧によって補正すること
ができ、その補正後のミスコンバージェンス状態を図5
Bに示す。これによれば、Y軸上の横ミスコンバージェ
ンスは略完全に補正され、画面の両側の赤及び青ビーム
によるミスコンバージェンスも改善されてはいるが、や
はり横ミスコンバージェンスは明確に残存している。
【0105】この画面の両側の横ミスコンバージェンス
を補正するには、図4に示すように、水平偏向周期のパ
ラボラ波電圧及び鋸歯状波電圧の合成電圧(図4D及び
その一部を拡大した図4C参照)を、垂直周期のパラボ
ラ波電圧(図4A参照)及び鋸歯状波電圧(図4B参
照)の合成電圧によって、振幅変調して得た補正波形電
圧、即ち、図3の水平偏向周期補正波形電圧発生回路か
らの水平偏向周期補正波形電圧によって補正することが
できる。
【0106】垂直偏向周期の補正波形電圧は、画面の上
下辺での赤、緑及び青ビームの位置関係に応じて、パラ
ボラ波電圧か鋸歯状波電圧を選択する必要がある。図6
Aのように、画面の上下辺で、緑ビームGに対し、赤ビ
ームR及び青ビームBが同じ側にずれいる場合には、垂
直偏向周期のパラボラ波電圧で補正することができる。
しかし、図6Bに示すように、画面の上下辺で、緑ビー
ムGに対する赤ビームR及び青ビームBの位置が逆にな
っている場合には、垂直偏向周期の鋸歯状波電圧で補正
することができる。
【0107】画面の両側の横ミスコンバージェンスを補
正する場合も、画面の左右の側で緑ビームに対し、赤ビ
ーム及び青ビームが同じ側にずれいる場合には、水平偏
向周期のパラボラ波電圧で補正することができる。又、
画面の左右の側で、緑ビームGに対する赤ビームR及び
青ビームBの位置が逆になっている場合には、水平偏向
周期の鋸歯状波電圧で補正することができる。
【0108】次に、図7を参照して、合成波形発生回路
の他の例を説明するも、図1と対応する部分には、同一
符合を付して重複説明を省略する。図7では、クランプ
用のダイオード123を設け、そのアノードをフォーカ
ス電圧調整用VR121の可動接点に接続し、そのカソ
ードを抵抗器116、117の接続中点に接続してい
る。その他の構成は図1と同様である。
【0109】さて、合成補正波形電圧は、垂直偏向周期
及び水平偏向周期のそれぞれ中央部で、ピークになる傾
向がある。その合成補正波形電圧の極性は、カラー陰極
線管が同一であれば、略全数同じになるため、カラー陰
極線管が変わらない限り、同一の合成補正波形電圧発生
回路で対応することが可能である。今、図7の回路の場
合、合成補正波形電圧の極性が正極性であるとすると、
その合成補正波形電圧をその下ピーク電圧でクランプす
ることにより、画面センターでは、合成補正波形電圧の
振幅を変えても、コンバージェンスは変化しないことに
なる。このため、図7の合成波形発生回路では、合成補
正波形電圧の極性が正極性である場合に好適であって、
画面センターでのコンバージェンスの調整は、直流電圧
の調整で行い、画面センター以外のコンバージェンスの
調整は、合成補正波形電圧の振幅調整で行うことができ
るので、コンバージェンスの調整が容易となる。尚、合
成補正波形電圧の下側クランプ電圧は、フォーカス電圧
調整ボリューム(VR)(ポテンショメータ)121で
調整する。
【0110】次に、図8を参照して、合成波形発生回路
の他の例を説明するも、図1と対応する部分には、同一
符合を付して重複説明を省略する。図8では、クランプ
用のダイオード124を設け、そのアノードをコンデン
サ115及び抵抗器116の接続中点に接続し、そのカ
ソードをフォーカス電圧調整用VR121の可動接点に
接続する。そして、抵抗器120、121の接続中点
と、ダイオード124のアノードとの間に、抵抗器12
5を接続している。
【0111】図8の合成波形発生回路では、合成補正波
形電圧の極性が負極性である場合に好適であって、その
合成補正波形電圧をその上ピーク電圧でクランプするこ
とにより、画面センターでは、合成補正波形電圧の振幅
を変えても、コンバージェンスは変化しないことにな
る。この場合も、画面センターでのコンバージェンスの
調整は、直流電圧の調整で行い、画面センター以外のコ
ンバージェンスの調整は、合成補正波形電圧の振幅調整
で行うことができるので、コンバージェンスの調整が容
易となる。尚、合成補正波形電圧の下側クランプ電圧
は、フォーカス電圧調整ボリューム(VR)(ポテンシ
ョメータ)121で調整する。
【0112】図7及び図8の場合も、図1と同様に、フ
ォーカス電圧調整VR121の可動接点よりの固定フォ
ーカス電圧(第1のフォーカス電圧)Ef1(図11参
照)に、増幅器114からのダイナミックコンバージェ
ンス電圧が重畳された電圧(第3のフォーカス電圧)E
f3(図11参照)が、フォーカス電極、即ち、図9の
電子銃の第5−1B電極51Bに印加され、フォーカス
電圧調整VR121の可動接点よりの固定フォーカス電
圧のみが、高圧保護用抵抗器119を通じて、フォーカ
ス電極、即ち、図9の電子銃の第5−1A、1C及び1
E電極51A、51C、51E及び第3A電極13Aに
印加される。
【0113】図7及び図8が、図1と異なるのは、図1
1の第3のフォーカス電圧Ef3の画面中央部の電圧
が、第1の固定電圧Ef1(フォーカス電圧調整用VR
121の可動接点の電圧)にクランプされる点である。
これにより、第3のフォーカス電圧Ef3の画面中心に
おける電圧を、フォーカス電圧調整用VR121によっ
て調節し、画面の中心以外の部分をダイナミックコンバ
ージェンス電圧によって、ダイナッミクにコンバージェ
ンス補正を掛けることができる。
【0114】
【発明の効果】第1の本発明によれば、ユニポテンシャ
ルレンズを構成する管軸方向に沿って3分割された電極
を備えた電子銃を有するカラー陰極線管と、電子銃の3
分割された電極のうちの中央の電極に供給する横ミスコ
ンバージェンス補正用のダイナミックコンバージェンス
電圧を発生するダイナミックコンバージェンス電圧発生
手段とを有し、そのダイナミックコンバージェンス電圧
発生手段は、垂直偏向周期の正負のパラボラ波電圧を加
重平均する重み係数可変型の第1の加重平均手段及び垂
直偏向周期の正負の鋸歯状波電圧を加重平均する重み係
数可変型の第2の加重平均手段を備え、第1及び第2の
加重平均手段の各加重平均電圧を合成して、垂直偏向周
期補正波形電圧を発生する垂直偏向周期補正波形電圧発
生手段と、水平偏向周期の正負のパラボラ波電圧を加重
平均する重み係数可変型の第3の加重平均手段と、水平
偏向周期の正負の鋸歯状波電圧を加重平均する重み係数
可変型の第4の加重平均手段と、垂直偏向周期の正負の
パラボラ波電圧を加重平均する重み係数可変型の第5の
加重平均手段と、垂直偏向周期の正負の鋸歯状波電圧を
加重平均する重み係数可変型の第6の加重平均手段と、
第3及び第4の加重平均手段の各加重平均電圧の合成電
圧を、第5及び第6の加重平均手段の各加重平均電圧の
合成電圧で振幅変調する変調手段とを備え、その変調手
段から水平偏向周期補正波形電圧を得る水平偏向周期補
正波形電圧発生手段とを有し、垂直偏向周期補正波形電
圧発生手段よりの垂直偏向周期補正波形電圧及び水平偏
向周期補正波形電圧発生手段よりの水平偏向周期補正波
形電圧の合成電圧に基づいて、ダイナミックコンバージ
ェンス電圧を発生するようにしたので、構成簡単にし
て、偏向周波数の如何に拘らず、横ミスコンバージェン
スを、その横ミスコンバージェンスの状態の如何に拘ら
ず、容易且つ確実に補正することができるカラー陰極線
管のダイナミックコンバージェンス装置を得ることがで
きる。又、磁界によるコンバージェンス調整方法と比較
して、静電レンズによる調整のために消費電力が小さく
なると共に、更に、電磁コイルを用いた方法と比較し
て、渦電流等に起因する位相差が生じないので、変調周
波数が高周波数の陰極線管に適用することができる。更
に、本発明の場合は、ミスコンバージェンスの補正を、
静電レンズで行うので、磁界によるコンバージェンス調
整と比較して、消費電力が低減できる。
【0115】第2の本発明によれば、第1の本発明のカ
ラー陰極線管のダイナミックコンバージェンス装置にお
いて、5分割された電極を有し、5分割された電極のう
ち、陰極側の3つの電極及び陽極側の3つの電極が、そ
れぞれユニポテンシャルレンズを構成する2つの3分割
された電極を構成するので、第1の本発明の効果に加え
て、一方の3つの電極から構成されるレンズで水平方向
のコンバージェンス調整を行い、他方の3つの電極から
構成されるレンズで垂直方向のコンバージェンス調整を
行うことができる。即ち、水平方向及び垂直方向のコン
バージェンス調整を5分割された電極で行うことのでき
るカラー陰極線管のダイナミックコンバージェンス装置
を得ることができる。
【0116】第3の本発明によれば、第1の本発明のカ
ラー陰極線管のダイナミックコンバージェンス装置にお
いて、3分割された電極はフォーカス電極であるので、
第1の本発明と同様の効果の得られるカラー陰極線管の
ダイナミックコンバージェンス装置を得ることができ
る。
【0117】第4の本発明によれば、第1の本発明のカ
ラー陰極線管のダイナミックコンバージェンス装置にお
いて、3分割された電極は第4電極であるので、第1の
本発明と同様の効果の得られるカラー陰極線管のダイナ
ミックコンバージェンス装置を得ることができる。
【0118】第5の本発明によれば、第1の本発明のカ
ラー陰極線管のダイナミックコンバージェンス装置にお
いて、3分割された電極のうちの両外側の電極と、中央
の電極とにおいて、一方の電極では、両外側の電子ビー
ム通過孔が水平方向の外側に偏心して形成され、他方の
電極では、両外側の電子ビーム通過孔が水平方向の内側
に偏心して形成されてなるので、第1の本発明の効果に
加えて、この外側の電子ビームの軌道を変化させ、偏心
させた方向即ち水平方向又は垂直方向にコンバージェン
ス調整することができるカラー陰極線管のダイナミック
コンバージェンス装置を得ることができる。
【0119】第6の本発明によれば、第1の本発明のカ
ラー陰極線管のダイナミックコンバージェンス装置にお
いて、3分割された電極の各電極において、一方の外側
の電子ビーム通過孔と他方の外側の電子ビームの通過孔
が互いに垂直方向の反対側に偏心して形成され、相対向
する2つの電極においては、同一の外側の電子ビームに
対応する電子ビーム通過孔が互いに垂直方向の反対側に
偏心して形成されてなるので、第1の本発明の効果に加
えて、この外側の電子ビームの軌道を変化させ、偏心さ
せた方向即ち水平方向又は垂直方向にコンバージェンス
調整することができるカラー陰極線管のダイナミックコ
ンバージェンス装置を得ることができる。
【0120】第7の本発明によれば、第2の本発明のカ
ラー陰極線管のダイナミックコンバージェンス装置にお
いて、2つの3分割された電極のうちの一方の3分割さ
れた電極は、両外側の電極と、中央の電極とにおいて、
一方の電極では、両外側の電子ビーム通過孔が水平方向
の外側に偏心して形成され、他方の電極では、両外側の
電子ビーム通過孔が水平方向の内側に偏心して形成され
てなる構成とされ、2つの3分割された電極のうちの他
方の3分割された電極は、3分割された電極の各電極に
おいて、一方の外側の電子ビーム通過孔と他方の外側の
電子ビームの通過孔が互いに垂直方向の反対側に偏心し
て形成され、相対向する2つの電極においては、同一の
外側の電子ビームに対応する電子ビーム通過孔が互いに
垂直方向の反対側に偏心して形成されてなる構成とされ
たので、第2の本発明の効果に加えて、この外側の電子
ビームの軌道を変化させ、偏心させた方向即ち水平方向
又は垂直方向にコンバージェンス調整することができる
カラー陰極線管のダイナミックコンバージェンス装置を
得ることができる。
【0121】第8の本発明によれば、第1の本発明のカ
ラー陰極線管のダイナミックコンバージェンス装置にお
いて、ダイナミックコンバージェンス電圧発生手段は、
3分割された電極のうちの両側の電極に印加する調整可
能な固定フォーカス電圧を発生する可変直流電圧発生手
段と、その可変直流電圧発生手段よりの調整可能な固定
フォーカス電圧に、垂直偏向周期補正波形電圧発生手段
よりの垂直偏向周期補正波形電圧及び水平偏向周期補正
波形電圧発生手段よりの水平偏向周期補正波形電圧の合
成電圧を重畳して、ダイナミックコンバージェンス電圧
を得る重畳手段とを有するので、第1の本発明の効果に
加えて、固定フォーカス電圧と、ダイナミックコンバー
ジェンス電圧の直流電圧分とを連動して可変することの
できるカラー陰極線管のダイナミックコンバージェンス
装置を得ることができる。
【0122】第9の本発明によれば、第1の本発明のカ
ラー陰極線管のダイナミックコンバージェンス装置にお
いて、3分割された電極は第4電極であり、2分割され
た第5電極を有し、ダイナミックコンバージェンス電圧
発生手段は、第5電極の2分割された電極のうちの陰極
側の電極に印加する調整可能な固定フォーカス電圧を発
生する可変直流電圧発生手段と、その可変直流電圧発生
手段よりの調整可能な固定フォーカス電圧に、垂直偏向
周期補正波形電圧発生手段よりの垂直偏向周期補正波形
電圧及び水平偏向周期補正波形電圧発生手段よりの水平
偏向周期補正波形電圧の合成電圧を重畳して、ダイナミ
ックコンバージェンス電圧を得る重畳手段とを有するの
で、第1の本発明の効果に加えて、固定フォーカス電圧
と、ダイナミックコンバージェンス電圧の直流電圧分と
を連動して可変することのできるカラー陰極線管のダイ
ナミックコンバージェンス装置を得ることができる。
【0123】第10の本発明によれば、第8の本発明の
カラー陰極線管のダイナミックコンバージェンス装置に
おいて、ダイナミックコンバージェンス電圧発生手段
は、重畳手段よりのダイナミックコンバージェンス電圧
の画面中心における電圧を、可変直流電圧発生手段より
の調整可能な固定フォーカス電圧にクランプするクラン
プ手段を有するので、第8の本発明の効果に加えて、画
面の中心における横ミスコンバージェンスが補正される
ように固定フォーカス電圧を可変し、画面の中心以外の
ミスコンバージェンスをダイナミックに補正することの
できるカラー陰極線管のダイナミックコンバージェンス
装置を得ることができ、しかも、合成電圧の極性が正極
性の場合に好適であり、垂直偏向周期補正波形電圧発生
手段よりの垂直偏向周期補正波形電圧及び水平偏向周期
補正波形電圧発生手段よりの水平偏向周期補正波形電圧
の合成電圧の振幅を変化させても、画面センターでのミ
スコンバージェンスが変化しないので、コンバージェン
スの調整が容易となる。
【0124】第11の本発明によれば、第9の本発明の
カラー陰極線管のダイナミックコンバージェンス装置に
おいて、ダイナミックコンバージェンス電圧発生手段
は、重畳手段よりのダイナミックコンバージェンス電圧
の画面中心における電圧を、可変直流電圧発生手段より
の調整可能な固定フォーカス電圧にクランプするクラン
プ手段を有するので、第9の本発明の効果に加えて、画
面の中心における横ミスコンバージェンスが補正される
ように固定フォーカス電圧を可変し、画面の中心以外の
ミスコンバージェンスをダイナミックに補正することの
できるカラー陰極線管のダイナミックコンバージェンス
装置を得ることができ、しかも、合成電圧の極性が負極
性の場合に好適であり、垂直偏向周期補正波形電圧発生
手段よりの垂直偏向周期補正波形電圧及び水平偏向周期
補正波形電圧発生手段よりの水平偏向周期補正波形電圧
の合成電圧の振幅を変化させても、画面センターでのミ
スコンバージェンスが変化しないので、コンバージェン
スの調整が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のダイナミックコンバージ
ェンス電圧発生回路の具体例としての合成補正波形電圧
発生回路を示す回路図である。
【図2】図1の合成補正波形電圧発生回路における垂直
偏向周期補正波形電圧回路の具体構成を示す回路図であ
る。
【図3】図1の合成補正波形電圧発生回路における水平
偏向周期補正波形電圧発生回路の具体構成を示す回路図
である。
【図4】本発明の実施の形態のダイナミックコンバージ
ェンス電圧発生回路から発生するダイナミックコンバー
ジェンス電圧の説明図である。
【図5】補正しようとするミスコンバージェンスの説明
図である。
【図6】ミスコンバージェンス補正の際の蛍光面上の
赤、緑及び緑ビームのスポットの配置を示す配置図であ
る。
【図7】本発明の実施の形態のダイナミックコンバージ
ェンス電圧発生回路の具体例としての合成補正波形電圧
発生回路の他の例を示す回路図である。
【図8】本発明の実施の形態のダイナミックコンバージ
ェンス電圧発生回路の具体例としての合成補正波形電圧
発生回路の更に他の例を示す回路図である。
【図9】本発明の実施の形態に用いるカラー陰極線管用
電子銃の具体例の電極配置を示す概略構成図である。
【図10】図9の電子銃に用いる第1のフォーカス電圧
及び第2のフォーカス電圧の波形の1例を示す図であ
る。
【図11】図9の電子銃に用いる第1のフォーカス電圧
及び第3のフォーカス電圧の波形の1例を示す図であ
る。
【図12】図9の電子銃における第1のレンズを構成す
る電極の電子ビーム通過孔の形状を示す図である。
【図13】図9の電子銃に用いる第1のフォーカス電圧
及び第4のフォーカス電圧の波形の1例を示す図であ
る。
【図14】図9の電子銃における第2のレンズを構成す
る電極の電子ビーム通過孔の形状を示す図である。
【図15】コンバージェンスを補正する原理を説明する
ための断面図である。
【図16】本発明の実施の形態の具体例に用いるカラー
陰極線管用電子銃におけるコンバージェンス補正の効果
を示す図である。
【図17】本発明の実施の形態の具体例に用いるカラー
陰極線管用電子銃の他の具体例の電極配置を示す概略構
成図である。
【図18】本発明の実施の形態の具体例に用いるカラー
陰極線管用電子銃の更に他の具体例の電極配置を示す概
略構成図である。
【図19】従来の四重極レンズを内蔵したカラー陰極線
管用電子銃の一例の概略構成図である。
【図20】図19の電子銃に用いる第1のフォーカス電
圧及び第2のフォーカス電圧の波形の1例を示す図であ
る。
【図21】カラー陰極線管の模式図である。
【図22】ミスコンバージェンスを示す図である。
【符号の説明】
1,10,20,30 電子銃、2…偏向ヨーク、3
ガラスバルブ、4 蛍光面、11 第1電極、12 第
2電極、13 第3電極、13A 第3A電極、13B
第3B電極、14 第4電極、16 第6電極、17
シールドカップ、21B,21G,21R,22B,
22G,22R,23B,23G,23R,24B,2
4G,24R,25B,25G,25R,26B,26
G,26R電子ビーム通過孔、31 電子ビーム通過孔
の開口の孔軸、32 等電位線、50 電子銃、51
第5−1電極、51A 第5−1A電極、51B 第5
−1B電極、51C 第5−1C電極、51D 第5−
1D電極、51E 第5−1E電極、52 第5−2電
極、K,KR ,KG ,KB …陰極、R,G,B 電子ビ
ーム、Ef1 第1のフォーカス電圧(固定フォーカス
電圧)、Ef2 第2のフォーカス電圧、Ef3 第3
のフォーカス電圧、Ef4 第4のフォーカス電圧、E
2 第2電極電圧、E4B 第4B電極電圧、E4D
第4D電極電圧、C…偏向中心、D (電子ビーム通過
孔の)開口径、d1 ,d2 電子ビーム通過孔の偏心
量、L1 第1のレンズ、L2…第2のレンズ、61
ポテンショメータ、61a、61b 正負の垂直偏向周
期のパラボラ波電圧の供給される端子、62 抵抗器、
63 ポテンショメータ、63a、63b 正負の垂直
偏向周期の鋸歯状波電圧の鋸歯状波電圧の供給される端
子、64 抵抗器、65演算増幅器、66 垂直偏向周
期補正波形電圧の出力端子、71 ポテンショメータ、
71a、71b 正負の水平偏向周期のパラボラ波電圧
の供給される端子、72 抵抗器、73 ポテンショメ
ータ、73a、73b 正負の水平偏向周期の鋸歯状波
電圧の鋸歯状波電圧の供給される端子、74 抵抗器、
75 演算増幅器、75 ポテンショメータ、75a、
75b 正負の垂直偏向周期のパラボラ波電圧の供給さ
れる端子、76 抵抗器、77 ポテンショメータ、7
7a、77b 正負の垂直偏向周期の鋸歯状波電圧の鋸
歯状波電圧の供給される端子、78 抵抗器、80 演
算増幅器、84 平衡変調器、106 水平偏向周期補
正波形電圧の出力端子、111 水平偏向周期補正波形
電圧発生回路、112垂直周期補正波形電圧発生回路、
113 加算器(合成器)。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユニポテンシャルレンズを構成する管軸
    方向に沿って3分割された電極を備えた電子銃を有する
    カラー陰極線管と、 上記電子銃の上記3分割された電極のうちの中央の電極
    に供給する横ミスコンバージェンス補正用のダイナミッ
    クコンバージェンス電圧を発生するダイナミックコンバ
    ージェンス電圧発生手段とを有し、 該ダイナミックコンバージェンス電圧発生手段は、 垂直偏向周期の正負のパラボラ波電圧を加重平均する重
    み係数可変型の第1の加重平均手段及び垂直偏向周期の
    正負の鋸歯状波電圧を加重平均する重み係数可変型の第
    2の加重平均手段を備え、上記第1及び第2の加重平均
    手段の各加重平均電圧を合成して、垂直偏向周期補正波
    形電圧を発生する垂直偏向周期補正波形電圧発生手段
    と、 水平偏向周期の正負のパラボラ波電圧を加重平均する重
    み係数可変型の第3の加重平均手段と、水平偏向周期の
    正負の鋸歯状波電圧を加重平均する重み係数可変型の第
    4の加重平均手段と、垂直偏向周期の正負のパラボラ波
    電圧を加重平均する重み係数可変型の第5の加重平均手
    段と、垂直偏向周期の正負の鋸歯状波電圧を加重平均す
    る重み係数可変型の第6の加重平均手段と、上記第3及
    び第4の加重平均手段の各加重平均電圧の合成電圧を、
    上記第5及び第6の加重平均手段の各加重平均電圧の合
    成電圧で振幅変調する変調手段とを備え、該変調手段か
    ら水平偏向周期補正波形電圧を得る水平偏向周期補正波
    形電圧発生手段とを有し、 上記垂直偏向周期補正波形電圧発生手段よりの垂直偏向
    周期補正波形電圧及び上記水平偏向周期補正波形電圧発
    生手段よりの水平偏向周期補正波形電圧の合成電圧に基
    づいて、上記ダイナミックコンバージェンス電圧を発生
    することを特徴とするカラー陰極線管のダイナミックコ
    ンバージェンス装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のカラー陰極線管のダイ
    ナミックコンバージェンス装置において、 5分割された電極を有し、該5分割された電極のうち、
    陰極側の3つの電極及び陽極側の3つの電極が、それぞ
    れユニポテンシャルレンズを構成する2つの上記3分割
    された電極を構成することを特徴とするカラー陰極線管
    のダイナミックコンバージェンス装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のカラー陰極線管のダイ
    ナミックコンバージェンス装置において、 上記3分割された電極はフォーカス電極であることを特
    徴とするカラー陰極線管のダイナミックコンバージェン
    ス装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のカラー陰極線管のダイ
    ナミックコンバージェンス装置において、 上記3分割された電極は第4電極であることを特徴とす
    るカラー陰極線管のダイナミックコンバージェンス装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のカラー陰極線管のダイ
    ナミックコンバージェンス装置において、 上記3分割された電極のうちの両外側の電極と、中央の
    電極とにおいて、一方の電極では、両外側の電子ビーム
    通過孔が水平方向の外側に偏心して形成され、他方の電
    極では、両外側の電子ビーム通過孔が水平方向の内側に
    偏心して形成されてなることを特徴とするカラー陰極線
    管のダイナミックコンバージェンス装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のカラー陰極線管のダイ
    ナミックコンバージェンス装置において、 上記3分割された電極の各電極において、一方の外側の
    電子ビーム通過孔と他方の外側の電子ビームの通過孔が
    互いに垂直方向の反対側に偏心して形成され、相対向す
    る2つの電極においては、同一の外側の電子ビームに対
    応する電子ビーム通過孔が互いに垂直方向の反対側に偏
    心して形成されてなることを特徴とするカラー陰極線管
    のダイナミックコンバージェンス装置。
  7. 【請求項7】 請求項2に記載のカラー陰極線管のダイ
    ナミックコンバージェンス装置において、 上記2つの3分割された電極のうちの一方の3分割され
    た電極は、両外側の電極と、中央の電極とにおいて、一
    方の電極では、両外側の電子ビーム通過孔が水平方向の
    外側に偏心して形成され、他方の電極では、両外側の電
    子ビーム通過孔が水平方向の内側に偏心して形成されて
    なる構成とされ、 上記2つの3分割された電極のうちの他方の3分割され
    た電極は、上記3分割された電極の各電極において、一
    方の外側の電子ビーム通過孔と他方の外側の電子ビーム
    の通過孔が互いに垂直方向の反対側に偏心して形成さ
    れ、相対向する2つの電極においては、同一の外側の電
    子ビームに対応する電子ビーム通過孔が互いに垂直方向
    の反対側に偏心して形成されてなる構成とされたことを
    特徴とするカラー陰極線管のダイナミックコンバージェ
    ンス装置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載のカラー陰極線管のダイ
    ナミックコンバージェンス装置において、 上記ダイナミックコンバージェンス電圧発生手段は、 上記3分割された電極のうちの両側の電極に印加する調
    整可能な固定フォーカス電圧を発生する可変直流電圧発
    生手段と、 該可変直流電圧発生手段よりの調整可能な固定フォーカ
    ス電圧に、上記垂直偏向周期補正波形電圧発生手段より
    の垂直偏向周期補正波形電圧及び上記水平偏向周期補正
    波形電圧発生手段よりの水平偏向周期補正波形電圧の合
    成電圧を重畳して、上記ダイナミックコンバージェンス
    電圧を得る重畳手段とを有することを特徴とするカラー
    陰極線管のダイナミックコンバージェンス装置。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載のカラー陰極線管のダイ
    ナミックコンバージェンス装置において、 上記3分割された電極は第4電極であり、 2分割された第5電極を有し、 上記ダイナミックコンバージェンス電圧発生手段は、 上記第5電極の2分割された電極のうちの陰極側の電極
    に印加する調整可能な固定フォーカス電圧を発生する可
    変直流電圧発生手段と、 該可変直流電圧発生手段よりの調整可能な固定フォーカ
    ス電圧に、上記垂直偏向周期補正波形電圧発生手段より
    の垂直偏向周期補正波形電圧及び上記水平偏向周期補正
    波形電圧発生手段よりの水平偏向周期補正波形電圧の合
    成電圧を重畳して、上記ダイナミックコンバージェンス
    電圧を得る重畳手段とを有することを特徴とするカラー
    陰極線管のダイナミックコンバージェンス装置。
  10. 【請求項10】 請求項8に記載のカラー陰極線管のダ
    イナミックコンバージェンス装置において、 上記ダイナミックコンバージェンス電圧発生手段は、 上記重畳手段よりのダイナミックコンバージェンス電圧
    の画面中心における電圧を、上記可変直流電圧発生手段
    よりの上記調整可能な固定フォーカス電圧にクランプす
    るクランプ手段を有することを特徴とするカラー陰極線
    管のダイナミックコンバージェンス装置。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載のカラー陰極線管のダ
    イナミックコンバージェンス装置において、 上記ダイナミックコンバージェンス電圧発生手段は、 上記重畳手段よりのダイナミックコンバージェンス電圧
    の画面中心における電圧を、上記可変直流電圧発生手段
    よりの上記調整可能な固定フォーカス電圧にクランプす
    るクランプ手段を有することを特徴とするカラー陰極線
    管のダイナミックコンバージェンス装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100796682B1 (ko) * 2002-04-12 2008-01-21 삼성에스디아이 주식회사 음극선관용 전자총

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