JPH11330710A - 基板の位置決め方法 - Google Patents

基板の位置決め方法

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JPH11330710A
JPH11330710A JP10148385A JP14838598A JPH11330710A JP H11330710 A JPH11330710 A JP H11330710A JP 10148385 A JP10148385 A JP 10148385A JP 14838598 A JP14838598 A JP 14838598A JP H11330710 A JPH11330710 A JP H11330710A
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JP
Japan
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core substrate
positioning
insulating layer
mask
resist
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Application number
JP10148385A
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English (en)
Inventor
Katsuomi Sakurai
克臣 桜井
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板を正確に位置決めできる基板の位置決め
方法を提供する。 【解決手段】 位置決めマークを形成し(第1工程)、
層間樹脂絶縁層を形成し(第2工程)、無電解めっき銅
膜を形成する(第3工程)。引き続き、レジストフィル
ムを塗布し(第4工程)、マスクにハロゲン光を照射
し、位置決めマークを読み取りマスクの位置を合わせる
(第5工程)、コア基板にX線を照射し、位置決めマー
クを読み取り位置を合わせる(第6工程)。その後、露
光・現像してレジストを形成し(第7工程)、該レジス
トの非形成部に電解めっき銅膜を形成し(第8工程)、
レジスト及びレジスト下の無電解めっき銅膜を剥離する
(第9工程)。位置決めにX線を用いるので、無電解め
っき銅膜を透過して位置決めマークを読み取れるため、
正確にコア基板の位置合わせを行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ビルトアップ多
層プリント配線板を形成するための基板の位置決め方法
に関し、更に詳細には、マスクに対してコア基板の位置
を決める方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、多層プリント配線板の高密度化を
実現するために、コア基板に絶縁層と導体層とを交互に
ビルトアップして行く方法が採用されている。ここで、
該ビルトアップの方法としては、フルアディティブとセ
ミアディティブとの2種類がある。このセミアディティ
ブによる多層プリント配線板の層間樹脂絶縁層上への導
体回路の製造工程について、図12を参照して説明す
る。
【0003】先ず、コア基板150の両面に、バイアホ
ールとなる開口158aを有する絶縁層158を形成す
る(図12(A))。次に、該層間樹脂絶縁層158の
表面に均一に無電解めっき銅膜162を形成する(図1
2(B))。そして、無電解めっき銅膜162の上にレ
ジストを形成するためのレジストフィルム164αを接
着させた後、該レジストフィルム164αを露光するた
めのマスク170を載置する(図12(C))。該マス
ク160には、導体回路を形成するためのパターン17
0bと、位置決めマーク170aとが形成されており、
図中に示す下方からハロゲンランプ等の光を透過させ、
コア基板150に形成された位置決めマーク156C
と、該マスク170の位置決めマーク170aとを合わ
せることによりマスクを位置決めする。次に、該レジス
トフィルム164αを露光・現像することによりメッキ
用レジスト164を形成する(図12(D))。そし
て、電解めっき液にコア基板150を浸漬し、該無電解
めっき銅膜162を介して通電することで、レジスト1
64の非形成部に電解めっき銅膜166を析出させる
(図12(E))。そして、該レジスト164を剥離
し、該レジスト164下の無電解めっき銅膜162をエ
ッチングにより剥膜することで導体回路180を形成す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た製造工程においては、導体回路170を正確な位置に
形成することができなかった。この原因は、上述した図
12(C)に示すマスク170をコア基板150の位置
決めマーク156Cに対して正確に位置決めできないこ
とにあった。即ち、上述したように該マスク170の位
置合わせは、下方からハロゲンランプ等の光を透過さ
せ、コア基板150に形成された位置決めマーク156
Cと、該マスク170の位置決めマーク170aとを上
方に配置したCCDカメラ138で撮像し、両位置決め
マーク156C、170aのシルエットを合わせること
により行っている。しかし、セミアディティブでは、マ
スク170を載置しめっきレジスト164を形成する以
前に、無電解めっき銅膜162が形成されているため、
位置合わせを該無電解めっき銅膜162を透過させて行
わねばならず、両位置決めマーク156C、170aの
シルエットを鮮明に撮影することは、ハロゲンランプ等
では不可能で、これが位置合わせの精度を低下させてい
た。
【0005】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、その目的とするところは、コア基
板又は絶縁層をマスクに対して正確に位置決めできる基
板の位置決め方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1は、上記目的を
達成するため、ビルトアップ多層プリント配線板を形成
するための基板の位置決め方法であって、コア基板又は
絶縁層に位置決めマークを形成する工程と、前記コア基
板に絶縁層を形成する工程と、前記絶縁層に均一に金属
層を形成する工程と、前記絶縁層及び金属層の積層され
たコア基板にX線を照射し、前記位置決めマークを読み
取り該コア基板又は絶縁層の位置を合わせる工程と、を
備えることを技術的特徴とする。
【0007】また、請求項2は、ビルトアップ多層プリ
ント配線板を形成するための基板の位置決め方法であっ
て、コア基板又は絶縁層に位置決めマークを形成する工
程と、前記コア基板に絶縁層を形成する工程と、前記絶
縁層に均一に金属層を形成する工程と、前記金属層の上
にレジストとなる樹脂を塗布する工程と、前記絶縁層及
び金属層の積層されたコア基板にX線を照射し、前記位
置決めマークを読み取り該コア基板又は絶縁層の位置を
合わせる工程と、を備えることを技術的特徴とする。
【0008】請求項3は、ビルトアップ多層プリント配
線板を形成するための基板の位置決め方法であって、コ
ア基板又は絶縁層に位置決めマークを形成する工程と、
前記コア基板に絶縁層を形成する工程と、前記絶縁層に
均一に金属層を形成する工程と、マスクに可視光線を照
射し、位置決めマークを読み取り該マスクに位置を合わ
せる工程と、前記絶縁層及び金属層の積層されたコア基
板にX線を照射し、前記位置決めマークを読み取り該コ
ア基板又は絶縁層の位置を合わせる工程と、を備えるこ
とを技術的特徴とする。
【0009】請求項4は、ビルトアップ多層プリント配
線板を形成するための基板の位置決め方法であって、コ
ア基板又は絶縁層に位置決めマークを形成する工程と、
前記コア基板に絶縁層を形成する工程と、前記絶縁層に
均一に金属層を形成する工程と、前記金属層の上にレジ
ストとなる樹脂を塗布する工程と、マスクに可視光線を
照射し、位置決めマークを読み取り該マスクに位置を合
わせる工程と、前記絶縁層及び金属層の積層されたコア
基板又は絶縁層にX線を照射し、前記位置決めマークを
読み取りコア基板の位置を合わせる工程と、を備えるこ
とを特徴とする。
【0010】本発明の好適な態様においては、前記X線
として波長10-8〜10-10 m の軟X線を用いる。
【0011】請求項1又は2では、ビルトアップ多層プ
リント配線板を形成する際に、位置決めマークを基準と
してコア基板又は絶縁層の位置合わせを行う。ここで、
絶縁層に金属層が形成されているが、位置決めにX線を
用いるので、該金属層を透過して位置決めマークを読み
取れる。このため、コア基板又は絶縁層の位置合わせを
正確に行える。なお、絶縁層上の位置決めマークは、金
属層と同時に形成することができる。
【0012】請求項3又は4では、ビルトアップ多層プ
リント配線板を形成する際に、位置決めマークを基準と
してコア基板又は絶縁層の位置合わせを行う。ここで、
まず、マスクの位置決めマークを基準に該マスクの位置
合わせを行う。このため、マスクの位置を適切に合わせ
ることができる。次に、コア基板の位置合わせを行う
が、該コア基板には、絶縁層に金属層が形成されている
が、位置決めにX線を用いるので、該金属層を透過して
位置決めマークを読み取れる。このため、マスクに対し
てコア基板の位置合わせを正確に行える。なお、絶縁層
上の位置決めマークは、金属層と同時に形成することが
できる。
【0013】本発明の好適な態様では、X線として波長
10-8〜10-10 m の軟X線を用いる。特に、管電圧が
40〜50kvの軟X線が望ましい。これにより、もと
もとX線を容易に透過する樹脂層と、X線を透過しにく
い金属層との間のX線の透過の度合いに差を設けて、検
出像のコントラストを高めて、より高精度な位置決めが
可能になる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係る基
板の位置決め方法について図を参照して説明する。図1
は本発明の第1実施態様に係るマスクの位置決め装置の
構成を示している。該位置決め装置は、マスク70を保
持し所定位置で固定する固定アーム17と、コア基板5
0を載置して位置調整を行うテーブル装置20とを備え
る。ここで、マスク70の四隅には位置決めマーク70
aが、また、コア基板50の四隅には位置決めマーク5
4Cが設けられている。このマスク70の位置決めマー
ク70aを読みとるため、マスク70の下方にはハロゲ
ン光源30が配設され、また、上方には、撮像装置32
が配設されている。一方、コア基板50の位置決めマー
ク54Cを読みとるため、コア基板50の下方にはX線
発生器40が配設され、上方には、X線撮像装置42が
配設されている。該X線発生器40とX線撮像装置42
との保持機構を図3中に示す。X線撮像装置42は、X
線検出器42BとCCDカメラ42Aから成り、図1中
には示さない支柱46により、X線発生器40に対して
固定されている。
【0015】テーブル装置20の構成について、図1を
参照して説明を続ける。テーブル装置20は、Xステー
ジ22X、Yステージ22Y、θステージ22θにより
構成される。θステージ22θは、図示しないモータに
よりYステージ22X及びYステージ22Yを矢印θに
沿って回転する。また、Yステージ22Yは、モータ2
4YによりXステージを載置した状態でY方向へ移動す
る。更に、Xステージ22Xは、モータ24XによりX
方向へ移動する。
【0016】この位置決め装置の制御構成について、図
2を参照して説明する。制御装置12は、位置制御部1
8を介してテーブル装置20を制御すると共に、固定装
置16を介してマスク70を保持した固定アーム17
(図1参照)を制御する。更に、該制御部12は、ハロ
ゲン光源30を制御してハロゲン光(可視光線)をマス
ク70側へ照射し、該マスク70の位置決めマーク70
aを撮像装置32にて撮像し、画像処理部14にて画像
処理されたデータを読み込み、固定アーム17を調整す
ることで、マスク70を基準位置で固定する。このマス
ク70を固定した状態で、該制御部12は、X線発生器
40を制御してX線をコア基板50側に照射し、該コア
基板50を透過して位置決めマーク54C(図1参照)
をX線撮像装置42にて撮影し、画像処理部14にて画
像処理されたデータを読み込み、テーブル装置20の上
記Xステージ22X、Yステージ22Y、θステージ2
2θを調整することで、コア基板50との位置合わせ、
即ち、基準位置に固定されたマスク70に対してコア基
板50との位置合わせを行う。その後、露光装置48に
よりコア基板50を露光する。
【0017】次に、該位置決め装置を用いるビルトアッ
プ多層プリント配線板の製造工程について図6を参照し
て説明する。先ず、コア基板又は層間樹脂絶縁層に位置
決めマークを形成する(第1工程)。次に、コア基板に
層間樹脂絶縁層(絶縁層)を形成する(第2工程)。そ
して、層間樹脂絶縁層に均一に無電解めっき銅膜(金属
層)を形成する(第3工程)。引き続き、無電解めっき
銅膜の上にレジストとなるレジストフィルム(樹脂)を
塗布する(第4工程)。そして、ハロゲン光をマスク7
0側へ照射し、該マスク70の位置決めマーク70aを
読み込み、マスク70を基準位置へ固定する(第5工
程)。次に、コア基板にX線を照射し、位置決めマーク
を読み取りマスクの位置を合わせる(第6工程)。その
後、該マスクを介してレジストフィルムを露光・現像し
てレジストを形成する(第7工程)。更に、該レジスト
の非形成部に電解めっき銅膜を形成し(第8工程)、レ
ジスト及びレジスト下の無電解めっき銅膜を剥離するこ
とで導体回路を形成する(第9工程)。
【0018】引き続き、図4及び図5を参照して上述し
た各工程について具体的に説明する。まず、位置決めマ
ーク56A、56B、56C、56Dを配設したコア基
板50を製造する(第1工程:図4(A))。このコア
基板50は、ガラス繊維にエポキシ樹脂を含浸させたプ
リプレグを積層して成り、スルーホール52と共に表面
に導体回路54が形成されている。位置決めマーク56
A、56B、56C、56Dは、コア基板50の端部
(図1中のコア基板の四隅)に導体回路54と共にエッ
チングにより25±5μmの厚さで形成されている。
【0019】図4(A)に示すコア基板50の両面に、
層間樹脂絶縁層となる樹脂58αを塗布する(図4
(B))。次に、図1及び図2を参照して上述した位置
決め装置を用いて、バイアホール形成用のマスク60を
位置決めし、露光する。マスク60には、バイアホール
形成位置に所定径の黒丸60bが、また、四隅には位置
決めマーク60aが形成されており、該位置決めマーク
60aをコア基板上の位置決めマーク56Aに位置合わ
せすることにより、位置決めを行う。同様に、裏面側
は、位置決めマーク56Bに位置合わせして、マスクを
載置し露光する。
【0020】次に、マスク60の黒丸60bに対応する
非露光・即ち、未硬化の部位を溶剤にて溶解すること
で、バイアホール用の開口部58aを設けた層間樹脂絶
縁層58を形成する(第2工程:図4(D))。そし
て、コア基板50を無電解めっき溶液に浸漬すること
で、層間樹脂絶縁層50の表面に2μmの厚さの無電解
めっき銅膜62を析出させる(第3工程:図4
(E))。その後、該無電解めっき銅膜62の表面に、
めっき用レジストを形成するためのレジストフィルム6
4αを貼り付ける(第4工程)。ここでは、レジストフ
ィルムを用いているが、レジストを構成できる樹脂を塗
布することも可能である。
【0021】引き続き、該レジストフィルムを露光する
ためのマスク70を位置決め固定する(第5工程)。該
マスク70には、導体回路を形成するためのパターン形
成部70bと共に位置決めマーク70aが形成されてい
る。
【0022】そして、該コア基板50の位置を調整する
ことで、該コア基板50をマスク70に対して位置決め
する(第6工程:図5(G))。
【0023】この位置決めについて、再び図1及び図2
を参照して詳細に説明する。位置決め装置10の制御装
置12は、ハロゲン光源30を制御してハロゲン光(可
視光線)をマスク70側へ照射し、該マスク70の位置
決めマーク70aを撮像装置32にて撮像し、画像処理
部14にて画像処理されたデータを読み込む。図1中に
示すコア基板の四隅に配設された各位置決めマーク70
aに対して撮像したデータに基づき、制御部12は、固
定アーム17を調整し、所定の基準位置に合うようにマ
スク70を固定する。
【0024】次に、制御部12は、X線発生器40を制
御してX線をコア基板50側に照射し、該コア基板50
を透過して位置決めマーク54CをX線撮像装置42に
て撮影する。当該画像が、画像処理部14にて画像処理
され、制御部12へ入力される。図1中に示すコア基板
の四隅に配設された各位置決めマーク54Cに対して撮
像したデータに基づき、基準位置に位置決めされたマス
ク60に対してコア基板50の位置が合うように、制御
部12は、位置制御部18を介してテーブル装置20の
上記Xステージ22X、Yステージ22Y、θステージ
22θを調整する。この位置合わせ後、テーブル装置2
0を上昇させ、マスク70とコア基板50とを近接させ
る。
【0025】第1実施形態の位置決め装置10において
は、X線発生器40からのX線をコア基板50側へ照射
し、該コア基板50を透過して位置決めマーク54Cを
X線撮像装置42にて撮影するため、図5(G)中に示
すようにコア基板50の表面に均一に配設された厚さ2
μmの無電解めっき銅層62を透過して、厚さ25±5
μmの銅層からなる位置決めマーク54Cを鮮明に撮像
することができる。更に、X線によりゴミ、或いは、パ
ターンのバリ等も該無電解めっき銅層62と同様に透過
されるため、位置決めマーク54Cを鮮明に撮像するこ
とが可能となる。なおここで、マスク70側の位置決め
マーク54Cとしては、20μm以上の銅層を用いるこ
とも、また、X線を透過させ難い他の鉛等の金属、或い
は、鉛等の金属を含む樹脂塗料を用いることもできる。
【0026】第1実施形態では、X線発生器40により
発生されるX線として波長10-8〜10-10 m の軟X線
を用いることが好適である。特に、管電圧が40〜50
kvの軟X線が望ましい。これにより、もともとX線を
容易に透過する樹脂層と、X線を透過しにくい無電解め
っき銅膜62との間のX線の透過の度合いに差を設け
て、検出像のコントラストを高めて、より高精度な位置
決めが可能になる。更に、該波長は、人体に対する影響
が更に波長の短い硬X線よりも少なく、扱い易い利点が
あるからである。
【0027】上述したマスク70を位置合わせした後、
露光し、レジストフィルム64αに対してマスク70上
のパターン形成部70a以外の部位を硬化させる。同様
に、コア基板50の裏面側について、位置決めマーク5
6Dに位置合わせすることで、マスクを載置し、下面側
のレジストフィルム64αを露光する。
【0028】引き続き、溶剤により該レジストフィルム
64αの非露光・未硬化部分を溶解して、図5(H)に
示すようにメッキ形成部分に開口64aを設けたレジス
ト64を形成する(第7工程)。そして、該コア基板5
0を電解めっき用の溶液に浸漬し、無電解めっき銅膜6
2を介して電流を流すことで、レジスト64の非形成部
分(開口部分)64aに電解めっき銅膜66を形成する
(第8工程:図5(I))。最後に、該レジスト64を
溶剤により剥離すると共に、レジスト下の無電解めっき
銅膜62をエッチングにより剥膜することにより、図5
(J)に示すように、無電解めっき銅膜62及び電解め
っき銅膜66からなるバイアホール82、位置決めマー
ク56E、56F及び導体回路80を形成する(第9工
程、第1工程)。そして、図4(B)〜図5(J)の工
程を繰り返すことにより、更に、図5(K)に示すよう
に層間樹脂絶縁層258を形成した後、バイアホール2
82及び導体回路280を積層する。なお、該バイアホ
ール282及び導体回路280を形成する際には、層間
樹脂絶縁層58上に形成された位置決めマーク56E、
56F(図5(J)参照)をX線で読み出し、該層間樹
脂絶縁層58に対する位置決めを行う。
【0029】第1実施形態によれば、電解めっきを行う
ためのレジストを形成するマスク70を正確に位置合わ
せすることができるため、導体回路80を正しい位置に
正確に形成することが可能となる。このため、セミアデ
ティブにより層間樹脂絶縁層と導体回路とを交互に積層
して多層プリント配線板を製造する際に、層間樹脂絶縁
層を介在させて上下層の導体回路を適切に接続できるた
め、歩留まりを高めることが可能となる。
【0030】なお、上述した多層プリント配線板の製造
工程において、下層に無電解めっき銅膜を形成する以前
の図4(C)に示すマスク60の位置合わせの工程にお
いて、X線を用いる第1実施形態の位置決め装置を用い
て、マスク60とコア基板50との位置合わせを行っ
た。しかし、ここでの位置合わせは、従来技術の位置合
わせ装置を用いることも可能である。
【0031】引き続き、本発明の第2実施形態について
説明する。図1を参照して上述した第1実施形態におい
ては、位置決め装置が、ハロゲン光でマスク70の位置
決めマーク70aを撮像し、X線でコア基板50の位置
決めマーク50Cを撮像した。これに対し、第2実施形
態の位置決め装置は、X線でコア基板の位置決めマーク
と共にマスク70の位置決めマーク70aも同時に撮像
する。
【0032】図7は本発明の第2実施態様に係るマスク
の位置決め装置の構成を示している。該位置決め装置
は、マスク70を保持し所定位置で固定する固定アーム
17と、コア基板50を載置して位置調整を行うテーブ
ル装置20とを備える。ここで、マスク70の四隅には
位置決めマーク70aが、また、コア基板50の四隅に
は位置決めマーク54Cが設けられており、両位置決め
マークが適合するように位置決めがなされる。この位置
決めマーク70a、54Cを読みとるため、コア基板5
0の下方にはX線発生器40が配設され、また、上方に
は、X線撮像装置42が配設されている。なお、テーブ
ル装置20の構成については、図1を参照して上述した
第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0033】この位置決め装置の制御構成について、図
8を参照して説明する。制御装置12は、位置制御部1
8を介してテーブル装置20を制御すると共に、固定装
置16を介してマスク70を保持した固定アーム17
(図7参照)を制御する。更に、該制御部12は、X線
発生器40を制御してX線をコア基板50側に照射し、
該コア基板50を透過して位置決めマーク54C、70
a(図7参照)をX線撮像装置42にて撮影し、画像処
理部14にて画像処理されたデータを読み込み、テーブ
ル装置20の上記Xステージ22X、Yステージ22
Y、θステージ22θを調整することで、マスク70と
コア基板50との位置合わせを行う。その後、露光装置
48によりコア基板50を露光する。
【0034】次に、該位置決め装置を用いるビルトアッ
プ多層プリント配線板の製造工程について図11を参照
して説明する。先ず、コア基板又は層間樹脂絶縁層に位
置決めマークを形成する(第1工程)。次に、コア基板
に層間樹脂絶縁層(絶縁層)を形成する(第2工程)。
そして、層間樹脂絶縁層に均一に無電解めっき銅膜(金
属層)を形成する(第3工程)。引き続き、無電解めっ
き銅膜の上にレジストとなるレジストフィルム(樹脂)
を塗布する(第4工程)。そして、コア基板にX線を照
射し、位置決めマークを読み取りマスクの位置を合わせ
る(第5工程)。その後、該マスクを介してレジストフ
ィルムを露光・現像してレジストを形成する(第7工
程)。更に、該レジストの非形成部に電解めっき銅膜を
形成し(第8工程)、レジスト及びレジスト下の無電解
めっき銅膜を剥離することで導体回路を形成する(第9
工程)。
【0035】引き続き、図9及び図10を参照して上述
した各工程について具体的に説明する。なお、上述した
第1〜第4工程までは、図4を参照して上述した第1実
施形態と同様であるため、説明を省略する。図4(F)
に示すように無電解めっき銅膜62の表面に、めっき用
レジストを形成するためのレジストフィルム64αを貼
り付けた後(第4工程)、引き続き、該レジストフィル
ムを露光するためのマスク70を位置決めする(第5工
程:図9(G))。該マスク70には、導体回路を形成
するためのパターン形成部70bと共に位置決めマーク
70aが形成されている。ここでは、図7及び図8を参
照して上述した位置決め装置を用いて、バイアホール形
成用のマスク60を位置決めする。
【0036】この位置決めについて、再び図7及び図8
を参照して詳細に説明する。位置決め装置10の制御装
置12は、固定装置16を介して固定アーム17を制御
し、コア基板50の上方の所定基準位置にマスク70を
固定する。次に、該制御部12は、X線発生器40を制
御してX線をコア基板50側に照射し、該コア基板50
を透過して位置決めマーク54C及びマスク70の位置
決めマーク70aをX線撮像装置42にて撮影する。こ
の撮像された位置決めマーク54C、70aを図9に示
す。当該画像が、画像処理部14にて画像処理され、制
御部12へ入力される。図7中に示すコア基板の四隅に
配設された各位置決めマーク54Cに対して撮像したデ
ータに基づき、マスク60に対してコア基板50の位置
が合うように、制御部12は、位置制御部18を介して
テーブル装置20の上記Xステージ22X、Yステージ
22Y、θステージ22θを調整する。
【0037】第1実施形態の位置決め装置10において
は、X線発生器40からのX線をコア基板50側へ照射
し、該コア基板50を透過して位置決めマーク54C及
びマスク70の位置決めマーク70aをX線撮像装置4
2にて撮影するため、図8(G)中に示すようにコア基
板50の表面に均一に配設された厚さ2μmの無電解め
っき銅層62を透過して、厚さ25±5μmの銅層から
なる位置決めマーク54Cを鮮明に撮像することができ
る。更に、X線によりゴミ、或いは、パターンのバリ等
も該無電解めっき銅層62と同様に透過されるため、位
置決めマーク54Cを鮮明に撮像することが可能とな
る。なおここで、マスク70側の位置決めマーク54C
としては、20μm以上の銅層を用いることも、また、
X線を透過させ難い他の鉛等の金属、或いは、鉛等の金
属を含む樹脂塗料を用いることもできる。
【0038】第2実施形態では、X線発生器40により
発生されるX線として波長10-8〜10-10 m の軟X線
を用いることが好適である。特に、管電圧が40〜50
kvの軟X線が望ましい。これにより、もともとX線を
容易に透過する樹脂層と、X線を透過しにくい無電解め
っき銅膜62との間のX線の透過の度合いに差を設け
て、検出像のコントラストを高めて、より高精度な位置
決めが可能になる。更に、該波長は、人体に対する影響
が更に波長の短い硬X線よりも少なく、扱い易い利点が
あるからである。
【0039】上述したマスク70を位置合わせした後、
露光し、レジストフィルム64αに対してマスク70上
のパターン形成部70a以外の部位を硬化させる。同様
に、コア基板50の裏面側について、位置決めマーク5
6Dに位置合わせすることで、マスクを載置し、下面側
のレジストフィルム64αを露光する。
【0040】引き続き、溶剤により該レジストフィルム
64αの非露光・未硬化部分を溶解して、図9(H)に
示すようにメッキ形成部分に開口64aを設けたレジス
ト64を形成する(第7工程)。そして、該コア基板5
0を電解めっき用の溶液に浸漬し、無電解めっき銅膜6
2を介して電流を流すことで、レジスト64の非形成部
分(開口部分)64aに電解めっき銅膜66を形成する
(第8工程:図7(I))。最後に、該レジスト64を
溶剤により剥離すると共に、レジスト下の無電解めっき
銅膜62をエッチングにより剥膜することにより、図8
(J)に示すように、無電解めっき銅膜62及び電解め
っき銅膜66からなるバイアホール82及び導体回路8
0を形成する(第9工程)。そして、上述した工程を繰
り返すことにより、更に、図5(K)を参照して上述し
た第1実施形態と同様に層間樹脂絶縁層及び導体回路を
積層して行く。
【0041】第2実施形態によれば、電解めっきを行う
ためのレジストを形成するマスク70を正確に位置合わ
せすることができるため、導体回路80を正しい位置に
正確に形成することが可能となる。このため、セミアデ
ティブにより層間樹脂絶縁層と導体回路とを交互に積層
して多層プリント配線板を製造する際に、層間樹脂絶縁
層を介在させて上下層の導体回路を適切に接続できるた
め、歩留まりを高めることが可能となる。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、絶縁層に
金属層が形成された多層プリント配線板の位置決めマー
クを基準として位置合わせを行う際に、位置決めにX線
を用いるため、該金属層を透過して位置決めマークを読
み取れるため、正確にコア基板の位置をマスクに対して
合わせれる。このため、正しい位置に導体回路を形成す
ることが可能となり、多層プリント配線板の歩留まりを
高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る位置決め装置の斜
視図である。
【図2】図1に示す位置決め装置の制御構成を表すブロ
ック図である。
【図3】図1中のX線発生器及びX線撮像装置を示す側
面図である。
【図4】図4(A)、図4(B)、図4(C)、図4
(D)、図4(E)、図4(F)は、第1実施形態に係
る位置決め装置を用いる多層プリント配線板の製造工程
を示す工程図である。
【図5】図5(G)、図5(H)、図5(I)、図5
(J)、図5(K)は、第1実施形態に係る位置決め装
置を用いる多層プリント配線板の製造工程を示す工程図
である。
【図6】第1実施形態に係る多層プリント配線板の工程
表である。
【図7】本発明の第2実施形態に係る位置決め装置の斜
視図である。
【図8】図7に示す位置決め装置の制御構成を表すブロ
ック図である。
【図9】図9(G)、図9(H)、図9(I)、図9
(J)は、第2実施形態に係る位置決め装置を用いる多
層プリント配線板の製造工程を示す工程図である。
【図10】撮像された位置決めマークの説明図である。
【図11】第2実施形態に係る多層プリント配線板の工
程表である。
【図12】図12(A)、図12(B)、図12
(C)、図12(D)、図12(E)、図12(F)
は、従来技術に係る多層プリント配線板の製造工程を示
す工程図である。
【符号の説明】
10 位置決め装置 12 制御部 14 画像処理部 16 固定装置 18 位置制御部 20 テーブル装置 40 X線発生器 42 X線撮像器 50 コア基板 56A、56B、56C、56D、56E、56F 位
置決めマーク 58 層間樹脂絶縁層(絶縁層) 62 無電解めっき銅膜(金属膜) 64α レジスト用フィルム(樹脂) 64 レジスト 70 マスク 70a 位置決めマーク 80 導体回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビルトアップ多層プリント配線板を形成
    するための基板の位置決め方法であって、 コア基板又は絶縁層に位置決めマークを形成する工程
    と、 前記コア基板に絶縁層を形成する工程と、 前記絶縁層に均一に金属層を形成する工程と、 前記絶縁層及び金属層の積層されたコア基板にX線を照
    射し、前記位置決めマークを読み取りコア基板又は絶縁
    層の位置を合わせる工程と、を備えることを特徴とする
    基板の位置決め方法。
  2. 【請求項2】 ビルトアップ多層プリント配線板を形成
    するための基板の位置決め方法であって、 コア基板又は絶縁層に位置決めマークを形成する工程
    と、 前記コア基板に絶縁層を形成する工程と、 前記絶縁層に均一に金属層を形成する工程と、 前記金属層の上にレジストとなる樹脂を塗布する工程
    と、 前記絶縁層及び金属層の積層されたコア基板にX線を照
    射し、前記位置決めマークを読み取りコア基板又は絶縁
    層の位置を合わせる工程と、を備えることを特徴とする
    基板の位置決め方法。
  3. 【請求項3】 ビルトアップ多層プリント配線板を形成
    するための基板の位置決め方法であって、 コア基板又は絶縁層に位置決めマークを形成する工程
    と、 前記コア基板に絶縁層を形成する工程と、 前記絶縁層に均一に金属層を形成する工程と、 マスクに可視光線を照射し、位置決めマークを読み取り
    該マスクに位置を合わせる工程と、前記絶縁層及び金属
    層の積層されたコア基板にX線を照射し、前記位置決め
    マークを読み取り該コア基板又は絶縁層の位置を合わせ
    る工程と、を備えることを特徴とする基板の位置決め方
    法。
  4. 【請求項4】 ビルトアップ多層プリント配線板を形成
    するための基板の位置決め方法であって、 コア基板又は絶縁層に位置決めマークを形成する工程
    と、 前記コア基板に絶縁層を形成する工程と、 前記絶縁層に均一に金属層を形成する工程と、 前記金属層の上にレジストとなる樹脂を塗布する工程
    と、 マスクに可視光線を照射し、位置決めマークを読み取り
    該マスクに位置を合わせる工程と、 前記絶縁層及び金属層の積層されたコア基板にX線を照
    射し、前記位置決めマークを読み取りコア基板又は絶縁
    層の位置を合わせる工程と、を備えることを特徴とする
    基板の位置決め方法。
  5. 【請求項5】 前記X線として波長10-8〜10-10 m
    の軟X線を用いることを特徴とする請求項1〜4のいず
    れかに記載の基板の位置決め方法。
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