JPH11330073A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH11330073A
JPH11330073A JP13188698A JP13188698A JPH11330073A JP H11330073 A JPH11330073 A JP H11330073A JP 13188698 A JP13188698 A JP 13188698A JP 13188698 A JP13188698 A JP 13188698A JP H11330073 A JPH11330073 A JP H11330073A
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Japan
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wiring
main
forming
groove
dividing
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Application number
JP13188698A
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English (en)
Inventor
Takakimi Usui
孝公 臼井
Sachiyo Ito
祥代 伊藤
Tadayoshi Watabe
忠兆 渡部
Hisafumi Kaneko
尚史 金子
Hirokazu Ezawa
弘和 江澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
    • H01L2924/0002Not covered by any one of groups H01L24/00, H01L24/00 and H01L2224/00

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 分断部によって主配線が分断されるので、エ
レクトロマイグレーションやストレスマイグレーション
による配線の特性や信頼性の低下を抑制することができ
る。また、補助配線を形成することにより、仮に主配線
にエレクトロマイグレーション等によるボイドが生じた
としても、ボイドの進展を抑えることができる。また、
分断部にバリア膜を形成し、その内側にバリア膜の構成
材料よりも抵抗率の低い材料を用いて低抵抗部を形成す
ることにより、配線全体の低抵抗化をはかることができ
る。 【解決手段】 半導体基板の主面側に形成され分断部1
5によって長さ方向に分断された主配線部16と、この
主配線部16下及び分断部15下に高融点金属を主成分
とする材料を用いて連続的に形成された補助配線部12
とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及びそ
の製造方法、特に配線技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路では素子の微細化ととも
に配線も微細化されてきている。配線が微細化するにつ
れて配線中の電流密度(電子密度)が増大するため、エ
レクトロマイグレーションが大きな問題となってくる。
すなわち、エレクトロマイグレーションによって配線中
にボイドが発生し、その結果として配線抵抗が増大し、
さらには断線が生じる場合もある。したがって、配線の
特性や信頼性に重大な影響を与えるという問題があっ
た。
【0003】このような問題に対して、配線を途中で分
断し分断した領域にエレクトロマイグレーションやスト
レスマイグレーション耐性の高い高融点金属を充填する
といった提案もなされている。しかしながら、配線を途
中で分断してもエレクトロマイグレーション等によるボ
イドの発生を完全に防止することは困難であり、配線抵
抗の増大や断線が生じる可能性を完全にゼロにすること
はできない。また、分断した領域に充填する高融点金属
は抵抗が高いため、配線全体としての抵抗値が増大する
といった問題もある。したがって、やはり配線の特性や
信頼性が悪化するといった問題を回避することはできな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、配線が微
細化されてくるとエレクトロマイグレーションやストレ
スマイグレーションによってボイドが発生し、配線の特
性や信頼性が低下する。そこで、配線を分断した領域に
高融点金属を充填する提案もなされているが、やはり配
線の特性や信頼性の低下を排除することは困難である。
【0005】本発明は上記従来の課題に対してなされた
ものであり、配線のエレクトロマイグレーションやスト
レスマイグレーション耐性を高め、特性や信頼性に優れ
た半導体装置及びその製造方法を提供することを目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体装置
は、半導体基板の主面側に形成され分断部によって長さ
方向に分断された複数の主配線部と、この主配線部下及
び分断部下に高融点金属を主成分とする材料を用いて連
続的に形成された補助配線部とを有することを特徴とす
る(請求項1)。
【0007】また、本発明に係る半導体装置の製造方法
は、半導体基板の主面側に高融点金属を主成分とする材
料を用いた補助配線部を形成する工程と、この補助配線
部が形成された半導体基板の主面側に補助配線部に沿っ
た溝部及び該溝部を途中で分断する分断部を有する絶縁
膜を形成する工程と、前記溝部に配線材料を充填して前
記補助配線部上に主配線部を形成する工程とを有するこ
とを特徴とする(請求項6)。
【0008】また、本発明に係る半導体装置は、半導体
基板の主面側に形成され分断部によって長さ方向に分断
された複数の主配線部と、この主配線部上及び分断部上
に高融点金属を主成分とする材料を用いて連続的に形成
された補助配線部とを有することを特徴とする(請求項
2)。
【0009】また、本発明に係る半導体装置の製造方法
は、半導体基板の主面側に溝部及び該溝部を途中で分断
する分断部を有する絶縁膜を形成する工程と、前記溝部
に配線材料を充填して主配線部を形成する工程と、前記
分断部上及び主配線部上に高融点金属を主成分とする材
料を用いた補助配線部を形成する工程とを有することを
特徴とする(請求項7)。
【0010】前記発明によれば、分断部によって主配線
が分断されるので、エレクトロマイグレーションやスト
レスマイグレーションによる配線の特性や信頼性の低下
を抑制することができる。また、仮に主配線にエレクト
ロマイグレーション等によるボイドが生じたとしても、
エレクトロマイグレーションやストレスマイグレーショ
ン耐性に優れた高融点金属を主成分とする材料を用いた
補助配線によって電流パスが形成されるため、ボイドの
進展を抑えることができる。
【0011】また、本発明に係る半導体装置は、半導体
基板の主面側に形成され分断部によって長さ方向に分断
された複数の主配線部と、少なくとも前記分断部の前記
主配線部と接する両側面に高融点金属を主成分とする材
料を用いて形成されたバリア部と、このバリア部の内側
に前記高融点金属を主成分とする材料よりも抵抗率の低
い材料を用いて形成された低抵抗部とを有することを特
徴とする(請求項3)。
【0012】前記低抵抗部は、例えば金属微粒子を用い
て形成することができる(請求項4)。また、本発明に
係る半導体装置の製造方法は、半導体基板の主面側に溝
部を有する絶縁膜を形成する工程と、前記溝部に犠牲膜
を充填する工程と、この犠牲膜の一部を除去して犠牲膜
を分断する工程と、この分断された領域の少なくとも前
記犠牲膜と接する両側面に高融点金属を主成分とする材
料を用いたバリア部を形成する工程と、残置している前
記犠牲膜を除去する工程と、この除去された領域に配線
材料を埋め込んで主配線部を形成する工程と、前記残置
している犠牲膜を除去する工程の前又は後に前記バリア
部の内側の領域に前記高融点金属を主成分とする材料よ
りも抵抗率の低い材料を埋め込んで低抵抗部を形成する
工程とを有することを特徴とする(請求項8)。
【0013】残置している犠牲膜を除去する工程の後に
低抵抗部を形成する工程を行う場合には、主配線部を形
成する工程と同一工程で主配線を形成する材料と同一材
料を用いて低抵抗部を形成することが好ましい。
【0014】また、本発明に係る半導体装置の製造方法
は、半導体基板の主面側に溝部を有する絶縁膜を形成す
る工程と、前記溝部の一部に金属微粒子を堆積して低抵
抗部を形成する工程と、少なくとも前記溝部に形成され
た前記低抵抗部の側面に低抵抗部を構成する材料よりも
抵抗率の高い高融点金属を主成分とする材料を用いてバ
リア部を形成する工程と、残置している溝部に配線材料
を埋め込んで主配線部を形成する工程とを有することを
特徴とする(請求項9)。
【0015】前記発明によれば、分断部によって主配線
が分断されるので、エレクトロマイグレーションやスト
レスマイグレーションによる配線の特性や信頼性の低下
を抑制することができる。また、分断部の少なくとも両
側面に形成されたバリア膜の内側にバリア膜の構成材料
よりも抵抗率の低い材料を用いて低抵抗部を形成するの
で、分断部全体に高融点金属を形成する場合に比べて配
線全体の低抵抗化を図ることができる。
【0016】また、金属微粒子(銀、金或いは白金の微
粒子を用いることが好ましい)によって低抵抗部を形成
する場合、ノズルから金属微粒子を噴出させて微粒子膜
を堆積する方法によることが好ましいが、この方法を用
いることにより所望の場所に微粒子膜を形成することが
できる。
【0017】前記主配線を構成する材料としては、アル
ミニウム又はアルミニウム合金(添加元素は、Cu、S
i、Hf、Mg、Ge等)、銅又は銅合金をあげること
ができる。
【0018】前記高融点金属を主成分とする材料には、
W、Ti、Nb、Taといったエレクトロマイグレーシ
ョン等に対する耐性に優れた高融点金属単体の他、Ti
Nといった高融点金属化合物を用いることも可能であ
る。また、これらの材料を単層で用いてもよいし、Ti
/TiNといった積層構造にして用いるようにしてもよ
い。
【0019】なお、分断部の配線長方向の長さは、1μ
m程度或いはそれ以下にすることが好ましい。また、分
断部によって区切られる各主配線部の配線長方向の長さ
は、エレクトロマイグレーション等による不良が生じな
い(ボイドが生じない)程度の長さ(臨界長)以下にな
るようにすることが好ましい。この臨界長について以下
述べる。
【0020】図13は、主配線部の長さとMTF(Medi
um Time to Failure)との関係を示した図である。この
図から、加速試験の条件を温度250℃、電流密度1M
A/cm2 とした場合には臨界長Lc=53.5μm
(横軸との交点の値)となり、加速試験の条件を温度2
25℃、電流密度2MA/cm2 とした場合には臨界長
Lc=33.0μmとなる。また、一般に電流密度Jと
臨界長Lcとの積J×Lcはほぼ一定値になることが知
られている。図12は図13の測定結果に基づいてJ×
Lcを求めたものである。高性能LSIの実使用条件で
は、電流密度J=0.4MA/cm2 程度であることか
ら、J×Lc=一定という関係より、臨界長Lc=12
5〜150μm程度となる。マージンを考えると、実使
用条件での臨界長は100μm程度とするのが妥当であ
る。
【0021】また、主配線部の少なくとも一つは多層配
線の上下配線間にわたって分断部を介さずに形成されて
いてもよく(請求項5)、この場合にも上下配線間にわ
たって形成される主配線部の長さは臨界長以下とするこ
とが好ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。 (実施形態1)本発明の第1の実施形態について、その
製造工程を図1(a)〜図2(d)を参照して説明す
る。
【0023】まず、図1(a)に示すように、シリコン
基板(図示せず)素面側に形成された絶縁膜(シリコン
酸化膜:低誘電率化のためにフッ素を含有していること
が好ましい)11上にこ高融点金属を主成分とする膜
(以下、単に高融点金属膜という)を堆積する。シリコ
ン基板上には、MOSFET等の素子が既に形成されて
おり、この素子を電気的に接続するプラグが形成されて
いるものとする。高融点金属膜としては、タングステン
(W)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)、チタン
(Ti)等の高融点金属のみを用いたものの他、チタン
ナイトライド(TiN)等の高融点金属と他の元素との
化合物を用いてもよく、Ti/TiNといった積層膜を
用いることも可能である。また、高融点金属膜の形成方
法としては、スパッタ法、CVD法、真空蒸着法、メッ
キ法等を用いることができる。高融点金属膜を形成した
後、これを通常のリソグラフィ工程及びエッチング工程
(RIEを用いる)によってパターニングし、補助配線
12を形成する。
【0024】次に、図1(b)に示すように、全面に絶
縁膜13を堆積する。この絶縁膜13には、補助配線1
2の段差を緩和させるために、流動性の高い材料である
SOG等(低誘電率化のためにフッ素を含有しているこ
とが好ましい)を用いることが好ましい。
【0025】次に、図2(c)に示すように、絶縁膜1
3をエッチングして補助配線12に沿った溝部14を形
成し、補助配線12の表面を露出させる。このとき、補
助配線12上の絶縁膜13の一部を分断部15として残
し、この分断部15によって溝部14の配線長方向の長
さが、後述する主配線の臨界長以下になるようにする。
このエッチング工程では、エッチング条件を調整するこ
とにより、絶縁膜として用いるシリコン酸化膜と補助配
線材料の高融点金属との間でエッチング選択比を大きく
することができるので、高融点金属膜を溝形成時のエッ
チングストッパとして用いることができる。これによ
り、溝の深さをウエハ面内で均一にすることができるた
め、配線のシート抵抗をウエハ面内で均一にすることが
できるという利点がある。
【0026】次に、図2(d)に示すように、溝部14
にAl又はAl系合金(純Al、Cuを添加したAlC
u、Cu及びSiを添加したAlSiCu等)を埋め込
む。この時、埋め込みを容易にするために、埋め込み用
のライナ材を用いてもよい。ライナ材としては、補助配
線12に用いる材料と同一の材料を用いることが好まし
い。溝部14にAl又はAl系合金を埋め込んだ後、化
学的機械的研磨法(CMP法)を用いて余分な金属を取
り除き、主配線16を形成する。以後、絶縁膜13と同
様の材料を用いてさらに絶縁膜(図示せず)を形成し、
必要に応じてさらに上層側の配線を形成する。
【0027】本実施形態によれば、主配線16が分断部
15によって分断されているためエレクトロマイグレー
ション等による配線の特性や信頼性の劣化を抑えること
ができる。また、仮に主配線にエレクトロマイグレーシ
ョン等によるボイド等が生じたとしても、主配線16及
び分断部15下全体に形成された補助配線12によって
電流パスが形成されているため、ボイドの進展を抑える
ことができる。
【0028】(実施形態2)本発明の第2の実施形態に
ついて、その製造工程を図3(a)〜(c)を参照して
説明する。なお、図1及び図2に示した第1の実施形態
の構成要素に対応する構成要素には同一番号を付し、特
に述べない限り、第1の実施形態と同様の材料や方法に
よって形成されるものとする(他の実施形態においても
同様)。
【0029】まず、図3(a)に示すように、MOSF
ETなどが既に形成されたシリコン基板(図示せず)主
面側の絶縁膜11上に絶縁膜13を堆積し、これをエッ
チングして溝部14を形成する。このとき、溝部間に絶
縁膜13の一部を分断部15として残し、この分断部1
5によって溝部14の配線長方向の長さが後述する主配
線の臨界長以下になるようにする。
【0030】次に、図3(b)に示すように、溝部14
にAl又はAl系合金を埋め込んだ後、CMP法を用い
て余分なAl又はAl系合金を除去し、主配線16を形
成する。
【0031】次に、図3(c)に示すように、高融点金
属膜(材料等は第1の実施形態で説明した高融点金属膜
と同様)を堆積した後これをパターニングし、主配線1
6上及び分断部15上に補助配線17を形成する。な
お、選択W−CVD法や(無電界)メッキ法を用いて、
主配線16及び分断部15上に選択的に補助配線17を
形成することも可能である。選択W−CVD法或いはメ
ッキ法では、一般的に主配線16となるAl或いはAl
系合金膜上よりも広い領域に高融点金属膜が形成される
ので、分断部15上にも高融点金属膜が形成され、結果
として主配線16及び分断部15上には連続的に高融点
金属膜が形成されることになる。このように、選択CV
D法或いはメッキ法を用いることにより、補助配線をパ
ターニングする工程を省略することができる。
【0032】本実施形態でも、第1の実施形態と同様、
主配線16が分断部15によって分断されているためエ
レクトロマイグレーション等による配線の特性や信頼性
の劣化を抑えることができるとともに、仮に主配線にエ
レクトロマイグレーション等によるボイド等が生じたと
しても、主配線16及び分断部15上全体に形成された
補助配線17によって電流パスが形成されているため、
ボイドの進展を抑えることができる。
【0033】(実施形態3)本発明の第3の実施形態に
ついて、その製造工程を図4(a)〜図5(f)を参照
して説明する。
【0034】まず、図4(a)に示すように、MOSF
ETなどが既に形成されたシリコン基板(図示せず)主
面側の絶縁膜11上に絶縁膜13を堆積し、これを通常
のリソグラフィ工程及びエッチング工程(RIEを用い
る)によってパターニングし、配線用の溝部21を形成
する。
【0035】次に、図4(b)に示すように、溝部21
を流動性の高い絶縁膜(犠牲膜22)によって埋め込
む。この流動性の高い絶縁膜としては、例えばFOX膜
(塗布型の有機シリコン酸化膜)を用いることができ
る。このFOX膜は、流動性が高く溝などに埋め込みや
すいことの他、埋め込み熱処理後は通常のシリコン酸化
膜と同じようにエッチング加工ができ、さらにはアッシ
ングによって容易に除去できるという特徴がある。
【0036】次に、図4(c)に示すように、通常のリ
ソグラフィ工程及びエッチング工程によって溝部に埋め
込まれた犠牲膜22の一部を取り除き、分断部23を形
成する。この分断部23によって分断された犠牲膜22
の配線長方向の長さは後述する主配線の臨界長以下にな
るようにする。
【0037】次に、図5(d)に示すように、全面に高
融点金属膜(材料等は第1の実施形態で説明した高融点
金属膜と同様)を堆積することにより、分断部23の底
面及び側面に高融点金属膜が形成されるようにする。さ
らに、全面にAl又はAl系合金膜を形成し、分断部2
3の高融点金属膜が形成された領域の内側にAl又はA
l系合金膜を埋め込む。その後、CMPによって余分な
金属を取り除くことにより、分断部23の底面及び側面
に高融点金属膜からなるバリア部24を、その内側にA
l又はAl系合金膜からなる低抵抗部25を形成する。
【0038】次に、図5(e)に示すように、アッシン
グによって分断部の両側に残置している犠牲膜22を取
り除き、溝部26を形成する。犠牲膜22はFOXによ
って形成されているため、アッシングによって犠牲膜2
2のみを選択的に除去することができる。
【0039】次に、図5(f)に示すように、全面にA
l又はAl系合金膜を堆積した後、CMPによってAl
又はAl系合金膜を溝部26内に埋め込み、主配線27
を形成する。なお、図5(f)の配線長方向に沿った断
面構成を示すと図8のようになる。
【0040】本実施形態でも、第1の実施形態等と同
様、主配線が分断部によって分断されているためエレク
トロマイグレーション等による配線の特性や信頼性の劣
化を抑えることができる。また、分断部の底面及び側面
にエレクトロマイグレーション等のバリア膜となる高融
点金属膜を形成し、この高融点金属膜に囲まれた部分に
低抵抗のAl又はAl系合金膜を形成するので、分断部
全体に高融点金属膜を形成する場合に比べて配線全体の
低抵抗化を図ることができる。
【0041】なお、上記実施形態では、図5(d)の工
程でAl或いはAl系合金膜により低抵抗部を埋め込み
形成した後、図5(e)の工程で犠牲膜を除去して溝部
を形成し、図5(f)の工程で溝部にAl或いはAl系
合金膜により主配線を形成したが、低抵抗部及び主配線
となるAl或いはAl系合金膜を同一の工程で形成する
ことも可能である。すなわち、図5(d)の工程でAl
或いはAl系合金膜を埋め込み形成せず、図5(e)の
工程で犠牲膜を除去して溝部を形成し、図5(f)の工
程で低抵抗部及び主配線となるAl或いはAl系合金膜
を埋め込み形成するようにしてもよい。
【0042】(実施形態4)本発明の第4の実施形態に
ついて、その製造工程を図6(a)〜図7(d)を参照
して説明する。
【0043】まず、図6(a)に示すように、MOSF
ETなどが既に形成されたシリコン基板(図示せず)主
面側の絶縁膜11上に絶縁膜13を堆積し、これを通常
のリソグラフィ工程及びエッチング工程によってパター
ニングし、配線用の溝部31を形成する。
【0044】次に、図6(b)に示すように、配線を分
断する領域に銀(Ag)或いは金(Au)の微粒子を堆
積して低抵抗部32を形成する。微粒子の堆積はノズル
の先端からAgやAuの微粒子を分断する領域に噴出す
ることによって行う。このようにノズルから微粒子を噴
出するので、任意の場所に低抵抗の微粒子膜を堆積する
ことができる。
【0045】次に、AgやAuだけではAl又はAl合
金のマイグレーションに対する障壁にはならないので、
図7(c)に示すように、全面に高融点金属膜(材料等
は第1の実施形態で説明した高融点金属膜と同様)33
を堆積し、微粒子膜の表面を高融点金属膜で覆う。
【0046】次に、図7(d)に示すように、全面にA
l又はAl系合金膜を堆積して溝部を埋め込み、その
後、余分な部分をCMPを用いて取り除くことにより、
高融点金属膜からなるバリア部33及びAl又はAl系
合金膜からなる主配線34を形成する。なお、図7
(d)の配線長方向に沿った断面構成を示すと図9のよ
うになる。
【0047】本実施形態でも、第1の実施形態等と同
様、主配線が分断部によって分断されているためエレク
トロマイグレーション等による配線の特性や信頼性の劣
化を抑えることができる。また、分断部の側面にエレク
トロマイグレーション等のバリア膜となる高融点金属膜
が形成され、この高融点金属膜の内側に低抵抗の微粒子
膜が形成されているので、分断部全体に高融点金属膜を
形成する場合に比べて配線全体の低抵抗化を図ることが
できる。さらに、ノズルから微粒子を噴出して微粒子膜
を堆積するので、任意の場所に微粒子膜を形成すること
ができる。
【0048】(実施形態5)本発明の第5の実施形態に
ついて、図10を参照して説明する。本実施形態の特徴
は、主配線が多層配線の上下配線間にわたって分断領域
を介さずに形成されていることである。
【0049】上層及び下層配線の配線材料とこれらを接
続する層間接続部の材料が同じであり、層間接続部の底
部に障壁になるようなライナー材が存在していなけれ
ば、エレクトロマイグレーションやストレスマイグレー
ションの挙動は、基本的にストライプ配線の挙動と同様
のものとなる。したがって、上記第1〜第4の実施形態
で説明した手法は、多層配線構造に対しても適用するこ
とができる。以下、本実施形態の製造プロセスについて
説明する。
【0050】まず、上記各実施形態のなかの適当な手法
によって下層配線部を形成する。ここでは、第3の実施
形態(図4及び図5参照)の手法によって下層配線部
(バリア部24a、低抵抗部25a、主配線27a)を
形成している。次に、上下配線間の絶縁のため及び層間
接続部の接続孔を形成するための層間絶縁膜41を堆積
する。
【0051】次に、いわゆるデュアルダマシンプロセス
と同様の手法により、層間絶縁膜41に対して接続孔及
び配線溝を形成する。その後、上記第3の実施形態と同
様の手法により上層配線部(バリア部24b、低抵抗部
25b、主配線27b)を形成する。ただし、ここで
は、Al又はAl合金を溝内に埋め込んで主配線27b
を形成する際に、接続孔にも同時にAl又はAl合金を
埋め込んで層間接続部42を形成する。さらに配線層を
増やす場合は、同様のプロセスを繰り返し行うようにす
る。
【0052】以上のようにして、下層配線の主配線27
a、層間接続部42及び上層配線の主配線27bが同一
の材料(Al又はAl系合金)によって分断部を介さず
に形成されることになるが、これらによって形成された
配線の配線長(上層及び下層配線に形成された各分断部
によって挟まれた部分の配線長)は臨界長以下になるよ
うにする。
【0053】(実施形態6)本発明の第6の実施形態に
ついて、図11(a)及び(b)を参照して説明する。
本実施形態も、第5の実施形態と同様、主配線が多層配
線の上下配線間にわたって分断領域を介さずに形成され
ているものであるが、特に接続孔及び上層配線の配線溝
のアスペクト比が大きい場合に有効である。
【0054】まず、図11(a)に示すように、上記第
1〜第4の実施形態のなかの適当な手法によって下層配
線部を形成する。ここでは、第3の実施形態(図4及び
図5参照)の手法によって下層配線部(バリア部24
c、低抵抗部25c、主配線27c)を形成している。
次に、上下配線間の絶縁のため及び層間接続部の接続孔
を形成するための層間絶縁膜51を堆積し、層間絶縁膜
51に対して接続孔及び配線溝を形成する。続いて、L
P−CVD法によってアモルファスシリコン膜52(或
いはポリシリコン膜でもよい)を接続孔内と溝内を含む
全面に堆積し、さらにAl又はAl合金膜53及びTi
膜54を堆積する。
【0055】次に、図11(b)に示すように、350
℃〜450℃で熱処理を行う。この熱処理によりアモル
ファスシリコン膜52とAl又はAl合金膜53は置換
され、接続孔及び配線溝内にAl又はAl合金膜が埋め
込まれる。また、この熱処理により、アモルファスシリ
コンの一部は最上層のチタンと反応して、チタンシリサ
イドが形成される。その後、余分なアモルファスシリコ
ン及びチタンシリサイドをCMPにより除去し、置換し
たAl又はAl合金膜からなる主配線16a及び層間接
続部55を形成する。次に、第2の実施形態(図3参
照)と同様にして、選択W−CVD法等を用いて、主配
線16a及び分断部15a上に選択的に補助配線17a
を形成する。さらに配線層を増やす場合は、同様のプロ
セスを繰り返し行うようにする。
【0056】以上のようにして、下層配線の主配線27
c、層間接続部55及び上層配線の主配線16aが同一
の材料(Al又はAl系合金)によって分断部を介さず
に形成されることになるが、これらによって形成された
配線の配線長(上層及び下層配線に形成された各分断部
によって挟まれた部分の配線長)は臨界長以下になるよ
うにする。
【0057】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではな
く、その趣旨を逸脱しない範囲内において種々変形して
実施することが可能である。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、分断部によって主配線
が分断されるので、エレクトロマイグレーションやスト
レスマイグレーションによる配線の特性や信頼性の低下
を抑制することができる。また、補助配線を形成するこ
とにより、仮に主配線にエレクトロマイグレーション等
によるボイドが生じたとしても、ボイドの進展を抑える
ことができる。また、分断部にバリア膜を形成し、その
内側にバリア膜の構成材料よりも抵抗率の低い材料を用
いて低抵抗部を形成することにより、配線全体の低抵抗
化をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る製造工程の一部
を示した図。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る製造工程の一部
を示した図。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る製造工程を示し
た図。
【図4】本発明の第3の実施形態に係る製造工程の一部
を示した図。
【図5】本発明の第3の実施形態に係る製造工程の一部
を示した図。
【図6】本発明の第4の実施形態に係る製造工程の一部
を示した図。
【図7】本発明の第4の実施形態に係る製造工程の一部
を示した図。
【図8】本発明の第3の実施形態の配線に沿った断面構
成を示した図。
【図9】本発明の第4の実施形態の配線に沿った断面構
成を示した図。
【図10】本発明の第5の実施形態に係る構成を示した
図。
【図11】本発明の第6の実施形態に係る製造工程を示
した図。
【図12】電流密度Jと臨界長Lcとの積J×Lcにつ
いて示した図。
【図13】配線長LとMTFとの関係を示した図。
【符号の説明】
11、13…絶縁膜 12、17、17a…補助配線 14、21、26、31…溝部 15、15a、23…分断部 16、16a、27、27a、27b、27c、34…
主配線 22…犠牲膜 24、24a、24b、24c、33…バリア部 25、25a、25b、25c、32…低抵抗部 41、51…層間絶縁膜 42、55…層間接続部 52…アモルファスシリコン膜 53… Al又はAl合金膜 54…Ti膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金子 尚史 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 江澤 弘和 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板の主面側に形成され分断部によ
    って長さ方向に分断された複数の主配線部と、この主配
    線部下及び分断部下に高融点金属を主成分とする材料を
    用いて連続的に形成された補助配線部とを有することを
    特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】半導体基板の主面側に形成され分断部によ
    って長さ方向に分断された複数の主配線部と、この主配
    線部上及び分断部上に高融点金属を主成分とする材料を
    用いて連続的に形成された補助配線部とを有することを
    特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】半導体基板の主面側に形成され分断部によ
    って長さ方向に分断された複数の主配線部と、少なくと
    も前記分断部の前記主配線部と接する両側面に高融点金
    属を主成分とする材料を用いて形成されたバリア部と、
    このバリア部の内側に前記高融点金属を主成分とする材
    料よりも抵抗率の低い材料を用いて形成された低抵抗部
    とを有することを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】前記低抵抗部は金属微粒子を用いて形成さ
    れたものであることを特徴とする請求項3に記載の半導
    体装置。
  5. 【請求項5】前記主配線部の少なくとも一つは、多層配
    線の上下配線間にわたって前記分断部を介さずに形成さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに
    記載の半導体層装置。
  6. 【請求項6】半導体基板の主面側に高融点金属を主成分
    とする材料を用いた補助配線部を形成する工程と、この
    補助配線部が形成された半導体基板の主面側に補助配線
    部に沿った溝部及び該溝部を途中で分断する分断部を有
    する絶縁膜を形成する工程と、前記溝部に配線材料を充
    填して前記補助配線部上に主配線部を形成する工程とを
    有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】半導体基板の主面側に溝部及び該溝部を途
    中で分断する分断部を有する絶縁膜を形成する工程と、
    前記溝部に配線材料を充填して主配線部を形成する工程
    と、前記分断部上及び主配線部上に高融点金属を主成分
    とする材料を用いた補助配線部を形成する工程とを有す
    ることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】半導体基板の主面側に溝部を有する絶縁膜
    を形成する工程と、前記溝部に犠牲膜を充填する工程
    と、この犠牲膜の一部を除去して犠牲膜を分断する工程
    と、この分断された領域の少なくとも前記犠牲膜と接す
    る両側面に高融点金属を主成分とする材料を用いたバリ
    ア部を形成する工程と、残置している前記犠牲膜を除去
    する工程と、この除去された領域に配線材料を埋め込ん
    で主配線部を形成する工程と、前記残置している犠牲膜
    を除去する工程の前又は後に前記バリア部の内側の領域
    に前記高融点金属を主成分とする材料よりも抵抗率の低
    い材料を埋め込んで低抵抗部を形成する工程とを有する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】半導体基板の主面側に溝部を有する絶縁膜
    を形成する工程と、前記溝部の一部に金属微粒子を堆積
    して低抵抗部を形成する工程と、少なくとも前記溝部に
    形成された前記低抵抗部の側面に低抵抗部を構成する材
    料よりも抵抗率の高い高融点金属を主成分とする材料を
    用いてバリア部を形成する工程と、残置している溝部に
    配線材料を埋め込んで主配線部を形成する工程とを有す
    ることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006170923A (ja) * 2004-11-16 2006-06-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体装置評価装置、半導体装置の評価方法および半導体評価デバイスのシミュレータ
JP2010021277A (ja) * 2008-07-09 2010-01-28 Fujitsu Ltd 半導体装置及びその製造方法
JP2011522417A (ja) * 2008-05-29 2011-07-28 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション 相互接続構造(改善された耐エレクトロマイグレーション特性を有する集積回路のための相互接続構造)

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