JP3119188B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP3119188B2
JP3119188B2 JP09013922A JP1392297A JP3119188B2 JP 3119188 B2 JP3119188 B2 JP 3119188B2 JP 09013922 A JP09013922 A JP 09013922A JP 1392297 A JP1392297 A JP 1392297A JP 3119188 B2 JP3119188 B2 JP 3119188B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層配線構造を有
する半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の高集積化に伴い、素子や配
線の微細化、さらには配線の多層化が必要となってい
る。配線の多層化を達成するためには、各配線層の平坦
化が必須となる。
【0003】特開平2−126654号公報には、配線
層の平坦化を目的として、平坦化された層間絶縁膜に接
続孔および配線溝を形成し、この接続孔と配線溝を導電
性材料で埋め込み、層間絶縁膜上の余剰な導電性材料を
除去した半導体装置について記載されている。これによ
り、配線表面と層間絶縁膜表面が同一平面となり、平坦
性に優れた表面が得られる。配線溝を用いた多層配線の
製造方法については、S. Lakshminarayanan 等の「DUAL
DAMASCENE COPPER METALLIZATION PROCESS USING CHEM
ICAL-MECHANICAL POLISHING 」と題する論文(Proceedi
ngs VLSI Multilevel Interconnection Conference、1
994年、第49〜55頁)に報告されている。
【0004】以下に、溝配線を用いた多層配線の製造方
法について、図11を参照して説明する。図11は、従
来の多層配線の製造方法を説明するための断面図であ
る。
【0005】まず、半導体素子(不図示)が形成された
シリコン基板104上に層間絶縁膜105を堆積し、こ
の層間絶縁膜105の表面をCPM(化学的機械研磨:
Chemical Mechanical Polishing )法等の平坦化手法を
用いて平坦化する(図11(a))。この平坦化された
層間絶縁膜105に、シリコン基板104に形成された
半導体素子と接続をとるための接続孔105bおよび配
線溝105aを形成する(図11(b))。次いで、層
間絶縁膜105上に、例えばTiN(窒化チタン)やT
iW(チタンタングステン)等のバリア層114を堆積
し、さらに、接続孔105bおよび配線溝105aをア
ルミニウム合金や銅等の配線材料117で埋め込む(図
11(c))。次いで、再びCPM法等の平坦化手法を
用いて、層間絶縁膜105が露出して層間絶縁膜105
の表面と配線材料117の表面とが同一平面となるま
で、層間絶縁膜105上の配線材料117およびバリア
層114を除去することで、1層目の配線層101が形
成される(図11(d))。
【0006】これら一連の工程を繰り返すことで、図1
2に示すような、表面が完全に平坦化された複数の配線
層101,102,103がシリコン基板104上に積
層され、上下に隣接する配線層101,102,103
の配線108,109,110同士が接続孔105b,
106b,107bを介して互いに電気的に接続され
た、多層配線構造の半導体装置が製造される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】LSIの電極配線にお
いては、エレクトロマイグレーションにより、配線中の
電子の流れに沿った配線材料の移動が起こる場合があ
る。エレクトロマイグレーションにより配線材料が移動
すると、配線材料の消失が電子の流れの上流から順次発
生する。
【0008】特に、図13に示すように、接続孔106
bを介しての、上層の配線109から下層の配線108
に向かっての電子の流れが存在するとき、下層の配線1
08には、上層の接続孔106bの下方に、ボイドが発
生する。これは、下層の配線108と上層の配線109
とはバリア層115によって分断されているため、下層
の配線108にエレクトロマイグレーションによる配線
材料の移動が発生しても、下層の配線108に対する配
線材料の供給が絶たれてしまうためである。
【0009】近年の微細化されたLSIでは、接続孔と
その下層の配線との接触面積に関する寸法マージンがほ
とんど設けられておらず、ボイドの発生に伴う両者の接
触面積の低下が著しい。このため、ビア抵抗の上昇、さ
らには上層の配線と下層の配線との断線といった問題を
引き起こし、半導体装置の信頼性に多大な悪影響を及ぼ
す。なお、バリア層は、層間絶縁膜に対する配線の密着
層としても機能し、また、特に配線材料として銅を用い
た場合には、層間絶縁膜として用いられるシリコン酸化
膜やシリコン基板に対する拡散バリアとして欠くことが
できないものである。
【0010】そこで本発明は、多層配線構造を有する半
導体装置において、エレクトロマイグレーションにより
配線材料の移動が生じても、上層の配線とその下層の配
線との電気的接続状態が良好に維持される半導体装置を
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の半導体装置は、それぞれ配線を有する複数の
配線層がシリコン基板上に積層され、前記複数の配線層
のうち上下に隣接する配線層の配線が、前記配線層に設
けられた接続孔を介して電気的に接続された半導体装置
において、前記上下に隣接する配線層のうち下層の配線
層には、該下層の配線層の上層の配線層の接続孔の直下
の位置に、前記シリコン基板に向かって突出する配線材
料溜めが設けられ、前記配線は、前記配線層を構成する
絶縁膜の表面に形成された配線溝に配線材料を埋め込む
ことで形成されるとともに、前記配線材料溜めは、前記
配線溝の底面に形成した凹部であり、前記配線材料溜め
の、前記配線の底面からの深さは、前記配線の深さの2
0%以上で、かつ、前記配線材料溜めが設けられた配線
層の下層に達しない深さであり、前記接続孔及び前記配
線材料溜めは、前記配線を構成する配線材料と同じ材料
で充填されており、前記凹部が形成される配線層は、前
記絶縁膜とのエッチング選択比を有するエッチストッパ
層上に前記絶縁膜を形成した2層構造であり、前記凹部
は、エッチングにより前記エッチストッパ層の表面に達
する深さまで形成されていることを特徴とする。また、
本発明の半導体装置は、前記凹部の直下に、前記凹部が
形成された配線層のさらに下層の配線層の配線、または
前記シリコン基板が存在していないとき、前記凹部の深
さは前記接続孔の深さと等しいことを特徴とする。
【0012】本発明によれば、上層の配線層の接続孔を
介して電気的に接続される配線に、上記のような配線材
料溜めが設けられているので、エレクトロマイグレーシ
ョンによりその配線内で配線材料の移動が起こった場合
には、配線への配線材料の供給が、配線材料溜めから行
われる。従って、ボイドは配線材料溜め内に発生するの
で、接続孔とその下層の配線層の配線との接触面積は低
下しない。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0014】(第1の実施形態)図1は、本発明の半導
体装置の第1の実施形態の断面図である。
【0015】図1に示すように、本実施形態の半導体装
置は、半導体素子(不図示)が形成されたシリコン基板
4上に、第1層目の配線層1、第2層目の配線層2およ
び第3層目の配線層3が順次積層された3層配線構造の
半導体装置である。
【0016】第1層目の配線層1は、表面が平坦化され
た層間絶縁膜5を有し、その層間絶縁膜5に形成された
配線溝5aとそれに繋がる接続孔5bとに、バリア層1
4を介して配線材料を埋め込むことで、シリコン基板4
に形成された半導体素子と電気的に接続される配線8が
形成されている。層間絶縁膜5の表面と配線8の表面と
は、同一平面上にある。
【0017】第2層目の配線層2および第3層目の配線
層3も、第1層目の配線層1と同様に、それぞれ平坦化
された層間絶縁膜6,7に形成された配線溝6a,7a
および接続孔6b,7bに、バリア層15,16を介し
て配線材料が埋め込まれて、配線9,10が形成されて
いる。これにより、第1層目の配線層1の配線8と第2
層目の配線層2の配線9とは接続孔6bを介して電気的
に接続され、第2層目の配線層2の配線9と第3層目の
配線層3の配線10とは接続孔7bを介して電気的に接
続される。
【0018】さらに、第1層目の配線層1の配線溝5a
の底面には、第2層目の配線層2の接続孔6bの下方に
相当する位置に、凹部5cが形成されている。凹部5c
には、配線溝5aや接続孔5bと同様に配線材料が埋め
込まれており、これにより、配線材料を収容する配線材
料溜め11を構成している。すなわち、この配線材料溜
め11は、第1層目の配線層1の配線8の底面からシリ
コン基板4に向けて下方に突出して設けられている。配
線材料溜め11の、配線8の底面からの深さdは、配線
8の深さDの20%以上であり、かつ、シリコン基板4
に達しない深さとなっている。また、配線材料溜め11
の横断面の寸法は、第2層目の配線層2の接続孔6bと
同一か、それ以下である。
【0019】第1層目の配線層1と同様に、第2層目の
配線層2についても、その配線9の底面の、第3層目の
配線層3の接続孔7bの下方に相当する位置に、配線材
料溜め12が設けられている。その配線材料溜め12
の、配線9の底面からの深さは、配線9の深さの20%
以上であり、かつ、第1層目の配線層1に達しない深さ
となっている。また、配線材料溜め12の横断面の寸法
は、第3層目の配線層3の接続孔7bと同一か、それ以
下である。
【0020】次に、本実施形態の半導体装置の製造方法
の一例について、図2および図3を参照して説明する。
図2および図3は、図1に示した半導体装置の製造方法
の一例を説明するための断面図である。
【0021】まず、半導体素子(不図示)が形成された
シリコン基板4上に、シリコン酸化膜等の層間絶縁膜5
を堆積し、CPM等の平坦化手法を用いて層間絶縁膜5
の表面を平坦化するとともに、その膜厚を1.5μmと
する(図2(a))。
【0022】次いで、層間絶縁層5の所望の位置に、シ
リコン基板4に形成された半導体素子との接続をとるた
めの接続孔5bを、フォトリソグラフィおよびエッチン
グ技術を用いて、シリコン基板1に達するまでの深さで
形成する(図2(b))。ここでは、接続孔5bの直径
は0.3μmとした。
【0023】次いで、配線材料溜め11のための凹部5
cを、接続孔5bと同様の手法で形成する(図2
(c))。この凹部5cは、直径が0.3μmで、層間
絶縁膜5の表面からの深さが1μmとする。また、この
凹部5cが形成される位置は、現在作製している配線層
の上に重ねて作製される配線層の接続孔(例えば、図1
の第2層目の配線層2の接続孔6b)の下方に相当する
位置である。
【0024】さらに、配線溝5aも同様に、幅0.3μ
m、深さ0.6μmの寸法で形成し、配線溝5a、接続
孔5bおよび凹部5cをつなげる(図3(d))。これ
により、凹部5cの、配線溝5aの底面からの深さが
0.4μmとなる。
【0025】続いて、接続孔5b、配線溝5aおよび凹
部5cが形成された層間絶縁膜5上に、例えばTiN等
からなるバリア層14をCVD法により0.05μmの
厚さで堆積し、さらにこの上に、例えば銅等の配線材料
17をCVD法により0.5μmの厚さで堆積する(図
3(e))。これにより、接続孔5b、配線溝5aおよ
び凹部5cには配線材料が埋め込まれる。
【0026】次いで、再びCPM法等の平坦化手法を用
いて、層間絶縁膜5が露出して層間絶縁膜5の表面と配
線材料17の表面とが同一平面となるまで、層間絶縁膜
5上の配線材料17およびバリア層14を除去すること
で、配線材料溜め12が設けられた配線8を有する第1
層目の配線層1が形成される(図3(f))。
【0027】これら一連の工程を繰り返すことで、図1
に示したような、各配線層1,2,3の表面が完全に平
坦化された多層配線構造の半導体装置が製造される。
【0028】このような多層配線構造における、配線材
料溜め11,12の機能について、第1層目の配線層1
の配線材料溜め11を例に挙げて、図4の拡大図を参照
して説明する。
【0029】図4に矢印で示したような、第2層目の配
線層2の接続孔6bを介しての、第2層目の配線層2か
ら第1層目の配線層1への電子の流れが存在するとき、
エレクトロマイグレーションによる、電子の流れに沿っ
た配線材料の移動が起こる。
【0030】このとき、第2層目の配線層2の接続孔6
bと第1層目の配線層1の配線8とは、第2層目の配線
層2に設けられたバリア層15により分断されているた
め、第1層目の配線層1の配線8は配線材料の供給が得
られず、第1層目の配線層1の配線8の端部にボイド1
8が発生する。ここで、接続孔6bの下方に相当する位
置に、配線材料溜め11が存在しているため、配線材料
溜め11内の配線材料が第1層目の配線層1の配線8に
供給され、ボイド18は配線材料溜め11内に発生す
る。
【0031】その結果、エレクトロマイグレーションに
よりボイド18が発生しても、接続孔6bとその下層の
配線層1の配線8との接触面積の低下や、それに起因す
るビア抵抗の上昇、さらには接続孔6bを介した配線間
の断線が効果的に抑制され、配線層の電気的接続の信頼
性を向上させることができる。また、配線材料溜め11
の深さを配線8の深さの20%以上とすることで、その
配線8と上層の接続孔6bとの接触面積の低下を抑制す
るための十分な配線材料を収容することができる。
【0032】本実施形態では、接続孔、凹部、配線溝の
順に形成しているが、この順序は任意でよい。また、バ
リア層としては、TiNの他に、Ti、W、Ni、Ta
等の金属またはそれらを含む合金、あるいはそれらの金
属の窒化物や珪化物を用いてもよく、その成膜方法もC
VD法に限らず、スパッタリング法や蒸着等の方法を用
いてもよい。また、配線材料についても銅に限らず、ア
ルミニウム、銅、金、あるいはこれらを含む合金を用い
てもよく、その成膜方法も、CVD法以外に、スパッタ
リング法やメッキ法等の方法を用いてもよい。
【0033】実際に、配線幅0.3μm、配線厚0.6
μmの配線が上層と下層に互い違いに2つずつ形成さ
れ、互いに開口径0.3μmの接続孔で接続された2層
配線構造のエレクトロマイグレーション耐性を調べた。
1.0×106 A/cm2 の電流密度で配線間に電流を
流したところ、従来構造の配線構造においては、断線は
主に接続孔付近で発生し、平均故障時間は約400時間
であった。これに対して、接続孔の下方に厚さ0.2μ
m、開口径0.3μmの配線材料溜めを有する配線構造
では、平均故障時間が約800時間となり、寿命が約2
倍となった。
【0034】(第2の実施形態)図5は、本発明の半導
体装置の第2の実施形態の断面図である。
【0035】本実施形態では、各配線層21,22,2
3のうち、エレクトロマイグレーションによる配線材料
の移動があったときの配線材料の供給原となる配線材料
溜め31,32が形成された配線層21,22は、エッ
チストッパ層38,39と、その上に形成された層間絶
縁膜25,26との2層構造となっている。
【0036】エッチストッパ層38,39は、例えばシ
リコン窒化膜で構成された、層間絶縁膜25,26との
エッチング選択比を有する絶縁性の層である。エッチス
トッパ層38,39の厚さは配線材料溜め31,32の
ための凹部25c,26cの深さを決定し、凹部25
c,26cはエッチストッパ層38,39に達する深さ
まで形成される。
【0037】また、エッチストッパ層38,39を有す
る配線層21,22に形成される接続孔25b,26b
は、その配線層21,22の下層の配線28あるいはシ
リコン基板24に形成された半導体素子(不図示)との
接続をとるために、エッチストッパ層38,39を貫通
して形成されている。その他の構成は、第1の実施形態
と同様であるので、その説明は省略する。
【0038】次に、本実施形態の半導体装置の製造方法
の一例について、図6および図7を参照して説明する。
図6および図7は、図5に示した半導体装置の製造方法
の一例を説明するための断面図である。
【0039】まず、半導体素子(不図示)が形成された
シリコン基板24上に、エッチストッパ層38を成膜
し、さらにその上に層間絶縁膜25を成膜する。そし
て、CPM等の平坦化手法を用いて層間絶縁膜25を平
坦化する(図6(a))。
【0040】次いで、層間絶縁膜25の所望の位置に、
シリコン基板24に形成された半導体素子との接続をと
るための接続孔25bを、フォトリソグラフィおよびエ
ッチング技術を用いて、層間絶縁膜25およびエッチス
トッパ層38を貫通してシリコン基板24に達するまで
の深さで形成する(図6(b))。
【0041】次いで、凹部25cを、エッチングにより
形成する(図6(c))。このエッチングでは、層間絶
縁膜25のみがエッチングされ、エッチストッパ層38
はエッチングされない。したがって、凹部25cは、エ
ッチストッパ層38に達する深さで形成されることにな
る。
【0042】さらに、配線溝25aを第1の実施形態と
同様に形成し、配線溝25a、接続孔25bおよび凹部
25cをつなげる(図7(d))。
【0043】続いて、接続孔25b、配線溝25aおよ
び凹部25cが形成された層間絶縁膜25上にバリア層
34を堆積し、さらにこの上に、配線材料37を堆積す
る(図7(e))。これにより、接続孔25b、配線溝
25aおよび凹部25cには配線材料が埋め込まれる。
【0044】次いで、平坦化手法を用いて、層間絶縁膜
25が露出して層間絶縁膜25の表面と配線材料37の
表面とが同一平面となるまで、層間絶縁膜25上の配線
材料37およびバリア層34を除去することで、第1層
目の配線層が形成される(図7(f))。
【0045】これら一連の工程を繰り返すことで、図5
に示したような、各配線層21,22,23の表面が完
全に平坦化された多層配線構造の半導体装置が製造され
る。
【0046】本実施形態のように、凹部25c,26c
をエッチングで形成する際にその深さを規制するための
エッチストッパ層38,39を層間絶縁膜25,26の
下層に形成することで、第1の実施形態に比べて製造工
程は増えるものの、凹部25c,26cの深さの制御が
簡単になり、過剰なオーバーエッチ等により配線材料溜
め31,32がその下層の配線28やシリコン基板24
とショートすることを防止することができる。
【0047】なお、上述した製造方法では、エッチスト
ッパ層38,39上に層間絶縁膜25,26を形成した
後、層間絶縁膜25,26およびエッチストッパ層3
8,39を貫通する接続孔25b,26bを形成した例
を示したが、図8に示すように、エッチストッパ層38
を形成した後、エッチストッパ層38の接続孔となる部
分を除去し(図8(a))、その上に層間絶縁膜25を
形成し(図8(b))、その後、接続孔25bおよび凹
部25cを形成(図8(c))してもよい。これによ
り、接続孔25bを形成するための工程と凹部25cを
形成する工程とを同時に行うことができる。接続孔25
bおよび凹部25cの形成後の工程については、図7に
示した工程と同一の工程で製造することができる。
【0048】(第3の実施形態)図9は、本発明の半導
体装置の第3の実施形態の断面図である。
【0049】本実施形態では、第2層目の配線層42の
構造に特徴がある。すなわち、第2層目の配線層42の
配線材料溜め51のための凹部46cが、接続孔46b
と同じ深さで形成されている。その他の構成は、第1の
実施形態と同様であるので、その説明は省略する。
【0050】次に、本実施形態の半導体装置の製造方法
の一例について、第2層目の配線層42を例に挙げて、
図10を参照して説明する。
【0051】まず、第1層目の配線層41上に層間絶縁
膜46を形成して平坦化し、さらに、層間絶縁膜46
に、接続孔46bおよび凹部46cを、それぞれ第1層
目の配線層41が露出する深さまで形成する(図10
(a))。
【0052】続いて、第1の実施形態と同様に、層間絶
縁膜46に配線溝46aを形成する(図10(b))。
さらに、接続孔46b、配線溝46aおよび凹部46c
が形成された層間絶縁膜46上にバリア層55を堆積
し、さらにこの上に、配線材料57を堆積する(図10
(c))。これにより、接続孔46b、配線溝46aお
よび凹部46cには配線材料47が埋め込まれる。
【0053】次いで、平坦化手法を用いて、層間絶縁膜
46が露出して層間絶縁膜46の表面と配線材料57の
表面とが同一平面となるまで、層間絶縁膜46上の配線
材料57およびバリア層55を除去することで、第2層
目の配線層42が形成される(図10(d))。
【0054】これら一連の工程を繰り返すことで、図5
に示したような、各配線層41,42,43の表面が完
全に平坦化された多層配線構造の半導体装置が製造され
る。
【0055】本実施形態は、下層がシリコン基板44で
ある第1層目の配線層41や、配線材料溜め51の下方
に下層の配線が位置する場合には適用できないが、第2
の実施形態のように工程数を増やすことなく、接続孔4
6bの形成と凹部46cの形成を同時に行うことができ
るという利点がある。
【0056】なお、本実施形態では、第1層目の配線層
41には配線材料溜めが形成されていないが、第1の実
施形態と同様の手法、または第2の実施形態と同様の手
法で配線材料溜めを形成することもできる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、上
下に隣接する配線層において、下層の配線層の、上層の
配線層の接続孔の直下の位置に配線材料溜めを設けるこ
とで、エレクトロマイグレーションによる配線材料の移
動があった場合にはこの配線材料溜めから配線へ配線材
料が供給され、接続孔とその下層の配線との間の電気的
接続状態を良好に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の第1の実施形態の断面図
である。
【図2】図1に示した半導体装置の、第1層目の配線層
および第2層目の配線層の要部を拡大図した断面図であ
る。
【図3】図1に示した半導体装置の製造方法の一例を説
明するための断面図である。
【図4】図1に示した半導体装置の製造方法の一例を説
明するための断面図である。
【図5】本発明の半導体装置の第2の実施形態の断面図
である。
【図6】図5に示した半導体装置の製造方法の一例を説
明するための断面図である。
【図7】図5に示した半導体装置の製造方法の一例を説
明するための断面図である。
【図8】図5に示した半導体装置の製造方法の他の例を
説明するための断面図である。
【図9】本発明の半導体装置の第3の実施形態の断面図
である。
【図10】図9に示した半導体装置の製造法補の一例を
説明するための断面図である。
【図11】従来の多層配線の製造方法を説明するための
断面図である。
【図12】従来の多層配線構造の半導体装置の断面図で
ある。
【図13】図12に示した半導体装置における、配線材
料の移動による不具合を説明するための断面図である。
【符号の説明】
1,2,3,21,22,23,41,42,43
配線層 4,24,44 シリコン基板 5,6,7,25,26,46 層間絶縁膜 5a,6a,7a,25a,46a 配線溝 5b,6b,7b,25b,26b,46b 接続孔 5c,6c,25c,26c,46c 凹部 8,9,10,28,49 配線 11,12,31,32,51 配線材料溜め 14,15,16,34,55 バリア層 17,37,57 配線材料 18 ボイド 38,39 エッチストッパ層

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ配線を有する複数の配線層がシ
    リコン基板上に積層され、前記複数の配線層のうち上下
    に隣接する配線層の配線が、前記配線層に設けられた接
    続孔を介して電気的に接続された半導体装置において、 前記上下に隣接する配線層のうち下層の配線層には、該
    下層の配線層の上層の配線層の接続孔の直下の位置に、
    前記シリコン基板に向かって突出する配線材料溜めが設
    けられ、 前記配線は、前記配線層を構成する絶縁膜の表面に形成
    された配線溝に配線材料を埋め込むことで形成されると
    ともに、前記配線材料溜めは、前記配線溝の底面に形成
    した凹部であり、 前記配線材料溜めの、前記配線の底面からの深さは、前
    記配線の深さの20%以上で、かつ、前記配線材料溜め
    が設けられた配線層の下層に達しない深さであり、 前記接続孔及び前記配線材料溜めは、前記配線を構成す
    る配線材料と同じ材料で充填されており、 前記凹部が形成される配線層は、前記絶縁膜とのエッチ
    ング選択比を有するエッチストッパ層上に前記絶縁膜を
    形成した2層構造であり、前記凹部は、エッチングによ
    り前記エッチストッパ層の表面に達する深さまで形成さ
    れていることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 それぞれ配線を有する複数の配線層がシ
    リコン基板上に積層され、前記複数の配線層のうち上下
    に隣接する配線層の配線が、前記配線層に設けられた接
    続孔を介して電気的に接続された半導体装置において、 前記上下に隣接する配線層のうち下層の配線層には、該
    下層の配線層の上層の配線層の接続孔の直下の位置に、
    前記シリコン基板に向かって突出する配線材料溜めが設
    けられ、 前記配線は、前記配線層を構成する絶縁膜の表面に形成
    された配線溝に配線材料を埋め込むことで形成されると
    ともに、前記配線材料溜めは、前記配線溝の底面に形成
    した凹部であり、 前記配線材料溜めの、前記配線の底面からの深さは、前
    記配線の深さの20%以上で、かつ、前記配線材料溜め
    が設けられた配線層の下層に達しない深さであり、 前記接続孔及び前記配線材料溜めは、前記配線を構成す
    る配線材料と同じ材料で充填されており、 前記凹部の直下に、前記凹部が形成された配線層のさら
    に下層の配線層の配線、または前記シリコン基板が存在
    していないとき、前記凹部の深さは前記接続孔の深さと
    等しいことを特徴とする半導体装置。
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