JP3101248B2 - 金属−金属キャパシタを集積回路に組み込むための方法 - Google Patents
金属−金属キャパシタを集積回路に組み込むための方法Info
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Description
される金属−金属キャパシタおよびその製造方法に関す
る。
チップに形成され、集積回路内に見ることのできるキャ
パシタの様々な種類には、電極の構成に依存して、いわ
ゆる「ポリシリコン−シリコン」キャパシタ、「ポリシ
リコン−ポリシリコン」キャパシタ、または「金属−金
属」キャパシタで作られたものをあげることができ
る。。
わちキャパシタの2つの電極が金属で作られたものは、
それらに適用される電圧がキャパシタンスに非常に小さ
な変動しかもたらさないという利点を提供し、さらに非
常に低い寄生抵抗しか有しないという利点を与える。こ
れらすべての理由により、金属−金属キャパシタは、無
線周波数の分野で使用されるのが有利である。
る電子的構成要素(たとえばトランジスタ)を含み、加
えて集積回路の様々な構成要素間の相互接続トラック
(track:線)の形成を可能にする様々なレベルのメタ
ライゼーションを含む。通常、各メタライゼーションレ
ベルは以下のものを含む。すなわち、金属層をエッチン
グした後、これと同じ層にいくつかの相互接続トラック
を置き、これらすべてのトラックが2つの絶縁層の間に
はさみこまれる。1つ上のメタライゼーションレベル
は、下位のメタライゼーションレベルを覆う上位絶縁層
の上に形成される。2つの隣接するメタライゼーション
レベルにあるトラック間の相互接続は、充填用金属(た
とえばタングステン)で満たされる相互接続の穴により
形成され、当該分野の当業者はバイア(via)と呼ぶ。
さらに、一般に窒化チタンまたはチタンで作られる保護
層を堆積することにより、相互金属の拡散バリアを、ア
ルミニウム−タングステンの境界面に形成する。
を分離する絶縁層の従来の厚さは、通常約1ミクロンで
ある。したがって、このような厚さで分離される2つの
異なるメタライゼーションレベルにある2つのトラック
部分の間に、金属−金属キャパシタを直接形成すること
は不可能である。これは、金属−金属キャパシタの誘電
体層の厚さが通常約200Å(オングストローム)でな
ければならないからである。
を組み込むための既知の方法は、以下のようになる。保
護層(たとえば窒化チタン)により覆われる下位絶縁層
の上に、メタライゼーションレベルを形成するアルミニ
ウム層を堆積する。保護層は、さらに下位のメタライゼ
ーションレベルまたは基板に形成された構成要素にこの
メタライゼーションレベルを接続する、集積回路の別の
箇所におけるバイアの存在のため必要となる。次に、こ
のアルミニウム層が、たとえばキャパシタの第1の電極
を定めるようエッチングされ、この第1の電極の上およ
びメタライゼーションレベルのすべての相互接続トラッ
クの上に上位絶縁層を堆積する。上位絶縁層は、このメ
タライゼーションレベルを覆って、1つ上のメタライゼ
ーションレベルを支える。
1電極の上部まで下向きにアパーチャをエッチングす
る。その後、薄い誘電体層(たとえば、通常は二酸化シ
リコンまたは可能なら窒化ケイ素)を、およそ50から
300Å(オングストローム)の厚さで堆積する。別の
保護層をこの誘電体層上に堆積し、このメタライゼーシ
ョンレベルと、集積回路における別の箇所の他のバイア
との間の接続を可能にする。堆積およびその後の平坦化
により、前記アパーチャを充填用金属で満たす(通常は
タングステン)。タングステンの上に相互金属の拡散バ
リアを堆積した後、1つ上のメタライゼーションレベル
の金属層(アルミニウム)を堆積する。この金属層はこ
のメタライゼーションレベルの相互接続トラックを形成
するようエッチングされ、金属−金属キャパシタの第2
の電極を堆積する。
欠点がある。特に誘電体を二酸化シリコンで構成する場
合、TiN(窒化チタン)保護層がキャパシタの誘電体を
侵食するので、このように形成されるキャパシタの誘電
体の厚さを正確に制御することができない。また、通常
この方法では、平面的な金属ー金属キャパシタの形成し
かできない。さらに、このように形成されたキャパシタ
は、集積回路のメタライゼーションの2つのレベルに広
がる。
するものである。本発明の1つの目的は、必ずしも平面
とは限らないキャパシタを形成することができることで
ある。本発明の他の目的は、誘電体(特に二酸化シリコ
ンで構成される場合)の厚さの制御をより良く行うこと
ができる金属−金属キャパシタを組み込むための方法を
提供することである。
集積回路に金属−金属キャパシタを組み込むための方法
を提供し、このキャパシタは、薄い誘電体層の両面にお
いて該誘電体層と接触する2つの電極を含む。
ションレベルを支える下位絶縁層の上に、前記キャパシ
タの2つの金属電極および誘電体層を形成した後、該メ
タライゼーションレベルを覆う上位絶縁層を堆積する。
ゼーションレベルを必然的に伴うのに対し、本発明は、
実際にはメタライゼーションの1つのレベルに金属−金
属キャパシタを形成することができるという意味で、注
目すべきものである。
によると、集積回路の前記メタライゼーションレベルを
形成する第1の金属層を下位絶縁層の上に形成し、キャ
パシタの第1の電極を形成するよう前記第1の金属層を
エッチングする。アルミニウムのような従来の材料を、
相互接続トラックおよびキャパシタの金属電極に使用す
る。通常、第1の金属層を保護層(典型的には、窒化チ
タンで作られる)の上に堆積し、保護層は下位絶縁層
(通常、二酸化シリコンで作られる)を覆う。一般に保
護層は、タングステンのバイアと第1の金属層との間の
拡散バリアを、集積回路の別の箇所において堆積しなけ
ればならない必要性のために存在する。
の上に誘電材料(通常、二酸化シリコン)の薄い層を堆
積し、第2の金属層(たとえばアルミニウムまたはタン
グステンで作られ、第1の層より薄い)を誘電体層に堆
積する。キャパシタの第2の電極を形成するため第2の
金属層をエッチングし、このようにエッチングされた第
2の金属層の上に前記上位絶縁層を堆積する。実際には
この上位絶縁層が、1つ上のメタライゼーションレベル
を支えるための絶縁層であることが有利である。このよ
うな方法によると、誘電体材料に接触する窒化チタンの
保護層は、もはや使用されない。
と、第1の金属層をエッチングする間、前記第1の電極
について少なくとも1つの側壁を形成し、誘電体層をそ
の側壁に堆積する。その後、誘電体層に第2の金属層を
堆積して第2の金属層をエッチングし、第2の電極につ
いて誘電体層に接触し前記側壁に対面する側面部分を形
成する。
シタ、すなわちこの場合には垂直な側壁を持つキャパシ
タを形成することができ、これにより機械的応力を制御
しつつ、キャパシタの面積を増やすことができる。
イゼーションレベルに接続しようと欲する場合(たとえ
ば、他の構成要素に第2の電極を接続するために)に
は、アパーチャを上位絶縁層にエッチングする。アパー
チャは、金属の相互接続の穴すなわちバイアを形成する
よう充填用金属で満たされる。第3の金属層は上位のメ
タライゼーションレベルに対応し、前記上位絶縁層の上
に形成されて金属の相互接続の穴と電気的に接続する。
に置かれ、該薄い誘電体層に接触する2つの金属電極を
有する金属−金属キャパシタを含む集積回路である。本
発明の一般的な特徴によると、2つの金属電極および誘
電体層が、集積回路のメタライゼーションレベルを支え
る下位絶縁層およびこのメタライゼーションレベルを覆
う上位絶縁層との間にあることである。
ベルを形成する金属層の一部であり、第2の電極が第1
の電極より薄いことが有利である。
の電極は、誘電体層の一部で覆われる側壁を有し、この
誘電体層の一部は第2の電極の一部で覆われる。したが
って本発明によるキャパシタは、平面である必要がな
い。
属がアルミニウムであり、誘電体層に直接接触する第2
の電極の金属がアルミニウムまたはタングステンであ
り、誘電体が、SiO2、Si3N4およびTa2O5のグループから
選択することが有利である。また、第1の電極の厚さが
約0.7ミクロンであり、誘電体層の厚さが約0.02
ミクロンであり、第2の電極の厚さがおよそ0.05お
よび0.1ミクロンの間にあることが有利である。
な実施形態の説明および実現方法から明らかである。
リコン)1を示す。この基板の上には下位絶縁層2があ
り、集積回路のメタライゼーションレベルM1を支え
る。説明する例においては、このM1をメタライゼーシ
ョンの第1レベルと仮定する。この下位絶縁層(たとえ
ば二酸化シリコン)は、低温(通常400℃以下)で熱
を利用した堆積(TEOSデポジション)により形成するこ
とができる。この下位絶縁層の厚さは、通常約1ミクロ
ンである。
を基材としており、下位絶縁層2の上に500〜100
0Åの厚さで堆積する。保護層3は、たとえば絶縁層2
が支えるメタライゼーションレベルM1でにおいて基板
1に形成された構成要素を接続する、集積回路の別の箇
所におけるバイアの存在のために必要である。保護層3
の機能は、バイアの金属(タングステン)およびメタラ
イゼーションレベルM1の金属(アルミニウム)の間に
相互金属の拡散バリアを形成することである。
(たとえばプラズマドライエッチング)された後、第1
のメタライゼーションレベルM1に置かれる集積回路の
様々な相互接続トラックを形成する。エッチングマスク
は、エッチングによりこれらの相互接続トラックを形成
することとは別に、第1の金属層4に金属−金属キャパ
シタの第1の金属電極40を形成するのに使用される。
この第1の電極40は平面的な上部表面SFを有し、ア
パーチャ5によって第1の金属層4の残り部分41から
隔てられている。アパーチャ5は下位絶縁層2まで伸長
し、第1の金属電極40について、実質的に垂直な側壁
FLを与える。この第1の金属層4の厚さは、典型的に
は約0.6ミクロンである。
み重ねた層の上に、誘電体特性を持つ金属から形成され
る薄い層6を堆積する。誘電体特性を持つ金属は、一般
に二酸化シリコン(SiO2)であり、また窒化ケイ素(Si3N
4)または酸化タルタル(Ta2O5)であることもできる。以
下に詳細に述べるように、この層の材料は金属−金属キ
ャパシタの誘電体を形成する。この層6の厚さは、典型
的には約0.02ミクロンである(特に、金属電極40
に置かれる平面的な部分61においては)。他方、この
誘電体層の垂直部分60は第1の電極の垂直な側壁にあ
り、平面的な部分61よりわずかに薄い厚さを有するこ
とができる。
する。第2の金属層7は第1の金属層4より厚さが薄
く、通常は約0.1ミクロンである。この第2の金属層
は、たとえばアルミニウムまたはタングステンで作ら
れ、金属−金属キャパシタの第2の金属電極を形成する
ことを可能にする。
ラズマドライエッチングにより)した後、キャパシタの
第2の金属電極を定める(図4)。第2の電極は、第1
の電極40の平面的な表面SFの反対側の実質的に平面
的な部分71、および(平面的でないキャパシタを形成
しようとする場合には)誘電体の垂直部分60を覆って
第1の金属電極40の垂直な側壁FLに対面して置かれ
る垂直部分70を有する。
8(たとえば二酸化シリコン)で覆う。また絶縁層8
を、TEOSデポジションにより堆積することができる。ポ
リッシング(たとえばメカノケミカル的に)の後、通常
約0.7ミクロンの厚さを有する上位絶縁層80を得る
(図6)。
術から区別される。すなわち本発明においては、従来技
術のように絶縁層をエッチングし、窒化チタンの保護層
(これ自身充填用金属で覆われ、その後アルミニウムで
覆われる)で覆われる誘電体層を堆積するようにキャパ
シタの電極を定めるのではなく、メタライゼーションレ
ベルの金属層を直接エッチングすることにより定めると
いう事実である。第2の電極を形成するため、特定の薄
いメタライゼーションレベルを誘電体上に堆積する。さ
らに、この特定のメタライゼーションレベルは、1つ下
のメタライゼーションレベルにバイアで接続することが
できるトラックを形成しない。従って、誘電体上の窒化
チタンの保護層の堆積はもはや必要ない。このことは、
特に誘電体が二酸化シリコンである場合、誘電体の厚さ
を堆積操作により単独で完全に制御することができる。
これは、窒化チタン(シリカの還元剤である)の堆積か
ら生じる欠点が除去されるからである。
とせず、側壁を有することのできる金属−金属キャパシ
タを得るのに使用することができる。このことは、キャ
パシタの表面領域を増大させることができ、集積回路の
全体の表面領域を対応して増大させることがない。
が2つのメタライゼーションレベルにわたって広がるの
に対し、本発明によって得られる金属−金属キャパシタ
は、メタライゼーションレベルの両面にある2つの絶縁
層の間の、1つであって同じメタライゼーションレベル
M1に事実上形成されることに当該技術分野の当業者は
気づくであろう。
1を、集積回路の上位のメタライゼーションレベルに接
続するため、図7から10により具体的に例示するよう
なステップが実行される。
80においてキャパシタの第2の金属電極71まで下向
きにエッチングする。また、メタライゼーションレベル
M1の第1の金属層の残り部分41を、1つ上のメタラ
イゼーションレベルM2に接続しようと欲する場合に
は、アパーチャ10を部分41まで下向きにエッチング
する。
もチタンまたは窒化チタンから形成され、典型的な厚さ
は約0.1ミクロンである)を、エッチングされた上位
絶縁層80に堆積する。充填用材料12(たとえばタン
グステン)を、その後このように形成されたアセンブリ
全体に堆積する。
リッシングした後、2つの金属の相互接続の穴すなわち
バイア120および121が得られる(図9)。アルミ
ニウムおよびタングステンの間の相互拡散を防ぐため、
保護層11は拡散バリアを提供する。
タンの別の層13をアセンブリ全体に堆積し、その後第
3の金属層(アルミニウムで作られ、メタライゼーショ
ンレベルM2を形成する)を堆積して、部分140(バ
イア120と接触し、その結果金属−金属キャパシタの
第2の金属電極71と接触する)を他の部分141(バ
イア121に接触する)から隔てるアパーチャ15を形
成するようエッチングする。したがって金属−金属キャ
パシタの第2の金属電極71を、メタライゼーションレ
ベルM2のすぐ上の金属部分140の手段による方法で
接続することができる。
ないキャパシタを形成することができる。また、金属−
金属キャパシタにおいて、誘電体層の厚さの制御をより
良く行うことができる。
明の1つの実施形態における第1のステップを示す図。
明の1つの実施形態における第2のステップを示す図。
明の1つの実施形態における第3のステップを示す図。
明の1つの実施形態における第4のステップを示す図。
明の1つの実施形態における第5のステップを示す図。
明の1つの実施形態における第6のステップを示す図。
明の1つの実施形態における第7のステップを示す図。
明の1つの実施形態における第8のステップを示す図。
明の1つの実施形態における第9のステップを示す図。
発明の1つの実施形態における第10のステップを示す
図。
Claims (5)
- 【請求項1】基板上に設けられた金属の第1のメタライ
ゼーション層、該メタライゼーション層の上に設けられ
た層間絶縁層、および該層間絶縁層に設けられたバイア
によって電気的に接続される該層間絶縁層上に設けられ
た第2のメタライゼーション層を備え、前記バイアと前
記第1および第2のメタライゼーション層との間に保護
層を有する集積回路において、 前記第1のメタライゼーション層上に形成された比較的
薄いキャパシタ用の誘電体層と、 前記キャパシタ用の誘電体層上に直接接触して設けら
れ、下方のメタライゼーションレベルにバイア接続しな
い、前記第1のメタライゼーション層より薄い金属キャ
パシタ電極と、 前記キャパシタ電極を引き出し、前記第2のメタライゼ
ーション層の一部に保護層を介して接続する、前記層間
絶縁層に設けられた電極引き出し用のバイアと、 を備え、前記層間絶縁層に、前記第1のメタライゼーシ
ョン層の一部で形成される下部電極、前記キャパシタ用
の誘電体層および前記金属キャパシタ電極を持つ金属−
金属キャパシタを、該キャパシタ用の誘電体層と金属キ
ャパシタ電極との間に保護層を介在させることなく埋め
込んだことを特徴とする集積回路。 - 【請求項2】前記金属キャパシタ電極が約0.1ミクロ
ンの厚さを持つ請求項1に記載の集積回路。 - 【請求項3】前記金属キャパシタ電極が0.05ミクロ
ンから0.1ミクロンの間の厚さを持つ請求項2に記載
の集積回路。 - 【請求項4】前記比較的薄い誘電体層が、0.02ミク
ロンのオーダーである請求項1から請求項3のいずれか
に記載の集積回路 - 【請求項5】前記金属の第1のメタライゼーション層が
側壁を有し、前記キャパシタ用の誘電体層の一部が該側
壁を覆っており、前記金属キャパシタ電極の一部が、該
側壁を覆う誘電体層の一部を覆うようにした請求項1か
ら請求項4のいずれかに記載の集積回路。
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