JPH11329940A - 熱処理装置 - Google Patents

熱処理装置

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JPH11329940A
JPH11329940A JP13879498A JP13879498A JPH11329940A JP H11329940 A JPH11329940 A JP H11329940A JP 13879498 A JP13879498 A JP 13879498A JP 13879498 A JP13879498 A JP 13879498A JP H11329940 A JPH11329940 A JP H11329940A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱処理時のウエハWに作用する温度を正確に
制御でき、また、反りの大きなウエハWについても適切
な熱処理を施すことにより可能な限り多くの製品を製造
できる熱処理装置を提供する。 【解決手段】 熱定盤58上面に配設した下部温度セン
サS1〜65、及び上部カバー68の下面側に配設した
上部温度センサS66〜129を用いて、ウエハWの上
下各面近傍の位置の温度を検出し、この検出した温度に
基づいて熱定盤58上に載置されたウエハWの温度を推
定する。そして推定したウエハWの温度が適正な熱処理
温度になるように熱定盤58の温度を制御する。また、
上記下部温度センサと上部温度センサとで検出した温度
からウエハWの反り程度を把握し、反りの程度に合わせ
て熱定盤58の目標温度を調整して反りのあるウエハW
についても反りのない部分を生かすような温度で熱処理
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば写真製版技
術を用いて半導体素子を製造する半導体製造システム内
に組み込まれる加熱装置や冷却装置などの熱処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、写真製版技術を用いた半導体
製造システムでは、一つのシステム内にレジスト塗布ユ
ニットや、乾燥ユニット、加熱ユニットなどの各種処理
ユニットを組み込み、これら各種処理ユニット間を順次
移動させながら一連の処理を施すようになっている。
【0003】図14は典型的な熱処理ユニット200の
垂直断面図である。
【0004】この熱処理ユニット200では、半導体ウ
エハ(以下、単に「ウエハ」という)Wは熱処理盤20
1の上面上に載置され、このウエハWは熱処理盤201
から放出される熱により熱処理される。この熱処理盤2
01には図示しないヒータが組み込まれており、このヒ
ータから供給される熱により熱処理盤201が加熱され
る。そしてウエハWは熱処理時の熱処理温度の変動によ
る影響を受けやすいため、熱処理盤201の温度管理は
正確に行わなければならない。そのため、熱処理盤20
1には温度を検出するためのセンサ(図示省略)が取り
付けられており、このセンサを介して制御装置が前記ヒ
ータのオン・オフを切り換えることにより熱処理盤20
1の温度を制御するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ウエハWの
熱処理では熱処理温度が重要となるため、ウエハWの実
際の温度を観測しながら温度制御するのが理想的であ
る。しかし実際にはウエハWの温度を直接観測するのは
非常に困難である。例えば、赤外線観測装置でウエハW
の表面温度を観測したり、温度センサで直接測定する方
法が試みられたが、いずれの方法にも問題があり実用化
には至っていない。そのため、上記熱処理ユニット20
0ではウエハWの温度を測定する代わりに熱処理盤20
1の温度を温度センサで観測することによりウエハWの
温度を監視している。
【0006】しかし、この方法ではウエハWの正確な温
度を測定するには精度的に不十分である。特に、ウエハ
Wに反りがある場合には熱処理盤200の温度とウエハ
Wの温度との差が大きくなってしまうという問題があ
る。
【0007】また、上記従来の方法ではウエハWに反り
がある場合にも反りがないウエハWと同じ条件で熱処理
がなされてしまうため、反りがあるウエハWに熱処理が
施されるた場合に不良品のできる確率が高く、歩留まり
が向上せず、ひいては製造コストを押し上げるという問
題がある。
【0008】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものである。
【0009】即ち、本発明は、熱処理時のウエハWに作
用する温度を正確に制御できる熱処理装置を提供するこ
とを目的とする。
【0010】また、本発明は、反りの大きなウエハWに
ついても適切な熱処理を施すことにより歩留まりを向上
させることのできる熱処理を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、請求項1記載の本発明の熱処理装置は、被処理基板
が載置される熱処理盤と、前記熱処理盤上面の複数位置
の温度を検出する手段と、前記被処理基板の上部空間の
所定位置の温度を検出する手段と、前記検出した温度に
基づいて、前記被処理基板の温度を推定する手段と、前
記推定した温度に基づいて前記熱処理盤の温度を制御す
る手段と、を具備する。
【0012】請求項2記載の本発明の熱処理装置は、被
処理基板が載置される熱処理盤と、前記熱処理盤を加熱
するヒータと、前記熱処理盤上に配設された複数の下部
温度センサと、前記熱処理盤の上部を覆う上部カバー
と、前記上部カバーの下面側に配設された複数の上部温
度センサと、前記上部センサ及び前記下部温度センサで
検出した温度に基づいて、前記被処理基板の温度を推定
する手段と、前記推定した温度に基づいて前記ヒータの
出力を制御する制御部と、を具備する。
【0013】請求項3記載の本発明の熱処理装置は、請
求項2に記載の熱処理装置であって、前記上部温度セン
サ及び下部温度センサが前記熱処理盤上に同心円状に配
設されていることを特徴とする。
【0014】請求項4記載の本発明の熱処理装置は、請
求項2に記載の熱処理装置であって、前記上部温度セン
サ及び下部温度センサがマトリックス状に配設されてい
ることを特徴とする。
【0015】請求項5記載の本発明の熱処理装置は、被
処理基板が載置される熱処理盤と、前記熱処理盤上面の
複数位置の温度を検出する手段と、前記被処理基板の上
部空間の所定位置の温度を検出する手段と、前記検出し
た前記熱処理盤上面の温度と前記被処理基板の上部空間
の温度との温度差に基づいて、前記熱処理盤の目標温度
を決定する手段と、前記検出した温度に基づいて、前記
被処理基板の温度を推定する手段と、前記推定した温度
に基づいて前記熱処理盤の温度を前記決定した目標温度
に制御する手段と、を具備する。
【0016】請求項6記載の本発明の熱処理装置は、被
処理基板が載置される熱処理盤と、前記熱処理盤上面に
配設された複数の下部温度センサと、前記熱処理盤の上
部を覆う上部カバーと、前記上部カバーの下面側に配設
された複数の上部温度センサと、前記下部温度センサで
検出した温度と前記上部温度センサで検出した温度との
温度差に基づいて、前記熱処理盤の目標温度を決定する
手段と、前記下部センサ及び前記上部センサで検出した
温度に基づいて前記被処理基板の温度を推定する手段
と、前記推定した温度に基づいて、前記熱処理盤の温度
を前記決定した目標温度に制御する制御部と、を具備す
る。
【0017】請求項7記載の本発明の熱処理装置は、被
処理基板が載置される熱処理盤と、前記熱処理盤上面の
複数位置の温度を検出する手段と、前記被処理基板の上
部空間の所定位置の温度を検出する手段と、前記被処理
基板を載置する前後の前記複数位置の温度変化に基づい
て、前記熱処理盤の目標温度を決定する手段と、前記検
出した温度に基づいて、前記被処理基板の温度を推定す
る手段と、前記推定した温度に基づいて前記熱処理盤の
温度を前記決定した目標温度に制御する手段と、を具備
する。
【0018】請求項8記載の本発明の熱処理装置は、被
処理基板が載置される熱処理盤と、前記熱処理盤上面に
配設された複数の下部温度センサと、前記熱処理盤の上
部を覆う上部カバーと、前記上部カバーの下面側に配設
された複数の上部温度センサと、前記下部温度センサで
検出した、被処理基板を載置する前後の温度変化に基づ
いて、前記熱処理盤の目標温度を決定する手段と、前記
下部センサ及び前記上部センサで検出した温度に基づい
て前記被処理基板の温度を推定する手段と、前記推定し
た温度に基づいて、前記熱処理盤の温度を前記決定した
目標温度に制御する制御部と、を具備する。
【0019】請求項9記載の本発明の熱処理装置は、請
求項5〜8のいずれかに記載の熱処理装置であって、前
記目標温度が、反りのない被処理基板を熱処理温度に維
持できる温度、及び、反りのある被処理基板について平
坦な部分を熱処理温度に維持できる温度の中から決定さ
れる温度であることを特徴とする。
【0020】請求項1記載の熱処理装置では、熱処理盤
の上面上の複数位置と前記被処理基板の上部空間の所定
位置の温度を検出し、これらの温度から被処理基板の温
度を推定して熱処理盤の温度を制御するので、より被処
理基板の温度を正確に把握すことができ、高精度の熱処
理が可能となる。
【0021】請求項2記載の熱処理装置では、熱処理盤
の上面上に配設した複数の下部温度センサと、前記熱処
理の上部を覆う上部カバー下面側に配設された複数の上
部温度センサとで被処理基板の上下の温度を検出し、こ
れらの温度から被処理基板の温度を推定して熱処理盤の
温度を制御するので、より被処理基板の温度を正確に把
握すことができ、高精度の熱処理が可能となる。
【0022】請求項3記載の熱処理装置では、請求項2
に記載の熱処理装置において、前記上部温度センサ及び
下部温度センサが前記熱処理盤上に同心円状に配設され
ているので、より被処理基板の温度を正確に把握すこと
ができ、高精度の熱処理が可能となる。
【0023】請求項4記載の熱処理装置では、請求項2
に記載の熱処理装置において、前記上部温度センサ及び
下部温度センサがマトリックス状に配設されているの
で、被処理基板の反りによる温度分布の不均衡を把握し
やすい。そのため、より被処理基板の温度を正確に把握
すことができ、高精度の熱処理が可能となる。
【0024】請求項5記載の熱処理装置では、前記熱処
理盤上面の複数位置の温度と前記熱処理盤上部空間の温
度とを検出し、これら検出した温度の温度差から水平方
向の温度分布を割り出して被処理基板の反りの有無や程
度を把握する。そしてこの反りに応じて熱処理盤の温度
制御する際の目標温度を決定し、この決定した目標温度
で温度制御するので、反りのある被処理基板についても
可能な限り多数の製品を製造することができる。そのた
め、歩留まりが向上し、製品の製造コストを低減するこ
とができる。
【0025】また、この熱処理装置では、前記熱処理盤
の上面と、前記被処理基板の上部空間の所定位置とで温
度を検出し、これら検出した温度に基づいて被処理基板
の温度を推定し、この推定した温度に基づいて前記熱処
理盤の温度を上記決定した目標温度に制御するので、よ
り高精度の温度制御ができる。
【0026】請求項6記載の熱処理装置では、前記下部
温度センサで前記熱処理盤上面の温度を検出し、前記上
部温度センサで前記上部カバー下面側の温度を検出し、
これら検出した温度の温度差から水平方向の温度分布を
割り出して被処理基板の反りの有無や程度を把握する。
そしてこの反りに応じて熱処理盤の温度制御する際の目
標温度を決定し、この決定した目標温度で温度制御する
ので、反りのある被処理基板についても可能な限り多数
の製品を製造することができる。そのため、歩留まりが
向上し、製品の製造コストを低減することができる。
【0027】また、この熱処理装置では、前記熱処理盤
の上面と、前記被処理基板の上部空間の所定位置とで温
度を検出し、これら検出した温度に基づいて被処理基板
の温度を推定し、この推定した温度に基づいて前記熱処
理盤の温度を上記決定した目標温度に制御するので、よ
り高精度の温度制御ができる。
【0028】請求項7記載の熱処理装置では、前記熱処
理盤上面の複数位置の温度を検出し、この熱処理盤上に
被処理基板を載置した前後の温度変化から被処理基板の
反りの有無や程度を把握する。そしてこの反りに応じて
熱処理盤の温度制御する際の目標温度を決定し、この決
定した目標温度で温度制御するので、反りのある被処理
基板についても可能な限り多数の製品を製造することが
できる。そのため、歩留まりが向上し、製品の製造コス
トを低減することができる。
【0029】また、この熱処理装置では、前記熱処理盤
の上面と、前記被処理基板の上部空間の所定位置とで温
度を検出し、これら検出した温度に基づいて被処理基板
の温度を推定し、この推定した温度に基づいて前記熱処
理盤の温度を上記決定した目標温度に制御するので、よ
り高精度の温度制御ができる。
【0030】請求項8記載の熱処理装置では、前記熱処
理盤上面に複数の下部温度センサを配設し、この熱処理
盤上に被処理基板を載置した前後の温度変化から被処理
基板の反りの有無や程度を把握する。そしてこの反りに
応じて熱処理盤の温度制御する際の目標温度を決定し、
この決定した目標温度で温度制御するので、反りのある
被処理基板についても可能な限り多数の製品を製造する
ことができる。そのため、歩留まりが向上し、製品の製
造コストを低減することができる。
【0031】また、この熱処理装置では、前記熱処理盤
の上面に配設した複数の下部温度センサと、前記上部カ
バー下面側に配設した複数の上部温度センサとで、被処
理基板上下各面の近傍の温度を検出する。そしてこれら
検出した温度に基づいて被処理基板の温度を推定し、こ
の推定した温度に基づいて前記熱処理盤の温度を上記決
定した目標温度に制御するので、より高精度の温度制御
ができる。
【0032】請求項9記載の熱処理装置では、請求項5
〜8のいずれかに記載の熱処理装置において、反りのな
い被処理基板を熱処理温度に維持できる温度、及び、反
りのある被処理基板について平坦な部分を熱処理温度に
維持できる温度の中から前記目標温度を決定する。即
ち、被処理基板の反りの有無に応じて熱処理盤の温度を
調節し、それぞれの被処理機盤に最も適切な温度で熱処
理する。そのため、反りのない被処理基板についてはも
ちろんのこと、反りのある被処理基板についても可能な
限り多数の製品を製造できるように熱処理するので、歩
留まりが向上し、製品の製造コストを低減することが可
能となる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態の詳細を
図面に基づいて説明する。
【0034】図1は本発明の一実施形態に係るレジスト
塗布ユニット(COT)を備えた半導体ウエハ(以下、
「ウエハ」という)の塗布現像処理システム1全体を示
した平面図である。
【0035】この塗布現像処理システム1では、被処理
体としてのウエハWをウエハカセットCRで複数枚、例
えば25枚単位で外部からシステムに搬入・搬出した
り、ウエハカセットCRに対してウエハWを搬入・搬出
したりするためのカセットステーション10と、塗布現
像工程の中で1枚ずつウエハWに所定の処理を施す枚葉
式の各種処理ユニットを所定位置に多段配置した処理ス
テーション11と、この処理ステーション11に隣接し
て設けられる露光装置(図示せず)との間でウエハWを
受け渡しするためのインタフェース部12とが一体的に
接続されている。このカセットステーション10では、
カセット載置台20上の位置決め突起20aの位置に、
複数個例えば4個までのウエハカセットCRが、夫々の
ウエハ出入口を処理ステーション11側に向けてX方向
(図1中の上下方向)一列に載置され、このカセット配
列方向(X方向)およびウエハカセッ卜CR内に収納さ
れたウエハWのウエハ配列方向(Z方向;垂直方向)に
移動可能なウエハ搬送体21が各ウエハカセットCRに
選択的にアクセスする。
【0036】このウエハ搬送体21はθ方向に回転自在
であり、後述するように処理ステーション11側の第3
の処理ユニット群G3 の多段ユニット部に配設されたア
ライメントユニット(ALIM)やイクステンションユ
ニット(EXT)にもアクセスできる。
【0037】処理ステーション11には、ウエハ搬送装
置を備えた垂直搬送型の主ウエハ搬送機構22が設けら
れ、その周りに全ての処理ユニットが1組または複数の
組に亙って多段に配置されている。
【0038】図2は上記塗布現像処理システム1の正面
図である。
【0039】第1の処理ユニット群G1 では、カップC
P内でウエハWをスピンチャックに載せて所定の処理を
行う2台のスピンナ型処理ユニット、例えばレジスト塗
布ユニット(COT)および現像ユニット(DEV)が
下から順に2段に重ねられている。第2の処理ユニット
群G2 では、2台のスピンナ型処理ユニット、例えばレ
ジスト塗布ユニット(COT)および現像ユニット(D
EV)が下から順に2段に重ねられている。これらレジ
スト塗布ユニット(COT)は、レジスト液の排液が機
構的にもメンテナンスの上でも面倒であることから、こ
のように下段に配置するのが好ましい。しかし、必要に
応じて適宜上段に配置することももちろん可能である。
【0040】図3は上記塗布現像処理システム1の背面
図である。
【0041】主ウエハ搬送機構22では、筒状支持体4
9の内側に、ウエハ搬送装置46が上下方向(Z方向)
に昇降自在に装備されている。筒状支持体49はモータ
(図示せず)の回転軸に接続されており、このモータの
回転駆動力によって、前記回転軸を中心としてウエハ搬
送装置46と一体に回転し、それによりこのウエハ搬送
装置46はθ方向に回転自在となっている。なお筒状支
持体49は前記モータによって回転される別の回転軸
(図示せず)に接続するように構成してもよい。ウエハ
搬送装置46には、搬送基台47の前後方向に移動自在
な複数本の保持部材48が配設されており、これらの保
持部材48は各処理ユニット間でのウエハWの受け渡し
を可能にしている。
【0042】また、図1に示すようにこの塗布現像処理
システム1では、5つの処理ユニット群G1 、G2 、G
3 、G4 、G5 が配置可能であり、第1および第2の処
理ユニット群G1 、G2 の多段ユニットは、システム正
面(図1において手前)側に配置され、第3の処理ユニ
ット群G3 の多段ユニットはカセットステーション10
に隣接して配置され、第4の処理ユニット群G4 の多段
ユニットはインタフェース部12に隣接して配置され、
第5の処理ユニット群G5 の多段ユニットは背面側に配
置されることが可能である。
【0043】図3に示すように、第3の処理ユニット群
3 では、ウエハWを保持台(図示せず)に載せて所定
の処理を行うオーブン型の処理ユニット、例えば冷却処
理を行うクーリングユニット(COL)、レジストの定
着性を高めるためのいわゆる疏水化処理を行うアドヒー
ジョンユニット(AD)、位置合わせを行うアライメン
トユニット(ALIM)、イクステンションユニット
(EXT)、露光処理前の加熱処理を行うプリベーキン
グユニット(PREBAKE)および露光処理後の加熱
処理を行うポストベーキングユニット(Post Exposure
Bake 以下「PEB」と記す)が、下から順に例えば8
段に重ねられている。第4の処理ユニット群G4 でも、
オーブン型の処理ユニット、例えばクーリングユニット
(COL)、イクステンション・クーリングユニット
(EXTCOL)、イクステンションユニット(EX
T)、クーリングユニッ卜(COL)、プリベーキング
ユニット(PREBAKE)およびポストベーキングユ
ニット(PEB)が下から順に、例えば8段に重ねられ
ている。
【0044】このように処理温度の低いクーリングユニ
ット(COL)、イクステンション・クーリングユニッ
ト(EXTCOL)を下段に配置し、処理温度の高いプ
リベーキングユニット(PREBAKE)、ポストベー
キングユニット(PEB)およびアドヒージョンユニッ
ト(AD)を上段に配置することで、ユニット間の熱的
な相互干渉を少なくすることができる。もちろん、ラン
ダムな多段配置としてもよい。
【0045】図1に示すように、インタフェース部12
では、奥行方向(X方向)は前記処理ステーション11
と同じ寸法を有するが、幅方向(Y方向)はより小さな
サイズである。このインタフェース部12の正面部に
は、可搬性のピックアップカセットCRと、定置型のバ
ッファカセットBRとが2段に配置され、他方背面部に
は周辺露光装置23が配設され、さらに中央部にはウエ
ハ搬送体24が設けられている。このウエハ搬送体24
は、X方向、Z方向に移動して両カセットCR、BRお
よび周辺露光装置23にアクセスする。
【0046】ウエハ搬送体24は、θ方向にも回転自在
であり、処理ステーション11側の第4の処理ユニット
群G4 の多段ユニットに配設されたイクステンションユ
ニット(EXT)や、隣接する露光装置側のウエハ受渡
し台(図示せず)にもアクセスできる。
【0047】また塗布現像処理システム1では、既述の
如く主ウエハ搬送機構22の背面側にも図1中破線で示
した第5の処理ユニット群G5 の多段ユニットを配置で
きるが、この第5の処理ユニット群G5 の多段ユニット
は、案内レール25に沿ってY方向へ移動可能である。
従って、この第5の処理ユニット群G5 の多段ユニット
を図示の如く設けた場合でも、前記案内レール25に沿
って移動することにより、空間部が確保されるので、主
ウエハ搬送機構22に対して背後からメンテナンス作業
が容易に行える。
【0048】次に、図4及び図5につき処理ステーショ
ン11において第3および第4の組G3 ,G4 の多段ユ
ニットに含まれているベーキングユニット(PREBA
KE)、(PEB)、クーリングユニット(COL)、
(EXTCOL)のような熱処理ユニットの構成および
作用を説明する。
【0049】図4および図5は、本実施形態に係る熱処
理ユニットの構成を示す平面図および垂直断面図であ
る。なお、図5では、図解のために水平遮蔽板55を省
略してある。
【0050】この熱処理ユニットの処理室50は両側壁
53と水平遮蔽板55とで形成され、処理室50の正面
側(主ウエハ搬送機構24側)および背面側はそれぞれ
開口部50A,50Bとなっている。遮蔽板55の中心
部には円形の開口56が形成され、この開口56内には
円盤状の熱処理盤58が載置台として設けられる。
【0051】熱処理盤58には例えば3つの孔60が設
けられ、各孔60内には支持ピン62が遊嵌状態で挿通
されており、半導体ウエハWのローディング・アンロー
ディング時には各指示ピン62が熱処理盤58の表面よ
り上に突出または上昇して主ウエハ搬送機構22の保持
部材48との間でウエハWの受け渡しを行うようになっ
ている。
【0052】熱処理盤58の外周囲には、円周方向にた
とえば2゜間隔で多数の通気孔64を形成したリング状
の帯板からなるシャッタ66が設けられている。このシ
ャッタ66は、通常は熱処理盤58より下の位置に退避
しているが、加熱処理時には図5に示すように熱処理盤
58の上面よりも高い位置まで上昇して、熱処理盤58
とカバー体68との間にリング状の側壁を形成し、図示
しない気体供給系より送り込まれるダウンフローの空気
や窒素ガス等の不活性ガスを通気孔64より周方向で均
等に流入させるようになっている。
【0053】カバー体68の中心部には加熱処理時にウ
エハW表面から発生するガスを排出するための排気口6
8aが設けられ、この排気口68aに排気管70が接続
されている。この排気管70は、装置正面側(主ウエハ
搬送機構22側)のダクト53(もしくは54)または
図示しないダクトに通じている。
【0054】遮蔽板55の下には、遮蔽板55、両側壁
53および底板72によって機械室74が形成されてお
り、室内には熱処理盤支持板76、シャッタアーム7
8、支持ピンアーム80、シャッタアーム昇降駆動用シ
リンダ82、支持ピンアーム昇降駆動用シリンダ84が
設けられている。
【0055】図4に示すように、ウエハWの外周縁部が
載るべき熱処理盤58の表面位置に複数個たとえば4個
のウエハW案内支持突起部86が設けられている。
【0056】熱定盤58内部には空洞が設けられてお
り、この空洞内で熱媒を加熱することにより発生する熱
媒蒸気をこの空洞内で循環させて熱定盤58を所定温度
に維持するようになっている。
【0057】図6は本実施形態に係る熱定盤58とその
周辺の構造を模式的に示した垂直断面図である。この図
6に示したように、カバー体68の下面側には円錐形の
凹部68bが形成されており、この円錐の頂点にあたる
部分には排気口68aが設けられ、この排気口68aに
排気管70の下端が接続されている。排気管70の他端
側は図示しない排気系に接続されており、熱定盤58で
加熱されて上昇した加熱気体が円錐形の凹部68bで集
められ、前記排気口68aと排気管70とを介して排気
されるようになっている。
【0058】この図6に示すように、熱定盤58の内部
は密閉された空洞58aになっており、その底部の一部
分には断面がV字状になるように形成された熱媒溜め5
8bが設けられている。この熱媒溜め58bの中にはニ
クロム線などのヒータ93が図6の紙面に垂直な方向に
配設されており、このヒータ93には制御装置で制御さ
れた電力供給装置95から電力が供給されるようになっ
ている。
【0059】電力供給装置95からヒータ93へ電力が
供給されると、ヒータ93が発熱を開始し、このヒータ
93により凝縮されて熱媒溜め58b内に溜まった熱媒
が加熱される。加熱された熱媒は気化蒸発して空洞58
a内を循環する。熱媒蒸気が空洞58a内の冷えた部分
に当接すると、熱媒蒸気はこの冷えた部分に熱量を与え
ると同時に凝縮して液化する。このとき熱媒から熱定盤
58に与えられる熱量は熱媒の気化熱であり、熱媒の種
類によって定まる値である。従って、熱媒が蒸発してか
ら凝縮するまでの一連のサイクルが安定して定常状態に
達すれば熱定盤の温度をほぼ一定温度に保つことができ
るようになっている。
【0060】図7はは本実施形態に係る熱定盤58の構
造を模式的に示した平面図である。この図7と図6に示
すように、熱定盤58の上表面には縦横升目状に複数
個、例えば65個の穴が設けられており、この穴の中に
はそれぞれ熱電対型センサS1〜S65が一つずつ配設
される。これらの熱電対型センサS1〜S65は下部セ
ンサであり、同じ製造ロットのものであるため、その温
度特性は等しい。これらのセンサは後述する制御装置
(図示省略)に接続されている。
【0061】図8は本実施形態に係る上部カバー68を
下面側から見上げた状態を示した平面図である。図8に
示したように、この上部カバー68の下面側にも縦横升
目状に複数個、例えば背64個の温度センサS66〜S
129が上部センサとして配設されている。これら下部
温度センサS66〜S129は上記下部温度センサS1
〜65と対応した位置に配設されている。例えば、下部
温度センサS1の真上には上部温度センサS66が配設
され、下部温度センサS2の真上には上部温度センサS
67が配設されており、熱定盤58に載置されるウエハ
Wの同じ位置についてウエハWの上下両面の近傍の位置
から温度を検出するように配設されている。これら上部
温度センサS66〜SS129も上記下部温度センサS
1〜S65と同様に制御装置(図示省略)に接続されて
いる。
【0062】図9は本実施形態に係る熱処理ユニットの
制御系を図示したブロック図である。
【0063】図9に示したように、本実施形態に係る熱
処理ユニットでは、下部温度センサS1〜S65、上部
温度センサS66〜S129、熱定盤58内に配設され
たヒータ93に電力を供給する電力供給装置95が制御
装置120に接続されている。
【0064】次に本実施形態に係る熱処理ユニットの温
度制御の仕方について説明する。
【0065】本実施形態に係る熱処理ユニットでは、ウ
エハWの温度を直接測定する代わりに、ウエハWの上下
各面の近傍の複数位置の温度を検出し、これら検出した
温度からウエハWの温度を推定する。
【0066】更に詳細に説明すると、熱定盤58の上表
面と、熱定盤58の上部を覆う上部カバーの下面にそれ
ぞれ複数の温度センサS1〜65(下部温度センサ)、
S66〜129(上部温度センサ)を配設し、これらの
温度センサでウエハWの上下各面近傍の温度を複数位置
で測定する。
【0067】その一方で、モデリング用のウエハWを用
意し、このモデリング用ウエハWの各点、例えば上記上
部温度センサS1と下部温度センサS66との間に挟ま
れる部分に温度センサを取り付けておき、これを熱定盤
58上に載置して熱処理を開始する。そして実際のウエ
ハW各点の温度を測定しながら、この点の上下の温度を
上記上部温度センサと下部温度センサとで検出し、ウエ
ハWの各点の実際の温度と、上部温度センサ及び下部温
度センサのそれぞれの位置で検出される温度との関係を
事前に調べておき、これらの関係を制御装置120の記
憶部(図示省略)に記憶させておく。こうすることによ
り、実際のウエハWの温度を測定しなくとも上部温度セ
ンサ及び下部温度センサでウエハWの近傍の温度を検出
し、この検出結果を上記関係に照らし合わせることによ
りウエハWの実際の温度に非常に近い値が推定される。
【0068】同様にして、上部温度センサS2と下部温
度センサS67との間に挟まれる部分、上部温度センサ
S3と下部温度センサS68との間に挟まれる部分、上
部温度センサS4と下部温度センサS69との間に挟ま
れる部分、…上部温度センサS65と下部温度センサS
129との間に挟まれる部分の各点について、ウエハW
の実際の温度と上部温度センサ及び下部温度センサで検
出される温度との関係を事前に調べ、制御装置120の
記憶部(図示省略)に記憶させておく。このようにウエ
ハWの温度とその近傍位置の温度との関係をデータベー
スとして蓄積することにより、上部温度センサと下部温
度センサによる間接的な温度測定だけでウエハWの実際
の温度をかなり正確に推定できるようにしておく。
【0069】図10はウエハWの各点の実際の温度Tw
と、この点の上部温度センサで検出した温度Tu、この
点の下部温度センサで検出した温度Tlとの関係を示し
た図である。
【0070】この図10から分かるように、TwとTu
及びTlとの間には一定の関係があり、Tu及びTlが
分かればTwの値が容易に推定できることが分かる。
【0071】このデータベース作成のためのモデリング
用ウエハWについての温度測定は数が多い程推定値の精
度が上がるため、多数のモデリング用ウエハWを用いる
ことが好ましい。
【0072】次に本実施形態に係る熱処理ユニットで熱
処理する場合の温度制御の仕方について説明する。
【0073】本実施形態に係る熱処理ユニットでは、熱
定盤58上面及び上部カバー下面の複数の位置に設けた
温度センサで検出したウエハWの上下各面近傍の温度分
布に基づいて、ウエハWの反りの有無や反りの程度を把
握し、その反りの程度が許容範囲内の場合には熱定盤の
温度が目標温度になるように制御する。
【0074】一方、反りの程度が許容範囲外の場合に
は、その反りの程度に応じて熱定盤58を制御する目標
温度を適宜調節する。
【0075】まず、比較のため、反りのないウエハWを
熱定盤58上に載置した場合の制御について説明する。
【0076】図10(b)はS29〜S37の各センサ
で検出した熱定盤58上面の直径方向の温度変化を示し
た図であり、図11は熱定盤58上のウエハWの有無、
熱定盤58の温度、ヒータ電源のON/OFF状態を示
したタイミングチャートである。なお、説明の便宜上、
下部温度センサS29〜S37と上部温度センサS94
〜S101についてのみ説明するが、実際には他の温度
センサS1〜S28、S38〜65、S66〜93、S
102〜129についても同様に作動させる。図10
(a)に示したように熱定盤58にウエハWを載置する
と、熱定盤58の表面から熱が奪われるため、熱定盤5
8の表面温度は急激に低下する(t4 )。
【0077】この熱定盤58上にウエハWを載置した際
の熱定盤58表面と上部カバー68下面付近の温度状態
を下部温度センサS29〜S37及び上部温度センサS
94〜101を介して熱定盤58の水平方向について詳
細に見てみると図10(b)に示すようになる。
【0078】反りのないウエハWを熱定盤58に載置し
た場合、図10(a)に示すようにウエハWの下面と熱
定盤58上面とが全面にわたって均等に当接するため、
熱定盤58からウエハWに大して水平方向にわたって均
等に熱が伝わる。そのため図10(b)に示すように、
熱定盤58の温度Tl(°C)に対してウエハWの実際
の温度はTl(°C)より低いTw(°C)となる。な
お、この温度Tw(°C)はモデリング用ウエハWに直
接温度センサを取り付けて測定した温度である。
【0079】一方、上部カバー68の下面側で上部温度
センサS94〜S101により検出される温度はその真
下付近のウエハW上の点により暖められた空気が上昇し
て検出される温度であるため、ウエハW上面各部の温度
に対応する。図10(b)では上部温度センサS94〜
S101の検出温度はウエハWの温度Twより低いTu
である。
【0080】この図10(b)が示すように、ウエハW
に反りがない場合にはウエハWの実際の温度も、上部温
度センサ及び下部温度センサにより検出される温度も、
いずれも水平方向にわたって均一である。そのため上部
温度センサ及び下部温度センサにより水平方向の温度分
布が均一であれば、ウエハWに反りがないと考えられ
る。
【0081】このように熱定盤58の水平方向に関して
温度変化に実質的な差異がない場合には、制御装置12
0は現在熱定盤58上に載置されているウエハWには反
りがないと判断して熱定盤58の温度が定格どおりの第
1目標温度T1 〜T2 (°C)になるように制御する。
この状態を示したのが図11である。
【0082】これに対して反りのあるウエハWを熱定盤
58上に載置した場合には、次のようになる。
【0083】例えば、図12(a)に示すようにウエハ
Wの図中右端の部分が反っている場合には、ウエハWの
下面と熱定盤58の上面とは中心から図中左側の部分が
部分的に接触するのみである。この例ではセンサS29
〜S33の位置でのみ接触する。
【0084】このように一端が反ったウエハWを熱定盤
58上に載置した場合、熱定盤58のうち、ウエハWと
熱定盤58とが接触するセンサS29〜S33付近の位
置で熱定盤58からウエハWに熱量が供給され、ウエハ
Wの温度が上昇するが、それ以外の位置、例えばセンサ
S34〜S37付近の位置では熱定盤58から供給され
る熱量がが少ないため、この部分での温度は低い。
【0085】これら熱定盤58から供給される熱量が水
平方向で異なる場合、制御装置120では上部温度セン
サS94〜S101を介してウエハW上面から放射され
る熱量を監視しており、水平方向での温度差を常に認識
している。そして、この温度差が許容範囲内の場合には
反りの程度は許容範囲内であると判断して、上記と同様
に熱定盤58の温度が第1目標温度T1 〜T2 (°C)
になるように制御する。
【0086】一方、この温度差が許容範囲越えた場合に
は、反りの程度も許容範囲を越えていると判断して温度
制御の第1目標温度を反りのない場合のT1 〜T2 (°
C)から第2目標温度T3 〜T4 (°C)切り替える。
【0087】なお、この場合の温度差の許容範囲は平均
値からプラスマイナス3×(シグマ)の範囲内である。
ただし(シグマ)は標準偏差を表す。ここでこの範囲を
許容範囲にしたのは、この範囲内に99.7%のものが
含まれるからである。
【0088】この第2目標温度T3 〜T4 (°C)は、
部分的に熱定盤58と接触しているウエハWを熱処理す
るのに最適な温度である。
【0089】なお、この第2目標温度T3 〜T4 (°
C)は反りの程度に対応する温度であり、適宜実測した
データベースとして制御装置の記憶部に記憶しておく。
【0090】本実施形態に係る熱処理ユニットでは、熱
処理盤58上にウエハWを載置する際の上部温度センサ
と下部温度センサで検出した温度の水平方向の温度差を
監視しており、この温度差が許容範囲以上の場合にはウ
エハWに反りがあるものと判断する。そしてこの温度分
布のしかたからウエハWの反りの程度を把握し、反りの
ない部分を生かすために最も適切な温度を目標温度とし
て決定する。こうして上記データベースから決定された
目標温度が第2目標温度T3 〜T4 (°C)である。
【0091】次に、この熱処理ユニットをベーキングユ
ニット(PREBAKE)として用いる場合の操作につ
いて以下に説明する。
【0092】まず、載置台20上にセットされたウエハ
カセットCR内からウエハ搬送体21によりウエハWが
取り出され、次いでウエハ搬送体21から主ウエハ搬送
機構22にウエハWが引き渡される。主ウエハ搬送機構
22は受け取ったウエハWをレジスト塗布ユニット(C
OT)内に搬送、セットし、ここでウエハWにレジスト
塗布を行なう。次いで、このウエハWをレジスト塗布ユ
ニット(COT)内から主ウエハ搬送機構22がウエハ
Wを取り出し、上記熱処理ユニット内まで搬送し、熱定
盤58の上にウエハWをセットする。
【0093】一方、熱処理ユニットへの電源投入と同時
に熱定盤58内のヒータ93に電力を供給する電力供給
装置95が電力を供給して所定時間の後に熱定盤58は
所定の第1目標温度に維持される。
【0094】このとき、熱定盤58の温度については下
部温度センサS1〜S65で検出しながら制御する。熱
定盤58の温度か第1目標温度に到達して安定すると、
主ウエハ搬送機構22によりこの熱定盤58上にウエハ
Wが載置される。
【0095】熱定盤58上では、下部温度センサS1〜
S65及び上部温度センサS66〜129により、ウエ
ハWの上下各面近傍の温度が検出され、この検出された
温度に基づいてウエハWの温度が推定される。そしてこ
の推定されたウエハWの温度に基づいて、熱定盤58の
温度が制御される。
【0096】ウエハWの温度推定と同時に、熱定盤58
上に載置されたウエハWの反りの有無や反りの程度につ
いても上記上部温度センサS1〜S65及び下部温度セ
ンサS66〜S129から検出された温度に基づいて判
断がなされる。
【0097】そして、反りがないと判断された場合には
定格通りの第1目標温度T1 〜T2(°C)で熱定盤5
8の温度制御がなされる。
【0098】この第1目標温度T1 〜T2 (°C)は、
反りのない良品のウエハWを熱定盤58に載置したとき
に、理想的な熱処理温度がウエハWに作用するような温
度である。従って、時間t4 でウエハWを載置すると熱
定盤58の温度は一旦急激に低下した後、ヒータから供
給される熱量と熱定盤58に蓄積されていた熱量とで昇
温され、理想的な熱処理温度に収束する。そして一連の
熱処理が行われたウエハWが熱定盤58上から搬送さ
れ、次のウエハWについて同様の処理がなされる。
【0099】一方、反りがあると判断された場合には、
上記上部温度センサS1〜S65及び下部温度センサS
66〜S129から検出された温度に基づいて反りの程
度が割り出され、このウエハWのうち、そりのない部分
を生かすのに最適な目標温度を上記データベースから決
定し、この決定された目標温度(第2目標温度)になる
ように熱定盤58の温度を制御する。
【0100】この第2目標温度T3 〜T4 (°C)で制
御すると、図13の実線で示したように、熱定盤58上
にウエハWを載置して表面温度がT4 を下回るまでヒー
タ電源が投入されないため、第1目標温度T1 〜T
2 (°C)で制御した場合(図13中点線で描いた曲
線)よりも低温側で表面温度が推移する。
【0101】このウエハWでは反りが大きく、熱定盤5
8と部分的にしか接触しないため、熱定盤58上面から
奪われる熱量が小さい。そのため、この反ったウエハW
が載置されている間は比較的低い温度となるように温度
制御される。
【0102】また、この第2目標温度T3 〜T4 (°
C)は反ったウエハWを熱定盤58上に載置したときに
反りのない部分に理想的な熱処理を施すような温度であ
る。そのため、この反ったウエハWのうち反りのない部
分については適正な熱処理が施され、ウエハWを最大限
利用可能にする。
【0103】なお、図13中点線で示した曲線は反りの
ないウエハWについて第1目標温度で制御した場合の熱
定盤58の温度変化を示し、一点鎖線で示した曲線は反
りがあるウエハWについて第1目標温度で温度制御した
場合の熱定盤58の温度変化を示す。
【0104】この図13から分かるように、第1目標温
度で制御した場合に比べ、第2目標温度で制御した場合
には低い温度で推移する。このため、反ったウエハWに
ついても適正な熱処理が施される。
【0105】以上説明したように、本実施形態に係る熱
処理ユニットでは、熱定盤58上面に配設した複数個の
下部温度センサS1〜65、及び上部カバー68の下面
側に配設した複数個の上部温度センサS66〜129を
用いて、ウエハWの上下各面近傍の位置の温度を検出す
る。そしてこの検出した温度に基づいて熱定盤58上に
載置されたウエハWの温度を推定し、このウエハWの温
度が適正な熱処理温度で熱処理されるように熱定盤58
の温度を制御する。
【0106】温度の推定には、予めウエハWの各点につ
いて実際の温度と、この各点の上下近傍の位置、例えば
熱定盤58上の点の温度と、上部カバー下面の点との温
度との関係を実測データからデータベース化し、制御装
置120の記憶部に記憶しておく。そしてこのデータベ
ースに上部温度センサと下部温度センサとで検出した温
度を入力して問い合わせることにより、ウエハW各点の
温度が推定される。
【0107】このように、ウエハWの各点の温度と、こ
のウエハWの点の上下に位置する熱定盤58の点及び上
部カバーの点との熱的な関係を予め把握しておき、この
関係を利用してウエハWの温度を推定するので、推定温
度の精度が高く、高精度の温度制御ができる。
【0108】また、この熱処理ユニットでは、下部温度
センサS1〜65と上部温度センサS66〜129とで
検出した温度からウエハWの反りの有無や反りの程度を
把握し、この反りの程度に合わせて熱定盤58の目標温
度を適宜調整して、反りのあるウエハWについても反り
のない部分を生かすような温度で熱処理する。そのた
め、ウエハWに反りがある場合でも、そのウエハWを最
大限利用できるので歩留まりが向上し、生産効率、ひい
ては製造コストが低減できる。
【0109】なお、本発明は上記の実施形態の内容に限
定されるものではない。
【0110】例えば、上記実施形態では内部に熱媒蒸気
を循環させることにより均一に加熱される熱定盤を用い
てウエハWを加熱する装置について説明したが、内部に
ニクロム線ヒータを内蔵し、温度センサなどにより温度
制御する熱盤を用いるものでもよい。
【0111】また、上記実施の形態ではウエハWについ
ての塗布現像処理システム1を例にして説明したが、本
発明はこれ以外の処理装置、例えば、LCD基板用処理
装置などにも適用できることは言うまでもない。
【0112】更に、上記実施形態では熱定盤58上面と
上部カバー68下面とに正方形の升目状に下部温度セン
サS1〜S65と上部温度センサS66〜129とを配
設したが、これらの温度センサは熱定盤58上に同心円
状に配設してもよく、また、もっと多数の温度センサを
配設してもよい。
【0113】また、上記実施形態では、ウエハWの反り
を上部温度センサと下部温度センサとで検出した温度の
水平方向の温度分布から認識する構成としたが、これ以
外の方法として、例えば、ウエハWを載置する前後で熱
定盤58の各点の温度を下部温度センサS1〜65で検
出し、ウエハW載置前後での温度変化を水平方向で比較
することによりウエハWの反りを認識するようにするこ
とも可能である。
【0114】即ち、ウエハWに反りがあると熱定盤58
に載置したときにウエハWと熱定盤58上面との間に不
均一な隙間ができる。隙間が大きい部分では熱定盤58
からウエハWに効率よく熱が伝わらないため、熱定盤5
8の温度はあまり低下しない。
【0115】一方、隙間の小さい部分では熱定盤58か
らウエハWに効率よく熱が伝わるので、熱定盤58表面
から熱が奪われてこの部分の熱定盤58の温度は急激に
低下する。 従って、ウエハWを載置する前と載置直後
とで熱定盤58各部分の温度変化を観測することによ
り、ウエハWの反りの有無や反りの大小を把握すること
ができる。この原理を利用してウエハWの反りの有無や
反りの大小を検出するようにしてもよい。
【0116】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明によれば、熱処理盤の上面上の複数位置と前記被処
理基板の上部空間の所定位置の温度を検出し、これらの
温度から被処理基板の温度を推定して熱処理盤の温度を
制御するので、より被処理基板の温度を正確に把握すこ
とができ、高精度の熱処理が可能となる。
【0117】請求項2記載の本発明によれば、熱処理盤
の上面上に配設した複数の下部温度センサと、前記熱処
理の上部を覆う上部カバー下面側に配設された複数の上
部温度センサとで被処理基板の上下の温度を検出し、こ
れらの温度から被処理基板の温度を推定して熱処理盤の
温度を制御するので、より被処理基板の温度を正確に把
握すことができ、高精度の熱処理が可能となる。
【0118】請求項3記載の本発明によれば、請求項2
に記載の熱処理装置において、前記上部温度センサ及び
下部温度センサが前記熱処理盤上に同心円状に配設され
ているので、より被処理基板の温度を正確に把握すこと
ができ、高精度の熱処理が可能となる。
【0119】請求項4記載の本発明によれば、請求項2
に記載の熱処理装置において、前記上部温度センサ及び
下部温度センサがマトリックス状に配設されているの
で、被処理基板の反りによる温度分布の不均衡を把握し
やすい。そのため、より被処理基板の温度を正確に把握
すことができ、高精度の熱処理が可能となる。
【0120】請求項5記載の本発明によれば、前記熱処
理盤上面の複数位置の温度と前記熱処理盤上部空間の温
度とを検出し、これら検出した温度の温度差から水平方
向の温度分布を割り出して被処理基板の反りの有無や程
度を把握する。そしてこの反りに応じて熱処理盤の温度
制御する際の目標温度を決定し、この決定した目標温度
で温度制御するので、反りのある被処理基板についても
可能な限り多数の製品を製造することができる。そのた
め、歩留まりが向上し、製品の製造コストを低減するこ
とができる。
【0121】また、この熱処理装置では、前記熱処理盤
の上面と、前記被処理基板の上部空間の所定位置とで温
度を検出し、これら検出した温度に基づいて被処理基板
の温度を推定し、この推定した温度に基づいて前記熱処
理盤の温度を上記決定した目標温度に制御するので、よ
り高精度の温度制御ができる。
【0122】請求項6記載の本発明によれば、前記下部
温度センサで前記熱処理盤上面の温度を検出し、前記上
部温度センサで前記上部カバー下面側の温度を検出し、
これら検出した温度の温度差から水平方向の温度分布を
割り出して被処理基板の反りの有無や程度を把握する。
そしてこの反りに応じて熱処理盤の温度制御する際の目
標温度を決定し、この決定した目標温度で温度制御する
ので、反りのある被処理基板についても可能な限り多数
の製品を製造することができる。そのため、歩留まりが
向上し、製品の製造コストを低減することができる。
【0123】また、この熱処理装置では、前記熱処理盤
の上面と、前記被処理基板の上部空間の所定位置とで温
度を検出し、これら検出した温度に基づいて被処理基板
の温度を推定し、この推定した温度に基づいて前記熱処
理盤の温度を上記決定した目標温度に制御するので、よ
り高精度の温度制御ができる。
【0124】請求項7記載の本発明によれば、前記熱処
理盤上面の複数位置の温度を検出し、この熱処理盤上に
被処理基板を載置した前後の温度変化から被処理基板の
反りの有無や程度を把握する。そしてこの反りに応じて
熱処理盤の温度制御する際の目標温度を決定し、この決
定した目標温度で温度制御するので、反りのある被処理
基板についても可能な限り多数の製品を製造することが
できる。そのため、歩留まりが向上し、製品の製造コス
トを低減することができる。
【0125】また、この熱処理装置では、前記熱処理盤
の上面と、前記被処理基板の上部空間の所定位置とで温
度を検出し、これら検出した温度に基づいて被処理基板
の温度を推定し、この推定した温度に基づいて前記熱処
理盤の温度を上記決定した目標温度に制御するので、よ
り高精度の温度制御ができる。
【0126】請求項8記載の本発明によれば、前記熱処
理盤上面に複数の下部温度センサを配設し、この熱処理
盤上に被処理基板を載置した前後の温度変化から被処理
基板の反りの有無や程度を把握する。そしてこの反りに
応じて熱処理盤の温度制御する際の目標温度を決定し、
この決定した目標温度で温度制御するので、反りのある
被処理基板についても可能な限り多数の製品を製造する
ことができる。そのため、歩留まりが向上し、製品の製
造コストを低減することができる。
【0127】また、この熱処理装置では、前記熱処理盤
の上面に配設した複数の下部温度センサと、前記上部カ
バー下面側に配設した複数の上部温度センサとで、被処
理基板上下各面の近傍の温度を検出する。そしてこれら
検出した温度に基づいて被処理基板の温度を推定し、こ
の推定した温度に基づいて前記熱処理盤の温度を上記決
定した目標温度に制御するので、より高精度の温度制御
ができる。
【0128】請求項9記載の本発明によれば、請求項5
〜8のいずれかに記載の熱処理装置において、反りのな
い被処理基板を熱処理温度に維持できる温度、及び、反
りのある被処理基板について平坦な部分を熱処理温度に
維持できる温度の中から前記目標温度を決定する。即
ち、被処理基板の反りの有無に応じて熱処理盤の温度を
調節し、それぞれの被処理機盤に最も適切な温度で熱処
理する。そのため、反りのない被処理基板についてはも
ちろんのこと、反りのある被処理基板についても可能な
限り多数の製品を製造できるように熱処理するので、歩
留まりが向上し、製品の製造コストを低減することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る塗布・現像装置の平面
図である。
【図2】本発明の実施形態に係る塗布・現像装置の側面
図である。
【図3】本発明の実施形態に係る塗布・現像装置の背面
図である。
【図4】本発明の実施形態に係る熱処理ユニットの平面
図である。
【図5】本発明の実施形態に係る熱処理ユニットの垂直
断面図である。
【図6】本発明の実施形態に係る熱処理ユニットの垂直
断面図である。
【図7】本発明の実施形態に係る熱定盤の平面図であ
る。
【図8】本発明の実施形態に係る上部カバーを下から見
た平面図である。
【図9】本発明の実施形態に係る熱処理ユニットのブロ
ック図である。
【図10】本発明の実施形態に係る熱処理ユニットの温
度特性を示した図である。
【図11】本発明の実施形態に係る熱処理ユニットの作
動状態を示したタイミングチャートである。
【図12】本発明の実施形態に係る熱処理ユニットの温
度特性を示した図である。
【図13】本発明の実施形態に係る熱処理ユニットの作
動状態を示したタイミングチャートである。
【図14】従来の熱処理ユニットの垂直断面図である。
【符号の説明】
W ウエハ 58 熱定盤 S1〜65 上部温度センサ S66〜S129 下部温度センサ 120 制御部 93 ヒータ 68 上部カバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G01K 1/14 G01K 1/14 L G05D 23/00 G05D 23/00 F 23/19 23/19 J

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理基板が載置される熱処理盤と、 前記熱処理盤上面の複数位置の温度を検出する手段と、 前記被処理基板の上部空間の所定位置の温度を検出する
    手段と、 前記検出した温度に基づいて、前記被処理基板の温度を
    推定する手段と、 前記推定した温度に基づいて前記熱処理盤の温度を制御
    する手段と、 を具備することを特徴とする熱処理装置。
  2. 【請求項2】 被処理基板が載置される熱処理盤と、 前記熱処理盤を加熱するヒータと、 前記熱処理盤上に配設された複数の下部温度センサと、 前記熱処理盤の上部を覆う上部カバーと、 前記上部カバーの下面側に配設された複数の上部温度セ
    ンサと、 前記上部センサ及び前記下部温度センサで検出した温度
    に基づいて、前記被処理基板の温度を推定する手段と、 前記推定した温度に基づいて前記ヒータの出力を制御す
    る制御部と、を具備することを特徴とする熱処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の熱処理装置であって、
    前記上部温度センサ及び下部温度センサが前記熱処理盤
    上に同心円状に配設されていることを特徴とする熱処理
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の熱処理装置であって、
    前記上部温度センサ及び下部温度センサがマトリックス
    状に配設されていることを特徴とする熱処理装置。
  5. 【請求項5】 被処理基板が載置される熱処理盤と、 前記熱処理盤上面の複数位置の温度を検出する手段と、 前記被処理基板の上部空間の所定位置の温度を検出する
    手段と、 前記検出した前記熱処理盤上面の温度と前記被処理基板
    の上部空間の温度との温度差に基づいて、前記熱処理盤
    の目標温度を決定する手段と、 前記検出した温度に基づいて、前記被処理基板の温度を
    推定する手段と、 前記推定した温度に基づいて前記熱処理盤の温度を前記
    決定した目標温度に制御する手段と、 を具備することを特徴とする熱処理装置。
  6. 【請求項6】 被処理基板が載置される熱処理盤と、 前記熱処理盤上面に配設された複数の下部温度センサ
    と、 前記熱処理盤の上部を覆う上部カバーと、 前記上部カバーの下面側に配設された複数の上部温度セ
    ンサと、 前記下部温度センサで検出した温度と前記上部温度セン
    サで検出した温度との温度差に基づいて、前記熱処理盤
    の目標温度を決定する手段と、 前記下部センサ及び前記上部センサで検出した温度に基
    づいて前記被処理基板の温度を推定する手段と、 前記推定した温度に基づいて、前記熱処理盤の温度を前
    記決定した目標温度に制御する制御部と、 を具備することを特徴とする熱処理装置。
  7. 【請求項7】 被処理基板が載置される熱処理盤と、 前記熱処理盤上面の複数位置の温度を検出する手段と、 前記被処理基板の上部空間の所定位置の温度を検出する
    手段と、 前記被処理基板を載置する前後の前記複数位置の温度変
    化に基づいて、前記熱処理盤の目標温度を決定する手段
    と、 前記検出した温度に基づいて、前記被処理基板の温度を
    推定する手段と、 前記推定した温度に基づいて前記熱処理盤の温度を前記
    決定した目標温度に制御する手段と、 を具備することを特徴とする熱処理装置。
  8. 【請求項8】 被処理基板が載置される熱処理盤と、 前記熱処理盤上面に配設された複数の下部温度センサ
    と、 前記熱処理盤の上部を覆う上部カバーと、 前記上部カバーの下面側に配設された複数の上部温度セ
    ンサと、 前記下部温度センサで検出した、被処理基板を載置する
    前後の温度変化に基づいて、前記熱処理盤の目標温度を
    決定する手段と、 前記下部センサ及び前記上部センサで検出した温度に基
    づいて前記被処理基板の温度を推定する手段と、 前記推定した温度に基づいて、前記熱処理盤の温度を前
    記決定した目標温度に制御する制御部と、 を具備することを特徴とする熱処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項5〜8のいずれかに記載の熱処理
    装置であって、 前記目標温度が、反りのない被処理基板を熱処理温度に
    維持できる温度、及び、反りのある被処理基板について
    平坦な部分を熱処理温度に維持できる温度の中から決定
    される温度であることを特徴とする熱処理装置。
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