JPH11329182A - 絶縁導体を固定したケース及び絶縁導体とケースの固 定方法 - Google Patents

絶縁導体を固定したケース及び絶縁導体とケースの固 定方法

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JPH11329182A
JPH11329182A JP16408098A JP16408098A JPH11329182A JP H11329182 A JPH11329182 A JP H11329182A JP 16408098 A JP16408098 A JP 16408098A JP 16408098 A JP16408098 A JP 16408098A JP H11329182 A JPH11329182 A JP H11329182A
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JP
Japan
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case
insulated conductor
light
unit
light receiving
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JP16408098A
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English (en)
Inventor
Takaaki Iwasaki
孝明 岩崎
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Keyence Corp
Original Assignee
Keyence Corp
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  • Insertion, Bundling And Securing Of Wires For Electric Apparatuses (AREA)
  • Switch Cases, Indication, And Locking (AREA)
  • Switches Operated By Changes In Physical Conditions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁導体のケースからの引出部分を密封して
固定する、絶縁導体を固定したケース、及び絶縁導体と
ケースの固定方法を提供すること。 【解決手段】 インナーケース2を合成樹脂材の二つの
ケース2b、2cで構成し、ケース2b、2cと一体に
形成された半円筒状の接続部6b、6cの内周面には同
径で半円形状のリブ6x、6yを設ける。一方のケース
2cに、基板に載置された発光素子または受光素子を収
納し、リード線7と電気的に接続する。リード線7の導
体7bの表面には熱可塑性樹脂の絶縁被覆7aが施され
ている。ケース2b、2cを重ね、リブ6x、6yと絶
縁被覆7aを接触させエッジ部2d、2eを熱溶着によ
りシールする。カップリングをケース2cに当接して超
音波振動させることによりリブ6x、6yと絶縁被覆7
aとは超音波で熱溶着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気部品を収納す
るケースと電気部品に接続された絶縁導体を固定した、
絶縁導体を固定したケース及び絶縁導体とケースの固定
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一定の範囲を検知する光電スイッチとし
て、図12に示すような光軸の増減が可能な多光軸光電
スイッチが知られている。図12は6つの光軸を有する
多光軸光電スイッチの例の斜視図であり、投光部51
と、受光部52とが対向して設けられている。投光部5
1には図示しない6個の発光素子が配置されており、受
光部52には6個の受光素子53a〜53fが配置され
ている。これらの各発光素子と各受光素子53a〜53
fとは各々光軸同士が一致するような構造をなしてい
る。受光部52は、基本ユニット54と、この基本ユニ
ット54および相互間に接続可能な増設ユニット55
と、この増設ユニット55および基本ユニット54に接
続可能なエンドユニット56とから構成されている。受
光素子または発光素子の外部ケースとなる各ユニット
は、合成樹脂材を用いて構成される。
【0003】図13は、図12の多光軸光電スイッチの
受光部52の組立図である。基本ユニット54は、略中
央部に段差が形成され、太部54aとこの太部54aと
一体形成された細部54bとから構成されている。細部
54bには係合突起部54cと案内溝54dが形成され
ている。増設ユニット55は、略中央部に段差が形成さ
れ、中空状の継手部55aとこの継手部55aと一体形
成された受光素子取付部55cとから構成されている。
中空状の継手部55aの側面には基本ユニット54の係
合突起部54cが係合される係合孔55bが設けられて
いる。また、受光素子取付部55cには、係合突起部5
5dと案内溝55eが形成されている。エンドユニット
56の側面には増設ユニット55の係合突起部55dが
係合される係合孔56aが形成されている。
【0004】これらのユニットで多光軸光電スイッチを
組み立てる際は、基本ユニット54の細部54bを増設
ユニット55の継手部55aに差し込んで、増設ユニッ
ト55の図示しない凸部を案内溝54d内を摺動させて
両者を連結する。この際にいずれか一方に設けた雌型コ
ネクタと他方に設けた雄型コネクタとを嵌合する。ま
た、増設ユニット55の素子取付部55cをエンドユニ
ット56に差し込んで、エンドユニット56の図示しな
い凸部を案内溝55e内を摺動させて両者を連結する。
この際にいずれか一方に設けた雌型コネクタと他方に設
けた雄型コネクタとを嵌合する。これにより基本ユニッ
ト54、増設ユニット55、エンドユニット56が機械
的電気的に連結接続される。雌型コネクタまたは雄型コ
ネクタはリード線を介して電源に接続される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】受光素子または発光素
子を合成樹脂材のケースに収納して使用する多光軸光電
スイッチのように、電気部品を合成樹脂材のケースに収
納し、絶縁導体を電気部品に接続して通電する構成のも
のにおいては、絶縁導体のケースからの引出部分が密封
されていないので塵や水等が入りやすく、電気部品が誤
動作したり、絶縁導体の絶縁が劣化するという問題があ
った。
【0006】本発明は、上記課題に鑑みなされたもの
で、絶縁導体のケースからの引出部分を密封して固定す
る構成の絶縁導体を固定したケース、及び絶縁導体とケ
ースの固定方法の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明においては、絶縁導体を固定し
たケースを、電気部品を収納し端部にリブを形成したケ
ースと、前記電気部品と接続された絶縁導体とを備え、
前記リブと絶縁導体とは超音波振動により熱溶着で固定
した構成としている。
【0008】また、請求項2に係る発明においては、請
求項1に記載の絶縁導体を固定したケースに、予め定め
た個数の発光素子を有するユニットを配列してなる投光
部と、予め定めた個数の受光素子を有するユニットを配
列して前記投光部の発光素子数と同数の受光素子を備え
てなる受光部とからなる多光軸光電スイッチの発光素子
または受光素子を収納している。
【0009】また、請求項3に係る発明においては、絶
縁導体とケースの固定方法を、電気部品を合成樹脂材の
ケースに収納して絶縁導体と接続し、ケース端部に形成
したリブを絶縁導体に接触させ、超音波振動によりリブ
と絶縁導体を熱溶着する構成としている。
【0010】また、請求項4に係る発明においては、請
求項3に記載の絶縁導体の固定方法を、予め定めた個数
の発光素子を有するユニットを配列してなる投光部と、
予め定めた個数の受光素子を有するユニットを配列して
前記投光部の発光素子数と同数の受光素子を備えてなる
受光部とからなる多光軸光電スイッチの発光素子または
受光素子を、前記ケースに収納した構成に適用してい
る。
【0011】請求項1及び請求項3に係る発明において
は、ケースに収納した電気部品と接続される絶縁導体
を、ケース端部に形成したリブと超音波振動により熱溶
着により固定する構成としている。このため、絶縁導体
のケースからの引出部分は密閉されて防塵、防水効果に
優れており、電気部品の誤動作や損傷を防止し、絶縁導
体の絶縁劣化を防止できる。
【0012】また、請求項2及び請求項4に係る発明に
おいては、請求項1に記載の絶縁導体を固定したケース
及び請求項3に記載の絶縁導体とケースの固定方法を、
多光軸光電スイッチの発光素子または受光素子が収容さ
れるケースと絶縁導体の固定に適用しているので、多光
軸光電スイッチの動作の信頼性が向上する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1ないし図11を参照して多光軸光電スイッチの
例で説明する。図3は増設ユニットの構成部材であるイ
ンナーケースと固定枠を示す分解斜視図である。図3に
おいて、12は透光性の合成樹脂材からなる封止体によ
り必要数の発光素子または受光素子を封止しているイン
ナーケース、12aはインナーケース12の一方端部に
設けられている雄型コネクタで、インナーケース12の
他方の端部には雌型コネクタが設けられている。
【0014】12b、12cはインナーケース12の側
面に設けられている突起部である。なお、図示されてい
ないがインナーケース12の他方の側面にも突起部12
d、12eが設けられている。また、インナーケース1
2の表面から段部12f、12gが形成されており、両
側面と段部12f、12gの間は空間部が形成されてい
る。
【0015】13は金属板により断面略コ字状に形成さ
れる固定枠で、両側面に係合孔13b〜13eを形成し
ている。固定枠13の係合孔13b〜13eにインナー
ケース12の前記突起部12b〜12eをそれぞれ係合
してインナーケース12の光路側表面のみを露出させ、
両側面と底面を金属板で覆いインナーケース12を固定
枠13で保持する。固定枠13の底板の一方端部には作
用を後述するロックアーム係合孔13aが長手方向に形
成されている。13f,13gは両側面のエッジ部であ
る。
【0016】図4は増設ユニットの他の構成部材のアウ
ターケースを示す斜視図である。アウターケース14は
金属材料を用いて成型加工により溝状に形成されてお
り、内側の両側面には対称の位置に案内溝14a、14
bが設けられている。また、アウターケースの内側の一
方の側面には案内突起部14c、14dが設けられてお
り、他方の内側の側面には、案内突起部14c、14d
と対称の位置に案内突起部14e、14fが設けられて
いる。14gはアウターケースの底板の一方端部の長手
方向に突出して形成された合成樹脂材を用いたスペーサ
であり、2個所の突出部が設けられている。スペーサ1
4gはユニット連結時に連結案内具として作用し、ユニ
ット連結後にはその弾性力でユニットのガタつきを防止
する。
【0017】図5は、図4の矢視A方向からみた正面図
である。スペーサ14gが設けられている側とは反対側
のアウターケースの底面端部には、板厚方向に隣接する
他のユニットのスペーサが挿入されるスペーサ挿入孔1
4hが2個所に形成されており、連結案内用のスペーサ
の2個所の突出部を挿入して他のユニットと連結する。
また、アウターケース14の両側面から連接された傾斜
部14i、14jの先端には、インナーケース12の表
面に形成された段部12f、12gと同じ長さにエッジ
14k、14lが形成されている。
【0018】図6は増設ユニットを組立てた状態を示す
斜視図である。インナーケース12を保持している固定
枠13のエッジ部13f、13gを、アウターケース1
4の案内溝14a、14bの上面に接触させ、また固定
枠13の両側面をアウターケース14の案内突起部14
c〜14fに接触させながらスライドして、固定枠13
をアウターケース14の内側に所定位置まで挿入する。
固定枠13は、アウターケース14の底面からねじを挿
入する等により固定される。
【0019】この際に、インナーケース12の両側面に
形成された段部12f、12gと、アウターケース14
のエッジ14i、14jが当接し、インナーケース12
の表面と、アウターケース14の傾斜部14i、14j
とにより段差なくなだらかな連続面で増設ユニットの表
面が形成される。このようにして、光学素子の光路を露
出させてインナーケース12を保持した固定枠13がア
ウターケース14内に収納固定される。
【0020】各ユニットを連結する際には中継金具を使
用する。図7は、アウターケース14内に取り付ける中
継金具を示す分解斜視図であり、図8は中継金具の底面
図である。中継金具15は中央に開口部15aが形成さ
れており、その下部にはロックアーム17が板バネ19
により弾性を付与されて取り付けられている。16はゴ
ム等の弾性材で形成されているパッキンで中央には開口
部16aが形成されており、中継金具15に嵌めこまれ
ている。
【0021】アウターケース14の底面に形成したねじ
孔14m、14n、中継金具15の底面に形成されたね
じ孔18a、18bを通してねじ18をねじ込み、中継
金具15をアウターケース14内に固定する。アウター
ケース14内に固定された中継金具の位置にはインナー
ケース12の雌型コネクタが配置される。他のユニット
のインナーケースが増設ユニットのアウターケース14
に挿入されると、他のユニットのインナーケースの端部
に形成されている雄型コネクタは中継金具15の開口部
15aとパッキン16の開口部16aを通過して、当該
増設ユニットの雌型コネクタと電気的に接続される。パ
ッキン16は他のユニットと連結される際の機械的衝撃
を緩和し、また、両コネクタ接続部の防塵、防水手段と
して作用する。
【0022】他のユニットを連結する際に、中継金具1
5のロックアーム17が隣接する他のユニットの固定枠
の底板に形成されているロックアーム係合孔の先端に押
圧されて浮き上がり、板バネ19により弾性を付与され
つつ前記固定枠の底板を乗り越えるようにしてロックア
ーム係合孔と強固に係合される。また、アウターケース
14の底板の一方の端部に形成されている連結案内用の
スペーサは、他のユニットのアウターケースの底板先端
に形成されているスペーサ挿入孔に挿入される。合成樹
脂材を用いたスペーサは、前記のように弾性力でユニッ
ト連結後のガタつきを防止する。このようにして、増設
ユニットと他のユニットとは電気的、機械的に連結接続
される。
【0023】図9は、多光軸光電スイッチの組立図であ
る。図9において、1は基本ユニット、11は増設ユニ
ット、21はエンドユニットである。基本ユニット1
は、透光性の合成樹脂材からなる封止体により必要数の
発光素子または受光素子を封止しているインナーケース
2、インナーケース2を保持する固定枠3、固定枠3が
挿入されるアウターケース4、エンドカバー5、取付部
6、リード線7で構成されている。
【0024】インナーケース2の一方端部には雄型コネ
クタ2aが設けられており、他方端部はリード線7に電
気的に接続されている。また、インナーケース2の両側
面には突起部が設けられており、突起部を固定枠3の両
側面に形成される係合孔3b・・・に係合してインナー
ケース2を固定枠3に固定する。
【0025】アウターケース4の断面形状は、増設ユニ
ット11のアウターケース14の断面形状と同一の形状
で溝状に形成されている。すなわち、アウターケース4
の内側の両側面には、対称の位置に案内溝4a、4bが
形成されている。また、アウターケースの内側の一方の
側面には案内突起部4c、4dが形成されており、他方
の内側の側面には、対称の位置に案内突起部4e、4f
が形成されている(一方側面の案内溝4b、案内突起部
4e、4fは図示しない)。さらにアウターケース4の
開放側端部の底面先端にはスペーサ挿入孔が設けられて
おり、隣接する増設ユニットの連結案内用スペーサの突
出部が挿入される。
【0026】アウターケース4の他方の端部はエンドカ
バー5の端面と密着しており、固定枠3は、アウターケ
ース4およびエンドカバー5の底面からねじ等により固
定される。エンドカバー5の表面には傾斜部5a、5b
が形成されており、インナーケース2の表面とエンドカ
バー5の表面とは段差なくなだらかな連続面が形成され
る。
【0027】エンドユニット21は、エンドブロック2
2、中継金具用カバー23、取付部25が設けられてい
る。エンドブロック22には雌型コネクタ取付基板が配
置されており、中継金具内で雌型コネクタと増設ユニッ
ト11の雄型コネクタとを電気的に接続し、取付部25
に取付け部材を固定する。中継金具用カバー23はイン
ナーケース2、12と同様の透光性の合成樹脂材で形成
され、中継金具用カバー23の表面とアウターケース2
4の傾斜部とは段差なくなだらかな連続面が形成され
る。
【0028】アウターケース24の開放端の底面には長
手方向にスペーサが突出して設けられている。増設ユニ
ットの固定枠13をエンドユニット21のアウターケー
ス24に挿入し、エンドユニット21の中継金具に設け
られているロックアームを増設ユニットの固定枠13の
底板に設けている係合孔13aに係合する。また、アウ
ターケース24の底板に設けたスペーサを増設ユニット
11のアウターケース14の底板に設けたスペーサ挿入
孔に挿入して、増設ユニット11とエンドユニット21
とを機械的電気的に連結接続する。
【0029】図10は、図9のようにして機械的電気的
に連結接続された多光軸光電スイッチの斜視図である。
本発明においては、アウターケースの底面内側に配置さ
れる中継金具に設けたロックアームと固定枠の底板に長
手方向に形成されているロックアーム係合孔、およびア
ウターケースの底板に長手方向に設けたスペーサとアウ
ターケースの底板に板厚方向に設けたスペーサ挿入孔に
より隣接するユニット同士の連結がなされる。このよう
にユニット同士の連結機構はすべてアウターケースの底
面内側に設けられているので、アウターケースの外側表
面には連結機構を含めて突出した部分は存在せず、多光
軸光電スイッチの表面は滑らかに形成される。
【0030】図10の例では、基本ユニット1、増設ユ
ニット11、エンドユニット21をそれぞれ1ユニット
づつ連結している。しかしながら、必要とする光軸数に
応じて基本ユニット1にエンドユニット21を連結して
も良く、また、増設ユニットを所定数連結する構成とす
ることもできる。
【0031】図11は、エンドユニットに設ける取付け
部材の分解斜視図である。図において、25aはエンド
ユニット21の取付部25の表面に突出して円環状に形
成されているリブである。26は第1取付け金具で内面
に前記リブ25aを収容する溝26aが形成されてい
る。また、端面にはねじ孔26b、26cが形成されて
いる。26dは所定の大きさに形成された取付け孔であ
る。
【0032】27は第2取付け金具で内面に前記リブ2
5aを収容する溝27aが形成されている。また、端面
にはねじ孔27b、27cが形成されている。エンドユ
ニット21の取付部25に対して、二つ割の構成とされ
ている第1の取付け金具26と第2取付け金具27と
を、それぞれ溝26a、27aに取付部25の表面に形
成されているリブ25aを収容して位置合わせを行い、
ねじ28をねじ孔27b,26bと27a、26aにそ
れぞれ挿入してねじ止めし、第1の取付け金具26と第
2取付け金具27とをエンドユニット21の取付部25
に固定する。エンドユニット21を支持部材に固定する
際に、リブ25aと溝26a、27aにより重量を支持
して仮止めすることができる。
【0033】多光軸光電スイッチの受光部と投光部とは
所定の距離だけ離間して配置され、それぞれエンドユニ
ットに形成されている前記取付け孔26dの位置でねじ
止めすることにより、台座や取付け枠等に固定される。
【0034】図1は、基本ユニット1のインナーケース
2の一方端部(雄型コネクタ2aが設けられている側と
は反対側の端部)を示す分解斜視図である。インナーケ
ース2は透光性の合成樹脂材からなる中空箱状の第1の
ケース2bと第2のケース2cで構成される。第1のケ
ース2bと第2のケース2cの端部には、中空円筒状の
接続部6b、6cが一体に形成されている。
【0035】接続部6b、6cには、リード線7と接触
する内周の位置に半円状にリブ6x、6yを形成する。
リブ6x、6yは同径として、第1のケース2bと第2
のケース2cを重ねたときにリード線7の表面と接触す
る高さに形成されている。また、リブ6x、6yはリー
ド線7の長手方向に複数条同一の位置に形成される。
【0036】導体7bの表面は、塩化ビニールのような
熱可塑性樹脂の絶縁材で絶縁被覆7aが施されている。
二つ割のケースの一方、例えば第2のケース2cに、基
板に載置された発光素子または受光素子を収納し、リー
ド線7と電気的に接続する。第2のケース2cに第1の
ケース2bを重ね、エッジ部2d、2eを熱溶着により
シールする。この熱溶着には、一般的なヒートシーラを
使用する。
【0037】この際に、接続部6b、6cもヒートシー
ラにより熱溶着するとリード線7の絶縁被覆7aが溶解
してしまうので、本発明においては接続部6b、6cと
リード線7とは、超音波による摩擦熱で熱溶着してシー
ルしている。
【0038】図2は、接続部6b、6cとリード線7と
を超音波により熱溶着する例を示す概略の側面図であ
る。図1と同一のところまたは対応する部分には同じ符
号を付している。図2において、第2のケース2cを支
持台30に載置し、支持台30と接続部6cとの間に加
圧部材35を介在させる。第1のケース2bを第2のケ
ース2cに重ね、接続部6b、6cに形成したリブ6
x、6yをリード線7の絶縁被覆7aに接触させる。
【0039】加圧カップリング31と加圧部材35によ
り接続部6b、6cを挟持し、加圧カップリング31に
コーン状のカップリング33を接触させる。コーン状の
カップリング33は、高周波装置34により超音波で励
振される。高周波装置34は、交流電源に高周波発振器
を接続し、高周波発振器の出力で直流励振回路と高周波
励振回路動作させてコーン状のカップリング33を超音
波で励振する周知の構成のものを使用する。
【0040】コーン状のカップリング33を超音波で励
振すると、加圧カップリング31に超音波波振動が伝達
され、接続部6b、6cのリブ6x、6yが超音波で振
動する。このため、リブ6x、6yとリード線7の絶縁
被覆7aとの間で超音波振動による摩擦熱が発生する。
リブ6x、6yと絶縁被覆7aとの接触面の温度が一定
値に達したときに、加圧カップリング31の上部に設け
た重錘32を作用させてリブ6x、6yを押圧する。
【0041】絶縁被覆7aの表面はリブ6x、6yの超
音波振動による摩擦熱で僅かに溶融しており、重錘32
によりリブ6x、6yが押圧されるとリブ6x、6yの
先端面がリード線7の全周を覆うようにして絶縁被覆7
aの表面と接合される。このようにして、リード線7は
接続部6b、6cで密閉されてインナーケース2に固定
される。リブ6x、6yはリード線7の長手方向に複数
条形成されているので、リブ6x、6yの条数だけの接
合面が多重に形成されることになり、リード線7とイン
ナーケース2との密封を効果的に行える。
【0042】上記したように、受光素子または発光素子
を合成樹脂材のケースに収納して使用する多光軸光電ス
イッチのリード線の引出部分を超音波接合により密閉固
定する例で本発明を説明した。本発明はこのような多光
軸光電スイッチに限定されるものではなく、電気部品を
合成樹脂材のケースに収納し、絶縁導体を電気部品に接
続して通電する構成のものにおいて、絶縁導体をケース
に密封して固定する際に適用でき、絶縁導体とケース間
の防塵性、防水性を高めることができる。
【発明の効果】
【0043】以上説明したように、請求項1及び請求項
3に係る発明においては、ケースに収納した電気部品と
接続される絶縁導体を、ケース端部に形成したリブと超
音波振動により熱溶着により固定する構成としている。
このため、絶縁導体のケースからの引出部分は密閉され
て防塵、防水効果に優れており、電気部品の誤動作や損
傷を防止し、絶縁導体の絶縁劣化を防止できる。
【0044】また、請求項2及び請求項4に係る発明に
おいては、請求項1に記載の絶縁導体を固定したケース
及び請求項3に記載の絶縁導体とケースの固定方法を、
多光軸光電スイッチの発光素子または受光素子が収容さ
れるケースと絶縁導体の固定に適用しているので、多光
軸光電スイッチの動作の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示すインナーケー
スとリード線の配置を示す分解斜視図である。
【図2】超音波によりリード線をインナーケースに溶着
して固定する例を示す側面図である。
【図3】本発明が適用される多光軸光電スイッチの増設
ユニットの一部を示す分解斜視図である。
【図4】図3の増設ユニットのアウターケースを示す分
解斜視図である。
【図5】図3の矢視A方向からみた正面図である。
【図6】増設ユニットの斜視図である
【図7】中継金具の配置を示す分解斜視図である。
【図8】中継金具の底面図である。
【図9】多光軸光電スイッチの組立図である。
【図10】多光軸光電スイッチの斜視図である。
【図11】エンドユニットの取付け部材の分解斜視図で
ある。
【図12】多光軸光電スイッチの従来例を示す斜視図で
ある。
【図13】多光軸光電スイッチの従来例の組立図であ
る。
【符号の説明】
1 基本ユニット 2、12 インナーケース 2a、12a 雄型コネクタ 2b 第1のケース 2c 第2のケース 3、13 固定枠 4、14、24 アウターケース 5 エンドカバー 6、25 取付部 6x、6y リブ 7 リード線 7a 絶縁被覆 11 増設ユニット 15 中継金具 21 エンドユニット 31 加圧カップリング 32 重錘 33 コーン状カップリング 34 高周波装置 35 加圧台 51 投光部 52 受光部 53a〜53f 受光素子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気部品を収納し端部にリブを形成した
    ケースと、前記電気部品と接続された絶縁導体とを備
    え、前記リブと絶縁導体とは超音波振動により熱溶着で
    固定されてなることを特徴とする絶縁導体を固定したケ
    ース。
  2. 【請求項2】 予め定めた個数の発光素子を有するユニ
    ットを配列してなる投光部と、予め定めた個数の受光素
    子を有するユニットを配列して前記投光部の発光素子数
    と同数の受光素子を備えてなる受光部とからなる多光軸
    光電スイッチの発光素子または受光素子を、前記ケース
    に収納したことを特徴とする請求項1に記載の絶縁導体
    を固定したケース。
  3. 【請求項3】 電気部品を合成樹脂材のケースに収納し
    て絶縁導体と接続し、ケース端部に形成したリブを絶縁
    導体に接触させ、超音波振動によりリブと絶縁導体を熱
    溶着して固定したことを特徴とする絶縁導体とケースの
    固定方法。
  4. 【請求項4】 予め定めた個数の発光素子を有するユニ
    ットを配列してなる投光部と、予め定めた個数の受光素
    子を有するユニットを配列して前記投光部の発光素子数
    と同数の受光素子を備えてなる受光部とからなる多光軸
    光電スイッチの発光素子または受光素子を、前記ケース
    に収納したことを特徴とする請求項3に記載の絶縁導体
    とケースの固定方法。
JP16408098A 1998-05-07 1998-05-07 絶縁導体を固定したケース及び絶縁導体とケースの固 定方法 Pending JPH11329182A (ja)

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