JP2001258094A - 電気音響変換器 - Google Patents

電気音響変換器

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JP2001258094A
JP2001258094A JP2000070503A JP2000070503A JP2001258094A JP 2001258094 A JP2001258094 A JP 2001258094A JP 2000070503 A JP2000070503 A JP 2000070503A JP 2000070503 A JP2000070503 A JP 2000070503A JP 2001258094 A JP2001258094 A JP 2001258094A
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Tomoya Suzuki
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  • Electrostatic, Electromagnetic, Magneto- Strictive, And Variable-Resistance Transducers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アーマチュア部における振動が阻害されるこ
となく、適切な音圧特性を得ることが可能な電気音響変
換器を提供すること。 【解決手段】 電気音響変換器1は、トップハウジング
4とボトムハウジング5とからなるハウジング2を有す
る。ハウジング2内には、駆動ユニット部10が配設さ
れる。ボトムハウジング5の底部には、一対の貫通穴
8,8が形成されている。駆動ユニット部10はボビン
部21を有し、このボビン部21はコイル側端子部3
4,34と信号入力用端子部35,35とが設けられた
基部22を有する。基部22には、信号入力用端子部3
5,35の端部に向って突出した突部26,26が一体
に形成されている。突部26,26は、貫通穴8,8に
対応した位置に設けられており、駆動ユニット部10が
ボトムハウジング5に対して組み付けられるときに、ボ
トムハウジング5の底部に形成された貫通穴8,8に挿
入される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、補聴器等に用いら
れる電気音響変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の電気音響変換器として、たとえ
ば特開昭58−99099号公報に開示されたようなも
のが知られている。この特開昭58−99099号公報
に開示された電気音響変換器は、ハウジングとしてのケ
ースと、ケース内に配設される駆動ユニット部とを有し
ている。駆動ユニット部は、板状の部材と、コイルと、
一対の磁石と、ヨークとからなる。板状の部材は、基板
部と、基板部の両端部より平行に延びた側板部と、基板
部の中央部より側板部間に延びたアーマチュアとからな
る。コイルは、板状の部材の側板部の内面に接着されて
いる。一対の磁石は、ヨークの内部の相対向する面に夫
々が固定されており、ヨークの両側面と板状の部材の側
板部の先端部内面とが固定されている。板状の部材とヨ
ークとが固定された状態において、アーマチュアの先端
部は、一対の磁石に接触しないように、磁石間に挿入さ
れている。駆動ユニット部は、ヨークの下面がケースの
底面に固定されることにより、ケースに固定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
58−99099号公報に開示されたような電気音響変
換器では、駆動ユニット部をケースに固定したときに、
板状の部材とケースとが接触した状態となる惧れがあ
り、板状の部材とケースとが接触した場合には、アーマ
チュアの振動が阻害されることになり、適切な音圧周波
数特性を得ることができなくなる。
【0004】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、アーマチュア部における振動が阻害されることな
く、適切な音圧周波数特性を得ることが可能な電気音響
変換器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電気音響変
換器は、導線が巻回されることにより構成されるコイル
と、一対の磁石と、アーマチュア部とがハウジング内に
配設された電気音響変換器であって、導線が巻回されて
コイルが形成されると共に、一対の磁石が所定間隔を有
して固定されるボビン部を有し、アーマチュア部は、ボ
ビン部に対して固定されており、ボビン部には、ボビン
部をハウジング内に配設するときに、ハウジングに対し
てボビン部を位置決めするための位置決め部が形成され
ていることを特徴としている。
【0006】本発明に係る電気音響変換器では、導線が
巻回されてコイルが形成されると共に、一対の磁石が所
定間隔を有して固定されるボビン部を有し、アーマチュ
ア部は、ボビン部に対して固定されており、ボビン部に
は、ボビン部をハウジング内に配設するときに、ハウジ
ングに対してボビン部を位置決めするための位置決め部
が形成されているので、位置決め部によりボビン部及び
アーマチュア部はハウジングに対して適切な位置に配設
され、アーマチュア部が固定された状態のボビン部をハ
ウジング内に配設したときにアーマチュア部とハウジン
グとが接触するのを抑制することができる。この結果、
アーマチュア部における振動が阻害されることがなく、
適切な音圧周波数特性を有した電気音響変換器を得るこ
とができる。
【0007】また、ハウジングには、開口部が形成され
ており、位置決め部は、ボビン部の開口部に対応する位
置に設けられ、開口部に挿入される突部により構成され
ることが好ましい。このように、ハウジングの底部に、
開口部が形成され、位置決め部が、ボビン部の開口部に
対応する位置に設けられ、開口部に挿入される突部によ
り構成されることにより、ハウジングに対してボビン部
及びアーマチュア部を適切な位置に確実に配設し得る位
置決め部の構造を簡易且つ低コストで実現することがで
きる。
【0008】また、ボビン部には、導線の端部が接続さ
れたコイル側端子部が設けられており、突部には、コイ
ル側端子部に電気的に接続された信号入力用端子部が設
けられていることが好ましい。このように、ボビン部
に、導線の端部が接続されたコイル側端子部が設けら
れ、突部に、コイル側端子部に電気的に接続された信号
入力用端子部が設けられることにより、特に、信号入力
用端子部をハウジングの外部に臨ませ得る構造を簡易且
つ低コストで実現することができる。
【0009】また、ボビン部は、コイル側端子部及び突
部が設けられる基部と、導線が巻回されるコイル巻回部
と、磁石が位置決めされる磁石位置決め部と、磁石を磁
石位置決め部に位置決めされた状態で保持するための磁
石保持部と、を有し、アーマチュア部は、基板部と、基
板部から延びる1つ以上の側板部と、基板部から側板部
間と同方向に延びるアーマチュアと、を有しており、ア
ーマチュア部は、側板部が磁石保持部に固定されること
により、ボビン部に固定されることが好ましい。このよ
うに構成した場合、アーマチュア部を固定した状態でハ
ウジングに配設し得るボビン部の構造を簡易且つ低コス
トで実現することができる。
【0010】また、アーマチュア部がボビン部に固定さ
れた状態において、ボビン部の基部とアーマチュア部の
基板部との間には、所定の間隙が形成されていることが
好ましい。このように、アーマチュア部がボビン部に固
定された状態において、ボビン部の基部とアーマチュア
部の基板部との間に、所定の間隙が形成されることによ
り、アーマチュア部の基板部とボビン部の基部との接触
が回避され、ボビン部の基部がアーマチュアの振動に対
して悪影響を及ぼすことが防止できる。
【0011】また、基部と、コイル巻回部と、磁石位置
決め部とは、樹脂材料により一体成形されていることが
好ましい。このように、突部と、基部と、コイル巻回部
と、磁石位置決め部とが樹脂材料により一体成形される
ことにより、ボビン部への導線の巻回、及び、磁石の固
定等の組み立て作業を容易に行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
による電気音響変換器の好適な実施形態について詳細に
説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同
一の符号を付しており、重複する説明は省略する。
【0013】図1及び図2は、本発明の実施形態に係る
電気音響変換器の斜視図であり、図3は、同じく電気音
響変換器のハウジングの一部を切り欠いた側面図であ
り、図4は、同じく電気音響変換器のトップハウジング
を取った状態での斜視図であり、図5は、同じく電気音
響変換器の分解斜視図である。
【0014】電気音響変換器1は、図1及び図2に示さ
れるように、ハウジング2とダイヤフラムユニット部3
とを有している。ハウジング2はトップハウジング4と
ボトムハウジング5とからなり、トップハウジング4と
ボトムハウジング5とは、ダイヤフラムユニット部3を
挟持した状態でレーザー溶接及び接着剤等を用いること
によりにより互いに固定される。ボトムハウジング5は
上面が開口した箱形状を呈しており、この上面開口部
は、図4に示されるように、ダイヤフラムユニット部3
にて覆われ、ボトムハウジング5とダイヤフラムユニッ
ト部3とで画成される空間には、図3及び図5に示され
るように、駆動ユニット部10が配設される。駆動ユニ
ット部10は、ボトムハウジング5の底部にスペーサ6
を介して載置された状態でレーザー溶接等によりスペー
サ6に固定される。スペーサ6は、レーザー溶接及び接
着剤等を用いることにより、ボトムハウジング5(底
部)に固定される。
【0015】ダイヤフラムユニット部3の上面はトップ
ハウジング4により覆われている。トップハウジング4
には、その一部に切り欠き部7が形成されており、図3
に示されるように、この切り欠き部7を介して、ダイヤ
フラムユニット部3とトップハウジング4とで画成され
る空間とハウジング2外の空間とが連通する。また、ボ
トムハウジング5の底部には、図2及び図5に示される
ように、一対の貫通穴8,8が形成されている。ここ
で、貫通穴8,8は、各請求項における開口部を構成し
ている。
【0016】次に、駆動ユニット部10の構成につい
て、図6〜図13に基づいて説明する。図6は、駆動ユ
ニット部10の平面図であり、図7は同じく側面図であ
り、図8は、同じく背面図であり、図9は、同じく正面
図であり、図10は、同じく分解斜視図である。また、
図11は、ボビン部21の正面図であり、図12は、同
じく平面図であり、図13は、同じく斜視図である。駆
動ユニット部10は、アーマチュア部11、ボビン部2
1、一対の磁石31,31、及び、駆動ピン41を有し
ている。
【0017】アーマチュア部11は、図10にも示され
るように、金属板を平面視で略E字状に折り曲げ加工し
た板状の部材であり、基板部12と、基板部12の両端
部から延びる一対の側板部13,13と、基板部12の
中央部から側板部13,13間を延びるアーマチュア1
4と、を有している。なお、アーマチュア部11の形状
は、図23及び図24にも示されるように、側面視で略
U字型のようなアーマチュア部であってもよい。
【0018】ボビン部21は、図11〜図13に示され
るように、基部22、導線33が巻回されるコイル巻回
部23、及び、一対の磁石31,31が位置決めされる
磁石位置決め部24を有しており、これらの基部22
と、コイル巻回部23と、磁石位置決め部24とは樹脂
材料により一体成形されている。
【0019】基部22は、図5に示されるように、アー
マチュア部11の基板部12と略平行となる面を構成し
ている。基部22の中央部には、図13にも示されるよ
うに、アーマチュア14が貫通する穴部25が形成され
ている。また、基部22には、穴部25を挟んで相対向
する位置に、導線33の端部が固定されるコイル側端子
部34,34と、外部から信号が入力される信号入力用
端子部35,35とが、設けられている。コイル側端子
部34,34と信号入力用端子部35,35とは、基部
22の内部において電気的に接続されており、ボビン部
21を一体成形するときに、基部22を構成する部分
に、コイル側端子部34,34と信号入力用端子部3
5,35とを構成する導電性を有した一対の金属板P,
Pがインサートされることにより、図11に示されるよ
うに、基部22の穴部25を挟んで相対向する端部に設
けられる。
【0020】基部22の信号入力用端子部35,35が
設けられる部分は、図7、図8、図11及び図13に示
されるように、信号入力用端子部35,35の端部に向
って突出した突部26,26が一体に形成されている。
この突部26,26は、貫通穴8,8に対応した位置に
設けられており、駆動ユニット部10がボトムハウジン
グ5に対して組み付けられるときに、ボトムハウジング
5の底部に形成された貫通穴8,8に挿入される(図2
で示された状態)。上述したように、突部26,26が
貫通穴8,8に挿入されることにより、ボトムハウジン
グ5に対する駆動ユニット部10の位置決めが行われ
る。駆動ユニット部10がボトムハウジング5に固定さ
れた状態においては、図2及び図3に示されるように、
突部26,26の一部及び信号入力用端子部35,35
がハウジング2の外に突出することになる。突部26,
26と貫通穴8,8との間には接着剤が塗布される。
【0021】コイル巻回部23は、図12及び図13に
示されるように、基部22と壁部29との間をつなぐよ
うに、所定距離隔てて設けられた一対の腕部23a,2
3bからなり、この23a,23bに導線33が巻回さ
れることにより、コイル36が形成される。本実施形態
においては、導線33として線径が25μm程度の銅線
を用いており、導線33をコイル巻回部23に1000
回程度巻回している。導線33の端部は、コイル側端子
部34,34にからげられ、その後アーク溶接されるこ
とによりコイル側端子部34,34に固定されて、接続
されている。
【0022】アーク溶接は、図14に示されるように、
信号入力用端子部35,35にアース用導通ピン61を
当接させると共に、コイル側端子部34,34にアーク
溶接用電極62を近接させることにより、アーク溶接用
電極62の先端部から信号入力用端子部35までの距離
がアーク溶接用電極62の先端部からコイル側端子部3
4までの距離よりも長くされた状態で行われる。このよ
うに、アーク溶接時において、アーク溶接用電極62の
先端部から信号入力用端子部35までの距離をアーク溶
接用電極62の先端部からコイル側端子部34までの距
離よりも長くすることにより、アーク溶接用電極62の
先端部と信号入力用端子部35との間でアークが発生す
るのを抑制して、アーク溶接用電極62の先端部とコイ
ル側端子部34との間で確実にアークを発生させること
ができ、導線33の端部をコイル側端子部34,34に
確実に固定することができる。
【0023】磁石位置決め部24は、図12及び図13
に示されるように、壁部29から延びて設けられてお
り、この磁石位置決め部24には、一対の磁石31,3
1が所定の間隔を有した状態で位置決めするための間隙
形成部27,27が形成されている。磁石31,31が
間隙形成部27,27を挟持することにより、磁石3
1,31の間にアーマチュア14の先端部が挿入される
ための間隙が構成されることになる。磁石31,31
は、磁石位置決め部24の外側に設けられた磁石保持部
28に対して接着等により固定される。この磁石保持部
28は、磁石位置決め部24(ボビン部21)とは別材
料の磁性体からなり、ボビン部21を一体成形するとき
に、磁石位置決め部24を構成する部分の外側に配設さ
れることにより、磁石位置決め部24(ボビン部21)
と一体的に設けられる。なお、必ずしも磁石保持部28
は、ボビン部21を一体成形するときに磁石位置決め部
24(ボビン部21)と一体的に設けるように構成する
必要はなく、ボビン部21を一体成形した後に、接着等
によりボビン部21に固定するように構成してもよい。
【0024】駆動ピン41は、後述するダイヤフラム5
2と略平行なダイヤフラム側平面部42と、このダイヤ
フラム側平面部42とは略直交する方向に延びてアーマ
チュア14の端部に固定されるアーマチュア側平面部4
3とを有している。これらのダイヤフラム側平面部42
とアーマチュア側平面部43とは、金属板を略L字状に
折り曲げることにより、一体に成形されている。
【0025】アーマチュア部11とボビン部21とは、
アーマチュア14が基部22の穴部25から挿入され、
コイル36内及び、磁石31,31の間に形成された間
隙を貫通して、図6〜図9に示されるように、アーマチ
ュア14の端部がボビン部21(磁石位置決め部24)
の端部より突出した状態で、組み付けられる。アーマチ
ュア部11とボビン部21との組み付けは、磁石保持部
28にアーマチュア部11の側板部13,13をレーザ
ー溶接等で固定することにより行われる。磁石保持部2
8に側板部13,13が固定されて、アーマチュア部1
1とボビン部21とが組み付けられた状態においては、
ボビン部21の基部22とアーマチュア部11の基板部
12との間には所定の間隙が形成されている。これによ
り、基部22と基板部12との当接が防止されて、アー
マチュア14の振動に対してボビン部21(基部22)
が悪影響を及ぼすことが防止できる。
【0026】駆動ピン41のアーマチュア側平面部43
は、図6〜図9に示されるように、ボビン部21(磁石
位置決め部24)の端部より突出したアーマチュア14
の端部にレーザー溶接等で固定される。駆動ピン41に
は、アーマチュア14の端部に固定するときの位置決め
部(図示せず)が一体に形成されており、この位置決め
部は、アーマチュア側平面部43がアーマチュア14の
端部に固定された後に、駆動ピン41(アーマチュア側
平面部43)から切断されて切り離される。
【0027】次に、ダイヤフラムユニット部3の構成に
ついて、図15〜図18に基づいて説明する。図15
は、ダイヤフラムユニット部3の平面図であり、図16
及び図17は同じく要部拡大断面図であり、図18は、
同じく分解斜視図である。ダイヤフラムユニット部3
は、枠体としてのダイヤフラムフレーム51、略平板状
の振動板としてのダイヤフラム52、及び、振動膜(ダ
イヤフラムシート)としての熱可塑性の透明な樹脂フィ
ルム53を有している。なお、この振動膜は樹脂フィル
ムの他に、シリコーンゴム等により形成することも可能
である。
【0028】ダイヤフラム52は、図15に示されるよ
うに、ダイヤフラムフレーム51内に配設されている。
樹脂フィルム53は、ダイヤフラムフレーム51及びダ
イヤフラム52の上面に固定されてダイヤフラム52を
ダイヤフラムフレーム51に対して振動可能に支持す
る。樹脂フィルム53のダイヤフラムフレーム51及び
ダイヤフラム52への固定は、ダイヤフラムフレーム5
1及びダイヤフラム52の上面に接着剤を塗布した後
に、加熱して圧着することにより行われる。樹脂フィル
ム53のダイヤフラムフレーム51とダイヤフラム52
との間の部分は、図17に示されるように、ボトムハウ
ジング5とダイヤフラムユニット部3とで画成される空
間に向って凸又は凹となる略円弧状に形成されており、
ダイヤフラム52の振動幅を確保して、その振動を阻害
しないように構成されている。
【0029】ダイヤフラム52は平面視で略長方形状を
呈しており、剛性を確保するための凹部54,54が形
成されている。ダイヤフラム52の樹脂フィルム53が
固定される平面部分には、穴部55と、駆動ピンを固定
するための駆動ピン固定用穴部56とが形成されてい
る。駆動ピン固定用穴部56は、駆動ピン41のダイヤ
フラム側平面部42に対応する位置に形成されており、
穴部55と駆動ピン固定用穴部56とは、ダイヤフラム
52の長辺方向に所定間隔隔てて、ダイヤフラム52の
短辺近傍の位置に形成されることになる。
【0030】ダイヤフラム52の樹脂フィルム53が固
定される平面部分に形成された穴部55は、樹脂フィル
ム53に覆われており、樹脂フィルム53の穴部55に
対応する部分には、ベント穴57が形成されている。ベ
ント穴57は、ハウジング2外の空間と連通した、ダイ
ヤフラムユニット部3とトップハウジング4とで画成さ
れる空間と、ボトムハウジング5とダイヤフラムユニッ
ト部3とで画成される空間との気圧差、すなわちダイヤ
フラムユニット部3(ダイヤフラム52及び樹脂フィル
ム53)を挟んで画成されて形成される室間の気圧差を
調整するためのものであり、レーザービームを照射する
ことにより形成される。本実施形態においては、ベント
穴57の直径は30μm程度に設定されている。
【0031】駆動ピン固定用穴部56も、ダイヤフラム
52に樹脂フィルム53が固定された状態においては、
穴部55と同様に、樹脂フィルム53に覆われることに
なるが、樹脂フィルム53の駆動ピン固定用穴部56を
覆う部分は、レーザービームを照射することにより、駆
動ピン固定用穴部56の外径よりも大きく除去される。
【0032】樹脂フィルム53をダイヤフラムフレーム
51及びダイヤフラム52に固定するときには、ダイヤ
フラムフレーム51及びダイヤフラム52は、ダイヤフ
ラムフレーム51がダイヤフラム52の振動を阻害する
ことがないように、ダイヤフラムフレーム51とダイヤ
フラム52との間には、図16に示されるように、所定
の間隙が形成された状態で位置決めされる。ダイヤフラ
ム52の位置決めは、穴部55及び駆動ピン固定用穴部
56に位置決めピン(図示せず)を挿入することにより
行われる。また、ダイヤフラムフレーム51の位置決め
は、その外側を位置決めジク(図示せず)により挟むこ
とにより行われる。
【0033】このように、穴部55及び駆動ピン固定用
穴部56とを、樹脂フィルム53をダイヤフラムフレー
ム51及びダイヤフラム52に固定するときのダイヤフ
ラム52の位置決め用の穴部として利用することがで
き、ダイヤフラム52の位置決めを確実に行うことがで
きる。また、別途位置決め用の穴部を形成する必要がな
く、ダイヤフラム52を成形するための製造工程の簡素
化を図ることができる。
【0034】ボトムハウジング5とダイヤフラムユニッ
ト部3とは、駆動ユニット部10が固定されたボトムハ
ウジング5の上面開口部をダイヤフラムユニット部3に
て覆った状態において、レーザー溶接及び接着剤等を用
いて固定される。駆動ピン固定用穴部56がダイヤフラ
ム52のダイヤフラム側平面部42に対応する位置に形
成されていることから、ボトムハウジング5とダイヤフ
ラムユニット部3(ダイヤフラムフレーム51)とが固
定された状態においては、駆動ピン固定用穴部56の下
方にダイヤフラム側平面部42が位置することになる。
ダイヤフラム側平面部42が駆動ピン固定用穴部56の
下方に位置する状態において、駆動ピン固定用穴部56
から接着剤を塗布(注入)することにより、ダイヤフラ
ム側平面部42と駆動ピン固定用穴部56とが固定され
ることになる。
【0035】ダイヤフラム側平面部42と駆動ピン固定
用穴部56とを強固に固定するためには、ボトムハウジ
ング5とダイヤフラムユニット部3(ダイヤフラムフレ
ーム51)とが固定された状態において、ダイヤフラム
側平面部42とダイヤフラム52との間に接着剤が流入
するための所定の間隙を形成することが好ましい。
【0036】各種部品の成形時に発生する誤差、あるい
は、組み付け固定時に発生する位置ずれ等により、たと
えばボトムハウジング5とダイヤフラムユニット部3
(ダイヤフラムフレーム51)とが固定されたときに、
ダイヤフラム側平面部42とダイヤフラム52とが当接
して、ダイヤフラム側平面部42(駆動ピン41)がダ
イヤフラム52を押圧した状態となる場合があるが、駆
動ピン固定用穴部56内に塗布(注入)されることによ
り、ダイヤフラム側平面部42と駆動ピン固定用穴部5
6とを固定することができる。また、ダイヤフラム側平
面部42(駆動ピン41)によるダイヤフラム52の押
圧も、ダイヤフラム52の移動により吸収することがで
きる。また、ダイヤフラム側平面部42とダイヤフラム
52との間に所定以上の間隙ができたとしても、その間
隙を接着剤により埋めることが可能となる。
【0037】このように、ダイヤフラム52には接着剤
を塗布(注入)するための駆動ピン固定用穴部56が形
成されるために、この駆動ピン固定用穴部56を介し
て、ダイヤフラム52と駆動ピン41とが固定されてい
るかを確認することができると共に、ダイヤフラム52
と駆動ピン41との固定が不十分な場合には、駆動ピン
固定用穴部56から再度接着剤を塗布(注入)すること
も可能となり、ダイヤフラム52と駆動ピン41との固
定をより一層確実に行うことができる。
【0038】次に、上述したように構成された電気音響
変換器1の動作について説明する。電気音響変換器1に
おいては、一対の磁石31,31により磁気回路が構成
され、磁石31,31間には直流磁界が発生する。ここ
で、信号入力用端子部35,35を介してコイル36に
信号を印加すると、交流磁束が発生し、この交流磁束
が、アーマチュア14、磁石31,31、磁石保持部2
8、側板部13,13、基板部12からなる磁気回路を
流れることにより、磁石31,31とアーマチュア14
との間に交流磁界が生じる。この交流磁界が上述した直
流磁界に重畳される結果、アーマチュア14が振動する
ことになる。このアーマチュア14の振動は、駆動ピン
41を介してダイヤフラム52に伝わり、このダイヤフ
ラム52が振動して、ダイヤフラムユニット部3とトッ
プハウジング4とで画成される空間内の圧力が変動し、
この圧力変動が音波となって、トップハウジング4の切
り欠き部7から電気音響変換器1の外に伝わる。
【0039】上述したように、本実施形態に係る電気音
響変換器1においては、ボビン部21の基部22の貫通
穴8,8に対応する位置には、突部26,26が一体に
形成されており、この突部26,26は、駆動ユニット
部10がボトムハウジング5に対して組み付けられると
きに、ボトムハウジング5の貫通穴8,8に挿入される
ことになり、突部26,26が貫通穴8,8に挿入され
ることによりボトムハウジング5に対する駆動ユニット
部10の位置決めが行われるので、駆動ユニット部10
(アーマチュア部11及びボビン部21)は、ボトムハ
ウジング5(ハウジング2)に対して適切な位置に配設
され、アーマチュア部11が固定された状態のボビン部
21をボトムハウジング5(ハウジング2)内に配設し
たときにアーマチュア部11とボトムハウジング5(ハ
ウジング2)とが接触するのを抑制することができる。
この結果、アーマチュア部11におけるアーマチュア1
4の振動が阻害されることがなく、適切な音圧周波数特
性を有した電気音響変換器1を得ることができる。
【0040】また、本実施形態に係る電気音響変換器1
においては、ボトムハウジング5に対する駆動ユニット
部10の位置決めを行うための位置決め部が、ボビン部
21の基部22に一体に形成された突部26,26によ
り構成されることにより、ボトムハウジング5(ハウジ
ング2)に対して駆動ユニット部10(アーマチュア部
11及びボビン部21)を適切な位置に確実に配設し得
る位置決め部の構造を簡易且つ低コストで実現すること
ができる。
【0041】また、本実施形態に係る電気音響変換器1
においては、ボビン部21の基部22には、コイル36
を構成する導線33の端部が接続されたコイル側端子部
34,34が設けられており、突部26,26には、コ
イル側端子部34,34に電気的に接続された信号入力
用端子部35,35が設けられることにより、特に、信
号入力用端子部35,35をボトムハウジング5(ハウ
ジング2)の外部に臨ませ得る構造を簡易且つ低コスト
で実現することができる。
【0042】また、本実施形態に係る電気音響変換器1
においては、ボビン部21が、基部22と、コイル巻回
部23と、磁石位置決め部24と、磁石保持部28とを
有し、アーマチュア部11が、基板部12と、一対の側
板部13,13と、アーマチュア14とを有しており、
アーマチュア部11は、側板部13,13が磁石保持部
28に固定されることにより、ボビン部21に固定され
るので、アーマチュア部11を固定した状態でボトムハ
ウジング5(ハウジング2)に配設し得るボビン部21
の構造を簡易且つ低コストで実現することができる。
【0043】また、本実施形態に係る電気音響変換器1
においては、突部26,26と、基部22と、コイル巻
回部23と、磁石位置決め部24とが、樹脂材料により
一体成形されることにより、ボビン部21の部品点数を
削減することができると共に、ボビン部21(コイル巻
回部23)への導線33の巻回、及び、磁石31,31
の固定等の組み立て作業を容易に行うことができる。
【0044】次に、本発明による実施形態の変形例を、
図19及び図20に基づいて説明する。図19は、本発
明の実施形態に係る電気音響変換器の変形例の構成を説
明するための分解斜視図であり、図20は、同じく平面
図である。図19及び図20に示された電気音響変換器
101は、図1〜図18に示された電気音響変換器1と
は、貫通穴108及び突部126の構成に関して相違す
る。なお、図19においては、ボトムハウジング5及び
ボビン部21のみを図示し、その他の構成部品の図示を
省略している。
【0045】電気音響変換器101においては、図19
及び図20に示されているように、ボトムハウジング5
の側面部に貫通穴108が形成されている。また、基部
22におけるアーマチュア部11の基板部12と対向す
る面の貫通穴108に対応する位置に、突部126が基
部22と一体に形成されている。突部126は、穴部2
5を挟んでコイル側端子部34,34とは反対側に位置
している。信号入力用端子部35,35は、突部126
が形成された面(アーマチュア部11の基板部12と対
向する面)に対して略直交する方向に延びて設けられて
いる。ここで、貫通穴108は、各請求項における開口
部を構成している。
【0046】突部126は、第1の段部126aと、第
2の段部126bとを有しており、階段状に形成されて
いる。突部126は、図20にも示されるように、アー
マチュア部11の基板部12に形成された切り欠き部1
30内に配設される。また、アーマチュア部11の基板
部12と基部22との間、及び、アーマチュア部11の
基板部12と第1の段部126aとの間には、所定の間
隙が形成される。これにより、基部22と基板部12と
の当接が防止されて、アーマチュア14の振動に対して
ボビン部21(基部22)が悪影響を及ぼすことが防止
できる。
【0047】突部126の第2の段部126bは、駆動
ユニット部10がボトムハウジング5に対して組み付け
られるときに、ボトムハウジング5の貫通穴108に挿
入されることになり(図20で示された状態)、第2の
段部126b(突部126)が貫通穴108に挿入され
ることにより、ボトムハウジング5に対する駆動ユニッ
ト部10の位置決めが行われる。
【0048】突部126の第1の段部126aには、図
20に示されるように、ボトムハウジング5の側面部が
当接して、アーマチュア部11の基板部12と、ボトム
ハウジング5の側面部との間に所定の間隙が形成され
る。これにより、基板部12とボトムハウジング5の側
面部との当接が防止されて、アーマチュア14の振動に
対してボトムハウジング5(ハウジング2)が悪影響を
及ぼすことが防止できる。
【0049】上述したように、電気音響変換器101に
おいては、基部22におけるアーマチュア部11の基板
部12と対向する面の貫通穴108に対応する位置に突
部126が形成されており、この突部126(第2の段
部126b)は、駆動ユニット部10がボトムハウジン
グ5に対して組み付けられるときに、ボトムハウジング
5の貫通穴108に挿入されることになり、突部126
が貫通穴108に挿入されることによりボトムハウジン
グ5に対する駆動ユニット部10の位置決めが行われる
ので、上述した実施形態と同様に、駆動ユニット部10
(アーマチュア部11及びボビン部21)は、ボトムハ
ウジング5(ハウジング2)に対して適切な位置に配設
され、アーマチュア部11が固定された状態のボビン部
21をボトムハウジング5(ハウジング2)内に配設し
たときにアーマチュア部11とボトムハウジング5(ハ
ウジング2)とが接触するのを抑制することができる。
この結果、アーマチュア部11におけるアーマチュア1
4の振動が阻害されることがなく、適切な音圧周波数特
性を有した電気音響変換器101を得ることができる。
【0050】次に、本発明による実施形態の変形例を、
図21及び図22に基づいて説明する。図21は、本発
明の実施形態に係る電気音響変換器の変形例の構成を説
明するための分解斜視図であり、図22は、同じく平面
図である。図21及び図22に示された電気音響変換器
201は、図1〜図18に示された電気音響変換器1と
は、切り欠き部208及び突部226の構成、及び、ア
ーマチュア部11の向き(アーマチュア14に対して上
下反転)に関して相違する。なお、図21においては、
ボトムハウジング5及びボビン部21のみを図示し、そ
の他の構成部品の図示を省略している。
【0051】電気音響変換器201においては、図21
及び図22に示されているように、ボトムハウジング5
の側面部に切り欠き部208が形成されている。また、
基部22におけるアーマチュア部11の基板部12と対
向する面の切り欠き部208と対応する位置に、突部2
26が基部22と一体に形成されている。突部226
は、穴部25を挟んでコイル側端子部34,34とは反
対側に位置している。信号入力用端子部35,35は、
突部226が形成された面(アーマチュア部11の基板
部12と対向する面)に対して略直交する方向に延びて
設けられている。ここで、切り欠き部208は、各請求
項における開口部を構成している。
【0052】突部226は、突部226aと、突部22
6aに形成された溝部226b,226bとを有してい
る。突部226の突部226aは、図22に示されるよ
うに、アーマチュア部11の基板部12に形成された切
り欠き部230内に配設される。また、アーマチュア部
11の基板部12と基部22との間、及び、アーマチュ
ア部11の基板部12と第1の突部226aとの間に
は、所定の間隙が形成される。これにより、基部22と
基板部12との当接が防止されて、アーマチュア14の
振動に対してボビン部21(基部22)が悪影響を及ぼ
すことが防止できる。
【0053】突部226の突部226aには、溝部22
6b,226bが形成されており、駆動ユニット部10
がボトムハウジング5に対して組み付けられるときに、
この溝部226b,226bにボトムハウジング5の切
り欠き部208を嵌め込むことにより、ボトムハウジン
グ5に対する駆動ユニット部10の位置決めが行われる
(図22で示された状態)。
【0054】溝部226b,226bが形成される位置
は、溝部226b,226bにボトムハウジング5の切
り欠き部208を嵌め込んだ状態において、アーマチュ
ア部11の基板部12と、ボトムハウジング5の側面部
との間に所定の間隙が形成されるように設定されてい
る。このように、溝部226b,226bが形成される
位置を設定することにより、基板部12とボトムハウジ
ング5の側面部との当接が防止されて、アーマチュア1
4の振動に対してボトムハウジング5(ハウジング2)
が悪影響を及ぼすことが防止できる。
【0055】上述したように、電気音響変換器201に
おいては、基部22におけるアーマチュア部11の基板
部12と対向する面の切り欠き部208対応する位置に
突部226が形成され、この突部226に溝部226
b,226bが成形されており、駆動ユニット部10が
ボトムハウジング5に対して組み付けられるときに、突
部226の溝部226b,226bにボトムハウジング
5の切り欠き部208を嵌め込むことにより、ボトムハ
ウジング5に対する駆動ユニット部10の位置決めが行
われるので、上述した実施形態と同様に、駆動ユニット
部10(アーマチュア部11及びボビン部21)は、ボ
トムハウジング5(ハウジング2)に対して適切な位置
に配設され、アーマチュア部11が固定された状態のボ
ビン部21をボトムハウジング5(ハウジング2)内に
配設したときにアーマチュア部11とボトムハウジング
5(ハウジング2)とが接触するのを抑制することがで
きる。この結果、アーマチュア部11におけるアーマチ
ュア14の振動が阻害されることがなく、適切な音圧周
波数特性を有した電気音響変換器201を得ることがで
きる。
【0056】なお、上述した実施形態及び変形例におい
ては、ボビン部21の基部22に突部26,126,2
26を設け、ボトムハウジング5に対する駆動ユニット
部10の位置決めを行うための位置決め部としている
が、これに限られることなく、ボビン部21の基部22
以外の部分、たとえばコイル巻回部23と磁石位置決め
部24との間の壁部29に突部等の位置決め部を形成し
て、この位置決め部をボトムハウジング5に形成された
凹部に嵌め合わせることにより、ボトムハウジング5に
対する駆動ユニット部10の位置決めを行うように構成
してもよい。また、ボトムハウジング5に突部等の位置
決め部を設け、ボビン部21側に対応する凹部を設け
て、ボトムハウジング5に対する駆動ユニット部10の
位置決めを行うように構成してもよい。更に、位置決め
部の数、形状等も上述した実施形態に限られることな
く、適宜設定することができる。
【0057】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
あっては、コイルが巻回されると共に、一対の磁石が所
定間隔を有して固定されるボビン部を有し、アーマチュ
ア部は、ボビン部に対して固定されており、ボビン部に
は、ボビン部をハウジング内に配設するときに、ハウジ
ングに対してボビン部を位置決めするための位置決め部
が形成されているので、位置決め部によりボビン部及び
アーマチュア部はハウジングに対して適切な位置に配設
され、アーマチュア部が固定された状態のボビン部をハ
ウジング内に配設したときにアーマチュア部とハウジン
グとが接触するのを抑制することができる。この結果、
本発明によれば、アーマチュア部における振動が阻害さ
れることがなく、適切な音圧周波数特性を有した電気音
響変換器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る電気音響変換器の全体
の外観を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態に係る電気音響変換器の全体
の外観を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施形態に係る電気音響変換器のハウ
ジングの一部を切り欠いた側面図である。
【図4】本発明の実施形態に係る電気音響変換器のトッ
プハウジングを取った状態での斜視図である。
【図5】本発明の実施形態に係る電気音響変換器の構成
を示す分解斜視図である。
【図6】本発明の実施形態に係る電気音響変換器に含ま
れる、駆動ユニット部の構成を示す平面図である。
【図7】本発明の実施形態に係る電気音響変換器に含ま
れる、駆動ユニット部の構成を示す側面図である。
【図8】本発明の実施形態に係る電気音響変換器に含ま
れる、駆動ユニット部の構成を示す背面図である。
【図9】本発明の実施形態に係る電気音響変換器に含ま
れる、駆動ユニット部の構成を示す正面図である。
【図10】本発明の実施形態に係る電気音響変換器に含
まれる、駆動ユニット部の構成を示す分解斜視図であ
る。
【図11】本発明の実施形態に係る電気音響変換器に含
まれる、ボビン部の構成を示す正面図である。
【図12】本発明の実施形態に係る電気音響変換器に含
まれる、ボビン部の構成を示す平面図である。
【図13】本発明の実施形態に係る電気音響変換器に含
まれる、ボビン部の構成を示す斜視図である。
【図14】本発明の実施形態に係る電気音響変換器にお
ける、導線をコイル側端子部に固定する工程の概略を示
す斜視図である。
【図15】本発明の実施形態に係る電気音響変換器に含
まれる、ダイヤフラムユニット部の平面図である。
【図16】本発明の実施形態に係る電気音響変換器に含
まれる、ダイヤフラムユニット部の要部拡大断面図であ
る。
【図17】本発明の実施形態に係る電気音響変換器に含
まれる、ダイヤフラムユニット部の要部拡大断面図であ
る。
【図18】本発明の実施形態に係る電気音響変換器に含
まれる、ダイヤフラムユニット部の構成を示す分解斜視
図である。
【図19】本発明の実施形態に係る電気音響変換器の変
形例の構成を説明するための分解斜視図である。
【図20】本発明の実施形態に係る電気音響変換器の変
形例の構成を示す平面図である。
【図21】本発明の実施形態に係る電気音響変換器の変
形例の構成を説明するための分解斜視図である。
【図22】本発明の実施形態に係る電気音響変換器の変
形例の構成を示す平面図である。
【図23】本発明の実施形態に係る電気音響変換器に含
まれる、アーマチュア部の変形例の構成を示す斜視図で
ある。
【図24】本発明の実施形態に係る電気音響変換器に含
まれる、アーマチュア部の変形例の構成を説明するため
の分解斜視図である。
【符号の説明】
1,101,201…電気音響変換器、2…ハウジン
グ、3…ダイヤフラムユニット部、4…トップハウジン
グ、5…ボトムハウジング、8,108…貫通穴、10
…駆動ユニット部、11…アーマチュア部、12…基板
部、13…側板部、14…アーマチュア、21…ボビン
部、22…基部、23…コイル巻回部、24…磁石位置
決め部、26,126,226…突部、28…磁石保持
部、31…磁石、33…導線、34…コイル側端子部、
35…信号入力用端子部、36…コイル、41…駆動ピ
ン、51…ダイヤフラムフレーム、52…ダイヤフラ
ム、53…樹脂フィルム、208…切り欠き部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導線が巻回されることにより構成される
    コイルと、一対の磁石と、アーマチュア部とがハウジン
    グ内に配設された電気音響変換器であって、 前記導線が巻回されて前記コイルが形成されると共に、
    前記一対の磁石が所定間隔を有して固定されるボビン部
    を有し、 前記アーマチュア部は、前記ボビン部に対して固定され
    ており、 前記ボビン部には、前記ボビン部を前記ハウジング内に
    配設するときに、前記ハウジングに対して前記ボビン部
    を位置決めするための位置決め部が形成されていること
    を特徴とする電気音響変換器。
  2. 【請求項2】 前記ハウジングには、開口部が形成され
    ており、 前記位置決め部は、前記ボビン部の前記開口部に対応す
    る位置に設けられ、前記開口部に挿入される突部により
    構成されることを特徴とする請求項1に記載の電気音響
    変換器。
  3. 【請求項3】 前記ボビン部には、前記導線の端部が接
    続されたコイル側端子部が設けられており、 前記突部には、前記コイル側端子部に電気的に接続され
    た信号入力用端子部が設けられていることを特徴とする
    請求項2に記載の電気音響変換器。
  4. 【請求項4】 前記ボビン部は、前記コイル側端子部及
    び前記突部が設けられる基部と、前記導線が巻回される
    コイル巻回部と、前記磁石が位置決めされる磁石位置決
    め部と、前記磁石を前記磁石位置決め部に位置決めされ
    た状態で保持するための磁石保持部と、を有し、 前記アーマチュア部は、基板部と、前記基板部から延び
    る1つ以上の側板部と、前記基板部から前記側板部間と
    同方向に延びるアーマチュアと、を有しており、 前記アーマチュア部は、前記側板部が前記磁石保持部に
    固定されることにより、前記ボビン部に固定されること
    を特徴とする請求項2又は請求項3に記載の電気音響変
    換器。
  5. 【請求項5】 前記アーマチュア部が前記ボビン部に固
    定された状態において、前記ボビン部の前記基部と前記
    アーマチュア部の前記基板部との間には、所定の間隙が
    形成されていることを特徴とする請求項4に記載の電気
    音響変換器。
  6. 【請求項6】 前記基部と、前記コイル巻回部と、前記
    磁石位置決め部とは、樹脂材料により一体成形されてい
    ることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の電気
    音響変換器。
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