JP3631935B2 - 電気音響変換器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、補聴器等に用いられる電気音響変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の電気音響変換器として、たとえば特開昭58−99099号公報に開示されたようなものが知られている。この特開昭58−99099号公報に開示された電気音響変換器は、ハウジングとしてのケースと、ケース内に配設される駆動ユニット部とを有している。駆動ユニット部は、板状の部材と、コイルと、一対の磁石と、ヨークとからなる。板状の部材は、基板部と、基板部の両端部より平行に延びた側板部と、基板部の中央部より側板部間に延びたアーマチュアとからなる。コイルは、板状の部材の側板部の内面に接着されている。一対の磁石は、ヨークの内部の相対向する面に夫々が固定されており、ヨークの両側面と板状の部材の側板部の先端部内面とが固定されている。板状の部材とヨークとが固定された状態において、アーマチュアの先端部は、一対の磁石に接触しないように、磁石間に挿入されている。駆動ユニット部は、ヨークの下面がケースの底面に固定されることにより、ケースに固定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開昭58−99099号公報に開示されたような電気音響変換器では、駆動ユニット部をケースに固定したときに、板状の部材とケースとが接触した状態となる惧れがあり、板状の部材とケースとが接触した場合には、アーマチュアの振動が阻害されることになり、適切な音圧周波数特性を得ることができなくなる。
【0004】
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、アーマチュア部における振動が阻害されることなく、適切な音圧周波数特性を得ることが可能な電気音響変換器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る電気音響変換器は、導線が巻回されることにより構成されるコイルと、一対の磁石と、アーマチュア部とがハウジング内に配設された電気音響変換器であって、導線が巻回されてコイルが形成されると共に、一対の磁石が所定間隔を有して固定されるボビン部を有し、ボビン部には、ボビン部をハウジング内に配設するときに、ハウジングに対してボビン部を位置決めするための位置決め部が形成され、ハウジングには、開口部が形成されており、位置決め部は、ボビン部の開口部に対応する位置に設けられ、開口部に挿入される突部により構成され、ボビン部は、導線の端部が接続されたコイル側端子部及び突部が設けられる基部と、導線が巻回されるコイル巻回部と、磁石が位置決めされる磁石位置決め部と、磁石を磁石位置決め部に位置決めされた状態で保持するための磁石保持部と、を有し、アーマチュア部は、基板部と、基板部から延びる1つ以上の側板部と、基板部から側板部と同方向に延びるアーマチュアと、を有しており、アーマチュア部は、側板部が磁石保持部に固定されることにより、ボビン部に固定されることを特徴とする。
【0006】
本発明に係る電気音響変換器では、導線が巻回されてコイルが形成されると共に、一対の磁石が所定間隔を有して固定されるボビン部を有し、アーマチュア部は、ボビン部に固定されており、ボビン部には、ボビン部をハウジング内に配設するときに、ハウジングに対してボビン部を位置決めするための位置決め部が形成されているので、位置決め部によりボビン部及びアーマチュア部はハウジングに対して適切な位置に配設され、アーマチュア部が固定された状態のボビン部をハウジング内に配設したときにアーマチュア部とハウジングとが接触するのを抑制することができる。この結果、アーマチュア部における振動が阻害されることがなく、適切な音圧周波数特性を有した電気音響変換器を得ることができる。
【0007】
また、本発明において、ハウジングには、開口部が形成されており、位置決め部は、ボビン部の開口部に対応する位置に設けられ、開口部に挿入される突部により構成されている。このように、ハウジングの底部に、開口部が形成され、位置決め部が、ボビン部の開口部に対応する位置に設けられ、開口部に挿入される突部により構成されることにより、ハウジングに対してボビン部及びアーマチュア部を適切な位置に確実に配設し得る位置決め部の構造を簡易且つ低コストで実現することができる。
【0008】
また、本発明において、ボビン部は、コイル側端子部及び突部が設けられる基部と、導線が巻回されるコイル巻回部と、磁石が位置決めされる磁石位置決め部と、磁石を磁石位置決め部に位置決めされた状態で保持するための磁石保持部と、を有し、アーマチュア部は、基板部と、基板部から延びる1つ以上の側板部と、基板部から側板部と同方向に延びるアーマチュアと、を有しており、アーマチュア部は、側板部が磁石保持部に固定されることにより、ボビン部に固定されている。このように構成した場合、アーマチュア部を固定した状態でハウジングに配設し得るボビン部の構造を簡易且つ低コストで実現することができる。
【0009】
また、突部には、コイル側端子部に電気的に接続された信号入力用端子部が設けられていることが好ましい。このように、ボビン部に、導線の端部が接続されたコイル側端子部が設けられ、突部に、コイル側端子部に電気的に接続された信号入力用端子部が設けられることにより、特に、信号入力用端子部をハウジングの外部に臨ませ得る構造を簡易且つ低コストで実現することができる。
【0010】
また、アーマチュア部がボビン部に固定された状態において、ボビン部の基部とアーマチュア部の基板部との間には、所定の間隙が形成されていることが好ましい。このように、アーマチュア部がボビン部に固定された状態において、ボビン部の基部とアーマチュア部の基板部との間に、所定の間隙が形成されることにより、アーマチュア部の基板部とボビン部の基部との接触が回避され、ボビン部の基部がアーマチュアの振動に対して悪影響を及ぼすことが防止できる。
【0011】
また、基部と、コイル巻回部と、磁石位置決め部とは、樹脂材料により一体成形されていることが好ましい。このように、突部と、基部と、コイル巻回部と、磁石位置決め部とが樹脂材料により一体成形されることにより、ボビン部への導線の巻回、及び、磁石の固定等の組み立て作業を容易に行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明による電気音響変換器の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付しており、重複する説明は省略する。
【0013】
図1及び図2は、本発明の実施形態に係る電気音響変換器の斜視図であり、図3は、同じく電気音響変換器のハウジングの一部を切り欠いた側面図であり、図4は、同じく電気音響変換器のトップハウジングを取った状態での斜視図であり、図5は、同じく電気音響変換器の分解斜視図である。
【0014】
電気音響変換器1は、図1及び図2に示されるように、ハウジング2とダイヤフラムユニット部3とを有している。ハウジング2はトップハウジング4とボトムハウジング5とからなり、トップハウジング4とボトムハウジング5とは、ダイヤフラムユニット部3を挟持した状態でレーザー溶接及び接着剤等を用いることによりにより互いに固定される。ボトムハウジング5は上面が開口した箱形状を呈しており、この上面開口部は、図4に示されるように、ダイヤフラムユニット部3にて覆われ、ボトムハウジング5とダイヤフラムユニット部3とで画成される空間には、図3及び図5に示されるように、駆動ユニット部10が配設される。駆動ユニット部10は、ボトムハウジング5の底部にスペーサ6を介して載置された状態でレーザー溶接等によりスペーサ6に固定される。スペーサ6は、レーザー溶接及び接着剤等を用いることにより、ボトムハウジング5(底部)に固定される。
【0015】
ダイヤフラムユニット部3の上面はトップハウジング4により覆われている。トップハウジング4には、その一部に切り欠き部7が形成されており、図3に示されるように、この切り欠き部7を介して、ダイヤフラムユニット部3とトップハウジング4とで画成される空間とハウジング2外の空間とが連通する。また、ボトムハウジング5の底部には、図2及び図5に示されるように、一対の貫通穴8,8が形成されている。ここで、貫通穴8,8は、各請求項における開口部を構成している。
【0016】
次に、駆動ユニット部10の構成について、図6〜図13に基づいて説明する。図6は、駆動ユニット部10の平面図であり、図7は同じく側面図であり、図8は、同じく背面図であり、図9は、同じく正面図であり、図10は、同じく分解斜視図である。また、図11は、ボビン部21の正面図であり、図12は、同じく平面図であり、図13は、同じく斜視図である。駆動ユニット部10は、アーマチュア部11、ボビン部21、一対の磁石31,31、及び、駆動ピン41を有している。
【0017】
アーマチュア部11は、図10にも示されるように、金属板を平面視で略E字状に折り曲げ加工した板状の部材であり、基板部12と、基板部12の両端部から延びる一対の側板部13,13と、基板部12の中央部から側板部13,13間を延びるアーマチュア14と、を有している。なお、アーマチュア部11の形状は、図23及び図24にも示されるように、側面視で略U字型のようなアーマチュア部であってもよい。
【0018】
ボビン部21は、図11〜図13に示されるように、基部22、導線33が巻回されるコイル巻回部23、及び、一対の磁石31,31が位置決めされる磁石位置決め部24を有しており、これらの基部22と、コイル巻回部23と、磁石位置決め部24とは樹脂材料により一体成形されている。
【0019】
基部22は、図5に示されるように、アーマチュア部11の基板部12と略平行となる面を構成している。基部22の中央部には、図13にも示されるように、アーマチュア14が貫通する穴部25が形成されている。また、基部22には、穴部25を挟んで相対向する位置に、導線33の端部が固定されるコイル側端子部34,34と、外部から信号が入力される信号入力用端子部35,35とが、設けられている。コイル側端子部34,34と信号入力用端子部35,35とは、基部22の内部において電気的に接続されており、ボビン部21を一体成形するときに、基部22を構成する部分に、コイル側端子部34,34と信号入力用端子部35,35とを構成する導電性を有した一対の金属板P,Pがインサートされることにより、図11に示されるように、基部22の穴部25を挟んで相対向する端部に設けられる。
【0020】
基部22の信号入力用端子部35,35が設けられる部分は、図7、図8、図11及び図13に示されるように、信号入力用端子部35,35の端部に向って突出した突部26,26が一体に形成されている。この突部26,26は、貫通穴8,8に対応した位置に設けられており、駆動ユニット部10がボトムハウジング5に対して組み付けられるときに、ボトムハウジング5の底部に形成された貫通穴8,8に挿入される(図2で示された状態)。上述したように、突部26,26が貫通穴8,8に挿入されることにより、ボトムハウジング5に対する駆動ユニット部10の位置決めが行われる。駆動ユニット部10がボトムハウジング5に固定された状態においては、図2及び図3に示されるように、突部26,26の一部及び信号入力用端子部35,35がハウジング2の外に突出することになる。突部26,26と貫通穴8,8との間には接着剤が塗布される。
【0021】
コイル巻回部23は、図12及び図13に示されるように、基部22と壁部29との間をつなぐように、所定距離隔てて設けられた一対の腕部23a,23bからなり、この23a,23bに導線33が巻回されることにより、コイル36が形成される。本実施形態においては、導線33として線径が25μm程度の銅線を用いており、導線33をコイル巻回部23に1000回程度巻回している。導線33の端部は、コイル側端子部34,34にからげられ、その後アーク溶接されることによりコイル側端子部34,34に固定されて、接続されている。
【0022】
アーク溶接は、図14に示されるように、信号入力用端子部35,35にアース用導通ピン61を当接させると共に、コイル側端子部34,34にアーク溶接用電極62を近接させることにより、アーク溶接用電極62の先端部から信号入力用端子部35までの距離がアーク溶接用電極62の先端部からコイル側端子部34までの距離よりも長くされた状態で行われる。このように、アーク溶接時において、アーク溶接用電極62の先端部から信号入力用端子部35までの距離をアーク溶接用電極62の先端部からコイル側端子部34までの距離よりも長くすることにより、アーク溶接用電極62の先端部と信号入力用端子部35との間でアークが発生するのを抑制して、アーク溶接用電極62の先端部とコイル側端子部34との間で確実にアークを発生させることができ、導線33の端部をコイル側端子部34,34に確実に固定することができる。
【0023】
磁石位置決め部24は、図12及び図13に示されるように、壁部29から延びて設けられており、この磁石位置決め部24には、一対の磁石31,31が所定の間隔を有した状態で位置決めするための間隙形成部27,27が形成されている。磁石31,31が間隙形成部27,27を挟持することにより、磁石31,31の間にアーマチュア14の先端部が挿入されるための間隙が構成されることになる。磁石31,31は、磁石位置決め部24の外側に設けられた磁石保持部28に対して接着等により固定される。この磁石保持部28は、磁石位置決め部24(ボビン部21)とは別材料の磁性体からなり、ボビン部21を一体成形するときに、磁石位置決め部24を構成する部分の外側に配設されることにより、磁石位置決め部24(ボビン部21)と一体的に設けられる。なお、必ずしも磁石保持部28は、ボビン部21を一体成形するときに磁石位置決め部24(ボビン部21)と一体的に設けるように構成する必要はなく、ボビン部21を一体成形した後に、接着等によりボビン部21に固定するように構成してもよい。
【0024】
駆動ピン41は、後述するダイヤフラム52と略平行なダイヤフラム側平面部42と、このダイヤフラム側平面部42とは略直交する方向に延びてアーマチュア14の端部に固定されるアーマチュア側平面部43とを有している。これらのダイヤフラム側平面部42とアーマチュア側平面部43とは、金属板を略L字状に折り曲げることにより、一体に成形されている。
【0025】
アーマチュア部11とボビン部21とは、アーマチュア14が基部22の穴部25から挿入され、コイル36内及び、磁石31,31の間に形成された間隙を貫通して、図6〜図9に示されるように、アーマチュア14の端部がボビン部21(磁石位置決め部24)の端部より突出した状態で、組み付けられる。アーマチュア部11とボビン部21との組み付けは、磁石保持部28にアーマチュア部11の側板部13,13をレーザー溶接等で固定することにより行われる。磁石保持部28に側板部13,13が固定されて、アーマチュア部11とボビン部21とが組み付けられた状態においては、ボビン部21の基部22とアーマチュア部11の基板部12との間には所定の間隙が形成されている。これにより、基部22と基板部12との当接が防止されて、アーマチュア14の振動に対してボビン部21(基部22)が悪影響を及ぼすことが防止できる。
【0026】
駆動ピン41のアーマチュア側平面部43は、図6〜図9に示されるように、ボビン部21(磁石位置決め部24)の端部より突出したアーマチュア14の端部にレーザー溶接等で固定される。駆動ピン41には、アーマチュア14の端部に固定するときの位置決め部(図示せず)が一体に形成されており、この位置決め部は、アーマチュア側平面部43がアーマチュア14の端部に固定された後に、駆動ピン41(アーマチュア側平面部43)から切断されて切り離される。
【0027】
次に、ダイヤフラムユニット部3の構成について、図15〜図18に基づいて説明する。図15は、ダイヤフラムユニット部3の平面図であり、図16及び図17は同じく要部拡大断面図であり、図18は、同じく分解斜視図である。ダイヤフラムユニット部3は、枠体としてのダイヤフラムフレーム51、略平板状の振動板としてのダイヤフラム52、及び、振動膜(ダイヤフラムシート)としての熱可塑性の透明な樹脂フィルム53を有している。なお、この振動膜は樹脂フィルムの他に、シリコーンゴム等により形成することも可能である。
【0028】
ダイヤフラム52は、図15に示されるように、ダイヤフラムフレーム51内に配設されている。樹脂フィルム53は、ダイヤフラムフレーム51及びダイヤフラム52の上面に固定されてダイヤフラム52をダイヤフラムフレーム51に対して振動可能に支持する。樹脂フィルム53のダイヤフラムフレーム51及びダイヤフラム52への固定は、ダイヤフラムフレーム51及びダイヤフラム52の上面に接着剤を塗布した後に、加熱して圧着することにより行われる。樹脂フィルム53のダイヤフラムフレーム51とダイヤフラム52との間の部分は、図17に示されるように、ボトムハウジング5とダイヤフラムユニット部3とで画成される空間に向って凸又は凹となる略円弧状に形成されており、ダイヤフラム52の振動幅を確保して、その振動を阻害しないように構成されている。
【0029】
ダイヤフラム52は平面視で略長方形状を呈しており、剛性を確保するための凹部54,54が形成されている。ダイヤフラム52の樹脂フィルム53が固定される平面部分には、穴部55と、駆動ピンを固定するための駆動ピン固定用穴部56とが形成されている。駆動ピン固定用穴部56は、駆動ピン41のダイヤフラム側平面部42に対応する位置に形成されており、穴部55と駆動ピン固定用穴部56とは、ダイヤフラム52の長辺方向に所定間隔隔てて、ダイヤフラム52の短辺近傍の位置に形成されることになる。
【0030】
ダイヤフラム52の樹脂フィルム53が固定される平面部分に形成された穴部55は、樹脂フィルム53に覆われており、樹脂フィルム53の穴部55に対応する部分には、ベント穴57が形成されている。ベント穴57は、ハウジング2外の空間と連通した、ダイヤフラムユニット部3とトップハウジング4とで画成される空間と、ボトムハウジング5とダイヤフラムユニット部3とで画成される空間との気圧差、すなわちダイヤフラムユニット部3(ダイヤフラム52及び樹脂フィルム53)を挟んで画成されて形成される室間の気圧差を調整するためのものであり、レーザービームを照射することにより形成される。本実施形態においては、ベント穴57の直径は30μm程度に設定されている。
【0031】
駆動ピン固定用穴部56も、ダイヤフラム52に樹脂フィルム53が固定された状態においては、穴部55と同様に、樹脂フィルム53に覆われることになるが、樹脂フィルム53の駆動ピン固定用穴部56を覆う部分は、レーザービームを照射することにより、駆動ピン固定用穴部56の外径よりも大きく除去される。
【0032】
樹脂フィルム53をダイヤフラムフレーム51及びダイヤフラム52に固定するときには、ダイヤフラムフレーム51及びダイヤフラム52は、ダイヤフラムフレーム51がダイヤフラム52の振動を阻害することがないように、ダイヤフラムフレーム51とダイヤフラム52との間には、図16に示されるように、所定の間隙が形成された状態で位置決めされる。ダイヤフラム52の位置決めは、穴部55及び駆動ピン固定用穴部56に位置決めピン(図示せず)を挿入することにより行われる。また、ダイヤフラムフレーム51の位置決めは、その外側を位置決めジク(図示せず)により挟むことにより行われる。
【0033】
このように、穴部55及び駆動ピン固定用穴部56とを、樹脂フィルム53をダイヤフラムフレーム51及びダイヤフラム52に固定するときのダイヤフラム52の位置決め用の穴部として利用することができ、ダイヤフラム52の位置決めを確実に行うことができる。また、別途位置決め用の穴部を形成する必要がなく、ダイヤフラム52を成形するための製造工程の簡素化を図ることができる。
【0034】
ボトムハウジング5とダイヤフラムユニット部3とは、駆動ユニット部10が固定されたボトムハウジング5の上面開口部をダイヤフラムユニット部3にて覆った状態において、レーザー溶接及び接着剤等を用いて固定される。駆動ピン固定用穴部56がダイヤフラム52のダイヤフラム側平面部42に対応する位置に形成されていることから、ボトムハウジング5とダイヤフラムユニット部3(ダイヤフラムフレーム51)とが固定された状態においては、駆動ピン固定用穴部56の下方にダイヤフラム側平面部42が位置することになる。ダイヤフラム側平面部42が駆動ピン固定用穴部56の下方に位置する状態において、駆動ピン固定用穴部56から接着剤を塗布(注入)することにより、ダイヤフラム側平面部42と駆動ピン固定用穴部56とが固定されることになる。
【0035】
ダイヤフラム側平面部42と駆動ピン固定用穴部56とを強固に固定するためには、ボトムハウジング5とダイヤフラムユニット部3(ダイヤフラムフレーム51)とが固定された状態において、ダイヤフラム側平面部42とダイヤフラム52との間に接着剤が流入するための所定の間隙を形成することが好ましい。
【0036】
各種部品の成形時に発生する誤差、あるいは、組み付け固定時に発生する位置ずれ等により、たとえばボトムハウジング5とダイヤフラムユニット部3(ダイヤフラムフレーム51)とが固定されたときに、ダイヤフラム側平面部42とダイヤフラム52とが当接して、ダイヤフラム側平面部42(駆動ピン41)がダイヤフラム52を押圧した状態となる場合があるが、駆動ピン固定用穴部56内に塗布(注入)されることにより、ダイヤフラム側平面部42と駆動ピン固定用穴部56とを固定することができる。また、ダイヤフラム側平面部42(駆動ピン41)によるダイヤフラム52の押圧も、ダイヤフラム52の移動により吸収することができる。また、ダイヤフラム側平面部42とダイヤフラム52との間に所定以上の間隙ができたとしても、その間隙を接着剤により埋めることが可能となる。
【0037】
このように、ダイヤフラム52には接着剤を塗布(注入)するための駆動ピン固定用穴部56が形成されるために、この駆動ピン固定用穴部56を介して、ダイヤフラム52と駆動ピン41とが固定されているかを確認することができると共に、ダイヤフラム52と駆動ピン41との固定が不十分な場合には、駆動ピン固定用穴部56から再度接着剤を塗布(注入)することも可能となり、ダイヤフラム52と駆動ピン41との固定をより一層確実に行うことができる。
【0038】
次に、上述したように構成された電気音響変換器1の動作について説明する。電気音響変換器1においては、一対の磁石31,31により磁気回路が構成され、磁石31,31間には直流磁界が発生する。ここで、信号入力用端子部35,35を介してコイル36に信号を印加すると、交流磁束が発生し、この交流磁束が、アーマチュア14、磁石31,31、磁石保持部28、側板部13,13、基板部12からなる磁気回路を流れることにより、磁石31,31とアーマチュア14との間に交流磁界が生じる。この交流磁界が上述した直流磁界に重畳される結果、アーマチュア14が振動することになる。このアーマチュア14の振動は、駆動ピン41を介してダイヤフラム52に伝わり、このダイヤフラム52が振動して、ダイヤフラムユニット部3とトップハウジング4とで画成される空間内の圧力が変動し、この圧力変動が音波となって、トップハウジング4の切り欠き部7から電気音響変換器1の外に伝わる。
【0039】
上述したように、本実施形態に係る電気音響変換器1においては、ボビン部21の基部22の貫通穴8,8に対応する位置には、突部26,26が一体に形成されており、この突部26,26は、駆動ユニット部10がボトムハウジング5に対して組み付けられるときに、ボトムハウジング5の貫通穴8,8に挿入されることになり、突部26,26が貫通穴8,8に挿入されることによりボトムハウジング5に対する駆動ユニット部10の位置決めが行われるので、駆動ユニット部10(アーマチュア部11及びボビン部21)は、ボトムハウジング5(ハウジング2)に対して適切な位置に配設され、アーマチュア部11が固定された状態のボビン部21をボトムハウジング5(ハウジング2)内に配設したときにアーマチュア部11とボトムハウジング5(ハウジング2)とが接触するのを抑制することができる。この結果、アーマチュア部11におけるアーマチュア14の振動が阻害されることがなく、適切な音圧周波数特性を有した電気音響変換器1を得ることができる。
【0040】
また、本実施形態に係る電気音響変換器1においては、ボトムハウジング5に対する駆動ユニット部10の位置決めを行うための位置決め部が、ボビン部21の基部22に一体に形成された突部26,26により構成されることにより、ボトムハウジング5(ハウジング2)に対して駆動ユニット部10(アーマチュア部11及びボビン部21)を適切な位置に確実に配設し得る位置決め部の構造を簡易且つ低コストで実現することができる。
【0041】
また、本実施形態に係る電気音響変換器1においては、ボビン部21の基部22には、コイル36を構成する導線33の端部が接続されたコイル側端子部34,34が設けられており、突部26,26には、コイル側端子部34,34に電気的に接続された信号入力用端子部35,35が設けられることにより、特に、信号入力用端子部35,35をボトムハウジング5(ハウジング2)の外部に臨ませ得る構造を簡易且つ低コストで実現することができる。
【0042】
また、本実施形態に係る電気音響変換器1においては、ボビン部21が、基部22と、コイル巻回部23と、磁石位置決め部24と、磁石保持部28とを有し、アーマチュア部11が、基板部12と、一対の側板部13,13と、アーマチュア14とを有しており、アーマチュア部11は、側板部13,13が磁石保持部28に固定されることにより、ボビン部21に固定されるので、アーマチュア部11を固定した状態でボトムハウジング5(ハウジング2)に配設し得るボビン部21の構造を簡易且つ低コストで実現することができる。
【0043】
また、本実施形態に係る電気音響変換器1においては、突部26,26と、基部22と、コイル巻回部23と、磁石位置決め部24とが、樹脂材料により一体成形されることにより、ボビン部21の部品点数を削減することができると共に、ボビン部21(コイル巻回部23)への導線33の巻回、及び、磁石31,31の固定等の組み立て作業を容易に行うことができる。
【0044】
次に、本発明による実施形態の変形例を、図19及び図20に基づいて説明する。図19は、本発明の実施形態に係る電気音響変換器の変形例の構成を説明するための分解斜視図であり、図20は、同じく平面図である。図19及び図20に示された電気音響変換器101は、図1〜図18に示された電気音響変換器1とは、貫通穴108及び突部126の構成に関して相違する。なお、図19においては、ボトムハウジング5及びボビン部21のみを図示し、その他の構成部品の図示を省略している。
【0045】
電気音響変換器101においては、図19及び図20に示されているように、ボトムハウジング5の側面部に貫通穴108が形成されている。また、基部22におけるアーマチュア部11の基板部12と対向する面の貫通穴108に対応する位置に、突部126が基部22と一体に形成されている。突部126は、穴部25を挟んでコイル側端子部34,34とは反対側に位置している。信号入力用端子部35,35は、突部126が形成された面(アーマチュア部11の基板部12と対向する面)に対して略直交する方向に延びて設けられている。ここで、貫通穴108は、各請求項における開口部を構成している。
【0046】
突部126は、第1の段部126aと、第2の段部126bとを有しており、階段状に形成されている。突部126は、図20にも示されるように、アーマチュア部11の基板部12に形成された切り欠き部130内に配設される。また、アーマチュア部11の基板部12と基部22との間、及び、アーマチュア部11の基板部12と第1の段部126aとの間には、所定の間隙が形成される。これにより、基部22と基板部12との当接が防止されて、アーマチュア14の振動に対してボビン部21(基部22)が悪影響を及ぼすことが防止できる。
【0047】
突部126の第2の段部126bは、駆動ユニット部10がボトムハウジング5に対して組み付けられるときに、ボトムハウジング5の貫通穴108に挿入されることになり(図20で示された状態)、第2の段部126b(突部126)が貫通穴108に挿入されることにより、ボトムハウジング5に対する駆動ユニット部10の位置決めが行われる。
【0048】
突部126の第1の段部126aには、図20に示されるように、ボトムハウジング5の側面部が当接して、アーマチュア部11の基板部12と、ボトムハウジング5の側面部との間に所定の間隙が形成される。これにより、基板部12とボトムハウジング5の側面部との当接が防止されて、アーマチュア14の振動に対してボトムハウジング5(ハウジング2)が悪影響を及ぼすことが防止できる。
【0049】
上述したように、電気音響変換器101においては、基部22におけるアーマチュア部11の基板部12と対向する面の貫通穴108に対応する位置に突部126が形成されており、この突部126(第2の段部126b)は、駆動ユニット部10がボトムハウジング5に対して組み付けられるときに、ボトムハウジング5の貫通穴108に挿入されることになり、突部126が貫通穴108に挿入されることによりボトムハウジング5に対する駆動ユニット部10の位置決めが行われるので、上述した実施形態と同様に、駆動ユニット部10(アーマチュア部11及びボビン部21)は、ボトムハウジング5(ハウジング2)に対して適切な位置に配設され、アーマチュア部11が固定された状態のボビン部21をボトムハウジング5(ハウジング2)内に配設したときにアーマチュア部11とボトムハウジング5(ハウジング2)とが接触するのを抑制することができる。この結果、アーマチュア部11におけるアーマチュア14の振動が阻害されることがなく、適切な音圧周波数特性を有した電気音響変換器101を得ることができる。
【0050】
次に、本発明による実施形態の変形例を、図21及び図22に基づいて説明する。図21は、本発明の実施形態に係る電気音響変換器の変形例の構成を説明するための分解斜視図であり、図22は、同じく平面図である。図21及び図22に示された電気音響変換器201は、図1〜図18に示された電気音響変換器1とは、切り欠き部208及び突部226の構成、及び、アーマチュア部11の向き(アーマチュア14に対して上下反転)に関して相違する。なお、図21においては、ボトムハウジング5及びボビン部21のみを図示し、その他の構成部品の図示を省略している。
【0051】
電気音響変換器201においては、図21及び図22に示されているように、ボトムハウジング5の側面部に切り欠き部208が形成されている。また、基部22におけるアーマチュア部11の基板部12と対向する面の切り欠き部208と対応する位置に、突部226が基部22と一体に形成されている。突部226は、穴部25を挟んでコイル側端子部34,34とは反対側に位置している。信号入力用端子部35,35は、突部226が形成された面(アーマチュア部11の基板部12と対向する面)に対して略直交する方向に延びて設けられている。ここで、切り欠き部208は、各請求項における開口部を構成している。
【0052】
突部226は、突部226aと、突部226aに形成された溝部226b,226bとを有している。突部226の突部226aは、図22に示されるように、アーマチュア部11の基板部12に形成された切り欠き部230内に配設される。また、アーマチュア部11の基板部12と基部22との間、及び、アーマチュア部11の基板部12と第1の突部226aとの間には、所定の間隙が形成される。これにより、基部22と基板部12との当接が防止されて、アーマチュア14の振動に対してボビン部21(基部22)が悪影響を及ぼすことが防止できる。
【0053】
突部226の突部226aには、溝部226b,226bが形成されており、駆動ユニット部10がボトムハウジング5に対して組み付けられるときに、この溝部226b,226bにボトムハウジング5の切り欠き部208を嵌め込むことにより、ボトムハウジング5に対する駆動ユニット部10の位置決めが行われる(図22で示された状態)。
【0054】
溝部226b,226bが形成される位置は、溝部226b,226bにボトムハウジング5の切り欠き部208を嵌め込んだ状態において、アーマチュア部11の基板部12と、ボトムハウジング5の側面部との間に所定の間隙が形成されるように設定されている。このように、溝部226b,226bが形成される位置を設定することにより、基板部12とボトムハウジング5の側面部との当接が防止されて、アーマチュア14の振動に対してボトムハウジング5(ハウジング2)が悪影響を及ぼすことが防止できる。
【0055】
上述したように、電気音響変換器201においては、基部22におけるアーマチュア部11の基板部12と対向する面の切り欠き部208対応する位置に突部226が形成され、この突部226に溝部226b,226bが成形されており、駆動ユニット部10がボトムハウジング5に対して組み付けられるときに、突部226の溝部226b,226bにボトムハウジング5の切り欠き部208を嵌め込むことにより、ボトムハウジング5に対する駆動ユニット部10の位置決めが行われるので、上述した実施形態と同様に、駆動ユニット部10(アーマチュア部11及びボビン部21)は、ボトムハウジング5(ハウジング2)に対して適切な位置に配設され、アーマチュア部11が固定された状態のボビン部21をボトムハウジング5(ハウジング2)内に配設したときにアーマチュア部11とボトムハウジング5(ハウジング2)とが接触するのを抑制することができる。この結果、アーマチュア部11におけるアーマチュア14の振動が阻害されることがなく、適切な音圧周波数特性を有した電気音響変換器201を得ることができる。
【0056】
なお、上述した実施形態及び変形例においては、ボビン部21の基部22に突部26,126,226を設け、ボトムハウジング5に対する駆動ユニット部10の位置決めを行うための位置決め部としているが、これに限られることなく、ボビン部21の基部22以外の部分、たとえばコイル巻回部23と磁石位置決め部24との間の壁部29に突部等の位置決め部を形成して、この位置決め部をボトムハウジング5に形成された凹部に嵌め合わせることにより、ボトムハウジング5に対する駆動ユニット部10の位置決めを行うように構成してもよい。また、ボトムハウジング5に突部等の位置決め部を設け、ボビン部21側に対応する凹部を設けて、ボトムハウジング5に対する駆動ユニット部10の位置決めを行うように構成してもよい。更に、位置決め部の数、形状等も上述した実施形態に限られることなく、適宜設定することができる。
【0057】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明にあっては、コイルが巻回されると共に、一対の磁石が所定間隔を有して固定されるボビン部を有し、アーマチュア部は、ボビン部に対して固定されており、ボビン部には、ボビン部をハウジング内に配設するときに、ハウジングに対してボビン部を位置決めするための位置決め部が形成されているので、位置決め部によりボビン部及びアーマチュア部はハウジングに対して適切な位置に配設され、アーマチュア部が固定された状態のボビン部をハウジング内に配設したときにアーマチュア部とハウジングとが接触するのを抑制することができる。この結果、本発明によれば、アーマチュア部における振動が阻害されることがなく、適切な音圧周波数特性を有した電気音響変換器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る電気音響変換器の全体の外観を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態に係る電気音響変換器の全体の外観を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施形態に係る電気音響変換器のハウジングの一部を切り欠いた側面図である。
【図4】本発明の実施形態に係る電気音響変換器のトップハウジングを取った状態での斜視図である。
【図5】本発明の実施形態に係る電気音響変換器の構成を示す分解斜視図である。
【図6】本発明の実施形態に係る電気音響変換器に含まれる、駆動ユニット部の構成を示す平面図である。
【図7】本発明の実施形態に係る電気音響変換器に含まれる、駆動ユニット部の構成を示す側面図である。
【図8】本発明の実施形態に係る電気音響変換器に含まれる、駆動ユニット部の構成を示す背面図である。
【図9】本発明の実施形態に係る電気音響変換器に含まれる、駆動ユニット部の構成を示す正面図である。
【図10】本発明の実施形態に係る電気音響変換器に含まれる、駆動ユニット部の構成を示す分解斜視図である。
【図11】本発明の実施形態に係る電気音響変換器に含まれる、ボビン部の構成を示す正面図である。
【図12】本発明の実施形態に係る電気音響変換器に含まれる、ボビン部の構成を示す平面図である。
【図13】本発明の実施形態に係る電気音響変換器に含まれる、ボビン部の構成を示す斜視図である。
【図14】本発明の実施形態に係る電気音響変換器における、導線をコイル側端子部に固定する工程の概略を示す斜視図である。
【図15】本発明の実施形態に係る電気音響変換器に含まれる、ダイヤフラムユニット部の平面図である。
【図16】本発明の実施形態に係る電気音響変換器に含まれる、ダイヤフラムユニット部の要部拡大断面図である。
【図17】本発明の実施形態に係る電気音響変換器に含まれる、ダイヤフラムユニット部の要部拡大断面図である。
【図18】本発明の実施形態に係る電気音響変換器に含まれる、ダイヤフラムユニット部の構成を示す分解斜視図である。
【図19】本発明の実施形態に係る電気音響変換器の変形例の構成を説明するための分解斜視図である。
【図20】本発明の実施形態に係る電気音響変換器の変形例の構成を示す平面図である。
【図21】本発明の実施形態に係る電気音響変換器の変形例の構成を説明するための分解斜視図である。
【図22】本発明の実施形態に係る電気音響変換器の変形例の構成を示す平面図である。
【図23】本発明の実施形態に係る電気音響変換器に含まれる、アーマチュア部の変形例の構成を示す斜視図である。
【図24】本発明の実施形態に係る電気音響変換器に含まれる、アーマチュア部の変形例の構成を説明するための分解斜視図である。
【符号の説明】
1,101,201…電気音響変換器、2…ハウジング、3…ダイヤフラムユニット部、4…トップハウジング、5…ボトムハウジング、8,108…貫通穴、10…駆動ユニット部、11…アーマチュア部、12…基板部、13…側板部、14…アーマチュア、21…ボビン部、22…基部、23…コイル巻回部、24…磁石位置決め部、26,126,226…突部、28…磁石保持部、31…磁石、33…導線、34…コイル側端子部、35…信号入力用端子部、36…コイル、41…駆動ピン、51…ダイヤフラムフレーム、52…ダイヤフラム、53…樹脂フィルム、208…切り欠き部。
Claims (4)
- 導線が巻回されることにより構成されるコイルと、一対の磁石と、アーマチュア部とがハウジング内に配設された電気音響変換器であって、
前記導線が巻回されて前記コイルが形成されると共に、前記一対の磁石が所定間隔を有して固定されるボビン部を有し、
前記ボビン部には、前記ボビン部を前記ハウジング内に配設するときに、前記ハウジングに対して前記ボビン部を位置決めするための位置決め部が形成され、
前記ハウジングには、開口部が形成されており、
前記位置決め部は、前記ボビン部の前記開口部に対応する位置に設けられ、前記開口部に挿入される突部により構成され、
前記ボビン部は、前記導線の端部が接続されたコイル側端子部及び前記突部が設けられる基部と、前記導線が巻回されるコイル巻回部と、前記磁石が位置決めされる磁石位置決め部と、前記磁石を前記磁石位置決め部に位置決めされた状態で保持するための磁石保持部と、を有し、
前記アーマチュア部は、基板部と、前記基板部から延びる1つ以上の側板部と、前記基板部から前記側板部と同方向に延びるアーマチュアと、を有しており、
前記アーマチュア部は、前記側板部が前記磁石保持部に固定されることにより、前記ボビン部に固定されることを特徴とする電気音響変換器。 - 前記突部には、前記コイル側端子部に電気的に接続された信号入力用端子部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電気音響変換器。
- 前記アーマチュア部が前記ボビン部に固定された状態において、前記ボビン部の前記基部と前記アーマチュア部の前記基板部との間には、所定の間隙が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電気音響変換器。
- 前記基部と、前記コイル巻回部と、前記磁石位置決め部とは、樹脂材料により一体成形されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電気音響変換器。
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