JPH11328692A - サーボ装置 - Google Patents

サーボ装置

Info

Publication number
JPH11328692A
JPH11328692A JP13214898A JP13214898A JPH11328692A JP H11328692 A JPH11328692 A JP H11328692A JP 13214898 A JP13214898 A JP 13214898A JP 13214898 A JP13214898 A JP 13214898A JP H11328692 A JPH11328692 A JP H11328692A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
output
component
comparator
amplifier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13214898A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihito Kamiegawa
明仁 上江川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP13214898A priority Critical patent/JPH11328692A/ja
Publication of JPH11328692A publication Critical patent/JPH11328692A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスク装置の信号ピックアップで発生する
迷光効果によるRF信号に含まれる直流成分の変動をな
くし、安定したフォーカスタイミング検出信号を検出
し、ディスクの再生能力を高めるフォーカスサーボ起動
のタイミング検出システム、回路およびこれを用いたサ
ーボ装置を提供する。 【解決手段】 ディスクから再生した信号のDC成分を
導出する手段のコンパレータ22,42と、このDC成
分と基準値Aとを比較する比較手段のコンパレータ2
4,43と、比較手段からの出力信号でディスクのフォ
ーカスサーボ起動のタイミングを制御するようにし、D
C成分に応じて基準信号を可変するためにフィードフォ
ワード回路またはフィードバック回路を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォーカスタイミ
ング検出回路を用いたサーボ装置及びその回路構成に関
する。さらに詳しくは、光ディスク媒体から再生した信
号にオフセットがあっても一定したフォーカスタイミン
グ検出信号を導出し、安定したフォーカスサーボ動作が
えられるようにしたサーボ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3にフォーカス(サーボ起動の)タイ
ミング検出回路システム70の従来例を示す。すなわ
ち、図3に示すように、ディスクからの反射光をフォト
ディテクタ等で構成される光ピックアップ11で検出さ
れた微弱な高周波信号(RF信号)がRFアンプ12へ
供給される。このRFアンプ12は、RF信号増幅用ア
ンプ、フォーカスエラー検出用アンプとトラッキングエ
ラー検出用アンプで構成されている。RF信号増幅用ア
ンプで増幅された信号は交流成分と直流成分とから成り
立っている。この両者を合わせたRF信号をフォーカス
(サーボ起動の)タイミング検出回路(以下FOK回路
と略記する)13の一部を構成する初段コンパレータ7
1の非反転端子に、またRF信号の交流信号成分のみを
反転端子にそれぞれ供給する。初段コンパレータ71の
出力端子から出力されたRF信号のDC成分の出力信号
は次段のコンパレータ72の非反転端子に入力され、反
転端子には電源73から基準レベルAが供給されてい
る。
【0003】コンパレータ72で、RF信号のDC成分
は基準電圧Aと比較され基準値以上の信号期間に対し
て、フォーカス(サーボ起動の)タイミング検出信号
(以下FOK信号と略記する)のパルス信号が形成され
る。この動作を図4(a)に示す。ここで初段と次段の
コンパレータ71,72と基準電圧Aを供給する電源7
3とで構成されたブロックは一般にFOK回路13と称
されている。このFOK回路13から出力されたパルス
信号は、図4(b)に示すように、フォーカスサーボを
起動(ON)するためのウインドウを形成している。F
OK回路13からのFOK信号は次段のディジタル・シ
グナル・プロセッサ(DSP)14を介してマイクロコ
ンピュータ(マイコン)15へ供給される。
【0004】また、RFアンプ12からのRF信号増幅
用アンプ以外のRF信号の出力信号はFOK回路13を
介さず直接DSP14へ供給されている。DSP14か
ら、フレームクロックや曲の間を示すポーズ信号、曲の
トラック・ナンバ、アドレス、ディスクのTOC(ta
ble of contents)等を示すユーザズ・
ビット等の信号がマイクロコンピュータ(マイコン)1
5に出力される。マイコン15で信号処理された後、A
GCコントロール信号はRFアンプ12に供給されこの
RFアンプ12の出力信号レベルを一定にする。さらに
フォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号は制御
回路16を介して光ピックアップ11に供給される。フ
ォーカス調整やトラッキング調整は、マイコン15から
のコントロール信号がRFアンプ12へ供給され、RF
アンプ12に内蔵されているトラッキングエラーアンプ
やフォーカスエラーアンプを介して自動的に行われる。
【0005】フォーカスエラー信号処理において、フォ
ーカスサーチ動作中のFOK信号が持続している期間、
すなわちフォーカスサーボを起動するウインドウを開い
ている期間、光ピックアップ11が合焦点位置に到達し
た瞬間を示すフォーカスゼロクロス信号(以後FZC信
号と記載する)が発生する。この波形とタイミングを図
4(c)に示す。前記FZC信号のJUST FOCU
Sポイントでフォーカスサーボが起動(ON)する。
【0006】しかしながら従来例において、光ピックア
ップ11には、特有の迷光効果と呼ばれる構造上のDC
オフセットが存在する。この迷光効果は以下のようにし
て発生する。すなわち、光ピックアップ11の一部を構
成するレーザカプラ特有のものであり、レーザから出力
されたレーザ光が本来マイクロプリズムにより反射され
ディスクに照射され戻って来る。この光がマイクロプリ
ズムで反射されフォトディテクタにより検出され電気信
号に変換されるが、レーザからのレーザ光が最初にマイ
クロレンズに当たった際に小量のレーザ光はディスク方
向でなく直接フォトディテクタへ迷い込んでしまうため
に起こるDCオフセットである。上述した迷光効果によ
り発生したDCオフセットに対してFOK回路13のコ
ンパレータ72の基準レベルAが固定となっているた
め、FOK信号のパルス幅が可変し動作する。
【0007】迷光効果によりRF信号のDC成分が正の
オフセットを持った場合、FOK回路13の入力に供給
されるDC電圧が常に基準レベルAより高くなりFOK
信号も常に”H”レベルと成る。その結果、通常は再生
できるものの再生中に外的要因でフォーカスサーボが外
れると、再度フォーカスサーボを起動(ON)しようと
試みた場合、一度FOK信号がローレベル(”L”レベ
ル)へなってからハイレベル(”H”レベル)にならな
ければ、マイコン15がウインドウを開いた(動作開始
可能)と認識できず、再生できなくなる。
【0008】次に、迷光効果によりRF信号のDC成分
が負のオフセットを持った場合、FOK回路13の入力
に供給されるDC電圧は迷光効果が無い時よりレベルが
低く成るため、FOK信号がローレベルからハイレベル
(”L”→”H”)へ切り換わるタイミングが遅れるこ
とになる。その結果、FOK信号がローレベルからハイ
レベル(”L”→”H”)へ切り換わるタイミングが、
FZC信号出力がローレベルからハイレベル(”L”
→”H”)へ切り換わるタイミングよりも遅くなり、フ
ォーカスサーボが起動(ON)せず、信号が再生されな
くなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題点
に鑑みてなされたもので、その課題は光ディスク装置等
に用いられるフォーカスタイミング検出回路にレベル調
整回路を設けることにより、光ピックアップの一部を構
成するレーザカプラに係る特有の迷光効果に起因するD
Cオフセットの影響を無くすことで有る。また、安定し
たフォーカスタイミング検出信号を得ることにより、光
ディスク装置の再生能力が低下するのを抑えることであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願の第1の発明は、デ
ィスクに信号を書き込みまたは読み出す信号ピックアッ
プ素子と、信号ピックアップ素子から出力された信号を
増幅する増幅器と、増幅器の出力から交流成分を取り出
す手段と、交流成分を取り出す手段と増幅器からの信号
が供給され直流成分を出力する比較器等を用いた直流導
出手段と、この比較器等の直流導出手段からの出力と可
変基準値とを比較し、フォーカスタイミング検出信号を
出力するフィードフォワード回路とを備え、フィードフ
ォワード回路からのフォーカスタイミング検出信号でデ
ィスクのフォーカスサーボ起動のタイミングを制御する
ようにしたことを特徴とするフォーカスタイミング検出
回路とこれを用いたサーボ装置である。
【0011】本願の第2の発明は、ディスクに信号を書
き込みまたは読み出す信号ピックアップ素子と、信号ピ
ックアップ素子から出力された信号を増幅する増幅器
と、増幅器の出力から交流成分を取り出す手段と、交流
成分を取り出す手段と増幅器からの信号が供給され直流
成分を出力する第1の比較器と、第1の比較器からの出
力が供給され第1の基準値と比較する第2の比較器と、
第2の比較器からの出力信号に応じて第2の基準値を発
生する可変基準信号発生器と、第1の比較器と可変基準
信号発生器からの信号を比較する第3の比較器とを備
え、第3の比較器からのフォーカスタイミング検出信号
でフォーカスサーボ起動のタイミングを制御するように
したことを特徴とするフォーカスタイミング検出回路と
これを用いたサーボ装置である。
【0012】本願の第3の発明は、ディスクに信号を書
き込みまたは読み出す信号ピックアップ素子と、信号ピ
ックアップ素子から出力された信号を増幅する増幅器
と、増幅器の出力から交流成分を取り出す手段と、交流
成分を取り出す手段と増幅器からの信号が供給され直流
成分を出力する比較器等の直流導出手段と、比較器等の
直流導出手段からの出力と可変基準値とを比較し、フォ
ーカスタイミング検出信号を出力するフィードバック回
路と、比較器から出力された直流成分に応じて可変基準
値を発生する手段とを備え、フィードバック回路からの
フォーカスタイミング検出信号でフォーカスサーボ起動
のタイミングを制御するようにしたことを特徴とするフ
ォーカスタイミング検出回路とこれを用いたサーボ装置
である。
【0013】本願の第4の発明は、ディスクに信号を書
き込みまたは読み出す信号ピックアップ素子と、信号ピ
ックアップ素子から出力された信号を増幅する増幅器
と、増幅器の出力から交流成分を取り出す手段と、交流
成分を取り出す手段と増幅器からの信号が供給され直流
成分を出力する第1の比較器と、第1の比較器からの出
力が供給され基準値と比較する第2の比較器と、第2の
比較器からの出力信号を処理する演算処理回路と、演算
処理回路からの出力信号に応じて基準値を発生するディ
ジタル・アナログ変換器とを備え、第2の比較器からの
出力信号でフォーカスサーボ起動のタイミングを制御す
ることを特徴とするフォーカスタイミング検出回路とこ
れを用いたサーボ装置である。このように、光ピックア
ップの一部を構成するレーザカプラで発生する迷光効果
が起こってRF信号の直流成分が、RF信号の直流成分
が迷光効果がないときの直流成分と比較して、プラス側
もしくはマイナス側にシフトしても、本発明のフォーカ
スタイミング検出回路とこれを用いたサーボ装置はRF
信号の直流成分に応じて基準レベルを可変することによ
り入力信号と基準値の直流成分の差は相対的に一定とな
り、その結果常に一定のフォーカスタイミング検出信号
を発生することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態につき添付図面を参照して説明する。
【0015】実施の形態例1 まず、図1を参照して本発明の光ディスク装置に用いら
れるフォーカス(サーボ起動の)タイミング検出回路の
実施の形態例1を説明する。図1は実施の形態例1のフ
ォーカス(サーボ起動の)タイミング検出回路とその周
辺システム10を示すサーボ装置に関するブロック図で
ある。なお以下に述べる実施の形態例では主に光ディス
ク装置に用いられるフォーカスタイミング検出回路の例
を示したもので有るが、本発明の技術的思想は光学素子
を用いて電気的に焦点を合わせるものであれば、この実
施の形態例1に限定されるものではない。なお、本実施
の形態例1に示すブロックや素子が図3に示した従来例
と同じものは、従来例と同じ参照番号を付すこととす
る。
【0016】光ピックアップ11で情報がディスクから
再生される。この光ピックアップ11は、信号記録又は
再生用の光をディスクに照射するレーザーダイオード、
レーザー光を反射するマイクロプリズム、対物レンズ、
フォトディテクタ等で構成される光検出IC更にフォー
カスコイル、トラッキングコイルの駆動装置等で構成さ
れている。光ピックアップ11で再生された微小な高周
波信号(RF信号)がRFアンプ12へ供給される。こ
のRFアンプ12は、RF信号増幅用アンプとフォーカ
スエラー検出用アンプ、トラッキングエラー検出用アン
プで構成されている。
【0017】このRFアンプ12の一部を構成するRF
信号増幅用アンプの出力は初段の第1のコンパレータ2
2の非反転端子に接続されると共にカップリング容量2
1の一方の端子に接続される。カップリング容量21の
他方の端子はコンパレータ22の反転端子に接続されて
いる。
【0018】第1のコンパレータ22の出力端子は次段
の第2のコンパレータ23と第3のコンパレータ24の
それぞれの非反転端子に接続されている。第2のコンパ
レータ23の反転端子は基準電圧Bを発生する電源25
に接続されている。この第2のコンパレータ23は電流
出力26となっていて、電流出力26に応じて可変電流
源27が制御される。この可変電流源27はIC等で形
成する場合、カレントミラー回路を用いると良い。また
カレントミラー回路の抵抗値、あるいはこの回路を構成
するトランジスタの面積を変えて電流量を任意に設定出
来る。
【0019】可変電流源27の出力は第3のコンパレー
タ24の反転端子、定電流源28の一方の端子と電流−
電圧変換用抵抗29の一方の端子にそれぞれ接続されて
いる。また定電流源28の他方の端子は電源に、さらに
電流−電圧変換用抵抗29の他方の端子はグランドにそ
れぞれ接続されている。
【0020】第3のコンパレータ24の出力はディジタ
ル・シグナル・プロセッサ(DSP)14の入力に接続
されている。またこのDSP14の入力はRFアンプ1
2の一部を構成するトラッキングエラーアンプ等の出力
とも接続されている。ここで、第1,第2と第3のコン
パレータ22,23,24と電流出力26、可変電流源
27、定電流源28と電流−電圧変換用抵抗29で構成
される回路は一般にFOK回路20と称されている。
【0021】DSP14はEFM復調回路、フレーム同
期回路、誤り訂正回路(CIRCデコード)、メモリー
回路、システムクロック発生回路、D/A変換器やフィ
ルタ等で構成されている。DSP14の出力はディスク
全体のシステムを制御するためマイクロコンピュータ1
5に接続されている。このマイクロコンピュータ15か
らの出力はRFアンプ12と制御回路16の入力にそれ
ぞれ接続されている。さらに制御回路16の出力は光ピ
ックアップ11に接続されている。
【0022】この様に、本発明の実施の形態例1に於い
て、FOK回路20のシステム、回路構成はフィードフ
ォワード回路で形成されている。
【0023】次に、本実施の形態例1の電気的動作、特
に再生時の動作について図1を参照して説明する。即
ち、光ピックアップ11に内蔵されているフォトディテ
クタでディスクの表面で反射して戻って来たレーザ光を
検出し、この検出された微小なRF信号がRFアンプ1
2の入力に供給される。RFアンプ12の一部を構成す
るRF信号増幅用アンプで増幅され出力された信号は交
流成分と直流成分とから成り立っている。この両者を含
んだRF信号はFOK回路20を構成する第1のコンパ
レータ22の非反転端子に、またカップリング容量21
を介してRF信号の交流信号成分のみを反転端子にそれ
ぞれ供給する。カップリング容量21はRF信号のDC
成分を阻止し交流成分の信号を取り出す働きをしてい
る。
【0024】第1のコンパレータ22の出力端子から出
力されたRF信号のDC成分の出力信号aは次段の第2
のコンパレータ23の非反転端子と第3のコンパレータ
24の非反転端子にそれぞれ入力される。第2のコンパ
レータ23に入力されたRF信号のDC成分の出力信号
aは電源25から発生した基準電圧Bと比較され、この
電圧差に応じた電流bが電流出力26から取り出され
る。
【0025】電流出力26から取り出された電流bに応
じて(一般には比例関係にある)、可変電流源27を駆
動し、電流量を増加又は減少させる。可変電流源27の
出力で、電流の基準量に対する電流の増加又は減少の量
をI1,I2と表すこととする。更にこの可変電流源2
7の出力電流は定電流源28と電流−電圧変換用抵抗2
9の共通接続点に供給されている。定電流源28の一定
電流値Iに対して可変電流源27の電流変化量I1,I
2が加算又は減算され、その結果I+I1又はI−I2
の電流が電流−電圧変換用抵抗29に流入し、そこで電
流量に応じて増減した電圧が発生する。
【0026】電流−電圧変換用抵抗29で発生したRF
信号のDC成分に応じて可変する電圧を基準値(電圧)
Aとして第3のコンパレータ24の反転端子に、また第
1のコンパレータ22の出力信号aは非反転端子にそれ
ぞれ供給される。第3のコンパレータ24で基準電圧
(基準値)Aと第1のコンパレータ22の出力信号aが
比較され、さらにその差分の電圧が増幅されて次段のD
SP14へ出力される。
【0027】ここで基準電圧(基準値)Aを迷光効果の
DCオフセットを考慮したレベルに調整するには、出力
信号aを基準電圧Bと比較し、電流出力26から出力さ
れる出力電流bである差分出力電流を可変して所定のレ
ベルに設定している。
【0028】FOK回路20を構成する第3のコンパレ
ータ24から出力されるFOK信号は次段のデジタル・
シグナル・プロセッサ(DSP)14へ供給される。D
SP14では、RF入力信号をEFM変調したり、フレ
ーム同期検出、クロスインターリーブ・リードソロモン
符号を用いたエラー訂正、データ補間、D/A変換器で
ディジタル信号をアナログ信号に変換したり、このD/
A変換器からの出力信号を低域通過型フィルターで所定
周波数領域のオーディオ信号のみを取り出し、またサブ
コード復調器でシステムをコントロールする信号を発生
している。さらに、FOK信号であるRF信号の直流成
分も計測している。
【0029】一方、RFアンプ12からのRF信号増幅
用アンプ以外のRF信号の出力信号、例えばフォーカス
エラー信号はFOK回路20を介さずDSP14へ直接
供給されている。DSP14から、フレームクロック、
トラッキング信号やフォーカスエラー信号等を示すユー
ザーズ・ビットのデータがマイクロコンピュータ(マイ
コン)15に出力される。マイコン15では、システム
コントロールを主として行う。例えば、ユーザーズ・ビ
ットにあるPとQチャンネル中の8ビットデータで曲中
と曲間の識別、プログラム・エリアでの曲番や演奏時間
情報の制御、トラックジャンプの制御等再生信号の質を
向上させたりプレーヤの操作性を向上させるための信号
処理を行っている。
【0030】マイコン15で信号処理された後、出力信
号の一つであるAGCコントロール信号はRFアンプ1
2に供給され、このRFアンプ12の出力信号のレベル
を一定にする。さらにフォーカスエラー信号やトラッキ
ングエラー信号は制御回路16を介して光ピックアップ
11に供給される。フォーカス調整やトラッキング調整
は、マイコン15からのコントロール信号がRFアンプ
12へ供給され、このRFアンプ12に内蔵されている
トラッキングエラーアンプやフォーカスエラーアンプを
介して自動的に行われる。
【0031】次に、迷光効果の3種類の条件に関する本
発明の主要部であるFOK回路20の動作を説明する。
まず迷光効果が存在しない場合について述べる。可変電
流源27は平衡状態にあり、電流の増減はないとする。
すると、電流−電圧変換用抵抗29の両端に発生する基
準電圧Aは、可変電流源27と定電流源28から電流−
電圧変換用抵抗29の共通接続点に変化量に相当する電
流の流入、流出はないから、I1=0,I2=0で,基
準電圧AをVA、電流−電圧変換用抵抗29の抵抗値を
R、電源電圧をVCCとすると、VAは VA=I×R+1/2VCC・・・(1) の電圧に固定される。この状態に於いて、基準電圧Aは
一般に調整電圧の平均値に設定してあり、抵抗値や電流
量も調整電圧の平均値になるよう決定してある。
【0032】次に、迷光効果によりRF信号のDC成分
が正のオフセットを持った場合について述べる。RFア
ンプ12の一部を構成するRF信号増幅用アンプからの
RF信号のDC成分が迷光効果が無い場合よりプラス側
へ全体的にシフトしている場合、第1のコンパレータ2
2の出力から導出される出力信号aのDC成分は迷光効
果が無い場合より高くなる。この出力信号aは第2のコ
ンパレータ23で基準電圧Bと比較される。比較された
その差分のDC電圧が電流変換されて電流出力26から
迷光効果が無い場合より増加した出力電流bが取り出さ
れる。増加された出力電流bに応じて、可変電流源27
の電流量を増加させ、図1においてはI2=0でI1の
みが存在することになる。
【0033】電流出力26と可変電流源27には、例え
ばカレントミラー回路が用いられるので、I1の量は電
流出力26の電流量と比例関係になる場合が多い。その
結果、電流−電圧変換用抵抗29に流れ込む電流は、I
1+Iとなり、この電流−電圧変換抵抗29で発生する
基準電圧A(VAとする)は、 VA=(I+I1)×R+1/2VCC・・・(2) となる。
【0034】迷光効果がないときの基準電圧Aの式
(1)とこの式(2)を比較すると明らかに(2)式で
表される基準電圧Aが増加している。この増加した基準
電圧Aと迷光効果が無い場合と比較して増加した第1の
コンパレータ22からの出力信号aが第3のコンパレー
タ24に直接供給される。しかし、この第3のコンパレ
ータ24に入力される2つの信号のDCレベルは相対的
にプラス側にシフトしたことになり、両者の信号の差は
迷光効果が無いときの差と変わらない。よって、迷光効
果によるRF信号のDC成分が高くなっても第3のコン
パレータ24から導出されるFOK信号のパルス波形と
パルスの立ち上がりのタイミングも変わらず一定の信号
が得られることになる。
【0035】更に、迷光効果によりRF信号のDC成分
が負のオフセットを持った場合について述べる。RFア
ンプ12の一部を構成するRF信号増幅用アンプからの
RF信号のDC成分が迷光効果が無い場合より負側にオ
フセットしている場合、第1のコンパレータ22の出力
から導出される出力信号aのDC成分は迷光効果が無い
場合より全般的に低くなる。この出力信号aは第2のコ
ンパレータ23で基準電圧Bと比較される。比較された
その差分のDC電圧が電流変換されて電流出力26から
迷光効果が無い場合と比較して減少した出力電流bが取
り出される。減少された出力電流bに応じて、可変電流
源27の電流量を減少させ、図1の場合はI1=0で、
I2のみが存在することになる。
【0036】このI2は具体的にはカレントミラー回路
を用いて発生させるので比例関係になる場合が多い。そ
の結果、電流−電圧変換用抵抗29に流れ込む電流は、
I−I2となり、この電流−電圧変換用抵抗29で発生
する基準電圧A(VAとする)は、 VA=(I−I2)×R+1/2VCC・・・(3) となる。
【0037】この式(3)を迷光効果がないときの基準
電圧Aを表す式(1)と比較すると、明らかに減少して
いる。この減少した基準電圧Aと迷光効果が無い場合よ
り減少した第1のコンパレータ22からの出力信号aが
第3のコンパレータ24に供給される。しかし、この第
3のコンパレータ24に入力される2つの信号のDCレ
ベルはどちらも相対的にマイナス側に変化したことにな
り、両者の信号の差は迷光効果が無いときの差と変わら
ない。よって、迷光効果によるRF信号のDC成分が低
くなっても第3のコンパレータ24から導出されたFO
K信号のパルス波形やパルスの立ち上がりのタイミング
は変わらず、この場合も一定の信号が得られることにな
る。
【0038】実施の形態例2 次に、図2を参照して本発明の光ディスク装置に用いら
れるフォーカス(サーボ起動の)タイミング検出回路の
実施の形態例2を説明する。図2は実施の形態例2のフ
ォーカスタイミング検出回路とその周辺システム40を
示すサーボ装置に関するブロック図である。なお以下に
述べる実施の形態例では主に光ディスク装置に用いられ
るフォーカスタイミング検出回路の例を示したもので有
るが、本発明の技術的思想は光学素子を用いて電気的に
焦点を合わせるものであれば、この実施の形態例2に限
定されるものではない。なお、本実施の形態例2に示す
ブロックや素子が図1に示した実施の形態例1と同じも
のには同じ符号を付すこととする。
【0039】本実施の形態例2に於いてもディスクの再
生の場合について説明する。ディスクから反射された反
射光を検出するための光ピックアップ11の出力がRF
アンプ12の入力に接続される。このRFアンプ12
は、RF信号増幅用アンプとフォーカスエラー検出用ア
ンプとトラッキングエラー検出用アンプで構成されてい
る。
【0040】このRFアンプ12の一部を構成するRF
信号増幅用アンプの出力は第4のコンパレータ42の非
反転端子に接続されると共にカップリング容量21の一
方の端子に接続される。カップリング容量21の他方の
端子は第4のコンパレータ42の反転端子に接続されて
いる。
【0041】定電流源46とディジタル・アナログ変換
器(D/A変換器(DAC))44の出力が共通接続さ
れ、この共通接続点47が第5のコンパレータ43の反
転端子へ、また第4のコンパレータ42の出力端子は非
反転端子にそれぞれ接続されている。上述したD/A変
換器44は、例えば4ビットとすると並列抵抗51〜5
5、スイッチSW1(LSB)〜SW4(MSB)とそ
のスイッチ制御回路(図示せず)等で構成されている。
またここでは、SW4をMSBとしSM1をLSBと仮
に設定することとする。
【0042】以下D/A変換器44について具体的に説
明する。即ち、D/A変換器44の出力とグランド間に
並列抵抗51、並列抵抗52とスイッチSW1(LS
B)が直列に、並列抵抗53とスイッチSW2が直列
に、並列抵抗54とスイッチSW3が直列に、並列抵抗
55とスイッチSW4(MSB)が直列に接続されたも
のがそれぞれ並列接続されている。これらのスイッチS
W1〜SW4をレジスタ48からの制御データに応じて
ON/OFF制御し、並列抵抗51と並列接続された抵
抗の合成抵抗の値を変えて、この合成抵抗に流れる一定
電流Iで所望の電圧が発生する。ここでは、並列抵抗で
構成したディジタル・アナログ変換器を示したが、この
構成以外のラダー抵抗で構成されたものや電流合成され
た構成でもよいことは明らかである。
【0043】第5のコンパレータ43の出力はディジタ
ル・シグナル・プロセッサ(DSP)14の入力に接続
されている。またこのDSP14の入力はRFアンプ1
2の一部を構成するトラッキングエラーアンプ等の出力
とも接続されている。ここで、第4と第5のコンパレー
タ42,43と定電流源46で構成される回路をFOK
回路41と称することとする。
【0044】DSP14はEFM復調回路、フレーム同
期回路、誤り訂正回路(CIRCデコード)、メモリー
回路、システムクロック発生回路、D/A変換器やフィ
ルタまたFOK信号のパルス幅を計測する演算回路等で
構成されている。DSP14の出力はディスク全体のシ
ステムを制御するためマイクロコンピュータ(マイコ
ン)15に接続されている。このマイコン15の出力は
RFアンプ12と制御回路16の入力にそれぞれ接続さ
れている。さらに制御回路16の出力は光ピックアップ
11に接続されている。
【0045】マイコン15からの他の出力は制御用デジ
タル信号を所定期間蓄積するため、レジスタ48の入力
に接続されている。マイコン15からの出力デジタル信
号はシリアルデータ、あるいはパラレルデータのどちら
のデータ形式でも良い。4ビットのデータを構成するレ
ジスタ48のそれぞれの出力がD/A変換器44の各ス
イッチSW1〜SW4の制御端子に接続される。このレ
ジスタ48に蓄えられたデータに応じてD/A変換器4
4が制御される。このD/A変換器44の抵抗値がレジ
スタ48のデータにより可変されて、可変された抵抗の
出力端子と定電流源46が接続され、所望の電圧が発生
する。
【0046】この様に、本発明の実施の形態例2では、
FOK回路41とその周辺システム40をDSP14、
マイコン15、レジスタ48とD/A変換器44を用い
て構成していて、負帰還回路構成となっている。
【0047】次に、本実施の形態例2の電気的動作、特
に再生時の動作について図2を参照して説明する。即
ち、光ピックアップ11に内蔵されているフォトディテ
クタでディスクの表面で反射して戻って来たレーザ光を
検出し、この検出された微小なRF信号がRFアンプ1
2の入力に供給される。RFアンプ12の一部を構成す
るRF信号増幅用アンプで増幅され出力される信号は交
流成分と直流成分とから成り立っている。この両者を含
んだRF信号はFOK回路41の一部を構成する第4の
コンパレータ42の非反転端子に、またカップリング容
量21を介してRF信号の交流信号成分のみを反転端子
にそれぞれ供給する。カップリング容量21はRF信号
のDC成分を阻止し交流成分の信号を取り出す働きをし
ている。
【0048】第4のコンパレータ42ではRFアンプ1
2の一部を構成するRF信号増幅用アンプからの交流と
DC成分からなるRF信号とカップリング容量21から
の交流成分の信号の差分が増幅される。即ちその差分で
あるDC成分が増幅され出力端子から導出されることに
なる。第4のコンパレータ42の出力端子から出力され
たDC成分の出力信号aは次段の第5のコンパレータ4
3の非反転端子に供給される。一方、定電流源46とD
/A変換器44の出力との共通接続点47で発生する基
準電圧Aは反転端子に供給される。
【0049】第5のコンパレータ43に入力されたRF
信号のDC成分の出力信号aと基準電圧Aとが比較さ
れ、この電圧差に応じた信号が出力からFOK信号とし
て取り出される。
【0050】この第5のコンパレータ43から出力され
るFOK信号は次段のデジタル・シグナル・プロセッサ
(DSP)14へ供給される。DSP14では、RF入
力信号をEFM変調したり、フレーム同期検出、クロス
インターリーブ・リードソロモン符号を用いたエラー訂
正、データ補間、D/A変換器でディジタル信号をアナ
ログ信号に変換したり、このD/A変換器からの出力信
号を低域通過型フィルターで所定周波数領域のオーディ
オ信号のみを取り出し、またサブコード復調器でシステ
ムをコントロールする信号を発生している。更に、DS
P14では、RF信号増幅用アンプ出力が直流成分と交
流成分に分かれて入力されていて、入力されたRF信号
増幅用アンプの直流成分を計算し、その計算値のデータ
をマイコン15に伝送する。
【0051】一方、RFアンプ12からのRF信号増幅
用アンプ以外のRF信号の出力信号、例えばフォーカス
エラー信号はFOK回路41を介さず直接DSP14へ
供給されている。DSP14から、フレームクロック、
トラッキング信号やフォーカスエラー信号等を示すユー
ザーズ・ビットの信号がマイコン15に出力される。マ
イコン15では、システムコントロールを主として行
う。例えば、ユーザーズ・ビットにあるPとQチャンネ
ル中の8ビットデータで曲中と曲間の識別、プログラム
・エリアでの曲番や演奏時間情報の制御、トラックジャ
ンプの制御等再生信号の質を向上させたりプレーヤの操
作性を向上させるための信号処理を行っている。この
他、DSP14で計測したFOK信号の計数値を基準値
と比較してD/A変換器44を制御するためのデータを
発生し、その結果をレジスタ48へ転送する。
【0052】マイコン15で信号処理された後、出力信
号の一つであるAGCコントロール信号はRFアンプ1
2に供給され、このRFアンプ12の出力信号レベルを
一定にする。RF信号増幅用アンプの直流成分を計測し
た他の制御用ディジタル信号はレジスタ48に伝送され
所定期間蓄積される。また、フォーカスエラーやトラッ
キングエラーを制御する制御データは制御回路16を介
して光ピックアップ11に供給される。フォーカス調整
やトラッキング調整は、マイコン15からのコントロー
ル信号がRFアンプ12へ供給され、このRFアンプに
内蔵されているトラッキングエラーアンプやフォーカス
エラーアンプを介して自動的に行われる。
【0053】上述したレジスタ48に蓄積されたマイコ
ン15からの基準電圧Aの調整用データを用いてD/A
変換器44の並列抵抗51〜55に接続されているスイ
ッチSW1(LSB)〜SW4(MSB)をON/OF
F制御する。ここでは、説明を簡単にするため4ビット
の場合について説明する。しかしビット数はそれ以外で
あっても基本動作は変わらない。
【0054】DSP14で計測されたRF信号増幅用ア
ンプの直流成分がマイコン15で迷光効果が無い時の直
流成分を基準値にして演算され、この演算処理されたデ
ータが出力から取り出され、レジスタ48に蓄積され
る。所定期間後レジスタ48のデータがシステムクロッ
クに同期してD/A変換器44に供給され、スイッチS
W1〜SW4をON/OFF制御して並列抵抗値が可変
される。この可変された抵抗に流れる電流Iにより抵抗
両端に電圧が発生し、出力から基準電圧Aとして導出さ
れる。
【0055】従って、RF信号増幅用アンプの直流成分
の変化に応じてDSP14とマイコン15で演算処理さ
れた制御データに応じて基準電圧Aが可変し、この基準
電圧Aに伴って第5のコンパレータ43の反転端子に供
給される電圧も変化する。即ち、第5のコンパレータ4
3の非反転端子に供給されるRF信号のDC成分の大小
に応じて反転端子に入力される基準電圧Aも変化し、そ
の結果入力信号の差は常に一定になり、第5のコンパレ
ータ43からの出力信号であるFOK信号の波形も一定
となる。
【0056】次に迷光効果の3種類の条件に関する本発
明のFOK回路41とその周辺回路の動作を主に具体的
に説明する。まず迷光効果が存在しない場合について述
べる。この場合、RF信号のDC成分が一応平均値に有
ると仮定する。即ち、第4のコンパレータ42からの出
力信号aのDC成分がD/A変換器44に設定された最
大と最小の電圧範囲の平均近傍にあるとする。この時の
D/A変換器44の並列抵抗52,53,54,55を
構成するスイッチSW1〜SW4を用いて電圧の平均
値、例えばMSBのSW4のみをONし、他のスイッチ
SW1,SW2とSW3をOFFにする。すると、並列
抵抗51と並列抵抗55で並列接続された値の抵抗に定
電流Iが流れ、そこで発生した基準電圧Aが第5のコン
パレータ43の反転端子に基準電圧Aとして供給され
る。この結果、基準電圧Aと比較してRF信号のDC成
分のレベルが大きい期間、出力から差電圧を増幅しパル
ス波形としたFOK信号を導出する。
【0057】次に、迷光効果によりRF信号のDC成分
が正のオフセットを持った場合について述べる。RFア
ンプ12の一部を構成するRF信号増幅用アンプからの
RF信号のDC成分が迷光効果が無い場合よりプラス側
へシフトしている場合、第4のコンパレータ42の出力
から導出される出力信号aのDC成分は全体的に高くな
る。DSP14へ入力されたRF信号増幅用アンプの直
流成分も同様高くなっている。この直流成分がDSP1
4で迷光効果が無いすなわち基準の直流成分と比較さ
れ、この差分が計算される。
【0058】この計測結果を次段のマイコン15に出力
し、所定の値、例えば平均値と演算処理しその差分であ
る増加したデータをマイコン15からレジスタ48に4
ビットのデータとして供給する。マイコン15から増加
した出力ビットをSW1(LSB)〜SW4(MSB)
に対応して例えば0011とし、このデータをレジスタ
48に一旦蓄積しその後システムクロックに同期して出
力するとすると、D/A変換器44を構成するスイッチ
SW1〜SW4のうちSW3とSW4のみがONし、他
のスイッチはOFFとなる。
【0059】SW3とSW4がONしたことにより、並
列抵抗51,52,53,54,55の合成抵抗値は抵
抗51,54,55が並列接続された値になり、この合
成抵抗値は迷光効果が無い場合の合成抵抗値より大きく
なる。従って、合成抵抗に発生する基準電圧Aは迷光効
果が無い場合より高くなる。
【0060】この高くなった基準電圧Aは第5のコンパ
レータ43の反転端子に入力され第4のコンパレータ4
2の出力信号aと比較される。しかし、反転端子と非反
転端子の両端子に入力される両信号の差電圧は一定にな
るので、出力から導出されるFOK信号のハイレベルの
期間は一定となる。
【0061】更に、迷光効果によりRF信号のDC成分
が負のオフセットを持った場合について述べる。RFア
ンプ12の一部を構成するRF信号増幅用アンプからの
RF信号のDC成分が迷光効果が無い場合より負側にシ
フトしている場合、第4のコンパレータ42の出力から
導出される出力信号aのDC成分は迷光効果がない場合
と比較して全般的に低くなる。DSP14へ入力された
RF信号増幅用アンプの直流成分も同様に低くなってい
る。この直流成分がDSP14で迷光効果が無いすなわ
ち基準の直流成分と比較され、この差分が計算される。
【0062】この計測結果を次段のマイコン15に出力
し、所定の値、例えば迷光効果の無いときの値である平
均値と演算しその差分である減少したデータをマイコン
15からレジスタ48に4ビットのデータとして供給す
る。減少した量をマイナス側へ補正するためマイコン1
5からの出力ビットをSW1〜SW4に対応して、例え
ば1110と減少し、このデータをレジスタ48に一旦
蓄積しその後システムクロックに同期してD/A変換器
44に出力すると、スイッチSW1〜SW4のうちSW
1,SW2とSW3のみがONし他のスイッチSW4は
OFFとなる。
【0063】SW1,SW2とSW3がONしたことに
より、並列抵抗51,52,53,54,55のうち、
抵抗値は抵抗51,52,53と54が並列接続された
値になり、この合成抵抗値は迷光効果が無い場合の合成
抵抗値より小さくなる。従って、この合成抵抗に流れる
電流は定電流源46から供給されているので常に一定で
あることから、合成抵抗に発生する基準電圧Aは迷光効
果が無い場合より低くなる。この低くなった基準電圧A
は第5のコンパレータ43の反転端子に入力され第4の
コンパレータ42の出力信号aと比較される。反転端子
と非反転端子の両端子に入力される信号の差電圧は一定
になり、その結果出力から導出されるFOK信号のハイ
レベルのパルス幅は一定となる。
【0064】この様に、RFアンプ12の一部を構成す
るRF信号増幅用アンプからのRF信号のDC成分が迷
光効果が無い場合と比べて、プラス側またはマイナス側
にシフトしていても、D/A変換器44の出力が接続さ
れている共通接続点47で発生する基準電圧Aが入力信
号のDC成分のシフト量に応じて変化するので、第5の
コンパレータ43の出力から取り出すFOK信号は常に
一定のパルスの立上り、立下りのタイミングと一定のパ
ルス幅になる。
【0065】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のフォーカス(サーボ起動の)タイミング検出回路を用
いたサーボ装置はコンパレータの基準レベルを調整する
回路を備えることにより、光ピックアップで発生する迷
光効果によるDCオフセットの影響が無くなる。更に、
安定したFOK出力信号が得られディスク装置の再生能
力の低下を抑えることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例1に係るフォーカスタイ
ミング検出回路に係るサーボ装置の構成図である。
【図2】本発明の実施の形態例2に係るフォーカスタイ
ミング検出回路に係るサーボ装置の構成図である。
【図3】従来例のフォーカスタイミング検出回路に係る
サーボ装置の構成図である。
【図4】従来例のサーボ装置を構成するフォーカスタイ
ミング検出回路の動作を示すタイミング図である。
【符号の説明】
11…光ピックアップ、12…RFアンプ、13,2
0,41…フォーカスタイミング検出回路(FOK回
路)、22,23,24,42,43,71,72…コ
ンパレータ、14…ディジタル・シグナル・プロセッサ
(DSP)、15…マイクロコンピュータ(マイコ
ン)、48…レジスタ、44…ディジタル・アナログ変
換器(D/A変換器)、28,46…定電流源、51,
52,53,54,55…並列抵抗

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号ピックアップ素子と、 前記信号ピックアップ素子から出力された信号を増幅す
    る増幅器と、 前記増幅器の出力の交流成分を取り出す手段と、 前記交流成分を取り出す手段と前記増幅器からの信号が
    供給され直流成分を出力する直流導出手段と、 前記直流導出手段からの出力と可変基準値とを比較し、
    フォーカスタイミング検出信号を出力するフィードフォ
    ワード回路とを備え、前記フィードフォワード回路から
    の前記フォーカスタイミング検出信号でフォーカスサー
    ボ起動のタイミングを制御するようにしたことを特徴と
    するサーボ装置。
  2. 【請求項2】 前記交流成分を取り出す手段を容量で構
    成したことを特徴とする請求項1記載のサーボ装置。
  3. 【請求項3】 前記フィードフォワード回路に可変電流
    源を設け、該可変電流源を用いて前記可変基準値を発生
    することを特徴とする請求項1記載のサーボ装置。
  4. 【請求項4】 前記可変電流源の電流値を前記直流導出
    手段の出力の直流成分に応じて可変することを特徴とす
    る請求項3記載のサーボ装置。
  5. 【請求項5】 信号ピックアップ素子と、 前記信号ピックアップ素子から出力された信号を増幅す
    る増幅器と、 前記増幅器の出力の交流成分を取り出す手段と、 前記交流成分を取り出す手段と前記増幅器からの信号が
    供給され直流成分を出力する第1の比較器と、 前記第1の比較器からの出力が供給され第1の基準値と
    比較する第2の比較器と、 前記第2の比較器からの出力信号に応じて第2の基準値
    を発生する可変基準信号発生器と、 前記第1の比較器と前記可変基準信号発生器からの信号
    が供給され比較する第3の比較器とを備え、前記第3の
    比較器からのフォーカスタイミング検出信号でフォーカ
    スサーボ起動のタイミングを制御するようにしたことを
    特徴とするサーボ装置。
  6. 【請求項6】 前記交流成分を取り出す手段を容量で構
    成したことを特徴とする請求項5記載のサーボ装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の比較器の出力を電流出力と
    し、該電流出力を用いて前記第2の基準値を発生するこ
    とを特徴とする請求項5記載のサーボ装置。
  8. 【請求項8】 前記第2の比較器の電流出力をカレント
    ミラー回路を用いて前記第2の基準値を発生することを
    特徴とする請求項7記載のサーボ装置。
  9. 【請求項9】 信号ピックアップ素子と、 前記信号ピックアップ素子から出力された信号を増幅す
    る増幅器と、 前記増幅器の出力の交流成分を取り出す手段と、 前記交流成分を取り出す手段と前記増幅器からの信号が
    供給され直流成分を出力する直流導出手段と、 前記直流導出手段からの出力と可変基準値とを比較し、
    フォーカスタイミング検出信号を出力するフィードバッ
    ク回路と、 前記直流導出手段から出力された前記直流成分に応じて
    前記可変基準値を発生する手段とを備え、前記フィード
    バック回路からの前記フォーカスタイミング検出信号で
    フォーカスサーボ起動のタイミングを制御するようにし
    たことを特徴とするサーボ装置。
  10. 【請求項10】 前記交流成分を取り出す手段を容量で
    構成したことを特徴とする請求項9記載のサーボ装置。
  11. 【請求項11】 前記フィードバック回路に可変抵抗を
    設け、該可変抵抗を用いて前記可変基準値を発生するこ
    とを特徴とする請求項9記載のサーボ装置。
  12. 【請求項12】 前記可変抵抗をディジタル・アナログ
    変換器で構成したことを特徴とする請求項11記載のサ
    ーボ装置。
  13. 【請求項13】 信号ピックアップ素子と、 前記信号ピックアップ素子から出力された信号を増幅す
    る増幅器と、 前記増幅器の出力の交流成分を取り出す手段と、 前記交流成分を取り出す手段と前記増幅器からの信号が
    供給され直流成分を出力する第1の比較器と、 前記第1の比較器からの出力が供給され基準値と比較す
    る第2の比較器と、 前記第2の比較器からの出力信号を処理する演算処理回
    路と、 前記演算処理回路からの出力信号に応じて前記第2の比
    較器の基準値を発生するディジタル・アナログ変換器と
    を備え、前記第2の比較器からの出力信号でフォーカス
    サーボ起動のタイミングを制御することを特徴とするサ
    ーボ装置。
  14. 【請求項14】 前記交流成分を取り出す手段を容量で
    構成したことを特徴とする請求項13記載のサーボ装
    置。
  15. 【請求項15】 前記演算処理回路にマイクロコンピュ
    ータを用いて前記ディジタル・アナログ変換器を制御す
    ることを特徴とする請求項13記載のサーボ装置。
JP13214898A 1998-05-14 1998-05-14 サーボ装置 Pending JPH11328692A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13214898A JPH11328692A (ja) 1998-05-14 1998-05-14 サーボ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13214898A JPH11328692A (ja) 1998-05-14 1998-05-14 サーボ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11328692A true JPH11328692A (ja) 1999-11-30

Family

ID=15074489

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13214898A Pending JPH11328692A (ja) 1998-05-14 1998-05-14 サーボ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11328692A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009283128A (ja) * 2009-08-27 2009-12-03 Sony Corp 光検出装置および光ディスク装置
US8023391B2 (en) 2007-02-07 2011-09-20 Sony Corporation Photodetection device and optical disk device

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8023391B2 (en) 2007-02-07 2011-09-20 Sony Corporation Photodetection device and optical disk device
JP2009283128A (ja) * 2009-08-27 2009-12-03 Sony Corp 光検出装置および光ディスク装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU762881B2 (en) TLN signal generating apparatus used in optical disc drive and optical disc drive equipped with the apparatus, and optical disc drive equipped with amplitude adjusting apparatus for tracking error signal
EP0612063B1 (en) Focus balance automatic adjusting device and method
JP2889803B2 (ja) レベル設定回路
JP3368908B2 (ja) 光磁気ディスク記録再生装置
JPH11328692A (ja) サーボ装置
WO2002080155A1 (fr) Appareil lecteur de disque et procede de lecture de donnees
TWI286748B (en) Offset modulating circuit for optical disk, integrated circuit, optical disk device and offset modulating method
US20030155871A1 (en) TLN signal generating apparatus used in optical disc drive and optical disc drive equipped with the apparatus, and optical disc drive equipped with amplitude adjusting apparatus for tracking error signal
JP4813470B2 (ja) 演算処理回路装置及びディスク装置
US6628587B2 (en) Disk drive apparatus including compensation and error correction circuits for having a high accuracy reading capability
JPH04263130A (ja) レーザダイオードの放射パワー制御装置
JPH11213412A (ja) トラッキングエラー信号の振幅調整装置および光ディスク装置
JP3839298B2 (ja) ディスク再生装置の調整機構および調整方法
JPH10334602A (ja) 光ディスク記録情報再生装置
JPH11213396A (ja) 光ディスク装置のtln信号生成装置および光ディスク装置
JP2003173619A (ja) 光ディスク再生装置
JPH05258319A (ja) 利得調整装置
JP2000339863A (ja) 再生装置
JPH10302398A (ja) 記録信号再生方法およびそれを用いた光ディスク装置
JPH07153210A (ja) 情報再生装置
JPH02168433A (ja) 光ディスクプレーヤのサーボ回路
JPH11213414A (ja) 光ディスク装置の偏心成分生成装置および光ディスク装置
JPH10269596A (ja) 光ディスク装置と自動利得サーボ回路
JP2002208218A (ja) オフセット補正装置
JP2005056533A (ja) 光ディスク装置