JP2003173619A - 光ディスク再生装置 - Google Patents

光ディスク再生装置

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JP2003173619A
JP2003173619A JP2001370949A JP2001370949A JP2003173619A JP 2003173619 A JP2003173619 A JP 2003173619A JP 2001370949 A JP2001370949 A JP 2001370949A JP 2001370949 A JP2001370949 A JP 2001370949A JP 2003173619 A JP2003173619 A JP 2003173619A
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JP
Japan
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circuit
error amount
gain control
signal
reproducing apparatus
Prior art date
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Pending
Application number
JP2001370949A
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English (en)
Inventor
Yoshihisa Fujimori
佳久 藤森
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Priority to US10/199,121 priority patent/US20030103426A1/en
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/08Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
    • G11B7/09Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B7/0948Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following specially adapted for detection and avoidance or compensation of imperfections on the carrier, e.g. dust, scratches, dropouts

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスク読み取りエラーを低減する。 【解決手段】 フォーカスまたはトラッキングが最適ポ
イントから外れるとPLLゲイン制御回路1は、PLL
回路3のオープンループゲインを下げるように制御信号
を出力する。これに応答してPLL回路3では、位相比
較器による位相比較頻度を少なく・定電流回路の電流量
を少なく・フィルタ回路の合成抵抗値を小さく・分周器
の分周数を大きくする。これによりPLL回路3のオー
プンループゲインが正常時よりも低下し、ディスク再生
信号に対するPLL回路3の追従特性が低下する。した
がって、データスライサ14からの信頼性の低いディス
ク再生信号に対し安定した抽出クロックが得られる。こ
の結果、ディスク読み取りエラーを低減することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、CDプレーヤ・
CD−ROMドライブ・DVDプレーヤ・DVD−RO
Mドライブ・MDプレーヤなどの光ディスク再生装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク再生装置では、光ディスクか
らの再生信号に同期した抽出クロックを生成するPLL
回路が設けられている。PLL回路で生成された抽出ク
ロックを用いて再生信号の復号や訂正処理などの信号処
理が行われる。また、光ディスクに記録されている情報
を正確にトレースするためには、光ディスクの記録面に
レーザーの焦点を合わせる(フォーカス)とともに光デ
ィスクに螺旋状に記録された情報に沿ってピックアップ
を移動する(トラッキング)必要がある。そこで光ディ
スク再生装置にはこのようなフォーカスサーボおよびト
ラッキングサーボを行うための光学サーボ処理系が設け
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】抽出クロックを生成す
るためのPLL回路は光学サーボ処理系と無関係に動作
している。したがってフォーカスやトラッキングが最適
ポイントから外れた際の異常な再生信号に対しても正常
時と同様のオープンループゲインでPLL回路は抽出ク
ロックを生成しようとする。このため抽出クロックのジ
ッタが増加し、結果として読み取りエラーが多発してし
まう。
【0004】この発明は上記のような問題を解決するた
めになされたものであり、その目的は、読み取りエラー
を低減することができる光ディスク再生装置を提供する
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の1つの局面に
従うと、光ディスク再生装置は、PLL回路と、トラッ
キングエラー検出回路と、ゲイン制御回路とを備える。
PLL回路は、ディスク再生信号に同期した抽出クロッ
クを生成する。トラッキングエラー検出回路は、ディス
ク再生位置におけるトラッキングエラー量を検出する。
ゲイン制御回路は、トラッキングエラー検出回路によっ
て検出されたトラッキングエラー量に応じた制御信号を
生成する。上記PLL回路は、ゲイン制御回路からの制
御信号に応じたループゲインで抽出クロックを生成す
る。
【0006】この発明のもう1つの局面に従うと、光デ
ィスク再生装置は、PLL回路と、フォーカスエラー検
出回路と、ゲイン制御回路とを備える。PLL回路は、
ディスク再生信号に同期した抽出クロックを生成する。
フォーカスエラー検出回路は、ディスク再生位置におけ
るフォーカスエラー量を検出する。ゲイン制御回路は、
フォーカスエラー検出回路によって検出されたフォーカ
スエラー量に応じた制御信号を生成する。上記PLL回
路は、ゲイン制御回路からの制御信号に応じたループゲ
インで抽出クロックを生成する。
【0007】この発明のさらにもう1つの局面に従う
と、光ディスク再生装置は、PLL回路と、トラッキン
グエラー検出回路と、フォーカスエラー検出回路と、ゲ
イン制御回路とを備える。PLL回路は、ディスク再生
信号に同期した抽出クロックを生成する。トラッキング
エラー検出回路は、ディスク再生位置におけるトラッキ
ングエラー量を検出する。フォーカスエラー検出回路
は、ディスク再生位置におけるフォーカスエラー量を検
出する。ゲイン制御回路は、トラッキングエラー検出回
路によって検出されたトラッキングエラー量とフォーカ
スエラー検出回路によって検出されたフォーカスエラー
量とに応じた制御信号を生成する。上記PLL回路は、
ゲイン制御回路からの制御信号に応じたループゲインで
抽出クロックを生成する。
【0008】上記光ディスク再生装置では、トラッキン
グエラー検出回路によって検出されたトラッキングエラ
ー量および/またはフォーカスエラー検出回路によって
検出されたフォーカスエラー量が増加するとゲイン制御
回路は、ループゲインを低下させるように指示する制御
信号をPLL回路に与える。この制御信号に応答してP
LL回路はループゲインを低下させる。たとえば、トラ
ッキングエラー検出回路によって検出されるトラッキン
グエラー量および/またはフォーカスエラー検出回路に
よって検出されたフォーカスエラー量が所定の値を超え
るとゲイン制御回路は第1の制御信号を出力する。ゲイ
ン制御回路からの第1の制御信号に応答してPLL回路
はループゲインを正常時よりも低下させる。トラッキン
グエラー検出回路によって検出されるトラッキングエラ
ー量および/またはフォーカスエラー検出回路によって
検出されたフォーカスエラー量がさらに増加するとゲイ
ン制御回路は第2の制御信号を出力する。ゲイン制御回
路からの第2の制御信号に応答してPLL回路はループ
ゲインをさらに低下させる。このように、トラッキング
エラー検出回路によって検出されるトラッキングエラー
量および/またはフォーカスエラー検出回路によって検
出されたフォーカスエラー量の増加に応じてPLL回路
はループゲインを低下させる。これによりPLL回路の
追従特性が低下するため、信頼性の低いディスク再生信
号に対し安定した抽出クロックが得られる。この結果、
ディスク読み取りエラーを低減することができる。
【0009】好ましくは、上記PLL回路は、位相比較
器と、定電流回路と、フィルタ回路と、電圧制御型発振
器とを含む。位相比較器は、ディスク再生信号の位相と
抽出クロックの位相とを比較し、その位相差に応じた信
号を出力する。定電流回路は、位相比較器からの信号に
応じた電流を出力する。フィルタ回路は、定電流回路の
出力電流を電圧に変換して出力する。電圧制御型発振器
は、フィルタ回路からの電圧レベルに応じた周波数のク
ロックを発生する。
【0010】好ましくは、上記定電流回路は、ゲイン制
御回路からの制御信号に応じた電流量の電流を出力す
る。
【0011】上記光ディスク再生装置では、トラッキン
グエラー検出回路によって検出されたトラッキングエラ
ー量および/またはフォーカスエラー検出回路によって
検出されたフォーカスエラー量が増加するとゲイン制御
回路は、ループゲインを低下させるように指示する制御
信号をPLL回路に与える。この制御信号に応答して定
電流回路は、出力電流の電流量を低減する。たとえば、
トラッキングエラー検出回路によって検出されるトラッ
キングエラー量および/またはフォーカスエラー検出回
路によって検出されたフォーカスエラー量が所定の値を
超えるとゲイン制御回路は第1の制御信号を出力する。
ゲイン制御回路からの第1の制御信号に応答して定電流
回路は出力電流の電流量を正常時よりも少なくする。ト
ラッキングエラー検出回路によって検出されるトラッキ
ングエラー量および/またはフォーカスエラー検出回路
によって検出されたフォーカスエラー量がさらに増加す
るとゲイン制御回路は第2の制御信号を出力する。ゲイ
ン制御回路からの第2の制御信号に応答して定電流回路
は出力電流の電流量をさらに少なくする。このように、
トラッキングエラー検出回路によって検出されるトラッ
キングエラー量および/またはフォーカスエラー検出回
路によって検出されたフォーカスエラー量の増加に応じ
て定電流回路は出力電流の電流量を少なくする。定電流
回路からの出力電流の電流量が少なくなるにつれてPL
L回路のループゲインは低下する。
【0012】好ましくは、上記フィルタ回路は抵抗およ
びキャパシタを含む。抵抗およびキャパシタは、定電流
回路の出力ノードと所定の固定電位を受けるノードとの
間に接続される。上記フィルタ回路は、ゲイン制御回路
からの制御信号に応じて上記抵抗の抵抗値を変える。
【0013】上記光ディスク再生装置では、トラッキン
グエラー検出回路によって検出されたトラッキングエラ
ー量および/またはフォーカスエラー検出回路によって
検出されたフォーカスエラー量が増加するとゲイン制御
回路は、ループゲインを低下させるように指示する制御
信号をPLL回路に与える。この制御信号に応答してフ
ィルタ回路は、抵抗の抵抗値を低減する。たとえば、ト
ラッキングエラー検出回路によって検出されるトラッキ
ングエラー量および/またはフォーカスエラー検出回路
によって検出されたフォーカスエラー量が所定の値を超
えるとゲイン制御回路は第1の制御信号を出力する。ゲ
イン制御回路からの第1の制御信号に応答してフィルタ
回路は抵抗の抵抗値を正常時よりも小さくする。トラッ
キングエラー検出回路によって検出されるトラッキング
エラー量および/またはフォーカスエラー検出回路によ
って検出されたフォーカスエラー量がさらに増加すると
ゲイン制御回路は第2の制御信号を出力する。ゲイン制
御回路からの第2の制御信号に応答してフィルタ回路は
抵抗の抵抗値をさらに小さくする。このように、トラッ
キングエラー検出回路によって検出されるトラッキング
エラー量および/またはフォーカスエラー検出回路によ
って検出されたフォーカスエラー量の増加に応じてフィ
ルタ回路は抵抗の抵抗値を小さくする。抵抗の抵抗値が
小さくなるにつれてPLL回路のループゲインは低下す
る。
【0014】好ましくは、上記PLL回路は分周器をさ
らに含む。分周器は、電圧制御型発振器からのクロック
を分周して抽出クロックとして出力する。上記分周器
は、ゲイン制御回路からの制御信号に応じた分周比で電
圧制御型発振器からのクロックを分周する。
【0015】上記光ディスク再生装置では、トラッキン
グエラー検出回路によって検出されたトラッキングエラ
ー量および/またはフォーカスエラー検出回路によって
検出されたフォーカスエラー量が増加するとゲイン制御
回路は、ループゲインを低下させるように指示する制御
信号をPLL回路に与える。この制御信号に応答して分
周器は分周数を大きくする。たとえば、トラッキングエ
ラー検出回路によって検出されるトラッキングエラー量
および/またはフォーカスエラー検出回路によって検出
されたフォーカスエラー量が所定の値を超えるとゲイン
制御回路は第1の制御信号を出力する。ゲイン制御回路
からの第1の制御信号に応答して分周器は分周数を正常
時よりも大きくする。トラッキングエラー検出回路によ
って検出されるトラッキングエラー量および/またはフ
ォーカスエラー検出回路によって検出されたフォーカス
エラー量がさらに増加するとゲイン制御回路は第2の制
御信号を出力する。ゲイン制御回路からの第2の制御信
号に応答して分周器は分周数をさらに大きくする。この
ように、トラッキングエラー検出回路によって検出され
るトラッキングエラー量および/またはフォーカスエラ
ー検出回路によって検出されたフォーカスエラー量の増
加に応じて分周器は分周数を大きくする。分周数が大き
くなるにつれてPLL回路のループゲインは低下する。
【0016】好ましくは、上記位相比較器は、ディスク
再生信号の位相と抽出クロックの位相とをゲイン制御回
路からの制御信号に応じた頻度で比較する。
【0017】上記光ディスク再生装置では、トラッキン
グエラー検出回路によって検出されたトラッキングエラ
ー量および/またはフォーカスエラー検出回路によって
検出されたフォーカスエラー量が増加するとゲイン制御
回路は、ループゲインを低下させるように指示する制御
信号をPLL回路に与える。この制御信号に応答して位
相比較器は、比較頻度を少なくする。たとえば、トラッ
キングエラー検出回路によって検出されるトラッキング
エラー量および/またはフォーカスエラー検出回路によ
って検出されたフォーカスエラー量が所定の値を超える
とゲイン制御回路は第1の制御信号を出力する。ゲイン
制御回路からの第1の制御信号に応答して位相比較器は
比較頻度を正常時よりも少なくする。トラッキングエラ
ー検出回路によって検出されるトラッキングエラー量お
よび/またはフォーカスエラー検出回路によって検出さ
れたフォーカスエラー量がさらに増加するとゲイン制御
回路は第2の制御信号を出力する。ゲイン制御回路から
の第2の制御信号に応答して位相比較器は比較頻度をさ
らに少なくする。このように、トラッキングエラー検出
回路によって検出されるトラッキングエラー量および/
またはフォーカスエラー検出回路によって検出されたフ
ォーカスエラー量の増加に応じて位相比較器は比較頻度
を少なくする。位相比較器における比較頻度が少なくな
るにつれてPLL回路のループゲインは低下する。
【0018】好ましくは、上記ゲイン制御回路は、トラ
ッキングエラー検出回路によって検出されたトラッキン
グエラー量に第1の係数を乗算し、フォーカスエラー検
出回路によって検出されたフォーカスエラー量に第2の
係数を乗算する。そして上記ゲイン制御回路は、第1の
係数が乗算されたトラッキングエラー量および第2の係
数が乗算されたフォーカスエラー量に基づいて上記制御
信号を生成する。
【0019】好ましくは、上記ゲイン制御回路は、フォ
ーカスエラー検出回路によって検出されたフォーカスエ
ラー量が所定の値を超えると固定信号を出力する。上記
PLL回路は、ゲイン制御回路からの固定信号に応答し
て抽出クロックの周波数を固定する。
【0020】好ましくは、上記光ディスク再生装置は欠
落検出回路をさらに備える。欠落検出回路は、ディスク
再生信号の欠落を検出する。上記ゲイン制御回路は、欠
落検出回路によってディスク再生信号の欠落が検出され
ると固定信号を出力する。上記PLL回路は、ゲイン制
御回路からの固定信号に応答して抽出クロックの周波数
を固定する。
【0021】好ましくは、上記ゲイン制御回路は、トラ
ッキングエラー検出回路によって検出されるトラッキン
グエラー量の最大値が所定の値になるようにトラッキン
グエラー量を正規化する。そして上記ゲイン制御回路
は、正規化されたトラッキングエラー量に基づいて上記
制御信号を生成する。
【0022】好ましくは、上記ゲイン制御回路は、フォ
ーカスエラー検出回路によって検出されるフォーカスエ
ラー量の最大値が所定の値になるようにフォーカスエラ
ー量を正規化する。そして上記ゲイン制御回路は、正規
化されたフォーカスエラー量に基づいて上記制御信号を
生成する。
【0023】好ましくは、上記ゲイン制御回路は、トラ
ッキングエラー検出回路によって検出されたトラッキン
グエラー量を所定の期間積算する。そして上記ゲイン制
御回路は、積算されたトラッキングエラー量に基づいて
上記制御信号を生成する。
【0024】好ましくは、上記ゲイン制御回路は、フォ
ーカスエラー検出回路によって検出されたフォーカスエ
ラー量を所定の期間積算する。そして上記ゲイン制御回
路は、積算されたフォーカスエラー量に基づいて上記制
御信号を生成する。
【0025】好ましくは、上記ゲイン制御回路は、トラ
ッキングエラー検出回路によって検出されたトラッキン
グエラー量の増加時と減少時とで異なる応じ方で上記制
御信号を生成する。
【0026】好ましくは、上記ゲイン制御回路は、フォ
ーカスエラー検出回路によって検出されたフォーカスエ
ラー量の増加時と減少時とで異なる応じ方で上記制御信
号を生成する。
【0027】好ましくは、上記PLL回路は、位相比較
器と、演算回路と、クロック発生回路とを含む。位相比
較器は、ディスク再生信号と抽出クロックとの位相差を
デジタル値として検出する。演算回路は、位相比較器に
よって検出された位相差に対して所定の演算を行う。ク
ロック発生回路は、演算回路による演算結果に応じた周
波数のクロックを発生する。上記演算回路は、ゲイン制
御回路からの制御信号に応じた演算係数で上記所定の演
算を行う。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相
当部分には同一の符号を付しその説明は繰り返さない。
【0029】<光ディスク再生装置の構成>図1は、こ
の発明の実施の形態による光ディスク再生装置の全体構
成を示すブロック図である。図1に示す光ディスク再生
装置は、PLLゲイン制御回路1と、欠落検出回路2
と、PLL回路3と、スピンドルモータ11と、ピック
アップ12と、RFアンプ13と、データスライサ14
と、A/D変換器15と、サーボコントローラ16と、
ドライバ17とを備える。
【0030】CD・DVD等の光ディスク10はスピン
ドルモータ11によって回転駆動される。ピックアップ
12は、光ディスク10にレーザーを照射するとともに
光ディスク10からの戻り光を検出しこれを電圧値に変
換して出力する。ピックアップ12からの出力はRFア
ンプ13で増幅された後にデータスライサ14で2値化
される。これにより、光ディスク10に記録された情報
がディスク再生信号として復元される。さらに、後段の
再生信号処理部(図示せず)によってディスク再生信号
に対して復号・訂正処理などが施される。後段の再生信
号処理部での処理を行うためにはディスク再生信号に同
期した抽出クロックが必要となる。この抽出クロックは
PLL回路3によって生成される。
【0031】光ディスク10に記録されている情報を正
確にトレースするためには、光ディスク10の記録面に
レーザーの焦点を合わせる(フォーカス)とともに光デ
ィスク10に螺旋状に記録された情報に沿ってピックア
ップ12を移動させる(トラッキング)必要がある。こ
のため、再生信号処理とは別に以下のようにして光学サ
ーボ処理を行う。ピックアップ12からの出力に基づい
てRFアンプ13内のフォーカスエラー検出回路および
トラッキングエラー検出回路によってフォーカスエラー
量FEおよびトラッキングエラー量TEが生成される。
フォーカスエラー量FEはフォーカス最適ポイントから
のずれ量を示し、トラッキングエラー量はトラッキング
最適ポイントからのずれ量を示す。トラッキングエラー
量TEおよびフォーカスエラー量FEはA/D変換器1
5によってデジタル値に変換される。デジタル値に変換
されたトラッキングエラー量TEおよびフォーカスエラ
ー量FEに基づいてサーボコントローラ16は、トラッ
キングエラー量TEおよびフォーカスエラー量FEを打
ち消す方向にトラッキングドライブ信号TRDおよびフ
ォーカスドライブ信号FODを生成し出力する。トラッ
キングドライブ信号TRDおよびフォーカスドライブ信
号FODに応答してドライバ17はピックアップ12中
の駆動機構(図示せず)を操作してピックアップ12の
位置を調整する。以上のような光学サーボ処理を行うこ
とによって光ディスク10の情報が正確にトレースされ
る。
【0032】欠落検出回路2は、RFアンプ13からの
RF信号の欠落(ドロップアウト)を検出すると欠落信
号をPLLゲイン制御回路1に出力する。
【0033】PLLゲイン制御回路1は、A/D変換器
15からのトラッキングエラー量TEおよびフォーカス
エラー量FEならびに欠落検出回路2からの欠落信号に
基づいてゲイン制御信号を生成しPLL回路3に出力す
る。PLLゲイン制御回路1からのゲイン制御信号に応
じてPLL回路3はオープンループゲインを変える。
【0034】<ゲイン制御回路1の内部構成>図2に示
すようにPLLゲイン制御回路1は、正規化回路101
A,101Bと、積算回路102A,102Bと、乗算
器103A,103Bと、加算器104と、ゲイン演算
回路105と、制御信号生成回路106とを含む。以上
のように構成されたPLLゲイン制御回路1は以下のよ
うな動作を行う。
【0035】図1に示したA/D変換器15によってデ
ジタル値に変換されたフォーカスエラー量FEおよびト
ラッキングエラー量TEが正規化回路101Aおよび1
01Bに入力される。正規化回路101Aおよび101
Bは、ディスク起動時の光学サーボ調整時におけるフォ
ーカスエラー量FEおよびトラッキングエラー量TEの
最大値を記憶しており、その最大値が常に所定の値とな
るような係数を保持している。正規化回路101Aおよ
び101Bは、入力されたフォーカスエラー量FEおよ
びトラッキングエラー量TEにこの係数を乗じて出力す
る。これにより、図1に示したピックアップ12やRF
アンプ13の特性差によるフォーカスエラー量FEおよ
びトラッキングエラー量TEのばらつきが補正(正規
化)される。
【0036】正規化回路101Aおよび101Bによっ
て正規化されたフォーカスエラー量FEおよびトラッキ
ングエラー量TEは積算回路102Aおよび102Bに
入力され所定の期間だけ積算される。積算回路102A
および102Bにおける積算期間を短くするとフォーカ
スエラー量FEおよびトラッキングエラー量TEの変化
に即座に対応した値が積算回路102Aおよび102B
から出力され、長くするとその期間のほぼ平均値が積算
回路102Aおよび102Bから出力される。光ディス
ク再生装置の特性に合わせて積算期間が設定される。な
お、積算期間を長くするほど出力値が大きくなるため、
ここでは積算値を積算期間に応じた値で除算した値が積
算回路102Aおよび102Bから出力される。
【0037】積算回路102Aおよび102Bの出力は
乗算器103Aおよび103Bにおいて係数αおよびβ
を乗じられることによって重み付けされた後に加算器1
04によって加算される。一般にRF信号の変化に対し
てフォーカス外れの影響のほうが大きいため、α>βと
なるように係数αおよびβを設定する。加算器104に
よる加算結果は最終的なエラー量としてゲイン演算回路
105に入力される。
【0038】ゲイン演算回路105は、入力されたエラ
ー量に応じたPLLゲイン係数GSを算出して制御信号
生成回路106へ出力する。ゲイン演算回路105は、
エラー量が増加しつつあるときと減少しつつあるときと
で異なった応じ方でPLLゲイン係数GSを出力する。
以下、エラー量が増加しつつあるときと減少しつつある
ときとに分けて図3を参照しつつ説明する。
【0039】(1)エラー量が増加しつつあるとき(エ
ラー量の増加時) エラー量がEubに達するまでの間においてはVbをP
LLゲイン係数GSとして出力する。エラー量がEub
に達してからEu1に達するまでの間においてはPLL
ゲイン係数GSをVbから徐々に減少させる。そしてエ
ラー量がEu1に達したときにはV1をPLLゲイン係
数GSとして出力する。エラー量がEu1に達してから
Euaに達するまでの間においてはPLLゲイン係数G
SをV1から徐々に減少させる。そしてエラー量がEu
aに達してからはVaをPLLゲイン係数GSとして出
力する。
【0040】(2)エラー量が減少しつつあるとき(エ
ラー量の減少時) エラー量がEda(Eua<Eda)に達するまでの間
においてはVaをPLLゲイン係数GSとして出力す
る。エラー量がEdaに達してからEd1に達するまで
の間においてはPLLゲイン係数GSをVaから徐々に
増加させる。そしてエラー量がEd1(Eu1<Ed
1)に達したときにはV1をPLLゲイン係数GSとし
て出力する。エラー量がEd1に達してからEdb(E
ub<Edb)に達するまでの間においてはPLLゲイ
ン係数GSをV1から徐々に増加させる。そしてエラー
量がEdbに達してからはVbをPLLゲイン係数GS
として出力する。
【0041】このようにゲイン演算回路105は、エラ
ー量の増加時にはPLLゲイン係数GSを早めに低下さ
せ、減少時には早めに上昇させる。これにより、フォー
カス・トラッキング外れ時にPLL回路3のオープンル
ープゲインを早めに低減させることとフォーカス・トラ
ッキング再引込み時にPLL回路3のオープンループゲ
インを早めに復帰させることとを両立することができ
る。
【0042】制御信号生成回路106は、ゲイン演算回
路105からのPLLゲイン係数GSに応じたゲイン制
御信号S11−S13,S21−S23,S31−S3
3,S41−S43を出力する。具体的には図4に示す
ように、PLLゲイン係数GSがVbに等しい(GS=
Vb)とき制御信号生成回路106は、ゲイン制御信号
(S11=1,S12=1,S13=1,S21=1,
S22=1,S23=1,S31=1,S32=1,S
33=1,S41=1,S42=0,S43=0)を出
力する。PLLゲイン係数GSがVbより小さくかつV
1以上である(V1≦GS<Vb)とき制御信号生成回
路106は、ゲイン制御信号(S11=1,S12=
1,S13=0,S21=1,S22=1,S23=
0,S31=1,S32=1,S33=0,S41=
1,S42=1,S43=0)を出力する。PLLゲイ
ン係数GSがV1より小さくかつVa以上である(Va
≦GS<V1)とき制御信号生成回路106は、ゲイン
制御信号(S11=1,S12=0,S13=0,S2
1=1,S22=0,S23=0,S31=1,S32
=0,S33=0,S41=1,S42=1,S43=
1)を出力する。
【0043】また例外として、正規化回路101Aによ
って正規化されたフォーカスエラー量FEが所定の値T
hを越えた(Th<FE)ときおよび欠落検出回路2か
ら欠落信号が入力されたとき制御信号生成回路106
は、ゲイン制御信号S31−S33を(S31=0,S
32=0,S33=0)に切り替える。ゲイン制御信号
S11−S13,S21−S23,S41−S43につ
いてはそれまでの値をそのまま出力する。それまでの値
がそのまま出力されることを図4中では「K」で示して
いる。
【0044】<PLL回路3の内部構成>図5は、図1
に示したPLL回路3の内部構成を示すブロック図であ
る。図5に示すようにPLL回路3は、位相比較器30
1と、定電流回路302と、フィルタ回路303と、電
圧制御型発振器(VCO)304と、分周器305とを
含む。
【0045】位相比較器301は、図1に示したデータ
スライサ14からのディスク再生信号の位相と分周器3
05からの抽出クロックの位相とを比較し、その位相差
に応じた信号UP,DOWNを出力する。位相比較器3
01は、ディスク再生信号のエッジから当該エッジの次
の抽出クロックの立ち上がりまでの期間活性となるUP
信号と抽出クロックの1/2周期に相当する期間活性と
なるDOWN信号とを出力する。位相比較器301は、
図2に示した制御信号生成回路106からのゲイン制御
信号S11−S13に応じた頻度でディスク再生信号の
位相と抽出クロックの位相とを比較する。具体的には、
ゲイン制御信号S11−S13が(S11,S12,S
13)=(1,1,1)のとき位相比較器301は、図
6に示すように、ディスク再生信号の各エッジに対して
活性のUP信号およびDOWN信号を出力する。ゲイン
制御信号S11−S13が(S11,S12,S13)
=(1,1,0)のとき位相比較器301は、図7に示
すように、ディスク再生信号からのエッジのうち1エッ
ジおきの各エッジ(すなわち各立ち上がりエッジまたは
各立ち下がりエッジ)に対して活性のUP信号およびD
OWN信号を出力する。図7ではディスク再生信号の立
ち上がりエッジの各々に対して活性のUP信号およびD
OWN信号を出力する場合を示す。ゲイン制御信号S1
1−S13が(S11,S12,S13)=(1,0,
0)のとき位相比較器301は、図8に示すように、デ
ィスク再生信号からのエッジのうち2エッジおきの各エ
ッジに対して活性のUP信号およびDOWN信号を出力
する。このように位相比較器301は、ゲイン制御信号
S11−S13に応じた頻度でディスク再生信号の位相
と抽出クロックの位相とを比較し、その位相差に応じた
UP信号およびDOWN信号を出力する。
【0046】定電流回路302は、電流源321−32
6と、スイッチSW1−SW8とを含む。
【0047】電流源321−323は、電源電圧を受け
る電源ノードVDDとノードN31との間に並列に接続
される。電流源321−323は、電流値I1−I3の
電流をノードN31に流出する。スイッチSW1−SW
3は、電流源321−323の出力ノードとノードN3
1との間に接続される。スイッチSW1−SW3は、ゲ
イン制御信号S31−S33に応答して電流源321−
323の出力ノードとノードN31とを接続/非接続に
する。スイッチSW1−SW3は、ゲイン制御信号S3
1−S33が1のとき電流源321−323の出力ノー
ドとノードN31とを接続状態にし、ゲイン制御信号S
31−S33が0のとき電流源321−323の出力ノ
ードとノードN31とを非接続状態にする。
【0048】スイッチSW7は、ノードN31と出力ノ
ードN30との間に接続される。スイッチSW7は、位
相比較器301からの信号UPに応答してノードN31
と出力ノードN30とを接続/非接続にする。スイッチ
SW7は、位相比較器301からの信号UPが活性のと
きノードN31と出力ノードN30とを接続状態にし、
信号UPが不活性のときノードN31と出力ノードN3
0とを非接続状態にする。スイッチSW8は、出力ノー
ドN30とノードN32との間に接続される。スイッチ
SW8は、位相比較器301からの信号DOWNに応答
して出力ノードN30とノードN32とを接続/非接続
にする。スイッチSW8は、位相比較器301からの信
号DOWNが活性のとき出力ノードN30とノードN3
2とを接続状態にし、信号DOWNが不活性のとき出力
ノードN30とノードN32とを非接続状態にする。
【0049】電流源324−326は、ノードN32と
接地電圧を受ける接地ノードGNDとの間に並列に接続
される。電流源324−326は、電流値I1−I3の
電流をノードN32から引き抜く。スイッチSW4−S
W6は、ノードN32と電流源324−326の入力ノ
ードとの間に接続される。スイッチSW4−SW6は、
ゲイン制御信号S31−S33に応答してノードN32
と電流源324−326の入力ノードとを接続/非接続
にする。スイッチSW4−SW6は、ゲイン制御信号S
31−S33が1のときノードN32と電流源324−
326の入力ノードとを接続状態にし、ゲイン制御信号
S31−S33が0のときノードN32と電流源324
−326の入力ノードとを非接続状態にする。
【0050】以上のように構成された定電流回路302
は、活性のUP信号に応答して出力ノードN30に電流
を供給し、活性のDOWN信号に応答して出力ノードN
30から電流を引き抜く。結果的に、活性のUP信号の
幅と活性のDOWN信号の幅との差すなわちディスク再
生信号と抽出クロックとの位相差に応じた電流が出力ノ
ードN30から出力または引き込まれる。また定電流回
路302は、ゲイン制御信号S31−S33に応じた電
流量の電流を出力ノードN30に供給または出力ノード
N30から引き抜く。ゲイン制御信号S31−S33が
(S31,S32,S33)=(1,1,1)のとき定
電流回路302は、電流量(I1+I2+I3)の電流
を出力ノードN30に供給または出力ノードN30から
引き抜く。ゲイン制御信号S31−S33が(S31,
S32,S33)=(1,1,0)のとき定電流回路3
02は、電流量(I1+I2)の電流を出力ノードN3
0に供給または出力ノードN30から引き抜く。ゲイン
制御信号S31−S33が(S31,S32,S33)
=(1,0,0)のとき定電流回路302は、電流量I
1の電流を出力ノードN30に供給または出力ノードN
30から引き抜く。なお、ゲイン制御信号S31−S3
3が(S31,S32,S33)=(0,0,0)のと
き定電流回路302は出力ノードN30をオープン(開
放状態)にする。
【0051】フィルタ回路303は、スイッチSW11
−SW13と、抵抗R1−R3と、キャパシタC1とを
含む。抵抗R1−R3は、定電流回路302の出力ノー
ドN30とノードN40との間に並列に接続される。ス
イッチSW11−SW13は、定電流回路302の出力
ノードN30と抵抗R1−R3との間に接続される。ス
イッチSW11−SW13は、ゲイン制御信号S41−
S43に応答して定電流回路302の出力ノードN30
と抵抗R1−R3とを接続/非接続にする。スイッチS
W11−SW13は、ゲイン制御信号S41−S43が
1のとき出力ノードN30と抵抗R1−R3とを接続状
態にし、ゲイン制御信号S41−S43が0のとき出力
ノードN30と抵抗R1−R3とを非接続状態にする。
キャパシタC1は、ノードN40と接地ノードGNDと
の間に接続される。
【0052】以上のように構成されたフィルタ回路30
3では、定電流回路302の出力ノードN30に供給さ
れる電流によってキャパシタC1が充電され、出力ノー
ドN30から引き抜かれる電流によってキャパシタC1
が放電される。結果的に、活性のUP信号の幅と活性の
DOWN信号の幅との差すなわちディスク再生信号と抽
出クロックとの位相差に応じた電流がキャパシタC1に
充電または放電される。フィルタ回路303は、キャパ
シタC1に蓄積された電荷量に応じたレベルの制御電圧
Vctを電圧制御型発振器304に供給する。すなわち
フィルタ回路303は、定電流回路302からの電流を
平滑化して制御電圧Vctに変換しこれを電圧制御型発
振器304へ供給する。またフィルタ回路303は、定
電流回路302の出力ノードN30とノードN40との
間の合成抵抗値をゲイン制御信号S41−S43に応じ
て変える。フィルタ回路303は、定電流回路302の
出力ノードN30とノードN40との間の合成抵抗値と
キャパシタC1の容量値とに基づいて定まる伝達関数で
定電流回路302からの電流を制御電圧Vctに変換す
る。ゲイン制御信号S41−S43が(S41,S4
2,S43)=(1,0,0)のとき、定電流回路30
2の出力ノードN30とノードN40との間の合成抵抗
値は抵抗R1の抵抗値となる。ゲイン制御信号S41−
S43が(S41,S42,S43)=(1,1,0)
のとき定電流回路302の出力ノードN30とノードN
40との間の合成抵抗値は、抵抗R1と抵抗R2とを並
列接続したときの合成抵抗値となる。ゲイン制御信号S
41−S43が(S41,S42,S43)=(1,
1,1)のとき定電流回路302の出力ノードN30と
ノードN40との間の合成抵抗値は、抵抗R1−R3を
並列接続したときの合成抵抗値となる。
【0053】電圧制御型発振器304は、フィルタ回路
303からの制御電圧Vctのレベルに応じた周波数の
クロックを発生する。
【0054】分周器305は、ゲイン制御信号S21−
S23に応じた分周比で電圧制御型発振器304からの
クロックを分周して抽出クロックとして出力する。具体
的には、ゲイン制御信号S21−S23が(S21,S
22,S23)=(1,1,1)のとき分周器305
は、電圧制御型発振器304からのクロックを分周せず
に(1分周して)抽出クロックとして出力する。ゲイン
制御信号S21−S23が(S21,S22,S23)
=(1,1,0)のとき分周器305は、電圧制御型発
振器304からのクロックを2分周して抽出クロックと
して出力する。ゲイン制御信号S21−S23が(S2
1,S22,S23)=(1,0,0)のとき分周器3
05は、電圧制御型発振器304からのクロックを3分
周して抽出クロックとして出力する。
【0055】<PLL回路3のオープンループゲインの
調整>図1に示した光ディスク再生装置では、フォーカ
スエラー量FE・トラッキングエラー量TEに応じてP
LL回路3のオープンループゲインを調整する。以下、
フォーカスエラー量FEに応じてPLL回路3のオープ
ンループゲインを調整する場合について図9を参照しつ
つ説明する。
【0056】時刻t1以前においてはフォーカスがほぼ
最適ポイントに制御されている。このとき、図2に示し
たPLLゲイン制御回路1における加算器104から出
力されるエラー量はEub以下になる。したがって図3
に示したように、ゲイン演算回路105から出力される
PLLゲイン係数GSはVbとなる。ゆえに、制御信号
生成回路106からのゲイン制御信号は図4に示した
(GS=Vb)ように、(S11,S12,S13)=
(1,1,1),(S21,S22,S23)=(1,
1,1),(S31,S32,S33)=(1,1,
1),(S41,S42,S43)=(1,0,0)と
なる。
【0057】このゲイン制御信号に応答して位相比較器
301は、図6に示すように、ディスク再生信号の各エ
ッジに対して活性のUP信号およびDOWN信号を出力
する。
【0058】また、図5に示したスイッチSW1−SW
6がオンになり、定電流回路302は、活性のUP信号
またはDOWN信号に応答して電流量(I1+I2+I
3)の電流を出力ノードN30に供給または引き抜く。
【0059】また、図5に示したスイッチSW11がオ
ンになりスイッチSW12およびSW13がオフにな
る。これにより定電流回路302の出力ノードN30と
ノードN40との間の合成抵抗値が抵抗R1の抵抗値と
なる。
【0060】また、図5に示した分周器305は分周数
を1にする。すなわち分周器305は、電圧制御型発振
器304からのクロックを1分周して(分周せずに)抽
出クロックとして出力する。
【0061】以上により、時刻t1以前すなわち正常時
におけるPLL回路3のオープンループゲインは図10
のG1に示すようになる。
【0062】図9の時刻t1付近においてフォーカスが
最適ポイントから外れはじめる。これによりフォーカス
エラー量が増加しはじめる。そして時刻t1を越える
と、図2に示したPLLゲイン制御回路1における加算
器104から出力されるエラー量がEubを超える。エ
ラー量がEubを超えると、図3に示したように、ゲイ
ン演算回路105から出力されるPLLゲイン係数GS
がVbよりも低下する。ゆえに、制御信号生成回路10
6からのゲイン制御信号は図4に示した(V1≦GS<
Vb)ように、(S11,S12,S13)=(1,
1,0),(S21,S22,S23)=(1,1,
0),(S31,S32,S33)=(1,1,0),
(S41,S42,S43)=(1,1,0)となる。
【0063】このゲイン制御信号に応答して位相比較器
301は、図7に示すように、ディスク再生信号からの
エッジのうち1エッジおきの各エッジ(すなわち各立ち
上がりエッジまたは各立ち下がりエッジ)に対して活性
のUP信号およびDOWN信号を出力する。すなわち位
相比較器301は、ディスク再生信号の位相と抽出クロ
ックの位相との比較頻度を少なくする。
【0064】また、図5に示したスイッチSW1,SW
2,SW4,SW5がオンになりスイッチSW3,SW
6がオフになる。これにより定電流回路302は、活性
のUP信号またはDOWN信号に応答して電流量(I1
+I2)の電流を出力ノードN30に供給または引き抜
く。すなわち定電流回路302は、出力ノードN30に
供給または引き抜く電流量を少なくする。
【0065】また、図5に示したスイッチSW11およ
びSW12がオンになりスイッチSW13がオフにな
る。これにより定電流回路302の出力ノードN30と
ノードN40との間の合成抵抗値は、抵抗R1と抵抗R
2とを並列接続したときの合成抵抗値となる。すなわち
フィルタ回路303は合成抵抗値を小さくする。
【0066】また、図5に示した分周器305は分周数
を2にする。すなわち分周器305は分周数を大きくす
る。これにより分周器305は、電圧制御型発振器30
4からのクロックを2分周して抽出クロックとして出力
する。
【0067】位相比較器301による位相比較頻度、定
電流回路302により供給または引き込まれる電流の電
流量、フィルタ回路303の合成抵抗値および分周器3
05の分周数とPLL回路3のオープンループゲインと
の間には次のような関係がある。
【0068】オープンループゲイン∝(位相比較頻度×
電流量×合成抵抗値)/分周数 したがって、図9の時刻t1から時刻t2までにおける
PLL回路3のオープンループゲインは時刻t1以前に
おけるオープンループゲインG1よりも低下し、図10
のG2に示すようになる。
【0069】図9の時刻t2を越えると、図2に示した
PLLゲイン制御回路1における加算器104から出力
されるエラー量がEu1を超える。エラー量がEu1を
超えると、図3に示したように、ゲイン演算回路105
から出力されるPLLゲイン係数GSがV1よりも低下
する。ゆえに、制御信号生成回路106からのゲイン制
御信号は図4に示した(Va≦GS<V1)ように、
(S11,S12,S13)=(1,0,0),(S2
1,S22,S23)=(1,0,0),(S31,S
32,S33)=(1,0,0),(S41,S42,
S43)=(1,1,1)となる。
【0070】このゲイン制御信号に応答して位相比較器
301は、図8に示すように、ディスク再生信号からの
エッジのうち2エッジおきの各エッジに対して活性のU
P信号およびDOWN信号を出力する。すなわち位相比
較器301は、ディスク再生信号の位相と抽出クロック
の位相との比較頻度をさらに少なくする。
【0071】また、図5に示したスイッチSW1,SW
4がオンになりスイッチSW2,SW3,SW5,SW
6がオフになる。これにより定電流回路302は、活性
のUP信号またはDOWN信号に応答して電流量I1の
電流を出力ノードN30に供給または引き抜く。すなわ
ち定電流回路302は、出力ノードN30に供給または
引き抜く電流量をさらに少なくする。
【0072】また、図5に示したスイッチSW11−S
W13がオンになる。これにより定電流回路302の出
力ノードN30とノードN40との間の合成抵抗値は、
抵抗R1−R3を並列接続したときの合成抵抗値とな
る。すなわちフィルタ回路303は合成抵抗値をさらに
小さくする。
【0073】また、図5に示した分周器305は分周数
を3にする。すなわち分周器305は分周数をさらに大
きくする。これにより分周器305は、電圧制御型発振
器304からのクロックを3分周して抽出クロックとし
て出力する。
【0074】以上により、図9の時刻t2から時刻t3
までにおけるPLL回路3のオープンループゲインは時
刻t1からt2までにおけるオープンループゲインG2
よりもさらに低下し、図10のG3に示すようになる。
【0075】図9の時刻t3を過ぎるとフォーカスエラ
ー量FEが減少しはじめる。これにより、図2に示した
PLLゲイン制御回路1における加算器104から出力
されるエラー量も減少しはじめる。そして時刻t4を越
えると、加算器104から出力されるエラー量がEd1
よりも小さくなる。エラー量がEd1よりも小さくなる
と、図3に示したように、ゲイン演算回路105から出
力されるPLLゲイン係数GSがV1よりも大きくな
る。ゆえに、制御信号生成回路106からのゲイン制御
信号は図4に示した(V1≦GS<Vb)ように、(S
11,S12,S13)=(1,1,0),(S21,
S22,S23)=(1,1,0),(S31,S3
2,S33)=(1,1,0),(S41,S42,S
43)=(1,1,0)となる。
【0076】このゲイン制御信号に応答して位相比較器
301はディスク再生信号の位相と抽出クロックの位相
との比較頻度を多くする。定電流回路302は、出力ノ
ードN30に供給または引き抜く電流量を多くする。フ
ィルタ回路303は合成抵抗値を大きくする。分周器3
05は分周数を小さくする。
【0077】以上により、図9の時刻t4から時刻t5
までにおけるPLL回路3のオープンループゲインは時
刻t4までにおけるオープンループゲインG3よりも上
昇し、図10のG2に示すようになる。
【0078】図9の時刻t5を越えると、図2に示した
加算器104から出力されるエラー量がEdbよりも小
さくなる。エラー量がEdbよりも小さくなると、図3
に示したように、ゲイン演算回路105から出力される
PLLゲイン係数GSはVbになる。ゆえに、制御信号
生成回路106からのゲイン制御信号は図4に示した
(GS=Vb)ように、(S11,S12,S13)=
(1,1,1),(S21,S22,S23)=(1,
1,1),(S31,S32,S33)=(1,1,
1),(S41,S42,S43)=(1,0,0)と
なる。
【0079】このゲイン制御信号に応答して位相比較器
301はディスク再生信号の位相と抽出クロックの位相
との比較頻度をさらに多くする。定電流回路302は出
力ノードN30に供給または引き抜く電流量をさらに多
くする。フィルタ回路303は合成抵抗値をさらに大き
くする。分周器305は分周数をさらに小さくする。
【0080】以上により、図9の時刻t5以降における
PLL回路3のオープンループゲインは時刻t5までに
おけるオープンループゲインG2よりもさらに上昇し、
図10のG1に示すようになる。すなわち正常時のオー
プンループゲインに戻る。このように、フォーカス再引
込み時にはPLL回路3のオープンループゲインを早め
に復帰させる。
【0081】また例外として、図2に示した正規化回路
101Aによって正規化されたフォーカスエラー量FE
が所定の値Thを越えた(Th<FE)ときおよび欠落
検出回路2から欠落信号が入力されたときは、図4に示
したように、制御信号生成回路106からのゲイン制御
信号S31−S33が(S31=0,S32=0,S3
3=0)に切り替えられる。これに応答して図5に示し
た定電流回路302のスイッチSW1−SW6がオフに
なる。これによりフィルタ回路303の出力がホールド
され、発振周波数が固定された抽出クロックが分周器3
05から得られる。この結果、さらに信頼性のないラン
ダムなディスク再生信号によって抽出クロックが乱され
るのを防ぐことができる。
【0082】なお、ここではフォーカスエラー量FEに
応じてPLL回路3のオープンループゲインを調整する
場合について説明した。図11に示すようなトラッキン
グエラー量TEに応じてPLL回路3のオープンループ
ゲインを調整する場合についても上述と同様にして行わ
れる。
【0083】<効果>フォーカス・トラッキングが最適
ポイントから外れることによって光ディスク10からの
戻り光が少なくなるとRF信号の振幅が減少しジッタの
増大などが生じる。この結果、データスライサ14から
のディスク再生信号の信頼性は低くなる。このような信
頼性の低いディスク再生信号に対して正常時と同様のオ
ープンループゲインでPLL回路において抽出クロック
を生成すると抽出クロックのジッタが増加し、結果とし
て読み取りエラーが多発してしまう。
【0084】しかしこの発明の実施の形態による光ディ
スク装置では、フォーカスエラー量FEおよび/または
トラッキングエラー量TEが所定の量を超えるとPLL
ゲイン制御回路1は、オープンループゲインを低下させ
る制御信号S11−S13,S21−S23,S31−
S33,S41−S43をPLL回路3に出力する。こ
れに応答してPLL回路3では、位相比較器301によ
る位相比較頻度を少なく・定電流回路302の電流量を
少なく・フィルタ回路303の合成抵抗値を小さく・分
周器305の分周数を大きくする。これによりPLL回
路3のオープンループゲインが正常時よりも低下し、デ
ィスク再生信号に対するPLL回路3の追従特性が低下
する。したがって、データスライサ14からの信頼性の
低いディスク再生信号に対し安定した抽出クロックが得
られる。この結果、ディスク読み取りエラーを低減する
ことができる。
【0085】<変形例>なお、ここでは位相比較器30
1による位相比較頻度・定電流回路302の電流量・フ
ィルタ回路303の合成抵抗値・分周器305の分周数
のすべてをフォーカスエラー量FEおよび/またはトラ
ッキングエラー量TEに応じて切り替える例を示した
が、これらのうち一部のみを切り替えることによってP
LL回路3のオープンループゲインを調整してもよい。
【0086】また、位相比較器301による位相比較頻
度・定電流回路302の電流量・フィルタ回路303の
合成抵抗値・分周器305の分周数をフォーカスエラー
量FEおよび/またはトラッキングエラー量TEに応じ
て組み合わせることによりPLL回路3のオープンルー
プゲインをさらに細かく調整することができる。たとえ
ば、図12に示すように、入力されたエラー量に応じた
PLLゲイン係数GS(Vb,V7−V1,Va)をゲ
イン演算回路105によって生成する。このPLLゲイ
ン係数GSに応じて制御信号生成回路106では図13
に示すようなゲイン制御信号G11−G13,G21−
G23,G31−G33,G41−G43を生成する。
これにより、上述の実施形態におけるよりもさらに細か
くPLL回路3のオープンループゲインを調整すること
ができる。
【0087】また、位相比較器301における位相比較
の方式は、ディスク再生信号と抽出クロックとの位相差
をUP信号あるいはDOWN信号の幅で得ることができ
る他の方式であってもよい。
【0088】また、ここでは定電流回路302・フィル
タ回路303・電圧制御型発振器304をアナログ回路
で実現してアナログ量により位相制御を行うPLL回路
3の構成とした。これに代えて図14に示すように、デ
ィスク再生信号と抽出クロックとの位相差をデジタルで
検出し、以降の抽出クロック生成までをデジタル演算に
より行うデジタル方式のPLL回路構成であってもよ
い。この場合には、デジタル演算の際の係数などをゲイ
ン制御信号に応じて調整することにより上述の実施形態
におけるのと同様の効果を得ることができる。
【0089】
【発明の効果】この発明による光ディスク再生装置で
は、トラッキングエラー検出回路によって検出されたト
ラッキングエラー量および/またはフォーカスエラー検
出回路によって検出されたフォーカスエラー量が増加す
るとゲイン制御回路は、ループゲインを低下させるよう
に指示する制御信号をPLL回路に与える。この制御信
号に応答してPLL回路はループゲインを低下させる。
このように、トラッキングエラー検出回路によって検出
されるトラッキングエラー量および/またはフォーカス
エラー検出回路によって検出されたフォーカスエラー量
の増加に応じてPLL回路はループゲインを低下させ
る。これによりPLL回路の追従特性が低下するため、
信頼性の低いディスク再生信号に対し安定した抽出クロ
ックが得られる。この結果、ディスク読み取りエラーを
低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態による光ディスク再生
装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】 図1に示したPLLゲイン制御回路の内部構
成を示すブロック図である。
【図3】 図2に示したゲイン演算回路へ入力されるエ
ラー量と出力されるPLLゲイン係数との関係を示す図
である。
【図4】 図2に示した制御信号生成回路から出力され
るゲイン制御信号を示す図である。
【図5】 図1に示したPLL回路の内部構成を示すブ
ロック図である。
【図6】 図5に示した位相比較器による比較頻度を説
明するためのタイミングチャートである。
【図7】 図5に示した位相比較器による比較頻度を説
明するためのタイミングチャートである。
【図8】 図5に示した位相比較器による比較頻度を説
明するためのタイミングチャートである。
【図9】 フォーカス外れ時におけるRF信号およびフ
ォーカスエラー量の状態を示す図である。
【図10】 図1に示したPLL回路のオープンループ
ゲイン特性を示す図である。
【図11】 トラッキング外れ時におけるRF信号およ
びトラッキングエラー量の状態を示す図である。
【図12】 図2に示したゲイン演算回路へ入力される
エラー量と出力されるPLLゲイン係数との関係を示す
図である。
【図13】 図2に示した制御信号生成回路から出力さ
れるゲイン制御信号を示す図である。
【図14】 デジタル方式のPLL回路の構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 PLLゲイン制御回路、2 欠落検出回路、3 P
LL回路、101A,101B 正規化回路、102
A,102B 積算回路、103A,103B 乗算
器、104 加算器、105 ゲイン演算回路、106
制御信号生成回路。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク再生信号に同期した抽出クロッ
    クを生成するPLL回路と、 ディスク再生位置におけるトラッキングエラー量を検出
    するトラッキングエラー検出回路と、 前記トラッキングエラー検出回路によって検出されたト
    ラッキングエラー量に応じた制御信号を生成するゲイン
    制御回路とを備え、 前記PLL回路は、 前記ゲイン制御回路からの制御信号に応じたループゲイ
    ンで前記抽出クロックを生成することを特徴とする光デ
    ィスク再生装置。
  2. 【請求項2】 ディスク再生信号に同期した抽出クロッ
    クを生成するPLL回路と、 ディスク再生位置におけるフォーカスエラー量を検出す
    るフォーカスエラー検出回路と、 前記フォーカスエラー検出回路によって検出されたフォ
    ーカスエラー量に応じた制御信号を生成するゲイン制御
    回路とを備え、 前記PLL回路は、 前記ゲイン制御回路からの制御信号に応じたループゲイ
    ンで前記抽出クロックを生成することを特徴とする光デ
    ィスク再生装置。
  3. 【請求項3】 ディスク再生信号に同期した抽出クロッ
    クを生成するPLL回路と、 ディスク再生位置におけるトラッキングエラー量を検出
    するトラッキングエラー検出回路と、 ディスク再生位置におけるフォーカスエラー量を検出す
    るフォーカスエラー検出回路と、 前記トラッキングエラー検出回路によって検出されたト
    ラッキングエラー量と前記フォーカスエラー検出回路に
    よって検出されたフォーカスエラー量とに応じた制御信
    号を生成するゲイン制御回路とを備え、 前記PLL回路は、 前記ゲイン制御回路からの制御信号に応じたループゲイ
    ンで前記抽出クロックを生成することを特徴とする光デ
    ィスク再生装置
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれか1つに
    記載の光ディスク再生装置において、 前記PLL回路は、 前記ディスク再生信号の位相と前記抽出クロックの位相
    とを比較し、その位相差に応じた信号を出力する位相比
    較器と、 前記位相比較器からの信号に応じた電流を出力する定電
    流回路と、 前記定電流回路の出力電流を電圧に変換して出力するフ
    ィルタ回路と、 前記フィルタ回路からの電圧レベルに応じた周波数のク
    ロックを発生する電圧制御型発振器とを含むことを特徴
    とする光ディスク再生装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の光ディスク再生装置に
    おいて、 前記定電流回路は、 前記ゲイン制御回路からの制御信号に応じた電流量の電
    流を出力することを特徴とする光ディスク再生装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の光ディスク再生装置に
    おいて、 前記フィルタ回路は、 前記定電流回路の出力ノードと所定の固定電位を受ける
    ノードとの間に接続された抵抗およびキャパシタを含
    み、 前記ゲイン制御回路からの制御信号に応じて前記抵抗の
    抵抗値を変えることを特徴とする光ディスク再生装置。
  7. 【請求項7】 請求項4に記載の光ディスク再生装置に
    おいて、 前記PLL回路は、 前記電圧制御型発振器からのクロックを分周して前記抽
    出クロックとして出力する分周器をさらに含み、 前記分周器は、 前記ゲイン制御回路からの制御信号に応じた分周比で前
    記電圧制御型発振器からのクロックを分周することを特
    徴とする光ディスク再生装置。
  8. 【請求項8】 請求項4に記載の光ディスク再生装置に
    おいて、 前記位相比較器は、 前記ディスク再生信号の位相と前記抽出クロックの位相
    とを前記ゲイン制御回路からの制御信号に応じた頻度で
    比較することを特徴とする光ディスク再生装置。
  9. 【請求項9】 請求項3に記載の光ディスク再生装置に
    おいて、 前記ゲイン制御回路は、 前記トラッキングエラー検出回路によって検出されたト
    ラッキングエラー量に第1の係数を乗算し、 前記フォーカスエラー検出回路によって検出されたフォ
    ーカスエラー量に第2の係数を乗算し、 前記第1の係数が乗算されたトラッキングエラー量およ
    び前記第2の係数が乗算されたフォーカスエラー量に基
    づいて前記制御信号を生成することを特徴とする光ディ
    スク再生装置。
  10. 【請求項10】 請求項2または請求項3に記載の光デ
    ィスク再生装置において、 前記ゲイン制御回路は、 前記フォーカスエラー検出回路によって検出されたフォ
    ーカスエラー量が所定の値を超えると固定信号を出力
    し、 前記PLL回路は、 前記ゲイン制御回路からの固定信号に応答して前記抽出
    クロックの周波数を固定することを特徴とする光ディス
    ク再生装置。
  11. 【請求項11】 請求項1から請求項3のいずれか1つ
    に記載の光ディスク再生装置において、 前記ディスク再生信号の欠落を検出する欠落検出回路を
    さらに備え、 前記ゲイン制御回路は、 前記欠落検出回路によって前記ディスク再生信号の欠落
    が検出されると固定信号を出力し、 前記PLL回路は、 前記ゲイン制御回路からの固定信号に応答して前記抽出
    クロックの周波数を固定することを特徴とする光ディス
    ク再生装置。
  12. 【請求項12】 請求項1または請求項3に記載の光デ
    ィスク再生装置において、 前記ゲイン制御回路は、 前記トラッキングエラー検出回路によって検出されるト
    ラッキングエラー量の最大値が所定の値になるように前
    記トラッキングエラー量を正規化し、 正規化されたトラッキングエラー量に基づいて前記制御
    信号を生成することを特徴とする光ディスク再生装置。
  13. 【請求項13】 請求項2または請求項3に記載の光デ
    ィスク再生装置において、 前記ゲイン制御回路は、 前記フォーカスエラー検出回路によって検出されるフォ
    ーカスエラー量の最大値が所定の値になるように前記フ
    ォーカスエラー量を正規化し、 正規化されたフォーカスエラー量に基づいて前記制御信
    号を生成することを特徴とする光ディスク再生装置。
  14. 【請求項14】 請求項1または請求項3に記載の光デ
    ィスク再生装置において、 前記ゲイン制御回路は、 前記トラッキングエラー検出回路によって検出されたト
    ラッキングエラー量を所定の期間積算し、 積算されたトラッキングエラー量に基づいて前記制御信
    号を生成することを特徴とする光ディスク再生装置。
  15. 【請求項15】 請求項2または請求項3に記載の光デ
    ィスク再生装置において、 前記ゲイン制御回路は、 前記フォーカスエラー検出回路によって検出されたフォ
    ーカスエラー量を所定の期間積算し、 積算されたフォーカスエラー量に基づいて前記制御信号
    を生成することを特徴とする光ディスク再生装置。
  16. 【請求項16】 請求項1または請求項3に記載の光デ
    ィスク再生装置において、 前記ゲイン制御回路は、 前記トラッキングエラー検出回路によって検出されたト
    ラッキングエラー量の増加時と減少時とで異なる応じ方
    で前記制御信号を生成することを特徴とする光ディスク
    再生装置。
  17. 【請求項17】 請求項2または請求項3に記載の光デ
    ィスク再生装置において、 前記ゲイン制御回路は、 前記フォーカスエラー検出回路によって検出されたフォ
    ーカスエラー量の増加時と減少時とで異なる応じ方で前
    記制御信号を生成することを特徴とする光ディスク再生
    装置。
  18. 【請求項18】 請求項1から請求項3のいずれか1つ
    に記載の光ディスク再生装置において、 前記PLL回路は、 前記ディスク再生信号と前記抽出クロックとの位相差を
    デジタル値として検出する位相比較器と、 前記位相比較器によって検出された位相差に対して所定
    の演算を行う演算回路と、 前記演算回路による演算結果に応じた周波数のクロック
    を発生するクロック発生回路とを含み、 前記演算回路は、 前記ゲイン制御回路からの制御信号に応じた演算係数で
    前記所定の演算を行うことを特徴とする光ディスク再生
    装置。
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