JPH11328609A - 再生信号増幅装置 - Google Patents

再生信号増幅装置

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JPH11328609A
JPH11328609A JP13047198A JP13047198A JPH11328609A JP H11328609 A JPH11328609 A JP H11328609A JP 13047198 A JP13047198 A JP 13047198A JP 13047198 A JP13047198 A JP 13047198A JP H11328609 A JPH11328609 A JP H11328609A
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JP
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signal
center value
circuit
pass filter
low
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JP13047198A
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English (en)
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Koichi Nagano
孝一 永野
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再生信号増幅装置として、サーマルアスペリ
ティを確実に除去できるようにする。 【解決手段】 再生信号増幅装置10において、増幅回
路11は磁気記録媒体2から読み出された信号S0を増
幅する。低域通過フィルタ12は増幅信号S1の低域周
波数成分のみを通過させる。遅延回路13は低域通過フ
ィルタ12の出力信号S2を遅延させて遅延信号S3と
して出力し、中心値信号生成回路14は信号S2の交流
成分を平滑化して、この信号S2の中心値を示す中心値
信号S4を生成する。減算回路15は遅延信号S3と中
心値信号S4との差信号を再生信号S5として出力す
る。低域通過フィルタ12によってバイアスレベルの急
激な変動が緩和された後、遅延回路13、中心値信号生
成回路14および減算回路15によってバイアスレベル
の変動が除去または低減されるので、サーマルアスペリ
ティが確実に除去される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録媒体から
読み出された微小信号を増幅する再生信号増幅装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】再生信号増幅装置は、磁気記録再生装置
において、磁気記録媒体から読み出された微小信号を増
幅するための装置である。図10は従来の再生信号増幅
装置を備えた磁気記録再生装置の構成図である。図10
において、1は磁気記録再生装置、2は磁気記録媒体3
および再生ヘッド4を備えた磁気ディスク装置、100
は増幅回路103を備えた再生信号増幅装置である。1
01,102はそれぞれ再生信号増幅装置100の入力
端子および出力端子である。
【0003】磁気ディスク装置2において、再生ヘッド
4は、磁気記録媒体3に磁化反転記録された磁気信号を
微小な電気信号に変換して読み出す。読み出された信号
は、入力端子101から再生信号増幅装置100に入力
され、増幅回路103はこの信号を所定の振幅に増幅
し、再生信号として出力端子102に出力する。
【0004】再生ヘッド4の種類としては、薄膜型誘導
ヘッドや磁気抵抗効果ヘッド(以下「MRヘッド」とい
う)などがある。ここで、MRヘッドは、磁化の方向に
比例して変化する電気抵抗の変化を電流変化または電圧
変化として出力するヘッドである。ところが、MRヘッ
ドによって磁気記録媒体から信号を読み出すときには、
MRヘッドと磁気記録媒体との接触によって、再生信号
のバイアスレベルが変動する場合がある。
【0005】図11(a)は通常時の再生信号の信号波
形を示す図であり、(b)はMRヘッドと磁気記録媒体
との接触による再生信号の信号波形の変化を示す図であ
る。MRヘッドは抵抗体であり、その抵抗値は温度に応
じて変化する。MRヘッドと磁気記録媒体とが接触した
とき、これによって摩擦熱が生じ、この摩擦熱に応じて
MRヘッドの抵抗値がその温度特性により変化する。こ
のため、図11(b)に示すように、再生信号のバイア
スレベルが変動する。このような、記録媒体とMRヘッ
ドとの接触による摩擦熱に起因して再生信号のバイアス
レベルが変動する現象のことを、サーマルアスペリティ
(TA)という。サーマルアスペリティは、再生信号の
誤りを引き起こす原因の1つとなる。
【0006】再生信号の誤り率を低減すべく、サーマル
アスペリティを除去する方法として、すでにいくつかの
方法が提案されている。
【0007】図12はサーマルアスペリティを除去する
機能を備えた磁気記録再生装置の構成を示す図である。
図12において、図10と共通の構成要素には図10と
同一の符号を付している。
【0008】増幅回路103によって増幅された信号は
TA除去回路104に入力される。TA除去回路104
は入力された信号のバイアスレベルの変動を緩和する機
能を有しており、これにより、再生信号のサーマルアス
ペリティが除去される。TA除去回路104の内部構成
としてはすでにいくつか提案されており、例えば、信号
の平均値(中心値)を求め、これを原信号から差し引く
ものがある。このようなTA除去回路104を用いるこ
とによって、再生信号の誤り率を低減することができ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の再生
信号増幅装置では、サーマルアスペリティが非常に大き
いとき、すなわち、再生信号のバイアスレベルが急激に
変動したときには、その変動を必ずしも完全には除去す
ることができないという問題があった。このため、再生
信号の誤り率を十分に低減することができなかった。
【0010】前記の問題に鑑み、本発明は、再生信号増
幅装置として、サーマルアスペリティを確実に除去でき
るようにすることを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
め、請求項1の発明が講じた解決手段は、再生信号増幅
装置として、磁気記録媒体から読み出された信号を増幅
し、増幅信号として出力する増幅回路と、前記増幅信号
を入力とし、この増幅信号の低域周波数成分のみを通過
させる低域通過フィルタと、前記低域通過フィルタの出
力信号を遅延させ、遅延信号として出力する遅延回路
と、前記低域通過フィルタの出力信号の交流成分を平滑
化して、この出力信号の中心値を示す中心値信号を生成
する中心値信号生成回路と、前記遅延信号と前記中心値
信号との差信号を生成し、再生信号として出力する減算
回路とを備えたものである。
【0012】請求項1によると、低域通過フィルタによ
って、増幅信号に含まれた余分な高域周波数成分を除去
した後に、遅延回路、中心値信号生成回路および減算回
路によって、バイアスレベルの変動を除去または低減す
るので、サーマルアスペリティを従来よりも確実に除去
することができる。これにより、再生信号の誤り率を低
減することができる。
【0013】そして、請求項2の発明では、前記請求項
1の再生信号増幅装置は、制御信号が入力される制御端
子を備え、前記低域通過フィルタは、前記制御端子から
入力された制御信号に応じて、その周波数特性を設定変
更するものとする。
【0014】請求項2の発明によると、低域通過フィル
タの周波数特性を制御信号によって設定変更することが
できるので、磁気記録媒体やこれを読み出す再生ヘッド
の特性に応じて、サーマルアスペリティの除去を行うこ
とができる。
【0015】さらに、請求項3の発明では、前記請求項
2の再生信号増幅装置において、前記制御端子を第1の
制御端子とすると、制御信号が入力される第2および第
3の制御端子をさらに備え、前記遅延回路は、前記第2
の制御端子から入力された制御信号に応じて、その遅延
時間を設定変更するものとし、前記中心値信号生成回路
は、前記第3の制御端子から入力された制御信号に応じ
て、作動するか否かが切り替わるものとする。
【0016】また、請求項4の発明では、前記請求項1
の再生信号増幅装置は、原制御信号を入力する制御端子
と、前記制御端子から入力された原制御信号に応じて第
1、第2および第3の制御信号を生成するデコーダとを
備え、前記低域通過フィルタは、前記第1の制御信号に
応じてその周波数特性を設定変更するものとし、前記遅
延回路は、前記第2の制御信号に応じてその遅延時間を
設定変更するものとし、前記中心値信号生成回路は、前
記第3の制御信号に応じて作動するか否かが切り替わる
ものとする。
【0017】また、請求項5の発明では、前記請求項1
の再生信号増幅装置は、前記増幅信号の周波数成分を電
圧に変換し、制御信号として出力する周波数電圧変換回
路を備え、前記低域通過フィルタは、前記周波数電圧変
換回路から入力した前記制御信号に応じて、その周波数
特性を設定変更するものとする。
【0018】また、請求項6の発明では、前記請求項1
の再生信号増幅装置は、前記増幅信号から前記磁気記録
媒体の種類を識別し、識別結果を基に制御信号を出力す
るメディア識別回路を備え、前記低域通過フィルタは、
前記メディア識別回路から入力した前記制御信号に応じ
て、その周波数特性を設定変更するものとする。
【0019】また、請求項7の発明では、前記請求項1
の再生信号増幅装置は、前記増幅信号および中心値信号
を入力とし、この中心値信号が所定のレベルを超えたと
き、このときの中心値信号に対応する信号が前記磁気記
録媒体において記録されている位置を、前記増幅信号か
ら求めて記憶する記憶回路を備えているものとする。
【0020】また、請求項8の発明が講じた解決手段
は、再生信号増幅装置として、磁気記録媒体から読み出
された信号を増幅し、増幅信号として出力する増幅回路
と、前記増幅信号を入力とし、この増幅信号の低域周波
数成分のみを通過させる低域通過フィルタと、前記低域
通過フィルタの出力信号を遅延させた遅延信号を生成す
る遅延回路と、前記遅延信号を出力する第1の出力端子
と、前記低域通過フィルタの出力信号の交流成分を平滑
化して、この出力信号の中心値を示す中心値信号を生成
する中心値信号生成回路と、前記中心値信号を出力する
第2の出力端子とを備えたものである。
【0021】また、請求項9の発明が講じた解決手段
は、再生信号増幅装置として、磁気記録媒体から読み出
された信号を増幅し、増幅信号として出力する増幅回路
と、前記増幅信号を入力とし、この増幅信号の所定帯域
の周波数成分のみを通過させる帯域通過フィルタと、前
記帯域通過フィルタの出力信号を遅延させ、遅延信号と
して出力する遅延回路と、前記帯域通過フィルタの出力
信号の交流成分を平滑化して、この出力信号の中心値を
示す中心値信号を生成する中心値信号生成回路と、前記
遅延信号と前記中心値信号との差信号を生成し、再生信
号として出力する減算回路とを備えたものである。
【0022】請求項9の発明によると、帯域通過フィル
タによって、増幅信号に含まれた余分な高域周波数成分
および低域周波数成分を除去した後に、遅延回路、中心
値信号生成回路および減算回路によって、バイアスレベ
ルの変動を除去または低減するので、サーマルアスペリ
ティを確実に除去することができる。これにより、再生
信号の誤り率を低減することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0024】(第1の実施形態)図1は本発明の第1の
実施形態に係る再生信号増幅装置を備えた磁気記録再生
装置の構成図である。図1において、1は磁気記録再生
装置、2は磁気記録媒体3および再生ヘッド4を備えた
磁気ディスク装置、10は再生信号増幅装置である。再
生信号増幅装置10は、磁気記録媒体2から読み出され
た信号S0を増幅し、増幅信号S1として出力する増幅
回路11、増幅信号S1の低域周波数成分のみを通過さ
せる低域通過フィルタ12、低域通過フィルタ12の出
力信号S2を遅延させ、遅延信号S3として出力する遅
延回路13、信号S2の交流成分を平滑化して、この信
号S2の中心値を示す中心値信号S4を生成する中心値
信号生成回路14、および遅延信号S3と中心値信号S
4との差信号を生成し、再生信号S5として出力する減
算回路15を備えている。また、16,17はそれぞれ
再生信号増幅装置10の入力端子、および出力端子であ
る。
【0025】磁気記録媒体3は、アルミニウム等からな
る円盤が複数枚重ねられてなり、この円盤の両面に情報
が磁気信号として記録されている。薄膜誘導型ヘッドま
たはMRヘッド等からなる再生ヘッド4は、磁気記録媒
体3に記録された磁気信号を微小な電気信号S0に変換
して読み出す。再生信号増幅装置10は、磁気記録媒体
3から読み出された信号S0を入力端子16から入力す
る。増幅回路11は入力端子16から入力した信号を、
所定の振幅を持つ信号S1に増幅する。低域通過フィル
タ12は、この増幅信号S1から低域周波数成分のみを
取り出し、信号S2として出力する。
【0026】図2(a)は増幅信号S1の信号波形の例
を示す図であり、図2(b)は図2(a)の増幅信号S
1を入力としたときの低域通過フィルタ12の出力信号
S2の信号波形を示す図である。低域通過フィルタ12
を用いることによって、図2(a)のような大きなサー
マルアスペリティすなわちバイアスレベルの急激な変動
を、図2(b)のような緩やかな変動に変えることがで
きる。
【0027】低域通過フィルタ12の出力信号S2は遅
延回路13および中心値信号生成回路14に入力され
る。遅延回路13は信号S2を所定の時間をもって遅延
し、遅延信号S3として出力する。一方、中心値信号生
成回路14は信号S2の上側と下側のエンベロープをそ
れぞれ求め、この2つのエンベロープの平均を中心値信
号S3として生成出力する。減算回路15は、遅延信号
S3から中心値信号S4を差し引いて、その差信号を再
生信号S5として出力する。
【0028】このように本実施形態によると、磁気記録
媒体3から読み出して増幅した信号S1のバイアスレベ
ルの急激な変動を、低域通過フィルタ12を介すること
によって緩やかな変動に変えた後に、遅延回路13、中
心値信号生成回路14および減算回路15によってバイ
アスレベルの変動を除去または低減するので、サーマル
アスペリティを確実に除去することができる。
【0029】(第2の実施形態)図3は本発明の第2の
実施形態に係る再生信号増幅装置を備えた磁気記録再生
装置の構成図である。図3において、図1と共通の構成
要素には図1と同一の符号を付しており、ここではその
説明を省略する。
【0030】第1の実施形態と異なるのは、再生信号増
幅装置10がその内部に減算回路15を含まないで、そ
の代わりに、遅延信号S3を出力する第1の出力端子2
1と中心値信号S4を出力する第2の出力端子22とを
有する点である。再生信号増幅装置10の外部に設けら
れた減算回路15は、第1の出力端子21から出力され
た遅延信号S3から第2の出力端子22から出力された
中心値信号S4を差し引いて出力する。
【0031】このような構成にすることによって、第1
の実施形態と同様に再生信号のバイアスレベルの変動を
確実に除去または低減できるばかりでなく、減算回路1
5に入力される中心値信号S4をモニタすることもでき
るので、後段の信号処理の自由度を高くすることができ
る。
【0032】(第3の実施形態)図4は本発明の第3の
実施形態に係る再生信号増幅装置を備えた磁気記録再生
装置の構成図である。図4において、図1と共通の構成
要素には図1と同一の符号を付しており、ここではその
説明を省略する。
【0033】第1の実施形態と異なるのは、低域通過フ
ィルタ12Aが、第1の制御端子31に入力された制御
信号に応じて、その周波数特性を設定変更する点であ
る。
【0034】第1の制御端子31に入力された制御信号
は、低域通過フィルタ12Aに入力される。低域通過フ
ィルタ12Aは、制御信号(例えば制御電圧など)に応
じてその周波数特性が可変に構成されている。磁気ディ
スク装置2の周波数特性やノイズ特性は、磁気記録媒体
3の種類や再生ヘッド4の動作特性などに応じて、様々
である。このため、本実施形態では、低域通過フィルタ
12Aの周波数特性を外部からの制御信号によって制御
できるように構成している。
【0035】また本実施形態は、遅延回路13Aが、第
2の制御端子32に入力された制御信号に応じてその遅
延時間を設定変更するとともに、中心値信号生成回路1
4Aが、第3の制御端子33に入力された制御信号に応
じて作動するか否かが切り替わる点でも、第1の実施形
態と異なっている。遅延回路13Aの遅延時間は中心値
信号生成回路14Aにおける遅延時間と合わせる必要が
あるので、本実施形態では、遅延回路13Aの遅延時間
を外部からの制御信号によって制御できるように構成し
ている。また、中心値信号生成回路14Aは、外部から
の制御信号に応じてスイッチ14aによって、作動する
か否かが切り替わる。これにより、中心値信号生成回路
14Aを必要に応じて停止させることが可能になり、サ
ーマルアスペリティの除去を行わないで、再生信号をそ
のまま出力させることが可能になる。
【0036】(第4の実施形態)図5は本発明の第4の
実施形態に係る再生信号増幅装置を備えた磁気記録再生
装置の構成図である。図5において、図4と共通の構成
要素には図4と同一の符号を付しており、ここではその
説明を省略する。
【0037】第3の実施形態と異なるのは、デコーダ4
1および制御端子42を有する点である。デコーダ41
は1入力・3出力のデコーダであり、制御端子42に入
力された原制御信号に応じて、第1、第2および第3の
制御信号SC1,SC2,SC3を生成する。低域通過
フィルタ12A,遅延回路13Aおよび中心値信号生成
回路14Aは、第1、第2および第3の制御信号SC
1,SC2,SC3に応じて、それぞれ第3の実施形態
と同様に動作する。すなわち、低域通過フィルタ12A
は第1の制御信号SC1に応じてその周波数特性を設定
変更するものであり、遅延回路13Aは第2の制御信号
SC2に応じてその遅延時間を設定変更するものであ
り、中心値信号生成回路14Aは第3の制御信号SC3
に応じて、作動するか否かが切り替わるものである。
【0038】本実施形態によると、1個の制御端子42
から原制御信号を入力することによって、低域通過フィ
ルタ12Aの周波数特性、遅延回路13Aの遅延時間お
よび中心値信号生成回路14Aの作動の有無を制御する
ことができる。このため、第3の実施形態よりも制御端
子を少なくすることができる。
【0039】(第5の実施形態)図6は本発明の第5の
実施形態に係る再生信号増幅装置を備えた磁気記録再生
装置の構成図である。図6において、図1と共通の構成
要素には図1と同一の符号を付しており、ここではその
説明を省略する。
【0040】第1の実施形態と異なるのは、低域通過フ
ィルタ12Bが、周波数電圧変換(f/V変換)回路5
1から入力した制御信号SC4に応じて、その周波数特
性を設定変更する点である。
【0041】磁気ディスク装置2の周波数特性やノイズ
特性は、磁気記録媒体3の種類や再生ヘッド4の動作特
性などに応じて、様々である。磁気記録媒体3の種類に
応じて再生信号の周波数帯域が決まるとき、逆に、再生
信号の周波数から磁気記録媒体の種類が分かる。そこ
で、周波数電圧変換回路51は、増幅信号S1の周波数
値を電圧値に変換し、制御信号SC4として出力する。
低域通過フィルタ12Bは、制御信号に応じてカットオ
フ周波数(フィルタの係数)が可変に構成されている。
例えば、低域通過フィルタ12Bはフィルタ係数保持用
のレジスタを複数個有しており、各レジスタには、磁気
記録媒体の種類に応じたフィルタ係数がそれぞれ保持さ
れている。低域通過フィルタ12Bは、制御信号SC4
に応じて一のレジスタを選択し、このレジスタが保持す
るフィルタ係数を用いて高域周波数成分の除去を行う。
【0042】以上のような構成によって、再生信号から
の余分な周波数成分の除去を、磁気記録媒体の種類に応
じて行うことができる。
【0043】(第6の実施形態)図7は本発明の第6の
実施形態に係る再生信号増幅装置を備えた磁気記録再生
装置の構成図である。図7において、図1と共通の構成
要素には図1と同一の符号を付しており、ここではその
説明を省略する。
【0044】第1の実施形態と異なるのは、低域通過フ
ィルタ12Cが、メディア識別回路61から入力した制
御信号SC5に応じて、その周波数特性を設定変更する
点である。
【0045】磁気ディスク装置2の周波数特性やノイズ
特性は、磁気記録媒体3の種類や再生ヘッド4の動作特
性などに応じて、様々である。そこで、メディア識別回
路61は、増幅信号S1からメディアの種類を識別し、
識別結果を基に制御信号SC5を出力する。具体的に
は、増幅信号S1の周波数値から、または増幅信号S1
に含まれる同期信号やメディアの種類を示す情報を基に
して、制御信号SC5を生成出力する。低域通過フィル
タ12Cは第5の実施形態と同様に、制御信号に応じて
カットオフ周波数(フィルタの係数)が可変に構成され
ている。例えば、低域通過フィルタ12Cはフィルタ係
数保持用のレジスタを複数個有しており、各レジスタに
は、磁気記録媒体の種類に応じたフィルタ係数がそれぞ
れ保持されている。低域通過フィルタ12Cは、制御信
号SC5に応じて一のレジスタを選択し、このレジスタ
が保持するフィルタ係数を用いて高域周波数成分の除去
を行う。
【0046】以上のような構成によって、再生信号から
の余分な周波数成分の除去を、磁気記録媒体の種類に応
じて行うことができる。
【0047】(第7の実施形態)図8は本発明の第7の
実施形態に係る再生信号増幅装置を備えた磁気記録再生
装置の構成図である。図8において、図1と共通の構成
要素には図1と同一の符号を付しており、ここではその
説明を省略する。
【0048】第1の実施形態と異なるのは、記憶回路7
1および制御用出力端子72を有する点である。記憶回
路71は、増幅信号S1および中心値信号S4を入力と
し、中心値信号S4が所定のレベルを超えたとき、この
ときの中心値信号S4に対応する信号が磁気記録媒体3
において記録されている位置を、増幅信号S1から求め
て記憶する。
【0049】再生信号のヘッダ部には、通常、データが
記録されたトラックおよびセクタ位置の情報が記されて
いる。記憶回路71は、中心値信号S4が所定のレベル
を超えたとき、サーマルアスペリティが生じたと認識し
て、増幅信号S1からトラックおよびセクタ位置の情報
を読み出して記憶する。記憶回路71に記憶されたトラ
ックおよびセクタ位置の情報は、制御用出力端子72か
ら出力される。図示されていないディスク記録部は、制
御用出力端子72から出力されたトラックおよびセクタ
位置の情報に基づいて、サーマルアスペリティが生じた
位置のデータの再読み出しを行なう。または、サーマル
アスペリティの原因となったディスク上の突起物を除去
する。
【0050】このような構成によって、サーマルアスペ
リティが生じたとき、データの再読み出しや、ディスク
上の突起物の除去を行うことができる。
【0051】(第8の実施形態)図9は本発明の第8の
実施形態に係る再生信号増幅装置を備えた磁気記録再生
装置の構成図である。図9において、図1と共通の構成
要素には図1と同一の符号を付しており、ここではその
説明を省略する。
【0052】第1の実施形態と異なるのは、低域通過フ
ィルタ12の代わりに、増幅信号S1の所定帯域の周波
数成分のみを通過させる帯域通過フィルタ81を備えた
点である。
【0053】再生ヘッド4の特性などによっては、余分
な低域周波数成分が再生信号に現れる場合もある。この
ような場合には、本実施形態のように、高域周波数成分
のみならず低域周波数成分も帯域通過フィルタ81を用
いて除去する。これにより、余分な低域周波数成分によ
る再生信号のバイアスレベルの変動や、余分な高域周波
数成分による再生信号の振幅レベルの変動などが、事前
に取り除かれる。その後、遅延回路13、中心値信号生
成回路14、および減算回路15によって、サーマルア
スペリティを除去する。
【0054】なお、本発明に係る再生信号増幅装置は、
ハードディスク装置、磁気フロッピーディスク装置、磁
気テープ装置、磁気VTR装置などの磁気的に記録され
た信号を再生する装置であれば、いかなるものに対して
も適用することができる。
【0055】また、本発明に係る再生信号増幅装置は、
サーマルアスペリティを除去できるだけでなく、他の要
因によって生じたバイアスレベルの変動の除去に対して
も、有効である。
【0056】
【発明の効果】以上のように、低域通過フィルタによっ
て、増幅信号に含まれた余分な高域周波数成分を除去し
た後に、遅延回路、中心値信号生成回路および減算回路
によって、バイアスレベルの変動を除去または低減する
ので、サーマルアスペリティを従来よりも確実に除去す
ることができる。これにより、再生信号の誤り率を低減
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る再生信号増幅装
置を備えた磁気記録再生装置の構成図である。
【図2】(a)は増幅信号S1の信号波形の例を示す図
であり、(b)は(a)の増幅信号S1を入力としたと
きの低域通過フィルタ12の出力信号S2の信号波形を
示す図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る再生信号増幅装
置を備えた磁気記録再生装置の構成図である。
【図4】本発明の第3の実施形態に係る再生信号増幅装
置を備えた磁気記録再生装置の構成図である。
【図5】本発明の第4の実施形態に係る再生信号増幅装
置を備えた磁気記録再生装置の構成図である。
【図6】本発明の第5の実施形態に係る再生信号増幅装
置を備えた磁気記録再生装置の構成図である。
【図7】本発明の第6の実施形態に係る再生信号増幅装
置を備えた磁気記録再生装置の構成図である。
【図8】本発明の第7の実施形態に係る再生信号増幅装
置を備えた磁気記録再生装置の構成図である。
【図9】本発明の第8の実施形態に係る再生信号増幅装
置を備えた磁気記録再生装置の構成図である。
【図10】従来の再生信号増幅装置を備えた磁気記録再
生装置の構成図である。
【図11】(a)は通常時の再生信号の信号波形を示す
図であり、(b)はMRヘッドと磁気記録媒体との接触
が生じたときの再生信号の信号波形を示す図である。
【図12】サーマルアスペリティを除去するためのTA
除去回路を備えた磁気記録再生装置の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
2 磁気記録媒体 10 再生信号増幅装置 11 増幅回路 12,12A,12B,12C 低域通過フィルタ 13,13A 遅延回路 14,14A 中心値信号生成回路 15 減算回路 21 第1の出力端子 22 第2の出力端子 31 第1の制御端子 32 第2の制御端子 33 第3の制御端子 41 デコーダ 42 制御端子 51 周波数電圧変換回路 61 メディア識別回路 71 記憶回路 81 帯域通過フィルタ S1 増幅信号 S2 低域通過フィルタの出力信号 S3 遅延信号 S4 中心値信号 S5 再生信号 SC1 第1の制御信号 SC2 第2の制御信号 SC3 第3の制御信号 SC4 制御信号 SC5 制御信号

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録媒体から読み出された信号を増
    幅し、増幅信号として出力する増幅回路と、 前記増幅信号を入力とし、この増幅信号の低域周波数成
    分のみを通過させる低域通過フィルタと、 前記低域通過フィルタの出力信号を遅延させ、遅延信号
    として出力する遅延回路と、 前記低域通過フィルタの出力信号の交流成分を平滑化し
    て、この出力信号の中心値を示す中心値信号を生成する
    中心値信号生成回路と、 前記遅延信号と前記中心値信号との差信号を生成し、再
    生信号として出力する減算回路とを備えた再生信号増幅
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の再生信号増幅装置におい
    て、 制御信号が入力される制御端子を備え、 前記低域通過フィルタは、前記制御端子から入力された
    制御信号に応じて、その周波数特性を設定変更するもの
    であることを特徴とする再生信号増幅装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の再生信号増幅装置におい
    て、 前記制御端子を第1の制御端子とすると、制御信号が入
    力される第2および第3の制御端子をさらに備え、 前記遅延回路は、前記第2の制御端子から入力された制
    御信号に応じて、その遅延時間を設定変更するものであ
    り、 前記中心値信号生成回路は、前記第3の制御端子から入
    力された制御信号に応じて、作動するか否かが切り替わ
    るものであることを特徴とする再生信号増幅装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の再生信号増幅装置におい
    て、 原制御信号を入力する制御端子と、 前記制御端子から入力された原制御信号に応じて、第
    1、第2および第3の制御信号を生成するデコーダとを
    備え、 前記低域通過フィルタは、前記第1の制御信号に応じ
    て、その周波数特性を設定変更するものであり、 前記遅延回路は、前記第2の制御信号に応じて、その遅
    延時間を設定変更するものであり、 前記中心値信号生成回路は、前記第3の制御信号に応じ
    て、作動するか否かが切り替わるものであることを特徴
    とする再生信号増幅装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の再生信号増幅装置におい
    て、 前記増幅信号の周波数成分を電圧に変換し、制御信号と
    して出力する周波数電圧変換回路を備え、 前記低域通過フィルタは、前記周波数電圧変換回路から
    入力した前記制御信号に応じて、その周波数特性を設定
    変更するものであることを特徴とする再生信号増幅装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の再生信号増幅装置におい
    て、 前記増幅信号から前記磁気記録媒体の種類を識別し、識
    別結果を基に制御信号を出力するメディア識別回路を備
    え、 前記低域通過フィルタは、前記メディア識別回路から入
    力した前記制御信号に応じて、その周波数特性を設定変
    更するものであることを特徴とする再生信号増幅装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の再生信号増幅装置におい
    て、 前記増幅信号および中心値信号を入力とし、この中心値
    信号が所定のレベルを超えたとき、このときの中心値信
    号に対応する信号が前記磁気記録媒体において記録され
    ている位置を、前記増幅信号から求めて記憶する記憶回
    路を備えていることを特徴とする再生信号増幅装置。
  8. 【請求項8】 磁気記録媒体から読み出された信号を増
    幅し、増幅信号として出力する増幅回路と、 前記増幅信号を入力とし、この増幅信号の低域周波数成
    分のみを通過させる低域通過フィルタと、 前記低域通過フィルタの出力信号を遅延させた遅延信号
    を生成する遅延回路と、 前記遅延信号を出力する第1の出力端子と、 前記低域通過フィルタの出力信号の交流成分を平滑化し
    て、この出力信号の中心値を示す中心値信号を生成する
    中心値信号生成回路と、 前記中心値信号を出力する第2の出力端子とを備えた再
    生信号増幅装置。
  9. 【請求項9】 磁気記録媒体から読み出された信号を増
    幅し、増幅信号として出力する増幅回路と、 前記増幅信号を入力とし、この増幅信号の所定帯域の周
    波数成分のみを通過させる帯域通過フィルタと、 前記帯域通過フィルタの出力信号を遅延させ、遅延信号
    として出力する遅延回路と、 前記帯域通過フィルタの出力信号の交流成分を平滑化し
    て、この出力信号の中心値を示す中心値信号を生成する
    中心値信号生成回路と、 前記遅延信号と前記中心値信号との差信号を生成し、再
    生信号として出力する減算回路とを備えた再生信号増幅
    装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007242192A (ja) * 2006-03-10 2007-09-20 Fujitsu Ltd 信号検出方法

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JP2007242192A (ja) * 2006-03-10 2007-09-20 Fujitsu Ltd 信号検出方法

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